JP2015514574A - バランス機構を伴う遠心分離機およびこのような遠心分離機のバランス方法 - Google Patents
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Abstract
Description
より厳密には、本発明は、回転子の中に設けられた収納部内に配置されているかまたは回転子により担持されている容器の中に収納された製品を遠心分離するために生物学の分野で使用される遠心分離機に応用される。
− 駆動シャフト;
− 駆動シャフトと回転子が回転結合されている組立て位置で、駆動シャフト上に取外し可能な形で組立てられるようになっている回転子;
− 回転子により担持され、弾性応力を受けかつ駆動シャフトが提示する要素との連動位置を占めることのできる雄要素を含む、駆動シャフト上で回転子を軸方向に阻止する装置。
このような遠心分離機は同様に、回転子の駆動シャフトを回転駆動するための動力手段をも含んでおり、これらの動力手段は、オペレータが起動させることのできる遠心分離サイクルの始動指令によって制御される電源手段に接続されている。
実際、遠心分離機は、非常に高速(超遠心分離機については最高150,000回転/分)で回転する可能性のある機械であり、機械がその作動中に一定の振幅を超える振動を発生させるのを回避するために機械の優れたバランスを確保することが不可欠である。
実際、これらの振動は、それまでに分離していた製品を再度懸濁状態にすることから、遠心分離の質を大幅に損う。
その上、これらの振動は、回転システムおよび懸濁装置の早尚な老朽化を誘発する。
この老朽化は、部品の破壊およびオペレータに影響を及ぼす事故をひき起こし得る。
現在、偏心を除去できるようにする部品のバランシングは、手作業で行なわれている。
オペレータはその経験に応じて、部品の位置を調整し危険無く最適な遠心分離を行なう上でかける時間に多少の差がある。
経験的に、共振速度は、設定速度よりはるかに低い回転速度の場合に介入し、そのため共振は加速の際と同様に制動の際にも介入することになる、ということが分かっている。
今日では、遠心分離機は主として血液の成分を分離するために使用されている。
分離は、例えば30分間持続し、毎分10,000回転の速度で行なわれる。
重大な振動を発生させる共振が制動段階に介入した場合、血液成分(血小板、白血球、赤血球)は再度混合した状態に戻る。
成分分離に1つの欠陥が存在した場合、それは、この種の作業を再度行なうことが不可能でありそのため血液バッグを廃棄しなければならなくなることを理由として壊滅的である。
これらの球は、リング状空間内を自由に移動する。制御には、バランスを達成するために共振速度を超えて回転子を加速すること、振動を測定すること、加速が可能であるか否かを決定すること、そして共振速度より低く減速することが含まれる。
しかしながら、この球式バランサーには、遠心分離サイクルの終了時に球が必ずしもその初期位置に戻らず、その場合追加の偏心が誘発されるという欠点がある。
停止時には、一方のテーブルと円板の間に設置されたバネが、リングを阻止された状態に維持する。
運転中は、遠心分離速度が一定の値に達した場合に、円板と接触した振動体が傾動して、リングを解放する。遠心分離機が減速した場合、リングは新たにその最終位置で阻止される。
しかしながら、このようにして得られたリングの最終位置は、遠心分離機内にある仕掛り装入物に対応する。
新たな装入に際して、特定の位置におけるリングの阻止により、遠心分離機のアンバランスが増大する恐れがあり、こうしてバランスシステムは偏心を無くすことができなくなる。
本発明の遠心分離機は、回転の開始時のウエイトの再バランシングを行なう機械的システムで構成されている。
機械的システムは有利には、振動レベルを制御し場合によって遠心分離機の作動を停止させる電子システムに結びつけられている。
− 垂直シャフトと一体化したテーブルと、
− 前記テーブル上を自由に移動し、垂直シャフトと一体化した部分のアンバランスを制限するように設計されている少なくとも1つの補償質量と、
− 前記補償質量の阻止機構と、
を含み、阻止機構は、回転速度が規定の値を超えた場合に前記テーブル上で前記補償質量を不動化するように設計されていることを特徴とする遠心分離機に関する。
このバランス位置において、補償質量は阻止機構により阻止される。遠心分離機が停止している場合、補償質量は改めて自由な状態になり新たな装入物のアンバランスを補償できる。
分離用テーブルはシャフトを中心にして垂直方向に摺動する。
2つの補償質量の使用は、初期アンバランスが存在しない場合にアンバランスを作り出さないために有利である。
規定速度以下では、各リングはそのそれぞれのテーブル上で水平方向に自由に移動でき、こうして駆動シャフトと一体化した部品をバランシングする。
