JP2015517801A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2015517801A5
JP2015517801A5 JP2014561056A JP2014561056A JP2015517801A5 JP 2015517801 A5 JP2015517801 A5 JP 2015517801A5 JP 2014561056 A JP2014561056 A JP 2014561056A JP 2014561056 A JP2014561056 A JP 2014561056A JP 2015517801 A5 JP2015517801 A5 JP 2015517801A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
markers
pervasive developmental
developmental disorder
expression level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014561056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015517801A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US2013/029201 external-priority patent/WO2013134315A1/en
Publication of JP2015517801A publication Critical patent/JP2015517801A/ja
Publication of JP2015517801A5 publication Critical patent/JP2015517801A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

均等論:
当業者ならば、慣例の実験だけを用いて、本明細書に記載の特定の実施形態および方法に対する多くの均等物を認識または確認することができるであろう。このような均等物は以下の特許請求の範囲に包含されるものとする。
本発明の実施形態として、例えば以下を挙げることができる。
[1] 被験体が広汎性発達障害に罹患しているかどうかを評価する方法であって、
(1)前記被験体から得られた生体サンプルにおいて、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(2)前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
(3)前記被験体が広汎性発達障害に罹患しているかどうかを評価し、前記対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体が広汎性発達障害に罹患しているという指標となること、
を含む、方法。
[2] 被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つかどうかを予測する方法であって、
(1)前記被験体から得られた生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(2)前記被験体から得られた生体サンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および (3)前記被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つかどうか予測し、前記対照サンプルにおける1以上のタンパク質の発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のタンパク質の発現レベルの変調が、前記被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つという指標となること、
を含む、方法。
[3] 被験体において広汎性発達障害の重症度を予測する方法であって、
(1)前記被験体から得られた生体サンプルにおいて、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(2)前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
(3)前記広汎性発達障害の重症度を評価し、前記対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体における広汎性発達障害の重症度の指標となること
を含む、方法。
[4] 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状の進行をモニタリングするための方法であって、
(1)第1の時点で前記被験体から得られた第1の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(2)その後の第2の時点で前記被験体から得られた第2の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;および
(3)第1の時点で前記被験体から得られた第1のサンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを、その後の第2の時点で前記被験体から得られた第2のサンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および (4)広汎性発達障害の進行をモニタリングし、第1のサンプルに比べて第2のサンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体における広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状の進行の指標となること
を含む、方法。
[5] 広汎性発達障害に罹患しているまたは広汎性発達障害を発症する素因を持つと同定された被験体のために治療計画を選択することをさらに含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6] 広汎性発達障害に罹患しているまたは広汎性発達障害を発症する素因を持つと同定された被験体に治療計画を投与することをさらに含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の方法。
[7] 広汎性発達障害の進行が軽減、遅延または緩和されると判定された被験体に対して実施中の治療計画の投与を継続することをさらに含む、[4]に記載の方法。
[8] 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための治療計画の有効性を評価するための方法であって、
(1)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与する前に被験体から得られた第1の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(2)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与した後に被験体から得られた第2の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
(3)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与する前に被験体から得られた第1のサンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを、治療計画の少なくとも一部を投与した後に被験体から得られた第2のサンプル中に存在する前記1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
(4)前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であるかどうかを評価し、第1のサンプルに比べての第2のサンプルにおける前記1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記治療計画が前記被験体における広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であるという指標となること、
を含む、方法。
[9] 前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であると判定された被験体に対して治療計画の投与を継続すること、または前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効でないと判定された被験体に対して治療計画の投与を中止することをさらに含む、[8]に記載の方法。
[10] 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための化合物を同定する方法であって、
(1)生体サンプルと試験化合物を接触させること;
