JP2015227305A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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恵理子 北島
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輝男 堀住
晶子 高橋
Akiko Takahashi
晶子 高橋
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Abstract

【課題】皮膚に塗布した際、皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成し、皮膚の水分蒸散に対して高い水分閉塞性、すなわち高い保湿性が得られ、塗布時の使用感が良好で、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、さらに、保存安定性に優れる皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】(A)高級アルコール、
(B)高級脂肪酸、
(C)塩基、
(D)(D1)(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー、及び(D2)多糖類、
(E)成分(A)及び(B)以外の油剤、
(F)水性溶剤
を含有し、成分(B)が、(B1)25℃で固体状の脂肪酸と(B2)25℃で液体状の脂肪酸を含み、その質量比(B1)/(B2)が、1〜50であり、
成分(A)及び(B)の合計含有量(A)+(B)が、1〜12質量%であり、
成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(B)]が、0.2〜0.7であり、
成分(B)に対する成分(C)のモル比(C)/(B)が、10〜120モル%である、皮膚化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚化粧料に関する。
皮膚化粧料には、保湿効果の観点から、油剤や水溶性高分子が配合されている。しかし、保湿効果を向上させるためにこれら成分を増量していくと、使用感が悪くなったり、安定性が低下するといった課題が生じる。このため、従来、種々の検討がされていている。
例えば、特許文献1には、脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された1種以上の油分、ならびに前記油分に可溶な1種以上の高分子を含有する水中油型乳化組成物が、経時安定性が良好であることが記載されている。また、特許文献2には、トラネキサム酸類、キサンタンガム、グリセリンを含有する皮膚外用剤組成物が、トラネキサム酸類を配合することによって生じるべたつきやきしみが抑制され、みずみずしい使用感で肌へのなじみも良好であることが記載されている。さらに、特許文献3には、エチルセルロース及び/又はエチルヒドロキシエチルセルロースを含む油相中に、特定のエステル化合物を含有する皮膚外用剤が、べたつきがなく、使用性、安定性が良好であることが記載されている。
特開2003−253144号公報 特開2010−116392号公報 特開2000−219617号公報
従来の皮膚外用剤では、使用できる油の種類が限られており、また、近年の高い市場要求に対しては、いまだ、塗布時の使用感に劣り、べたつかずに十分な保湿性を得ることはできず、保存安定性においても満足できるものではなかった。さらに、使用者の嗜好も従来の化粧水のようにさらさらしたものから、より高級感のある化粧料の特性として、つや感、厚み感やとろみ感が求められるようになってきている。しかしながら、保存安定性と使用感に優れ、つや感があり、さらに、べたつきがなく、厚み感やとろみ感(使用感)にも優れる化粧料は得られていなかった。
本発明は、皮膚に塗布した際、皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成し、皮膚の水分蒸散に対して高い水分閉塞性、すなわち高い保湿性が得られ、塗布時の使用感が良好で、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、さらに、保存安定性に優れる皮膚化粧料に関する。
本発明者らは、高級アルコール、高級脂肪酸、塩基、特定のポリマー、油剤及び水性溶剤を、特定の割合で組み合わせて用いれば、前記課題を解決した皮膚化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)高級アルコール、
(B)高級脂肪酸、
(C)塩基、
(D)(D1)(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー、及び(D2)多糖類、
(E)成分(A)及び(B)以外の油剤、
(F)水性溶剤
を含有し、成分(B)が、(B1)25℃で固体状の脂肪酸と(B2)25℃で液体状の脂肪酸を含み、その質量比(B1)/(B2)が、1〜50であり、
成分(A)及び(B)の合計含有量(A)+(B)が、1〜12質量%であり、
成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(B)]が、0.2〜0.7であり、
成分(B)に対する成分(C)のモル比(C)/(B)が、10〜120モル%である、
皮膚化粧料に関する。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚に塗布した際、皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成し、皮膚の水分蒸散に対して高い水分閉塞性、すなわち高い保湿性が得られ、しかも、塗布時に厚み感やとろみ感があり、使用感が良好で、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、さらに、保存安定性に優れたものである。
本発明において、塗布時のとろみ感とは、液体に多少の粘度や曳糸性がある状態であり、また、塗布時の厚み感とは、手のひらを用いて剤を肌上にひろげるとき、手のひらと肌との間に剤が残り、摩擦が少ない状態をいう。
(A)高級アルコール:
本発明で用いられる成分(A)の高級アルコールは、炭素数12〜24のものが好ましく、炭素数14〜22のものがより好ましく、16〜22のものがさらに好ましい。
成分(A)としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、リノレニルアルコール、オレイルアルコール、アラキジルアルコール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール、リグノセリルアルコール等が挙げられる。
