JP6499444B2 - コンデンサマイクロフォン及びそれに用いるマイク回路 - Google Patents

コンデンサマイクロフォン及びそれに用いるマイク回路 Download PDF

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Description

本発明は、静電容量の変化を利用して音声または音響を電気信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォンおよびそれに用いるマイク回路に関する。
近年、半導体基板上にウエハプロセスを用いてモノリシックに作り込まれるMEMS(Micro Electro Mechanical System)マイクロフォンが、小型・薄型化、高耐熱性および量産性をはかれる利点から、携帯電話機等のモバイル機器向けに普及している。
MEMSマイクロフォンは、コンデンサマイクロフォンの一種であり、音圧を受けて振動する可動電極と音圧を受けても静止状態を保つ固定電極とをギャップを介して平行に配置し(それによってコンデンサを形成し)、可動電極の振動に応じた静電容量の変化を電圧信号つまり音響電気変換信号として取り出すようにしている。一般的に、MEMSマイクロフォンの音響電気変換素子またはMEMSマイクロフォン素子は、音波を直接受ける表側の固定電極に多数の孔(開口)を形成し、それらの孔を通過した音の圧力によって内側の可動電極を振動させる仕組みになっており、可動電極の背後に音響共振器を形成する空洞(バックチャンバー)を一体に有している。
MEMSマイクロフォンは、エレクトレット方式のコンデンサマイクロフォン(ECM)とは異なり、電極間の静電容量に電荷を蓄えるには、DC(直流)バイアス電圧の印加を必要とする。通常は、可動電極にDCバイアス電圧が印加され、固定電極より音響電気変換信号が取り出される。MEMSマイクロフォン素子より出力された音響電気変換信号は、初段のアンプまたはプリアンプに入力され、そこでインピーダンス変換を受け、所定の利得で増幅される。この場合、プリアンプの入力端子とグランド電位との間に寄生容量が存在する。MEMSマイクロフォン素子の静電容量は非常に小さいので、それに比して寄生容量が相当大きい場合は、マイク感度を下げる原因にもなる。このため、プリアンプの寄生容量は可及的に小さいのが望ましい。
一方、MEMSマイクロフォンにおいて、プリアンプの入力端子と基準電位(通常グランド電位)との間に接続されるバイアス用のクランプ素子としては、高い抵抗値と短時間での安定性を求められることから、アンチ・パラレル・ダイオード・ペア(APDP)が多く用いられている。APDPは、一対のダイオードがそれぞれの極性を互いに逆向きにして並列に接続される回路である。これら一対のダイオードのうち、逆方向に印加される一方のダイオードは、降伏電圧以下の信号電圧に対して高抵抗として働く。順方向に印加される他方のダイオードも、オン電圧以下の信号電圧に対しては高抵抗として作用する。
特開2013−85025
一般に、MEMSマイクロフォンのメジャーな感度はおおよそ-40[dBV/Pa]近辺である。たとえば、マイク感度-42dBVは、1パスカルの音の圧力に対してマイクロフォンより-42dBV=7.9mVrmsの信号電圧が出力されることを意味する(ただし、プリアンプの増幅率は1(利得0dB)と仮定する)。ここで、基準となる1パスカルの圧力は、94dBVsplの音圧レベルに相当し、人が大声で会話するときの音量である。もちろん、マイクの基本性能として、高い感度だけでなく、良好な音質特性も求められることに関しては、MEMSマイクロフォンも例外ではない。
ところが、従来のコンデンサマイクロフォン(特にMEMSマイクロフォン)においては、日常的にめずらしくない大きめ(たとえば124dBVspl以上)の音圧を入力すると、出力信号に歪が生じて音質特性(特に再現性)が著しく低下することが問題となっている。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、相当大きめの音圧を入力しても歪まない再現性に優れた音信号を出力できるコンデンサマイクロフォンおよびそれに用いるマイク回路を提供する。