(2)前記生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを決定すること;
(3)前記生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを試験化合物に接触させていない対照サンプルのレベルと比較すること;および
(4)前記生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを変調する試験化合物を選択し、
それにより、被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための化合物を同定すること
を含む、方法。
[11] 前記広汎性発達障害が自閉症スペクトラム障害である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 前記広汎性発達障害が自閉症障害である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[13] 前記広汎性発達障害がアルツハイマー病である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記広汎性発達障害が自閉症およびアルツハイマー病である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[15] 前記広汎性発達障害がアスペルガー症候群である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[16] 前記広汎性発達障害が特定不能広汎性発達障害である、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[17] 前記被験体が広汎性発達障害に罹患している、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[18] 前記被験体が広汎性発達障害の亜症候群性発現を示す、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[19] 前記被験体が広汎性発達障害に罹患している疑いがある、または広汎性発達障害を発症する素因を持つ疑いがある、[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[20] 前記1以上のマーカーの発現レベルが核酸レベルで決定される、[1]〜[19]のいずれかに記載の方法。
[21] 前記1以上のマーカーの発現レベルがRNAを検出することにより決定される、[20]に記載の方法。
[22] 前記1以上のマーカーの発現レベルがmRNA、miRNA、またはhnRNAを検出することにより決定される、[20]に記載の方法。
[23] 前記1以上のマーカーの発現レベルがDNAを検出することにより決定される、[20]に記載の方法。
[24] 前記1以上のマーカーの発現レベルがcDNAを検出することにより決定される、[20]に記載の方法。
[25] 前記1以上のマーカーの発現レベルが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅反応、逆転写酵素PCR解析、定量的逆転写酵素PCR解析、ノーザンブロット解析、RNアーゼ保護アッセイ、デジタルRNA検出/定量、およびそれらの組合せまたは部分的組合せからなる群から選択される技術を使用することにより決定される、[20]に記載の方法。
[26] 1以上のマーカーの発現レベルの決定が、抗体を用いてイムノアッセイを行うことを含む、[20]に記載の方法。
[27] 前記1以上のマーカーがタンパク質を含む、[1]〜[19]のいずれかに記載の方法。
[28] 前記タンパク質が前記1以上のマーカーのうち少なくとも1つと結合する結合タンパク質を用いて検出される、[27]に記載の方法。
[29] 前記結合タンパク質が、前記タンパク質と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、[27]に記載の方法。
[30] 前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、マウス抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、二重特異性抗体、キメラ抗体、Fab、Fab'、F(ab') 2 、scFv、SMIP、アフィボディ、アビマー、バーサボディ、ナノボディ、ドメイン抗体、および上記のいずれかの抗原結合フラグメントからなる群から選択される、[29]に記載の方法。
[31] 前記抗体またはその抗原結合フラグメントが標識を含む、[29]に記載の方法。
[32] 前記標識が放射性標識、ビオチン標識、発色団、蛍光団、および酵素からなる群から選択される、[31]に記載の方法。
[33] 前記1以上のマーカーのうち少なくとも1つの発現レベルが、イムノアッセイ、ウエスタンブロット解析、ラジオイムノアッセイ、免疫蛍光測定、免疫沈降、平衡透析、免疫拡散、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)、ELISAアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応、免疫ポリメラーゼ連鎖反応、およびそれらの任意の組合せまたは部分的組合せからなる群から選択される技術を使用することにより決定される、[1]〜[32]のいずれかに記載の方法。
[34] 前記イムノアッセイが、電気化学発光、化学発光、蛍光化学発光、蛍光偏光、および時間分解蛍光からなる群から選択される溶液に基づくイムノアッセイを含む、[33]に記載の方法。
[35] 前記イムノアッセイが、電気化学発光、化学発光、および蛍光化学発光からなる群から選択されるサンドイッチイムノアッセイを含む、[33]に記載の方法。
[36] 前記サンプルが前記被験体から得られた流体またはその成分を含む、[1]〜[35]のいずれかに記載の方法。
[37] 前記流体が、血液、血清、滑液、リンパ液、血漿、尿、羊水、眼房水、硝子体液、胆汁、母乳、脳脊髄液、耳垢、乳び、嚢胞液、内リンパ液、糞便、胃酸、胃液、粘液、乳頭穿刺液、心膜液、外リンパ液、腹腔液、胸膜液、膿、唾液、皮脂、精液、汗、血清、痰、涙、膣分泌物、および生検から回収された流体からなる群から選択される、[36]に記載の方法。
[38] 前記サンプルが前記被験体から得られた組織もしくは細胞、またはそれらの成分を含む、[1]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[39] 被験体において広汎性発達障害を治療する、その症状を緩和する、その進行を阻害する、または予防するための方法であって、それを必要とする被験体に、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上を含む医薬組成物の治療上有効な量を投与することを含む、方法。
[40] 被験体において広汎性発達障害を治療する、その症状を緩和する、その進行を阻害する、または予防するための方法であって、それを必要とする被験体に、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現または活性を変調する薬剤を含む医薬組成物の治療上有効な量を投与することを含む、方法。
[41] 前記薬剤が表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現または活性を阻害する、[40]に記載の方法。
[42] 前記薬剤が表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現または活性を増強する、[40]に記載の方法。
[43] 表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現または活性を変調する薬剤を同定する方法であって、
(1)前記1以上のマーカーと試験薬剤を接触させること、
(2)前記試験薬剤と接触させた1以上のマーカーの発現または活性を検出すること、 (3)前記試験薬剤と接触させた1以上のマーカーの発現または活性を、前記試験薬剤と接触させていない1以上のマーカーの発現または活性と比較すること、および
(4)前記1以上のマーカーの発現または活性を変調する薬剤を同定すること
を含む、方法。
[44] 前記薬剤が、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーのうち少なくとも1つを下方調節する、[43]に記載の方法。
[45] 前記薬剤が、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーのうち少なくとも1つを上方調節する、[44]に記載の方法。
[46] 被験体において広汎性発達障害を治療する、その症状を緩和する、その進行を阻害する、または予防するための方法であって、それを必要とする被験体に、[43]に記載の方法に従って同定された薬剤を含む医薬組成物の治療上有効な量を投与することを含む、方法。
[47] 前記被験体がヒト被験体である、[1]〜[46]のいずれかに記載の方法。

