JP2015506184A - カスタマイズド治療用支台歯の仮想設計 - Google Patents

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Abstract

患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法を開示する。方法は、患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンの顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド及びインプラント異配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップと、を含む。ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。

Description

本発明は、概略的には患者のためにカスタマイズド治療用支台歯(customized healing abutment)を仮想設計するためのシステム及び方法に関する。特に、本発明は、患者のためにドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するためのシステム、ユーザーインターフェイス及び方法に関する。
1本又はそれ以上の歯をクラウン及びブリッジなどの歯科修復物に置き換えるための歯科補綴処置は、世界中の歯科医が日常的に実施している。患者の元来の歯が、欠けているか又は歯科修復物の支持体として役割を果たせないほど病んでいる又は損傷している場合、歯科医は、例えばインプラント支台歯を介して歯科修復物をインプラントによって支持できるように、患者の顎骨にインプラントを埋入できる。患者の口内に配列されたとき、インプラントは、歯根など3D表面スキャンにおいて見えない歯の部分に置き換わることができる。
元来の歯又はその残存物が患者の口内にまだ存在する場合、これが抜歯されて、インプラント用孔が顎骨に穿孔される。インプラントはこの孔に埋入され、周囲の骨は、インプラントが骨に固定されるように、インプラントに非常に密着して付加成長する。このプロセスはオッセオインテグレーションとしても知られる。特に、チタンは、非常に優れたオッセオインテグレーション特性を持つことが立証されており、現在、インプラントに使用するのに最も好まれる材料である。
オッセオインテグレーションが完了して、インプラントが骨に固定されると、その後、インプラントを歯科修復物の支持体として使用できる。典型的には、インプラント支台歯が、インプラントとクラウン又はブリッジなどの最終修復物との間のインターフェイス(歯科修復物の解剖学的構造部を備える)及びコーピング層としての役割を果たすためにインプラントの中に配置される。
オッセオインテグレーションは、通常、完了するまでに数カ月掛かり、この期間、治療用支台歯を、例えばインプラントに汚れ及び食べ物が付かないようにするために、インプラントに設置できる。治療用支台歯は、更に、元来の歯が抜歯された領域において、抜歯された歯が以前占めていた空間に軟組織が崩れて入り込むことなく軟組織が解剖学的に正しい形状を維持するように、軟組織に形状を与えるために使用できる。
オッセオインテグレーションが完了したら、治療用支台歯は取り除かれ、例えばインプラントスクリューを用いてインプラントの中にインプラント支台歯を固定し、最終修復物をインプラント支台歯にセメント接合することによって、最終修復物がインプラントの中に配置される。
特許文献1は、インプラントの治療用キャップを設計するために使用されるコンピュータベースの方法を開示する。この方法は、患者の口内におけるインプラントの位置のデジタル表示を含む3Dコンピュータ図面に基づく。方法は、3Dコンピュータ図面をコンピュータにロードして、3Dインプラント図面を補綴物構成に関する情報と結合するステップを含む。方法は、既存の患者の解剖学的構造の3D表示、3Dインプラント図面及び補綴物構成に基づきインプラントの治療用キャップのマージナルエッジを測定する。その後、治療用キャップがカスタム設計に合わせて製造される。
特許文献2は、インプラントへの接続形体を有し、かつ注文製造のエッジと、下方に配置され注文製造の形状を有するテーパー状の下側部分と、側面を有するテーパー状の上側部分とを備える歯肉フォーマを開示する。上側部分の側面は、接続形体の長手軸に対して0.5°〜30°の傾斜角度を有する。
特許文献3は、歯科インプラント用のデジタル支台歯を設計する方法を開示する。
この方法は、
a)インプラント固定具をインプラント部位の最良位置に埋植できるようにするために、患者から取得しコンピュータシステムにロードされたデジタルデータに基づきインプラントプランニングが開始される、インプラントプランニングのステップと、
b)デジタル基準支台歯がインプラント部位において確立されて、インプラント固定具において位置づけされる、デジタル基準支台歯の確立のステップと、
c)デジタル基準支台歯が歯肉下部と、歯肉下部の上面の歯肉上部とを有し、歯肉下部と歯肉上部との間の角度が最良の補綴物位置に基づき調節される、デジタル基準支台歯の調節のステップと、
d)デジタル基準支台歯が調節後に配置されるデジタル支台歯になる、デジタル支台歯の仕上げのステップと、を含む。
患者の顎骨の中へインプラント用孔を外科的に穿孔するために、患者の口内にドリルガイドを配置でき、ドリルガイドは、計画されたインプラント埋入部(以後、計画インプラント埋入部)において歯科医が孔を穿孔するのを案内する。ドリルガイドは、患者の歯のCTスキャンに基づき設計し、直接デジタル製造法を用いて製造できる。特許文献4は、カスタマイズド歯科補綴物が取り付けられる歯の構造体の形状を変える歯科用ツールを案内するための歯科用カスタマイズド準備ガイドを形成する歯科用CAD/CAMシステムを開示する。
このシステムは、少なくとも1つの歯の構造体の光学的測定値及びX線写真を取得する。システムは、取得した光学的測定値とX線写真を相関して、少なくとも1つの歯の構造体のモデルを形成する。システムは、少なくとも1つの歯の構造体のモデルに基づき整復された歯の構造体のモデルを生成する。システムは、また、整復された歯の構造体のモデルに基づき少なくとも1つの歯科用準備ガイドを提供する。
しかし、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づき仮想設計される、患者のためにドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯を設計するための方法、ユーザーインターフェイス及びシステムはまだ開示されていない。
このような方法、ユーザーインターフェイス及びシステムは、患者の顎骨に外科的に穿孔する前に、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の両方を設計し、その後製造できるようにする。
国際公開第2011157762号 米国公開特許第20120115105号 米国特許出願公開第2009/0111071号 米国特許出願公開第2012/0143364号
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法を開示する。
この方法は、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンにおいて顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
−・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
を仮想設計するステップと、
を含み、
ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的に、CTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。
ドリルガイドに関しては、外科用ドリルが患者の顎骨に係合する際に通過するドリルガイドの開口部は、CTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づき仮想設計できる。仮想設計は、例えば患者口内に歯がある場合患者の歯に対して正確にドリルガイドを配列するための形状を持つドリルガイドの部分に関しても可能である。
カスタマイズド治療用支台歯に関しては、外面の形状は、CTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づき仮想設計でき、仮想設計は、製造されたカスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中に配置されたとき目標プロファイルに従って歯肉に形状を与えることができるような設計であることが好ましい。
ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、先行技術の方法と異なり患者の顎骨に外科的に穿孔する前に取得した術前CTなどの同一のCTスキャンに基づく。
先行技術においては、カスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するために第二のスキャンを入手することをおこなう。
「CTスキャン」という言葉は、しばしば使用されるコンピュータ断層撮影又はコンピュータ体軸撮影の医学略語であり、コンピュータの助けを借りて多数のX線画像を結合して、患者の身体の内部器官及び歯及び顎骨などの構造体の断面図及び3D画像を生成するX線処置である。CTスキャンは、体内の構造体を画定するためにかつ/又は器具の配置又は治療を正確に案内する手助けをすることによって治療を支援するために使用できる。
カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントに対して配置されるように構成された個人専用の要素であり、インプラントの反対を向く表面(本明細書においてはしばしば最上面と呼ぶ)は、実質的に平坦であることが好ましい。最上面は、カスタマイズド治療用支台歯をインプラントの中に固定するためのスクリューがカスタマイズド治療用支台歯の一体化部分である場合など、それ自体で実質的に平坦にできる。カスタマイズド治療用支台歯をインプラントの中に固定するために非一体化インプラントスクリューが使用される場合、カスタマイズド治療用支台歯及びインプラントスクリューによって形成される最上面は、実質的に平坦であることが好ましく、表面の唯一の凹みは、スクリューの凹みによって形成される。
患者の顎骨に対する物体の配列を説明するために「下側」及び「上側」という言葉を使用する場合、「下側」は、顎骨に面する物体の部分を意味し、「上側」は、顎骨の反対側に面する物体の部分を意味するために使用する。即ち、カスタマイズド治療用支台歯などの物体が、患者の上顎に配列され、患者が上体を起こしているとき、物体の上側部分は下側部分より床に近い。
開示する設計方法に関連して様々な部品即ちドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯に言及するとき、物理的部品ではなく、説明される物理的部品の仮想表示を指す。但し、最終製品に関しては、設計プロセスにおいて確立された仮想表示に基づき例えば3Dプリントなどの直接デジタル製造方法を用いて具体的な部品を製造することによって提供された物理的部品を含む。
CTスキャンにおいて顎骨に対して仮想埋入されるインプラントは、患者の顎骨において元来の歯根に置き換わる物理的インプラントの仮想表示である。仮想表示は、例えば、インプラントのCADモデル又はインプラントのフルライン又は輪郭を用いるインプラントの表示である。
仮想設計されたドリルガイドは、患者の顎骨への外科的穿孔を案内するために患者口内に配置されるための物理的ドリルガイドの仮想表示である。計画インプラント埋入部に基づくドリルガイドの仮想設計は、製造されたドリルガイドを用いて穿孔された孔に埋入される物理的インプラントが、計画インプラント埋入部に従って配列されるという利点を持つ。物理的ドリルガイドは、例えば3Dプリントを使用してドリルガイドの仮想表示から製造できる。
同様に、仮想設計されたカスタマイズド治療用支台歯は、物理的カスタマイズド治療用支台歯の仮想表示である。カスタマイズド治療用支台歯の仮想表示から製造された物理的カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントの中に最終修復物を取り付ける前にインプラント部の軟組織が適切に癒合できるようにする。軟組織の癒合において、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントのオッセオインテグレーションが完了したとき、軟組織が目標形状に従った形状を持つように、抜かれた歯が以前占めていた空間に軟組織が崩れて入り込むのを防止する。
カスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中に配列されたとき、治療用支台歯の外面は、インプラント部の軟組織と係合し、カスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルに従って軟組織に形状を与えることができる。いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルは、少なくとも部分的に目標プロファイルに基づき設計される。
例えば、エマージェンスプロファイルは、少なくともカスタマイズド治療用支台歯の表面に係合する軟組織の部分において、目標プロファイルと同一になるように設定できる。軟組織の目標プロファイルは、ライブラリから選択するか又は以前の歯又はインプラントに設置するように設計される最終修復物の形状から導出できる。目標プロファイルは、咬合平面、咬合平面の垂線又はインプラント及び修復物に置き換えられる歯の長手軸など、患者の歯群の軸又は平面に対して画定できる。
ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の仮想設計において計画インプラント埋入部を考慮に入れることの1つの利点は、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯をインプラントの埋入に基づき設計でき、それによって患者の顎骨へのインプラントの従ってインプラントに取り付けられた最終修復物の優れた固着を可能にすることである。良好なインプラント−顎骨間の接続が得られそうな場所を示すCTスキャンなしには、その後のドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、理想からほど遠いものになるかも知れない。
従って、カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドをコンピュータ実行の方法によって仮想設計できることが、この方法の利点である。この方法が、より良くかつより速い設計の結果を提供できることは利点である。さらに、カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドが、仮想設計に基づき容易に製造でき、カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドの製造コストが手作りのカスタマイズド治療用支台歯及び手作りのドリルガイドに比べて低いことが利点である。
従って、本発明の目的は、ドリルガイドの助けで患者の顎骨に孔を穿孔したとき、すでにカスタマイズド治療用支台歯が利用可能であり、穿孔された孔に埋入されたインプラントに挿入できるように、カスタマイズド治療用支台歯と一緒にドリルガイドを設計し製造する可能性を歯科医に提供する方法、システム及びユーザーインターフェイスを提供することである。
それによって、例えば患者の歯及び/又は顎骨に対するインプラントの位置及び方角を導出するためにインプラントにスキャンフラグを配置して得た付加的スキャンに基づき、外科的穿孔後にカスタマイズド治療用支台歯が仮想設計される場合に比べて、患者の歯科医への通院回数を減らせる。外科的穿孔後に仮想設計する場合、患者は、カスタマイズド治療用支台歯をインプラントに挿入するために複数回歯科医の下へ通院しなければならない。患者及び歯科医にとって時間が掛かるだけでなく、大量生産された治療用支台歯などインプラントに配置された一時的要素に置き換えるためにカスタマイズド治療用支台歯をインプラントに挿入するとき、付加的な著しい不快感が伴う。
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を設計するための方法、システム及びユーザーインターフェイスを提供することが、本発明の目的である。
カスタマイズド治療用支台歯の最上面が円滑面を有するカスタマイズド治療用支台歯を患者のために設計するための方法、システム及びユーザーインターフェイスを提供することが、本発明の目的である。
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法が開示される。方法は、
−歯根を含めて患者の歯の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−CTスキャンの歯に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
−カスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップであって、カスタマイズド治療用支台歯の設計が少なくとも部分的にCTスキャン及び仮想インプラント埋入部に基づく、ステップと、
を含む。
従って、カスタマイズド治療用支台歯を、例えばコンピュータ実行できる方法によって仮想設計できることが、この方法の利点である。この方法が、カスタマイズド治療用支台歯の設計のより良くかつより速い結果を提供できることが利点である。更に、カスタマイズド治療用支台歯を仮想設計に基づき容易に製造でき、かつカスタマイズド治療用支台歯の製造コストを手作りのカスタマイズド治療用支台歯より低くできることが利点である。
