JP2015225807A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、セパレータの誤組を可及的に抑制することができ、所望の燃料電池スタックを容易且つ効率的に組み立てることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10を構成するアノード側セパレータ26は、セパレータ面内中央Oを中心に点対称形状に設定される。セパレータ面内の短辺側の対称位置には、第1ノック孔57aと、前記第1ノック孔57aよりも小さな開口直径に設定される第2ノック孔57bとが形成される。第1ノック孔57aには、第1ノックピン60aが挿入される一方、第2ノック孔57bには、前記第1ノックピン60aよりも小径な第2ノックピン60bが挿入される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を設け、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池を備える燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方側にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ設けられた電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、燃料電池が構成されている。この燃料電池は、所定の数だけ積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。
車載用燃料電池スタックでは、相当に多数の発電セルが積層されている。このため、各発電セル同士を正確に位置決めするとともに、所望のシール性を確保する必要がある。そこで、例えば、特許文献1では、燃料電池を構成する平板状部品を正確に積層してセルを構成し、このセルも位置ずれすることなく積層して燃料電池を組み立てることのできる方法を提案している。
具体的には、図5に示すように、スタック加圧用の加圧板1にセル組立用位置決め穴2が穿設され、これに端面を面取りした長いノックピン3が挿入されて直立している。次に、位置決め穴2が穿設された燃料電池構成用平板状部品は、順次、それぞれの位置決め穴2にノックピン3を嵌合させることにより、セル4を構成している。さらに、所要のセル数だけ繰り返し積層してスタック5が構成された後、加圧プレートを用いて締め付け固定されている。
特開平09−134734号公報
しかしながら、上記の組立方法では、燃料電池構成用平板状部品が、位置決め穴2にノックピン3が嵌合されてセル4を構成する際、前記燃料電池構成用平板状部品を反転させて配置するおそれがある。これにより、セル4の誤組が惹起され易く、所望のスタック5を効率的に組み立てることができないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、セパレータの誤組を可及的に抑制することができ、所望の燃料電池スタックを容易且つ効率的に組み立てることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、電解質膜の両側に電極を設け、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池を備えている。複数の燃料電池が積層されることにより、積層体が構成されている。
セパレータは、長方形状を有し、セパレータ面内中央を中心に点対称形状に構成されている。そして、セパレータ面内の短辺側の対称位置には、第1ノック孔と、前記第1ノック孔よりも小さな開口直径に設定される第2ノック孔とが形成されている。第1ノック孔には、燃料電池の積層方向に延在し、積層体を一体に貫通して位置決めを行う第1ノックピンが挿入されている。一方、第2ノック孔には、第1ノックピンよりも小径に構成され、積層方向に延在し、積層体を一体に貫通して位置決めを行う第2ノックピンが挿入されている。
また、この燃料電池スタックでは、第1ノックピンの直径は、第2ノック孔の開口直径よりも大径に設定されることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックでは、セパレータには、第1ノック孔が形成される第1樹脂部と、第2ノック孔が形成される第2樹脂部と、が設けられることが好ましい。
さらにまた、セパレータ面内の一方の短辺には、酸化剤ガスを積層方向に流通させる酸化剤ガス供給連通孔が形成され、前記セパレータ面内の他方の短辺には、前記酸化剤ガスを前記積層方向に流通させる酸化剤ガス排出連通孔が形成されることが好ましい。その際、酸化剤ガス供給連通孔の開口面積は、酸化剤ガス排出連通孔の開口面積よりも小さく設定されるとともに、一方の短辺には、第1ノック孔が設けられ、且つ、他方の短辺には、第2ノック孔が設けられることが好ましい。
本発明によれば、セパレータ面内の対称位置に設けられた第1ノック孔と第2ノック孔とは、互いに異なる開口直径に設定されている。このため、セパレータが反転された姿勢では、第1ノックピンが、第2ノック孔に対する挿入用ノックピンとなっている。その際、第1ノックピンは、第2ノックピンよりも大径に設定される一方、第2ノック孔は、第1ノック孔よりも小さな開口直径に設定されている。
