JP2015505553A - 線維筋痛症および慢性疲労症候群の治療のための、(1r,4r)−6’−フルオロ−(N−メチル−またはN,N−ジメチル−)−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン - Google Patents

線維筋痛症および慢性疲労症候群の治療のための、(1r,4r)−6’−フルオロ−(N−メチル−またはN,N−ジメチル−)−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン Download PDF

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Abstract

本発明は、線維筋痛症または慢性疲労症候群の治療において使用するための、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ [シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンまたはその生理学的に許容可能な塩を含む医薬剤形に関する。

Description

本発明は、一般式(I)
Figure 2015505553
[式中、Rは−Hまたは−CHである]
で表される薬理学的に活性な化合物またはその生理学的に許容可能な塩の投与による、線維筋痛症および慢性疲労症候群の治療に関する。当該治療は線維筋痛症に関連する疼痛および疲労の治療に有効である。
線維筋痛症候群(FMS)は、慢性の、広範囲にわたる筋骨格系疼痛および疲労障害であり、人口の2〜4%に影響を及ぼしていると推定される。FMSは、全般的に強められた知覚刺激の認識を特徴とする。FMSを有する患者は、異痛症(非侵害刺激を有する疼痛)および痛覚過敏(疼痛性刺激に対する増加した感受性)の両方の形態で疼痛知覚における異常を示す。前記症候群は、アメリカリウマチ学会の基準によって定義されるように、体の4つ全ての四分円において、ならびに脊柱に沿って、3か月以上の期間にわたる疼痛の存在を伴う。さらに、触診において18カ所の「圧痛点」のうち11カ所において疼痛が誘発される。筋肉痛および疲労に加えて、多くの患者が一般に睡眠および気分障害(例えば不安、うつ病)を発現する。患者はまた、ストレスに関連する症状のより高い発生率を示す。
慢性疲労症候群(CFS)は、深刻な疲労感または疲労によって特徴付けられる消耗性の障害である。CFSを有する患者は軽度な身体運動のみで消耗するようになり得、多くの場合、病気の発症の前の彼らの能力よりも実質的に低い活動レベルで活動しなければならない。疲労を特徴付ける重要な特性に加えて、CFS患者は、一般に、脱力、筋肉痛および疼痛、過剰の睡眠、倦怠、熱、咽喉痛、リンパ節圧痛、記憶および/または精神集中の減損、不眠症およびうつ病を含む種々の非特異的症状を報告する。FMSを有する患者のように、CFSを有する患者は、睡眠障害、局所的圧痛、および広汎性の疼痛および疲労の愁訴を患う。
これらの共通の総体的症状により、FMSおよびCFSは関連性があると考えられている。しかしながら、それらは異なる主要症状を示す。疼痛がFMSを有する患者によって報告された主要症状であるのに対して、疲労がCFSを有する患者によって報告された主要症状である。
本発明の目的は、線維筋痛症と慢性疲労症候群の治療に有用であり、先行技術に対して利点を有する、薬理学的に活性な化合物を提供することである。
この目的は、特許請求の範囲の主題によって達成された。
本発明は、線維筋痛症または慢性疲労症候群の治療において使用するための、一般式(I)
Figure 2015505553
[式中、Rは−Hまたは−CHである]
で表される薬理学的に活性な化合物、またはその生理学的に許容可能な塩を含む医薬剤形に関する。
図1は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩のベヒクルの静脈内投与の、青斑核ニューロンの自発活動における効果を示す。 図2は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の静脈内投与の、青斑核ニューロンの自発活動における効果を示す。 図3は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の、青斑核ニューロンの発火率における抑制効果を例証する用量効果曲線を示す。 図4は、筋肉痛の誘導前および誘導後、かつ、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4アミンヘミクエン酸塩またはベヒクルでの処理後の、筋肉の逃避閾値を示す。 図5は、ベヒクルと比較した場合の、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の、筋肉逃避閾値における効果に関する用量反応解析を示す。 図6は、筋肉痛の誘導前および誘導後、かつ、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4アミンヘミクエン酸塩またはベヒクルでの処理後の、肢の逃避閾値を示す。 図7は、ベヒクルと比較した場合の、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の、肢の逃避閾値における効果に関する用量反応解析を示す。
本明細書の目的において、線維筋痛症または慢性疲労症候群は、線維筋痛症または慢性疲労症候群に関連する状態および症状、特に線維筋痛症による疼痛および慢性疲労症候群による疼痛を含む。
医薬剤形が、線維筋痛症の、または線維筋痛症に関連した状態の治療のためのものである場合、線維筋痛症は好ましくは、線維筋炎、結合組織炎、筋線維膜炎、びまん性筋筋膜疼痛症候群、一次性の線維筋痛症、二次性の線維筋痛症、線維筋痛症−線維筋炎症候群、線維筋炎−線維筋痛症候群および筋肉リウマチから選択される。
医薬剤形が、慢性疲労症候群のまたは慢性疲労症候群に関連した状態の治療のためのものである場合、慢性疲労症候群は、好ましくは、慢性疲労免疫不全症候群、慢性疲労障害、慢性疲労−線維筋痛症候群、筋痛性脳脊髄炎、ウイルス感染後疲労症候群、慢性感染性腺熱様症候群、およびロイヤルフリー障害(royal free disease)から選択される。
本発明の薬理学的に活性な化合物は先行技術から公知であり、経口、経口的、非経口的に、静脈内に、腹腔内に、皮内に、筋肉内に、髄腔内に、硬膜外に、鼻腔内に、口腔内に、直腸にまたは局所的に、例えば皮膚、粘膜にまたは目に、投与することができる。前記化合物は鎮痛性の特性を示し、急性、内臓性、神経障害性または慢性疼痛の治療に特に適している(例えばWO2004/043967およびWO2008/040481)。
WO2008/040481は異痛症を開示している。しかしながら、異痛症は、多くの痛みを伴う状態、例えば、ニューロパシー、複合性局所疼痛症候群、ヘルペス後神経痛および片頭痛の臨床的特徴である。したがって、異痛症の発生は線維筋痛症または慢性疲労症候群を示さない。むしろ、線維筋痛症は複雑な症候群なので、異痛症の存在に基づく単独での診断はできない。線維筋痛症患者の重要な症状は筋骨格系疼痛である。アメリカリウマチ学会によって提案された診断基準には、18カ所の特定の圧痛点のうち11カ所以上の触診における圧痛に関連する広範囲の疼痛が含まれる。十分な診断に関しては、さらなる症状、例えば疲労、気分障害、増加したストレス行動を考慮しなければならない。
