JP2015225736A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極組立体の積層方向における最小単位の電池体毎の集電部の電気抵抗のばらつきを抑制することができる蓄電装置の提供にある。【解決手段】正極集約部42は、電極組立体の積層方向において積層方向の中心Cよりも一側となる位置に設けられ、正極集約部42から電極組立体の積層方向の他側へ向かうにつれて、正極集電体24における正極21と正極集約部42までの正極引き出し長さが長く設定され、正極集約部42は、電極組立体の積層方向において積層方向の中心Cよりも他側となる位置に設けられ、負極集約部44から電極組立体の積層方向の一側へ向かうにつれて、負極集電体28における負極22と負極集約部44までの負極引き出し長さが長く設定される。【選択図】 図4

Description

この発明は、蓄電装置に関する。
近年、リチウムイオン二次電池は、電子機器の電源だけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の電源として採用されている。
通常、リチウムイオン二次電池の電池ケース内には、発電要素としての電極組立体が収容されており、電極組立体は金属箔に正極活物質を塗布した正極と、金属箔に負極活物質を塗布した負極と、正極と負極との間に介在されるセパレータとを有している。
電極組立体としては、例えば、巻回型の電極組立体と積層型の電極組立体が存在する。巻回型の電極体は、長尺状の正極および負極の間にセパレータを介在させた電極シートを巻回することにより形成されている。一方、積層型の電極組立体は、多数枚の正極、負極およびセパレータが交互に積層される構造を有する。
ところで、電極組立体を備えた蓄電装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された蓄電装置が知られている。
特許文献1に開示された蓄電装置は、各電極の縁部に形成されるとともに活物質が塗布されていない集電部と、同極の集電部を電極体における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められて形成される集電群とを備えている。また、集電群における積層方向の一方の最外面には、接続部材と電気的に接続される接続部を有し、積層方向に位置する電極体の片側に集電部が集められて形成されている。従って、電極体の積層方向において一方から他方へ向かうほど、集電部における電極の縁部から接続部までの距離が大きくなる。
特開2013−161686号公報
しかしながら、特許文献1に開示された蓄電装置では、集電部における電極の縁部から接続部までの距離が集電部毎に異なることから、集電部毎に電気抵抗の差異を生じるという問題がある。このため、電極体において、正極および負極を含む最小単位の電池体の劣化を考えた場合、電極体の積層方向の片側に近い電池体ほど集電部の電気抵抗が小さくなり、片側の反対側に近い電池体ほど集電部の電気抵抗が大きくなる。従って、電極体の積層方向の片側に近い電池体は、片側の反対側に近い電池体と比較して劣化が進行し易くなり、電極体において電池体毎に劣化のばらつきが生じる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、電極組立体の積層方向における最小単位の電池体毎の集電部の電気抵抗のばらつきを抑制することができる蓄電装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、複数の正極および複数の負極が絶縁状態を保ちつつ交互に積層される層状の電極組立体を備え、前記正極は、正極本体と前記正極本体から引き出される帯状の正極集電体とを備え、前記負極は、負極本体と前記負極本体から引き出される帯状の負極集電体とを備え、複数の前記正極集電体を前記電極組立体の積層方向に集約する正極集約部が形成され、複数の前記負極集電体を前記電極組立体の積層方向に集約する負極集約部が前記正極集約部と離間して形成される蓄電装置において、前記正極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心よりも一側となる位置に設けられ、前記正極集約部から前記電極組立体の積層方向の他側へ向かうにつれて、前記正極集電体における前記正極本体から前記正極集約部までの正極引き出し長さが長く設定され、前記負極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心よりも他側となる位置に設けられ、前記負極集約部から前記電極組立体の積層方向の一側へ向かうにつれて、前記負極集電体における前記負極本体から前記負極集約部までの負極引き出し長さが長く設定されることを特徴とする。
電極組立体の積層方向の一側とは電極組立体の積層方向の中心より一方の側を指し、電極組立体の積層方向の他側とは積層方向の中心より他方の側を指す。
本発明によれば、電極組立体の積層方向における正極集約部に近い最小単位の電池体では、正極集電体の正極引き出し長さは、積層方向の他側の正極集電体の正極引き出し長さよりも短い。また、正極集約部に近い最小単位の電池体では、負極集電体の負極引き出し長さは、積層方向の他側の負極集電体の負極引き出し長さよりも長い。
