JP2015217574A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録物の表面の平滑化を図ることができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】基材51の第1の領域A1及び第1の領域A1で囲まれた第2の領域A2にインクを吐出する吐出手段と、基材51に吐出されたインクを硬化させる硬化手段と、第2の領域A2にインクが吐出されてから硬化するまでの時間が、第1の領域A1にインクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように硬化手段を制御する制御部とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムに関する。
従来から、基材にインクを吐出し、乾燥又は硬化させることにより記録物を形成するインクジェット法の1つとして、例えば基材(記録媒体)上にベース画像を形成し、ベース画像上に絵柄画像を形成する方法がある。この方法では、ベース画像上に絵柄画像を形成した際に、絵柄画像の材料となるインクがベース画像以外の領域に濡れ広がり、画質の低下を招くことが知られている。
そこで、従来では、基材に形成された画像の輪郭部分に塗布したインクを硬化させて突起部を形成した後、突起部に囲まれた領域にインクを塗布して硬化させることで、絵柄画像の濡れ広がりを抑制している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来の技術では、記録物の表面において、インクの吐出曲がり、不吐出等に起因するスジ状の凹凸ムラ等の発生については考慮されていない。このため、従来の技術において、インクの吐出曲がり、不吐出等があった場合には、記録物の表面が平滑にならない可能性がある。
そこで、本発明の一つの案では、記録物の表面の平滑化を図ることを目的とする。
一つの案では、基材に吐出されたインクを硬化させ、前記基材に記録物を形成するインクジェット記録装置であって、前記基材の第1の領域及び前記第1の領域で囲まれた第2の領域に前記インクを吐出する吐出手段と、前記基材に吐出された前記インクを硬化させる硬化手段と、前記第2の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間が、前記第1の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように前記硬化手段を制御する制御部とを有する、インクジェット記録装置が提供される。
一態様によれば、記録物の表面の平滑化を図ることができる。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を例示する図。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のヘッド部分の概略構成を例示する図。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成を例示するブロック図。 記憶部に記憶された処理条件テーブルを例示する図。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のCPUの機能構成を例示する図。 第1実施形態に係るCPUの処理を説明するフローチャート。 第1実施形態に係るインクジェット記録方法を例示する説明図。 第1実施形態に係るインクジェット記録方法の効果を説明するための図。 第2実施形態に係るCPUの処理を説明するフローチャート。 第2実施形態に係るインクジェット記録方法を例示する説明図。 第3実施形態に係るインクジェット記録装置のCPUの機能構成を例示する図。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成の一例について、図1から図5を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を例示する図である。図2は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置のヘッド部分の概略構成を例示する図である。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置は、基材51にインクを吐出(以下「記録」ともいう。)した後、硬化させることにより基材51に記録物を形成するインクジェット記録装置であって、例えば図1に示す構成を有している。
インクジェット記録装置は、図1に示すように、載置された基材51を図中Y方向に駆動することができるステージ52を備えている。そして、ステージ52上に載置された基材51と対向するように、吐出手段53と、硬化手段54とを備えたヘッドベース56が配置されている。
基材51としては、特に限定されるものではなく、例えばフィルム、紙、ガラス、金属等を用いることができる。フィルムとしては、例えばポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を好適に用いることができる。
ステージ52は、基材51が載置される台である。ステージ52の下面側には、一対の案内レール521が設けられている。そして、ステージ52は、案内レール521に沿って、図中Y方向に移動可能となっている。
