JP2015223622A - 粉末供給装置および粉末供給方法 - Google Patents

粉末供給装置および粉末供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金型のキャビティ内に粉末を均一に供給することができる粉末供給装置を提供する。【解決手段】ダイプレート3の上面を摺動可能であり、ダイプレートに配設された金型2のキャビティ10内に粉末を供給する給粉筒4と、この給粉筒内に粉末が供給される第1の位置において給粉筒の上方に配設されるストッカー5と、このストッカーの上方に配設された回動可能な貯蔵筒6と、この貯蔵筒の上方に配設されており、粉末を貯蔵するためのホッパー7と、給粉筒とストッカーとの間に配設されたシャッター8と、貯蔵筒を回動させる駆動機構9とを備えた粉末供給装置1であって、給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒の内部空間には、内部空間を同数の複数のスペースに区画する放射状の壁体がそれぞれ配設されている。ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒のスペースが壁体の各壁の上方に位置したときにスペースの下端開口を閉止し得る大きさにされている。【選択図】図1

Description

本発明は粉末供給装置および粉末供給方法に関する。さらに詳しくは、圧粉体を成形するための金型のキャビティ内に粉末を供給する装置および方法に関する。
比較的複雑な形状を有する機械部品などを製造する技術として粉末冶金法がある。この方法では、鉄系材料を含む種々の組成の粉末材料を所望の形状に加圧成形し、得られた成形体(圧粉体)を加熱して焼結させる。
焼結体となるべき圧粉体をプレス設備を用いて製造するに際し、ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末が充填される。従来、かかる粉末の充填は、図5に示されるように、原料となる粉末Pが入った給粉ボックス30を用いて行われている。この給粉ボックス30は、底部が開放された箱型形状を呈しており、図示しない駆動機構によりダイプレート31上を往復動可能にされている。給粉ボックス30が金型32のキャビティ33の上方に移動すると、当該給粉ボックス30内の粉末Pは自重により前記キャビティ33内に落下する(図5の(a)参照)。図5の(a)において、2点鎖線で示される位置まで前進してキャビティ33内に粉末Pを供給した給粉ボックス30は、その後、元の位置まで後退する。そして、キャビティ33内に充填された粉末Pは、元の位置に戻ろうとする給粉ボックス30の前壁30aの下端縁によりすり切られる(図5の(b)参照)。
しかし、往復動をする給粉ボックス30の前壁30aの下端縁によりすり切りが行なわれるので、当該給粉ボックス30の進行方向を基準として、キャビティの前方側(図5において左側)と後方側とで充填される粉末の密度に差が生じることがある。
例えば、キャビティ33に充填された粉末Pの後方側の部分Prは、最初に粉末Pが充填され始め且つ最後まで粉末Pが充填された状態で前記前壁30aの下端縁によりすり切られるため、他の部分に比べて充填される粉末の密度が高くなる。キャビティ33内に充填される粉末Pの密度差が大きくなると、成形された圧粉体の平行度や厚さに差が生じ、製品の歩留まりが低下する虞がある。
そこで、金型32のキャビティ33内に粉末をできるだけ均一に供給するために種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、フィーダボックスの底部に、固定円板と第1、第2の可動円板とを重ね合わせたシャッターを設けた粉末供給装置が開示されている。各円板の中央部には複数の開口穴が放射状に形成されており、円板同士を相対回転させることでフィーダボックスの底部開口を開閉させている。そして、フィーダボックスをキャビティの真上で静止させた状態でシャッターを開いてキャビティの全空間に対して粉末を供給するので、密度差を生じることなくキャビティ内に均一に粉末を供給することができる、とされている。
特開平10−314994号公報
しかし、特許文献1記載の装置では、供給ホースを用いてフィーダボックス内に粉末を補給しているので、粉末を補給する時点でフィーダボックス内で粉末に密度差が生じ、また、当該フィーダボックスをキャビティ上に移動させる過程においても内部の粉末に密度差が生じることが考えられる。したがって、円板に形成された放射状の均一な開口を利用してキャビティ内に粉末を供給したとしても、フィーダボックス内での粗密がそのままキャビティ内に移動するだけであり、十分な均一性を得ることができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、金型のキャビティ内に粉末を均一に供給することができる粉末供給装置および粉末供給方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る粉末供給装置は、ダイプレートの上面を摺動可能であり、当該ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する給粉筒と、
