JP2015224544A - ピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、及び、内燃機関のピストンの製造方法 - Google Patents

ピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、及び、内燃機関のピストンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピストン用中空耐摩環を鋳包んだピストンにおいて、ピストンリング部位、及び燃焼室近傍部位に対する冷却性能を著しく向上して、燃焼室の亀裂や、リングスカッフや、ピストンスカッフ等の発生を抑制できるピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、及び、内燃機関のピストンの製造方法を提供する。
【解決手段】耐摩環状体11の内周壁11iに断面がコの字型の形状の中空用環状体12が接合されて、冷却用の潤滑油Oが流れる中空部12cを形成するピストン用中空耐摩環10において、耐摩環状体11又は中空用環状体12にピストンの鋳包み時における周方向位置決用の係合穴21を形成するとともに、中空部12c内に噴射される潤滑油Oを中空部12c内に誘導する誘導突起部20を中空部12cの潤滑油Oの流入孔12hの位置に対向する部位に形成して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のピストンに鋳包まれるピストン用中空耐摩環への潤滑油の流入効率を向上できて、このピストン用中空耐摩環の外周壁のピストンリング溝に嵌合されるピストンリング及びピストンの燃焼室近傍の冷却性能を著しく向上できるピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、及び、内燃機関のピストンの製造方法に関する。
内燃機関のシリンダ(気筒)内に配設されるピストンにおいては、その製造時に、ピストンリング(トップリング、セカンドリング及びオイルリング)及び燃焼室近傍を冷却するための冷却用の潤滑油が通る中空部を備えたピストン用中空耐摩環が鋳包まれることがある。
図6に示すように、このピストン用中空耐摩環10Xは、ニレジスト鋳鉄を曲げ加工等により環状にした耐摩環状体11と、ステンレス鋼板等を曲げ加工等により外周側が開放された断面コの字型の中空用環状体12とを、断面コの字型の上側壁12u及び下側壁12dが共に耐摩環状体11の上側壁11u及び下側壁11dと面一になるように、別々に制作され、この耐摩環状体11の内周壁11iに中空用環状体12の外周側の部分12oを、例えば、Tig溶接W等により接合して制作される。この耐摩環状体11の内周壁11iとコの字型の中空用環状体12の凹部で形成される中空部12cがピストン燃焼室近傍部及び耐摩環状体11を冷却するための潤滑油Oを流通させる通路となり、ピストンリング溝11aは、この耐摩環状体11の外周壁11oに形成される。
この中空部12cへの冷却用の潤滑油Oの供給は、ピストンを鋳造した後に、中空用環状体12にアルミドリル加工等で中空部12cに通じる流入孔12hと流出孔12jを形成し、ピストン内に形成されたオイル通路を経由して、ピストン下方のオイルパン近傍に配設されたオイルジェットで噴射される潤滑油Oを流入孔12hから導入し、中空部12cを通過して、流出孔12jからオイルパンに戻すことにより行われる。
