JP2015217832A - 管内走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用機器を必要とせず、できる限り製造コストを抑えながらも、小径部と大径部とを有する配管領域など配管内の特異な箇所においても良好に走行可能な管内走行装置を提供する。
【解決手段】2つのアーム部11と、2つのアーム部11を、各アーム部11の中央部110において軸心T周りで揺動自在に軸支する軸支部材16と、各アーム部11の両端部に軸支され、管内壁に接触して回転自在な車輪12と、各アーム部11の一端側同士を相互に離間する管の径方向外側に付勢して当該各アーム部11の一端側に配置される各車輪12を管内壁に押圧するとともに、各アーム部11の他端側同士を相互に離間する管の径方向外側に付勢して当該各アーム部11の他端側に配置される各車輪12を管内壁に押圧する付勢手段18と、を有する走行ユニット10を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、地中に埋設されたガス管、水道管および地上のプラント配管等の配管内面欠陥を検査および補修するなどの目的のために、管の内部を管軸方向に走行する管内走行装置に関する。
埋設配管を露出する際の作業時間や作業コストを回避できることから、地面を掘削せずに配管検査を実施することができる管内走行台車が提案されている。このような管内走行台車では、直線的に延びている配管や緩やかに湾曲している配管での走行性はおおむね良好である。しかしながら、配管にドレッサ形管継手やレデューサ継手などが設けられ、配管の内径が部分的に変化している配管領域では、その領域において配管は小径部と大径部を有し、その結果段差が生じる。このような領域での管内走行台車の走行性は悪くなる。
例えば、ドレッサ形管継手が装着されているような配管領域、つまり小径部と大径部を有する配管領域において、その窪み(大径部)に駆動ローラが落ち込んでも容易に脱出可能な管内走行台車が、特許文献1によって提案されている。この管内走行台車の台車本体には、上下・左右の1対の4つの支脚が相互に円周方向に90度だけ位置をずらして交差状に取り付けられており、それぞれの先端には、駆動ローラまたは操向部材が設けられている。さらに、駆動ローラの進行方向側に位置し、台車本体の前記上下方向に拡開する一対の支脚の上側の支脚と配管内壁との間で上下に摺動昇降するように配置した作動部材と、この作動部材を動作させる押圧部材とが備えられている。このような、いわゆるジャッキ機構の採用により、台車本体の走行中に駆動ローラが段差を有する窪みに落ち込んで、この窪みの段差に衝突して走行できなくなったときでも、台車本体に設けた押圧部材を動作して作動部材を下降させ、配管内壁に作動部材を当接させて前記台車本体を持ち上げることで、駆動ローラが窪み内から抜け出ることができる。
特開平11―268638号公報(段落番号〔0009−0025〕、図5、図6)
特許文献1による管内走行台車では、駆動ローラが段差を有する窪みに落ち込んでも、台車本体を持ち上げる作動部材、つまりジャッキ機構を搭載しているので、駆動ローラを段差から抜け出させることが可能となる。しかしながら、そのようなジャッキ機構を備えることは、構造的にも、制御的にも大きな負担となり、構造の複雑化及び重量の増加を招来するとともに、コストアップにつながる。
このことから、ジャッキ機構のような別個に制御される専用機器を備えずとも、小径部と大径部とを有する配管領域においても円滑な走行が可能となる管内走行技術が要望されている。そこで、本願発明の目的は、ジャッキ機構のような別個に制御される専用機器を必要とせず簡便な構成とし、できる限り製造コストを抑えながらも、小径部と大径部とを有する配管領域など配管内の特異な箇所においても良好に走行可能な管内走行装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明に係る管の内部を管軸方向に走行する管内走行装置の特徴構成は、2つのアーム部と、前記2つのアーム部を、前記各アーム部の中央部において前記管軸方向に対して直交する軸心周りで揺動自在に軸支する軸支部材と、前記各アーム部の両端部に軸支され、前記管の管内壁に接触して回転自在な車輪と、前記各アーム部の一端側同士を相互に離間する前記管の径方向外側に付勢して当該各アーム部の一端側に配置される各車輪を前記管内壁に押圧するとともに、前記各アーム部の他端側同士を相互に離間する前記管の径方向外側に付勢して当該各アーム部の他端側に配置される各車輪を前記管内壁に押圧する付勢手段と、を有する走行ユニットを備える点にある。
上記特徴構成により、2つのアーム部の両端に軸支された車輪は、付勢手段により管内壁に押圧される。管内壁に押圧された状態で車輪が回転することで、管内走行装置は管軸方向に沿って走行できる。また、管内壁の内径に変化が生じると、車輪を介して管内壁に合わせて軸支部材の軸心周りでアーム部が揺動し、管内壁に合わせた大きさに変形する。また、アーム部の両端部に車輪が軸支されることから、アーム部の一端側の車輪と、他端側の車輪が独立に動くことがない。