吐出手段53は、インク材料供給用パイプ531と接続されており、インクが貯蔵された図示しないタンクからインクの供給を受け、基材51にインクを供給できるように構成されている。
また、吐出手段53は、図2に示すように、6つの吐出部、例えばブラック(Bk)53Bk、シアン(C)53C、マゼンタ(M)53M、イエロー(Y)53Y、ホワイト(W)53W、透明(T)53Tを含み、各色のインクの滴530を基材51に吐出する。各々の吐出部は、インクの吐出方向を下方に向けてヘッドベース56に装着されている。
インクの材料としては、光硬化型のインクを用いることができ、例えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等の紫外線硬化型のインクを好適に用いることができる。
硬化手段54は、基材51に吐出されたインクに光を照射することにより、インクを硬化させる。硬化手段54は、図2に示すように、例えば各色の吐出手段53の配列方向の両端部近傍に配置されている。各々の硬化手段54は、図中矢印で示すように、光の照射方向を下方に向けてヘッドベース56に装着されている。
なお、硬化手段54の数としては、特に限定されるものではなく、例えば1つであってもよく、複数であってもよい。また、硬化手段54の装着位置としては、特に限定されるものではなく、例えば吐出手段53と独立して駆動可能な位置に装着されていてもよい。
また、硬化手段54は、インクの材料に応じて設定され、例えばインクの材料として、紫外線硬化型のインクを用いた場合には、紫外光を照射可能な紫外線光源を好適に用いることができる。紫外線光源としては、例えばLED、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等を用いることができる。
ヘッドベース56は、X軸支持部材57に配置されたX軸駆動手段58により図中X方向に移動可能となっている。このため、ステージ52とX軸駆動手段58とにより、吐出手段53から供給されるインクの液滴の着弾位置や、硬化手段54による光の照射位置を基材51の任意の位置に変更することができる。
なお、第1実施形態のインクジェット記録装置は、ステージ52とヘッドベース56とが相対的に移動可能な構成であればよい。例えば、インクジェット記録装置は、ステージ52及びヘッドベース56が図中X方向及びY方向に駆動するように構成されていてもよく、ステージ52又はヘッドベース56が図中X方向及びY方向に駆動するように構成されていてもよい。
また、インクジェット記録装置は、前述した各部を制御するための制御部100を備えている。
第1実施形態の制御部100は、基材51上に形成される層の輪郭部を第1の領域とし、輪郭部の内側を第2の領域としたとき、第2の領域に対するインクの吐出から硬化に係る時間が、第1の領域に対するインクの吐出から硬化に係る時間よりも長くなるように、硬化手段54を制御する。なお、第1の領域および第2の領域の詳細は後述する。
以下、制御部100の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。
制御部100は、図3に示すように、記憶部としてのROM110又はRAM120と、入出力インタフェース130と、CPU140と、これらを相互に接続するバス150とを含む。また、制御部100の入出力インタフェース130には、吐出手段53と、硬化手段54と、操作パネル60とが接続されている。
ROM110又はRAM120は、インクジェット記録装置で実行される各処理をCPU140の制御により実現するための制御プログラム、処理条件等の記録物の形成データ等が記憶されている記憶部である。
記録物としては、特に限定されるものではなく、例えば1層のみから構成される2次元(平面構造)の記録物、複数の層が積層された3次元(立体構造)の記録物等が挙げられる。
処理条件は、例えば図4に示す処理条件テーブル41としてROM110又はRAM120に記憶されている。図4は、記憶部としてのROM110又はRAM120に記憶された処理条件テーブルを例示する図である。
第1実施形態の処理条件テーブル41は、インク材料の種類と、基材51の種類毎に設定された所定時間とが対応付けられている。ここで言う所定時間は、後述する待ち時間に対応する。
処理条件テーブル41において、基材51の種類毎に設定された待ち時間は、基材51に対するインクの濡れ性に基づいて決められることが好ましい。具体的には、基材51の種類が「B」であり、且つインクの材料の種類が「a」であった場合、待ち時間は「時間2」となる。
第1実施形態において、待ち時間の決定方法は、例えば予備実験等に基づいて決定される。予備実験としては、例えば基材51に各種類のインクを吐出したときの基材51に対するインクの接触角に応じて決定する方法、所定の間隔(距離)を設けて吐出されたインクが予め設定しておいた範囲に拡がるのに要する時間を測定する方法等が挙げられる。
なお、処理条件は、前述した処理条件テーブル41に限定されるものではなく、例えば予備実験等により種々の処理条件テーブルを予め決定しておき、ROM110又はRAM120に記憶されていてもよい。
