JP2015221500A - キャリッジ昇降機構 - Google Patents
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Abstract
Description
インクジェット記録装置は、ノズル孔からインクを吐出するインクジェットヘッドを複数搭載するキャリッジと、記録媒体を搬送する搬送機構と、キャリッジを記録媒体の搬送方向に直交する方向に沿って搬送するキャリッジ駆動機構と備えている。
そして、近年は、インクジェットヘッドの底面に設けられた複数のノズルに対するメンテナンス動作を行う必要性や、種々の厚さの記録媒体への対応のために、キャリッジを昇降させる昇降機構が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
この昇降機構は、キャリッジを上下に滑動可能に支持するスライドガイドと、昇降駆動源となるモーターと、モーターのトルクを上下方向の移動力に変換してキャリッジに伝えるボールネジ機構と、ボールネジ機構のネジ軸の回転を制動するディスクブレーキとを備えており、ディスクブレーキは非通電時には制動状態を維持し、通電によって制動状態を解除していた。
しかしながら、従来の昇降機構は、キャリッジの中央部に設けられた一軸のボールネジ機構を通じてブレーキが併設された一基のモーターによりキャリッジの昇降を行っていることから、上記のように大型化や大重量化が進むキャリッジに対応することができなかった。即ち、大型のキャリッジに対して、一基のモーターによりキャリッジの昇降を行う場合、キャリッジの重心位置に昇降動作を付与しないとバランスが悪くなり、昇降動作を良好に行うことが困難となるという問題があった。また、一基のモーターで大重量のキャリッジを昇降させるには、大型で出力が大きなモーターを搭載しなければならないという問題があった。
記録媒体に画像を形成するヘッドを搭載するキャリッジを昇降させるキャリッジ昇降機構であって、
前記キャリッジの昇降駆動源となる昇降モーターと当該昇降モーターの制動を行うブレーキ装置とからなるモーターユニットを1つの前記キャリッジに対して複数備えることを特徴とする。
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターは、共通する駆動指令により一括的に制御されることを特徴とする。
前記モーターユニットごとに、
前記昇降モーターの駆動電流の経路に設けられた挿抜可能なコネクタ対と前記ブレーキ装置の駆動電流の経路に設けられた挿抜可能なコネクタ対とを一体化した挿抜可能な複合型コネクタ対を備えることを特徴とする。
前記複合型コネクタ対の相互の連結により導通する接続確認用信号ラインを設け、
前記接続確認用信号ラインを通じた検出信号の変化により前記複合型コネクタ対同士の接続不良又は非接続状態を検出すると、一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターの駆動を停止させるコネクタ検知部を備えることを特徴とする。
前記接続確認用信号ラインは、前記全てのモーターユニットの前記複合型コネクタ対を直列に接続することを特徴とする。
前記接続確認用信号ラインは、前記全てのモーターユニットの前記複合型コネクタ対ごとに個別に設けられていることを特徴とする。
前記キャリッジの高さを検出する高さ検出部を備え、
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターの駆動中に、前記高さ検出部により前記キャリッジの昇降動作の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させる高さ判定部を備えることを特徴とする。
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターのそれぞれについて、出力軸の回転量を検出する回転量検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記回転量検出部によりその回転量の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるモーター回転判定部を備えることを特徴とする。
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターのそれぞれについて、その駆動電流を検出するモーター電流検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記モーター電流検出部によりその電流値の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるモーター電流判定部を備えることを特徴とする。