これらのうち、保存安定性、塗布時の厚み感、つや感及び保湿性を向上させる観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好まし。
また、成分(A)は、保存安定性を向上させる観点から、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールを2種以上含むことが好ましく、少なくとも一方の高級アルコールがセチルアルコール、ステアリルアルコールのいずれかであることがより好ましく、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールとして、セチルアルコールとステアリルアルコールとを含むことがさらに好ましい。
成分(A)の高級アルコールが、炭素数が互いに2以上異なる高級アルコールを2種以上含む場合、炭素数18〜24の高級アルコールと、炭素数12〜16の高級アルコールを含むのが好ましく、これらの質量比(炭素数18〜24の高級アルコール/炭素数12〜16の高級アルコール)は、同様の観点から、全組成中に、9/1〜1/9であるのが好ましく、8/2〜4/6がより好ましく、7/3〜5.5/4.5がさらに好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性、使用感及び保湿性を向上させる観点から、全組成中に0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、1.5質量%以上がさらに好ましく、1.8質量%以上がさらより好ましく、6質量%以下が好ましく、5.5質量%以下がより好ましく、5.2質量%以下がさらに好ましく、4.5質量%以下がさらにより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.5〜6質量%が好ましく、1〜5.5質量%がより好ましく、1.5〜5.2質量%がさらに好ましく、1.8〜4.5質量%がさらにより好ましい。
(B)高級脂肪酸:
本発明で用いられる成分(B)の高級脂肪酸は、(B1)25℃で固体状の脂肪酸と(B2)25℃で液体状の脂肪酸を含み、その質量比(B1)/(B2)が、1〜50である。
本発明において、25℃で固体状とは、20℃で固体状とは、ASTM規格 ASTMD4359−90に規定される固液判定基準により、固体状と判断されるものである。また、本発明において、25℃で液体状とは、前記基準において、液状と判断されるものである。
(B1)25℃で固体状の脂肪酸としては、炭素数12〜22の直鎖脂肪酸が挙げられ、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
成分(B1)としては、保存安定性の向上の観点から、炭素数12〜22の直鎖脂肪酸が好ましく、炭素数14〜20の直鎖脂肪酸がより好ましく、具体的には、パルミチン酸、ステアリン酸が好ましく、ステアリン酸がより好ましい。
また、(B2)25℃で液体状の脂肪酸としては、炭素数12〜24の不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸が挙げられ、例えば、オレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸等が挙げられる。また、大豆油、綿実油等の植物油又は硬化油から抽出した分岐脂肪酸や、植物油を原料とするダイマー酸の製造における副産物として生成する分岐脂肪酸などを使用することもできる。
成分(B2)としては、保存安定性及び保湿効果の向上の観点から、炭素数12〜24の不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸が好ましく、炭素数14〜22の不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸がより好ましく、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸がさらに好ましく、具体的には、オレイン酸、イソステアリン酸が好ましく、イソステアリン酸がより好ましい。
成分(B)において、(B1)及び(B2)の質量比(B1)/(B2)は、保存安定性、保湿性及びつや感を向上させる観点から、1以上であり、5以上が好ましく、10以上がより好ましく、50以下であり、40以下が好ましく、30以下がより好ましい。また、(B1)及び(B2)の質量比(B1)/(B2)は、1〜50であり、5〜40が好ましく、10〜30がより好ましい。
成分(B)は、後述の成分(C)で中和することにより、化粧料中にラメラ状のα−ゲル構造を形成することができる。従って、成分(B)は、化粧料中では、脂肪酸又はその塩として存在するが、本発明においては、成分(B)の含有量は、脂肪酸に換算した量である。
本発明の皮膚化粧料は、ツヤ感に優れるが、これは、本発明の皮膚化粧料が皮膚表面に均一で柔軟なラメラ状のα−ゲル構造の皮膜を形成するために、長時間、皮膚表面に油剤が皮膚上に留まるためと考えられる。
成分(B)は、(B1)及び(B2)を含み、その合計含有量は、保存安定性、塗布時の厚み感、つや感及び保湿性を向上させる観点から、全組成中に0.5質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、1.8質量%以上がさらに好ましく、6質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3.8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.5〜6質量%が好ましく、1.5〜4質量%がより好ましく、1.8〜3.8質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)及び(B)の合計含有量(A)+(B)は、保存安定性、塗布時のとろみ感、厚み感、つや感及び保湿性を向上させる観点から、全組成中に、1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、2.5質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、12質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、9.5質量%以下がより好ましく、9質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(B)の合計含有量(A)+(B)は、全組成中に1〜12質量%であり、2〜10質量%が好ましく、2.5〜9.5質量%がより好ましく、3〜9質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(B)]は、保存安定性及び保湿性を向上させる観点から、0.2以上であり、0.25以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.7以下であり、0.65以下が好ましく、0.6以下がより好ましい。また、成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(B)]は、0.2〜0.7であり、0.25〜0.65が好ましく、0.3〜0.6がより好ましい。
