JP2015218689A - ターボ過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

ターボ過給機付エンジンの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エアバイパスバルブの異常を判定するターボ過給機付エンジンの制御装置において、異常判定を実施する頻度を確保しつつ、異常判定中のスロットル開度の変化に起因する誤判定を抑制する。
【解決手段】ターボ過給機付エンジンの制御装置(ECU50)は、スロットルバルブ11が閉弁するとエアバイパスバルブ7を開弁するエアバイパスバルブ制御部51と、このエアバイパスバルブ制御部51がエアバイパスバルブ7を開弁した際に、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を検出するコンプレッサ下流圧力検出部52と、このコンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定値よりも高い場合に、エアバイパスバルブ7が異常であると判定するエアバイパスバルブ異常判定部55と、を有し、この圧力判定値は、スロットル開度が大きいほど小さな値に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボ過給機付エンジンの制御装置に係わり、特に、ターボ過給機のコンプレッサを迂回するエアバイパス通路上に設けられたエアバイパスバルブについての異常を判定するターボ過給機付エンジンの制御装置に関する。
従来から、エンジンの出力トルク増大を図る手段として、吸気圧力を増大させる過給機が知られている。その代表的なものとして、ターボ過給機(排気ターボ過給機)が知られている。ターボ過給機は、排気通路に設けられたタービン(タービンホイール)と吸気通路に設けられたコンプレッサ(コンプレッサホイール)とをシャフトにより連結した装置であり、排気ガスによってタービンを回転させることによりコンプレッサを駆動して、吸気圧力を上昇させるよう動作する。
このようなターボ過給機を有するエンジンでは、減速時にスロットルバルブが閉じられると、直前までの慣性力によりターボ過給機が高回転を暫時継続して、コンプレッサ下流側の吸気圧力が上昇する。そのため、コンプレッサがサージング(サージ)を起こし、異音(サージ音)を発生する場合がある。これに対処すべく、コンプレッサを迂回して吸気を流すエアバイパス通路と、このエアバイパス通路を流れる吸気を制御するエアバイパスバルブとを吸気系に設けて、スロットルバルブが閉じられるとエアバイパスバルブを開くことにより、上記のような吸気圧力の上昇を抑制して、コンプレッサのサージングを抑制する技術が知られている。
このようなエアバイパスバルブに例えば閉固着(バルブが閉じたまま開弁しない異常に相当する。以下同様とする。)などの異常が発生すると、コンプレッサのサージングを抑制できなくなるので、エアバイパスバルブの異常を判定することが望ましい。例えば特許文献1に、そのようなエアバイパスバルブの異常判定方法の一例が開示されている。具体的には、特許文献1には、エアバイパスバルブを開弁する指令を出した後に、コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力であるコンプレッサ下流圧力(スロットル上流側圧力)をセンサで検出し、このコンプレッサ下流圧力が圧力判定値(正常時の圧力と異常時の圧力との間に位置するような値に設定される)を上回っている場合に、エアバイパスバルブが閉固着していると判定する技術が開示されている。
特開2007−77897号公報
上記した特許文献1に記載された技術では、コンプレッサ下流圧力を判定するための圧力判定値を、エアバイパスバルブ開弁指令時に検出されたコンプレッサ下流圧力と大気圧との差圧が高いほど大きくすると共に、エアバイパスバルブ開弁指令後の時間経過に伴い所定の変化率で低下させている。しかしながら、エアバイパスバルブ開弁指令後(つまりエアバイパスバルブの異常判定中)にスロットル開度が変化した場合、コンプレッサ下流圧力の変動が原因で誤判定が生じてしまう可能性がある。このような誤判定を抑制するために、スロットル開度が変化した際の異常判定の実施を制限する方法が考えられるが、この方法では、エアバイパスバルブの異常判定を実施する頻度が低下してしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、エアバイパスバルブの異常を判定するターボ過給機付エンジンの制御装置において、異常判定を実施する頻度を確保しつつ、異常判定中のスロットル開度の変化に起因する誤判定を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、吸入空気量を調整するスロットルバルブと、このスロットルバルブの上流側の吸気通路上に設けられたコンプレッサ、及び排気通路上に設けられたタービンを有するターボ過給機と、このコンプレッサの下流側で且つスロットルバルブの上流側の吸気通路と、コンプレッサの上流側の吸気通路とに接続され、コンプレッサを迂回して吸気を流すエアバイパス通路と、このエアバイパス通路上に設けられ、エアバイパス通路を流れる吸気を制御するエアバイパスバルブと、を有するエンジンシステムに適用されるターボ過給機付エンジンの制御装置であって、スロットルバルブが閉弁すると、エアバイパスバルブを開弁する制御を行うエアバイパスバルブ制御手段と、このエアバイパスバルブ制御手段がエアバイパスバルブを開弁する制御を行った際に、コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を検出するコンプレッサ下流圧力検出手段と、このコンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定値よりも高い場合に、エアバイパスバルブが異常であると判定するエアバイパスバルブ異常判定手段と、を有し、エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、スロットル開度が大きいほど、小さな値に設定される、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、エアバイパスバルブを開弁する制御が行われた際に検出されたコンプレッサ下流圧力(コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力)と所定の圧力判定値とを比較してエアバイパスバルブの異常を判定するターボ過給機付エンジンの制御装置において、スロットル開度に応じて圧力判定値を設定するので、具体的にはスロットル開度が大きいほど小さな値に圧力判定値を設定するので、異常判定中のスロットル開度変化に起因する誤判定を適切に抑制することができる。したがって、本発明によれば、異常判定中にスロットル開度が変化しても、エアバイパスバルブの異常を正確に判定することができる。
