JP2015513775A - 接地電極プラトーを有する点火プラグおよびその製造方法 - Google Patents

接地電極プラトーを有する点火プラグおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

接地電極本体を有する接地電極が提供される。接地電極本体は、固定端と、固定端と反対側の非固定端と、を有している。接地電極は、非固定端と隣接した、接地電極本体の表面から延在するプラトーを備えている。例示的な実施例では、プラトーは、非固定端の近くの、接地電極本体の一部分を除去することによって形成される。プラトーは、その周囲が露出されるように構成されている。貴金属製チップは、プラトーに固定的に取り付けられる。【選択図】図1

Description

[0001]本願は、2012年3月6日に出願された、「接地電極プラトーを有する点火プラグ」という表題の米国仮特許出願第61/607,030号の利益を主張するものである。この出願に開示された全ての内容は本明細書に組み入れられる。
[0002]本願は、概して、内燃エンジン用点火プラグに関し、更に詳細には、こうした点火プラグ用の接地電極の構造に関する。更に詳細には、本発明は、このような接地電極への貴金属製チップの取り付けに関する。
[0003]内燃エンジン用の従来の点火プラグは、一般的には、中心電極および接地電極を備えている。従来、中心電極は、円柱状形状を備えていてもよく、接地電極は、実質的に矩形断面のコラム(柱)形状を備えていてもよい。中心電極および接地電極は、点火プラグを所期の通りに点火するときに火花が走る点火ギャップすなわち放電ギャップを形成する。更に、一般的には、点火ギャップと向き合った電極の一方または両方の端部に貴金属製チップが配置されていてもよい。従来の点火プラグは、一般的には、これらの貴金属製チップを電極の表面に(通常は電極の端部すなわち先端の近くの平らな表面に)直接的に取り付けることによって形成される。
[0004]貴金属製チップを平らな表面にレーザービームで溶接する場合には、レーザービームは、電極本体の基材を溶融するが、貴金属製チップの基材を溶融せず、これにより、鑞付けと似た連結部を形成する。従来、レーザー溶接プロセスは、貴金属製チップを中心電極に固定し、また、貴金属製チップと中心電極との間の溶接部の亀裂や断絶を最少にするように、または、亀裂や断絶が生じないようにするのに使用できる。レーザービームを貴金属製チップではなく中心電極本体上に焦点合わせすることによって、中心電極が全体に円柱状形状であるため、接地電極本体の溶融した材料を、亀裂がないしっかりとした連結部を形成するのに十分な態様で、貴金属製チップの周囲に流すことができる。しかしながら、接地電極は、溶融した電極本体材料と同様の自由な流れを生じる形状ではなく、従って、貴金属製チップと接地電極との間に結果的に形成された鑞付けは、亀裂を生じ易く、中心電極とその貴金属製チップとの鑞付けよりも安定性が低い。
[0005]従って、現在の点火プラグ電極溶接技術は、所期の目的に適うものであるものの、特に、亀裂が最小限に抑えられる頑丈な連結部を形成するために溶融材料を自由に流すことができる接地電極を提供する上で、改善の必要がある。
[0006]例示的な実施例によれば、接地電極は、接地電極本体を備えており、この接地電極本体は、固定端と、固定端とは反対側の非固定端と、を備えている。接地電極は、非固定端に隣接した接地電極本体の表面から延在するプラトー(plateau、高台部)を備えている。プラトーは、その周囲に亘って露出されている。貴金属製チップが、プラトーに固定的に取り付けられている。
[0007]別の例示的な実施例によれば、細長い中心電極と、この中心電極を実質的に取り囲む絶縁体と、を備える点火プラグが提供される。外側シェルが絶縁体を取り囲んでいる。接地電極本体は、外側シェルに取り付けられた固定端と、中心電極に隣接して延在する非固定端と、を有する。接地電極本体は、第1厚さを有する第1部分と、第2厚さを有する第2部分と、を備えている。第1部分は第2部分よりも厚い。プラトーが接地電極本体から延在しており、貴金属製チップがプラトーに固定されている。
[0008]更に別の例示的な実施例によれば、接地電極を形成するための方法が提供される。この方法は、接地電極の第1端の近くの一部分を除去し、その周囲に亘って露出されたプラトーを形成する工程を備えている。次いで、貴金属製チップがプラトーに固定される。
