JP2015217796A - ウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船 - Google Patents
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Abstract
Description
この課題に対応するため、特許文献1に記載されているように、ウォータージェット推進装置に加えて、スクリュープロペラを備えた船舶も知られている。このような船舶は、通常航行時においてはスクリュープロペラの推進力を用いて航行を行い、スピードを要する場合にウォータージェット推進装置の推進力を加える、などの運用が可能となる。
一方、大型高速船では、エンジンが発揮する大きな馬力に対してウォータージェット推進装置が小さいため、大きな推進力を発揮することができなかった。この課題に対応するスクリュープロペラとウォータージェット推進装置を備える船舶としては、特許文献2に記載されているように、ウォータージェット推進装置を複数備えるものも知られている。
以下、本発明の実施形態のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1について図面を参照して詳細に説明する。
図1、図2、及び図3に示すように、本実施形態のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1は、船体2と、一対のスクリュープロペラ推進装置4と、一対のウォータージェット推進装置3と、を有している。即ち、本実施形態のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1は、スクリュープロペラ推進装置4と、ウォータージェット推進装置3の二種類の推進装置を有している。
スクリュープロペラ推進装置4は、船体2の前後方向Lに延在するプロペラシャフト18と、プロペラシャフト18の後端に取り付けられたスクリュープロペラ19と、を有し、スクリュープロペラ19によって推進力を得る推進装置である。
また、船底10の船尾9近傍であって、スクリュープロペラ19の後方には、舵20が設けられている。
このインペラ14には前後方向Lに沿って延びるインペラ駆動軸15が取り付けられている。インペラ駆動軸15は、吸込流路12の壁面を貫通して設けられており、インペラ14が取り付けられている端部とは反対側の端部が、インペラ14を駆動する装置であるガスタービンエンジン16(インペラ駆動装置)に接続されている。ガスタービンエンジン16は、燃料の燃焼等で生成された高温の燃焼ガスでタービンを回転させて回転運動エネルギーを得る駆動装置である。
また、図示しないが、ウォータージェット推進装置3には、ウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1の後進時において、高圧の水流を前方に噴出するためのリバーサ機構、または船の針路を制御するための水流偏向機構を有している。
スクリュープロペラ19は、船体2(船底10)の下方であって、船尾9近傍に配置されている。ディーゼルエンジン23は、船体2の内部であって、船体2の前後方向L及び左右方向Cの中央近傍に配置されている。
スクリュープロペラ推進装置4の一対のプロペラシャフト18は、船体2の前方から後方へ向かうに従って互いの距離が離間するように、前後方向Lに対して傾斜している。即ち、プロペラシャフト18の前端よりもプロペラシャフト18の後端は、船体2の左右方向Cの外側(右舷及び左舷に近い位置)に配置されている。これにより、プロペラシャフト18を支持するシャフト支持部材24もウォータージェット推進装置3の外側に配置される。
また、複数のウォータージェット推進装置3が一対のスクリュープロペラ19間に配置されていることによって、船体2の後方幅をより小さくすることができる。
以下、本発明のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1Bの第二実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のシャフト支持部材24Bは、湾曲形状の第二板状部材28と第一実施形態と同様の円筒部材(図示せず)とから構成されている。第二板状部材28は、船底10から下方に向かうに従って、船体2の中央側(中心線P側)に接近するように、湾曲している。換言すれば、一対の第二板状部材28は、下方に向かうに従って互いの距離が接近するように形成されている。
以下、本発明のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1Cの第二実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1Cは、二つのウォータージェット推進装置3Cを有しているが、水導入口11Cは共通のものを用いている。即ち、二つの吸込流路12Cは、船体2の船底10近傍で一体化されており、水導入口11Cは一つとなっている。
本実施形態のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1Cにおいては、水導入口11Cから導入された水は吸込流路12Cで分岐され、各々のインペラ14に導入されて噴出される。
例えば、上記各実施形態においては、ウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船1は二つのウォータージェット推進装置3を有するものとしたが、複数のウォータージェット推進装置3を有していればよく、例えば、一対のスクリュープロペラ推進装置4の間に三つのウォータージェット推進装置3を配置してもよい。
2 船体
3,3C ウォータージェット推進装置
4 スクリュープロペラ推進装置
9 船尾
10 船底
11,11C 水導入口
12,12C 吸込流路
13 吐出流路
14 インペラ
15 インペラ駆動軸
16 ガスタービンエンジン(インペラ駆動装置)
17 排気管
18 プロペラシャフト
19 スクリュープロペラ
20 舵
21 排気ガス排出口
23 ディーゼルエンジン
24,24B シャフト支持部材
25 第一板状部材
26 円筒部材
28 第二板状部材
C 左右方向
L 前後方向
P 中心線
Claims (5)
- 船体と、
前記船体の前後方向に延在するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトの後端に取り付けられたスクリュープロペラと、を有する一対のスクリュープロペラ推進装置と、
前記船体の船底に開口し船体外部から水を導入する水導入口と、導入された前記水を噴出するインペラと、を有する複数のウォータージェット推進装置と、を有し、
前記複数のウォータージェット推進装置は、前記船体の左右方向において前記一対のスクリュープロペラ間に配置されていることを特徴とするウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船。 - 前記船体の船底に設けられ、前記一対のプロペラシャフトを回転自在に支持する一対のシャフト支持部材を有し、
前記一対のプロペラシャフトは、前方から後方へ向かうに従って互いの距離が離間するように、前後方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船。 - 前記船体の船底に設けられ、前記一対のプロペラシャフトを回転自在に支持する一対のシャフト支持部材を有し、
前記シャフト支持部材は、下方に向かうに従って互いの距離が接近するように、前記船底側が前記プロペラシャフト側よりも左右方向の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船。 - 前記ウォータージェット推進装置は、前記水導入口から導入された前記水を前記インペラに導く複数の吸込流路を有し、
前記複数の吸込流路は、前記船体の船底近傍で一体化されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船。 - 前記ウォータージェット推進装置は、前記インペラを駆動するインペラ駆動装置と、
前記インペラ駆動装置の排気ガスを船体外部に排出する排気管と、を有し
前記排気管は、前記インペラ駆動装置と前記船体の船尾もしくは側面とを接続していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のウォータージェット推進アシスト型プロペラ推進船。
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