この給粉筒内に粉末が供給される第1の位置において当該給粉筒の上方に配設されるストッカーと、
このストッカーの上方に配設された回動可能な貯蔵筒と、
この貯蔵筒の上方に配設されており、前記粉末を貯蔵するためのホッパーと、
前記給粉筒と前記ストッカーとの間に配設されたシャッターと、
前記貯蔵筒を回動させる駆動機構と
を備えており、
前記給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒は、円柱状の内部空間をそれぞれ有しており、
前記内部空間には、当該内部空間を同数の複数のスペースに区画する放射状の壁体がそれぞれ配設されており、且つ、
前記ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒の前記スペースが当該壁体の各壁の上方に位置したときに当該スペースの下端開口を閉止し得る大きさにされている。
本発明の他の態様に係る粉末供給方法は、前記粉末供給装置を用いて、ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する方法であって、
前記給粉筒と前記ストッカーとの間が前記シャッターで閉止されており、且つ、前記ストッカーのスペースと前記貯蔵筒のスペースとが連通した状態で、当該ストッカーのスペース内に前記ホッパー内に貯蔵されている粉末を供給する工程、
ストッカーのスペース内に粉末を供給した後に前記貯蔵筒を所定角度だけ回動させて、ストッカーのスペース内の粉末をすり切るとともに、貯蔵筒のスペースの下端開口を前記ストッカーの壁体の各壁で閉止する工程、
前記シャッターを開放してストッカー内の粉末を給粉筒内に落下させる工程、および
粉末が充填された給粉筒を金型のキャビティ上に移動させる工程
を含む。
上記発明によれば、金型のキャビティ内に粉末を均一に供給することができることができる。
本発明の一態様に係る粉末供給装置の断面説明図である。 (a)は給粉筒の一例の平面説明図であり、(b)は同側面説明図である。 (a)はストッカーの一例の平面説明図であり、(b)は同側面説明図である。 (a)は貯蔵筒の一例の平面説明図であり、(b)は同断面説明図である。 従来の粉末供給方法の説明図である。
〔本発明の実施形態の説明〕
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係るは、(1)ダイプレートの上面を摺動可能であり、当該ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する給粉筒と、
この給粉筒内に粉末が供給される第1の位置において当該給粉筒の上方に配設されるストッカーと、
このストッカーの上方に配設された回動可能な貯蔵筒と、
この貯蔵筒の上方に配設されており、前記粉末を貯蔵するためのホッパーと、
前記給粉筒と前記ストッカーとの間に配設されたシャッターと、
前記貯蔵筒を回動させる駆動機構と
を備えており、
前記給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒は、円柱状の内部空間をそれぞれ有しており、
前記内部空間には、当該内部空間を同数の複数のスペースに区画する放射状の壁体がそれぞれ配設されており、且つ、
前記ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒の前記スペースが当該壁体の各壁の上方に位置したときに当該スペースの下端開口を閉止し得る大きさにされている。
本態様に係る粉末供給装置では、ストッカー内に配設された放射状の壁体により当該ストッカーの内部空間が複数のスペースに区画され、この複数のスペース内に粉末が供給される。この供給は、ストッカーの上方に配設されており、当該ストッカーと同数の区画されたスペースを有する貯蔵筒から行われる。したがって、ストッカー内に均等に粉末を供給することができる。また、ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒の前記スペースが当該壁体の各壁の上方に位置したときに当該スペースの下端開口を閉止し得る大きさにされているので、ストッカー内に粉末を供給した後に上方の貯蔵筒を所定角度だけ回動させることで、貯蔵筒のスペースの下端開口を閉止することができる。そして、貯蔵筒を回動させることによって、当該貯蔵筒の壁体の各壁の下端縁によりストッカーのスペース内の粉末をすり切ることができる。貯蔵筒の壁体は放射状であるので、すり切る箇所を平面視において分散させることができる。その結果、すり切りに起因して発生する粉末の密度差を緩和ないし解消することができる。
