JP2015214016A - 移動物体を機械加工するための機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、移動物体を切断するための切断用の機械に関する。
【解決手段】切断用の機械は、ライン速度(Vl)で進行方向(X)に沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段(1)を含み、かつ移動物体の切断を実施するためのコンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階にしたがって切断サイクルにおいて移動するように構成され、切断サイクルの初期位置に戻るためのコンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階に後続する戻り段階にしたがって移動するように構成された駆動および切断ユニット(7)を含む。切断用機械はさらに、戻り段階内における加速度(Ac-r)の最大絶対値が前進段階内における加速度(ac-a)の最大絶対値よりも小さい加速を伴って駆動および切断ユニットの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成するように構成された処理ユニット(6)を含む。
【選択図】図2
【解決手段】切断用の機械は、ライン速度(Vl)で進行方向(X)に沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段(1)を含み、かつ移動物体の切断を実施するためのコンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階にしたがって切断サイクルにおいて移動するように構成され、切断サイクルの初期位置に戻るためのコンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階に後続する戻り段階にしたがって移動するように構成された駆動および切断ユニット(7)を含む。切断用機械はさらに、戻り段階内における加速度(Ac-r)の最大絶対値が前進段階内における加速度(ac-a)の最大絶対値よりも小さい加速を伴って駆動および切断ユニットの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成するように構成された処理ユニット(6)を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は概して、移動物体を機械加工するための機械に関する。より詳細には、本発明は、例えば鋼管などの金属棒の連続サイクル切断用の機械に関する。
管の連続サイクル切断用の機械、すなわち管自体が移動している間に所望の長さの管を切断する機械は、公知である。連続サイクル切断用機械は、進行方向に沿って切断すべき管を搬送するための手段を含み、かつ進行方向に対して平行な前進および戻り方向に沿って移動するスライドを含む。スライドは切断用工具を支持する。コンベヤ手段は、例えばコンベヤベルトであり、一方切断用工具は例えばミリングカッターである。
スライドは、管の近傍でその切断のために計算された位置に到達するまで前進行程内を走行し、その後、コンベヤ手段上を移動する管の速度と同じ速度で移動するコンベヤ手段と同期化される。この条件下で、切断用工具は、進行方向に対して直交する(あるいはさらに一般的には傾斜する)方向での管の切断を実施する。
特許文献1は、溶接管の連続サイクル切断用の機械について記載している。切断用機械は、図1に鎖線で概略的に示されている通り、微分可能関数である切断サイクル内の運動の法則を伴う加速度A’を切断用スライドが有するような形で(駆動手段を用いて)切断用スライドを制御するマイクロプロセッサを含んでいる。その上、図1に実線で概略的に示されている通り、加速度A’=ac’(ゼロ超)とゼロに等しいA’との間およびゼロに等しい加速度A’とA’=−ac’(ゼロ未満)との間の連結部分については、スライドのシヌソイド(または7次多項式)速度V’が使用される。さらに、前進段階における加速度/減速度の最大絶対値(t0’とt1’の間およびt4’とt5’の間に含まれる時刻を見ること)が、戻り段階(t5’とt6’の間およびt10’とt11’の間に含まれる時刻)における加速度/減速度の最大絶対値に等しいことを認識することができる。この最大絶対値は、図1中でa’cと記されている。
出願人は、特許文献1においては戻り段階における切断用スライドの加速度/減速度の最大絶対値(例えば図1の破線曲線の点P3の値−a’cと点P4の値a’cを参照)が、最適化されていない切断用スライドの加速度および減速度をひき起こすようなものであり、結果として、切断用機械の移動部品が、移動部品の摩耗をひき起こす機械的応力を受け、こうして切断用機械の信頼性は低下するということを認識した。
本発明は、添付の請求項1で、および従属請求項2〜8で開示されているその好ましい実施形態によって規定されている移動物体を機械加工するための機械に関する。