Claims (26)

  1. 被験体が広汎性発達障害に罹患しているかどうかを評価する方法であって、
    (1)前記被験体から得られた生体サンプルにおいて、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (2)前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
    (3)前記被験体が広汎性発達障害に罹患しているかどうかを評価し、前記対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体が広汎性発達障害に罹患しているという指標となること、
    を含む、方法。
  2. 被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つかどうかを予測する方法であって、
    (1)前記被験体から得られた生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (2)前記被験体から得られた生体サンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および (3)前記被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つかどうか予測し、前記対照サンプルにおける1以上のタンパク質の発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のタンパク質の発現レベルの変調が、前記被験体が広汎性発達障害を発症する素因を持つという指標となること、
    を含む、方法。
  3. 被験体において広汎性発達障害の重症度を予測する方法であって、
    (1)前記被験体から得られた生体サンプルにおいて、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (2)前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを、対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
    (3)前記広汎性発達障害の重症度を評価し、前記対照サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルに比べての、前記被験体から得られた生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体における広汎性発達障害の重症度の指標となること
    を含む、方法。
  4. 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状の進行をモニタリングするための方法であって、
    (1)第1の時点で前記被験体から得られた第1の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (2)その後の第2の時点で前記被験体から得られた第2の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;および
    (3)第1の時点で前記被験体から得られた第1のサンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを、その後の第2の時点で前記被験体から得られた第2のサンプル中に存在する1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および (4)広汎性発達障害の進行をモニタリングし、第1のサンプルに比べて第2のサンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記被験体における広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状の進行の指標となること
    を含む、方法。
  5. 広汎性発達障害に罹患しているまたは広汎性発達障害を発症する素因を持つと同定された被験体のために治療計画を選択することをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 広汎性発達障害に罹患しているまたは広汎性発達障害を発症する素因を持つと同定された被験体に治療計画を投与することをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 広汎性発達障害の進行が軽減、遅延または緩和されると判定された被験体に対して実施中の治療計画の投与を継続することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  8. 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための治療計画の有効性を評価するための方法であって、
    (1)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与する前に被験体から得られた第1の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (2)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与した後に被験体から得られた第2の生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現レベルを、前記マーカーを前記マーカーが検出できるように変換する試薬を用いて決定すること;
    (3)前記被験体に治療計画の少なくとも一部を投与する前に被験体から得られた第1のサンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを、治療計画の少なくとも一部を投与した後に被験体から得られた第2のサンプル中に存在する前記1以上のマーカーの発現レベルと比較すること;および
    (4)前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であるかどうかを評価し、第1のサンプルに比べての第2のサンプルにおける前記1以上のマーカーの発現レベルの変調が、前記治療計画が前記被験体における広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であるという指標となること、
    を含む、方法。
  9. 前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効であると判定された被験体に対して治療計画の投与を継続すること、または前記治療計画が広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するために有効でないと判定された被験体に対して治療計画の投与を中止することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための化合物を同定する方法であって、
