JP2015506813A - ニットベロ要素を有する履物アッパー - Google Patents

ニットベロ要素を有する履物アッパー Download PDF

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Abstract

【課題】履物アッパーを提供する。【解決手段】履物製品は、丸編みプロセスまたは横編みプロセスなどにより、少なくとも部分的に形成されているさまざまな要素を組み込むことができる。それらの要素の実施例は、ベロ要素と、カラー要素と、カラースロート要素とを含んでいる。いくつかの構成では、それらの要素は、圧縮性区域とフランジ区域とを含んでいる。圧縮性区域は、圧縮性を与えるフリーヤーン部分を含み、フランジ区域は、構成要素を履物製品に接合するのに用いることができる。【選択図】図29

Description

この発明は、履物アッパーに関する。
従来の履物製品は一般に、アッパーおよびソール構造という2つの主要な要素を含んでいる。アッパーは、ソール構造に固定されて、足を快適にかつ安定して受け入れるために、履物の内部に空洞を形成する。ソール構造は、それによってアッパーと地面との間に位置するように、アッパーの下側区域に固定されている。例えば、運動用の履物では、ソール構造は、ミッドソールとアウトソールとを含んでいてもよい。ミッドソールは、地面の反力を弱めて、歩くとき、走るとき、および他の歩行活動中に足および脚にかかる応力を低減するポリマー発泡材料を含んでいてもよい。さらに、ミッドソールは、力をさらに弱め、安定性を高め、または足の動きに影響を与える液体充填チャンバ、プレート、モデレータ、または他の要素を含んでいてもよい。アウトソールは、ミッドソールの下面に固定されて、耐久性のある耐摩耗性材料、通常、ゴムで形成されたソール構造の地面係止部を提供する。ソール構造は、履物の快適性を高めるために、空洞内に配置され、足の下面に近接する中敷きも含んでいてもよい。
アッパーは大略的に、足の甲およびつま先区域にわたり、足の内側側部および外側側部に沿って、足のかかと区域の周りに延びている。バスケットボール用履物およびブーツなどいくつかの履物製品では、アッパーは上方に、足首の周りに延びて、足首に支持または保護を与えてもよい。アッパーの内部の空洞へのアクセスは一般に、履物のかかと区域にある足首開口部によって提供される。アッパーの履き心地を調整するために、しばしば締めひもシステムがアッパーに組み込まれ、それによりアッパー内の空洞に足を入れ、足を抜くことが可能になる。締めひもシステムにより、着用者がアッパーの特定の寸法、特に周長を調節して、さまざまな寸法の足を収容することもできる。くわえて、アッパーは、締めひもシステムの下に延びて、履物の調節可能性を高めるベロを含んでいてもよく、アッパーは、かかとの動きを制限するために、ヒールカウンタを組み込んでいてもよい。
さまざまな材料要素(例えば、織物、ポリマー発泡体、ポリマーシート、革、合成皮革)が、従来、アッパーを製造する際に利用されている。例えば、運動用の履物では、アッパーは、それぞれが様々な接合材料要素を含む複数の層を有していてもよい。例として、材料要素は、耐伸縮性、耐摩耗性、柔軟性、通気性、圧縮性、快適性および速乾性をアッパーの異なる区域に付与するように選択してもよい。アッパーの異なる区域に異なる特性を付与するために、材料要素を所望の形状に切断してから、通常は、縫製または接着剤で互いに接合することが多い。また、材料要素は、同じ区域に複数の特性を付与するために層状構成で接合されることが多い。アッパーに組み込まれる材料要素の数および種類が増えるにつれ、材料要素の輸送、保管、切断および接合に関連する時間および費用も増加することがある。切断および縫製プロセスから出る廃材も、アッパーに組み込まれる材料要素の数および種類が増えるにつれて、さらに多く蓄積する。さらに、アッパーの材料要素の数が多くなるほど、種類および数が少ない材料要素から形成されているアッパーよりもリサイクルが難しくなることがある。そのため、アッパーに利用する材料要素の数を減らすことにより、アッパーの製造効率およびリサイクル性を高めながら、廃棄物を少なくすることができる。
本発明は、以上の背景に適した履物アッパーを提供することを目的とする。
アッパーと、アッパーに固定されているソール構造とを有する履物製品を以下に開示する。アッパーは、アッパーの外側面の少なくとも一部を形成する材料層を含んでいる。また、アッパーは、一体ニット構造で形成されたニット構成要素も含んでいる。ニット構成要素は、圧縮性区域とフランジ区域とを含んでいてもよい。圧縮性区域は、外側面の一部と、アッパーの対向する内部面の一部とを形成しており、また、フランジ区域は、圧縮性区域から外側へ延びている。フランジ区域は、材料層から内側に配置することができ、フランジ区域は、材料層に接合することができる。
いくつかの構成では、アッパーは、一体ニット構造で形成されたニット構成要素を有し、およびベロ要素の外側の大部分を形成しているベロ要素を含んでいてもよい。圧縮性材料を、ニット構成要素の空洞内に配置してもよく、ニット構成要素の端部は、アッパーのスロート区域に固定してもよい。
別の構成では、アッパーは、アッパーの足首開口部に隣接するアッパーの外側面および内側面の少なくとも一部を形成するニット外部を有するカラー要素を含んでいてもよい。複数のフローティングヤーンを、ニット要素の空洞内に配置してもよい。くわえて、カラー要素は、アッパーの他の部分と独立した構成要素として形成して、アッパーの他の部分に固定してもよい。
さまざまな方法を、履物製品のための構成要素を形成するのに利用することができる。例えば、一体ニット構造のさまざまな構成要素を形成するために、丸編みプロセスおよび横編みプロセスを利用することができる。編んだ後に、構成要素を履物製品に組み込むことができる。さらに、それらの編みプロセスは、いくつかの構成要素の圧縮性区域およびフランジ区域の両方を形成するのに利用することができる。例えば、圧縮性を高めるために、フローティングヤーンを圧縮性区域に埋め込んでもよい。
本発明のさまざまな側面を特徴付ける新規性の利点および特徴は、添付の請求項で具体的に指摘されている。しかし、新規性の利点および特徴をより一層理解するために、本発明に関するさまざまな構成および概念を説明および図示した以下の説明事項および添付図面を参照することができるであろう。
上述の概要および以下の詳細な説明は、添付図面と合わせて読むとより一層理解されるであろう。
履物製品の斜視図である。 履物製品の外側立面図である。 履物製品の内側側部の立面図である。 履物製品の上面図である。 図4の切断線5Aによって画定された履物製品の断面図である。 図4の切断線5Bによって画定された履物製品の断面図である。 図4の切断線5Cによって画定された履物製品の断面図である。 履物製品のベロ要素の斜視図である。 ベロ要素の分解斜視図である。 ベロ要素の平面図である。 図8の切断線9Aによって画定されたベロ要素の断面図である。 図8の切断線9Bによって画定されたベロ要素の断面図である。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図8に対応する平面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 さまざまな接合ベロ要素の平面図である。 さまざまな接合ベロ要素の平面図である。 履物製品のカラー要素の斜視図である。 カラー要素の平面図である。 図14の切断線15Aによって画定された、カラー要素の断面図である。 図14の切断線15Bによって画定された、カラー要素の断面図である。 図14に対応する平面図であり、カラー要素のさらなる構成を示している。 図14に対応する平面図であり、カラー要素のさらなる構成を示している。 図14に対応する平面図であり、カラー要素のさらなる構成を示している。 さまざまな接合カラー要素の平面図である。 さまざまな接合カラー要素の平面図である。 図2に対応する外側立面図であり、履物製品の別の構成を示している。 図18に示す履物製品の構成のカラースロート要素の斜視図である。 カラースロート要素の平面図である。 