[0009]これらのおよび他の利点および特徴は、添付図面を参照して以下の説明を読むことにより、更に明らかになるであろう。
[0010]本発明と見なされる要旨は、本明細書の末尾の特許請求の範囲に特定的に指摘され、明確に特許請求されている。本発明の前述のおよび他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を添付図面と関連して読むことにより明らかになる。
[0011]図1は、点火プラグの断面図であり、点火プラグからL字形状をなして延在する、点火プラグに連結された接地電極を示している。 [0012]図2は、点火プラグの一端の詳細斜視図であり、点火プラグから直線状に延在する、点火プラグに連結された接地電極を示している。 [0013]図3Aは、接地電極の第1実施例の平面図である。 [0014]図3Bは、3B−3B線に沿った、図3Aの接地電極の断面図である。 [0015]図4Aは、接地電極の別の実施例の平面図であり、接地電極に取り付けられた貴金属製チップを示している。 [0016]図4Bは、4B−4B線に沿った、図4Aの接地電極の断面図である。 [0017]図5Aは、接地電極の更に別の実施例の平面図であり、接地電極の除去された部分を示している。 [0018]図5Bは、5B−5B線に沿った、図5Aの接地電極の断面図である。 [0019]図5Cは、図5Aの接地電極を上方および側方から見た斜視図である。 [0020]図6Aは、接地電極の他の実施例の平面図である。 [0021]図6Bは、図6Aの接地電極の側断面図であり、貴金属製チップに向けてテーパした電極の本体を示している。
[0022]本開示の原理を実施した例示的な点火プラグ10は、中心電極12と、中心電極12を取り囲む絶縁体14と、絶縁体14を取り囲むチューブ状金属製シェル16と、を備えている。中心電極12は、点火プラグ10の第1端で絶縁体14を通って延在しており、接地電極44は、点火プラグ10の第1端の近くでチューブ状金属製シェル16から延在している。例示的な実施例では、中心電極12は、円柱状形状であってもよく、接地電極44は、実質的に矩形断面を有するコラム形状であってもよい。中心電極12と接地電極44との間に点火ギャップ30が形成される。例示的な実施例では、貴金属製チップ28が、中心電極12、接地電極44、または、これらの中心電極12および接地電極44の両方に設けられていてもよい。接地電極44は、非固定端49と、この非固定端49に隣接した実質的に円筒形のプラトー48と、を備えている。プラトー48は、露出された外周面42を備えている。この外周面42は、導電性であり、貴金属製チップ28が取り付けられる場合の中心電極12の表面と同様に、貴金属製チップ28をプラトー48に取り付けることができる。例示的な実施例では、接地電極44の非固定端49の厚みT2は、接地電極44の固定端47の厚みT1よりも小さい。プラトー48は、接地電極44の表面51を超えて接地電極44から遠ざかる方向に延在している。表面51は、非固定端49の厚みT2を形成する。
[0023]図1ないし図5は、本発明の例示的な実施例の全体構造を示す。点火プラグ10は、内燃エンジンで使用するように示され、構成されている。点火プラグ10は、設置時に、エンジンヘッドに設けられたねじ穴(図示せず)を通ってエンジンの燃焼室(図示せず)内に突出する。点火プラグ10は、点火プラグの軸線方向長さに沿って延在する円柱状の中心電極12と、中心電極12を同心に取り囲む、セラミック等の材料でできた絶縁体14と、絶縁体14を同心に取り囲む金属製外側シェル16と、を備えている。金属製シェル16に連結された接地電極44は、燃焼室内に延在するとともに接地電極44と中心電極12との間に点火ギャップ30を形成するように構成されている。