入出力インタフェース130は、CPU140が出力する制御信号を、例えば吐出手段53、硬化手段54等の各部へ出力する。また、入出力インタフェース130は、操作パネル60から入力された信号をCPU140に供給する。
操作パネル60は、インクジェット記録装置に必要な情報の入力及び表示を行う。
CPU140は、例えばROM110又はRAM120に記憶された制御プログラムに従って、インクジェット記録装置の動作を制御する。また、CPU140は、操作パネル60からの指示に応答し、ROM110又はRAM120に記憶されている記録物の形成データに従って、インクジェット記録装置の動作を制御する。
バス150は、ROM110、RAM120、入出力インタフェース130、CPU140等の間で情報を伝達する。
また、入出力インタフェース130を介して、図示しない記憶媒体が接続されている。そして、記憶媒体には、所定のプログラムが格納される。記憶媒体に格納されたプログラムは、例えば記憶媒体読取装置、ネットワーク等を介して、インクジェット記録装置にインストールされる。そして、インストールされた所定のプログラムは、インクジェット記録装置により実行可能となる。
記憶媒体としては、特に限定されるものではないが、例えば磁気ディスク、光学ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体が挙げられる。
次に、CPU140の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置のCPU140の機能構成を例示する図である。
図5に示すように、CPU140は、吐出制御部141と、硬化制御部142と、判定部143と、待ち時間設定部144と、を有する。以下、各々の構成について説明する。
吐出制御部141は、ROM110又はRAM120に記憶されている処理条件を読み出し、処理条件に従って、例えば吐出手段53を基材51の所定位置へ移動させる、吐出手段53の処理条件を変更する等、吐出手段53の動作を制御する。
硬化制御部142は、ROM110又はRAM120に記憶されている処理条件を読み出し、処理条件に従って、例えば硬化手段54を基材51の所定位置へ移動させる、硬化手段54の処理条件を変更する等、硬化手段54の動作を制御する。
判定部143は、ROM110又はRAM120に記憶されている処理条件を読み出し、処理条件に従って、例えば吐出手段53又は硬化手段54による処理が完了したか否かを判定する等、各種処理が完了しているか否かを判定する。
待ち時間設定部144は、処理条件テーブル41を参照し、第2の領域の吐出が完了してから硬化を開始するまでの間に待ち時間を設定する。
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部100におけるCPU140の処理について説明する。
図6は、第1実施形態に係るCPU140の処理を説明するフローチャートである。
第1実施形態の制御部100において、CPU140は、ROM110又はRAM120に記憶された記録物の形成データのうち1層目の形成データを取得する(ステップS101)。なお、記録物の形成データは、予めROM110又はRAM120に記憶されていてもよく、オペレータにより操作パネル60を介して入力されることにより、ROM110又はRAM120に記憶されてもよい。
続いてCPU140は、吐出制御部141により、基材51上に形成される層における第1の領域に対応するインクを吐出するように、入出力インタフェース130を介して、吐出手段53の動作を制御する(ステップS102)。
続いてCPU140は、硬化制御部142により、第1の領域に吐出されたインクに光を照射するように、入出力インタフェース130を介して、硬化手段54の動作を制御する(ステップS103)。
次に、CPU140は、判定部143により、第1の領域に対するインクの吐出及び硬化が完了しているか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104において、基材51の第1の領域に対するインクの吐出及び硬化が完了していない場合には、CPU140は、ステップS102へ戻る。ステップS104において、基材51の第1の領域に対するインクの吐出及び硬化が完了していた場合には、CPU140は、吐出制御部141により、基材51上に形成される層における第2の領域に対応するインクを吐出するように、入出力インタフェース130を介して、吐出手段53の動作を制御する(ステップS105)。
続いてCPU140は、判定部143により、基材51の第2の領域に対するインクの吐出が完了しているか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS106において、基材51の第2の領域に対するインクの吐出が完了していない場合には、CPU140は、ステップS105へ戻る。ステップS106において、基材51の第2の領域に対するインクの吐出が完了していた場合には、CPU140は、待ち時間設定部144により処理条件テーブル41を参照し、第2の領域に吐出されたインクの硬化を開始するまでの待ち時間を設定する(ステップS107)。
より具体的には、待ち時間設定部144は、このとき第2の領域に吐出されたインクの種類を示す情報と、基材51の種類を示す情報とを取得する。そして、待ち時間設定部144は、取得した情報に基づき、処理条件テーブル41から条件が合致する時間を待ち時間として硬化制御部142に設定する。
