JP2015219301A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスト部による揺動動作を実施できないような用紙搬送方向の長さが長い用紙が用いられた場合であっても、用紙の用紙幅方向の位置ずれを低減する。【解決手段】本発明の一態様では、用紙搬送方向の長さが所定長以上の用紙にトナー画像を転写する転写部と、用紙に転写されたトナー画像を定着させる定着部を備える。また、転写部の用紙搬送方向の上流側に配置されて、用紙の用紙幅方向の片寄り量を検出する片寄り検出部と、転写部と定着部との間に配置されて、転写部と定着部との間における用紙のループ量を検出するループ検出部を備える。さらに、用紙の片寄り量及びループ量に基づいて、定着部の送り速度を制御する制御部を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、用紙搬送方向の長さが長い用紙の用紙幅方向への片寄りを低減する画像形成装置に関する。
従来、レジスト部(レジストローラ対)に挟持された用紙を用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に揺動することで、用紙の用紙幅方向への片寄りを補正する画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、ローラ径のばらつきや熱膨張によるローラ径の変化、送り速度のばらつき等から生じる転写ローラと定着ローラとの間の送り速度差に起因する転写ずれ(用紙搬送方向の位置ずれ)を防止するため、転写ローラと該転写ローラの用紙搬送方向の下流側に配置された定着ローラとの間で用紙にループを形成し、送り速度差を吸収することで画像品質への影響を緩和する画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−22680号公報 特開2006−10722号公報
ところで、画像形成装置で用いられる用紙としてロール紙を供給する場合、ロール紙は途切れることがなく、レジスト部による揺動動作を実施することが難しい。また、ポスター用紙等の長尺紙を用いた場合にも、用紙の用紙搬送方向と平行な側端部の位置を規制する規制部材の存在により、レジスト部による揺動動作が実施できない場合がある。このように、ロール紙や長尺紙のような用紙長(用紙搬送方向の長さ)が長い用紙は、用紙幅方向の位置補正を実施することが困難である。
また、従来の画像形成装置においては、レジスト部による揺動動作で用紙の片寄りを補正済みであるから、転写部と定着部との間において用紙に形成するループ量の大きさは小さすぎずかつ大きすぎなければよく、厳密なものである必要はなかった。しかし、用紙の用紙長が長い場合には、用紙の斜行により用紙幅方向への位置ずれが生じると、この位置ずれがジョブの実行中に蓄積されていき、用紙幅方向の画像形成位置の変動(片寄り)として大きく現れる。ここで、用紙の斜行は、転写ローラと定着ローラとの間における用紙のループ量が大きくなることで、定着ローラへの進入角度がずれて用紙搬送方向の位置がばらつきやすくなることで生じる。
上記の状況から、レジスト部による揺動動作を実施できないような用紙搬送方向の長さが長い用紙が用いられた場合であっても、用紙の用紙幅方向の位置ずれ(片寄り)を低減できる手法が望まれていた。
本発明の一態様の画像形成装置は、用紙搬送方向の長さが所定長以上の用紙にトナー画像を転写する転写部と、この転写部により用紙に転写されたトナー画像を定着させる定着部とを備える。
また、転写部の用紙搬送方向の上流側に配置されて、用紙の用紙搬送方向と直交する方向における片寄りに応じた検出信号を出力する片寄り検出部と、転写部と定着部との間に配置されて、転写部と定着部との間において転写部と定着部の送り速度の差に応じて用紙に形成されるループに応じた検出信号を出力するループ検出部とを備える。
さらに、片寄り検出部から出力される検出信号に基づいて用紙の片寄り量を算出し、またループ検出部から出力される検出信号に基づいて用紙に形成されるループ量を算出し、用紙の片寄り量とループ量に応じて定着部の送り速度を制御する制御部を備える。
ここで、用紙搬送方向の長さ(用紙長)が所定長以上の用紙とは、その長さのために一般的なレジスト部による揺動動作を実施できないような用紙(長尺紙、ロール紙等)である。
上記構成では、転写部と定着部に挟持されている用紙の用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)の片寄り量と用紙に形成されるループのループ量に基づいて、定着部の送り速度が最適化される。それゆえ、転写部と定着部との間における用紙のループ量が調整され、用紙の用紙幅方向の位置ずれ(片寄り)が低減される。
本発明によれば、レジスト部による揺動動作を実施できないような用紙搬送方向の長さが長い用紙が用いられた場合であっても、用紙の用紙幅方向の位置ずれ(片寄り)を低減できる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。 一実施の形態に係る画像形成装置の各部のハードウェア構成を示すブロック図である。 2次転写部と定着部との間における用紙のループ量と転写ずれ及び斜行の発生率との関係を示すグラフである。 片寄り検知センサを用いて検出される用紙の片寄り量の許容範囲の説明図である。 ループ検知センサを用いて検出される用紙のループ量の許容範囲の説明図である。 画像形成装置による定着部の送り速度制御のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明や各図において、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
<一実施の形態>
[画像形成装置の構成例]