[0024]例示的な実施例では、中心電極12の一端は、導電性ガラスシール24を介して端子スタッド22に電気的に接続されている。変形例では、追加的な抵抗要素25がガラスシール24に取り付けられていてもよい。当該技術分野で公知のように、端子スタッド22は、鋼、または、ニッケルめっき仕上げを施した鋼を基材とした合金材料で形成されていてもよい。端子スタッド22は、更に、絶縁体14から突出した端子ナット26を備えている。端子ナット26は、点火ケーブル(図示せず)に取り付けられる。点火ケーブルは、接続時に、点火プラグに電流を供給する。中心電極12の反対側の端部には、金、パラジウム、イリジウム、プラチナ、またはこれらの何らかの合金等の材料で形成された、点火プラグを適切に機能させることができる任意の適当な形態の貴金属製チップ28が取り付けられている。例えば、耐磨耗性を向上するとともに点火ギャップ30を維持するために、細素線からなる貴金属製チップ28が中心電極12の端部に追加されてもよい。
[0025]図1は、直径が異なる多数の区分を有する実質的に円筒形の細長い本体を備える絶縁体14を示す。外側シェル16は、エンジンと係合するための一体のねじ部分38と、点火プラグ10がエンジンと係合されるときに点火プラグ10をレンチで締め付けるための六角ナット(図示せず)と、を備えている。図1に示すように、接地電極44は、外側シェル16のねじ部分38から延在して、接地電極44と中心電極12との間に点火ギャップ30を形成する。接地電極44は、外側シェル16のねじ部分38に電気的に接続されて、点火プラグ10がエンジンのシリンダに取り付けられたときに電気的接地を形成する。図1の接地電極44は、曲がった構成で示してあるが、様々な形状および大きさの接地電極44を使用してもよいことが理解されよう。例えば、点火プラグ10の所期の用途に応じて、L字形状、直線状または湾曲形状の接地電極44が代用されてもよい。
[0026]図2に示すように、接地電極44は電極本体46を備えており、この電極本体は、固定端47および非固定端49を備えている。接地電極44は、その固定端47が外側シェル16に取り付けられる。電極本体46は、プラトー48を電極本体46に取り付けることができるような形状を備えている。この際、プラトー48の露出された周囲は、プラトー48に取り付けられた貴金属製チップ28と、中心電極12の貴金属製チップ28と、の間に適切な間隔をおいた状態に置かれる。例えば、例示的な実施例では、接地電極44を外側シェル16に取り付ける前に、例えばスタンピング等の製造プロセスを使用して、非固定端49の近くまたはこれと隣接した、電極本体46の一部分を除去してもよい。この製造プロセスにより、図2に示すように、第1厚みT1の第1部分と、第2厚みT2の第2部分と、を有する電極本体46が形成される。厚みT1の第1部分は、接地電極44の固定端47と隣接しており、厚みT2の第2部分は、接地電極44の非固定端49と隣接しており、第1厚みT1は、第2厚みT2よりも大きい。電極本体46の一部分を除去する製造プロセス中において、プラトー48は、非固定端49と隣接したままであってもよい。プラトー48は、電極本体46の除去される一部分の小さな領域であり、電極本体46の残りの部分に取り付けられたままである。製造プロセスは、プラトー48の全周面42が露出され、追加的な作業のためにアクセスできるように行われてもよい。プラトー48を電極本体46に形成するその他の手段もまた考えられる。
[0027]例示的な実施例では、プラトー48は、中心電極12の円柱状形状と同様の略円柱状形状であってもよい。プラトー48の大きさは、用途に応じて大幅に変わるであろう。例えば、プラトー48の外周面42の直径は、プラトー48に取り付けられる貴金属製チップ28の直径の1.2倍ないし3倍の範囲内にあってもよい。プラトー48の厚さは、電極本体46の厚さの0.1倍ないし0.5倍の範囲内にあってもよい。
[0028]プラトー48およびこれが取り付けられた接地電極44は、点火プラグ10の所望の特性に応じて様々な形状、大きさ、または方法で構成されていてもよい。一つの例示的な実施例では、プラトー48の底部32は、図2に示すように、接地電極44の非固定端49と隣接した、電極本体46の除去された一部分に沿った表面51と同一平面であってもよい。図3Aおよび図3Bは、接地電極44の別の例示的な実施例を示す。この実施例では、プラトー48の底部32は表面51よりも下方にあり、接地電極44から除去された電極本体46の一部分の深さは、プラトー48に対する位置で決まる。図3Bでは、電極本体46の元来の表面が破線Sで示してある。プラトー48の一部分が露出表面51を越えて上方に延在するように、プラトー48のほぼ中央区分を通る平面A−Aに沿って電極本体46の一部分が除去される。平面A−Aに沿ってプラトー48と電極本体46の表面51との間にギャップ52が形成されるように、プラトー48と隣接して、電極本体46の追加的な深さDがプラトー48の周囲で半径方向に除去される。