続いて、CPU140は、硬化制御部142により、設定された待ち時間が経過した後に基材51の第2の領域に吐出されインクに光を照射するように、入出力インタフェース130を介して、硬化手段54の動作を制御する(ステップS108)。
CPU140は、判定部143により、基材51に所望の積層数の層が形成されたか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109において、所望の積層数の層が形成された場合、処理を終了する。ステップS109において、基材51に所望の積層数の層が形成されていない場合、CPU140は、次の層の形成データを読み出し(ステップS110)、ステップS101へ戻る。
以下に、図7を参照しながら、第1実施形態のインクジェット記録装置の制御部100の動作をより具体的に説明する。
図7において、第1の領域をA1とし、第1の領域A1に吐出されるインクをインク530aとした。また、図7において、第2の領域をA2とし、第2の領域A2に吐出されるインクをインク530bとした。
まず、図7(a)に示すように、吐出手段53は、基材51の第1の領域A1にインク530aを吐出する。ここで、第1の領域A1とは、記録物を形成したい幅L内の周辺領域である輪郭部を表す。次に、図7(b)に示すように、硬化手段54は、基材51の第1の領域A1に吐出されたインク530aに所定の強度の光を照射することにより、インク530aを硬化させる。これにより、基材51の第1の領域A1には、硬化されたインク530aにより層530Aが形成される。
次に、図7(c)に示すように、吐出手段53は、基材51の第1の領域A1で囲まれた第2の領域A2にインク530bを吐出する。このとき、CPU140は、硬化制御部142により、第2の領域A2に吐出されたインク530bが吐出されてから硬化を開始するまでの待ち時間を設定する。したがって、第1実施形態では、第2の領域A2にインク530bが吐出されてからすぐに硬化手段54による硬化処理が行われない。すなわち、第2の領域A2に吐出されたインク530bが吐出されてから硬化するまでの時間は、第1の領域A1に吐出されたインク530aが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなる。
そして、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530bは、時間の経過と共に、図7(d)及び図7(e)に示すように、基材51の第2の領域A2の表面を濡れ拡がる。また、基材51の第2の領域A2が第1の領域A1によって囲まれているため、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530bは、記録物を形成したい幅Lを超えて、濡れ拡がることはない。
次に、図7(f)に示すように、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530bに所定の強度の光を照射することにより、インク530bを硬化させる。これにより、基材51の第2の領域A2には、硬化されたインク530bにより層530Bが形成される。
第1実施形態では、以上のように待ち時間を設定することで、第2の領域A2内のインク530bが硬化するまでの間に、第2の領域A2内でインク530bが濡れ広がり、層の表面に発生するスジ状の凹凸ムラの発生が抑制され、層の表面の平滑化を図ることができる。
このとき、CPU140は、硬化制御部142により、第2の領域A2に吐出されたインク530bに照射する光の強度が第1の領域A1に吐出されたインク530aに照射する光の強度よりも小さくなるように、硬化手段54を制御することが好ましい。インク530bに照射する光の強度を小さくすれば、インク530bが硬化するまでの時間がさらに長くなる。したがって、インク530bは、第2の領域A2内でさらに濡れ広がり、層の表面の平滑化を図ることができる。
以上により、基材51の第1の領域A1及び第2の領域A2には、形成したい幅Lを有する層530Aと層530Bとを含む記録物が形成される。
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置による作用・効果について説明する。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、前述したように、CPU140は、硬化手段54により、第2の領域A2に吐出されたインク530bが吐出されてから硬化するまでの時間が、第1の領域A1に吐出されたインク530aが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように硬化手段54を制御する。このため、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530bは、吐出された直後、基材51の第2の領域A2に滴状で存在するが、時間が経過することにより、基材51の第2の領域A2の表面を濡れ拡がる。
これにより、例えば吐出されたインクの吐出曲がり、不吐出等によって第2の領域A2内に溝が形成された場合であっても、溝を埋めることができ、表面が平滑な層を形成することができる。