従って、第1ノックピンを第2ノック孔に挿入させることができず、簡単な構成で、セパレータの誤組を可及的に抑制することが可能になる。これにより、所望の燃料電池スタックを容易且つ効率的に組み立てることができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、IV−IV線断面図である。 特許文献1に開示されている燃料電池の組立方法の説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が、立位姿勢で水平方向(矢印A方向)又は矢印C方向(重力方向)に積層される積層体13を有する。燃料電池スタック10は、例えば、車載用燃料電池スタックを構成し、図示しない燃料電池車両(燃料電池電気自動車)に搭載される。
図1及び図2に示すように、積層体13の積層方向一端には、第1ターミナルプレート14a、第1絶縁プレート16a及び第1エンドプレート18aが、外方に向かって順次配設される。積層体13の積層方向他端には、第2ターミナルプレート14b、第2絶縁プレート16b及び第2エンドプレート18bが、外方に向かって順次配設される。
第1エンドプレート18aの中央側には、第1絶縁プレート16aの凹部を介して第1ターミナルプレート14aが収容されるとともに、前記第1ターミナルプレート14aに接続された第1出力端子19aが、前記第1エンドプレート18aの外方に延在する。第2エンドプレート18bの中央側には、第2絶縁プレート16bの凹部を介して第2ターミナルプレート14bが収容されるとともに、前記第2ターミナルプレート14bに接続された第2出力端子19bが、前記第2エンドプレート18bの外方に延在する。
第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bは、横長の長方形状を有するとともに、各長辺間には、積層体13の外方に沿って第1連結バー20aが配置される。第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bの各短辺間には、積層体13の外方に沿って第2連結バー20bが配置される。第1連結バー20a及び第2連結バー20bは、それぞれ第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bとにねじ21を介して固定される。
図2及び図3に示すように、燃料電池12は、電解質膜・電極構造体22と、前記電解質膜・電極構造体22を挟持するカソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26とを備える。カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の外形形状は、それぞれセパレータ面内中央Oを中心に点対称形状に構成される。
カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26は、横長形状を有するとともに、長辺が水平方向(矢印B方向)に延在し且つ短辺が重力方向(矢印C方向)に延在するように構成される。なお、短辺が水平方向に延在し且つ長辺が重力方向に延在するように構成してもよい。
図3に示すように、燃料電池12の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス供給連通孔28aと燃料ガス排出連通孔30bとが上下に設けられる。酸化剤ガス供給連通孔28aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス排出連通孔30bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
燃料電池12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔30aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔28bとが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔28aの開口面積は、酸化剤ガス排出連通孔28bの開口面積よりも小さく設定されるとともに酸化剤ガス排出連通孔28bは燃料電池12の一端縁部にある酸化剤ガス供給連通孔28aよりも短手方向(矢印C方向)下方へと延在している。燃料ガス供給連通孔30a及び燃料ガス排出連通孔30bの開口面積は、酸化剤ガス供給連通孔28aの開口面積よりも小さく設定される。
燃料電池12の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方側には、すなわち、酸化剤ガス供給連通孔28a及び燃料ガス排出連通孔30b側には、矢印A方向に互いに連通して、2つの冷却媒体供給連通孔32aが設けられる。各冷却媒体供給連通孔32aは、冷却媒体を供給するものであり、互いに対向する辺に設けられる。
燃料電池12の短辺方向の両端縁部他方側には、すなわち、燃料ガス供給連通孔30a及び酸化剤ガス排出連通孔28b側には、矢印A方向に互いに連通して、2つの冷却媒体排出連通孔32bが設けられる。各冷却媒体排出連通孔32bは、冷却媒体を排出するものであり、互いに対向する辺に設けられる。
図2及び図3に示すように、電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)34を備える。固体高分子電解質膜34は、カソード電極36及びアノード電極38に挟持される。
カソード電極36及びアノード電極38は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜34の両面に形成される。