このピストン用中空耐摩環の冷却性能を向上させる技術として、様々な技術が提案されており、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼板からなる上板と下板の各一端の基端部をニレジスト鋳鉄からなる耐摩環の表面に接合すると共に、上板と下板の各他端側の先端部を接合することにより、耐摩環の背面に上板と下板とによって冷却空洞を一体的に形成した冷却空洞付き耐摩環が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ピストンリング溝を有する、鋳物製ニレジスト材からなる耐摩環本体部分とは別体に、ステンレス薄鋼をロール加工してなる断面略コ字状の成型体によって冷却剤が還流する胴環部を形成し、この成型体をニッケルろう材によって耐摩環本体部分に接合するエンジン用ピストン耐摩環が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来技術の図6に示すようなピストン用中空耐摩環10Xでは、断面コの字型の中空用環状体に形成された中空用環状体12Xの中空部12cへの潤滑油Oの流入効率を向上させようと、流入孔12hから中空部12cの内部に供給される潤滑油Oの供給圧力を上げると、図7に示すように、噴射された潤滑油Oは、中空部12cの上側壁12uに高速で当たるため跳ね返されて、その多く(例えば半分以上)が流入孔12hからそのまま下方のオイルパンへ戻ってしまうため、この潤滑油Oによる冷却性能を向上できないという問題がある。
この冷却性能が不十分となると、熱負荷が高くなり、ピストン燃焼室亀裂、油膜切れによる局部的な金属接触による滑り面の凝着摩耗によるスカッフ(引っ掻き傷)がリングスやピストンやシリンダに生じ、ひどい場合にはピストンが全損に至る場合がある。
これに関連して、ピストンリング及び燃焼室の冷却機構として、ピストンの内部にクーリングチャンネルが形成され、このクーリングチャンネルの入口に向けてピストン下方のオイルジェットからオイルが噴射される内燃機関用ピストンにおいて、入口上方のクーリングチャンネルの天井部に、入口より入ったオイルの流れの向きをクーリングチャンネルの形成方向に向ける案内壁を設けた内燃機関用ピストンが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
アルミクーリングチャンネルピストン及び鋳鉄ピストン等においては、この内燃機関用ピストンのような、クーリングチャンネルの天井部に案内壁を設けることは、ピストンの鋳込み時に塩中子、砂中子、ロストワックスによる成形等でできる。
しかしながら、ピストン用中空耐摩環を鋳包むピストンに適用しようとすると、従来技術においては、このピストン用中空耐摩環の鋳包み工程において、ピストン用中空耐摩環の軸方向の位置決めは、ピストン用中空耐摩環の耐摩環状体の外周壁に形成したV字形状溝によって行っているが、ピストン用中空耐摩環の周方向における位置決めは必要がないため、ピストン用中空耐摩環を鋳包んで一体化してしまうと、ピストンの鋳造後では、案内壁の周方向の位置が分からなくなり、この案内壁に対向する位置に流入孔を形成することができなくなってしまう。
そのため、ピストン用中空耐摩環を鋳包むピストンにおいては案内壁を設けるという発想が起きず、その冷却用中空用環状体の下側壁に形成された流入孔より流入する潤滑油の量を増加して、ピストン用中空耐摩環の冷却性能を向上させるという問題が残ったままとなっている。
特開2005−36771号公報 特開平5−231539号公報 特開2005−90448号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、ピストン用中空耐摩環を鋳包んだピストンにおいて、ピストン用中空耐摩環への潤滑油の循環量を増加することで、ピストンリング部位、及び燃焼室近傍部位に対する冷却性能を著しく向上して、ピストン頂面、燃焼室廻り、トップリング溝近傍のピストン温度を低下させることができ、燃焼室の亀裂や、リングスカッフや、ピストンスカッフ等の発生を抑制できるピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、及び、内燃機関のピストンの製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明のピストン用中空耐摩環は、内燃機関のピストンに鋳包まれた後に外周壁にピストンリング溝が形成される耐摩環状体と、断面が外周側が開放されたコの字型の形状をして、この外周側の部分が前記耐摩環状体の内周壁に接合して、冷却用の潤滑油が流れる中空部を形成する中空用環状体とを備えるピストン用中空耐摩環において、前記耐摩環状体又は前記中空用環状体に前記ピストンの鋳包み時における周方向位置決用の係合穴を形成するとともに、前記中空部内に噴射される潤滑油を前記中空部内に誘導する誘導突起部を前記中空部の潤滑油の流入孔に対向する部位に形成して構成される。