一方、電極組立体の積層方向における負極集約部に近い最小単位の電池体では、正極集電体の正極引き出し長さは、積層方向の一側の正極集電体の正極引き出し長さよりも長い。また、負極集約部に近い最小単位の電池体では、負極集電体の負極引き出し長さは、積層方向の他側の負極集電体の負極引き出し長さよりも短い。
従って、正極集約部に近い最小単位の電池体における両集電体の電気抵抗と負極集約部に近い最小単位の電池体における両集電体の電気抵抗はほぼ同じとなる。
正極集電体の正極引き出し長さは、正極集約部から積層方向の他側へ向かうにつれて長くなり、負極集電体の負極引き出し長さは、負極集約部から積層方向の一側へ向かうにつれて長くなる。このため、電極組立体の積層方向において、正極および負極を有する最小単位の電池体毎の電気抵抗のばらつきを抑制することができる。なお、最小単位の電池体とは、電極組立体において、互いに一対となる正極および負極を含み、電池としての機能を有する最小単位の電池機能部である。
また、上記の蓄電装置において、前記正極引き出し長さに対する正極引き出し幅は、前記負極引き出し長さに対する負極引き出し幅と異なる構成としてもよい。
この場合、正極集電体および負極集電体の材料の電気抵抗率に応じて正極引き出し幅と負極引き出し幅を互いに異ならせることにより、電極組立体の積層方向において、最小単位の電池体毎の両集電体の電気抵抗を同一にすることができる。
また、上記の蓄電装置において、前記正極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心から最も一側となる位置に設けられ、前記電極組立体の積層方向の一側から他側へ向かうにつれて、前記正極引き出し長さが長く設定され、前記負極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心から最も他側となる位置に設けられ、前記電極組立体の積層方向の他側から一側へ向かうにつれて、前記負極引き出し長さが長く設定される構成としてもよい。
この場合、正極引き出し長さは、積層方向の一側から他側へ向かうにつれて長くなり、負極引き出し長さは、積層方向の他側から一側へ向かうにつれて長くなる。このため、電極組立体の積層方向において、全ての電池体の電気抵抗のばらつきを抑制することができる。
本発明によれば、電極組立体の積層方向における最小単位の電池体毎の集電部の電気抵抗のばらつきを抑制することができる蓄電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る二次電池の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の縦断面図である。 電極組立体の一部の分解斜視図である。 (a)は正極集電群と正極集電板の接合構造を示す拡大断面図であり、(b)は負極集電群と負極集電板の接合構造を示す拡大断面図である。 電極組立体における一側の電池体と他側の電池体を示す斜視図である。 電極組立体における電池体の積層方向と集電体の電気抵抗との関係を示すグラフ図である。 (a)は第2の実施形態に係る正極集電群と正極集電板の接合構造を示す拡大断面図であり、(b)は第2の実施形態に係る負極集電群と負極集電板の接合構造を示す拡大断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る蓄電装置について図面を参照して説明する。
本実施形態では、蓄電装置としての二次電池について例示し、本実施形態の二次電池は具体的にはリチウムイオン二次電池である。
図1および図2に示すように、本実施形態の二次電池10は角型の二次電池である。二次電池10の電池ケース11には電極組立体20が収容されている。電池ケース11は、有底筒状のケース本体12と、ケース本体12の開口13を閉塞する矩形平板状の蓋体14を有している。ケース本体12および蓋体14は金属材料(例えば、アルミニウム)により形成されている。
図2に示すように、ケース本体12の内面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート15が貼着されている。また、蓋体14の内側面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート16が貼着されている。蓋体14には一対の通孔17が形成されている。
電極組立体20は、電池機能(充電・放電など)を生じさせる発電要素である。
図3に示すように、電極組立体20は、シート状の正極21とシート状の負極22とを備える。正極21は、矩形の正極本体23と、正極本体23の縁部に形成される帯状の正極集電体24を有する。正極本体23は、正極金属箔25と、正極金属箔25の両面に塗工された正極活物質により形成された正極活物質層26を有する。正極集電体24は正極金属箔25により形成されており、正極集電体24には、正極活物質が塗工されていない。なお、本実施形態の正極金属箔25はアルミニウム箔である。
負極22は、矩形の負極本体27と、負極本体27の縁部に形成される帯状の負極集電体28を有する。負極本体27は、負極金属箔29と、負極金属箔29の両面に塗工された負極活物質により形成された負極活物質層30を有する。負極集電体28は負極金属箔29により形成されており、負極集電体28には、負極活物質が塗工されていない。なお、本実施形態の負極金属箔29は銅箔である。
