JP2015229306A - 印刷用スキージ - Google Patents
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Abstract
Description
また、プリント基板の反りや厚さの偏りに対し的確に追従することができるので、プリント基板のバックアップ不足からくる印刷の際の圧力による凹みに対しても的確に追従することができる。
この発明による印刷用スキージ1は、全体が、例えば厚さ9mm、幅50mm、高さ480mmの大きさである。なお、厚さが数mm程度のものもある。スキージホルダーに略全体が取り付けられて支持される印刷用スキージ1の上部スキージ本体2は、可撓性に富んだ比較的柔らかいウレタンで構成する必要があり、JIS硬度A60°〜90°で、例えば緑色の低硬度ウレタンからなる低硬度弾性体で形成され、結合面となる下端面形状は中央部が下向きに突出する側断面下向き円弧状又は側断面U字状2aを呈し、幅方向に沿って延長しており、スキージの移動方向(厚さ方向)の前後部は上向きに削られて幅方向に沿って延長している。一方、メタルマスクと接触する印刷用スキージ1の先端部スキージ3は、比較的固いウレタンで構成する必要があり、JIS硬度A95°〜130°で、例えば乳白色の高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成され、上下方向の最底部の厚みは約0.5〜3mmの範囲が好適であるが、0.1〜10mmの厚みまで作製可能であり、結合面となる上端面形状は中央部が樋状に凹んだ側断面下向き円弧状又は側断面U字状3aを呈し、幅方向に沿って延長しており、スキージの移動方向(厚さ方向)の前後部は幅方向に沿って上向きに突出している。そして、印刷用スキージ1の上部スキージ本体2下端面の下向きに突出する側断面下向き円弧状又は側断面U字状2aと、先端部スキージ3上端面の樋状に凹んだ側断面下向き円弧状又は側断面U字状3aとを互いに突き合わせた状態で、接着剤を用いないウレタン結合を行うことにより、両者の側断面下向き円弧状又は側断面U字状2a、3aの結合部を強固に結合する。これにより、結合部の表面積を従来のスキージのように横一直線状のものよりも大きくすることができるので、溶剤による層間剥離現象が発生し難い構造とすることができる。また、緑色の低硬度弾性体からなる上部スキージ本体2と乳白色の高硬度弾性体からなる先端部スキージ3の結合部の境界線の硬度は、側断面で見た場合、スキージの移動方向(厚さ方向)の前後両端部の硬度が高く、前後両端部から中央部に向かって次第に硬度が低く(柔らかく)なるようになっている。すなわち、メタルマスクと接触し、はんだペースト等を掻き取る前後両端部分は硬度が高いが、中央部は硬度が低くなっている。したがって、従来のスキージのように先端部スキージ3の上端境界線部分で硬度が高硬度から低硬度に急激に変化することがなく、スキージの移動方向(厚さ方向)の中央部から前後両端部に向かって柔軟性を保ちながら徐々に高硬度に変化して行くので、プリント基板の反りや厚さの偏りに対し的確に追従することができ、後述のようにプリント基板のバックアップ不足からくる印刷の際の圧力による凹みに対しても的確に追従することができる。
図5は実施の形態2における印刷用スキージの構造を示す側面図である。この実施の形態2では、印刷用スキージ1の上部スキージ本体2は、JIS硬度A60°〜90°で、例えば緑色の低硬度ウレタンからなる低硬度弾性体で形成され、結合面となる下端面形状は中央部が上向きに凹んだ側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状2bを呈し、幅方向に沿って延長しており、スキージの移動方向(厚さ方向)の前後部は幅方向に沿って上向きに延長している。スキージの移動方向(厚さ方向)の中央部が幅方向に沿って下向きに突出している。一方、メタルマスクと接触する印刷用スキージ1の先端部スキージ3は、JIS硬度A95°〜130°で、例えば乳白色の高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成され、上下方向の最底部の厚みは約0.5〜3mmの範囲が好適であるが、0.1〜10mmの厚みまで作製可能であり、結合面となる上端面形状は中央部が上向きに突出する側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状3bを呈し、幅方向に沿って延長しており、スキージの移動方向(厚さ方向)の前後部は上向きに削られて幅方向に沿って延長している。そして、印刷用スキージ1の上部スキージ本体2下端面の中央部が上向きに凹んだ側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状2bと、先端部スキージ3上端面の中央部が上向きに突出する側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状3bとを互いに突き合わせた状態で、接着剤を用いないウレタン結合を行うことにより、両者の側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状2b、3bの結合部を強固に結合する。これにより、結合部の表面積を従来のスキージの横一直線状のものよりも大きくすることができるので、溶剤による層間剥離現象が発生し難い構造とすることができる。