このため、例えばドレッサ型管継手やレデューサ継手などが介装され、管の内径が部分的に変化し、小径部と大径部が存在する箇所においては、一端側の車輪が小径部に押圧されているとき、他端側の車輪は一端側の車輪の管径方向の広がり以上に管径方向に広がることなく、ドレッサ型管継手内を通過できる。
具体的には、例えばドレッサ型管継手のように部分的に内径が大きくなる領域においては、進行方向側の車輪が大径部に差し掛かっても、後退方向側の車輪が小径部に押圧された状態となり、進行方向側の車輪は小径部の内径以上に管径方向に広がることなく、後退方向側の車輪が回転することにより、大径部を通過できる。また、例えば、進行方向に進むにつれて縮径する縮径部(レデューサ継手)の場合には、進行方向側の車輪が小径部に侵入した際、後退方向側の車輪も小径部の内径に固定され、進行方向側の車輪が回転することにより、レデューサ継手内を通過できる。
すなわち、ジャッキ機構のような別個に制御される専用機器を必要とせず簡便な構成とし、できる限り製造コストを抑えながらも、小径部と大径部とを有する配管領域など配管内の特異な箇所においても良好に走行可能な管内走行装置が提供できる。
本願発明に係る管内走行装置においては、上記特徴構成に加えて、前記走行ユニットが、前記管軸方向に延びる本体部を備え、前記2つのアーム部が、前記本体部を挟んだ状態で、当該本体部に設けられた前記軸支部材により軸支され、前記付勢手段が、前記本体部の一点を支点として前記各アーム部を径方向外側に付勢する構成とすると好適である。
上記特徴構成によれば、本体部の一点を支点として、各アーム部は径方向外側に付勢された状態で、本体部を中心位置として、アーム部が軸支部材の軸心周りで径方向外側または内側に閉開するように構成される。よって、小径部と大径部とを有する配管領域など配管内の特異な箇所において、より良好に走行可能な管内走行装置が提供できる。
加えて、前記走行ユニットが、前記各アーム部の一端側に配置される車輪を回転駆動する一端側駆動部と、前記各アーム部の他端側に配置される車輪を回転駆動する他端側駆動部と、を備える構成とすると好適である。
上記特徴構成によれば、走行ユニットに駆動部が備えられることにより自走可能となり、別途牽引車などを用意する必要がない。また、管内における拡径部や縮径部、エルボ部分などの、複雑な形状部分において、いずれかの車輪が接触しない状況下においても、管内壁に接触した一端側又は他端側の車輪の駆動力で前に進むことが可能となる。具体的には、例えば、管の内径が部分的に拡がった拡径部に進行方向前方の車輪が侵入した場合でも、後退方向側の車輪は管内に存在し管内壁に接触しているため、進行方向の車輪と後退方向の車輪とは同じ開き状態となり、進行方向側の車輪は管の内径以上に管径方向に広がらず、管の内径と一致する状態(進行方向側の車輪の管径方向の位置が、拡径部に侵入する以前の位置である状態)が維持される。よって、管内壁に接触している進行方向後方の車輪が回転駆動することによって、管内走行装置を進行方向前方に進むことができる。よって、配管内の特異な箇所において良好に走行可能な管内走行装置を、より利用しやすい形態で提供できる。
さらに、前記走行ユニットが前記管の内部に位置する状態で、前記管軸方向において、前記2つのアーム部のうちの一方側である一方側アーム部の一端側に軸支される車輪の軸心と、他方側である他方側アーム部の他端側に軸支される車輪の軸心との軸心間距離が、前記管における拡径部の管軸方向長さよりも長くなるように構成すると好適である。
上記特徴構成によれば、管内において内径が部分的に拡がった拡径部に、進行方向側の車輪が侵入した際、後退方向側の車輪は管内に存在し管内壁に接触しているため、進行方向側の車輪は管の内径以上に管径方向に広がらず、管の内径と一致する状態(進行方向側の車輪の管径方向の位置が、拡径部に侵入する以前の位置である状態)が維持される。このため、進行方向側の車輪が、拡径部を越えて、再度管内に侵入することをスムーズに実現できる。
また、上記特徴構成を備える場合、進行方向側の車輪が、再度管内に侵入した後に、後退方向側の車輪が拡径部に侵入する。このとき、進行方向側の車輪は管内に存在し管内壁に接触しているため、後退方向側の車輪は管の内径と一致する状態(後退方向側の車輪の管径方向の位置が、拡径部に侵入する以前の位置である状態)が維持される。このため、後退方向側の車輪が再度管内に侵入することもスムーズに実現できる。
以上のように、進行方向側及び後退方向側の車輪のいずれもが、拡径部を越えて、再度管内に侵入することをスムーズに実現できる。すなわち、拡径部を容易に越えることができる管内走行装置を実現できる。
また、前記走行ユニットが、前記2つのアーム部のうちの一方側アーム部側に、重りを備える構成とすると好適である。
本願発明の管内走行装置が走行対象とする管内においては、通常、管内面の鉛直方向下方に、重力により障害物が溜まっていることがある。特に、水道管の場合には、下方には、ヘドロや排水などが溜まっている。このため、管内走行車の車輪が、管内面の下方に接触した状態で走行すると、障害物が車輪に絡まるなどにより、正常な走行が妨げられる可能性がある。