締結用テーブルの降下により、分離用テーブル上で上部補償質量が阻止され、この分離用テーブルが今度は降下して、基礎テーブル上で下部補償質量を阻止する。
バランスウエイトは特に「L字」形の断面を呈する。
バランスウエイトは、垂直シャフトの回転軸との関係において直径方向で反対側にあり、その下部部分は、締結用テーブルと接触している。
こうしてシャフトの回転に際して遠心力が、締結用テーブルを押圧してこれを降下させながら、「L字形」を前方に傾動させることになる。
遠心分離機が停止している場合、下部バネは、基礎テーブルと分離用テーブルを離隔した状態に留めて補償質量を自由に移動させる。
分離用テーブルが下部補償質量を阻止するまで降下した場合、下部バネは圧縮される。
次に、制動段階に際して下部バネは緩む。
遠心分離機が停止している場合、上部バネは、締結用テーブルと分離用テーブルを離隔した状態に留めて補償質量を自由に移動させる。
締結用テーブルが分離用テーブル上で上部補償質量を阻止するまで降下した場合、上部バネは圧縮される。
次に、制動期に際して上部バネは緩む。
こうして上部補償質量は下部補償質量より先に阻止される。
こうしてより良いバランスが可能になる。
− 設定速度より低い規定速度N1まで回転を加速するステップと;
− 規定速度N2まで回転を減速するステップと;
− 加速ステップおよび減速ステップの間に最大の振動レベルを測定するステップと;
− 振動レベルが一定の閾値を超えなかった場合、完全な遠心分離サイクルを開始するステップと;
を順次実行する。
加速ステップおよび/または減速ステップに際して用いられる加速度は、導入された値に等しい。
このようにして、遠心分離サイクルと同一の加速度条件下でテストを実施することが可能である。
一変形実施形態によると、加速ステップおよび/または減速ステップの際に使用される加速度勾配は、各々の遠心分離機について予め定義されている。
したがって、この勾配は各遠心分離機について最適なものである。
このようにして、遠心分離を断念する前に機械的部品が動いてより良く位置づけされ得る複数の試行を行なうことが可能である。
こうして、遠心分離を断念する前の最大試行数を定義できる。別の実施形態によると、振動レベルが過度に高いために遠心分離サイクルが放棄されたことを知らせるための情報が表示される。
こうして、オペレータに遠心分離の放棄理由を知らせることが可能である。
このようにして、これらのパラメータは各機械毎に適応される。
このようにして、アンバランスを制限することが可能である。
このようにして、補償質量の位置づけにより、運動中の部品のより良いバランシングが可能になる。
第2のウエイトに先行して第1の補償質量を阻止するテーブルの1つに結びつけられたバネは、第2のバネよりも低いバネ定数を有する。
このようにして、2つのウエイトの連続的阻止を容易に行うことが可能である。
− 設定速度より低い第1の規定速度N1まで回転を加速するステップと;
− 第2の規定速度N2まで回転を減速するステップと;
− 加速ステップおよび減速ステップの間に最大の振動レベルを測定するステップと;
− 振動レベルが一定の閾値を超えなかった場合、設定速度を達成するために遠心分離サイクルを開始するステップと;
を含む。
− 垂直シャフトに連結された動力装置;
− 駆動シャフトと回転子が回転結合されている組立て位置において、駆動シャフト上に取外し可能な形で組立てられた回転子;
− 駆動シャフト上への回転子の軸方向阻止を確保する装置。
垂直シャフト11の上端部は、バランスウエイトの保持用テーブル12を支持する。
リング状の下部補償質量13が垂直シャフト11を取り囲んでいる。
リングの内径は、シャフト11の外径よりも大きく、このようにして補償質量13は基礎テーブル10上を水平方向に摺動できる。
研磨したステンレス鋼製または摺動に有利に作用する材料製の摺動用テーブル(図示せず)が、場合によって、下部補償質量13の移動を改善する目的で基礎テーブルを被覆している。
垂直シャフト11を取り囲む上部補償質量15が、分離用テーブル14の上部面上を水平方向に摺動できる。
基礎テーブルと同様、分離用テーブル14を摺動用テーブルで被覆することができる。
締結用テーブル16が、上部補償質量15の上に設置される。
少なくとも1つの他のバネ17が同様に分離用テーブル14の上部面と締結用テーブル16の下部面とを離隔する。
一実施例によると、バネ17は、より一般的にBorrelly座金と呼ばれている波形座金である。
「L字」形の断面を有する少なくとも2つのバランスウエイト18が、回転軸との関係において直径方向に反対側の位置で、表面上に配置されている。
これらのバランスウエイトは、垂直シャフト11を中心として反対の方向にバランスウエイトを傾動させることのできる軸により保持用テーブル12に一体化されている。
図2Bは垂直シャフト11の回転速度が低い場合の補償質量の阻止機構を示している。
2つのバランスウエイト18は、図2Bに碁盤目で表わされているウエイトを上部部分に有している。
