JP2015221413A - 二軸差動型破砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、二軸差動式破砕機では、ディスク状カッターの材質として、強度に優れた性質をもつクロムモリブデン鋼が使用されているが、クロムモリブデン鋼は腐食しやすいため、下水処理場等の腐食性の環境下で使用すると、ディスク状カッターの表面が腐食して、摺動面が摩耗するという課題があった。【解決手段】上記課題を解決するために、水中の夾雑物を破砕する二軸差動型破砕機において、駆動モータと、前記駆動モータで駆動される駆動軸と、前記駆動軸の回転を動力伝達されて駆動する従動軸と、前記駆動軸及び前記従動軸の周囲に配設されるセラミックス製カッターと、を備えたことを特徴とする二軸差動型破砕機を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、水中の夾雑物を破砕する二軸差動型破砕機に関するものである。
下水処理場等では、し渣等の夾雑物がポンプや脱水機等の機器を詰まらせるという問題がある。そのため、それらの機器の前段において、し渣等の夾雑物を破砕するための破砕機を設けている。また、し渣等の夾雑物を洗浄する工程においても、夾雑物の洗浄効果を高める目的で破砕機が利用されている。
例えば、特許文献1には、下水処理場にて回収されたし渣の処理システムにおいて、し渣を破砕洗浄するための二軸差動式破砕機が記載されている。この二軸差動式破砕機は、複数枚のディスク状カッターを回転軸に固定した2台の破砕ユニットが、破砕ユニットのディスク状カッター同士を重なり合うように配設したものである。
特開2001−187399号公報
従来、二軸差動式破砕機では、ディスク状カッターの材質として、強度に優れた性質をもつクロムモリブデン鋼が使用され、下水処理場においてもクロムモリブデン鋼のディスク状カッターを備えた二軸差動型破砕機が使用されている。しかし、クロムモリブデン鋼は腐食しやすいため、下水処理場等の腐食性の環境下で使用すると、ディスク状カッターの表面が腐食して、摺動面が摩耗する。そのため、従来では、定期的にメンテナンスを行い、摺動面の摩耗したディスク状カッターを交換する必要があった。本願発明は、カッターの摺動面の摩耗を抑制し、ディスク状カッターの交換頻度を少なくすることを目的とする。
本発明者は、これらの問題について鋭意検討した結果、二軸差動型破砕機のカッターとしてセラミック製のカッターを用いることにより、カッターの腐食及びその摺動面の摩耗が抑制されることを見出して本発明を完成させた。
具体的には、本発明は、以下の破砕機を提供するものである。
上記課題を解決するための本願発明は、水中の夾雑物を破砕する二軸差動型破砕機において、駆動モータと、前記駆動モータで駆動される駆動軸と、前記駆動軸の回転を動力伝達されて駆動する従動軸と、前記駆動軸及び前記従動軸の周囲に配設されるセラミックス製カッターと、を備えたことを特徴とする二軸差動型破砕機である。
本願発明によると、セラミックス製カッターは耐腐食性に優れるため、従来のクロムモリブデン鋼製のカッターに比べてカッターの交換頻度を減らすことができる。
また、従来のクロムモリブデン鋼製のカッターは腐食すると摺動面に凹凸が生じるため、カッターの回転動力に係る消費電力が上昇していくという現象がある。一方、本願発明では、セラミックス製カッターを使用することにより、腐食による摺動面の凹凸が殆ど生じない。そのため、腐食の進行とともにカッターの回転動力に係る消費電力が上昇していくという現象が抑制され、省電力性に優れた二軸差動型破砕機を提供することができる。
本願発明は更に、前記セラミックス製カッターは、素焼き後の表面粗さを整える加工が施されているという特徴を有する。
これにより、セラミックス製カッターの素焼き工程で生じた凹凸が小さくなるため、セラミックス製カッターの回転動力に係る消費電力を少なくすることができる。
本願発明は更に、前記セラミックス製カッターは、摺動面の面粗度(算術平均粗さ)Raが3.2以下であるという特徴を有する。