[0029]別の例示的な実施例では、ギャップ52は、プラトー48の中央軸線Bを中心として対称であるように位置決めされており、輪郭が定められる。しかしながら、ギャップ52自体の輪郭は必ずしも対称でなくてもよい。例えば、プラトー48の底部に隣接したギャップ52の基部41は、図3Bに示すように、平らであってもよい。ギャップ52の外周面56は、垂直であってもよいし、プラトー48から遠ざかる方向で円錐形をなすように角度をなしていてもよい。プラトー48の側壁36によって形成されるギャップ52の内周54には、様々な長さおよび傾きの程度を有する複数の垂直部分または角度をなした部分が設けられていてもよい。一つの例示的な実施例では、側壁36および内周54は、図4Aおよび図4Bに示すように、略円錐台形状のギャップ52を形成するために、プラトー48の中心に向けた方向に角度をなしていてもよい。
[0030]以上論じたように、貴金属製チップ28は、プラトー48および/または貴金属製チップ28に対する溶接プロセスまたはレーザービーム適用プロセスによって、プラトー48の上面34に取り付けられてもよい。例えば、貴金属製チップ28を所定の場所に取り付けるために、貴金属製チップ28は、レーザービームでレーザー鑞付けされるべきプラトー48に当接して保持されてもよく、あるいは、貴金属製チップ28が、まず、抵抗溶接され、その後、レーザービームでレーザー鑞付けされてもよい。貴金属製チップ28を円筒形プラトー48の上面34に取り付けることによって、プラトー48が全体に円筒形形状をなしているので、鑞付けと同様に、プラトー48の溶融した材料が、亀裂がないしっかりとした連結部を形成するのに十分な態様で貴金属製チップ28の周囲に流れることが可能になる。これは、当該産業で公知のように、略円柱形状の中心電極12によって、中心電極12の溶融した材料を、亀裂がないしっかりとした連結部を形成するのに十分に貴金属製チップ28の周囲に流すことができるのと同様である。
[0031]プラトー48への貴金属製チップ28の取り付けは、様々な取り付け方法で行ってもよい。図2ないし図5Bに示すように、プラトー48には、貴金属製チップ28を受け入れるために、中央軸線Bに沿った中心を有する穴50が設けられていてもよい。穴50は、電極本体46のプラトー48内に、少なくともギャップ52の深さDまたはプラトー48の深さと等しい所定の深さまで延在している。貴金属製チップ28は、図4Aおよび図4Bに示すように、穴50内に配置されてもよい。貴金属製チップ28をプラトー48に取り付けるために、例えば溶接等の任意の様々な方法を使用してもよい。一つの例示的な実施例では、レーザービームによるレーザー鑞付けを使用して貴金属製チップ28をプラトー48に連結してもよい。別の例示的な実施例では、レーザービームによるレーザー鑞付けの前に、先ず、貴金属製チップ28をプラトー48に抵抗溶接してもよい。
[0032]別の例示的な実施例では、貴金属製チップ28をプラトー48に取り付けるときに、貴金属製チップ28およびプラトー48の夫々の周囲の少なくとも一部分を溶融状態の充填材60(これは、電極本体46の材料と同様の材料であってもよい)で覆ってもよい。図4Aおよび図4Bに示すように、この充填材60を使用して、プラトー48の側壁36の一部分を形成してもよい。充填材60は、凝固すると、充填材60が配置された側壁36の輪郭がほぼ円弧形状となるように側壁36の一部分と重なってもよい。充填材60は様々な材料であってもよく、こうした材料には、例えば、プラトー48や貴金属製チップ28の材料と同様の合金が含まれるが、これに限定されない。更に、充填材は、プラトー48および/または貴金属製チップ28に含まれる一つ以上の元素の組み合わせであってもよい。更に、随意であるが、充填材は、任意の他の適当な充填材であってもよい。充填材60は、プラトー48の側壁36、および/または、貴金属製チップ28の任意の露出部分に亘って延在していてもよい。