この構成によれば、ピストン用中空耐摩環を鋳包んでピストンを鋳造するときに、耐摩環状体又は中空用環状体に形成したピン穴等の係合穴を、ピストン鋳造用鋳型に設けたノックピン等の係合突起部と係合させることで、ピストンにおけるピストン用中空耐摩環の周方向の位置決めを行うことができ、ピストンにおける誘導突起部を位置決めできる。
従って、ピストンの鋳造した後に形成される、ピストンで冷却用の潤滑油を循環させるための流入孔に対向した位置に、この誘導突起部の位置を位置決めしておくことにより、この誘導突起部に対向する流入孔を冷却用中空用環状体の下側壁に容易に穿孔することができる。
その結果、ピストン用中空耐摩環を鋳包んだピストンにおいて、ピストン用中空耐摩環への潤滑油の循環量を増加できて、ピストンリング部位、及び燃焼室近傍部位に対する冷却性能を著しく向上できて、ピストン頂面、燃焼室廻り、トップリング溝近傍のピストン温度を低下させることができ、燃焼室の亀裂や、リングスカッフや、ピストンスカッフ等の発生を抑制できる。
上記のピストン用中空耐摩環において、前記係合穴を、前記耐摩環状体の前記外周壁の前記ピストンリング溝が形成される領域の内部に形成すると、ピストンを鋳造した後に、係合穴を形成した位置を含んで耐摩環状体の外周壁にピストンリング溝を形成するので、耐摩環状体の外周壁には係合穴が残らず、したがって、耐摩環状体の耐久性を劣化させること無く維持することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のピストンは、上記のピストン用中空耐摩環を鋳包んで構成され、上記のピストン用中空耐摩環と同様の効果を奏することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のピストンの製造方法は、内燃機関のピストンに鋳包まれた後にその外周壁にピストンリング溝が形成される耐摩環状体を制作する耐摩環状体制作工程と、断面が外周側が開放されたコの字型の形状をして、冷却用の潤滑油が流れる中空部を形成する中空用環状体を制作する中空用環状体制作工程と、前記中空用環状体に前記中空部内に噴射される潤滑油を前記中空部内に誘導する誘導突起部を前記中空部の潤滑油の流入孔の穿孔予定位置に対向する部位に形成する誘導突起部形成工程と、前記耐摩環状体又は前記中空用環状体に周方向位置決用の係合穴を形成する係合穴形成工程と、前記耐摩環状体の内周壁に前記中空用環状体の外周側の部分を接合する接合工程とを順序不同で含むと共に、前記ピストン用中空耐摩環の軸方向位置をピストン金型に合わせると共に、前記ピストン用中空耐摩環の周方向位置決用の前記係合穴を前記ピストン金型の周方向位置決用の係合突起部に合わせて、前記ピストンを鋳込む鋳込み工程と、前記ピストン金型から取り出された前記ピストンに、冷却用の潤滑油の流出孔を形成すると共に冷却用の潤滑油の流入孔を前記誘導突起部に対向する部位に形成し、前記ピストンリング溝が形成される領域を削除して前記ピストンリング溝を形成する孔及び溝加工工程とを含むことを特徴とする方法である。
また、上記の内燃機関のピストンの製造方法において、前記係合穴を、前記耐摩環状体の前記外周壁の前記ピストンリング溝が形成される領域の内部に形成する。
これらの方法によれば、上記までの中空耐摩環のピストン冷却効率をさらに向上させた内燃機関用ピストンの提供を可能とすることができる。