慢性の筋骨格系疼痛状態は、現在利用可能な鎮痛薬での治療に対して幾分の難治性を残している。線維筋痛症候群および慢性疲労症候群の治療は、本発明の薬理学的に活性な化合物のように、種々の症状を標的とする治療を必要としている。
特に明記しない限り、本発明の薬理学的に活性な化合物に関する全ての用量は、好ましくは、遊離塩基に基づく重量等価用量として表される。
式(I)の薬理学的に活性な化合物は、遊離塩基またはその生理学的に許容可能な塩の形態にある、以下:
Figure 2015505553
から選択される。
一般式(Ia)の遊離塩基は、「1,1−(3−メチルアミノ−3−フェニルペンタメチレン)−6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール(trans)」として、または「(1r,4r)−6’−フルオロ−N−メチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン」としてそれぞれ体系的に呼ぶことができる。
一般式(Ib)の遊離塩基は、「1,1−(3−ジメチルアミノ−3−フェニルペンタメチレン)−6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール(trans)」として、または「(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン」としてそれぞれ体系的に呼ぶことができる。
ここで使用されるような一般式(I)による薬理学的に活性な化合物の定義には、(1r,4r)−6’−フルオロ−(N−メチル−またはN,N−ジメチル−)−4−フェニル−4’,9’−ヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン、取り得る任意の形態にあるそれらの誘導体およびそれらの立体異性体が含まれ、ここでは、特に、溶媒和物および多形体、塩、特に酸付加塩および対応の溶媒和物および多形体が含まれる。
一般式(I)による薬理学的に活性な化合物は、遊離塩基の形態で、または酸付加塩の形態で存在することができ、ここで、そのような付加塩を形成できる任意の適切な酸を使用することができる。例えば、適当な酸を用いる反応による、対応する付加塩への一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の変換は、当業者に広く知られた方法で達成することができる。好適な酸には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸および/またはアスパラギン酸が含まれるが、これらに限定はされない。塩の形成は、好ましくは、溶剤、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、アルキルアセテート、アセトンおよび/または2−ブタノンにおいて達成される。さらに、水性溶液におけるトリメチルクロロシランもまた、塩酸塩の調製に好適である。
一般式(I)で表される薬理学的に活性な化合物は、治療上有効な量、すなわち、線維筋痛症または慢性疲労症候群の治療における医薬剤形の毎日の投与に関して治療上有効である量で、医薬剤形に含まれる。治療上有効な量を構成する量は、化合物、治療される状態、前記状態の重症度、治療される患者、及び医薬剤形が即時放出又は遅延放出のいずれのために設計されるか、によって異なる。
好ましい実施形態では、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物が、医薬剤形の単回投与がいずれの鎮痛効果も引き起こさないような量で医薬剤形に含まれ、すなわち、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物が、医薬剤形の単回投与に関して治療量以下である量で医薬剤形に含まれる。しかしながら、好ましくは、医薬剤形の1日1回または1日2回投与は、1日1回投与の遅くとも5日目に、より好ましくは遅くとも4日目に、より一層好ましくは遅くとも3日目に鎮痛効果を導く。
好ましい実施形態では、本発明の医薬剤形における一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の含有量は、最大で95重量%、より好ましくは最大で50重量%、さらに好ましくは最大で25重量%、より一層好ましくは最大で10重量%、さらに一層好ましくは最大で5重量%、最も好ましくは最大で1.0重量%、特に最大で0.5重量%である。
別の好ましい実施形態では、本発明の医薬剤形における一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の含有量は、少なくとも0.001重量%、より好ましくは少なくとも0.005重量%、さらに好ましくは少なくとも0.01重量%、より一層好ましくは少なくとも0.05重量%、さらに一層好ましくは少なくとも0.1重量%、最も好ましくは少なくとも0.5重量%、特に少なくとも1.0重量%である。
特に明示しない限り、本発明の意味において、「重量%」という記載は、医薬剤形の全重量あたりのそれぞれの成分の平均重量を意味する。医薬剤形がフィルムコーティングされているか、またはいずれの量の一般式(I)の薬理学的に活性な化合物も含まないカプセル化媒体であって、順次全量の一般式(I)の薬理学的に活性な化合物を含むコアを取り囲むカプセル化媒体によってカプセル化されている場合、「重量%」という記載は、前記コアを形成する組成物の全重量あたりのそれぞれの成分の平均重量を意味する。
医薬剤形がカプセル化されているかまたはフィルムコーティングされている場合、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物は、好ましくは、医薬剤形のコアに均一に分布する。好ましくは、カプセル化媒体またはフィルムコーティングは、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物を含まない。
好ましくは、本発明による医薬剤形は、1日1回または1日2回投与のためのものである。
本発明による医薬剤形は、好ましくは、1日1回の投与に適合されており、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物を、好ましくは10μg〜190μg、または150μg〜800μgまたは1,000μgの用量で、または190μgを超える用量で含む。
好ましい実施形態では、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の用量は、好ましくは10μg〜180μgの範囲に、好ましくは12.5μg〜150μgの範囲に、より好ましくは15μg〜120μgの範囲に、さらに好ましくは17.5μg〜100μgの範囲に、より一層好ましくは20μg〜90μgの範囲に、最も好ましくは25μg〜80μgの範囲に、特に30μg〜75μgの範囲にある。