本発明の第1の観点におけるマイク回路は、ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加し、前記第2の信号の振幅値が前記監視値を超えない時は前記第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれにも印加しない振幅制御回路とを有する。
また、本発明の第1の観点におけるマイクロフォンは、ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子と、入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加し、前記第2の信号の振幅値が前記監視値を超えない時は前記第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれにも印加しない振幅制御回路とを有する。
上記第1の観点におけるマイク回路またはマイクロフォンにおいては、第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値が監視値を超えていない時は、振幅制御回路よりマイクロフォン素子に第3の信号は供給されない。これにより、マイクロフォン素子で音響電気変換により生成された第1の信号がそのまま第1の増幅回路に入力される。しかし、第2の信号の振幅値が監視値を超えた時は、振幅制御回路の働きにより、マイクロフォン素子で生成された音響電気変換により生成された第1の信号に振幅制御回路からの第3の信号を足し合わせた和信号が第1の増幅回路に入力され、負帰還がかけられる。
本発明の第2の観点におけるマイク回路は、ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路とを有し、前記第1の増幅回路の入力端子と基準電位との間にバイアス用のクランプ素子が接続され、前記クランプ素子はアンチ・パラレル・ダイオード・ペアであり、前記監視値は、前記第1の増幅回路に入力される信号の振幅値が前記アンチ・パラレル・ダイオード・ペアのオン電圧に達しないうちに前記第2の信号の振幅値が達するレベルに設定される。
上記構成のマイク回路においては、第1の増幅回路の入力端子と基準電位との間に接続されるクランプ素子がアンチ・パラレル・ダイオード・ペアで構成される。このアンチ・パラレル・ダイオード・ペアは、オン電圧以下の信号電圧に対して高抵抗として働く。そして、第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値が監視値を超えた時は、振幅制御回路の働きにより、マイクロフォン素子で生成された音響電気変換により生成された第1の信号に振幅制御回路からの第3の信号を足し合わせた和信号が第1の増幅回路に入力され、負帰還がかけられる。上記監視値は第1の増幅回路に入力される信号の振幅値がアンチ・パラレル・ダイオード・ペアのオン電圧に達しないうちに第2の信号の振幅値が達するレベルに設定されているので、第1の増幅回路に入力される信号がクランプ素子でクリップされることはない。
本発明の第3の観点におけるマイク回路は、ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路とを有し、前記振幅制御回路は、前記第1の増幅回路より出力された前記第2の信号を正または負の利得で増幅する第2の増幅回路を有する。
また、本発明の第3の観点におけるマイクロフォンは、ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子と、入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路とを有し、前記振幅制御回路は、前記第1の増幅回路より出力された前記第2の信号を正または負の利得で増幅する第2の増幅回路を有する。
上記第3の観点におけるマイク回路またはマイクロフォンにおいては、第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値が監視値を超えた時は、振幅制御回路の働きにより、マイクロフォン素子で生成された音響電気変換により生成された第1の信号に振幅制御回路からの第3の信号を足し合わせた和信号が第1の増幅回路に入力され、負帰還がかけられる。この場合、振幅制御回路は、第2の増幅回路によって負帰還の利得制御を行うことができる。
