JP2015222397A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光ドラムに残留する転写残トナーの量が多くても、画像上にトナー汚れを生じさせることのない画像形成装置の提供。【解決手段】第一スクイシート18Kは、感光ドラム11Kに搬送されるトナーの一部を除去できる当接圧で感光ドラム11Kに対し当接する。これにより、感光ドラムクリーニングブレード17Kに所定量以上のトナーが供給されない。また、第二スクイシート19は、感光ドラム11Kに残留する転写残トナーを通過させ且つ少なくとも第一スクイシート18Kにより除去されたトナーを掬うことのできる当接圧で感光ドラム11Kに対し当接する。これにより、第一スクイシート18Kにより感光ドラム11Kから除去されたトナーは、第二スクイシート19により掬い取られる。したがって、感光ドラム11Kに残留する転写残トナーの量が多くても、画像上にトナー汚れは生じ難くなる。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式を採用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置において、画像形成に使用されなかったが故に像担持体(感光ドラム)に残留する転写残トナーは、クリーニングブレードによって感光ドラムから機械的に掻き取られることで除去される。この感光ドラムから掻き取られたトナーが、記録材(直接転写方式の場合)や中間転写ベルト(中間転写方式の場合)に落下するのを防止するために、掻き取られたトナーを掬い取るシート部材が設けられる。
特許文献1には、転写残トナーを除去するためのクリーニングブレードよりも感光ドラムの回転方向上流に、紙粉を除去するためのフィルムを設けた画像形成装置が記載されている。
特開2000−221855号公報
ところで、クリーニングブレードで掻き取る転写残トナーの量が多いと、クリーニングブレードではすべての転写残トナーを掻き取り切れず、掻き取れなかった転写残トナーはクリーニングブレードをすり抜ける。この場合、感光ドラムに残った転写残トナーがそのまま搬送されて、画像上にトナー汚れを生じさせる。
また、クリーニングブレードによって掻き取られたトナーの量が多いと、シート部材では掻き取られたトナーを掬い取り切れず、掬い取れなかったトナーが記録材や中間転写ベルトに落下し、これが画像上にトナー汚れを生じさせていた。特に、クリーニングブレードにまで到達するトナーの量が多い場合に顕著であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、感光ドラムに残留する転写残トナーの量が多くても、画像上にトナー汚れを生じさせることのない画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、表面にトナー像を担持して回転する像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像を別の像担持体に転写する転写手段と、前記転写手段よりも前記像担持体の回転方向下流に設けられ、前記像担持体に当接して転写後の前記像担持体に残留する転写残トナーを除去するクリーニング部材と、前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記クリーニング部材よりも上流に設けられ、前記像担持体によって搬送されるトナーの一部を除去できる当接圧で、前記像担持体に当接する第一シート部材と、前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記第一シート部材よりも上流に、前記第一シート部材の重力方向下方に設けられ、前記転写残トナーを前記像担持体から除去しないように前記第一シート部材の当接圧よりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第二シート部材と、を備える。
また、別の発明の画像形成装置は、表面にトナー像を担持して回転する像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像を別の像担持体に転写する転写手段と、前記転写手段よりも前記像担持体の回転方向下流に設けられ、前記像担持体に当接して転写後の前記像担持体に残留する転写残トナーを除去するクリーニングブレードと、前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記クリーニングブレードよりも上流に設けられ、前記クリーニングブレードよりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第一シート部材と、前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記第一シート部材よりも上流に設けられ、前記第一シート部材よりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第二シート部材と、を備える。
本発明によれば、第一シート部材は像担持体によって搬送されるトナーの一部を除去できる当接圧で像担持体に当接し、第二シート部材は像担持体から転写残トナーを除去しないように第一シート部材の当接圧よりも低い当接圧で像担持体に当接する。これにより、感光ドラムに残留する転写残トナーの量が多くても、画像上にトナー汚れが生じ難くなる。
また、別の発明によれば、第一シート部材は転写残トナーを除去するクリーニングブレードよりも低い当接圧で像担持体に当接し、第二シート部材は第一シート部材よりも低い当接圧で像担持体に当接する。これにより、感光ドラムに残留する転写残トナーの量が多くても、画像上にトナー汚れが生じ難くなる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。 第一及び第二の各スクイシートを示す一部拡大図である。 本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態に係る現像装置は以下に述べる画像形成装置に適用されるが、これに限られるものではなく、他の画像形成装置にも適用できる。すなわち、画像形成装置であれば、タンデム型/1ドラム型、中間転写型/直接転写型の区別無く実施できる。また、二成分現像剤/一成分現像剤の区別無く実施できる。なお、本実施形態ではトナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置>
