JP2015214226A - 車載電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御手段の動作を監視する監視手段の監視機能が正常に動作するかを検査する検査間隔が長くなることを防止しながら、遮断出力機能の検査も支障を生じることなく行うことができる車載電子制御装置を提供する。
【解決手段】マイコン10は、イグニッションスイッチのOFF時に加えてアイドリングストップ時にも自己監視部13及びモニタモジュール20の検査動作を実行する。これにより、イグニッションスイッチON期間が長い場合であっても、検査動作の間隔を短縮することができ、システムの信頼性を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御対象に対して所定の制御動作を行う制御手段が当該制御手段の動作を監視する監視手段の監視機能が正常に動作するかを検査する検査動作を実行する車載電子制御装置に関する。
従来、制御対象を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコン)と、このマイコンの動作を監視する監視ICとで構成された電子制御装置が提供されている(特許文献1参照)。
一方、特許文献2によれば、マイコンは、所定のICテスト実行タイミングにて、意図的に「マイコン異常」と判定されるテスト回答を監視ICに送信し、そのテスト回答に対する監視ICからの判定結果が「マイコン異常」であるか否かで、ICの機能テストを実施することが記載されている(請求項10参照)。
特許文献2の請求項10に係る発明によれば、マイコンからのテスト回答の正誤を判定する監視ICの正誤判定機能が正常か否かを、マイコン側にてランタイム(イグニッションスイッチON時)に検証することができるので、監視ICの異常判定回路の誤判定を検出した場合は、その誤判定の回数をカウントし所定回数となったことで異常を確定することが可能となる。
特開2007−2758号公報 特許第4432988号公報
しかしながら、特許文献2の請求項10に係る発明は、監視ICの機能の一部(エラー検出回路の異常回数カウント用のカウンタ動作のみ等)を検査しているにすぎず、危険を未然に回避する効果はランタイム中に検査している部分的な異常判定機能に限定されるという問題がある。
一方、制御対象を駆動するための所定の駆動回路に対する監視手段による遮断出力機能が有効かの検査をランタイム中に実施すると、電子制御装置がエンジンECU(Electronic Control Unit)であれば遮断出力によるエンジン出力抑制状態ではエンストの懸念がある。そのため、マイコン暴走時に監視手段の異常判定機能及び遮断出力機能が有効に機能するかどうかは当該検査だけでは十分に確認できていないという問題がある。
上記課題を解決する手段として、イグニッションスイッチONからイグニッションスイッチOFF時に所定の手順を踏んで、異常判定回路の詳細と、遮断出力の有効性とを確認できるが、イグニッションスイッチON期間が長いと、イグニッションスイッチOFFして運転終了するタイミングまで遮断出力の有効性が確認できないため、ランタイム中に遮断出力の有効性が確認できないという懸念がある。
しかしながら、特許文献2の請求項10に係る発明は、監視ICによる異常判定機能の有効性を、遮断出力機能を含めて確認するものでもなく、異常判定機能を詳細に検査するものでもない。つまり、異常判定機能の一部(異常回数検出用カウンタのカウンタ動作のみ)を検査しているにすぎず、例えば信頼できないソフトウェアの暴走で安全機能(例えばトルクモニタ)の実行が侵害されたときに、監視ICの遮断出力機能が有効に機能するかどうかは当該検査だけでは十分に確認できない。
要するに、危険を未然に回避する効果はランタイム中に検査している部分的な異常判定機能に限定されるという問題があるし、遮断出力機能の検査をランタイム中に実施するとエンジンECUであればエンストの懸念がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制御手段の動作を監視する監視手段の監視機能が正常に動作するかを検査する検査間隔が長くなることを防止しながら、遮断出力機能の検査を車両に支障を生じることなく行うことができる車載電子制御装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、アイドリングストップ時に監視手段の監視機能が正常に動作するかを検査する検査動作を実行するので、イグニッションスイッチOFF時に検査動作を実行する場合に比較して、検査間隔の短縮を図ることができる。しかも、この検査動作の終了時にアイドリングストップが継続している場合は、制御対象を駆動するための駆動回路に対して監視手段からの遮断出力が有効に機能するかを検査する遮断出力検査動作を実行するので、車両に影響することなく監視手段の遮断出力機能を検査することができる。