本発明のコンデンサマイクロフォンまたはマイク回路によれば、上記のような構成および作用により、相当大きな音圧を入力しても歪まない音声信号を出力することが可能であり、再現性に優れた良好な音質特性が得られる。
本発明の基本構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるコンデンサマイクロフォンの構成を示すブロック図である。 上記コンデンサマイクロフォンに用いられるMEMSマイクロフォン素子の要部の構成を模式的に示す図である。 上記MEMSマイクロフォン素子より出力される音響電気信号の波形を模式的に示す図である。 上記コンデンサマイクロフォンに含まれる制御部の一構成例を示すブロック図である。 上記コンデンサマイクロフォンに含まれる可変減衰器および反転増幅器の利得特性を示す図である。 上記コンデンサマイクロフォンにおける主たる作用を模式的に説明するための図である。 上記コンデンサマイクロフォンにおける主たる作用を模式的に説明するための図である。 上記コンデンサマイクロフォンにおける主たる作用を模式的に説明するための図である。 上記コンデンサマイクロフォンにおいてシミュレーションによって得られた各部の波形を示す図である。 一変形例における振幅制御回路の要部の構成を示すブロック図である。 別の変形例における振幅制御回路の要部の構成を示すブロック図である。
[基本構成]
図1に示すように、本発明のコンデンサマイクロフォンは、基本的な構成要素として、コンデンサ型のマイクロフォン素子10と、このマイクロフォン素子10に電気的に接続されるマイク回路12とを有する。
マイクロフォン素子10は、コンデンサ型の音響電気変換素子として構成されており、音圧に応じた可動電極および固定電極間の静電容量の変化を電圧信号または音響電気変換信号(第1の信号)msに変換する。マイク回路12は、マイクロフォン素子10で生成される音響電気変換信号msに対して一定の信号処理(たとえば、インピーダンス変換、増幅、振幅制御、アナログ−ディジタル変換、ノイズ除去処理の中の1つ以上)を行う。マイク回路12は、少なくとも初段の増幅回路またはプリアンプ14と振幅制御回路16とを有する。
プリアンプ14は、その入力端子がマイクロフォン素子10の出力端子に接続され、マイクロフォン素子10からの電圧信号またはプリアンプ入力信号ASに対して、高インピーダンスから低インピーダンスへのインピーダンス変換を行うとともに、一定の利得(通常は0dB以上)で信号増幅を行う。
振幅制御回路16は、プリアンプ14より出力される電圧信号またはプリアンプ出力信号(第2の信号)MSの振幅値を監視し、その振幅値が所定の監視値Kを超えた時に音響電気変換信号msに対して相対的に低い振幅と逆位相(極性反転)の波形を有する電圧信号または逆相信号(第3の信号)cs-をマイクロフォン素子10の片側の電極(好ましくは出力端子側の電極と反対側の電極)に印加するようになっている。
より詳細には、プリアンプ出力信号MSの振幅値が監視値Kを超えていない時は、振幅制御回路16よりマイクロフォン素子10に逆相信号cs-は供給されない。したがって、マイクロフォン素子10で生成された音響電気変換信号msがそのままプリアンプ入力信号ASとしてプリアンプ14に入力される。しかし、プリアンプ出力信号MSの振幅値が監視値Kを超えた時は、マイクロフォン素子10で生成された音響電気変換信号msに振幅制御回路16からの逆相信号cs-を足し合わせた和信号(ms+cs-)がプリアンプ入力信号ASとしてプリアンプ14に入力されるようになっている。
本発明の基本構成によれば、マイクロフォン素子10が相当大きな(たとえば124dBVspl以上の)音圧を入力し、その音圧に対応した相当大きな振幅を有する音響電気変換信号msを生成しても、マイクロフォン素子10の中または回りで音響電気変換信号msに振幅制御回路16からの逆相信号cs-が減算の形態で加えられることにより、音響電気変換信号msと同じ位相であって、波形が殆ど歪まずに振幅値が一定レベル以下に止まるプリアンプ入力信号ASが得られる。これにより、プリアンプ14より出力されるプリアンプ出力信号ASの波形も歪まない。
バイアス用の電源回路18は、マイクロフォン素子10がエレクトレット(永久電荷蓄積部材)を有しない場合に、電極間に一定の電荷を蓄えるためのDCバイアス電圧BVをマイクロフォン素子10のいずれか片方の電極に印加する。マイクロフォン素子10がエレクトレットを有する場合は、電源回路18を省くことも可能である。