上記特徴構成によれば、2つのアーム部のうちの一方側アーム部側が重くなり、走行ユニットの重心は、当該一方側アーム部側に偏心する。よって、走行ユニットは走行するにつれ、重い側の一方側アーム部が、鉛直下方に配置される。よって、2つのアーム部が管内において水平方向に配置された状態で走行する。すなわち、管内壁の鉛直下方に接触せずに走行するため、管内壁の鉛直下方に障害物が存在する悪路においても、良好に走行することができる。以上のように、特別な姿勢制御装置などを備えることなく、管内走行装置が自然に水平方向に配置される仕組みを実現することができる。よって、製造コストを抑えながらも、配管の状態によらず良好に走行可能な管内走行装置が提供できる。
また、前記重りとして、前記2つのアーム部のうち、前記一方側アーム部の一端側及び他端側に設けられる各車輪が、他方側アーム部に設けられる各車輪よりも重くなるように構成されると好適である。
上記特徴構成によれば、車輪の重さを調整するのみで、特別な姿勢制御装置などを備えることなく、管内走行装置が自然に水平方向に配置される仕組みを実現することができ、管内走行装置の設計変更を最小限にとどめながら、製造コストを抑えて、配管の状態によらず良好に走行可能な管内走行装置が提供できる。
また、前記重りとして、前記一方側アーム部に、前記車輪を回転させるための電池が配置される構成とすると好適である。
上記特徴構成によれば、重りとして新たに部材を用意することなく、管内走行装置の走行に必要な部材の配置を最適化するのみで、前記2つのアーム部のうちの一方側アーム部側を重くすることができる。すなわち、製造コストを抑えながらも、配管の状態によらず良好に走行可能な管内走行装置が提供できる。
また、前記走行ユニットを2つ備え、前記管軸方向に見て、一の走行ユニットにおける前記2つのアーム部を軸支する前記軸支部材の軸心と、他の走行ユニットにおける前記2つのアーム部を軸支する前記軸支部材の軸心とが交差するように、前記一の走行ユニットの前記本体部と前記他の走行ユニットの前記本体部とが前記管軸方向に連結される構成とすると好適である。
上記特徴構成によれば、2つの走行ユニットの本体部同士が、管軸方向に連結される。よって本体部の連結箇所に、例えば、管内の検査に用いる機材(センサやカメラなど)を設置することができる。また、管軸方向に見て、一の走行ユニットの各車輪が管の内壁に接触する部位と他の走行ユニットの各車輪が管の内壁に接触する部位とを、管の周方向において所定角度(例えば、90度)ずれるように分散させることができる。よって、管内の走行安定性を向上させることができる。また、例えば、走行ユニットがそれぞれ駆動部を備える場合には、1つの走行ユニットで走行する場合よりも、駆動力が上がるので、最大積載量を増やすことができる。以上のように、管内の検査に用いるにあたり、より好適に用いることができる。
管内走行装置の斜視図 管内走行装置の斜視図 管内走行装置の走行状態を示す側面図 管内走行装置の走行状態を示す正面図 管内走行装置が拡径部を走行する際の様子を示す図 管内走行装置の分解図 第2実施形態に係る管内走行装置を示す正面図
〔第1実施形態〕
以下では、本発明の実施形態に係る管内走行装置について図面を用いて説明する。図1には、管内走行装置1の斜視図を示す。図2には、管内走行装置1のアーム部11が閉じた状態を示す。図3は、管内走行装置1が管2内を走行するときの状態を示す。図4は、管内走行装置1が管2内を走行するときの状態を管軸方向Aから見たときの様子を示す。
1.管内走行装置の概要
1−1.概略構成
図3に示すように、管内走行装置1は、水道管やガス管などの管2の内部に配置され、車輪12が管内壁20に接触した状態で回転することにより、管軸方向Aに沿って、管2の内部を走行する。管内走行装置1は、地中に埋設されたガス管、水道管および地上のプラント配管等の管2の内面欠陥を検査および補修するなどの目的に用いられ、不図示のセンサやカメラなどを搭載して走行する。本実施形態においては、管内走行装置1は、1つの走行ユニット10からなり、単体で走行可能に構成された自走式の装置である。
以下では、管軸方向Aにおいて、走行ユニット10が走行する方向を進行方向A1、逆方向を後退方向A2と呼ぶ。また、図3中、進行方向A1側の車輪12を「前輪121」、後退方向A2側の車輪12を「後輪122」と呼ぶ。ここで、進行方向A1が本願発明における「一端側」に相当し、後退方向A2側が「他端側」に相当する。(なお、走行ユニット10は、管軸方向Aに対称な構造のため、進行方向A1を「他端側」、後退方向A2を「一端側」と読み替えても構わない。)
図1及び図3に示すように、走行ユニット10は、両端に車輪12を備えたアーム部11をX型の配置で2本備えるとともに、2本のアーム部11に備えられた車輪12を管内壁20に押し付ける作用を持つ付勢手段18を備える。アーム部11は剛体からなり、アーム部11の両端に取り付けられた車輪12は、相対位置が固定された状態となる。本実施形態においては、アーム部11は、中央部110が一方向に凸型に形成された直方体状に形成される。
