JP6811271B2 - 水処理用破砕刃 - Google Patents

水処理用破砕刃 Download PDF

Info

Publication number
JP6811271B2
JP6811271B2 JP2019034023A JP2019034023A JP6811271B2 JP 6811271 B2 JP6811271 B2 JP 6811271B2 JP 2019034023 A JP2019034023 A JP 2019034023A JP 2019034023 A JP2019034023 A JP 2019034023A JP 6811271 B2 JP6811271 B2 JP 6811271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water treatment
crushing blade
crushing
cutter
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019034023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019122957A (ja
Inventor
和久 牧
和久 牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority to JP2019034023A priority Critical patent/JP6811271B2/ja
Publication of JP2019122957A publication Critical patent/JP2019122957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6811271B2 publication Critical patent/JP6811271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

本発明は、水中に浮遊するし渣を切断するための破砕装置に使用する水処理用破砕刃に関するものである。
下水処理場等では、し渣等の夾雑物がポンプや脱水機等の機器を詰まらせるという問題があるため、それらの機器の前段において、し渣等の夾雑物を破砕するための破砕装置を設けている。また、し渣等の夾雑物を洗浄する工程においても、夾雑物の洗浄効果を高める目的で破砕装置が利用されている。
例えば、特許文献1には、下水処理場にて回収されたし渣の処理システムにおいて、し渣を破砕洗浄するためのディスク式破砕機が記載されている。このディスク式破砕機は、複数枚のディスク状カッターを回転軸に固定した2台の破砕ユニットが、破砕ユニットのディスク状カッター同士を重なり合うように配設したものである。
また、特許文献2には、上下水道や各種排水の処理施設で使用される破砕装置において、回転カッターの構成が記載されている。特許文献2に記載されているように、従来の破砕装置の回転カッターは、回転軸の軸方向に沿って積層配置された複数枚の破砕刃と、上下の破砕刃間に介在させるスペーサーにより構成されている。
特開2001−187399号公報 特許第5528615号公報
下水処理場等の水処理施設で利用する破砕装置は、水中で利用するため破砕刃が腐食しやすい環境下に置かれる。そして、ディスク状の破砕刃が腐食すると、破砕刃の周囲から回転軸用の軸穴に向けて亀裂等の破損が生じることがある。
本発明では、水中に浮遊するし渣を切断するための破砕装置に使用する水処理用破砕刃において、亀裂等の破損の発生を抑制することを課題とする。
本発明者は、これらの問題について鋭意検討した結果、水中に浮遊するし渣を切断するための破砕装置において、ディスク状の破砕刃とスペーサーを一体的に構成することにより、水処理用破砕刃の破損が抑制されることを見出して本発明を完成させた。
具体的には、本発明は、以下の水処理用破砕刃及びこの水処理用破砕刃を備えた破砕装置を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の水処理用破砕刃は、水中に浮遊するし渣を切断するための破砕装置に使用する水処理用破砕刃であって、カッター部とスペーサー部とは一体的に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、カッター部とスペーサー部を一体的に構成するため、軸穴の周囲において厚みが増し、高い強度を得ることができる。そのため、カッター部の周囲から軸穴の間に亀裂が入りにくいという効果を有する。
