JP2015216889A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2015216889A
JP2015216889A JP2014103791A JP2014103791A JP2015216889A JP 2015216889 A JP2015216889 A JP 2015216889A JP 2014103791 A JP2014103791 A JP 2014103791A JP 2014103791 A JP2014103791 A JP 2014103791A JP 2015216889 A JP2015216889 A JP 2015216889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side clutch
arms
shaft
hydraulic pressure
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014103791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6192589B2 (ja
Inventor
桂輔 山本
Keisuke Yamamoto
桂輔 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2014103791A priority Critical patent/JP6192589B2/ja
Priority to PCT/JP2015/059511 priority patent/WO2015178100A1/ja
Priority to CN201580026091.9A priority patent/CN106413379B/zh
Publication of JP2015216889A publication Critical patent/JP2015216889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6192589B2 publication Critical patent/JP6192589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】サイドクラッチの入り動作が遅れるのを防止できると共に、コストを低減できるようにしたコンバインを提供する。【解決手段】ミッションケース63に左右のサイドクラッチを切り作動させるサイドクラッチアーム136を設け、オペレータが左右に傾動操作にて左または右のサイドクラッチアーム136を切換えて左または右に旋回させるコンバインにおいて、左右のサイドクラッチシリンダ137を有するサイドクラッチ油圧切換体138を備え、ミッションケース63の外側に油圧切換ブラケットを介してサイドクラッチ油圧切換体138を配設すると共に、左右のサイドクラッチアーム136の間に戻し操作用の圧縮バネ体181を連結させたものである。【選択図】図9

Description

本願発明は、圃場の未刈り穀稈を刈取る刈取装置と、刈取り穀稈の穀粒を脱粒する脱穀装置を搭載したコンバインに関するものである。
従来、走行部及び運転座席を有する走行機体と、第1刈刃を有する刈取装置と、扱胴を有する脱穀装置と、刈取装置から脱穀装置に刈取り穀稈を供給するフィーダハウスと、各部を駆動するエンジンと、脱穀装置の脱粒物を選別する穀粒選別機構を備え、圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取って脱穀する。また、ミッションケースに左右のサイドクラッチを設け、オペレータの操縦レバー操作によって左右のサイドクラッチを制御して、左右の走行クローラの駆動力を入り切り操作して、左右に旋回させる技術がある(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−159468号公報 特開2010−239980号公報
従来技術では、サイドクラッチを入り状態に維持する戻りバネを備え、操縦レバーを左または右に旋回操作したとき、戻りバネに抗して旋回内側のサイドクラッチを切り状態に作動させると共に、操縦レバーを直進状態に復帰操作したとき、戻りバネにてサイドクラッチを入り状態に復動させていたので、例えば戻りバネ力を小さくして操縦レバーの操作力を軽減すると、操縦レバーの戻し操作に対してサイドクラッチの入り動作が遅れやすく、応答性が悪くなるなどの旋回性能上の問題がある。また、操縦レバーの操作力の上限または戻りバネの設置空間などが制限されるから、バネ力が大きな戻りバネを簡単に組み込むことができない等の問題もある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンバインは、左右の走行クローラを駆動するミッションケースを備え、前記ミッションケース内に設けた左右のサイドクラッチを介して左右の走行クローラに駆動力を伝達させると共に、左右のサイドクラッチを切り作動させる左右のサイドクラッチアームを備え、前記ミッションケースに左右のサイドクラッチアームを設け、オペレータが左右に傾動操作する操縦レバー操作にて左または右のサイドクラッチアームを切換えて左または右に旋回させるコンバインにおいて、左右のサイドクラッチシリンダを有するサイドクラッチ油圧切換体を備え、前記ミッションケースの外側に油圧切換ブラケットを介して前記サイドクラッチ油圧切換体を配設すると共に、前記左右のサイドクラッチアームの間に戻し操作用の圧縮バネ体を連結させたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記左右のサイドクラッチアームを設けるサイドクラッチ軸を備え、前記ミッションケースの外側面のうち、前記油圧切換ブラケット下端部とサイドクラッチ軸間の外側面に前記圧縮バネ体を横向き姿勢に配置したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、左右のサイドクラッチを切換える左右の旋回操作アームを備え、前記油圧切換ブラケットの高位置に左右の旋回操作アームを配置すると共に、前記左右の旋回操作アームの下方に縦長状の旋回操作スプールを設け、前記旋回操作スプールの下方にサイドクラッチシリンダの縦長状ピストンを直列状に設けたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のコンバインにおいて、前記操縦レバーの左右傾動操作にて択一的に作動させる左旋回レバーと右旋回レバーを備え、左右の旋回操作アームに左右のサイドクラッチワイヤを介して左旋回レバー及び右旋回レバーをそれぞれ連結したものである。