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットのブレーキ装置のそれぞれについて、その駆動電流を検出するブレーキ電流検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記ブレーキ電流検出部によりその電流値の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるブレーキ電流判定部を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態たるキャリッジ昇降機構10を搭載した画像形成装置としてのインクジェット記録装置100について図1から図4に基づいて説明を行う。図1はインクジェット記録装置100の全体を示した斜視図である。
搬送装置110は、駆動ローラ111及び従動ローラ(図示略)と、搬送モーター112(図2参照)と、搬送ベルト113と、を備えている。
駆動ローラ111及び従動ローラは、回転自在に軸支されており、駆動ローラ111は、搬送方向に直交する方向に延在するように配置されている。搬送モーター112は、駆動ローラ111を回転駆動するための駆動源であり、駆動ローラ111の一端側に取り付けられている。
搬送ベルト113は、無端状に形成され、駆動ローラ111と従動ローラとの間に架け渡されている。搬送ベルト113は、駆動ローラ111が回転すると駆動ローラ111と従動ローラとの間を周回してその上面に載置された記録媒体を搬送ベルト113の延在方向(以下、「搬送方向」とする)に向かって搬送し、駆動ローラ111の回転が停止すると、両ローラ間での周回を停止し、記録媒体の搬送を停止する。
なお、記録媒体としては、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
図1に示すように、フレーム140は、搬送方向に沿って延在し、その両端部に回転可能に設けられた駆動ローラ111及び従動ローラを介して搬送ベルト113を支持している。
さらに、フレーム140は、搬送ベルト113の上方において、八つのキャリッジ昇降機構10を搬送方向に並べた状態で支持しており、各キャリッジ昇降機構10は、搬送ベルト113を跨がるようにキャリッジ120を支持している。
キャリッジ120は底部が開放された略直方体形状の筐体であり、その底部に複数のインクジェットヘッド125(図2参照)が搭載される。キャリッジ120は、図1に示すように、その長手方向が搬送方向に直交する方向(以下、「幅方向」とする)に沿った状態で、底部の各インクジェットヘッド125のノズルが搬送ベルト113の上面に対向するように配置されている。
また、各インクジェットヘッド125は、キャリッジ120の底部において幅方向に沿って千鳥状に並んで配置されている。
各インクジェットヘッド125は、図2に示すように、幅方向に複数のノズルが形成されたインク吐出部126と任意のノズルからインクを吐出させる駆動回路127とを備えている。
そして、各インクジェットヘッド125は、そのノズルが幅方向について隣接する他のインクジェットヘッド125のノズルと一部重合するようにキャリッジ120に配置されており、これによって、記録媒体の全幅に渡って切れ目なくドット形成を行うことができるようになっている。即ち、キャリッジ120は、フルライン型のヘッドユニットを構成している。
これら各色のキャリッジ120は、搬送方向に沿ってY,Lm,Or,M,Bk,Bl,C,Lcの順番で並んでいる。なお、キャリッジの個体数は任意であり、そのカラーについても上記の例に限らず、単色或いは任意の組み合わせとすることができる。
各キャリッジ120は、長手方向の両端部がキャリッジ昇降機構10に支持されており、当該キャリッジ昇降機構10を介してフレーム140に対して昇降動作を行うことができる。
図1に示すように、各キャリッジ昇降機構10は、搬送ベルト113を跨ぐようにフレーム140に設けられた二本の角柱からなる梁部材11,11と、二本の梁部材11,11の一端部と他端部とに立設された櫓状の支持部12,12と、各支持部12,12の上端部に固定装備されたキャリッジ昇降動作の駆動源である昇降モーター20,20と、昇降モーター20,20にそれぞれ設けられたブレーキ装置としての電磁ブレーキ30,30と、各昇降モーター20,20のトルク出力を鉛直上下方向の移動力に変換する伝達機構としてのボールネジ機構40,40と、各キャリッジ昇降機構10の制御系とを備えている。
以下、キャリッジ昇降機構10の各構成について説明する(制御系については別に後述する)。
さらに、二本の梁部材11,11の両端部には、搬送ベルト113を挟むようにして二つの支持部12,12が配置されている。そして、二本の梁部材11,11と二つの支持部12,12によって形成される上方から見て矩形となる領域にキャリッジ120が配設されている。
これらの昇降モーター20,20は、後述するモータードライバー21,21(図3参照)を介して制御装置130により出力軸の回転量が任意に制御可能なモーター(例えば、サーボモーターやステッピングモーター)であり、各昇降モーター20,20には出力軸の回転量を検出するエンコーダー22,22が併設されている。
この電磁ブレーキ30,30は、アクチュエーターへの非通電時にはブレーキパッドが弾性体に従ってディスクローターを挟んだ制動状態となり、アクチュエーターへの駆動電流の通電時にはディスクローターが解放されて解放状態となる。