本発明のピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、内燃機関のピストンの製造方法によれば、ピストン用中空耐摩環を鋳包んだピストンにおいて、ピストン用中空耐摩環への潤滑油の循環量を増加できて、ピストンリング部位、及び燃焼室近傍部位に対する冷却性能を著しく向上できて、ピストン頂面、燃焼室廻り、トップリング溝近傍のピストン温度を低下させることができ、燃焼室の亀裂や、リングスカッフや、ピストンスカッフ等の発生を抑制できる。
本発明に係る実施の形態のピストン用中空耐摩環の構成を模式的に示す断面を含む斜視図である。 本発明に係る実施の形態の内燃機関のピストンの製造工程のフローの一例を示す図である。 誘導突起部の形成方法を示す図である。 耐摩環状体と中空用環状体の接合を示す図である。 誘導突起部がある場合のピストン用中空耐摩環の中空部への冷却用の潤滑油の流入の様子を説明するための図である。 従来技術のピストン用中空耐摩環の構成を模式的に示す断面を含む斜視図である。 従来技術のピストン用中空耐摩環の中空部への冷却用の潤滑油の流入の様子を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施の形態のピストン用中空耐摩環、内燃機関のピストン、内燃機関のピストンの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施の形態のピストン用中空耐摩環10は、エンジン(内燃機関)1のピストンに鋳包まれるものであり、耐摩環状体11と中空用環状体12とを備えて構成される。
この耐摩環状体11は、ニレジスト鋳鉄を鋳造及び内外周面加工等により環状体にして制作され、ピストンに鋳包まれた後に外周壁11oにピストンリング溝11aが切削加工等の機械加工により形成される。この耐摩環状体11においては、ピストン用中空耐摩環10としてピストンに鋳込まれるときのピストン用中空耐摩環10の軸方向(ピストン高さ方向)の位置決め用V字溝11vがニレジストの鋳込み時または加工により制作される。
また、中空用環状体12は、ステンレス鋼板等を曲げ加工等により、断面が外周側が開放されたコの字型の環状体にして制作され、この外周側の部分12oが耐摩環状体11の内周壁11iにTig溶接W等により接合されることにより、冷却用の潤滑油Oが流れる中空部12cが形成される。この中空用環状体12は、耐摩環状体11と別に制作されるが、中空用環状体12の断面コの字型の上側壁12u及び下側壁12dは、共に耐摩環状体11の上側壁11u及び下側壁11dと面一になるように制作される。
そして、本発明のピストン用中空耐摩環10では、更に、耐摩環状体11、又は、中空用環状体12にピストンの鋳包み時における周方向位置決用のディンプル穴(係合穴)21を形成する。このディンプル穴21は、耐摩環状体11の上側壁11u若しくは下側壁11d、又は、中空用環状体12の上側壁12u若しくは下側壁12dに設けたり、誘導突起部20の窪みを利用したりすることができるが、鋳込み時には鋳込まれることがない耐摩環状体11の外周壁11oに設けることが好ましく、特に、ピストンリング溝11aが形成される領域内に設けることが好ましい。
それと共に、中空用環状体12において、中空部12c内に噴射される潤滑油Oを中空部12c内に誘導する誘導突起部20を中空部12cの潤滑油Oの流入孔12hに対向する部位に形成する。
このディンプル穴21は、ピストンリング溝11aが形成される領域の内部に形成することが好ましく、これにより、ピストンを鋳造した後に、ディンプル穴21を形成した位置を含んで耐摩環状体11の外周壁11oにピストンリング溝11aを形成するので、耐摩環状体11の外周壁11oにはディンプル穴21が残らず、したがって、正常なピストンリング溝の形成と耐摩環状体11の耐久性劣化及びピスト亀裂等の発生を生じさせること無く耐久性を維持することができる。
