JP2015225262A - 光学装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチック製レンズを保持部材によって良好に位置決め保持しつつ、温度変化による光学性能の劣化を回避する。【解決手段】光学装置6は、プラスチック製レンズ1と、これを保持する保持部材2と、プラスチック製レンズを保持部材に対して押し付ける押圧部材4とを有する。プラスチック製レンズと保持部材のうち第1の部材は、撮像面の短辺に平行な方向において光軸を挟んで互いに反対側に位置する第1および第2の突起部1a,1bを有する。第2の部材は、第1の突起部が挿入されて撮像面の長辺および短辺のそれぞれに平行な方向への第1の突起部の変位を阻止する第1の穴部2aと、第2の突起部が挿入されて上記長辺に平行な方向への第2の突起部の変位を阻止し、上記短辺に平行な方向での第2の突起部との相対変位を許容する第2の穴部2bとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチック製レンズを用いた光学系を有する光学装置に関し、特にレンズの保持構造に関する。
プラスチック製レンズをレンズ保持枠等の保持部材によって保持する構造として、レンズに一体に設けた突起部(ピン)を保持部材に形成した穴部に嵌合させる構造がある。
特許文献1には、プラスチック製レンズに4つのピン(第1〜第の4ピン)を設け、保持部材にこれら4つのピンのそれぞれに対応する4つの穴部(第1〜第4の穴部)を設けた構造が開示されている。第1のピンが第1の穴部にその全周において嵌合するとともに、第4のピンが第1の穴部の方向に延びる長穴部としての第4の穴部に挿入されることで、保持部材に対してレンズが位置決めされる。また、第2および第3のピンは、それらの外径より大きな内径を有する第2および第3の穴部に挿入される。そして、第1〜第3の穴部に挿入された第1〜第3のピンの先端が熱かしめによって潰されることで、レンズと保持部材とが固定される。
また、特許文献2には、プラスチック製レンズに3つのピン(第1〜第3のピン)を設け、保持部材にこれら3つのピンのそれぞれに対応する3つの穴部(第1〜第3の穴部)を設けた構造が開示されている。第1〜第3の穴部はいずれも光軸から径方向に延びる長穴部として形成されており、これら第1〜第3の穴部のそれぞれに第1〜第3のピンが径方向への変位を許容された状態で挿入されて、レンズが保持部材に保持される。レンズは、一端が固定部材に当接した弾性部材の他端によって保持部材に押し付けられることで保持部材に固定される。
特開2004−184787号公報 特開平04−0240608号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された構造では、互いに異なる材料により形成されたレンズと保持部材との線膨張係数の違いから、例えば、環境温度の上昇によってレンズが保持部材よりも大きく膨張する場合がある。この場合、第1〜第3のピンが熱かしめによって保持部材に固定されているレンズは、その膨張力を光軸に直交する径方向に逃がすことができないために、光軸方向にも膨張する。そして、このレンズの光軸方向への膨張によってレンズ面の曲率が変化したりレンズ面に歪みが生じたりしてしまい、光学性能が劣化する。
一方、特許文献2にて開示された構造では、保持部材に形成された第1〜第3の穴部(長穴部)のすべてがレンズに設けられた第1〜第3のピンの径方向への変位を許容するため、上述した特許文献1の構造における問題を回避することが可能である。しかし、特許文献2の構造においてレンズを保持部材に対してガタなく位置決めするためには、レンズの第1〜第3のピンと保持部材の第1〜第3の穴部の位相関係やピン外径と長穴幅の関係に対して非常に厳しい精度が要求され、製造が困難であるという問題がある。
本発明は、厳しい製造精度が要求されることなく、プラスチック製レンズを保持部材によって良好に位置決め保持しつつ、温度変化による光学性能の劣化も回避することができるようにした光学装置およびこれを用いた撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての光学装置は、長辺と短辺を有する矩形の撮像面上に光学像を形成する光学系を有する。該光学装置は、光学系に含まれるプラスチック製レンズと、該プラスチック製レンズを保持する保持部材と、プラスチック製レンズを保持部材に対して光軸方向から押し付ける押圧部材とを有する。そして、プラスチック製レンズおよび保持部材のうち一方である第1の部材は、それぞれ光軸方向に延びる突起部であって、撮像面の短辺に平行な方向において光軸を挟んで互いに反対側に位置する第1の突起部および第2の突起部を有する。さらに、プラスチック製レンズおよび保持部材のうち他方である第2の部材は、第1の突起部が挿入されることで撮像面の長辺および短辺のそれぞれに平行な方向への該第1の突起部の変位を阻止する第1の穴部と、第2の突起部が挿入されることで上記長辺に平行な方向への該第2の突起部の変位を阻止するとともに上記短辺に平行な方向での該第2の突起部との相対変位を許容する第2の穴部とを有することを特徴とする。