別の好ましい実施形態では、本発明による剤形は、一般式(I)の薬理学的に活性な剤を、150μg〜800μg、好ましくは190μg超〜800μg、より好ましくは190μg超〜1,000μgまたは1,100μgの用量で含む。
好ましい実施形態では、一般式(I)の薬理学的に活性な剤の用量は、好ましくは200μg〜800μgまたは1,000μgの範囲に、好ましくは210μg〜750μgの範囲に、より好ましくは220μg〜700μgの範囲に、さらに好ましくは230μg〜650μgの範囲に、より一層好ましくは240μg〜600μgの範囲に、最も好ましくは250μg〜550μgの範囲にある。
好ましい実施形態では、一般式(I)の薬理学的に活性な剤の用量は、200μg〜600μgの範囲にある。好ましい実施形態では、一般式(I)の薬理学的に活性な剤の用量は、300μg〜500μgの範囲にある。
好ましい実施形態において、本発明による医薬剤形は、1日1回の経口投与に適合されている。本発明による医薬剤形の投与の好適な他の経路には、膣および直腸投与が含まれるがこれらに限定はされない。
好ましくは、本発明による医薬剤形は、1日1回の投与を対象としている。
本明細書の目的に関して、「1日1回の投与」(sid、OD)は好ましくは、医薬剤形が、本発明の第一の医薬剤形の投与、およびそれに続く本発明の第二の医薬剤形の投与を含むレジメンに従って投与されることに適合されており、前記の第一および第二の医薬剤形の両方が、約48時間の時間間隔の間に投与され、しかしながら、前記の第二の医薬剤形は、前記第一の医薬剤形が投与された後、18時間より早くなく、好ましくは20時間より早くなく、より好ましくは22時間より早くなく、特に約24時間後に、投与されることを意味する。
投与レジメン「1日1回」が、特定の時点に投与されるべき一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の全量を含有する単一の医薬剤形を投与するか、あるいは、多数の用量単位、すなわち、2、3または4以上の用量単位を投与すること(当該多数の用量単位の合計が、前記の特定の時点に投与されるべき一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の全量を含有し、ここで個々の用量単位は、同時投与または短い時間内の投与、例えば5、10または15分以内の投与に適合されている)によって実現できることは、当業者に十分に知られている。
好ましくは、本発明による医薬剤形は、一般式(I)による薬理学的に活性な化合物の即時放出を提供する。前記医薬剤形は、欧州薬局方に従う、in vitroにおける一般式(I)の薬理学的に活性な化合物の即時放出を提供するために特に設計されている。医薬剤形が、例えば胃液に可溶性であるコーティングを用いて、コーティングされている場合、放出動態を好ましくは上記コーティングが溶出した後にモニタリングする。
好ましい一実施形態において、本発明による医薬剤形はモノリシックである。
別の好ましい実施形態では、本発明による医薬剤形は、コーティングまたはカプセル化材料によって囲まれているコアを含む。好ましい実施形態において、前記コアは液体であり、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物が該液体中に分散しており、好ましくは溶解している。
本発明の医薬剤形の製造プロセスにおける本発明の化合物に対する好適な添加剤および/または補助物質は、ガレヌス製剤を得るために先行技術から当業者に知られた全ての物質である。これらの補助物質の選択と、使用されるべきその量は、その医薬剤形が経口、静脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、鼻腔内、経口腔粘膜又は局所のいずれで投与されるべきかに依存する。錠剤、咀嚼錠、コーティング錠、カプセル剤、顆粒剤、滴剤、ジュース剤またはシロップ剤の形態にある医薬剤形は、経口投与に適しており、液剤、懸濁剤、容易に再構成可能な乾燥製剤およびスプレー剤は非経口、局所および吸入投与に適している。直腸において使用するための坐剤はさらなる可能性である。
経口投与形態のための補助物質及び添加剤の例としては、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、充填剤、離型剤、場合により溶媒、矯味矯臭剤、糖類、特にキャリアー剤、希釈剤、染料、酸化防止剤などが挙げられる。坐剤のためには、特にワックスおよび脂肪酸エステルを使用することができ、非経口投与形態のためには、キャリアー物質、保存剤、懸濁補助剤などを使用することができる。
補助物質は、例えば以下であることができる:水、エタノール、2−プロパノール、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グルコース、フルクトース、ラクトース、スクロース、デキストロース、糖みつ、デンプン、加工デンプン、ゼラチン、ソルビトール、イノシトール、マンニトール、微結晶セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、酢酸セルロース、シェラック、セチルアルコール、ポリビニルピロリドン、パラフィン、ロウ、天然および合成ゴム、アラビアゴム、アルギナート、デキストラン、飽和及び不飽和脂肪酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸グリセリル、ラウリル硫酸ナトリウム、食用油、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、大豆油、レシチン、乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレンおよび−プロピレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビン酸、安息香酸、クエン酸、アスコルビン酸、タンニン酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、酸化チタン、二酸化チタン、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、カリ、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、滑石、カオリン、ペクチン、クロスポビドン、アガーおよびベントナイト。
前記医薬製剤および医薬組成物は、医薬製剤の先行技術において周知の手段、デバイス、方法及びプロセス(例えばA.R.Gennaro編「Remington’s Pharmaceutical Sciences」第17版、Mack Publishing Company、ペンシルバニア州イーストン1985年、特に第8部、第76〜93章に記載されている)を使って製造される。
