JP7149180B2 - マイクアンプ - Google Patents

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本発明は、PDM駆動回路の駆動能力を調整できるようしたマイクアンプに関する。
一般的なマイクアンプ10Cは、図7に示すように、チャージポンプ回路11と、そのチャージポンプ回路11によってバイアス電圧が供給されるトランスデューサーとしてのMEMSマイクロホン12と、そのMEMSマイクロホン12で発生した音圧信号を低雑音の電気の音声信号に変換して増幅する低雑音増幅器13と、その低雑音増幅器13から出力する音声信号をPDM(パルス密度変調)信号に変換するA/D変換器14と、そのA/D変換器14から出力するPDM信号を入力してPDM駆動信号を生成するPDM駆動回路15を備える。16AはPDM駆動回路15に動作電流を供給する電流源回路、17はA/D変換器14用のクロック信号CLKが入力するクロック端子、18はPDM駆動信号の出力端子である。なお、トランスジューサとしては、MEMSマイクロホン以外に、容量形マイクロホンや圧電型マイクロホンを使用することもできる。
PDM駆動回路15は、一般的に電流源回路16Aによって固定の動作電流が与えられ、これによって駆動能力が一定に設定されている。このマイクアンプ10Cは、出力端子18からプリント基板上で例えば数cmのパターン配線で次段のコーディックICやDSPなどの受信器に接続されたり、あるいは、出力端子18から例えば1m程度の長さのケーブルを介して次段の測定器などの受信器に接続される。このため、マイクアンプ10Cの負荷容量は、接続される受信器の状況によって数pF~140pF程度まで大きく異なる。
ところが、従来のマイクアンプ10CのPDM駆動回路15は、動作電流が固定であるので駆動能力が一定となっている。このため、その動作電流を大きい負荷容量に合わせて大きく設計したときは、瞬間的に流れる貫通電流が多くなるので、結果としてPDM駆動回路15の内部の電源電圧が大きく変動してしまう。これによってノイズが増加しSNR劣化につながる。この様子を図8(a)に示した。Vth0は受信器が動作するための閾値電圧である。
逆に、小さい負荷容量に合わせて動作電流を小さく設計したときは、貫通電流は抑制されてPDM駆動回路15の内部の電源電圧の変動は少なく、ノイズ特性の悪化が抑制され高いSNRを維持できる。この場合は、出力電圧が受信器の閾値電圧Vth0に達しなくなって受信器を駆動できなくなり、受信器に信号が伝わらずファンクションエラーとなってしまう事態が発生する場合がある。この様子を図8(b)に示した。このような事態が発生することは製品として致命的であり、設計方針としてはノイズ特性を犠牲にしても大きな負荷容量に合わせて設計するしかなかった。
本発明の目的は、受信器の負荷容量に応じてファンクションエラーを起こさない最小の駆動能力を選択でき、SNRの劣化を最小限に抑えることができるようにしたマイクアンプを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、マイクロホンの音声信号をPDM信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器から出力されるPDM信号を入力しPDM駆動信号を生成して出力端子から負荷に出力するPDM駆動回路を有するマイクアンプにおいて、前記PDM駆動信号を2値化した出力信号を出力するバッファ回路と、該バッファ回路の出力信号の論理と前記A/D変換器から出力されるPDM信号の論理を比較する判定回路とを備え、前記PDM駆動回路は、電源投入時には最小の動作電流に制御され、前記判定回路の判定結果に基づいて動作電流が調整されるに際し、前記PDM信号の論理と前記バッファ回路の出力信号の論理が不一致のとき動作電流が1ステップ増大し、前記PDM信号の論理と前記バッファ回路の出力信号の論理が一致するとき動作電流が現状維持されることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のマイクアンプにおいて、前記バッファ回路は、ハイサイド閾値を有するハイサイドバッファ回路とロウサイド閾値を有するロウサイドバッファ回路からなり、前記判定回路は、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第1論理のときは前記A/D変換器の出力信号の論理と前記ハイサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路の動作電流を制御し、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第2論理のときは前記A/D変換器の出力信号の論理と前記ロウサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路の動作電流を制御する、ことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