JP2015222223A - 車両位置推定装置、及び車両位置推定方法 - Google Patents

車両位置推定装置、及び車両位置推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ランドマークの切り替えに伴って発生する、車両の現在位置の推定結果の変動を抑制可能な車両位置推定装置、及び車両位置推定方法を提供する。
【解決手段】 コントローラは、複数のランドマークの車両に対する距離及び方向に基づき、車両に対する複数のランドマークの位置を検出する。続いて、検出した複数のランドマークのうちの少なくとも一対のランドマークの位置と地図上のランドマークの位置との照合結果に基づいて、車両の現在位置を推定する。その際、コントローラは、2つのランドマークそれぞれに車両から延ばした直線同士がなす角(相対角度)と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離(相対距離)とに基づいて、一対のランドマークを選択する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両位置推定装置、及び車両位置推定方法に関する。
従来、車両位置推定装置の技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の従来技術では、車両周囲の画像を撮影し、撮影した画像から3つ以上のランドマークを検出した場合に、検出した3つ以上のランドマークのうち、選択したランドマーク間の相対角度を算出する。そして、算出した相対角度と、予め記憶していたランドマークの位置データとに基づき、車両の現在位置を推定する。これにより、特許文献1に記載の従来技術では、GPS(Global Positioning System)信号を受信できない場合にも、車両の現在位置を推定することができる。
特開2001−142532号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、選択したランドマークと車両との位置関係により、車両の現在位置の検出精度が変化する。それゆえ、車両の進行に伴い、選択したランドマークと車両との位置関係が変化し、車両の現在位置の検出精度が低下した場合、選択したランドマークの切替えが必要になる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、選択したランドマークを切替えた場合、切替え直前と切替え直後とで、選択したランドマークと車両との位置関係が変化するため、車両の現在位置の推定結果が変動する可能性があった。それゆえ、例えば、車両の現在位置の推定結果を用いて、車両の転舵制御を行っていた場合、ランドマークの切替えに伴い、転舵状態が変動する可能性があった。
本発明は、上記のような点に着目し、ランドマークの切り替えに伴って発生する、車両の現在位置の推定結果の変動を抑制可能な車両位置推定装置、及び車両位置推定方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、車両周囲に存在する複数のランドマークの車両に対する距離及び方向を検出する。続いて、検出した距離及び方向に基づき、車両に対する複数のランドマークの位置を検出する。続いて、検出した複数のランドマークの位置と地図上のランドマークの位置とを照合する。続いて、複数のランドマークのうちから、一対のランドマークを選択する。続いて、少なくとも一対のランドマークの位置と前記地図上のランドマークの位置との照合結果に基づいて、車両の現在位置を推定する。その際、2つのランドマークそれぞれに車両から延ばした直線同士がなす角である相対角度と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離である相対距離とに基づいて、一対のランドマークを選択する。
本発明の一態様では、2つのランドマーク間の相対角度及び車両進行方向の相対距離の両方を考慮して、相対角度及び相対距離の両方が比較的大きな、一対のランドマークを選択できる。そのため、車両の進行に伴う、選択したランドマーク間の相対角度の変化を抑制できる。これにより、同一のランドマークを長時間使用でき、選択したランドマークの切り替えに伴って発生する、車両の現在位置の推定精度の変動を抑制することができる。
第1実施形態に係る車両位置推定装置1の概略構成を表す概念図である。 現在位置算出処理を表すフローチャートである。 地図領域を説明するための図である。 車両Aの現在位置の算出方法を説明するための図である。 優先順位設定処理を表すフローチャートである。 組み合わせ除外部4aaの動作を表す図である。 車両位置推定装置1の動作を表す図である。 車両位置推定装置1の動作を表す図である。 第1実施形態の変形例の現在位置算出処理を表すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両位置推定装置1の動作を表す図である。 車両位置推定装置1の動作を表す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1に示すように、車両位置推定装置1は、車両Aに搭載される。車両位置推定装置1は、地図情報記憶部2と、距離検出部3と、コントローラ4とを備える。
地図情報記憶部2は、地図情報を記憶する。地図情報としては、例えば、地図上(以下、「世界座標系」とも呼ぶ)における道路の位置(緯度・経度)、形状(曲率)、車線数、世界座標系におけるランドマークBの位置(緯度・経度)、形状(平面形状)等を含むものがある。ランドマークBとしては、例えば、電柱、街灯、信号機がある。また、世界座標系としては、例えば、地理座標系等の、予め定めた絶対座標系がある。
距離検出部3は、車両A周囲の物標と車両Aとの間の距離、及び車両Aに対する物標の方向を検出する。そして、距離検出部3は、検出結果をコントローラ4に出力する。距離検出部3としては、例えば、周囲にレーザ光を出射し、出射したレーザ光の反射光で物標の距離及び方向を演算するレーザレンジファインダやレーダを採用できる。
コントローラ4は、A/D(Analog to Digital)変換回路、D/A(Digital to Analog)変換回路、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成した集積回路を備える。ROMは、各種処理を実現する1または2以上のプログラムを記憶している。そして、コントローラ4は、地図情報記憶部2の記憶内容及び距離検出部3の検出結果に基づき、ROMが記憶している1または2以上のプログラムに従って各種処理(例えば、後述する現在位置算出処理)を実行する。また、コントローラ4は、ランドマーク選択部4aと、距離方向検出部4bと、ランドマーク位置検出部4cと、ランドマーク照合部4dと、現在位置推定部4eとを備える。
ランドマーク選択部4aは、地図情報記憶部2が記憶している地図情報に基づき、車両A周囲に存在する複数のランドマークBのうちから、一対のランドマークB(以下、「推定用ランドマークB1、B2」とも呼ぶ)を選択する。推定用ランドマークB1、B2の選択は、2つのランドマークBそれぞれに車両Aから延ばした直線同士がなす角(以下、「相対角度θ」とも呼ぶ)と、2つのランドマークB間の車両進行方向に沿った距離(以下、「相対距離L」とも呼ぶ)とに基づいて行う。例えば、複数のランドマークBから選択可能な一対のランドマークBの組み合わせ群のうちから選択する。そして、ランドマーク選択部4aは、選択結果をランドマーク位置検出部4cに出力する。
具体的には、ランドマーク選択部4aは、組み合わせ除外部4aaと、第1選択部4abと、第2選択部4acと、選択実行部4adと、優先順位設定部4aeとを備える。
組み合わせ除外部4aaは、組み合わせ群のうちから、2つのランドマークB間の相対距離Lが予め定めた設定距離(例えば、電柱の一般的な配置間隔30[m]より短い距離。20[m])未満のランドマークBの組み合わせを除外する。これにより、組み合わせ除外部4aaは、推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外する。