また、本発明の水処理用破砕刃によれば、カッター部とスペーサー部が一体的に構成されているため、部品点数が減り、装置の組み付けやすいという効果を奏する。更に、部品点数の減少は、部品の管理の観点からも優れている。
更に本発明の水処理用破砕刃は、カッター部とスペーサー部の間に溝が形成されているという特徴を有する。
この特徴によれば、カッター部とスペーサー部との間に形成された角部にかかる応力を分散することができるため、この角部における亀裂の発生が抑制される。
更に本発明の水処理用破砕刃は、前記溝の深さが0.1〜5mm、前記溝の幅が0.2〜10mmであるという特徴を有する。
溝の深さと幅は、角部にかかる応力を分散するために一定の大きさが要求されるが、溝の深さが大きすぎると、逆に、溝に沿って亀裂が入る恐れがある。上記の特徴によれば、角部にかかる応力を分散しつつ、溝の形成に起因する亀裂の発生も抑制することができる。
更に本発明の水処理用破砕刃は、前記溝の断面形状が円弧状であるという特徴を有する。
溝の断面形状を多角形とすると、溝の内面に複数の角部が形成される。そのため、カッター部とスペーサー部の間にかかる応力は、溝の内面に形成された複数の角部に分散される。しかし、溝の内面に形成された各角部では、依然として応力がかかりやすい。
溝の断面形状が円弧状であるという上記特徴によれば、溝の内面に角部がなく、応力が溝の内面に沿って均等に分散されるため、破損防止という観点において、特に優れた効果を奏する。
また、上記課題を解決するための本発明の破砕装置は、上述した水処理用破砕刃を備えていることを特徴とする。
この破砕装置によれば、上述した水処理用破砕刃を備えているため、下水処理場等の水処理施設で使用しても腐食による亀裂の発生を抑制することができる。
また、カッター部とスペーサー部が一体的に構成されているため、部品点数が少なく、装置の組み立てや、部品の管理の観点から有用である。
本発明の水処理用破砕刃及び破砕装置によれば、腐食等による破砕刃の破損を抑制することができるため、破砕刃の交換頻度を低減することができる。
図1は、本発明の第1の実施例の破砕装置及び水処理用破砕刃の構造を示す概略説明図である。 図2は、本発明の第1の実施例の水処理用破砕刃の構造を示す概略説明図である。 図3は、本発明の水処理用破砕刃の溝の構造について、他の態様を示す概略説明図である。 図4は、本発明の第1の実施例の水処理用破砕刃の構造について、溝の深さ及び幅を説明するための概略説明図である。 図5は、本発明の第2の実施例の水処理用破砕刃の構造を示す概略説明図である。 図6は、本発明の第3の実施例の水処理用破砕刃の構造を示す概略説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る破砕装置及び水処理用破砕刃の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例の破砕装置1の構成を示す概略説明図である。図1(A)は、破砕装置1の全体の構成を示した図であり、図1(B)は、破砕装置1のカッターユニット4a及び4bを拡大した図である。
[破砕装置]
本発明の第1の実施例の破砕装置1は、駆動モータ2と、前記駆動モータ2により駆動される駆動軸5aと、前記駆動軸5aの回転動力が伝達されて駆動する従動軸5bと、前記駆動軸5a及び前記従動軸5bの周囲に配設された複数枚の水処理用破砕刃6と、前記水処理用破砕刃6と前記駆動軸5a及び前記従動軸5bにより構成されたカッターユニット4a及び4bを収容するケーシング3と、を備えている。
図1(B)に示すように、第1の実施例の水処理用破砕刃6は、ディスク状のカッター部61と、カッター部61より小さい径を有する円筒形状のスペーサー部62が一体的に構成されている。また、スペーサー部62の厚みは、カッター部61の厚みより大きく設計されている。
水処理用破砕刃6は、駆動軸5a及び従動軸5bの周囲にそれぞれ配設されて、カッターユニット4a及び4bを構成している。カッターユニット4a及び4bは、一方のカッターユニットのスペーサー部62により形成された隙間に、他方のカッターユニットのカッター部61が係合するようにして、ケーシング3の内部に設置される。