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概要について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80とを有する。画像形成装置1には、ロール紙供給装置90が接続されている。
原稿搬送部10は、原稿Gがセットされる原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12及び搬送ドラム13によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14及び原稿排出ローラ15は、複数のローラ12及び搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
また、画像読取部30は、画像読取制御部36を有している。画像読取制御部36は、A/D変換によって作成された画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施して、RAM103(図2参照)に格納する。なお、画像データは、画像読取部30から出力されるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したものであってもよい。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙のサイズや種類に応じて複数設けられている。この用紙は、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置を有する2次転写部70に搬送される。つまり、搬送部23は、給紙部21から給紙された用紙を2次転写部70へ搬送する機能を果たし、用紙を搬送する搬送経路を形成している。用紙収納部20の内部には、給紙部21により送り出される用紙Sの用紙幅方向の位置を規制するサイド規制板20rが設けられている。なお、用紙収納部20の近傍に、不図示の手差部を設けてもよい。この手差部からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。手差部にサイド規制板20rと同様の機能を持つ規制板を設けてもよい。図1においては、給紙部21により給紙される用紙にSの符号を付している。
搬送部23には、レジストローラ対により用紙を挟持した状態で用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に揺動し、用紙の用紙幅方向における用紙の位置を矯正するレジスト部22が設けられている。レジスト部22は、用紙搬送方向の長さが所定長以上の用紙(長尺紙やとロール紙)が搬送されてきた場合には、レジストローラ対の圧着を解除して揺動を行わない。
また、レジスト部22の用紙搬送方向下流には、片寄り検知センサ61(片寄り検出部の一例)が設けられている。片寄り検知センサ61は、搬送される用紙の用紙幅方向における基準位置(例えば搬送路における用紙幅方向の中央)からの変位量を検知する。片寄り検知センサ61は、用紙の用紙搬送方向と平行な一側端部の位置を周期的に読み取る。少なくとも1枚の用紙について1箇所以上の位置を読み取るものとする。この片寄り検知センサ61が読み取った位置情報に基づいて、レジスト部22のレジストローラ対による用紙の揺動方向と揺動量が決定される。
この片寄り検知センサ61には、複数の光電変換素子を用紙幅方向に沿って直線状に配列したラインセンサ、又は光電変換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサが使用される。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用できる。
画像読取部30と用紙収納部20との間には、画像形成部40と、中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー画像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンタのトナー画像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー画像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー画像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによって回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、画像読取部30により生成された画像データ又は外部装置から送信された画像データ等に基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行うことにより、感光体41上にスポット形状の静電潜像を形成する。
現像部44は、例えばトナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いて、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー画像が形成される。
なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト50に転写される。中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、複数のローラに掛け渡されている。この中間転写ベルト50は、不図示の駆動モータで感光体41の回転(移動)方向とは逆方向に回転駆動する。