各ボールネジ軸は鉛直上下方向に沿って配設されており、昇降モーター20,20の回転駆動によってボールナットを介してキャリッジ120を上下に移動させる。
なお、インクジェット記録装置100が各キャリッジ120のインクジェットヘッド125に対してインクの強制吸い出し、インク排出、ノズル面の拭き取り、キャッピング、保湿処理等のメンテナンスを行うメンテナンス装置を備える場合には、キャリッジ昇降機構10によりキャリッジ120をメンテナンス作業に適した高さに調節することが可能である。
制御装置130は、図2に示すように、メモリー131、CPU(Central Processing Unit)132、ROM(Read Only Memory)133、RAM(Random Access Memory)134などを備え、これらがそれぞれバス135に接続されて、インクジェット記録装置100の各部の間でデータのやり取りが可能に構成されている。また、制御装置130は、通信部136を介して外部のプリントサーバー、パーソナルコンピューター(PC)といった電子計算機、記憶デバイス及び画像読取を行うスキャナ装置(いずれも図示略)と接続され、プリントジョブ、印刷対象の画像データなどの送受信を行う。
CPU132は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御し、各種演算処理を行う。CPU132は、ROM133から読み出されたプログラムに従って搬送装置110、インクジェットヘッド125及びキャリッジ昇降機構10に制御信号を出力し、画像形成に係る各種処理を行う。ここで、このCPU142は、1つのプロセッサーが集中制御することとしても良いし、搬送装置110による記録媒体の搬送制御やインクジェットヘッド125の駆動制御、キャリッジ昇降機構10の昇降動作制御といった各種制御処理にそれぞれ特化した個別のプロセッサーを備えるものであっても良い。この場合には、当該プロセッサーがキャリッジ昇降機構10の制御装置として機能する。
RAM134は、CPU132に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
図3に基づいてキャリッジ昇降機構の制御系について説明する。
各キャリッジ昇降機構10は、昇降モーター20と電磁ブレーキ30からなるモーターユニット200が一つのキャリッジ120につき二つ搭載されており、キャリッジ120に対してその両端部から昇降動作の付与を行っている。また、各モーターユニット200,200の昇降モーター20,20には、回転量検出部としてのエンコーダー22,22が併設されている。
そして、キャリッジ昇降機構10は、昇降モーター20及び電磁ブレーキ30に駆動電流を流して作動させるモータードライバー21と、昇降モーター20への駆動電流を検出するモーター電流検出部23と、電磁ブレーキ30への駆動電流を検出するブレーキ電流検出部31と、検出された二つの昇降モーター20,20の駆動電流からキャリッジ120の昇降動作が異常か判定するモーター電流判定部24と、検出された二つの電磁ブレーキ30,30の駆動電流からキャリッジ120の昇降動作が異常か判定するブレーキ電流判定部32と、エンコーダー22からの出力パルスをカウントするカウント部25と、カウント部25により検出された二つの昇降モーター20,20の回転量からキャリッジ120の昇降動作が異常か判定するモーター回転判定部28とを備えている。
そして、キャリッジ昇降機構10は、モーターユニット200及びエンコーダー22を二つ備えることに対応して、上記モータードライバー21、モーター電流検出部23、ブレーキ電流検出部31及びカウント部25も二つずつ備えている。
また、キャリッジ昇降機構10は、複合型コネクタ対400の相互の接続により導通する接続確認用信号ラインL1と、接続確認用信号ラインL1の一端部から固定電圧を印加する固定電圧電源26と、接続確認用信号ラインL1の他端部において接続確認用信号ラインL1を通じた検出信号の変化により複合型コネクタ対400の接続不良又は非接続状態を検出するコネクタ検知部としてのコネクタ検知回路27とを備えている。
つまり、これにより、昇降モーター20を駆動する際には電磁ブレーキ30は解放状態に切り換えられてその回転の妨げとならず、昇降モーター20の駆動を停止させる際には、電磁ブレーキ30はすぐに制動状態となって、オーバーランを防いで正確に停止させることができる。つまり、キャリッジ120を正確に目標とする高さに調節することができる。
モーター電流判定部24は、二つの昇降モーター20,20に対する駆動電流の差分をとり、その差分値が規定の閾値を超える場合に異常と判定し、二つの昇降モーター20,20の停止と二つの電磁ブレーキ30,30の制動とを実行するよう各モータードライバー21,21に駆動禁止信号を入力する。
また、複合型コネクタ対400が外れている或いは接続不良状態にある等の場合には、駆動電流が流れず、検出電流は0となる。
従って、これらのような異常の発生時には、二つの昇降モーター20,20に対する駆動電流の差分値が大きくなるので、モーター電流判定部24において、速やかに異常を検出し、各昇降モーター20,20を停止させることができる。