なお、上記光学装置と、矩形の撮像面を有して光学像を光電変換する撮像素子とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、プラスチック製レンズを、第1の突起部および第1の穴部を基準として保持部材に対して良好に位置決めすることができる。また、プラスチック製レンズの径方向(撮像面の短辺に平行な方向)への膨張・収縮による第2の突起部と第2の穴部との相対変位が許容されているため、レンズの光軸方向への膨張・収縮およびこれに伴うレンズ面の曲率の変化や歪みの発生を回避することができる。しかも、プラスチック製レンズの径方向での膨張・収縮により該レンズの光軸の位置が膨張・収縮前の位置から径方向に変位しても、その変位の方向が撮像面の短辺に平行な方向になる。このため、光軸が他の方向に変位する場合に比べて、撮像面上に形成される光学像への影響を抑えることができる。
本発明の実施例1であるレンズ鏡筒(および撮像装置)の断面図。 実施例1のレンズ鏡筒の分解斜視図。 実施例1におけるプラスチック製レンズの物体側および像側からの斜視図。 本発明の実施例2であるレンズ鏡筒の断面図。 実施例2のレンズ鏡筒の分解斜視図 実施例2におけるプラスチック製レンズの物体側および像側からの斜視図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1および図2には、本発明の実施例1である光学装置としてのレンズ鏡筒の構成を示している。これらの図においては、左側が物体側(被写体側)を示し、右側が像側(撮像面側)を示している。
レンズ鏡筒6は、フィルムカメラ、デジタルスチルカメラ、アナログまたはデジタルビデオカメラ等の撮像装置10に一体的に設けられている。5は撮像装置10内に設けられた撮像素子であり、図2に示すように長辺と短辺を有する矩形の撮像面5aを有する。撮像素子5は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成される。なお、レンズ鏡筒6を、一眼レフカメラやミラーレスカメラ等のレンズ交換式カメラに着脱される交換レンズとして用いてもよい。
1はプラスチック製レンズであり、4はガラス製レンズである。これらレンズ1,4により、矩形の撮像面上に物体像(光学像)を形成する光学系が構成される。なお、図示はしていないが、光学系には、他のレンズや、絞りや、光学フィルタその他の光学素子が含まれていてもよい。AXは光学系(および各レンズ)の光軸であり、以下の説明において光軸AXが延びる方向を光軸方向という。2はレンズ1,4を保持する保持部材としてのレンズ保持枠であり、プラスチック製レンズ1の材料とは異なるプラスチック材料により形成されている。
図3には、物体側および像側の斜めから見たプラスチック製レンズ1を示している。プラスチック製レンズ1のレンズ部上に点線で示した矩形枠1eは、撮像面5aに結像される光線が通過する範囲を示しており、それぞれ撮像面5aの長辺と短辺に平行な長辺と短辺とを有する。
プラスチック製レンズ1は、そのレンズ部の周囲に周縁部1fを有する。周縁部1fにおけるレンズ保持枠2側の面(像側の面)には、それぞれ光軸方向に延びる円筒形状の第1の突起部および第2の突起部としての第1のピン1aおよび第2のピン1bがレンズ1に一体成形されている。第1および第2のピン1a,1bは、撮像面5aの長辺に平行な方向での中央に、該撮像面5aの短辺に平行な方向において光軸AXを挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。
また、レンズ保持枠2のフランジ部2cにおけるプラスチック製レンズ1側の面(物体側の面)には、円形の第1の穴部としての基準穴部2aと、撮像面5aの短辺に平行な方向に長い穴形状を有する第2の穴部としての長穴部2bとが形成されている。基準穴部2aと長穴部2bも、撮像面5aの長辺に平行な方向での中央に、該撮像面5aの短辺に平行な方向において光軸AXを挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。