第1選択部4abは、組み合わせ群(組み合わせ除外部4aaによる除外後の組み合わせ群)のうちから、2つのランドマークB間の相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、第1選択部4abは、組み合わせ除外部4aaによる除外後の組み合わせ群のうちから、予め定めた設定角度(例えば、30°)以上である組み合わせを選択する。
第2選択部4acは、組み合わせ群(組み合わせ除外部4aaによる除外後の組み合わせ群)のうちから、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、第2選択部4acは、組み合わせ除外部4aaによる除外後の組み合わせ群のうちから、予め定めた設定距離(例えば、電柱や街灯の一般的な配置間隔30[m])以上である組み合わせを選択する。
優先順位設定部4aeは、車両Aの現在位置の推定に用いる、ランドマークBの組み合わせに優先順位を設定する優先順位設定処理を実行する。優先順位設定処理の詳細は、後述する。
選択実行部4adは、第1選択部4ab及び第2選択部4acの両方で選択されたランドマークBの組み合わせ、つまり、相対角度θが比較的大きく、相対距離Lが比較的長い2つのランドマークBの組み合わせのうちから、優先順位が最も高い(「1」)組み合わせの一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択する。そして、選択実行部4adは、選択結果をランドマーク位置検出部4cに出力する。なお、優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBが障害物等によって距離検出部3で検出できない場合には、優先順位「2」のランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択する。
距離方向検出部4bは、距離検出部3で出力した検出結果に基づき、車両A周囲に存在する複数のランドマークBそれぞれに対して、車両Aとの間の距離(以下、「ランドマーク距離」とも呼ぶ)、及び車両Aに対する方向(以下、「ランドマーク方向」とも呼ぶ)を検出する。ランドマーク選択部4aで選択した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)が含まれている。そして、距離方向検出部4bは、検出結果をランドマーク位置検出部4cに出力する。なお、複数のランドマークBのうち、ランドマーク選択部4aで選択した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)のみを検出するようにしてもよい。
ランドマーク位置検出部4cは、ランドマーク位置検出部4cで検出したランドマーク距離及びランドマーク方向に基づき、車両Aに対する複数のランドマークBの位置(例えば、移動座標系における位置)を検出する。移動座標系としては、例えば、車両Aの前端部を原点としてなる相対座標系がある。そして、ランドマーク位置検出部4cは、検出結果をランドマーク照合部4dに出力する。なお、複数のランドマークBのうち、ランドマーク選択部4aで選択した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)のみの位置を検出するようにしてもよい。
ランドマーク照合部4dは、ランドマーク位置検出部4cで検出した複数のランドマークBの位置と、地図情報記憶部2で記憶している地図上のランドマークBとの位置とを照合する。そして、ランドマーク照合部4dは、照合結果を現在位置推定部4eに出力する。なお、複数のランドマークBのうち、ランドマーク選択部4aで選択した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)のみ照合するようにしてもよい。
現在位置推定部4eは、ランドマーク照合部4dによる複数のランドマークBのうち、少なくとも推定用ランドマークB1、B2の位置と地図情報記憶部2で記憶している地図上のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置との照合結果に基づいて、車両Aの現在位置を推定する。なお、ランドマーク照合部4dによって、推定用ランドマークB1、B2の他にも照合できているランドマークBがあれば、それらも車両Aの現在位置を推定に用いてもよい。
(現在位置算出処理)
次に、コントローラ4が実行する現在位置算出処理について説明する。
図2に示すように、ステップS101では、コントローラ4は、地図情報記憶部2から車両Aが走行すると予想される地域の地図情報を読み出す。車両Aが走行すると予想される地域としては、例えば、車両Aの現在位置から目的地までの走行ルートを提示するナビゲーション装置を車両Aが備える場合には、提示される走行ルート周辺の地域を採用できる。また、例えば、車両Aの現在位置から目的地まで自動運転する自動運転装置を車両Aが備える場合には、自動運転の走行ルート周辺の地域を採用できる。
続いてステップS102に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、図3に示すように、ステップS101で読み出した地図情報が表す地域(領域)を車両進行方向に並ぶ複数の小領域(以下、「地図領域」とも呼ぶ)に区分する。地図領域の車両進行方向の長さは、距離検出部3の検出範囲の車両進行方向長さdとする。また、地図領域の車両進行方向との直交方向の長さは、道路の幅と歩道の幅とをあわせた長さとする。
続いてステップS103に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS102で区分した地図領域のうちから、車両Aの現在位置を含む地図領域及びこの先に進む地図領域を選択する。車両Aの現在位置を含む地図領域としては、例えば、この現在位置算出処理の実行中に後述するステップS109の判定を行った場合には、ステップS109で判定した地図領域を選択する。また、車両Aの現在位置を含む地図領域としては、例えば、ステップS109の判定を行っていない場合には、図示しないGPS受信機から取得される車両Aの現在位置を含む地図領域を選択する。続いて、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS101で読み出した地図情報から、選択した地図領域内に存在するランドマークBの位置(世界座標系における位置)を取得する。
続いてステップS104に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS103で取得したランドマークBの位置に基づき、ステップS102で区分した地図領域毎に、車両Aの現在位置の推定に用いる、ランドマークBの組み合わせに優先順位を設定する優先順位設定処理を実行する。優先順位設定処理の詳細は、後述する。
続いてステップS105に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS104で設定した優先順位に従って、検出した地図領域において優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択する。
続いてステップS106に移行して、コントローラ4(距離方向検出部4b)は、距離検出部3が出力する検出結果(車両Aから物標までの距離、方向)に基づき、ステップS105で選択した推定用ランドマークB1、B2それぞれと車両Aとの間の距離(ランドマーク距離)を検出する。続いて、コントローラ4(距離方向検出部4b)は、車両Aに対する推定用ランドマークB1、B2それぞれの方向(ランドマーク方向)を検出する。なお、優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBが障害物等によって距離検出部3で検出できない場合には、S104で設定した優先順位「2」のランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択し直し、ランドマーク距離とランドマーク方向とを検出する。