ブレーキ電流判定部32は、二つの電磁ブレーキ30,30に対する駆動電流の差分をとり、その差分値が規定の閾値を超える場合に異常と判定し、二つの昇降モーター20,20の停止と二つの電磁ブレーキ30,30の制動とを実行するよう各モータードライバー21,21に駆動禁止信号を入力する。
従って、このような異常の発生時には、二つの電磁ブレーキ30,30に対する駆動電流の差分値が大きくなるので、ブレーキ電流判定部32において、速やかに異常を検出し、各昇降モーター20,20を停止させることができる。
各カウント部25,25では、エンコーダー22,22からの出力パルスを積算する。出力パルスの一つ一つは、昇降モーター20の出力軸の微小単位の角度変化を示すので、出力パルスの積算値から昇降モーター20の出力軸の回転量を求めることができる。
なお、この場合も、上記回転量の差分値の閾値は、キャリッジ120が各部の故障や破損を生じる程度に傾く際の回転量の差分値よりも小さくすることが望ましい。
複合型コネクタ対400は、先端部凸状の雄型コネクタ410と、先端部凹状の雌型コネクタ420とから構成されている。
雄型コネクタ410は八つの凸条部411〜418を備え、雌型コネクタ420は各凸条部411〜418が個別に挿入される八つのスロット部421〜428を備えている。そして、各凸条部411〜418と各スロット部421〜428は、いずれも配線となるケーブルが接続されており、各凸条部411〜418を各スロット部421〜428に挿入することより、互いのケーブルが導通した状態となる。
また、凸条部412,413はエンコーダー22につながったケーブルが接続され、凸条部414,415は昇降モーター20につながったケーブルが接続され、凸条部416,417は電磁ブレーキ30につながったケーブルが接続されている。
また、スロット部422,423はカウント部25につながったケーブルが接続され、コネクタ410,420の連結によりエンコーダー22とカウント部25との接続を行う。
また、スロット部424,425はモータードライバー21のモーター接続端子につながったケーブルが接続され、コネクタ410,420の連結により昇降モーター20とモータードライバー21との接続を行う。
また、スロット部426,427はモータードライバー21のブレーキ接続端子につながったケーブルが接続され、コネクタ410,420の連結により電磁ブレーキ30とモータードライバー21との接続を行う。
なお、雄型コネクタ410と雌型コネクタ420は、いずれか一方の上面と下面とを反転した場合に相互に接続できなくなるように非対称な形状とすることを望ましい。これにより、一方のコネクタ410又は420が反転していることによる誤接続を防止することができる。
また、コネクタ検知回路27については、昇降モーター20の駆動中に異常判定を行う場合を例示しているが、これに限らず、昇降モーター20の駆動に関わらず、インクジェット記録装置100の主電源が入れられている間、常に異常判定を行うように構成しても良い。昇降モーター20の非駆動時にコネクタの接続について異常と判定された場合には、その後に入力される昇降モーター駆動指令に対してモーター駆動を禁止するよう制御することが望ましい。
キャリッジ昇降機構10の動作の流れを図1〜図4に基づいて説明する。
インクジェット記録装置100において、操作表示部137から記録媒体の厚さが入力されると、制御装置130は、キャリッジ120が記録媒体の厚さに応じた適正な高さとなるように、八つのキャリッジ昇降機構10の二つのモータードライバー21,21に対して昇降モーター駆動指令を入力する。
キャリッジ昇降機構10に二つのモータードライバー21,21には制御装置130から同一の昇降モーター駆動指令が入力され、同時にモーターユニット200に対する動作制御を開始する。
即ち、二つのモータードライバー21,21は、それぞれの昇降モーター20,20及び電磁ブレーキ30,30に対して駆動電流を流し、駆動を開始する。これにより、電磁ブレーキ30,30の制動状態が解除され、昇降モーター20,20は駆動を開始して、キャリッジ120が目標となる高さに上昇又は下降する。
以上のように、インクジェット記録装置100に搭載されたキャリッジ昇降機構10は、一つのキャリッジ120につきモーターユニット200,200を二つ備え、これらによってキャリッジ120の両端部を昇降させるので、例えば、フルライン型のような大型或いは重量のあるキャリッジ120の場合でも、バランス良く昇降動作を行うことが可能となる。さらに、キャリッジ120の昇降動作を二つのモーターユニット200,200で分担するので、小型のモーターを使用することができる。
このため、昇降モーター20、電磁ブレーキ30、エンコーダー22についてコネクタ対が個別に設けられている場合に比べて接続作業を行うコネクタ対の個体数を低減することができ、コネクタ対の繋ぎ忘れ等の人為的なミスを低減することが可能となる。
これにより、いずれかのモーターユニット200の複合型コネクタ対400の非接続又は接続不良状態で、昇降モーター20を駆動させる事態を回避することができ、キャリッジ120の傾斜による周囲の機構の破損の発生を効果的に抑制することが可能となる。