    (1)生体サンプルと試験化合物を接触させること;
    (2)前記生体サンプル中に存在する、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーの発現レベルを決定すること;
    (3)前記生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを試験化合物に接触させていない対照サンプルのレベルと比較すること;および
    (4)前記生体サンプルにおける1以上のマーカーの発現レベルを変調する試験化合物を選択し、
    それにより、被験体において広汎性発達障害または広汎性発達障害の症状を治療するための化合物を同定すること
    を含む、方法。
  11. 前記広汎性発達障害が、自閉症スペクトラム障害、自閉症障害、アルツハイマー病、アスペルガー症候群または特定不能広汎性発達障害の1以上であるか;あるいは前記被験体が、広汎性発達障害に罹患しているか、広汎性発達障害の亜症候群性発現を示すか、または広汎性発達障害に罹患している疑いがある、もしくは広汎性発達障害を発症する素因を持つ疑いがある、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記1以上のマーカーの発現レベルが核酸レベルで決定され、前記核酸が、RNA、mRNA、miRNA、hnRNA、DNA、もしくはcDNA、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記1以上のマーカーの発現レベルが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅反応、逆転写酵素PCR解析、定量的逆転写酵素PCR解析、ノーザンブロット解析、RNアーゼ保護アッセイ、デジタルRNA検出/定量、およびそれらの組合せまたは部分的組合せからなる群から選択される技術を使用することにより決定される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記1以上のマーカーがタンパク質を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記タンパク質が前記1以上のマーカーのうち少なくとも1つと結合する結合タンパク質を用いて検出される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記結合タンパク質が、前記タンパク質と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、マウス抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、二重特異性抗体、キメラ抗体、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、SMIP、アフィボディ、アビマー、バーサボディ、ナノボディ、ドメイン抗体、および上記のいずれかの抗原結合フラグメントからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記1以上のマーカーのうち少なくとも1つの発現レベルが、イムノアッセイ、ウエスタンブロット解析、ラジオイムノアッセイ、免疫蛍光測定、免疫沈降、平衡透析、免疫拡散、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)、ELISAアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応、免疫ポリメラーゼ連鎖反応、およびそれらの任意の組合せまたは部分的組合せからなる群から選択される技術を使用することにより決定される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記サンプルが前記被験体から得られた流体またはその成分を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記流体が、血液、血清、滑液、リンパ液、血漿、尿、羊水、眼房水、硝子体液、胆汁、母乳、脳脊髄液、耳垢、乳び、嚢胞液、内リンパ液、糞便、胃酸、胃液、粘液、乳頭穿刺液、心膜液、外リンパ液、腹腔液、胸膜液、膿、唾液、皮脂、精液、汗、血清、痰、涙、膣分泌物、および生検から回収された流体からなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記サンプルが前記被験体から得られた組織もしくは細胞、またはそれらの成分を含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 被験体において広汎性発達障害を治療する、その症状を緩和する、その進行を阻害する、または予防するための方法であって、それを必要とする被験体に、表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上を含む医薬組成物の治療上有効な量を投与することを含む、方法。
  23. 表2〜6に挙げられたマーカーのうち1以上の発現または活性を変調する薬剤を同定する方法であって、
    (1)前記1以上のマーカーと試験薬剤を接触させること、
    (2)前記試験薬剤と接触させた1以上のマーカーの発現または活性を検出すること、 (3)前記試験薬剤と接触させた1以上のマーカーの発現または活性を、前記試験薬剤と接触させていない対照における1以上のマーカーの発現または活性と比較すること、および
    (4)前記1以上のマーカーの発現または活性を変調する薬剤を同定すること
    を含む、方法。
  24. 前記薬剤が、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーのうち少なくとも1つを下方調節する、請求項23に記載の方法。
  25. 前記薬剤が、表2〜6に挙げられた1以上のマーカーのうち少なくとも1つを上方調節する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記被験体がヒト被験体である、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
JP2014561056A 2012-03-05 2013-03-05 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法 Pending JP2015517801A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261606935P 2012-03-05 2012-03-05
US61/606,935 2012-03-05
PCT/US2013/029201 WO2013134315A1 (en) 2012-03-05 2013-03-05 Compositions and methods for diagnosis and treatment of pervasive developmental disorder