例えば、コントローラ4(距離方向検出部4b)は、この現在位置算出処理の実行中に後述するステップS107で車両Aの現在位置の検出を行った場合には、前回のステップS107で検出した車両Aの現在位置と、車両Aの車速、ヨーレート及び横加速度等の走行状態とを基に予測される車両Aの現在位置及び向きを考慮して推定用ランドマークB1、B2の距離及び方向を推定する。そして、コントローラ4(距離方向検出部4b)は、距離検出部3が出力する検出結果に基づき、推定した距離及び方向の周辺にある物標を推定用ランドマークB1、B2としてランドマーク距離及びランドマーク方向を検出する。
続いてステップS107に移行して、コントローラ4(ランドマーク位置検出部4c)は、ステップS106で検出したランドマーク距離及びランドマーク方向に基づき、車両Aに対する推定用ランドマークB1、B2の位置(移動座標系(相対座標系)における推定用ランドマークB1、B2の位置(x1、y1)、(x2、y2))を検出する。
続いてステップS108に移行して、コントローラ4(ランドマーク照合部4d)は、ステップS106で算出した推定用ランドマークB1、B2の位置(x1、y1)、(x2、y2)と、地図情報記憶部2で記憶している地図上のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置(XG1、YG1)、(XG2、YG2)とを照合する。続いて、コントローラ4(現在位置推定部4e)は、照合結果に基づき、車両Aの現在位置及び向き(X、Y、φ)を推定する。具体的には、コントローラ4(現在位置推定部4e)は、図4に示すように、移動座標系(相対座標系)における推定用ランドマークB1、B2の位置(x1、y1)、(x2、y2)と、世界座標系(絶対座標系)における車両Aの現在位置及び向きの候補(X‘、Y’、φ’)とに基づき、世界座標系(絶対座標系)における推定用ランドマークB1、B2の位置の候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)を設定する。
ここで、世界座標系(絶対座標系)における車両Aの現在位置及び向きの候補(X‘、Y’、φ’)としては、例えば、この現在位置算出処理の実行中にステップS107で車両Aの現在位置の検出を行った場合には、前回のステップS107で検出した車両Aの現在位置と、車両Aの車速、ヨーレート及び横加速度等の走行状態とを基に予測される車両Aの現在位置及び向き、並びにこれらの周辺の位置及び向きを採用する。また、候補(X‘、Y’、φ’)としては、例えば、この現在位置算出処理の実行中にステップS107で車両Aの現在位置の検出を行っていない場合には、図示しないGPS受信機から取得される車両Aの現在位置及び向き、並びにこれらの周辺の位置及び向きを採用する。
続いて、コントローラ4(ランドマーク照合部4d)は、設定した候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)のうちから、1つの候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)を選択する。続いて、コントローラ4(ランドマーク照合部4d)は、選択した候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)と、ステップS101で取得した地図情報が表す世界座標系(絶対座標)における推定用ランドマークB1、B2の位置(XG1、YG1)、(XG2、YG2)とに基づき、推定用評価値を算出する。推定用評価値としては、例えば、選択した候補(X1’、Y1’)と位置(XG1、YG1)との距離d1と、選択した候補(X2’、Y2’)と位置(XG2、YG2)との距離d2との合算値(d1+d2)がある。
そして、コントローラ4(ランドマーク位置検出部4c)は、他の候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)を順次選択して、上記フローを繰り返し実行し、すべての候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)に対して推定用評価値(d1+d2)を算出する。これにより、コントローラ4(ランドマーク照合部4d)は、推定用ランドマークB1、B2の位置(x1、y1)、(x2、y2)と、地図情報記憶部2で記憶している地図上のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置(XG1、YG1)、(XG2、YG2)とを照合する。続いて、コントローラ4(現在位置推定部4e)は、ランドマーク照合部4dの照合結果である推定用評価値(d1+d2)が最小となる候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)を算出する。算出した候補(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)の設定に用いた車両Aの現在位置及び向き(X、Y、φ)の候補(X‘、Y’、φ’)を、車両Aの現在位置及び向き(X、Y、φ)として設定(推定)する。
続いてステップS109に移行して、コントローラ4は、イグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する。そして、コントローラ4は、イグニッションスイッチがオフ状態であると判定した場合には(Yes)、この演算処理を終了する。一方、コントローラ4は、イグニッションスイッチがオフ状態ではない、つまり、イグニッションスイッチがオン状態であると判定した場合には(No)、ステップS110に移行する。
ステップS110では、コントローラ4は、ステップS108で算出した車両Aの現在位置が、ステップS102で区分した複数の地図領域のうちの、何れの地図領域内に存在するかを判定した後、ステップS103に移行する。
(優先順位設定処理)
次に、コントローラ4が実行する優先順位設定処理について説明する。
図5に示すように、ステップS201では、コントローラ4(ランドマーク選択部4a、組み合わせ除外部4aa)は、ステップS102で区分した地図領域毎に、ステップS103で取得したランドマークBの位置に基づき、地図情報記憶部2の記憶している地図情報より地図領域内に存在する複数のランドマークBのうちから選択可能な一対のランドマークBの組み合わせ群を取得する。その際、コントローラ4(ランドマーク選択部4a、組み合わせ除外部4aa)は、組み合わせ群のうちから、2つのランドマークB間の車両進行方向に沿った距離(相対距離L)が予め定めた設定距離(例えば、電柱の一般的な配置間隔30[m]より短い距離。20[m])以下である組み合わせを除外する。これにより、コントローラ4(組み合わせ除外部4aa)は、推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外する。
車両Aの現在位置の推定精度は、図6(a)に示すように、推定用ランドマークB1、B2それぞれに車両Aから延ばした直線同士がなす角度(相対角度θ)が大きくなるほど高くなる。しかしながら、図6(b)に示すように、車両Aの真左にある推定用ランドマークB1と車両Aの真右にある推定用ランドマークB2とを車両Aの現在位置の推定に用いた場合、車両Aが進行するにつれて推定用ランドマークB1、B2間の相対角度θが急速に低減し、車両Aの現在位置の推定精度が急速に低下する。それゆえ、車両Aの進行方向に沿った距離が短いランドマークBの組み合わせを用いると、時間の経過に伴い車両Aの現在位置の検出精度の変動が増大する可能性がある。そのため、コントローラ4は、車両Aの進行方向に沿った距離(相対距離L)が設定距離(例えば、20[m])以下である組み合わせを推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外する。
続いてステップS202に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS102で区分した地図領域毎に、地図領域の入口の車線中央部に車両Aが進入したと仮定し、ステップS201で取得した組み合わせ群(除外後の組み合わせ群)が表す2つのランドマークBそれぞれに対し相対角度θを算出する。相対角度θの算出は、例えば、地図情報記憶部2が記憶している地図情報に基づいて行う。