特に、複数の層が積層された立体構造を有する記録物を形成する場合には、形成する層は、すでに形成された下地層の凹凸ムラの影響を大きく受ける。しかし、第1実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、各層の表面が平滑に形成されるため、平滑な下地層上に層を積層することができる。結果として、表面が平滑な記録物を形成することができる。
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の比較のために、第1実施形態の制御部100を備えていないインクジェット記録装置の場合について、図8を参照しながら説明する。なお、図8において、基材51に吐出されるインクをインク530aとした。
図8は、基材51にインクを吐出した後、硬化させる工程を繰り返し、基材51に複数の層を積層することにより、記録物を形成する工程を例示した図である。
基材51の表面にインク530bを吐出すると、例えば吐出されたインク530bの吐出曲がり、不吐出等によって、図8(a)に示すように、各々のインク530bの滴下位置のばらつきが生じることがある。そして、インク530bの滴下位置にばらつきが生じると、第2の領域A2内に溝が形成されることがある。
この場合、基材51に吐出されたインク530bに所定の強度の光を照射することにより、インク530bを硬化させると、図8(b)に示すように、離間して吐出されたインク530bの影響を受けて、層530Bと層530Bとの間に間隙Gが発生することがある。すなわち、基材51の表面に層530Bが形成された凸部と、基材51の表面に層530Bが形成されずに基材51が露出した凹部(間隙G)とにより、層530Bの表面に凹凸ムラが発生する。
また、形成された層530B(下地層)の表面にインク530bを吐出すると、図8(c)に示すように、下地層の表面に吐出されたインク530bは、下地層の凹凸ムラの影響を受ける。そして、基材51に吐出されたインク530bに所定の強度の光を照射することにより、インク530bを硬化させると、図8(d)に示すように、形成される層530Bの表面の凹凸ムラは大きくなる。
さらに、同様にインク530bを吐出し、硬化させると、図8(e)に示すように、層530Bの表面の凹凸ムラは更に拡大する。
このように、比較例においては、大きな凹凸ムラを含む層が形成される。さらに、複数の層を積層させることにより立体構造の記録物を形成する場合には、下地層の凹凸ムラの影響を大きく受けるため、凹凸ムラが大きくなる。
以上のことから、第1実施形態のインクジェット記録装置は、記録物の層の表面の凹凸ムラを低減させ、層の表面の平滑化を図ることができる。
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録方法により記録物の形成を行うためのプログラムについて説明する。
プログラムは、前述したように、例えば磁気ディスク、光学ディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体に記憶されている。そして、これらの記憶媒体に記憶されたプログラムを、例えば記憶媒体読取装置、ネットワーク等を介してコンピュータにインストールし、コンピュータに実行させることで、第1実施形態に係るインクジェット記録方法の処理を実現させることができる。
以上に説明したように、第1実施形態に係るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムによれば、基材51の第1の領域及び第1の領域で囲まれた第2の領域にインクを吐出する吐出手段53と、基材51に吐出されたインクを硬化させる硬化手段54と、第2の領域にインクが吐出されてから硬化するまでの時間が、第1の領域にインクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように硬化手段54を制御する制御部100とを有する。このため、記録物の表面の平滑化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムについて説明する。
第2実施形態に係るインクジェット記録装置は、吐出手段53が基材51の第1の領域にインクを吐出する第1の吐出手段53aと、基材51の第2の領域にインクを吐出する第2の吐出手段53bとを有する点で、第1実施形態に係るインクジェット記録装置と相違する。
上記相違点により、第2実施形態のインクジェット記録装置によれば、第1の領域と第2の領域とに異なる材料のインクを吐出させることができる。
なお、第2実施形態に係るインクジェット記録装置は、CPU140が待ち時間設定部144を有していてもよく、CPU140が待ち時間設定部144を有していなくてもよい。
なお、第2実施形態に係るインクジェット記録装置においては、上記相違点以外は第1実施形態と同様の構成を有する。このため、以下の説明では、第1実施形態と相違する点を中心に説明する。
吐出手段53は、基材51の第1の領域にインクを吐出する第1の吐出手段53aと、基材51の第2の領域にインクを吐出する第2の吐出手段53bとを有する。このため、吐出手段53は、第1の領域と第2の領域とに異なる材料のインクを吐出させることができる。
