JP2015218806A - ガセット部材および枠構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガセット部材の挿嵌部と枠部材の被嵌部とを面接触するように嵌合させ、構造的に安定させて固定することを容易にしたガセット部材および枠構造体を提供する。
【解決手段】筐体の底側と天井側との間で延在する柱状枠2と、柱状枠2の横断面方向に延在して筐体の底側,天井側を形成し周縁側に柱状枠2の端部21(21a,21b)が連結する横断枠3(3a,3b)と、柱状枠2と横断枠3とを連結するガセット部材4と、を目的とする被収容物を収容できるように架設して枠構造体1を構成する。ガセット部材4は、横断枠3に固設される基部5と、基部5から突出し端部21に形成された被嵌部7に挿嵌する挿嵌部6と、を有する。挿嵌部6は、挿嵌部6の軸心に沿って延在する複数の板状部61が挿嵌部6の軸心の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、各板状部61のうち少なくとも一つにはスリット63が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガセット部材および当該ガセット部材を用いた枠構造体に係るものであって、例えば配電盤や制御盤等の被収容物を収容する筐体に適用されるものである。
例えば配電盤や制御盤等の被収容物を収容する筐体においては、複数個の枠部材(例えば後述の柱状枠や横断枠)が目的とする被収容物を包囲できるように架設された枠構造体が適用されている。また、複数の枠部材を互いに連結する継手部材として、一方の枠部材に固設される基部と、他方の枠部材の端部に形成された被嵌部に挿嵌する挿嵌部と、を有したガセット部材が知られている。
特許文献1に示す枠構造体の一例では、互いに距離を隔てて立設して並列した複数の柱状枠(文献では符号1)と、各柱状枠と交差する方向に延在して筐体の底側を形成する枠部材であって周縁側の各コーナー部に柱状枠の一端部が連結する底側横断枠(文献では符号3)と、各柱状枠と交差する方向に延在して筐体の天井側を形成する枠部材であって周縁側の各コーナー部に柱状枠の他端部が連結する天井側横断枠(文献では符号2)と、を有した構成が開示されている。また、横断枠のコーナー部に固設される基部と、その基部から突出(柱状枠側に突出)し被嵌部に挿嵌する挿嵌部と、を有したガセット部材(文献では符号4)を介して、柱状枠と横断枠とが連結した構成が開示されている。
前記挿嵌部は、挿嵌部の軸心に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の軸心の周方向に連なって一体化(屈曲しながら連なって一体化)した横断面C字状(例えば、いわゆるC字型鋼やコ字型鋼のような形状)に形成されている。前記の柱状枠の被嵌部は、前記挿嵌部の外周側面(各板状部の外側面)に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の外周側面の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、挿嵌部を内側に受容(例えば被嵌部の先端側開口から受容)できるように構成されている。挿嵌部と被嵌部とを構造的に安定させて固定するには、両者が面接触するように嵌合させることが望まれる。
実公昭61−14247号公報
しかしながら、挿嵌部と被嵌部とにおいて寸法誤差があったり両者の嵌合面に凹凸(例えばガセット部材を枠部材に固定するための締結手段や締結孔等による凹凸)が存在していると、両者の嵌合面においてクリアランスが形成され易くなり、面接触するように嵌合させることが困難になる虞がある。
本発明は、かかる技術的課題を鑑みてなされたものであって、ガセット部材の挿嵌部と枠部材の被嵌部とを面接触するように嵌合させ、構造的に安定させて固定することを容易にしたガセット部材および枠構造体を提供することにある。