CTスキャンにおいて、歯(歯肉など軟組織の上方の可視部分も、歯肉の下方の非可視部分即ち歯根も)及び顎骨及び神経が、捕捉又は取得される。しかし、歯肉などの軟組織も、捕捉又はCTスキャンから導出できる。カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを、顎骨及び/又は近隣の歯を含むCTスキャンに基づき及び計画インプラント埋入部例えば患者の顎骨及び/又は歯に対するインプラントの位置及び/又は方角に基づき設計できることは有利である。仮想設計は、製造されたカスタマイズド治療用支台歯がインプラントに取り付けられたとき目標プロファイルに従って周囲の軟組織に形状を与えられるようにカスタマイズド治療用支台歯を整列し形状を与えるようにすることができる。
いくつかの実施形態において、インプラントは、患者の歯群弓において抜歯前に元来の歯が在った位置に仮想埋入される。即ち、インプラントは、CTスキャンにおいて元来の歯根が存在した部分に仮想埋入される。これは、顎骨が健全であり、インプラントが元来の歯の形状と同様の形状を持つ修復物を支持するように配置される場合に、有利である。
患者の口内において、カスタマイズド治療用支台歯は、カスタマイズド治療用支台歯の中のスクリューによってインプラントに取り付けられる。スクリューはインプラントの中のねじ穴の中へねじ式に接合されるように作られる。又は、インプラントはスクリューを備え、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントのスクリューが中に嵌合するねじ穴を備える。
カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドの仮想設計は、3Dモデリングによって実行できる。3Dモデリングは、専用ソフトウェアを用いた任意の三次元物体の3Dモデルと呼ばれる数学的ワイヤフレーム表示を展開するプロセスである。モデルは、自動的に生成できる。例えば、3Dモデルは、複数のアプローチ即ち正確で円滑な表面パッチを生成するためのNURBS曲線、切子面幾何学(faceted geometry)の操作である多角形メッシュモデリング又は多角形の先進的切嵌め細工(tessellation)である多角形メッシュ小分割を使用して、NURBSモデルと同様の円滑な表面を得ることができる。
いくつかの実施形態において、方法は、歯の少なくとも一部及び患者の口の軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンを取得するステップを含む。好ましくは、3D表面スキャンにおいて取得される歯の部分及び患者の口の軟組織の少なくとも一部は、少なくとも部分的に、取得されたCTスキャンと重なる。即ち、CTスキャンと3D表面スキャンは、患者の口腔の同一部分を捕捉する。
歯肉と歯との間の縁はCTスキャンにおけるより3D表面スキャンにおいてより明瞭かつ明確であり、歯肉と歯との間の明瞭な縁は、特にカスタマイズド治療用支台歯の設計を実行しやすくし、より良い結果が得られるので、歯の可視部分及び歯肉の3D表面スキャンを取得すると有利である。更に、3Shape TRIOS口腔内スキャナなどの多くの市販の3D表面スキャナは、現在利用可能なCTスキャナを使用して取得できるものより高い空間解像度及び精度のデータを取得できる。
いくつかの実施形態において、方法は、カスタマイズド治療用支台歯及び/又はドリルガイドを設計する前にCTスキャンと3D表面スキャンのアラインメントを実施するステップを含む。その後、位置ずれ補正された(aligned)CTと3D表面スキャンに基づき、カスタマイズド治療用支台歯及び/又はドリルガイドを設計できる。
カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドなどの要素を設計する前にCTスキャンと3D表面スキャンを位置ずれ補正することは、様々なスキャンから様々な情報を導出でき、情報を結合することによって全ての利用可能な情報を1つのビューに集めて、要素を設計するための理想的な土台を提供できるので、有利である。
いくつかの実施形態において、ドリルガイドは、CTスキャンのみに基づき設計され、カスタマイズド治療用支台歯は、位置ずれ補正されたCTスキャンと3D表面スキャンに基づき設計される。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯はCTスキャンのみに基づき設計され、ドリルガイドは位置ずれ補正されたCTと3D表面スキャンに基づき設計される。
いくつかの実施形態において、アラインメントは、CTスキャン上と3D表面スキャン上の対応する3点の選択を含む。例えば相互に対応するCTスキャン上の3点と3D表面スキャン上の3点を選択しマークすることは、これらの対応する点によって、ラフアラインメント(rough alignment)を実施できるので、有利である。
いくつかの実施形態において、アラインメントは、コンピュータ実行の反復最近接点法の使用を含む。例えば、対応する点を用いてラフアラインメントが実施された後、周知の反復最近接点法(ICP)法を用いてラフアラインの微調整を実施できる。反復最近接点(ICP)は、2つの点群(cloud of points)の間の差を最小化するために採用されるアルゴリズムである。ICPは、様々なスキャンから2D又は3D表面を再構築するため、3Dモデルをコレジスタ(co-register同時位置合わせ)するためなどに使用できる。このアルゴリズムは、2つの生スキャンの点の間の距離を最小化するために必要な変換例えば並進及び/又は回転を反復的に修正する。アルゴリズムへの入力は、2つの生スキャンからの点、変換の初期推定値、反復を停止するための基準である。出力は緻密化された変換である。
アルゴリズムのステップとして、下記のものが考えられる
−最近接基準による点の関連付け
−平均平方コスト関数を用いた変換パラメータの推定
−推定されたパラメータを用いた点の変換
−反復、即ち点の再関連付けなど
いくつかの実施形態において、CTスキャンは、患者の顎骨に外科的に穿孔する前に取得した術前CTスキャンである。いくつかの実施形態において、3D表面スキャンは、患者の顎骨に外科的に穿孔する前に取得した術前3D表面スキャンである。カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドが術前CTスキャン及び3D表面スキャンに基づき設計される場合、物理的ドリルガイド及び物理的カスタマイズド治療用支台歯は、外科的穿孔が実施されるときには両方がすでに存在するように、外科的穿孔前に仮想設計から製造できる。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラント用の最終修復物を仮想配置するステップ、即ち、CTスキャン及び/又は3D表面スキャンに対して最終修復物を仮想配置するステップを含む。最終修復物としては、インプラントに固定されたインプラント支台歯に配置されるように設計されたクラウン、ブリッジ又は義歯が考えられる。いくつかの事例において、最終修復物の一部として又はインプラント支台歯最終修復物との間に配列される層としてコーピング層も含まれる。いくつかの実施形態において、インプラント用の最終修復物は、仮想設計される。
いくつかの実施形態において、最終修復物は、インプラントを仮想埋入する前に、仮想配置される。インプラントを埋入する前及びカスタマイズド治療用支台歯を設計する前に最終修復物を仮想配置することは、有利である。なぜなら、最終修復物は患者の口内の可視部分なので、出来る限り視覚的に魅力的でなければならずかつできる限り優れた機能を持たなければならないが、これは、近隣の歯及び対咬歯以外の制限なしに口内においてできる限り理想的に最終修復物を配置することによって可能になるからである。これは、まず最終修復物を配置することによって実施できる。なぜなら、これにより、インプラント、支台歯など他の要素又は部品を考慮しなくて済むからである。
最終修復物を仮想配置した後、インプラントを仮想埋入して、近隣の歯根、神経、骨などとの間にインプラントのための十分な空間があるか否か及び顎骨がインプラントを支持するのに十分に健全かつ丈夫であるかをチェックできる。インプラントを仮想埋入する際CTスキャンの顎骨及び/又は3D表面スキャンに対して最終修復物が配置されていると、オペレータは、例えば、どのようなインプラントの埋入が、最終修復物をインプラントに接続できるインプラント支台歯を設計するための最良の可能性を提供するかも評価できる。その後、インプラントの位置及び方角及びインプラント支台歯などへの適合を改良するように最終修復物を仮想設計できる。
いくつかの実施形態において、方法は、クラウン、ブリッジ、義歯などの最終修復物を仮想設計するステップを含む。最終修復物は、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯と一緒に仮想設計できる。仮想設計された最終修復物から製造された最終修復物は、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯を備えるキットの一部とすることができる。
いくつかの実施形態において、方法は、元来の歯の形状が入手できる場合には、最終修復物を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含む。最終修復物に置き換えられる歯の元来の形状を最終修復物の設計に使用することは、元来の歯が視覚的に好ましくかつ他の歯と合っていて、最終修復物が元来の歯のように見えて、誰もそれが修復物であって患者の元来の歯ではないことに気づかないことを患者が好む場合、有利であろう。元来の歯の形状は、歯がまだ存在する場合には口の3D表面スキャン又はCTスキャンなどの歯のスキャンから又は口の古いスキャン又は写真など2D画像から導出又は取得できる。
いくつかの実施形態において、最終修復物の設計は、少なくとも部分的にカスタマイズド治療用支台歯の設計に基づく。最終修復物の設計がカスタマイズド治療用支台歯の設計に基づくことは、カスタマイズド治療用支台歯が最終修復物以前に仮想設計されている場合に有利である。例えば、カスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルの設計が非常に優れている場合、このエマージェンスプロファイルを最終修復物の設計にも使用できる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計に基づく最終修復物の設計の部分は、歯肉下の設計部分である。
本発明において、「歯肉下」及び「歯肉下に」という言葉は、口腔空間に面する歯肉面の下の場所に関して使用する。
いくつかの実施形態において、最終修復物は、歯肉下部を備え、歯肉下部は、カスタマイズド治療用支台歯の設計に基づく。例えばカスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルの設計が非常に優れている場合、このエマージェンスプロファイルを最終修復物にも使用すると、有利である。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラントに挿入するための最終インプラント支台歯を仮想設計するステップを含み、最終修復物は、最終インプラント支台歯に取り付けられる。最終修復物は、患者の口内で最終支台歯に固定できる。
いくつかの実施形態において、方法は、患者の口内に配置されたときのカスタマイズド治療用支台歯を含む第二CTスキャン及び/又は第二3D表面スキャンを取得するステップ、及び第二CTスキャン及び/又は第二3Dスキャンに基づき最終修復物の設計を調整するステップを含む。いくつかの事例において、顎骨へのインプラントの癒合後に、インプラントに配置されたカスタマイズド治療用支台歯と一緒に患者の歯を走査すると有利である。インプラントがオッセオインテグレーションによって顎骨に一体化する癒合後に、インプラントが、期待され仮想計画されたものと多少異なって顎骨に固定される場合がある。
例えば、インプラントが一方の側に多少移動したか又は予定以上に顎骨に沈み込む場合がある。カスタマイズド治療用支台歯の位置及び方角はインプラントの位置及び方角を示すので、前記の移動または沈み込みは、インプラントの中のカスタマイズド治療用支台歯及び周囲の歯を走査することによって検出できる。それによって、最終修復物の設計は、骨におけるインプラントの移動を考慮に入れるためにカスタマイズド治療用支台歯の第二スキャンに基づき調整して、それによって、最終修復物の最終設計は、患者の口内の実際の状況に適合するので、可能な限り最適になる。
いくつかの実施形態において、ドリルガイドとカスタマイズド治療用支台歯は同時に設計される。ドリルガイドとカスタマイズド治療用支台歯を同時に設計することは、両方の要素を、患者の顎骨にインプラント用孔を外科的に穿孔する前に製造できるという利点を有する。ドリルガイドは、穿孔を案内するために使用され、穿孔された孔にインプラントが配置されたとき、患者が歯科にいる間にすぐにカスタマイズド治療用支台歯をインプラントに直接配置できる。ドリルガイドとカスタマイズド治療用支台歯は、例えば2つの要素を同時に設計するためのユーザーインターフェイス上の仮想ボタンを起動することによって、同時に設計できる。又は、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、例えば同じ視覚的表示ユニットにおいて視覚化された別個のユーザーインターフェイスにおいて、一方の前に他方の要素が設計されるように順次設計できる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、少なくとも部分的にインプラントに対して所望の位置及び方角を有する軟組織の中に配列される。カスタマイズド治療用支台歯は、部分的には、インプラントに対して任意の所望の位置及び方角で配列できるので、カスタマイズド可能である。カスタマイズド治療用支台歯は、任意の所望の位置に配列できるように任意の所望の形状を持てる。カスタマイズド治療用支台歯の形状は、例えば非対称形でもよい。いくつかの事例において、インプラントは、インプラントの長手軸が最終修復物の長手軸に平行であるように患者の顎骨の中に配列できない。軟組織は、このように傾斜したインプラントではなく最終修復物に従った形状を持つことが好ましいので、カスタマイズド治療用支台歯は、このような場合、治療用支台歯が最終修復物に適合できる形状を軟組織に与えられるように、インプラントの軸外れの配列を補正するように設計できる。軟組織は、歯肉、歯肉溝、粘膜などと呼ぶこともできる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的に最終修復物の設計に基づく。最終修復物がカスタマイズド治療用支台歯の設計前に設計される場合、カスタマイズド治療用支台歯を最終修復物の設計に基づき設計すると有利である。カスタマイズド治療用支台歯は、その後、例えば、最終修復物のエマージェンスプロファイルに適合する形状を持つように軟組織に形状を与えることができる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にインプラント埋入部に即ち患者の顎骨及び/又は既存の歯に対するインプラントの位置及び方角に基づく。埋入部は、例えば、インプラントがCTスキャンの顎骨に対して仮想埋入される仮想計画インプラント埋入部である。カスタマイズド治療用支台歯をインプラント埋入部即ち位置及び方角に基づき設計することは、カスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中へ嵌合しなければならないので、有利である。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的に近隣の歯の可視部分及び/又は近隣の歯の非可視部分に基づく。カスタマイズド治療用支台歯は、部分的に軟組織の中へ及び部分的に軟組織の上方に例えば歯肉上に配置できる。軟組織において、カスタマイズド治療用支台歯は、同様に軟組織の中に在る近隣の歯の非可視部分に触れたりこれに衝突したりしてはならない。近隣の歯の可視部分はCTスキャン及び/又は3D表面スキャンで見ることができる。近隣の歯の非可視部分は、CTスキャンにおいて確認できる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的に、カスタマイズド治療用支台歯が配列される場所の軟組織に基づく。軟組織が、感染症、痛みなどの危険があるため維持することが重要な明確な形状を持つ場合、カスタマイズド治療用支台歯は、歯肉形状に適合しこれを維持するように設計できる。軟組織は、3D表面スキャンの部分及び/又はCTスキャンの部分によって表示できるので、カスタマイズド治療用支台歯は、少なくとも部分的に3D表面スキャン及び/又はCTスキャンの対応する部分に従ってその外面の部分の形状を与えることによって設計される。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的に、インプラントと最終修復物との間の軟組織の目標プロファイルに基づく。目標プロファイルは、インプラントと最終修復物との間の軟組織の所望の形状に基づき、歯科医又は技工士が画定できる。インプラント及び最終修復品の周りの軟組織が特殊な外見又は形状を持たなければならない場合、カスタマイズド治療用支台歯は、例えば近隣の歯から離れるように歯肉を押して又は歯肉がインプラント上部即ち修復物及びカスタマイズド治療用支台歯の方を向くインプラントの端部へ接近できるようにして、軟組織にこの形状を与えるように設計できる。インプラントの他方の端部、即ち顎骨又は近隣の歯の歯根の方を向く端部は、インプラントの底部と呼ぶことができる。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラントの最上部から歯肉の始点まで即ち歯肉−空気境界面における歯肉の表面までカスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルを仮想設計するステップを含む。エマージェンスプロファイルは、軟組織の目標プロファイルに従った形状を持つことができる。