これにより、セラミックス製カッターの摺動面の凹凸が殆どなくなるため、カッターの摺動抵抗を極めて小さくすることができる。よって、セラミックス製カッターの回転動力に係る消費電力を顕著に少なくすることができる。
本願発明は更に、前記セラミックスは、ジルコニアであるという特徴を有する。
ジルコニアは、他のセラミックス材料と比べて高い強度を有する。そのため、ジルコニア製カッターとすることにより、カッターの割れや欠けの発生頻度を低下するという効果を奏する。
本願発明は更に、前記駆動モータの定格出力は、1.1kWであるという特徴を有する。
カッターの回転数又はトルクが高いとセラミックス製カッターに割れや欠けが発生しやすい。駆動モータの定格出力を1.1kWとすることにより、回転数とトルクを最適な条件に設定することができるため、セラミックス製カッターの割れや欠けを減らすことができるという効果を奏する。
本願発明の二軸差動型破砕機によれば、ディスク状カッターの摺動面の摩耗が抑制され、ディスク状カッターの交換頻度を少なくすることができる。
図1は、本発明の実施例の二軸差動型破砕機及びそのカッター部の構造を示す概略説明図である。 図2は、本発明の実施例のセラミックス製カッターの構造を表す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る二軸差動型破砕機の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の二軸差動型破砕機1の構成を示す概略説明図である。
[二軸差動型破砕機]
本発明の実施例の二軸差動型破砕機1は、駆動モータ2と、前記駆動モータ2により駆動される駆動軸3と、前記駆動軸3の回転動力が伝達されて駆動する従動軸4と、ケーシング5と、カッター部6を備えている。
また、前記カッター部6は、駆動軸3と前記駆動軸3の周囲に配設された複数のセラミックス製カッター7A及びスペーサー8Aからなるカッターユニット6A、並びに、従動軸4と前記従動軸4の周囲に配設された複数のセラミックス製カッター7B及びスペーサー8Bからなるカッターユニット6Bにより構成される。
本発明の二軸差動型破砕機は、下水処理場等において、汚水や下水等の被処理水に含まれるし渣等の夾雑物を破砕するために使用されるものである。汚水や下水には、金属類やプラスチック類、下着、雑巾、脱脂綿等の繊維類などが含まれ、これらの夾雑物はポンプや、脱水機や、撹拌機等の機器に絡みついて機器の故障の原因となる。そのため、本発明の二軸差動型破砕機を被処理水の輸送ラインに設置して、機器に投入される前に夾雑物を破砕し、機器でのトラブルを減少させることができる。また、本発明の二軸差動型破砕機は、し渣の洗浄工程において、し渣の洗浄効率を高めることもできるため、し渣の洗浄水槽内に設置されて利用される。
なお、本発明の二軸差動型破砕機は、下水処理場等の利用に限定されるものではなく、水中に含まれる夾雑物を破砕する目的として、どのような破砕処理にも利用することができる。
以下に、本発明の二軸差動型破砕機1の構成について詳細に説明する。
[駆動モータ]
本発明の駆動モータ2とは、駆動軸3に回転動力を伝達することにより、本発明のセラミックス製カッターを回転させるためのものである。
駆動モータ2の回転機構としては、どのようなものを使用してもよい。例えば、電動モータ、油圧モータ、水圧モータ、空気圧モータ等が挙げられる。
駆動モータ2には、減速機又は無段変速機が設けられている。減速機又は無段変速機とは、駆動モータ2の出力回転速度を減速して、駆動軸3の出力回転数を調整するものである。
なお、減速機とは、段階的に駆動モータ2の出力回転速度を減速するものであり、無段変速機とは、一定の範囲内において、無段階に駆動モータ2の出力回転数を調節できるものである。減速機としては、例えば、歯車式、ベルト式、チェーン式、摩擦式のものがあり、無段変速機としては、例えば、ディスク式、コーン式、ベルト式のものがある。
減速機又は無段変速機により調整される駆動軸3の出力回転数は、20〜70rpmである。20rpm未満の場合、処理量が少なく、作業効率が低下する。一方、40rpmを超えると、セラミックス製カッターが割れやすくなる。よって、好ましい出力回転数は、20〜40rpmである。