また、本発明によれば、スロットル開度が変化しても異常判定を適切に行うことができるため、スロットル開度が変化した際の異常判定の実施を制限する必要がないので、エアバイパスバルブの異常判定を実施する頻度を適切に確保することができる。
本発明において、好ましくは、更に、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を有し、エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、吸入空気量検出手段が検出した吸入空気量が大きいほど、小さな値に設定される。
このように構成された本発明においては、上記したスロットル開度に加えて、吸入空気量にも基づいて圧力判定値を設定するので、吸入空気量が大きいほどコンプレッサ下流圧力が大きく低下するという傾向を考慮に入れた圧力判定値を用いて異常判定を行うことができる。よって、エアバイパスバルブの異常判定を精度良く行うことができる。
本発明において、好ましくは、更に、エアバイパスバルブ制御手段の制御によりエアバイパスバルブが正常に開弁した場合における、コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を、スロットル開度に基づいて推定するコンプレッサ下流圧力推定手段を有し、エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、コンプレッサ下流圧力推定手段が推定したコンプレッサ下流圧力に基づいて設定される。
このように構成された本発明においては、エアバイパスバルブが正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力をスロットル開度に基づいて推定し、このコンプレッサ下流圧力に応じた圧力判定値を用いるので、スロットル開度変化をより的確に反映した圧力判定値を用いて異常判定を行うことができる。よって、異常判定中のスロットル開度変化に起因する誤判定を効果的に抑制することができる。したがって、異常判定中にスロットル開度が変化しても、エアバイパスバルブの異常判定を精度良く行うことができる。
本発明において、好ましくは、更に、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を有し、コンプレッサ下流圧力推定手段は、エアバイパスバルブ制御手段が制御を行う前のエアバイパスバルブの閉弁時における、コンプレッサとスロットルバルブとの間の吸気通路内の空気量を推定するバルブ閉時空間空気量推定手段と、スロットル開度に基づいて、スロットルバルブを通過する空気流量を推定するスロットル通過流量推定手段と、エアバイパスバルブ制御手段の制御によりエアバイパスバルブが正常に開弁した場合にエアバイパス通路を通過する空気流量を推定するバイパス通路通過流量推定手段と、を有しており、バルブ閉時空間空気量推定手段が推定した空気量と、吸入空気量検出手段が検出した吸入空気量とを加算した空気量から、スロットル通過流量推定手段が推定した空気流量、及びバイパス通路通過流量推定手段が推定した空気流量を減算することで得られた空気量に基づいて、コンプレッサ下流圧力を推定する。
このように構成された本発明においては、精度良く推定されたコンプレッサ下流圧力に応じた圧力判定値を用いるので、エアバイパスバルブの異常判定をより精度良く行うことができる。
本発明のターボ過給機付エンジンの制御装置によれば、異常判定を実施する頻度を確保しつつ、異常判定中のスロットル開度の変化に起因する誤判定を抑制することができる。
本発明の実施形態によるターボ過給機付エンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。 エアバイパスバルブの開弁指令が出された後にスロットル開度が変化しなかった場合のコンプレッサ下流圧力を説明するためのタイムチャートである。 エアバイパスバルブの開弁指令が出された後にスロットル開度が変化した場合のコンプレッサ下流圧力を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態によるコンプレッサ下流圧力の推定方法に関係する、吸気系の一部の構成要素を示す概略図である。 本発明の実施形態によるコンプレッサ下流圧力の推定方法を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエアバイパスバルブ異常判定処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるターボ過給機付エンジンの制御装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態によるターボ過給機付エンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。
図1に示すように、エンジンシステム100は、主に、外部から導入された吸気(空気)が通過する吸気通路10と、この吸気通路10から供給された吸気と、後述する燃料噴射弁23から供給された燃料との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン20(例えばガソリンエンジン)と、このエンジン20内の燃焼により発生した排気ガスを排出する排気通路30と、エンジンシステム100全体を制御するECU(Electronic Control Unit)50とを有する。
吸気通路10には、上流側から順に、外部から導入された吸気を浄化するエアクリーナー2と、通過する吸気を圧縮して吸気圧力を上昇させる、ターボ過給機4のコンプレッサ4aと、通過する吸気を冷却するインタークーラ9と、通過する吸気量を調整するスロットルバルブ11と、エンジン20に供給する吸気を一時的に蓄えるサージタンク13と、が設けられている。
また、吸気通路10には、ターボ過給機4のコンプレッサ4aを迂回して吸気を流すエアバイパス通路6が設けられている。具体的には、エアバイパス通路6は、一端がコンプレッサ4aの下流側で且つスロットルバルブ11の上流側の吸気通路10に接続され、他端がコンプレッサ4aの上流側の吸気通路10に接続されている。また、このエアバイパス通路6上には、エアバイパス通路6を流れる吸気を制御するエアバイパスバルブ7が設けられている。エアバイパスバルブ7は、ECU50から供給される制御信号S7によって制御される。基本的には、ECU50は、スロットルバルブ11が閉じられた際に(例えば車両の減速時)、吸気圧力の上昇を抑制してコンプレッサ4aのサージングを抑制するために、エアバイパスバルブ7を開く制御、つまりエアバイパスバルブ7を閉から開に切り替える制御を行う。