図20の切断線21Aによって画定された、カラースロート要素の断面図である。 図20の切断線21Bによって画定された、カラースロート要素の断面図である。 図5Cの一部に対応する断面図であり、カラー要素を履物製品に組み込むさまざまな方法を示している。 図5Cの一部に対応する断面図であり、カラー要素を履物製品に組み込むさまざまな方法を示している。 図5Cの一部に対応する断面図であり、カラー要素を履物製品に組み込むさまざまな方法を示している。 図5Cの一部に対応する断面図であり、カラー要素を履物製品に組み込むさまざまな方法を示している。 別の要素の平面図である。 ベロ・爪皮要素の平面図である。 図5Aに対応する断面図であり、履物製品のベロ・爪皮を示している。 図5Cに対応する断面図であり、履物製品の別の構成を示している。 別のカラー要素の平面図である。 別のカラー要素の平面図である。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 図9Aに対応する断面図であり、ベロ要素のさらなる構成を示している。 別のベロ要素の斜視図である。 図29の切断線30によって画定された、図29に示すベロ要素の断面図である。 図30に対応する断面図であり、図29に示すベロ要素のさらなる構成を示している。 履物製品のさらなる構成の外側立面図である。 図32の切断線33によって画定された、図32に示す履物製品の断面図である。 図32に示す履物製品のアッパーの一部を形成するニット構成要素の上面図である。 履物製品のさらなる構成の外側立面図である。 図35の切断線36によって画定された、図35に示す履物製品の断面図である。 図35に示す履物製品のアッパーの一部を形成するニット構成要素の上面図である。
以下の説明および添付の図面は、ベロおよびカラー等のさまざまなニット要素を含むアッパーを有する履物製品を開示する。ウォーキングまたはランニングに適している一般的な構成を有する履物製品を開示する。アッパーおよびさまざまなニット要素を含む履物に関連する概念は、例えば、野球シューズ、バスケットボールシューズ、クロストレーニングシューズ、サイクリングシューズ、フットボールシューズ、テニスシューズ、サッカーシューズ、ハイキングブーツを含むさまざまな他の運動靴に適用することもできる。また、その概念は、ドレスシューズ、カジュアルシューズ、ローファー、サンダルおよび作業ブーツを含む、非運動用と一般的に考えられている履物種類にも適用することができる。したがって、本願明細書で開示した、ニット要素に関連する概念と、ニット要素を製造する方法は、さまざまな履物種類に当てはまる。
〈大略的な履物構造〉
図1〜図5Cには、ソール構造20およびアッパー30を含む履物製品10が図示されている。参照のために、履物10は、図2および図3に示すように、3つの大略的な領域、すなわち、足先領域11と、中足領域12と、かかと領域13とに分けてもよい。履物10は、外側側部14および内側側部15も含んでいる。足先領域11は、つま先、および中足骨と指骨とを接続する関節に対応する履物10の部分を大略的に含んでいる。中足領域12は、足のアーチ区域に対応する履物10の部分を大略的に含み、かかと領域13は、踵骨を含む、足のかかと区域に対応している。外側側部14および内側側部15は、領域11〜13の各々を通って延びており、履物10の両側に対応する。領域11〜13および側部14,15は、履物10の厳密な区域を区切ることを意図していない。むしろ、領域11〜13および側部14,15は、以下の説明の助けになるように、履物10の大略的な区域を表すことを意図している。履物10に加えて、領域11〜13および側部14,15は、ソール構造20、アッパー30およびそれらの個々の要素に適用してもよい。
ソール構造20は、アッパー30に固定されていて、履物10を履いたときに、足と地面との間に延びる。ソール構造20の主要な要素は、ミッドソール21、アウトソール22および中敷き23である。ミッドソール21は、アッパー30の下方区域に固定されていて、歩行中、ランニング中、または他の歩行活動中に、足と地面との間で圧縮されると、地面の反力を弱める(すなわち、クッション材となる)圧縮可能なポリマー発泡体部材(例えば、ポリウレタンまたはエチルビニルアセテート発泡体)から形成することができる。追加的な構成では、ミッドソール21は、流体充填チャンバ、プレート、モデレータ、または、力をさらに弱め、安定性を高め、または、足の動きに影響を与える他の要素を組み込んでもよく、あるいは、ミッドソール21は、主に流体充填チャンバから形成してもよい。アウトソール22は、ミッドソール21の下面に固定されて、牽引力を付与するように織られた耐磨耗性のゴム材料から形成してもよい。中敷き23は、アッパー30内に配置されていて、足の下面の下に延びるように位置決めされている。ソール構造20のためのこの構成は、アッパー30とともに用いることのできるソール構造の一実施例を示しているが、ソール構造20のためのさまざまな他の従来の構成または従来にない構成も利用することができる。したがって、ソール構造20、または、アッパー30とともに利用される何らかのソール構造の構成および特徴は、大幅に変わってもよい。
アッパー30は、足を安全かつ快適に収容するための構造を提供するように結合するさまざまな要素から形成されている。アッパー30の構成は大幅に変わる可能性があるが、それらのさまざまな要素は、ソール構造20に対して足を収容して固定するために、履物10内に空洞を大略的に画定する。アッパー30内の空洞の表面は、足を収容するような形状にされており、足の甲回りおよびつま先区域を覆って、足の内側側部および外側側部に沿って、足の下に、および足のかかとの周りに延びている。アッパー30の部分は、図5A〜5Cに示すように、さまざまな層31および32から形成されている。層31が、アッパー30の外側面の部分を形成しているのに対して、層32は、アッパー30の内面の部分を形成している(すなわち、その面は、アッパー30内の空洞を画定している)。層31および32の各々は、一緒に縫製または接合されている複数の材料要素(例えば、織物、ポリマー発泡体、革、合成皮革)のうちの1つ以上から形成することができる。実施例として、層31は、合成皮革材料から形成することができ、また、層32は、モイスチャーウィッキング織物材料から形成することができる。別の実施例として、層31および32の各々は、異なる織物材料から形成してもよい。いくつかの構成では、快適性を高めるために、ポリマー発泡体層を、層31と層32との間に配置してもよい。アッパー30の他の構成では、さまざまな材料から形成された1層構造、3層構造、または、他の多層構造を、層31および32の代わりに用いてもよい。
着用者がアッパー30の寸法を調整して、さまざまなプロポーションの足を収容できるようにするために、締めひも33が、さまざまな締めひも開口34を通って延びており、アッパー30のスロート区域にわたっている。すなわち、締めひも33は、足の周りにアッパー30を締め付け(すなわち、締めひも33が結ばれたとき)、およびアッパー30を緩めるために(すなわち、締めひも33が解かれたとき)、概して従来の方法で機能する。ベロ要素40は、履物10の快適性および調節可能性を高めるために、締めひも33の下に延びている。また、アッパー30は、少なくともかかと領域13に配置されているカラー要素50も含んでいる。履物10の快適性を高めるのに加えて、カラー要素50は、足がアッパー30内の空洞にアクセスできるようにするための足首開口部を形成している。すなわち、カラー要素50によって画定された足首開口部は、特に、締めひも33が解かれて、足の周りのアッパー30にゆったりした構成が与えられた際に、空洞からの足の出し入れを容易にする。
ベロ要素40およびカラー要素50を含むアッパー30の部分は、比較的少数の材料要素で形成されたニット構成要素とすることができる。上記の背景のセクションで説明したように、アッパーに用いられる材料要素の数を減らすことにより、廃棄物を減らすことができると同時に、アッパーの製造効率およびリサイクル性も向上させる。従来のアッパーのベロおよびカラーは、多くの場合、複数の接合材料要素から形成されている。しかし、以下で詳細に説明するように、ベロ要素40およびカラー要素50は、主に(縫製やターン法ではなく)廃棄物を減らし、および製造効率およびリサイクル性を高める編みプロセスによって形成することができる。加えて、ベロ要素40およびカラー要素50の構造は、より少数の縫い目または他の不連続部を組み込んで、それによって履物10の全体的な快適性を高めてもよい。