第1実施形態における電子制御装置を示す機能ブロック図 マイコンの検査動作を示すフローチャート 検査タイミングを示す図 第2実施形態におけるマイコンの検査動作を示すフローチャート 第3実施形態におけるマイコンの検査動作を示すフローチャート 検査タイミングを示す図 第4実施形態におけるマイコンの検査動作を示すフローチャート 検査タイミングを示す図 第5実施形態におけるマイコンの検査動作を示すフローチャート 検査タイミングを示す図
(第1実施形態)
本発明をエンジンECUに適用した第1実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1に示す電子制御装置1(車載電子制御装置に相当)はエンジンECUで、マイコン10(制御手段に相当)、モニタモジュール20(監視手段、第2監視手段に相当)、駆動回路30(駆動手段に相当)を備えて構成されており、アクチュエータ2(制御対象に相当)の駆動制御を行う。アクチュエータ2は例えば図示しない電子スロットルバルブを開閉駆動するスロットルバルブ用モータである。
マイコン10は、アクチュエータ2の駆動制御を行うための各種演算処理を行うもので、入力部11、制御部12、自己監視部13(監視手段、第1監視手段に相当)、プログラム実行部14、通信部15、外部通信部16、カウンタ17、記憶部18を備えて構成されている。
マイコン10の主体をなす制御部12は、入力部11を通じて例えばアクセルペダル操作量などを示す各種外部信号を入力し、入力した外部信号に基づいてアクチュエータ2に対する制御量(駆動量)を演算する演算処理を実行し、その演算結果(駆動指令)を駆動回路30に出力する。
駆動回路30は、制御部12からの駆動指令に応じてアクチュエータ2を駆動制御する。アクチュエータ2は、駆動回路30による駆動制御に応じて電子スロットルバルブの開閉駆動を行う。電子スロットバルブにはスロットルバルブ用センサ3が設けられており、電子スロットバルブの開度を検出して開度を示す開度信号を出力する。制御部12は、スロットルバルブ用センサ3からの開度信号を入力部11を介して入力することにより電子スロットルバルブの開度を取得する。
自己監視部13は、制御部12からの駆動指令の妥当性を監視するもので、入力部11から制御部12へ入力される各種外部信号を同時に入力して制御部12による演算処理と同一の演算処理を実行する。そして、演算処理の結果(駆動指令)と制御部12から取得した駆動指令とを比較し、比較結果が異なっていた場合は、制御部12による駆動指令の妥当性を否定する信号として駆動回路30に出力される遮断出力をアクティブとする。この遮断出力は、駆動回路30に対するDisable信号である。このDisable信号がアクティブになると、駆動回路30によりアクチュエータ2が閉鎖側に制御されてエンジンのトルクが制限されるので、車両として異常な状態になることが防止される。この場合、電子スロットルバルブは閉鎖側に制御されるにしても最小燃料供給状態は確保されるので、エンジンによる最低限の走行可能な状態は確保される。
プログラム実行部14は、自己監視部13の異常の有無を監視するための監視プログラムを実行するもので、マイコン10の通信部15を通じてモニタモジュール20から入力する監視プログラムの実行を指示するテスト信号に基づき、監視プログラムの実行を開始する。監視プログラムの実行に際しては、プログラム実行部14が監視プログラムにより指示される所定のデータを自己監視部13に出力してこれを予め演算させておく。その後、自己監視部13による演算結果を入力し、その演算結果を通信部15を通じてモニタモジュール20に出力する。
モニタモジュール20は、通信部21と異常判定回路22とを備えて構成されている。通信部21は、マイコン10の通信部15との間でシリアル通信による情報の授受を行う。モニタモジュール20は、マイコン10のプログラム実行部14から通信部15及び通信部21を介して取込まれる情報に基づき、自己監視部13の異常の有無を監視するハードウェアである。
モニタモジュール20がマイコン10の自己監視部13を監視する場合、異常判定回路22は、テスト信号を例えば所定期間毎にマイコン10に出力すると共にマイコン10(プログラム実行部14)から出力される所定のデータの演算結果を入力し、その演算結果と自らが有する期待値とを比較し、その比較結果が異なる場合は妥当性を否定する信号として駆動回路30に出力される遮断出力をアクティブとする。この遮断出力は、マイコン10の自己監視部13からの遮断出力と同様な駆動回路30に対するDisable信号である。