出願人は、本発明に係る移動物体を機械加工するための機械が、戻り段階における切断用スライドの加速度および減速度の最大絶対値を削減し、これにより機械の移動部品の機械的応力を削減し、こうしてその摩耗を削減し、ひいては機械の信頼性を改善できるということを理解した。
本発明の目的は同様に、添付の請求項9に規定されている移動物体を機械加工するための方法にもある。
同様に、添付の請求項10に規定されているコンピュータプログラムも、本発明の目的である。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図面に一例として提供されている好ましい実施形態およびその変形形態についての以下の説明からさらに明白となるものである。
本明細書中では、同一または類似の構成要素またはモジュールが、同じ参照符号で図中に示されているということを認識すべきである。
さらに、図面の寸法が原寸に比例して描かれておらず、図面から得られる寸法よりも明細書の内容が優先することを認識すべきである。
図2を参照すると、この図は、金属管10の連続サイクル切断用の機械50を示す。機械50は、金属管10の連続サイクル切断を実施する。すなわち、切断は、管10自体が進行方向Xに沿って移動している間に行なわれる。
機械50は、以下のもの、すなわち、
以下でライン速度V1で示されている実質的に一定速度で、進行方向Xに管10を連続的に搬送するためのコンベヤ手段1と、
切断長Lprodを有する複数の切断管を得るための、進行方向Xとの関係において実質的に直交する(またはより一般的には傾斜した)方向Yで管10の切断を実施する役割を有する駆動および切断ユニット7と、
以下で詳細に説明されるように、切断管を得るために適切な方法で駆動および切断ユニット7を制御し、駆動および切断ユニット7が受ける機械的応力を低減する役割を有する処理ユニット6と、を含む。
以下でライン速度V1で示されている実質的に一定速度で、進行方向Xに管10を連続的に搬送するためのコンベヤ手段1と、
切断長Lprodを有する複数の切断管を得るための、進行方向Xとの関係において実質的に直交する(またはより一般的には傾斜した)方向Yで管10の切断を実施する役割を有する駆動および切断ユニット7と、
以下で詳細に説明されるように、切断管を得るために適切な方法で駆動および切断ユニット7を制御し、駆動および切断ユニット7が受ける機械的応力を低減する役割を有する処理ユニット6と、を含む。
本発明を説明する目的で、以下では、進行方向Xに対し平行な方向に沿って往復線形運動で移動する切断用スライド2と、切断用スライド2の移動を駆動する駆動手段4と、を伴って実施された駆動および切断ユニット7が考慮される。切断用スライド2は、切断長Lprodを有する切断管を形成する形で、進行方向Xに対して実質的に直交する方向Yで管10の切断を行なうように構成されている切断用手段3を支持している。さらに、コンベヤベルトを伴って作られたコンベヤ手段1が考慮される。
図3を参照すると、この図は、本発明に係る管10の切断を制御するための電子システム20のブロック図を示している。
電子システム20は、処理ユニット6および駆動および切断ユニット7を含む。
処理ユニット6は、図4A〜4B、6A〜6Bおよび8の記述において以下で説明される通り、切断用スライド2の速度Vcおよび切断用スライド2の加速度Acを計算するように構成されている。
その上、処理ユニット6は、駆動手段4および切断用スライド2の機械的応力を低減する目的で、速度Vcおよび加速度Acを伴って切断用スライド2を移動させるように駆動手段4を制御する駆動信号Sazmを生成するように構成されている。
より詳細には、処理ユニット6は、以下の入力構成パラメータの関数として、切断用スライド2の速度Vcを計算する(したがって駆動信号Sazmを生成する)ように構成される。すなわち、
・使用可能なスライド行程Lut
これは、切断用スライド2が進行方向Xに対して平行な方向に走行できる最大距離を表わし、切断用機械50が占有する空間に基づいて定められる。
・最大加速度Ac_max
これは、切断用スライド2が有することのできる加速度の最大値を表わし、駆動手段4のためおよび切断用スライド2のために使用される技術に基づいて定められる。
・最大速度Vc_max
これは、切断用スライド2が有することのできる速度の最大値を表わし、駆動手段4のためおよび切断用スライド2のために使用される技術に基づいて定められる。
・切断長Lprod
これは、切断管の所望の長さの値を表わし、修正可能な入力値である。
・切断時間Ts
これは、管10を切断するのに必要な時間を表わし、管10の特性(例えば、円筒形状を有する管10の厚みおよび管10のために使用される材料のタイプ)の一関数として修正可能な入力値である。
・使用可能なスライド行程Lut
これは、切断用スライド2が進行方向Xに対して平行な方向に走行できる最大距離を表わし、切断用機械50が占有する空間に基づいて定められる。
・最大加速度Ac_max
これは、切断用スライド2が有することのできる加速度の最大値を表わし、駆動手段4のためおよび切断用スライド2のために使用される技術に基づいて定められる。
・最大速度Vc_max
これは、切断用スライド2が有することのできる速度の最大値を表わし、駆動手段4のためおよび切断用スライド2のために使用される技術に基づいて定められる。