したがって、例えば、固体の医薬製剤、例えば錠剤に関して、均質な分布において本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む固体組成物を形成させるために、薬理学的に活性な化合物またはその生理学的に許容可能な塩の1つを、薬学的なキャリアー、例えば慣用の錠剤構成要素、例えば、トウモロコシデンプン、ラクトース、スクロース、ソルビトール、滑石、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたは薬学的に許容可能なゴムおよび薬学的な希釈剤、例えば、水を用いて顆粒化することができる。均質な分布は、ここでは、前記活性化合物が組成物全体にわたって一様に分布し、その結果これが容易に、同一の活性を有する単位投薬形態、例えば錠剤、丸剤またはカプセル剤に分割できることを意味すると理解される。従って、前記固体組成物は、単位投薬形態に分割される。本発明の医薬製剤のまたは本発明の組成物の錠剤または丸剤はまた、遅延放出を有する用量形態を提供するために別の方法でコーティングするかまたは混合することができる。適当なコーティング組成物は、特に、ポリマー酸およびポリマー酸と例えばシェラック、セチルアルコールおよび/または酢酸セルロースのような物質との混合物である。
好ましい実施形態において、本発明の医薬剤形は、自己−(マイクロ)乳化型薬物送達系、固溶体、ナノ粒子、シクロデキストリン複合体、リポソーム、ミセル、微粉化および/または非晶質状態の形態で、一般式(I)の薬理学的に活性な化合物を提供する。
一般的に、難水溶性薬剤の製剤に関する選択肢には、結晶性固体、非晶質および液体製剤が含まれる。
結晶性製剤からの薬理学的に活性な化合物の溶出速度は、例えば薬理学的に活性な化合物の約2〜5μmの粒度への慣用の微粉化による、粒度の減少(それによって溶出のための表面積が増加する)により増加する。時として、これでは十分ではなく、ナノ結晶技術が適用される。ナノ結晶は100〜250nmの粒度を示し、これはボールミル粉砕により、または高密度ガス技術ガス技術により得ることができる。
固溶体は、ポリマーに固定化された非晶質状態において薬理学的に活性な化合物を提供する。非晶質溶液は、界面活性剤およびポリマーを含むことができ、それにより、水との接触時の分散の間に表面活性を付与する。固溶体は様々な技術、例えば、噴霧乾燥および溶融押出を使用して形成することができる。
異なる特性を示す脂質製剤を、簡素な溶液および自己乳化薬物送達系(SEDDS)を含むミセル溶液を分散させ、形成させるために使用することができる。賦形剤に応じて、一部は消化を必要とし(例えば、単純な油性液体)、他のものは容易に消化なしで吸収することができる。
好ましくは、一般式(I)による薬理学的に活性な化合物は、分子状にマトリックス中に分散している。
好ましい実施形態では、一般式(I)で表される薬理学的に活性な化合物が、非晶質マトリックス中に分子状に分散している。
別の好ましい実施形態では、一般式(I)で表される薬理学的に活性な化合物は、非晶質ではないマトリックス中に分散している。
好ましい実施形態において、前記医薬剤形はさらに界面活性剤を含む。好ましくは、前記界面活性剤は、一般式(I)で表される薬理学的に活性な化合物が、好ましくは分子状に、分散しているマトリックス中に、含まれる。
好ましい実施形態において、前記医薬剤形は界面活性剤を含む。別の好ましい実施形態では、前記医薬剤形は、2種または3種以上の界面活性剤の混合物を含む。
好ましい実施形態では、前記界面活性剤はO/W乳化剤として作用する。別の好ましい実施形態では、界面活性剤はW/O乳化剤として作用する。
好ましくは、医薬剤形は、少なくとも10または少なくとも11の親水−親油性バランス(HLB)を有する界面活性剤を含む。より好ましくは、親水−親油性バランス(HLB)は少なくとも12または少なくとも13である。最も好ましくは、親水−親油性バランス(HLB)は14〜16の範囲内にある。
好ましくは、界面活性剤の親水−親油性バランス(HLB)は、最大で30、より好ましくは最大で28、さらに好ましくは最大で26、さらに好ましくは最大で24、より一層好ましくは最大で22、最も好ましくは最大で20、特に最大で18である。
別の好ましい実施形態において、前記界面活性剤の親水−親油性バランス(HLB)は、少なくとも27、より好ましくは少なくとも29、さらに好ましくは少なくとも31、より一層好ましくは少なくとも33、さらに好ましくは少なくとも35、最も好ましくは少なくとも37、特に少なくとも39である。
好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は10±3.5、より好ましくは10±3、さらに好ましくは10±2.5、より一層好ましくは10±2、さらに一層好ましくは10±1.5、最も好ましくは10±1、特に10±0.5の範囲内にある。別の好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は12±3.5、より好ましくは12±3、さらに好ましくは12±2.5、より一層好ましくは12±2、さらに一層好ましくは12±1.5、最も好ましくは12±1、特に12±0.5の範囲内にある。さらに別の好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は14±3.5、より好ましくは14±3、さらに好ましくは14±2.5、より一層好ましくは14±2、さらに一層好ましくは14±1.5、最も好ましくは14±1、特に14±0.5の範囲内にある。別の好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は15±3.5、より好ましくは15±3、さらに好ましくは15±2.5、より一層好ましくは15±2、さらに一層好ましくは15±1.5、最も好ましくは15±1、特に15±0.5の範囲内にある。さらに別の好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は16±3.5、より好ましくは16±3、さらに好ましくは16±2.5、より一層好ましくは16±2、さらに一層好ましくは16±1.5、最も好ましくは16±1、特に16±0.5の範囲内にある。別の好ましい実施形態において、界面活性剤のHLB値は18±3.5、より好ましくは18±3、さらに好ましくは18±2.5、より一層好ましくは18±2、さらに一層好ましくは18±1.5、最も好ましくは18±1、特に18±0.5の範囲内にある。
界面活性剤は、イオン性、両性または非イオン性であることができる。
好ましい実施形態では、前記医薬剤形は、イオン性界面活性剤、特に陰イオン性界面活性剤を含む。
好適な陰イオン性界面活性剤には、硫酸エステル、例えばラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム、例えばTexapon(登録商標)K12)、セチル硫酸ナトリウム(例えばLanette E(登録商標))、セチルステアリル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(ドキュセートナトリウム);およびこれらの対応するカリウムまたはカルシウム塩が含まれるが、これらに限定されない。
好ましくは、前記陰イオン性界面活性剤は、一般式(II−a)
2n+1O−SO (II−a)