このため、接続不良や故障等によっていずれか一方の昇降モーター20が駆動しない場合でも、これを異常として検出し、昇降モーター20,20を両方とも停止させることができる。従って、キャリッジ120の傾斜による周囲の機構の破損の発生を効果的に抑制することが可能となる。
このため、接続不良や故障等によっていずれか一方の昇降モーター20が駆動しない場合にもう一方の昇降モーター20の駆動電流の増加から異常を検出し、昇降モーター20,20を両方とも停止させることができる。従って、キャリッジ120の傾斜による周囲の機構の破損の発生を効果的に抑制することが可能となる。
このため、接続不良や故障等によっていずれか一方の電磁ブレーキ30が駆動しない場合に各電磁ブレーキ30の駆動電流の差分値の増加から異常を検出し、昇降モーター20,20を両方とも停止させることができる。従って、一方の電磁ブレーキ30の不調によるキャリッジ120の傾斜による周囲の機構の破損の発生を効果的に抑制することが可能となる。
前述した接続確認用信号ラインL1はキャリッジ昇降機構10の二つの複合型コネクタ対400,400を直列に接続するように設けられていたが、これに限らない。
例えば、図5に示すように、接続確認用信号ラインは固定電圧電源26から接続確認用信号ラインL11とL12とに分岐し、それぞれの接続確認用信号ラインL11,L12が個別に複合型コネクタ対400,400を通じてコネクタ検知回路27に接続されている。なお、図5では、モーター電流検出部23,23、ブレーキ電流検出部31,31、カウント部25,25、モーター電流判定部24、ブレーキ電流判定部32及びモーター回転判定部28の図示を省略している。
図6は複合型コネクタ対の他の例を示す。
図示のように、複合型コネクタ対400Aを、前述した雄型コネクタ410及び雌型コネクタ420と同一構造の雄型コネクタ410A及び雌型コネクタ420Aから構成すると共に、雌型コネクタ420Aをモータードライバー21の筐体に直接取り付けても良い。
この場合、雌型コネクタ420Aとモータードライバー21の間の接続構成を簡略化することが可能となる。
この場合、雄型コネクタ410Bと昇降モーター20の間の接続構成を簡略化することが可能となる。
この場合、例えば、昇降モーター20や電磁ブレーキ30のメンテナンスや交換のために、モータードライバー21との分離作業を行う際には、複合型コネクタ対400B側でコネクタ410B,420Bの分離が行われるように、コネクタ対430B、460Bはカバー211で覆うことが望ましい。これにより、コネクタ対430B、460Bの雄型コネクタ440B、470B及び雌型コネクタ450B、480Bが分離されることを防止することが可能となる。
また、カバー211に替えて、コネクタ対430B、460Bの表面に、コネクタ分離を禁止する表示を行っても良い。
上記キャリッジ昇降機構10では、二つの昇降モーター20,20に設けられたエンコーダー22、22により検出される回転量からキャリッジ120に生じる傾斜状態を検出することができるが、例えば、より直接的にキャリッジ120の高さを検出する二つ以上の高さ検出部(例えば、測距センサ、リニアエンコーダ等)を設け、キャリッジ120の二箇所以上について高さを検出しても良い。その場合、キャリッジ昇降機構10に、各高さ検出部における検出高さからキャリッジ120の各部の高低差を求め、当該高低差が所定の閾値を超える場合に各モータードライバー21,21に対して駆動禁止信号を入力する高さ判定部を設けることにより、キャリッジ120の傾斜による周囲の機構の破損の発生を効果的に抑制することが可能となる。
具体的には、例えば、二つ以上の測距センサをキャリッジ120に下方に向けて取り付け、キャリッジ120の二箇所以上について高さを検出することができる。
また、キャリッジ120とキャリッジ昇降機構10のいずれか一方にキャリッジの移動方向である上下方向に沿って設けられたリニアスケールと、キャリッジ120とキャリッジ昇降機構10の他方に設けられ、キャリッジの移動に伴って通過したリニアスケールの目盛を検出し信号を出力するセンサとを備えるリニアエンコーダーを二つ以上設け、キャリッジ120の二箇所以上について高さを検出することができる。
なお、上記キャリッジ昇降機構10では一つのキャリッジ120につきモーターユニット200を二つ備える場合を例示したがモーターユニット200は三以上備える構成としても良い。
モーター電流判定部24、ブレーキ電流判定部32及びモーター回転判定部28は、いずれも、二つのモーターユニット200,200から得られた検出値の差分をとって異常判定を行っているが、モーターユニット200が三以上ある場合には、それらの検出値の最大値と最小値の差分値をとることが望ましい。或いは、三以上のモーターユニット200による二つの組み合わせの全てについて差分値を求め、少なくとも一つの組み合わせについて閾値を超える場合に、各昇降モーター20を停止させても良い。
また、キャリッジ昇降機構10の制御系の一部又は全部の構成について、制御装置130が行っても良い。
