JP2015220353A - 電子部品の取り付け方法及びハンダペーストの転写方法並びに電子部品の取り付け装置 - Google Patents

電子部品の取り付け方法及びハンダペーストの転写方法並びに電子部品の取り付け装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のハンダボールに対するハンダの転写量を均一にし、電子部品を確実に実装できるようにする。
【解決手段】取り付け装置1は、ヒータ装置4を有し、ヒータ装置4の上面には疎ペースト性を有する表面層15が設けられている。表面層15上に取り付けられた枠16の開口部に塗布したハンダペースト3を、伝熱キャップ8を載せたICチップ2のハンダボール43に転写する。最初に、伝熱キャップ8でハンダボール43を加熱し、ハンダボール43近傍のハンダペースト3を溶融させ、その後にヒータ装置4でハンダペースト3の全体を加熱する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品の取り付け方法及びハンダペーストの転写方法並びに電子部品の取り付け装置に関する。
電子機器の小型化に伴って、プリント配線基板に対する電子部品等の実装率が高まっている。高実装率を実現するためには、搭載部品の小型化や、電子部品の配置間隔の狭小化、プリント配線基板の両面への部品実装が必要になる。プリント配線基板上にBGA(Ball Grid Array)を有するIC(Integrate Circuit)チップを搭載する場合、プリント配線基板とBGAの間の接続にはハンダペーストが用いられている。例えば、プリント配線基板にICチップを最初に実装するときには、プリント配線基板上に開口部を有するメタルマスクを載置し、開口部内にハンダペーストを埋め込む。メタルマスクの開口部は、プリント配線基板のランド上に形成されているので、ランド上にハンダペーストの層が形成される。この後、ハンダペースト上にICチップのハンダボールを載置してから加熱し、ハンダペーストを介してICチップのハンダボールとプリント配線基板のランドを電気的に接合する。
ここで、電子機器のプリント配線基板にICチップを実装した後にリペア処理を実施し、一度取り外したICチップを再度プリント配線基板に実装する場合、プリント配線基板上には既に他の電子部品が搭載されているので、プリント配線基板にハンダペーストを塗布することは困難である。このために、従来のリペア工程では、ICチップのBGA側にハンダペーストを印刷している。ICチップのBGAにハンダペーストを塗布するときには、BGAを上向きに配置し、その上にBGAのハンダボールの配列に合わせて開口部を有するメタルマスクを位置決めして載せる。この後、メタルマスク上にハンダペーストを塗布し、スキージすることによって開口部にハンダペーストを埋め込む。この後、メタルマスクをICチップから取り外すと、BGAの各ハンダボール上にハンダペーストが配置される。ハンダペーストを塗布したらICチップをプリント配線基板上に載置し、加熱する。BGAの各ハンダボールに塗布されたハンダペーストが溶解することでICチップがプリント配線基板に電気的に接合される。
ところが、ハンダボールにハンダペーストを転写する工程では、ボールを複数有するICチップのハンダボール上にメタルマスクを載置するので、メタルマスクの位置がずれ易かった。メタルマスクの位置がICチップに対してずれると、メタルマスクの開口部がハンダボールからずれてしまうので、各ハンダボールに対してハンダペーストがずれて塗布されてしまう。このような場合には、隣り合う2つのハンダボールがハンダペーストで短絡されるブリッジが形成され易くなる。
そこで、従来のリペア工程では、メタルマスクを利用してハンダペーストをハンダボールに印刷する代わりに、ハンダ槽にBGAを浸漬させる方法が採用されている。このハンダペーストの転写方法では、低融点のクリームハンダを貯蔵したクリームハンダ槽を使用し、クリームハンダを常に攪拌することで粘度を一定に保つと共に、液面を一定に保つ。ハンダボールにクリームハンダを転写するときは、クリームハンダ槽にハンダボールを下向きにしてICチップを挿入し、ハンダボールの下端をクリームハンダに浸漬させる。これにより、ハンダボールに所定量のクリームハンダが転写される。
実開平5−36695公報
しかしながら、クリームハンダ槽にハンダボールを浸漬させるときに、ICチップの姿勢が傾くと、クリームハンダ槽への各ハンダボールの浸漬量が異なってしまい、全てのハンダボールの先端に一定量のハンダペーストを転写させることができなくなる。このために、従来のハンダペーストの転写方法では、ハンダペーストが過剰に塗布されたハンダボールや、ハンダペーストが塗布されないハンダボールが発生し易かった。また、クリームハンダ槽内で、クリームハンダは常に攪拌されるので、液面を一定に保つことは困難であり、ハンダボール毎のハンダペーストの塗布量にバラツキを生じさせる要因になっていた。さらに、クリームハンダ槽内の熱伝導のばらつきによってハンダペーストの溶融状態にばらつきが生じる。例えば、早く加熱されて溶融したクリームハンダ近傍のハンダボールには、クリームハンダの転写量が多くなるが、遅く加熱されたクリームハンダ近傍のハンダボールは、クリームハンダの転写量が少なくなる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数のハンダボールに対するハンダの転写量を均一にし、電子部品を確実に実装できるようにすることを目的とする。