いくつかの実施形態において、方法は、元来の歯の形状が利用可能な場合、カスタマイズド治療用支台歯を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含む。カスタマイズド治療用支台歯の設計は、例えば最終修復物が元来の歯(最終修復物が置き換わる歯)のコピーである場合、元来の歯の形状からのオフセット又はカットバックとすることができるので、カスタマイズド治療用支台歯を設計するために歯の元来の形状を使用すると有利である。元来の歯の形状は、歯がまだ存在する場合には口の3D表面スキャン又はCTスキャンなど歯のスキャンから又は口の古いスキャン又は写真など2D画像から導出又は取得できる。
いくつかの実施形態において、設計されたカスタマイズド治療用支台歯は、実質的に平坦で角のない最上部を備える。平坦で角のない最上部を持つカスタマイズド治療用支台歯を設計することは、カスタマイズド治療用支台歯が患者の口内において可能な限り控えめで目立たず見え難くなければならない場合に、有利である。歯肉は、平坦で角のない形状の周りにうまく癒合できるので、最終修復物が後に挿入されたとき歯肉が良好な形状になる。また、平坦で角のない最上部の場合、食べ物及びその他の物質が挟まることがない。これは、最上部に凹みがある場合には生じる可能性がある。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の最上面は、インプラントスクリューのスクリューヘッドを収容するための開口部を備える。インプラントスクリューによって、カスタマイズド治療用支台歯はインプラントに取り付けられ、カスタマイズド治療用支台歯は、カスタマイズド治療用支台歯からインプラントスクリューへ円滑に移行するように設計される。
円滑な移行の場合、例えば、インプラントスクリューがカスタマイズド治療用支台歯に対して配置されたとき開口部の側壁が一切見えない。即ち、スクリューヘッドは開口部の側壁を完全に被覆し、スクリューヘッドの側壁は見えない。円滑な移行の場合、例えば、カスタマイズド治療用支台歯及びインプラントスクリューヘッドの最上面は、インプラントスクリューがカスタマイズド治療用支台歯に対して配列されたとき同一平面に在る。
いくつかの実施形態において、情報は、インプラントスクリューヘッドの高さに関係し、カスタマイズド治療用支台歯の開口部は、カスタマイズド治療用支台歯からインプラントスクリューへの移行を円滑にするような形状を持つ。いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、スクリューヘッドにおける開口部の高さを、スクリューヘッドがカスタマイズド治療用支台歯の最上面の上に延びないようにする値又はその逆の値に設定するステップを含む。
いくつかの実施形態において、情報は、インプラントスクリューの長さに関係し、カスタマイズド治療用支台歯は、カスタマイズド治療用支台歯からインプラントスクリューへの移行を円滑にするような長さを持つように設計される。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、スクリュー長さによって画定される間隔内の高さを持つように設計される。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されるように、仮想設計される。
いくつかの実施形態において、方法は、計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンにおいて顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップを含む。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、周囲の軟組織と同じ高さになるように、即ちカスタマイズド治療用支台歯の上面が軟組織表面と同じ高さになるように設計される。カスタマイズド治療用支台歯の最上部が周囲の軟組織例えば歯肉と同じ高さである場合、カスタマイズド治療用支台歯が患者口内に在るときほぼ見えないので、有利である。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、周囲の軟組織に対して設定の高さを持つように設計される。カスタマイズド治療用支台歯は、歯肉の高さに対して設定の高さを持つように設計でき、カスタマイズド治療用支台歯の最上部は、カスタマイズド治療用支台歯が患者の口内に在るとき見えないように、歯肉の高さより下にある。カスタマイズド治療用支台歯を最終修復物と置き換えるとき、カスタマイズド治療用支台歯のより上の歯肉は、カスタマイズド治療用支台歯を取り外すために切除できる。又は、カスタマイズド治療用支台歯は、その最上部が歯肉の高さより上になるように設計できる。例えば歯肉がカスタマイズド治療用支台歯の周りでどのように癒合するか不確実である場合、大事を取って、カスタマイズド治療用支台歯の最上面を歯肉高さより上になるように設計して、歯肉の癒合をより良く方向付けることができる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、一時的クラウン又はその他の一時的修復物の取付けのためのものではない。いくつかの事例において、カスタマイズド治療用支台歯は、単独で、癒合期間にインプラントの中に配列され、修復物は、カスタマイズド治療用支台歯及び/又はインプラントに取り付けられない。インプラントが癒合時に一切の力の影響を受けない場合、顎骨におけるインプラントの癒合及び固定は改良されるだろう。従って一時的修復物が一切取り付けられない場合、例えば食べ物を噛むなどによる力がインプラントに影響を及ぼしてはならない。カスタマイズド治療用支台歯は、一時的クラウン又はその他の一時的修復物を取り付けできないように、例えば歯肉より上に円滑な表面を持つことができる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、インプラントの中のカスタマイズド治療用支台歯を走査する際インプラントの位置及び方角の情報を導出するためのスキャンマーカーを含む。カスタマイズド治療用支台歯は、例えば、患者口内においてインプラントに挿入される前及び挿入中に走査できる。口内の走査は、顎骨及び/又は歯及び/又は軟組織に対するカスタマイズド治療用支台歯の配列を取得できるように、患者の顎骨及び/又は歯及び/又は軟組織の少なくとも一部に関するデータを入手する。スキャンマーカーを備えるカスタマイズド治療用支台歯は、例えば、インプラントの位置及び方角が固定されるようにかつカスタマイズド治療用支台歯の周囲の歯肉が癒合しているように、インプラントの癒合後に走査できる。
カスタマイズド治療用支台歯上にスキャンマーカーがあるので、スキャンマーカーが捕捉されるようにカスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中に配置され走査されたとき、顎骨におけるインプラントの正確な埋入部即ちインプラントの位置及び方角が入手できる。インプラントにおけるカスタマイズド治療用支台歯の取付けは、カスタマイズド治療用支台歯上のスキャンマーカーを走査することによって顎骨におけるインプラントの正確な位置及び方角が取得できるように、明確に定めることができる。カスタマイズド治療用支台歯上のマーカーを走査するとき軟組織におけるインプラントの深さを計算できるように、例えばインプラントの最上部から歯肉から離れたカスタマイズド支台歯の最上点まで測定したカスタマイズド治療用支台歯長さは、カスタマイズド治療用支台歯を設計するときに予備設定または測定できる。
いくつかの実施形態において、スキャンマーカーが特定のカスタマイズド治療用支台歯用に設計されるように、スキャンマーカー及びカスタマイズド治療用支台歯上でのその位置は、カスタマイズド治療用支台歯に対応するように仮想設計される。カスタマイズド治療用支台歯はカスタマイズドされ固有のものなので、スキャンマーカーも、同様にカスタマイズドできる又はカスタマイズドしなければならない。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラントを仮想埋入するステップを含む。
いくつかの実施形態において、インプラントは、最終修復物を仮想設置した後に仮想埋入される。
いくつかの実施形態において、方法は、患者口内へのインプラントの挿入を仮想設計するステップを含む。即ち、挿入の仮想計画又は案内を設計できる。即ち、例えばインプラントを咬合平面に対して2度の角度で下向きに挿入しなければならないなど。
いくつかの実施形態において、方法は、元来の歯の形状が利用可能である場合、計画インプラント埋入部即ち計画されたインプラントの位置及び方角を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含む。インプラントの位置及び方角は、患者の顎骨及び/又は歯に対比できる。インプラント及び最終修復物が置き換わる歯の元来の形状をインプラントの設計に使用することは、元来の歯根の長さ、厚み、位置及び方角がインプラントの設計にとって有用であり、インプラントは歯根にある程度類似し又はこれに置き換わるので、有利である。元来の歯の形状は、歯がまだ存在する場合CTスキャン又は3D表面スキャンなどの歯のスキャンから又は口の古いスキャンから導出又は取得できる。
いくつかの実施形態において、仮想インプラントの設計は、計画インプラント埋入部即ち計画インプラント位置及び方角が別の歯の歯根に又は神経に埋入されないような位置及び方角であるように、インプラントが患者の顎骨に挿入されるようにする。従って、インプラントは、まっすぐ垂直の方向に挿入される必要はなく、垂直に対して小さい、中ぐらい又は大きい角度で挿入できる。
いくつかの実施形態において、方法は、近隣の歯根又はインプラントに対するインプラントの衝突検出を仮想的に実施するステップを含む。仮想インプラントの計画埋入部と近隣の歯根及び神経との間の衝突検出の仮想テストを実施して、インプラント埋入部及び例えばインプラント設計を仮想計画するときインプラントのための自由空間があるか否かをチェックすると有利である。近隣の歯根及び神経の位置は、取得したCTスキャンから測定できる。挿入は、例えば初期挿入経路から出発して、インプラントが近隣の歯と衝突することなく計画埋入部まで移動できるか否かを測定するために衝突検出を実施することによって、仮想設計できる。衝突検出が、初期挿入経路に沿って衝突が生じることを示す場合、新規の経路を測定して、衝突をテストできる。適切な衝突のない経路が確認できるまでこれを続行する。
いくつかの実施形態において、方法は、近隣の歯の可視部分に関してインプラントに仮想的に制限を与えるステップを含む。近隣の歯の可視部分は、インプラントの位置及び/又は方角及び/又は設計にも制限を与える可能性がある。制限は、例えば、患者の歯群の咬合平面の垂線に対するインプラントの長手軸の最大許容角度に関する。インプラント及びインプラントに配列される最終修復物の優れた機械的特性を得るために咬合平面に対する最大許容角度を定めると有利であろう。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラント用孔の外科的穿孔を仮想計画するステップを含む。インプラントの位置及び/又は方角がすでに仮想設計されている場合、外科的穿孔を仮想計画できる。
いくつかの実施形態において、インプラント用孔の穿孔のためのドリルガイドを仮想設計するステップを含む。
インプラントの位置及び/又は方角がすでに設計されている場合及び/又は外科的穿孔がすでに仮想計画されている場合、ドリルガイドを仮想設計できる。ドリルガイドは、確実にインプラントが計画埋入部に従って顎骨の中に正確に埋入されかつカスタマイズド治療用支台歯が適合するように歯科医が使用すると有利である。
いくつかの実施形態において、外科的穿孔の仮想計画及び/又はドリルガイドの仮想設計は、CTスキャンに基づき設計される。歯根はCTスキャンで見ることができるので、このためにCTスキャンを使用すると有利である。
いくつかの実施形態において、外科的穿孔の仮想計画及び/又はドリルガイドの仮想設計は、3D表面スキャンに基づき設計される。近隣の歯の可視部は3D表面スキャンに見ることができ、歯肉縁はこのスキャンから導出できるので、このために3D表面スキャンを使用すると有利である。3D表面スキャンは、外科的穿孔の仮想計画及びドリルガイドの仮想設計に有利に使用される。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラントの配置が計画されている場所に位置する歯を仮想抜歯するステップを含む。歯科医が物理的なインプラント埋入を開始するときとほぼ同様に口の仮想ビューが見えるように、仮想抜歯すると有利である。なぜなら、これによって、患者の口内の物理的条件を反映する又はこれに対応する条件の下で、インプラントの埋入を仮想計画でき、かつ最終修復物及びカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計できる。
いくつかの実施形態において、方法は、カスタマイズド治療用支台歯を取り囲む軟組織を仮想設計するステップを含む。カスタマイズド治療用支台歯の周りの軟組織例えば歯肉は、所望の外見に合わせて設計でき、その後、カスタマイズド治療用支台歯は、例えば、軟組織の設計に適合するように設計できる。
いくつかの実施形態において、方法は、CTスキャン及び/又は3D表面スキャンから元来の軟組織の形状を用いることによってカスタマイズド治療用支台歯を取り囲む軟組織を仮想設計するステップを含む。抜歯前にかつインプラント埋入前に計画されるインプラント及び計画されるカスタマイズド治療用支台歯の周りの軟組織例えば歯肉のスキャンを取得すると有利である。なぜなら、歯肉は、この時点ではおそらく健全に見え、無傷の歯肉は、インプラント、カスタマイズド治療用支台歯及び/又は最終修復物が配置された後の歯肉の設計の基礎となり得る。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、一時的修復物をカスタマイズド治療用支台歯に取り付けるように構成される。いくつかの事例において、例えばインプラント及び最終修復物が以前の歯に置き換わるためのものである場合、一時的修復物をカスタマイズド治療用支台歯に取り付けできる。インプラントが癒合する期間(長い期間である可能性がある)前歯なしでは視覚的に魅力がないだろう。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯の設計は、一時的クラウン又は一時的ブリッジなどの一時的修復物の取付け手段を含む。取付け手段は、例えばねじ式に保持される一時的修復物を取り付けるためのカスタマイズド支台歯の最上部の孔である。又は、一時的取付け体は、一時的修復物をカスタマイズド治療用支台歯にセメント又は糊で接合することによって取付けできる。一時的修復物がカスタマイズド治療用支台歯に取り付けられる場合、対咬歯又は食べ物との衝突による力がカスタマイズド治療用支台歯に影響する危険を最小限に抑えるように、一時的修復物を、近隣の歯と同じ高さではなく近隣の歯より低くなるように設計できる。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、一時的クラウンなどの一時的修復物を保持するためのねじ穴を備える。例えば、一時的修復物がねじ穴に係合するように構成されたスクリューを備える場合がこの例である。
いくつかの実施形態において、一時的クラウンなどの一時的修復物は、インプラントが顎骨に癒合するまで一時的修復物がカスタマイズド治療用支台歯に効率よく固定されるように、カスタマイズド治療用支台歯にセメント接合される。
いくつかの実施形態において、方法は、カスタマイズド治療用支台歯に取り付けるための一時的修復物を仮想設計するステップを含む。一時的修復物は、ストック支台歯及びクラウン、又はねじ式保持クラウン、又はカスタマイズド治療用支台歯上にコーピング及びクラウンを備えるツーピース修復物、又はカスタマイズド治療用支台歯上にクラウンを備えるワンピース修復物を備えることができる。ストック支台歯の場合、カスタマイズド治療用支台歯をストック支台歯とすることができる。
一時的修復物の部品又は要素例えばコーピングなども、カスタマイズできる。なぜなら、カスタマイズド治療用支台歯は固有のものなので、カスタマイズド治療用支台歯に取り付けられる他の要素も、カスタマイズド治療用支台歯に適合し対応するようにカスタマイズできる又はカスタマイズしなければならない。
CTスキャン及び/又は3D表面スキャンは、少なくとも患者の下顎骨又は上顎骨の部分又は少なくともその両方の一部を捕捉する。
いくつかの実施形態において、CTスキャンは、コーンビームCTスキャン(CBCTスキャン)である。
いくつかの実施形態において、3D表面スキャンは、患者口内で直接捕捉された口腔内スキャン及び/又は患者の歯/歯茎の物理的歯型のスキャン及び/又は患者の歯/歯茎の物理的模型のスキャンである。
本出願においては、歯及びインプラントに取り付けられたカスタマイズド治療用支台歯の走査について説明する。走査は、CT走査によって実施できる。しかし、口腔内スキャナを用いて患者口内で直接3D口腔内走査することによって走査を実施することも有利であろう。但し、直接口腔内走査する代わりに、患者の歯及び/又はインプラントに配列されたカスタマイズド治療用支台歯の歯型を取得でき、この時、歯型の中のカスタマイズド治療用支台歯はアナログとすることができる。歯型は、歯型を走査するのに適する3D卓上スキャナにおいて走査できる。しかし、歯の物理的模型は、歯型から模型を鋳造することによって作成でき、その後、物理的模型は、歯の模型を走査するのに適する3D卓上スキャナにおいて走査できる。
口腔内スキャナは、焦点走査を利用するように構成でき、走査された歯のデジタル3D表示は、異なる焦点深さにおいて取得されたインフォーカスの画像から再構成される。焦点走査法は、歯群の少なくとも一部が照明されるように、プローブ光を発生し、このプローブ光を歯群に伝達することによって、実施できる。歯群から戻る光は、カメラに向かって伝達され、光学系によってカメラの中のイメージセンサに画像化される。イメージセンサ/カメラは、センサ要素の配列を備える。歯群上の/歯群に対する焦点面の位置は、センサ要素の配列から/によって画像を得ながら、集束レンズによって変動する。