クリーニング部45は、トナー画像が中間転写ベルト50に転写された後に、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性の電圧を印加することで、感光体41上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト50に1次転写する。
そして、中間転写ベルト50が回転駆動することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー画像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー画像が重なり合いカラーのトナー画像が形成される。
また、中間転写ベルト50には、ベルトクリーニング装置53が対向している。このベルトクリーニング装置53は、用紙へのトナー画像の転写を終えた中間転写ベルト50の表面を清掃する。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の用紙搬送方向下流には、2次転写部70が配置されている。2次転写部70は、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー画像を用紙に2次転写する。
2次転写部70は、2次転写ローラ71を有している。2次転写ローラ71は、中間転写ベルト50を挟んで対向ローラ52に圧接されている。2次転写ローラ71と中間転写ベルト50が接触する部分は、2次転写ニップ部72となる。この2次転写ニップ部72が、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー画像を用紙に転写する転写位置である。
2次転写部70における用紙の排出側には、定着部80が設けられている。この定着部80は、用紙を加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙に定着させる。定着部80は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ81及び定着下ローラ82で構成されている。定着上ローラ81及び定着下ローラ82は、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ81と定着下ローラ82とが接する位置には、圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ81の内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラ81の外周部が温められる。そして、定着上ローラ81の熱が用紙へ伝達されることにより、用紙上のトナー画像が熱定着される。
用紙は、2次転写部70によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ81と向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙には、定着上ローラ81と定着下ローラ82とによる加圧と、定着上ローラ81の熱による加熱が行われる。
2次転写部70と定着部80に挟持された用紙には、2次転写部70と定着部80の送り速度の差に応じてループが形成される。定着部80の送り速度(定着上ローラ81と定着下ローラ82の回転速度)が変化すると、2次転写部70と定着部80との間に挟持された用紙に形成されるループの大きさ(ループ量)が変化する。ループ量は、例えば「2次転写部70と定着部80に挟持された用紙に形成されるループの長さ」と、「2次転写部70と定着部80との間の用紙搬送路長」の差分で表すことができる。あるいは「2次転写部70と定着部80との間の用紙搬送路」に対する「2次転写部70と定着部80に挟持された用紙に形成されるループの高さ」が高いと言い換えることもできる。用紙に形成されるループが大きいほど、ループ長が大きくなる。
2次転写部70と定着部80との間には、用紙に形成されたループの大きさに応じた検出信号を出力するループ検知センサ62(ループ検出部の一例)が設けられている。ループ検知センサ62としては、例えば圧力センサが用いられる。圧力センサは、用紙に形成されたループ(例えば下向きのループ)が当接した場合にその押圧力を検出する。またループ検知センサ62として、例えば特許文献2に開示された検知装置を用いてもよい。この検知装置は、一体として構成されるアーム状のアクチュエータと、回転軸を挟んで反対側に位置する扇状の遮光板を有する。このアクチュエータと遮光板は、搬送路の側方の壁面に接して設けられた回転軸を中心に回転するように構成されている。用紙のループがアクチュエータに当接するとアクチュエータが回転し、このアクチュエータの回転に伴って回転する遮光板の回転角に基づいて用紙のループ量が算出される。
定着部80の用紙搬送方向下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙の搬送路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成における画像形成面を上方に向けて排紙するフェースアップ排紙を行う場合に、用紙を直進させる。これにより、用紙は、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成における画像形成面を下方に向けて排紙するフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙を下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙を下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、表裏が反転されて画像形成面が下方に向いた用紙は、一対の排紙ローラ25によって排紙される。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙を下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び2次転写部70の転写位置へ送られる。
