JP2015218835A - 産業用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速回転化による発熱を抑制して軸受の耐久性を損ねることなく、軸受回転トルク増大を抑制した駆動装置を提供する。【解決手段】回転軸と前記回転軸を指示する軸受を縦型配置に備える駆動装置であって、前記軸受の軸方向下方より軸受摺動部に対して潤滑剤を噴射する給油ノズルと、前記軸受軸方向上方に前記軸受内に給油された潤滑剤を排出する排出穴と、を設けた給排油装置を備え、前記排出穴の入口部分に設けた油溜まり溝と、前記軸受軸方向上方にて前記軸受の摺動部を覆うとともに、前記回転軸の回転に同期しながら前記軸受より排出される潤滑剤を前記排出穴へ導くガイド板を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ガスタービンエンジンや非常用排水ポンプなどの産業用駆動装置に関し、特に回転軸及び回転軸を支持している転がり軸受が、縦型に配置されている産業用駆動装置に関するものである。
従来から、縦型配置のガスタービンエンジン、非常用排水ポンプなどの産業用駆動装置(以下、駆動装置と称する。)においては、高効率化、高出力化の要求から、タービン軸やポンプ軸などの回転軸の高速回転化が求められていた。しかしながら高速回転化によって回転軸を支持する軸受の発熱の問題が重要な課題となっていた。これを解決する手段として、例えば図5に示す特許文献1においては、軸受40の潤滑方法にオイル潤滑方式を採用した技術がある。これは、給油装置50に設けた給油ノズル52から軸受の内輪41外周面、転動体44及び外輪42内周面の軸受の摺動面に対して潤滑剤を噴射する。軸受の摺動面で適宜潤滑した後、外輪42に設けた排油溝42aへ潤滑剤を排出する構造であるため、図示しない軸の高速回転による軸受の攪拌抵抗による過度の発熱を抑制している。
しかしながら、特許文献1の構造を採用した縦型配置の駆動装置においては、装置内の他部品によるオイルミスト等が回転軸を支持する軸受などに上方から降り注ぎ、軸受上にオイルが溜まる。このオイル溜まりが軸受回転の攪拌抵抗及び発熱源となり、軸受の耐久性に影響するとともに、軸受の回転トルクが増大する懸念があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速回転化による発熱を抑制して軸受の耐久性を損ねることなく、余分なオイルを捕集・排出して軸受回転トルク増大を抑制した駆動装置を提供することにある。
そこで上記の課題を解決するために、本発明は、回転軸と前記回転軸を指示する軸受を縦型配置に備える駆動装置であって、前記軸受の軸方向下方より軸受摺動部に対して潤滑剤を噴射する給油ノズルと、前記軸受軸方向上方に前記軸受内に給油された潤滑剤を排出する排出穴と、を設けた給排油装置を備え、前記排出穴の入口部分に設けた油溜まり溝と、前記軸受軸方向上方にて前記軸受の摺動部を覆うとともに、前記回転軸の回転に同期しながら前記軸受より排出される潤滑剤を前記排出穴へ導くガイド板を備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置によれば、軸受に給排油装置を備えたので軸受の高速化に際しても、発熱を抑制出来て、軸受の耐久性を確保できる。また、軸受の摺動部を覆うように前記軸受の軸方向上方においてガイド板を設けるとともに、余分なオイルを捕集・排出するために排出穴の入口に油溜まり溝を設けたので、潤滑剤過多による軸受回転トルクの増大と軸受の発熱を抑制することができる。
以下、本発明の第一の実施形態に係る駆動装置について図面を参照しながら説明する。 図1に示すように、ガスタービンエンジンや非常用排水ポンプなどの駆動装置1の回転軸周辺は、回転軸2が軸受3を介して駆動装置1のハウジング内に縦型に配置されている。
前記軸受3は、外輪3aと、内輪3bと、前記外輪と前記内輪間にあって前記外輪と前記内輪とを相対回転可能にさせる複数の転動体3cとを備えている。また、前記軸受3の軸方向下方には、前記転動体3cに潤滑剤を供給する給油ノズル4が設けられ、前記軸受3の軸方向上方には、軸受3に供給された潤滑剤を排出させる排出穴5が設けられている。
また、軸受軸方向上方の回転軸にはガイド板6が取り付けられており、軸受の内輪や転動体及び外輪の一部などの軸受摺動部が覆われている。更に、排出穴5の入口部分に油溜まり溝5aを設けている。この構成により、軸受軸方向上方より駆動装置1の他部品に起因するオイルミスト等が軸受摺動部に降り注ぐことを防止し、ガイド板6に付着したオイルミスト等を前記回転軸2に取り付けられているガイド板6の遠心力により前記排出穴5へ向けて振り飛ばすとともに、振り飛ばされたオイルミスト等を前記油溜まり溝5aによって確実に捕集・排出することができる。
また、ガイド板6の軸受に対向する面6aを排出穴へ向け傾斜させることにより、軸受より排出される潤滑剤を効果的に軸受外に排出することが可能となる。
次に本発明の第二の実施形態に係る駆動装置について図面を参照しながら説明する。図2に示すように、ガスタービンエンジンや非常用排水ポンプなどの駆動装置1の回転軸周辺は、回転軸2が軸受13を介して駆動装置1のハウジング内に縦型に配置されている。
前記軸受13は、外輪13aと、内輪13bと、前記外輪と前記内輪間にあって前記外輪と前記内輪とを相対回転可能にさせる複数の転動体13cと、前記転動体を保持する保持器13dと、を備えている。また、前記軸受13の軸方向下方には、前記転動体13cに潤滑剤を供給する給油ノズル4が設けられ、前記軸受13の軸方向上方には、軸受13に供給された潤滑剤を排出させる排出穴5が設けられている。