電極組立体20は、正極21と負極22の間を絶縁するセパレータ31を介在させ、複数の正極21および複数の負極22が絶縁状態を保ちつつ交互に積層される層状をなす。電極組立体20は、例えば、図4(a)、図4(b)に示すように、複数の正極21と複数の負極22を積層して構成される。このため、電極組立体20には、正極21、負極22およびセパレータ31からなる組が複数設けられる。正極21、負極22およびセパレータ31からなる組は、最小単位の電池体Eに相当し、電極組立体20は複数の電池体を有する。
最小単位の電池体Eは、電極組立体20において、互いに一対となる正極21および負極22を含み、電池としての機能を有する最小単位の電池機能部である。
各正極集電体24は、電極組立体20の積層方向に沿って列状に配置されている。
各負極集電体28は、正極集電体24と重ならないように、正極集電体24と同様に、積層方向に沿って列状に配置されている。本実施形態において、各正極集電体24は互いに同一寸法に設定されており、負極集電体28も同様に互いに同一寸法に設定されている。図4(a)に示すように、各正極集電体24は、電極組立体20における積層方向の中心Cよりも一側の端部側に集められて正極集電群32を形成する。図4(b)に示すように、各負極集電体28は、正極集電体24と同様に、電極組立体20における積層方向の中心Cよりも他側の端部側に集められて負極集電群33を形成する。なお、本実施形態では、電極組立体20の積層方向の中心Cより一方の側を一側とし、中心Cより他方の側を他側としている。
正極集電群32には正極集電板34が接合され、負極集電群33には負極集電板35が接合されている。図2に示すように、正極集電板34には、過電流保護回路36を介して電気的に接続される正極端子37が設けられている。また、負極集電板35には、過電流保護回路36を介して電気的に接続される負極端子38が設けられている。電極組立体20が電池ケース11に収容された状態では、正極端子37と負極端子38は、蓋体14の一対の通孔17から電池ケース11の外部に露出される。正極端子37および負極端子38には、正極端子37および負極端子38を蓋体14から絶縁するための樹脂製の筒状の絶縁リング39がそれぞれ取り付けられている(図1、図2を参照)。
正極集電板34および負極集電板35は、図1に示すように矩形の平板である。
図4(a)、図4(b)に示すように、正極集電板34および負極集電板35の長手方向の一方の縁部には、断面円弧状の面取部40が形成されている。正極集電板34および負極集電板35の短手方向の長さは、電極組立体20の積層方向の厚さよりも小さく設定されている。図2に示すように、正極集電板34の長手方向の長さは、正極集電板34に正極集電群32を接合した際に、他の部材と干渉しない長さに設定されている。また、負極集電板35の長手方向の長さは、正極集電板34と同様に、負極集電板35に負極集電群33を接合した際に、他の部材と干渉しない長さに設定されている。本実施形態では、正極集電群32が正極集電板34に接合された状態では、正極集電板34は、電極組立体20の積層方向と直交する方向であってケース本体12の内面に向かって突出する。また、負極集電群33が負極集電板35に接合された状態では、負極集電板35は、電極組立体20の積層方向と直交する方向であってケース本体12の内面に向かって突出する。
正極集電板34および負極集電板35は、正極集電群32および負極集電群33に接合した際にケース本体12の内面と干渉しない。正極集電板34及び負極集電板35の厚みは、電極組立体20から必要十分に集電可能とされる厚み(1.5mm程度)とされている。
以下、正極集電群32と正極集電板34との接合構造及び負極集電群33と負極集電板35との接合構造について詳しく説明する。正極集電群32と正極集電板34の接合構造は、負極集電群33と負極集電板35の接合構造と同一構造であるが、接合の位置と向きが互いに異なる。
まず、正極集電群32と正極集電板34の接合構造について以下に説明する。
図4(a)に示すように、正極集電体24は、電極組立体20における積層方向の中心Cより他側の端部から、積層方向の中心Cより一側の端部に向かって集約されている。具体的に言えば、電極組立体20おいて最も他側に位置する正極集電体24が、最も一側に位置する正極集電体24に接近するように各正極集電体24が集約されている。正極集電板34の面取部40を積層方向の一側に向け、各正極集電体24が正極集電板34の面取部40に集約され、面取部40により正極集電板34の上面側へ折り返されている。複数の正極集電体24を集約した正極集電群32は、正極集電板34の上面側において正極集電板34に対して溶接により接合され、正極溶接部41が形成されている。
正極集電群32では、面取部40に対応する位置に集電部としての正極集約部42が形成されている。本実施形態では、正極集約部42は、ケース本体12と干渉しない範囲にて積層方向の中心Cから最も一側となる位置に形成されている。なお、正極集電板34の上面側に面取部40において折り返された各正極集電体24の一部が重ねられる。
