JP2013185504A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は内燃機関の制御装置に関し、過給機付きの内燃機関において、排気系温度の推定精度の低下を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃料増量制御は、エンジン10の燃料噴射量を通常噴射量よりも増やし、排気中に含まれる未燃燃料の気化潜熱によって排気系部品を冷却保護する制御である。燃料増量制御に際し、ECU50は、排気系部品の一次遅れ温度Texpsmを推定しこの一次遅れ温度Texpsmと設定温度との偏差ΔTに基づいて、上記通常噴射量に追加して噴射すべき燃料量を算出する。本発明においては、この一次遅れ温度Texpsmの推定に際し、排気バイパス通路30を経由した排気(W/G通過流)とタービン20bを経由した排気(タービン通過流)との排気量比を考慮する。これにより、排気系部品温度を高精度に推定することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、より詳細には、過給機付きの内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、機関運転条件に応じて求めた定常時の触媒温度と、吸入ガス量に応じて求めた時定数とを用いて、排気浄化触媒を含む排気系温度を推定する内燃機関の制御装置が開示されている。機関運転条件は種々の変動要因から影響を受けるので、機関運転条件に基づいて推定した排気系温度はその精度が比較的低くなるという問題がある。この点、特許文献1の制御装置では、上記定常時の触媒温度の他に一次遅れに相当する時定数を用いるので、機関運転条件のみを用いる場合よりも高精度に排気系温度を推定できる。
特開平11−303671号公報
ところで、一般に過給機付きの内燃機関は、当該過給機の排気タービンを迂回する迂回通路、この迂回通路の開閉を制御するウェイストゲートバルブ(WGV)などを備えている。そのため、このような内燃機関において当該迂回通路を開いた場合には、内燃機関からの排気が、迂回通路を経由するものと、経由しないもの(即ち、排気タービンを経由する排気)とに分かれ、迂回通路の下流において再合流することになる。そうすると、これらの排気が同一気筒から同時に排出されたものであったとしても、当該再合流の際には異なる温度に変化している可能性がある。故に、上記特許文献1の排気系温度の推定手法をそのまま過給機付きの内燃機関に適用しようとすると、その推定精度が低下する可能性があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。即ち、過給機付きの内燃機関において、排気系温度の推定精度の低下を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の排気通路に設けられた排気タービンを備える過給機と、
前記排気通路において前記排気タービンを迂回する迂回通路と、
前記排気タービンを経由させる排気と前記迂回通路を経由させる排気との間で排気量比を調整する排気量比調整手段と、
吸入ガス量に応じた一次遅れ時定数を用いて内燃機関の排気系温度を推定する排気系温度推定手段と、
前記排気量比を用いて前記一次遅れ時定数を補正する一次遅れ時定数補正手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記迂回通路よりも下流側において前記排気通路に設けられた排気浄化触媒と、
前記排気浄化触媒の触媒温度を取得する触媒温度取得手段と、を備え、
前記排気系温度補正手段は、前記触媒温度を用いて前記一次遅れ時定数を補正することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記排気タービンの回転数を取得する回転数取得手段を更に備え、
前記排気系温度補正手段は、前記回転数を用いて前記一次遅れ時定数を補正することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3何れか1つの発明において、
前記排気系温度が設定温度よりも高い場合に、前記排気系温度と前記設定温度との偏差に基づいて、前記内燃機関の基本燃料量に追加して噴射すべき燃料量を算出する追加燃料量算出手段を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、排気タービンを経由させる排気と迂回通路を経由させる排気との間の排気量比を用いて一次遅れ時定数を補正できるので、過給機付きの内燃機関において、排気系温度の推定精度の低下を抑制できる。