基準穴部2aは、ここに第1のピン1aが挿入されてその外周面全体が嵌合することで、光軸AXに直交する面内での(すなわち、撮像面5aの長辺および短辺のそれぞれに平行な方向への)該第1のピン1aの変位を阻止する。一方、長穴部2bは、ここに第2のピン1bが挿入され、その外周面が長穴部2bの幅方向にて嵌合することで、撮像面5aの長辺に平行な方向での該第2のピン1bの変位を阻止する。また、長穴部2bは、撮像面5aの短辺に平行な方向に第2のピン1bの外径よりも大きな長さを有しており、該短辺に平行な方向での第2のピン1bとの相対変位を許容する。このように第1および第2のピン1a,1bがそれぞれ基準穴部2aおよび長穴部2bに挿入されることで、第1のピン1aおよび基準穴部2aを基準として、プラスチック製レンズ1がレンズ保持枠2に対して光軸AXに直交する面内で位置決めされる。
なお、本実施例では、プラスチック製レンズ1を第1および第2のピン1a,1bを有する第1の部材として用い、レンズ保持枠2を基準穴部2aおよび長穴部2bを有する第2の部材として用いる場合について説明する。ただし、プラスチック製レンズ1を第2の部材として用い、レンズ保持枠2を第1の部材として用いてもよい。
レンズ鏡筒6の組み立て方法について説明する。まず、プラスチック製レンズ1をレンズ保持枠2に対して組み込む。すなわち、プラスチック製レンズ1の第1および第2のピン1a,1bをレンズ保持枠2の基準穴部2aおよび長穴部2bに挿入する。そして、プラスチック製レンズ1の周縁部1fにおけるレンズ保持枠2側の面を、レンズ保持枠2のフランジ部2cにおけるプラスチック製レンズ1側の面に当接させる。レンズ保持枠2は、撮像装置10の本体に、光軸AX回りで回転できないように保持される。このため、光軸AX回りでのプラスチック製レンズ1と撮像面5aとの位相関係は不変である。したがって、プラスチック製レンズ1の第1および第2のピン1a,1bとレンズ保持枠2の基準穴部2aおよび長穴部2bはそれぞれ、常に撮像面5a(枠1e)の短辺と平行な方向において光軸AXを挟んで互いに反対側に配置される。
次に、ガラス製レンズ4をレンズ保持枠2に対して組み込み、接着、カシメまたは押え環を用いる等の方法によってガラス製レンズ4のレンズ保持枠2に対する光軸方向での位置を固定する。このとき、押圧部材としてのガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ1側の面を、プラスチック製レンズ1の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面に光軸方向から押し付けるように当接させる。これにより、プラスチック製レンズ1のレンズ保持枠2に対する光軸方向の位置も固定される。
なお、本実施例では、ガラス製レンズ4を押圧部材として用いる場合について説明するが、押え環等の他の押圧部材によってプラスチック製レンズ1をレンズ保持枠2に対して光軸方向から押し付けてもよい。
ここで、レンズ鏡筒6(撮像装置10)の環境温度が変化すると、プラスチック製レンズ1とレンズ保持枠2の材料の線膨張係数(膨張率)が異なることから、それらのうち一方が他方に比べて光軸AXに直交する方向(径方向)により大きく膨張または収縮する。そして、この膨張・収縮量の差は、第1のピン1aと基準穴部2aを基準とした第2のピン1bと長穴部2bとの撮像面5aの短辺に平行な方向での相対変位によって吸収される。このため、プラスチック製レンズ1が光軸方向に膨張・収縮して、そのレンズ面の曲率が変化したりレンズ面に歪みが生じたりすることは回避される。
ただし、上述した相対変位に伴い、プラスチック製レンズ1の光軸が、光学系の本来の光軸AXの位置に対して撮像面5aの短辺に平行な方向にずれる。具体的には、プラスチック製レンズ1の膨張率がレンズ保持枠2の膨張率より大きい場合には、高温時はプラスチック製レンズ1の光軸が本来の光軸AX(ガラス製レンズ4の光軸)に対して第1のピン1aおよび基準穴部2aから離れる方向にずれる。低温時はその逆方向にずれる。また、プラスチック製レンズ1の膨張率がレンズ保持枠2の膨張率より小さい場合には、高温時はプラスチック製レンズ1の光軸が本来の光軸AXに対して第1のピン1aおよび基準穴部2aに近づく方向にずれ、低温時はその逆方向にずれる。一方、撮像面5aの長辺に平行な方向については、第2のピン1bと長穴部2bとの相対変位が許容されていないため、プラスチック製レンズ1とレンズ保持枠2の膨張・収縮量の差があっても光軸のずれは発生しない。
このように、本実施例では、プラスチック製レンズ1とレンズ保持枠2において、第1のピン1aとこれが挿入される基準穴部2aに対して、第2のピン1bとこれが挿入される長穴部2bを撮像面5aの短辺に平行な方向に配置した。さらに、長穴部2bを、撮像面5aの短辺に平行な方向に長い形状とした。これらによって、環境温度が変化した場合に、プラスチック製レンズ1の光軸が、光学系の本来の光軸AXに対して、撮像面5aの短辺に平行な方向にずれるが、撮像面5bの長辺に平行な方向にはずれないようにすることができる。つまり、プラスチック製レンズ1の光軸が光学系の本来の光軸AXに対してずれる(以下、軸ずれが発生するという)方向を、撮像面5aの短辺に平行な方向に制限することができる。