本実施形態では、図5に示すように、正極集電体24において正極本体23から正極集約部42までの距離を正極引き出し長さL1とし、正極引き出し長さL1に対する正極集電体24の幅W1としている。正極引き出し長さL1は、電極組立体20の積層方向において最も一側に位置する正極集電体24から積層方向の他側へ向かうにつれて大きくなる。正極引き出し長さL1が大きくなるほど、正極集電体24の電気抵抗は大きくなる。このため、電極組立体20の積層方向において最も一側に位置する正極集電体24の電気抵抗は最も小さく、電極組立体20の積層方向において最も他側に位置する正極集電体24の電気抵抗は最も大きくなる。
次に、負極集電群33と負極集電板35の接合構造について以下に説明する。
図4(b)に示すように、負極集電体28は、電極組立体20における積層方向の中心Cより一側の端部から、積層方向の中心Cより他側の端部に向かって集約されている。具体的に言えば、電極組立体20おいて最も一側に位置する負極集電体28が、最も他側に位置する負極集電体28に接近するように各負極集電体28が集約されている。負極集電板35の面取部40を積層方向の他側に向け、各負極集電体28が負極集電板35の面取部40に集約され、面取部40により負極集電板35の上面側へ折り返されている。複数の負極集電体28を集約した負極集電群33は、負極集電板35の上面側において負極集電板35に対して溶接により接合され、負極溶接部43が形成されている。
負極集電群33では、面取部40に対応する位置に集電部としての負極集約部44が形成されており、負極集約部44は正極集約部42と離間して形成される。本実施形態では、負極集約部44は、ケース本体12と干渉しない範囲にて積層方向の中心Cから最も他側となる位置に形成されている。なお、負極集電板35の上面側に面取部40において折り返された各負極集電体28の一部が重ねられる。
本実施形態では、図5に示すように、負極集電体28において負極本体27から負極集約部44までの距離を負極引き出し長さL2とし、負極引き出し長さL2に対する負極集電体28の幅W2としている。負極引き出し長さL2は、電極組立体20の積層方向において最も他側に位置する負極集電体28から積層方向の一側へ向かうにつれて大きくなる。負極引き出し長さL2が大きくなるほど、負極集電体28の電気抵抗が大きくなる。このため、電極組立体20の積層方向において最も他側に位置する負極集電体28の電気抵抗は最も小さく、電極組立体20の積層方向において最も一側に位置する負極集電体28の電気抵抗は最も大きくなる。
このように構成された電極組立体20では、複数の電池体が積層方向に配列されている。ここでは、電極組立体20における複数の電池体Eのうち、積層方向の最も一側に位置する電池体E1と積層方向の最も他側に位置する電池体E2について比較する。最も一側に位置する電池体E1では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は、他の電池体Eにおける正極集電体24の正極引き出し長さL1と比較して最も短い。また、最も一側に位置する電池体E1では、負極集電体28の負極引き出し長さL2は、他の電池体Eにおける負極集電体28の負極引き出し長さL2と比較して最も長い。電池体E1の正極集電体24および負極集電体28の電気抵抗の和が、電池体E1の集電体の電気抵抗となる。
一方、最も他側に位置する電池体E2では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は他の電池体における正極集電体24の正極引き出し長さL1と比較して最も長い。また、最も他側に位置する電池体E2における負極集電体28の負極引き出し長さL2は、他の電池体Eにおける負極集電体28の負極引き出し長さL2と比較して最も短い。電池体E2の正極集電体24および負極集電体28の電気抵抗の和が、電池体E2の集電体の電気抵抗となる。ここで、電池体E1、E2の電気抵抗を比較すると、電池体E1、E2の電気抵抗は同じになる。
図6は、積層方向における正極集電体24の電気抵抗と、積層方向における負極集電体28の電気抵抗と、積層方向における複数の電池体Eの両集電体の電気抵抗とを示すグラフ図である。図6に示すように、正極集電体24の電気抵抗は、積層方向において一側から他側へ向かうにつれて大きくなる。負極集電体28の電気抵抗は、積層方向において一側から他側へ向かうにつれて小さくなる。正極集電体24および負極集電体28の電気抵抗の和が電池体Eにおける集電体の電気抵抗となるが、電池体Eの電気抵抗は、積層方向において増減はなく、つまり、電池体E毎に集電体の電気抵抗のばらつきが存在しない。
因みに、図6では、積層方向の一端(他側)に正極集約部および負極集約部を形成した従来の電極組立体における電池体の集電体の電気抵抗(正極集電体と負極集電体の電気抵抗の和)を比較例として示す。この比較例では、一側の電池体の両集電体の抵抗は、一側から他側へ向けて小さくなり、つまり、電池体E毎に集電体の電気抵抗のばらつきが存在する。