排気タービンを経由させる排気および迂回通路を経由させる排気の組成に着目した場合、迂回通路を経由させる排気はエンジン出ガスそのものであるのに対し、排気タービンを経由させる排気は排気タービン通過時に撹拌される。そのため、排気タービンを経由させる排気は、迂回通路を経由させる排気に比べて均質化されていると言える。故に、排気タービンを経由させる排気の量が多くなるほど排気浄化触媒の温度上昇速度が増加し、排気系温度の推定精度が低下する可能性がある。この点、第2の発明によれば、触媒温度を用いて上記一次遅れ時定数を補正できる。従って、排気浄化触媒の温度に起因した排気系温度の推定精度の低下を未然に防止できる。
排気タービンの回転数が変われば、排気タービンを経由させる排気と迂回通路を経由させる排気とが合流する地点に到達するタイミングが変化し、排気系温度の推定精度が低下する可能性がある。この点、第3の発明によれば、排気タービンの回転数を用いて上記一次遅れ時定数を補正できる。従って、排気タービンの回転数に起因した排気系温度の推定精度の低下を未然に防止できる。
第4の発明によれば、排気系温度が設定温度よりも高い場合に、当該排気系温度と当該設定温度との偏差に基づいて、内燃機関の基本燃料量に追加して噴射すべき燃料量を算出できるので、当該追加噴射によって排気系の高温化を良好に防止できる。
本発明の各実施形態のシステム構成を示す図である。 実施の形態1において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。 WGV開度と比率αとの関係を示した図である。 機関回転数Neおよびガス流量Gaと、定常温度Texpとの関係を示した図である。 W/G通過流の一次遅れ時定数kWGおよびタービン通過流の一次遅れ時定数kTCと、ガス流量Gaとの関係を示した図である。 部品保護燃料量と偏差ΔTとの関係を示した特性線の一例を示した図である。 実施の形態2において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。 等ガス流量時における時定数補正係数βWG,βTCと、排気浄化触媒28の温度Tcatsmとの関係を示した図である。 実施の形態3において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。 等ガス流量時における時定数補正係数γTCと、回転数Neとの関係を示した図である。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
先ず、図1乃至図6を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の各実施形態のシステム構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関としてのエンジン10を備えている。なお、図1に示すエンジン10は直列4気筒型エンジンであるが、本実施形態に適用可能なエンジンの気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
エンジン10の各気筒には、吸気通路12、排気通路14がそれぞれ連通している。吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16の下流近傍には、吸気通路12に吸入されるガス流量Gaを検出するためのエアフローメータ18が設けられている。エアフローメータ18の下流には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが設置されている。コンプレッサ20aは、排気通路14に配置されたタービン20bと連結軸を介して一体的に連結されている。
吸気通路12において、コンプレッサ20aの下流には、コンプレッサ20aにより過給された吸入空気を冷却するインタークーラ22が設けられている。また、インタークーラ22とエアフローメータ18との間には、コンプレッサ20aをバイパスするエアバイパス通路24が設けられている。エアバイパス通路24には、ABV(Air By-pass Valve)26が設けられている。ABV26を開弁することで、減速時の吸気脈動を防止することができる。
排気通路14において、タービン20bの下流には、排気浄化触媒28が配置されている。また、排気浄化触媒28とタービン20bとの間には、タービン20bをバイパスする排気バイパス通路30の一端が接続されている。排気バイパス通路30には、WGV(WasteGate Valve)32が設けられている。WGV32を開弁することで背圧を調節できるので、エンジンのポンプ損失や排気の筒内残留量を抑制できる。