請求項1に記載の発明によれば、左右の走行クローラを駆動するミッションケースを備え、前記ミッションケース内に設けた左右のサイドクラッチを介して左右の走行クローラに駆動力を伝達させると共に、左右のサイドクラッチを切り作動させる左右のサイドクラッチアームを備え、前記ミッションケースに左右のサイドクラッチアームを設け、オペレータが左右に傾動操作する操縦レバー操作にて左または右のサイドクラッチアームを切換えて左または右に旋回させるコンバインにおいて、左右のサイドクラッチシリンダを有するサイドクラッチ油圧切換体を備え、前記ミッションケースの外側に油圧切換ブラケットを介して前記サイドクラッチ油圧切換体を配設すると共に、前記左右のサイドクラッチアームの間に戻し操作用の圧縮バネ体を連結させたものであるから、左右のサイドクラッチシリンダを、サイドクラッチ油圧切換体としてユニット構成して、組み付け作業性を向上できる一方、戻りバネ体に加えて前記圧縮バネ体のバネ力にて前記サイドクラッチを俊敏に入り作動させることができ、前記操縦レバーを戻す直進操作に対して、前記サイドクラッチの入り動作が遅れるのを防止でき、応答性を良好にして旋回性能を向上できる。単一の圧縮バネ体にて左右のサイドクラッチアームに戻りバネ力を付勢でき、左右のサイドクラッチに単一の圧縮バネ体を兼用して、コストを低減できる。
請求項2に記載の発明によれば、前記左右のサイドクラッチアームを設ける左右のサイドクラッチ軸を備え、前記ミッションケースの外側面のうち、前記油圧切換ブラケット下端部とサイドクラッチ軸間の外側面に前記圧縮バネ体を横向き姿勢に配置したものであるから、前記油圧切換ブラケット下端部とサイドクラッチ軸間で、前記ミッションケースの一側面と左右のサイドクラッチアームにて閉塞された空間に前記圧縮バネ体をコンパクトに取付けることができ、前記圧縮バネ体に圃場の藁草などが絡まるのを容易に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、左右のサイドクラッチを切換える左右の旋回操作アームを備え、前記油圧切換ブラケットの高位置に左右の旋回操作アームを配置すると共に、前記左右の旋回操作アームの下方に縦長状の旋回操作スプールを設け、前記旋回操作スプールの下方にサイドクラッチシリンダの縦長状ピストンを直列状に設けたものであるから、前記ミッションケースの外側面に沿わせて前記旋回操作スプールとサイドクラッチシリンダを縦長状にコンパクトに後付け配置できると共に、仕様の異なるミッションケースに前記サイドクラッチ油圧切換体を簡単に共用できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記操縦レバーの左右傾動操作にて択一的に作動させる左旋回レバーと右旋回レバーを備え、左右の旋回操作アームに左右のサイドクラッチワイヤを介して左旋回レバー及び右旋回レバーをそれぞれ連結したものであるから、前記操縦レバーの左右傾動角度を維持しながら、従来の一本のワイヤ(またはリンク)の兼用にて左右のサイドクラッチを入り切り操作する構造に比べ、左右のサイドクラッチワイヤの押し引き量を各別に設定でき、前記操縦レバーの左右傾動操作力を容易に軽減でき、前記サイドクラッチ切り操作性を向上できる。
本発明の第1実施形態を示すコンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの駆動系統図である。 ミッションケースの断面図である。 ミッションケース出力側の断面拡大図である。 運転部を前方から視た斜視図である。 操縦レバーとミッションケースの斜視図である。 ミッションケースの正面説明図である。 ミッションケースの斜視図である。 操縦レバーの背面説明図である。 操縦レバー取付け部の正面説明図である。 操縦レバー基端部の正面説明図である。 操縦レバー基端部を右前方から視た斜視図である。 操縦レバー取付け部を左前方から視た斜視図である。 操縦レバー基端部を左前方から視た斜視図である。 サイドクラッチバルブ及びシリンダ部の断面側面図である。 サイドクラッチバルブ及びシリンダ部の油圧回路図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は普通型コンバインの左側面図、図2は同右側面図、図3は同平面図である。まず、図1〜図3を参照しながら、普通型コンバインの概略構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1〜図3に示す如く、実施形態における普通型コンバインは、走行部としてのゴムクローラ製の左右一対の履帯2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、稲(又は麦又は大豆又はトーモロコシ)等の未刈り穀稈を刈取りながら取込む刈取装置3が単動式の昇降用油圧シリンダ4にて昇降調節可能に装着されている。
走行機体1の左側には、刈取装置3から供給された刈取穀稈を脱穀処理するための脱穀装置9を搭載する。脱穀装置9の下部には、揺動選別及び風選別を行うための穀粒選別機構10を配置する。走行機体1の前部右側には、オペレータが搭乗する運転台5を搭載する。動力源としてのエンジン7を、運転台5(運転座席42の下方)に配置する。運転台5の後方(走行機体1の右側)には、脱穀装置9から穀粒を取出すグレンタンク6と、トラック荷台(またはコンテナなど)に向けてグレンタンク6内の穀粒を排出する穀粒排出コンベヤ8を配置する。穀粒排出コンベヤ8を機外側方に傾倒させて、グレンタンク6内の穀粒を穀粒排出コンベヤ8にて搬出するように構成している。