エンジン20は、主に、吸気通路10から供給された吸気を燃焼室21内に導入する吸気バルブ22と、燃焼室21に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁23と、燃焼室21内に供給された吸気と燃料との混合気に点火する点火プラグ24と、燃焼室21内での混合気の燃焼により往復運動するピストン27と、ピストン27の往復運動により回転されるクランクシャフト28と、燃焼室21内での混合気の燃焼により発生した排気ガスを排気通路30へ排出する排気バルブ29とを有する。
排気通路30には、上流側から順に、通過する排気ガスによって回転され、この回転によって上記したようにコンプレッサ4aを駆動する、ターボ過給機4のタービン4bと、例えばNOx触媒や三元触媒や酸化触媒などの、排気ガスの浄化機能を有する排気浄化触媒37、38と、が設けられている。
また、排気通路30には、排気ガスを吸気通路10に還流するEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路32が接続されている。このEGR通路32は、一端がタービン4bの上流側の排気通路30に接続され、他端がスロットルバルブ11の下流側の吸気通路10に接続されている。加えて、EGR通路32には、還流させる排気ガスを冷却するEGRクーラ33と、EGR通路32を流れる排気ガスを制御するEGRバルブ34とが設けられている。
更に、排気通路30には、ターボ過給機4のタービン4bを迂回して排気ガスを流すタービンバイパス通路35が設けられている。このタービンバイパス通路35上には、タービンバイパス通路35を流れる排気ガスを制御するウエストゲートバルブ36が設けられている。
また、図1に示すエンジンシステム100には、各種のセンサが設けられている。具体的には、エアクリーナー2の下流側の吸気通路10上(詳しくはエアクリーナー2とコンプレッサ4aとの間の吸気通路10上)には、吸入空気量を検出するエアフロメータ61と、吸気温度を検出する温度センサ62とが設けられ、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10上には、圧力を検出する圧力センサ63と、温度を検出する温度センサ64とが設けられ、スロットルバルブ11を駆動するアクチュエータには、スロットルバルブ11の開度であるスロットル開度を検出するスロットル開度センサ66が設けられ、スロットルバルブ11の下流側の吸気通路10(詳しくはサージタンク13内)には、圧力を検出する圧力センサ68と、温度を検出する温度センサ69とが設けられている。
なお、圧力センサ63が検出する圧力は、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力である「コンプレッサ下流圧力」に相当する。以下では、この圧力センサ63が検出するコンプレッサ下流圧力のことを適宜「コンプレッサ下流圧力検出値」と呼ぶ。また、温度センサ62が検出する温度を「コンプレッサ上流温度」と呼び、温度センサ64が検出する温度を「コンプレッサ下流温度」と呼び、圧力センサ68が検出する圧力を「スロットル下流圧力」と呼び、温度センサ69が検出する温度を「スロットル下流温度」と呼ぶ。
エアフロメータ61は、検出した吸入空気量に対応する検出信号S61をECU50に供給し、温度センサ62は、検出したコンプレッサ上流温度に対応する検出信号S62をECU50に供給し、圧力センサ63は、検出したコンプレッサ下流圧力に対応する検出信号S63をECU50に供給し、温度センサ64は、検出したコンプレッサ下流温度に対応する検出信号S64をECU50に供給し、スロットル開度センサ66は、検出したスロットル開度に対応する検出信号S66をECU50に供給し、圧力センサ68は、検出したスロットル下流圧力に対応する検出信号S68をECU50に供給し、温度センサ69は、検出したスロットル下流温度に対応する検出信号S69をECU50に供給する。また、エンジンシステム100には、大気圧を検出する大気圧センサ60が設けられており、この大気圧センサ60は、検出した大気圧に対応する検出信号S60をECU50に供給する。
ECU50は、機能的には、エアバイパスバルブ7を制御するエアバイパスバルブ制御部51と、圧力センサ63が検出したコンプレッサ下流圧力(検出信号S63に対応する)を取得するコンプレッサ下流圧力検出部52と、エアフロメータ61が検出した吸入空気量(検出信号S61に対応する)を取得する吸入空気量検出部53と、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力(コンプレッサ下流圧力)を推定するコンプレッサ下流圧力推定部54と、エアバイパスバルブ7の異常を判定するエアバイパスバルブ異常判定部55とを有する。このコンプレッサ下流圧力推定部54は、バルブ閉時空間空気量推定手段、スロットル通過流量推定手段及びバイパス通路通過流量推定手段として機能する。
また、ECU50は、CPU、CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
なお、ECU50は、本発明における「ターボ過給機付エンジンの制御装置」に相当する。
次に、図2及び図3を参照して、スロットルバルブ11の全閉に伴ってエアバイパスバルブ7を開弁する開弁指令が出された場合のコンプレッサ下流圧力の変化について説明する。
具体的には、図2では、スロットルバルブ11の全閉に伴ってエアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化しなかった場合(つまりスロットルバルブ11が全閉状態に維持された場合)のコンプレッサ下流圧力について説明する。また、図3では、スロットルバルブ11の全閉に伴ってエアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化した場合(つまりスロットルバルブ11の全閉状態が維持されずにその開度が変化した場合)のコンプレッサ下流圧力について説明する。例えば、ドライバによるアクセルペダル操作に応じて、このようにスロットル開度が変化する。
なお、図2及び図3は、両方とも、上から順に、ECU50(詳しくはECU50のエアバイパスバルブ制御部51)がエアバイパスバルブ7に供給する制御信号S7の時間変化、コンプレッサ下流圧力の時間変化、スロットル開度の時間変化を示している。この場合、エアバイパスバルブ制御部51は、符号D1に対応する制御信号S7をエアバイパスバルブ7に供給することで、エアバイパスバルブ7の開弁指令を出すものとする。