[実施形態の構成]
図2に、本発明の好適な一実施形態におけるコンデンサマイクロフォンの構成を示す。この実施形態におけるマイクロフォン素子10は、MEMSマイクロフォン素子20であり、半導体基板上にウエハプロセスを用いてモノリシックに形成された可動電極20aと固定電極20bとを有している。
バイアス用の電源回路18は、チャージポンプ回路22を有し、通常は可動電極20aにDCバイアス電圧BVを印加する。一般に、チャージポンプ回路は、電荷を蓄積する複数のコンデンサの接続状態(直列/並列)を一定の周期で切り替えて入力電圧を昇圧する小型で安価なDC/DCコンバータであるが、出力電圧にスイッチングのリップルを含みやすい。この電圧リップルは、MEMSマイクロフォン素子20を介してプリアンプ14に伝わりやすい。この実施形態では、チャージポンプ回路22の出力電圧を抵抗24とコンデンサ26とからなるローパス・フィルタ28に通して、DCバイアス電圧BVから電圧リップルを除去するようにしている。
図3に、MEMSマイクロフォン素子20の要部の構成を示す。図示のように、MEMSマイクロフォン素子20は、音圧を受けると振動する膜状の可動電極20aと振動しない剛性の固定電極20bとをエアギャップを介して平行に配置し、コンデンサを形成している。音波を直接受ける表側の固定電極20bには多数の孔28が形成され、それらの孔28を通過した音の圧力によって内側の可動電極20aが振動して、静電容量の変化が電圧信号つまり音響電気変換信号msに変換される。
より詳細には、可動電極20aが固定電極20bに接近する方向に振れると、静電容量が増大する方向に変化して、音響電気変換信号msの信号電圧が低下する方向に変化する。そして、可動電極20aの接近がピーク値に達した時に、音響電気変換信号msの信号電圧が極小になる。直後に可動電極20aが固定電極20bから離れる方向に振れると、静電容量が減少する方向に変化して、音響電気変換信号msの信号電圧が上昇する方向に変化する。そして、可動電極20aの離間がピーク値に達した時に、音響電気変換信号msの信号電圧が極大になる。これ以降も、入力される音圧の波形に応じて上記のような音響電気変換のサイクルを繰り返す。
通常、固定電極20bとグランド電位との間には、高い抵抗値を有するクランプ素子30が接続される。MEMSマイクロフォン素子20内で上記のようにして生成される音響電気変換信号msは、可動電極20bとクランプ素子30との間のノードNから零ボルトを基準とする交流信号として取り出される。
図4は、ある時点tsからMEMSマイクロフォン素子20に音が入った場合にノードNに得られる音響電気変換信号msの波形を模式的に示す。時点ts以前のノードNは零ボルト付近の電位に保持(クランプ)されている。
なお、図3および図4では、振幅制御回路16からの逆相信号cs-がMEMSマイクロフォン素子20に供給されない場合を仮定している。振幅制御回路16からの逆相信号cs-がMEMSマイクロフォン素子20に供給される場合は、音響電気変換信号msに逆相信号cs-が時間軸上で足し合わされる。
再び図2において、MEMSマイクロフォン素子20の出力端子側の固定電極20bは、たとえば演算増幅器またはMOSトランジスタで構成されるプリアンプ14の入力端子に接続されている。プリアンプ14の入力端子とグランド電位との間には、クランプ素子30としてAPDPが接続されている。このAPDP30は、それぞれの極性を互いに逆向きにして並列に接続される一対のダイオード30a,30bによって構成されている。
両ダイオード30a,30bには、MEMSマイクロフォン素子20からのプリアンプ入力信号ASの電圧が印加される。ここで、プリアンプ入力信号ASの極性が正の時は、一方のダイオード30aにプリアンプ入力信号ASの電圧が順方向に印加され、他方のダイオード30bにプリアンプ入力信号ASの電圧が逆方向に印加される。この場合、ダイオード30aはオン電圧VF(通常数100ミリボルト)以下の信号電圧に対して高抵抗として働き、ダイオード30bは降伏電圧VA(通常数ボルト)以下の信号電圧に対して高抵抗として働く。反対に、プリアンプ入力信号ASの極性が負の時は、一方のダイオード30aにプリアンプ入力信号ASの電圧が逆方向に印加され、他方のダイオード30bにプリアンプ入力信号ASの電圧が順方向に印加される。この場合、ダイオード30aは降伏電圧VA以下の信号電圧に対して高抵抗として働き、ダイオード30bはオン電圧VF以下の信号電圧に対して高抵抗として働く。