載のマイクアンプにおいて、前記バッファ回路は、ハイサイド閾値を有するハイサイドバッファ回路とロウサイド閾値を有するロウサイドバッファ回路からなり、前記判定回路は、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第1論理のときは前記A/D変換器の出力信号と前記ハイサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路のハイサイドの動作電流を制御し、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第2論理のときは前記A/D変換器の出力信号と前記ロウサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路のロウサイドの動作電流を制御する、ことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1乃至のいずれか1つに記載のマイクアンプにおいて、前記A/D変換器はクロック信号の一方のエッジで前記PDM信号を出力し、前記判定回路は前記クロック信号の他方のエッジで判定を行うことを特徴とする。
本発明によれば、PDM駆動回路の駆動能力が負荷容量に応じて自動調整されるので、ファンクションエラーを起こすことなく、電源電圧変動によるSNRの劣化を最小限にすることが可能となる。
本発明の第1実施例のマイクアンプの回路図である。 図1のマイクアンプの動作波形図である。 本発明の第2実施例のマイクアンプの回路図である。 図3のマイクアンプの動作波形図である。 本発明の第3実施例のマイクアンプの回路図である。 図5のマイクアンプの動作波形図である。 従来のマイクアンプの回路図である。 図5のマイクアンプの負荷容量による動作波形図である。
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例のマイクアンプ10の回路図を示す。図1に示すように、チャージポンプ回路11と、そのチャージポンプ回路11によってバイアス電圧が供給されるトランスデューサーとしてのMEMSマイクロホン12と、そのMEMSマイクロホン12で発生した音圧信号を低雑音の電気の音声信号に変換して増幅する低雑音増幅器13と、その低雑音増幅器13から出力する音声信号をPDM信号に変換するA/D変換器14と、そのA/D変換器14から出力するPDM信号を入力してPDM駆動信号を生成するPDM駆動回路15を備える。さらに、本実施例のマイクアンプ10では、図7のマイクアンプ10Cに対して、バッファ回路19、判定回路20が追加され、電流源回路16Aは電流源回路16に置き換わっている。30は入力容量C1を有する受信器である。40は寄生容量C2を有するケーブルであり、マイクアンプ10の出力端子18と受信器30を接続している。容量C1,C2はマイクアンプ10の負荷容量となる。なお、トランスジューサとしては、MEMSマイクロホン以外に、容量形マイクロホンや圧電型マイクロホンを使用することもできる。
バッファ回路19は、内部に閾値Vth19を備え、PDM駆動回路15から出力端子18に現れるPDM駆動電圧V15のレベルがその閾値Vth19を超えれば、その出力電圧V19を“H”にし、超えなければ“L”にする。このバッファ回路19は次段につながる受信器30の閾値Vth0をエミュレートする役割を果たし、受信器30が受け取ることができる信号であるか否かを判定する。
判定回路20は、A/D変換器14のPDM電圧V14の論理とバッファ回路19の出力電圧V19の論理を比較する。この比較では、クロック端子17に入力するクロックCLKの立ち下がりにおいて、電圧V14の論理と電圧V19の論理が「不一致」であれば、駆動能力が足りないとする判定結果を出する。また、電圧V14の論理と電圧V19の論理が「一致」していれば、駆動能力は足りているとする判定結果を出す。
電流源回路16は、n個の電流源I1~In(電流値はI1~In)と、各電流源I1~Inのそれぞれに1個ずつ接続されたn個のスイッチS1~Snを備える。例えば、スイッチS1がONすれば、電流I1が選択される。そして、各スイッチS1~Snは、判定回路20の判定結果が「不一致」になるごとに、ONするスイッチの数が1つずつ増加するよう調整される。「一致」のときはONするスイッチの数は前回から変化しない。
図2にマイクアンプ10の動作波形を示す。ここでは、A/D変換器14から出力するPDM電圧V14がクロックCLKの立上りに同期して“H”→“L”→“H”→“L”→・・・を繰り返す場合において、負荷容量が小さい場合について説明する。
電源投入時は、電流源回路16はスイッチS1のみがONして、電流源回路16の電流I1がPDM駆動回路15に供給される。つまり、PDM駆動回路15は最小値の駆動能力から開始する。これは、最小の動作電流で次段の受信器30を十分駆動できる環境であれば、最も良いSNRを得ることができるからである。