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置1は、別の像担持体あるいは中間転写体としての中間転写ベルト16に沿って画像形成部(UY、UM、UC、UK)を複数配置したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部UYでは、感光ドラム11Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部UMでは、感光ドラム11Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部UC、UKでは、それぞれ感光ドラム11C、11Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。中間転写ベルト16に転写された四色のトナー像は、二次転写部N2へ搬送されて記録材P(用紙、OHPシートなどのシート材など)へ一括二次転写される。
画像形成手段としての画像形成部UY、UM、UC、UKは、現像装置14Y、14M、14C、14Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる。また、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像形成部UY、UM、UCとブラックの画像形成部UKとは、感光ドラム11の外径や一次帯電器12の構成が異なっている。さらに、後述するように、画像形成部UKは第二スクイシート19を有する点が異なっている。それら以外は、ほぼ同一に構成される。そこで、以下では、画像形成部UY、UM、UC、UKの区別を表す符号末尾のY、M、C、Kを省略した符号を構成部材に付して、画像形成部Uの同一構成及び同一動作について総括的に説明する。また、画像形成部Uと異なる画像形成部UKの構成及び動作については、別途説明する。これら画像形成部UY、UM、UC、UKは、制御部50によって制御される。
画像形成部Uは、像担持体としての感光ドラム11を囲んで、一次帯電器12、露光装置13、現像装置14、一次転写ローラ15、感光ドラムクリーニングブレード17、第一スクイシート18が設けられている。感光ドラム11は外径30mmの、感光ドラム11Kは他よりも直径の大きな外径84mmのアルミニウム製シリンダの外周面に、感光層としてOPC(有機光半導体)を塗布した円筒状の感光体である。例えば、硬化性の樹脂が電荷輸送層用の樹脂として用いられている。感光ドラム11は、所定のプロセススピードで図中矢印R1方向に回転する。
画像形成部Uは、一次帯電器12として外径14mmの帯電ローラが感光ドラム11に接触するように設けられる。感光ドラム11は、帯電ローラにより不図示の一次帯電バイアス電源から交流電圧に直流電圧を重畳した帯電バイアス電圧が印加されることで一様に帯電される。帯電ローラは導電性の支持部材に弾性層を設けたものであり、弾性層にカーボンブラック等の導電剤を添加することで、電気抵抗を1010Ω未満に調整して導電性を持たせている。
画像形成部UKは、一次帯電器12としてスコロトロン方式のコロナ帯電器12Kが設けられる。コロナ帯電器12Kは、アルミニウム等の金属でシールドされた直径50〜100μm程のタングステン製あるいはステンレス製の放電線に、不図示の高圧電源から高電圧が印加されることによって放電する。感光ドラム11Kは、コロナ帯電器12Kが放電することで一様に帯電される。なお、感光ドラム11Kを一様に帯電させるために、コロナ帯電器12Kのシールド開口部には電極と絶縁された数本のグリッド線が設けられる。このグリッド線に印加される電圧の値によって、感光ドラム11Kの帯電量は制御される。
露光装置13は、各色の分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調した例えば波長780nmのレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム11に画像の静電像を書き込む。現像装置14は、トナーを感光ドラム11に供給して、静電像をトナー像に現像する。現像装置14では、負帯電特性のトナー(非磁性)と正帯電特性のキャリアを含む二成分現像剤が用いられる。トナーは、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂等の結着樹脂、カーボンブラックや染料、顔料等の着色剤、さらには必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。一方、キャリアは、例えば表面酸化あるいは未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能である。ここでは、平均帯電量(単位重量当たりの電荷量)が−1.0×10−2C/kg〜−6.0×10−2C/kgの現像剤を用いた。現像装置14には補給部としての現像剤補給装置20が接続され、現像剤補給装置20からトナーとキャリアの両方を含む補給用現像剤が補給される。補給用現像剤は、トナーとキャリアを重量比で例えば9:1に混合したものが用いられる。
一次転写ローラ15は、中間転写ベルト16を押圧し、各感光ドラム11と中間転写ベルト16との間にトナー像の一次転写部N1を形成する。一次転写ローラ15にトナーの帯電極性と逆極性であるポジ(正)極性の直流電圧(一次転写バイアス電圧)が印加されて、中間転写ベルト16の回転方向に沿って配置された各感光ドラム11に担持されたトナー像が中間転写ベルト16へ一次転写される。一次転写ローラ15は、図中矢印R2方向に回転する。
<中間転写ベルト>
中間転写ベルト16は、内周側から順に、例えばポリイミド樹脂からなる厚さ100μmの基体と、ウレタンゴムからなる厚さ300μmの弾性層と、フッ素樹脂からなる厚さ5μmの表層とを有する、無端状に形成されたベルト部材である。基体はポリイミド樹脂に限らず、ポリスチレン等を用いてもよい。基体の厚さは、50〜500μmの範囲であればよい。これは、基体の厚さが50μm未満であると耐久性が得られず、反対に厚さが500μmを超えると振動が生じやすくなるからである。
基体の上に積層される弾性層はウレタンゴムに限らず、天然ゴムやイソプレンゴム等の弾性材料を用いてもよい。弾性層の厚さは、20〜1000μmの範囲であればよい。これは、弾性層の厚さが20μm未満であると、回転に伴う感光ドラム11の振れを十分に吸収できないからである。反対に、弾性層の厚さが1000μmを超えると、振動が生じやすくなるからである。