プラスチック製レンズ1の軸ずれが発生することで光学系の光学性能が劣化するが、一般的には、撮像面5aにおいてその中心(光軸AX)の位置から離れるほど、光学性能の劣化による光学像(つまりは画質)への影響が大きくなる。つまり、撮像面5aの中心付近では軸ずれによる画質の劣化はあまり目立たないが、軸ずれが生じている方向での周辺部では画質の劣化が目立ち、特にずれたプラスチック製レンズ1の光軸位置からの距離が遠いほど画質の劣化が顕著になる。これに対して、本実施例では、軸ずれが発生する方向を撮像面5aの短辺に平行な方向のみに制限している。これにより、撮像面5aの長辺に平行な方向や撮像面5aの対角方向等の他の方向に軸ずれが発生する場合に比べて、撮像面5aの周辺部での画質の劣化が目立たないようにすることができる。
また、プラスチック製レンズ1およびガラス製レンズ4はいずれも環境温度の変化に伴って常温時よりも径方向に膨張または収縮する。ただし、膨張率の差によって、プラスチック製レンズ1とガラス製レンズ4とではプラスチック製レンズ1の方がより大きく膨張または収縮する。この大きな膨張・収縮を逃がすために、プラスチック製レンズ1の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面が、ガラス製レンズ4側の周縁部におけるプラスチック製レンズ1側の面に対して良好な滑り性を有することが求められる。これは、滑り性が低いと、プラスチック製レンズ1の径方向での膨張・収縮に抵抗が生じ、その結果、プラスチック製レンズ1が光軸方向に膨張・収縮して、前述したように、そのレンズ面の曲率が変化したりレンズ面に歪みが生じたりするためである。
プラスチック製レンズ1の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面は、プラスチック製レンズ1を成形するための金型における対応面を滑らかにすることで、良好な滑り性を有する平滑面とすることができる。しかし、ガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ1側の面については、ガラス製レンズ4の製造上の都合によって粗面、すなわち滑り性が低い面になることが多い。
このため、本実施例では、ガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ1側の面を、プラスチック製レンズ1の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面と同様に平滑面とするように、仕上げ加工している。これにより、プラスチック製レンズ1の周縁部1fとガラス製レンズ4の周縁部の互いに当接する面間の良好な滑り性を確保でき、プラスチック製レンズ1の径方向での膨張・収縮に抵抗が生じることが回避することができる。
図4および図5には、本発明の実施例2である光学装置としてのレンズ鏡筒の構成を示している。これらの図においても、左側が物体側(被写体側)を示し、右側が像側(撮像面側)を示している。また、図6には、物体側および像側の斜めから見た本実施例にて用いられるプラスチック製レンズ1′を示している。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付して説明に代える。
実施例1で説明したように、ガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ側の面については、仕上げ加工して平滑面にすることが望ましい。しかし、仕上げ加工を追加することによって、ガラス製レンズ4およびレンズ鏡筒6を製造するための工程数やコストが増加する。このため、本実施例では、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面とガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ1′側の面との間に、滑り性を与える滑り部材としてのリング状の滑りシート3を配置している。
これにより、ガラス製レンズ4に上記仕上げ加工をする場合よりも簡易にプラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面とガラス製レンズ4の周縁部におけるプラスチック製レンズ1側の面との間の良好な滑り性を確保することができる。