本実施形態において、2つのアーム部11は、両端に備えられた車輪12の車軸133(図6)間の距離が同一となるように、同一形状に形成される。また、アーム部11は、管2の管軸を含む平面に対して、長辺が平行となるように配置される。より詳しくは、2つのアーム部11は、車輪12が備えられた面同士が平行となるように、対向して配置される。
車輪12は、各アーム部11の両端部(進行方向A1側端部及び後退方向A2側端部)に軸支され、管内壁20に接触して回転自在に構成される。本実施形態においては、図4に示すように、車輪12は各々、車輪12に対して径方向B内側に駆動ユニット13を備え、独立して回転駆動するように構成される。車輪12の外径は、アーム部11に取り付けられた状態で、車輪12の最外周部がアーム部11よりも径方向B外側に位置するように決定される。本実施形態においては、4つの車輪12は、全て同一の形状及び外径を有する。
図1に示すように、2つのアーム部11は、各アーム部11の中央部110において軸支部材16により管軸方向Aに対して直交する軸心T周りで揺動自在に軸支される。軸支部材16は、軸心T方向に延在する円筒状に形成され、アーム部11の中央部110に設けられた貫通孔に挿入され、軸心T方向の位置が固定される。より具体的には、図6に示すように、軸支部材16は、本体部15の軸心T方向の厚み、及び2つのアーム部11の中央部110の軸心T方向厚みの合計よりも長く形成され、両端部に円周状に溝加工が施される。軸支部材16は、本体部15及び2つのアーム部11に挿通された状態で、当該溝に止め輪が挿入され、軸心T方向の移動が規制される。止め輪としては、例えば、ステンレス製のE型止め輪を用いることができる。
また、2つのアーム部11、及び付勢手段18を保持するために、2つのアーム部11の間には、本体部15が備えられる。本体部15は、管軸方向Aに延びる直方体状に形成される。本実施形態においては、本体部15は、断面が矩形状で中空状の金属フレームで構成される。図4に示すように、本体部15は軸心T方向に、2つのアーム部11で挟持される。本実施形態においては、軸心Tは、管2の中心部を通るように配置されるため、軸心Tは径方向Bと一致する。本体部15は、アーム部11を軸支する軸支部材16が貫通する。2つのアーム部11は、本体部15を挟んだ状態で、当該本体部15に設けられた軸支部材16により軸支される。本実施形態では、本体部15において管軸方向Aに見て軸心T方向に位置する面は、アーム部11の中央部110と面し、アーム部11の車輪12の備えられた面と平行に配置される。また、管軸方向Aに見て軸心Tに対して垂直方向に位置する面は、軸心Tと平行となる。
図1及び図3に示すように、付勢手段18は、各アーム部11の進行方向A1側同士を径方向B外側に付勢する。これにより、当該各アーム部11の進行方向A1側に配置される各車輪12(前輪121)は管内壁20に押圧されるように相互に離間する。
すなわち、一方側アーム部11の進行方向A1側と、他方側アーム部11の進行方向A1側とが離間する方向(径方向B外側)に、付勢手段18は2つのアーム部11を付勢する。本実施形態においては、付勢手段18として複数のトーションバネ180を備え、1つのトーションバネ180が、一方のアーム部11の進行方向A1側を径方向B外側に付勢し、別のトーションバネ180が、他方のアーム部11の進行方向A1側を、径方向B外側に付勢する。
また、付勢手段18は、各アーム部11の後退方向A2同士を径方向B外側に付勢する。これにより、当該各アーム部11の後退方向A2側に配置される各車輪12は管内壁20に押圧されるように相互に離間する。
すなわち、一方側アーム部11の後退方向A2側と、他方側アーム部11の後退方向A2とが離間する方向(径方向B外側)に、付勢手段18は2つのアーム部11を付勢する。本実施形態においては、進行方向A1側と同様、2つのトーションバネ180により、後退方向A2側の付勢手段18が構成される。
以上のように、本実施形態においては、付勢手段18は、4本のトーションバネ180(ねじりバネ)により構成される。各々のトーションバネ180は、その両端部が、それぞれ本体部15とアーム部11とに固定されるとともに、コイル部分が、本体部15の1点に固定される。これにより、コイル部分が固定された本体部15の一点が、支点となり、アーム部11の車輪12を径方向B外側に付勢する。
本実施形態においては、1つのアーム部11につき、アーム部11の中央部110に対して進行方向A1と後退方向A2とにそれぞれ1本ずつトーションバネ180を備える。すなわち、各車輪12に対応するトーションバネ180を備える。このような構成により、管内壁20からどの車輪12に対して応力が加わった場合であっても、均等にアーム部11を開閉することが可能となる。より詳しくは、例えば、アーム部11の一方側にしかトーションバネ180がない場合であれば、トーションバネ180がない側の車輪12が閉じようとしたときに、トーションバネ180がある側の車輪12に比べて、モーメントが大きく発生することから、簡単にアーム部11が径方向B内側に押圧されてしまい車輪12の開閉状況に不均一な状態が生じるが、本実施形態においては、そのような状態になることを抑えることができる。