別の見方をすれば、プリアンプ入力信号ASの電圧が正の極性でオン電圧VFを超える時は、ダイオード30aが導通して、プリアンプ入力信号ASがオン電圧VFでクリップされる。また、プリアンプ入力信号ASの電圧が負の極性でその絶対値がオン電圧VFを超える時は、ダイオード30bが導通して、プリアンプ入力信号ASがオン電圧VFでクリップされる。そのときは、プリアンプ入力信号ASの波形が歪み、プリアンプ14より発生されるプリアンプ出力信号MSの波形も歪む。特に、MEMSマイクロフォン素子20の場合は、コンデンサ容量がpFオーダで極小さいため、APDP30で少しでも電流のリークが生じると、信号波形が大きく歪んでしまう。
この実施形態では、後に詳細に説明するように、MEMSマイクロフォン素子20が相当大きな(たとえば124dBVspl以上の)音圧を入力し、その音圧に対応した相当大きな振幅値を有する音響電気変換信号msを生成しても、振幅制御回路16の働きによりAPDP30の導通には至らないようにして、プリアンプ入力信号ASないしプリアンプ出力信号MSの波形が歪まないようにしている。
この実施形態における振幅制御回路16は、可変減衰器32、反転増幅器34、およびスイッチ36と、それらの利得(または減衰率)あるいはオン/オフ状態を制御する制御部38とを有している。
可変減衰器32は、プリアンプ14からのプリアンプ出力信号MSを入力し、たとえば電圧制御方式またはディジタル方式により、プリアンプ出力信号MSを制御部38から指示された可変の減衰率で減衰させ、プリアンプ出力信号MSに対して相対的に低い振幅値を有する同位相の減衰信号cs+を生成する。反転増幅器34は、たとえば演算増幅器またはCMOSインバータを有し、可変減衰器32からの減衰信号cs+を制御部38から指示される通常0dB以上の可変利得または固定の利得で増幅するとともに、減衰信号cs+の極性を反転して逆相信号cs-を生成する。スイッチ36は、たとえばトランジスタまたはトランスミッションゲートからなり、制御部38の制御の下でプリアンプ出力信号MSの振幅値(ピーク値)が監視値K以下の時はオフ状態を保ち、プリアンプ出力信号MSの振幅値(ピーク値)が監視値Kを超えた時にオン状態に切り替わるようになっている。
制御部38は、図5に示すように、好適な一構成例として、エンベロープ回路41、誤差増幅器42、基準電圧発生回路44、利得制御部46および出力制御部48を有している。エンベロープ回路41は、プリアンプ14からのプリアンプ出力信号MSを入力し、たとえば信号MSの上側ピーク値を結ぶトップエンベロープ(上側包絡線)表すトップエンベロープ信号TEMSを生成する。誤差増幅器42は、エンベロープ回路41からのトップエンベロープ信号TEMSと基準電圧発生回路44からの監視値Kに対応する基準電圧VKとを入力し、その差分または誤差を表す誤差信号ERを生成する。
基準電圧発生回路44より与えられる基準電圧VKは、APDP30のオン電圧VFに関連した値に設定される。すなわち、MEMSマイクロフォン素子20において生成される音響電気変換信号msの振幅値がオン電圧VFを超えるレベルまで増大するときは、プリアンプ入力信号ASの振幅値がAPDP30のオン電圧VFに到達するよりも手前の段階でプリアンプ出力信号MSの振幅値が基準電圧VKに到達するように設定される。一例として、プリアンプ14の増幅率が1(0dB)、APDP30のオン電圧VFが300mVrmsである場合は、VK=240〜260mVrmsに設定されてよい。
別の実施例として、図示省略するが、プリアンプ出力信号MSの下側ピーク値を結ぶボトムエンベロープ(下側包絡線)表すボトムエンベロープ信号BEMSを生成するようにエンベロープ回路41を構成するとともに、負極性の基準電圧−VKを発生するように基準電圧発生回路44を構成しても、同様の誤差信号ERを得ることが可能である。
利得制御部46は、誤差増幅器42より出力される誤差信号ERの極性と絶対値(誤差量)を監視し、誤差信号ERの極性が正の時、つまりトップエンベロープ信号TEMSの電圧レベルが基準電圧VK以下の時は、可変減衰器32および反転増幅器34に対する利得制御を休止する。