図2に示す場合には、時刻t11においてスロットルバルブ11が全閉にされると、エアバイパスバルブ7を開弁する開弁指令が出され、この後、スロットルバルブ11が全閉状態に維持される。この場合において、エアバイパスバルブ7が正常である場合、つまりエアバイパスバルブ7が開弁指令に応じて正常に開弁した場合には、グラフG11に示すように、コンプレッサ下流圧力が比較的急な変化率(ほぼ一定の変化率)で低下していく。こうなるのは、エアバイパスバルブ7が正常に開弁すると、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の吸気の一部がエアバイパス通路6を通ってコンプレッサ4aの上流側に戻されることで、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力(つまりコンプレッサ下流圧力)が大きく低下されるからである。
一方、エアバイパスバルブ7が異常である場合、つまりエアバイパスバルブ7が開弁指令に応じて開弁しなかった場合(具体的にはエアバイパスバルブ7が閉固着している場合)には、グラフG12に示すように、コンプレッサ下流圧力が、グラフG11に示す変化率よりもかなり緩やかな変化率(ほぼ一定の変化率)で低下していく。こうなるのは、エアバイパスバルブ7が閉じたままであると、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の吸気の一部がエアバイパス通路6を通ってコンプレッサ4aの上流側に戻されないため、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力(つまりコンプレッサ下流圧力)が低下しにくいからである。
他方で、図3に示す場合には、時刻t21においてスロットルバルブ11が全閉にされ、エアバイパスバルブ7を開弁する開弁指令が出された後に、時刻t22においてスロットルバルブ11が開弁方向に変化する。この場合には、エアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合(グラフG21)にも、エアバイパスバルブ7が閉固着している場合(グラフG22)にも、スロットルバルブ11における全閉状態から開弁方向への変化に伴ってコンプレッサ下流圧力の変化率が変わる。具体的には、スロットルバルブ11が開弁方向に変化すると、グラフG21、G22に示すように、スロットルバルブ11が全閉である際の変化率よりも急な変化率でコンプレッサ下流圧力が低下していく。こうなるのは、スロットルバルブ11が開弁方向に変化すると、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の吸気がスロットルバルブ11を通過することで、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力(つまりコンプレッサ下流圧力)が大きく低下されるからである。
以上述べたように、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化しない場合には、コンプレッサ下流圧力の変化率がほぼ一定に維持され、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化した場合には、スロットル開度変化に伴ってコンプレッサ下流圧力の変化率が変わる。
次に、図2及び図3を再度参照しつつ、前述した特許文献1に記載された技術(以下では適宜「比較例」と呼ぶ。)によるエアバイパスバルブ7の異常判定方法、及び本発明の実施形態によるエアバイパスバルブ7の異常判定方法について説明する。
比較例では、図2中のグラフG13に示すような圧力判定値を設定し、この圧力判定値よりも圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力(スロットル上流側圧力)が高い場合に、エアバイパスバルブ7が異常であると判定している。具体的には、比較例では、エアバイパスバルブ7の開弁指令時に検出されたコンプレッサ下流圧力と大気圧との差圧が高いほど、圧力判定値を大きな値に設定すると共に、エアバイパスバルブ7の開弁指令後の時間経過に伴い、圧力判定値を所定の変化率(一定の変化率)で低下させている。
このような圧力判定値を用いた比較例による方法は、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化しない場合、つまりエアバイパスバルブ7の異常判定中にスロットル開度が変化しない場合には、エアバイパスバルブ7の異常判定を適切に行うことができる。図2を参照して具体的に説明すると、スロットル開度が変化しない場合には、グラフG11、G12に示すようにコンプレッサ下流圧力がほぼ一定の変化率で低下するため、グラフG13に示すような一定の変化率で低下する圧力判定値が、エアバイパスバルブ7が正常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG11)と、エアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG12)との間に常に位置することとなる。より詳しくは、エアバイパスバルブ7が正常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG11)よりも高く、且つエアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG12)よりも低い値を、圧力判定値(グラフG13)が維持することとなる。そのため、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力が、このような圧力判定値よりも高いか否かを判定することにより、エアバイパスバルブ7の異常を適切に判定することができる。
しかしながら、比較例による圧力判定値を用いた方法では、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出された後にスロットル開度が変化した場合、つまりエアバイパスバルブ7の異常判定中にスロットル開度が変化した場合に、エアバイパスバルブ7の異常判定について誤判定が生じてしまう場合がある。図3を参照して具体的に説明すると、スロットル開度が変化した場合には、グラフG21、G22に示すようにコンプレッサ下流圧力の変化率が変わるため、グラフG23に示すような一定の変化率で低下する圧力判定値が、エアバイパスバルブ7が正常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG21)と、エアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG22)との間に位置しなくなる。より詳しくは、圧力判定値(グラフG23)が、エアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG22)よりも高くなる。そのため、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力が、このような圧力判定値よりも高いか否かを判定しても、エアバイパスバルブ7の異常を適切に判定することができない。例えば、エアバイパスバルブ7が閉固着しているにも関わらず、エアバイパスバルブ7が正常であると誤判定してしまう場合がある。