・切断長Lprod
これは、切断管の所望の長さの値を表わし、修正可能な入力値である。
・切断時間Ts
これは、管10を切断するのに必要な時間を表わし、管10の特性(例えば、円筒形状を有する管10の厚みおよび管10のために使用される材料のタイプ)の一関数として修正可能な入力値である。
例えば、Lut=3.5m、Ac_max=12m/S2、Vc_max=240m/min、Lprod=6mおよびTs=0.686sec(秒)である。
駆動手段4は、処理ユニット6から駆動信号Sazmを受信するように構成されており、駆動信号Sazmの値の関数として切断用スライド2の移動を制御して、進行方向Xに直交する方向Yで管10の切断を実施し、こうして切断長Lprodに等しい長さの切断管を形成するように構成されている。
処理ユニット6は、例えば、パーソナルコンピュータまたは切断用機械50の内部に位置づけされている専用マイクロコントローラである。
本明細書においては、その機能を明瞭かつ完全な形で記述することを唯一の目的として、処理ユニット6が全く異なる機能的モジュール(メモリーモジュールまたはオペレーティングモジュール)へと分割された状態で提示されているということを認識すべきである。現実には、処理ユニット6は、記述されている機能を実施するように正規にプログラミングされた単一の電子デバイスであってよく、さまざまなモジュールは、ハードウェアエンティティおよび/またはプログラミングされるデバイスに属するソフトウェアルーティンに対応し得る。代替的には、または付加的には、これらの機能は、上述の機能モジュールを分散させることができる複数の電子デバイスにより実施され得る。処理ユニット6はさらに、メモリーモジュール内に格納された命令を実行するために1つ以上のプロセッサに依存することができる。さらに上述の機能モジュールは、それらが属するネットワークのアーキテクチャにしたがって複数のローカルまたはリモートコンピュータ上に分散していてよい。
より詳細には、処理ユニット6は計算モジュール6−1とメモリ6−2を含む。
メモリ6−2は、入力構成パラメータ、詳細には、
使用可能なスライド行程Lut、
最大速度Vc_max、
最大加速度Ac_max、
切断長Lprod、
切断時間Ts、の値を記憶するようになっている。
使用可能なスライド行程Lut、
最大速度Vc_max、
最大加速度Ac_max、
切断長Lprod、
切断時間Ts、の値を記憶するようになっている。
計算モジュール6−1は、使用可能なスライド行程Lutの値、最大速度Vc_maxの値、最大加速度Ac_maxの値、切断長Lprodの値、および切断時間Tsの値をメモリ6−2から読取るように構成され、進行方向Xとは反対方向への直線運動を伴う戻り段階において切断用スライド2のために利用可能な空間の値を表わす利用可能な空間Sdの値を計算するように構成され、メモリ6−2から読取られた値および利用可能な空間Sdの値の関数として、図4A〜4B、6A〜6Bおよび8で実線によって示されている通りの前進および戻り段階において、長さTcを有する切断サイクル内での切断用スライド2の速度Vcおよび加速度Acを計算するように構成され、かつそれは、前記計算上の速度Vcおよび加速度Acで切断用スライド2を移動させるような形で駆動手段4を制御するための駆動信号Sazmを生成するように構成されている。利用可能な空間Sdの値が、使用可能なスライド行程Lutの値以下であることを認識すべきである。
切断サイクルの長さTcは、切断管の所望される長さの値を表わす切断長Lprodおよびコンベヤ手段1(およびそれと同期化された切断用スライド2)が進行方向Xに沿って切断段階において移動するライン速度(したがってコンベヤ手段1上を管10が移動する速度に等しい)によって左右される。詳細には、切断サイクルの長さTcは以下の式を用いて計算される。
Tc=Lprod/Vl
Tc=Lprod/Vl
例えば、切断長さLprodの値が6mに等しく、ライン速度Vlの値が159.987m/min(これは2.67m/secに相当する)に等しく、したがって、サイクル時間Tcの長さは約2.250sec(秒)に等しい。
コンベヤ手段1が移動するライン速度Vlの値は、切断用スライド2が有し得る最大速度Vc_maxの値よりも小さい。
有利には、ライン速度Vlの値は実質的に最大速度Vc_maxの値に等しい。
より詳細には、図4Aを参照すると、この図は、本発明の第1の実施形態に係る長さTcを有する切断サイクルにおける切断用スライド2の速度Vcを実線で示し、図4Bは、同じ切断サイクルにおける切断用スライド2の対応する加速度を示している。
切断用スライド2の速度Vcの値は、進行方向Xに対して平行な方向に沿った切断用スライド2の移動が、コンベヤベルト1(ひいては管10)の移動の方向と同じ方向にある場合に正であり、一方切断用スライド2の移動が反対方向である場合には負であるということが仮定される。
各切断サイクルは以下の段階、すなわち、
切断用スライド2の移動の方向がコンベヤベルト1の(ひいては一体化してその上を同じ方向に移動する管10の)移動方向と同じである、時刻t0とt5の間に含まれる前進時間間隔Ta内の前進段階と、
