JP2015225787A - レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法 - Google Patents

レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015225787A
JP2015225787A JP2014110516A JP2014110516A JP2015225787A JP 2015225787 A JP2015225787 A JP 2015225787A JP 2014110516 A JP2014110516 A JP 2014110516A JP 2014110516 A JP2014110516 A JP 2014110516A JP 2015225787 A JP2015225787 A JP 2015225787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery cell
unit
voltage difference
electrolyte
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014110516A
Other languages
English (en)
Inventor
貴浩 隈元
Takahiro Kumamoto
貴浩 隈元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2014110516A priority Critical patent/JP2015225787A/ja
Priority to US15/311,723 priority patent/US10263270B2/en
Priority to PCT/JP2015/063172 priority patent/WO2015182339A1/ja
Priority to EP15800316.0A priority patent/EP3151325B1/en
Priority to CN201580027182.4A priority patent/CN106463754B/zh
Priority to TW104115768A priority patent/TWI649920B/zh
Publication of JP2015225787A publication Critical patent/JP2015225787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • H01M8/184Regeneration by electrochemical means
    • H01M8/188Regeneration by electrochemical means by recharging of redox couples containing fluids; Redox flow type batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04186Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of liquid-charged or electrolyte-charged reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/043Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems applied during specific periods
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04544Voltage
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • H01M8/04949Electric variables other electric variables, e.g. resistance or impedance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制できるレドックスフロー電池システムを提供する。
【解決手段】複数の電池セル部を電気的に並列接続する複数の分岐路と、前記分岐路の各々が接続された閉ループの導通状態の切替を行う切替部と、電解液を貯留するタンクと、前記各電池セル部に前記タンク内の電解液を循環させるポンプとを有する循環機構と、前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する検知部と、前記検知部で検知した物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値以上の電圧差が生じる状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は前記閉ループが非導通状態となり、前記電圧差が所定値以下の状態であると判定された場合は前記閉ループが導通状態となるように、前記切替部の切替動作を制御する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池の一つであるレドックスフロー電池を備えるレドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法に関する。特に、並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制できるレドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法に関する。
近年、電力不足の深刻化に伴って、世界規模での風力発電や太陽光発電などの自然エネルギーの急速導入や電力系統の安定化(例えば、周波数や電圧の維持など)が課題となっている。この対策技術の一つとして、大容量の蓄電池を設置して、出力変動の平滑化、余剰電力の貯蓄、負荷平準化などを図ることが注目されている。
大容量の蓄電池の一つにレドックスフロー電池(以下、RF電池と呼ぶことがある)がある。RF電池は、正極電解液に含まれるイオンと負極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位の差を利用して充放電を行う電池である。図6は、正負の活物質としてバナジウムイオンを利用したRF電池100の動作原理図である。RF電池100は、図6に示すように、水素イオン(プロトン)を透過させる隔膜101で正極セル102と負極セル103とに分離された電池セル100Cを備える。正極セル102には正極電極104が内蔵され、かつ正極電解液を貯留する正極電解液用タンク106が導管108、110を介して接続されている。同様に、負極セル103には負極電極105が内蔵され、かつ負極電解液を貯留する負極電解液用タンク107が導管109、111を介して接続されている。各タンク106、107に貯留される電解液は、充放電の際にポンプ112、113により各セル102、103内に循環される。
上記電池セル100Cは通常、図7の下図に示すように、セルスタック200と呼ばれる構造体の内部に形成される。セルスタック200は、図7の上図に示すように、正極電極104、隔膜101、負極電極105を重ねた電池セル100Cを、枠体122に一体化された双極板121を備えるセルフレーム120で挟んで複数積層した構成を備える。この構成では、隣接する各セルフレーム120の双極板121の間に一つの電池セル100Cが形成されることになる。各セルフレーム120間の隙間はシール構造127で封止される。
セルスタック200における電池セル100Cへの電解液の流通は、枠体122に形成される給液用マニホールド123,124と、排液用マニホールド125,126により行われる。正極電解液は、給液用マニホールド123から枠体122の一面側(紙面表側)に形成される溝を介して双極板121の一面側に配置される正極電極104に供給される。そして、その正極電解液は、枠体122の上部に形成される溝を介して排液用マニホールド125に排出される。同様に、負極電解液は、給液用マニホールド124から枠体122の他面側(紙面裏側)に形成される溝を介して双極板121の他面側に配置される負極電極105に供給される。その負極電解液は、枠体122の上部に形成される溝を介して排液用マニホールド126に排出される。