刈取装置3は、脱穀装置9前部の扱口9aに連通したフィーダハウス11と、フィーダハウス11の前端に連設された横長バケット状の穀物ヘッダー12とを備える。穀物ヘッダー12内に掻込みオーガ13(プラットホームオーガ)を回転可能に軸支する。掻込みオーガ13の前部上方にタインバー付き掻込みリール14を配置する。穀物ヘッダー12の前部にバリカン状の刈刃15を配置する。穀物ヘッダー12前部の左右両側に左右の分草体16を突設する。また、フィーダハウス11に供給コンベヤ17を内設する。供給コンベヤ17の送り終端側(扱口9a)に刈取り穀稈投入用ビータ18(フロントロータ)を設ける。なお、フィーダハウス11の下面部と走行機体1の前端部とが昇降用油圧シリンダ4を介して連結され、後述する刈取入力軸89(フィーダハウスコンベヤ軸)を昇降支点として、刈取装置3が昇降用油圧シリンダ4にて昇降動する。
上記の構成により、左右の分草体16間の未刈り穀稈の穂先側が掻込みリール14にて掻込まれ、未刈り穀稈の稈元側が刈刃15にて刈取られ、掻込みオーガ13の回転駆動によって、穀物ヘッダー12の左右幅の中央部寄りのフィーダハウス11入口付近に刈取穀稈が集められる。穀物ヘッダー12の刈取穀稈の全量は、供給コンベヤ17によって搬送され、ビータ18によって脱穀装置9の扱口9aに投入されるように構成している。なお、穀物ヘッダー12を水平制御支点軸回りに回動させる水平制御用油圧シリンダ(図示省略)を備え、穀物ヘッダー12の左右方向の傾斜を前記水平制御用油圧シリンダにて調節して、穀物ヘッダー12、及び刈刃15、及び掻込みリール14を圃場面に対して水平に支持することも可能である。
また、図1、図3に示す如く、脱穀装置9の扱室内に扱胴21を回転可能に設ける。走行機体1の前後方向に延長させた扱胴軸20に扱胴21を軸支する。扱胴21の下方側には、穀粒を漏下させる受網24を張設する。なお、扱胴21前部の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根状の取込み羽根25が半径方向外向きに突設されている。
上記の構成により、ビータ18によって扱口9aから投入された刈取穀稈は、扱胴21の回転によって走行機体1の後方に向けて搬送されながら、扱胴21と受網24との間などにて混練されて脱穀される。受網24の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物は受網24から漏下する。受網24から漏下しない藁屑等は、扱胴21の搬送作用によって、脱穀装置9後部の排塵口23から圃場に排出される。
なお、扱胴21の上方側には、扱室内の脱穀物の搬送速度を調節する複数の送塵弁(図示省略)を回動可能に枢着する。前記送塵弁の角度調整によって、扱室内の脱穀物の搬送速度(滞留時間)を、刈取穀稈の品種や性状に応じて調節できる。一方、脱穀装置9の下方に配置された穀粒選別機構10として、グレンパン及びチャフシーブ及びグレンシーブ及びストローラック等を有する比重選別用の揺動選別盤26を備える。
また、穀粒選別機構10として、揺動選別盤26に選別風を供給する唐箕ファン29等を備える。扱胴21にて脱穀されて受網24から漏下した脱穀物は、揺動選別盤26の比重選別作用と唐箕ファン29の風選別作用とにより、穀粒(精粒等の一番物)、穀粒と藁の混合物(枝梗付き穀粒等の二番物)、及び藁屑等に選別されて取出されるように構成する。
揺動選別盤26の下側方には、穀粒選別機構10として、一番コンベヤ機構30及び二番コンベヤ機構31を備える。揺動選別盤26及び唐箕ファン29の選別によって、揺動選別盤26から落下した穀粒(一番物)は、一番コンベヤ機構30及び揚穀コンベヤ32によってグレンタンク6に収集される。穀粒と藁の混合物(二番物)は、二番コンベヤ機構31及び二番還元コンベヤ33等を介して揺動選別盤26の選別始端側に戻され、揺動選別盤26によって再選別される。藁屑等は、走行機体1後部の排塵口23から圃場に排出されるように構成する。
さらに、図1〜図3に示す如く、運転台5には、操縦コラム41と、オペレータが座乗する運転座席42とを配置している。操縦コラム41には、エンジン5の回転数を調節するアクセルレバー40と、走行機体1の進路を変更する操縦レバー43と、走行機体1の移動速度を切換える主変速レバー44及び副変速レバー45と、刈取装置3を駆動または停止操作する刈取クラッチレバー46と、脱穀装置9を駆動または停止操作する脱穀クラッチレバー47が配置されている。また、運転台5の上方側にサンバイザー支柱48を介して日除け用の屋根体49を取付けている。
図1、図2に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム50を配置している。トラックフレーム50には、履帯2にエンジン7の動力を伝える駆動スプロケット51と、履帯2のテンションを維持するテンションローラ52と、履帯2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ53と、履帯2の非接地側を保持する中間ローラ54とを設けている。駆動スプロケット51によって履帯2の前側を支持させ、テンションローラ23によって履帯2の後側を支持させ、トラックローラ53によって履帯2の接地側を支持させ、中間ローラ54によって履帯2の非接地側を支持させるように構成する。