(2)前記複数のスペースが同一の横断面形状を有することが好ましい。この場合、すり切りが行われる箇所をより均一に分散させることができ、当該すり切りに起因して発生する粉末の密度差をさらに緩和ないし解消することができる。
(3)前記複数のスペースの数が4〜10であることが好ましい。この場合、すり切りが行われる箇所をより均一に分散させることができ、当該すり切りに起因して発生する粉末の密度差をさらに緩和ないし解消することができる。
(4)前記給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒の内径が実質的に同一であることが好ましい。この場合、粉末の下方への移動または供給を、よりスムーズに行うことができる。
本発明の他の態様に係る粉末供給方法は、(5)前記(1)〜(4)のいずれかの粉末供給装置を用いて、ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する方法であって、
前記給粉筒と前記ストッカーとの間が前記シャッターで閉止されており、且つ、前記ストッカーのスペースと前記貯蔵筒のスペースとが連通した状態で、当該ストッカーのスペース内に前記ホッパー内に貯蔵されている粉末を供給する工程、
ストッカーのスペース内に粉末を供給した後に前記貯蔵筒を所定角度だけ回動させて、ストッカーのスペース内の粉末をすり切るとともに、貯蔵筒のスペースの下端開口を前記ストッカーの壁体で閉止する工程、
前記シャッターを開放してストッカー内の粉末を給粉筒内に落下させる工程、および
粉末が充填された給粉筒を金型のキャビティ上に移動させる工程
を含む。
本態様に係る粉末供給方法では、ストッカー内に配設された放射状の壁体により当該ストッカーの内部空間が複数のスペースに区画され、この複数のスペース内に粉末が供給される。この供給は、ストッカーの上方に配設されており、当該ストッカーと同数の区画されたスペースを有する貯蔵筒から行われる。したがって、ストッカー内に均等に粉末を供給することができる。また、ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒の前記スペースが当該壁体の各壁の上方に位置したときに当該スペースの下端開口を閉止し得る大きさにされているので、ストッカー内に粉末を供給した後に上方の貯蔵筒を所定角度だけ回動させることで、貯蔵筒のスペースの下端開口を閉止することができる。そして、貯蔵筒を回動させることによって、当該貯蔵筒の壁体の各壁の下端縁によりストッカーのスペース内の粉末をすり切ることができる。貯蔵筒の壁体は放射状であるので、すり切る箇所を平面視において分散させることができる。その結果、すり切りに起因して発生する粉末の密度差を緩和ないし解消することができる。
〔本発明の実施形態の詳細〕
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の粉末供給装置および粉末供給方法の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
〔粉末供給装置〕
図1は、本発明の一態様に係る粉末供給装置1の断面説明図である。粉末供給装置1は、圧粉体を成形するための金型2が配設されるダイプレート3の上方に配設されており、給粉筒4、ストッカー5、貯蔵筒6、ホッパー7、シャッター8、および駆動機構としてのシリンダー機構9を備えている。以下、粉末供給装置1の各要素について順に説明する。
給粉筒4は、図2に示されるように円筒形状を呈しており、ダイプレート3に配設された金型2のキャビティ10内に粉末を供給する要素である。給粉筒4の外周には、ダイプレート3の上面に固設されたシリンダー機構11のロッド11aが連結されている。シリンダー機構11を駆動させることにより、給粉筒4を、当該給粉筒4内に粉末が供給される第1の位置と、当該給粉筒4から金型2のキャビティ10内に粉末を供給する第2の位置との間を移動させることができる。給粉筒4は、シリンダー機構11のロッド11aの前進および後退方向を基準として前後方向(図1において左右方向)にダイプレート3の上面を摺動可能である。
給粉筒4は、円柱状の内部空間を有しており、この内部空間は、図2の(a)に示されるように、放射状の壁体12によって8つのスペース13に区画されている。本態様における内部空間は、周方向に沿って等間隔に配置された壁12aによって均一なスペース13に区画されている。