RF電池は、交流/直流変換器などを介して発電所などからの電力を充電し、充電した電力を、交流/直流変換器などを介して負荷に放電する。電力系統からより多くの電力を得ようとしたり、負荷へより多くの電力を供給しようとしたりするために、上記電池セルを主要部とした電池セル部(例えば、上記セルスタック)を電気的に並列接続することが挙げられる。特許文献1には、一つのセルスタックに複数の分割セル(以下、電池セル部と呼ぶことがある)を備えるRF電池が開示されている。このRF電池は、任意に選択した電池セル部を切り替えて電気的に並列接続し、選択された電池セル部からの充放電を可能にする切換手段を備えており、充放電量に応じた高エネルギー効率での運転を行える。
特開2006−040591号公報
しかし、複数の電池セル部が並列接続された場合、RF電池の運転開始前に行う各電池セル部への正極電解液及び負極電解液の供給時に、電池セル部が交流/直流変換器を介して電力系統との間で充放電していないにもかかわらず、電池セル部の一部が過充電状態となる場合があることが判明した。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制できるRF電池システムを提供することにある。また、本発明の他の目的は、並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制できるRF電池システムの運転方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池システムは、複数の分岐路と、切替部と、循環機構と、検知部と、判定部と、制御部とを備える。複数の分岐路は、複数の電池セル部を電気的に並列接続する。切替部は、前記分岐路の各々が接続された閉ループの導通状態の切替を行う。循環機構は、電解液を貯留するタンクと、前記各電池セル部に前記タンク内の電解液を循環させるポンプとを有する。検知部は、前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する。判定部は、前記検知部で検知した物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。制御部は、前記判定部で前記電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は前記閉ループが非導通状態となり、前記電圧差が所定値以下の状態であると判定された場合は前記閉ループが導通状態となるように、前記切替部の切替動作を制御する。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池システムの運転方法は、複数の分岐路で電気的に並列接続された複数の電池セル部に電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、以下の過程を含む。
検知過程:前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する。
判定過程:前記物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する。
切替制御過程:前記判定の結果、前記電圧差が所定値超の場合は前記分岐路の各々が接続された閉ループを非導通状態とし、前記電圧差が所定値以下の場合は前記閉ループを導通状態とする。
上記レドックスフロー電池システムは、並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制できる。また、上記レドックスフロー電池システムの運転方法は、並列接続された電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を容易に抑制できる。
実施形態1に係るレドックスフロー電池システムの概略構成図である。 実施形態2に係るレドックスフロー電池システムの概略構成図である。 実施形態3に係るレドックスフロー電池システムの概略構成図である。 実施形態4に係るレドックスフロー電池システムの概略構成図である。 実施形態5に係るレドックスフロー電池システムの概略構成図である。 レドックスフロー電池の概略原理図である。 レドックスフロー電池が備えるセルスタックの概略構成図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明者らは、過充電状態となる電池セル部を調べたところ、並列接続された他の電池セル部と電解液量に差が生じていることがわかった。そこで、一つの共通の循環機構(正極電解液用タンク及びポンプ、負極電解液用タンク及びポンプ)を用いて、電解液が充填されていない空の状態の各電池セル部へ正極電解液及び負極電解液を供給し、各電池セル部へ供給される電解液量に着目したところ、電池セル部の電解液量は、ポンプからの距離が遠くなったり、電池セル部の設置位置が高くなったりする程、少量となることがわかった。つまり、各電池セル部の電解液量が不均一であった。電気的に並列接続された複数の電池セル部において、各電池セル部の電解液量が不均一であると、その電解液量に応じて各電池セル部の開放電圧が不均一となる。具体的には、電解液が多量の電池セル部ほど高電圧となり、電池セル部間で電解液量に応じた電圧差が生じる。この電圧差によって高電圧の電池セル部から低電圧の電池セル部へ電流が流れ、電解液量が少量の電池セル部が過充電状態となったと考えられる。そこで、複数の電池セル部が電気的に並列接続されたRF電池システムに対して、各電池セル部に電解液を供給する際に生じる不具合を抑制するための制御が可能な構成を検討し、本発明を完成するに至った。以下、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)実施形態のレドックスフロー電池システムは、複数の分岐路と、切替部と、循環機構と、検知部と、判定部と、制御部とを備える。複数の分岐路は、複数の電池セル部を電気的に並列接続する。切替部は、前記分岐路の各々が接続された閉ループの導通状態の切替を行う。循環機構は、電解液を貯留するタンクと、前記各電池セル部に前記タンク内の電解液を循環させるポンプとを有する。検知部は、前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する。判定部は、前記検知部で検知した物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。制御部は、前記判定部で前記電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は前記閉ループが非導通状態となり、前記電圧差が所定値以下の状態であると判定された場合は前記閉ループが導通状態となるように、前記切替部の切替動作を制御する。
ここで言う電池セル部は、正極電極を内蔵する正極セルと、負極電極を内蔵する負極セルと、両セルを分離すると共に所定のイオンを透過する隔膜とを備える電池セルを主要部とする。電池セル部は、上記電池セルを一つ備える単セルや、複数の電池セルが積層されたセルスタックなどが挙げられる。他に、一つのセルフレームに複数の開口部を形成し、開口部ごとに電池セル(分割セル)を備える場合、各開口部に形成された各分割セルが挙げられる。
並列接続された電池セル部の一部が過充電状態となる原因は、電解液が充填されていない空の状態の各電池セル部へ電解液を供給した場合、上述したように、各電池セル部の電解液量が不均一であることで各電池セル部間に電圧差が生じ、一部の電池セル部の電解液が少量であるにもかかわらず他の電池セル部から電流が流れるからである。各電池セル部の電解液量が不均一となり電圧差が生じるのは、主にRF電池の運転開始前において、各電池セル部に電解液を充填するときである。例えば、RF電池の初期状態であって、各電池セル部に電解液が充填されていない空の状態から各電池セル部に電解液を供給したとき、電池セル部間で電解液量に偏りが生じ、電解液量に応じて電圧差が生じ易い。また、RF電池の待機状態であって、ポンプを停止し、自己放電を抑制するために一旦電解液を電池セル部から排出した場合、RF電池の運転開始にあたり再度電解液の導入が必要となるが、この電解液の導入時に上記電解液の偏りが生じ、電解液量に応じて電圧差が生じ易い。他に、RF電池の待機状態であって、ポンプを停止し、電解液を電池セル部に充填したまま長時間経過した場合、電池セル部内の電解液は自己放電によってタンク内の電解液に比較して低電圧となり、この状態でRF電池の運転開始にあたり再度電解液を導入すると、さらに電圧が変化して電圧差が生じ易い。さらに、各電池セル部内に放置された電解液の自己放電の程度に差があれば、再度電解液を導入する前の時点で各電池セル部に電圧差が生じることもある。