(C)塩基:
成分(C)の塩基としては、制限されず、有機塩基、無機塩基のいずれでも良い。
成分(C)は、成分(B)の中和剤として、また、後述の(D1)(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー等の中和剤としても働くと考えられる。
成分(C)としては、例えば、L−アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基性アミノ酸;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパンジオール、トリスヒドロキシメチルアミノエタン等のアルカノールアミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸2水素カリウム等の無機塩基が挙げられる。
これらのうち、保存安定性を向上させる観点から、アミノメチルプロパノール、L−アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、L−アルギニンがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性を向上させる観点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.02質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、2質量%以下が好ましく、1.8質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.01〜2質量%が好ましく、0.02〜1.8質量%がより好ましく、0.1〜1.5質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(C)のモル比(C)/(B)は、保存安定性を向上させる観点から、10モル%以上であり、40モル%以上が好ましく、55モル%以上がより好ましく、70モル%がさらに好ましく、80モル%以上がよりさらに好ましく、120モル%以下であり、118モル%以下が好ましく、115モル%以下がより好ましく、113モル%以下がさらに好ましく、110モル%以下がよりさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(C)のモル比(C)/(B)は、10〜120モル%であり、40〜118モル%が好ましく、55〜115モル%がより好ましく、70〜113モル%がさらに好ましく、80〜110モル%がよりさらに好ましい。
(D)ポリマー:
本発明の皮膚化粧料は、成分(D)として、(D1(アルキル変性)カルボキシビニルポリマーと、(D2)多糖類を含有する。
(D1)(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー:
成分(D1)の(アルキル変性)カルボキシビニルポリマーは、カルボキシビニルポリマー、又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを意味する。
カルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基を有する水溶性のビニルポリマーであり、例えば、ポリアクリル酸が挙げられる。カルボキシビニルポリマーを中和して、塩と為し、構造を作らせるための塩基残基としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩等が好ましく例示できる。かかる塩基残基は、その含有量をカルボキシビニルポリマーに対して、2当量以下、より好ましくは1.5当量以下に調整することが好ましい。この様な形態を取ることにより、耐塩性の高いゲルが形成するためである。具体的には、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上、Noveon Inc.社製)、シンタレン(和光純薬工業社製)、AQPEC HV−501E(住友精化社製)などの市販品を使用することができる。
また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸とメタクリル酸アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数8〜30)との共重合体であり、例えば、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2、カーボポールEDT2020、カーボポール1382(以上、Noveon Inc.社製)などの市販品を使用することができる。
本発明においては、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿性を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、(D1)は、カルボキシビニルポリマーが好ましい。
成分(D1)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿性を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、1質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましく、0.4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D1)の含有量は、全組成中に0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.7質量%がより好ましく、0.1〜0.4質量%がさらに好ましい。
(D2)多糖類:
成分(D2)の多糖類としては、(D21)セルロース系高分子、(D22)それ以外の多糖類が挙げられる。
(D22)セルロース系高分子としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等が挙げられる。
セルロース系高分子としては、塗布時のとろみ感、厚み感を向上させ、ベタつきを抑制する点から、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、ヒドロキシエチルセルロースがより好ましい。また、その平均置換度は、同様の観点から、0.5〜2が好ましい。
