JP2015225203A - 鏡筒調整機構及び投影装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の課題は、鏡筒と筐体とが離間した構造であっても安定した鏡筒の調整を実現可能とすることである。
筐体に内蔵された鏡筒の鏡筒本体に対して調整リングを前記筐体外からの操作によって回転させて焦点を調整するための鏡筒調整機構であって、
前記調整リングの外周面に取り付けられて、当該調整リングの径方向に沿うように延在するアーム部と、
前記アーム部の先端部に対して所定の遊びを有した状態で装着されるレバー部と、
前記レバー部の先端部を前記筐体の外部に突出させた状態で、当該レバー部を前記調整リングの周方向に沿うように直線状に案内するガイド部とを備え、
前記ガイド部によって案内されるように、前記筐体外から前記レバー部を操作すると、前記アーム部が前記調整リングを回転させることを特徴とする鏡筒調整機構が提供される。
図3〜図6に示すように、鏡筒調整機構6は、鏡筒5の鏡筒本体51に対してフォーカスリング(調整リング)52を筐体4外からの操作によって回転させて焦点を調整するためのものであり、アーム部7と、レバー部8と、ガイド部9とを備えている。
本体部81は、略直方体状に形成されていて、長手方向に沿ってアーム部7の先端部73が装着されるようになっている。具体的には、本体部81の基端部が開放された装着口(装着凹部)811となっており、この装着口811に対してアーム部7の先端部73が挿入される。この装着口811の高さh1(アーム部7の移動方向に沿う厚み)は、アーム部7の先端部73の高さh2よりも大きく形成されている。これにより、アーム部7の先端部73と装着口811との間に、アーム部7の移動方向に対して遊びが設けられることになる。
また、装着口811の幅w1においてもアーム部7の先端部73の幅w2よりも大きく形成されている。このように、装着口811が高さh1及び幅w1の両者で、アーム部7の先端部73よりも大きく形成されているので、レバー部8がアーム部7の長さ方向に沿ってスライド自在となる。
装着口811内にアーム部7の先端部73が収容されると、アーム部7の先端部73はレバー部8の本体部81によって覆われる。このように装着口811がキャップ状になっていることにより、アーム部7の先端部73に埃が付着することが防止される。
また、操作部82の拡幅部822はスリット部91を介して外部に露出しているため、筐体4の外側から操作できるようになっている。
図3、図4(c)に示すように、操作部82がスリット部91の下端にある状態では、アーム部7の先端部73の角部がレバー部8の装着口811内に当接している。この状態からユーザーの操作によってレバー部8がガイド部9に案内されつつ上昇すると、前記角部がレバー部8によって押圧されて上に向かって移動する。上昇時においては、アーム部7の先端部73の先端は、装着口811から離間している。
図3の二点線部、図4(a)は操作部82がスリット部91の上端にある状態を示している。この状態から、ユーザーの操作によってレバー部8がガイド部9に案内されつつ下降すると、アーム部7の先端部73の先端がレバー部8によって押圧されて下に向かって移動する。下降時においては、アーム部7の前記角部は、装着口811から離間している。
つまり、移動時においては、アーム部7における移動の先方側とは反対側の部分がレバー部8によって押圧され、アーム部7における移動の先方側の部分は所定の遊びによってレバー部8から離間することになる。
そして、アーム部7の移動によってフォーカスリング52は鏡筒本体51に対して回転するため、投影装置1の焦点を調整することができる。
また、アーム部7の先端部には所定の遊びを有した状態でレバー部8が装着され、このレバー部8の先端部(操作部82)が筐体4の外部に突出しているので、レバー部8を筐体4の外部から操作することができ、ひいてはレバー部8を介することでアーム部7の操作も筐体4の外部から可能となる。
そして、レバー部8は所定の遊びを有した状態でアーム部7の先端部73に装着されているので、この遊び分だけレバー部8がアーム部7の先端部73に対して移動することができる。操作時に際しては、ガイド部9による案内に追従してレバー部8がアーム部7との位置を調整しながら移動する。
このように、操作時にレバー部8とアーム部7との位置調整が行われていれば、アーム部7をスムーズに移動させることができ、したがって、鏡筒5と筐体4とが離間した構造であっても安定した鏡筒5の調整が可能となる。
また、アーム部7が、所定の角度で曲げられた状態で調整リング52の外周面に固定されているので、前記所定の角度を調整するという簡単な手順でアーム部7の移動範囲を調整することができる。
また、アーム部7の先端は略90度の角度で折り曲げられているので、単に板状部材を曲げるという簡単な構成で、可動範囲の確保と、上端側、下端側の遊び量のバランスを取るとともに、遊びを最小限に抑えることが可能になっている。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
筐体に内蔵された鏡筒の鏡筒本体に対して調整リングを前記筐体外からの操作によって回転させて焦点を調整するための鏡筒調整機構であって、
前記調整リングの外周面に取り付けられて、当該調整リングの径方向に沿うように延在するアーム部と、
前記アーム部の先端部に対して所定の遊びを有した状態で装着されるレバー部と、
前記レバー部の先端部を前記筐体の外部に突出させた状態で、当該レバー部を前記調整リングの周方向に沿うように直線状に案内するガイド部とを備え、