続いてステップS203に移行して、コントローラ4(第1選択部4ab)は、ステップS201で取得した組み合わせ群(除外後の組み合わせ群)のうちから、ステップS202で算出した相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4(第1選択部4ab)は、ステップS202で算出した相対角度θが設定角度(例えば、30°)未満の組み合わせを推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外する。そして、コントローラ4(第1選択部4ab)は、除外後の組み合わせを第1グループとして設定(選択)する(第1選択処理)。
これにより、コントローラ4(第1選択部4ab)は、予め定めた領域(地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)内に存在する組み合わせ群のうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせ(設定角度(例えば、30°)以上となる組み合わせ)を選択する。
なお、コントローラ4(第1選択部4ab)は、この優先順位設定処理の実行中に後述するステップS205を実行したことがある場合には、ステップS205で設定したグループのうちから、今回のステップS203でまだ選択していないグループのうち、最上位のグループ(第1グループ)を選択する。グループの順位は、第1グループ>第2グループ>第3グループ>第4グループのように、番号が小さいものほど上位とする。続いて、コントローラ4(第1選択部4ab)は、選択したグループに属する組み合わせのうち、相対角度θが予め定めた分割用閾値(例えば、相対角度θの最大値と最小値との中間値)以上の組み合わせを、今回のステップS203でまだ選択していないグループのうちの、最上位のグループ(第1グループ)とする。続いて、コントローラ4(第1選択部4ab)は、選択したグループに属する組み合わせのうち、相対角度θが分割用閾値未満の組み合わせを、今回のステップS203でまだ選択していないグループのうちの、最上位のグループ(第2グループ)とする。そして、コントローラ4(第1選択部4ab)は、ステップS205で設定したグループを上位のグループから順に選択して、上記フローを繰り返し実行し、ステップS205で設定したすべてのグループに対して新しいグループを再設定する。
続いてステップS204に移行して、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS102で区分した地図領域毎に、地図領域の入口の車線中央部に車両Aが進入したと仮定し、ステップS203でグループ分けした組み合わせ群が表す2つのランドマークBそれぞれに対し相対距離Lを算出する。相対距離Lの算出は、例えば、地図情報記憶部2が記憶している地図情報に基づいて行う。
続いてステップS205に移行して、コントローラ4(第2選択部4ac)は、ステップS203でグループ分けした組み合わせ群(グループ1の組み合わせ群)のうちから、ステップS204で算出した相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4(第2選択部4ac)は、ステップS204で算出した相対距離Lが設定距離(例えば、30[m])未満の組み合わせを推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外する。そして、コントローラ4(第2選択部4ac)は、除外後の組み合わせを第1グループとして設定(選択)する(第2選択処理)。
これにより、コントローラ4(第2選択部4ac)は、予め定めた領域(地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)に車両Aが進入したと仮定した場合における、領域(地図領域)内に存在する組み合わせ群のうちから、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせ(設定距離(例えば、30[m])以上となる組み合わせ)を選択する。
なお、コントローラ4(第2選択部4ac)は、この優先順位設定処理の実行中にステップS205を実行したことがある場合には、ステップS203で設定したグループのうちから、今回のステップS205でまだ選択していないグループのうち、最上位のグループ(第1グループ)を選択する。続いて、コントローラ4(第2選択部4ac)は、選択したグループ(第1グループ)に属する組み合わせのうち、相対距離Lが予め定めた分割用閾値(例えば、相対距離Lの最大値と最小値との中間値)以上の組み合わせを、今回のステップS205でまだ設定していないグループのうちの、最上位のグループ(第1グループ)とする。続いて、コントローラ4(第2選択部4ac)は、選択したグループ(第1グループ)に属する組み合わせのうち、相対距離Lが分割用閾値未満の組み合わせを、今回のステップS205でまだ設定していないグループのうちの、最上位のグループ(第2グループ)とする。そして、コントローラ4(第2選択部4ac)は、ステップS203で設定したグループを上位のグループから順に選択して、上記フローを繰り返し実行し、ステップS203で設定したすべてのグループに対して新しいグループを再設定する。
これにより、第1実施形態では、組み合わせ群のうちから、相対距離Lが予め定めた設定距離(例えば、20[m])未満の組み合わせを除外する(ステップS201)。それゆえ、車両Aの進行に伴い相対角度θが比較的大きく変化する組み合わせを事前に除外できるので、ランドマークBの選択に要する計算負荷を低減できる。
続いてステップS206に移行して、コントローラ4(第1選択部4ab)は、ステップS205でグループ分けした組み合わせそれぞれが互いに異なるグループに属しているか否かを判定する。そして、コントローラ4(第1選択部4ab)は、組み合わせそれぞれが互いに異なるグループに属していると判定した場合には(Yes)、ステップS207に移行する。一方、コントローラ4(第1選択部4ab)は、組み合わせの何れかが互いに同じグループに属していると判定した場合には(No)、ステップS203に戻る。
続いてステップS207に移行して、コントローラ4(選択実行部4ad)は、ステップS205でグループ分けされた組み合わせそれぞれに優先順位を設定した後、この演算処理を終了する。優先順位は、上位のグループのものほど高い順位とする。
これにより、第1実施形態では、組み合わせ群のうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する(ステップS203)。また、組み合わせ群のうちから、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する(ステップS205)。そして、これら両方で選択されたランドマークBの組み合わせのうちから、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択する(ステップS205、105)。それゆえ、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う2つのランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)間の相対角度θの変化を抑制できる。したがって、第1実施形態では、ランドマークを切り替えずに長時間使用でき、ランドマークの切り替えに伴って発生する、車両Aの現在位置の推定精度の変動を抑制できる。
ここで、車両Aの進行に伴い、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)と車両Aとの位置関係が変化して、車両Aの現在位置の検出精度が低下した場合、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の切替えが必要になる。しかしながら、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を切替えた場合、切替え直前と切替え直後とで、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)と車両Aとの位置関係が変化するため、車両Aの現在位置の推定結果が変動する可能性がある。