セルロース系高分子の平均分子量は、使用感を向上させる観点から、100,000以上が好ましく、150,000以上がより好ましく、180,000以上がより好ましく、3,000,000以下が好ましく、1,000,000以下がより好ましく、500,000以下がさらに好ましい。
本発明において、平均置換度は、NMRにより求められ、平均分子量は、標準物質をポリエチレンオキシドとしてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)−多角度レーザー光散乱検出装置(MALLS)システムを用いることにより測定される。
成分(D21)のセルロース系高分子は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿性を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、1質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましく、0.6質量%以下がさらに好ましいく、0.5質量%以下がさらにより好ましい。また、成分(D21)の含有量は、全組成中に0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.7質量%がより好ましく、0.1〜0.6質量%がさらに好ましく、0.1〜0.5質量%がさらにより好ましい。
(D22)セルロース系高分子以外の多糖類としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、クイーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及び/又はその塩、コンドロイチン硫酸及び/又はその塩等が挙げられ、塗布時のとろみ感、厚み感を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、キサンタンガム、グアーガムが好ましく、キサンタンガムがより好ましい。
成分(D22)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿性を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、1質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましく、0.4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D22)の含有量は、全組成中に0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.7質量%がより好ましく、0.1〜0.4質量%がさらに好ましい。
本発明においては、成分(D2)として、成分(D21)及び(D22)を組み合わせて用いるのが好ましく、成分(D)は、塗布時のとろみ感及び厚み感を向上させる観点から、成分(D1)と、成分(D21)及び(D12)を含むものが好ましい。
本発明において、成分(D1)に対する成分(D21)及び(D22)の合計量[(D21)+(D22)]の質量比[(D21)+(D22)]/(D1)は、塗布時のとろみ感及び厚み感を向上させる観点から、0.1以上が好ましく、0.4以上がより好ましく、0.6以上がさらに好ましく、0.8以上がよりさらに好ましく、10以下が好ましく、7以下がより好ましく、4以下がさらに好ましく、3以下がよりさらに好ましい。また、成分(D1)に対する成分(D21)及び(D22)の合計量[(D21)+(D22)]の質量比[(D21)+(D22)]/(D1)は、0.1〜10が好ましく、0.4〜7がより好ましく、0.6〜4がさらに好ましく、0.8〜3がよりさらに好ましい。
成分(D)の3種のポリマーの合計含有量(D1)+(D21)+(D22)は、塗布時のとろみ感、厚み感、塗布後の保湿性を向上させ、ベタつきを抑制する観点から、全組成中に0.05質量%以上が好ましく、0.08質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、0.2質量%以上がよりさらに好ましく、0.25質量%以上がさらに好ましく、2質量%以下が好ましく、1.7質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましく、1.1質量%以下がよりさらに好ましく、1.0質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の3種のポリマーの合計含有量(D1)+(D21)+(D22)は、全組成中に0.05〜2質量%が好ましく、0.08〜1.7質量%がより好ましく、0.1〜1.5質量%がさらに好ましく、0.2〜1.1質量%がよりさらに好ましく、0.25〜1.0質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(D)の質量比(D)/[(A)+(B)]は、塗布時のとろみ感、厚み感、つや感、及び塗布後のベタつきを抑制する観点から、0.05以上が好ましく、0.07以上がより好ましく、0.08以上がさらに好ましく、0.09以上がよりさらに好ましく、0.10以上がさらに好ましく、0.5以下が好ましく、0.4以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましく、0.3以下がよりさらに好ましく、0.23以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(D)の質量比(D)/[(A)+(B)]は、0.05〜0.5が好ましく、0.07〜0.4がより好ましく、0.08〜0.35がさらに好ましく、0.09〜0.3がよりさらに好ましく、0.10〜0.23がさらに好ましい。
(E)成分(A)及び(B)以外の油剤:
成分(E)の油剤は、前記成分(A)及び(B)以外のものであり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。例えば、エーテル油、エステル油、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。
エーテル油としては、保湿性を向上させる観点から、炭素数8〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を有するエーテルが好ましく、例えば、アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ノニルフェニルエーテル、ドデシルジメチルブチルエーテル、セチルジメチルブチルエーテル等が挙げられる。また、特開平11−139924号公報記載のジアルキルエーテルも有用な油剤として使用できる。