カソード側セパレータ24の電解質膜・電極構造体22に向かう面24aには、酸化剤ガス供給連通孔28aと酸化剤ガス排出連通孔28bとを連通する酸化剤ガス流路40が形成される。酸化剤ガス流路40は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノード側セパレータ26の電解質膜・電極構造体22に向かう面26aには、燃料ガス供給連通孔30aと燃料ガス排出連通孔30bとを連通する燃料ガス流路42が形成される。燃料ガス流路42は、矢印B方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノード側セパレータ26の面26bと隣接するカソード側セパレータ24の面24bとの間には、冷却媒体供給連通孔32a、32aと冷却媒体排出連通孔32b、32bとに連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、電解質膜・電極構造体22の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
カソード側セパレータ24の面24a、24bには、このカソード側セパレータ24の外周端縁部を周回して第1シール部材46が一体成形される。アノード側セパレータ26の面26a、26bには、このアノード側セパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材48が一体成形される。
第1シール部材46及び第2シール部材48としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図3に示すように、燃料電池12では、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の長辺側(図3中、上端部及び下端部)の中央に、それぞれ内部に切り欠いて切り欠き部50a、50bが形成される。切り欠き部50a、50bの略中央部位には、凸状部材52a、52bが一体又は別個に設けられる。凸状部材52a、52bは、例えば、樹脂材で形成され、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26に一体構成される。また、凸状部材52a、52bは、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26と一体の金属板からなり、表面に絶縁処理を施してもよい。なお、凸状部材52a、52bは、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の長辺側の各対角の対称位置に設けてもよい。
凸状部材52a、52bは、積層方向に配列されるとともに、複数の前記凸状部材52a同士及び複数の前記凸状部材52b同士は、後述するように、各第1連結バー20aの凹状部64(後述する)に一体に係合(嵌合)する。凸状部材52a、52bの外面位置は、燃料電池12の長辺の外面54a、54bの位置よりも内方(内側)に配置される。
カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の短辺側の一端部(図3中、酸化剤ガス供給連通孔28a側の短辺部)には、高さ方向中央位置から下方に離間して凹状部材(第1樹脂部)56aが一体又は別個に形成される。カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の短辺側の他端部(図3中、酸化剤ガス排出連通孔28b側の短辺部)には、高さ方向中央位置から上方に離間して凹状部材(第2樹脂部)56bが一体又は別個に形成される。
凹状部材56aは、例えば、凸状部材52a、52bと同様に樹脂材で形成され、酸化剤ガス供給連通孔28aと燃料ガス排出連通孔30bとの間に配置される。凹状部材56bは、例えば、凸状部材52a、52bと同様に樹脂材で形成され、酸化剤ガス排出連通孔28bと燃料ガス供給連通孔30aとの間に配置される。各凹状部材56a同士及び各凹状部材56b同士は、積層方向に配列されており、後述するように、各第2連結バー20bの凸部66が一体に係合(嵌合)する。
凹状部材56aには、位置決め用の第1ノック孔57aが形成される一方、凹状部材56bには、位置決め用の第2ノック孔57bが形成される。第1ノック孔57aと第2ノック孔57bとは、セパレータ面内中央Oを中心とした短辺側の点対称位置に配置される。図4に示すように、第1ノック孔57aの開口直径D1は、第2ノック孔57bの開口直径D2よりも大径に構成される(D1>D2)。
図2に示すように、第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bには、それぞれ第1ノック孔57aと同軸上に第1穴部58aが、第2ノック孔57bと同軸上に第2穴部58bが、形成される。第1穴部58aには、積層方向に延在して円柱形状の第1ノックピン(位置決めノック)60aの両端が隙間なく嵌合するとともに、第2穴部58bには、第2ノックピン(位置決めノック)60bの両端が隙間なく嵌合する。第1ノックピン60aと第2ノックピン60bはそれぞれ積層体13とその両端に設けられた第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bに跨って配設される。