この発明に係るガセット部材および枠構造体は、前記の課題を解決できる創作であり、ガセット部材の一態様は、複数の枠部材を連結する部材であって、各枠部材のうちの一方の枠部材に固設される基部と、前記基部から突出し、他方の枠部材の端部に形成された被嵌部に挿嵌する挿嵌部と、を有し、前記挿嵌部は、挿嵌部の軸心に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の軸心の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、前記被嵌部は、前記挿嵌部の外周側面に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の外周側面の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、前記挿嵌部の各板状部のうち少なくとも一つが、当該挿嵌部の先端から基部側に延在したスリットが形成されていることを特徴とする。前記スリット幅は、挿嵌部の先端側よりも基部側が狭いものであっても良い。また、挿嵌部の各板状部の少なくとも一つには、当該挿嵌部の板状部の厚さ方向に貫通した孔であって外側開口縁が陥没し内側開口縁が突出した形状の挿嵌部締結孔が形成され、前記被嵌部の板状部における挿嵌部締結孔が対向する位置に、当該被嵌部の板状部の厚さ方向に貫通した孔であって外側開口縁が陥没し内側開口縁が突出した被嵌部締結孔が形成され、挿嵌部と被嵌部とが、前記の挿嵌部締結孔および被嵌部締結孔に貫装する締結手段を介して締結固定されるものでも良い。
枠構造体の一態様は、筐体の底側と天井側との間で互いに距離を隔てて立設して並列した複数の柱状枠と、筐体の底側または天井側を形成する枠部材であって柱状枠の端部が連結する横断枠と、前記のガセット部材と、を有し、ガセット部材の基部が、横断枠に固設され、当該ガセット部材の挿嵌部が、当該挿嵌部に対向する柱状枠の端部に形成された被嵌部に挿嵌して嵌合したことを特徴とする。ガセット部材の基部は、横断枠の周縁側に形成されたコーナー部に固設されたものあっても良い。
以上示したように本発明によれば、ガセット部材の挿嵌部と枠部材の被嵌部とが面接触するように嵌合し、両者を構造的に安定させて固定することが可能となる。
本実施形態によるガセット部材を用いた枠構造体の一例を示す概略説明図(分解図)。 図1のガセット部材および当該ガセット部材の周辺を説明するための部分概略図(分解図)。 図2の嵌合状態を示す部分概略図。 図3の概略横断面図(D−D線断面図)。 ガセット部材の一例を示す概略図(展開図)。 検証例におけるモーダル解析方法を示す概略説明図。
本発明の実施形態のガセット部材および枠構造体は、ガセット部材の挿嵌部において、単に複数個の板状部が連なって横断面C字状に形成されたものを適用するのではなく、挿嵌部を構成する各板状部のうち少なくとも一つにおいて、当該挿嵌部の先端から基部側に延在したスリットが形成されたものを適用したものである。
前述のようにスリットが形成された板状部においては、その板状部におけるスリットの周縁側が当該スリット幅方向(スリット幅が変化する方向)や厚さ方向に弾性変形し易くなる。このため、被嵌部と挿嵌部とにおいて、両者に寸法誤差があったり嵌合面に凹凸が存在する場合であっても、板状部のスリットの周縁側が弾性変形しながら互いに嵌合、すなわちガセット部材の挿嵌部と枠部材の被嵌部とにおいて、嵌合面におけるクリアランスを狭め、より面接触するように嵌合して、両者を構造的に安定させて固定することが可能となる。
例えばガセット部材や枠部材を溶着固定すれば、リベット等の締付手段やエンボス孔等の締結孔を要する締結固定(リベッティング固定等)構造と比較して嵌合面の凹凸を抑え易いものの、ガセット部材や枠部材が酸化防止や塗装等の表面処理を要する場合には、溶着固定後の枠構造体に当該表面処理を行うことになるため(溶着固定前に表面処理すると当該固定が妨げられるため)、表面処理ムラ等が生じ易くなることが考えられる。また、例えば保管(在庫品として保管)や搬送(各製造工程間,設置先等への搬送)等においては枠構造体の大きさに合わせ、保管スペースや搬送スペース等を大きく確保する必要がある。