しかし、誤差信号ERの極性が負になると、つまりトップエンベロープ信号TEMSの電圧レベルが基準電圧VKを超えた時は、利得制御部46が動作し、可変減衰器32および/または反転増幅器34に対してその超過分を零に近づける方向に負帰還の利得制御を行う。
この利得制御において、利得制御部46は、誤差(超過)量|ER|が一定範囲内にあるうち(つまり、音響電気変換信号msの振幅値が監視値Kの2倍以下であるうち)は、反転増幅器34の利得を固定したまま、可変減衰器32の減衰率を可変に制御する。この場合、図6の(a)に示すように、誤差(超過)量|ER|が大きいほど、それに反比例して可変減衰器32の減衰率を小さくする(それによって減衰信号cs+の振幅を大きくする)利得制御が行われる。
そして、可変減衰器32の減衰率を零まで下げても負帰還の利得制御が更に必要であるとき(つまり、音響電気変換信号msの振幅値が監視値Kの2倍を超えるとき)は、可変減衰器32の減衰率を零に保持したまま、反転増幅器34の利得を正の範囲で可変に制御する。この場合は、図6の(b)に示すように、誤差(超過)量|ER|が大きいほど、それに比例して反転増幅器34の増幅率を増大させる(それによって減衰信号cs+の振幅を大きくする)利得制御が行われる。
出力制御部48は、誤差信号ERの極性が正の時、つまりエンベロープ信号TEMSの電圧レベルが基準電圧VK以下の時は、スイッチ36をオフ状態に制御し、誤差信号ERの極性が負の時、つまりトップエンベロープ信号TEMSが基準電圧VKを超えた時に、スイッチ36をオン状態に制御する。振幅制御回路16よりオン状態のスイッチ36を介して出力される逆相信号cs-は、カップリングコンデンサ40を通ってMEMSマイクロフォン素子20の可動電極20aに印加される。カップリングコンデンサ40は、DC的には振幅制御回路16をMEMSマイクロフォン素子20およびバイアス用電源回路18から遮断する。
なお、振幅制御回路16からの逆相信号cs-をMEMSマイクロフォン素子20の出力端子(ノードN)側の電極(固定電極)20bに印加する構成も可能である。しかしながら、MEMSマイクロフォン素子20のコンデンサ容量はpFオーダで極小さいため、出力端子側で音響電気変換信号msに逆相信号cs-を重ね合わせる場合は、カップリングコンデンサ40等の影響で音響電気変換信号msないしプリアンプ入力信号ASの波形が乱されるおそれがある。したがって、上記のように振幅制御回路16よりMEMSマイクロフォン素子20に供給する逆相信号cs-は、出力端子(ノードN)側の電極20bと対向する電極20aに印加する構成が好ましい。

[実施形態の作用]
図7A〜図7Cを参照して、この実施形態における主要な作用(特に振幅制御回路16の作用)を説明する。なお、図7A〜図7Cでは、プリアンプ14の増幅率を1(利得0dB)と仮定している。したがって、プリアンプ入力信号AS(図示省略)は、プリアンプ出力信号MSと実質的に同じ振幅および波形を有している。
MEMSマイクロフォン素子20の受ける音圧がそれほど大きくない時は、図7Aに示すように、プリアンプ出力信号MSの振幅値またはトップエンベロープ信号TEMSのレベルが監視値KのレベルVFより低いところに収まっている。この場合、振幅制御回路16より逆相信号cs-は出力されない。振幅制御回路16内では、誤差増幅器42より出力される誤差信号ERの極性が正であるため、利得制御(振幅制御)は行われず、スイッチ36もオフ状態に保持される。
この時、MEMSマイクロフォン素子20からは、入力した音圧に対応する音響電気変換信号msがそのまま出力される。そして、音響電気変換信号msがそのままプリアンプ入力信号AS(ms)としてプリアンプ14に入力される。この場合、プリアンプ入力信号AS(ms)の振幅値はAPDP30のオン電圧VFよりも十分低いので、クリップされることはない。したがって、プリアンプ14の出力端子には歪みのないプリアンプ出力信号MSが得られる。
MEMSマイクロフォン素子20の受ける音圧が大きいと、図7Bに示すように、MEMSマイクロフォン素子20で生成される音響電気変換信号msの振幅値も大きくなる。そうすると、プリアンプ入力信号AS(ms)の振幅値が大きくなり、プリアンプ出力信号MSの振幅値も大きくなる。そして、相当大きな(たとえば124dBVspl以上の)音圧がMEMSマイクロフォン素子20に入力され、音響電気変換信号msつまりプリアンプ入力信号AS(ms)の振幅値がAPDP30のオン電圧VFよりは低い一定値(プリアンプ14の増幅率が1の場合は監視値K)を超えると、プリアンプ出力信号MSの振幅値が監視値KのレベルVFを超える。