[0033]図4に示すように、貴金属製チップ28をプラトー48に連結した後、接地電極44の非固定端49の一部分40が残り、その結果、プラトー48はこの部分40と固定端47との間に配置される。変形例では、非固定端49の部分40は、図5Aないし図5Cに示すように、ギャップ52によってプラトー48から離間されていてもよい。続いて行われる製造プロセス中において、部分40を接地電極44から除去してもよい。部分40の除去が貴金属製チップ28とプラトー48との間の接合に影響を及ぼさないように、部分40を、プラトー48の輪郭の周囲から非固定端49に沿って除去してもよい。同様に、チップ28とプラトー48との間の接合に影響を及ぼさない追加的な材料を、プラトー48の側部から、非固定端49の方向の所定の角度で除去してもよい。部分40を除去することにより、プラトー48の周囲に追加的な隙間が形成されると、接地電極44の貴金属製チップ28は火花を効率的に発生する。
[0034]図6Aおよび図6Bは、接地電極44の別の変形例を示す。図5Aないし図5Cと同様に、非固定端49の形状を円形にするために、非固定端49から部分40および追加的な材料を除去してもよい。図6に示すように、テーパ部分58が接地電極44の電極本体46の少なくとも一部分に向けて延在しており、非固定端49と隣接する、電極本体46の部分が除去された表面51に向かってテーパしている。プラトー48は、テーパ部分58の底部と隣接した表面51から延在している。貴金属製チップ28は、プラトー48の穴50内に延在している。この実施例のテーパ部分58は、接地電極44について、製造上の追加的な利点を提供する。更に、接地電極44の表面51まで滑らかにテーパした仕上げを形成することにより、熱管理が改善され、接地電極44に作用する機械的応力が低減する。
[0035]本明細書中に開示した例示的な実施例は、接地電極44と、対応する貴金属製チップ28と、の間の接合寿命(joint life)を改善するものである。接合寿命を改善するために、材料を除去した接地電極44の領域に全体に丸みを帯びたプラトー48が設けられ、かくして貴金属製チップ28に対する接地電極44の形状を調節するように接地電極44を変更してもよい。貴金属製チップ28を接地電極44の全体的に丸みを帯びたプラトー48に取り付けることによって、貴金属製チップ28と接地電極44との間に耐久性のある連結部を形成してもよい。この連結部は、円柱状中心電極12と貴金属製チップ28との連結部と同様である。プラトー48は、接地電極44の本体の材料として作用し、この材料は、貴金属製チップ28の周囲に自由に流れ、亀裂がない耐久性のある連結部を形成する。
[0036]本発明の原理を特定の点火プラグで実施するものとして説明したが、本発明の原理は、様々な種類および大きさの点火プラグで実施してもよいということは理解されよう。
[0037]例示的な実施例を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更を行っても良く、その幾つかの要素が均等物と代替されてもよいということは当業者には理解されよう。更に、特定の状況または材料を本発明の教示に適合するために、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、多くの変更を行ってもよい。従って、本発明を実施する上で最良と考えられる形態として開示された特定の実施例に本発明を限定しようとするものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその法的均等物の範疇の全ての実施例を含む。
10…点火プラグ
12…中心電極
14…絶縁体
16…外側シェル
22…端子スタッド
24…導電性ガラスシール
25…抵抗要素
26…端子ナット
28…貴金属製チップ
30…点火ギャップ
32…底部
34…上面
36…側壁
38…ねじ部分
40…部分
41…基部
42…外周面
44…接地電極
46…電極本体
47…固定端
48…プラトー
49…非固定端
50…穴
51…表面
52…ギャップ
54…内周
56…外周面
58…テーパ部分
60…充填材

Claims (20)

  1. 接地電極であって、
    固定端と、該固定端の反対側の非固定端と、を有する接地電極本体と、
    前記非固定端と隣接して前記接地電極本体の表面から延在するプラトーであって、周囲に亘って露出されたプラトーと、