〈ベロ要素の構成〉
ベロ要素40は、アッパー30のスロート区域の中央に位置しており、足先領域11からかかと領域13まで、および外側側部14から内側側部15まで延びている。ベロ要素40の側部区域は、締めひも開口34を形成する層32の区域に隣接し、かつ接触して配置され、ベロ要素40の中央区域は、締めひも33に接触しており、および互いに交差する締めひも33の区域間で露出していてもよい。足先領域11において、ベロ要素40は、層31および32に接合されているが、ベロ要素40の残りの部分は、概して束縛されておらず、または、アッパー30の他の区域に固定されていない。かかと領域13において、ベロ要素40は、カラー要素50によって形成された足首開口部から突出していてもよい。
ベロ要素40の主な構成要素は、図6〜図9Bに図示されているように、ニットシース41と圧縮性コア42である。大略的に、シース41は、コア42の周りに延びているニット要素として形成されている。より具体的には、シース41は、ベロ要素40の外側の大部分を形成しており、また、コア42がその中に配置されている内部空洞を画定している。コア42は、履物10の全体的な快適性を高めるベロ要素40内の圧縮性構造である。コア42は、ポリマー発泡体材料(例えば、ポリウレタンまたはエチルビニルアセテート発泡体)から形成することができるが、コア42は、例えば、ヤーンまたは流体充填チャンバから形成してもよい。いくつかの構成では、ベロ要素40は、(a)スクリーン印刷された、刺繍された、またはシース41に接合されたロゴまたは商標、(b)ベロ要素40の動きを制限するように、締めひも34の一部を収容する締めひもループ、または(c)シース41に縫い付けられているか、または接合されている、取扱表示および材料に関する札等の追加的な構成要素を含んでいてもよい。
シース41は、コア42がその中に配置されている空洞を形成する大略的に管状の構造を有している。大略的に、シース41は、上方領域43と、下方領域44と、第1の端部45と、第2の端部46と、一組のフランジ47とを含んでいる。上方領域43は、コア42の一方の表面を覆って広がっており、互いに交差する締めひも33の区域間で、履物10の外部に露出されている。上方領域43の反対側に配置されている下方領域44は、コア42の他方の表面を覆って広がっており、アッパー30の内面の一部を形成している(すなわち、その面は、アッパー30内に空洞を画定している)。図9Aおよび図9Bを参照すると、例えば、領域43および44は、コア42の両面に配置されたニット材料から成る層を有効に形成しており、および互いに接合されており、それによって、コア42の周りに有効に広がっている。第1の端部45が閉じた構成を有しているのに対して、第2の端部46は、コア42がそこを通してシース41内の空洞に挿入される開口部を形成している。フランジ47は、第2の端部46に、およびその開口部の両側に配置されている。フランジ47は、ベロ要素40から外側へ延びており、ベロ要素40をアッパー30に接合するのに用いることができる。図5Aを参照すると、例えば、フランジ47は、アッパー30のスロート区域内で層31と層32との間に延びており、層31および32のいずれかまたは両方に固定されている。領域43および44の各々は、フランジ47の一方を含んでいるが、シース41は、一方のフランジ47のみを形成してもよく、または、いくつかの構成では、両方のフランジ47はなくてもよい。
従来の多くの履物用ベロは、複数の織物要素、または、例えば、縫製または接合によって接合されている他の材料要素から形成されたシースを有しているが、シース41は、丸編みまたは横編み等の編みプロセスによって、ワンピース要素として形成されている。より具体的には、シース41は、編みプロセスによって、一体ニット構造で大略的に形成されている。シース41等のニット構成要素は、本願明細書において用いる場合、追加的な縫製プロセスまたは接合プロセスが実質的にないワンピースニット要素として構成した場合、「一体ニット構造」で形成されると定義される。すなわち、編みプロセスは、かなりの追加的な製造ステップまたはプロセスを要することなく、シース41の様々な機能および構造を実質的に構成する。いくつかの構成では、シース41は、コア42をシース41内に密封するために、第1の端部45または第2の端部46が、縫製または接合によって閉じられる場合、または、編みプロセスの後に区域が整えられる場合、依然として一体ニット構造で形成されたままである。加えて、シース41は、編みプロセスの後に、他の小さな要素(例えば、ロゴ、商標、締めひもループ、取扱表示および材料札)がベロ要素40に付加される場合、依然として一体ニット構造で形成されたままである。
一体ニット構造のシース41を形成するのに用いられる編みプロセスは、1つ以上のヤーンを機械的に操作して、一連の編み目を形成することを大略的に含んでいる。さまざまな異なる種類のヤーンを、編みプロセス中にシース41に組み込むことができる。例えば、ポリエステルは、比較的高い耐久性およびリサイクル性をもたらし、また、シース41内の編みパターンにより、非伸縮特性を与えてもよい。綿は、柔らかな手触り、自然な美観および生物分解性をもたらす。エラステインおよび伸縮性ポリエステルは、それぞれ、かなりの伸縮性および復元力をもたらし、伸縮性ポリエステルは、比較的簡単なリサイクル性ももたらす。レーヨンは、高い光沢性および吸湿性をもたらす。ウールは、断熱性に加えて、高い吸湿性ももたらす。ナイロンは、比較的高い強度を伴う、耐久性がある耐擦過性の材料である。特定の材料に加えて、ヤーンに関連する他の観点が、シース41およびベロ40の特性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、ヤーンは、単繊維ヤーンまたは多繊維ヤーンとすることができる。ヤーンは、それぞれ異なる材料で形成されている別々のフィラメントを含んでいてもよい。また、ヤーンは、それぞれ、鞘芯構成、または、異なる材料で形成された2つの部分を有するフィラメントを備えた複合ヤーン等の2つ以上の異なる材料で形成されているフィラメントを含んでいてもよい。異なる程度の撚りおよび捲縮、および異なるデニールは、シース41およびベロ40の特性に影響を及ぼす可能性がある。ヤーンは、ヒートセットに影響を受けやすい材料から形成された場合、意図した形状を保持することもできる。したがって、シース41およびベロ40のための所望の特性により、さまざまな種類のヤーンをシース41に組み込むことができる。
ベロ要素40は、従来の履物用ベロに優るさまざまな利点をもたらす。例えば、ベロ要素40は、足に接触する区域に、少しの縫い目または他の不連続部を組み込むことによって、履物の快適性を高める。別の実施例として、ベロ要素40は、比較的少数の材料要素を含んでいる。背景のセクションで説明したように、アッパーに用いられる材料要素の数を減らすことにより、廃棄物を減らすことができると同時に、アッパーの製造効率およびリサイクル性を高めることができる。効率をさらに高めるには、編みプロセスによってシース41を形成することにより、ほとんどの場合に廃棄物を生成する切断工程または他のプロセスの数を制限するとともに、縫製およびターン法を伴う、比較的難しい輪郭の形成が可能になる。
〈ベロ要素のさらなる構成〉
上述したベロ要素40の構成は、履物10およびさまざまな他の種類の履物に適した構成の実施例を提供する。しかし、ベロ要素40は、さまざまな他の形状構成を組み込んでもよい。シース41が、丸編みまたは横編みによって形成されているかにかかわらず、ベロ要素40の全体の形状は、著しく変わる可能性がある。例えば、図10Aは、ベロ要素40が、図6〜図8の構成よりも大きい長さおよびより小さい幅を有している構成を示し、一方、図10Bは、ベロ要素40が、より小さい長さおよびより大きい幅を有している構成を示している。図10Cを参照すると、ベロ要素40は、凹んだ側部区域を有している。別の構成が図10Dに図示されており、この場合、ベロ要素40は、大略的に三角形状を与えるように先細りになっている。追加的なベロ要素40は、図10Eに示すような、大略的にダイヤモンド形状の構成を呈していてもよい。図10Fを参照すると、シース41からフランジ47がなくなっていてもよい。