画像に基づき、複数のセンサ要素の各々又は複数のセンサ要素群の各々のインフォーカス位置は、一連の焦点平面位置について測定できる。インフォーカス位置は、例えば、焦点面の範囲において複数のセンサ要素の各々又は複数のセンサ要素群の各々について光の振動の振幅を測定することによって計算できる。インフォーカス位置から、歯群のデジタル3D表示を導出できる。
例えば3D卓上スキャナにおいて物体を走査することによって物体の表面の三次元表示を取得することは、3Dモデリングと呼ぶことができる。これは、専用ソフトウェアを介して物体の三次元表面の数学的表示を展開するプロセスである。その結果得られたものは3Dモデルと呼ばれる。3Dモデルは、三角形、線、曲面など様々な幾何学的実体によって接続された3D空間における点の集合を用いて、3D物体を表示する。3Dスキャナの目的は、通常、物体の表面に幾何学サンプルの点群を生成することである。3Dスキャナは、その視界内の表面に関する距離情報を収集する。3Dスキャナによって生成された「像」は、像内の各点における表面までの距離を示す。ほとんどの状況において、単独のスキャン又はサブスキャンは物体の完全なモデルを生成しない。
様々な方向からの5、10、12、15、20、30、40、50、60、70、80、90又はいくつかの事例においては数百のサブスキャンが、物体のあらゆる側面に関する情報を取得するために要求される可能性がある。これらのサブスキャンは、共通の基準系に集められ(このプロセスはアラインメント又はレジストレーションと呼ばれる)、その後組み合わされて完全なモデルを生成する。
三角測量3Dレーザースキャナは、レーザー光を用いて、環境又は物体を探査する。三角測量レーザーは、物体上にレーザーを照射して、カメラを利用して、レーザードットの場所を探す。レーザーが表面に衝突するまでの距離に応じて、レーザードットはカメラの視界の異なる位置に現れる。この技法は、レーザードット、カメラ及びレーザー発光体が三角形を形成するので、三角測量と呼ばれる。単一のレーザードッドの代わりにレーザーストライプを使用できるので、物体全体を掃引して、データ取得プロセスをスピードアップできる。立体光3Dスキャナは、物体上に光のパターンを投射して、物体上のパターンの変形を調べる。パターンは、一次元又は二次元が考えられる。
一次元パターンの例は線である。線は、例えばLCDプロジェクタ又は掃引レーザーを用いて物体に投射される。パターンプロジェクタから僅かにオフセットされたカメラは、線の形状を見て、三角測量と同様の技法を用いて、線上の各点の距離を計算する。1本線パターンの場合、線は、視界を横切って掃引されて、1回に1本について距離情報が収集される。二次元パターンの例は、グリッドまたはラインストライプのパターンである。カメラを用いてパターンの変形を調べ、アルゴリズムを用いてパターンの各点における距離を計算する。マルチストライプレーザー三角測量法のためのアルゴリズムを使用できる。
いくつかの事例において、方法は、インプラントの位置及び/又は最終修復物をシミュレートするために患者の歯に配置するためのX線写真テンプレートを仮想設計するステップを含む。
いくつかの実施形態において、方法は、患者の歯に配列されたX線写真テンプレートのCTスキャン及び/又は3D表面スキャンを取得するステップを含む。患者の口内など患者の歯に配置されるX線写真テンプレートを設計することは、歯及びテンプレートを走査するとき、最終修復物の設計を患者の既存の歯に変換して又はこれに関連付けて使用できるので、有利である。歯がないところでは、X線写真テンプレートを直接患者口内の顎骨に乗せることができる。口腔内走査の代わりに、患者の歯の歯型または物理的模型を製造して走査できる。X線写真テンプレートは、バリウムなどCTスキャンによって捕捉できる物質を含有できる。
いくつかの実施形態において、方法のステップの少なくとも1つはコンピュータによって実行される。
いくつかの実施形態において、インプラントの仮想埋入及びカスタマイズド治療用支台歯の仮想設計は、反復プロセスの一部として実施され、反復プロセスの各反復は、インプラント埋入部及びカスタマイズド治療用支台歯の設計を評価すること、及び評価の結果に基づきインプラント埋入部及び/又はカスタマイズド治療用支台歯の設計を修正すべきか否かを判定することを含む。インプラント埋入部の評価は、患者の顎骨によって与えられる支持に関して、即ちインプラントを保持するためにどれだけの骨物質を利用できるかまた顎骨が健全であるか否かに関して行うことができる。インプラント埋入部の評価は、計画インプラント埋入部において患者の顎骨に穿孔できるか否かに関しても行うことができる。近隣の歯が邪魔になり、歯科医が患者の歯及び顎骨に対して適切な位置に外科用の穿孔道具を配列するための十分な空間がない可能性がある。インプラント埋入部の評価は、また、患者の顎骨に配列されたときのインプラントに期待される機械的頑健性に関して行うこともできる。咬合平面の垂線からの大きなオフセットは、例えば、咀嚼の際にインプラントに加えられる力によって問題を生じる可能性がある。
いくつかの実施形態において、反復プロセスの評価は、最終修復物の設計を考慮に入れる。患者の顎骨に配置されたとき、インプラントは、最終的に、例えばインプラント支台歯を介して最終修復物のための支持体を形成するので、計画インプラント埋入部が最終修復物を支持するために妥当であることが確実であれば有利である。カスタマイズド治療用支台歯は、最終修復物に適合する目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えることが好ましい。従って、カスタマイズド治療用支台歯の設計を評価する際には最終修復物の設計を考慮に入れると有利である。
いくつかの実施形態において、最終修復物の仮想設計は、反復プロセスの一部であり、評価は、最終修復物の設計を修正すべきか否かを判定する。これは、歯科医が、最終修復物の現在の設計がカスタマイズド治療用支台歯の設計及び計画インプラント埋入部に望ましくない制限を課すか否かを判定できるという利点がある。例えば、最終修復物の現在の設計が、例えばインプラント埋入部において非常に高い精度を要求する場合、インプラント埋入部における逸脱が外科的穿孔又はオッセオインテグレーションによって引き起こされると、問題が生じる可能性がある。最終修復物の現在の設計は、また、カスタマイズド治療用支台歯の可能な設計の範囲を不必要に制限する可能性もある。
いくつかの実施形態において、インプラント埋入部は、設計されたカスタマイズド治療用支台歯に基づき及び/又は設計された最終修復物に基づき修正される。いくつかの事例において、インプラント埋入部のある程度の調整は許容されるが、例えば最終修復物の設計が抜歯された歯の形状に適合する場合、歯科医は、選択された最終修復物の設計を維持することを好む。同様に、歯科医は、カスタマイズド治療用支台歯の好みの形状を持ち、インプラント埋入部のある程度の修正を受け入れる用意がありながら、この形状を維持することを望む。
いくつかの実施形態において、カスタマイズド治療用支台歯は、修正されたインプラント埋入部に基づき及び/又は設計された最終修復物に基づき再設計される。いくつかの事例において、カスタマイズド治療用支台歯の設計のある程度の調整が許容されるが、歯科医は最終修復物の選択された設計を維持することを好む。同様に、歯科医は、CTスキャンを調べた後好ましいインプラント埋入部を持つ場合があり、カスタマイズド治療用支台歯の設計へのある程度の修正を許容する意思を持ちながら、好みの埋入部を維持することを望む。
いくつかの実施形態において、反復プロセスは、修正されたインプラント埋入部に基づき及び/又は再設計されたカスタマイズド治療用支台歯に基づき最終修復物を再設計するステップを含む。最終修復物の再設計は、患者の顎骨において計画インプラント埋入部を得ることがずっと容易であり、かつ再設計されたカスタマイズド治療用支台歯がずっと製造しやすいという利点を有する。
いくつかの実施形態において、ドリルガイドは、反復プロセスの最後の反復後、計画インプラント埋入部に基づき仮想設計される。これにより、歯科医が、患者の顎骨に外科的に穿孔する際にドリルガイドを使用するとき、孔が計画インプラント埋入部に対して最適な位置及び方角にあるようにできる。
本発明は、上述の及び下に述べる方法及び対応する方法、デバイス、装置、システム、製品、使用、キット及び/又は製造手段を含めて、様々な形態に関し、各々、上述の第一形態に関連して説明した利益及び利点の1つ又はそれ以上をもたらし、かつ各々上述の第一形態に関連して説明した及び/又は特許請求の範囲において開示した実施形態に対応する1つ又はそれ以上の実施形態を有する。
特に本出願において開示されるのは、患者のためにインプラント治療を仮想計画し設計する方法であり、方法は、インプラント用のカスタマイズド治療用支台歯及び患者の顎骨にインプラント用孔を外科的に穿孔するためのドリルガイドを設計するステップを含む。方法は、
−患者の口の少なくとも一部のCTスキャンを取得するステップと、
−計画インプラント埋入部が形成されるように、1本又はそれ以上の元来の歯の非可視部分の少なくとも一部に置き換わるための1つ又はそれ以上のインプラントを仮想埋入するステップと、
−1つ又はそれ以上のインプラントへ挿入されるため及び目標プロファイルに従って周囲の軟組織に形状を与えるための1つ又はそれ以上のカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップと、
−ドリルガイドを介して患者の骨にインプラント用孔を外科的に穿孔するためのドリルガイドを仮想設計するステップと、
を含み、ドリルガイドは、孔に埋入されたインプラントが計画インプラント埋入部に従って配列されるような孔が得られるように設計され、カスタマイズド治療用支台歯がインプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えることができる。
いくつかの実施形態において、方法は、インプラントの埋入のためのガイド制限を仮想的に与え、かつ/又はインプラントと他のインプラント又は歯根との衝突について仮想的にテストしこれについて警告を与えるステップを含む。
いくつかの実施形態において、方法は、元来の歯を抜歯することが妥当な場合、1本又はそれ以上の元来の歯の可視部分に置き換わるための1つまたはそれ以上の最終修復物を仮想配置するステップを含む。
特に、本出願において開示するのは、患者のためにインプラント治療を仮想計画し設計する方法であり、方法は、ドリルガイド及びインプラント用のカスタマイズド治療用支台歯を設計するステップを含み、方法は、
−患者の口の少なくとも一部の3D表面スキャンを取得するステップと、
−患者の口の少なくとも一部のCTスキャンを取得するステップと、
−3D表面スキャンとCTスキャンを仮想的に位置ずれ補正するステップと、
−元来の歯を抜歯するのが妥当な場合、1本又はそれ以上の元来の歯の可視部分に置き換わるための1つ又はそれ以上の最終修復物を仮想配置するステップと、
−1本又はそれ以上の元来の歯の非可視部分の少なくとも一部に置き換わるための1つ又はそれ以上のインプラントを仮想埋入するステップと、
−インプラントの埋入のためにガイド制限を仮想的に与えるステップと、
−インプラントと他のインプラント又は歯根との衝突について仮想的にテストし、警告を与えるステップと、
−1つ又はそれ以上のインプラントに挿入するための1つ又はそれ以上のカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップと、
−1つ又はそれ以上のインプラントに挿入するための1つ又はそれ以上の最終インプラント支台歯を仮想設計するステップと、
−1つ又はそれ以上の最終インプラント支台歯に取り付けるための1つ又はそれ以上の仮想配置される最終修復物を仮想設計するステップと、
−ドリルガイドを介して患者の骨にインプラント用孔を穿孔するためのドリルガイドを仮想設計するステップと、
を含む。
最終修復物をCTスキャンと仮想位置ずれ補正することによって、元来の歯の可視部分を、CTスキャンにおいて最終修復物に置き換えできる。任意に、CTスキャンは3D表面スキャンとも位置ずれ補正されて、例えば軟組織及び歯の表面に関してより多くの情報を提供する。
特に、本出願において開示するのは、ドリルガイドを製造する方法であり、ドリルガイドは実施形態のいずれか1つに従った方法を用いて仮想設計される。例えば、ドリルガイドの仮想設計は、CTスキャンに基づき実施でき、かつ/又はドリルガイドの仮想設計は、3D表面スキャンに基づき実施できる。
特に、本出願において開示するのは、カスタマイズド治療用支台歯を製造する方法であり、カスタマイズド治療用支台歯は、実施形態のいずれか1つに従った方法を用いて仮想設計される。
特に、本出願において開示するのは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計するためのシステムであり、システムは、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するための手段と、
−計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンの顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するための手段と、
−・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイドと、
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯と、
を仮想設計するための手段と、
を備え、
ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計が、少なくとも部分的にCTスキャンに及び計画インプラント埋入部に基づく。
特に、本出願において開示するのは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するためのシステムであり、システムは、
−歯根を含めて患者の歯の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するための手段と、
−CTスキャンの歯に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するための手段であって、物理的インプラントが患者の顎骨において元来の歯根に置き換わるためのものである、手段と、
−カスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するための手段であって、物理的カスタマイズド治療用支台歯が、最終修復物がインプラントに取り付けられる前にインプラント部の軟組織が適切に癒合できるようにするためにインプラントの中に挿入されるためのものであり、かつカスタマイズド治療用支台歯の設計が少なくとも部分的にCTスキャンに及び仮想インプラント埋入部に基づく、手段と、
を備える。
手段は、例えば、プロセッサなどコンピュータにおける処理手段である。
さらに、本発明は、プログラムコード手段がデータ処理システムにおいて実行されるときデータ処理システムに実施形態のいずれかに従った方法を実施させるためのプログラムコード手段を備えるコンピュータプログラム製品、及びプログラムコード手段を記憶したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。
いくつかの実施形態において、システムは、1つ又はそれ以上のコンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記コンピュータ命令は、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法を実行するための命令を含み、方法は、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンの顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
−・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイドと、
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯と、
を仮想設計するステップと、
を含み、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。
コンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を開示する。このコンピュータプログラムは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するコンピュータ援用の方法を実行するように構成される。
方法は、
−歯根を含む患者の歯の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−CTスキャンの歯に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップであって、物理的インプラントが患者の顎骨において元来の歯根に置き換わるためのものである、ステップと、
−カスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップであって、物理的カスタマイズド治療用支台歯が、最終修復物がインプラントに取り付けられる前にインプラント部の軟組織が適切に癒合できるようにするためにインプラントの中に挿入されるためのものであり、かつカスタマイズド治療用支台歯の設計が少なくとも部分的にCTスキャンに及び仮想インプラント埋入部に基づく、ステップと、
を含む。
コンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を開示する。この
コンピュータプログラムは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計するコンピュータ援用の方法を実行させるように構成され、
方法は、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンの顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