ストッカー5は、給粉筒4に供給されるべき粉末が充填される要素であり、円筒形状を呈している。ストッカー5は、給粉筒4内に粉末が供給される前記第1の位置において当該給粉筒4の上方に位置するように配設されている。ストッカー5も、前記給粉筒4と同じく円柱状の内部空間を有しており、この内部空間は、図3の(a)に示されるように、放射状の壁体14によって8つのスペース15に区画されている。本態様における内部空間は、周方向に沿って等間隔に配置された壁14aによって均一なスペース15に区画されている。ただし、本態様におけるストッカー5の壁14aの厚さは、後述する理由により、給粉筒4の壁12aよりもかなり厚くされている。
シャッター8(図1参照)は板状の部材で構成されており、給粉筒4とストッカー5との間に配設されている。このシャッター8は、シリンダー機構20など公知の移動機構により水平面内を移動可能である。シャッター8は、ストッカー5のスペース15の下端開口を閉止して当該スペース15内の粉末が落下するのを防止する位置と、前記スペース15の下端開口を開放して当該スペース15内に充填されている粉末が給粉筒4のスペース13内に落下するのを許容する位置との間を移動可能である。
貯蔵筒6は、ストッカー5に供給されるべき粉末が充填される要素であり、円筒形状を呈している。貯蔵筒6は、ストッカー5の上方に配設されている。貯蔵筒6も、前記給粉筒4およびストッカー5と同じく円柱状の内部空間を有しており、この内部空間は、図4の(a)に示されるように、放射状の壁体16によって8つのスペース17に区画されている。本態様における内部空間は、周方向に沿って等間隔に配置された壁16aによって均一なスペース17に区画されている。本態様における貯蔵筒6の壁16aの厚さは、ストッカー5の壁14aの厚さと同じである。また、貯蔵筒6のスペース17の横断面の形状およびサイズは、ストッカー5のスペース15の横断面の形状およびサイズと同じである。したがって、貯蔵筒6のスペース17とストッカー5のスペース15とは、上下方向において実質的に完全に連通させることができる。
貯蔵筒6の上端縁には鍔部6aが形成されており、この鍔部6aには、ホッパー7を貯蔵筒6に接続するボルトを挿通させるボルト穴18が形成されている。貯蔵筒6の外周には、リンク機構を介して、駆動機構としてのシリンダー機構9(図1参照)が連結されている。このシリンダー機構9を駆動させることで、貯蔵筒6を所定角度だけ回動させることができる。貯蔵筒6を回動させる速度は、本発明において特に限定されるものではないが、例えば60〜90rpmである。本態様では、ストッカー5および貯蔵筒6が、周方向に沿って等間隔に配設された8つのスペース15、17を有することから、貯蔵筒6は、約22.5度(360度÷8÷2=22.5度)だけ正転および逆転できるように構成されている。また、本態様では、図3の(a)および図4の(a)に示されるように、ストッカー5の壁体14の各壁14aの上端面14a1は、貯蔵筒6のスペース17が当該壁14aの上方に位置したときに当該スペース17の下端開口を閉止し得る大きさにされている。したがって、ストッカー5の各スペース15と貯蔵筒6の各スペース17とが上下方向において一致した状態(この状態において、貯蔵筒6内のスペース17に充填された粉末が下方のストッカー5のスペース15内に落下して当該スペース15に供給される)から貯蔵筒6を約22.5度だけ回転させることで、貯蔵筒6のスペース17の下端開口をストッカー5の各壁14aの上端面14a1で閉止することができる。
貯蔵筒6を回転させて当該貯蔵筒6のスペース17の下端開口を閉止させる際に、当該貯蔵筒6の壁体16の各壁16aの下端縁によってストッカー5内に供給された粉末のすり切りが行われる。貯蔵筒6の壁体16の壁16aは放射状であるので、すり切る箇所を平面視において分散させることができる。すなわち、すり切りは、ストッカー5の8つのスペース15内の粉末について均等に行われる。その結果、すり切りに起因して発生する粉末の密度差(ストッカー5のスペース15内に供給された粉末の密度差)を緩和ないし解消することができる。
ホッパー7は、粉末を貯蔵するための要素であり、貯蔵筒6の上方に配設されている。本態様では、ホッパー7は貯蔵筒6に連結されている。この連結は、ホッパー7の下端に形成されたフランジ7aに穿設されたボルト孔7bに固定ボルトを挿通し、この固定ボルトを貯蔵筒6の鍔部6aに形成されたボルト孔18に螺合させることで行われる。