次に、図4を参照してコンバインの駆動構造を説明する。図4、図18に示す如く、走行油圧ポンプ36及び走行油圧モータ37を有する走行変速用の油圧無段変速機64をミッションケース63に設けている。走行機体1前部の右側上面にエンジン7を搭載し、エンジン7左側の走行機体1前部にミッションケース63を配置している。また、エンジン7から左側方に突出させた出力軸65と、ミッションケース63から左側方に突出させた入力軸66を、エンジン出力ベルト67を介して連結している。なお、昇降用油圧シリンダ4等を駆動する作業油圧ポンプ68と、冷却ファン69をエンジン7に配置し、作業油圧ポンプ68及び冷却ファン69をエンジン7にて駆動するように構成している。
さらに、扱胴軸20の前端側を軸支する扱胴駆動ケース71(カウンタケース)を備えている。脱穀装置9の前面壁体に扱胴駆動ケース71を設けている。また、前記刈取装置3と扱胴21を駆動するためのカウンタ軸72を扱胴駆動ケース71に軸支している。唐箕ファン29を軸支した唐箕軸76の右側端部に、唐箕入力プーリ83を設けている。エンジン7の出力軸65に、テンションローラを兼用した脱穀クラッチ84と脱穀駆動ベルト85を介して、唐箕軸76右側端部の唐箕入力プーリ83を連結している。即ち、エンジン7の出力軸65に脱穀駆動ベルト85を介して唐箕軸76を連結している。そして、エンジン7から離れた側の唐箕軸76の左側端部に扱胴駆動プーリ86を設ける。
また、エンジン7から離れた側のカウンタ軸72の左側端部にカウンタ入力プーリ88を配置する。扱胴駆動プーリ86に、常張り状の扱胴駆動ベルト87を介して、カウンタ軸72左側端部のカウンタ入力プーリ88を連結する。左右方向に延設したカウンタ軸72の右側端部に、ベベルギヤ機構75を介して扱胴軸20の前端側を連結する。唐箕軸76からカウンタ軸72を介して扱胴軸20の前端側にエンジン7の動力を伝達させ、扱胴21を一方向に回転駆動させるように構成している。
即ち、オペレータの脱穀クラッチレバー47操作によって、脱穀クラッチ84が入り切り制御される。脱穀クラッチ84の入り操作によって、カウンタ軸72を介して扱胴21が駆動されて、ビータ18から投入された穀稈が扱胴21によって連続的に脱穀されるように構成している。
さらに、一番コンベヤ機構30の一番コンベヤ軸77の左側端部と、二番コンベヤ機構31の二番コンベヤ軸78の左側端部とに、コンベヤ駆動ベルト101を介して唐箕軸76の左側端部を連結している。揺動選別盤26後部を軸支したクランク状の揺動駆動軸79の左側端部に揺動選別ベルト102を介して二番コンベヤ軸78の左側端部を連結している。なお、一番コンベヤ軸77を介して揚穀コンベヤ32が駆動されて、一番コンベヤ機構30の一番選別穀粒がグレンタンク6に収集される。また、二番コンベヤ軸78を介して二番還元コンベヤ33が駆動されて、二番コンベヤ機構31の藁屑が混在した二番選別穀粒(二番物)が揺動選別盤26の上面側に戻される。
一方、ビータ18を軸支するビータ軸82を備える。刈取り駆動ベルト104及び刈取クラッチ105(テンションプーリ)を介して、カウンタ軸72の左側端部にビータ軸82の左側端部を連結する。供給コンベヤ17の送り終端側を軸支するコンベヤ入力軸としての刈取入力軸89を備える。また、ビータ軸82に刈取駆動チェン106及びスプロケット107,108を介して刈取入力軸89の左側端部を連結している。
図4に示す如く、穀物ヘッダー12の右側部背面側にヘッダー駆動軸91を回転自在に軸支する。左右方向に延設したヘッダー駆動軸91の左側端部に、ヘッダー駆動チェン90を介して刈取入力軸89の右側端部を連結する。掻込みオーガ13を軸支する掻込み軸93を備える。掻込み軸93の右側端部に、掻込み駆動チェン92を介してヘッダー駆動軸91の中間部を連結している。
また、掻込みリール14を軸支するリール軸94を備える。リール軸94の右側端部に、中間軸95及びリール駆動チェン96,97を介してヘッダー駆動軸91の中間部を連結している。ヘッダー駆動軸91の右側端部には、刈刃駆動クランク機構98を介して刈刃15が連結されている。刈取クラッチ105の入り切り操作によって、供給コンベヤ17と、掻込みオーガ13と、掻込みリール14と、刈刃15が駆動制御されて、圃場の未刈り穀稈の穂先側を連続的に刈取るように構成している。
さらに、図4に示す如く、エンジン7の出力軸65にテンションプーリ状のオーガクラッチ56及びオーガ駆動ベルト57を介してオーガ駆動軸58の右側端部を連結する。オーガ駆動軸58の左側端部にベベルギヤ機構59を介してグレンタンク6底部の横送りオーガ60前端側を連結する。横送りオーガ60の後端側にベベルギヤ機構61を介して穀粒排出コンベヤ8の縦送りオーガ62を連結している。また、前記オーガクラッチ56を入り切り操作する穀粒排出レバー55を備えている。グレンタンク6前面のうち運転座席42後方の前面に穀粒排出レバー55を取付け、運転座席42側からオペレータが穀粒排出レバー55を操作可能に構成している。
上記の構成により、刈取クラッチ105の入り操作によって刈取装置3を駆動することにより、刈刃15が作動し、刈刃15によって圃場の未刈り穀稈の穂先側を刈取り、その穀稈の穂先側をフィーダハウス11から脱穀装置9に搬入し、穀粒選別機構10からグレンタンク6に穀粒を取出す。
次いで、図5〜図6を参照して、ミッションケース51構造を説明する。図5〜図6に示す如く、エンジン20の出力軸65にエンジン出力ベルト67などを介して連結する入力プーリ111及び入力軸112と、入力軸112の回転力を無段階に変速する油圧ポンプ及び油圧モータを有する油圧無段変速機64と、油圧無段変速機64の変速出力軸114にアイドル軸115を介して連結する副変速軸116と、副変速軸116に副変速ギヤ117を介して連結するカウンタ軸118と、カウンタ軸118に設けるパーキングブレーキ119と、噛合いクラッチ爪形(ドグクラッチ形)の左右サイドクラッチ121を軸支するサイドクラッチ軸122と、サイドクラッチ軸122に設ける左右サイドブレーキ123と、サイドクラッチ軸122に連結する減速軸124と、減速軸124に連結する左右の車軸125を、ミッションケース51に設けている。