20 昇降モーター
21 モータードライバー
22 エンコーダー(回転量検出部)
23 モーター電流検出部
24 モーター電流判定部
25 カウント部(回転量検出部)
26 固定電圧電源
27 コネクタ検知回路(コネクタ検知部)
28 モーター回転判定部
30 電磁ブレーキ(ブレーキ装置)
31 ブレーキ電流検出部
32 ブレーキ電流判定部
40 ボールネジ機構
100 インクジェット記録装置
120 キャリッジ
125 インクジェットヘッド(ヘッド)
130 制御装置
200 モーターユニット
400 コネクタ対
400,400A,400B 複合型コネクタ対
410,410A,410B 雄型コネクタ
420,420A,420B 雌型コネクタ
L1,L11,L12 接続確認用信号ライン
Claims (10)
- 記録媒体に画像を形成するヘッドを搭載するキャリッジを昇降させるキャリッジ昇降機構であって、
前記キャリッジの昇降駆動源となる昇降モーターと当該昇降モーターの制動を行うブレーキ装置とからなるモーターユニットを1つの前記キャリッジに対して複数備えることを特徴とするキャリッジ昇降機構。 - 一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターは、共通する駆動指令により一括的に制御されることを特徴とする請求項1記載のキャリッジ昇降機構。
- 前記モーターユニットごとに、
前記昇降モーターの駆動電流の経路に設けられた挿抜可能なコネクタ対と前記ブレーキ装置の駆動電流の経路に設けられた挿抜可能なコネクタ対とを一体化した挿抜可能な複合型コネクタ対を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のキャリッジ昇降機構。 - 前記複合型コネクタ対の相互の連結により導通する接続確認用信号ラインを設け、
前記接続確認用信号ラインを通じた検出信号の変化により前記複合型コネクタ対同士の接続不良又は非接続状態を検出すると、一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターの駆動を停止させるコネクタ検知部を備えることを特徴とする請求項3記載のキャリッジ昇降機構。 - 前記接続確認用信号ラインは、前記全てのモーターユニットの前記複合型コネクタ対を直列に接続することを特徴とする請求項4記載のキャリッジ昇降機構。
- 前記接続確認用信号ラインは、前記全てのモーターユニットの前記複合型コネクタ対ごとに個別に設けられていることを特徴とする請求項4記載のキャリッジ昇降機構。
- 前記キャリッジの高さを検出する高さ検出部を備え、
一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターの駆動中に、前記高さ検出部により前記キャリッジの昇降動作の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させる高さ判定部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のキャリッジ昇降機構。 - 一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターのそれぞれについて、出力軸の回転量を検出する回転量検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記回転量検出部によりその回転量の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるモーター回転判定部を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のキャリッジ昇降機構。 - 一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットの昇降モーターのそれぞれについて、その駆動電流を検出するモーター電流検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記モーター電流検出部によりその電流値の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるモーター電流判定部を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のキャリッジ昇降機構。 - 一つのキャリッジを昇降させる全ての前記モーターユニットのブレーキ装置のそれぞれについて、その駆動電流を検出するブレーキ電流検出部を備え、
前記全てのモーターユニットの昇降モーターの駆動中に、一以上の前記ブレーキ電流検出部によりその電流値の異常を検出した場合に前記全てのモーターユニットの昇降モーターを停止させるブレーキ電流判定部を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のキャリッジ昇降機構。
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