ホッパー7は、上部の径大部7cと、下部の径小部7dと、径大部7cと径小部7dとを接続するテーパ部7eとで構成されている。ホッパー7の上方には、図示しない粉末供給ホースが配設されており、この粉末供給ホースを経由してホッパー7に適宜粉末が供給される。ホッパー7の高さは、貯蔵筒6に供給される粉末の均一性を高めるという観点からは、ある程度の深さ(概ね5cm〜10cm)の粉末を貯めておくことができる高さ、例えば10cm〜15cmであることが好ましい。
本態様では、ホッパー7の径小部7d、貯蔵筒6、ストッカー5および給粉筒4の各内径は実質的に同じ大きさにされている。また、本態様では、給粉筒4、ストッカー5、貯蔵筒6およびホッパー7は、S45Cなどの炭素鋼で作製されている。
〔粉末供給方法〕
つぎに、前述した粉末供給装置1を用いて金型2のキャビティ10内に粉末を供給する方法の一態様を説明する。
金型2のキャビティ10内に粉末を供給した給粉筒4がストッカー5下方の所定位置(第1の位置)に戻ってきた状態を起点(初期状態)として説明する。この初期状態では、シャッター8は閉止位置(ストッカー5のスペース15の下端開口を閉止する位置)にある。また、ストッカー5のスペース15と貯蔵筒6のスペース17は非連通の状態にある。すなわち、貯蔵筒6のスペース17の下端開口は、ストッカー5の壁14aの上端面14a1により閉止されている。
前記初期状態では、貯蔵筒6のスペース17内にはホッパー7から粉末が供給されているが、ストッカー5と給粉筒4には粉末が供給されておらず、空の状態である。
ついで、貯蔵筒6を所定角度だけ(本態様では、約22.5度)回転させて、ストッカー5の各スペース15と貯蔵筒6の各スペース17とが上下方向において一致した状態にする。これにより、貯蔵筒6内のスペース17に充填されていた粉末が下方のストッカー5のスペース15内に落下して当該スペース15内に供給される。
ついで、貯蔵筒6を所定角度だけ(本態様では、約22.5度)だけ前記と逆の方向に回転させて、貯蔵筒6のスペース17の下端開口をストッカー5の壁14aの上端面14a1で閉止させる。このとき、貯蔵筒6の壁体16の各壁16aの下端縁によってストッカー5のスペース15内に供給された粉末のすり切りが行われる。貯蔵筒6の壁体16は放射状であるので、すり切る箇所を平面視において分散させることができる。すなわち、すり切りは、ストッカー5の8つのスペース15内の粉末について均等に行われる。その結果、すり切りに起因して発生する粉末の密度差(スペース15内に供給された粉末の密度差)を緩和ないし解消することができる。
なお、貯蔵筒6の回動回数(正転と逆転とのセットで1回とする)は、少なくとも1回は必要であるが、2回以上とすることもできる。ただし、ストッカー5のスペース15内への確実な粉末の充填、および、前述した粉末の密度差の緩和ないし解消という観点からは、2回以上にしてもあまり効果が上向かない。したがって、処理時間の短縮という点より、貯蔵筒6の回動回数は1回でもよい。
ついで、シャッター8を前記閉止位置から移動させて、ストッカー5のスペース15の下端開口を開放させる。これにより、ストッカー5のスペース15内に供給されていた粉末が給粉筒4のスペース13内に落下する。
ついで、シャッター8を前記閉止位置に移動させて、ストッカー5のスペース15の下端開口を閉止する。
ついで、シリンダー機構11を駆動して給粉筒4を金型2のキャビティ10の上方まで移動させる。これにより、給粉筒4の各スペース13内の粉末がキャビティ10内に落下して当該キャビティ10を充填する。
ついで、シリンダー機構11を駆動して給粉筒4を前記第1の位置に戻す。
金型2のキャビティ10内に充填された粉末は、ダイプレート3の上方に配設された上パンチ21を下降させることで加圧成形される(図1参照)。加圧成形された成形体(圧紛体)は、ダイプレート3を下降させることで金型2から抜き出され、次の工程に搬送される。なお、図1において、22は下パンチであり、23はコアである。
〔その他の変形例〕
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、ストッカーや貯蔵筒のスペースの数を8にしているが、この数は例示であり、スペースの数は7以下であってもよいし、9以上であってもよい。ただ、3以下であると、粉末の密度を均一にすることが難しくなり、また、11以上であると、ストッカーなどの構造が複雑になるにもかかわらず更なる均一化効果が期待できないことから、スペースの数は4〜10であることが好ましい。
また、前述した実施形態では、貯蔵筒とホッパーを連結して、両者をともに回動させているが、貯蔵筒とホッパーを連結させずに、貯蔵筒だけを単独で回動させることも可能である。