弾性層の上に積層される表層に関しては特に制限ないが、トナー付着力を小さくして二次転写性を高める必要があることから、表層は例えばフッ素樹脂やポリウレタン等が用いられる。
なお、基体や弾性層には、カーボン、ZnO、SnO及びTiO等の導電性の充填材(以下、導電剤と記す)が必要に応じて添加されてよい。導電剤が添加されることで、中間転写ベルト16の体積抵抗率や表面抵抗率が調整される。中間転写ベルト16は、例えば体積抵抗率が1.0×1010[Ω・cm]、表面抵抗率が6.0×1011[Ω・cm]に調整される。なお、中間転写ベルト16は弾性層を有する複層構造に限らず、例えばポリエチレン−四フッ化エチレン共重合体等のフッ素含有樹脂からなる単層構造であってもよい。
<感光ドラムクリーニングブレード>
クリーニング部材としての感光ドラムクリーニングブレード17は、感光ドラム11に摺擦し、一次転写後に感光ドラム11に残留する一次転写残トナーを機械的に掻き取って感光ドラム11から除去する。感光ドラムクリーニングブレード17は例えばポリウレタンゴムからなり、不図示の板金を介して装置本体に支持されている。感光ドラムクリーニングブレード17は、感光ドラム11に対し10〜50N/mの当接圧で当接する。感光ドラムクリーニングブレード17の当接圧は、後述する第一スクイシート18や第二スクイシート19の当接圧に比べて高い。
感光ドラムクリーニングブレード17により感光ドラム11から掻き取られた一次転写残トナーは、転写残トナー搬送スクリュー(不図示)によって転写残トナー回収容器(不図示)へと送られる。しかし、その際に、掻き取られたトナーの一部が転写残トナー搬送スクリューによって転写残トナー回収容器へと送られることなく、下方(感光ドラム11の回転方向上流側)に自重落下することがある。特に、感光ドラムクリーニングブレード17まで所定量以上の一次転写残トナーが到達したような場合には、掻き取られるトナー量が増え、より多くの量のトナーが自重落下する。
そこで、画像形成部UKには、感光ドラムクリーニングブレード17よりも感光ドラム11の回転方向上流側に、第一スクイシート18が設けられる。第一スクイシート18は、感光ドラムクリーニングブレード17により感光ドラム11から掻き取られたトナーが中間転写ベルト16に落ちないようにトナーを掬い取る。なお、詳しくは後述するが、画像形成部UKの第一スクイシート18Kに関しては、感光ドラム11に摺擦して一次転写後に感光ドラム11に残留した一次転写残トナーを機械的に掻き取ることができるようにしている。これは、感光ドラムクリーニングブレード17Kまで到達させる一次転写残トナーの量を、所定量以下に調整するためである。
画像形成部UKは、他の画像形成部U(UY、UM、UC)よりも中間転写ベルト16の回転方向下流側に配置される。そのため、画像形成部Uで中間転写ベルト16に一次転写された各色のトナー像が、最下流に配置された画像形成部UKの感光ドラム11Kに再転写されやすく、それ故に感光ドラム11Kでは一次転写残トナーの量が多くなり得る。そこで、画像形成部UKには、第一スクイシート18Kよりも感光ドラム11Kの回転方向上流側に第二スクイシート19が設けられる。この第二スクイシート19は、第一スクイシート18Kの重力方向下方に設けられる。すなわち、第二スクイシート19は、感光ドラムクリーニングブレード17により掻き取られて第一スクイシート18Kで掬い取れなかったトナーを掬い取ることができるようにしている。それに加え、第二スクイシート19は、第一スクイシート18Kにより感光ドラム11Kから掻き取られたトナーが中間転写ベルト16に落ちないように、第一スクイシート18により掻き取られたトナーを掬い取ることができるようにしている。
<トナー濃度検知センサ>
また、画像形成部UKには、第一トナー濃度検知センサ21、第二トナー濃度検知センサ22が設けられる。第一トナー濃度検知センサ21は、感光ドラム11Y、11M、11Cにより中間転写ベルト16に一次転写されたトナー像の濃度を検知する。第二トナー濃度検知センサ22は、感光ドラム11Kに形成されたトナー像の濃度を検知する。例えば、中間転写ベルト16に一次転写されたイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像の濃度は散乱光成分の光量によって、感光ドラム11Kに形成されたブラックのトナー像の濃度は正反射光成分の光量によって検知される。上述した露光装置13は感光ドラム11に画像の静電像を書き込む際に、この検知結果に基づき画像濃度調整を行う。この画像濃度調整時には、中間転写ベルト16に形成されたテストパッチを用いる。
中間転写ベルト16は、駆動ローラ23、張架ローラ24及び二次転写対向ローラ25に掛け渡して支持され、駆動ローラ23に駆動されて図中矢印R3方向に回転する。駆動ローラ23は、感光ドラム11との速度差が1〜5%の範囲内となるように、中間転写ベルト16を回転させる。二次転写部N2は、中間転写ベルト16を内周側から支持する二次転写対向ローラ25に、中間転写ベルト16を挟んで二次転写ローラ26を当接して形成される、記録材Pへのトナー像転写ニップ部である。二次転写ローラ26に所定の加圧力とポジ(正)極性の直流電圧(二次転写バイアス電圧)が印加されることで、中間転写ベルト16に一次転写されたトナー像は、二次転写部N2を搬送される記録材Pへ二次転写される。二次転写ローラ26は、例えば外径24mmに形成されている。
二次転写部N2によって四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、不図示の定着装置へ搬送される。定着装置では、記録材Pを加熱/加圧してトナー像を記録材Pに定着する。定着装置によりトナー像の定着された記録材Pは、装置本体の外へ排出される。
なお、二次転写ローラ26は、中間転写ベルト16から離間可能に構成するとよい。そうすると、画像濃度調整時に二次転写ローラ26を中間転写ベルト16から離間させることができ、中間転写ベルト16に一次転写されたテストパッチのトナーが二次転写ローラ26に転写されない。勿論、二次転写ローラ26は中間転写ベルト16から離間できる構成でなくてもよい。ただし、その場合には、テストパッチが二次転写部N2を通過する際に、画像形成時とは逆極性のネガ(負)極性の二次転写バイアス電圧を二次転写ローラ26に印加し、二次転写ローラ26にテストパッチのトナーが転写されないようにする必要がある。
<中間転写ベルトクリーニング装置>