上記構成によれば、各電池セル部の開放電圧に相関する物理量を検知し、この物理量に基づいて各電池セル部間の電圧差が所定値超の状態であると判定した場合、閉ループが非導通状態となるように制御を行うため、各電池セル部間で電圧差が生じたとしても閉ループに電流は流れない。よって、電池セル部が交流/直流変換器を介して電力系統との間で充放電していないにもかかわらず、電池セル部の一部が過充電状態となるという不具合を抑制できる。各電池セル部間の電圧差が所定値以下の状態であると判定したら、閉ループが導通状態となるように制御を行えばよい。
(2)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記切替部は、前記分岐路の各々の両端部に設けられていることが挙げられる。
切替部が各分岐路の両端部に設けられていることで、確実に閉ループの導通状態を制御できる。
(3)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記検知部は、前記開放電圧を検知する電圧計を備えることが挙げられる。前記判定部は、前記開放電圧に基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。
上記構成によれば、各電池セル部の開放電圧を検知するため、各電池セル部間の電圧差を確実に把握できる。
(4)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記検知部は、前記電池セル部の各々に流通する電解液の流通状態に相関する非電気量を検知する電解液検知部を備えることが挙げられる。前記判定部は、前記非電気量に基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。
各電池セル部の開放電圧は、各電池セル部内の電解液が同一組成かつ同一充電状態であるとすれば、各電池セル部内の電解液量に依存している。よって、各電池セル部の開放電圧に相関する物理量として電解液の流通状態に相関する非電気量を検知することが挙げられる。各電池セル部の上記非電気量を検知することで、電池セル部内における同一組成かつ同一充電状態の電解液量を把握でき、各電池セル部間の電圧差を把握できる。非電気量の具体例は後述する。
充電状態(SOC:State of Charge、充電深度とも言う)は、正極電解液及び負極電解液の各電解液中の活物質の濃度を表す。例えば、正極電解液として5価及び4価のバナジウムイオン(V5+/V4+)を含む溶液、及び負極電解液として2価及び3価のバナジウムイオン(V2+/V3+)を含む溶液を用いたとき、次式で表される。
V(5価)/{V(5価)+V(4価)} V:濃度(mol/l)
V(2価)/{V(3価)+V(2価)} V:濃度(mol/l)
(5)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記検知部はタイマを備え、そのタイマは、前記非電気量として前記ポンプの駆動時からの経過時間を検知することが挙げられる。前記判定部は、前記時間が所定時間経過したか否かに基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。
非電気量として各電池セル部内の電解液量に相関する時間を検知することが挙げられる。ポンプの駆動時からの経過時間と各電池セル部に供給される電解液の充填量との相間関係を予め測定しておくことで、この相関関係から各電池セル部内の電解液量を把握することができる。よって、各電池セル部内の上記電解液の充填量が実質的に均一となる時間を所定時間として設定することで、容易に所定時間になったときに切替部を切り替えることができる。電解液量を時間で把握するため、電解液量を測定するための機器を別途設ける必要がない。
(6)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記制御部は、前記ポンプの停止時に、前記閉ループが非導通状態となるように前記切替部を切替える第一遮断制御部を備えることが挙げられる。
ポンプを停止し、自己放電を抑制するために一旦電解液を電池セル部から排出する際に、電池セル部間で排出量に差が出たとしても、閉ループが非導通状態であるため電流が流れることを抑制できる。
(7)実施形態のレドックスフロー電池システムとして、前記電池セル部と電気的に接続される交流/直流変換器を備え、前記制御部は、前記交流/直流変換器の停止時に、前記閉ループが非導通状態となるように前記切替部を切替える第二遮断制御部を備えることが挙げられる。
交流/直流変換器を停止したら、電池セル部が交流/直流変換器を介して電力系統との間で充放電することがないため、閉ループにおける電池セル部間での電圧差による過充電を効果的に抑制する必要がある。よって、交流/直流変換器の停止時に閉ループを非導通状態とすることで、効果的に電池セル部間での過充電を抑制できる。
(8)実施形態のレドックスフロー電池システムの運転方法は、複数の分岐路で電気的に並列接続された複数の電池セル部に電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、以下の過程を含む。
検知過程:前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する。
判定過程:前記物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する。
切替制御過程:前記判定の結果、前記電圧差が所定値超の場合は前記分岐路の各々が接続された閉ループを非導通状態とし、前記電圧差が所定値以下の場合は前記閉ループを導通状態とする。
上記構成によれば、物理量に基づいて各電池セル部間の電圧差が所定値超の場合は、閉ループを非導通状態とするため電流が流れない。よって、電池セル部が交流/直流変換器を介して電力系統との間で充放電していないにもかかわらず、電池セル部の一部が過充電状態となるという不具合を抑制できる。各電池セル部間の電圧差が所定値以下の場合は、閉ループを導通状態とすればよい。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態の詳細を、以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、図において同一符号は、同一名称物を示す。
<実施形態1>
〔RF電池システム〕
図1を参照して、実施形態1のRF電池システム1を説明する。RF電池システム1は、代表的には、交流/直流変換器(AC/DC)300に電気的に接続された変電設備(図示せず)などを介して、発電部(例えば、太陽光発電機、風力発電機、その他、一般の発電所など、図示せず)と負荷(電力系統や需要家など、図示せず)とに接続され充放電運転を行う。RF電池システム1の使用形態は、従来のRF電池の使用形態と同様である。
RF電池システム1は、二つの電池セル部12A,12Bが電気的に並列接続する二本の分岐路10A,10Bと、各分岐路10A,10Bの両端部に設けられる切替部14と、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給する循環機構20Aとを備える。電池セル部12A,12Bは、交流/直流変換器300と電気的に接続される。切替部14は、各分岐路10A,10Bで形成される電気的に接続した閉ループの導通状態の切替を行う。本実施形態1のRF電池システム1の主たる特徴とするところは、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知する検知部30と、検知した物理量に基づいて電池セル部12A,12B間の電圧差の発生の有無を判定する判定部40と、この判定の結果に応じて切替部14の切替動作を制御する制御部50とを備えることにある。
〔電池セル部〕
電池セル部12A,12Bは、正極電極104を内蔵する正極セル102と、負極電極105を内蔵する負極セル103と、両セル102,103を分離すると共に所定のイオンを透過する隔膜101とを備える電池セル100C(図6,7を参照)を主要部とする。電池セル部12A,12Bは、電池セル100Cを一つ備える単セルや、複数の電池セル100Cが積層されたセルスタック200(図7を参照)などが挙げられる。他に、一つのセルフレームに複数の開口部を形成し、開口部ごとに電池セル(分割セル)を備える場合、各開口部に形成された各分割セルが挙げられる。電池セル部12A,12Bは、複数のセルスタック200を電気的に並列に接続することで、大出力化を容易に行える。セルスタックを備えるRF電池の構成は、図6及び図7を参照して説明した従来のRF電池100と同様の構成を採用できるため、その詳しい説明は省略する。