本実施形態では、このような比較例における問題点を解決すべく、つまりエアバイパスバルブ7の異常判定中のスロットル開度変化に起因する誤判定を抑制すべく、エアバイパスバルブ7の異常判定中のスロットル開度変化に応じた圧力判定値を設定する。具体的には、本実施形態では、ECU50のエアバイパスバルブ異常判定部55が、スロットル開度が大きいほど、圧力判定値を小さな値に設定する。例えば、エアバイパスバルブ異常判定部55は、比較例と同様に、エアバイパスバルブ7の開弁指令時に圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力(コンプレッサ下流圧力と大気圧との差圧を用いてもよい)が高いほど、圧力判定値を大きな値に設定すると共に、エアバイパスバルブ7の開弁指令後の時間経過に伴って圧力判定値を低下させるが、この圧力判定値を低下させる際の変化率をスロットル開度に応じて変える。より詳しくは、エアバイパスバルブ異常判定部55は、スロットル開度が大きいほど急な変化率で圧力判定値を低下させる(逆に、スロットル開度が小さくなった場合(閉方向に変化した場合)には、その前よりも緩やかな変化率で圧力判定値を低下させる)。
また、本実施形態では、エアバイパスバルブ異常判定部55は、上記したスロットル開度に加えて、吸入空気量も考慮して圧力判定値を設定する。具体的には、エアバイパスバルブ異常判定部55は、吸入空気量が大きいほど、圧力判定値を小さな値に設定する。より詳しくは、エアバイパスバルブ異常判定部55は、吸入空気量が大きいほど急な変化率で圧力判定値を低下させる。こうするのは、吸入空気量が大きいほどエンジン20に導入される吸気が多くなり、コンプレッサ下流圧力が大きく低下する傾向にあるからである。
以上述べた本実施形態による方法によって設定した圧力判定値は、例えば図3中のグラフG24に示すようなものとなる。このグラフG24に示す圧力判定値は、エアバイパスバルブ7が正常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG21)と、エアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG22)との間に常に位置することとなる。より詳しくは、圧力判定値(グラフG24)が、エアバイパスバルブ7が正常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG21)よりも高く、且つエアバイパスバルブ7が異常である場合のコンプレッサ下流圧力(グラフG22)よりも低い値を維持することとなる。したがって、本実施形態によれば、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力が、このような圧力判定値よりも高いか否かを判定することにより、比較例のような誤判定を抑制し、エアバイパスバルブ7の異常を正確に判定することができる。
ここで、本実施形態における、より具体的な圧力判定値の設定方法について説明する。本実施形態では、ECU50のコンプレッサ下流圧力推定部54が、スロットルバルブ11の全閉に伴うエアバイパスバルブ7の開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合における、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を、スロットル開度などに基づいて推定し(以下では推定したコンプレッサ下流圧力を適宜「コンプレッサ下流圧力推定値」と呼ぶ。)、そして、ECU50のエアバイパスバルブ異常判定部55が、このコンプレッサ下流圧力推定値に基づいて圧力判定値を設定する。具体的には、エアバイパスバルブ異常判定部55は、例えば各種センサの検出誤差やコンプレッサ下流圧力の推定誤差などを考慮して、コンプレッサ下流圧力推定値に対して所定値を加算した値を圧力判定値として設定する。こうして設定した圧力判定値は、上述したように、スロットル開度が大きいほど小さな値になると共に、吸入空気量が大きいほど小さな値になる。そして、エアバイパスバルブ異常判定部55は、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値が、コンプレッサ下流圧力推定値に基づいて設定した圧力判定値よりも高い場合に、エアバイパスバルブ7が異常であると判定する。
なお、コンプレッサ下流圧力検出値が、コンプレッサ下流圧力推定値に対して所定値を加算した圧力判定値よりも高いか否かを判定することは、コンプレッサ下流圧力検出値がコンプレッサ下流圧力推定値よりも当該所定値以上高いか否かを判定することと同義である。以下では、圧力判定値を用いずに、コンプレッサ下流圧力検出値がコンプレッサ下流圧力推定値よりも所定値以上高いか否かを判定することにより、エアバイパスバルブ7の異常を判定する方法を例に挙げて説明するものとする。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態においてECU50のコンプレッサ下流圧力推定部54が実施するコンプレッサ下流圧力の推定方法について具体的に説明する。
図4は、本発明の実施形態によるコンプレッサ下流圧力の推定方法に関係する、吸気系の一部の構成要素を概略的に示す図である。
コンプレッサ下流圧力推定部54は、スロットルバルブ11の全閉に伴ったエアバイパスバルブ7の開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合の、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の空気量であるバルブ開時空間空気量g_air4を推定し(図4中のハッチング領域参照)、このバルブ開時空間空気量g_air4に基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力を推定する。この場合、コンプレッサ下流圧力推定部54は、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出される直前にコンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内に存在していた空気量と、当該吸気通路10に流入する空気量と、当該吸気通路10から流出する空気量とに基づいて、このようなバルブ開時空間空気量g_air4を推定する。