−・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイドと、
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯と、
を仮想設計するステップと、
を含み、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計するためのユーザーインターフェイスを開示する。ユーザーインターフェイスは、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得し、視覚化し、
−計画インプラント埋入部が形成されるようにCTスキャンの顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入し、
−・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
を仮想設計する、
ように構成され、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、歯及び患者の口の軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンを取得し、視覚化するように構成される。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを設計する前にCTスキャンと3D表面スキャンのアラインメントを実施するように構成される。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、CTスキャンに対して及び/又は3D表面スキャンに対してインプラント用の最終修復物を仮想配置し、最終修復物を仮想設計するように構成される。患者の口内において、最終修復物は、インプラント支台歯を介してインプラントに接続できる。ユーザーインターフェイスにおいて、前記インプラント支台歯を可視化する必要はない。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、インプラントを仮想埋入する前に最終修復物を仮想配置するように構成される。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、コンピュータ画面を用いてオペレータに視覚化されるように、かつオペレータがコンピュータキーボード又はコンピュータマウスによってユーザーインターフェイスにデータを入力しユーザーインターフェイスにおいて提示される選択を行えるように、構成される。
いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、CTスキャン及び任意に3D表面スキャンと一緒にインプラントを視覚化するように構成され、ユーザーインターフェイスは、起動されたときカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドの設計を実施するための仮想ツールを備える。
患者のためのカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを備えるキットを開示する。キットは、
・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイドと、
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯と、
を備え、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、カスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中に配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えられるように、ドリルガイドを用いて穿孔された孔に配列されたインプラントを計画インプラント埋入部に埋入できるように構成される。
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法を開示する。方法は、
−患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−カスタマイズド治療用支台歯をインプラントに取り付けする際に使用されるインプラントスクリューに関する情報を取得するステップであって、インプラントスクリューがスクリューヘッドを備える、ステップと、
−インプラントスクリュー情報を考慮に入れてカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップであって、カスタマイズド治療用支台歯の最上面がスクリューヘッドを収容するための開口部を備えるように設計され、かつカスタマイズド治療用支台歯がカスタマイズド治療用支台歯からインプラントスクリューへの円滑な移行を与えるように設計される、ステップと、
を含む。
本発明の上記の及び/又は付加的目的、特徴及び利点は、添付図面を参照する本発明の以下の例示的かつ非限定的な詳細な説明によってさらに明白になるだろう。
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法の流れ図である。 患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法の流れ図である。 カスタマイズド治療用支台歯の例の概略図である。 インプラントの中のインプラント支台歯及び最終修復物の例の概略図である。 患者の顎の中の最終修復物とインプラントの例の概略図である。 インプラント用の最終修復物の例の概略図である。 インプラント用の最終修復物の例の概略図である。 インプラント用の最終修復物の例の概略図である。 インプラント用の最終修復物の例の概略図である。 歯肉に対するカスタマイズド治療用支台歯の様々な関係の例の概略図である。 歯肉に対するカスタマイズド治療用支台歯の様々な関係の例の概略図である。 歯肉に対するカスタマイズド治療用支台歯の様々な関係の例の概略図である。 患者のためにインプラント、修復物などを仮想設計する方法の流れ図の例である。 患者の歯群のCTスキャンの画面の例である。 位置ずれ補正されるCTスキャンの例である。 位置ずれ補正される3D表面スキャンの例である。 神経が示されるCTスキャンの例である。 インプラント用の最終修復物の仮想配置の例である。 インプラントが仮想配置されるCTスキャンの例である。 インプラント用の支台歯及び修復物の仮想設計の例である。 インプラント用の支台歯及び修復物の仮想設計の例である。 患者の顎においてインプラント用孔を穿孔するために製造されるドリルガイドの例である。 患者の顎においてインプラント用孔を穿孔するために製造されるドリルガイドの例である。 スキャンマーカーを持つカスタマイズド治療用支台歯の例である。 本発明の実施形態を実施するためのシステムの概略図である。 本発明の方法の実施形態の流れ図である。 本発明の方法の実施形態の流れ図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 患者にインプラントを土台とする最終修復物を与える患者の治療の流れ図である。 インプラントスクリューへの移行が円滑なカスタマイズド治療用支台歯の設計を示す。 インプラントスクリューへの移行が円滑なカスタマイズド治療用支台歯の設計を示す。 インプラントスクリューへの移行が円滑なカスタマイズド治療用支台歯の設計を示す。
下の説明において、本発明の実施の仕方を例示的に示す添付図面を参照する。
図18は、歯を歯科修復物及びインプラントに置き換えるための処置の概略図である。 図18aは、患者の歯1812、1813、1881のうち3本を示し、真ん中の歯1881は、例えば死んでいるか又は脆くなっているので、この歯は抜歯されて、インプラント及び最終修復物に置き換えられる。歯肉下において、即ち歯肉1805の表面の下において、歯は歯頸部1882を有する。歯頸部は、歯が患者の口内でしっかりと保持されるように患者の顎骨1811と係合する。
図において点線は、歯肉下要素を表す。歯1881の抜歯後直ちに、抜歯された歯1881が以前占めていた空間は、歯1812、1813の間の歯肉1805に穴1883を形成する。孔は、この穴1883において顎骨1811に穿孔され、インプラント1804は、図18bに示すように孔に配列される。軟組織が崩れて穴1883の中へ入り込むのを防止するために、治療用支台歯1801は、治療用支台歯1801の外面が顎骨へのインプラント1804のオッセオインテググレーションの間歯肉1805の支持体として作用できるように、インプラント1804に接続される。
図18cに示す治療用支台歯1801は、平坦な最上面を持つが、他の形状も許容でき、表面はインプラントスクリューのための開口部を持つことができる。オッセオインテグレーションが完了したら、治療用支台歯は取り外され、図18dに示すように最終修復物を支持するように構成されたインプラント支台歯1806に置き換えられる。インプラント支台歯は、この場合には、歯肉1805の表面のすぐ下に限界線1884を有するように設計される。
図18eは、インプラント支台歯に配列されるように設計された最終修復物1807を示す。最終修復物1807は、患者が元来の歯の形状を気に入っていた場合には元来の歯の形状など歯の所望の解剖学的形状に従った形状が与えられた外面1886と、支台歯最終修復物をインプラント支台歯に配列できるようにする形状を持つ支台歯係合面1887と、を有する。歯の限界線1888は、インプラント支台歯の限界線と適合するように設計される。
図18fは、抜歯された歯がインプラント支台歯1806を介してインプラント1804に配列された最終修復物1807に置き換えられている患者の歯を示す。インプラントは、最終修復物1807が患者の口内にしっかりと固定されるように顎骨1811に固定される。最終修復物1807は、周囲の歯1812、1813と一緒に美的外観を与える形状を持つ。
図1aは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法の流れ図である。ステップ101aにおいて、患者の顎骨及び歯根を含む歯の少なくとも一部を含むCTスキャンが取得される。ステップ102aにおいて、少なくとも1つのインプラントが、CTスキャンの顎骨及び歯に対して仮想埋入される。仮想インプラントは物理的インプラントに対応し、物理的インプラントは、患者の顎骨において元来の歯根に置き換わるためのものである。ステップ103aにおいて、カスタマイズド治療用支台歯が仮想設計される。物理的カスタマイズド治療用支台歯は、対応する仮想カスタマイズド治療用支台歯から製造でき、物理的カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントに最終修復物を取り付ける前にインプラント部の軟組織が適切に癒合できるように、インプラントに挿入される。カスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び仮想インプラント埋入部に基づく。CTスキャンの顎骨に対してインプラント用の最終修復物を仮想設置するステップは、インプラントの埋入が最終修復物の所望の形状及び配置を考慮に入れるように、インプラントを仮想埋入するステップ102aの前に実施できる。
図1bは、患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法の流れ図である。ステップ101bにおいて、患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンが取得される。ステップ102bにおいて、計画インプラント埋入部が形成されるように、少なくとも1つのインプラントが、CTスキャンにおいて顎骨に対して仮想埋入される。ステップ103bにおいて、
・計画インプラント埋入部における患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
・インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
が仮想設計される。ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。
図2は、カスタマイズド治療用支台歯の例の概略図である。
図2a)は、上側部202とスクリュー部203とを備えるカスタマイズド治療用支台歯201の例を示す。上側部202は、軟組織を通過してインプラント縁から出現するように構成された部分であり、近隣の歯の隣の歯肉上方に見えるように歯肉を通過できる。歯肉205の位置が示される。
図2b)は、インプラント204に配列されたカスタマイズド治療用支台歯201の例を示す。カスタマイズド治療用支台歯のスクリュー部203は、インプラント203の中へねじ式に接合される。上側部202は、インプラント204から突出する。図2c)は、インプラント204に配列されたカスタマイズド治療用支台歯201の例を示し、インプラントは垂直に対して斜めの角度で患者の顎骨に配列される。
水平又は垂線は、歯肉205によって示される。カスタマイズド治療用支台歯201のスクリュー部203及び上側部202は、インプラントの長手軸に直角を成す相互の境界線を有する。但し、カスタマイズド治療用支台歯の上側部とスクリュー部との間の境界は歯肉と同じ高さでもよく、又は歯肉と同じ高さとインプラントの長手軸に直角を成す位置との間でもよい。但し、カスタマイズド治療用支台歯のスクリュー部はインプラントの中へねじ式に接合できなければならない。
図2a)及び2b)において、カスタマイズド治療用支台歯の上側部とスクリュー部との間の境界線は、歯肉と同じ高さに示されるが、カスタマイズド治療用支台歯と歯肉は、カスタマイズド治療用支台歯に沿った任意の位置で接触できる。図2c)において、カスタマイズド治療用支台歯と歯肉との接触部は、図の左の点においてカスタマイズド治療用支台歯の上側部とスクリュー部との間の境界に在る。しかし、図の右においては、カスタマイズド治療用支台歯と歯肉との間の接触点は、カスタマイズド治療用支台歯の上側部の高さのほぼ半分に在る。これは、インプラントが歯肉の水準線に対して斜角を成しているからである。
図3は、インプラントにおけるインプラント支台歯、カスタマイズド治療用支台歯及び最終修復物の例の概略図である。図3a)は、図2a)及び2b)に示すカスタマイズド治療用支台歯と同様のインプラント304におけるカスタマイズド治療用支台歯301の例を点線で示す。最終修復物用のインプラント支台歯306も図示する。カスタマイズド治療用支台歯301とインプラント支台歯306は、同時にインプラント304の中に配列されるようには構成されない。カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントがオッセオインテグレーションによって顎骨に接合する時期にインプラントの中に配列されるように構成される。
癒合が完了すると即ちインプラントが顎骨にしっかりと接合したら、カスタマイズド治療用支台歯はインプラントから取り外されて、代わりに、インプラント支台歯をインプラントの中に配列できる。図3b)は、インプラント304の中のインプラント支台歯306用の最終修復物307の例を示し、インプラント支台歯306及び最終修復物307は、カスタマイズド治療用支台歯301による癒合後にインプラント306の中に配列されるように構成される。カスタマイズド治療用支台歯301は、インプラント支台歯306及び最終修復物307と同時に存在しないことを示すために点線で示す。
カスタマイズド治療用支台歯、インプラント支台歯及び最終修復物の寸法が図に示す寸法と異なる場合があることが分かるだろう。例えば、カスタマイズド治療用支台歯は、図に示すよりインプラント支台歯及び最終修復物に対してもっと大きく又は小さく又は広くまたは狭くできる。カスタマイズド治療用支台歯は、最終修復物を挿入するために歯肉に形状を与えかつ/又は形状を維持することが好ましい。
図4は、患者の顎部に在るインプラントと最終修復物の例の概略図である。図4は、患者の顎骨411の中のインプラント404を示す。最終修復物407は、インプラント支台歯406を介してインプラント404に取り付けられる。インプラント支台歯406は、治療用支台歯401と同様にカスタマイズドできる。カスタマイズド治療用支台歯401は、インプラント支台歯406及び最終修復物と同時にインプラント404の中に存在しないが、図に示す。顎骨411において、インプラント404の隣に元来の歯412及び413が存在する。元来の歯412及び413は、天然の歯冠409及び天然の歯根410を備える。図において、歯肉405は、歯根410と歯冠409との間の縁に存在するが、歯肉は歯412、413のもっと高い又は低い任意の位置に存在し得ることが分かるだろう。
図5は、インプラント用の最終修復物の例の概略図である。図5a)は、インプラント504用の最終修復物507の例を示し、最終修復物は、標準インプラント支台歯506上のコーピング515に配列される。コーピングはカスタマイズドできる。最終修復物507は、化粧面層であるか又は化粧面層を備えることができる。歯肉は参照番号505で示す。図5b)は、最終修復物507が、患者の顎骨の中に穿孔された孔に配列されたインプラント504の中に固定された標準インプラント支台歯506の上に配列される例を示す。
支台歯506のエマージェンスプロファイル5081は、支台歯506の軸方向の輪郭であり、インプラント506から歯肉−空気境界面へ向かって立ち上がる。修復物506のエマージェンスプロファイル5082は、歯肉505から出現する修復物の軸方向の輪郭である。図5c)は、最終修復物がねじ式に保持される516インプラント支台歯506に配列される例を示す。図5d)は、最終修復物507がねじ式に保持される516別のタイプのインプラント支台歯506に配列される例を示す。
図6は、歯肉に対するカスタマイズド治療用支台歯の様々な関係の例の概略図である。 図6a)において、カスタマイズド治療用支台歯601は、カスタマイズド治療用支台歯601が見えないように、即ち歯肉605がカスタマイズド治療用支台歯601を僅かに被覆するように、歯肉605に対して配列される。