第1の領域に吐出されるインクの材料と第2の領域に吐出されるインクの材料については、第2の領域に吐出されるインクの吐出から硬化に係る時間(以下「硬化速度」ともいう。)が、第1の領域に吐出されるインクの吐出から硬化に係る時間よりも長くなるように決定される。
硬化速度の決定方法としては、硬化手段54により照射される光に対する第2の領域に吐出されるインクの感度が、第1の領域に吐出されるインクの感度よりも小さくなるように第1の領域に吐出されるインクの材料及び第2の領域に吐出されるインクの材料を選択することが好ましい。
インク材料の選択方法としては、第1の領域に吐出されるインク及び第2の領域に吐出されるインクが開始剤を含み、第2の領域に吐出されるインクが含有する開始剤の量が第1の領域に吐出されるインクが含有する開始剤の量よりも少なくすることが好ましい。開始剤としては、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及びジエチル−チオキサントンを混合した材料等を好適に用いることができる。
また、インク材料の選択方法としては、第1の領域に吐出されるインクと第2の領域に吐出されるインクとが異なる開始剤を含むことが好ましい。具体的には、第1の領域に吐出されるインクに用いる開始剤としては、例えばビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ジエチル−チオキサントン及び1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンを混合した材料等を好適に用いることができる。また、第2の領域に吐出されるインクに用いる開始剤としては、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド及び1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンを混合した材料等を好適に用いることができる。
次に、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部100におけるCPU140の処理について説明する。
図9は、第2実施形態に係るCPU140の処理を説明するフローチャートである。
第2実施形態の制御部100において、CPU140は、ROM110又はRAM120に記憶された記録物の形成データのうち1層目の形成データを取得する(ステップS201)。なお、記録物の形成データは、予めROM110又はRAM120に記憶されていてもよく、オペレータにより操作パネルを介して入力されることにより、ROM110又はRAM120に記憶されていてもよい。
続いてCPU140は、吐出制御部141により、基材51上に形成される層における第1の領域及び第2の領域に対応するインクを吐出するように、入出力インタフェースを介して、第1の吐出手段53a及び第2の吐出手段53bの動作を制御する(ステップS202)。
続いて、CPU140は、硬化制御部142により、基材51に吐出されたインクに光を照射するように、入出力インタフェースを介して、硬化手段54の動作を制御する(ステップS203)。
次に、CPU140は、判定部143により、基材51に吐出されたインクの硬化が完了しているか否かを判定する(S204)。
ステップS204において、基材51に吐出されたインクの硬化が完了していない場合には、CPU140は、ステップS203へ戻る。ステップS204において、基材51に吐出されてインクの硬化が完了していた場合には、CPU140は、判定部143により、基材51に対するインクの吐出及び硬化が完了しているか否かを判定する(S205)。
ステップS205において、基材51に対するインクの吐出及び硬化が完了していない場合には、CPU140は、ステップS202へ戻る。ステップS205において、基材51に対するインクの吐出及び硬化が完了していた場合には、CPU140は、判定部143により、基材51に所望の積層数の層が形成されたか否かを判定する(S206)。
ステップS206において、基材51に所望の積層数の層が形成された場合には、処理を終了する。ステップS206において、基材51に所望の積層数の層が形成されていない場合には、CPU140は、次の層の形成データを読み出し(S207)、ステップS201へ戻る。
以下に、図10を参照しながら、第2実施形態のインクジェット記録装置の制御部100の動作をより具体的に説明する。
図10において、第1の領域をA1とし、第1の領域A1に吐出されるインクをインク530cとした。また、図10において、第2の領域をA2とし、第2の領域A2に吐出されるインクをインク530dとした。
まず、図10(a)に示すように、第1の吐出手段53aは、基材51の第1の領域A1にインク530cを吐出する。また、第2の吐出手段53bは、基材51の第2の領域A2にインク530dを吐出する。次に、図10(b)に示すように、硬化手段54は、基材51に吐出されたインク530c及びインク530dに所定の強度の光を照射することにより、インク530c及びインク530dを硬化させる。