実施形態の一観点によれば、半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させ、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記ハンダを電子機器の基板に形成されたランド上に載置した後、前記加熱部による加熱を停止することを特徴とする電子部品の取り付け方法が提供される。
また、実施形態の別の観点によれば、半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させることを特徴とするハンダペーストの転写方法が提供される。
さらに、実施形態の別の観点によれば、半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品を加熱する加熱部と、前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布する転写台と、前記転写台上に配置され、前記ハンダペーストを塗布する領域を区画する開口部を有する枠と、前記電子部品を移動させる移動機構と、を含むことを特徴とする電子部品の取り付け装置が提供される。
電子部品側のハンダを接触する領域とその近傍のハンダペーストを確実に溶融させることにより、ハンダにハンダペーストを適量転写できる。これにより、電子部品を電子機器に確実に実装できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子部品の取り付け装置及びハンダペーストの転写装置の概略構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る電子部品の取り付け装置及びハンダペーストの転写装置においてハンダペーストの塗布量と枠の形状の一例を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る電子部品の取り付け装置及びハンダペーストの転写装置においてハンダペーストの塗布方法の一例を説明する図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るハンダペーストの転写方法の一例を説明する図である(その1)。 図5は、本発明の実施の形態に係るハンダペーストの転写方法の一例を説明する図である(その2)。 図6は、本発明の実施の形態に係るハンダペーストの転写方法の一例を説明する図である(その3)。 図7は、本発明の実施の形態に係るハンダペーストの転写方法の一例を説明する図である(その4)。 図8は、本発明の実施の形態に係るハンダペーストの転写方法においてハンダペーストの残差を除去する方法の一例を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る電子部品の取り付け方法の一例を説明する図である(その1)。 図10は、本発明の実施の形態に係る電子部品の取り付け方法の一例を説明する図である(その2)。
発明の目的及び利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素及び組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、典型例及び説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
図1に実施形態に係る電子部品の取り付け装置の概略構成を示す。なお、以下の実施の形態における電子部品の取り付け装置には、ハンダの転写装置が含まれている。
電子部品の取り付け装置1(以下、取り付け装置1という)は、不図示の作業台などに載置されるヒータ装置4(第2の加熱部)を有する。ヒータ装置4には、ICチップ2に転写するハンダペースト3が塗布される転写台である。さらに、ヒータ装置4の上方には、ICチップ2を保持する保持部5が移動機構6を介して3次元に移動可能に配置されている。保持部5には、排気装置7も接続されており、ICチップ2の上面を吸着保持することができる。さらに、ICチップ2上には、ICチップ2の加熱に使用する伝熱キャップ8(第1の加熱部)が位置決めして取り付けられている。保持部5、移動機構6、排気装置7、及び伝熱キャップ8は、制御装置9に接続されている。
ヒータ装置4は、ベース部14の内部にヒータ10と温度計11が内蔵されており、制御装置9に接続された温度コントローラ12によって温度調整が可能に構成されている。ヒータ装置4の上面には、フッ素コート等の疎ペースト性を有する表面層15を有し、表面層15上には、ハンダペースト3を刷り込み可能な枠16が取り付けられている。枠16は、不図示の支持機構によってヒータ装置4に位置決めして固定されている。枠16は、ヒータ装置4に対して着脱自在になっており、異なる形状の枠16に交換することが可能である。ここで、疎ペースト性とは、ハンダペースト3に対する濡れ性が低く、表面層15上に塗布されたハンダペースト3が球体になり易くなるような性質のことである。
保持部5は、ICチップ2を吸着する吸着パッド21が下側の中央に設けられている。吸着パッド21は、排気装置7に接続されている。
伝熱キャップ8は、吸着パッド21を覆うようにICチップ2に着脱自在に取り付けられている。伝熱キャップ8は、熱伝導性が良好な材料から製造され、ヒータ22と温度計23が埋め込まれており、温度コントローラ24で温度制御が可能になっている。