エステル油としては、保湿性を向上させる観点から、炭素数8〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸と、炭素数2〜28の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアルコールとのエステル油が好ましく、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、トリカプロイン、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸セチル、乳酸テトラデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)等が挙げられ、これらは天然由来であってもよい。
炭化水素油としては、保湿性を向上させる観点から、直鎖又は分岐鎖の炭化水素油のいずれでも良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、(重質)流動イソパラフィン、イソドデカン、ポリブテン、スクワラン、スクワレン、ワセリン等が挙げられる。これらのうち、保湿性を向上させる観点から、流動パラフィン、(重質)流動イソパラフィン、イソドデカン、スクワラン、ワセリンが好ましく、流動パラフィン、イソドデカン、ワセリンがより好ましい。
シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、トリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、べたつきを抑制し、保湿性を向上させる観点から、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサンが好ましく、メチルポリシロキサンがより好ましい。
同様の観点から、25℃における粘度が20mPa・s以下のシリコーン油が好ましい。本発明において、粘度は、B型粘度計TVB−10 (ローターNo1,12回転)(東機産業社製)により測定される。
成分(E)の油剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、保湿性を向上させる観点から、エーテル油、炭化水素油の少なくとも一種を含むことが好ましく、エーテル油、炭化水素の両方を含むことがより好ましい。
成分(E)の含有量は、油剤の皮膚への浸透及び皮膚柔軟性を向上させる観点から、全組成中に0.001質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に0.001〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、2〜15質量%がさらに好ましい。
(F)水性溶剤:
成分(F)の水性溶剤は、水と相溶性を有する溶剤であり、例えば、水;エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール;エチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール;分子量30,000未満、好ましくは10,000未満のポリエチレングリコール;分子量5,000未満、好ましくは1,000未満のポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
成分(F)としては、保存安定性及び保湿性を向上させる観点から、水、エタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールが好ましく、水、グリセリンがより好ましい。
成分(F)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、保存安定性及び保湿性を向上させる観点から、全組成中に50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、95質量%以下が好ましく、93質量%以下がより好ましく、90質量%以下がさらに好ましい。また、成分(F)の含有量は、全組成中に50〜95質量%が好ましく、60〜93質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましい。
本発明の皮膚化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、殺菌剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、粉体、香料、抗炎症剤、美白剤、制汗剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を、適宜含有することができる。
本発明の皮膚化粧料は、通常の方法により、配合成分を混合することにより、製造することができる。水中油型乳化化粧料として好適である。
本発明の皮膚化粧料は、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液などとすることができ、クリーム、ジェルとして使用することがより好ましい。また、織布、不織布等のシート状基材に含浸又は塗布したシート状化粧料とすることもできる。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚、好ましくは、頭皮を除く、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
実施例1〜15、比較例1〜3
表1及び表2に示す組成の皮膚化粧料を製造し、塗布膜におけるα型構造の形成の有無、保存安定性、塗布時のとろみ感、塗布時の厚み感、べたつきのなさ、保湿性及びつや感を評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
(製造方法)
成分(C)、(D)及び(F)を混合し、60〜100℃で溶解させ均一に分散させて水相部とする。成分(A)、(B)及び(E)を混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却して、皮膚化粧料を得た。
(評価方法)
(1)塗布膜におけるα型構造の形成の有無:
黒色人工皮革(セラヌバック クロ、オカモト化成品社製)の表面に、アプリケーター(YOSHIMITSU社製)を用いて、各化粧料を0.1mmの厚さで塗布し、1日室温で乾燥させた。乾燥皮膜を分取し、広角X線回折測定により、乾燥皮膜の相状態を解析した。得られたX線回折プロファイルにおいて、約21.5°における回折ピークの有無を観察し、結果を以下のように示した。
α型:被膜を形成し、構造がα型。
−:被膜を形成せず。または構造が非α型を含む。
(2)保存安定性:
マイティバイヤルNo.7(マルエム社製)に、各皮膚化粧料を、バイアル底部より50mmになるように入れ、温度50℃、相対湿度30%環境下で2週間保存した。その後、水の分離の有無を目視により観察し、以下の基準で評価した。
5;水の分離は観察されない。
4;底部に約1mm未満の水の分離が観察される。
3;底部に約1mm以上5mm未満の水の分離が観察される。
2;底部に約5mm以上10mm未満の水の分離が観察される。
1;底部に約10mm以上の水の分離が観察される。
(3)塗布時のとろみ感(使用感):
専門のパネラー10人により、各皮膚化粧料を前腕内側部に使用したとき、塗布時のとろみ感について下記基準により官能評価し、平均値を求めた。
5;とろみ感が非常にある。
4;とろみ感がある。
3;とろみ感がややある。
2;とろみ感があまりない。
1;とろみ感がない。
(4)塗布時の厚み感(使用感):
専門のパネラー10人により、各皮膚化粧料を前腕内側部に使用したとき、塗布時の厚み感について下記基準により官能評価し、平均値を求めた。
5;厚み感が非常にある。
4;厚み感がある。
3;厚み感がややある。
2;厚み感があまりない。
1;厚み感がない。
(5)べたつきのなさ(使用感):
専門のパネラー10人により、各皮膚化粧料を前腕内側部に使用したとき、塗布後のべたつきのなさについて下記基準により官能評価し、平均値を求めた。
5;べたつきが全くない。
4;べたつきがほとんどない。
3;べたつきがあまりない。
2;べたつきがややある。
1;べたつきがある。
(6)保湿性:
前腕内側を石鹸で洗浄し、タオルドライ後10分経過後、洗浄後の前腕内側部の皮膚水分量をコルネオメータ(Courage + Khazaka electronic GmbH)にてする。次に、各液状オイル組成物を20μL/cm2塗布し、6時間後、同じ部位をコルネオメータにて測定する。塗布前後でのコルネオ値の変化量を求めた。コルネオ値の変化量が大きいほど、体内から蒸散される水分が液状オイル組成物に保持されている、すなわち保湿性が優れていることを示す。なお、本試験は、20℃、湿度40%の環境下でおこなった。
5:変化量が30以上である。
4:変化量が25以上30未満である。
3:変化量が20以上25未満である。
2:変化量が15以上20未満である。
1:変化量が15未満である。
(7)つや感:
専門のパネラー10人により、各皮膚化粧料を前腕内側部に使用したとき、塗布後のつや感について下記基準により官能評価し、平均値を求めた。
5;つや感が非常にある。
4;つや感がある。
3;つや感がややある。
2;つや感があまりない。
1;つや感がない。
Figure 2015227305
Figure 2015227305
実施例16(ボディミルク)
以下に示す組成のボディミルクを製造した。
得られたボディミルクは、保存安定性に優れ、塗布時にとろみ感や厚み感があり、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、保湿性にも優れたものである。
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 1.5(質量%)
セタノール(セチルアルコール NX、高級アルコール工業社製)1.5
ステアリン酸(精製ステアリン酸 550V、花王社製) 2.15
イソステアリン酸(イソステアリン酸、日産化学工業社製) 0.1
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール981、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.2
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)
0.2
ヒドロキシエチルセルロース
(HECダイセル SE400、ダイセルファインケム社製) 0.2
リン酸二水素カリウム 0.1
L−アルギニン 0.17
48%水酸化カリウム液 0.7
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.01
グリセリン 15
トリメチルグリシン 0.1
コハク酸 0.05
ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル
(エマルゲン 1620G、花王社製) 0.5
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1
重質流動イソパラフィン(パールリーム 18、日油社製) 2
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 4
フェノキシエタノール 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
ホホバ油 0.5
ラベンダー油 0.001
月見草油 0.001
精製水 69.668
合計 100
(製法)
水溶成分であるグリセリン、トリメチルグリシン、コハク酸、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるリン酸二水素カリウム、L−アルギニン、48%水酸化カリウム液を加え水相部とする。
ステアリルアルコール、セタノール、ステアリン酸、イソステアリン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル、ワセリン、重質流動イソパラフィン、ホホバ油、ラベンダー油及び月見草油を混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却して、ボディミルクを得た。
実施例17(クリーム)
以下に示す組成のクリームを製造した。
得られたクリームは、保存安定性に優れ、塗布時にとろみ感や厚み感があり、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、保湿性にも優れたものである。
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 2(質量%)
セタノール(セチルアルコール NX、高級アルコール工業社製)2
パルミチン酸(パルミチン酸98、ミヨシ油脂社製) 3
オレイン酸(EXTRA OLEIN 99、日油社製) 0.5
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール980、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.3
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)
0.25
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-H、日本曹達社製) 0.25
L−アルギニン 0.2
48%水酸化カリウム液 0.8