一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙を折ったり、用紙に対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
[ロール紙供給装置の構成例]
ロール紙供給装置90は、ロール紙送り出し部91及び排出ローラ92を有する。ロール紙送り出し部91は、所定幅のロール紙が巻回された芯部に嵌挿される回転軸部と、該回転軸部を回転させるモータ等の回転駆動部を有し、ロール紙Rを所定速度で送り出す。送り出されたロール紙Rは、排出ローラ92によりロール紙供給装置90の排出口から排出され、画像形成装置1へ供給される。ロール紙供給装置90から画像形成装置1へ供給されたロール紙Rは、搬送部23により2次転写部70、定着部80へ順に搬送される。ロール紙送り出し部91と排出ローラ92との間には、送り出されるロール紙Rの用紙幅方向の位置を規制するサイド規制板93が設けられている。
なお、ロール紙供給装置90の内部でロール紙Rの搬送に用いられるローラは、排出ローラ92に限られないことは勿論である。また、例えばロール紙送り出し部91と排出ローラ92との間に、ジョブ情報に基づいてロール紙Rを用紙搬送方向の所定の長さで切断するカッター部を設けてもよい。また、画像形成装置1から排出されるロール紙Rを巻き取って収納するロール紙収納装置を設けてもよい。以下の説明では、用紙収納部20から供給される用紙、ロール紙供給装置90から供給されるロール紙、手差部から供給される用紙を区別しない場合には「用紙」と総称する。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、画像形成装置1の制御系について、図2を参照して説明する。
図2は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
画像形成装置1は、図2に示すように、例えばCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103と、を有する。さらに、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)104と、操作表示部105を有する。なお、ROM102としては、例えば、電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。ROM102とHDD104は、記憶部の一例である。
CPU101は、制御部の一例であり、ROM102、RAM103、HDD104及び操作表示部105にそれぞれシステムバス107を介して接続され、装置全体を制御する。また、CPU101は、画像読取部30、画像処理部106、画像形成部40、2次転写部70、定着部80、給紙部21、搬送部23に、システムバス107を介して接続されている。また、CPU101は、システムバス107を介して、片寄り検知センサ61、ループ検知センサ62に、接続されている。さらに、CPU101は、システムバス107及び不図示のインターフェース部を介して、ロール紙供給装置90のロール紙送り出し部91と接続している。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿の画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号をCPU101に出力する。
画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例であるPC(パーソナルコンピュータ)120から送信される画像データは、画像処理部106に送られ、画像処理される。画像処理部106は、受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。
画像形成部40は、画像処理部106によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて露光部43による感光体41への露光及び現像部44による現像等を行い、用紙に転写される画像を形成する。
片寄り検知センサ61は、搬送される用紙の用紙幅方向における基準位置からの変位量に応じた検出信号を出力する。CPU101は、片寄り検知センサ61から出力された検出信号から用紙の用紙幅方向における片寄り量を算出する。CPU101は、この片寄り量が所定値と比較して大きい場合には、操作表示部105にエラー表示を行う。音声を用いてエラー通知をしてもよい。
ループ検知センサ62は、2次転写部70と定着部80との間で用紙に形成されたループの大きさに応じた検出信号を出力する。CPU101は、ループ検知センサ62から出力された検出信号から、2次転写部70と定着部80との間で用紙に形成されたループのループ量を算出する。そして、CPU101は、用紙の片寄り量とループ量に応じて、定着部80の送り速度を切り替え、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量を調整する。また、CPU101は、ループ量が小さすぎる場合又は大きすぎる場合には、操作表示部105にエラー表示を行う。
ロール紙送り出し部91は、CPU101の制御の下で、回転駆動部により回転軸部を中心に回転駆動し、ロール紙Rを画像形成装置1へ向けて送り出す。
通信部108は、例えば外部の情報処理装置であるPC120から送信されるジョブ情報を、通信回線を介して受け取る。そして、受け取ったジョブ情報を、システムバス107を介してCPU101に送る。