回転中、遠心力は主としてこれらのウエイトに及ぼされ、こうしてバランスウエイト18を垂直シャフト11を中心として反対の方向(図2Bの矢印F3)に強制的に傾動させる。
バランスウエイトの上部部分の傾動は、締結用テーブル16と接触している下部部分の端部の下降(図2Bの矢印F4)をひき起こす。
有利には、基礎テーブル10上および分離用テーブル14上に設置されたバネのバネ定数は不等である。
一実施例によると、基礎テーブル10上に設置されたバネ17は、分離用テーブル14上に設置されたバネのものよりも大きい定数を有する。
このようにして、分離用テーブル14上に設置されたバネがまず変形し、上部補償質量15は下部補償質量13に先行して阻止される。
図2Bは、回転速度が既定値間に含まれている場合の上部補償質量の阻止のみを示している。
回転中、遠心力はバランスウエイト18を垂直軸11を中心に反対方向(図2Bの矢印F5)に強制的に傾動させる。
バランスウエイトの上部部分の傾動は、締結用テーブル16と接触している下部部分の端部の下降(図2Cの矢印F6)をひき起こす。
2つの補償質量の阻止は、バランスウエイト18の幾何形状および質量分布に応じて決定される所与の回転速度を始点として介入する。
2つの補償質量の逐次的阻止により、これらの補償質量が回転部品全体のアンバランスを補償せずに互いに相殺することが回避される。
したがって、遠心分離サイクル中の振動を分析し、場合によっては遠心分離サイクルを始動させないことが適切である。
この検出器は、少なくとも水平面上における移動の振幅を測定する。
回転部品のアンバランスに起因するこれらの移動は、水平方向xおよびyそして程度は低いものの垂直方向zにおいて、休止位置を中心とした正弦波運動を生成する。
これらの運動は、遠心分離の質および機器の耐用年数にとって有害な振動を誘発する。
検出器により提供される値は、振動の振幅に正比例する。
例えば、補償質量上に張り付けられこれらの補償質量を一定の速度を始点として不動化させる磁石を企図することが可能である。
槽1の上には、噴出をことごとく回避するためのカバー2が載っている。
垂直シャフト11は槽1の底面を貫通し、シールが気密性を確保している。
垂直シャフト11を中心として対称的にバケットが配置され、遠心分離すべき製品を収容する。
電子回路カードで構成された制御モジュール31は、電気制御および出力信号の形でモーター33に対し指令を発する。
モジュール31は同様に、垂直シャフト11の回転速度を制御するためにタコメータプローブ34から信号を受信する。
制御モジュール31は同様に、器具の振動の検出を担う振動検出器37にも接続されている。
一実施例によると、この検出器は、x、y、zの3次元における運動を分析できる加速度計である。
検出器37は、16ビットのデータを伝送し、2KHzの周波数でサンプリングする。
最後に、制御モジュールは、電源モジュール(図示せず)に接続されている。
この緩衝システムは例えばSilentbloc(ベルギーの会社Paulstra Vibrachocによる登録商標名)で構成されており、Silentblocは、機械的機構とそれを支持する構造との間の衝撃および振動を吸収できるようにする材料からなる部品である。
補償質量および緩衝システムによって形成されたアセンブリは、機器の振動を低減させることができる。
− 残留振動を、遠心分離機の中断によって補償することができない。振動が機器および遠心分離すべき製品に対して影響を及ぼす時間をできるだけ短縮できるように、加速段階の時点でサイクルを停止しなければならない。
− 残留振動は、補償質量が位置づけされる前に遠心分離機の中断によって補償される。その後サイクルは続行されるが、減速の終りに大きい振幅の振動が感じられ、製品の混合を誘発する。
本発明は特に、上述の2つの場合が存在する時に遠心分離を始動させないことを可能にする。
このように記載されたステップの展開は、振動レベルを制御する電子システムに結びつけられた回転当初におけるウエイトの再バランシングを行なう機械的システムにより支えられている。
ステップ4.2で、オペレータは遠心分離サイクルを指令する。
制御モジュール34は、モーター33を加速段階でスタートし、第1のテスト速度N1に向かわせる(ステップ4.3)。
この速度N1は、機械の共振速度より大きくなるように選択される。
装入物の内容およびアンバランスにより、共振速度は或る程度変動する可能性があり、このため値N1はあらゆる場合においてこの共振速度より大きくなるように選択される。
遠心分離機は、市販に先立って較正することが可能である。
較正ステップは、最初に無負荷で、次に(機械の性能により規定される)最大の装入物を伴った状態で加速および減速サイクルを複数回実施することからなる。
制御モジュールは、最大振動レベルが検出された速度を決定し、最大の規定速度よりも一定の割合だけ大きくなるようにN1を計算する。