一方、本実施形態のようなガセット部材や枠構造体を適用すれば、たとえガセット部材と枠部材との両者に寸法誤差があったり、当該両者を締結固定する構成により嵌合面に凹凸が存在する場合であっても、前述のように板状部のスリットの周縁側が弾性変形するため、挿嵌部と被嵌部とをより面接触するように嵌合させて固定することが可能である。
また、本実施形態において締結固定する構造の場合には、複雑なスキル(溶接固定のような複雑なスキル)が不用であり、安定した製品供給に貢献することも可能となる。さらに、締結固定前にガセット部材や枠部材を表面処理することができ(当該固定が妨げられることがなく)、表面処理ムラ等を少なくすることもできる。そして、ガセット部材や枠部材を締結固定する前の状態で保管や搬送等を行うことができるため、例えばガセット部材や枠部材を纏めてコンパクト化すれば、保管スペースや搬送スペース等を小さくすることも可能となる。
また、締結固定において、枠構造体の外周側に位置する締結孔が枠構造体の外周側から内周側方向に貫通したものであって、その締結孔における枠構造体外周側に位置する外側開口縁が当該締結孔内方向に陥没したエンボス形状であれば、枠構造体の外周側において締結手段による凹凸を抑えることができる。これにより、枠構造体の外観性に貢献でき、複数個の枠構造体を並べて設置する場合には、それぞれ互いに近接あるいは密接させることができるため、設置スペースの効率化を図ることも可能となる。
本実施形態のガセット部材や枠構造体は、前述したように挿嵌部を構成する各板状部のうち少なくとも一つにおいてスリットが形成され、その挿嵌部と被嵌部とが互いに面接触するように嵌合できるものであれば、例えば各種分野の技術常識を適宜適用する等により、多彩な変更が可能なものであって、その一例として以下に示すものが挙げられる。
<実施例>
図1の符号1は本実施形態によるガセット部材を用いて複数個の枠部材を連結した枠構造体の一例を示すものであって、例えば配電盤等の被収容物を収容する筐体に適用可能なものである。この枠構造体1は、図1に示すように、主に、それぞれ筐体の底側と天井側との間で延在する枠部材であって互いに距離を隔てて立設して並列した複数(本実施例では4本)の長尺な柱状枠2と、柱状枠2の横断面方向(各柱状枠2と交差する方向)に延在して筐体の底側を形成する枠部材であって周縁側に柱状枠2の一端部21aが連結する底側横断枠3aと、柱状枠2の横断面方向に延在して筐体の天井側を形成する枠部材であって周縁側に柱状枠2の他端部21bが連結する天井側横断枠3bと、を有し、柱状枠2の各端部21a,21b(以下、それぞれを適宜略して端部21)と各横断枠3a,3b(以下、それぞれを適宜略して横断枠3)とを連結するガセット部材4を用い目的とする被収容物を収容できるように架設して構成されている。
柱状枠2,横断枠3,ガセット部材4においては、例えば図2〜図5に示すような形状のものをそれぞれ適用することが挙げられる。図2,図3に示す横断枠3においては、筐体の底側または天井側の周縁側に沿った延板状の枠部材(図1では中央部に貫通した孔が形成された矩形平板状の枠部材)であって柱状枠2の横断面方向に延在する矩形状の横断部31と、横断部31の四方の各々の辺において当該横断部31の4角の所望の角度(本実施例では直角あるいは略直角)のコーナー部30から隔てて立設するように突出(横断部31の四方を囲むように突出)した周壁部32と、を有している。各周壁部32は、横断部31の辺から立設するように突出しコーナー部30を除き当該辺に沿って延在する平板状の側壁部32aと、側壁部32aの先端縁から横断部31中央部側に突出し当該側壁部32aに沿って延在する平板状の庇状部32bと、を有した横断面L字状に形成されている。