ここで、誘導突起部20を中空部12cの潤滑油Oの流入孔12hに対向する部位に形成することによる作用効果について説明する。図1に示すように、ピストン下方のオイルパン(図示しない)近傍に配設されたオイルジェット(図示しない)より噴射された潤滑油Oを、ピストン内に形成された流入用オイル通路(図示しない)を介してピストン用中空耐摩環10の中空用環状体12の下側壁12dに形成された流入孔12hより流入させる。これにより、潤滑油Oは中空部12cの中を半周して、流出孔12jより排出用オイル通路(図示しない)を介してオイルパンへと排出される。この潤滑油Oの中空部12cの中を半周する間に、耐摩環状体11及びピストン用中空耐摩環10の周囲を冷却する。
この流入孔12hより中空部12cに供給される潤滑油Oは、図5に示すように、誘導突起部20の側面に衝突するので、中空部12cの周方向に流れる。これにより、図7に示すように、誘導突起部20が無くて、潤滑油Oの多くが流入孔12hから戻ることを防止できるので、中空部12c内を半周する潤滑油Oの流量を多くすることができる。従って、ピストン用中空耐摩環10への潤滑油Oの流入量を多くしてその冷却性能を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態の内燃機関のピストンは、本発明の実施の形態のピストン用中空耐摩環10を備えて構成される。
次に本発明の実施の形態の内燃機関のピストンの製造方法について、図2を参照しながら説明する。この内燃機関のピストンの製造方法は、ピストン用中空耐摩環10を制作するピストン用中空耐摩環の制作工程(S11)と、鋳込み工程(S12)と、孔及び溝加工工程(S13)とを含んで構成される。
このピストン用中空耐摩環の制作工程(S11)は、耐摩環状体制作工程と、中空用環状体制作工程と、誘導突起部形成工程と、係合穴形成工程と、接合工程とを順序不同で含んでいる。
この耐摩環状体制作工程は、鋳込み時にV字溝11vが形成されているニレジスト鋳鉄を鋳造及び内外周面加工等により環状体にして耐摩環状体11を制作する工程である。この耐摩環状体11は、鋳込み工程(S12)で内燃機関のピストンに鋳包まれた後に、孔及び溝加工工程(S13)で、外周壁11oにピストンリング溝11aが形成されるが、この耐摩環状体制作工程で、ピストン用中空耐摩環10がピストンに鋳込まれるときの軸方向位置決め用のV字溝11vが耐摩環状体11の外周壁11oに形成される。
中空用環状体制作工程は、ステンレス鋼板等を曲げ加工等により、断面が外周側が開放されたコの字型の環状体にして、中空用環状体12を制作する工程である。この中空用環状体制作工程で、中空用環状体12の断面コの字型の上側壁12u及び下側壁12dは、共に耐摩環状体11の上側壁11u及び下側壁11dと面一になるように制作される。通常、この上側壁12u及び下側壁12dは平行になるように形成される。
誘導突起部形成工程は、中空用環状体12に中空部12c内に噴射される潤滑油Oを中空部12c内に誘導する誘導突起部20を中空部12cの潤滑油Oの流入孔12hの穿孔予定位置に対向する部位に形成する工程であり、例えば、図3に示すように、中空用環状体12をプレス用金型30に設置して、上方からP方向に金型プレスで押圧して、凸形状の誘導突起部20をプレス加工等により形成する。
この誘導突起部20の位置は、冷却用中空用環状体12の上側壁12uの周方向に関しては任意の位置とし、径方向に関しては略中央の位置とする。なお、位置12p1の上側壁12uが中空部12cに向かって凸形状の壁に形成されれば、誘導突起部20の形状はV字型の溝形状でもよいが、図5に示すように、潤滑油Oの噴射ジェットを受けて潤滑油を周方向に誘導できればよく、他の形状でもよい。
この誘導突起部形成工程は、中空用環状体12を形成するときの断面をコの字形状にする前でもよいが、断面コの字形状に形成した後で、かつ、中空用環状体12を耐摩環状体11と接合する前にプレス加工等により形成することが好ましく、この場合は、上側壁12u及び下側壁12dの平行を保ちつつ、耐摩環状体11の上側壁11u及び下側壁11dとの面一も保ち易くなる。