駆動回路30は、基本的にマイコン10からの駆動指令に基づいてアクチュエータ2の駆動制御を実行するが、次のような場合は駆動指令を無効とするようになっている。つまり、自己監視部13或いはモニタモジュール20の異常判定回路22から出力される監視結果を示す遮断出力がアクティブとなった場合は、制御部12からの駆動指令の信頼性が低く車両の安全性が低い可能性が高い。したがって、このような場合は、駆動回路30は、車両の安全性を確保すべく、制御部12による駆動指令を無効としてアクチュエータ2に対する駆動制御を実行しないするようになっている。この場合、電子スロットルバルブはアクチュエータ2により開放されない状態となるが、エンジンの駆動を維持するだけの最小燃料をエンジンに供給可能な状態となるので、エンジンによる最低限の走行可能なリンプフォーム走行(所定速度以下での走行モード)が可能な状態は確保される。
外部通信部16は、アイドリングストップ制御装置4とボディー系制御装置5との間で情報を送受信する。アイドリングストップ制御装置4から電子制御装置1へ送信される情報としては、アイドリングストップ実施判定結果及び再始動要求である。アイドリングストップ実施判定結果は、アイドリングストップ制御装置4がアイドリングストップ条件の成立に応じてエンジンを停止した場合にOKとなる。再始動要求は、アイドリングストップ制御装置4がアイドリングストップ条件の解除に応じてエンジンを再始動した場合にONとなる。電子制御装置1からアイドリングストップ制御装置4に出力される信号としては、エンジン再始動禁止要求である。このエンジン再始動禁止要求は、アイドリングストップ制御装置4に対してアイドリングストップ条件が解除されてもエンジンの始動を禁止することを要求する場合にONとなる。電子制御装置1からボディー系制御装置5へ出力される信号としては、警告灯ON要求である。この警告灯ON要求は、インストルメントパネルに設けられている警告灯の点灯を要求する場合にONとなる。このような情報の伝達は後述するように各装置が有するフラグを介して行われる。
カウンタ17は、前回のイグニッションスイッチOFFから今回のイグニッションスイッチONに至るまでの時間を計時するので、イグニッションスイッチOFF時も動作可能なようにバッテリから給電される。記憶部18は、ランタイム(イグニッションスイッチON)中に後述するように実施したモニタモジュール20の検査結果を記憶すると共に後述する検査動作の中断ポイント(中断したプログラムアドレス)を記憶する。
以上のように、電子制御装置1では、駆動回路30に対する駆動指令を自己監視部13により自己監視する自己監視機能に加えて、自己監視機能の正常/異常をモニタモジュール20により監視する2重の監視機能を備えている。したがって、このような監視機能を備えていない構成に比較して、アクチュエータ2に対する駆動制御にかかる信頼性が高い。
さらに、制御部12は、エンジン停止時に自己監視部13及びモニタモジュール20が正常に動作するかを検査する機能を備えている。この場合、イグニッションスイッチOFFによるエンジン停止時のみに自己監視部13及びモニタモジュール20を検査したのでは、イグニッションスイッチOFFして運転終了するタイミングまで遮断出力の有効性が確認できないため、遮断出力の有効性が確認できない期間が長いという懸念がある。
このような事情から、本実施形態では、イグニッションスイッチOFF時に加えてアイドリングストップ時にも自己監視部13及びモニタモジュール20を検査するようにした。このようにアイドリングストップ時にも車両に支障を生じることなく検査可能とするために、電子制御装置1は、次のようにして検査動作を実行する。
以下、アイドリングストップ時の自己監視部13及びモニタモジュール20に対する検査動作について説明する。尚、イグニッションスイッチOFF時の検査動作も同様であることから、その説明は省略する。
マイコン10は、図2に示すように、カウンタ17に記憶されている計時時間により前回検査からの経過期間は所定時間以上かを判定する(S101)。所定時間以上の場合は(S101:YES。図3に示す「検査期間の期間取得」:OK)、アイドリングストップ実施判定OKかを判定する(S102)。このアイドリングストップ実施判定は、アイドリングストップ制御装置4のアイドリングストップ実施判定フラグ(図3参照)を判定するもので、エンジンが停止したかを判断するためのものである。
次に、モニタモジュール20の異常判定回路22の検査を実施する(S103。図3に左斜線領域で示す)。具体的には、意図的に「マイコン異常」と判定されるテスト回答をモニタモジュール20に送信し、そのテスト回答に対するモニタモジュール20からの判定結果が「マイコン異常」であるか否かで、モニタモジュール20の異常判定回路22の監視機能テストを実施する。