同様にして、第2のテスト速度N2は、最小の規定速度よりも一定の割合だけ小さくかつ補償質量が阻止される速度よりも小さくなるように計算される。
速度N1およびN2は、装入物の内容およびアンバランスの如何に関わらず、共振速度を中心とするように計算される。
この加速段階中に、制御モジュール31は、振動検出器37の信号を受信し、信号を分析して最大値を決定する。
ステップ4.4で、制御モジュールは振動の最大レベルNV1を決定し、このレベルは一平方秒あたりのメートル数で表現される。
ステップ4.5で、制御モジュールは、速度N2までの減速段階を始動させる。
ステップ4.6において、制御モジュールは、テスト段階での減速の間の振動の最大レベルNV2を決定する。
振動の振幅が閾値よりも低くとどまっている場合、遠心分離全サイクルを実行することができる(ステップ4.8)。
この有利な場合においては、製品に対する遠心分離の効果は有効なものとなり、遠心分離機は過度の振動に付されない。
実際、この新たな試行の際には、補償質量が異なる形で位置づけされ、こうして回転部品のバランスを改善することが可能である。
ステップ4.9では、試行数が、例えば3である最大試行数と比較される。
この最大試行数に達した場合には、モジュールは遠心分離サイクルの停止を決定し、ユーザーインターフェースを用いてオペレータに情報が表示される(ステップ4.10)。
そうでなければ、現在の試行数が増分され(ステップ4.11)、モジュールは加速段階を再度始動させる(ステップ4.3)。
最初に、オペレータはユーザーインターフェイス35上で遠心分離のパラメータを導入し、サイクルを始動させる。
制御モジュール31は、テストステップを開始し、値N1まで速度を加速する。
共振速度のゾーン近くで、振動の振幅は増大し、次に再下降する。速度N1に達した時点で、制御モジュールは減速を開始する。
速度が共振速度ゾーン内を再通過した場合、振動は、先のものと同じ形で増大する。
最初に振動の振幅が許容不能な閾値を超えていると仮定すると、制御モジュールは、新たな試行を行なう決定を下す。
この加速ステップの間、補償質量は、回転部品全体のより良いバランスを可能にする別の位置で阻止され、次に速度は値N2まで再度下降する。この第2の試行に際しては、いかなる時点においても、振動の振幅がVseuil1を超えることはない。
このとき、制御モジュールは完全な遠心分離サイクルを始動させる決定を下す。
予定された遠心分離時間の終わりで、制御モジュールは制動および垂直軸11の回転停止を開始する。
単純な一実施例によると、加速度は一定であり、単純な数値により表現される。
他の場合、例えば時間の一次関数または指数関数にしたがった漸進的加速度なども企図することができる。
一実施例によると、テストステップの際に使用される加速度勾配は、遠心分離サイクルを始動させるために用いられる勾配に等しいものであり得る。
同様にして、オペレータが減速度値を導入できる場合、この勾配は、遠心分離を始動させる前のテストステップの際の減速ステップをパラメータ化するために使用可能である。
このようにしてオペレータは、超過が最小限であるか否か、ひいてはアンバランスを補償するためにオペレータが装置を異なる形で調節できるか否か、あるいは超過が大きすぎて補償不可能であるか否かを確認することができる。
有利には、ユーザーインターフェースは、振動の最大振幅が達成される速度も表示し、これは典型的には共振速度である。
このパラメータは同様に、遠心分離に付される製品および部品の位置づけにおいてオペレータを補助することができる。
Claims (17)
- モーターにより回転駆動される垂直シャフト(11)と前記垂直シャフト(11)と一体化した部品のバランス機構(32)とを含む遠心分離機において、
前記バランス機構が、
− 垂直シャフトと一体化したテーブル(10、14)と、
− 前記テーブル(10、14)上を自由に移動し、垂直シャフト(11)と一体化した部品のアンバランスを制限するように設計されている少なくとも1つの補償質量(13、15)と、
− 前記補償質量の阻止機構と、
を含み、
前記阻止機構は、回転速度が規定の値を超えた場合に前記テーブル上で前記補償質量(13、15)を不動化するように設計されている、
ことを特徴とする遠心分離機。 - バランス機構(32)が、それぞれ垂直シャフト(11)と一体化した基礎テーブル(10)および分離用テーブル(14)上を各々自由に移動する下部補償質量(13)と上部補償質量(15)とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。 - 各補償質量(13、15)が、垂直シャフト(11)を取り囲むリングの形をしている、ことを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機。
- 阻止機構が、上部補償質量(15)の上に設置された締結用テーブル(16)を含み、前記締結用テーブル(16)が垂直シャフト(11)を中心として垂直方向に摺動し得る、