仮に、中空用環状体12と耐摩環状体11を接合してピストン用中空耐摩環10を形成した後に、この誘導突起部20を形成する場合には、この誘導突起部20を形成する際に使用する衝撃力で、中空用環状体12の上側壁12u及び下側壁12dの平行が崩れる可能性が生じる。
係合穴形成工程は、耐摩環状体11又は、中空用環状体12に周方向位置決用のディンプル穴(係合穴)21を形成する工程である。図4では、このディンプル穴21は、耐摩環状体11の外周壁11oのピストンリング溝11aが形成される領域の内部に、ドリル加工等により形成される。この中空用環状体12の周方向に関するディンプル孔21の位置と誘導突起部20の位置の関係はオイル穴加工部12hを決める重要な手がかりとなるため、予め周方向でのディンプル孔21及び誘導突起部20の設定位置について決めておく。たとえば、周方向でのディンプル孔21と誘導突起部20の周方向の角度を同一にすること等を実施し明確にする。
この周方向位置決用のディンプル穴(係合穴)21は、耐摩環状体11の上側壁11u若しくは下側壁11d、又は、中空用環状体12の上側壁12u若しくは下側壁12dに設けたり、誘導突起部20の窪みを利用したりすることができるが、何れの場合も、鋳込まれてしまう場所に有るので、位置決め後にノックピン22を鋳込み前に退去させる必要があり、鋳込み時に周方向の固定が外れるので、鋳込み時には鋳込まれることがない耐摩環状体11の外周壁11oに設けることが好ましく、特に、ピストンリング溝11aが形成される領域内に設けることが好ましい。
また、接合工程は、図4に示すように、耐摩環状体11の内周壁11iに中空用環状体12の外周側の部分12oをTig溶接W等で接合して、ピストン用中空耐摩環10を制作する工程である。
次の鋳込み工程(S12)では、ピストン用中空耐摩環10の軸方向位置をピストン金型に合わせると共に、ピストン用中空耐摩環10の周方向位置決用のディンプル穴21をピストン金型(ピストン鋳造用鋳型)の周方向位置決用のノックピン(係合突起)22に合わせて、ピストンを鋳込む。
この鋳込み工程では、ピストン用中空耐摩環10をピストン金型に配置する前に、ピストンの材料として用いられる金属(例えばアルミニウム合金)と同様の金属の溶湯内にピストン用中空耐摩環10を浸漬させ、ピストン用中空耐摩環10全体にこの金属の被膜(アルミニウム合金を用いた場合はアルミボンディング層)を形成する。この金属の被膜を形成することで、ピストン用中空耐摩環10を鋳包んでピストンを鋳造するときに、ピストン用中空耐摩環10とピストンとのぬれ性を向上させることができ、ピストンにピストン用中空耐摩環10を鋳包み易くすることができる。
次に、特に図示しないが、単数又は必要に応じて複数のピストン用中空耐摩環10を、ピストン金型(外型)の外周側からはさみ込む型の中に配置し、先ず、それぞれのピストン用中空耐摩環10の軸方向位置決めと、この複数個所の軸方向位置決めによるピストン用中空耐摩環10の軸の傾斜の決めとを行う。この軸方向位置決め等は、耐摩環状体11の外周壁11oのV字溝11vを、ピストン金型側に設けた尖端形状の突起で支持することで行うことができる。
そして、この軸方向位置決め等を行った後で、ピストン金型に対するピストン用中空耐摩環10の周方向位置決めを行うべく、ピストン用中空耐摩環10をV字溝11vに挿入した尖端形状の突起で支持した状態で、ピストン金型に設けたノックピン22がピストン用中空耐摩環10のディンプル穴21と係合するまで、ピストン金型に対して周方向に回転させる。このノックピン22をディンプル穴21に係合させることで周方向の位置決めが完了する。なお、ノックピン22とディンプル穴21の対は単数でよいが、複数にしてもよい。