また、図6に示す如く、左右サイドクラッチ121を介してサイドクラッチ軸122に減速軸124を連結する左右の第1減速ギヤ126と、減速軸124に左右の車軸125を連結する左右の第2減速ギヤ127を設けると共に、左右サイドクラッチ121をそれぞれ継続維持する左右の戻りバネ体128と、ミッションケース51の前壁に回動可能に軸支する左右のサイドクラッチ軸129と、左右のサイドクラッチ軸129に一体的に形成する左右のサイドクラッチフォーク130を備えている。
上記の構成により、左右の戻りバネ体128にて左右サイドブレーキ123を切り作動し、左右サイドクラッチ121を入り維持して、左右の車軸125に設けた駆動スプロケット22を介して走行クローラ2を正転または逆転駆動し、走行機体1を直進(前進または後進)移動させる。一方、左右の戻りバネ体128にて継続状態に弾圧支持される左右サイドクラッチ121のいずれかを、操縦レバー14の左右いずれかの傾動操作にて択一的に切断操作して、左右サイドクラッチ121を択一的に切り作動し、左右いずれかの走行クローラ2の駆動を中断し、左右いずれかに旋回移動させ、走行進路を変更する。
また、オペレータが操縦レバー14を左右いずれかに傾動操作した場合、操縦レバー14の所定以下の傾動操作にて左または右のサイドクラッチ121が切り作動して、大きな旋回半径で走行機体1の進路を左方向または右方向に修正する緩旋回制御が実行される。その状態下で、操縦レバー14を同一方向に所定以上に傾動操作した場合、左または右のサイドクラッチ121が切り維持され、左または右のサイドブレーキ123が入り作動して、旋回内側の走行クローラ2を制動して、小さな旋回半径で走行機体1の進路を左方向または右方向に修正する急旋回制御が実行される。なお、緩旋回制御(サイドブレーキ123切り状態)または急旋回制御(サイドブレーキ123入り状態)のいずれにおいても、オペレータが操縦レバー14から手を離した場合、戻りバネ体128のバネ力などにて左または右のサイドクラッチ121が入り復帰して、直進(前進または後進)移動する。
次いで、図7〜図18を参照して、左右のサイドクラッチ121の操作構造を説明する。図7、図8、図18に示す如く、運転台5底部の走行機体1に油圧ユニットケース131を固設する。昇降用油圧シリンダ4を作動制御する刈取り昇降バルブ132と、左右のサイドクラッチ121を切り作動制御するサイドクラッチバルブ133を、油圧ユニットケース131に配設する。刈取り昇降バルブ132に昇降切換ロッド134を介して操縦レバー14を連結させ、操縦レバー14の前後傾動操作にて昇降切換ロッド134を上下動させて、刈取り昇降バルブ132を切換える一方、サイドクラッチバルブ133にクラッチ切換ロッド135を介して操縦レバー14を連結させ、操縦レバー14の左右傾動操作にてクラッチ切換ロッド135を上下動させ、サイドクラッチバルブ133を切換えて操縦するように構成している。
図7、図8、図17、図18に示す如く、左右のサイドクラッチ121を切り作動させる左右のサイドクラッチアーム136と、左右のサイドクラッチシリンダ137を有するサイドクラッチ油圧切換体138を備える。ミッションケース63の前面から前方に向けて左右のサイドクラッチ軸129を突設させ、左右のサイドクラッチ軸129の突設前端部に左右のサイドクラッチアーム136をそれぞれ固着すると共に、ミッションケース63の前面外側に油圧切換ブラケット139を着脱可能にボルト締結させ、油圧切換ブラケット139の前面側にサイドクラッチ油圧切換体138をボルト締結している。なお、サイドクラッチ油圧切換体138の鋳造加工にて左右のサイドクラッチシリンダ137が形成される。
図9、図10、図17、図18に示す如く、サイドクラッチシリンダ137は、サイドクラッチ油圧切換体138の下面側にシリンダヘッド141を介して突出させる縦長状のピストン142を有する。サイドクラッチ油圧切換体138下面から下向きにピストン142の下端側を出入可能に突設させ、サイドクラッチアーム136にピストン142の下端部を当接させると共に、サイドクラッチシリンダ137の背圧室137aに内挿させるピストン142の上端側にリターンバネ143を巻装させ、リターンバネ143にてピストン142を上動(退入)支持するように構成している。
また、左右のサイドクラッチ121を切換える左右の旋回操作アーム144を備える。油圧切換ブラケット139の高位置(上端部)に支点軸145を介して左右の旋回操作アーム144を回動可能に配置する。一方、サイドクラッチ油圧切換体138の上面側(左右の旋回操作アーム144の下方)にバネケース146を介して突出させる縦長状の旋回操作スプール147を備える。サイドクラッチ油圧切換体138の上面側からサイドクラッチシリンダ137の圧力室137b内部に旋回操作スプール147の下端側を出入可能に挿入させる。サイドクラッチシリンダ137の縦長状ピストン142の上方に旋回操作スプール147を直列状に設ける。旋回操作スプール147の上端側のうち、バネケース146内部に貫通させる上端側に復帰バネ148を巻装させ、復帰バネ148にて旋回操作スプール147を上昇支持する。
加えて、ピストン142の上端部(サイドクラッチシリンダ137の圧力室137b側の端部)に軸心孔142aを形成し、圧力室137b側に開口させる絞り弁孔142cを軸心孔142a上端側に形成すると共に、ピストン142上端の軸心孔142aに旋回操作スプール147の下端側を出入可能に挿入させ、旋回操作スプール147の下方にサイドクラッチシリンダ137の縦長状ピストン142を直列状に設ける。さらに、旋回操作スプール147の下端側に絞り弁通路147aを形成し、絞り弁孔142cと絞り弁通路147aを介して圧力室137bと軸心孔142aを連通可能に構成する。ピストン142中間部の上下2ヶ所に上下アンロード通路142bを形成し、下または上アンロード通路142bを介して背圧室137aと軸心孔142aを連通可能に構成する。