なお、本実施の形態では、外部装置としてパーソナルコンピュータを適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置としては、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
[用紙のループ量と転写ずれ/斜行の発生率]
図3は、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量と転写ずれ及び斜行(片寄り)の発生率との関係を示すグラフである。図3の横軸は2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量[mm]、縦軸は転写ずれ及び斜行の発生率[%]を示す。用紙の斜行(片寄り)には、用紙搬送方向と用紙の進入角度が異なる場合、進入角度は正確であっても用紙の用紙幅方向の位置がずれている場合、用紙が蛇行する場合が含まれる。仮に、転写ローラと定着ローラ間における用紙のループをなくし、恒常的に定着ローラが用紙を引っ張る形態とすると、用紙の斜行は改善されるが転写ずれが生じてしまう。
ここで、本実施の形態で制御対象とする用紙は、レジスト部22による揺動動作を実施できないような用紙であり、用紙搬送方向の長さが所定長以上のものである。所定長とは、例えば2次転写部70の2次転写ニップ部72に用紙の前端が位置するときに、用紙の後端が用紙収納部20のサイド規制板20rに掛かるような長さである。なお、図1では、説明の都合により、用紙収納部20に収納可能な用紙の長さが、2次転写ニップ部72からサイド規制板20rまでの長さと比較して短くなっている。
図3に曲線95a,95bで示すように、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量が大きいほど、用紙の斜行が発生しやすくなる。ただし、斜行の発生率は、用紙やその他の条件によってばらつきが大きい。一方、太線の曲線96で示すように、転写ずれは、ループ量が大きい場合と小さい場合の両方で発生する。画像形成装置1は、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量を、両矢印97で示す転写ずれと斜行の両方の発生率が低い範囲になるように調整する。両矢印97で示される範囲は、通常モードに対応する。通常モードでは、用紙の片寄り量がその用紙の片寄り量に対する許容値(後述する第2の閾値)未満であって、用紙のループ量がその用紙のループ量に対する第1の閾値以上かつ第2の閾値未満であるときに2次転写が行われる。
本実施の形態では、ループ量の許容幅を拡大する優先モードを設定することができる。優先モードには、片寄りがない又は小さい状態を優先して2次転写を実行する「片寄りなし優先モード」と、転写ずれがない又は小さい状態を優先して2次転写を実行する「転写ずれなし優先モード」がある。
片矢印98で示される範囲は、片寄りなし優先モードに対応している。例えば、片寄りなし優先モードでは、片矢印98で示すように用紙のループ量が小さくなる方向に許容幅が拡大される。それにより、用紙のループ量が小さくなって転写ずれの発生率が高くなるものの、斜行(片寄り)の発生率は低い状況で2次転写が行われる。
また、片矢印99で示される範囲は、転写ずれなし優先モードに対応している。例えば、転写ずれなし優先モードでは、片矢印99で示すように用紙のループ量が大きくなる方向に許容幅が拡大される。それにより、用紙のループ量が大きくなって斜行(片寄り)の発生率が高くなるものの、転写ずれの発生率は低い状況で2次転写が行われる。
画像形成装置1では、ユーザは操作表示部105を操作して、通常モード(両矢印97に限定された制御範囲)、片寄りなし優先モード(両矢印97を片矢印98の方向に拡大した制御範囲)及び転写ずれなし優先モード(両矢印97を片矢印99の方向に拡大した制御範囲)のいずれかを選択することができる。これらのモードの選択は、例えば画像形成装置ごと、あるいはジョブごとに行われる。例えば、初期設定では通常モードとしておき、その後ユーザが所望のモードを選択してもよい。なお、片寄りなし優先モード及び転写ずれなし優先モードを重複して選択してもよい。
[用紙の片寄り量と許容範囲]
図4は、片寄り検知センサ61を用いて検出される用紙の片寄り量の許容範囲を示す。
片寄り初期値63は、用紙が定着部80の定着ニップ部に到達する前に片寄り検知センサ61によって検出される、用紙の用紙幅方向における基準位置からの変位量である。ジョブ実行中の用紙の用紙幅方向における片寄り量は、この片寄り初期値63を基準とする変位量として求められる。本実施の形態では、用紙の片寄り量と閾値との関係に応じて、以下に示すように画像形成装置1の動作が分けられている。
・片寄り量が0〜±Xmm未満(第1の閾値未満)の場合:
補正の不要な範囲である(両矢印64に相当)。ジョブを継続する。
・±Xmm以上〜±Ymm未満(第1の閾値以上かつ第2の閾値未満)の場合:
両矢印64と両矢印65との差分である。両矢印65は規格の範囲を表す。定着部80の送り速度を上げ、斜行に対する補正を実行する。
・±Ymm以上(第2の閾値以上)の場合:
エラー範囲である(片矢印66に相当)。片寄り量が許容値以上であるため、エラー通知後にジョブを終了する。ここで、本実施の形態では、転写ずれなし優先モードを選択してジョブを継続することが可能である。
[用紙のループ量と許容範囲]
図5は、ループ検知センサ62を用いて検出される用紙のループ量の許容範囲を示す。
本実施の形態では、2次転写部70と定着部80との間における用紙(図5ではロール紙R)のループ量と閾値との関係に応じて、以下に示すように画像形成装置1の動作が分けられている。
・ループ量がAmm未満(第1の閾値未満)の場合:
定着部80が用紙を引っ張る形態となり転写ずれが発生するため、エラー通知後にジョブを終了する。ここで、本実施の形態では、片寄りなし優先モードを選択してジョブを継続することが可能である。
・Amm以上〜Bmm未満(第1の閾値以上かつ第2の閾値未満)の場合:
転写ずれの発生なし。ジョブを継続する。
・Bmm以上(第2の閾値以上)の場合:
用紙にループ空間より大きなループが形成される。定着部80が用紙を押し戻すもしくは停止するような状態となり転写ずれが発生する。大きな片寄りが発生することが推定されるため、ループ量が許容値以上であるためジョブを終了する。
[定着部の送り速度の制御]
以下、図6を参照して画像形成装置1の動作を説明する。
図6は、画像形成装置1における定着部80の送り速度制御のフローチャートである。このフローチャートは、図4及び図5を用いて説明した画像形成装置1の動作を反映している。CPU101は、ROM102に記録されたプログラムを実行することで、図6に示す処理を実現する。
まず、画像形成装置1のCPU101は、操作表示部105から入力される操作信号又は通信部108を介してPC120から送信されるジョブ情報に基づき、画像形成に係るジョブ開始を検知する。CPU101は、このジョブ情報に、用紙搬送方向の長さが所定長を超える用紙に画像を形成する指令が含まれる場合に、以降の処理を実行する。本フローチャートの処理は、レジスト部22及び搬送ローラ等における圧着が解除された状態で実行される。
まず、CPU101は、画像形成に係るジョブ開始を検知すると、片寄り検知センサ61による片寄り量の測定を開始する(ステップS1)。ここで、片寄り検知センサ61は、用紙が定着部80の定着ニップ部に到達する前の片寄り量(片寄り初期値)を検出する。この片寄り初期値は、RAM103に記憶される(ステップS2)。
次に、CPU101は、2次転写部70と定着部80との間に設けられたループ検知センサ62がオン状態である(動作している)ことを確認する(ステップS3)。定着部80の定着ニップ部に進入する前もしくは進入した時点の用紙は、自重により撓んでいる。ループ検知センサ62は、少なくともこの自重による撓みのループ量を検知できる最低感度を有している。したがって、ジョブ開始直後において、ループ検知センサ62から何らかの検出信号が得られたならば、2次転写部70と定着部80との間に用紙が存在し、かつループ検知センサ62が動作していることになる。反対に、ループ検知センサ62から検出信号が得られない場合には、2次転写部70と定着部80との間に用紙が存在しない又はループ検知センサ62が動作していないことになる。なお、最低感度は、少なくともループ量に対する第1の閾値(Amm)(図5及びその説明を参照)以下であればよい。以降の説明では、「最低感度<第1の閾値(Amm)」とする。
次に、CPU101は、片寄り検知センサ61を用いて検出された用紙の用紙幅方向における片寄り量の絶対値がXmm(片寄り量に対する第1の閾値:図4及びその説明を参照)未満であるか否かを判定する(ステップS4)。そして、CPU101は、用紙の片寄り量の絶対値がXmm未満である場合にはステップS5に進み、用紙の片寄り量の絶対値がXmm未満ではない場合にはステップS12に進む。片寄りループ量の絶対値がXmm未満ではない状態は、定着部80の送り速度が遅いもしくは速いとは言えない状態である。
ステップS4において用紙の片寄り量の絶対値がXmm未満である場合には(ステップS4のYES)、CPU101は、ループ検知センサ62を用いて検出された、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量がAmm(第1の閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS5)。そして、CPU101は、ループ量がAmm以上である場合にはステップS6に進み、ループ量がAmm以上ではない場合にはステップS7に進む。ループ量がAmm以上ではない状態は、定着部80の送り速度が速い状態である。なお、図6では、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量を、「定着ループ量」と記している。
ステップS5において用紙のループ量がAmm以上である場合には(ステップS5のYES)、CPU101は、ジョブが終了であるか否かを判定する(ステップS6)。CPU101は、ジョブの終了を示す信号を受信した場合に、ジョブが終了であると判定する。CPU101は、ジョブが終了であると判定した場合には(ステップS6のYES)、本フローチャートの処理を終了する。一方、CPU101は、ジョブが終了ではないと判定した場合には(ステップS6のNO)、ステップS4に戻る。
次に、ステップS5において用紙のループ量がAmm以上ではない場合には(ステップS5のNO)、CPU101は、現在のモードが片寄りなし優先モードであるか否かを判定する(ステップS7)。CPU101は、片寄りなし優先モードが選択されている場合にはステップS8に進み、片寄りなし優先モードが選択されていない場合にはステップS11に進む。このステップS7における片寄り量の絶対値がXmm未満と小さく、かつループ量がAmm以上ではない状態は、用紙の片寄りは少ないがループが小さく転写ずれが大きい。よって、片寄りなし優先モードでは、転写ずれを許容しつつ、片寄りの少ない状態で転写が行われる。
ステップS7において片寄りなし優先モードが選択されている場合には(ステップS7のYES)、CPU101は、ループ検知センサ62から検出信号が所定時間出力されないオフ状態であることを許容する(ステップS8)。本実施の形態では、用紙のループ量がAmm(第1の閾値)未満である場合には、ループ検知センサ62から検出信号が出力されず、ループ検知センサ62はオフ状態であると判断される。このとき、CPU101は、用紙のループ量がAmm未満であっても、エラーと判断しない。所定時間については、ユーザが操作表示部105を操作して任意に設定することが可能である。