また、本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力側には、エアフローメータ18の他、機関回転数Neを検出するためのクランク角センサ34、WGV32の開度を検出するためのWGV開度センサ36、タービン20bの回転数Neを検出するタービン回転数センサ38や、エンジン10の制御に必要な各種のセンサが接続されている。ECU50の出力側には、ABV26、WGV32等の各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、上記各種センサによりエンジン10の運転情報を検出し、その検出結果に基づいて各アクチュエータを駆動することにより、エンジン10の運転制御や、次に説明する燃料増量制御等の各種制御を実行する。
[燃料増量制御]
ECU50による燃料増量制御は、エンジン10の燃料噴射量を通常噴射量よりも増やし、排気中に含まれる未燃燃料の気化潜熱によって排気系部品(排気通路14、タービン20b、排気浄化触媒28、排気バイパス通路30を含む排気系構成部品をいう。以下同じ。)を冷却保護する制御である。燃料増量制御に際し、ECU50は先ず、エンジン10の通常噴射量を算出すると共に、排気系部品の一次遅れ温度Texpsmを推定する。そして、この一次遅れ温度Texpsmと設定温度との偏差ΔTに基づいて、ECU50は上記通常噴射量に追加して噴射すべき燃料量(以下、「部品保護燃料量」と称す。)を算出する。なお、上記通常噴射量は、エアフローメータ18により検出される吸入空気量、クランク角センサ34により検出されるエンジン回転数、エンジン冷却水の温度等に基づいて算出されるものであるが、その算出手法については公知であるので説明を省略する。
ところで、上述したように、過給機付きの内燃機関において迂回通路を開くと、迂回通路を経由した排気と、迂回通路を経由しない排気とが当該迂回通路の下流において合流する。即ち、本実施形態のシステムにおいて、WGV32を開弁すると、排気バイパス通路30を経由した排気(以下、「W/G通過流」と称す。)と、タービン20bを経由した排気(以下、「タービン通過流」と称す。)とが排気バイパス通路30の下流において合流することになる。ここで、当該合流地点に至るまでの経路が異なれば熱エネルギー放出要因も当然違ってくる。そのため、当該合流地点において、異なる経路を流れた排気間に温度差が生じることになる。
ここで、WGV32が定常状態である場合、仮に上記の温度差が生じたとしても一次遅れ温度Texpsmに与える影響は比較的小さい。しかしながら、WGV32が定常状態でない場合、特に過渡状態の場合は上記温度差が拡大し、推定した一次遅れ温度Texpsmが実温度から大きく乖離する可能性が高くなる。そうすると、排気系部品の耐熱保護不足や、必要以上の燃料噴射による燃費、排気エミッションの悪化いった不具合を招来してしまう。そこで、本実施形態においては、一次遅れ温度Texpsmの推定に際し、W/G通過流とタービン通過流との排気量比を考慮することとしている。
[実施の形態1における具体的処理]
図2を参照しながら、上記燃料増量制御を実行するための具体的な処理について説明する。図2は、本実施形態において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図2に示すルーチンは、燃料噴射タイミング毎に繰り返して実行されるものとする。
図2に示すルーチンにおいて、先ず、ECU50は、機関回転数Ne、ガス流量Gaおよび比率α(全ガス流量に対するW/G通過流の流量割合をいう。以下同じ。)を算出する(ステップ100)。具体的に、ECU50は、クランク角センサ34の検出値から機関回転数Neを、エアフローメータ18の検出値からガス流量Gaを、それぞれ算出する。また、ECU50は、WGV開度センサ36の検出値から比率αを算出する。図3は、WGV開度と比率αとの関係を示した図である。本ステップにおいて、図3に示す特性線をマップデータ化したものとWGV開度センサ36の検出値とを参照して、ECU50は比率αを算出する。
続いて、ECU50は、定常時における排気系部品の定常温度Texpを算出する(ステップ102)。具体的に、ECU50は、ステップ100において算出した機関回転数Neおよびガス流量Gaを用いて定常温度Texpを算出する。図4は、機関回転数Neおよびガス流量Gaと、定常温度Texpとの関係を示した図である。本ステップにおいて、図4に示す特性線をマップデータ化したものと、機関回転数Neおよびガス流量Gaとを参照して、ECU50は定常温度Texpを算出する。