また、前述した実施形態では、シリンダー機構とリンク機構を用いて貯蔵筒を回動させているが、貯蔵筒を回動させる機構としては公知の手法を適宜採用することができる。例えば、貯蔵筒の外周の少なくとも一部に歯車(ピニオン)を形成するとともに、シリンダー機構のロッド先端に前記ピニオンと螺合するラックを形成することでも、前記貯蔵筒を回動させる駆動機構を構成することができる。
また、前述した実施形態では、貯蔵筒やストッカーを炭素鋼で作製しているが、当該貯蔵筒やストッカーなどの材質は、本発明において特に限定されるものではなく、例えば合成樹脂、アルミニウムなど他の材質を用いることもできる。
また、前述した実施形態では、給粉筒がストッカー下方の所定位置(第1の位置)に戻ってきた状態(初期状態)において、貯蔵筒のスペースとストッカーのスペースとを非連通の状態にしている。すなわち、ストッカー内には粉末が充填されていない状態を初期状態にしているが、給粉筒が金型のキャビティ上へと移動している間に、貯蔵筒を所定角度だけ回転させて、当該貯蔵筒のスペース内に供給されている粉末をストッカーのスペース内に充填する工程、および貯蔵筒を逆方向に回転させて当該貯蔵筒のスペースとストッカーのスペースとを非連通の状態にする工程を実行しておくことも可能である。この場合の初期状態では、給粉筒がストッカー下方の所定位置に戻ってきたときには、すでにストッカー内に粉末が充填されていることになる。
1 :粉末供給装置
2 :金型
3 :ダイプレート
4 :給粉筒
5 :ストッカー
6 :貯蔵筒
6a :鍔部
7 :ホッパー
7a :フランジ
7b :ボルト孔
7c :径大部
7d :径小部
7e :テーパ部
8 :シャッター
9 :シリンダー機構
10 :キャビティ
11 :シリンダー機構
11a :ロッド
12 :壁体
13 :スペース
14 :壁体
14a :壁
14a1:上端面
15 :スペース
16 :壁体
17 :スペース
18 :ボルト孔
20 :シリンダー機構
21 :上パンチ
22 :下パンチ
23 :コア
30 :給粉ボックス
30a :前壁
31 :ダイプレート
32 :金型
33 :キャビティ
P :粉末
Pr :後方側部分の粉末

Claims (5)

  1. ダイプレートの上面を摺動可能であり、当該ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する給粉筒と、
    この給粉筒内に粉末が供給される第1の位置において当該給粉筒の上方に配設されるストッカーと、
    このストッカーの上方に配設された回動可能な貯蔵筒と、
    この貯蔵筒の上方に配設されており、前記粉末を貯蔵するためのホッパーと、
    前記給粉筒と前記ストッカーとの間に配設されたシャッターと、
    前記貯蔵筒を回動させる駆動機構と
    を備えており、
    前記給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒は、円柱状の内部空間をそれぞれ有しており、
    前記内部空間には、当該内部空間を同数の複数のスペースに区画する放射状の壁体がそれぞれ配設されており、且つ、
    前記ストッカーの壁体の各壁の上端面は、貯蔵筒の前記スペースが当該壁体の各壁の上方に位置したときに当該スペースの下端開口を閉止し得る大きさにされている、粉末供給装置。
  2. 前記複数のスペースが同一の横断面形状を有する請求項1に記載の粉末供給装置。
  3. 前記複数のスペースの数が4〜10である、請求項1または請求項2に記載の粉末供給装置。
  4. 前記給粉筒、ストッカーおよび貯蔵筒の内径が実質的に同一である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の粉末供給装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の粉末供給装置を用いて、ダイプレートに配設された金型のキャビティ内に粉末を供給する方法であって、
    前記給粉筒と前記ストッカーとの間が前記シャッターで閉止されており、且つ、前記ストッカーのスペースと前記貯蔵筒のスペースとが連通した状態で、当該ストッカーのスペース内に前記ホッパー内に貯蔵されている粉末を供給する工程、
    ストッカーのスペース内に粉末を供給した後に前記貯蔵筒を所定角度だけ回動させて、ストッカーのスペース内の粉末をすり切るとともに、貯蔵筒のスペースの下端開口を前記ストッカーの壁体の各壁で閉止する工程、
    前記シャッターを開放してストッカー内の粉末を給粉筒内に落下させる工程、および
    粉末が充填された給粉筒を金型のキャビティ上に移動させる工程
    を含む、粉末供給方法。
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