また、横断枠3においては、締結手段8(リベット等;詳細を後述する)によりガセット部材4と締結するために、締結孔33が所望の位置に穿設されている。この締結孔33は、例えば枠構造体1の外周側方向に位置する外側開口縁が当該締結孔33内方向に陥没し、枠構造体1の内周側方向に位置する内側開口縁が当該締結孔33から突出したエンボス形状(後述の締結孔24,41と同様のエンボス形状)に形成されている。
図2〜図4に示すガセット部材4においては、横断枠3のコーナー部30における内側面に固設する基部5と、その基部5内側面から突出し柱状枠2の端部21の被嵌部7(詳細を後述する)に挿嵌する挿嵌部6と、を有している。基部5は、コーナー部30と同様の角度(本実施例では直角あるいは略直角)をなすコーナー部(本実施例では直角三角形状の頂点部)51と、そのコーナー部51から横断部31の隣接する一対の辺(コーナー部30にて交差する横断部31の一対の辺)の内側に沿って延在する平板状の横断部52と、その横断部52の周縁端(横断部31の一対の辺側の周縁端)から突出しコーナー部51を除き側壁部32aに沿って延在する側壁部53と、を有している。側壁部53の形状は、基部5のコーナー部51がコーナー部30の内側面に重なり合った状態で、当該側壁部53が周壁部32の内側に係合するように適宜設定される。
ガセット部材4の挿嵌部6は、基部5のコーナー部51から突出するように形成されたものであって、挿嵌部6の軸心(コーナー部51から突出方向に延在する軸心)に沿って延在する複数の板状部61a〜61d(以下、適宜省略して板状部61)が当該挿嵌部6の軸心の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成(本実施例ではC字の開口が横断部52側に向くように形成)され、挿嵌部6の外周側(横断面C字の外周側)に柱状枠2の端部21の被嵌部7を被嵌できるように構成されている。
各板状部61のうち少なくとも何れか一つに(本実施例では板状部61c)には、挿嵌部6の先端側開口62から基部5側に延在し当該板状部61の厚さ方向に貫通したスリット63が形成されている。このスリット63の形状は、そのスリット63を有した板状部61における当該スリット63の周縁側が、当該スリット63の幅方向(スリット幅が変化する方向)や当該周縁側の厚さ方向に対して弾性変形するように適宜設定される。例えば、スリット63のスリット幅において、先端側開口62側を大きくし基部5側を狭くした場合には、スリット63の周縁側における先端側開口62側を弾性変形し易くし、当該周縁側の基部5側の強度を大きくすることが可能となる。
また、ガセット部材4においては、締結手段8(詳細を後述する)により柱状枠2や横断枠3と締結するために、締結孔41が所望の位置(柱状枠2や横断枠3に形成される各締結孔と対向する位置)に穿設されている。この締結孔41は、例えば枠構造体1の外周側方向に位置する外側開口縁41aが当該締結孔41内方向に陥没し、枠構造体1の内周側方向に位置する内側開口縁41bが当該締結孔41から突出したエンボス形状に形成する。
図2〜図4に示す柱状枠2においては、柱状枠2の軸心に沿って延在する複数の板状部22a〜22e(以下、適宜略して板状部22)が当該柱状枠2の軸心の周方向に連なって一体化し挿嵌部6の横断面形状よりも大きい相似形状(挿嵌部6の外周側に被嵌できるように、例えば、ひと回り大きい相似形状)の横断面C字状に形成(本実施例ではC字の開口が筐体の内側(挿嵌部6と同様の方向)に向くように形成)されている。これにより、柱状枠2の端部21には、挿嵌部6の外周側面に沿って延在する複数の板状部22による横断面C字状の被嵌部7が形成され、挿嵌部6を被嵌部7の先端側開口(挿嵌部6側の開口)23から内側に受容して嵌合できるように構成されている。
また、柱状枠2においては、締結手段8(詳細を後述する)によりガセット部材4と締結するために、締結孔24が所望の位置に穿設されている。この締結孔24は、例えば枠構造体1の外周側方向に位置する外側開口縁24aが当該締結孔24内方向に陥没し、枠構造体1の内周側方向に位置する内側開口縁24bが当該締結孔24から突出したエンボス形状に形成する。