これらのピストン用中空耐摩環10のそれぞれの位置決めの後で、ピストン金型にピストン金型内にピストンの材料として用いられる金属(例えばアルミニウム合金)の溶湯を注湯し、この注湯した金属を冷却し凝固させた後、ピストン金型から鋳造されたピストンを取り出す。
そして、孔及び溝加工工程(S13)では、ピストン金型から取り出されたピストンに対してドリル加工等で、冷却用の潤滑油Oの流入用通路(図示しない)とこれに連通する流入孔12h、及び、冷却用の潤滑油Oの流出用通路(図示しない)と流出孔12jをそれぞれ同時に穿孔する。この流入孔12hは誘導突起部20に対向する部位に形成する必要があるが、ノックピン22をディンプル穴21に係合させることで誘導突起部20の位置を特定できるので、容易に流入孔12hを誘導突起部20に対向する部位に形成できる。
また、それと共に、ピストンリング溝11aが形成される領域を切削加工等により削除してピストンリング溝11aを形成する。図4に示すように、この削除する領域にディンプル孔21を含めておくと、ピストンリング溝11aの形成後はディンプル孔21の痕跡が残らなくなるので、ディンプル孔21による耐摩環状体11の耐久性の劣化を避けることができる。
また、ピストンリング溝11aの形成以外にも、ピストンへのピン孔(図示しない)加工やピストンの表面への金属被膜(例えば錫)の形成等の仕上げ加工を行う。この仕上げ加工が終わると、ピストンの製造が終了する。
上記の内燃機関のピストンの製造方法は、内燃機関のピストンに鋳包まれた後にその外周壁11oにピストンリング溝11aが形成される耐摩環状体11を制作する耐摩環状体制作工程と、断面が外周側が開放されたコの字型の形状をして、冷却用の潤滑油Oが流れる中空部12cを形成する中空用環状体12を制作する中空用環状体制作工程と、中空用環状体12に中空部12c内に噴射される潤滑油Oを中空部12c内に誘導する誘導突起部20を中空部12cの潤滑油Oの流入孔12hの穿孔予定位置に対向する部位に形成する誘導突起部形成工程と、耐摩環状体11又は中空用環状体12に周方向位置決用のディンプル穴(係合穴)21を形成する係合穴形成工程と、耐摩環状体11の内周壁11iに中空用環状体12の外周側の部分12oを接合する接合工程とを順序不同で含む。
また、それと共に、ピストン用中空耐摩環12の軸方向位置をピストン金型に合わせると共に、ピストン用中空耐摩環12の周方向位置決用のディンプル穴21をピストン金型の周方向位置決用のノックピン22に合わせて、ピストンを鋳込む鋳込み工程と、ピストン金型から取り出されたピストンに、冷却用の潤滑油Oの流出孔12jを形成すると共に冷却用の潤滑油Oの流入孔12hを誘導突起部20に対向する部位に形成し、ピストンリング溝11aが形成される領域を削除してピストンリング溝11aを形成する孔及び溝加工工程とを含んでいる。
上記の構成のピストン用中空耐摩環10、内燃機関のピストン、および、内燃機関のピストンの製造方法によれば、ピストン用中空耐摩環10を鋳包んでピストンを鋳造するときに、耐摩環状体11の外周壁11oに形成したディンプル穴(係合穴)21を、ピストン金型に設けたノックピン(係合突起)22と係合させることで、ピストンにおけるピストン用中空耐摩環10の周方向の位置決めを行うことができ、ピストンにおける誘導突起部20を位置決めできる。
従って、ピストンの鋳造した後に形成される、ピストンで冷却用の潤滑油Oを循環させるための流入孔12hに対向した位置に、この誘導突起部20の位置を位置決めしておくことにより、この誘導突起部20に対向する流入孔12hを中空用環状体12の下側壁12dに容易に穿孔することができる。
その結果、ピストン用中空耐摩環10を鋳包んだピストンにおいて、ピストン用中空耐摩環10への潤滑油Oの循環量を増加できて、ピストンリング部位、及び燃焼室近傍部位に対する冷却性能を著しく向上できて、ピストン頂面、燃焼室廻り、トップリング溝近傍のピストン温度を低下させることができ、燃焼室の亀裂や、リングスカッフや、ピストンスカッフ等の発生を抑制できる。