上記の構成により、操縦レバー43の左または右傾動操作にて、クラッチ切換ロッド135を介してサイドクラッチバルブ133を切換え、左または右のサイドクラッチシリンダ137の圧力室137bの高圧作動油を供給したとき、その高圧作動油にてピストン142がリターンバネ143に抗して下動(進出)し、左または右のサイドクラッチアーム136を押下げ回動させる。即ち、左または右のサイドクラッチ121を戻りバネ体128に抗して切り作動させ、左または右の走行クローラ2の駆動を中断させ、左または右方向に移動進路を変更して、左または右方向に旋回する。
また、ピストン142がリターンバネ143に抗して下動(進出)した場合、絞り弁孔142cと絞り弁通路147aを介して圧力室137bと軸心孔142aが連通し、圧力室137bの高圧作動油が下または上のアンロード通路142bを介して背圧室137aに移動したとき、ピストン142が下動した位置に支持され、旋回内側の走行クローラ2が連れ回り回転する緩旋回制御が実行される。なお、左右のサイドクラッチシリンダ137の各圧力室137bに各高圧ホース149を介してサイドクラッチバルブ133が接続されると共に、左右のサイドクラッチシリンダ137の各背圧室137aに戻り油ホース150を介してサイドクラッチバルブ133が接続される。
次いで、図7、図8、図11〜図16を参照して、ブレーキ旋回制御の操作構造を説明する。図7、図8、図11、図12、図15、図16に示す如く、操縦レバー43が配置されるフロントコラム151の前面カバー背面側にベースフレーム152を溶接固定する。ベースフレーム152の背面側に支点フレーム153を締結固定する。フロントコラム151上部の背面フレーム151aと支点フレーム153の間に左右傾動支点軸154を設ける。左右傾動支点軸154に前後傾動支点ブラケット155を固着し、前後傾動支点ブラケット155に前後傾動支点軸156を回動可能に軸支する。前後傾動支点軸156に操縦レバー43下端側を固着し、操縦レバー43を中立復帰バネ157にて起立支持させる。
また、前後傾動支点軸156に昇降レバー161を固着し、昇降レバー161に昇降リンク162などを介して昇降切換ロッド134の上端側を連結させ、前後傾動支点軸156回りに操縦レバー43を前後傾動操作したとき、昇降切換ロッド134が昇降動して、刈取り昇降バルブ132を切換え、刈取装置3を昇降させるように構成している。
一方、支点フレーム153に固着する直進ストッパピン171と、前後傾動支点ブラケット155に固着する旋回操作ピン172を備えると共に、操縦レバーの左右傾動操作にて択一的に作動させる左旋回レバー173と右旋回レバー174を備える。左右傾動支点軸154に左旋回レバー173と右旋回レバー174の基端側を遊転(回転)自在に支持させる。直進ストッパピン171と旋回操作ピン172にそれらの下方側から左旋回レバー173の中間を当接させると共に、直進ストッパピン171と旋回操作ピン172にそれらの上方側から右旋回レバー174の中間を当接させる。
さらに、図12〜図16に示す如く、左右の旋回操作アーム144に左旋回レバー173及び右旋回レバー174をそれぞれ連結させる左サイドクラッチワイヤ175と右サイドクラッチワイヤ176を備える。支点フレーム153に設けたワイヤ受け153aに左サイドクラッチワイヤ175のインナ175aを連結させ、左旋回レバー173の先端側に左サイドクラッチワイヤ175のアウタ175bを連結させる。支点フレーム153に設けたワイヤ受け153bに右サイドクラッチワイヤ176のアウタ176bを連結させ、右旋回レバー174の先端側に右サイドクラッチワイヤ176のインナ176aを連結させる。
図9、図10に示す如く、油圧切換ブラケット139に設けた左右のワイヤ受け139aに、左サイドクラッチワイヤ175のアウタ175bと右サイドクラッチワイヤ176のアウタ176bをそれぞれ連結させる。左右の旋回操作アーム144に、左サイドクラッチワイヤ175のインナ175aと右サイドクラッチワイヤ176のインナ176aをそれぞれ連結させる。
上記の構成により、操縦レバー43の左または右傾動操作にてサイドクラッチバルブ133を切換え、絞り弁孔142cと絞り弁通路147aを介して圧力室137bと軸心孔142aが連通し、旋回内側の走行クローラ2が連れ回り回転する緩旋回制御が実行されているとき、オペレータが操縦レバー43をさらに左または右に傾動操作した場合、左サイドクラッチワイヤ175または右サイドクラッチワイヤ176を介して左または右の旋回操作アーム144を下向きに引張り、左または右の旋回操作スプール147を押下げ、圧力室137bの高圧作動油にてピストン142をリターンバネ143に抗してさらに下動(進出)させ、左または右のサイドクラッチアーム136をさらに押下げ回動させ、左または右のサイドブレーキ123を戻りバネ体128に抗して入り作動させ、旋回内側の走行クローラ2を制動するブレーキ旋回制御が実行される。即ち、操縦レバー43の左または右の傾動操作量に応じて、旋回内側の走行クローラ2が連れ回り回転する緩旋回制御と、旋回内側の走行クローラ2を制動するブレーキ旋回制御が実行される。
さらに、図9、図10に示す如く、左右のサイドクラッチアーム136にそれぞれ連結させる戻し操作用の圧縮バネ体181を備える。左右のサイドクラッチ軸129に左右のバネ座アーム182をそれぞれ設け、左右のサイドクラッチアーム136に左右のバネ座アーム182の基端側をそれぞれ一体的に連結すると共に、左右のバネ座アーム182の先端側に圧縮バネ体181の両端部をそれぞれ連結している。即ち、左右のサイドクラッチアーム136間に左右のバネ座アーム182を介して圧縮バネ体181の両端部を連結させると共に、ミッションケース63前面の外側のうち、油圧切換ブラケット139下端部とサイドクラッチ軸129間の外側に圧縮バネ体181を横向き姿勢に配置している。したがって、圧縮バネ体181の左右側部に左右のバネ座アーム182が配設され、ミッションケース63前面壁にて圧縮バネ体181の背面側が遮蔽され、左右のサイドクラッチシリンダ137のシリンダヘッド141とピストン142にて圧縮バネ体181の前面側が遮蔽されるから、収穫作業時、圃場の藁草などが圧縮バネ体181に巻き付くのを容易に阻止できると共に、圃場の泥土などが圧縮バネ体181に付着して乾燥固結するのを防止でき、藁草または泥土などが圧縮バネ体181に付着する動作不良原因を低減できる。