本実施形態では、正極集電体24の材料(アルミニウム)と負極集電体28の材料(銅)が互いに異なるため、材料の電気抵抗率に応じて正極引き出し幅W1を負極引き出し幅W2と異ならせて設定している。具体的には、正極集電体24の正極引き出し幅W1を材料の電気抵抗率に応じて負極引き出し幅W2よりも大きく設定(W1:W2=3:2)している。正極引き出し幅W1を負極引き出し幅W2と異ならせることにより、正極集電体24と負極集電体28の材料の相違による電気抵抗が調整され、積層方向における電池体E毎の集電体の電気抵抗がばらつかないようにしている。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)電極組立体20の積層方向における最も一側に位置する電池体E1では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は、積層方向の他側に位置する他の電池体Eの正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも短い。また、最も一側に位置する電池体E1における負極集電体28の負極引き出し長さL2は、積層方向の他側に位置する他の負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも長い。一方、電極組立体20の積層方向における最も他側に位置する電池体E2では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は積層方向の一側に位置する正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも長い。また、最も他側に位置する電池体E2における負極集電体28の負極引き出し長さL2は、積層方向の他側に位置する他の負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも短い。従って、最も一側に位置する電池体E1における両集電体24、28の電気抵抗と最も他側に位置する電池体E2における両集電体24、28の電気抵抗は同じとなる。正極引き出し長さL1は、積層方向の他側へ向かうにつれて長くなり、負極引き出し長さL2は、積層方向の一側へ向かうにつれて長くなる。このため、電極組立体20の積層方向において、電池体E毎の集電体の電気抵抗のばらつきを抑制することができる。
(2)正極引き出し幅W1と負極引き出し幅W2を互いに異ならせることにより、電極組立体20の積層方向における電池体E毎の電気抵抗を同一にすることができる。具体的には、正極集電体24の正極引き出し幅W1を材料の電気抵抗率に応じて負極引き出し幅W2よりも大きく設定(W1:W2=3:2)して、積層方向における電池体E毎の電気抵抗を互いに同一としている。
(3)電極組立体20の積層方向において、正極21および負極22を有する最小単位の電池体E毎の集電体の電気抵抗のばらつきを抑制することができることから、電極組立体20の積層方向における電池体E毎の劣化の差の発生を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、電極組立体における正極集約部および負極集約部の積層方向の位置が、第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態の説明を援用し共通の符号を用いて説明する。
図7(a)に示す正極集電群32と正極集電板34の接合構造では、正極集約部42が積層方向の中心Cよりも一側であるが、第1の実施形態よりも中心Cに近い位置に設定されている。このため、最も一側の電池体E1の正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも、最も一側の電池体E1の隣の電池体E3の正極集電体24の正極引き出し長さL1が小さく設定される。なお、最も他側の電池体E2の正極集電体24の正極引き出し長さL1は、他の電池体Eの正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも大きい。
図7(b)に示す負極集電群33と負極集電板35の接合構造では、負極集約部44が積層方向の中心Cよりも他側であるが、第1の実施形態よりも中心Cに近い位置に設定されている。このため、最も他側の電池体E2の負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも、最も他側の電池体E2の隣の電池体E4の負極集電体28の負極引き出し長さL2が小さく設定される。なお、最も一側の電池体E1の負極集電体28の負極引き出し長さL2は、他の電池体Eの負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも大きい。
本実施形態によれば、電極組立体20の積層方向における正極集約部42に近い電池体E3では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は積層方向の他側の正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも短い。また、正極集約部42に近い電池体E3における負極集電体28の負極引き出し長さL2は、積層方向の一側の負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも長い。