図6は実施の形態3における印刷用スキージの構造を示す側面図である。この実施の形態3では、印刷用スキージ1の上部スキージ本体2は、JIS硬度A60°〜90°で、例えば緑色の低硬度ウレタンからなる低硬度弾性体で形成され、結合面となる下端面形状は幅方向に沿って側断面波形状2cを呈している。一方、メタルマスクと接触する印刷用スキージ1の先端部スキージ3は、JIS硬度A95°〜130°で、例えば乳白色の高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成され、結合面となる上端面形状は幅方向に沿って側断面波形状3cを呈している。そして、印刷用スキージ1の上部スキージ本体2下端面の側断面波形状2cと、先端部スキージ3上端面の側断面波形状3cとを互いに突き合わせた状態で、接着剤を用いないウレタン結合を行うことにより、両者の側断面波形状2c、3cの結合部を隙間なく強固に結合する。これにより、結合部の表面積を従来のスキージの横一直線状のものよりも大きくすることができるので、溶剤による層間剥離現象が発生し難い構造とすることができる。
図7は実施の形態4における印刷用スキージの構造を示す側面図である。高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成された先端部スキージ3の前端部と下端面との交点の直角部がメタルマスクと接触すると、印圧によりメタルマスクの開口部に先端部スキージ3の前端部と下端面との交点の直角部が喰い込み、先端部スキージ3の前端部と下端面との交点の直角部が損傷する恐れがある。そこで、この実施の形態4では、高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成された先端部スキージ3の前端部及び後端部と下端面との交点の直角部を0.2〜0.5mm、好ましくは0.3mm程度、僅かに面取り3dして鈍角状に形成し、先端部スキージ3が損傷しないようにしたものである。なお、面取り3dでなく、角部を丸状に形成しても同様の効果が得られる。
図8(a)〜(e)は実施の形態5における印刷用スキージの先端部スキージの構造の変形例を示す側面図である。
図8(a)は先端部スキージ3の下端部を円弧状(R状)に形成したもの、(b)は先端部スキージ3の下端部を剣先状に形成したもの、(c)は先端部スキージ3の下端部の前後両面を大きく面取りして逆台形状に形成したもの、(d)は先端部スキージ3の下端部の前面のみ面取り形成したもの、(e)は先端部スキージ3の下端部を全部傾斜面としたものである。
2 上部スキージ本体
2a 側断面下向き円弧状又は側断面U字状
2b 側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状
2c 側断面波形状
3 先端部スキージ
3a 側断面下向き円弧状又は側断面U字状
3b 側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状
3c 側断面波形状
3d 面取り
4a スキージホルダー本体
4b 前部スキージホルダー
11 従来の印刷用スキージ
12 上部スキージ本体
13 先端部スキージ
15 接着剤
16 バックアップピン(又はバックアップブロック)
17 プリント基板
18 スクリーンマスク(メタルマスク)
19 はんだペースト
Claims (8)
- スキージホルダーに取り付け支持され、可撓性のある低硬度弾性体で形成された上部スキージ本体と、
前記上部スキージ本体の下端部に接着剤を用いないウレタン結合により直接的に一体結合され、印刷時にメタルマスクと接触する高硬度弾性体で形成された先端部スキージとを備え、
前記上部スキージ本体は、結合面となる下端面形状の中央部が下向きに突出しかつ幅方向に沿って延長する側断面下向き円弧状又は側断面U字状を呈しており、前記先端部スキージは、結合面となる上端面形状の中央部が樋状に凹んで幅方向に沿って延長する側断面下向き円弧状又は側断面U字状を呈しており、スキージの移動方向の前後部は幅方向に沿って上向きに突出し、前記上部スキージ本体と前記先端部スキージとの結合部の表面積を大きくしたことを特徴とする印刷用スキージ。 - スキージホルダーに取り付け支持され、可撓性のある低硬度弾性体で形成された上部スキージ本体と、