電池セル部12A,12Bは、分岐路10A,10Bで電気的に並列接続されている。この並列接続の形態として、複数の電池セルが並列接続された形態や、複数のセルスタックが並列接続された形態、複数の分割セルが並列接続された形態などが挙げられる。ここでは、二つの分岐路10A,10Bで電気的に接続した閉ループを形成しているが、三つ以上の分岐路で複数の閉ループを形成することもできる。
〔切替部〕
切替部14は、各分岐路10A,10Bで形成される電気的に接続した閉ループの導通状態の切替を行う。この切替部14は、閉ループを電気的に遮断できればよく、分岐路10A,10Bの一方の分岐路の少なくとも一端部に設けられていればよい。もちろん両分岐路10A,10Bの一端部のみに設けられていてもよい。ここでは、両分経路10A,10Bの両端部に設けられている。切替部14は、電気的に遮断できる装置として、遮断器、電磁接触器、リレーなどが挙げられる。この切替部14は、後述する制御部50によって切替動作が制御されている。
〔循環機構〕
循環機構20Aは、各電池セル部12A,12Bに正極電解液と負極電解液を循環させることで、各電池セル部12A,12Bに充放電を行わせる機構である。循環機構20Aは、正極電解液を貯留する正極電解液用タンク21と、負極電解液を貯留する負極電解液用タンク22と、各タンク21,22に貯留される電解液を各電池セル部12A,12Bに循環させるポンプ23,24と、タンク21,22及びポンプ23,24を電池セル部12A,12Bに接続する導管25〜28とを備える。図1において、導管25〜28内の矢印は電解液の流通方向の一例を示す。この点は図2〜図5においても同様である。循環機構は、並列接続された複数の電池セル部で共通利用することが挙げられる。ここでは、一つの循環機構20Aを電池セル部10A,10Bで共通利用している。
正極電解液及び負極電解液は、(1)両極の電解液がバナジウムイオンを含むV系一液形態、(2)正極電解液がマンガンイオンを含み、負極電解液がチタンイオンを含むTi/Mn系二液形態、(3)正極電解液がマンガンイオンとチタンイオンとを含み、負極電解液がチタンイオンを含むTi/Mn系形態、(4)両極の電解液がマンガンイオンとチタンイオンとを含むTi/Mn系一液形態などとすることができる。両極の電解液は、公知の電解液を利用することができる。
〔検知部〕
検知部30は、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知する。開放電圧に相関する物理量は、開放電圧自体や、電池セル部内に流通する電解液の流通状態に相関する非電気量が挙げられる。これら物理量については後述する。
〔判定部〕
判定部40は、検知部30で検知した物理量に基づいて、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する。各電池セル部12A,12B間の電圧差は20%以下が好ましく、さらに10%以下が好ましく、特に5%が好ましく、0%が最も好ましい。この各電池セル部12A,12B間の電圧差は、検知部30で検知した物理量によって直接的又は間接的に判定する。判定に供する物理量の所定値(閾値)は、物理量毎に記憶部に記憶しておけばよい。判定部40は検知する物理量に応じて記憶部の閾値を読み出して、検知した物理量と対比する。
〔制御部〕
制御部50は、判定部40の結果に応じて切替部14の切替動作を制御する。制御部50は、導通制御部51と遮断制御部52とを備える。遮断制御部52は、判定部40で電圧差が所定値超の状態であると判定された場合に、閉ループが非導通状態となるように切替部14を非導通状態(オフ)とする。導通制御部51は、判定部40で電圧差が所定値以下の状態であると判定された場合に、閉ループが導通状態となるように切替部14を導通状態(オン)とする。
各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量の違いによって、検知部30が異なり、判定部40の判定方法も異なる。以下、開放電圧に相関する物理量に応じた検知部30、判定部40、制御部50について説明する。
・物理量:開放電圧
各電池セル部12A,12Bの開放電圧自体に基づいて判定、制御を行う。検知部30は、例えば、モニタセルを利用することが挙げられる。モニタセルは、各電池セル部12A,12Bの一部の電池セルを利用して構成する。電池セル部12A,12Bの一部の電池セルをモニタセルとすることで、電池セル部12A,12Bとは個別にモニタセルを設ける場合に比べて、正確かつリアルタイムに各電池セル部12A,12B内の開放電圧を把握できる。モニタセルに循環供給される電解液は、各電池セル部12A,12Bと共通の電解液が同じように循環供給される。モニタセルを構成する電池セルは、充放電に利用されず、各電池セル部12A,12Bの開放電圧の測定に利用される。開放電圧の測定には、モニタセルに接続した電圧計が用いられる。各電池セル部12A,12Bの双方のモニタセルの値に基づいて、各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値以下となったときに切替部14を導通状態に切替える。つまり、各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の状態であると判定されている間は切替部14は非導通状態のままである。また、切替部14が導通状態の場合で、判定部40によって各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は切替部14を非導通状態に切替える。開放電圧による制御は、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、各電池セル部12A,12B内の電解液の有無や電解液の充電状態によらず有効的である。
・物理量:電解液の流通状態に相関する非電気量
各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量として電解液の流通状態に相関する非電気量を選択し、この非電気量に基づいて判定、制御を行う。このとき、各電池セル部12A,12Bの電解液の流通状態に相関する非電気量を検知する電解液検知部(検知部30)を備える。各電池セル部の開放電圧は、各電池セル部12A,12B内の電解液が同一組成かつ同一充電状態であるとすれば、各電池セル部12A,12B内の電解液量に依存している。特に、各電池セル部12A,12B内が電解液により充満されていることは、後述する電解液の流通状態から把握することができる。よって、各電池セル部12A,12B内の電解液の流通状態に相関する非電気量を検知することで、各電池セル部の開放電圧を把握することができる。以下に、非電気量の具体例を説明する。
非電気量として、ポンプ23,24の駆動時からの経過時間が挙げられる。このとき、検知部30は、上記経過時間を検知するタイマを備える。時間による制御は、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、各電池セル部12A,12B内に電解液が充填されていない空の状態である場合や、各電池セル部12A,12B内に完全に自己放電された電解液が充填されている場合に特に有効的である。時間の決定は、ポンプ23,24からの電解液の流量、各電池セル部12A,12Bまでの電解液の導入用導管25,26の容量、及び各電池セル部12A,12B内の電解液の容量などの条件を考慮して行う。具体的には、上記条件を考慮した時間と、各電池セル部12A,12B内に供給された電解液の充填量との相関関係を予め測定しておく。この相関関係から各電池セル部12A,12B内の電解液の充填量が実質的に均一となる時間を上記所定時間に設定し、この所定時間になったときに各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値以下状態であると判定して切替部14を導通状態に切替える制御を行う。