第1ノックピン60aは、第1ノック孔57a内に隙間を設けて挿入される一方、第2ノックピン60bは、第2ノック孔57b内に隙間を設けて挿入される。第1ノックピン60aの直径D3は、第1ノック孔57aの開口直径D1よりも小径に設定されるとともに(D3<D1)、第2ノックピン60bの直径D4は、第2ノック孔57bの開口直径D2よりも小径に設定される(D4<D2)。第2ノックピン60bの直径D4、第2ノック孔57bの開口直径D2、第1ノックピン60aの直径D3及び第1ノック孔57aの開口直径D1の順に大径に設定される(D4<D2<D3<D1)。
第1ノックピン60a及び第2ノックピン60bは、好ましくは、SUS(ステンレス)、アルミニウム、鉄、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂、カーボン等で形成される。なお、第1ノックピン60aと第2ノックピン60bを前記の如き金属製材料等の導電性部材で構成する場合にその表面に絶縁コーティングを施すのが好ましい。
図4に示すように、第1連結バー20aは、押し出し成形された板状部材により構成される。第1連結バー20aは、断面屈曲形状を有し、燃料電池12の凸状部材52a(52b)が係合する凹状部64が積層方向に延在して設けられる。第2連結バー20bは、押し出し成形された板状部材により構成される。第2連結バー20bは、燃料電池12に対向する側面に、前記燃料電池12の凹状部材56a(56b)に係合する凸部66が積層方向に延在して設けられる。
第1連結バー20aと積層体13の外面部との間、及び第2連結バー20bと前記積層体13の外面部との間には、積層方向に延在して緩衝部材68a、68bが設けられる。緩衝部材68a、68bは、弾性を有する材料、例えば、エポキシ樹脂の他、シリコーンゴム等、第1シール部材46及び第2シール部材48と同様の材料で形成してもよい。また、緩衝部材68a、68bは、耐熱性、耐候性、耐薬品性等に優れる、例えば、EPDMを主成分とした発泡ゴムを使用してもよい。勿論、緩衝部材68a、68bは必要に応じて設けられるものであって、場合によって省略できることは言うまでもない。
図1に示すように、第1エンドプレート18aには、全ての連通孔が形成される。全ての連通孔とは、酸化剤ガス供給連通孔28a、燃料ガス供給連通孔30a、酸化剤ガス排出連通孔28b、燃料ガス排出連通孔30b、冷却媒体供給連通孔32a及び冷却媒体排出連通孔32bである。これらには、図示しないマニホールド部材が連結される。なお、第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bとには、所望の連通孔を振り分けて形成してもよい。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、第1エンドプレート18aの酸化剤ガス供給連通孔28aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔30aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔32aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔28aからカソード側セパレータ24の酸化剤ガス流路40に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路40に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体22のカソード電極36に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔30aからアノード側セパレータ26の燃料ガス流路42に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路42に沿って矢印B方向に酸化剤ガスの流れ方向とは対向するように移動し、電解質膜・電極構造体22のアノード電極38に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体22では、カソード電極36に供給される酸化剤ガスと、アノード電極38に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体22のカソード電極36に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体22のアノード電極38に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔32aに供給された冷却媒体は、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26間の冷却媒体流路44に導入される。冷却媒体は、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印B方向に移動して電解質膜・電極構造体22を冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔32bに沿って矢印A方向に排出される。
この場合、本実施形態では、図4に示すように、セパレータ面内中央Oを中心とした短辺側の点対称位置に設けられた第1ノック孔57aと第2ノック孔57bとは、互いに異なる開口直径に設定されている。具体的には、第1ノック孔57aの開口直径D1は、第2ノック孔57bの開口直径D2よりも大径に構成されている(D1>D2)。