カッターユニット4aは、破砕装置1の上部から見て、反時計回りに回転し、カッターユニット4bは、時計回りに回転する。そして、し渣を含む被処理水が正面方向(紙面上方向)から流入すると、し渣はカッターユニット4a及び4bの間を通過し、水処理用破砕刃6のカッター部61により切断される。
なお、本発明の第1の実施例の破砕装置1では、カッターユニット4a及び4bの2つのカッターユニットにより構成しているが、カッターユニットの数は特に限定されない。例えば、被処理水の流れの幅方向に複数のカッターユニットを設置しても、被処理水の流れ方向に複数のカッターユニットを設置してもよい。
本発明の破砕装置1は、下水処理場等において、汚水や下水等の被処理水に含まれるし渣を破砕するために使用されるものである。汚水や下水には、金属類やプラスチック類、下着、雑巾、脱脂綿等の繊維類などのし渣が含まれ、これらのし渣はポンプや、脱水機や、撹拌機等の機器に絡みついて機器の故障の原因となる。そのため、本発明の破砕装置1をこれらの機器の前段に設置することにより、被処理水がこれらの機器に流入する前にし渣を破砕して、機器の故障等を防止することができる。
また、本発明の破砕装置1は、し渣の洗浄工程において、し渣の洗浄効率を高めることもできるため、し渣の洗浄水槽内に設置されて利用される。
以下に、本発明の破砕装置1の構成について詳細に説明する。
[駆動モータ]
駆動モータ2は、駆動軸5aに回転動力を伝達することにより、本発明の水処理用破砕刃6を回転させるためのものである。
駆動モータ2の回転機構としては、どのようなものを使用してもよい。例えば、電動モータ、油圧モータ、水圧モータ、空気圧モータ等が挙げられる。
駆動モータ2には、減速機又は無段変速機が設けられている。減速機又は無段変速機とは、駆動モータ2の出力回転速度を減速して、駆動軸5aの出力回転数を調整するものである。
なお、減速機とは、段階的に駆動モータ2の出力回転速度を減速するものであり、無段変速機とは、一定の範囲内において、無段階に駆動モータ2の出力回転数を調節できるものである。減速機としては、例えば、歯車式、ベルト式、チェーン式、摩擦式のものがあり、無段変速機としては、例えば、ディスク式、コーン式、ベルト式のものがある。
[駆動軸]
駆動軸5aとは、駆動モータ2の回転動力により回転する軸部材である。また、駆動軸5aの周囲には、本発明の水処理用破砕刃6が配設されており、駆動軸5aの回転とともに水処理用破砕刃6が所定の速度で回転する。
駆動軸5aの形状は、周囲に配設された水処理用破砕刃6を固定するものであればよく、例えば、駆動軸3に凸部、水処理用破砕刃6に凹部を設けて、これらの凸部と凹部を嵌合させる構成や、駆動軸3を断面多角形状とし、水処理用破砕刃6の中心部に駆動軸3と略同一の多角形状の軸穴63を設けて咬合する構成が挙げられる(水処理用破砕刃6の軸穴63については、図2を参照。)。
水処理用破砕刃6の破損を防止するという観点から、駆動軸5aの形状を多角形状とすることが好ましい。また、多角形状としては、四角以上の角を有することが好ましく、六角以上とすることが更に好ましい。三角形状とすると、水処理用破砕刃6の軸穴63の角部に力が強くかかり、角部から割れが生じやすい。
[従動軸]
従動軸5bとは、駆動モータ2の回転動力が駆動軸5aを介して伝達されることにより回転する軸部材である。
また、駆動軸5aと同様に、従動軸5bの周囲には、水処理用破砕刃6が配設されており、従動軸5bの回転とともに水処理用破砕刃6が所定の速度で回転する。なお、従動軸5b、水処理用破砕刃6の形状については、駆動軸5a、水処理用破砕刃6と同様に構成すればよい。
駆動軸5aから従動軸5bへの回転動力の伝達手段としては、特に限定されないが、例えば、各軸の上端に設置されたプーリーをベルトで連結する手段や、歯車により連結する手段等が挙げられる。
駆動軸5aと従動軸5bとの回転数は、同じ回転数としても、異なる回転数としてもよい。駆動軸5aと従動軸5bとの回転数に差を設け、二軸差動型とする場合には、駆動軸5aと従動軸5bの上端に設置したプーリーや歯車の直径を変えればよく、同じ回転数とする場合には、プーリーや歯車の直径を同じものにすればよい。なお、二軸差動型の破砕装置は、し渣の破砕効果が優れるため好ましい。
本発明の第1の実施例の破砕装置1では、駆動モータ2を一つとし、駆動軸5aの回転動力を従動軸5bに伝達するように構成しているが、駆動軸5a及び従動軸5bにそれぞれ駆動モータ2を設置して、個別に回転動力を与えてもよい。装置の簡素化の観点から、駆動モータ2を一つとし、駆動軸5aの回転動力を従動軸5bへ伝達するように構成することが好ましい。