図6b)において、カスタマイズド治療用支台歯601は、カスタマイズド治療用支台歯601が見えるように、即ち歯肉605がカスタマイズド治療用支台歯601の上面を被覆しないように、歯肉605に対して配列される。
図6c)において、カスタマイズド治療用支台歯601は、カスタマイズド治療用支台歯601が部分的に見えるように、即ち歯肉605がカスタマイズド治療用支台歯601の上面全体ではなく一部を被覆するように、歯肉605に対して配列される。カスタマイズド治療用支台歯の上面が歯肉によって被覆される比率又は量又は部分は任意である。 即ち、歯肉は、例えば、カスタマイズド治療用支台歯の上面の上方又は下方5mm、4mm、3mm、2mm、1mmにある。値は整数である必要はなく、任意の整数または少数以下例えば1.8mm、2.1mm、3.4mm、4.5mm、5.2mmなどとすることができる。
図7は、患者のためにインプラント、修復物及びドリルガイドなどを仮想設計する方法の流れ図の例である。
ステップ701において、患者の歯のCBCTスキャンなどのCTスキャン及び3D表面スキャンが取得され、CTスキャンと3D表面スキャンが位置ずれ補正される。ステップ702において、必要なすべての修復物が、位置ずれ補正されたCTスキャンと3D表面スキャンとにおける歯群に対して仮想配置される。修復物は、例えば、クラウン又はブリッジなどのインプラント用の修復物が考えられるが、準備された歯用の修復物でもよい。ステップ703において、要求される又は計画されるインプラントが位置ずれ補正されたCT及び3D表面スキャンにロードされる。
ステップ704において、反復プロセスが実施される。反復プロセスは、ロードされたインプラントを仮想埋入するステップ705、インプラント用の支台歯を生成し設計するステップ706(支台歯はカスタマイズド治療用支台歯などの一時的支台歯及び/又はインプラント支台歯などの最終支台歯である)及びクラウン及びブリッジなどの最終修復物及び/又は一時的修復物を生成又は設計する反復プロセスの最終ステップ707を含む。最後に、ステップ704の反復プロセス後、ステップ708において、ドリルガイドが仮想設計され、直接デジタル製造設備を用いて製造できる。
図8は、患者の歯群のCTスキャンの画面ビューの例である。CTスキャンは、歯の上面図、歯の正面図及び歯の側面図など様々な方向から見ることができる。画面ビューは、更に、走査情報、グラフィックスカード情報及びオプションを示す。その代わりに及び/又はこれに加えて、さらなる視角及び/又は更なる情報を示すことができる。
図9は、位置ずれ補正されるCTスキャンと3D表面スキャンの例を示す。図9a)は、患者の歯群のCTスキャン916を示す。歯912及び歯の歯根910がCTスキャンにおいて明確に示される。図9b)において、患者の歯群の3D表面スキャン917がCTスキャン916に対して位置ずれ補正される。3D表面スキャンは、歯912の周りの歯肉など、CTスキャンからは導出できない軟組織905に関する情報を提供する。
図10は、神経が示されるCTスキャンの例を示す。図10は、左上隅の2Dパノラマ軸方向図、下左隅の2Dパノラマ図、下中央の2Dパノラマ断面図、下右隅の2Dパノラマ正接図、及び上右隅の完全3Dモデルなど、CTスキャンの様々な図を示す。神経1017は、様々な図において線または点で示される。歯科医又は助手がこれらのスキャンを見るとき、神経は、典型的には、スキャンにおいて残りの特徴から容易に区別できるように色付きである。
図11は、歯群に対してインプラント用の最終修復物を仮想配置する例である。修復物1107は、クラウンの形を取り、患者の歯群において元来の歯に置き換わる位置に仮想配置される。歯群は、ここでは例えば3Shape TRIOS口腔内スキャナを用いた口腔内走査によって取得された3D表面スキャンによって表される。基準点及び基準線など、修復物1107を仮想設計するための様々なツール1118を図示する。ツール1118によって、仮想修復物1107をもっと高く、低く、広く、狭く、厚くするか又は、その形状をモーフィングできる。
図12は、インプラントが仮想埋入されているCTスキャンの例を示す。図12は、左上隅の2Dパノラマ軸方向図、下左隅の2Dパノラマ図、下中央の2Dパノラマ断面図、下右隅の2Dパノラマ正接図、及び上右隅の完全3Dモデルなど、CTスキャンの様々な図を示す。インプラント1204は、様々な図において実線又は輪郭線によって示す。歯科医又は助手がこれらのスキャンを見るとき、インプラントは、典型的には、スキャンの残りの特徴から容易に区別できるように色付きである。
図12の図は、コンピュータシステムのモニタ上で歯科医又は技工士などのオペレータに提示できる。コンピュータシステムは、コンピュータマウスなどのポイントツールを備える。ポイントツールは、CTスキャンの顎骨に対してインプラント仮想埋入するとき使用できる。コンピュータシステムは、コンピュータ可読媒体に記憶されるソフトウェアコードを備え、ソフトウェアコードは、1つのビューにおけるインプラントの埋入が例えばコンピュータマウスを用いてオペレータによって変更されたとき図12に示す他のビューをアップデートするように構成される。
CTスキャンは、例えばI−CAT Cone Beam CTスキャナまたはSirona社が製造するGalileosスキャナを用いて取得されたCone Beam CT(CBCT)である。
図13は、インプラント用の支台歯及び修復物の仮想設計の例を示す。図13a)においては、支台歯が仮想設計される。支台歯は、例えば、カスタマイズド治療用支台歯1301又は最終修復物用のインプラント支台歯1306である。図13b)においては、修復物が仮想設計される。修復物は、例えばインプラントの癒合時期のインプラント用の一時的修復物であるか、又は修復物はインプラント用の最終修復物1307である。
図14は、患者の顎においてインプラント用孔を穿孔するために製造されたドリルガイドの例を示す。ドリルガイドは、患者の顎骨に対してドリルガイドを固定するための手段を受け入れるための3つのポート及び外科用ドリルが顎骨に係合する際通過する4つの開口部を有する。
図15は、カスタマイズド治療用支台歯が中に配列されるインプラント1504の位置及び方角を検出するためのスキャンマーカー1519を持つカスタマイズド治療用支台歯1501の例を示す。
図16は、本発明の実施形態を実施するためのシステムの概略図である。システム1650は、コンピュータ可読媒体1652とプロセッサ1653とを備えるコンピュータデバイス1651を備える。システムは、更に、視覚的表示ユニット1656と、コンピュータキーボード1654と、データを入力し、仮想ボタンを起動しかつ視覚的表示ユニット1656上に視覚化された仮想制御ポイントを移動するためのコンピュータマウス1655とを備える。視覚的表示ユニット1656は、例えばコンピュータ画面である。
コンピュータデバイス1651は、CT走査デバイス16571から患者の歯群のCTスキャンを受け取るか又はCT走査デバイスからスキャンデータを受け取って前記スキャンデータに基づき患者の歯群のCTスキャンを形成できる。コンピュータデバイス1651は、また、3Shape A/S社が製造するTRIOS口腔内スキャナなどの表面走査デバイス16572から患者の歯群の3D表面スキャンを受け取ることができるか、又はこの種の走査デバイスからスキャンデータを受け取って、前記スキャンデータに基づいて患者の歯群の3D表面スキャンを形成できる。
受け取った又は形成されたCTスキャン及び3D表面スキャンは、コンピュータ可読媒体1652に記憶して、プロセッサ1653へ提供できる。プロセッサ1653は、CTスキャンと3D表面スキャンを位置ずれ補正するため、歯のCTスキャンに対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するため及び実施形態のいずれかに従った方法を用いてCTスキャンに基づきカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するために構成される。カスタマイズド治療用支台歯の設計及びインプラントの仮想埋入において、オペレータに1つ又はそれ以上のオプションを提示できる。
オプションは、視覚的表示ユニット1656上に視覚化されたユーザーインターフェイスに提示できる。プロセッサ1653は、インプラントのための空間を作るために患者の顎骨に穴を外科的に穿孔するためのドリルガイドを設計するように構成できる。システムは、ドリルガイドの設計された仮想3Dモデルを、例えばドリルガイドを製造するためのコンピュータ援用製造(CAM)デバイス又は例えば遠隔製造センター(ドリルガイドが製造されるところ)に配置された別のコンピュータシステムへ送信するためのユニット1658を備える。仮想3Dモデルを送信するためのユニットは有線又は無線接続式とすることができる。
図17は、本発明の方法の実施形態の流れ図を示す。図17aは、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が位置ずれ補正されたCTスキャンと3D表面スキャンに基づき仮想設計される実施形態1760を示す。これらの要素は、その後、直接デジタル製造法を用いて設計に基づき製造される。ステップ1761において、患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンが取得される。患者が口内に歯を持つ場合、CTスキャンもその歯と歯根を含む。CTスキャンは、例えばI−CAT Cone Beam CTスキャナまたはSirona社が製造するGalileosスキャナを用いて取得されたCone Beam CT(CBCT)である。
任意に、ステップ1762において、例えば3Shape A/S社が製造するTRIOS口腔内スキャナを用いて、歯及び患者の口の軟組織を含む3D表面スキャンも取得される。取得されたCTと3D表面スキャンは、ステップ1763において、コンピュータ実行の反復的最近接点アルゴリズムを用いて、位置ずれ補正される。2つのスキャンの結合は、CTスキャン単独の場合よりさらに多くの情報と一緒に患者の口の仮想表示を提供し、例えば、結合表示においては、より高い解像度及び精度で軟組織を表示できる。これは図9にも示される。
ステップ1764において、インプラントは、インプラントが計画インプラント埋入部に従って配列されるように、CTスキャンにおいて顎骨に対して仮想埋入される。これは、コンピュータマウスなど、方法を実行するためのコンピュータシステムのポイントツールを用いて、オペレータによって手動で行うか、又は顎骨に対する適切な方角及び位置を測定するように構成されたコンピュータ実行アルゴリズムを用いて自動的に行うことができる。インプラント埋入部は、インプラントを支持するための顎骨の適切性に関してかつ顎骨に穿孔される孔へのインプラントの挿入方向に関して、最適化できる。
ステップ1765において、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が設計され、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。ドリルガイドは、計画インプラント埋入部において患者の顎骨の中へインプラント用孔の外科的穿孔を案内するように設計され、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントの中に配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成される。設計の際、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、ステップ1766において、3Dプリント又はフライス削りなどの直接デジタル製造法を用いて製造できる。このステップは、別個のシステム又は専門歯科研究所などの施設で実施できる。
図17bは、設計がCTスキャンに対してインプラントを仮想埋入する前にインプラント用の最終修復物を仮想配置するステップを含む実施形態1767を示す。
ステップ1761において、患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンが取得される。患者が口の中に歯を持っている場合、CTスキャンも歯とその歯根を含むことができる。CTスキャンは、例えばI−CAT Cone Beam CTスキャナまたはSirona社が製造するGalileosスキャナを用いて取得されたCone Beam CT(CBCT)である。
ステップ1772において、インプラント用の最終修復物が設計され、CTスキャンに対して仮想配置される。最終修復物は、製造された修復物が後に患者の口内においてインプラントに接続されたとき、出来る限り美的外観を持つように設計できる。
ステップ1764において、インプラントは、計画インプラント埋入部に従って配列されるようにCTスキャンの顎骨に対して仮想埋入される。これは、方法を実行するためのコンピュータシステムのコンピュータマウスなどのポイントツールを用いて、オペレータによって手動で行うか、又は顎骨に対して適切な方角及び位置を測定するように構成されたコンピュータ実行アルゴリズムを用いて自動的に行うことできる。インプラント埋入部は、インプラントを支持するための顎骨の適切性に関して及び顎骨に穿孔される孔へインプラントの挿入方向に関して、最適化できる。
最終修復物がCTスキャンに対して配置された状態であるとき、インプラントを仮想挿入し計画インプラント埋入部を測定する際、これを考慮に入れることもできる。これの1つの利点は、ステップ1772において設計された通りに最終修復物に形状が与えられたとき口内においてインプラントが最終修復物を支持できるように、計画インプラント埋入部を適合できることである。インプラント埋入部は、このようにして、美的最終修復物の取得に関して及び顎骨におけるインプラントの優れた機械的機能の取得に関して最適化される。
ステップ1765において、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が設計され、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計は、少なくとも部分的にCTスキャン及び計画インプラント埋入部に基づく。ドリルガイドは、計画インプラント埋入部において患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するように設計され、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織の形状を与えるように構成される。
設計されると、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、ステップ1766において3Dプリント又はフライス削りなどの直接デジタル製造法を用いて製造できる。このステップは、別個のシステム又は専門歯科研究所などの施設において実施できる。
いくつかの実施形態において、ステップ17aと17bは結合されて、カスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドは、3D表面スキャンと患者の顎骨を含むCTスキャンの結合に基づき仮想設計され、最終修復物は、インプラントの前にCTスキャンに対して仮想配列されている。
図19は、抜歯するため及び歯をインプラント及び対応する最終修復物に置き換えるための手順の流れ図である。ステップ1971において、患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンが取得される。患者が口内に歯を持つ場合、CTスキャンも歯及びその歯根を含むことができる。任意に、歯の少なくとも一部及び患者の口の軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンも取得される。
ステップ1972において、ドリルガイドが、患者の顎骨の中へインプラント用孔の外科的穿孔を案内するように仮想設計され、カスタマイズド治療用支台歯は、穿孔された孔において軟組織に形状を与えるように仮想設計される。これは、歯を抜く前に実施できる。設計は、CTスキャンの歯に対するインプラントの仮想埋入を含み、ドリルガイドを用いて穿孔された孔に配列された物理的インプラントが、仮想インプラント埋入部に従って埋入され、かつカスタマイズド治療用支台歯が、インプラントの中に配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えられるようにする。軟組織の目標プロファイルは、インプラント用の最終修復物の所望エマージェンスプロファイルから測定できる。設計に基づき、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、3Dプリント又はフライス削りなどの直接デジタル製造法を用いて製造できる。
ステップ1973において、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯は、例えば3Dプリンタ又はフライス盤を用いて設計に基づき製造される。ステップ1974において、孔は、製造されたドリルガイドを用いて患者の顎骨の中に穿孔される。ステップ1975において、インプラントは、孔の中に配列され、カスタマイズド治療用支台歯はインプラントの中に配列される。一時的修復物が設計され製造されている場合、修復物は、カスタマイズド治療用支台歯に固定される。
カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントがオッセオインテグレーションによって顎骨に癒合する期間インプラントの中にとどまる。癒合時に、軟組織は、カスタマイズド治療用支台歯の表面によって示される形体を取るので、軟組織に目標プロファイルに従った形状を与えることができる。目標プロファイルは、形状を与えられた軟組織がインプラント用の最終修復物/最終支台歯の所望のエマージェンスに従うように、選択される。最終修復物及び最終支台歯がプロセスのもっと前の時点で設計され製造されている場合、癒合が完了したら直ちに、最終支台歯をインプラントの中に固定し、最終修復物を最終支台歯にセメント接合して、これらの要素を患者の口内に配列できる。ステップ1976において、カスタマイズド治療用支台歯は、インプラントから取り外され、最終支台歯がインプラントの中に配列される。その後、最終修復物は最終支台歯にセメント接合される。
ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が、ドリルガイドを用いて患者の顎骨の中に穿孔された孔に配列されたインプラントを仮想インプラント埋入部に従って埋入できるように設計され、かつカスタマイズド治療用支台歯がインプラントの中に配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように設計される本発明によって、歯科医を1回訪れるだけでステップ1972〜1975を実施できる。スキャンに基づき患者と状況について話し合った上で、歯科医が穿孔のために患者の準備をする間、即ち麻酔薬を投与し、元来の歯を抜歯する間、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が設計され、製造される。次に、外科的穿孔のためにドリルガイドが使用され、カスタマイズド治療用支台歯が、穿孔された孔に埋入されるインプラントに配列される。
事実、ステップ1971は、この1回の通院において実施できる。しかし、多くの場合、歯科医は、外科的穿孔が行われる通院前にスキャンを取得し、評価しておくことを好む。
最終修復物は、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯が最終修復物に基づき設計されかつ設計が1回のランで完了するように、ドリルガイド及びカスタマイズド治療用支台歯の設計及び製造と一緒に設計し製造できる。このやり方は、オッセオインテグレーションの期間顎骨のインプラント埋入部が変化しないことを想定している。いくつかの事例において、インプラントの顎骨への癒合期間にインプラントが移動する大きなリスクがあると歯科医が考える場合、癒合が終わるまで待って、その後カスタマイズド治療用支台歯及び周囲の歯の第二のCTスキャンを取得することを選択できる。第二CTスキャンから、患者の歯に対するインプラントの正確な位置及び方角を考慮に入れて最終支台歯及び最終修復物を設計できる。
図20は、インプラントスクリューへの移行が円滑である、特注治療用支台歯の設計を示す。本出願の図面は、口腔状態及び近隣の歯から見たインプラントの断面図である。
図20aは、患者の顎骨2011に配列されたインプラント2004及び周囲の歯肉2005を示す。カスタマイズド治療用支台歯2001は、カスタマイズド治療用支台歯とインプラントの孔2092が整列するように、インプラント2004に配列される。カスタマイズド治療用支台歯2001は、インプラントスクリューの頭用の開口部2091を備える最上面2090を有する。
図20bは、スクリューヘッド2094及びスクリュー本体2095を持つインプラントスクリュー2093を示す。スクリューヘッドは、スクリュー2093の長手軸に沿って高さHheadを有し、スクリュー本体は高さHbodyを有する。
図20cは、カスタマイズド治療用支台歯2001がカスタマイズド治療用支台歯及びインプラントの孔に沿って延びる本体2095を有するインプラントスクリューを用いてインプラント2004に固定される状況を示す。カスタマイズド治療用支台歯は、カスタマイズド治療用支台歯がカスタマイズド治療用支台歯の最上面2090とスクリューヘッド2094の最上面との間に円滑な移行部2096を与えるように設計されるように、インプラントスクリューに関する情報を考慮に入れて、仮想設計される。
図に示すように、カスタマイズド治療用支台歯2001は、スクリューヘッド2094がカスタマイズド治療用支台歯2001の最上面の開口部を完全に被覆し、かつ製造されたカスタマイズド治療用支台歯がインプラントスクリュー2093を用いて患者の顎2011の中のインプラントに接続されたとき開口部の側壁を完全に被覆するように、設計される。同様に、スクリューヘッド2094の側壁は、移行部2096が円滑である場合見えない。円滑な移行部は、カスタマイズド治療用支台歯とインプラントスクリューの最上面が、インプラントスクリューがカスタマイズド治療用支台歯に対して配列されたとき同一平面に在るような移行部である。カスタマイズド治療用支台歯は、スクリューヘッドがカスタマイズド治療用支台歯の最上面から上に延びないように又はその逆であるように、開口部の高さをスクリューヘッドの高さHheadと同じ値に設定するように設計できる。
いくつかの実施形態について説明し図に詳細に示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲において定義される内容の範囲内で他の様式でも実現できる。特に、他の実施形態を利用でき、本発明の範囲から逸脱することなく、構造的及び機能的修正を加えることができる。
デバイスクレームにおいて数個の手段を列記するが、これらの手段のいくつかは1つの同じハードウェアによって実現できる。相互に異なる従属クレームにおいて特定の手段が引用され又は異なる実施形態において説明されるという事実は、これらの手段の組合せを有利に使用できないことを意味しない。
クレームが先行するクレームのいずれかに言及する場合、「いずれか」は「先行するクレームの「いずれか1つ又はそれ以上」を意味するものとする。
本明細書において使用されるとき用語「含む(備える-comprise)」は、指示される特徴、整数、ステップ又は要素の存在を明示するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、要素又はその群の存在又は追加を排除するものではない。
上述のおよび以下に説明する方法の特徴は、ソフトウェアにおいて実現でき、コンピュータ実行可能な命令の実行によりデータ処理システム又は他の処理手段で実行できる。例えば、命令は、記憶媒体から又はコンピュータネットワークを介して別のコンピュータからRAMなどのメモリにロードされたプログラムコード手段である。又は、説明される特徴は、ソフトウェアの代わりにハードワイヤード回路によって又はソフトウェアとの組合せで実現できる。
[実施形態]
[実施形態1]
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法であって、該方法が、
−前記患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−計画インプラント埋入部が形成されるように前記CTスキャンにおいて前記顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
−・前記計画インプラント埋入部における前記患者の顎骨の中への前記インプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
・前記インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
を仮想設計するステップと、
を含み、
前記ドリルガイド及び前記カスタマイズド治療用支台歯の設計が、少なくとも部分的に、前記CTスキャン及び前記計画インプラント埋入部に基づく、
方法。
[実施形態2]
前記方法が、歯の少なくとも一部及び前記患者の口の前記軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンを取得するステップを含むことを特徴とする、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]
前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯及び前記ドリルガイドを設計する前に前記CTスキャン及び前記3D表面スキャンのアラインメントを実施するステップを含むことを特徴とする、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態4]
前記アラインメントが、前記CTスキャン及び前記3D表面スキャン上の3つの対応する点を選択することを含むことを特徴とする、実施形態1〜3のいずれかに記載の方法。
[実施形態5]
前記アラインメントが、コンピュータ実行の反復的最近接点法の使用を含むことを特徴とする、実施形態1〜4のいずれかに記載の方法。
[実施形態6]
前記ドリルガイド及び前記カスタマイズド治療用支台歯が同時に設計されることを特徴とする、実施形態1〜5のいずれかに記載の方法。
[実施形態7]
前記CTスキャンが前記患者の顎骨への外科的穿孔以前に取得された術前CTスキャンであり、かつ/又は前記3D表面スキャンが前記患者の顎骨への前記外科的穿孔以前に取得された術前3D表面スキャンであることを特徴とする、実施形態1〜6のいずれかに記載の方法。
[実施形態8]
前記方法が前記インプラント用の最終修復物を仮想配置するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
[実施形態9]
前記最終修復物が、前記インプラントを仮想埋入する前に仮想配置されることを特徴とする、実施形態1〜8のいずれかに記載の方法。
[実施形態10]
前記方法が、クラウン、ブリッジ又は義歯などの前記最終修復物を仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜9のいずれかに記載の方法。
[実施形態11]
前記方法が、前記最終修復物を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜10のいずれかに記載の方法。
[実施形態12]
前記最終修復物の設計が、少なくとも部分的に前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計に基づくことを特徴とする、実施形態1〜11のいずれかに記載の方法。
[実施形態13]
前記最終修復物が歯肉下部を備え、前記歯肉下部が前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計に基づくことを特徴とする、実施形態1〜12のいずれかに記載の方法。
[実施形態14]
前記方法が、前記インプラントの歯へ挿入するように最終インプラント支台歯を設計するステップを含み、前記最終修復物が前記最終インプラント支台歯に取り付けられるように作られることを特徴とする、実施形態1〜13のいずれかに記載の方法。
[実施形態15]
前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯が前記患者の口内に配置されたとき前記カスタマイズド治療用支台歯を含む第二CTスキャン及び/又は第二3D表面スキャンを取得するステップ、及び前記第二CTスキャン及び/又は第二3D表面スキャンに基づき前記最終修復物の前記設計を調整するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜14のいずれかに記載の方法。
[実施形態16]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、少なくとも部分的に前記インプラントに対して所望の位置及び方角を有する軟組織の中に配列されることを特徴とする、実施形態1〜15のいずれかに記載の方法。
[実施形態17]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が少なくとも部分的に前記最終修復物の前記設計に基づくことを特徴とする、実施形態1〜16のいずれかに記載の方法。
[実施形態18]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、少なくとも部分的に近隣の歯の可視部分に及び/又は前記近隣の歯の非可視部分に基づくことを特徴とする、実施形態1〜17のいずれかに記載の方法。
[実施形態19]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、少なくとも部分的に、前記カスタマイズド治療用支台歯が配列される場所の前記軟組織に基づくことを特徴とする、実施形態1〜18のいずれかに記載の方法。
[実施形態20]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、少なくとも部分的に前記インプラントと前記最終修復物との間の前記軟組織の所望の形状に基づくことを特徴とする、実施形態1〜19のいずれかに記載の方法。
[実施形態21]
前記方法が、前記インプラントの最上部から前記歯肉の始点まで前記カスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルを仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜20のいずれかに記載の方法。
[実施形態22]
前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜21のいずれかに記載の方法。
[実施形態23]
前記設計されたカスタマイズド治療用支台歯が実質的に平坦で角のない最上部を備えることを特徴とする、実施形態1〜22のいずれかに記載の方法。
[実施形態24]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、周囲の軟組織と同じ高さになるように設計されることを特徴とする、実施形態1〜23のいずれかに記載の方法。
[実施形態25]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記周囲の軟組織に対して設定された高さを持つように設計されることを特徴とする、実施形態1〜24のいずれかに記載の方法。
[実施形態26]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が一時的クラウン又はその他の一時的修復物の取付けのためのものではないことを特徴とする、実施形態1〜25のいずれかに記載の方法。
[実施形態27]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、前記インプラントの中の前記カスタマイズド治療用支台歯を走査するとき前記インプラントの位置及び方角の情報を導出するためのスキャンマーカーを含むことを特徴とする、実施形態1〜26のいずれかに記載の方法。
[実施形態28]
前記スキャンマーカー及び前記カスタマイズド治療用支台歯における前記スキャンマーカーの位置が、前記カスタマイズド治療用支台歯に対応するように仮想設計されることを特徴とする、実施形態1〜27のいずれかに記載の方法。
[実施形態29]
前記方法が、前記患者の口内における前記インプラントの挿入を仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜28のいずれかに記載の方法。
[実施形態30]
前記方法が、計画インプラント埋入部の位置及び方角を設計するために前記元来の歯の形状を使用するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜29のいずれかに記載の方法。
[実施形態31]
前記仮想インプラントの前記設計が、前記インプラントが前記患者の前記顎骨に挿入されるようにし、前記計画インプラント挿入部が、前記インプラントが別の歯の歯根に又は神経に埋入されないような埋入部であることを特徴とする、実施形態1〜30のいずれかに記載の方法。
[実施形態32]
前記方法が、近隣の歯根又はインプラントに対する前記インプラントの衝突検出を仮想的に実施するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜31のいずれかに記載の方法。
[実施形態33]
前記方法が、前記近隣の歯の前記可視部分に関して前記インプラントに制限を仮想的に与えるステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜32のいずれかに記載の方法。
[実施形態34]
前記方法が、前記インプラント用の前記孔の外科的穿孔を仮想計画するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜33のいずれかに記載の方法。
[実施形態35]
前記外科的穿孔の前記仮想計画が前記CTスキャンに基づき設計されることを特徴とする、実施形態1〜34のいずれかに記載の方法。
[実施形態36]
前記外科的穿孔の前記仮想計画及び/又はドリルガイドの仮想設計が、前記3D表面スキャンに基づき設計されることを特徴とする、実施形態1〜35のいずれかに記載の方法。
[実施形態37]
前記方法が、インプラントの配置が計画される場所に位置する歯を仮想的に抜歯するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜36のいずれかに記載の方法。
[実施形態38]
前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯を取り囲む軟組織を仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜37のいずれかに記載の方法。
[実施形態39]
前記方法が、前記CTスキャン及び/又は前記3D表面スキャンから元来の軟組織の形状を用いることによって、前記カスタマイズド治療用支台歯を取り囲む前記軟組織を仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜38のいずれかに記載の方法。
[実施形態40]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、一時的修復物を前記カスタマイズド治療用支台歯に取り付けるように構成されることを特徴とする、実施形態1〜39のいずれかに記載の方法。
[実施形態41]
前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、一時的クラウン又は一時的ブリッジなどの一時的修復物の取付け手段を含むことを特徴とする、実施形態1〜40のいずれかに記載の方法。
[実施形態42]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、一時的クラウンなどの前記一時的修復物を保持するためのねじ穴を備えることを特徴とする、実施形態1〜41のいずれかに記載の方法。