本発明の駆動モータ2は、通常0.75〜3.7kWの定格出力のものが使用される。0.75kW未満のものを使用すると、破砕力が弱くなり、十分な破砕効果を得ることができない。また、3.7kWを超えると、セラミックス製カッターの割れる頻度が高くなるという問題が生じる。セラミックス製カッターの割れる頻度を低下しつつ、最適な破砕力を得るという観点から、駆動モータ2の好ましい定格出力としては0.8〜2.0kW、更に好ましくは0.9〜1.3kW、最も好ましくは1.1kWである。
[駆動軸]
本発明の駆動軸3とは、駆動モータ2の回転動力により回転する軸部材である。また、駆動軸3の周囲には、セラミックス製カッター7A及びスペーサー8Aが配設されており、駆動軸3の回転とともにセラミックス製カッター7Aが所定の速度で回転する。
駆動軸3の形状は、周囲に配設されたセラミックス製カッター7Aを固定するものであればよく、例えば、駆動軸3に凸部、セラミックス製カッター7Aに凹部を設けて、これらの凸部と凹部を嵌合させる構成や、駆動軸3を断面多角形状とし、セラミックス製カッター7Aの中心部に駆動軸3と略同一の多角形状の軸穴9を設けて咬合する構成が挙げられる(セラミックス製カッターの軸穴9については、図2を参照。)。
セラミックス製カッター7Aの破損を防止するという観点から、駆動軸3の形状を多角形状とすることが好ましい。また、多角形状としては、四角以上の角を有することが好ましく、六角以上とすることが更に好ましい。三角形状とすると、セラミックス製カッター7Aの軸穴9の角部に力が強くかかり、角部から割れが生じやすい。
なお、セラミックス製カッター7Aの詳細については、後述する。
また、駆動軸3の軸方向に隣接するセラミックス製カッター7Aの間には、スペーサー8Aが設けられている。スペーサー8Aは、セラミックス製カッター7Aの外径より小さい外径を有する円筒部材である。スペーサー8Aの軸方向の長さは、隣接する従動軸4の周囲に配設されたセラミックス製カッター7Bの軸方向の厚さより、やや大きく設計されており、セラミックス製カッター7Aとセラミックス製カッター7Bとの摺動面に間隙を形成する。当該間隙の大きさは、夾雑物をどの程度の大きさまで破砕するかによって適宜調整される。
スペーサー8Aの材質は、特に限定されないが、アルミナ、ジルコニア、窒化珪素等のセラミックス材料でも、クロムモリブデン鋼やステンレス鋼等の金属材料でもよい。スペーサー8Aは、腐食しても破砕力に対する影響が小さいため、割れにくいという利点を勘案して、クロムモリブデン鋼やステンレス鋼等の金属材料を用いることが好ましい。
なお、スペーサー8Aは、セラミックス製カッター7Aと一体に構成してもよい。ただし、スペーサー8Aは、径方向の厚みが薄く、また、スペーサー8Aと一体となったセラミックス製カッター7Aは複雑な形状となるため、スペーサー8Aの部分から割れやすくなる。そのため、セラミックス製カッター7Aとスペーサー8Aは、別の部品であることが好ましい。
スペーサー8Aの中心部の形状は、セラミックス製カッター7Aと同様に、駆動軸3に固定される形状としても、駆動軸3に固定されない単なる円筒部材としてもよい。スペーサー8Aを駆動軸3に固定しないと、スペーサー8Aとセラミックス製カッター7Bの外周面との摺動において滑りが生じて破砕力が低下するため、スペーサー8Aは駆動軸3に固定することが好ましい。
複数のセラミックス製カッター7A及びスペーサー8Aは、駆動軸3からそれぞれ個別に取り外すことができ、破損等が生じた際には、破損した部品のみを交換することが可能である。
[従動軸]
本発明の従動軸4とは、駆動モータ2の回転動力が駆動軸3を介して伝達されることにより回転する軸部材である。
また、駆動軸3と同様に、従動軸4の周囲には、セラミックス製カッター7B及びスペーサー8Bが配設されており、従動軸4の回転とともにセラミックス製カッター7Bが所定の速度で回転する。なお、従動軸4、セラミックス製カッター7B及びスペーサー8Bの形状については、駆動軸3、セラミックス製カッター7A及びスペーサー8Aと同様に構成すればよい。