一方、電極組立体20の積層方向における負極集約部44に近い電池体E4では、正極集電体24の正極引き出し長さL1は積層方向の一側の正極集電体24の正極引き出し長さL1よりも長い。また、負極集約部44に近い電池体E4における負極集電体28の負極引き出し長さL2は、積層方向の他側の負極集電体28の負極引き出し長さL2よりも短い。従って、正極集約部42に近い電池体E3における両集電体24、28の電気抵抗と負極集約部44に近い電池体E4における両集電体24、28の電気抵抗はほぼ同じとなる。正極引き出し長さL1は、正極集約部42から積層方向の他側へ向かうにつれて長くなり、負極引き出し長さL2は、負極集約部44から積層方向の一側へ向かうにつれて長くなるため、電極組立体20の積層方向における正極集約部42と負極集約部44との間では電池体E毎の電気抵抗のばらつきを抑制することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、正極集電体と負極集電体の材料の相違から、正極引き出し幅を負極引き出し幅に対して異なるように設定し、積層方向における複数の電池体における集電体の電気抵抗が同じとなるようにしたがこの限りではない。正極引き出し幅と負極引き出し幅が同じであっても、従来(比較例)よりも積層方向における複数の電池体における集電体の電気抵抗のばらつきが十分に小さい場合には、正極引き出し幅又は負極引き出し幅の調整を行わなくてもよい。
○ 上記の実施形態では、正極集電体(負極集電体)を正極集電板(負極集電板)において折り返して正極集約部(負極集約部)を形成したが、正極集約部(負極集約部)は正極集電板(負極集電板)を用いた折り返しに限らない。正極集電体(負極集電体)を折り曲げずに正極集約部(負極集約部)を形成してもよい。
○ 上記の実施形態では、電極組立体を積層型としたが、電極組立体は積層型に限定されない。例えば、帯状の正極と帯状の負極とをセパレータを介して重ね、重ねた正極および負極を巻回して層状に積層した巻回型の電極組立体としてもよい。そして、巻回型の電極組立体の場合には、正極集電体および負極集電体を備えていればよい。
○ 上記の実施形態では、蓄電装置として二次電池を例示したが、蓄電装置は二次電池に限らず、例えば、電気二重層コンデンサ等、電池以外のキャパシタに適用してもよい。
10 二次電池
11 電池ケース
12 ケース本体
14 蓋体
20 電極組立体
21 正極
22 負極
23 正極本体
24 正極集電体
25 正極金属箔
26 正極活物質層
27 負極本体
28 負極集電体
29 負極金属箔
30 負極活物質層
31 セパレータ
32 正極集電群
33 負極集電群
34 正極集電板
35 負極集電板
37 正極端子
38 負極端子
42 正極集約部
44 負極集約部
C 積層方向の中心
E、E1、E2 電池体
L1 正極引き出し長さ
L2 負極引き出し長さ
W1 正極引き出し幅
W2 負極引き出し幅

Claims (3)

  1. 複数の正極および複数の負極が絶縁状態を保ちつつ交互に積層される層状の電極組立体を備え、
    前記正極は、正極本体と前記正極本体から引き出される帯状の正極集電体とを備え、
    前記負極は、負極本体と前記負極本体から引き出される帯状の負極集電体とを備え、
    複数の前記正極集電体を前記電極組立体の積層方向に集約する正極集約部が形成され、
    複数の前記負極集電体を前記電極組立体の積層方向に集約する負極集約部が前記正極集約部と離間して形成される蓄電装置において、
    前記正極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心よりも一側となる位置に設けられ、
    前記正極集約部から前記電極組立体の積層方向の他側へ向かうにつれて、前記正極集電体における前記正極本体から前記正極集約部までの正極引き出し長さが長く設定され、
    前記負極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心よりも他側となる位置に設けられ、
    前記負極集約部から前記電極組立体の積層方向の一側へ向かうにつれて、前記負極集電体における前記負極本体から前記負極集約部までの負極引き出し長さが長く設定されることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記正極引き出し長さに対する正極引き出し幅は、前記負極引き出し長さに対する負極引き出し幅と異なることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記正極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心から最も一側となる位置に設けられ、
    前記電極組立体の積層方向の一側から他側へ向かうにつれて、前記正極引き出し長さが長く設定され、
    前記負極集約部は、前記電極組立体の積層方向において積層方向の中心から最も他側となる位置に設けられ、
    前記電極組立体の積層方向の他側から一側へ向かうにつれて、前記負極引き出し長さが長く設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の蓄電装置。
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