二次転写後に中間転写ベルト16に付着したまま残る二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置10により回収される。中間転写ベルトクリーニング装置10は、第一クリーニングブラシ27、第一バイアスローラ28、第一バイアスローラクリーニングブレード29を含んでなる第一クリーニング部を有する。また、中間転写ベルトクリーニング装置10は、第二クリーニングブラシ30、第二バイアスローラ31、第二バイアスローラクリーニングブレード32を含んでなる第二クリーニング部を有する。これら第一クリーニング部と第二クリーニング部は、別々のハウジング(不図示)内に配置されている。
第一クリーニングブラシ27と第二クリーニングブラシ30は、それぞれが中間転写ベルト16を摺擦して、中間転写ベルト16から二次転写残トナーを除去する。中間転写ベルト16から除去された二次転写残トナーは、それぞれ第一バイアスローラ28と第二バイアスローラ31へと静電気によって転移する。第一バイアスローラ28へ転移した二次転写残トナーは、第一バイアスローラクリーニングブレード29によってクリーニングされて二次転写残トナー収容器(不図示)に回収される。第二バイアスローラ31へ転移した二次転写残トナーは、第二バイアスローラクリーニングブレード32によってクリーニングされて二次転写残トナー収容器(不図示)に回収される。
第一クリーニングブラシ27及び第二クリーニングブラシ30は、中間転写ベルト16に当接し、中間転写ベルト16の回転方向(図中矢印R3方向)に対し逆方向に回転する。具体的には、第一クリーニングブラシ27及び第二クリーニングブラシ30は、中間転写ベルト16に対しそれぞれ約1.0mmの侵入量を保って当接している。そして、中間転写ベルト16とは逆方向に、また中間転写ベルト16との周速比が例えば30%となるように、駆動ローラ23に連結されたギア等を介して駆動ローラ23の回転に伴い回転する。
これら第一クリーニングブラシ27及び第二クリーニングブラシ30には、例えば織物型のロールブラシが用いられる。ロールブラシとしては、例えば外径18mmの導電性の支持部材に、ブラシ密度が1平方インチ当たりおよそ5.0×10本となるように、太さ20μm、パイル長5mmのナイロン繊維(ただし、カーボンが分散されたもの)を施したものが用いられる。なお、第一クリーニングブラシ27及び第二クリーニングブラシ30はロールブラシに限られず、例えばクリーニングローラやクリーニングウェブあるいはクリーニングブレード等であってよい。
第一クリーニングブラシ27には第一バイアスローラ28が当接し、第二クリーニングブラシ30には第二バイアスローラ31が当接している。具体的には、第一バイアスローラ28、第二バイアスローラ31は、第一クリーニングブラシ27、第二クリーニングブラシ30に対しそれぞれ約1.0mmの侵入量を保って当接している。そして、第一クリーニングブラシ27や第二クリーニングブラシ30とは逆方向に等速度で、つまり第一クリーニングブラシ27や第二クリーニングブラシ30の回転に追従して回転する。これら第一バイアスローラ28及び第二バイアスローラ31は、例えばアルミニウム製の金属ローラである。
第一バイアスローラ28及び第二バイアスローラ31には、不図示のバイアス電源が接続されている。第一バイアスローラ28にネガ(負)極性のバイアス電圧が印加されると、第一クリーニングブラシ27に負電流が流れる。他方、第二バイアスローラ31にポジ(正)極性のバイアス電圧が印加されると、第二クリーニングブラシ30に正電流が流れる。これにより、第一バイアスローラ28、第二バイアスローラ31はそれぞれ、第一クリーニングブラシ27、第二クリーニングブラシ30が中間転写ベルト16から除去した二次転写残トナーを受け取って保持する。
第一バイアスローラクリーニングブレード29、第二バイアスローラクリーニングブレード32は、第一バイアスローラ28、第二バイアスローラ31に対する侵入量がそれぞれ例えば1.0mmとなるように設けられている。第一バイアスローラクリーニングブレード29、第二バイアスローラクリーニングブレード32は、それぞれ第一バイアスローラ28、第二バイアスローラ31が保持する二次転写残トナーを除去する。なお、これら第一バイアスローラクリーニングブレード29及び第二バイアスローラクリーニングブレード32は、上述した感光ドラムクリーニングブレード17と同様のものを用いればよい。
<スクイシート>
上述したように、画像形成部UKには他の画像形成部UY、UM、UCと異なり、第一スクイシート18Kだけでなく第二スクイシート19が設けられる。また、第一スクイシート18Kは、他の第一スクイシート(18Y、18M、18C)と異なる。すなわち、第一スクイシート18Kは、感光ドラムクリーニングブレード17により感光ドラム11から掻き取られた一次転写残トナーを掬い取る機能だけでなく、感光ドラムから一次転写残トナーを機械的に掻き取る機能を有する。そこで、これら第一スクイシート18K及び第二スクイシート19について説明する。図2は、第一及び第二の各スクイシートを示す一部拡大図である。
第一シート部材としての第一スクイシート18Kは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリウレタン(PU)からなるシート部材で構成されている。第一スクイシート18Kは、感光ドラム11Kの接線と第一スクイシート18Kを湾曲しない状態(点線で示す)とした場合とのなす設定角が図中「α」で示す角度となるよう、その先端が感光ドラム11の回転方向に向くように装置本体に取り付けられている。なお、図2では、第一スクイシート18Kの湾曲しない状態を仮想した場合の第一スクイシート18Kの感光ドラム11Kへの侵入量を、記号「x」で記した。
第二シート部材としての第二スクイシート19は、例えばポリウレタン(PU)からなるシート部材で構成されている。第二スクイシート19は、感光ドラム11Kの接線と第二スクイシート19を湾曲しない状態(点線で示す)とした場合とのなす設定角が図中「β」で示す角度となるよう、その先端が感光ドラム11の回転方向に向くように装置本体に取り付けられている。なお、図2では、第二スクイシート19の湾曲しない状態を仮想した場合の第二スクイシート19の感光ドラム11Kへの侵入量を、記号「y」で記した。