図6〜図8および図10A〜図10Fに図示されているさまざまな形状を与えるために、さまざまな方法を用いることができる。例えば、シース41を形成するのに用いられる丸編みプロセスまたは横編みプロセスは、さまざまな形状のうちのいずれかを与えることができる。すなわち、編み機は、ヤーンを機械的に操作して、上述したさまざまな形状のうちのいずれか、およびさまざまな他の形状を与えるように結びつく縫い目を形成するようにプログラムすることができる。別の実施例として、補強材構造をシース41の空洞内に配置してもよく、また、熱または蒸気が加えられた場合、その補強材構造は、シース41の全体の形状を変える可能性がある。加えて、コア42の形状は、異なる形状をシース41に与えるように変わる可能性がある。補強材構造または異なる形状のコア42を用いることの利点は、複数のシース41を、実質的に同一の形状を用いて形成することができるということと、補強材構造または異なる形状のコア42を、さまざまなサイズを有する履物、または異なる種類の履物に適している形状をベロ40に与えるのに用いることができるということである。
図6〜図8に図示されているシース41の構成は、単一の種類のヤーンと、単一の縫い目種類を組み込んでいる。すなわち、シース41は、ヤーンおよび縫い目種類によって与えられる特性が、シース41のさまざまな区域にわたって大略的に同じである、大略的に連続的な構造を有している。シース41のさまざまな領域に用いられるヤーンおよび縫い目種類のいずれかまたは両方を変えることにより、さまざまな領域の特性を変更することができる。そのため、ベロ40の異なる区域に異なる特性を与えるために、ヤーンおよび縫い目種類を変えることができる。さらに、丸編みおよび横編みはともに、ヤーンと縫い目種類の組合せを、シース41のさまざまな領域のために選択することを可能にし、それによって、快適性またはパフォーマンス特性に基づいて、それらの領域の特性を選択できるようにする。
上述したように、シース41は、さまざまなヤーンおよび縫い目種類を組み込んでもよい。一つの実施例として、シース41は、図10Gにおいて、異なる種類のヤーンから形成された2つの領域を有するように図示されている。第1の端部45に隣接する領域は、ある一つの種類のヤーンから形成されているのに対して、第2の端部46に隣接する領域は、別の種類のヤーンから形成されている。一方の領域は、伸縮性を高めるために、エラステインを組み込んでもよく、他方の領域は、耐擦過性および耐久性を高めるために、ナイロンを組み込んでもよい。同様に、一方の領域は、1デニールのヤーンを組み込んでもよく、他方の領域は、厚みまたはかさを増すために、より大きなデニールのヤーンを組み込んでもよい。別の実施例として、縫い目種類は、図10Hに図示されているように、領域間で変えてもよい。第1の端部45に隣接する領域は、相対的にテクスチャード加工されていない構造を与える縫い目を含み、一方、第2の端部46に隣接する領域は、伸縮性または異なる美的品質を与えるテクスチャード加工された構造を有している。図10Hの異なる領域に用いられるヤーンの種類は、ベロ40の特性をさらに高めるために、または、その特性を変えるために変更してもよい。関連する事柄として、シース41内のニットの密度は、例えば、透湿性が小さいか、またはより堅い部分を形成するために、領域間で変えてもよい。したがって、シース41は、それらの領域のために選択される特定のヤーンおよびニット種類により、別々の領域においてさまざまな特性を呈することができる。
ヤーンおよびニット種類は、履物10の組立に関連する観点を強化するために変えてもよい。図10Iを参照すると、シース41は、第2の端部46の開口部周辺にリブ編み構造を呈している。リブ編み構造は、コア42の挿入を可能にするように広げることができ、そして、リブ編み構造は、確実に、コア42がシース41内に適切に配置されるように収縮することができる。ニット種類は、図10Jに図示されているように、シース41内にさまざまな開口を形成してもよい。空気がアッパー30内を循環することを可能にする、より大きな透過性を与えることに加えて、それらの開口は、ベロ40の柔軟性および伸縮性の両方を向上させることができる。さらなる実施例として、シース41のための特定のヤーンおよびニット種類の選択によって変わる可能性のある他の特性は、液体浸透性、シース41が伸びるか、または伸びに抵抗する方向、およびシース41の堅さを含む。
コア42の全体的な構成は、ベロ40が組み込まれる履物のサイズおよび種類を含むさまざまな要因により、変わる可能性がある。例えば、コア42の厚さ、長さおよび幅を変えてもよい。図11Aを参照すると、コア42は、先細の構造を呈している。また、コア42は、図11Bに図示されているように、体に合うように形成されていてもよい。ベロ40のいくつかの構成では、コア42は、図11Cに図示されているように、2つの別々の要素(例えば、異なる密度を有する発泡体要素)から形成してもよい。同様の構成では、コア42は、図11Dに図示されているように、より大きな厚みおよび輪郭を与える、2つの重なり要素(例えば、異なる密度を有する発泡体要素)から形成してもよい。発泡体要素は、コア42として用いることができるが、他のさまざまな材料を用いてもよい。図11Eを参照すると、さまざまなフローティングヤーンが、シース41によって形成された空洞内に配置されている。以下で、カラー要素50の場合に詳細に説明するように、横編みプロセスは、ニット層間に形成された空洞内にフローティングヤーンを配置することができる。図11Fを参照すると、例えば、丸編みプロセスにおけるヤーンからの切断端部は、コア42のための材料を提供する。同様に、テリー織布材料におけるループと同様のヤーンのループが、コア42のための材料を提供することができる。いくつかの構成では、コア42は、アッパー30の他の区域に使用されたリサイクル織物およびヤーン材料から作られた繊維マットから形成してもよく、または、コア42は、流体充填ブラダーであってもよい。
シース41は、一体ニット構造で形成してもよいが、シース41は、それぞれ、編みプロセスによって形成されている接合要素から形成してもよい。図11Gを参照すると、シース41は、第1の端部45に隣接する第1のニット要素と、第1のニット要素から第2の端部46まで延びている第2のニット要素とを含み、それらのニット要素は、縫製によって接合されている。いくつかの構成では、縫製は、図11Hに図示されているように、輪郭または他の形状構成をベロ40に与えるために、ベロ40の全体に及んでいてもよい。第2の端部46は、コア42を挿入するための開いた構成を有していてもよいが、図11Iに図示されているように、コア42を挿入するために、下方領域44にフラップを形成してもよい。上述したように、図11Jに図示されているような締めひもループを含む他の要素をシース41に付加してもよい。あるいは、締めひもループは、図11Kに図示されているように、横編みプロセス中に、シース41とともに、一体ニット構造で形成してもよい。
上記の説明に基づいて、シース41およびコア42のさまざまな特徴は、異なる特性をベロ40に与えるために変えてもよい。上述したように、シース41の全体の形状は、履物の種類により、または、組み込まれる履物用ベロ40のサイズにより、変えてもよい。いくつかの構成では、ヤーンおよび/または縫い目種類は、異なる特性を与えるために、シース41の異なる領域間で変えてもよい。また、コア42は、さまざまな形状を有していてもよく、または、さまざまな種類の要素から形成してもよい。
〈編みプロセス〉