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.1
グリセリン 15
ジグリセリン 5
1,3−ブチレングリコール 5
イソステアリルグリセリルエーテル(GE−IS(U)、花王社製)
0.1
モノステアリン酸ソルビタン
(レオドール SP−S10V、花王社製) 0.1
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1
重質流動イソパラフィン (パールリーム 18、日油社製) 1
流動イソパラフィン 2
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 5
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.01
アスナロ抽出液 1
マロニエ抽出液 3
水溶性ショウキョウエキス 0.5
ユーカリエキス 2
精製水 49.59
合計 100
(製法)
水溶成分であるグリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル、エデト酸二ナトリウム及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるL−アルギニン、48%水酸化カリウム液を加え水相部とする。
ステアリルアルコール、セタノール、パルミチン酸、オレイン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、ワセリン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン及びパラオキシ安息香酸エチルを混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却した後、アスナロ抽出液、マロニエ抽出液、水溶性ショウキョウエキス及びユーカリエキスを加えて均一に溶解して、クリームを得た。
実施例18(乳液)
以下に示す組成の乳液を製造した。
得られた乳液は、保存安定性に優れ、塗布時にとろみ感や厚み感があり、塗布後には、べたつきがなく、つや感が得られ、保湿性にも優れたものである。
(成分)
ステアリルアルコール
(ステアリルアルコール NX、高級アルコール工業社製) 2(質量%)
ベヘニルアルコール
(ベヘニルアルコール 70、高級アルコール工業社製) 1
ステアリン酸(精製ステアリン酸 550V、花王社製) 2
イソステアリン酸(イソステアリン酸、日産化学工業社製) 0.3
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール981、Lubrizol Advanced Materials,Inc.製) 0.15
キサンタンガム(ケルデント、DSP五協フード&ケミカル社製)
0.15
ヒドロキシエチルセルロース
(HECダイセル SE600、ダイセルファインケム社製) 0.15
L−アルギニン 1
セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル
(ASE−166K、花王社製) 0.05
グリセリン 10
トリメチルグリシン 0.1
ワセリン(スーパーホワイトプロトペット、Sonneborn,LLC製) 1.5
スクワラン 0.8
メチルポリシロキサン
(シリコーン KF−96A−6CS、信越化学工業社製) 6
ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル
(エマルゲン 1620G、花王社製) 0.5
フェノキシエタノール 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
精製水 73.95
合計 100
(製法)
水溶成分であるグリセリン、トリメチルグリシン、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル及び精製水を混合し、60〜100℃で溶解させ、メチルポリシロキサンに分散させたカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースを加え、均一に分散させた後、塩基成分であるL−アルギニンを加え水相部とする。
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、イソステアリン酸、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ワセリン、スクワラン及びポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテルを混合し、60〜100℃で溶解させ、均一にし、油相部とする。水相部と油相部とを混合して均一にし、室温(25℃)まで冷却し、乳液を得た。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
    (A)高級アルコール、
    (B)高級脂肪酸、
    (C)塩基、
    (D)(D1)(アルキル変性)カルボキシビニルポリマー、及び(D2)多糖類、
    (E)成分(A)及び(B)以外の油剤、
    (F)水性溶剤
    を含有し、成分(B)が、(B1)25℃で固体状の脂肪酸と(B2)25℃で液体状の脂肪酸を含み、その質量比(B1)/(B2)が、1〜50であり、
    成分(A)及び(B)の合計含有量(A)+(B)が、1〜12質量%であり、
    成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(B)]が、0.2〜0.7であり、
    成分(B)に対する成分(C)のモル比(C)/(B)が、10〜120モル%である、皮膚化粧料。
  2. 成分(D1)に対する成分(D2)の質量比(D2)/(D1)が、0.1〜10である請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 成分(D)のポリマーの合計含有量が、全組成中に0.05〜2質量%である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
  4. 成分(D2)の多糖類が、(D21)セルロース系高分子と(D22)それ以外の多糖類を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
  5. 成分(A)及び(B)の合計量[(A)+(B)]に対する成分(D)の質量比(D)/[(A)+(B)]が、0.05〜0.5である請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
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