従動軸4の回転数は、特に限定されないが、駆動軸3と異なる回転数とすることが好ましい。従動軸4と駆動軸3との回転数を変えることにより、夾雑物の破砕効果が高くなる。また、従動軸4と駆動軸3との回転数の差は、1〜30rpmであることが好ましく、5〜15rpmであることがさらに好ましい。
駆動軸3から従動軸4への回転動力の伝達手段としては、特に限定されないが、例えば、各軸の上端に設置されたプーリーをベルトで連結する手段や、歯車により連結する手段が挙げられる。駆動軸3と従動軸4との回転数に差を設ける場合には、駆動軸3と従動軸4の上端に設置したプーリーや歯車の直径を変え、同じ回転数とする場合には、プーリーや歯車の直径を同じものにすればよい。
[カッター部]
本発明のカッター部とは、駆動軸3と前記駆動軸3の周囲に配設されたセラミックス製カッター7A及びスペーサー8Aからなるカッターユニット6A、及び、従動軸4と前記従動軸4の周囲に配設されたセラミックス製カッター7B及びスペーサー8Bからなるカッターユニット6Bにより構成される。
カッターユニット6Aとカッターユニット6Bは、各ユニットのセラミックス製カッター7A及び7Bが噛み合うように並設され、一方のカッターユニットのセラミックス製カッターの外側部と、隣接する他方のカッターユニットのスペーサーとの間に間隔を設けて設置される。この間隔の大きさは、夾雑物をどの程度の大きさまで破砕するかによって適宜調整される。
なお、並設されたカッターユニット6A及び6Bは、夾雑物の進行方向に複数設けてもよい。
各カッターユニットの回転方向については、二軸差動型破砕機1を上部から見た図において、カッターユニット6Aを左側に、カッターユニット6Bを右側に設置し、下方向から上方向に向けて夾雑物を流通させた場合、カッターユニット6Aの回転方向は反時計回りとなり、カッターユニット6Bの回転方向は時計回りとなる。
[ケーシング]
本発明のケーシング5とは、上記カッターユニット6A及び6Bを収容するものであり、夾雑物の含む被処理水が流入する流入口、及び、破砕された夾雑物を含む被処理水を流出する流出口を備えている。
ケーシング5により、夾雑物はカッターユニット6A及び6Bの間に誘導されるため、効率よく夾雑物を破砕処理することができる。
[セラミックス製カッター]
次に、セラミックス製カッター7について、詳細に説明する。なお、以下の説明において、セラミックス製カッター7とは、駆動軸3の周囲に配設されたセラミックス製カッター7A及び従動軸4の周囲に配設されたセラミックス製カッター7Bのいずれにも適用されるものである。
図2は、本発明のセラミックス製カッター7の構造を示す概略説明図である。
セラミックス製カッター7は、カッター本体部8の中心に軸穴9を有し、セラミックス製カッターの外側部に複数の切刃片10を有している。
軸穴9は、上述したように、駆動軸3又は従動軸4に固定される形状であり、図2においては、六角形状である。
切刃片10は、セラミックス製カッター7の外側部から突き出した凸状部であり、夾雑物を掻き取ってカッターユニット6Aと6Bの間に誘導する作用を有する。
また、切刃片10には、セラミックス製カッターの回転方向側に突き出したフック部11を備えており、夾雑物をより掻き取りやすい構成となっている。
切刃片10によりカッターユニット6Aと6Bの間に誘導された夾雑物は、各ユニットのセラミックス製カッター7A及び7Bの間に形成された間隙、セラミックス製カッターと対向するスペーサーとの間に形成された間隔で摺り切られる。ここで、各カッターユニットの回転数に差がある場合には、夾雑物を摺り切る作用が高まるため、より高い破砕効果を得ることができる。
なお、実施例のセラミックス製カッター7は、切刃片10を備えた構成であるが、切刃片10を有しない円形の外側部を有するものでもよい。
セラミックス製カッター7の軸方向の厚みは、処理対象となる夾雑物の硬さや、破砕処理後の夾雑物の所望の大きさに応じて、適宜設定される。
また、セラミックス製カッター7の直径(切刃片10の最外部を通過する円周の直径)は、通常、120mm程度である。
セラミックス製カッター7の摺動面は、面粗度Ra(JIS B 0601:2001)が3.2以下であることが好ましい。さらに好ましくは、1.6以下であり、特に好ましくは0.8以下である。