[実施形態43]
一時的クラウンなどの前記一時的修復物が前記カスタマイズド治療用支台歯にセメント接合されることを特徴とする、実施形態1〜42のいずれかに記載の方法。
[実施形態44]
前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯に取り付けるための一時的修復物を仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜43のいずれかに記載の方法。
[実施形態45]
前記CTスキャンがコーンビームCTスキャン(CBCTスキャン)であることを特徴とする、実施形態1〜44のいずれかに記載の方法。
[実施形態46]
前記3D表面スキャンが、患者口内で直接捕捉された口腔内スキャン、及び/又は患者の歯/歯肉の物理的歯型のスキャン及び/又は患者の歯/歯肉の物理的模型のスキャンであることを特徴とする、実施形態1〜45のいずれかに記載の方法。
[実施形態47]
前記方法が、前記インプラントの位置及び/又は前記最終修復物をシミュレートするために前記患者の歯に配置されるX線写真テンプレートを仮想設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜46のいずれかに記載の方法。
[実施形態48]
前記方法が、前記歯に配列されたX線写真テンプレートのCTスキャン及び/又は3D表面スキャンを取得するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜47のいずれかに記載の方法。
[実施形態49]
前記インプラントの仮想埋入及び前記カスタマイズド治療用支台歯の仮想設計が、反復プロセスの一部として実施され、前記反復プロセスの各反復が、前記インプラント埋入部及び/又は前記カスタマイズド治療用支台歯の設計を評価するステップ及び前記評価の結果に基づき前記インプラント埋入部及び/又は前記カスタマイズド治療用支台歯の設計を修正すべきか否かを判定するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜48のいずれかに記載の方法。
[実施形態50]
前記反復プロセスの前記評価が前記最終修復物の前記設計を考慮に入れることを特徴とする、実施形態1〜49のいずれかに記載の方法。
[実施形態51]
前記最終修復物の仮想設計が前記反復プロセスの一部であり、前記評価が前記最終修復物の前記設計を修復すべきか否かを判定することを特徴とする、実施形態1〜50のいずれかに記載の方法。
[実施形態52]
前記インプラント埋入部が、前記設計されたカスタマイズド治療用支台歯に基づき及び/又は前記設計された最終修復物に基づき修正されることを特徴とする、実施形態1〜51のいずれかに記載の方法。
[実施形態53]
前記カスタマイズド治療用支台歯が前記修正されたインプラント埋入部に基づき及び/又は前記設計された最終修復物に基づき再設計されることを特徴とする、実施形態1〜52のいずれかに記載の方法。
[実施形態54]
前記反復プロセスが、前記修正されたインプラント埋入部に基づき及び/又は前記再設計されたカスタマイズド治療用支台歯に基づき前記最終修復物を再設計するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜53のいずれかに記載の方法。
[実施形態55]
前記ドリルガイドが、前記反復プロセスの最終反復後、前記計画インプラント埋入部に基づき仮想設計されることを特徴とする、実施形態1〜54のいずれかに記載の方法。
[実施形態56]
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計するためのユーザーインターフェイスであって、該ユーザーインターフェイスが、
−前記患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得し、視覚化し、
−計画インプラント埋入部が形成されるように前記CTスキャンの前記顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入し、
−・前記計画インプラント埋入部における前記患者の顎骨の中へのインプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
・前記インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
を仮想設計する、
ように構成され、
前記ドリルガイド及び前記カスタマイズド治療用支台歯の設計が、少なくとも部分的に前記CTスキャン及び前記計画インプラント埋入部に基づく、ユーザーインターフェイス。
[実施形態57]
前記ユーザーインターフェイスが、歯及び前記患者の口の軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンを取得し、視覚化するように構成されることを特徴とする、実施形態56に記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態58]
前記ユーザーインターフェイスが、前記カスタマイズド治療用支台歯及び前記ドリルガイドを設計する前に前記CTスキャンと前記3D表面スキャンのアラインメントを実施するように構成されることを特徴とする、実施形態56又は57に記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態59]
前記ユーザーインターフェイスが、前記CTスキャンに対して及び/又は前記3D表面スキャンに対して前記インプラント用の最終修復物を仮想配置し、前記最終修復物を仮想設計するように構成されることを特徴とする、実施形態56〜58のいずれかに記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態60]
前記ユーザーインターフェイスが、前記インプラントを仮想埋入する前に前記最終修復物を仮想配置するように構成されることを特徴とする、実施形態56〜59のいずれかに記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態61]
前記ユーザーインターフェイスが、コンピュータ画面を用いてオペレータに視覚化されるように、かつ前記オペレータがコンピュータキーボード又はコンピュータマウスによって前記ユーザーインターフェイスにデータを入力し前記ユーザーインターフェイスにおいて提示される選択を行えるように、構成されることを特徴とする、実施形態56〜60のいずれかに記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態62]
前記ユーザーインターフェイスが、前記CTスキャン及び任意に前記3D表面スキャンと一緒に前記インプラントを視覚化するように構成され、前記ユーザーインターフェイスが、起動されたとき前記カスタマイズド治療用支台歯及び前記ドリルガイドの設計を実施するための仮想ツールを備えることを特徴とする、実施形態56〜61のいずれかに記載のユーザーインターフェイス。
[実施形態63]
患者のためにカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計する方法であって、該方法が、
−前記患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
−前記カスタマイズド治療用支台歯をインプラントに取り付けする際に使用されるインプラントスクリューに関する情報を取得するステップであって、前記インプラントスクリューがスクリューヘッドを備える、ステップと、
−前記インプラントスクリュー情報を考慮に入れてカスタマイズド治療用支台歯を仮想設計するステップであって、前記カスタマイズド治療用支台歯の最上面が前記スクリューヘッドを収容するための開口部を備えるように設計され、かつ前記カスタマイズド治療用支台歯が前記カスタマイズド治療用支台歯から前記インプラントスクリューへの円滑な移行を与えるように設計される、ステップと、
を含む、方法。
[実施形態64]
前記情報が、前記インプラントスクリューヘッドの高さに関係し、前記カスタマイズド治療用支台歯の前記開口部が、前記カスタマイズド治療用支台歯から前記インプラントスクリューへの移行を円滑にするような形状を持つことを特徴とする、実施形態1〜63のいずれかに記載の方法。
[実施形態65]
前記情報が、前記インプラントスクリューの長さに関係し、前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記カスタマイズド治療用支台歯から前記インプラントスクリューへの移行を円滑にするような長さを持つように設計されることを特徴とする、実施形態1〜64のいずれかに記載の方法。
[実施形態66]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記スクリュー長さによって画定される間隔内の高さを持つように設計されることを特徴とする、実施形態1〜65のいずれかに記載の方法。
[実施形態67]
前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されるように、仮想設計されることを特徴とする、実施形態1〜66のいずれかに記載の方法。
[実施形態68]
前記方法が、計画インプラント埋入部が形成されるように前記CTスキャンにおいて前記顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップを含むことを特徴とする、実施形態1〜67のいずれかに記載の方法。

Claims (28)

  1. 患者のためにカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを仮想設計する方法であって、該方法が、
    −前記患者の顎骨の少なくとも一部を含むCTスキャンを取得するステップと、
    −計画インプラント埋入部が形成されるように前記CTスキャンにおいて前記顎骨に対して少なくとも1つのインプラントを仮想埋入するステップと、
    −・前記計画インプラント埋入部における前記患者の顎骨の中への前記インプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイド、及び
    ・前記インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯、
    を仮想設計するステップと、
    を含み、
    前記ドリルガイド及び前記カスタマイズド治療用支台歯の設計が、少なくとも部分的に、前記CTスキャン及び前記計画インプラント埋入部に基づく、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記方法が、歯の少なくとも一部及び前記患者の口の前記軟組織の少なくとも一部を含む3D表面スキャンを取得するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯及び前記ドリルガイドを設計する前に前記CTスキャンと前記3D表面スキャンのアラインメントを実施するステップを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記CTスキャンが前記患者の顎骨への外科的穿孔以前に取得された術前CTスキャンであり、かつ/又は前記3D表面スキャンが前記患者の顎骨への前記外科的穿孔以前に取得された術前3D表面スキャンである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記方法が前記インプラント用の最終修復物を仮想配置するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記最終修復物が、前記インプラントを仮想埋入する前に仮想配置される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記方法が、クラウン、ブリッジ又は義歯などの前記最終修復物を仮想設計するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記最終修復物の設計が、少なくとも部分的に前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計に基づく、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記最終修復物が歯肉下部を備え、前記歯肉下部が前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計に基づく、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記カスタマイズド治療用支台歯が、少なくとも部分的に前記インプラントに対して所望の位置及び方角を有する軟組織の中に配列される、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が少なくとも部分的に前記最終修復物の前記設計に基づく、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、少なくとも部分的に、前記カスタマイズド治療用支台歯が配列される場所の前記軟組織に基づく、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記カスタマイズド治療用支台歯の前記設計が、少なくとも部分的に前記インプラントと前記最終修復物との間の前記軟組織の所望の形状に基づく、ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記方法が、前記インプラントの最上部から前記歯肉の始点まで前記カスタマイズド治療用支台歯のエマージェンスプロファイルを仮想設計するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯を設計するために元来の歯の形状を使用するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記設計されたカスタマイズド治療用支台歯が実質的に平坦で角のない最上部を備える、ことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  17. 前記情報が、前記インプラントスクリューヘッドの高さに関係し、前記カスタマイズド治療用支台歯の前記開口部が、前記カスタマイズド治療用支台歯から前記インプラントスクリューへの移行を円滑にするような形状を持つ、ことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記方法が、前記インプラント用の前記孔の外科的穿孔を仮想計画するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記外科的穿孔の前記仮想計画及び/又はドリルガイドの仮想設計が、前記3D表面スキャン及び/又は前記CTスキャンに基づき設計される、ことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記方法が、インプラントの配置が計画される場所に位置する歯を仮想抜歯するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記方法が、前記カスタマイズド治療用支台歯を取り囲む軟組織を仮想設計するステップを含むことを特徴する、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記CTスキャンがコーンビームCTスキャン(CBCTスキャン)である、ことを特徴とする請求項1〜21に記載のいずれかに方法。
  23. 前記インプラントの仮想埋入及び前記カスタマイズド治療用支台歯の仮想設計が、反復プロセスの一部として実施され、前記反復プロセスの各反復が、前記インプラント埋入部及び/又は前記カスタマイズド治療用支台歯の設計を評価するステップ及び前記評価の結果に基づき前記インプラント埋入部及び/又は前記カスタマイズド治療用支台歯の設計を修正すべきか否かを判定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記反復プロセスの前記評価が前記最終修復物の前記設計を考慮に入れる、ことを特徴とする請求項1〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 前記インプラント埋入部が、前記設計されたカスタマイズド治療用支台歯に基づき及び/又は前記設計された最終修復物に基づき修正される、ことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記修正されたインプラント埋入部に基づき及び/又は前記設計された最終修復物に基づき再設計される、ことを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の方法。
  27. 前記ドリルガイドが、前記反復プロセスの最終反復後、前記計画インプラント埋入部に基づき仮想設計される、ことを特徴とする請求項1〜26のいずれかに記載の方法。
  28. 患者のためのカスタマイズド治療用支台歯及びドリルガイドを備えるキットであって、該キットが、
    ・計画インプラント埋入部における前記患者の顎骨の中への前記インプラント用孔の外科的穿孔を案内するためのドリルガイドと、
    ・前記インプラントに配列されたとき目標プロファイルに従って軟組織に形状を与えるように構成されたカスタマイズド治療用支台歯と、
    を備え、
    前記ドリルガイド及び前記カスタマイズド治療用支台歯が、前記カスタマイズド治療用支台歯が前記インプラントの中に配列されたとき前記目標プロファイルに従って前記軟組織に形状を与えられるように、前記ドリルガイドを用いて穿孔された孔に配列されたインプラントを前記計画インプラント埋入部に埋入できるように構成される、
    ことを特徴とするキット。
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