以上のような構成により、図3に示すように、2つのアーム部11は、前輪121側において2つのアーム部11が形成する開き角θ1と、後輪122側において2つのアーム部11が形成する開き角θ2が常に同一となるように構成される。具体的には、付勢手段18により車輪12が管内壁20に押し付けられるように、管2の径方向B外側に向かって押圧される。これにより、前輪121または後輪122が管内壁20に接触し、前輪121または後輪122により規定される走行ユニット10の径方向B高さが規制されると、他方も、規制された車輪12と同じ高さに拘束される。
ここで、「前輪121または後輪122により規定される走行ユニット10の径方向B高さ」とは、一方のアーム部11の前輪121(または後輪122)が管内壁20に接触する点から、他方のアーム部11の前輪121(または後輪122)が管内壁20に接触する点までの距離を意味する。この距離は、走行ユニット10が、内径Rの管2内を走行中は、管2の内径Rと等しくなる。
1−2.管内走行時の状態
2つのアーム部11は、付勢手段18により径方向B外側に付勢される。ところで、管2内を走行する場合には、管2内の内径Rは、ドレッサ形管継手やレデューサ、エルボ、プラグバルブなどが装着されているような領域において拡径または縮径される。管2の内径Rが小さくなった場合には、アーム部11は径方向B内側に押圧され、走行ユニット10の径方向B高さは変化する。
本実施形態においては、走行ユニット10の径方向B高さは、最も小さくなった場合には、図2に示すように、車輪12の1つ分の高さにまで小さくなる。よって、複雑な機構を有する場合に比べ、大幅にコンパクトにできるため、走行範囲において管2の内径Rの変動が大きな場合でも好適に用いることができる。また、小さく折りたためるため、持ち運びや保管の際にも場所をとらないという利点がある。
一方、走行ユニット10の径方向B高さが最も大きくなる場合は、本実施形態においては、付勢手段18に用いるトーションバネ180の自然長において生じる付勢力によって、2つのアーム部11が開いた状態により決定される。よって、走行ユニット10が走行する管2の内径の最大値に合わせて、走行ユニット10のサイズ(アーム部11及び車輪12のサイズ)及びトーションバネ180の付勢力を決定すると良い。
1−3.管内走行装置の動作形態
図5に、管内走行装置1が管2内を走行するときの様子を、管2に拡径部2Xが介挿された領域を走行する場合を例として、模式的に示す。図5(a)〜(d)では、管内走行装置1が、図面右側から左側に走行するときの様子を示している。
本実施形態においては、走行ユニット10の大きさは、走行ユニット10が管2の内部に位置する状態で、前輪121の車軸133の軸心と後輪122の車軸133の軸心との軸心間距離L1が、管2における拡径部2Xの管軸方向長さL2よりも長くなるように設定される。なお、管2を通過できれば、その他の長さに設定しても構わない。ここで、軸心間距離L1は、管軸方向Aにおいて、2つのアーム部11のうちの一方側アーム部11の進行方向A1側に軸支される車輪12の車軸133(軸心)と、他方側アーム部11の後退方向A2側に軸支される車輪12の車軸133(軸心)との距離を意味する。また、拡径部2Xとは、例えば、ドレッサ型継手が挿入された箇所など、管内走行装置1が走行する管2において内径が、部分的に拡径された箇所を意味する。
ここで、走行ユニット10の管軸方向Aの長さL1は、拡径部2Xではない管2内において、前輪121が管内壁20に接触する位置から、後輪122が管内壁20に接触する位置までの距離を意味する。
なお、上記説明では、管2内において拡径部2Xが1つだけ存在する場合について説明したが、管2内に拡径部2Xが複数含まれる場合には、拡径部2Xを越えるにあたり必要な管軸方向Aの長さL1が実現できるように、走行ユニット10のサイズを決定すると良い。
図5(a)のように、走行ユニット10は管2内を、車輪12が管内壁20に接するようにして走行する。すなわち、走行ユニット10の径方向B高さが、管2の内径Rと同一となるように、付勢手段18によりアーム部11は径方向B外側に付勢される。
図5(b)のように管2の拡径部2Xに侵入した場合、走行ユニット10の前輪121は、管内壁20から離間する一方、後輪122は管内壁20に接した状態のままとなる。このとき、2つのアーム部11は、付勢手段18によりアーム部11を介して後輪122が管内壁20に押圧された状態で規制される。このため、前輪121が、拡径部2Xに侵入した際に、付勢手段18により径方向B外側に動くことはなく、前輪121により規定される走行ユニット10の径方向B高さが、後輪122と同様、管2の内径Rと同一のままとなる。よって、拡径部2Xの内径に合わせてアーム部11が開くことなく進行方向A1に進むため、前輪121は、拡径部2Xを通過し、進行方向A1側に位置する管2内部にスムーズに侵入することができる。
