JP2015216527A - コンデンサマイクロホン - Google Patents
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Abstract
Description
この場合、固定極に対峙して振動板が配置されてなるコンデンサマイクロホンユニットは、その静電容量が数十pF前後であり、出力インピーダンスが極めて高いために、例えばFET(電界効果トランジスタ)などによるインピーダンス変換器を用いて音声信号が取り出される。
前記インピーダンス変換器3aは後で説明するとおり、例えばFETなどの能動素子(アクティブエレメント)を用いてソースフォロアー回路を構成しており、したがってこのインピーダンス変換器3aには、直流電源Vccから動作電流が供給されるように構成されている。
また振動板1bに対峙する固定極2bは第2のインピーダンス変換器3bに接続されて、このインピーダンス変換器3bによってコンデンサマイクロホンユニットU2における振動板1bと固定極2bとの間の静電容量の変化に基づく音声信号が生成される。
なお、第2のインピーダンス変換器3bにおいても、前記した第1のインピーダンス変換器3aと同様に、例えばFETを用いてソースフォロアー回路が構成されている。
この図5に示す構成によれば、第1〜第3のコンデンサマイクロホンユニットU1〜U3による音声信号が同相で加算されて信号出力となるので、コンデンサマイクロホンとしての出力感度をさらに高めることができる。
このインピーダンス変換器には、FETなどの能動素子が用いられており、したがってそれぞれに能動素子を駆動する回路構成を必要とし、さらにそれぞれの能動素子に対して動作電源(直流電源Vcc)を供給する構成が必要である。したがって、コンデンサマイクロホン全体の回路構成が繁雑になり、コストの高騰は免れないなどの課題が残される。
これにより、出力感度を向上させることができると共に、全体の回路構成を簡素化させたコンデンサマイクロホンを提供しようとするものである。
これにより、前記各コンデンサマイクロホンユニットによる音声信号が、同相で加算され、これらの加算された音声信号を、最終段のコンデンサマイクロホンユニットに接続されたインピーダンス変換器より得ることができる。
図1は、第1の実施の形態をブロック図により示したものであり、これは2つのコンデンサマイクロホンユニットU1,U2を用いた例を示している。
そして、図1に示すコンデンサマイクロホンユニットU1,U2におけるそれぞれの振動板1a,1bは同一平面上に配置されている。
なお、前記エレクトレット誘電体膜を、振動板側に備えた膜エレクトレット方式を用いた場合においても、以下に説明する作用効果は同一である。
そして、この実施の形態における最終段を構成する第2のコンデンサマイクロホンユニットU2の固定極2bには、FETを用いたインピーダンス変換器3が接続されており、前記インピーダンス変換器3の出力端子Outには、第1と第2のコンデンサマイクロホンユニットU1,U2による音声信号が、それぞれ同位相で直列に加わった状態で出力される。
これは、直列接続される各コンデンサマイクロホンユニット間には、格別にインピーダンス変換器を備えなくても、各コンデンサマイクロホンユニットによる音声信号がそれぞれ同位相で直列に加わった状態で抽出可能であることを発明者において検証している。
そして、各コンデンサ素子が直列接続されることで、インピーダンス変換器3からは、第1と第2のコンデンサマイクロホンユニットU1,U2による音声信号が、それぞれ同位相で直列に加わった状態で出力されるものと考えられる。
このインピーダンス変換器3には、符号Q1で示す能動素子として機能するnチャンネル型FETが搭載されており、このFETQ1のゲート電極には第2コンデンサマイクロホンユニットU2の固定極2bが接続されている。
そして、直流電源Vccと接地点GNDとの間には電圧分割抵抗R1,R2が接続され、これらの接続点と前記ゲート電極との間にはバイアス抵抗R3が接続され、前記ゲート電極に対して所定のバイアス電圧が供給されるように構成されている。
なお、図2に示すインピーダンス変換器3の構成は、図3において説明するインピーダンス変換器3として採用することができる。
また、第2のコンデンサマイクロホンユニットU2における固定極2bは、この実施の形態における最終段を構成する第3のコンデンサマイクロホンユニットU3の振動板1cに直結されている。
したがって、音声波に応じて端子間電圧が変化する3つのコンデンサ素子が直列接続されることで、最終段を構成する第3のコンデンサマイクロホンユニットU3に接続されたインピーダンス変換器3からは、第1ないし第3のコンデンサマイクロホンユニットU1〜U3による音声信号が、それぞれ同位相で直列に加わった状態で出力される。
これにより、前記した発明が解決しようとする課題の欄に記載した従来のコンデンサマイクロホンによる課題が解消され、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの作用効果を得ることができる。
2a〜2c 固定極
3 インピーダンス変換器
4a〜4c エレクトレット誘電体膜
U1〜U3 コンデンサマイクロホンユニット
OUT 出力端子
Claims (2)
- 固定極に対峙して振動板が配置された複数のコンデンサマイクロホンユニットが具備され、各コンデンサマイクロホンユニットが直列に接続されることで、前記各コンデンサマイクロホンユニットによる音声信号が、同相で加算されて出力されるコンデンサマイクロホンであって、
最終段を除く前段側のコンデンサマイクロホンユニットの少なくとも1つと、隣接する後段のコンデンサマイクロホンユニットの間を直結して接続することで、前記前段側の少なくとも1つのコンデンサマイクロホンユニットによる音声信号を前記隣接する後段のコンデンサマイクロホンユニットに伝達すると共に、最終段におけるコンデンサマイクロホンユニットには、能動素子(アクティブエレメント)を用いたインピーダンス変換器が接続され、前記各コンデンサマイクロホンユニットによる加算された音声信号が、最終段の前記能動素子を用いたインピーダンス変換器より出力されることを特徴とするコンデンサマイクロホン。 - 前記各コンデンサマイクロホンユニットは、前記固定極もしくは振動板のいずれか一方に、エレクトレット誘電体膜を備えたエレクトレット型コンデンサマイクロホンユニットであることを特徴とする請求項1に記載されたコンデンサマイクロホン。
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