続いて、ECU50は、W/G通過流の一次遅れ時定数kWGと、タービン通過流の一次遅れ時定数kTCとを算出する(ステップ104)。具体的に、ECU50は、ステップ100において算出したガス流量Gaを用いて、一次遅れ時定数kWG,kTCを算出する。図5は、一次遅れ時定数kWG,kTCと、ガス流量Gaとの関係を示した図である。本ステップにおいて、図5に示す特性線をマップデータ化したものと、ガス流量Gaとを参照して、ECU50は一次遅れ時定数kWG,kTCを算出する。
続いて、ECU50は、トータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する(ステップ106)。ここで、トータル一次遅れ時定数kTOTALとは、W/G通過流とタービン通過流との排気量比を考慮した時定数であり、次式(1)により求められるものである。
TOTAL=α×kWG+(1−α)×kTC ・・・(1)
本ステップにおいて、ECU50は、ステップ104で算出した一次遅れ時定数kWG,kTCと、ステップ100で算出した比率αとを上記式(1)に適用して、トータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する。
続いて、ECU50は、一次遅れ温度Texpsmを算出する(ステップ108)。具体的に、ECU50は、ステップ102で算出した定常温度Texpと、一次遅れ温度Texpsmの前回値Texpsm(n−1)と、ステップ106で算出したトータル一次遅れ時定数kTOTALとを次式(2)に適用して、一次遅れ温度Texpsmの今回値Texpsm(n)を算出する。
expsm(n)=(1−kTOTAL)×Texpsm(n−1)+kTOTAL×Texp(n) ・・・(2)
続いて、ECU50は、燃料増量の必要性の有無を判定する(ステップ110)。具体的に、ECU50は、ステップ108で算出した一次遅れ温度Texpsmの今回値Texpsm(n)と、設定温度Tthとの偏差ΔT(=Texpsm(n)−Tth)が、偏差ΔT>0を満たすか否かを判定する。そして、偏差ΔT>0を満たす場合は、排気系部品が高温化する可能性があると判断できるので、ECU50はステップ112に進む。一方、偏差ΔT≦0の場合は、現時点での高温化のおそれは無いと判断できるので、ECU50は本ルーチンを終了する。なお、本ステップで用いる設定温度Tthは、排気系部品の熱耐性に応じて予め定められ、ECU50内に記憶されているものとする。
ステップ112において、ECU50は、ステップ110で求めた偏差ΔTを用いて部品保護燃料量を算出する。図6は、部品保護燃料量と偏差ΔTとの関係を示した特性線の一例を示した図である。本ステップにおいて、ECU50は、図6に示す特性線をマップデータ化したものと偏差ΔTとを参照して、部品保護燃料量を算出する。
最後に、ECU50は、ステップ112で算出した部品保護燃料量を別途求めた基本噴射量に追加し、エンジン10に対して燃料噴射を実行する(ステップ114)。
以上、図2に示したルーチンによれば、W/G通過流とタービン通過流との排気量比を考慮した時定数であるトータル一次遅れ時定数kTOTALを用いて一次遅れ温度Texpsmを推定できる。そのため、排気系部品温度の推定精度を高めることができる。よって、排気系部品の耐熱保護が不足し、或いは、必要以上の燃料噴射によって燃費や排気エミッションが悪化するといった不具合を未然に防止することが可能となる。
ところで、上記実施の形態1においては、比率αの算出に際してWGV開度センサ36の検出値を用いたが、WGV32の制御指示信号(駆動制御duty)で代用してもよい。また、例えばガス流量Ga、機関回転数Ne、負荷、排気温度、回転数Neといった、背圧を代表する制御パラメータで代用してもよい。更には、WGV32の制御指示信号や上記制御パラメータを、WGV開度センサ36の検出値と適宜組み合わせて用いてもよい。また、本変形例については、後述する実施の形態2、3においても同様に適用が可能である。
なお、上記実施の形態1においては、排気バイパス通路30が上記第1の発明における「迂回通路」に相当している。
また、上記実施の形態1においては、ECU50が図2のステップ108の処理を実行することにより上記第1の発明における「排気系温度推定手段」が、同図のステップ102〜106の処理を実行することにより上記第1の発明における「一次遅れ時定数補正手段」が、それぞれ実現されている。
また、上記実施の形態1においては、ECU50が図2のステップ112の処理を実行することにより上記第4の発明における「追加燃料量算出手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図7乃至図8を参照しながら、本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態においては、図1のシステム構成において、後述する図7の燃料増量制御ルーチンを実行することをその特徴とする。