さらに、走行ユニット10が進行方向A1に進行すると、図5(c)のように、後輪122が管内壁20に接した状態のまま前輪121が拡径部2Xを通過し、その後、後輪122が拡径部2Xに侵入する。このとき、前輪121は、管内壁20に接触する一方、後輪122は管内壁20から離間する。図5(b)と同様に、後輪122は径方向B高さが内径Rと同一の状態を保ったままとなり、走行ユニット10が進行方向A1に進むに従いスムーズに管2内に侵入し、図5(d)の状態となる。
2.走行ユニットの詳細構成
以下では、管内走行装置1の走行ユニット10の構成について、図6を用いて詳述する。
2−1.付勢手段の構成
図6に示すように、本実施形態において、付勢手段18は、本体部15の軸心T方向外側の面に固定されたトーションバネ180により構成される。トーションバネ180のコイル部は、アーム部11に径方向B外側への付勢力を働かせるための支点として、本体部15に設けられた突起部151に固定される。
トーションバネ180の両端は、軸心T方向に屈曲される。トーションバネ180の一端は、本体部15に固定される。より具体的には、本体部15に設けられた貫通孔にバネの先端が挿通される。トーションバネ180の他端は、アーム部11に設けられたスリット111に挿通される。スリット111は、アーム部11の長手方向に直線状に形成される。このような構成とすることにより、バネの他端がスリット111内において移動する範囲では、少ない抵抗で移動することができる。すなわち、走行ユニット10は、スムーズに管2の内径に合わせてアーム部11を揺動させることができる。
スリット111の長さは、2つのアーム部11が形成する開き角θ1(θ2)が最大となるときに、スリット111に挿通されるトーションバネ180の端部が、スリット111においてアーム部11の中央部110に最も近い位置に位置するとともに、開き角θ1(θ2)が最小となるときに、トーションバネ180の端部が、スリット111においてアーム部11の中央部110に最も遠い位置に位置するように設定される。
2−2.車輪部分の構成
走行ユニット10は、少なくとも、前輪121のうちの1輪、及び後輪122のうちの1輪を回転駆動させるための駆動ユニット13を備える。すなわち、走行ユニット10は、駆動ユニット13として、各アーム部11の進行方向A1側に配置される車輪12を回転駆動するための駆動ユニット13(進行方向A1側駆動ユニット)と、各アーム部11の後退方向A2側に配置される車輪12を回転駆動するための駆動ユニット13(後退方向A2側駆動ユニット)と、を備える。
進行方向A1側駆動ユニットは、本願発明に係る「一端側駆動部」に相当し、後退方向A2側駆動ユニットは「他端側駆動部」に相当する。
本実施形態においては、各アーム部11に配置される車輪12を回転駆動する駆動ユニット13が、各車輪12を各別に駆動するように、各アーム部11の一端側(進行方向A1側)及び他端側(後退方向A2側)に別々に配置されている。また、本実施形態においては、本体部15が、中空状に形成され、その内部に、各駆動ユニット13を駆動させるための電力源としての電池14が配置される。このような構成とすることで、管2の径方向Bの厚みを増やすことなく、管内走行装置1を自走式とすることができる。
車輪12は、中空状の半球状に形成される。車輪12の中心部には、それぞれの車軸133を固定するボスが形成されている。図示を省略するが、半球状の車輪12の周縁領域には、管内壁20との間の摩擦を高めるために、ラバーリングを外嵌しても構わない。外嵌するラバーリングの外径は、車輪12の外径より大きい。このように構成することで、管内壁20における摩擦力を稼ぎ、例えば鉛直エルボ内を走行できるなど、曲面走行や垂直走行に良好に対応できる。
車輪12とアーム部11との間に形成される空間内に各車軸133を回転可能に支持する各駆動ユニット13が収納される。この各駆動ユニット13は、アーム部11に形成された取付座に、ねじによって着脱可能に装着される。駆動ユニット13は、モータ131とギヤ式の減速機構132と車軸133とを有し、モータ131の回転を減速機構132を介して車軸133に伝え、車輪12を駆動する。
本実施形態においては、各駆動ユニット13は、すべて同一の駆動力(速度及びトルク)で回転する。このような構成とすることで、図5(b)及び(c)において、拡径部2Xに侵入していない2つの車輪12は進行方向A1に同一速度で進む。よって、拡径部2Xに侵入した車輪12の径方向Bの位置は、拡径部2Xに侵入する以前の位置(管2内を走行していた状態での径方向Bの位置)を維持した状態となり、拡径部2Xに対して進行方向A1に存在する管2内にスムーズに再侵入することができる。
〔第2実施形態〕
例えば、本願発明の管内走行装置1が走行対象とする管2内においては、管2の内面の鉛直方向下方に、重力により障害物が溜まっていることがある。特に、水道管の場合には、下方には、ヘドロや排水などが溜まりがちである。このため、管内走行装置1の車輪12が、管2の内面の鉛直方向下方に接触した状態で走行すると、障害物が車輪12に絡まるなどにより、正常な走行が妨げられる可能性がある。よって、このような管2を走行する際には、車輪12は、管2の内面の鉛直下方には接触しないことが望ましい。