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018072819A Division JP2018153184A (ja) 2012-03-05 2018-04-05 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015517801A JP2015517801A (ja) 2015-06-25
JP2015517801A5 true JP2015517801A5 (ja) 2016-04-21

Family

ID=49117277

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014561056A Pending JP2015517801A (ja) 2012-03-05 2013-03-05 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法
JP2018072819A Pending JP2018153184A (ja) 2012-03-05 2018-04-05 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法
JP2020137031A Pending JP2020193986A (ja) 2012-03-05 2020-08-14 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018072819A Pending JP2018153184A (ja) 2012-03-05 2018-04-05 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法
JP2020137031A Pending JP2020193986A (ja) 2012-03-05 2020-08-14 広汎性発達障害の診断および治療のための組成物および方法

Country Status (9)

Country Link
US (4) US20150023949A1 (ja)
EP (1) EP2823063A4 (ja)
JP (3) JP2015517801A (ja)
KR (1) KR20140140069A (ja)
CN (1) CN104364393A (ja)
AU (1) AU2013230045A1 (ja)
CA (1) CA2866407A1 (ja)
HK (1) HK1206393A1 (ja)
WO (1) WO2013134315A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9176113B1 (en) * 2014-04-11 2015-11-03 Synapdx Corporation Methods and systems for determining autism spectrum disorder risk
US20150294081A1 (en) 2014-04-11 2015-10-15 Synapdx Corporation Methods and systems for determining autism spectrum disorder risk
WO2015191783A2 (en) 2014-06-10 2015-12-17 Abbvie Inc. Biomarkers for inflammatory disease and methods of using same
CN107111603A (zh) 2014-09-11 2017-08-29 博格有限责任公司 基于患者数据的用于健康护理诊断和治疗的贝叶斯因果关系网络模型
EP3440705A4 (en) 2016-04-01 2019-11-13 INTEL Corporation TRANSISTOR CELLS COMPRISING A DEEP INTERCONNECTION HOLE COVERED WITH DIELECTRIC MATERIAL
US10650621B1 (en) 2016-09-13 2020-05-12 Iocurrents, Inc. Interfacing with a vehicular controller area network
CN106885858A (zh) * 2017-03-10 2017-06-23 方雷 一种高效的痕量临床病人样本的高通量全蛋白组学定量分析方法
CN107312846A (zh) * 2017-07-12 2017-11-03 北京赛尔维康生物医学科技有限公司 Capg和ptgis基因在制备脊柱侧弯检测试剂盒中的应用
CN109212226B (zh) * 2018-09-06 2021-04-06 中国人民解放军联勤保障部队第九〇四医院 预测急性高山病发病风险的血浆蛋白标志物及其在制备诊断ams易感性试剂盒中的应用
CN109239334A (zh) * 2018-09-10 2019-01-18 吉林大学 建立时间分辨荧光免疫层析法检测MxA试剂盒
JP2022523564A (ja) 2019-03-04 2022-04-25 アイオーカレンツ, インコーポレイテッド 機械学習を使用するデータ圧縮および通信
WO2020215043A1 (en) * 2019-04-19 2020-10-22 Yale University Advanced glycation end-product breaking biocatalysts
KR102158009B1 (ko) * 2019-06-13 2020-09-21 고려대학교 산학협력단 주의력 결핍/과잉행동장애 진단용 마커로서의 14-3-3γ의 용도
CN112442527B (zh) * 2019-08-27 2022-11-11 深圳市英马诺生物科技有限公司 孤独症诊断试剂盒、基因芯片、基因靶点筛选方法及应用
EP4348265A2 (en) * 2021-05-25 2024-04-10 Yissum Research Development Company of the Hebrew University of Jerusalem Ltd. Diagnosis of autism spectrum disorder by multiomics platform