上記実施の形態1によれば、排気系部品温度の推定精度を高めることができる。しかしながら、W/G通過流およびタービン通過流の組成に着目した場合、W/G通過流はエンジン出ガスそのものであるのに対し、タービン通過流はタービン20b通過時にある程度撹拌される。つまり、W/G通過流は、その組成(未燃燃料、酸素など)に部分的な濃淡が生じている。そのため、燃料増量制御実行中にW/G通過流の量が多くなると(つまり、比率αが大きくなると)排気浄化触媒28の温度上昇速度が増加する。何故なら、排気浄化触媒28での未燃燃料の浄化反応は発熱反応であり、高濃度の未燃燃料が排気浄化触媒28に導入されれば、発熱反応時のエネルギーがより多く生じ易くなるためである。
通常、排気浄化触媒の温度は、エンジン運転開始後、略一定の温度で上昇して所定温度範囲内に収束する。しかし、W/G通過流およびタービン通過流が発生する本発明のシステムにおいては、上述したような温度上昇速度の増加があり、加えてWGV32が過渡状態の場合には、この温度上昇速度が複雑に変化する。故に、排気系部品温度の推定精度を低下させてしまう可能性がある。そこで、本実施形態においては、一次遅れ温度Texpsmの推定に際し、W/G通過流とタービン通過流との排気量比に加えて、排気浄化触媒28での浄化反応による触媒温度の変化をも考慮することとしている。
[実施の形態2における具体的処理]
次に、図7を参照しながら、上記燃料増量制御を実行するための具体的な処理について説明する。図7は、本実施形態において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図7に示すルーチンは、燃料噴射タイミング毎に繰り返して実行されるものとする。
図7に示すルーチンにおいて、先ず、ECU50は、ステップ120〜124の処理を実行する。これらの処理は、図2のステップ100〜106の処理と同一であるためその説明を省略する。ステップ124に続いて、ECU50は、排気浄化触媒28の温度Tcatsmの前回値Tcatsm(n−1)を推定する(ステップ126)。ここで、排気浄化触媒28の前回値Tcatsm(n−1)とは、一次遅れ温度Texpsmの前回値Texpsm(n−1)の算出時における排気浄化触媒28の温度Tcatsmであり、比率αの履歴を考慮して別途構築された触媒温度推定モデルにより算出されるものとする。
続いて、ECU50は、ステップ126で推定したTcatsm(n−1)を用いて時定数補正係数βWG,βTCを算出する(ステップ128)。図8は、等ガス流量時(即ち、比率α=0.5)における時定数補正係数βWG,βTCと、排気浄化触媒28の温度Tcatsmとの関係を示した図である。本ステップにおいて、図8に示す特性線をマップデータ化したものと推定したTcat(n−1)とを参照して、ECU50は時定数補正係数βWG,βTCを算出する。
続いて、ECU50は、トータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する(ステップ130)。ここで、トータル一次遅れ時定数kTOTALとは、W/G通過流とタービン通過流との排気量比と、排気浄化触媒28での浄化反応による触媒温度の変化とを考慮した時定数であり、次式(3)により求められるものである。
TOTAL=α×kWG×βWG+(1−α)×kTC×βTC ・・・(3)
本ステップにおいて、ECU50は、ステップ124で算出した一次遅れ時定数kWG,kTCと、ステップ128で算出した時定数補正係数βWG,βTCと、ステップ120で算出した比率αとを上記式(3)に適用してトータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する。
続いて、ECU50は、ステップ132〜138の処理を実行する。これらの処理は、図2のステップ108〜114の処理と同一であるためその説明を省略する。
以上、図7に示したルーチンによれば、W/G通過流とタービン通過流との排気量比と、排気浄化触媒28での浄化反応による触媒温度の変化とを考慮した時定数であるトータル一次遅れ時定数kTOTALを用いて一次遅れ温度Texpsmを推定できる。そのため、上記実施の形態1に比して、より高精度に排気系部品温度を推定できる。
ところで、上記実施の形態2においては、触媒温度推定モデルを用いることで排気浄化触媒28の温度Tcatsmの前回値Tcatsm(n−1)を取得したが、排気浄化触媒28に温度センサを設置して直接測定することで取得してもよい。
なお、上記実施の形態2においては、ECU50が図7のステップ126の処理を実行することにより上記第2の発明における「触媒温度取得手段」が実現されている。
実施の形態3.