さらに、本実施例では、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおけるガラス製レンズ4側の面(滑りシート3側の面)の光軸回り方向の複数箇所に、光軸方向に突出する凸平面形状を有する凸当接部1gを設けている。これら凸当接部1gの平面が滑りシート3との当接面となる。これにより、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおける滑りシート3側の面がその全面で滑りシート3に接触する場合よりも接触面積を減らすことができ、より良好な滑り性を確保することができる。なお、本実施例では、滑りシート3と凸当接部1gの双方を設けたが、これらのうち一方のみを設けてもよい。
また、本実施例では、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおけるレンズ保持枠2側の面の光軸回り方向の複数箇所にも、光軸方向に突出する凸平面形状を有する凸当接部1dを設けている。これら凸当接部1dの平面がレンズ保持枠2のフランジ部2cにおけるプラスチック製レンズ1′側の面との当接面となる。これにより、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fにおけるレンズ保持枠2側の面がその全面でレンズ保持枠2のフランジ部2cに接触する場合よりも接触面積を減らすことができる。したがって、プラスチック製レンズ1′の周縁部1fのレンズ保持枠2に対するより良好な滑り性を確保することができる。
なお、凸当接部1c,1gは、光軸回り方向にて概ね等間隔で3箇所以上設けることが望ましい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 プラスチック製レンズ
1a 第1のピン
1b 第2のピン
2 レンズ保持枠
2a 基準穴部
2b 長穴部
4 ガラス製レンズ
5a 撮像面
6 レンズ鏡筒

Claims (7)

  1. 長辺と短辺を有する矩形の撮像面上に光学像を形成する光学系を有する光学装置であって、
    前記光学系に含まれるプラスチック製レンズと、
    該プラスチック製レンズを保持する保持部材と、
    前記プラスチック製レンズを前記保持部材に対して光軸方向から押し付ける押圧部材とを有し、
    前記プラスチック製レンズおよび前記保持部材のうち一方である第1の部材は、それぞれ前記光軸方向に延びる突起部であって、前記短辺に平行な方向において光軸を挟んで互いに反対側に位置する第1の突起部および第2の突起部を有し、
    前記プラスチック製レンズおよび前記保持部材のうち他方である第2の部材は、前記第1の突起部が挿入されることで前記長辺および前記短辺のそれぞれに平行な方向への該第1の突起部の変位を阻止する第1の穴部と、前記第2の突起部が挿入されることで前記長辺に平行な方向への該第2の突起部の変位を阻止するとともに前記短辺に平行な方向での該第2の突起部との相対変位を許容する第2の穴部とを有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記押圧部材は、前記光学系に含まれるガラス製レンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記押圧部材と前記プラスチック製レンズとの間に滑り性を与える滑り部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 前記第1および第2の部材のうち一方における光軸回り方向での複数箇所に、前記光軸方向に突出する凸平面形状を有して、前記第1および第2の部材のうち他方に前記光軸方向において当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置。
  5. 前記プラスチック製レンズと前記押圧部材のうち一方における光軸回り方向での複数箇所に、前記光軸方向に突出する凸平面形状を有して、前記プラスチック製レンズと前記押圧部材のうち他方に前記光軸方向において当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光学装置。
  6. 前記プラスチック製レンズと前記押圧部材との間に滑り性を与える滑り部材を有し、
    前記プラスチック製レンズにおける光軸回り方向の複数箇所に、前記光軸方向に突出する凸平面形状を有して前記滑り部材に前記光軸方向において当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の光学装置と、
    矩形の撮像面を有し、前記光学像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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