このため、任意の燃料電池12が、他の燃料電池12に対して反転された姿勢で配置されると、第1ノックピン60aが、第2ノック孔57bに対する挿入用ノックピンとなる。その際、第1ノックピン60aは、第2ノックピン60bよりも大径に設定される一方、第2ノック孔57bは、第1ノック孔57aよりも開口直径が小さく設定されている。
具体的には、第2ノックピン60bの直径D4、第2ノック孔57bの開口直径D2、第1ノックピン60aの直径D3及び第1ノック孔57aの開口直径D1の順に大径に設定されている(D4<D2<D3<D1)。従って、第1ノックピン60aを第2ノック孔57bに挿入させることができず、簡単な構成で、燃料電池12の誤組を可及的に抑制することが可能になる。これにより、所望の燃料電池スタック10を容易且つ効率的に組み立てることができるという効果が得られる。
また、本実施形態では、セパレータ面内の一方の短辺には、酸化剤ガス供給連通孔28aが形成され、前記セパレータ面内の他方の短辺には、酸化剤ガス排出連通孔28bが形成されている。その際、酸化剤ガス供給連通孔28aの開口面積は、酸化剤ガス排出連通孔28bの開口面積よりも小さく設定されているとともに酸化剤ガス排出連通孔28bは燃料電池12の一端縁部にある酸化剤ガス供給連通孔28aよりも短手方向(矢印C方向)下方へと延在している。そして、一方の短辺には、第1ノック孔57aが設けられ、他方の短辺には、前記第1ノック孔57aよりも小径な第2ノック孔57bが設けられている。
このため、一方の短辺には、小さな開口面積の酸化剤ガス供給連通孔28aと大径の第1ノック孔57aとが形成され、前記一方の短辺の強度を良好に保持することが可能になる。従って、カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26の強度低下を有効に抑制することができる。
なお、本実施形態では、1枚のMEA(電解質膜・電極構造体22)を2枚のセパレータ(カソード側セパレータ24及びアノード側セパレータ26)間で挟持する、所謂、各セル冷却構造の燃料電池12を用いている。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、2枚のMEAと3枚のセパレータとを備える燃料電池が積層されるとともに、各燃料電池間に冷却媒体流路が形成される、所謂、間引き冷却構造を採用してもよい。また、本実施形態では第1穴部58aと第2穴部58bに挿通される第1ノックピン60aと第2ノックピン60bを長尺且つ一体的な棒状体として説明しているが、これらは長手方向に沿って2分割、3分割等分割した複数の棒状体を連結して一連の棒状体として構成可能であることは勿論である。
10…燃料電池スタック 12…燃料電池
13…積層体 18a、18b…エンドプレート
20a、20b…連結バー 22…電解質膜・電極構造体
24…カソード側セパレータ 26…アノード側セパレータ
28a…酸化剤ガス供給連通孔 28b…酸化剤ガス排出連通孔
30a…燃料ガス供給連通孔 30b…燃料ガス排出連通孔
32a…冷却媒体供給連通孔 32b…冷却媒体排出連通孔
34…固体高分子電解質膜 36…カソード電極
38…アノード電極 40…酸化剤ガス流路
42…燃料ガス流路 44…冷却媒体流路
46、48…シール部材 52a、52b…凸状部材
56a、56b…凹状部材 57a、57b…ノック孔
58a、58b…穴部 60a、60b…ノックピン
64…凹状部 66…凸部

Claims (4)

  1. 電解質膜の両側に電極を設け、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される積層体を有する燃料電池スタックであって、
    前記セパレータは、長方形状を有し、セパレータ面内中央を中心に点対称形状に構成されるとともに、
    前記セパレータ面内の短辺側の対称位置には、第1ノック孔と、前記第1ノック孔よりも小さな開口直径に設定される第2ノック孔とが形成され、
    前記第1ノック孔には、前記燃料電池の積層方向に延在し、前記積層体を一体に貫通して位置決めを行う第1ノックピンが挿入される一方、
    前記第2ノック孔には、前記第1ノックピンよりも小径に構成され、前記積層方向に延在し、前記積層体を一体に貫通して位置決めを行う第2ノックピンが挿入されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1ノックピンの直径は、前記第2ノック孔の開口直径よりも大径に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記セパレータには、前記第1ノック孔が形成される第1樹脂部と、
    前記第2ノック孔が形成される第2樹脂部と、
    が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記セパレータ面内の一方の短辺には、前記酸化剤ガスを前記積層方向に流通させる酸化剤ガス供給連通孔が形成され、
    前記セパレータ面内の他方の短辺には、前記酸化剤ガスを前記積層方向に流通させる酸化剤ガス排出連通孔が形成され、
    前記酸化剤ガス供給連通孔の開口面積は、前記酸化剤ガス排出連通孔の開口面積よりも小さく設定されるとともに、
    前記一方の短辺には、前記第1ノック孔が設けられ、且つ、前記他方の短辺には、前記第2ノック孔が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
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