このとき、第2の領域A2に吐出されるインク530dの吐出から硬化に係る時間が、第1の領域A1に吐出されるインク530cの吐出から硬化に係る時間よりも長くなるように設定されている。したがって、第1の領域A1に吐出されたインク530cは硬化し、層530Cを形成するが、第2の領域A2に吐出されたインク530dは十分に硬化されない。そして、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530dは、時間の経過と共に、図10(c)及び(d)に示すように、基材51の第2の領域A2の表面を濡れ拡がる。
また、基材51の第2の領域A2が第1の領域A1によって囲まれているため、基材51の第2の領域A2に吐出されたインク530dは、記録物を形成したい幅を超えて、濡れ拡がることはない。
そして、硬化手段54による硬化を繰り返すことにより、第2の領域A2に吐出されたインク530dは徐々に硬化される。これにより、基材51の第2の領域A2には、硬化されたインク530dにより層530Dが形成される。
第2実施形態では、以上のように第2の領域A2に吐出されるインク530dの吐出から硬化に係る時間が、第1の領域A1に吐出されるインク530cの吐出から硬化に係る時間よりも長くなるように決定される。このため、第2の領域A2内のインク530dが硬化するまでの間に、第2の領域A2内でインク530dが濡れ拡がり、層の表面に発生するスジ状の凹凸ムラの発生が抑制され、層の表面の平滑化を図ることができる。
以上により、基材51の第1の領域A1及び第2の領域A2には、形成したい幅Lを有する層530A及び層530Bを含む記録物が形成される。
以上に説明したように、第2実施形態に係るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムによれば、第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
特に、第2実施形態では、第1の領域と第2の領域とに吐出させるインクを同じタイミングで吐出することが可能であることから、記録物を形成する工程における工程数を削減することができ、工程を簡略化することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムについて説明する。
第3実施形態に係るインクジェット記録装置は、第1の吐出手段53a及び第2の吐出手段53bの少なくとも一方の温度を調整する温度調整手段59を有し、CPUが温度調整手段59を制御する温度制御部145を有する点で、第2実施形態に係るインクジェット記録装置と相違する。
上記相違点により、第3実施形態のインクジェット記録装置は、第1の領域と第2の領域とに異なる温度のインクを吐出させることができる。
なお、第3実施形態に係るインクジェット記録装置においては、上記相違点以外は第2実施形態と同様の構成を有する。このため、以下の説明では、第2実施形態と相違する点を中心に説明する。
温度調整手段59は、第1の領域に吐出されるインク及び第2の領域に吐出されるインクの少なくとも一方の温度を調整する。温度調整手段59は、例えばインクを吐出する吐出手段53、インクが貯蔵されたタンク等に取り付けられる。温度調整手段59としては、特に限定されるものではなく、例えばインクの温度を所定の温度に維持することが可能なヒータユニット、チラーユニット等の温度調整装置が挙げられる。
次に、第3実施形態に係るCPUの機能構成について、図11を参照しながら説明する。図11は、第3実施形態に係るインクジェット記録装置のCPUの機能構成を例示する図である。
図11に示すように、第3実施形態に係るCPU140Aは、吐出制御部141と、硬化制御部142と、判定部143と、温度制御部145とを有する。
温度制御部145は、ROM110又はRAM120に記憶されている処理条件を読み出し、処理条件に従って、例えば温度調整手段59の温度を昇温又は降温する等、温度制御手段の動作を制御する。
具体的には、温度制御部145は、第2の領域に吐出されるインクの温度が第1の領域に吐出されるインクの温度よりも高くなるように温度調整手段59の動作を制御する。これにより、第2の領域に吐出されるインクの粘度が、第1の領域に吐出されるインクの粘度よりも小さくなるため、第2の領域に吐出されるインクが第1の領域に吐出されるインクよりも早く基材51の表面を濡れ拡がる。
なお、処理条件は、図示しない処理条件テーブルとしてROM110又はRAM120に記憶されている。そして、第3実施形態の処理条件テーブルは、インク材料の種類と、基材51の種類毎に設定された温度とが対応付けられている。
第3実施形態では、以上のように第1の領域と第2の領域とに異なる温度のインクを吐出することで、硬化手段54によりインクを硬化するまでの間に、第2の領域に吐出されたインクが第1の領域に吐出されたインクよりも早く濡れ拡がる。このため、層の表面に発生するスジ状の凹凸ムラの発生が抑制され、層の表面の平滑化を図ることができる。
以上に説明したように、第3実施形態に係るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムによれば、第2実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