[水処理用破砕刃]
本発明の水処理用破砕刃6は、駆動軸5a及び従動軸5bの周囲に配設され、し渣を破砕するための構成である。
図2は、第1の実施例の水処理用破砕刃6の構造を示した概略説明図である。図2(A)は、水処理用破砕刃6のカッター部61側から見た底面図であり、図2(B)は、右側面図であり、図2(C)は、図2(B)の角部Cを拡大した拡大図である。
図2(B)に示すように、第1の実施例の水処理用破砕刃6は、ディスク状のカッター部61と、前記カッター部61より小さい径のスペーサー部62が同心で重なり、一体的に構成されている。
また、その中心にカッター部61とスペーサー部62を貫通するように、軸穴63が形成されている。
本発明の水処理用破砕刃6では、カッター部61とスペーサー部62が一体的に形成されることにより、軸穴63の周囲において厚みが増すため、高い強度を得ることができる。そのため、カッター部61の外周と軸穴63の間に亀裂が入ることを防止できる。
また、スペーサーを別部材として作製する必要がないため、部品管理の観点からも優れた効果を奏する。更には、部品点数が少ないことから、組み付けにおいて作業性にも優れる。
なお、本発明は、スペーサーを使用しないことについて利点を有するものの、スペーサーを用いた態様を除外するものではない。スペーサーを用いた例については、第3の実施例において詳述する。
ここで、カッター部61とスペーサー部62を一体的に構成するとは、カッター部61とスペーサー部62を一つの部品として形成されていることを意味しており、カッター部61とスペーサー部62を一つの成型物として形成したものの他、カッター部61とスペーサー部62を別々に形成し、これらを接着したものでもよい。
なお、高い強度を得るという観点から、一つの成型物として形成したものが好ましい。
カッター部61は、外周部に均等に配置された複数の切刃片65を有している。切刃片65は、カッター部61の外周部から突き出した凸状部であり、し渣を掻き取ってカッターユニット4aと4bの間に誘導するという作用を有する。
切刃片65の形状は、特に限定されないが、図2(A)及び(B)に示すように、側面が回転方向に傾斜していることが好ましい。切刃片65の側面を回転方向に傾斜させることにより、側面に鋭角部分が形成され、この部分にし渣が引っかかりやすくなるため、し渣を掻き取りやすいという効果を奏する。
カッター部61の軸方向の厚みは、処理対象となるし渣の硬さ等に応じて適宜設定されるが、5〜50mmであることが好ましく、7〜40mmであることが更に好ましい。5mm未満であると、強度が弱くなるため破損が発生しやすくなり、一方、50mmを超えるとカッター部のみで十分な強度を有しているため、本発明の効果が小さくなる。
また、カッター部61の直径(切刃片65の最外部を通過する円周の直径)は、処理対象となるし渣の大きさ等に応じて適宜設定されるが、50mm以上であることが好ましく、100mm以上であることが更に好ましい。50mm未満の場合、カッター部の強度が低下し、カッター部61の外周の軸穴63の間に亀裂が入りやすい。
スペーサー部62の軸方向の厚みは、特に限定されないが、カッター部61の強度を高めるという観点から、1mm以上であることが好ましい。更には、カッター部61の軸方向の厚みより大きいことがより好ましい。スペーサー部62の軸方向の厚みをカッター部61の軸方向の厚みより大きくすることにより、スペーサー部62がスペーサーとしての機能を発揮するため、別部品としてスペーサーを設ける必要がなく、装置を簡素化することができる。
図2(C)に示すように、本発明の水処理用破砕刃6は、カッター部61とスペーサー部62の間の角部Cに、断面形状が円弧状の溝64が形成されている。溝64を形成せずに、カッター部61とスペーサー部62の間の角部Cを直角とすると、角部Cに応力が集中して角部Cから亀裂が生じる恐れがある。そのため、本発明の水処理用破砕刃6では、角部Cに断面円弧状の溝64を設けることにより応力を分散して破損を防止している。
なお、溝64の断面形状は、応力を一か所に集中させないような形状であればよく、例えば、多角形状や円弧状とすればよい。応力を均等に分散させるという観点から、溝64の断面形状は円弧状であることが好ましい。