それゆえ、例えば、車両Aの現在位置の推定結果を用いて、車両Aの転舵制御を行っていた場合、転舵状態が変動する可能性があった。これに対し、第1実施形態では、車両Aの現在位置の推定精度の低下を抑制できるので、推定用ランドマークB1、B2の切替えを抑制でき、切替えに伴う、車両Aの現在位置の推定結果の変動を長時間抑制できる。
また、第1実施形態では、予め定めた領域(例えば、車両Aのこの先に進む地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)に車両Aが進入したと仮定した場合における、領域(地図領域)内に存在する組み合わせ群のうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する。続いて、領域(地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)に車両Aが進入したと仮定した場合における、領域(地図領域)内に存在する組み合わせ群のうちから、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する。続いて、領域(地図領域)に車両Aが進入したと判定した場合に、これらの両方で選択されたランドマークBの組み合わせのうちから、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択する。これにより、地図情報記憶部2の記憶内容を基に、車両Aの現在位置の推定に用いる一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択できる。それゆえ、選択された一対のランドマークBだけに距離及び方向の検出を行えばよく、距離及び方向の検出の負荷を低減できる。
(動作その他)
次に、第1実施形態の車両位置推定装置1を搭載した車両Aの動作について説明する。
運転者が、現在位置算出処理の開始操作を行ったとする。すると、コントローラ4が、地図情報記憶部2から車両Aが走行すると予測される地域の地図情報を読み出す(図2のステップS101)。続いて、コントローラ4が、図3に示すように、読み出した地図情報が地域(領域)を車両進行方向に並ぶ複数の地図領域に区分する(図2のステップS102)。続いて、コントローラ4が、読み出した地図情報から、区分した地図領域毎に、地図領域内に存在するランドマークBの位置を取得する(図2のステップS103)。
続いて、コントローラ4が、区分した地図領域毎に、地図情報記憶部2の地図情報から取得したランドマークBの位置に基づき、地図領域内に存在する複数のランドマークBのうちから選択可能な、一対のランドマークBの組み合わせ群を取得する(図5のステップS201)。その際、コントローラ4が、組み合わせ群のうちから、車両Aの進行方向に沿った距離が予め定めた設定距離(例えば、20[m])以下である組み合わせを除外する(図5のステップS201)。例えば、車両Aが図7に示す道路を走行している場合には、組み合わせBaBd、BbBe、BcBfを除外する。これにより、コントローラ4は、組み合わせ郡BaBb、BaBc、BaBe、BaBf、BbBc、BbBd、BbBf、BcBd、BcBe、BdBe、BdBf、BeBfを取得する。
続いて、コントローラ4が、取得した組み合わせ群それぞれに対し相対角度θを検出する(図5のステップS202)。続いて、コントローラ4が、図8(a)に示すように、取得した組み合わせ群のうちから、算出した相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4は、算出した相対角度θが設定角度(例えば、30°)未満の組み合わせBbBc、BbBf、BcBe、BeBfを除外する(図5のステップS203)。続いて、コントローラ4が、除外後の組み合わせ群BaBb、BaBc、BaBe、BaBf、BbBd、BcBd、BdBe、BdBfを第1グループとして設定(選択)する(図5のステップS203)。
続いて、コントローラ4が、図8(a)の第1グループに属する組み合わせ群それぞれに対し相対距離Lを算出する(図5のステップS204)。続いて、コントローラ4が、図8(b)に示すように、図8(a)の第1グループに属する組み合わせのうちから、算出した相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4は、算出した相対距離Lが予め定めた設定値(例えば、30[m])未満の組み合わせBaBb、BaBe、BbBd、BdBeを除外する(図5のステップS205)。続いて、コントローラ4が、組み合わせ群BaBc、BaBf、BcBd、BdBfを第1グループとして設定(選択)する(図5のステップS205)。
このように、第1実施形態では、組み合わせ群のうちから、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離(相対距離L)が予め定めた設定距離(例えば、20[m])未満の組み合わせを除外する。続いて、設定距離(例えば、20[m])未満の組み合わせが除外された組み合わせ群のうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する(ステップS201、S203)。続いて、コントローラ4は、選択された組み合わせのうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する(ステップS205)。それゆえ、車両Aの進行に伴い相対角度θが比較的大きく変化する組み合わせを事前に推定用ランドマークB1、B2の選択の対象から除外できるので、ランドマークBの選択に要する計算負荷を低減できる。
続いて、コントローラ4が、図8(c)に示すように、ステップS205で設定した第1グループ(旧第1グループ)を選択し、選択した旧第1グループに属する組み合わせのうち、算出した相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4は、算出した相対角度θが分割用閾値(例えば、63°)以上の組み合わせBcBd、BdBfを第1グループとする(図5のステップS203)。続いて、コントローラ4が、選択した第1グループ(旧第1グループ)に属する組み合わせのうち、相対角度θが分割用閾値(例えば、63°)未満の組み合わせBaBc、BaBfを第2グループとして設定(選択)する(図5のステップS203)。
続いて、コントローラ4が、図8(d)に示すように、ステップS203で設定した図8(c)の第1グループ(旧第1グループ)を選択し、選択した旧第1グループに属する組み合わせのうち、算出した相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせを選択する。具体的には、コントローラ4は、検出した相対距離Lが分割用閾値(例えば、65[m])以上の組み合わせを第1グループとして設定(選択)する(図5のステップS205)。続いて、コントローラ4は、選択した旧第1グループに属する組み合わせのうち、相対距離Lが分割用閾値(例えば、65[m])未満の組み合わせを第2グループとして設定(選択)する(図5のステップS205)。続いて、コントローラ4が、ステップS203で設定した図8(c)の第2グループ(旧第2グループ)を選択し、選択した旧第2グループに属する組み合わせのうち、相対距離Lが分割用閾値(例えば、62.5[m])以上の組み合わせを第3グループとして設定する(図5のステップS205)。続いて、コントローラ4は、選択した旧第2グループに属する組み合わせのうち、相対距離Lが分割用閾値(62.5[m])未満の組み合わせを第4グループとして設定する(図5のステップS205)。
続いて、コントローラ4が、グループ分けした組み合わせそれぞれが互いに異なるグループに属していると判定する(図5のステップS206「Yes」)。続いて、コントローラ4が、図8(f)に示すように、組み合わせBcBdに優先順位「1」を設定し、組み合わせBdBfに優先順位「2」を設定し、組み合わせBaBcに優先順位「3」を設定し、組み合わせBaBfに優先順位「4」を設定する(図5のステップS207)。