以上示したような柱状枠2,横断枠3,ガセット部材4を適宜用い、ガセット部材4の挿嵌部6と柱状枠2の被嵌部7とを嵌合させることにより、例えば図3,図4に示すようにガセット部材4を介して柱状枠2と横断枠3とを連結することができる。
本実施例では、例えば図4に示すように、ガセット部材4の挿嵌部6と柱状枠2の被嵌部7との両者の嵌合面において、締結孔24の内側開口縁24bにより凹凸が形成されているため、挿嵌部6を被嵌部7の先端側開口23から内側に挿嵌していくと、挿嵌部6の先端側開口62側が締結孔24の内側開口縁24bに当接することになるが、さらに挿嵌していくと、板状部61(本実施例では61c)におけるスリット63の周縁側が弾性変形し、挿嵌部6の先端側開口62側が内側開口縁24b表面を摺接しながら突き進んでいき、挿嵌部6を所望の位置まで挿嵌させることが可能となる。
挿嵌部6を所望の位置まで挿嵌した場合、前記の内側開口縁24bは、その内側開口縁24bが対向する位置における挿嵌部6の締結孔41の外側開口縁41aの内側に嵌合し、板状部61におけるスリット63の周縁側が嵌合前の形状となるように弾性復帰することになり、挿嵌部6と被嵌部7とが面接触するように嵌合し易くなる。
なお、本実施例のガセット部材4の締結孔41の外側開口縁41aに対し、柱状枠2の締結孔24の内側開口縁24bや横断枠3の締結孔33の内側開口縁が節度感を持って嵌合する場合には、ガセット部材4が柱状枠2や横断枠3に対して所望の位置で連結しているかどうかを確認し易くなる。
前記のようにガセット部材4を介して柱状枠2と横断枠3とを連結した後、それぞれの締結孔24,33,41にリベット等の締結手段8を貫装して締結することにより各々固定することが可能となる。なお、柱状枠2,横断枠3,ガセット部材4においては、例えば枠構造体1の外観や各枠部材の連結を妨げるものでなければ、非エンボス形状の孔(エンボス形状ではない;例えば図4中の孔81,82)に締結手段8を貫装させて締結したり導通タッピングビス等の各種部材を設けたりしても良い。
また、柱状枠2,横断枠3,ガセット部材4においては、例えば平板状の金属部材を所望の形状となるように剪断加工や折曲加工等を施して形成することが挙げられるが、特に限定されるものではなく、種々の製法を適用して形成しても良い。ガセット部材4の具体例としては、図5に示すように所望の形状に剪断加工やエンボス加工された平板状部材を、適宜折曲加工(例えば図5の二点鎖線部を谷折して折曲加工)することが挙げられ、図2〜図4に示したような形状のものを得ることが可能となる。
<検証例>
ここで、前述の実施例のようにスリット63を有したガセット部材4を用いて、柱状枠2,横断枠3を連結,締結固定して図1に示すような構成の枠構造体1の試料Sを作製し、モーダル解析により構造的特性(固有振動数(1次)、図6のX軸方向およびY軸方向の剛性)を調べた。なお、試料Sの比較例として、一般的なガセット部材(すなわち、ガセット部材4において締結孔41やスリット63を持たない形状のもの)を用い、柱状枠2,横断枠3を連結,溶着固定して図1に示すような構成の枠構造体1の試料P(試料Sと同等の質量のもの)を作製し、試料Sと同様の方法のモーダル解析により構造的特性を調べた。
モーダル解析においては、例えば固有振動数f、質量m、剛性kとした場合の関係式f=(1/2π)×(k/m)1/2などを適用しながら解析することが可能であり、本検証例では図6に示すような方法によって行った。まず、図6に示すように、計測装置91に接続された加速度ピックアップ92を測定対象93(試料S,P)の所定箇所に設置した。次に、測定対象93に対し、当該計測装置91に接続されたインパクトハンマー94により所定条件で加振(試験作業員によって加振)して、その加振による振動データを計測装置91で計測した。そして、その計測データについてコンピュータ95でモーダル解析することにより、下記表1に示す固有振動数(1次),X軸方向剛性,Y軸方向剛性を算出した。
Figure 2015218806