移動機構6には、例えば、多関節ロボットが使用されるが、3次元に移動可能なステージ等でも良い。
ここで、取り付け装置1の取り付け対象物の電子部品であり、ハンダペースト3の転写対象物であるICチップ2は、基板上に半導体回路が形成されたチップ本体41を有し、チップ本体41上に形成された複数の電極パッド42のそれぞれにハンダボール43が1つ接合されることによりBGAを形成している。
次に、ハンダペースト3の塗布方法及びICチップ2の取り付け方法について説明する。最初に、図2を参照して、ヒータ10の表面層に塗布するハンダペースト3の量の算出方法について説明する。まず、図2(a)は、従来の方法でハンダペースト3を塗布したときのハンダペースト量を模式的に示している。図2(b)は、ICチップ2のBGAが形成された面を模式的に示しており、ハッチングで示す2つの領域46A,46BのそれぞれがBGAの形成される領域であり、領域46A,46B内に複数のハンダボール43が配列される。図2(c)は、図2(b)に示すICチップ2にハンダペースト3を転写するヒータ装置4の斜視図であり、枠16が2つの開口部16B、16Cを有する。開口部16Bは、領域46Aの形状及び配置に一致するように形成されている。開口部16Cは、領域46Bの形状及び配置に一致するように形成されている。
まず、1つのハンダボール43上に塗布するハンダペースト3の量にハンダボール43の総数を掛け算して全体のペースト量(体積)を算出する。1つのハンダボール43上に塗布するハンダペースト3の量は、設計値や、経験的に導かれるハンダペースト3の必要量などから決定される。例えば、図2(a)において、1つのハンダボール43に転写される理想的なハンダペースト3の量にハンダボール43の数を掛け算することで、全体のペースト量が算出される。続いて、全体のペースト量を塗布面積で割って、ハンダペースト3の塗布厚さを算出する。塗布面積は、図2(b)に示す領域46A,46Bの面積である。このようにして計算されたハンダペースト3の塗布厚さと、塗布面積に合わせて枠16の形状及び厚さが決定される。
次に、ハンダペースト3の転写方法について説明する。
最初に、ヒータ装置4の表面層15上に枠16を設置する。この後、図3(a)に示すように、枠16の上から表面層15にハンダペースト3を塗布し、スキージ27により開口部16A内にハンダペースト3を埋め込むと共に、余分なハンダペースト3を取り除く。これによって、図3(b)に示すように、表面層15上に所定の厚さでハンダペースト3が塗布される。ハンダペースト3は、ICチップ2のハンダボール43より融点が低い材料から製造されたものが使用される。
続いて、図4に示すように、ヒータ装置4上にICチップ2を載置する。ICチップ2は、ハンダボール43が下向きにして載置される。各ハンダボール43は、枠16の開口部16A内で、かつハンダペースト3に接触させる。この状態で、保持部5によるICチップ2の吸着保持を解除し、移動機構6により保持部5をICチップ2の上方から退避させる。さらに、制御装置9が伝熱キャップ8の温度コントローラ24に指令を出力し、内蔵されたヒータ22を発熱させてハンダボール43を加熱する。制御装置9は、ヒータ22の温度をハンダボール43は溶けないが、ハンダペースト3は溶解する温度に制御する。図5(a)と、一部拡大図である図5(b)のそれぞれに下向きの矢印で示すように、伝熱キャップ8で発生させた熱が、ICチップ2のチップ本体41及びハンダボール43に伝達し、さらにハンダボール43からハンダペースト3に伝達される。これによって、ハンダボール43の周囲のハンダペースト3aが溶融する。ハンダボール43の間の領域のハンダペースト3bは、溶けないが僅かに溶ける。ハンダボール43の周囲の溶融したハンダペースト3aは、表面張力によって相対的に親和性の高いハンダボール43に吸着される。
さらに、制御装置9がヒータ装置4の温度コントローラ12に指令を出力し、内蔵のヒータ10を発熱させて表面層15を加熱する。制御装置9は、ヒータ10の温度をハンダボール43は溶けないが、ハンダペースト3は溶解する温度に制御する。この温度は、伝熱キャップ8側の設定温度と同じでも良いし、異ならせても良い。図6(a)と、一部拡大図である図6(b)のそれぞれに上向きの矢印で示すように、ヒータ10からの熱が表面層15を通してハンダペースト3に伝達される。ハンダペースト3は、伝熱キャップ8による加熱に加えてヒータ装置4からも加熱することにより、ハンダボール43から離れた領域においても溶融する。
ここで、ハンダペースト3が載っている表面層15は、疎ペースト性を有するので、溶融したハンダペースト3は相対的に親和性の高いハンダボール43に吸着される。表面層15の疎ペースト性と、ハンダペースト3の表面張力によって、ハンダペースト3がハンダボール43に吸着する。この後、図7に示すように、制御装置9が、移動機構6を駆動させて保持部5でICチップ2を吸着保持する。さらに、移動機構6を駆動させて、ICチップ2をヒータ装置4から引き上げると、ヒータ装置4上のハンダペースト3がICチップ2のBGAを形成する各ハンダボール43に均一の体積で転写される。この間、伝熱キャップ8による加熱と、ヒータ装置4による加熱は、継続されている。なお、制御装置9は、保持部5をICチップ2から一旦離脱させているが、保持部5を退避させることなく継続してICチップ2を吸着保持させても良い。そして、図8に示すように、表面層15に残ったハンダペースト3の残渣3Cは、ノズル51から不活性ガスを吹き付けることにより、表面層15上から除去する。