特に、第3実施形態では、第1の領域と第2の領域とに同じ材料のインクを吐出させることが可能であることから、第2実施形態で説明した層の硬化が完了したか否かを判定するステップ(図9のステップS203)を省略することができる。結果として、記録物を形成する工程における工程数を削減することができ、工程を更に簡略化することができる。
以上、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラムを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
51 基材
53 吐出手段
53a 第1の吐出手段
53b 第2の吐出手段
54 硬化手段
59 温度調整手段
100 制御部
110 ROM
120 RAM
140、140A CPU
141 吐出制御部
142 硬化制御部
143 判定部
144 待ち時間設定部
145 温度制御部
A1 第1の領域
A2 第2の領域
特開2013−086447号公報

Claims (7)

  1. 基材に吐出されたインクを硬化させ、前記基材に記録物を形成するインクジェット記録装置であって、
    前記基材の第1の領域及び前記第1の領域で囲まれた第2の領域に前記インクを吐出する吐出手段と、
    前記基材に吐出された前記インクを硬化させる硬化手段と、
    前記第2の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間が、前記第1の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように前記硬化手段を制御する制御部と
    を有する、
    インクジェット記録装置。
  2. 前記基材に対する前記インクの濡れ性に基づいて、予め決められた所定時間が記憶された記憶部を更に有し、
    前記制御部は、前記第2の領域に前記インクが吐出されてから前記所定時間が経過した後に、前記硬化手段に前記第2の領域に吐出された前記インクの硬化を開始させる
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記硬化手段は、
    前記インクに光を照射させて前記インクを硬化させるものであり、
    前記制御部は、
    前記第2の領域に吐出された前記インクに照射する光の強度が前記第1の領域に吐出された前記インクに照射する光の強度よりも小さくなるように、前記硬化手段を制御する、
    請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記硬化手段は、前記インクに光を照射させて前記インクを硬化させるものであり、
    前記光に対する第2の領域に吐出される前記インクの感度は、前記光に対する前記第1の領域に吐出される前記インクの感度よりも小さい、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記吐出手段は、
    前記第1の領域に前記インクを吐出する第1の吐出手段と、
    前記第2の領域に前記インクを吐出する第2の吐出手段と
    を有し、
    前記第1の吐出手段により吐出される前記インク及び前記第2の吐出手段により吐出される前記インクの少なくとも一方の温度を調整する温度調整手段を有し、
    前記制御部は、前記第2の吐出手段により吐出される前記インクの温度が前記第1の吐出手段により吐出される前記インクの温度よりも高くなるように前記温度調整手段を制御する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 基材にインクを吐出する吐出手段と、吐出された前記インクを硬化させる硬化手段と、を有し、前記基材に記録物を形成するインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法であって、
    前記吐出手段により、前記基材の第1の領域及び前記第1の領域で囲まれた第2の領域に前記インクを吐出させる吐出ステップと、
    前記硬化手段により、前記基材に吐出された前記インクを硬化させる硬化ステップと、
    前記第2の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間が、前記第1の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように前記硬化手段を制御する制御ステップと、を有するインクジェット記録方法。
  7. 基材にインクを吐出する吐出手段と、吐出された前記インクを硬化させる硬化手段と、を有し、前記基材に記録物を形成するインクジェット記録装置において実行されるプログラムであって、
    前記インクジェット記録装置に、
    前記吐出手段により、前記基材の第1の領域及び前記第1の領域で囲まれた第2の領域に前記インクを吐出させる吐出ステップと、
    前記硬化手段により、前記基材に吐出された前記インクを硬化させる硬化ステップと、
    前記第2の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間が、前記第1の領域に前記インクが吐出されてから硬化するまでの時間よりも長くなるように前記硬化手段を制御する制御ステップと、を実行させるプログラム。
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