次に、図9乃至図10を参照しながら、本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態においては、図1のシステム構成において、後述する図9の燃料増量制御ルーチンを実行することをその特徴とする。
上記実施の形態2においては、トータル一次遅れ時定数kTOTALの算出に際して排気浄化触媒28での浄化反応による触媒温度の変化を考慮した。これは、当該触媒温度の変化が排気系部品温度の推定精度の低下要因であるためである。本実施形態においては、当該触媒温度の変化の代わりに、タービン20bの回転数Neを考慮することとしている。何故なら、タービン20bの回転数Neが変わればタービン20bで回収されるエネルギーが変化する(タービン効率が変わる)ため、タービン通過後の運動エネルギーが変化するからである。また、タービン20bの回転数Neが変わればタービン通過流の上記合流地点への到達タイミングが変化するからである。よって、回転数Neも上記低下要因と言える。そこで、本実施形態においては、一次遅れ温度Texpsmの推定に際し、W/G通過流とタービン通過流との排気量比に加えて、タービン20bの回転数Neをも考慮することとしている。
[実施の形態3における具体的処理]
次に、図9を参照しながら、上記燃料増量制御を実行するための具体的な処理について説明する。図9は、本実施形態において、ECU50により実行される燃料増量制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図9に示すルーチンは、燃料噴射タイミング毎に繰り返して実行されるものとする。
図9に示すルーチンにおいて、先ず、ECU50は、ステップ140〜144の処理を実行する。これらの処理は、図2のステップ100〜106の処理と同一であるためその説明を省略する。ステップ144に続いて、ECU50は、タービン20bの回転数Neを算出する(ステップ146)。具体的に、ECU50は、タービン回転数センサ38の検出値から回転数Neを算出する。
続いて、ECU50は、ステップ146で算出した回転数Neを用いて時定数補正係数γTCを算出する(ステップ148)。図10は、タービン通過ガス流量が一定の時の時定数補正係数γTCと、回転数Neとの関係を示した図である。本ステップにおいて、図10に示す特性線をマップデータ化したものと回転数Neとを参照して、ECU50は時定数補正係数γTCを算出する。
続いて、ECU50は、トータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する(ステップ150)。ここで、トータル一次遅れ時定数kTOTALとは、W/G通過流とタービン通過流との排気量比と、タービン20bの回転数Neとを考慮した時定数であり、次式(4)により求められるものである。
TOTAL=α×kWG+(1−α)×kTC×γTC ・・・(4)
本ステップにおいて、ECU50は、ステップ144で算出した一次遅れ時定数kWG,kTCと、ステップ148で算出した時定数補正係数γTCと、ステップ140で算出した比率αとを上記式(4)に適用して、トータル一次遅れ時定数kTOTALを算出する。
続いて、ECU50は、ステップ152〜158の処理を実行する。これらの処理は、図2のステップ108〜114の処理と同一であるためその説明を省略する。
以上、図9に示したルーチンによれば、W/G通過流とタービン通過流との排気量比と、タービン20bの回転数Neとを考慮した時定数であるトータル一次遅れ時定数kTOTALを用いて一次遅れ温度Texpsmを推定できる。そのため、上記実施の形態1に比して、より高精度に排気系部品温度を推定できる。
ところで、上記実施の形態3においては、タービン回転数センサ38の検出値から回転数Neを算出したが、例えばガス流量Ga、機関回転数Ne、負荷、過給圧といった、回転数Neを代表する制御パラメータを用いて算出してもよい。
また、上記実施の形態3においては、一次遅れ温度Texpsmの推定に際し、上記実施の形態2で考慮した触媒温度の変化の代わりに回転数Neを考慮したが、この触媒温度の変化と同時に回転数Neを考慮してもよい。つまり、図9のステップ150の処理において、時定数補正係数γTCと同時に時定数補正係数βWG,βTCを用いてトータル一次遅れ時定数kTOTALを算出してもよい。
なお、上記実施の形態3においては、タービン回転数センサ38が上記第3の発明における「回転数取得手段」に相当している。
10 エンジン
14 排気通路
18 エアフローメータ
20 ターボ過給機
20b タービン
28 排気浄化触媒
30 排気バイパス通路
34 クランク角センサ
36 WGV開度センサ
38 タービン回転数センサ
50 ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた排気タービンを備える過給機と、
    前記排気通路において前記排気タービンを迂回する迂回通路と、
    前記排気タービンを経由させる排気と前記迂回通路を経由させる排気との間で排気量比を調整する排気量比調整手段と、
    吸入ガス量に応じた一次遅れ時定数を用いて内燃機関の排気系温度を推定する排気系温度推定手段と、
    前記排気量比を用いて前記一次遅れ時定数を補正する一次遅れ時定数補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記迂回通路よりも下流側において前記排気通路に設けられた排気浄化触媒と、
    前記排気浄化触媒の触媒温度を取得する触媒温度取得手段と、を備え、
    前記排気系温度補正手段は、前記触媒温度を用いて前記一次遅れ時定数を補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記排気タービンの回転数を取得する回転数取得手段を更に備え、
    前記排気系温度補正手段は、前記回転数を用いて前記一次遅れ時定数を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記排気系温度が設定温度よりも高い場合に、前記排気系温度と前記設定温度との偏差に基づいて、前記内燃機関の基本燃料量に追加して噴射すべき燃料量を算出する追加燃料量算出手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112022000921T5 (de) 2021-02-05 2023-11-16 Isuzu Motors Limited Steuervorrichtung eines verbrennungsmotors und verbrennungsmotor

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