各電池セル部12A,12B間の電圧差が20%以下となるには、例えば、全ての電池セル部12A,12Bにおいて、電解液の充填量が、その電池セル部の電解液容量の90%以上であることが挙げられる。各電池セル部の電解液容量に対する上記電解液の充填量は、95%以上が好ましく、さらに98%以上が好ましく、特に100%が好ましい。例えば、全ての電池セル部12A,12B内が、ポンプ23,24の駆動開始以降に供給された電解液に充満される又は全ての電池セル部12A,12B内の電解液がポンプ23,24の駆動開始以降に供給された電解液に入れ替わる程度の時間とすることが好ましい。
他の非電気量として、ポンプ23,24の駆動開始以降に各電池セル部12A,12B内に供給された電解液の積算流量が挙げられる。このとき、検知部30は、各電池セル部12A,12B内に供給される電解液の流量を検知する流量計を備える。各電池セル部12A,12Bやその前後の導管などに流量計を配置し、流量計の値とその流量で電解液を供給した時間から電解液の積算供給量を演算する。得られた積算供給量と各電池セル部12A,12Bの電解液容量と対比して、各電池セル部12A,12B内の電解液量を把握し、各電池セル部12A,12B間に電圧差が生じている状態か否かを判定する。具体的には、積算供給量の各電池セル部12A,12Bの電解液容量に対する比率(充填量(%))が90%以上になっているかどうかを判定する。判定の結果、電圧差が所定値以下の状態となったときに切替部14を導通状態に切替える。つまり、各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の状態であると判定されている間は切替部14は非導通状態のままである。また、切替部14が導通状態の場合で、判定部40によって各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は切替部14を非導通状態に切替える。流量計は、各電池セル部12A,12Bの導入用導管25,26に配置することが挙げられる。この場合、各電池セル部12A,12Bへの電解液の供給量を検知することができ、各電池セル部12A,12Bの電解液容量に対する上記積算供給量を把握し易い。また、流量計は、各電池セル部12A,12Bの排出用導管27,28に配置することもでき、電解液の循環用導管(導管25〜28)のどこに配置してもよい。
他に、非電気量として、各電池セル部12A,12B内の圧力が挙げられる。このとき、検知部30は、各電池セル部12A,12B内に設置され、各電池セル部12A,12B内の内圧を測定する圧力計を備える。圧力による制御は、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、各電池セル部12A,12B内には電解液が充填されていない空の状態である場合に特に有効的である。電池セル部12A,12Bに電解液が充填されるほど高圧力になるため、電解液の圧力に相関して電解液量を把握することができる。各電池セル部12A,12Bの双方の圧力計に基づいて各電池セル部12A,12B内の電解液の充填量を把握し、電圧差が生じる状態であるか否かを判定する。具体的には、各電池セル部の電解液の充填量(%)が例えば90%以上になっているときの電池セル部内の圧力を所定値(閾値)として記憶部に記憶させておき、検知した圧力が閾値を超えているか否かを判定する。判定結果による制御部の制御は上記流量計の場合と同様である。
さらに、非電気量として、各電池セル部12A,12B内の電解液の流通状態を画像処理する画像認識が挙げられる。このとき、検知部30は、各電池セル部12A,12Bに繋がる導管に透明窓を備え、この透明窓で見える電解液を撮影するカメラなどを備える。循環機構20Aが、図1に示すように、各電池セル部12A,12Bの下方から電解液を供給して、上方から排出する構成の場合、各電池セル部12A,12Bに繋がる導管のうち排出用導管27,28の一部を透明窓とすることが挙げられる。各電池セル部12A,12Bに電解液が充填されると、電解液が排出用導管27,28を流通するため、この排出用導管27,28を流通する電解液の存在を検知することで、各電池セル部12A,12B内の電解液量を把握することができる。画像認識による電解液量の把握は、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、各電池セル部12A,12B内には電解液が充填されていない空の状態である場合に特に有効的である。空の状態から電解液を供給して排出用導管27,28で電解液の存在を検出できれば、各電池セル部12A,12B内には電解液が充満していると考えられるからである。さらに、電解液の充電状態の色相を用いた画像認識を利用することもできる。電解液は、その種類により充電状態により色相が異なる場合があるため、各電池セル部の色相の差異が所定値(閾値)以下であれば、各電池セル部の開放電圧の電圧差が適正な状態であると判断することができる。この場合、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、各電池セル部12A,12B内の電解液の有無や電解液の充電状態によらず有効的である。排出用導管27,28に特定の電解液が流通したことがわかれば、各電池セル部12A,12B内が電解液で充満されたこと又は各電池セル部12A,12B内の電解液が全て入れ替わったことがわかり、間接的に各電池セル部12A,12B間の電圧差がわかる。よって、電池セル部12A,12Bの双方の画像認識で特定の電解液を検知したときに各電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値以下状態であると判定して切替部14を導通状態に切替える制御を行う。画像認識による色相の代わりに、透明窓を介した光の透過状態で電解液の有無や電解液の色相を判断してもよい。例えば、排出用導管の透明窓区間を挟んで径方向に対向する一方からレーザなどの検知光を透明窓に照射し、他方で排出用導管の透過光を受光素子で検知して、その検知強度から電解液の有無や電解液の色相を検知することができる。
遮断制御部52は、判定部40で電圧差が所定値超の状態であると判定された場合に、閉ループが非導通状態となるように切替部14を非導通状態(オフ)とする。その他に、遮断制御部52は、RF電池の運転終了後に待機状態となるときにも行われる制御部である。遮断制御部52は、切替部14を非導通状態とするトリガーの違いによって、第一遮断制御部52αと第二遮断制御部52βの少なくとも一つを備える。
・第一遮断制御部
第一遮断制御部52αは、非導通状態とするトリガーとしてポンプ23,24を選択し、ポンプ23,24の停止時に切替部14を非導通状態に切替える。
・第二遮断制御部
第二遮断制御部52βは、非導通状態とするトリガーとして交流/直流変換器300を選択し、交流/直流変換器300の停止時に切替部14を非導通状態に切替える。
〔RF電池システムの運転方法〕
上述の制御部50を備える本実施形態1のRF電池システム1は、並列接続されたRF電池の運転開始前に、各電池セル部に電解液を供給するにあたり、並列接続する各分岐路10A,10Bで形成される電気的に接続される閉ループの導通状態を制御する。
まず、RF電池の初期状態において、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給するにあたり、閉ループが非導通状態となるように制御部50から切替部14を非導通状態(オフ)とする。この状態で、共通の循環機構20Aによって正極電解液及び負極電解液を各電池セル部12A,12Bに供給する。このとき、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知する。この検知部30は、物理量の違いによって選択する。検知部30で検知した情報(信号)は有線又は無線を介して判定部40で受け取る。判定部40は、受け取った情報により、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する。制御部50は、この判定の結果、電圧差が所定値超の場合は、閉ループが非導通状態であるように切替部14を非導通状態のままとする。閉ループが非導通状態である限り、各電池セル部12A,12B間に電圧差が生じた状態であっても電流が流れることはない。制御部50は、判定部40の結果、電圧差が所定値以下の場合、閉ループが導通状態となるように切替部14を導通状態(オン)とする。
その後、RF電池を待機状態とする場合、ポンプ23,24を停止するが、制御部50は、ポンプ23,24の停止信号を受け取り、この停止信号をトリガーとして閉ループが非導通状態となるように切替部14を非導通状態(オフ)とする。この切替部14を非導通状態とする制御は、ポンプ23,24の停止信号の代わりに交流/直流変換器300の停止信号をトリガーとすることもできる。