これら第一スクイシート18Kと第二スクイシート19は、感光ドラム11Kに対し異なる当接圧で当接している。この当接圧は、第一スクイシート18K及び第二スクイシート19を設ける際に、シート部材の厚み、自由長、設定角、侵入量を変更することにより予め調整される。具体的な当接圧については後述する。なお、感光ドラム11Kに回転方向に沿って当接している第一スクイシート18K、第二スクイシート19の各当接部の長さを、ここでは自由長と呼ぶ。
[比較例1]
ここで、第一及び第二の各スクイシートの当接圧を変えた場合における、各スクイシートの汚れと画像上のトナー汚れとの関係を調べた実験結果を表1に示す。シート部材には、曲がり弾性率が2.75×10N/mのポリエチレンテレフタレート(PET)、曲がり弾性率が3.92×10N/mのポリウレタン(PU)を用いた。ここでは、感光ドラム11Kから各スクイシートが掻き取った一次転写残トナーにより発生する汚れのことをスクイシート汚れと呼ぶ。スクイシートが感光ドラム11Kから一次転写残トナーをより多く掻き取っている場合、言い換えれば当接圧が高いほど、スクイシートは汚れやすい。スクイシート汚れと画像上のトナー汚れ(以下、画像汚れと記す)に関し、表1では「○」、「△」、「×」の順で汚れが顕著であることを示す。
Figure 2015222397
まず、第一スクイシート18Kの当接圧が1.0〜2.0N/mの場合に関し(表1の1〜3)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れについて場合を分けて説明する。第二スクイシート19の当接圧が0.5〜1.0N/mである場合(表1の1)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「×」である。この場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取っている一方で、第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーを掬い取り切れていない。
第二スクイシート19の当接圧が0.1〜0.5N/mである場合(表1の2)、また第二スクイシート19の当接圧が0.1N/m以下である場合(表1の3)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「×」である。この場合、第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーの量が多すぎ、第二スクイシート19は第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーを掬い取り切れていない。
次に、第一スクイシート18Kの当接圧が0.5〜1.0N/mの場合に関し(表1の4〜6)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れについて場合を分けて説明する。第二スクイシート19の当接圧が0.5〜1.0N/mである場合(表1の4)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「△」である。この場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取っており、また第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーも掬い取り切れている。
第二スクイシート19の当接圧が0.1〜0.5N/mである場合(表1の5)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「○」である。この場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取っていないが、第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーは掬い取り切れている。
第二スクイシート19の当接圧が0.1N/m以下である場合(表1の6)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「×」である。この場合、第二スクイシート19は第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーを掬い取り切れていない。
さらに、第一スクイシート18Kの当接圧が0.1〜0.5N/mの場合に関し(表1の7〜9)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れについて場合を分けて説明する。第二スクイシート19の当接圧が0.5〜1.0N/mである場合(表1の7)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「△」である。この場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取っている。
第二スクイシート19の当接圧が0.1〜0.5N/mである場合(表1の8)、また第二スクイシート19の当接圧が0.1N/m以下である場合(表1の9)、第二スクイシート19のスクイシート汚れは「○」であるが、画像汚れは「×」である。この場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取らない。また、第一スクイシート18Kが感光ドラム11Kから掻き取る一次転写残トナーがほとんどない状態であるが、感光ドラムクリーニングブレード17から一次転写残トナーがすり抜けている。
第一スクイシート18Kに関しては、表1に示した結果からすると、当接圧が0.5〜1.0N/mよりも高いと、第二スクイシート19の当接圧に関わらず、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れが顕著となる。これは、第一スクイシート18Kが感光ドラム11Kに強く当接している場合には、第一スクイシート18K自体が感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取り、このトナーが第二のスクイシート19へと落下するためである。このとき、第二スクイシート19の当接圧が適切でなければ、第一スクイシート18Kによって掻き取られたトナーを掬うことができない。そうなると、第一スクイシート18Kによって掻き取られたトナーは中間転写ベルト16に落下するので、画像汚れが発生しやすくなる。