切断用スライド2の移動の方向がコンベヤベルト1の(ひいては管10の)移動方向と反対である、時刻t5とt11の間に含まれる、戻り時間間隔Tr内の戻り段階と、を含む。
切断用スライド2の移動の方向がコンベヤベルト1の(ひいては一体化してその上を同じ方向に移動する管10の)移動方向と同じである、時刻t0とt5の間に含まれる前進時間間隔Ta内の前進段階と、
切断用スライド2の移動の方向がコンベヤベルト1の(ひいては管10の)移動方向と反対である、時刻t5とt11の間に含まれる、戻り時間間隔Tr内の戻り段階と、を含む。
前進段階は、それ自体以下の部分段階(すなわち時間間隔)、すなわち、
時刻t0とt2の間に含まれる一定の加速度での前進段階と、
時刻t2とt3の間に含まれる切断段階と、
時刻t3とt5の間に含まれる一定の減速度での前進段階と、に分割される。
時刻t0とt2の間に含まれる一定の加速度での前進段階と、
時刻t2とt3の間に含まれる切断段階と、
時刻t3とt5の間に含まれる一定の減速度での前進段階と、に分割される。
一定の加速度の前進段階(時刻t0とt2の間に含まれる)において、切断用スライド2は、それぞれ時刻t0とt2の間で図4Aおよび図4Bで実線によって示されている通り、ゼロ値から最大前進速度vc_max-aまで線形的に増大する速度Vcで、ひいては、前進加速度値ac-aに等しい実質的に一定の加速度Acで、進行方向Xと同じ方向に移動するようになっている。「最大前進速度vc_max-a」という用語は、切断サイクルの前進段階において進行方向Xと同じ方向で切断用スライド1の速度が有し得る最大値を意味する。
時刻t2において、加速度Acは、前進加速度値ac-aからゼロ値までの遷移を示す。
時刻t2において、切断用スライドは管10の近傍に位置しており、このとき切断用手段2は切断長Lprodで管10を切断するために計算された位置においてその上方に位置づけされている。
切断用スライド2の最大前進速度vc_max-aの値がコンベヤベルト1(ひいてはその上に位置づけされた管10)のライン速度Vlの値に等しいことを認識すべきである。このようにして、時刻t2から出発して、切断用スライド2の移動は、コンベヤベルト1ひいては管10の移動と同期化される。有利には、ライン速度Vlの値は、切断用スライド2が有し得る最大速度Vc_maxの値に等しい。
(時刻t2とt3の間に含まれる長さTsを有する)切断段階において、切断用スライド2は、進行方向Xと同じ方向で直線移動を継続し、この移動は管10の移動と同期化される。すなわち切断用スライド2は、時刻t2とt3の間でそれぞれ図4Aおよび図4B中で実線により示されている通り、コンベヤベルト1のライン速度Vl(これはそれ自体管10の移動速度に等しい)の値に等しい最大前進速度Vc_max-aの値に等しい一定速度で、したがって零(ゼロ)値を有する加速度Acで移動する。このようにして、切断時間Ts内で、切断用スライド2上に位置づけされた切断用手段3は、管10がコンベヤ手段1上を移動している間に、その長さの1つの点においてこの管を切断することができる。管10の切断は、切断時間Tsの全間隔あるいはその一部分のみを使って行なうことができるということを認識すべきである。
時刻t3において、加速度Acは、ゼロ値から前進加速度値−ac-aまでの遷移を示す(すなわちAcはゼロよりも小さい)。
一定の減速度の前進段階(時刻t3とt5の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t3とt5の間でそれぞれ図4Aおよび図4Bで実線によって示されている通り、ライン速度Vlの値からゼロ値まで線形的に減少する速度Vcで(すなわち速度Vcの低下)、したがって前進加速度値−ac-aに等しい一定の負の加速度Ac(加速度Acは速度Vcの方向と反対の方向を有するため)、すなわち前進加速度値ac-aに等しい一定の減速度で、進行方向Xと同じ方向に移動を継続するようになっている。このようにして、時刻t5において、切断用スライド2の速度Vcはゼロ値に達している(図4Aの点P105)。
戻り段階は、それ自体次の2つの部分段階(すなわち時間間隔)、すなわち、
時刻t5とt8の間に含まれる一定の加速度での戻り段階と、
時刻t8とt11の間に含まれる一定の減速度での戻り段階と、
に分割される。
時刻t5とt8の間に含まれる一定の加速度での戻り段階と、
時刻t8とt11の間に含まれる一定の減速度での戻り段階と、
に分割される。
時刻t5において、加速度Acは、前進加速度値−ac-aから戻り加速度値−ac-rまでの遷移を示す。
一定加速度の戻り段階(時刻t5とt8の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t6とt7の間で図4Aおよび図4Bで実線によって示されている通り、絶対値でゼロ値から最大戻り速度値vc_max-r(ゼロ未満)まで線形的に増大する速度Vc(速度Vcは進行方向Xとは反対の方向を有することから負である)で、したがって戻り加速度ac-rの絶対値に等しい絶対値を有する一定の加速度(負)で、進行方向Xとは反対の方向に移動するようになっている。「最大戻り速度vc_max-r」という用語は、切断用スライド1の速度Vcが、切断サイクルの戻り段階において進行方向Xと反対の方向に有する最大値を意味する。