上記第1実施形態においては、電池14が本体部15内に配置される場合の一例を示した。一方、本実施形態においては、走行中の走行ユニット10の管2の周方向の姿勢を制御する仕組みとして、軸心Tに対して径方向Bで2つのアーム部11のうちの一方側のアーム部11側に、重りGを備える。具体的には、図7に示すように、重りGとして、2つのアーム部11のうちの一方側のアーム部11に、駆動ユニット13を動作させるための電池14が配置される。このような構成とすることにより、走行ユニット10の重心が偏心するため、走行ユニット10は、走行するうちに電池14を備えたアーム部11が鉛直下方に位置するようになる。
〔第3実施形態〕
また、第2実施形態とは異なる実施形態として、本実施形態においては、重りGとして、2つのアーム部11のうちの一方側のアーム部11に設けられた車輪12が、他方側のアーム部11に設けられた車輪12よりも重くなるように構成しても良い。より具体的には、電池14が備えられたアーム部11の進行方向A1側及び後退方向A2側に備えられた2つの車輪12を重くする。このような構成とすることで、走行ユニット10の形状に変更を加えることなく、重心をずらすことができ、安定してアーム部11が鉛直下方に位置するようになる。
〔第4実施形態〕
上記実施形態においては、管内走行装置1が、走行ユニット10を1つ備える構成の場合について説明したが、管内走行装置1を、複数の走行ユニット10から構成しても構わない。
例えば、走行ユニット10を2つ備え、一の走行ユニット10の本体部15と他の走行ユニット10の本体部15が管軸方向Aに連結される構成とすることができる。この場合には、本体部15と、本体部15とを連結する部材上(すなわち、走行ユニット10と走行ユニット10との間)に、管2内を検査するための装置類を積載することができる。また、走行ユニット10の本体部15は、管2の内径が変化した場合でも管2の管軸方向A(管2の中心位置)と一致するため、積載した装置(例えばセンサ)から、管内壁20までの距離が一定に保たれ易い。このため、例えば、管内壁20からの反射光を取得して管内壁20の不具合を検査する場合には、より高精度に検査を行える可能性がある。
さらに、走行ユニット10同士を連結するにあたっては、管軸方向Aに見て、一の走行ユニット10における2つのアーム部11を軸支する軸支部材16の軸心Tと、他の走行ユニット10における2つのアーム部11を軸支する軸支部材16の軸心Tとが交差するように構成すると良い。より詳しくは、一方の軸支部材16の軸心Tと、他方の軸支部材16の軸心Tとが直交するように構成すると良い。このような構成とすれば、車輪12と管内壁20との接触面が増え駆動力が増すとともに、管軸方向Aに見て異なる位置で各走行ユニット10の車輪12が管内壁20に接触するため、走行安定性が向上する。なお、軸支部材16と軸支部材16とが、管軸方向A方向に見て任意の角度で交差するように構成しても構わない。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、図6に示されるように、車軸133がアーム部11に対して垂直に取り付けられる場合の一例を示したが、車軸133をアーム部11に対して角度をつけて取付けても構わない。この場合、車輪12と管内壁20との接触面を増やすように角度を調整すると良い。このような構成とすることで、より、車輪12と、管内壁20との接触面を増やすことができ、管内走行装置1の駆動力を増すことができる。
(2)上記実施形態においては、走行ユニット10が、2つのアーム部11と、4本の車輪12からなる場合の一例を示したが、より多くのアーム部11及び車輪12を備える構成としても構わない。例えば、走行ユニット10が、さらに2つのアーム部11を備え、本体部15の一方側にアーム部11を2つ備え、他方側にもアーム部11を2つ備える構成としても構わない。すなわち、本体部15の両側に2つずつアーム部11を備える構成とできる。この場合、例えば、本体部15を挟持するアーム部11の軸心T方向外側に取り付けられるアーム部11は、径方向B内側のアーム部11に固定し、アーム部11及び車輪12は管2の径方向B内側よりも小型のものとすると良い。このような構成とすることで、管内壁20との接触面積を増やし駆動力を増加させるとともに、直進安定性を増すことができる。
また、別の例としては、走行ユニット10が2つのアーム部11と、8本の車輪12からなる構成としても構わない。例えば、各アーム部11の両端部に2本ずつ車輪12を備えるように構成しても構わない。この場合、各アーム部11の両端の車軸133が、2本の車輪12に挿通されるように構成すると良い。
(3)上記実施形態においては、各車輪12は、すべて同一速度で回転する場合の例を示したが、一方のアーム部11に配置された駆動ユニット13が、他方の側のアーム部11に配置された駆動ユニット13よりも高速に回転駆動するように構成しても構わない。このような構成とすることで、管2内を周方向に回転しながら、らせん状に前進させることができる。これにより、例えば、走行ユニット10に積んだセンサやカメラなどが一方向のみを検知対象としている場合であっても、管2内の全周方向のデータを離散的に収集することが可能となる。よって、例えば、鉛直下方のみの検査データを収集する場合に比べれば、好適に管2内の検査を実施することが可能となる。