さらに、前記軸受の軸方向上面より前記保持器13dの端部を突出させるとともに、前記保持器13dの端部に内輪側から外輪側へ向かうにつれて軸受軸方向上方に向かって傾斜する傾斜面13eを設けられている。更に、排出穴5の入口部分に油溜まり溝5aを設けている。この構成により、軸受軸方向上方より降り注ぐ駆動装置1の他部品に起因するオイルミストを、内輪の遠心力により前記排出穴5へ振り飛ばすとともに、振り飛ばされたオイルミスト等を前記油溜まり溝5aによって確実に捕集・排出することができる。
また、軸受13の内部へ潤滑油を供給する給油ノズル4を、前記保持器の傾斜部13eとは軸受13を挟んで逆側である軸方向下方側に配したので、軸受13に対して適量の潤滑剤を供給できるとともに、給油ノズル4より軸受内部へ供給された潤滑剤を保持器13dの傾斜面13eの遠心力によって効率的に排出穴へ導くことができる。
次に本発明の第三の実施形態に係る駆動装置について図面を参照しながら説明する。 図3に示すように、ガスタービンエンジンや非常用排水ポンプなどの駆動装置1の回転軸周辺は、回転軸2が軸受23を介して駆動装置1のハウジング内に縦型に配置されている。
前記軸受23は、外輪23aと、内輪23bと、前記外輪と前記内輪間にあって前記外輪と前記内輪とを相対回転可能にさせる複数の転動体23cとを備えている。また、前記軸受23の軸方向下方には、前記転動体23cに潤滑剤を供給する給油ノズル4が設けられ、前記軸受23の軸方向上方には、軸受23に供給された潤滑剤を排出させる排出穴5が設けられている。
また、軸受軸方向上方の内輪の一端には、遮蔽部23dが内輪と一体的に設けられており、転動体及び外輪の一部などの軸受摺動部が覆われている構造となっている。更に、排出穴5の入口部分に油溜まり溝5aを設けている。この構成により、軸受軸方向上方より駆動装置1の他部品に起因するオイルミストが軸受摺動部に降り注ぐことを防止し、遮蔽部23dに付着したオイルミストを内輪の遠心力により前記排出穴5へ振り飛ばすとともに、振り飛ばされたオイルミスト等を前記油溜まり溝5aによって確実に捕集・排出することができる。
また、軸受摺動部に対向する遮蔽部23dの内面位置を排出穴の位置に位相合わせしているため、軸受より排出される潤滑剤が遮蔽部の内面に案内され、効果的に軸受外に排出することが可能となる。
次に本発明の第一の実施形態の変形例に係る駆動装置について図面を参照しながら説明する。図4に示すように、本変形例では第一の実施形態の構成に加え、ガイド板36の上面に、ガイド板中心に対して螺旋状となる様に複数の整流フィン36aが突出して設けられており、ガイド板36に付着したオイルミスト等をガイド板36の遠心力により前記排出穴5へ向けて効果的に案内して振り飛ばすとともに、振り飛ばされたオイルミスト等を油溜まり溝5aによって確実に捕集・排出することができる。
以上、本発明の駆動装置の構造について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1…駆動装置
2…回転軸
3…軸受
4…給油ノズル
5…排出穴
5a…油溜まり溝
6…ガイド板
2…回転軸
3…軸受
4…給油ノズル
5…排出穴
5a…油溜まり溝
6…ガイド板
Claims (1)
- 回転軸と前記回転軸を指示する軸受を縦型配置に備える駆動装置であって、前記軸受の軸方向下方より軸受摺動部に対して潤滑剤を噴射する給油ノズルと、前記軸受軸方向上方に前記軸受内に給油された潤滑剤を排出する排出穴と、を設けた給排油装置を備え、前記排出穴の入口部分に設けた油溜まり溝と、前記軸受軸方向上方にて前記軸受の摺動部を覆うとともに、前記回転軸の回転に同期しながら前記軸受より排出される潤滑剤を前記排出穴へ導くガイド板を備えたことを特徴とする駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014103659A JP2015218835A (ja) | 2014-05-19 | 2014-05-19 | 産業用駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014103659A JP2015218835A (ja) | 2014-05-19 | 2014-05-19 | 産業用駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015218835A true JP2015218835A (ja) | 2015-12-07 |
Family
ID=54778379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014103659A Pending JP2015218835A (ja) | 2014-05-19 | 2014-05-19 | 産業用駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015218835A (ja) |
-
2014
- 2014-05-19 JP JP2014103659A patent/JP2015218835A/ja active Pending
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