具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、(1)エアバイパスバルブ7の閉弁時におけるコンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の空気量であるバルブ閉時空間空気量g_air0と、(2)コンプレッサ4aを通過する流量である吸入空気量g_air1と、(3)スロットルバルブ11を通過する空気流量であるスロットル通過流量g_air2と、(4)開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合にエアバイパス通路6を通過する空気流量であるバイパス通路通過流量g_air3と、を取得して、これらに基づいてバルブ開時空間空気量g_air4を求める。バルブ閉時空間空気量g_air0は、エアバイパスバルブ7の開弁指令が出される直前にコンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内に当初存在していた空気量に相当し、吸入空気量g_air1は、当該吸気通路10に流入した空気量に相当し、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3は、当該吸気通路10から流出した空気量に相当する。
したがって、コンプレッサ下流圧力推定部54は、バルブ閉時空間空気量g_air0と吸入空気量g_air1とを加算した空気量から、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3を減算することにより、バルブ開時空間空気量g_air4を求める(g_air4=g_air0+g_air1−g_air2−g_air3)。そして、コンプレッサ下流圧力推定部54は、こうして求めたバルブ開時空間空気量g_air4に基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力を推定する、つまりコンプレッサ下流圧力推定値を求める。
図5は、本発明の実施形態によるコンプレッサ下流圧力の推定方法を示すブロック図である。
まず、コンプレッサ下流圧力推定部54は、スロットルバルブ11の全閉に伴ってエアバイパスバルブ7を開弁する開弁指令が出された際に、この開弁指令が出される直前(つまりエアバイパスバルブ7が未だ閉じている際)にコンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内に存在していた空気量であるバルブ閉時空間空気量g_air0を推定する(図4中のハッチング領域参照)。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値と、温度センサ64によって検出されたコンプレッサ下流温度とに基づいて、バルブ閉時空間空気量g_air0を推定する。例えば、コンプレッサ下流圧力推定部54は、気体の状態方程式を用いて、バルブ閉時空間空気量g_air0を演算する。
次いで、コンプレッサ下流圧力推定部54は、コンプレッサ4aを通過した流量として、エアフロメータ61によって検出された吸入空気量g_air1を取得する。
次いで、コンプレッサ下流圧力推定部54は、スロットルバルブ11を通過する空気流量であるスロットル通過流量g_air2を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、圧力センサ68によって検出されたスロットル下流圧力と、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値と、スロットル開度センサ66によって検出されたスロットル開度と、温度センサ64によって検出されたコンプレッサ下流温度と、に基づいて、ベルヌーイの定理を用いて、スロットル通過流量g_air2を演算する。なお、コンプレッサ上流温度とコンプレッサ下流温度とは厳密には異なる値となるが、本実施形態においては、減速時にはターボ過給機4による過給(吸気の圧縮)がなされず、この吸気の圧縮による温度上昇が無いことから、コンプレッサ下流温度とコンプレッサ上流温度とが等しいものとして、温度センサ64によって検出されたコンプレッサ下流温度のみを用いて、ベルヌーイの定理を適用している。
次いで、コンプレッサ下流圧力推定部54は、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合にエアバイパス通路6を通過する空気流量であるバイパス通路通過流量g_air3を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値と、大気圧センサ60によって検出された大気圧と、温度センサ62によって検出されたコンプレッサ上流温度と、に基づいて、ベルヌーイの定理を用いて、バイパス通路通過流量g_air3を演算する。このベルヌーイの定理の適用に際しても、コンプレッサ下流温度とコンプレッサ上流温度とが等しいものとして、温度センサ62によって検出されたコンプレッサ上流温度のみを用いている。
次いで、コンプレッサ下流圧力推定部54は、上記のようにして得られたバルブ閉時空間空気量g_air0、吸入空気量g_air1、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3に基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合の、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の空気量であるバルブ開時空間空気量g_air4を推定する(図4中のハッチング領域参照)。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、バルブ閉時空間空気量g_air0と吸入空気量g_air1とを加算した空気量から、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3を減算することにより、バルブ開時空間空気量g_air4を求める(g_air4=g_air0+g_air1−g_air2−g_air3)。