最大戻り速度vc_max-rの絶対値は、図5中の流れ図の記述において以下でさらに詳細に説明するように、切断用スライド2が到達できる最大速度Vc_maxの値と適合した形で到達可能な最高速度となるように選択される。実際、本発明の第1の実施形態に係る最大戻り速度vc_max-rの絶対値(時刻t8における図4A中の速度Vcの点P108を参照のこと)が、先行技術に係る最大戻り速度vc_max-r’の絶対値(例えば図4A中の曲線V’の点P107を参照)よりも大きいということを認識すべきである。例えば、本発明に係る最大戻り速度vc_max-rの絶対値は、90m/minに等しく、一方先行技術に係る最大戻り速度vc_max-r’の絶対値は72m/minに等しい。
前進段階(図4A中のt0とt5の間に含まれる時刻)における切断用スライド2の速度Vcによって取囲まれる面積の値が、前進段階において切断用スライド2が走行する空間Sa(すなわち距離)の値を表わし、戻り段階(図4A中のt5とt11の間に含まれる時刻)における切断用スライド2の速度Vcにより取り囲まれる面積の値が、戻り段階内で切断用スライド2が走行する空間Sr(すなわち距離)の値を表わしていることを認識することが重要である。戻り段階において切断用スライド2が走行する空間Srは、前進段階において走行する空間Saと等しく、こうして、切断用スライド2が、時刻t0で有していたものと同じ出発位置まで時刻t11において戻り、その後無視できる程度の待機時間で連続的に新しい切断サイクルを再び開始することができるようになっている。その結果、戻り段階において速度Vcが取り囲んでいる面積は、前進段階において速度Vcが取り囲んでいる面積に等しくなければならない。したがって、切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rを、その絶対値が先行技術に係る最大戻り速度の絶対値より大きくなる(そしていかなる場合でも切断用スライド2の最大速度Vc_max以下となる)ように適切な方法で選択することが可能であるが、ここでt5とt8の間およびt8とt11の間に含まれる時刻における速度Vcの適切な値は、戻り段階において速度Vcにより取り囲まれた面積の値が、前進段階で速度Vcにより取り囲まれた面積の値に等しくなるように選択されていることが条件となる。これについては、図5中の流れ図の記述において、以下でより詳細に説明される。
図4Aに示された本発明の第1の実施形態に係る戻り段階には、切断用スライド2の速度Vcが実質的に一定である時間間隔(t5とt11の間に含まれる時刻を参照のこと)が全く存在しないということを認識すべきである。これと対照的に、先行技術に係る戻り段階には、切断用スライド2の速度が実質的に一定である無視できないほどの長さの段階(図1中のt7’とt9’の間に含まれる時刻を参照のこと)が存在する。
図4B中の本発明の第1の実施形態においては、戻り段階における(図4B中の点P106)戻り加速度ac-rの絶対値が前進段階における前進加速度値ac-aよりも小さく、例えばac-a=15m/s2、ac-r=0.71m/s2であることを認識することが可能である。このようにして、戻り段階において、切断用スライド2は、より漸進的な加速Acを伴って移動する。これにより、切断用機械50の移動部品の機械的応力を減少させ、こうしてその摩耗を低減させて、切断用機械50の信頼性を改善することが可能になる。
戻り加速度ac-rの絶対値が、先行技術に係る戻り段階(図1中の点P3)における加速度ac’の絶対値よりも有意に小さく、例えば、|−ac’|=15m/s2、ac-r=0.71m/s2であることを認識することも重要である。このようにして、本発明の第1の実施形態の戻り段階において、切断用スライド2は、先行技術の戻り段階の場合よりもさらに漸進的な加速度Acで移動する。これにより、切断用機械50の移動部品(例えば駆動手段4および切断用スライド2)が戻り段階において受ける機械的応力を低減することができ、こうしてその摩耗は減少する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rを計算するための方法の流れ図100を示しており、ここで前記方法は、処理ユニット6の計算モジュール6−1によって実施される。
流れ図100は、考慮対象の切断サイクルのための利用可能な空間Sdを受け取る。利用可能な空間Sdは、進行方向Xとは反対方向での直線運動を伴って、戻り段階において切断用スライド2が走行する空間Srを表わす。先に説明した通り、戻り段階において切断用スライド2が走行する空間Srの値は、前進段階において切断用スライド2が走行する空間Saの値(後者は進行方向Xと同じ方向での直線運動を伴う)に等しく、こうして切断用スライド2は考慮対象のサイクルの同じ出発位置に戻ることができる。その結果、利用可能な空間Sdの値が公知となり、これは、前進時間間隔Taにおける切断用スライド2の速度Vcの積分演算を用いて、前進段階において切断用スライド2が走行する空間Saの値に等しい。