続いて、コントローラ4が、設定した優先順位に従って、検出した地図領域において優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択する(図2のステップS105)。続いて、コントローラ4が、距離検出部3が出力する検出結果(物標までの距離、方向)に基づき、選択した推定用ランドマークBc、Bdそれぞれと車両Aとの間の距離(ランドマーク距離)を検出する(図2のステップS106)。続いて、コントローラ4が、車両Aに対する推定用ランドマークBc、Bdそれぞれの方向(ランドマーク方向)を検出する(図2のステップS106)。
続いて、コントローラ4が、検出したランドマーク距離及びランドマーク方向に基づき、車両Aに対する推定用ランドマークBc、Bdの位置を検出する(図2のステップS107)。続いて、コントローラ4が、図4に示すように、少なくとも推定用ランドマークBc、Bdの位置と、地図情報記憶部2で記憶している推定用ランドマークBc、Bdの位置との照合結果に基づき、車両Aの現在位置及び向きを推定する(図2のステップS108)。
このように、第1実施形態では、2つのランドマークB間の相対角度θと、2つのランドマークB間の相対距離Lとに基づいて、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択する。それゆえ、2つのランドマークB間の相対角度及び車両進行方向の相対距離の両方を考慮して、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)間の相対角度θの変化を抑制できる。これにより、第1実施形態では、同一の推定用ランドマークBc、Bdを長時間使用でき、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)の切り替えに伴って発生する、車両Aの現在位置の推定精度の変動を抑制することができる。
より具体的には、組み合わせ群のうちから、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせ(設定角度(例えば、30°)以上となる組み合わせ)を選択する。また、組み合わせ群のうちから、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせ(設定距離(30[m])以上となる組み合わせ)を選択する。そして、これら両方で選択されたランドマークBの組み合わせのうちから、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択する。
ここで、車両Aの進行に伴い、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)と車両Aとの位置関係が変化して、車両Aの現在位置の検出精度が低下した場合、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)の切替えが必要になる。しかしながら、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を切替えた場合、切替え直前と切替え直後とで、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)と車両Aとの位置関係が変化するため、車両Aの現在位置の推定結果が変動する可能性がある。
それゆえ、例えば、車両Aの現在位置の推定結果を用いて、車両Aの転舵制御を行っていた場合、転舵状態が変動する可能性があった。これに対し、第1実施形態では、車両Aの現在位置の推定精度の低下を抑制できるので、推定用ランドマークBc、Bdの切替えを抑制でき、切替えに伴う、車両Aの現在位置の推定結果の変動を長時間抑制できる。
また、第1実施形態では、予め定めた領域(地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)内に存在する2つのランドマークBの組み合わせ群のそれぞれに、一対のランドマークBを選択する際の優先順位を設定する。続いて、設定した優先順位に従って、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択する。これにより、地図情報記憶部2の記憶内容を基に、車両Aの現在位置の推定に用いる優先順位を設定できる。それゆえ、優先順位の高いランドマークBだけに距離及び方向の検出を行えばよく、距離及び方向の検出の負荷を低減できる。
第1実施形態では、図1のランドマーク選択部4aがランドマーク選択部を構成する。以下同様に、図1の距離方向検出部4bが距離方向検出部を構成する。また、図1のランドマーク位置検出部4cがランドマーク位置検出部を構成する。さらに、図1の地図情報記憶部2がランドマーク位置記憶部を構成する。また、図1のランドマーク照合部4dがランドマーク照合部を構成する。さらに、図1の現在位置推定部4eが現在位置推定部を構成する。また、図1の第1選択部4abが第1選択部を構成する。さらに、図1の第2選択部4acが第2選択部を構成する。また、図1の選択実行部4adが選択実行部を構成する。さらに、図1の組み合わせ除外部4aaが組み合わせ除外部を構成する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態に係る車両位置推定装置1は、以下の効果を奏する。
(1)第1実施形態に係る車両位置推定装置1によれば、コントローラ4は、複数のランドマークBの車両Aに対する距離及び方向に基づき、車両Aに対する複数のランドマークBの位置を検出する。続いて、コントローラ4は、検出した複数のランドマークBの位置と地図上のランドマークBの位置とを照合する。続いて、コントローラ4は、複数のランドマークBのうち少なくとも一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置と地図上のランドマークの位置との照合結果に基づいて、車両Aの現在位置を推定する。その際、コントローラ4は、2つのランドマークそれぞれに車両から延ばした直線同士がなす角(相対角度θ)と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離(相対距離L)とに基づいて、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択する。
このような構成によれば、2つのランドマーク間の相対角度及び車両進行方向の相対距離の両方を考慮して、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う、選択したランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)間の相対角度θの変化を抑制できる。これにより、同一のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を長時間使用でき、選択したランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の切り替えに伴って発生する、車両Aの現在位置の推定精度の変動を抑制することができる。
(2)第1実施形態に係る車両位置推定装置1によれば、コントローラ4は、一対のランドマークBの組み合わせ群のうちから、相対距離Lが予め定めた設定距離(20[m])未満の組み合わせを選択の対象(一対のランドマークBの組み合わせ群)から除外する。
このような構成によれば、車両Aの進行に伴い相対角度θが比較的大きく変化する組み合わせを事前に除外できるので、ランドマークBの選択に要する計算負荷を低減できる。
(3)第1実施形態に係る車両位置推定装置1によれば、コントローラ4は、予め定めた領域(地図領域)に車両Aが進入する前に、地図情報記憶部2の記憶内容に基づき、領域(地図領域)内に存在する2つのランドマークBの組み合わせ群のそれぞれに、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択する際の優先順位を設定する。続いて、コントローラ4は、設定した優先順位に従って、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の選択を行う。