次いで、コンプレッサ下流圧力推定部54は、上記のようにして求めたバルブ開時空間空気量g_air4と、温度センサ69によって検出されたスロットル下流温度とに基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力を推定する、つまりコンプレッサ下流圧力推定値を求める。例えば、コンプレッサ下流圧力推定部54は、気体の状態方程式を用いて、コンプレッサ下流圧力推定値を求める。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態によるエアバイパスバルブ異常判定処理について説明する。図6は、本発明の実施形態によるエアバイパスバルブ異常判定処理を示すフローチャートである。このフローは、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、ECU50は、以降の処理で必要な各種センサの検出値を取得する。具体的には、ECU50は、大気圧センサ60によって検出された大気圧(検出信号S60に対応する)、エアフロメータ61によって検出された吸入空気量(検出信号S61に対応する)、温度センサ62によって検出されたコンプレッサ上流温度(検出信号S62に対応する)、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力(検出信号S63に対応する)、温度センサ64によって検出されたコンプレッサ下流温度(検出信号S64に対応する)、スロットル開度センサ66によって検出されたスロットル開度(検出信号S66に対応する)、圧力センサ68によって検出されたスロットル下流圧力(検出信号S68に対応する)、温度センサ69によって検出されたスロットル下流温度(検出信号S69に対応する)、などを取得する。ECU50は、こうして取得された各種センサの検出値をメモリなどに記憶させておく。
次いで、ステップS2において、ECU50は、エアバイパスバルブ7を開弁させるか否かを判定する。具体的には、ECU50は、スロットルバルブ11の全閉に伴ってエアバイパスバルブ7を開弁するための開弁指令を出すか否かを判定する。その結果、エアバイパスバルブ7を開弁させない場合には、ステップS1に戻る。一方、エアバイパスバルブ7を開弁させる場合には、ECU50のエアバイパスバルブ制御部51が、エアバイパスバルブ7を開弁させるための制御信号S7をエアバイパスバルブ7に供給する。そして、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、ECU50のコンプレッサ下流圧力推定部54が、エアバイパスバルブ7の閉弁時におけるコンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の空気量であるバルブ閉時空間空気量g_air0を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、エアバイパスバルブ7の閉弁時(例えばエアバイパスバルブ7の開弁指令が出される直前)に圧力センサ63及び温度センサ64によってそれぞれ検出されたコンプレッサ下流圧力検出値及びコンプレッサ下流温度に基づいて、例えば気体の状態方程式などを用いて、バルブ閉時空間空気量g_air0を演算する。
次いで、ステップS4において、ECU50の吸入空気量検出部53が、コンプレッサ4aを通過した流量として、エアフロメータ61によって検出された吸入空気量g_air1を取得する。
次いで、ステップS5において、ECU50のコンプレッサ下流圧力推定部54が、スロットルバルブ11を通過する空気流量であるスロットル通過流量g_air2を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、圧力センサ68によって検出されたスロットル下流圧力と、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値と、スロットル開度センサ66によって検出されたスロットル開度と、温度センサ64によって検出されたコンプレッサ下流温度と、に基づいて、ベルヌーイの定理を用いて、スロットル通過流量g_air2を演算する。
次いで、ステップS6において、コンプレッサ下流圧力推定部54は、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合にエアバイパス通路6を通過する空気流量であるバイパス通路通過流量g_air3を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値と、大気圧センサ60によって検出された大気圧と、温度センサ62によって検出されたコンプレッサ上流温度と、に基づいて、ベルヌーイの定理を用いて、バイパス通路通過流量g_air3を演算する。
次いで、ステップS7において、コンプレッサ下流圧力推定部54は、ステップS3〜S6で得られたバルブ閉時空間空気量g_air0、吸入空気量g_air1、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3に基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合の、コンプレッサ4aとスロットルバルブ11との間の吸気通路10内の空気量であるバルブ開時空間空気量g_air4を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、バルブ閉時空間空気量g_air0と吸入空気量g_air1とを加算した空気量から、スロットル通過流量g_air2及びバイパス通路通過流量g_air3を減算することにより、バルブ開時空間空気量g_air4を求める(g_air4=g_air0+g_air1−g_air2−g_air3)。
次いで、ステップS8において、コンプレッサ下流圧力推定部54は、ステップS7で求められたバルブ開時空間空気量g_air4に基づいて、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力を推定する。具体的には、コンプレッサ下流圧力推定部54は、このバルブ開時空間空気量g_air4と、温度センサ69によって検出されたスロットル下流温度とに基づいて、例えば気体の状態方程式などを用いて、コンプレッサ下流圧力推定値を求める。
次いで、ステップS9において、ECU50のコンプレッサ下流圧力検出部52が、圧力センサ63によって検出されたコンプレッサ下流圧力検出値を取得する。
次いで、ステップS10において、ECU50エアバイパスバルブ異常判定部55が、エアバイパスバルブ7の異常を判定するために、ステップS9で取得されたコンプレッサ下流圧力検出値が、ステップS8で求められたコンプレッサ下流圧力推定値よりも所定値以上高いか否かを判定する。この所定値は、例えば、各種センサの検出誤差やコンプレッサ下流圧力の推定誤差などを考慮して予め設定される。
ステップS10の判定の結果、コンプレッサ下流圧力検出値がコンプレッサ下流圧力推定値よりも所定値以上高い場合には、ステップS11に進み、エアバイパスバルブ異常判定部55は、エアバイパスバルブ7が異常であると判定する。例えば、エアバイパスバルブ異常判定部55は、エアバイパスバルブ7が閉固着していると判定する。
一方、ステップS10の判定の結果、コンプレッサ下流圧力検出値がコンプレッサ下流圧力推定値よりも所定値以上高くない場合、つまりコンプレッサ下流圧力検出値からコンプレッサ下流圧力推定値を減算した値が所定値未満である場合には、ステップS12に進み、エアバイパスバルブ異常判定部55は、エアバイパスバルブ7が正常であると判定する。