CPU101は、ループ検知センサ62がオフ状態であることを許容している間に、定着部80の送り速度(定着上ローラ81及び定着下ローラ82の回転速度)を一定時間低下させる(ステップS9)。この一定時間は、例えば、出荷前の実験又はシミュレーション等に基づいて予め決定され、ROM102に保存される。CPU101は、一定時間の値をROM102から読み出し、所定の低下幅で定着部80の送り速度を低下させる。なお、送り速度の低下幅は予めROM102に保存されているが、ユーザが送り速度の低下幅を自由に選択できるようにしてもよい。このように定着部80の送り速度を一定時間低下させることで、ループ量が少ない状態(ステップS5,S14のNO)から徐々にループ量が増えていく。
次に、CPU101は、ループ検知センサ62がオン状態であるか否かを判定する(ステップS10)。本実施の形態では、CPU101は、用紙のループ量がAmm以上であるときにループ検知センサ62から検出信号を受信してオン状態であると判定する。そして、CPU101は、ループ検知センサ62がオン状態である場合にはステップS4に戻り、ループ検知センサ62がオン状態ではない場合にはステップS11に進む。
上述したステップS4において用紙の片寄り量の絶対値がXmm未満ではない場合には(ステップS4のNO)、CPU101は、用紙の片寄り量の絶対値がYmm(片寄り量に対する第2の閾値)未満であるか否かを判定する(ステップS12)。そして、CPU101は、用紙の片寄り量の絶対値がYmm未満である場合にはステップS13に進み、用紙の片寄り量の絶対値がYmm未満ではない場合にはステップS15に進む。片寄り量の絶対値がYmm未満であるとき、用紙の片寄りは規格の範囲内である。
ステップS12において用紙の片寄り量の絶対値がYmm未満である場合には(ステップS12のYES)、CPU101は、定着部80の送り速度(定着上ローラ81及び定着下ローラ82の回転速度)を一定時間増加させる(ステップS13)。2次転写部70と定着部80との間における用紙の片寄り量が(規格の範囲内で)大きい場合には、定着部80の送り速度が遅い(ループ量が大きい)ことが推測される。そこで、CPU101は、定着部80を用紙のループ量が小さくなる方向に動作させる、すなわち、定着部80の送り速度を上げる。
上記の一定時間は、ステップS9の場合と同様に、例えば、出荷前の実験又はシミュレーション等に基づいて予め決定され、ROM102に保存される。CPU101は、一定時間の値をROM102から読み出し、所定の増加幅で定着部80の送り速度を増加させる。なお、ステップ13における一定時間とステップS9における一定時間は、それぞれ個別に決定されるものであるが、同一の時間であってもよい。また、送り速度の増加幅は予めROM102に保存されているが、ユーザが送り速度の増加幅を自由に選択できるようにしてもよい。
次に、CPU101は、ループ検知センサ62の検出結果に基づいて、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量がAmm(第1の閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS14)。そして、CPU101は、ループ量がAmm以上である場合にはステップS4に戻り、ループ量がAmm以上ではない場合にはステップS7に進む。
上述したステップS12において用紙の片寄り量の絶対値がYmm未満ではない場合には(ステップS12のNO)、CPU101は、現在のモードが転写ずれなし優先モードであるか否かを判定する(ステップS15)。CPU101は、転写ずれなし優先モードが選択されている場合にはステップS16に進み、転写ずれなし優先モードが選択されていない場合にはステップS11に進む。
ステップS15において転写ずれなし優先モードが選択されている場合には(ステップS15のYES)、CPU101は、用紙の所定のループ量により生じる用紙の片寄りを許容する(ステップS16)。
次に、CPU101は、ループ検知センサ62の検出結果に基づいて、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量がBmm(第2の閾値)未満であるか否かを判定する(ステップS17)。そして、CPU101は、ループ量がBmm未満である場合にはステップS18に進み、ループ量がBmm未満ではない場合にはステップS11に進む。
ステップS17において用紙のループ量がBmm未満である場合には(ステップS17のYES)、CPU101は、ジョブが終了であるか否かを判定する(ステップS18)。CPU101は、ジョブが終了であると判定した場合には(ステップS18のYES)、本フローチャートの処理を終了する。一方、CPU101は、ジョブが終了ではないと判定した場合には(ステップS18のNO)、ステップS16に戻る。
CPU101は、ループ検知センサ62がオン状態ではない場合(ステップS10のNO)、現在のモードが片寄りなし優先モードではない場合(ステップS7のNO)、また転写ずれなし優先モードではない場合には(ステップS15のNO)、操作表示部105に例えば“ジャム”と表示し、許容範囲を超えたエラー状態であることをユーザに通知する(ステップS11)。ステップS10のNOの場合にはループ量が少ないためにエラーであり、ステップS7のNOの場合にはループ量が小さく優先モードではないためエラーであり、ステップS15のNOの場合には片寄り量が大きく優先モードでないためエラーと判定する。この処理を実行後、CPU101は、本フローチャートの処理を終了する。