丸編みおよび横編みを含むさまざまな編みプロセスを、シース41を製造するのに用いることができる。丸編みは、シース41の構造にとって有効であるシームレスチューブを形成する編み方の種類である。さまざまな編み機は、丸編み構造を有するようにシース41を形成するのに利用することができる。例えば、専用の靴下編み機は、各編み目を丸いフレーム内に形成するために、個々のラッチフック針を用いている。使用する丸編み機の種類により、第1の端部45は、編みサイクルの一部として閉じてもよく、または、第1の端部45を閉じるために、追加的な仕上げステップを実行してもよい。横編みは、周期的にターンされる編み材料を生成するための方法である(すなわち、その材料は、交互側部から編まれる)。従来、材料の2つの側部(面ともいう)は、編地の表面(すなわち、観察者に向かって外側に面している側)および編地の裏側(すなわち、観察者から離れて内方に面する側)として規定されている。
有利には、丸編みおよび横編みはともに、例えば、(a)異なる特性をシース41の別々の区域に与えるさまざまなヤーン種類を、および(b)異なる特性をシース41の別々の区域に与えるさまざまなニット種類を有するように、シース41を形成するのに利用することができる。丸編みおよび横編みの各々は、シース41の多くの構成を製造するのに用いることができるが、横編みは、(a)図11Eのように、シース41内にフローティングヤーンを配置してコア42を形成すること、および(b)図11Kのように、一体ニット構造から成る締めひもループを形成するニット層を重ね合わせることを含むさらなる特徴をベロ40に付加するのに用いることができる。
履物用ベロに組み込まれた多くの織物要素の縁部は、織物要素を形成するヤーンの端部を露出させるために切断されるが、シース41は、丸編みまたは横編みによって製造する場合、仕上げ構成を有するように形成してもよい。すなわち、丸編みまたは横編みは、シース41内のヤーンの端部が、シース41の縁部から実質的に見えないように、シース41を形成するのに利用することができる。仕上げ構成の利点は、シース41の縁部を形成しているヤーンが解け難いということ、およびシース41を製造した後の仕上げ工程が少ないということである。仕上がっている縁部を形成することにより、シース41の完全性が強化され、および解きを防ぐための後処理が少ないか、または全くないということである。加えて、解れたヤーンも、ベロ40の美的外観を損なう程でもない。換言すれば、シース41の仕上げ構成は、ベロ40の耐久性および美的品質を高めることができるとともに、製造効率を向上させることができる。
丸編み機および横編み機は、個々のシース41を形成するのに利用することができる。製造効率を高めるために、編み機は、図12Aおよび図12Bに図示されているように、一連の接合シース41を形成するのに利用することができる。すなわち、編み機は、複数のシース41を含む単一の構成要素を形成することができる。図12Aを参照すると、各シース41は、実質的に同一の形状およびサイズを有することができる。あるいは、各シース41は、図12Bに図示されているように、異なる形状およびサイズを有していてもよい。さらに、さまざまなシース41を、切断工程を要することなく分離できるようにするために、ニット切り離し区域を一連のシース41に編み込んでもよい。
〈カラー要素の構成〉
カラー要素50は、かかと領域13の周辺に、および外側側部14から内側側部15に延びて、足がアッパー30内の空洞にアクセスできるようにするための足首開口部を形成している。図13〜図15Bに個別に図示されているカラー要素50は、ニット材料から成る、重なって、少なくとも部分的に同延の2つの層、具体的には、複数のフローティングヤーン53を包み込んでいる外側層51および反対側の内側層52によって形成されている。層51および52の縁部は、編みプロセスによって継ぎ目なく(すなわち、一体ニット構造で)互いに固定されているが、層51と層52との間の中央区域は、フローティングヤーン53がその中に配置される空洞を形成するために、大略的に互いに固定されていない。したがって、ニット材料から成るそれらの層は、チューブまたは管状構造を有効に形成し、フローティングヤーン53を、層51と層52との間に配置または横たえることができ、および層51および52の面に大略的に平行になる方向に配置することができる。すなわち、フローティングヤーン53は、層51と層52との間に延び、層51と層52との間の内部空間も通って充填している。層51および52は、(例えば、横編みプロセスによって)機械的に操作されるヤーンから形成され、一方、フローティングヤーン53は、編みプロセス中に、層51と層52との間の空洞内で大略的に束縛されておらず、または横たえられている。
外側層51は、足首開口部の区域内のアッパー30の外側面の一部を形成し、一方、内側層52は、アッパー30の内側面の一部を形成している(すなわち、その面は、アッパー30内に空洞を画定している)。カラー要素50の上方区域では、層51および52が、互いに継ぎ目なく接合されている。同様に、層51および52は、カラー要素50の下方区域において、互いに継ぎ目なく接合されている。加えて、フランジ54は、層51および52から外側へ延びており、カラー要素50をアッパー30の残りの部分に接合するのに用いられる。より具体的には、フランジ54は、図5Aおよび図5Cに図示されているように、層31と層32との間に延びており、層31および32のいずれかまたは両方に固定されている。
フローティングヤーン53の存在は、圧縮性という特徴をカラー要素50に与え、それによって、足首開口部の区域における履物10の快適性を高めている。従来の多くの履物は、ポリマー発泡体要素または他の圧縮性材料をカラー区域に組み込んでいる。従来の履物とは対照的に、カラー要素50は、フローティングヤーン53を利用して、圧縮性構造を形成している。いくつかの構成では、発泡体要素または他の繊維状要素(例えば、フローティングヤーンおよびヤーンの切断端部)を、フローティングヤーン53の代わりに、カラー要素50内に配置してもよい。
シース41の場合に説明した、さまざまな種類のヤーンのいずれも、カラー要素50に用いることができる。いくつかの構成では、層51および52に用いられるヤーンは、フローティングヤーン53に用いられるヤーンと同じであってもよく、または、異なる種類のヤーンをフローティングヤーン53に用いてもよい。シース要素41と同様に、カラー要素50は、さまざまな領域における異なるヤーンで、または、さまざまな領域における異なる縫い目種類で形成してもよい。
カラー要素50は、一体ニット構造を有するように、横編みプロセスによって形成することができる。したがって、カラー要素50は、追加的な縫製または接合プロセスが実質的に必要ないワンピースニット要素として構成される。すなわち、編みプロセスは、かなりの追加的なプロセスを要することなく、カラー要素50のさまざまな特徴および構造を実質的に生じる。上述したように、横編みは、例えば、(a)異なる特性を、カラー要素50の別々の区域に与えるさまざまなヤーン種類、および(b)異なる特性を、カラー要素50の別々の区域に与えるさまざまなニット種類を有するように、カラー要素50を形成するのに利用することができる。また、横編みは、(a)層51および52の管状構造を形成すること、(b)層51および52の管状構造から継ぎ目なく外側へ延びるようにフランジ54を形成すること、および(c)フローティングヤーン53を層51と層52との間に配置することを含むさらなる特徴をカラー要素50に付加するのに利用することができる。
別の事柄として、カラー要素50は、横編みによって製造する場合、仕上げ構成を有するように形成してもよい。すなわち、横編みは、ヤーンの端部が、カラー要素50の縁部から実質的に見えないようにカラー要素50を形成するのに利用することができる。シース41と同様に、仕上げ構成の利点は、ヤーンが解け難いということ、および製造後の仕上げ工程が少ないということである。完成された縁部を形成することにより、カラー要素50の完全性が強化され、解きを防ぐための後処理が少ないかまたは全くない。加えて、解けたヤーンも、カラー要素50の美的外観を損なう程でもない。
図13および図14におけるカラー要素50の具体的な形状は、履物10に適している形状の実施例を提供するように意図されている。さまざまな他の種類の形状を用いてもよい。実施例として、図16Aは、より体に合うように形成された構成を示す。さらなる実施例として、図16Bおよび図16Cは、さまざまな履物種類に組み込むことのできるよりシンプルなカラープロファイルを示す。