異常判定回路22に異常がない場合は(S104:YES)、再始動要求がないかを確認する(S105)。この再始動要求は、アイドリングストップ制御装置4の再始動要求フラグ(図3参照)により判定するもので、アイドリングストップ条件が解除されてエンジンが始動したかを判定するものである。再始動要求がない場合は(S105:YES)、遮断出力機能検査を実施する(S106。図3に右斜線領域で示す)。つまり、異常判定回路22は上述した機能テストが所定回数異常であった場合は遮断出力をアクティブとする機能を有していることから、その機能をテストするのである。具体的には、異常判定回路22が異常と判定する回数だけ上述の機能テストを連続して実行することで、異常判定回路22からの遮断出力を強制的にアクティブとするものである。異常判定回路22から駆動回路30に対する遮断出力は、駆動回路30に対するDisable信号である。
スロットルバルブ用センサ3は電子スロットバルブの開度を検出しており、マイコン10は、スロットルバルブ用センサ3により電子スロットルバルブが閉鎖側に制御されたことを検知した場合に、異常判定回路22の遮断出力機能は正常であると判定する。
一方、マイコン10は、自己監視部13からの遮断出力も強制的にアクティブ可能となっており、遮断出力検査では異常判定回路22に続けて自己監視部13の遮断出力機能も検査する。具体的には、自己監視部13は、制御部12と同一の演算を実行し、制御部12から入力する駆動指令の妥当性を判定し、妥当性が失われた場合に遮断出力をアクティブとすることから、自己監視部13に対して本来なら駆動指令を出力する演算動作を実行させながら自分からは駆動指令を出力することをしない。
すると、自己監視部13は、駆動指令の妥当性が失われたとして遮断出力をアクティブとするので、アクチュエータ2により電子スロットバルブが閉鎖側に制御されるので、スロットバルブセンサにより検出した電子スロットバルブの開度に基づいて自己監視部13の遮断出力機能を検査することができる。
マイコン10は、異常判定回路22または自己監視部13に異常が無い場合は(S104:YES、S107:YES)、そのまま終了する。これに対して、異常判定回路22または自己監視部13に異常があると判定した場合は(S104:NO、S107:NO)、異常判定フラグをセットし(図3参照)、異常判定を所定回数以上したかを判定する(S108)。図3の場合には所定回数は2回であることから、異常判定フラグを2回セットしたかを判定する。所定回数未満の場合は(S108:NO)、異常判定回路22及び遮断出力機能の検査を再度実施する。そして、再度の検査の結果、異常がなければ(S107:YES)、終了し、異常判定を所定回数(図3の場合は2回)した場合は(S108:YES)、異常処置を実行する(S109)。
この異常処置としては、インストルメントパネルの警告灯を点灯したり、アクチュエータ2により電子スロットバルブを閉鎖側に制御することによってエンジンがリンプフォーム動作を実行することによりリンプフォーム走行させたりするものである(図3参照)。つまり、イグニッションスイッチOFF時の検査時に異常確定した場合は、エンジン再始動禁止としても、駐車場での停止であることから車両に問題を生じることはないが、アイドリングストップで停止する場所は交差点のように道路上であり、エンジン再始動禁止としてしまうと、道路上で車両が停止し続けることになり、危険な状態となる。このため、異常処置として、警告灯によって運転者へ通知したり、リンプフォーム走行させたりすることで、危険な状態を回避することができる。
一方、アイドリングストップ時に異常判定回路22の検査を実施し、異常判定回路22の異常を判定した場合に、再始動要求があった場合は(S105:NO。図3の再始動要求フラグ)、検査を終了する。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
マイコン10は、イグニッションスイッチのOFF時に加えてアイドリングストップ時にも自己監視部13及びモニタモジュール20の検査動作を実行するので、イグニッションスイッチON期間が長い場合であっても、検査動作の間隔を短縮することができ、システムの信頼性を高めることができる。
アイドリングストップ時に検査を実行するようにしたので、遮断出力を含めた機能が有効に動作するかを車両に影響することなく実施することができる。
前回検査動作を実行してからの期間が所定時間以下の場合は検査動作を実行しないので、過剰な検査を実施することがなく、マイコン10のソフト処理の負荷を軽減することができる。
異常であると判定した回数が所定回数となった場合に異常を確定して異常処置を実行するようにしたので、異常検出の精度を高めることができる。
異常確定時の異常処置として、エンジン再始動を禁止せず警告灯を点灯したり、リンプフォーム動作させたりするようにしたので、車両の停止状態が継続して危険な状態となることを回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。この第2実施形態は、遮断出力の検査をマイコン10の自己監視部13のみ実行することを特徴とする。尚、図4では第1実施形態と同一ステップには同一ステップ番号を付して説明を省略し、異なるステップのみに新たなステップ番号を付した。以下の実施形態でも同じである。