待機状態のRF電池を再度運転開始する場合、上述したように、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知しながら、各電池セル部12A,12Bに電解液を供給する。制御部50は、受け取った情報により、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する。制御部50は、判定の結果、電圧差が所定値超の場合は、閉ループが非導通状態であるように切替部14を非導通状態のままとし、電圧差が所定値以下の場合、閉ループが導通状態となるように切替部14を導通状態(オン)とする。
<実施形態2>
各電池セル部12A,12Bへの電解液の供給は、図2に示すように、異なる循環機構20A,20Bを用いて行ってもよい。実施形態2は、各電池セル部12A,12Bの循環機構を独立して設けた以外は、実施形態1と同様である。独立した二つの循環機構20A,20Bの構成は、実施形態1と同様である。同じ構成の二つの循環機構20A,20Bを用いた場合でも、循環機構20Aのポンプ23,24と電池セル部12Aとの距離と、循環機構20Bのポンプ23,24と電池セル部12Bとの距離とが異なるなどすると、電池セル部12Aの電解液量と電池セル部12Bの電解液量とは不均一となる虞がある。また、ポンプ23,24の能力(例えば、劣化による衰退)によっても、各電池セル部12A,12Bへの電解液の充填状態が異なることがある。つまり、電解液の充填量の差に応じて各電池セル部12A,12B間の開放電圧に電圧差が生じる。そこで、実施形態1と同様に、各電池セル部12A,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知し、物理量に基づいて各電池セル部12A,12B間の電圧差を判定部40で判定し、判定結果によって閉ループの導通状態の切替を制御部50で行う。
<実施形態3>
並列接続する電池セル部は、図3に示すように、各分岐路10A,10Bでそれぞれ複数の電池セル部が電気的に直列接続されていてもよい。実施形態3は、二つの電池セル部が直列接続された二つの分岐路を並列接続した以外は、実施形態1と同様である。実施形態3では、分岐路10Aに二つの電池セル部12A,12Aが電気的に直列接続されており、分岐路10Bに二つの電池セル部12B,12Bが電気的に直列接続されている。そして、この二つの分岐路10A,10Bが電気的に並列接続されている。切替部14は、各分岐路10A,10Bの両端部に設けられている。電解液は、一つの共通する循環機構20Aによって複数の電池セル部12A,12A,12B,12Bに供給されている。
実施形態3においても、実施形態1と同様に、各電池セル部12A,12A,12B,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知し、物理量に基づいて各電池セル部12A,12A,12B,12B間それぞれの開放電圧の電圧差を判定部40で判定し、判定結果によって閉ループの導通状態の切替を制御部50で行う。電池セル部に供給される電解液量は、ポンプからの距離が遠くなる程少量となり易いため、各分岐路10A,10Bにおいて直列接続された二つの電池セル部12A,12A(12B,12B)間においても電解液量が不均一となる虞がある。よって、電池セル部の開放電圧は、全ての電池セル部12A,12A,12B,12Bについて検知部30で検知することが好ましい。例えば、検知部30としてモニタセルを利用する場合、モニタセルを各電池セル部12A,12A,12B,12Bに設けて、各電池セル部12A,12A,12B,12Bの開放電圧を検知することが好ましい。
<実施形態4>
並列接続する電池セル部は、図4に示すように、各分岐路10A,10Bでそれぞれ複数の電池セル部が電気的に直列接続され、各分岐路10A,10Bから選択した一つずつの電池セル部で共通する循環機構によって電解液を供給することもできる。つまり、各分岐路10A,10Bで直列接続された電池セル部の個数に対応して循環機構を構成する。実施形態4は、各分岐路10A,10Bで直列接続される電池セル部の個数と、この個数に対応して循環機構を構成した以外は、実施形態3と同様である。実施形態4では、分岐路10Aに複数の電池セル部12A,12A,…,12Aが電気的に直列接続されており、分岐路10Bに複数の電池セル部12B,12B,…,12Bが電気的に直列接続されている。そして、この二つの分岐路10A,10Bが電気的に並列接続されている。切替部14は、各分岐路10A,10Bの両端部に設けられている。電解液は、循環機構20Aによって分岐路10Aの電池セル部12Aと分岐路10Bの電池セル部12Bに供給されている。同様に、循環機構20nによって分岐路10Aの電池セル部12Aと分岐路10Bの電池セル部12Bに供給されている。実施形態4においても、実施形態3と同様に、各電池セル部12A,12A,…,12A,12B,12B,…,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知し、物理量に基づいて各電池セル部間それぞれの開放電圧の電圧差を判定部40で判定し、判定結果によって閉ループの導通状態の切替を制御部50で行う。
<実施形態5>
並列接続された並列セル群は、図5に示すように、複数の並列セル群13A,13Bが電気的に直列接続された形態としてもよい。並列セル群13Aは、電池セル部12A,12Bが各分岐路10A,10Bで電気的に並列接続されている。同様に、並列セル群13Bは、電池セル部12A,12Bが各分岐路10A,10Bで電気的に並列接続されている。各電池セル部12A,12B,12A,12Bの構成は、実施形態1と同様である。切替部14は、各並列セル群13A,13Bにおける各分岐路10A,10Bの両端部に設けられている。実施形態5では、閉ループは並列セル群13A,13Bごとに形成される。よって、切替部14は、並列セル群13A,13Bごとに閉ループの導通状態の切替を行えるように設ける必要がある。循環機構は、各並列セル群13A,13Bで独立して設けている。電解液は、循環機構20Aによって並列セル群13Aの各分岐路10A,10Bの各電池セル部12A,12Bに供給されている。同様に、循環機構20Bによって並列セル群13Bの各分岐路10A,10Bの各電池セル部12A,12Bに供給されている。
実施形態5においても、実施形態1と同様に、各電池セル部12A,12A,12B,12Bの開放電圧に相関する物理量を検知部30で検知し、物理量に基づいて各電池セル部12A,12A,12B,12B間それぞれの開放電圧の電圧差を判定部40で判定し、判定結果によって閉ループの導通状態の切替を制御部50で行う。実施形態5では、並列セル群13A,13Bごとに閉ループが形成されるため、並列セル群13Aの電池セル部12A,12B間の電圧差を比較し、並列セル群13Bの電池セル部12A,12B間の電圧差を比較する。並列セル群13Aの電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の場合、閉ループを非導通状態なるように切替部14を非導通状態とすることで、各電池セル部12A,12B間に電圧差が生じていたとしても、電流が流れることはない。同様に、並列セル群13Bの電池セル部12A,12B間の電圧差が所定値超の場合、閉ループを非導通状態なるように切替部14を非導通状態とすることで、各電池セル部12A,12B間に電圧差が生じていたとしても、電流が流れることはない。
本発明のレドックスフロー電池システムは、自然エネルギーを利用した発電機の出力変動の平滑化、余剰電力の貯蔵、負荷平準化などを図ることを目的とした大容量蓄電池として好適に利用可能である。本発明のレドックスフロー電池システムの運転方法は、並列接続された複数の電池セル部を備えるレドックスフロー電池システムの運転に利用できる。
1,2,3,4,5 レドックスフロー電池システム(RF電池システム)
10A,10B 分岐路
12A,12A,12A,12A,12B,12B,12B,12B 電池セル部
13A,13B 並列セル群
14 切替部
20A,20B,20C 循環機構
21 正極電解液用タンク 22 負極電解液用タンク
23,24 ポンプ 25〜28 導管
30 検知部 40 判定部
50 制御部
51 導通制御部
52 遮断制御部
52α 第一遮断制御部 52β 第二遮断制御部
100 レドックスフロー電池(RF電池)
100C 電池セル
101 隔膜 102 正極セル 103 負極セル