横編み機は、個々のカラー要素50を形成するのに利用することができる。製造効率を高めるために、編み機は、図17Aおよび図17Bに図示されているように、一連のカラー要素50を形成するために利用してもよい。すなわち、編み機は、複数のカラー要素50を含む単一の構成要素を形成してもよい。図17Aを参照すると、カラー要素50の各々は、実質的に同一の形状を有していてもよいが、異なるサイズの履物10に適している異なるサイズを有していてもよい。あるいは、カラー要素50の各々は、図17Bに図示されているように、異なる形状およびサイズを有していてもよい。さまざまなカラー要素50を、切断工程を要することなく分離できるようにするために、ニット切り離し区域を一連のカラー要素50に編み込んでもよい。より具体的には、編みプロセス中に切り離し区域内に配置される切り離しスレッド55が、さまざまなカラー要素50間に延びていてもよい。切り離しスレッド55を引張り、または他の方法で除去することにより、切断工程または他の製造工程を要することなく、カラー要素50を分離することができる。図12Aおよび図12Bに図示されているさまざまなシースを分離するために、同様の切り離しスレッドを用いてもよい。
〈カラースロート要素〉
履物10の別の構成が図18に図示されており、少なくとも部分的に足首開口部の周りに広がり、および履物10のスロート区域内に延びて、外側側部14にさまざまな締めひも開口部34を画定しているカラースロート要素60を含んでいる。同様のカラースロート要素を内側側部15に配置してもよい。カラースロート要素60は、カラー要素50と構造が同じであり、外側層61と、反対側の内側層62と、複数のフローティングヤーン63と、フランジ64とを含んでいる。層61および62の縁部は互いに固定されているが、層61と層62との間の中央区域は、フローティングヤーン63がその中に配置される空洞を形成するために、大略的に互いに固定されていない。したがって、ニット材料から成るそれらの層は、チューブまたは管状構造を有効に形成し、フローティングヤーン63は、層61と層62との間に配置または横たえることができる。
外側層61は、足首開口部の区域内に、アッパー30の外側面の一部を形成し、一方、内側層62は、アッパー30の内側面の一部を形成している(すなわち、その面は、アッパー30内に空洞を画定している)。カラー要素50の上方区域では、層61および62が互いに継ぎ目なく接合されている。同様に、層61および62は、カラースロート要素60の下方区域において、互いに継ぎ目なく接合されている。加えて、フランジ64は、層61および62から外側へ延びており、カラースロート要素60をアッパー30の残りの部分に接合するのに用いられる。カラー要素50と同様に、フランジ64は、層31と層32との間に延びていてもよく、層31および32のいずれかまたは両方に固定されている。フランジ64は、スロート区域内に延びており、さまざまな締めひも開口34を画定している。締めひも開口34に隣接するフランジ64の部分は、層31と層32との間に延びていてもよく、層31および32のいずれかまたは両方に固定されていてもよい。
カラースロート要素60は、一体ニット構造を有するように、横編みプロセスによって形成することができ、また、仕上げ構成を有するように形成してもよい。加えて、上述したさまざまな種類のヤーンまたは縫製種類のいずれかを、カラースロート要素60に利用してもよい。図19および図20におけるカラースロート要素60の具体的な形状は、履物10に適している形状の実施例を提供するように意図されている。図19および図20に図示されている構成では、カラースロート要素60は、外側側部14に限定されており、別の要素を内側側部15に用いてもよい。しかし、さらなる構成では、外側側部14および内側側部15の両方に足首開口部を形成するために、単一のカラースロート要素60が、かかと領域13の周りに延びていてもよく、また、締めひも開口部34の各々を形成するために、単一のカラースロート要素60が、外側側部14および内側側部15の両方のスロート区域を通って延びていてもよい。さまざまな他の形状を用いてもよい。シース41およびカラー要素50と同様に、編み機は、製造効率を高めるために、複数の接合カラースロート要素60を含む単一の構成要素を形成してもよい。
ベロ要素40とカラースロート要素60との組合せである別の要素70が図23に図示されている。横編みおよび丸編みを、アッパー30の個別の比較的小さな区域(すなわち、ベロ要素40、カラー要素50およびカラースロート要素60によって形成された区域)を形成するのに利用することができるが、一体ニット構造を有するより大きな区域を形成するために、編みプロセスを利用してもよい。別の実施例として、ベロ・爪皮要素80が図24に図示されている。ベロ・爪皮要素80は、一体ニット構造で形成されているベロ区域81および爪皮区域82を含んでいる。ベロ区域81は、ベロ要素40から成る大略的な構成を有していてもよく、一方、爪皮区域82は、例えば、材料から成る単一の層であってもよい。図25に図示されているように、履物10に組み込んだ場合、爪皮区域82は、内部ライニングを形成してもよい。さらに、爪皮区域82の一部は、層31および32における開口を通って露出していてもよい。爪皮区域82は、単一種類のニット構造を呈するように形成してもよく、または、さまざまなニット構造を有してもよい。例えば、層31および32における開口を通って露出されている区域は、通気性を高めるためのさまざまな開口を画定してもよい。
〈履物への組み込み〉
ベロ要素40、カラー要素50およびカラースロート要素60の各々は、圧縮性区域およびフランジ区域を含んでいる。大略的に、圧縮性区域は、足を圧迫する快適な区域を形成し、一方、フランジ区域は、(例えば、層31と層32との間に接合することにより)それらの要素を履物10に接合するのに用いられる。ベロ要素40に関して、その圧縮性区域は、コア42が配置されているベロ要素40の部分を含み、また、そのフランジ区域は、2つのフランジ47を含んでいる。カラー要素50に関して、その圧縮性区域は、層51および52とフローティングヤーン53とを含み、または、そのフランジ区域は、フランジ54を含んでいる。同様に、カラースロート要素60に関して、その圧縮性区域は、層61および62と、フローティングヤーン63とを含み、また、そのフランジ区域は、フランジ64を含んでいる。各要素において、またはこれらの要素において、さまざまなフランジ47,54および64は、圧縮性区域から外側へ延びており、アッパー30を形成している材料層(すなわち、層31)のうちの1つから内方に配置され、さまざまなフランジ47,54および64は、材料層と、または、アッパー30の別の部分と接合されている。
図5Aおよび図5Cを参照すると、ベロ要素40のフランジ47と、カラー要素50のフランジ54は、層31と層32との間に配置され、層31および層32の少なくとも一方と接合されている。他の構成では、フランジ47および54は、単一の層から形成されたアッパーに接合してもよく、または、複数の層から形成されたアッパーに接合してもよい。例えば、図22Aは、カラー要素50が、単一の層31を含むアッパー30の区域に接合されている構成を示す。フランジ54は、層32等の材料層から内側でアッパー30に接合することができるが、図22Bは、カラー要素50が、層31の外側と接合されている構成を示す。図22Cは、カラー要素50がアッパー30の区域に接合されている構成を示し、この場合、中心層35が存在し、およびフランジ54が層32と層35との間に配置されている。図22Dに示す別の構成では、カラー要素50は、フローティングヤーン53が存在している2つの圧縮性区域を含んでおり、それらの圧縮性区域のうちの一方は、層31内の開口によって露出されている。同様のコンセプトを、ベロ要素40とカラー要素60が、アッパー30の他の区域と接合されている様態に適用してもよい。図26に示す別の構成では、カラー要素50からのフランジ54は、アッパー30内の空洞の内面に沿って延びて、連続的なライニングを形成している。したがって、要素を履物に接合するのに、フランジ47,54および64が用いられる様態は、著しく変わる可能性がある。