次に、ハンダペースト3を転写したICチップ2を電子機器に取り付ける方法について説明する。なお、図9に一例を示すように、ICチップ2を取り付ける電子機器61は、プリント配線基板62を有する。プリント配線基板62は、他の電子部品、例えば、コンデンサ63,64,65や他のICチップ66がハンダを使用して電気的に接続されている。コンデンサ65及び他のICチップ66は、プリント配線基板62の裏面側に接続され、ケース67内に収容されている。また、プリント配線基板62の上面には、ICチップ2を電気的に接続するランド71が複数形成されている。各ランド71は、ICチップ2のBGAに合わせた配列を有する。
まず、図9に示すように、伝熱キャップ8によるハンダボール43及びハンダペースト3の加熱を継続しつつ、移動機構6でICチップ2をプリント配線基板62の上方に移動させる。続いて、図10に示すように、ICチップ2をプリント配線基板62に向けて下降させ、ハンダペースト3及びハンダボール43をプリント配線基板62上のランド71に接触させる。ハンダペースト3が表面張力によってランド71に吸着する。伝熱キャップ8による加熱を停止すると、ハンダペースト3が凝固し、ハンダペースト3を介してハンダボール43がランド71に固定される。これによって、ICチップ2がプリント配線基板62に電気的に接続される。
以上、説明したように、取り付け装置1は、ICチップ2側のハンダボール43の加熱と、ハンダペースト3を塗布する疎ペースト面の加熱とを可能な構成にした。最初にハンダボール43を介してハンダボール43を中心とする領域のハンダペースト3を溶融させ、続いて表面層15側の加熱によりハンダペースト3の全領域を加熱することで、各ハンダボール43を中心にしてハンダペースト3を溶融させることが可能になる。さらに、疎ペースト性を有する表面層15を使用することにより、溶融したハンダペーストを表面張力によってハンダボール43に転写し易くなる。これらにより、ハンダペースト3を複数のハンダボール43のそれぞれに確実に、かつ均一に転写することが可能になる。ハンダボール43にハンダペースト3が過剰に塗布されたり、ペースト塗布量が不足したりすることを防止でき、リペア工程において電子部品であるICチップ2をプリント配線基板62に確実に実装することができる。
なお、ハンダペースト3の塗布対象である電子部品は、BGA型のICチップ2に限定されない。電子部品のハンダの形状は、ボールに限定されない。また、ICチップ2の実装対象は、プリント配線基板62に限定されない。
さらに、ヒータ装置4の代わりに、ヒータ10を有しない転写台を使用しても良い。この場合には、伝熱キャップ8の熱のみでハンダペースト3を溶融させる。また、ハンダボール43に対するハンダペースト3の濡れ性が良好な場合などには、ヒータ装置4又は転写台は、ハンダペースト3に対する濡れ性が低い表面層15を有しない構成にすることも可能である。
ここで挙げた全ての例及び条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明及び概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例及び条件に限定することなく解釈するものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換及び変形を施すことができる。
以下に、前記の実施の形態の特徴を付記する。
(付記1) 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させ、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記ハンダを電子機器の基板に形成されたランド上に載置した後、前記加熱部による加熱を停止することを特徴とする電子部品の取り付け方法。
(付記2) 前記転写台に前記ハンダペーストを塗布することは、前記ハンダペーストに対して濡れ性が低い表面層上に前記ハンダペーストを塗布することを含むことを特徴とする付記1に記載に電子部品の取り付け方法。
(付記3) 前記ハンダペーストを前記ハンダに転写することは、前記加熱部で前記ハンダペーストを加熱した後に、前記転写台を加熱する工程を含むことを特徴とする付記1又は付記2に記載の電子部品の取り付け方法。
(付記4) 前記に前記ハンダペーストを塗布することは、前記電子部品において複数の前記ハンダが設置された領域に一致する形状及び大きさの開口部を有する枠を前記転写台上に載置し、前記開口部に前記ハンダペーストを充填することを含む付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の電子部品の取り付け方法。
(付記5) 前記転写台に前記ハンダペーストを塗布することは、複数の前記ハンダのそれぞれに転写する前記ハンダペーストの体積と前記ハンダの総数を掛け算した総体積を前記開口部の面積で割り算して得られる値を高さとする前記開口部に前記ハンダペーストを充填することを含む付記4に記載の電子部品の取り付け方法。