第1実施形態では、モニタモジュール20の異常判定回路22の検査を実施した場合、モニタモジュール20からの遮断出力が有効となることから、このような状態でアイドリングストップ要求が解除されてエンジン再始動が必要となった場合、モニタモジュール20からの遮断出力を非アクティブとする必要がある。このようにマイコン10によりモニタモジュール20からの遮断出力を簡単に解除可能な構成は、システム上好ましくないと言える。例えば、モニタモジュール20からの遮断出力をアクティブにしているのに、マイコン10が例えば異常信号を受信してモニタモジュール20からの遮断出力を誤って非アクティブとすることが考えられる。
そこで、本実施形態では、マイコン10は、遮断出力の検査動作を実行する場合は、図4に示すように自己監視部13の遮断出力のみ検査を実行し(S201)、モニタモジュール20の遮断出力検査を実行しないようにした。
尚、モニタモジュール20の遮断出力の機能は、イグニッションスイッチOFF時に実行する。つまり、イグニッションスイッチOFF時にマイコン異常により遮断出力をアクティブしている場合に何らかの要因でモニタモジュール20の遮断出力が誤って非アクティブとなるにしても車両に何の影響も生じないからである。
このような実施形態によれば、アイドリングストップ時の遮断出力の検査は自己監視部13のみ検査するようにしたので、マイコン10からモニタモジュール20に対して遮断出力の解除を実行するように構成する必要がなくなり、システムの信頼性を高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図5及び図6を参照して説明する。この第3実施形態は、モニタモジュール20の監視機能の検査時に再始動が行われた場合は、検査を中断し、次のアイドリングストップ時に検査を再開することを特徴とする。
マイコン10は、図5に示すように、アイドリングストップした場合は(S102:YES)、検査中断情報がないかを判定する(S301)。この場合、検査中断情報はないことから(S301:YES)、異常判定回路22の検査を実施してから(S103)、再始動要求はないかを確認する(S304)。再始動要求がなければ(S304:YES)、ステップ104に移行し、以下、第1実施形態と同一の動作を実行する。再始動要求があった場合は(S304:YES)、中断ポイントを記憶部18に保存する(S305.図6の中断フラグON)。そして、次のアイドリングストップ時において(S102:YES)、検査中断情報がある(中断フラグがONである)ことから(S301:NO)、中断ポイントを記憶部18より取得し(S302)、中断ポイントから検査を実施してから(S303)、ステップS304へ移行する。
このような実施形態によれば、検査動作を中断した場合は、中断ポイントから検査動作を再開するようにしたので、異常判定回路22及び遮断出力の検査結果確定までの期間を短縮でき、システムの信頼性を高めることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図7及び図8を参照して説明する。この第4実施形態は、アイドリングストップ時の車両停止期間を予測し、その予測した車両停止期間に応じて検査動作を実行するかを決定することを特徴とする。
車両停止期間が短いために、検査動作により自己監視部13或いは異常判定回路22からの遮断出力がアクティブとなっている期間に再始動要求が発生した場合は、遮断出力を非アクティブとするのに時間を要することから、再始動性(アイドリングストップ条件が解除してからエンジンが実際に始動するまでの時間)が悪化する懸念がある。
そこで、マイコン10は、図7に示すように、予測した車両停止期間が所定時間以上かを判定し(S401)、所定時間以上であることを条件として(S401:YES)、ステップS102へ移行し、以下、第1実施形態と同一動作を実行する。
尚、アイドリングストップによる車両停止期間を予測するには、例えばカーナビゲーション装置から車両停止情報(信号待ち時間等)を取得して判断する(図8参照)。また、通勤経路のように毎日同一の道路を通行する場合は、同一交差点における停車位置と停車時間との関係から推測するようにしてもよい。また、渋滞によるアイドリングストップであると判断した場合は、車両停止時間が短いことが一般的であることから、検査動作を実行しないのが望ましい。
このような実施形態によれば、予測した車両停止期間が所定時間よりも短い場合は、アイドリングストップ時であっても検査動作を実行しないようにしたので、アイドリングストップ条件が解除されてからエンジンが実際に再始動するまでの時間を短縮することができ、ドライバビリティを向上させることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図9及び図10を参照して説明する。この第5実施形態は、第4実施形態において、予測した車両停止時間が連続して短かった場合の処理に関するものである。