この後は、クロックCLKの立ち下がりのタイミングにおいて、A/D変換器14のPDM電圧V14の論理とバッファ回路19の出力電圧V19の論理が比較される。
時刻t1では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチS2が追加してONとなって、電流源回路16の2個の電流I1,I2の合計電流がPDM駆動回路15に供給され、その駆動能力が増大する。
時刻t2では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「一致」するので、電流源回路16はスイッチS1,S2のON状態から変化せず、現状が維持される。
時刻t3では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチS3が追加してONとなって、電流源回路16の3個の電流I1~I3の合計電流がPDM駆動回路15に供給され、その駆動能力がさらに増大する。
時刻t4では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「一致」するので、電流源回路16はスイッチS1~S3のON状態から変化せず、現状が維持される。
時刻t5では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチS4が追加してONとなって、電流源回路16の4個の電流I1~I4の合計電流がPDM駆動回路15に供給され、その駆動能力がさらに増大する。
時刻t6~t10では、電圧V14の論理と電圧V19の論理は「一致」するので、電流源回路16はスイッチS1~S4のON状態から変化せず、現状が維持されることになる。
以上において、電流I1~Inが同じ電流値であれば、電圧V14の論理と電圧V19の論理が「不一致」になるごとに、PDM駆動回路15の駆動能力が2倍、3倍、4倍、・・・・と増大していく。また、電流I1~Inに、例えばI1=1μA、I2=0.5μA、I3=0.25μA、・・・のような減少する重みつけをすれば、PDM駆動回路15の駆動能力の増大傾向は緩やかになる。逆に増大する重みつけをすれば、PDM駆動回路15の駆動能力の増大傾向は急峻になる。
以上によって本実施例によれば、PDM駆動回路15の駆動能力が負荷容量に応じて必要最小値に自動調整され、電源電圧変動によるSNRの劣化を最小限にすることが可能となる。
<第2実施例>
図3に本発明の第2実施例のマイクアンプ10Aの回路図を示す。受信器30とケーブル40は図示を省略している。図1で説明したマイクアンプ10では、電流源回路16によってPDM駆動回路15のハイサイドの動作電流を制御していた。つまり、ロウサイドは電流源を使用せず、または固定電流の電流源を使用する場合を想定していた。
これに対して本実施例のマイクアンプ10Aは、PDM駆動回路15のハイサイド電流源回路16Hとロウサイド電流源回路16Lを共通に制御する。これは、ハイサイドで大きな電流が必要なときは、ロウサイドでも同様に大きな電流が必要になるであろうとの理由からである。
ハイサイド電流源回路16Hはn個の電流源1H1~1Hnと、n個のスイッチSH1~SHnを備えている。また、ロウサイド電流源回路16Lはn個の電流源1L1~1Lnと、n個のスイッチSL1~SLnを備えている。これらスイッチSH1~SHn、SL1~SLnは判定回路20によって共通に制御される。また、図1のマイクアンプ10に対して、バッファ回路19を2個のハイサイドバッファ回路19Hとロウサイド19Lに置き換え、セレクタ21が追加されている。
ハイサイドバッファ回路19Hは、内部にハイサイド閾値Vth19Hを備え、PDM駆動回路15のPDM駆動電圧V15のレベルがその閾値Vth19Hを超えれば、その出力電圧V19Hを“H”にし、超えなければ“L”にする。このハイサイドバッファ回路19Hは次段につながる図示を省略した受信器30の“H”側の閾値をエミュレートする役割を果たし、受信器30が受け取ることができる“H”側のレベルを超えるか否かを判定する。図1で説明したマイクアンプ10における閾値Vth19との関係では、例えば、Vth19H=Vth19である。
ロウサイドバッファ回路19Lは、内部にロウサイド閾値Vth19Lを備え、PDM駆動回路15のPDM駆動電圧V15のレベルがその閾値Vth19Lを超えれば、その出力電圧V19Lを“H”にし、超えなければ“L”にする。このロウサイドバッファ回路19Lは次段につながる図示を省略した受信器30の“L”側の閾値をエミュレートする役割を果たし、受信器30が受け取ることができる“L”レベルを下回るか否かを判定する。
セレクタ21は、A/D変換器14のPDM電圧V14の論理が“H”のときはハイサイドバッファ回路19Hの出力電圧V19Hを選択し、“L”のときはロウサイドバッファ回路19Lの出力電圧V19Lを選択する。
判定回路20は、A/D変換器14のPDM電圧V14とセレクタ21の出力電圧V21を比較する。この比較では、第1実施例と同様に、クロック端子17に入力するクロックCLKの立ち下がりにおいて、電圧V14の論理と電圧V21の論理が「不一致」であれば、駆動能力が足りないとする判定結果を出し、電圧V14の論理とV21の論理が「一致」していれば、駆動能力は足りているとする判定結果を出す。