流れ図100は同様に、戻り時間間隔Trの値、すなわち、切断用スライド2が出発位置に戻るために戻り段階において利用可能な時間の値も、入力として受け取る。
戻り時間間隔Trの値は、以下の方法で計算される。すなわち、
切断長Lprodの値、すなわち、管10から得られる切断管の所望の長さの値(例えばLprod=6m)が割当てられ、
コンベヤベルト1のライン速度Vlの値(例えばVl=2.67m/sec)が割当てられ+、
切断長Lprodおよびライン速度Vlの値の関数として、切断サイクルの長さTcの値が計算され(例えばTc=2.25sec)、
管10の特性の関数として、切断時間Tsの値が割当てられ(例えば、Ts=0.686sec)、
管10の切断を可能にするのに充分な程度に切断時間Tsの値よりも大きくなるように、前進時間間隔Taの値が計算され、
切断サイクルの長さTcの値と前進時間間隔Taの値の間の差を用いて、戻り時間間隔Trの値が計算される。
切断長Lprodの値、すなわち、管10から得られる切断管の所望の長さの値(例えばLprod=6m)が割当てられ、
コンベヤベルト1のライン速度Vlの値(例えばVl=2.67m/sec)が割当てられ+、
切断長Lprodおよびライン速度Vlの値の関数として、切断サイクルの長さTcの値が計算され(例えばTc=2.25sec)、
管10の特性の関数として、切断時間Tsの値が割当てられ(例えば、Ts=0.686sec)、
管10の切断を可能にするのに充分な程度に切断時間Tsの値よりも大きくなるように、前進時間間隔Taの値が計算され、
切断サイクルの長さTcの値と前進時間間隔Taの値の間の差を用いて、戻り時間間隔Trの値が計算される。
流れ図100は、戻り加速度値ac-rの反復的変動を用いて、最大戻り速度vc_max-rの値を計算するために反復法を実施する。
したがって、最初に、戻り加速度ac-rの値は、適切な方法で選択される初期値a0で初期化される。好ましくは、初期値a0は、使用される技術に応じて切断用スライド2が有することのできる最大加速度Ac_maxよりも小さい値に等しい。
流れ図100はステップ101で始まる。
ステップ101からステップ102へと続行し、ここで利用可能な空間Sdの値が受信され、戻り加速度値ac-rがa0で初期化される。すなわちac-r=a0である。
ステップ102からステップ103まで続行し、ここで、第1に、戻り加速度ac-rの現在値(第1の反復においてa0に等しい)の関数として、および戻り時間間隔Trの値の関数として、最大戻り速度vc_max-rの現在値の計算が行なわれる。詳細には、第1の反復において、vc_max-r=ac-r×Tr=a0×Tr/2である。
さらに、ステップ103では、戻り段階において切断用スライド2が走行すると考えられる戻り空間Sc-rの現在値が、最大戻り速度vc_max-rの計算上の現在値の関数として、および戻り時間間隔Trの関数として計算される。詳細には、Sc-r=(vc_max-r×Tr)/2である。
ステップ103からステップ104まで続行し、ここで戻り空間Sc-rの計算上の現在値が利用可能な空間Sdの値に等しいか否かが確認され、
肯定の場合には、ステップ105へと続行し、
一方、否定の場合には、ステップ107へと続行する。
肯定の場合には、ステップ105へと続行し、
一方、否定の場合には、ステップ107へと続行する。
ステップ105において、流れ図は終了する。したがって、最大戻り速度vc_max-rの計算上の現在値は、戻り段階における切断用スライド2の移動を制御するために使用される最大戻り速度vc_max-rの最大値であり、走行した距離は、(利用可能な空間Sdに等しい)戻り空間Sc-rの計算値に等しい。
ステップ107においては、戻り空間Sc-rの計算上の現在値が利用可能な空間Sdの値よりも大きいか否かが確認され、
否定の場合、ステップ108へと続行し、
一方、肯定の場合、ステップ109へと続行する。
否定の場合、ステップ108へと続行し、
一方、肯定の場合、ステップ109へと続行する。
ステップ109において、戻り加速度値ac-rは減少させられる。
ステップ109から、ステップ103へと続行し、その後、戻り加速度ac-rよりも小さい値を用いて、すなわち、最大戻り速度vc_max-rの新しい値を計算し、戻り空間Sc-rの新しい値を計算して、ステップ103が反復される。
ステップ108では、戻り加速度値ac-rが増大させられる。
ステップ108から、ステップ106へと続行し、ここで、戻り加速度ac-rの現在値が最大加速度Ac_maxの値よりも大きいか否かが確認され、
否定の場合(すなわちac-r≦Ac_max)、ステップ103へと続行し、ここでは戻り加速度ac-rよりも大きい値が使用され、すなわち、最大戻り速度vc_max-rの新しい値が計算され、戻り空間Sc-rの新しい値が計算され、
一方、肯定の場合(すなわちac-r>Ac_max)、ステップ110へと続行する。
否定の場合(すなわちac-r≦Ac_max)、ステップ103へと続行し、ここでは戻り加速度ac-rよりも大きい値が使用され、すなわち、最大戻り速度vc_max-rの新しい値が計算され、戻り空間Sc-rの新しい値が計算され、
一方、肯定の場合(すなわちac-r>Ac_max)、ステップ110へと続行する。