次に、本発明の実施形態によるターボ過給機付エンジンの制御装置による作用効果について説明する。
本実施形態によれば、開弁指令後のエアバイパスバルブ7の異常判定中のスロットル開度変化を考慮して設定した圧力判定値を用いるので、異常判定中のスロットル開度変化に起因する誤判定を適切に抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、異常判定中にスロットル開度が変化しても、エアバイパスバルブ7の異常を正確に判定することができる。また、本実施形態によれば、スロットル開度が変化しても異常判定を適切に行うことができるため、スロットル開度が変化した際の異常判定の実施を制限する必要がないので、エアバイパスバルブ7の異常判定を実施する頻度を適切に確保することができる。
更に、本実施形態では、上記したスロットル開度に加えて、吸入空気量にも基づいて圧力判定値を設定するので、吸入空気量が大きいほどコンプレッサ下流圧力が大きく低下するという傾向を考慮に入れた圧力判定値を用いて異常判定を行うことができる。よって、エアバイパスバルブ7の異常判定を精度良く行うことができる。
更に、本実施形態では、開弁指令に応じてエアバイパスバルブ7が正常に開弁した場合のコンプレッサ下流圧力(コンプレッサ下流圧力推定値)をスロットル開度などに基づいて推定し、このコンプレッサ下流圧力推定値に応じた圧力判定値を用いるので、スロットル開度変化をより的確に反映した圧力判定値を用いて異常判定を行うことができる。よって、異常判定中のスロットル開度変化に起因する誤判定を効果的に抑制することができる。したがって、異常判定中にスロットル開度が変化しても、エアバイパスバルブ7の異常判定を精度良く行うことができる。
なお、コンプレッサ下流圧力推定値に応じた圧力判定値として、コンプレッサ下流圧力推定値に対して所定値を加算した圧力判定値を用いて、コンプレッサ下流圧力検出値がこの圧力判定値よりも高いか否かを判定するのであるが、こうすることは、前述したように、コンプレッサ下流圧力検出値がコンプレッサ下流圧力推定値よりも当該所定値以上高いか否かを判定することと同義である。したがって、後者の判定を行った場合にも、上記した作用効果が得られる。
4 ターボ過給機
4a コンプレッサ
4b タービン
6 エアバイパス通路
7 エアバイパスバルブ
10 吸気通路
11 スロットルバルブ
20 エンジン
30 排気通路
50 ECU
51 エアバイパスバルブ制御部
54 コンプレッサ下流圧力推定部
55 エアバイパスバルブ異常判定部
61 エアフロメータ
63、68 圧力センサ
62、64、69 温度センサ
66 スロットル開度センサ
100 エンジンシステム

Claims (4)

  1. 吸入空気量を調整するスロットルバルブと、このスロットルバルブの上流側の吸気通路上に設けられたコンプレッサ、及び排気通路上に設けられたタービンを有するターボ過給機と、このコンプレッサの下流側で且つスロットルバルブの上流側の吸気通路と、コンプレッサの上流側の吸気通路とに接続され、コンプレッサを迂回して吸気を流すエアバイパス通路と、このエアバイパス通路上に設けられ、エアバイパス通路を流れる吸気を制御するエアバイパスバルブと、を有するエンジンシステムに適用されるターボ過給機付エンジンの制御装置であって、
    上記スロットルバルブが閉弁すると、上記エアバイパスバルブを開弁する制御を行うエアバイパスバルブ制御手段と、
    このエアバイパスバルブ制御手段がエアバイパスバルブを開弁する制御を行った際に、上記コンプレッサと上記スロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を検出するコンプレッサ下流圧力検出手段と、
    このコンプレッサ下流圧力が所定の圧力判定値よりも高い場合に、上記エアバイパスバルブが異常であると判定するエアバイパスバルブ異常判定手段と、を有し、
    上記エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、スロットル開度が大きいほど、小さな値に設定される、ことを特徴とするターボ過給機付エンジンの制御装置。
  2. 更に、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を有し、
    上記エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、上記吸入空気量検出手段が検出した吸入空気量が大きいほど、小さな値に設定される、請求項1に記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  3. 更に、上記エアバイパスバルブ制御手段の制御により上記エアバイパスバルブが正常に開弁した場合における、上記コンプレッサと上記スロットルバルブとの間の吸気通路内の圧力であるコンプレッサ下流圧力を、上記スロットル開度に基づいて推定するコンプレッサ下流圧力推定手段を有し、
    上記エアバイパスバルブ異常判定手段が用いる圧力判定値は、上記コンプレッサ下流圧力推定手段が推定したコンプレッサ下流圧力に基づいて設定される、請求項1に記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  4. 更に、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を有し、
    上記コンプレッサ下流圧力推定手段は、
    上記エアバイパスバルブ制御手段が制御を行う前の上記エアバイパスバルブの閉弁時における、上記コンプレッサと上記スロットルバルブとの間の吸気通路内の空気量を推定するバルブ閉時空間空気量推定手段と、
    上記スロットル開度に基づいて、上記スロットルバルブを通過する空気流量を推定するスロットル通過流量推定手段と、
    上記エアバイパスバルブ制御手段の制御により上記エアバイパスバルブが正常に開弁した場合に上記エアバイパス通路を通過する空気流量を推定するバイパス通路通過流量推定手段と、を有しており、
    上記バルブ閉時空間空気量推定手段が推定した空気量と、上記吸入空気量検出手段が検出した吸入空気量とを加算した空気量から、上記スロットル通過流量推定手段が推定した空気流量、及び上記バイパス通路通過流量推定手段が推定した空気流量を減算することで得られた空気量に基づいて、上記コンプレッサ下流圧力を推定する、請求項3に記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
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