上記の構成により、旋回内側の走行クローラ2が連れ回り回転する緩旋回制御、または旋回内側の走行クローラ2を制動するブレーキ旋回制御において、左または右に傾動操作された操縦レバー43が直進位置に戻るとき、戻りバネ体128と圧縮バネ体181の両方のバネ力にて、左または右のサイドクラッチ121が俊敏に入り作動し、操縦レバー43の直進位置復帰と連動して旋回内側の走行クローラ2の強制駆動が遅滞なく再開される。即ち、収穫作業時、旋回内側の走行クローラ2が連れ回り回転する緩旋回制御にて、穀稈の刈取り条に沿って移動させる条刈り作業において、サイドクラッチ121切り動作状態からサイドクラッチ121入り状態に機敏に復帰できるものであり、操縦レバー43を操作したときの進路修正動作と、熟練したオペレータの運転操作を容易に一致させることができる。また、戻りバネ体128のバネ力を過度に増大させる必要がないから、サイドクラッチ121構造を小型化でき、かつ組付け作業性なども向上できる。
図1、図6、図9、図10に示す如く、左右の走行クローラ2を駆動するミッションケース63を備え、ミッションケース63内に設けた左右のサイドクラッチ121を介して左右の走行クローラ2に駆動力を伝達させると共に、左右のサイドクラッチ121を切り作動させる左右のサイドクラッチアーム136を備え、ミッションケース63に左右のサイドクラッチアーム136を設け、オペレータが左右に傾動操作する操縦レバー43操作にて左または右のサイドクラッチアーム136を切換えて左または右に旋回させるコンバインにおいて、左右のサイドクラッチシリンダ137を有するサイドクラッチ油圧切換体138を備え、ミッションケース63の外側に油圧切換ブラケット139を介してサイドクラッチ油圧切換体138を配設すると共に、左右のサイドクラッチアーム136の間に戻し操作用の圧縮バネ体181を連結させている。したがって、左右のサイドクラッチシリンダ137を、サイドクラッチ油圧切換体138としてユニット構成して、組み付け作業性を向上できる一方、戻りバネ体128に加えて圧縮バネ体181のバネ力にてサイドクラッチ121を俊敏に入り作動させることができ、操縦レバー43を戻す直進操作に対して、サイドクラッチ121の入り動作が遅れるのを防止でき、応答性を良好にして旋回性能を向上できる。単一の圧縮バネ体181にて左右のサイドクラッチアーム136に戻りバネ力を付勢でき、左右のサイドクラッチ121に単一の圧縮バネ体181を兼用して、コストを低減できる。
図9、図10に示す如く、左右のサイドクラッチアーム136を設ける左右のサイドクラッチ軸129を備え、ミッションケース63の外側面のうち、油圧切換ブラケット139下端部とサイドクラッチ軸129間の外側面に圧縮バネ体181を横向き姿勢に配置している。したがって、油圧切換ブラケット139下端部とサイドクラッチ軸129間で、ミッションケース63の一側面と左右のサイドクラッチアーム136にて閉塞された空間に圧縮バネ体181をコンパクトに取付けることができ、圧縮バネ体181に圃場の藁草などが絡まるのを容易に防止できる。
図9、図10、図17、図18に示す如く、左右のサイドクラッチ121を切換える左右の旋回操作アーム144を備え、油圧切換ブラケット139の高位置に左右の旋回操作アーム144を配置すると共に、左右の旋回操作アーム144の下方に縦長状の旋回操作スプール147を設け、旋回操作スプール147の下方にサイドクラッチシリンダ137の縦長状ピストン142を直列状に設けている。したがって、ミッションケース63の外側面に沿わせて旋回操作スプール147とサイドクラッチシリンダ137を縦長状にコンパクトに後付け配置できると共に、仕様の異なるミッションケース63にサイドクラッチ油圧切換体138を簡単に共用できる。
図9、図10、図12、図16に示す如く、操縦レバー43の左右傾動操作にて択一的に作動させる左旋回レバー173と右旋回レバー174を備え、左右の旋回操作アーム144に左右のサイドクラッチワイヤ175,176を介して左旋回レバー173及び右旋回レバー174をそれぞれ連結している。したがって、操縦レバー43の左右傾動角度を維持しながら、従来の一本のワイヤ(またはリンク)の兼用にて左右のサイドクラッチ121を入り切り操作する構造に比べ、左右のサイドクラッチワイヤ175,176の押し引き量を各別に設定でき、操縦レバー43の左右傾動操作力を容易に軽減でき、サイドクラッチ121切り操作性を向上できる。
2 走行クローラ
43 操縦レバー
63 ミッションケース
129 サイドクラッチ軸
136 サイドクラッチアーム
137 サイドクラッチシリンダ
138 サイドクラッチ油圧切換体
139 油圧切換ブラケット
142 ピストン
144 旋回操作アーム
147 旋回操作スプール
173 左旋回レバー
174 右旋回レバー
175 左サイドクラッチワイヤ
176 右サイドクラッチワイヤ
181 圧縮バネ体

Claims (4)

  1. 左右の走行クローラを駆動するミッションケースを備え、前記ミッションケース内に設けた左右のサイドクラッチを介して左右の走行クローラに駆動力を伝達させると共に、左右のサイドクラッチを切り作動させる左右のサイドクラッチアームを備え、前記ミッションケースに左右のサイドクラッチアームを設け、オペレータが左右に傾動操作する操縦レバー操作にて左または右のサイドクラッチアームを切換えて左または右に旋回させるコンバインにおいて、