ことを特徴とする請求項2または3の一項に記載の遠心分離機。 - 阻止機構がさらに2つのバランスウエイト(18)を含み、
これらのバランスウエイトは、垂直シャフト(11)を中心に反対の方向にそれらを傾動させることのできる軸により保持用テーブル(12)に一体化されており、
バランスウエイト(18)の前記傾動が前記締結用テーブル(16)の降下をひき起こし、こうして下部補償質量(13)および上部補償質量(15)をそれぞれのテーブル(10、14)上に不動化する、
ことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機。 - バランスウエイト(18)が、「L字」形の断面を呈する、ことを特徴とする請求項5に記載の遠心分離機。
- バランスウエイト(18)が、垂直シャフト(11)の回転軸との関係において直径方向で反対側にある、ことを特徴とする請求項5または6に記載の遠心分離機。
- バランスウエイト(18)の下部部分が、締結用テーブル(16)と接触している、ことを特徴とする請求項5〜7の一項に記載の遠心分離機。
- 下部バネ(17)が基礎テーブル(10)と分離用テーブル(14)を離隔して、下部補償質量(13)の自由な移動を可能にしている、ことを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の遠心分離機。
- 上部バネ(17)が、分離用テーブル(14)と締結用テーブル(16)を離隔して、上部補償質量(15)の自由な移動を可能にしている、ことを特徴とする請求項2〜9のいずれか一項に記載の遠心分離機。
- 下部バネ(17)のバネ定数が上部バネ(17)のバネ定数より大きい、ことを特徴とする請求項8および9に記載の遠心分離機。
- 垂直シャフト(11)と回転子が回転結合されている組立て位置で前記垂直シャフト上に設置された回転子をさらに含む、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の遠心分離機。
- 前記シャフトの回転速度を制御しかつ遠心分離機の内部で測定された振動レベルについての信号のセンサー(37)を収容する制御モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールが、
− 設定速度より低い第1の規定速度(N1)まで回転を加速するステップと;
− 第2の規定速度(N2)まで回転を減速するステップと;
− 加速ステップおよび減速ステップの間に最大の振動レベルを測定するステップと;
− 振動レベルが一定の閾値を超えなかった場合、完全な遠心分離サイクルを開始するステップと;
を順次実行する、
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の遠心分離機。 - モーターにより回転駆動される垂直シャフト(11)を含む遠心分離機のバランスをとる方法であって、
回転速度が1つの規定値を超えた場合にシャフトと一体化したテーブル(10、14)上に位置づけされた少なくとも1つの補償質量(13、15)を阻止する阻止ステップを含み、
少なくとも1つの補償質量(13、15)が垂直シャフト(11)と一体化した部品のアンバランスを制限するように設計されている、
ことを特徴とする方法。 - 独立した2つの補償質量(13、15)が、垂直シャフト(11)に結合された2つの水平テーブル(10、14)上に各々位置づけされ、
前記阻止ステップが、
第1の規定速度を始点として第1の補償質量(15)を阻止すること、および、
第1の規定速度の値よりも高い値を有する別の規定速度を始点として第2の補償質量(13)を阻止すること、
から成る、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。 - 前記阻止ステップが、
2つのバネを圧縮しながら各々の第1および第2の補償質量の上にテーブル(14、16)を降下させることから成り、
第1の補償質量(15)を阻止する一方のテーブル(16)に結びつけられたバネ(17)が、第2の補償質量(13)を阻止する他方のテーブル(14)に結びつけられたバネ(17)よりも低いバネ定数を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。 - − 設定速度より低い規定速度(N1)まで回転を加速するステップと;
− 規定速度(N2)まで回転を減速するステップと;
− 加速ステップおよび減速ステップの間に最大の振動レベルを測定するステップと;
− 振動レベルが一定の閾値を超えなかった場合、遠心分離サイクルを開始して設定速度を達成するステップと;
を含むことを特徴とする請求項1〜16の一項に記載の方法。
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