カラースロート要素60を縫製する場合、層61および62と、フランジ64の両面は、対称的に縫製してもよく、および同じ品質であってもよい。このように形成した場合、カラースロート要素60は、外側側部14または内側側部15のいずれかに用いることができる。すなわち、カラースロート要素60は、それを履物10のいずれかの側部に組み込むことを可能にする対称的な態様を有することができ、それによって、履物10に用いるために製造される要素の種類が減る。
同じ品質の両面を有するようにニット要素を形成することに関するさらなる利点は、個々の要素を、右足または左足のいずれかのために、履物10のバージョンに組み込むことができるということである。例えば、図27Aおよび図27Bを参照すると、別のカラー要素80の両側が図示されている。カラー要素80は、カラー要素50と同様のものであり、(a)履物10の外側側部14内に延びるように意図された外側部分81と、(b)履物10の内側側部15内に延びるように意図された内側部分82とを有している。部分81および82は、異なる形状に形成されて、側部14および15に適している非対称的な態様をカラー要素80に与えている。しかし、カラー要素80の両側部または表面は対称的であり、および同じ品質である。履物10に組み込む場合、外側に面する側は、履物10が右足用に形成されているか、または左足用に形成されているかによる。すなわち、一方の側(すなわち、図27Bに図示されている側)は、右足用の履物10に組み込まれた場合、外側に面することになり、また、反対側(すなわち、図27Aに図示されている側)は、左足用の履物10に組み込んだ場合、外側に面することになる。そのため、どちらの側が外側に面するかにより、同一のカラー要素80を、右足および左足用の履物10に組み込んでもよい。この構成に関する利点は、異なるバージョンの履物10に用いられるために製造される要素の種類が減るということである。
履物10へのニット要素の組み込みを補助するために、それらの要素に登録記号を編み込んでもよい。すなわち、異なる色から成るヤーン、または、異なる種類の編み目をそれらの要素に編みこんで登録記号を形成してもよい。実施例として、要素70は、図23に図示されているように、中央に配置された登録記号71を含んでいる。要素70を履物10に組み込む場合、登録記号71は、要素70が中央に配置され、および他の要素と正しく位置合わせされることを確実にするために用いることができる。同様の登録記号は、ベロ要素40(すなわち、フランジ47上に)、カラー要素50およびカラースロート要素60のために用いてもよい。
〈材料ループを含むベロ要素〉
ベロ要素は、さまざまなフリーヤーン部分のうちのいずれかを組み込んでもよい。ベロ要素にフリーヤーン部分を組み込むことに関する便益は、それによってベロ要素の圧縮性区域またはパッド入り区域が形成されるということである。本出願の目的の場合、「フリーヤーン部分」またはその変形例は、フローティングヤーン、インレイヤーン、テリーループ、ヤーンの端部、およびヤーンの切断セグメント等のニット構造から成る(例えば、コースまたはウェールを画定する)互いにかみ合うループを直接的に形成していないヤーンから成るセグメントまたは部分として画定されている。
さまざまな構成では、および図11Eおよび図11Fをそれぞれ参照すると、フリーヤーン部分は、シース41によって形成された空洞内に配置されたさまざまなフローティングヤーンか、または、丸編みプロセスにおけるヤーンからの切断端部であってもよい。加えて、いくつかの構成では、フリーヤーン部分は、コア42のための材料を提供する、テリー織布材料におけるループと同様のヤーンから成るループであってもよい。そのようなループは、ニット構造から成る部分であってもよく、およびヤーンから成る部分から外側へ延びて、そのニット構造のコースおよびウェールを画定していてもよい。
例えば、複数の材料ループ48は、シース41によって画定された内部空洞内に配置されていてもよく、およびコア42の一部またはすべてを形成してもよい。複数の材料ループ48は、図28Aに図示されているように、ベロ要素40の実質的にすべてに広がって、コア42の実質的にすべてを形成していてもよい。あるいは、図28Bに図示されているように、複数の材料ループ48は、ベロ要素40の一部に広がってコア42の一部を形成していてもよいが、コア42の別の部分49は、ポリマー発泡材料、ヤーン、流体充填チャンバおよび繊維状マットを含む他の材料から形成されたさまざまな要素のうちのいずれかを含んでもよい。
材料ループ48は、シース41の上方領域43とともに、シース41の下方領域44とともに、またはそれらの両方とともに、一体ニット構造で形成してもよい。すなわち、材料ループ48は、シース41を形成する編みプロセス中に形成してもよい。さらに、材料ループ48は、シース41の残りの部分と同じヤーンで形成してもよい。加えて、材料ループ48の実質的にすべては、シース41によって画定された内部空洞内に配置してもよいが、いくつかの構成では、いくつかの材料ループ48を、シース41の外側面に設けてもよい。
いくつかのベロ要素は、ニットシース構成要素と、他のニット構造とを含んでもよい。例えば、図29および図30に図示されているように、ベロ要素140は、ニットシース141と、圧縮性コア142とを含んでいる。シース141は、コア142の周りに広がっているニット要素として形成されている。より具体的には、シース141は、ベロ要素140の外側のかなりの部分を形成し、およびコア142がその中に配置されている内部空洞も画定している。コア142は、履物10の全体的な快適性を高める、ベロ要素140内の圧縮性構造である。コア142は、材料ループ148から形成されているように図示されている。しかし、いくつかの構成では、コア142は、他のフリーヤーン部分、または、ポリマー発泡材料、流体充填チャンバおよび繊維状マットを含む他の材料から少なくとも部分的に形成されてもよい。したがって、ベロ要素140は、ベロ要素40のさまざまな構造的特徴を組み込んでもよい。
ベロ要素40との比較として、ベロ要素140は、シース141の周辺の一部から外側へ延びている2つの外縁ニット構造150を含んでいる。より具体的には、外縁ニット構造150は、シース141の両側から外側へ延びて、ベロ要素140の両縁部を形成しており、および外縁縁飾り151を含んでもよい。この構成では、外縁ニット構造150は、シース141とは異なる種類のニット構造を有し、およびコア142がその中に配置されている内部空洞の一部を形成していない。すなわち、ベロ要素140は、異なる種類のニット構造を備えた区域を有するように形成してもよい。他の構成では、図31に図示されているように、外縁ニット構造150は、ベロ要素140の異なる区域になくてもよい。また、ベロ要素140の異なる区域を、異なる種類のヤーンで形成してもよい。したがって、ベロ要素140は、異なる種類のニット構造またはヤーンを備えた区域を有するように形成することができる。
履物10のいくつかの構成では、ベロ要素40またはベロ要素140を組み込むことに加えて、アッパー30の大部分は、着用者の足の周りに広がって、足の形状に一致するように構成されているニット構成要素36から形成してもよい。そのような構成では、ニット構成要素36は、外側側部14および内側側部15の両方に沿って、足先領域11を覆って、およびかかと領域13の周りで、領域11〜13のそれぞれの全体に広がっていてもよい。また、ニット構成要素36は、アッパー30内の空洞および足首開口部の少なくとも一部を画定して、その空洞にアクセスできるようにしてもよい。例えば、図32〜図34に図示されているように、アッパー30のベロ要素40は、ニット構成要素36に固定され、それらは、参照によって本願明細書に組み込まれる、Duaにより2008年12月18日に出願された米国特許出願第12/338,726号明細書に記載されているように構成することができる。ベロ要素40は、縫製部37によってニット構成要素36に固定することができる。さらなる実施例として、図35〜図37に図示されているように、アッパー30のベロ要素140は、縫製部37によってニット構成要素36に固定され、それらは、参照によって本願明細書に組み込まれる、Huffa等により2011年3月15日に出願された米国特許出願第13/048,514号明細書に記載されているように構成することができる。したがって、材料ループ48または他のフリーヤーン部分を含むベロ要素40および140は、ニット構成要素とともに用いて、実質的にニット要素またはニット構成要素から形成されているアッパーを提供することができる。