前記ガイド部によって案内されるように、前記筐体外から前記レバー部を操作すると、前記アーム部が前記調整リングを回転させることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項2>
請求項1記載の鏡筒調整機構において、
前記所定の遊びは前記アーム部の長さ方向に対して設けられていることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項3>
請求項1又は2記載の鏡筒調整機構において、
前記所定の遊びは前記アーム部の移動方向に対して設けられていることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項4>
請求項3記載の鏡筒調整機構において、
前記レバー部が移動する際においては、前記アーム部における移動の先方側とは反対側の部分が前記レバー部によって押圧され、前記アーム部における移動の先方側の部分は前記所定の遊びによって前記レバー部から離間していることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項5>
請求項1〜4のいずれか一項記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部は板状部材から形成されていることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項6>
請求項5記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部は、所定の角度で曲げられた状態で前記調整リングの外周面に固定されていることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項7>
請求項5又は6記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部の先端は略90度の角度で折り曲げられていることを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項8>
請求項1〜7のいずれか一項記載の鏡筒調整機構において、
前記レバー部は、前記アーム部を覆うようなキャップ構造を有することを特徴とする鏡筒調整機構。
<請求項9>
請求項1〜8のいずれか一項記載の鏡筒調整機構と、
前記筐体とを備えることを特徴とする投影装置。
2 投影装置本体
3 カバー
4 筐体
5 鏡筒
6 鏡筒調整機構
7 アーム部
8 レバー部
9 ガイド部
41 端子群
42 一側面
51 鏡筒本体
52 調整リング
71 基端部
72 延在部
73 先端部
81 本体部
82 操作部
91 スリット部
811 装着口
821 狭幅部
822 拡幅部
Claims (9)
- 筐体に内蔵された鏡筒の鏡筒本体に対して調整リングを前記筐体外からの操作によって回転させて焦点を調整するための鏡筒調整機構であって、
前記調整リングの外周面に取り付けられて、当該調整リングの径方向に沿うように延在するアーム部と、
前記アーム部の先端部に対して所定の遊びを有した状態で装着されるレバー部と、
前記レバー部の先端部を前記筐体の外部に突出させた状態で、当該レバー部を前記調整リングの周方向に沿うように直線状に案内するガイド部とを備え、
前記ガイド部によって案内されるように、前記筐体外から前記レバー部を操作すると、前記アーム部が前記調整リングを回転させることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項1記載の鏡筒調整機構において、
前記所定の遊びは前記アーム部の長さ方向に対して設けられていることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項1又は2記載の鏡筒調整機構において、
前記所定の遊びは前記アーム部の移動方向に対して設けられていることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項3記載の鏡筒調整機構において、
前記レバー部が移動する際においては、前記アーム部における移動の先方側とは反対側の部分が前記レバー部によって押圧され、前記アーム部における移動の先方側の部分は前記所定の遊びによって前記レバー部から離間していることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項1〜4のいずれか一項記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部は板状部材から形成されていることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項5記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部は、所定の角度で曲げられた状態で前記調整リングの外周面に固定されていることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項5又は6記載の鏡筒調整機構において、
前記アーム部の先端は略90度の角度で折り曲げられていることを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項1〜7のいずれか一項記載の鏡筒調整機構において、
前記レバー部は、前記アーム部を覆うようなキャップ構造を有することを特徴とする鏡筒調整機構。 - 請求項1〜8のいずれか一項記載の鏡筒調整機構と、
前記筐体とを備えることを特徴とする投影装置。
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