[式中、nは8〜30、好ましくは10〜24、より好ましくは12〜18の整数であり;Mは、Li、Na、K、NH 1/2 Mg2+および1/2Ca2+から選択される]
を有する。
さらなる好適な陰イオン性界面活性剤には、グリココール酸ナトリウム(例えばKonakion(登録商標)MM、Cernevit(登録商標))、タウロコール酸ナトリウムおよび対応のカリウムもしくはアンモニウム塩を含む、コール酸の塩が含まれる。
別の好ましい実施形態では、前記医薬剤形は非イオン性界面活性剤を含む。好適な非イオン性界面活性剤には以下が含まれるが、これらに制限はされない:
−線状または分枝状であることができる脂肪アルコール類、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルステアリルアルコール、2−オクチルドデカン−1−オールおよび2−ヘキシルデカン−1−オール;
−ステロール類、例えばコレステロール;
−ソルビタンの部分脂肪酸エステル、例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエートおよびソルビタントリオレエート;
−ポリオキシエチレンソルビタンの部分脂肪酸エステル(ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪酸エステル)、好ましくはポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸モノエステル、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸ジエステルまたはポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸トリエステル;例えばモノ−、トリ−ラウリル、パルミチル、ステアリルおよびオレイルエステル、例えば、Tween(登録商標)20[ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート]、Tween(登録商標)21[ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノラウレート]、Tween(登録商標)40[ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート]、Tween(登録商標)60[ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアラート]、Tween(登録商標)65[ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート]、Tween(登録商標)80[ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート]、Tween 81[ポリオキシエチレン(5)ソルビタンモノオレエート]、およびTween(登録商標)85[ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレエートを含む、「polysorbat」の名称で知られ、「Tween」の商標名で市販されているタイプ;好ましくは、一般式(II−b)で表されるポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸モノエステル
Figure 2015505553
(式中、(w+x+y+z)は15〜100、好ましくは16〜80、より好ましくは17〜60、さらに好ましくは18〜40、および最も好ましくは19〜21の範囲内であり;そして、Alkyleneは、6〜30個の炭素原子、より好ましくは8〜24個の炭素原子、最も好ましくは10〜16個の炭素原子を含む場合により不飽和のアルキレン基である);
−ポリオキシエチレングリセロール脂肪酸エステル、例えばグリセロールのモノ−、ジ−およびトリエステル、および200〜4000g/molの範囲内の分子量を有するマクロゴールのジ−およびモノエステルの混合物、例えば、マクロゴールグリセロールカプリロカプレート、マクロゴールグリセロールラウレート、マクロゴールグリセロールココエート、マクロゴールグリセロールリノレエート、マクロゴール−20−グリセロールモノステアレート、マクロゴール−6−グリセロールカプリロカプレート、マクロゴールグリセロールオレエート;マクロゴールグリセロールステアレート、マクロゴールグリセロールヒドロキシステアレート(例えばCremophor(登録商標)RH40)およびマクロゴールグリセロールリジンオレエート(例えばCremophor(登録商標)EL);
−脂肪酸が好ましくは約8〜約18の炭素原子を有するポリオキシエチレン脂肪酸エステル、例えば、マクロゴールオレエート、マクロゴールステアレート、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、12−ヒドロキシステアリン酸のポリオキシエチレンエステル、例えば、商標名「Solutol HS15」で公知であり市販されているタイプ;好ましくは一般式(IIc)で表される
CHCH−(OCHCH−O−CO−(CHCH (IIc)
(式中、nは6〜500、好ましくは7〜250、より好ましくは8〜100、さらに好ましくは9〜75、より一層好ましくは10〜50、さらに一層好ましくは11〜30、最も好ましくは12〜25、特に13〜20の整数であり;mは6〜28;より好ましくは6〜26、さらに好ましくは8〜24、より一層好ましくは10〜22、さらに一層好ましくは12〜20、最も好ましくは14〜18、特に16の整数である);
−ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えばマクロゴールセチルステアリルエーテル、マクロゴールアリールエーテル、マクロゴールオレイルエーテル、マクロゴールステアリルエーテル;
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマー(ポロキサマー);
−ショ糖の脂肪酸エステル;例えばショ糖ジステアラート、ショ糖ジオレアート、ショ糖ジパルミタート、ショ糖モノステアラート、ショ糖モノオレアート、ショ糖モノパルミテート、ショ糖モノミリステートおよびショ糖モノラウレート;
−ポリグリセロールの脂肪酸エステル、例えばポリグリセロールオレエート;
−α−コハク酸トコフェリルのポリオキシエチレンエステル、例えば、D−アルファ−トコフェリル−PEG−1000−スクシナート(TPGS);
−ポリグリコール化グリセリド、例えば、商標「Gelucire 44/14」、「Gelucire 50/13」および「Labrasol」で知られ市販されているタイプ;
−天然もしくは硬化ヒマシ油およびエチレンオキシドの反応生成物、例えば商標「Cremophor」で公知であり市販されている様々な液体界面活性剤;および
−多官能性アルコールの部分脂肪酸エステル、例えばグリセロール脂肪酸エステル、例えばモノ−およびトリ−ラウリル、パルミチル、ステアリルおよびオレイルエステル、例えばグリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート、例えばグリセリルモノオレエート40(商標「Peceol」で知られ市販されている);グリセロールジベヘネート、グリセロールジステアラート、グリセロールモノリノレエート;エチレングリコールモノステアラート、エチレングリコールモノパルミトステアレート、ペンタエリトリトールモノステアラート。