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2578670C (en) * 2004-04-15 2017-03-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Neural proteins as biomarkers for nervous system injury and other neural disorders
GB0419124D0 (en) * 2004-08-27 2004-09-29 Proteome Sciences Plc Methods and compositions relating to Alzheimer's disease
WO2006079092A2 (en) * 2005-01-24 2006-07-27 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method for modeling cell signaling systems by means of bayesian networks
EP1840574A1 (en) * 2006-03-30 2007-10-03 Institut Pasteur Use of the alpha chain of brain spectrin and fragments thereof, for diagnosing cerebral diseases
US20090117562A1 (en) * 2007-04-09 2009-05-07 Valerie Wailin Hu Method and kit for diagnosing Autism using gene expression profiling
WO2009105718A1 (en) * 2008-02-20 2009-08-27 The Children's Hospital Of Philadelphia Genetic alterations associated with autism and the autistic phenotype and methods of use thereof for the diagnosis and treatmemt of autism
US8173369B2 (en) * 2008-05-15 2012-05-08 The Regents Of The University Of California Peripheral gene expression biomarkers for autism
WO2010056982A2 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 The George Washington University Compositions and methods for identifying autism spectrum disorders
WO2011005893A2 (en) * 2009-07-07 2011-01-13 Abbott Laboratories Biomarkers and methods for detecting alzheimer's disease
US20110059861A1 (en) * 2009-09-08 2011-03-10 Nodality, Inc. Analysis of cell networks
US20130123124A1 (en) * 2010-03-12 2013-05-16 Children's Medical Center Corporation Methods and compositions for characterizing autism spectrum disorder based on gene expression patterns
MY181093A (en) * 2011-03-02 2020-12-17 Berg Llc Interrogatory cell-based assays and uses thereof
BR112014028801A2 (pt) * 2012-05-22 2017-07-25 Berg Llc ensaios com base em célula interrogatória para identificar marcadores de toxicidade induzida por fármaco

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015517801A5 (ja)
JP2019150027A5 (ja)
JP2014509515A5 (ja)
JP6138154B2 (ja) 乳癌の予測および診断のためのバイオマーカー
US9238837B2 (en) Biomarkers for determination of temporal phase of acute kidney injury
JP2019535015A5 (ja)
JP2018153184A5 (ja)
JP6401702B2 (ja) 炎症性肝疾患の診断のための方法および組成物
CA2792163A1 (en) Biomarkers of osteoarthritis
JP2012509477A5 (ja)
JP6829445B2 (ja) 肝細胞癌および膵臓がんを診断するためのラミニン2の使用
JP2016536585A (ja) 膀胱癌バイオマーカー
WO2017039359A1 (ko) 트립토파닐 티알엔에이 합성효소를 이용한 감염 질환 또는 감염 합병증의 진단용 조성물과 진단 마커 검출 방법
JP2012507030A5 (ja)
JP2023040246A (ja) 子宮内膜がんのマーカーとしてのmmp9
JP2018205327A (ja) 子癇前症を診断するための方法および組成物
JP6800208B2 (ja) 肝細胞増殖因子(hgf)のpdマーカー
JP2021170021A (ja) 糖尿病性腎症の早期病態の特異的な診断を可能とする検査方法
US20160244835A1 (en) Urinary neuropilin-1 (nrp-1) as a prognostic marker for nephritis and lupus nephritis
TWI842716B (zh) 泌尿道上皮細胞癌生物標記及其應用
WO2020179712A1 (en) Methods for predicting tumor response to eribulin
JP6531306B2 (ja) 炎症性筋疾患鑑別マーカー及びそれを用いた炎症性筋疾患と非炎症性筋疾患の鑑別方法
KR102185987B1 (ko) Ripk3을 포함하는 당뇨병성 신증 진단용 바이오마커 및 이의 용도
JP6876301B2 (ja) 肝細胞がん患者の再発リスク予測を補助する方法、装置、コンピュータプログラム製品及びキット
US20200308652A1 (en) Diagnosis and/or prognosis of her2-dependent cancer using moesin as a biomarker