すると、振幅制御回路16内では、誤差増幅器42より出力される誤差信号ERの極性が正から負に変わって、負帰還の利得制御(振幅制御)が開始され、スイッチ36がオン状態に切り替わる。すなわち、上述したような利得制御部46、可変減衰器32および反転増幅器34の働きにより、音響電気変換信号msに対して相対的に低い振幅と逆位相(極性反転)の波形を有する逆相信号cs-が生成され、この逆相信号cs-がオン状態のスイッチ36およびカップリングコンデンサ40を通ってMEMSマイクロフォン素子20に供給される。これにより、MEMSマイクロフォン素子20においては、入力した音圧ないし静電容量の変化に応じて生成される音響電気変換信号msに振幅制御回路16からの逆相信号cs-が重なり合う。こうして、MEMSマイクロフォン素子20の出力端子またはノードNには、音響電気変換信号msに逆相信号cs-が足し合わされたもの、つまり音響電気変換信号msから減衰信号cs+を差し引いたものに相当する電圧信号(ms+cs-)がプリアンプ入力信号ASとして得られる。この場合も、プリアンプ入力信号AS(ms+cs-)の振幅値はAPDP30のオン電圧VFよりも低いので、クリップされることはない。したがって、プリアンプ14の出力端子には歪みのないプリアンプ出力信号MSが得られる。
図7Bおよび図7Cに示すように、プリアンプ出力信号MSの振幅値が監視値KのレベルVFを超えているときは、MEMSマイクロフォン素子20で生成される音響電気変換信号msの振幅値が大きくなるにつれて、逆相信号cs-の振幅が大きくなり、結果としてプリアンプ入力信号AS(ms+cs-)の振幅値が監視値KのレベルVFを少し超えるレベルに止まってAPDP30のオン電圧VFには達しないように制御される。
図8に、上記実施形態について本発明者が実施したシミュレーションで得られた音響電気変換信号ms、逆相信号cs-およびプリアンプ入力信号ASの信号波形を示す。このシミュレーションでは、プリアンプ14の増幅率を1(利得0dB)、振幅制御回路16内の監視値K(VK)を0.2ボルトに設定し、音響電気変換信号msの振幅値を零(ゼロ)から一定の勾配で0.4ボルト以上のレベルまで漸次的に増大させたときの各波形をオシロスコープで観察した。信号波形には正弦波を用いた。
図示のように、プリアンプ入力信号AS(つまりプリアンプ出力信号MS)の振幅値が監視値K(0.2ボルト)に達した時点(約4.2msec)から逆相信号cs-の振幅が立ち上がる。この逆相信号cs-の振幅値は、時間の経過と共に音響電気変換信号msの振幅値に比例して増大している。それによって、音響電気変換信号msの振幅値がますます増大しても、プリアンプ入力信号AS(ひいてはプリアンプ出力信号MS)の振幅値は監視値K(0.2ボルト)付近に抑えられている。

[他の実施形態または変形例]
上記した実施形態における振幅制御回路16は、個別の可変減衰器32および反転増幅器34を備えた。しかし、可変減衰器32および反転増幅器34を、図9に示すような演算増幅器50を用いる1つの反転増幅器55で置き換えることも可能である。この場合、反転増幅器55の利得は、入力抵抗52の抵抗値R52と負帰還抵抗54の抵抗値R54との比(R54/R52)で与えられる。入力抵抗52および負帰還抵抗54の少なくとも一方には、たとえば電圧制御方式またはディジタル方式により抵抗値を可変に制御できる可変抵抗を用いてよい。
別の変形例として、図10に示すように、プリアンプ14が反転増幅回路である場合は、可変減衰器32の後段に非反転増幅器56を設けてよい。なお、非反転増幅器56を可変減衰器32の前段に設ける構成も可能である。同様に、図5の回路において、反転増幅器34を可変減衰器32の前段に設ける構成や、スイッチ36またはそれに相当する機能を可変減衰器32と反転増幅器34との間あるいはプリアンプ14と可変減衰器32との間に設ける構成も可能である。
本発明は、上記実施形態のようにMEMSマイクロフォンおよびそれに用いるマイク回路に好適に適用できるが、広くは任意の方式のコンデンサマイクロフォンおよびそれに用いるマイク回路に適用可能である。
10 コンデンサ型マイクロフォン素子
12 マイク回路
14 初段アンプ(プリアンプ)
16 振幅制御回路