好ましい実施形態では、界面活性剤の含有量は、医薬剤形の全重量を基準として、少なくとも0.001重量%または少なくとも0.005重量%、より好ましくは少なくとも0.01重量%または少なくとも0.05重量%、さらに好ましくは少なくとも0.1重量%、少なくとも0.2重量%または少なくとも0.3重量%、より一層好ましくは少なくとも0.4重量%、少なくとも0.5重量%または少なくとも0.6重量%、特に、少なくとも0.7重量%、少なくとも0.8重量%、少なくとも0.9重量%または少なくとも1.0重量%である。
別の好ましい実施形態において、特に、前記医薬剤形がカプセル化されたコアを含む場合、界面活性剤の含有量は、コアを形成する組成物の全重量を基準として、少なくとも10重量%、より好ましくは少なくとも15重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%、より一層好ましくは少なくとも25重量%、特に少なくとも30重量%である。好ましい実施態様において、界面活性剤の含有量は、コアを形成する組成物の全重量を基準として、好ましくは0.1重量%〜95重量%、より好ましくは1重量%〜95重量%、さらに好ましくは5重量%〜90重量%、より一層好ましくは10重量%〜80重量%、最も好ましくは20重量%〜70重量%、特に30重量%〜75重量%の範囲内にある。
特定の好ましい実施形態において、
−前記医薬剤形は、哺乳動物、好ましくはヒト、より好ましくは女性への投与のためのものである;および/または
−前記医薬剤形は、成人(すなわち18歳以上の年齢のヒト)、好ましくは 高齢患者(すなわち少なくとも65歳、少なくとも70歳、または少なくとも75歳もしくは少なくとも80歳の年齢のヒト)への投与のためのものである;および/または
−前記線維筋痛症は、線維筋炎、結合組織炎、筋線維膜炎、びまん性筋筋膜疼痛症候群、一次性の線維筋痛症、二次性の線維筋痛症、線維筋痛症−線維筋炎症候群、線維筋炎−線維筋痛症候群および筋肉リウマチから選択される。
別の好ましい実施形態において、
−前記医薬剤形は、190μgを超える量の薬理学的に活性な化合物を含み、および/または、
−前記医薬剤形は1日2回投与のためのものである。
本発明のさらなる態様は、薬理学的に有効な量の一般式(I)の薬理学的に活性な化合物またはその生理学的に許容可能な塩のそれを必要とする対象への投与;好ましくは本発明の医薬剤形のそれを必要とする対象への経口投与を含む、線維筋痛症または慢性疲労症候群を治療する方法に関する。
以下の実施例により、本発明をさらに例証するが、本発明の範囲を限定するものとして解してはならない。
実施例1:
線維筋痛症を患っている患者は、ストレスの頻度増加を報告する。急性のストレス暴露が放電活性およびノルアドレナリン作動性青斑核(LC)ニューロンからのノルエピネフリン放出を増加させ得ることは十分に確立されている。
LCは、哺乳類の脳におけるノルアドレナリン作動性ニューロンの最大の凝集体を含む。ストレスへの慢性的な暴露は、後続のストレス暴露に対するLCニューロンの反応を変え得る。LC内の放電活性を阻害できる化合物がストレスに関連する症状を治療するのに適切であろうことが予測されるべきである。
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンのヘミクエン酸塩は、急性治療後にラットにおけるLCニューロンの自発活動に対する阻害効果を誘発した。阻害は完全であり、用量効果曲線から概算されるED50値は8.08±0.87μg/kg i.v.であった(累積用量)。
方法:
265〜313gの重量を有する雄のアルビノSprague−Dawleyラットにおいて、実験を全て行った。動物は、標準的な実験室条件(21 °C、12h明/暗サイクル、午前8:00点灯、飼料および水は自由摂取)の下で維持した。動物の苦痛を最小限にし、かつ可能な限り最小限の数の動物を使用するためにあらゆる努力がなされた。動物使用手順は、実験動物のケアおよび使用のための欧州倫理基準(86/609−EEC)およびスペイン法(RD1201/2005)に従った。実験のプロトコールは、カディスの大学の動物実験委員会によって検討・承認され、国際疼痛学会の倫理指針に準拠した。
ラットに抱水クロラール(400mg/kg i.p.)を用いて麻酔を施し;続いて、カニューレを気管に挿入し、麻酔薬と薬剤の全身i.v.注射のためにカニューレを右頚静脈に挿入した。後肢のピンチングへのいかなる侵害受容反応も防ぐために、追加用量の麻酔薬が与えられた。ヒーティングパッドを用いて体温を37°Cに維持した。ラットを、その頭が水平面に対して15°となるように定位フレームに配置した(鼻を下に)。青斑核に接近するために、頭蓋を露出し、記録用電極の挿入のために、小脳上、正中線側方1.1mmおよびラムダ泉門後方3.7mmに、ドリルで穴(直径約3mm)をあけた。小脳上の硬膜を注意深く取り外した。
in vivoでの青斑核ニューロンにおける(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の急性効果を調べるために、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸に関して用量効果曲線を実施した。最大の効果に到達するまで、用量を増加させながら、2分間隔で注射した。さらに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩を溶解するために使用したベヒクルの、青斑核ニューロンの活動において考えられ得る役割を調べた。この目的のために、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4アミンヘミクエン酸塩の効果を試験するために使用した同一のプロトコールに従った。
in vivoでの青斑核ニューロンの電気生理学的記録:
記録用電極は、0.5%酢酸ナトリウムにおけるPontamine Sky Blueの2%溶液で満たされ、1〜2.5μmの先端径に折られたOmegadot単身ガラスマイクロピペットであった。電極からの細胞外シグナルを、オシロスコープ上でそしてオーディオモニターも用いて、増幅、識別およびモニタリングした。識別されたスパイクは、PCに供給され、コンピューターソフトウェア(CED micro 1401 interfaceおよびSpike2ソフトウェア、Cambridge Electronic Design、英国)を使用して処理された。硬膜表面下5.5〜6.0mm、相対的に静的である領域(第IV脳室に対応)のちょうど腹側、そして第V脳神経の中脳核のニューロンの内側(これは、それは下顎骨の沈下によって活性化し得る)で青斑核ニューロンに遭遇した。青斑核ニューロンを以下を含む標準的基準によって同定した:長い持続時間の活動電位(>2ms);規則的な周期の自然発火;遅い発火率;および持続的な陽性−陰性波形を有する特有のスパイク。基礎となる発火率を、薬剤投与の少なくとも2分前に記録した。1つのノルアドレナリン作動性青斑核細胞のみを、各動物において薬理学的に調べた。