マイコン10は、図9に示すように、予測した車両停止期間が所定時間よりも短いことによるアイドリングストップ時の検査未実施が所定回数連続した場合は(S401:NO、S501:YES)、再始動要求がないことを確認してから(S105:YES)、自己監視部13の遮断出力のみ検査を実施する(S502)。これは、検査未実施の期間が継続した場合、システムの信頼性が懸念されることから、このような場合は、システムにとって致命的となる部分のみ検査を優先して実施するためである。
このような実施形態によれば、予測した車両停止期間が短いことによる検査未実施が継続した場合は、システムにとって致命的となる部分である自己監視部13の遮断出力のみ検査を実施するようにしたので、システムの信頼性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組合せたり、各変形例を組合せるようにしてもよい。
上記各実施形態において、前回検査から経過期間は所定時間以上の判断を省略してもよい。
上記各実施形態において、異常判定が所定回数以上となった場合に異常処置を実行するようにしたが、1回の異常判定で異常処置を実行するようにしてもよい。
異常確定時の異常処置として、警告灯点灯かリンプフォーム動作のいずれかを実行してもよいし、情報センタに異常を自動的に通報するようにしてもよい。
本発明を、エンジンECU以外のECUに適用するようにしてもよい。
図面中、1は電子制御装置(車載電子制御装置)、2はアクチュエータ(制御対象)、10はマイコン(制御手段)、13は自己監視部(監視手段、第1監視手段)、20はモニタモジュール(監視手段、第2監視手段)、30は駆動回路(駆動手段)である。

Claims (8)

  1. 制御対象(2)に対して所定の制御動作を行う制御手段(10)と、この制御手段の動作を監視する監視手段(13,20)とを備え、前記制御手段は、前記監視手段の監視機能が正常に動作するかを検査する検査動作を実行する車載電子制御装置(1)において、
    前記制御手段は、アイドリングストップ時に前記検査動作を実行し、前記検査動作の終了時にアイドリングストップが継続している場合は、制御対象を駆動するための駆動手段(30)に対して前記監視手段から遮断出力が有効かを検査する遮断出力検査動作を実行することを特徴とする車載電子制御装置。
  2. 前記制御手段は、アイドリングストップ時であっても、前記検査動作を前回実行してからの期間が所定時間未満の場合は前記検査動作及び前記遮断出力検査動作を実行しないことを特徴とする請求項1記載の車載電子制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記検査動作の結果、異常であると判定した回数が所定回数となった場合に異常を確定して所定の異常処置を実行することを特徴とする請求項1または2記載の車載電子制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記検査動作中に再始動が行われた場合は、その検査動作を中断して中断ポイントを記憶し、次回のアイドリングストップ時に前記中断ポイントから前記検査動作を再開することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車載電子制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記アイドリングストップ期間が所定時間よりも短いと予測した場合は、前記検査動作及び前記遮断出力検査動作を実行しないことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の車載電子制御装置。
  6. 前記監視手段は、前記制御手段が有する第1監視手段(13)と、前記制御手段から独立した第2監視手段(20)とから構成され、
    前記制御手段は、アイドリングストップ時は前記第1監視手段のみ前記遮断出力検査動作を実行することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車載電子制御装置。
  7. 前記監視手段は、前記制御手段が有する第1監視手段と、前記制御手段から独立した第2監視手段から構成され、
    前記制御手段は、前記アイドリングストップ期間が所定時間よりも短いと所定回数連続して予測した場合は、前記第1監視手段による前記遮断出力検査動作のみを実行することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車載電子制御装置。
  8. 前記所定の異常処置は、運転者に異常を通知するか、リンプフォーム動作させるかの少なくとも一方であることを特徴とする請求項3から7の何れか一項に記載の車載電子制御装置。
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