ニット構成要素36は、前述した米国特許出願第13/048,514号明細書に記述されているように、特定の特性および利点を異なる区域に与えるために、ニット構成要素36の異なる区域に異なるニット構造を組み込んでもよく、および異なる種類のヤーンをニット構成要素36の異なる区域に組み込んでもよい。同様に、ベロ要素40およびベロ要素140は、上述したように、異なるニット構造、異なる種類のヤーンまたはそれらの両方を組み込んでもよい。さらに、ニット構成要素36の区域に組み込まれるニット構造は、ベロ要素40またはベロ要素140に組み込まれるニット構造と実質的に同じであってもよく、また、ニット構成要素36の区域に組み込まれるヤーンの種類は、ベロ要素40またはベロ要素140に組み込まれるヤーンの種類と実質的に同じであってもよい。共通のニット構造およびヤーンの種類を、ニット構成要素36と、ベロ要素40および140のいずれかとに用いることにより、均一な美観、触覚特性、またはそれらの両方を、アッパー30のさまざまな領域および主要な構成要素に与えるという利点がもたらされる。したがって、ニット構成要素36の区域と、ベロ要素40またはベロ要素140の区域は、例えば、色、柔軟性、生分解性、耐久性、耐摩耗性、強度、デニール、弾性力、美的特性、ストレッチ特性、復元特性、断熱性、疎水性または熱結合性等の1つ以上の特性を共有してもよい。
本発明を、さまざまな構成を参照して、上記および添付図面に開示している。しかし、その開示が果たす目的は、本発明に関連するさまざまな特徴および概念の実施例を提供することであり、本発明の範囲を限定することではない。当業者は、添付クレームによって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、上述した構成に対して、さまざまな変形および変更を実行してもよいことを正しく認識するであろう。
〈関連出願の相互参照〉
本出願は、2009年10月7日に米国特許商標庁に出願された「ニット要素を備えたアッパーを有する履物製品」というタイトルの米国特許出願第12/574,876号の継続出願第13/400,265号に対する優先権を主張するものである。

Claims (21)

  1. 圧縮性区域と、前記圧縮性区域の端部から外側へ延びているフランジ区域と、前記圧縮性区域の側部から外側へ延びている少なくとも1つの外縁ニット構造とを有するニット構成要素を備える履物製品のベロ要素であって、
    前記圧縮性区域は、一体ニット構造で形成された第1のニット層および第2のニット層を含み、(a)前記第1のニット層および前記第2のニット層の区域は、前記ニット構成要素内に空洞を画定するように互いに離間されており、(b)前記第1のニット層および前記第2のニット層の縁部は、前記空洞の少なくとも一部の周りで互いに接合されており、および(c)前記少なくとも1つの外縁ニット構造は、前記第1のニット層および前記第2のニット層とは異なる種類のニット構造を有しているベロ要素。
  2. 前記圧縮性区域は、前記空洞内に配置された複数のフリーヤーン部分を含む、請求項1に記載のベロ要素。
  3. 前記複数のフリーヤーン部分は複数の材料ループである、請求項2に記載のベロ要素。
  4. 前記複数のフリーヤーン部分は複数のフローティングヤーンである、請求項2に記載のベロ要素。
  5. 前記複数のフリーヤーン部分は、前記第1のニット層および前記第2のニット層の少なくとも一方とともに一体ニット構造で形成される、請求項2に記載のベロ要素。
  6. 前記少なくとも1つの外縁ニット構造は、前記圧縮性区域の第1の側部から外側へ延びている第1の外縁ニット構造と、前記圧縮性区域の第2の側部から外側へ延びている第2の外縁ニット構造とを備え、前記第2の側部は、前記第1の側部の反対側に設けられる、請求項1に記載のベロ要素。
  7. 圧縮性区域と、前記圧縮性区域から外側へ延びているフランジ区域とを有するニット構成要素を備える履物製品のベロ要素であって、前記圧縮性区域は、一体ニット構造で形成された第1のニット層および第2のニット層を含み、(a)前記第1のニット層および前記第2のニット層の区域は、前記ニット構成要素内に空洞を画定するように互いに離間されており、(b)前記第1のニット層および前記第2のニット層の縁部は、前記空洞の少なくとも一部の周りで互いに接合されており、および(c)複数のフリーヤーン部分が前記空洞内に配置されているベロ要素。
  8. 前記複数のフリーヤーン部分は複数の材料ループである、請求項7に記載のベロ要素。
  9. 前記複数のフリーヤーン部分は、前記第1のニット層とともに一体ニット構造で形成される、請求項7に記載のベロ要素。
  10. 別の複数のフリーヤーン部分が前記空洞内に配置され、および前記第2のニット層とともに一体ニット構造で形成される、請求項8に記載のベロ要素。
  11. 前記ニット構成要素は、前記第1のニット層および前記第2のニット層の一方から外側へ延びるフランジを前記フランジ区域に画定する、請求項7に記載のベロ要素。
  12. 前記ニット構成要素は、前記第1のニット層および前記第2のニット層の各々から外側へ延びるフランジを前記フランジ区域に画定する、請求項7に記載のベロ要素。
  13. 前記ニット構成要素は、前記ベロ要素の外側の大部分を形成する、請求項7に記載のベロ要素。
  14. アッパーと、前記アッパーに固定されたソール構造とを有する履物製品であって、前記アッパーは、
    足を受け入れるために、前記アッパー内に空洞の少なくとも一部を画定し、および前記足が前記空洞にアクセスすることを可能にするように足首開口部を画定する第1のニット構成要素と、
    前記第1のニット構成要素に接合されたベロ要素であって、
    一体ニット構造で形成され、および内部空洞を画定する第2のニット構成要素と、
    前記内部空洞内に配置されている複数のフリーヤーン部分と、
    第2のニット構成要素の少なくとも一方の側部から外側へ延びる外縁ニット構造であって、前記第2のニット構成要素とともに一体ニット構造で形成され、および前記内部空洞から離れている外縁ニット構造とを含むベロ要素と、
    を備える履物製品。
  15. 前記複数のフリーヤーン部分は複数のフローティングヤーンである、請求項14に記載の履物製品。
  16. 前記複数のフリーヤーン部分は、前記第2のニット構成要素とともに一体ニット構造で形成された複数の材料ループである、請求項14に記載の履物製品。
  17. 前記第2のニット構成要素は、圧縮性区域と、前記圧縮性区域の端部から外側へ延びるフランジ区域とを有し、前記圧縮性区域は、前記内部空洞を画定し、前記外縁ニット構造は、前記圧縮性区域の周辺の少なくとも1つの側部から外側へ延び、および前記フランジ区域は、前記第1のニット構成要素に接合される、請求項14に記載の履物製品。
  18. 前記外縁ニット構造は、前記第2のニット構成要素の反対側の側部から外側へ延び、および前記ベロ要素の縁部を形成する、請求項14に記載の履物製品。
  19. 第1のニット構造は、前記第2のニット構成要素の区域内に組み込まれ、第2のニット構造は、前記外縁ニット構造の区域内に組み込まれ、および前記第1のニット構造は、第2のニット構造とは異なる、請求項14に記載の履物製品。
  20. 第1の種類のヤーンは、前記第2のニット構成要素の区域内に組み込まれ、第2の種類のヤーンは、前記外縁ニット構造の区域内に組み込まれ、および前記第1の種類のヤーンは、前記第2の種類のヤーンとは異なる、請求項14に記載の履物製品。
  21. 前記外縁ニット構造は、前記ベロ要素の一方の端部にはない、請求項14に記載の履物製品。
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