表1:(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の投与スキーム:
Figure 2015505553
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩のためのベヒクルの効果を試験するためにも、この投与スキームに従った。
データと統計分析:
度数率をヘルツ(Hz)で、発火率の変化をベースライン発火率(0%として定義)のパーセントとして表した。用量−濃度−効果曲線を、以下の3つのパラメーターのロジスティック方程式への最良の非線形フィットに関して解析した: E=Emax[A]/(ED50 +[A]) [式中、[A]は(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩のi.v.用量であり、EはAによって誘導された発火率における効果であり;Emaxは「無限大」用量(100%)での最大パーセント変化であり;ED50は、Emaxの50%を導くための有効用量であり;nは用量−反応曲線の傾き因子(slope factor)である。]実験データを、コンピュータプログラムGraphd Prism (v.3.0;GraphPad Software,Inc.)を使用することにより解析した。自然発火率に対する化合物の効果を試験するために、統計的有意性を一元配置反復測定分散分析(ANOVA)によって評価した。薬剤投与前後の発火率を解析するために、対応のないStudentのt検定を使用した。有意水準をp<0.05とみなした。データは平均±S.E.M.として報告する。
結果:
a)青斑核ニューロンの活性に対するベヒクルの急性投与の効果(ステップ1):
ベヒクル投与は、青斑核ニューロンの自発活動を変えなかった(F(4,29)=1.24,p>0.05,一元配置反復測定ANOVA;n=5;図1)。
図1は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩のベヒクルの静脈内投与の、青斑核ニューロンの自発活動における効果を示す。符号は平均±S.E.Mを表す。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩のベヒクルは自発活動を変化させなかったことに留意されたい。水平の破線はベースライン単位活性を表わす。
b)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の急性投与の、青斑核ニューロンの発火活性における効果(ステップ2):
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の投与は、用量依存的な様式で、青斑核ニューロンの自発活動を低下させた(F(4,29)=3.75,p<0.0001,一元配置反復測定ANOVA;n=5;図2、図3、表2)。試験した全ての細胞において完全な阻害が達成され、用量−効果曲線から概算された平均ED50値は8.08±0.87μg/kg i.vであった(累積用量;n=5)。
図2は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の静脈内投与の、青斑核ニューロンの自発活動における効果を示す。符号は平均±S.E.M.を表す。水平の破線はベースライン単位活性を表わす。
表2:(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩(=「薬剤」)の累積用量の、青斑核ニューロンの自発活動における効果。データを、平均±S.E.M.頻度(Hz)、および基礎となる発火率からの減少のパーセントとして表す:
Figure 2015505553
図3は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の、青斑核ニューロンの発火率における抑制効果を例証する用量効果曲線を示す。符号は、基礎となる発火率からの減少のパーセントの平均±S.E.M.を表す。水平軸は、2分間隔でi.v.投与された(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の累積用量を表す。
結論:
上記実験結果は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩が、急性治療において青斑核ニューロンの自発活動における阻害効果を導いたことを示す。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩によって達成された阻害は完全なものであり、用量−効果曲線から概算されたED50値は8.08±0.87μg/kg i.v.であった(累積用量)。
実施例2:
筋骨格系疼痛は線維筋痛症の特徴である。ヒトにおける筋骨格起源の疼痛に対してより大きな表面的妥当性を有するモデルがK.A.Slukaによって開発された。
このモデルは、繰り返しの筋肉内酸注射により誘発された強健な筋肉(一次的)および皮膚の(二次的)痛覚過敏を特徴とする。
方法:
実験手順:
飼料および水を自由摂取でき、12hの明暗サイクルにある透明のプラスチックケージで飼育された、250〜350gの重量を有する成熟したSprague−Dawleyラットにおいて、実験を行った。実験手順は全て、アイオワの大学における動物のケアおよび使用に関する委員会によって承認されたものである。
非炎症性筋肉痛:
全てのラットに、2%〜3%イソフルランを用いて麻酔を施した。左の腓腹筋に、pH 4.0の生理食塩水100μLを5日間別々に注射した。酸性生理食塩水の第二の注射の24時間後に、肢と筋肉の機械的逃避閾値を測定した。
行動試験:筋肉の機械的逃避閾値:
ラットを20分間部屋で馴化させた。試験に先立ってラットを、2日間、1日2回5分間園芸者用グローブに馴化させた。筋肉逃避閾値を試験するために、ラットを園芸者用グローブに置き、後肢の逃避まで腓腹筋をピンセット装置で圧迫した。これを3回繰り返し、筋肉逃避閾値を得るために平均した。
行動試験:肢の機械的逃避閾値:
試験前の2日間、ラットを20分間部屋に馴化させ、高架のワイヤーメッシュ床上の試験用透明プラスチックケージに15分間馴化させた。肢の機械的逃避閾値に関して試験するために、1〜210mNの範囲の曲げ力を有する較正されたvon Freyフィラメントを、同側および対側の両方の肢に適用した。各フィラメントは、フィラメントが曲がるのに十分な約1s間適用する。各フィラメントを2回適用し、1回の陽性反応を1回の逃避とした。一旦陽性反応が見出されれば、上下のフィラメント、陽性反応をもたらしたフィラメントを試験した。上のフィラメントから陽性の逃避があり、かつ下のフィラメントから逃避がない場合に、逃避閾値の確認が立証された。逃避を生じさせるのに最も低い逃避力を、閾値として記録した。肢の機械的逃避閾値の減少を、肢の皮膚の痛覚過敏として解釈する。
非炎症性筋肉痛の動物モデルにおける疼痛行動に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の効果:
筋肉痛のための非炎症性モデルにおける、4つの用量の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩(1、3、10、30μg/kg)およびベヒクル(10%DMSO/5% Cremophor EL/85%グルコース溶液 5%)の効果を試験した。モデルの誘導の24時間後に、肢および筋肉逃避閾値を測定した。一旦逃避閾値の減少がもたらされたら、ラットに化合物(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の前記用量のうちの1つ、またはベヒクルを腹腔内に注射した。その後、薬剤後15分、30分、1時間または2時間に逃避閾値に関してラットを試験した。実験後に心臓を直接刺すことにより血液を採り、リチウムヘパリンチューブに回収した。血液を4℃で10分間2375gで遠心分離に付し、血漿を回収して−20℃で保管した。
統計分析:
7匹のラットを有する3μg/kg用量の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩を除いて、8匹のラットの群を各用量のために使用した。
反復測定ANOVAにより、時間全域にわたる逃避閾値時間間の差および群間の差を比較した。Post−hoc検定は、Tukey検定を用いて群間の差を比較した。用量−反応分析を与えるために、肢または筋肉の逃避閾値の全体的な変化を、曲線下面積(同側)として計算した。一元ANOVA、それに続くPost−hoc Tukey検定により、個々の時間における群間の差、および面積を検討した。P<0.05を統計的に有意であるとみなした。データを平均としてSEMと共に示す。
結果:
筋肉の逃避閾値:
酸性の生理食塩水の第二の注射の24時間後に、肢の逃避閾値が全ての群において両側において有意に減少した(図4)。薬剤またはビヒクルを用いた治療後の群の間には、同側にまた対側の両方で有意な差があった。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の最も高い用量は、同側への送達後30分、1時間および2時間のベヒクルより、そして、対側への送達後30分および1時間のベヒクルより、有意に大きかった。
図4は、筋肉痛の誘導前および誘導後、かつ、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩またはベヒクルでの処理後の、筋肉の逃避閾値を示す。グラフの各点は、平均±平均の標準誤差(SEM);群あたりの動物数=7〜8匹(p<0.05)を表す。
用量−反応関係を解析すると、30μg/kgの(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の群は、ベヒクル、1μg/kgおよび3μg/kgの(1r,4r)6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸と比較して筋肉の逃避閾値を増加させた(図5)。
図5は、ベヒクルと比較した場合の、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の効果に関する用量反応解析を示す。2時間の試験期間の曲線下面積を解析のために計算した。
肢の逃避閾値:
酸性の生理食塩水の第二の注射の24時間後に、肢の逃避閾値が全ての群において両側において有意に減少した。しかしながら、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンのヘミクエン酸塩は、ベヒクルと比較した場合に、肢の逃避閾値を有意に増加させなかった(図6)。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の最も高い用量の後に、肢の逃避閾値の増加の傾向があった。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の最も高い用量を施した8匹中5匹において増加があり、これは、正常な損傷のない領域と同側における逃避閾値の増加を示している。
図6は、筋肉痛の誘導前および誘導後、および、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩またはベヒクルでの処理後の、肢の逃避閾値を示す。グラフの各点は、平均±平均の標準誤差(SEM);群あたりの動物数=7〜8匹(p<0.05)を表す。
用量−反応分析は同様に、ベヒクル対照と比較した、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩を用いた場合の逃避閾値における有意でない変化を示した。
図7は、ベヒクルと比較した場合の、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンヘミクエン酸塩の効果に関する用量反応解析を示す。2時間の試験期間の曲線下面積を解析のために計算した。グラフの各点は、平均±平均の標準誤差(SEM);群あたりの動物数=7〜8匹(p<0.05)を表す。
結論:
これらの結果は、化合物(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンのヘミクエン酸塩が慢性筋肉痛のモデルにおける筋肉痛覚過敏を用量依存的に減少させることを示している。
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンのヘミクエン酸塩は、慢性筋肉痛によって誘発される二次的な皮膚痛覚過敏における効果に資することを示す。

Claims (9)

  1. 線維筋痛症または慢性疲労症候群の治療において使用するための、一般式(I)
    Figure 2015505553
    [式中、Rは−Hまたは−CHである]
    で表される薬理学的に活性な化合物またはその生理学的に許容可能な塩を含む医薬剤形。
  2. 前記の薬理学的に活性な化合物が(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項1記載の医薬剤形。
  3. 前記線維筋痛症が、線維筋炎、結合組織炎、筋線維膜炎、びまん性筋筋膜疼痛症候群、一次性の線維筋痛症、二次性の線維筋痛症、線維筋痛症−線維筋炎症候群、線維筋炎−線維筋痛症候群および筋肉リウマチから選択される、請求項1または2に記載の医薬剤形。
  4. 1日1回または1日2回投与のためのものである、請求項1〜3のいずれか1つに記載の医薬剤形。
  5. 経口投与のためのものである、請求項1〜4のいずれか1つに記載の医薬剤形。
  6. 錠剤、咀嚼錠、コーティング錠、カプセル剤、顆粒剤、滴剤、ジュース剤またはシロップ剤からなる群から選択される、請求項5に記載の医薬剤形。
  7. 哺乳動物、好ましくはヒトへの投与のためのものである、請求項1〜6のいずれか1つに記載の医薬剤形。
  8. 成人への投与のためのものである、請求項1〜7のいずれか1つに記載の医薬剤形。
  9. 前記成人が高齢患者である、請求項8に記載の医薬剤形。
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