また、第1の実施例では、溝64をカッター部61側に形成しているが、溝64を形成する位置は、カッター部61側、スペーサー部62側、又は両方に渡って形成してもよい。溝64の深さを大きくすると、溝64に沿って亀裂が入りやすくなるため、溝64の深さを小さくするという観点から、溝64は、カッター部61とスペーサー62の両方に渡って形成することが好ましい。また、溝64を形成する加工の容易性の観点から見ると、溝64は、カッター部61側又はスペーサー部62側の一方に形成することが好ましい。
溝64は、カッター部61とスペーサー部62の間の角部Cの全周囲に形成しても、一部にのみ形成してもよい。応力の集中を回避するという観点から、全周囲に溝64を形成することが好ましい。
図3は、本発明の水処理用破砕刃6の溝64の構造について、他の態様を示す概略説明図である。
例えば、図3(A)は、溝部64をスペーサー部62側に形成した例であり、図3(B)は、溝64をカッター部61とスペーサー部62の両方に渡って形成した例である。
また、図3(C)及び(D)は、多角形状の溝部64の例である。
溝64の深さXは、0.1〜5mmであることが好ましく、溝64の幅Yは、0.2〜10mmであることが好ましい(深さX、幅Yについては図4を参照。)。溝の深さXが0.1mm未満、及び、溝の幅Yが0.2mm未満の場合、応力を分散する効果を十分に得ることができない。一方、溝の深さXが5mmを超えても、応力の分散効果は上がらず、逆に溝64から亀裂が生じる恐れがある。また、溝の幅Yが10mmを超えると、溝が大きくなるため、溝を形成する切削加工が煩雑になる。
軸穴63は、上述したように、駆動軸5a又は従動軸5bに固定するための構成であり、駆動軸5a又は従動軸5bに咬合するようにこれらの軸部材の断面形状と同一の形状に形成される。第1の実施例の水処理用破砕刃6では六角形状の軸穴63を有している。なお、軸穴63、並びに、駆動軸5a及び従動軸5bの形状については、駆動軸5aの説明において記載したとおりである。
軸穴63を多角形状とした場合には、軸穴63は角部に応力が集中しないように、角部に円弧状の切り欠きを形成することが好ましい。この切り欠きにより、軸穴63の角部からカッター部61の外周に向かって亀裂が入ることを防止できる。
水処理用破砕刃6の材質は、特に限定されないが、例えば、クロムモリブデン鋼やステンレス鋼等の金属材料、アルミナ、ジルコニア、窒化珪素等のセラミックス材料等が挙げられる。強度が高く破損しにくいという観点から、クロムモリブデン鋼やステンレス鋼等の金属材料を用いることが好ましい。
[ケーシング]
ケーシング3は、上記カッターユニット4a及び4bを収容するものであり、し渣を含む被処理水が流入する流入口、及び、破砕されたし渣を含む被処理水を流出する流出口を備えている。
ケーシング3により、し渣はカッターユニット4a及び4bの間に誘導されるため、効率よく夾雑物を破砕処理することができる。
(第2の実施例)
図5は、本発明の第2の実施例の水処理用破砕刃7の構造を示す概略説明図である。第2の実施例の水処理用破砕刃7は、カッター部71の上下の両方にスペーサー部72を備えた構成である。
第2の実施例のように、スペーサー部72をカッター部71の上下に設けてもよいが、第2の実施例では、カッター部71の上下の2箇所に角部Cが形成されるため、溝64も2箇所設ける必要があり加工が煩雑となる。よって、スペーサー部は、カッター部の片面のみに設けることが好ましい。
(第3の実施例)
図6は、本発明の第3の実施例の水処理用破砕刃8の構造を示す概略説明図である。第3の実施例の水処理用破砕刃8は、スペーサー部の軸方向の厚みがカッター部の軸方向の厚みより小さい構成である。そのため、スペーサー81を用いてカッターユニットを構成している。
本発明の水処理用破砕刃及びこれを用いた破砕装置は、水中に浮遊するし渣を切断するために利用される。本発明の水処理用破砕刃は、従来のカッター部材より強度が高いため、腐食等が生じても亀裂が生じにくい。そのため、下水処理場等の水処理施設での使用に特に適している。
そのほか、腐食性の高い環境下として海水中においても優れた効果を奏するといえ、例えば、原子力発電所等の海水取水口に取り込まれたクラゲ等の夾雑物を破砕する目的にも利用することができる。
1 破砕装置、2 駆動モータ、3 ケーシング、4a,4b カッターユニット、5a 駆動軸、5b 従動軸、6 水処理用破砕刃、61 カッター部、62 スペーサー部、63 軸穴、64 溝、65 切刃片、7 水処理用破砕刃、8 水処理用破砕刃、81 スペーサー