その一方で、第一スクイシート18Kは、感光ドラムクリーニングブレード17Kからのトナーのすり抜けを抑制するために、トナーを掻き取るべく、高い当接圧に設定するのが望ましい。特に、感光ドラム11Kの駆動トルクを低下させるため、感光ドラムクリーニングブレード17Kに多量のトナーが供給されるような場合などには、トナーのすり抜けが生じやすい。それ故、トナーのすり抜けを抑制する必要性が高い。すなわち、感光ドラム11Kの駆動トルクが上昇すると、感光ドラムクリーニングブレード17Kの捲れやビビリによるトナーすり抜けや異音などの発生リスクが高まることから、感光ドラム11Kの駆動トルクは低めに推移させるのがよい。しかし、画像形成が繰り返し行われたような場合には、感光ドラム11Kの駆動トルクは上昇する。そこで、感光ドラムクリーニングブレード17Kに潤滑剤を供給して、感光ドラム11Kの表面の摩擦係数を低下させるが、潤滑剤として強制的にトナーを供給する方法がある。供給されるトナーの量が多いほど、より感光ドラム11Kの駆動トルクを低下させる効果が得られる。
本画像形成装置1では、感光ドラム11Kの駆動トルクが上昇した場合により大きな潤滑効果を得るために、非画像形成時に画像形成部Uに供給用トナー像(トナー帯)を形成させて多量のトナーを現像させる制御を行うモードを実行できるようになっている。その際には、一次転写ローラ15Kに供給用トナー像のトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加し、意図的に感光ドラムクリーニングブレード17Kに多量のトナーを供給するようにしている。このような感光ドラムクリーニングブレード17Kにトナー帯を供給するモードは、各画像形成部Uに接続されたコンピュータ等の制御部50により実行可能である。
制御部50による上記モードの実行に伴い、感光ドラム11Kと感光ドラムクリーニングブレード17Kとの間に発生する摩擦力が小さくなるので、感光ドラム11Kの駆動トルクは低下する。しかし、上記の摩擦力が小さくなれば、感光ドラムクリーニングブレード17Kのクリーニング性が低下し、感光ドラムクリーニングブレード17Kに供給されたトナーの一部がすり抜けやすくなる。そこで、ある程度の量のトナーを第一スクイシート18Kによって掻き取ることで、必要量以上のトナーを感光ドラムクリーニングブレード17Kに供給しないように制御することが必要である。すなわち、第一スクイシート18Kの当接圧はトナーを掻き取れる水準に設定される必要があり、その当接圧は後述する第二スクイシート19の当接圧よりも高くする。表1からすると、トナーを掻き取れる第一スクイシート18Kの当接圧は、0.5N/m以上である。
勿論、感光ドラムクリーニングブレード17Kに供給するトナー量の制御は、上述した方法に限らず、感光ドラム11Kに現像する供給用トナー像のトナー量や、一次転写ローラ15Kに印加する電圧値などを変えることによって制御する方法もある。しかし、この方法は、感光ドラム11Kや一次転写ローラ15K、中間転写ベルト16の状態やトナーの状態などによって供給されるトナー量が変わるので適していない。他方、上述した第一スクイシート18Kの当接圧を変えることによる制御方法では、感光ドラムクリーニングブレード17Kにトナーを安定的に供給できる。
以上のことから、第一スクイシート18Kの当接圧は0.5〜1.0N/mの範囲に設定する。これは、トナー帯の一部を除去可能な当接圧である。ここで、第一スクイシート18Kの当接圧を高くするには、厚みは厚く、自由長は短く、設定角は大きく、侵入量は小さくするように適宜に組み合わせて設定すればよい。勿論、第一スクイシート18Kの当接圧は上記範囲に限られず、画像汚れが発生しないように、感光ドラムクリーニングブレード17Kに供給するトナー量を制限できる範囲であればよい。
他方、第二スクイシート19に関しては、表1に示した結果からすると、当接圧が低いと画像汚れが良好になる傾向がある。すなわち、第二スクイシート19が感光ドラム11Kに高い当接圧で当接している場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kの一次転写残トナーを掻き取る。そうすると、掻き取られたトナーが中間転写ベルト16に落下するので画像汚れが発生する。反対に、第二スクイシート19が感光ドラム11Kに極端に低い当接圧で当接している場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kの一次転写残トナーを掻き取らない。しかし、第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーや、第一スクイシート18Kで掬い取り切れなかったトナーを有効に掬い取ることができないので、やはり画像汚れが生じ得る。
以上のことから、第二スクイシート19の当接圧は、第一スクイシート18Kの当接圧よりも低い当接圧に設定する。具体的には、第二スクイシート19の当接圧は0.1〜0.5N/mの範囲に設定する。ここで、第二スクイシート19の当接圧を低くするには、厚みは薄く、自由長は長く、設定角は小さく、侵入量は大きくするように適宜に組み合わせて設定すればよい。勿論、第二スクイシート19の当接圧は上記範囲に限られない。感光ドラム11Kの一次転写残トナーを掻き取らずに通過させる一方で、感光ドラムクリーニングブレード17Kや第一スクイシート18Kに掻き取られたトナーを掬える範囲であればよい。
第一及び第二の各スクイシートの当接圧を上述の当接圧にそれぞれ設定し、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色とも画像比率が28%のフルカラー画像を、1日当たり50,000枚の連続モードで、500,000枚までテストプリントした。このテストプリントの結果、画像上にトナー汚れが発生することなく500,000枚の良好な画像を得ることが確かめられた。