ステップ110において、戻り加速度ac-rの次の値(すなわち新しい値)の計算が実施され、ここで新しい戻り加速度値ac-rは、最大加速度Ac_maxよりも小さく、戻り加速度ac-rの現在値よりも大きい。
ステップ110から、ステップ103へと続行し、ここでは、先行するステップ110で計算された戻り加速度ac-rの次の値が使用される。
ステップ103、104、107、109(または103、104、107、108、106)で構成されるサイクルは、ステップ104において戻り空間Sc-rの計算上の現在値S1c-rが利用可能な空間Sdの値に等しいことが見い出されるまで、1回以上反復される。換言すると、戻り空間Sc-rの計算値は、反復サイクルから退出するための条件を表わし、これは、戻り加速度ac-rの現在値が、利用可能な空間Sdの値に等しい戻り空間Sc-rの現在値を決定するようになっている場合に起こる。この時点で、流れ図100は終了し(ステップ105)、最大戻り速度vc_max-rの最後の計算値は、走行距離が戻り空間Sc-rの最後の計算値に等しい(すなわち走行距離が、利用可能な空間Sdの値に等しい)状態で、戻り段階における切断用スライド2による移動を制御するために使用される最大戻り速度vc_max-rの最大値である。
図6Aを参照すると、この図は、本発明の第2の実施形態に係る長さTcを有する切断サイクル内の切断用スライド2の速度Vcを実線で示しており、図6Bは、同じ切断サイクル内での切断用スライド2の対応する加速度を実線Acで示している。
第2の実施形態によると、メモリ6−2は、前進丸み付け値vc_a、第1の戻り丸み付け値vc_r1および第2の戻り丸み付け値vc_r2をさらに記憶するように構成されている。その上、第2の実施形態の計算モジュール6−1は、それがさらにメモリ6−2から前進丸み付け値vc_a、第1の戻り丸み付け値vc_r1および第2の戻り丸み付け値vc_r2を読み取るという点、そしてそれが同様に、前進丸み付け値vc_a、第1の戻り丸み付け値vc_r1および第2の戻り丸み付け値vc_r2をさらに考慮に入れて切断用スライド2の速度Vcおよび加速度Acを計算するという点において、第1の実施形態の計算モジュール6−1とは異なっている。
第2の実施形態の各切断サイクルは、時刻t0とt5の間に含まれる前進段階を含み、かつ時刻t5とt11の間に含まれる戻り段階を含む。
前進段階は、それ自体以下の部分段階(すなわち時間間隔)、すなわち、
時刻t0とt1の間に含まれる一定の加速度の第1の段階と、
時刻t1とt2の間に含まれる第2の丸み付け段階と、
時刻t2とt3の間に含まれる第3の切断段階と、
時刻t3とt4の間に含まれる第4の丸み付け段階と、
時刻t4とt5の間に含まれる第5の一定の減速度段階と、に分割される。
時刻t0とt1の間に含まれる一定の加速度の第1の段階と、
時刻t1とt2の間に含まれる第2の丸み付け段階と、
時刻t2とt3の間に含まれる第3の切断段階と、
時刻t3とt4の間に含まれる第4の丸み付け段階と、
時刻t4とt5の間に含まれる第5の一定の減速度段階と、に分割される。
第1の一定加速度の段階(時刻t0とt1の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t0とt1の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bで実線によって示されている通り、ゼロ値から値Vc_aまで線形的に増大する速度Vcで、したがって第1の前進加速度値ac-a1に等しい一定の加速度Acで、進行方向Xに平行な方向に移動するようになっている。
第2の丸み付け段階(時刻t1とt2の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t1とt2の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bで実線によって示されている通り、値vc-aから最大前進速度vc_max-aまで漸進的に増大する速度Vcで、ひいては、第1の前進加速度値ac-a1からゼロ値まで漸進的に減少する加速度Ac(すなわち加速度Acの減少)で、進行方向Xに沿って移動を継続するようになっている。「最大前進速度Vc_max-a」という用語は、切断サイクルの前進段階において進行方向Xに平行な方向に沿って切断用スライド1の速度が有する最大値を意味する。
時刻t2において、切断用スライドは管10の近傍に位置しており、このとき切断用手段2はその上方で切断長Lprodまで管10を切断するために計算された位置に位置づけされている。
切断用スライド2の最大前進速度Vc_max-aの値がコンベヤベルト1(ひいてはその上に位置づけされた管10)のライン速度Vlの値に等しいことを認識すべきである。このようにして、時刻t2から出発して、切断用スライド2の移動は、コンベヤベルト1ひいては管10の移動と同期化される。
好ましくは、値vc_a(以下で、切断用スライド2の速度Vcの「前進丸み付け」として定義されているもの)は、切断用スライド2の最大前進速度vc_max-aの値の百分率として計算される。例えば、vc_max-a=151m/minであり、百分率は25%に等しく、したがってvc_aの値は、151m/minの75%(100%−25%)、すなわちvc_a=113.25m/minである。