セラミックス製カッターの成形物を焼成して固めると(素焼き工程)、表面の粗いセラミックス製カッターが得られる。これをそのまま使用すると、摺動面における抵抗が大きいため、カッターの回転動力に係る消費電力が高くなる。そのため、本発明のセラミックス製カッター7では、素焼き工程後に研削加工、研磨加工、光沢加工、鏡面加工等の表面粗さを整える加工を施すことが好ましい。
なお、セラミックス製カッター7の摺動面の面粗度Raが3.2以下であれば、どのような工程により得られたものでもよい。
セラミックス製カッター7の製造方法は、セラミックス材料の粉体を粘結剤と混合し、所望の形状に成形するか、あるいは、成形物を所望の形状に切削する。次に、得られた成形物を焼成すると、粘結剤と原料に含まれる水分が取り除かれ、さらに加熱することにより、セラミックス材料の粉末同士が融合して緻密で硬いセラミックス製カッターを得ることができる。必要に応じて、この焼成物に研磨等の加工を行い、面粗度Raを3.2以下に整えることにより、耐久性能、省電力性能に優れたセラミックス製カッターが得られる。
セラミックス製カッターの材質としては、例えば、ジルコニア、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックス材料が挙げられる。耐衝撃性、耐摩耗性、耐腐食性の観点からジルコニア製であることが好ましい。
本発明のセラミック製カッターを用いた二軸差動型破砕機は、従来の金属製カッターを用いた二軸差動型破砕機に比べ、耐腐食性、耐摩耗性に優れているため、水中などの腐食性環境下で使用することができる。具体的には、下水処理場等で使用することができる。
また、フレッシュジュース等の果汁を絞る圧搾装置の前段に使用する等、食品製造工場等においても使用することができる。
そのほか、腐食性の高い環境下として海水中においても優れた効果を奏するといえ、例えば、原子力発電所等の海水取水口に取り込まれたクラゲ等の夾雑物を破砕する目的にも利用することができる。
さらに、本発明のセラミックス製カッターを用いた二軸差動型破砕機は、カッターの回転動力に係る消費電力を低下することができるため、従来の金属製カッターを用いた二軸差動型破砕機と比べて電力消費の少ない夾雑物の破砕方法を提供することができる。
また、カッターの耐久性が優れるため、カッターの交換頻度の少ない破砕機の運転方法を提供することができる。
なお、交換部品として、本発明のセラミックス製カッターのみを提供することもできる。
1 二軸差動型破砕機、2 駆動モータ、3 駆動軸、4 従動軸、5 ケーシング、6 カッター部、6A,6B カッターユニット、7,7A,7B セラミックス製カッター、8A,8B スペーサー、9 軸穴、10 切刃片、11 フック部

Claims (5)

  1. 水中の夾雑物を破砕する二軸差動型破砕機において、
    駆動モータと、
    前記駆動モータで駆動される駆動軸と、
    前記駆動軸の回転を動力伝達されて駆動する従動軸と、
    前記駆動軸及び前記従動軸の周囲に配設されるセラミックス製カッターと、を備えたことを特徴とする二軸差動型破砕機。
  2. 前記セラミックス製カッターは、素焼き後の表面粗さを整える加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の二軸差動型破砕機。
  3. 前記セラミックス製カッターは、摺動面の面粗度Raが3.2以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の二軸差動型破砕機。
  4. 前記セラミックスは、ジルコニアであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の二軸差動型破砕機。
  5. 前記駆動モータの定格出力は、1.1kWであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の二軸差動型破砕機。
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