以上のように、第一スクイシート18Kは、感光ドラムクリーニングブレード17Kに所定量以上のトナーが供給されないように、トナーを掻き取ってトナー量を制限する。すなわち、感光ドラムクリーニングブレード17Kに潤滑剤としてのトナー帯を供給する場合に、使用条件によってトナー載り量が変動してしまう場合があっても、トナーが過剰に供給されない構成となっている。また、使用条件によってトナー帯が最も少ない方向に変動した場合でも、潤滑材として必要なトナー量を確保できるようにトナー載り量が設定される。なお、トナー帯の載り量が最も少なくなる場合であっても、第一スクイシート18Kの当接圧をトナーを除去できる当接圧に設定してもよい。また、第一スクイシート18Kよりも感光ドラム11Kの回転方向上流には、第二スクイシート19が設けられる。第二スクイシート19は、感光ドラム11Kに残留する一次転写残トナーを通過させ且つ少なくとも第一スクイシート18Kにより除去されたトナーを掬うことのできる当接圧で、感光ドラム11Kに対し当接する。この第二スクイシート19の当接圧は、第一スクイシート18Kの当接圧よりも低い。第二スクイシート19は、感光ドラム11Kから除去されたトナーを掬い取る。特には、第一スクイシート18Kにより除去されたトナーを掬い取るために設けられる。こうすることで、感光ドラム11Kに残留する一次転写残トナーの量が多い場合でも、画像上にトナー汚れが生じ難くなる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。図3に示す画像形成装置1は、感光ドラムクリーニングブラシ36を備える点が図1に示した画像形成装置1と異なる。そこで、図1に示した画像形成装置1と説明の重複する部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
ブラシ部材としての感光ドラムクリーニングブラシ36は、感光ドラムクリーニングブレード17Kと第一スクイシート18Kとの間に、感光ドラム11Kに対し回転可能に設けられている。感光ドラムクリーニングブラシ36は、不図示のモータ等によって駆動される、あるいは回収したトナーを搬送する搬送スクリュー(不図示)にギア等で連結され、ギア比に応じた周速比(例えば、感光ドラム11Kに対し110%)で駆動される。感光ドラムクリーニングブラシ36には、上述した中間転写ベルトクリーニング装置10の第一クリーニングブラシ27や第二クリーニングブラシ30と同じものを用いればよい。また、感光ドラム11Kに対する感光ドラムクリーニングブラシ36の侵入量は例えば1.0mm、感光ドラム11Kとの周速比は例えば110%に設定するとよい。勿論、感光ドラムクリーニングブラシ36の侵入量や周速比は適宜変更してよい。
感光ドラムクリーニングブラシ36は、常に感光ドラムクリーニングブレード17Kにトナーを供給するために、感光ドラム11Kに対しトナーを機械的に掻き取る所定の当接圧で当接される。感光ドラムクリーニングブラシ36により掻き取られたトナーは、感光ドラム11Kと感光ドラムクリーニングブラシ36と第1のスクイシート18Kとに囲まれたバッファ部37に一時的に保持される。バッファ部37に一時的に保持されたトナーは、画像形成を重ねることである程度溜まると、感光ドラムクリーニングブラシ36の回転に伴い感光ドラム11Kに戻される。
ただし、バッファ部37に一時的に保持されているトナーの量が多くなりすぎると、第一スクイシート18Kや第二スクイシート19で掬い取り切れないほどの多量のトナーが中間転写ベルト16上にこぼれ落ちる。そこで、第一スクイシート18Kから第二スクイシート19へとトナーがこぼれ落ちるのを抑制するために、第1スクイシート18Kは適切な当接圧で感光ドラム11Kに当接させる必要がある。
[比較例2]
ここで、図3に示した画像形成装置1において、第一及び第二の各スクイシートの当接圧を変えた場合の、各スクイシートの汚れと画像上のトナー汚れとの関係を調べた実験結果を表2に示す。表2に示すように、第一及び第二の各スクイシートの材質、曲がり弾性率、厚み、自由長、設定角、侵入量、並びにそれらの組み合わせで決まる当接圧は、上述した比較例1と同様である。また、スクイシート汚れと画像上のトナー汚れに関しても、表1と同様に「○」、「△」、「×」の順で汚れが顕著になることを示している。
Figure 2015222397
表2に示すように、第一スクイシート18Kの当接圧が0.5〜1.0N/m且つ第二スクイシート19の当接圧が0.1〜0.5N/mである場合(表2の5)、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「○」である。また、第一スクイシート18Kの当接圧が0.1〜0.5N/m且つ第二スクイシート19の当接圧が0.1〜0.5N/mである場合(表2の8)も、第二スクイシート19のスクイシート汚れ及び画像汚れは共に「○」である。これらの場合、第二スクイシート19は感光ドラム11Kから一次転写残トナーを掻き取っていないが、第一スクイシート18Kにより掻き取られたトナーは掬い取り切れている。
上述のように、意図的に感光ドラムクリーニングブレード17Kに多量のトナーを供給する場合に備え、第一スクイシート18Kの当接圧はトナーを掻き取れる水準に設定される必要がある。しかし、感光ドラムクリーニングブラシ36を備えている場合には、実施形態1の場合に比べて第一スクイシート18Kの当接圧を少し緩和してよい。すなわち、第一スクイシート18Kが掻き取れるトナー量を減少させたとしても、感光ドラムクリーニングブラシ36によってある程度のトナーが掻き取られるので、感光ドラムクリーニングブレード17Kに極端に多くのトナーが供給されることがない。そこで、第一スクイシート18Kに関しては、その当接圧を0.1〜1.0N/mの範囲に設定してよい。
他方、第2のスクイシート19に関しては、表2に示した結果からすると、表1に示した結果と同様に、当接圧が低いと画像汚れが良好になる傾向がある。そして、第一スクイシート18Kで掬い取り切れないトナーの量は実施形態1の場合とほぼ同じであるため、実施形態1の場合と同じ範囲で当接圧を設定することができる。すなわち、第二スクイシート19の当接圧は0.1〜0.5N/mの範囲に設定する。
なお、画像形成部UY、UM、UCに関しては、中間転写ベルト16からの再転写トナーの量が比較的少なく、また感光ドラムクリーニングブラシ36が設置されていないことから、第一スクイシート18Y、18M、18Cからこぼれるトナーが少ない。そのため、画像形成部UKのように第二スクイシート19を設ける必要はなく、第一スクイシート18Y、18M、18Cの材質や設定を最適化して設けておけば十分である。
第一及び第二の各スクイシートの当接圧を上述の当接圧にそれぞれ設定し、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色とも画像比率が28%のフルカラー画像を、1日当たり50,000枚の連続モードで、500,000枚までテストプリントした。このテストプリントの結果、画像上にトナー汚れが発生することなく500,000枚の良好な画像を得ることが確かめられた。