18 バイアス用電源回路
20 MEMSマイクロフォン素子
28 ローパス・フィルタ
30 アンチ・パラレル・ダイオード・ペア(APDP)
32 可変減衰器
34 反転増幅器
36 スイッチ
38 制御部
40 カップリングコンデンサ

Claims (8)

  1. ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、
    入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加し、前記第2の信号の振幅値が前記監視値を超えない時は前記第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれにも印加しない振幅制御回路と
    を有するマイク回路。
  2. ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、
    入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路と
    を有し、
    前記第1の増幅回路の入力端子と基準電位との間にバイアス用のクランプ素子が接続され、
    前記クランプ素子はアンチ・パラレル・ダイオード・ペアであり、前記監視値は、前記第1の増幅回路に入力される信号の振幅値が前記アンチ・パラレル・ダイオード・ペアのオン電圧に達しないうちに前記第2の信号の振幅値が達するレベルに設定される、マイク回路。
  3. 前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に前記第1の増幅回路の入力端子が接続され、他方に前記振幅制御回路からの前記第3の信号がカップリングコンデンサを介して印加される、請求項1または請求項2に記載のマイク回路。
  4. ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子に電気的に接続され、前記第1の信号に対して一定の信号処理を行うマイク回路であって、
    入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路と
    を有し、
    前記振幅制御回路は、前記第1の増幅回路より出力された前記第2の信号を正または負の利得で増幅する第2の増幅回路を有する、マイク回路。
  5. ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子と、
    入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加し、前記第2の信号の振幅値が前記監視値を超えない時は前記第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれにも印加しない振幅制御回路と
    を有するマイクロフォン。
  6. ギャップを介して向かい合って配置される可動電極および固定電極を有し、入力する音圧に応じた前記可動電極および前記固定電極間の静電容量の変化を第1の信号に変換するコンデンサ型のマイクロフォン素子と、
    入力端子が前記マイクロフォン素子の出力端子に接続される第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路より出力される第2の信号の振幅値を監視し、前記第2の信号の振幅値が所定の監視値を超えた時に前記第1の信号に対して相対的に低い振幅値と逆位相の波形を有する第3の信号を前記可動電極または前記固定電極のいずれかに印加する振幅制御回路と
    を有し、
    前記振幅制御回路は、前記第1の増幅回路より出力された前記第2の信号を正または負の利得で増幅する第2の増幅回路を有する、マイクロフォン。
  7. 前記可動電極または前記固定電極のいずれか一方に前記第1の増幅回路の入力端子が接続され、他方に前記振幅制御回路からの前記第3の信号がカップリングコンデンサを介して印加される、請求項5または請求項6に記載のマイクロフォン。
  8. 前記第1の増幅回路の入力端子と基準電位との間にバイアス用のクランプ回路が接続される、請求項5〜7のいずれか一項に記載のマイクロフォン。
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