(付記6) 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させることを特徴とするハンダペーストの転写方法。
(付記7) 前記転写台に前記ハンダペーストを塗布することは、前記ハンダペーストに対して濡れ性が低い表面層に前記ハンダペーストを塗布することを含むことを特徴とする付記6に記載に電子部品の取り付け方法。
(付記8) 前記ハンダペーストを前記ハンダに転写することは、前記加熱部で前記ハンダペーストを加熱した後に、前記転写台を加熱する工程を含むことを特徴とする付記6又は付記6に記載の電子部品の取り付け方法。
(付記9) 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品を加熱する加熱部と、前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布する転写台と、前記転写台上に配置され、前記ハンダペーストを塗布する領域を区画する開口部を有する枠と、前記電子部品を移動させる移動機構と、を含むことを特徴とする電子部品の取り付け装置。
(付記10) 前記転写台は、前記ハンダペーストに対して濡れ性が低い表面層と、前記ハンダペーストを加熱するヒータとを含むことを特徴とする付記1に記載に電子部品の取り付け方法。
1 取り付け装置(転写装置)
2 ICチップ(電子部品)
3 ハンダペースト
4 ヒータ装置(転写台)
6 移動機構
8 伝熱キャップ(加熱部)
10 ヒータ
15 表面層
16 枠
16A 開口部
43 ハンダボール
61 電子機器
62 プリント配線基板
71 ランド

Claims (5)

  1. 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、
    転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、
    前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、
    前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、
    前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させ、
    前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記ハンダを電子機器の基板に形成されたランド上に載置した後、前記加熱部による加熱を停止することを特徴とする電子部品の取り付け方法。
  2. 前記転写台に前記ハンダペーストを塗布することは、前記ハンダペーストに対して濡れ性が低い表面層上に前記ハンダペーストを塗布することを含むことを特徴とする請求項1に記載に電子部品の取り付け方法。
  3. 前記ハンダペーストを前記ハンダに転写することは、前記加熱部で前記ハンダペーストを加熱した後に、前記転写台を加熱する工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品の取り付け方法。
  4. 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品に、前記電子部品を加熱する加熱部を取り付け、
    転写台の上面に前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布し、
    前記ハンダを前記転写台上の前記ハンダペーストに接触させ、
    前記加熱部で前記ハンダを介して前記ハンダペーストを加熱して溶融させ、溶融した前記ハンダペースを前記ハンダに転写し、
    前記加熱部による前記ハンダペーストの加熱を継続しながら前記電子部品を前記転写台の上方から退避させ
    ることを特徴とするハンダペーストの転写方法。
  5. 半導体回路に電気的に接続されたハンダを複数有する電子部品を加熱する加熱部と、
    前記ハンダに転写するハンダペーストを所定の厚さで塗布する転写台と、
    前記転写台上に配置され、前記ハンダペーストを塗布する領域を区画する開口部を有する枠と、
    前記電子部品を移動させる移動機構と、
    を含むことを特徴とする電子部品の取り付け装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09312313A (ja) * 1996-05-24 1997-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd バンプ付チップの搭載方法
JPH10163624A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Sharp Corp 電子回路装置の製造方法、半田残渣均一化治具、金属ロウペースト転写用治具及び電子回路装置の製造装置
JP2003273165A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2006351901A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Hitachi Ltd 電子部品のバンプ形成方法および電子部品の基板への実装方法

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