前記上部スキージ本体の下端部に接着剤を用いないウレタン結合により直接的に一体結合され、印刷時にメタルマスクと接触する高硬度弾性体で形成された先端部スキージとを備え、
上部スキージ本体は、結合面となる下端面形状の中央部が上向きに凹んで幅方向に沿って延長する側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状を呈しており、先端部スキージは、結合面となる上端面形状の中央部が上向きに突出しかつ幅方向に延長する側断面上向き円弧状又は側断面逆U字状を呈しており、スキージの移動方向の前後部は幅方向に沿って下向きに削られ、前記上部スキージ本体と前記先端部スキージとの結合部の表面積を大きくしたことを特徴とする印刷用スキージ。 - スキージホルダーに取り付け支持され、可撓性のある低硬度弾性体で形成された上部スキージ本体と、
前記上部スキージ本体の下端部に接着剤を用いないウレタン結合により直接的に一体結合され、印刷時にメタルマスクと接触する高硬度弾性体で形成された先端部スキージとを備え、
上部スキージ本体は、結合面となる下端面形状が幅方向に沿って側断面波形状を呈しており、先端部スキージは、結合面となる上端面形状が幅方向に沿って側断面波形状を呈しており、前記上部スキージ本体と前記先端部スキージとの結合部の表面積を大きくしたことを特徴とする印刷用スキージ。 - 上部スキージ本体は可撓性のある低硬度ウレタンからなるJIS硬度A60°〜90°の低硬度弾性体で形成され、先端部スキージは高硬度ウレタンからなるJIS硬度A95°〜130°の高硬度弾性体で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の印刷用スキージ。
- 低硬度弾性体からなる上部スキージ本体と高硬度弾性体からなる先端部スキージの結合部境界線の硬度は、側断面で見た場合、スキージの移動方向の前後両端部の硬度が高く、前後両端部から中央部に向かって次第に硬度が低くなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の印刷用スキージ。
- 低硬度弾性体からなる上部スキージ本体と高硬度弾性体からなる先端部スキージの結合部境界線の硬度は、側断面で見た場合、スキージの移動方向の前後両端部の硬度が低く、前後両端部から中央部に向かって次第に硬度が高くなるようにしたことを特徴とする請求項2記載の印刷用スキージ。
- 高硬度ウレタンからなる高硬度弾性体で形成された先端部スキージの前端部及び後端部と下端面との交点の直角部を僅かに面取りして鈍角状に形成し、先端部スキージが損傷しないようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の印刷用スキージ。
- 上部スキージ本体は、後部背面側全体を覆うようにスキージホルダー本体により取り付け支持され、前部正面側は下端部を残して残りの全体を前部スキージホルダーにより覆われており、先端部スキージは、前端部と下端面が前記スキージホルダー本体及び前部スキージホルダーにより覆われず露出するようにスキージホルダーにセットされることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の印刷用スキージ。
Priority Applications (1)
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JP2014117187A JP2015229306A (ja) | 2014-06-06 | 2014-06-06 | 印刷用スキージ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014117187A JP2015229306A (ja) | 2014-06-06 | 2014-06-06 | 印刷用スキージ |
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JP2014117187A Pending JP2015229306A (ja) | 2014-06-06 | 2014-06-06 | 印刷用スキージ |
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2014
- 2014-06-06 JP JP2014117187A patent/JP2015229306A/ja active Pending
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