104 正極電極 105 負極電極
106 正極電解液用タンク 107 負極電解液用タンク
108〜111 導管
112,113 ポンプ
200 セルスタック
120 セルフレーム 121 双極板 122 枠体
123,124 給液用マニホールド 125,126 排液用マニホールド
127 シール構造
300 交流/直流変換器(AC/DC)

Claims (8)

  1. 複数の電池セル部を電気的に並列接続する複数の分岐路と、
    前記分岐路の各々が接続された閉ループの導通状態の切替を行う切替部と、
    電解液を貯留するタンクと、前記各電池セル部に前記タンク内の電解液を循環させるポンプとを有する循環機構と、
    前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する検知部と、
    前記検知部で検知した物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じる状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部で前記電圧差が所定値超の状態であると判定された場合は前記閉ループが非導通状態となり、前記電圧差が所定値以下の状態であると判定された場合は前記閉ループが導通状態となるように、前記切替部の切替動作を制御する制御部とを備えるレドックスフロー電池システム。
  2. 前記切替部は、前記分岐路の各々の両端部に設けられている請求項1に記載のレドックスフロー電池システム。
  3. 前記検知部は、前記開放電圧を検知する電圧計を備え、
    前記判定部は、前記開放電圧に基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池システム。
  4. 前記検知部は、前記電池セル部の各々に流通する電解液の流通状態に相関する非電気量を検知する電解液検知部を備え、
    前記判定部は、前記非電気量に基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池システム。
  5. 前記検知部はタイマを備え、そのタイマは、前記非電気量として前記ポンプの駆動時からの経過時間を検知し、
    前記判定部は、前記時間が所定時間経過したか否かに基づいて前記電圧差が生じる状態であるか否かを判定する請求項4に記載のレドックスフロー電池システム。
  6. 前記制御部は、前記ポンプの停止時に、前記閉ループが非導通状態となるように前記切替部を切替える第一遮断制御部を備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池システム。
  7. 前記電池セル部と電気的に接続される交流/直流変換器を備え、
    前記制御部は、前記交流/直流変換器の停止時に、前記閉ループが非導通状態となるように前記切替部を切替える第二遮断制御部を備える請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池システム。
  8. 複数の分岐路で電気的に並列接続された複数の電池セル部に電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、
    前記電池セル部の各々の開放電圧に相関する物理量を検知する過程と、
    前記物理量に基づいて、前記電池セル部の各々の開放電圧に所定値超の電圧差が生じた状態であるか否かを判定する過程と、
    前記判定の結果、前記電圧差が所定値超の場合は前記分岐路の各々が接続された閉ループを非導通状態とし、前記電圧差が所定値以下の場合は前記閉ループを導通状態とする過程とを含むレドックスフロー電池システムの運転方法。
JP2014110516A 2014-05-28 2014-05-28 レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法 Pending JP2015225787A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014110516A JP2015225787A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法
US15/311,723 US10263270B2 (en) 2014-05-28 2015-05-07 Redox flow battery system and method for operating redox flow battery system
PCT/JP2015/063172 WO2015182339A1 (ja) 2014-05-28 2015-05-07 レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法
EP15800316.0A EP3151325B1 (en) 2014-05-28 2015-05-07 Redox flow battery system and method for operating redox flow battery system
CN201580027182.4A CN106463754B (zh) 2014-05-28 2015-05-07 氧化还原液流电池系统及操作氧化还原液流电池系统的方法
TW104115768A TWI649920B (zh) 2014-05-28 2015-05-18 Redox flow battery system and redox flow battery system operation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014110516A JP2015225787A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015225787A true JP2015225787A (ja) 2015-12-14

Family

ID=54698679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014110516A Pending JP2015225787A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10263270B2 (ja)
EP (1) EP3151325B1 (ja)
JP (1) JP2015225787A (ja)
CN (1) CN106463754B (ja)
TW (1) TWI649920B (ja)
WO (1) WO2015182339A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021012789A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 株式会社岐阜多田精機 レドックスフロー電池
JP2021057944A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社大原興商 電力供給方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102357651B1 (ko) * 2017-07-07 2022-02-07 오씨아이 주식회사 레독스 흐름 전지의 모듈 시스템
US10608275B2 (en) * 2017-09-08 2020-03-31 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Redox flow battery cell, redox flow battery cell stack, and redox flow battery
KR101862725B1 (ko) * 2017-11-29 2018-05-30 스탠다드에너지(주) 레독스 흐름전지
US11251449B2 (en) * 2018-07-30 2022-02-15 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Redox flow battery system
GB2576182B (en) * 2018-08-08 2022-04-06 Renewable Energy Dynamics Tech Ltd Flow battery
CN109659588A (zh) * 2018-12-10 2019-04-19 合肥沃工电气自动化有限公司 一种钒电池自启动运行控制方法