(4)上記実施形態においては、駆動ユニット13が、車輪12ごとに設けられた場合を示したが、各車輪12に駆動ユニット13が設けられない構成としても良い。例えば、駆動ユニット13を全く備えず、他の台車などにより牽引される構成としても構わない。また、進行方向A1及び後退方向A2に1つずつ、計2つの駆動ユニット13を備える構成としても構わない。
(5)上記実施形態においては、本体部15を備える構成としたが、本体部15を備えず、アーム部11が軸支部材16により直接軸支され、アーム部11同士が直接対向する構成としても構わない。この場合、付勢手段18は、アーム部11に直接取り付けられる。また、付勢手段18としては、トーションバネ180に限らず、アーム部11の進行方向A1(及び後退方向A2)側を離間する管2の径方向B外側に付勢できる構成であれば、その他の構成でも構わない。
(6)上記第2及び第3実施形態では、一方側のアーム部11側に重りGを備える(走行ユニット10の重心を、一方側のアーム部11寄りに偏心させる)構成の一例として、一方側のアーム部11の重量を、他方側のアーム部11の重量より重くする構成を示した。しかしながら、走行ユニット10の重心を一方側のアーム部11寄りに偏心させる構成としてはその他の構成を採用しても構わない。具体的には、例えば、第2及び第3実施形態を組み合わせ、一方側のアーム部11に電池14を備えるとともに、当該アーム部11に備えられる車輪12を重くする構成としても良い。また、例えば、本体部15内に配置される電池14の重心が軸心Tに対して一方側のアーム部11側に位置するように、電池14の形状を変形させた構成としても構わない。
地中に埋設されたガス管、水道管および地上のプラント配管等の配管内面欠陥を検査および補修するなどの目的のために、管の内部を管軸方向に走行する管内走行装置として利用可能である。
1 :管内走行装置
2 :管
10 :走行ユニット
11 :アーム部
11 :各アーム部
12 :車輪
13 :駆動ユニット(駆動部)
14 :電池
15 :本体部
16 :軸支部材
18 :付勢手段
20 :管内壁
110 :中央部
151 :突起部(支点)
A :管軸方向
A1 :進行方向(一端側)
A2 :後退方向(他端側)
B :径方向
T :軸心
G :重り

Claims (8)

  1. 管の内部を管軸方向に走行する管内走行装置であって、
    2つのアーム部と、
    前記2つのアーム部を、前記各アーム部の中央部において前記管軸方向に対して直交する軸心周りで揺動自在に軸支する軸支部材と、
    前記各アーム部の両端部に軸支され、前記管の管内壁に接触して回転自在な車輪と、
    前記各アーム部の一端側同士を相互に離間する前記管の径方向外側に付勢して当該各アーム部の一端側に配置される各車輪を前記管内壁に押圧するとともに、前記各アーム部の他端側同士を相互に離間する前記管の径方向外側に付勢して当該各アーム部の他端側に配置される各車輪を前記管内壁に押圧する付勢手段と、を有する走行ユニットを備える管内走行装置。
  2. 前記走行ユニットが、前記管軸方向に延びる本体部を備え、
    前記2つのアーム部が、前記本体部を挟んだ状態で、当該本体部に設けられた前記軸支部材により軸支され、
    前記付勢手段が、前記本体部の一点を支点として前記各アーム部を径方向外側に付勢する構成である請求項1に記載の管内走行装置。
  3. 前記走行ユニットが、前記各アーム部の一端側に配置される車輪を回転駆動する一端側駆動部と、前記各アーム部の他端側に配置される車輪を回転駆動する他端側駆動部と、を備える請求項1又は2に記載の管内走行装置。
  4. 前記走行ユニットが前記管の内部に位置する状態で、前記管軸方向において、前記2つのアーム部のうちの一方側である一方側アーム部の一端側に軸支される車輪の軸心と、他方側である他方側アーム部の他端側に軸支される車輪の軸心との軸心間距離が、前記管における拡径部の管軸方向長さよりも長くなるように構成される請求項3に記載の管内走行装置。
  5. 前記走行ユニットが、前記2つのアーム部のうちの一方側アーム部側に、重りを備える請求項1〜4の何れか一項に記載の管内走行装置。
  6. 前記重りとして、前記2つのアーム部のうち、前記一方側アーム部の一端側及び他端側に設けられる各車輪が、他方側アーム部に設けられる各車輪よりも重くなるように構成される請求項5に記載の管内走行装置。
  7. 前記重りとして、前記一方側アーム部に、前記車輪を回転させるための電池が配置される請求項5に記載の管内走行装置。
  8. 前記走行ユニットを2つ備え、
    前記管軸方向に見て、一の走行ユニットにおける前記2つのアーム部を軸支する前記軸支部材の軸心と、他の走行ユニットにおける前記2つのアーム部を軸支する前記軸支部材の軸心とが交差するように、前記一の走行ユニットの前記本体部と前記他の走行ユニットの前記本体部とが前記管軸方向に連結される請求項2に記載の管内走行装置。
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