上述した実施の形態によれば、レジスト部22による揺動動作を実施できないような用紙搬送方向の長さが長い用紙(長尺紙、ロール紙等)を用いた場合に、2次転写部70と定着部80との間に位置する用紙の用紙幅方向の片寄り量とループ量に基づいて、定着部80の送り速度が最適化される。これにより、2次転写部70と定着部80との間における用紙のループ量が調整され、用紙の用紙幅方向の位置ずれ(片寄り)が低減される。
また、本実施の形態では、用紙が2次転写部70と定着部80との間に位置する場合に、該用紙の用紙幅方向の片寄り量が(規格の範囲内)大きいときには、定着部80の送り速度が遅い(ループ量が多い)として、定着部80の送り速度を速める。これにより、用紙のループ量が少なくなり、用紙の用紙幅方向の位置ずれ(片寄り)が低減される。
また、本実施の形態では、転写ずれに対して一定の範囲内で変動を許容する片寄りなし優先モード、及び斜行(片寄り)に対して一定の範囲内で変動を許容する転写ずれなし優先モードをユーザが適宜選択することができる。これにより、ユーザの希望に応じて、片寄りがない又は小さい状態を優先して(片寄りなし優先モード)、又は、転写ずれがない又は小さい状態を優先して(転写ずれなし優先モード)、2次転写を実行することができる。
<変形例>
上述した一実施の形態において、画像形成装置1が中間転写ベルト50を有する構成を例示したが、例えば、感光体41に現像されたトナー画像を直接用紙に転写する構成でもよい。即ち、本発明は、未定着のトナー画像を用紙に転写する転写部とこのトナー画像を用紙に定着する定着部を備え、用紙搬送方向の長さが所定長より長い用紙(長尺紙、ロール紙等)に画像を形成する画像形成装置に適用可能である。
また、上述した図3のフローチャートにおいて、ループ検知センサ62の最低感度について「最低感度<第1の閾値(Amm)」の関係を有すると説明したが、「最低感度=第1の閾値(Amm)」でもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明した。しかしながら、上記実施の形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1…画像形成装置、 20r…サイド規制板、 40…画像形成部、 61…片寄り検知センサ、 62…ループ検知センサ、 70…2次転写部、 80…定着部、 90…ロール紙供給装置、 91…ロール紙送り出し部、 93…サイド規制板、 101…CPU、 102…ROM、 103…RAM、 R…ロール紙、S…用紙

Claims (7)

  1. 用紙搬送方向の長さが所定長以上の用紙にトナー画像を転写する転写部と、
    前記転写部により前記用紙に転写された前記トナー画像を定着させる定着部と、
    前記転写部の用紙搬送方向の上流側に配置されて、前記用紙の前記用紙搬送方向と直交する方向における片寄りに応じた検出信号を出力する片寄り検出部と、
    前記転写部と前記定着部との間に配置されて、前記転写部と前記定着部との間において前記転写部と前記定着部の送り速度の差に応じて前記用紙に形成されるループに応じた検出信号を出力するループ検出部と、
    前記片寄り検出部から出力される前記検出信号に基づいて前記用紙の片寄り量を算出し、また前記ループ検出部から出力される検出信号に基づいて前記用紙に形成されるループ量を算出し、前記用紙の片寄り量と前記ループ量に応じて前記定着部の送り速度を制御する制御部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記用紙の片寄り量に対する第1の閾値と、該第1の閾値より大きな第2の閾値とを記憶する記憶部を、更に備え、
    前記制御部は、前記ループ検出部から前記検出信号が出力され、かつ、前記用紙の片寄り量が前記用紙の片寄り量に対する前記第1の閾値以上であって前記第2の閾値未満である場合には、前記定着部の送り速度を一定時間上げる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙のループ量が前記用紙のループ量に対する前記第1の閾値未満であるときに前記用紙の片寄りがない又は小さい状態を優先して前記転写部による転写を実行する片寄りなし優先モードを備えた
    請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記片寄りなし優先モードにおいて前記ループ検出部から前記検出信号が所定時間出力されないことを許容した後、前記定着部の送り速度を一定時間下げる
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記ループ検出部から前記検出信号が出力され、かつ、前記用紙の片寄り量が前記用紙の片寄り量に対する前記第2の閾値以上であるときに、前記用紙の用紙搬送方向の位置ずれがない又は小さい状態を優先して前記転写部による転写を実行する転写ずれなし優先モードを備えた
    請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記片寄りなし優先モードにおいて前記定着部の送り速度を一定時間下げた後に、前記用紙のループ量が前記用紙のループ量に対する前記第1の閾値未満である場合には、エラー通知を行う
    請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記転写ずれなし優先モードにおいて前記用紙に形成されたループにより生じる前記用紙の片寄りを許容して前記転写部による転写を行った後に、前記用紙のループ量が前記用紙のループ量に対する前記第2の閾値以上である場合には、エラー通知を行う
    請求項5に記載の画像形成装置。
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