    前記プラトーに固定的に取り付けられた貴金属製チップと
    を備える接地電極。
  2. 請求項1に記載の接地電極であって、
    前記プラトーの形状は、略円筒形である
    接地電極。
  3. 請求項1に記載の接地電極であって、
    前記プラトーは、前記貴金属製チップを受け入れるための穴を有している
    接地電極。
  4. 請求項1に記載の接地電極であって、
    前記プラトーの外径は、前記貴金属製チップの直径の約1.2倍以上、かつ、約3倍以下の範囲内にある
    接地電極。
  5. 請求項1に記載の接地電極であって、
    前記プラトーの厚みは、前記接地電極本体の厚みの約0.1倍以上、かつ、約0.5倍以下の範囲内にある
    接地電極。
  6. 請求項1に記載の接地電極であって、
    前記プラトーは、前記接地電極本体の平面よりも上方に延在しており、
    前記接地電極本体のギャップが前記プラトーを取り囲む
    接地電極。
  7. 請求項6に記載の接地電極であって、
    前記ギャップは、前記プラトーの中央軸線を中心として対称である
    接地電極。
  8. 請求項6に記載の接地電極であって、
    前記プラトーは、略円錐台形状である
    接地電極。
  9. 点火プラグであって、
    細長い中心電極と、
    前記中心電極を実質的に取り囲む絶縁体と、
    前記絶縁体を取り囲む外側シェルと、
    前記外側シェルに取り付けられた固定端と、前記中心電極から間隔が隔てられた非固定端と、を有する接地電極であって、第1厚みを有する第1部分と、第2厚みを有する第2部分と、を備えた接地電極と
    を備え、
    前記第1厚みは、前記第2厚みよりも大きく、
    前記点火プラグは、さらに、
    前記接地電極本体の前記第2部分から延在するプラトーと、
    前記プラトーに固定された貴金属製チップと
    を備える点火プラグ。
  10. 請求項9に記載の点火プラグであって、
    前記接地電極本体の前記第1部分は、前記固定端と隣接しており、
    前記接地電極本体の前記第2部分は、前記非固定端と隣接している
    点火プラグ。
  11. 請求項9に記載の点火プラグであって、
    前記プラトーの形状は、略円筒形である
    点火プラグ。
  12. 請求項9に記載の点火プラグであって、
    前記プラトーは、前記貴金属製チップを受け入れるための穴を有している
    点火プラグ。
  13. 請求項9に記載の点火プラグであって、
    前記プラトーの外径は、前記貴金属製チップの直径の約1.2倍以上、かつ、約3倍以下の範囲内にある
    点火プラグ。
  14. 請求項9に記載の点火プラグであって、
    前記プラトーの厚みは、前記接地電極本体の厚みの約0.1倍以上、かつ、約0.5倍以下の範囲内にある
    点火プラグ。
  15. 接地電極を形成するための方法であって、
    接地電極本体の、第1端の近くの一部部分を除去し、周囲に亘って露出されたプラトーを形成する工程と、
    貴金属製チップを前記プラトーに取り付ける工程と
    を備える方法。
  16. 請求項15に記載の点火プラグを形成する方法であって、
    前記プラトーの形状は、略円筒形である
    方法。
  17. 請求項15に記載の点火プラグを形成する方法であって、
    前記プラトーは、前記貴金属製チップが受け入れられる穴を有している
    方法。
  18. 請求項15に記載の点火プラグを形成する方法であって、
    前記プラトーは、前記接地電極本体の一部が除去された、前記接地電極本体の平面よりも上方に延在しており、
    前記接地電極本体の隙間が前記プラトーの周囲を取り囲む
    方法。
  19. 請求項15に記載の点火プラグを形成する方法であって、
    前記貴金属製チップは、レーザービームを使用して前記プラトーにレーザー鑞付けされる
    方法。
  20. 請求項19に記載の点火プラグを形成する方法であって、
    前記貴金属製チップは、所定位置にレーザー鑞付けされる前に抵抗溶接される
    方法。
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