Claims (3)

  1. 水中に浮遊するし渣を切断するための破砕装置に使用する水処理用破砕刃において、
    複数のカッター部と複数のスペーサー部とが交互に一体的に形成された構成となっており
    前記スペーサー部は、駆動軸及び従動軸の周囲に接するように配設されていることを特徴とする、水処理用破砕刃。
  2. 前記カッター部又はスペーサー部に形成される軸穴は、多角形であることを特徴とする請求項1記載の水処理用破砕刃。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の水処理用破砕刃を備えたことを特徴とする破砕装置。
JP2019034023A 2019-02-27 2019-02-27 水処理用破砕刃 Active JP6811271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019034023A JP6811271B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 水処理用破砕刃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019034023A JP6811271B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 水処理用破砕刃

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015144827A Division JP6490527B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 水処理用破砕刃

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019122957A JP2019122957A (ja) 2019-07-25
JP6811271B2 true JP6811271B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=67397301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019034023A Active JP6811271B2 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 水処理用破砕刃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6811271B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019122957A (ja) 2019-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3786996A (en) Axial flow unit
US10442705B2 (en) Apparatus and method for water treatment
KR101620277B1 (ko) 파쇄장치
JP6490527B2 (ja) 水処理用破砕刃
JP6253511B2 (ja) 二軸差動型破砕機
KR100664675B1 (ko) 겨 절삭형 정미기
JP5528615B1 (ja) 破砕装置
KR100347958B1 (ko) 일체형 전환기 및 폐기물 분쇄기
CA2840800A1 (en) Mixing apparatus with stationary shaft
JP6811271B2 (ja) 水処理用破砕刃
CN107614109B (zh) 破碎机
KR20200087586A (ko) 폐지류 파쇄장치
KR20220069843A (ko) 파쇄장치
JP6460442B2 (ja) 水中の夾雑物を破砕する二軸差動型破砕機、二軸差動型破砕機のカッターの交換方法
KR101014782B1 (ko) 인라인 크러셔
JP2019093386A (ja) 破砕装置
CN109530040B (zh) 一种切割刀具模块及流体粉碎装置
JP6828144B2 (ja) 微粉砕機
JP2022082311A (ja) 破砕装置
WO2013151483A1 (en) Flow-creating arrangement comprising an impeller and wear disc
KR101606513B1 (ko) 음식물 쓰레기 분쇄 장치
RU171127U1 (ru) Измельчитель для крупных и волокнистых отходов
CN109530041B (zh) 一种粉碎刀具模块及流体粉碎装置
JP2016059905A (ja) 遠心分離装置
JP2022082313A (ja) 破砕装置及び破砕装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190326

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20190327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200909

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200909

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200917

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6811271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350