表1に示すように、試料Sは、試料Pと比較して、固有振動数(1次),X軸方向剛性,Y軸方向剛性において高い数値が得られ、良好な剛性を有することが判った。このように、スリット63を有したガセット部材4を用いた試料Sが当該スリット63の無い試料Pよりも良好な剛性が得られた理由の一つとしては、試料Sの場合、ガセット部材4の挿嵌部6と枠部材(この場合柱状枠2)の被嵌部7とにおける両者の嵌合面において締結固定に係る凹凸が存在していても、スリットの弾性変形によって両者は十分に面接触するように嵌合し、また、当該両者は締結固定によって互いに締め付けられているため、試料Pと比較して、嵌合面での接触面積が大きくなり構造的に安定して固定されたものと考えられる。
したがって、本実施形態のようにスリットを有したガセット部材を用いた枠構造体によれば、当該ガセット部材の挿嵌部と枠部材の被嵌部とがより面接触するように嵌合し、優れた構造的特性が得られることが判明した。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変更等が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変更等が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、ガセット部材の挿嵌部の板状部に対してスリットを形成するのではなく、柱状枠の被嵌部の板状部にもスリットを形成する構成が考えられ、実施例と同様の作用効果を奏する可能性がある。
1…枠構造体
2…柱状枠
24,41,33…締結孔
3(3a,3b)…横断枠(底側横断枠,天井側横断枠)
4…ガセット部材
5…基部
6…挿嵌部
63…スリット
7…被嵌部
8…締結手段

Claims (5)

  1. 複数の枠部材を連結する部材であって、
    各枠部材のうちの一方の枠部材に固設される基部と、
    前記基部から突出し、他方の枠部材の端部に形成された被嵌部に挿嵌する挿嵌部と、を有し、
    前記挿嵌部は、挿嵌部の軸心に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の軸心の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、
    前記被嵌部は、前記挿嵌部の外周側面に沿って延在する複数の板状部が当該挿嵌部の外周側面の周方向に連なって一体化した横断面C字状に形成され、
    前記挿嵌部の各板状部のうち少なくとも一つが、当該挿嵌部の先端から基部側に延在したスリットが形成されていることを特徴とするガセット部材。
  2. 前記スリット幅は、挿嵌部の先端側よりも基部側が狭いことを特徴とする請求項1記載のガセット部材。
  3. 挿嵌部の各板状部の少なくとも一つには、当該挿嵌部の板状部の厚さ方向に貫通した孔であって外側開口縁が陥没し内側開口縁が突出した形状の挿嵌部締結孔が形成され、
    前記被嵌部の板状部における挿嵌部締結孔が対向する位置に、当該被嵌部の板状部の厚さ方向に貫通した孔であって外側開口縁が陥没し内側開口縁が突出した被嵌部締結孔が形成され、
    挿嵌部と被嵌部とが、前記の挿嵌部締結孔および被嵌部締結孔に貫装する締結手段を介して締結固定されることを特徴とする請求項1または2記載のガセット部材。
  4. 筐体の底側と天井側との間で互いに距離を隔てて立設して並列した複数の柱状枠と、
    筐体の底側または天井側を形成する枠部材であって柱状枠の端部が連結する横断枠と、
    請求項1〜3の何れかに記載のガセット部材と、を有し、
    ガセット部材の基部が、横断枠に固設され、当該ガセット部材の挿嵌部が、当該挿嵌部に対向する柱状枠の端部に形成された被嵌部に挿嵌して嵌合したことを特徴とする枠構造体。
  5. ガセット部材の基部は、横断枠の周縁側に形成されたコーナー部に固設されたことを特徴とする請求項4記載の枠構造体。
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