また、ディンプル穴(係合穴)21を、ピストンリング溝11aが形成される領域の内部に形成する場合は、ピストンを鋳造した後に、ディンプル穴21を形成した位置を含んで耐摩環状体11の外周壁11oにピストンリング溝11aを形成するので、耐摩環状体11の外周壁11oにはディンプル穴21の痕跡が残らない。従って、耐摩環状体11の耐久性を劣化させること無く維持することができる。
なお、このピストンリング溝11aは、トップリング、セカンドリング、オイルリングに対応するピストンリングを嵌める溝であるが、トップリングのためのピストンリング溝11aが燃焼室に近く、特に冷却を必要とされるので、この冷却性の高い耐摩環状体11は、トップリング用の場合に特にその効果は高いものとなる。
10 ピストン用中空耐摩環
11 耐摩環状体
11a ピストンリング溝
11i 耐摩環状体の内周壁
11o 耐摩環状体の外周壁
11d 耐摩環状体の下側壁
11u 耐摩環状体の上側壁
12 中空用環状体
12c 中空部
12d 中空用環状体の下側壁
12u 中空用環状体の上側壁
12h 流入孔
12j 流出孔
20 誘導突起部
21 ディンプル孔(係合穴)
22 ノックピン(係合突起)
30 プレス用金型
W Tig溶接部
P プレス方向
O 潤滑油

Claims (5)

  1. 内燃機関のピストンに鋳包まれた後に外周壁にピストンリング溝が形成される耐摩環状体と、断面が外周側が開放されたコの字型の形状をして、この外周側の部分が前記耐摩環状体の内周壁に接合して、冷却用の潤滑油が流れる中空部を形成する中空用環状体とを備えるピストン用中空耐摩環において、
    前記耐摩環状体又は前記中空用環状体に前記ピストンの鋳包み時における周方向位置決用の係合穴を形成するとともに、
    前記中空部内に噴射される潤滑油を前記中空部内に誘導する誘導突起部を前記中空部の潤滑油の流入孔に対向する部位に形成したことを特徴とするピストン用中空耐摩環。
  2. 前記係合穴を、前記耐摩環状体の前記外周壁の前記ピストンリング溝が形成される領域の内部に形成することを特徴とする請求項1に記載のピストン用中空耐摩環。
  3. 請求項1又は2に記載のピストン用中空耐摩環を鋳包んでいることを特徴とする内燃機関のピストン。
  4. 内燃機関のピストンに鋳包まれた後にその外周壁にピストンリング溝が形成される耐摩環状体を制作する耐摩環状体制作工程と、
    断面が外周側が開放されたコの字型の形状をして、冷却用の潤滑油が流れる中空部を形成する中空用環状体を制作する中空用環状体制作工程と、
    前記中空用環状体に前記中空部内に噴射される潤滑油を前記中空部内に誘導する誘導突起部を前記中空部の潤滑油の流入孔の穿孔予定位置に対向する部位に形成する誘導突起部形成工程と、
    前記耐摩環状体又は前記中空用環状体に周方向位置決用の係合穴を形成する係合穴形成工程と、
    前記耐摩環状体の内周壁に前記中空用環状体の外周側の部分を接合する接合工程とを順序不同で含むと共に、
    前記ピストン用中空耐摩環の軸方向位置をピストン金型に合わせると共に、前記ピストン用中空耐摩環の周方向位置決用の前記係合穴を前記ピストン金型の周方向位置決用の係合突起部に合わせて、前記ピストンを鋳込む鋳込み工程と、前記ピストン金型から取り出された前記ピストンに、冷却用の潤滑油の流出孔を形成すると共に冷却用の潤滑油の流入孔を前記誘導突起部に対向する部位に形成し、前記ピストンリング溝が形成される領域を削除して前記ピストンリング溝を形成する孔及び溝加工工程とを含むことを特徴とする内燃機関のピストンの製造方法。
  5. 前記係合穴を、前記耐摩環状体の前記外周壁の前記ピストンリング溝が形成される領域の内部に形成することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のピストンの製造方法。
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