図4にマイクアンプ10Aの動作波形を示す。ここでは、A/D変換器14から出力するPDM信号の電圧V14がクロックCLKの立上りに同期して“H”→“H”→“L”→“L”→“H”→“H”→・・・を繰り返す場合において、負荷容量が大きい場合について説明する。
電源投入時は、電流源回路16AはスイッチSH1,SL1がONして、ハイサイド電流源回路16Hの電流IH1がPDM駆動回路15のハイサイドに供給され、ロウサイド電流源回路16Lの電流IL1がPDM駆動回路15のロウサイドに供給される。つまり、PDM駆動回路15は最小値の駆動能力から開始する。これは、最小の電流値で次段の受信器30を十分駆動できる環境であれば、最も良いSNRを得ることができるためである。
この後は、クロックCLKの立ち下がりのタイミングにおいて、A/D変換器14のPDM電圧V14が“H”のときは、A/D変換器14のPDM電圧V14の論理とハイサイドバッファ回路19Hの出力電圧V19Hの論理が比較される。また、PDM電圧V14が“L”のときは、A/D変換器14のPDM電圧V14の論理とロウサイドバッファ回路19Lの出力電圧V19Lの論理が比較される。
時刻t1では、電圧V14は“H”であるので、電圧V14の論理と電圧V19Hの論理が比較される。このときは「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチSH2,SL2が追加してONとなって、ハイサイド電流源回路16Hの2個の電流IH1,IH2の合計電流がPDM駆動回路15のハイサイドに供給され、ロウサイド電流源回路16Lの2個の電流IL1,IL2の合計電流がPDM駆動回路15のロウサイドに供給され、その駆動能力が増大する。
時刻t2でも、電圧V14は“H”であるので、電圧V14の論理と電圧V19Hの論理が比較される。このときも「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチSH,SL3が追加してONとなって、ハイサイド電流源回路16Hの3個の電流IH1~IH3の合計電流がPDM駆動回路15のハイサイドに供給され、ロウサイド電流源回路16Lの3個の電流IL1~IL3の合計電流がPDM駆動回路15のロウサイドに供給され、その駆動能力が増大する。
時刻t3では、電圧V14は“L”であるので、電圧V14の論理と電圧V19Lの論理が比較される。このときは「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチSH4,SL4が追加してONとなって、ハイサイド電流源回路16Hの4個の電流IH1~IH4の合計電流がPDM駆動回路15のハイサイドに供給され、ロウサイド電流源回路16Lの4個の電流IL1~IL4の合計電流がPDM駆動回路15Lのロウサイドに供給され、その駆動能力が増大する。
時刻t4でも、電圧V14は“L”であるので、電圧V14の論理と電圧V19Lの論理が比較されるが、このときは「一致」しているので、ハイサイド電流源回路16HはスイッチSH1~SH4のON状態から変化せず、ロウサイド電流源回路16LはスイッチSL1~SL4のON状態から変化せず、現状が維持される。
時刻t5では、電圧V14は“H”であるので、電圧V14の論理と電圧V19Hの論理が比較される。このときは「不一致」であるので、判定回路20によってスイッチSH5,SL5が追加してONとなって、ハイサイド電流源回路16Hの5個の電流IH1~IH5の合計電流がPDM駆動回路15のハイサイドに供給され、ロウサイド電流源回路16Lの5個の電流IL1~IL5の合計電流がPDM駆動回路15のロウサイドに供給され、その駆動能力が増大する。
時刻t6~t10では、図4に示すようになり、ロウサイド電流源回路16HはスイッチSH1~SH5のON状態から変化せず、ハイサイド電流源回路16LはスイッチSL1~SL5のON状態から変化せず、現状が維持される。
本実施例によれば、ハイサイドバッファ回路19Hとロウサイドバッファ回路19Lを用いて2個の閾値Vth19H,Vth19Lを設定しているので、受信器30への過大入力を防止できるとともに必要な過小入力を補償することができ、受信器30に適正に調整されたPDM駆動信号を送出することができ、電源電圧変動によるSNRの劣化を最小限にすることが可能となる。
<第3実施例>
図5に本発明の第3実施例のマイクアンプ10Bの回路図を示す。ここでも受信器30とケーブル40は図示を省略している。図3で説明したマイクアンプ10Aでは、ハイサイド電流源回路16H,ロウサイド電流源回路16LによってPDM駆動回路15のハイサイドとロウサイドの両方の動作電流を共通に制御していた。
これに対して本実施例のマイクアンプ10Bは、PDM駆動回路15のハイサイド電流源回路16Hとロウサイド電流源回路16Lを個別に制御する。これにより、PDM駆動回路14のハイサイドとロウサイドの動作電流の細かい制御が可能となる。