このような構成によれば、地図情報記憶部2の記憶内容を基に、車両Aの現在位置の推定に用いる優先順位を設定できる。それゆえ、優先順位の高いランドマークBだけに距離及び方向の検出を行えばよく、距離及び方向の検出の負荷を低減できる。
(4)第1実施形態に係る車両位置推定装置1によれば、コントローラ4は、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせと小さいランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対角度θが大きいランドマークBの組み合わせ(設定角度(例えば、30°)以上)を選択する。また、コントローラ4は、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせと短いランドマークBの組み合わせとを峻別して、相対距離Lが長いランドマークBの組み合わせ(設定距離(例えば、30[m])以上)を選択する。そして、コントローラ4は、これら両方で選択されたランドマークBの組み合わせのうちから、一対のランドマークBを選択する。
このような構成によれば、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)をより確実に選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う、選択したランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)間の相対角度θの変化をより確実に抑制できる。
(5)第1実施形態に係る車両位置推定方法によれば、選択した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の車両Aに対する距離及び方向に基づき、車両Aに対する一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置を検出する。続いて、検出した一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置と地図上のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の位置とを照合する。続いて、照合結果に基づいて、車両Aの現在位置を推定する。その際、2つのランドマークそれぞれに車両から延ばした直線同士がなす角(相対角度θ)と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離(相対距離L)とに基づいて、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の選択を行う。
このような構成によれば、2つのランドマーク間の相対角度及び車両進行方向の相対距離の両方を考慮して、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う、選択したランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)間の相対角度θの変化を抑制できる。これにより、同一のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)を長時間使用でき、選択したランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)の切り替えに伴って発生する、車両Aの現在位置の推定精度の変動を抑制することができる。
(変形例)
第1実施形態では、地図情報記憶部2から車両Aが走行すると予測される地域の地図情報を読み出し(図2のステップS101)、読み出した地図情報が地域(領域)を車両進行方向に並ぶ複数の地図領域に区分し(図2のステップS102)、読み出した地図情報から、区分した地図領域毎に、地図領域内に存在するランドマークBの位置を取得し(図2のステップS103)、ランドマークBの位置に基づき、区分した地図領域毎に、車両Aの現在位置の推定に用いるランドマークBの組み合わせに優先順位を設定し(図2のステップS104)、設定した優先順位に従って、検出した地図領域において優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択し(図2のステップS105)、距離検出部3が出力する検出結果(物標までの距離、方向)に基づき、選択した推定用ランドマークBc、Bdそれぞれと車両Aとの間の距離(ランドマーク距離)及び、車両Aに対する推定用ランドマークBc、Bdそれぞれの方向(ランドマーク方向)を検出し(図2のステップS106)、検出したランドマーク距離及びランドマーク方向に基づき、車両Aに対する推定用ランドマークBc、Bdの位置を検出し(図2のステップS107)、少なくとも推定用ランドマークBc、Bdの位置と、地図情報記憶部2で記憶している推定用ランドマークBc、Bdの位置との照合結果に基づき、車両Aの現在位置及び向きを推定する(図2のステップS108)、という構成であったが、2つのランドマークB間の相対角度θと、2つのランドマークB間の相対距離Lとに基づいて、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択して、少なくとも一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)の位置と、地図情報記憶部2で記憶している推定用ランドマークBc、Bdの位置との照合結果に基づき、車両Aの現在位置及び向きを推定する、構成であればよい。
例えば、変形例としては、図2の処理順を、図9のような処理順とすることもできる。距離検出部3が出力する検出結果(物標までの距離、方向)に基づき、ランドマークBそれぞれと車両Aとの間の距離(ランドマーク距離)及び、車両Aに対するランドマークBそれぞれの方向(ランドマーク方向)を検出し(図9のステップS106)、その後、地図情報と検出したランドマーク距離及びランドマーク方向に基づき、車両Aに対するランドマークBの位置を検出し(図9のステップS107)、その後、この検出されたランドマークBの位置に基づき、検出されたランドマークBの中での組み合わせに優先順位を設定し(図9のステップS104)、続いて、設定した優先順位に従って、検出した地図領域において優先順位が最も高い(「1」)組み合わせのランドマークBを一対のランドマークB(推定用ランドマークB1、B2)として選択し(図9のステップS105)、続いて、少なくとも選択した推定用ランドマークBc、Bdの位置と、地図情報記憶部2で記憶している推定用ランドマークBc、Bdの位置との照合結果に基づき、車両Aの現在位置及び向きを推定する(図9のステップS108)という構成であってもよい。この変形例でも、2つのランドマークB間の相対角度及び車両進行方向の相対距離の両方を考慮して、相対角度θ及び相対距離Lの両方が比較的大きな、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)を選択できる。そのため、車両Aの進行に伴う、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)間の相対角度θの変化を抑制できる。これにより、第1実施形態同様に、同一の推定用ランドマークBc、Bdを長時間使用でき、一対のランドマークB(推定用ランドマークBc、Bd)の切り替えに伴って発生する、車両Aの現在位置の推定精度の変動を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な構成等については同一の符号を使用して、その詳細は省略する。
第2実施形態は、推定用ランドマークB1、B2の候補となる、組み合わせ群のうちから、車両Aの左側に存在するランドマークBと車両Aの右側に存在するランドマークBとの組み合わせを除外する点が第1実施形態と異なる。
具体的には、第2実施形態は、図5のステップS201の処理内容が異なっている。