CN109742434B (zh) * 2019-01-21 2020-12-15 西安交通大学 一种纵向均匀流场液流电池及其工作方法
WO2023034667A1 (en) * 2021-08-31 2023-03-09 Ess Tech, Inc. Systems and methods for circulating electrolyte and electric current in series coupled redox flow battery cells
JP7088587B1 (ja) * 2021-09-30 2022-06-21 Leシステム株式会社 レドックスフロー電池システム及びレドックスフロー電池システムの運転方法
CN114122536B (zh) * 2021-10-27 2024-02-09 北京和瑞储能科技有限公司 一种电池组性能测试装置
DE102022109193B3 (de) 2022-04-14 2023-07-27 Voith Patent Gmbh Redox-Flow-Batterie-System und Verfahren zum Betrieb
WO2024101018A1 (ja) * 2022-11-07 2024-05-16 住友電気工業株式会社 レドックスフロー電池システム、およびレドックスフロー電池システムの運転方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3540934A (en) * 1967-07-11 1970-11-17 Jan Boeke Multiple cell redox battery
JPS63281362A (ja) 1987-05-12 1988-11-17 Nkk Corp レドックスフロ−型電池
AT410268B8 (de) * 2001-07-02 2003-04-25 Funktionswerkstoffe Forschungs Lade- bzw. entladestation für eine redox-durchflussbatterie
WO2004079849A1 (en) 2003-03-04 2004-09-16 Squirrel Holdings Ltd. Multi voltage tap redox flow battery composed of stacked cell modules of adjustable cell area
JP2004265821A (ja) 2003-03-04 2004-09-24 Sumitomo Electric Ind Ltd レドックスフロー電池の運転方法、電池用電極板及びレドックスフロー電池システム
JP2006040591A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Kansai Electric Power Co Inc:The レドックスフロー電池
WO2008148148A1 (en) * 2007-06-07 2008-12-11 V-Fuel Pty Ltd Efficient energy storage systems using vanadium redox batteries for electricity trading, fossil fuel reduction and electricity power cost savings for consumers
WO2009009758A2 (en) * 2007-07-12 2009-01-15 A123 Systems, Inc. Multifunctional mixed metal olivines for lithium ion batteries
US8808897B2 (en) * 2011-07-19 2014-08-19 Fu Jen Catholic University Electrode structure of vanadium redox flow battery
CN102354761B (zh) 2011-10-10 2013-12-25 中国东方电气集团有限公司 液流电池系统及其停机保护方法和装置
US9893385B1 (en) * 2015-04-23 2018-02-13 Ambri Inc. Battery management systems for energy storage devices

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021012789A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 株式会社岐阜多田精機 レドックスフロー電池
JP7017253B2 (ja) 2019-07-04 2022-02-08 株式会社岐阜多田精機 レドックスフロー電池
JP2021057944A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社大原興商 電力供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3151325B1 (en) 2018-06-20
CN106463754B (zh) 2019-05-03
EP3151325A4 (en) 2017-04-05
TWI649920B (zh) 2019-02-01
US20170098849A1 (en) 2017-04-06
WO2015182339A1 (ja) 2015-12-03
TW201611402A (zh) 2016-03-16
CN106463754A (zh) 2017-02-22
US10263270B2 (en) 2019-04-16
EP3151325A1 (en) 2017-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015182339A1 (ja) レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法
TWI631758B (zh) 氧化還原液流電池系統及氧化還原液流電池之運轉方法
US10199672B2 (en) Method of operating redox flow battery, and redox flow battery system
KR101489027B1 (ko) 충전 장치 및 충전 방법
KR102219191B1 (ko) 레독스 흐름전지 시스템과 레독스 흐름전지의 모니터링 방법 및 레독스 흐름전지의 제어방법
JP2016091613A (ja) 電池システム及び容量回復方法
TW201637271A (zh) 氧化還原液流電池系統,泵控制部,及氧化還原液流電池的運轉方法
US10868318B2 (en) Flow battery control method, flow battery control system and flow battery
JP2018503099A (ja) フロー電池システムの荷電状態の監視測定方法とそのシステム、soc検出装置の冗長設計に基づくフロー電池、フロー電池の実容量確定方法とその装置、及びフロー電池の交流側の入出力特性見積方法とそのシステム
JP2014137898A (ja) レドックスフロー電池システム、レドックスフロー電池システムの制御方法、発電システム、及び発電システムの制御方法
CN115885402A (zh) 用于对氧化还原液流电池系统进行状态监控的方法
JP6195227B2 (ja) レドックスフロー電池システム
KR20140032313A (ko) 전원장치
JP2007311210A (ja) レドックスフロー電池の劣化状態検知方法
CN112470315B (zh) 氧化还原液流电池系统
JP2016072167A (ja) レドックスフロー電池およびその運転方法
US9685668B2 (en) Flow battery
US20230207844A1 (en) Vanadium battery soc balance system structure and control method thereof
JP5840093B2 (ja) 電源装置
JP2022143641A (ja) レドックスフロー電池システム及びレドックスフロー電池システムの運転方法
JP5963620B2 (ja) 電源装置
KR20170069419A (ko) 레독스 흐름 전지 시스템