なお、上述した実施例では、各色の感光ドラム11から中間転写ベルト16に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材Pに各色の複合トナー像を一括して二次転写する構成の画像形成装置1を説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される別の像担持体としての記録材Pに、感光ドラム11から直接転写する直接転写方式の画像形成装置であってもよい。その場合、複数の感光ドラム11は、記録材Pを支持して搬送する搬送手段としての搬送ベルトの記録材搬送方向に沿って配置される。
なお、感光ドラム11は円筒状の感光体に限らず、ベルト状の感光体であってもよい。さらには、帯電方式、転写方式、クリーニング方式、定着方式に関しても、上記した方式に限られるものでない。
1…画像形成装置、11K(11Y,11M,11C)…感光ドラム
15K(15Y,15M,15C)…一次転写ローラ、16…中間転写ベルト
17K(17Y,17M,17C)…感光ドラムクリーニングブレード
18K(18Y,18M,18C)…第一スクイシート、19…第二スクイシート
36…感光ドラムクリーニングブラシ、37…バッファ部、50…制御部、P…記録材

Claims (11)

  1. 表面にトナー像を担持して回転する像担持体と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像を別の像担持体に転写する転写手段と、
    前記転写手段よりも前記像担持体の回転方向下流に設けられ、前記像担持体に当接して転写後の前記像担持体に残留する転写残トナーを除去するクリーニング部材と、
    前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記クリーニング部材よりも上流に設けられ、前記像担持体によって搬送されるトナーの一部を除去できる当接圧で、前記像担持体に当接する第一シート部材と、
    前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記第一シート部材よりも上流に、前記第一シート部材の重力方向下方に設けられ、前記転写残トナーを前記像担持体から除去しないように前記第一シート部材の当接圧よりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第二シート部材と、を備える画像形成装置。
  2. 非画像形成時において、前記クリーニング部材にトナー帯を供給するモードを実行可能であって、前記第一シート部材は、前記トナー帯の一部を除去可能な当接圧に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング部材は、クリーニングブレードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 表面にトナー像を担持して回転する像担持体と、
    前記像担持体に当接し、前記像担持体に担持されたトナー像を別の像担持体に転写する転写手段と、
    前記転写手段よりも前記像担持体の回転方向下流に設けられ、前記像担持体に当接して転写後の前記像担持体に残留する転写残トナーを除去するクリーニングブレードと、
    前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記クリーニングブレードよりも上流に設けられ、前記クリーニングブレードよりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第一シート部材と、
    前記像担持体の回転方向に関し、前記転写手段よりも下流で且つ前記第一シート部材よりも上流に設けられ、前記第一シート部材よりも低い当接圧で、前記像担持体に当接する第二シート部材と、を備える画像形成装置。
  5. 前記像担持体に担持させるトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記クリーニングブレードに供給する供給用トナー像を前記画像形成手段に形成させるモードを実行し、該モードの実行の際に、前記転写手段に前記供給用トナー像のトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一シート部材は0.5〜1.0N/mの当接圧で、前記第二シート部材は0.1〜0.5N/mの当接圧で、前記像担持体にそれぞれ当接することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体の回転方向に関し、前記第一シート部材よりも下流で且つ前記クリーニングブレードよりも上流に設けられ、前記クリーニングブレードよりも低い当接圧で前記像担持体に当接して前記像担持体から転写残トナーを除去するブラシ部材を備え、
    前記第一シート部材は0.1〜1.0N/mの当接圧で、前記第二シート部材は0.1〜0.5N/mの当接圧で、前記像担持体にそれぞれ当接することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記別の像担持体は、前記転写手段により転写されたトナー像を担持して搬送する中間転写体であり、
    前記転写手段は、前記中間転写体から記録材にトナー像を転写する二次転写手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体は、前記中間転写体の回転方向に沿って複数配置され、
    前記第二シート部材は、前記複数の像担持体のうち前記中間転写体の回転方向の最下流に配置された像担持体に設けられることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記別の像担持体は、前記転写手段によりトナー像の転写される記録材であり、
    前記記録材を支持して搬送する搬送手段を備え、
    前記像担持体は、前記搬送手段の記録材搬送方向に沿って複数配置され、
    前記第二シート部材は、前記複数の像担持体のうち前記搬送手段の記録材搬送方向の最下流に配置された像担持体に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体は円筒状の感光ドラムであり、
    前記最下流に配置された感光ドラムは、他の感光ドラムに比べて直径が大きいことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
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