ステップS201では、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、ステップS102で区分した地図領域毎に、ステップS103で取得したランドマークBの位置に基づき、地図領域内に存在する複数のランドマークBのうちから選択可能な一対のランドマークBの組み合わせ群を取得する。その際、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、車両Aの左側に存在するランドマークBと車両Aの右側に存在するランドマークBとの組み合わせを除外する。なお、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、組み合わせ群のうちから、2つのランドマークB間の車両進行方向に沿った距離(相対距離L)が予め定めた設定距離(20[m])以下である組み合わせを除外する構成としてもよい。
これにより、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、例えば、図10に示すように、車両Aの右側にランドマークBg、Bh、Biが存在し、左側にランドマークBj、Bk、Blが存在する場合、組み合わせ群として、6個の組み合わせBgBh、BgBi、BhBi、BjBk、BjBl、BkBlを取得する。そして、これら6個の組み合わせに対し、第1実施形態と同様な処理を行い、推定用ランドマークB1、B2を選択する。
車両Aの現在位置の推定精度は、推定用ランドマークB1、B2それぞれに車両Aから延ばした直線同士がなす角度(相対角度θ)が大きくなるほど高くなる。しかしながら、車両Aの左側にある推定用ランドマークB1と、車両Aの右側にある推定用ランドマークB2とを車両Aの現在位置の推定に用いた場合、車両Aが進行するにつれて推定用ランドマークB1、B2間の相対角度θが急速に低減し、車両Aの現在位置の推定精度が急速に低下する。例えば、図11(a)に示すように、車両Aの右側にランドマークBm、Bnが存在し、左側にランドマークBo、Bpが存在する場合、車両Aが地図領域の入口から出口まで移動する場合を考える。この場合、車両Aの左側に存在する推定用ランドマークBpと車両Aの右側に存在する推定用ランドマークBmとの組み合わせBm、Bpの相対角度θは、図11(b)に破線で示すように、180°到達後、急速に低減する。
それゆえ、車両Aの左側に存在する推定用ランドマークB1と、車両Aの右側に存在する推定用ランドマークB2との組み合わせを用いると、時間の経過に伴い車両Aの現在位置の検出精度の変動が増大する可能性がある。そのため、コントローラ4(ランドマーク選択部4a)は、車両Aの左側に存在する推定用ランドマークB1と車両Aの右側に存在する推定用ランドマークB2との組み合わせを除外する。例えば、車両Aの左側に存在する推定用ランドマークBo、Bpの組み合わせBo、Bpの相対角度θは、図10(b)に実線で示すように、180°には到達しないが、比較的大きい角度を長時間保持する。
このように、第2実施形態では、組み合わせ群のうちから、車両Aの左側に存在するランドマークBと車両Aの右側に存在するランドマークBとの組み合わせを除外する(ステップS201)。それゆえ、車両Aの進行に伴い相対角度θが比較的大きく変化する組み合わせを除外できる。それゆえ、2つのランドマークB間の相対角度θの変化をより適切に抑制できる。そのため、車両Aの現在位置の推定精度の低下をより適切に抑制できる。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態に係る車両位置推定装置1は、以下の効果を奏する。
(1)第2実施形態に係る車両位置推定装置1によれば、コントローラ4は、車両Aの左側に存在するランドマークBと車両Aの右側に存在するランドマークBとの組み合わせを選択の対象(一対のランドマークBの組み合わせ群)から除外する。
このような構成によれば、車両Aの進行に伴い相対角度θが比較的大きく変化する組み合わせを除外できる。それゆえ、2つのランドマークB間の相対角度θの変化をより適切に抑制できる。そのため、車両Aの現在位置の推定精度の低下をより適切に抑制できる。
2 地図情報記憶部(ランドマーク位置記憶部)
4a ランドマーク選択部
4aa 組み合わせ除外部
4ab 第1選択部
4ac 第2選択部
4ad 選択実行部
4b 距離方向検出部
4c ランドマーク位置検出部
4d ランドマーク照合部
4e 現在位置推定部

Claims (7)

  1. 車両周囲に存在する複数のランドマークの前記車両に対する距離及び方向を検出する距離方向検出部と、
    前記距離方向検出部で検出した距離及び方向に基づき、前記車両に対する前記複数のランドマークの位置を検出するランドマーク位置検出部と、
    地図上のランドマークの位置を記憶しているランドマーク位置記憶部と、
    前記ランドマーク位置検出部で検出した前記複数のランドマークの位置と前記地図上のランドマークの位置とを照合するランドマーク照合部と、
    前記複数のランドマークのうちから、一対のランドマークを選択するランドマーク選択部と、
    少なくとも前記一対のランドマークの位置と前記地図上のランドマークの位置との照合結果に基づいて、前記車両の現在位置を推定する現在位置推定部と、を備え、
    前記ランドマーク選択部は、2つのランドマークそれぞれに前記車両から延ばした直線同士がなす角である相対角度と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離である相対距離とに基づいて、前記一対のランドマークを選択することを特徴とする車両位置推定装置。
  2. 前記ランドマーク選択部は、前記車両の左側に存在するランドマークと前記車両の右側に存在するランドマークとの組み合わせを前記選択の対象から除外することを特徴とする請求項1に記載の車両位置推定装置。
  3. 前記ランドマーク選択部は、前記相対距離が予め定めた設定距離未満のランドマークの組み合わせを前記選択の対象から除外することを特徴とする請求項1または2に記載の車両位置推定装置。
  4. 予め定めた領域に前記車両が進入する前に、前記ランドマーク位置記憶部の記憶内容に基づき、前記領域内に存在する2つのランドマークの組み合わせ群それぞれに、前記一対のランドマークを選択する際の優先順位を設定する優先順位設定部を備え、
    前記ランドマーク選択部は、前記優先順位設定部で設定した前記優先順位に従って、前記一対のランドマークの選択を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両位置推定装置。
  5. 前記距離方向検出部は、前記優先順位設定部で設定された優先順位に従って、検出できたランドマークのうち、優先順位の最も高い組み合わせの前記一対のランドマークの前記車両に対する距離及び方向を検出することを特徴とする請求項4に記載の車両位置推定装置。
  6. 前記ランドマーク選択部は、
    前記相対角度が大きいランドマークの組み合わせと小さいランドマークの組み合わせとを峻別して、前記相対角度が大きいランドマークの組み合わせを選択する第1選択部と、
    前記相対距離が長いランドマークの組み合わせと短いランドマークの組み合わせとを峻別して、前記相対距離が長いランドマークの組み合わせを選択する第2選択部と、
    前記第1選択部及び前記第2選択部の両方で選択されたランドマークの組み合わせのうちから、前記一対のランドマークの選択を行う選択実行部と、を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の車両位置推定装置。
  7. 車両周囲に存在する複数のランドマークの前記車両に対する距離及び方向を検出し、検出した距離及び方向に基づき、前記車両に対する前記複数のランドマークの位置を検出し、検出した前記複数のランドマークの位置と地図上のランドマークの位置とを照合し、前記複数のランドマークのうちから、一対のランドマークを選択し、少なくとも前記一対のランドマークの位置と前記地図上のランドマークの位置との照合結果に基づいて、前記車両の現在位置を推定するとともに、
    2つのランドマークそれぞれに前記車両から延ばした直線同士がなす角である相対角度と、2つのランドマーク間の車両進行方向に沿った距離である相対距離とに基づいて、前記一対のランドマークを選択することを特徴とする車両位置推定方法。
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