この場合は、判定回路20を、ハイサイドバッファ回路19Hの出力電圧V19Hを入力するハイサイド判定回路20Hと、ロウサイドバッファ回路19Lの出力電圧V19Lを入力するロウサイド判定回路20Lに分ける。そして、A/D変換器14のPDM電圧V14が“H”のときに、ハイサイド判定回路20Hによってハイサイド電流源回路16Hの電流を制御する。また、A/D変換器14のPDM電圧V14が“L”のときに、ロウサイド判定回路20Lによってロウサイド電流源回路16Lの電流を制御する。セレクタ21は不要になる。
図6にマイクアンプ10Bの動作波形を示した。A/D変換器14のPDM電圧V14とPDM駆動回路15のPDM駆動電圧V15が、図4の波形図におけるものと同じ場合である。このときは、ハイサイド電流源回路16Hでは、時刻t1,t2,t5においてハイサイド判定回路20Hで不一致が検出されるので、電流源の数は時刻t1で2個(IH1,IH2)、時刻2で3個(Ih1~IH3)、時刻t5で4個(Ih1~IH4)にそれぞれ増大する。また、ロウサイド電流源回路16Lでは、時刻t3においてロウサイド判定回路20Lで不一致が検出されるので、電流源の数は時刻t3で2個(IL1,IL2)に増大する。
10,10A,10B,10C:マイクアンプ
11:チャージポンプ
12:MEMSマイクロホン
13:低雑音増幅器
14:A/D変換器
15:PDM駆動回路
16,16A:電流源回路、16H:ハイサイド電流源回路、16L:ロウサイド電流源回路、
17:クロック端子
18:出力端子
19:バッファ回路、19H:ハイサイドバッファ回路、19L:ロウサイドバッファ回路
20:判定回路、20H:ハイサイド判定回路、20L:ロウサイド判定回路
21:セレクタ
30:受信器
40:ケーブル

Claims (4)

  1. マイクロホンの音声信号をPDM信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器から出力されるPDM信号を入力しPDM駆動信号を生成して出力端子から負荷に出力するPDM駆動回路を有するマイクアンプにおいて、
    前記PDM駆動信号を2値化した出力信号を出力するバッファ回路と、該バッファ回路の出力信号の論理と前記A/D変換器から出力されるPDM信号の論理を比較する判定回路とを備え、
    前記PDM駆動回路は、電源投入時には最小の動作電流に制御され、前記判定回路の判定結果に基づいて動作電流が調整されるに際し、前記PDM信号の論理と前記バッファ回路の出力信号の論理が不一致のとき動作電流が1ステップ増大し、前記PDM信号の論理と前記バッファ回路の出力信号の論理が一致するとき動作電流が現状維持される、
    ことを特徴とするマイクアンプ。
  2. 請求項1に記載のマイクアンプにおいて、
    前記バッファ回路は、ハイサイド閾値を有するハイサイドバッファ回路とロウサイド閾値を有するロウサイドバッファ回路からなり、
    前記判定回路は、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第1論理のときは前記A/D変換器の出力信号の論理と前記ハイサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路の動作電流を制御し、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第2論理のときは前記A/D変換器の出力信号の論理と前記ロウサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路の動作電流を制御する、
    ことを特徴とするマイクアンプ。
  3. 請求項1に記載のマイクアンプにおいて、
    前記バッファ回路は、ハイサイド閾値を有するハイサイドバッファ回路とロウサイド閾値を有するロウサイドバッファ回路からなり、
    前記判定回路は、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第1論理のときは前記A/D変換器の出力信号と前記ハイサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路のハイサイドの動作電流を制御し、前記A/D変換器から出力する前記PDM信号が第2論理のときは前記A/D変換器の出力信号と前記ロウサイドバッファ回路の出力信号の論理を比較して前記PDM駆動回路のロウサイドの動作電流を制御する、
    ことを特徴とするマイクアンプ。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のマイクアンプにおいて、
    前記A/D変換器はクロック信号の一方のエッジで前記PDM信号を出力し、前記判定回路は前記クロック信号の他方のエッジで判定を行うことを特徴とするマイクアンプ。
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