    左右のサイドクラッチシリンダを有するサイドクラッチ油圧切換体を備え、前記ミッションケースの外側に油圧切換ブラケットを介して前記サイドクラッチ油圧切換体を配設すると共に、前記左右のサイドクラッチアームの間に戻し操作用の圧縮バネ体を連結させたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記左右のサイドクラッチアームを設けるサイドクラッチ軸を備え、前記ミッションケースの外側面のうち、前記油圧切換ブラケット下端部とサイドクラッチ軸間の外側面に前記圧縮バネ体を横向き姿勢に配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 左右のサイドクラッチを切換える左右の旋回操作アームを備え、前記油圧切換ブラケットの高位置に左右の旋回操作アームを配置すると共に、前記左右の旋回操作アームの下方に縦長状の旋回操作スプールを設け、前記旋回操作スプールの下方にサイドクラッチシリンダの縦長状ピストンを直列状に設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記操縦レバーの左右傾動操作にて択一的に作動させる左旋回レバーと右旋回レバーを備え、左右の旋回操作アームに左右のサイドクラッチワイヤを介して左旋回レバー及び右旋回レバーをそれぞれ連結したことを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
JP2014103791A 2014-05-19 2014-05-19 コンバイン Active JP6192589B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103791A JP6192589B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 コンバイン
PCT/JP2015/059511 WO2015178100A1 (ja) 2014-05-19 2015-03-26 コンバイン
CN201580026091.9A CN106413379B (zh) 2014-05-19 2015-03-26 联合收割机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103791A JP6192589B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 コンバイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015216889A true JP2015216889A (ja) 2015-12-07
JP6192589B2 JP6192589B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=54776888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014103791A Active JP6192589B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6192589B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547069A (en) * 1977-06-16 1979-01-19 Kubota Ltd Brake operation equipment
JPH01237266A (ja) * 1988-03-17 1989-09-21 Kubota Ltd コンバインの乾田・湿田用操向制御装置
JPH081176Y2 (ja) * 1989-05-19 1996-01-17 セイレイ工業株式会社 油圧装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547069A (en) * 1977-06-16 1979-01-19 Kubota Ltd Brake operation equipment
JPH01237266A (ja) * 1988-03-17 1989-09-21 Kubota Ltd コンバインの乾田・湿田用操向制御装置
JPH081176Y2 (ja) * 1989-05-19 1996-01-17 セイレイ工業株式会社 油圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6192589B2 (ja) 2017-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5797980B2 (ja) コンバイン
JP6033128B2 (ja) コンバイン
WO2013035557A1 (ja) コンバイン
WO2012077370A1 (ja) 普通型コンバイン
JP6666086B2 (ja) コンバイン
JP2017006088A (ja) コンバイン
JP5837760B2 (ja) コンバイン
JP2014176342A (ja) コンバイン
WO2015178100A1 (ja) コンバイン
JP5788169B2 (ja) 作業車両
JP6192589B2 (ja) コンバイン
JP6192590B2 (ja) コンバイン
JP2013059279A (ja) コンバイン
WO2012077496A1 (ja) コンバイン
JP5764047B2 (ja) コンバイン
JP5850701B2 (ja) コンバイン
JP5894510B2 (ja) コンバイン
JP5702679B2 (ja) 普通型コンバイン
WO2014077317A1 (ja) コンバイン
WO2013111639A1 (ja) コンバイン
JP4816235B2 (ja) コンバイン
JP6775459B2 (ja) コンバイン
JP4507800B2 (ja) コンバイン
JP6014520B2 (ja) コンバイン
JP2013153654A (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6192589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350