有利には、第1の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、および
・サイクロイド
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、および
・サイクロイド
のうちの1つから選択される。
(時刻t2とt3の間に含まれる長さTsを有する)第3の切断段階において、切断用スライド2は、進行方向Xに対して平行な方向に沿って直線移動を継続し、この移動は管10の移動と同期化される。すなわち切断用スライド2は、時刻t2とt3の間でそれぞれ図4Aおよび図4B中で実線により示されている通り、コンベヤベルト1のライン速度Vl(これはそれ自体管10の移動速度に等しい)に等しい一定の速度Vc_max-aで、したがってゼロ値を有する加速度Acで移動する。このようにして、切断用スライド2上に位置づけされた切断用手段3は、切断時間Ts内で、管10がコンベヤ手段1上で移動している間に、その長さの1つの計算された点においてこの管の切断を実施することができる。管10の切断は、切断時間Tsの全てあるいはその一部分のみを使って行なうことができるということを認識すべきである。
第4の丸み付け段階(時刻t3とt4の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t3とt4の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bで実線によって示されている通り、値Vc_max-aから値Vc-aまで漸進的に減少する速度Vcで(すなわち速度Vcの低下)、したがってゼロ値から第2の前進加速度値ac-a2(ゼロより小さい)まで漸進的に減少する負の加速度Ac(すなわち絶対値が漸進的に増大する減速度)(加速度Acは速度Vcの方向とは反対の方向を有するため)で、進行方向Xに対して平行な方向に移動を継続するようになっている。このようにして、時刻t4において、切断用スライド2の加速度は第2の前進加速度値ac-a2に達している(図6Bの点P5)。
簡略化のために、時刻t4における切断用スライド2の速度の値は、時刻t2における値に等しい(すなわちvc_aに等しい)ものとみなされるものの、前記値は、異なるものであってもよく、後者の場合には、時刻t4における切断用スライド2の速度の値は、切断用スライド2の最大前進速度Vc_max-aの値の異なる百分率として計算されるということを認識すべきである。
有利には、第2の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
第5の一定の減速度の段階(時刻t4とt5の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t4とt5の間でそれぞれ図6Aと図6Bで実線によって示されている通り、値vc_aからゼロ値まで線形的に減少する速度Vcで、したがって第2の前進加速度値ac_a2に等しい一定の減速度Acで、進行方向Xに沿って移動するようになっている。このようにして、時刻t5において、切断用スライド2の速度Vcはゼロ値に達している。
第2の前進加速度値ac_a2の絶対値が第1の前進加速度値ac_a1の絶対値に等しいことを、認識すべきである。代替的には、第2の前進加速度値ac_a2の絶対値は、第1の前進加速度値ac_a1の絶対値とは異なるものである。
戻り段階において、切断用スライド2は、その速度Vcおよびその加速度Acの適切な値を伴って考慮されている切断サイクルの出発位置(すなわちそれが時刻t0において有していた位置)に戻るように、コンベヤベルト1(ひいては管10)の移動方向とは反対の方向で進行方向Xに対して平行な方向に移動するようになっている。
図6Aに示された本発明の第2の実施形態に係る戻り段階には、切断用スライド2の速度Vcが実質的に一定である時間間隔(t7とt9の間に含まれた時刻を参照のこと)が全く存在しないということを認識すべきである。これと対照的に、先行技術に係る戻り段階には、切断用スライド2の速度が実質的に一定である無視できないほどの長さの段階(図1中のt7’とt9’の間に含まれる時刻を参照のこと)が存在する。
戻り段階は、それ自体以下の部分段階(すなわち時間間隔)、すなわち、
・時刻t5とt6の間に含まれる第6の丸み付け段階、
・時刻t6とt7の間に含まれる第7の一定の加速度の段階、
・時刻t7とt8の間に含まれる第8の丸み付け段階、
・時刻t8とt9の間に含まれる第9の丸み付け段階、
・時刻t9とt10の間に含まれる第10の一定の減速度の段階、
・時刻t10とt11の間に含まれる第11の丸み付け段階、
に分割される。
・時刻t5とt6の間に含まれる第6の丸み付け段階、
・時刻t6とt7の間に含まれる第7の一定の加速度の段階、
・時刻t7とt8の間に含まれる第8の丸み付け段階、
・時刻t8とt9の間に含まれる第9の丸み付け段階、
・時刻t9とt10の間に含まれる第10の一定の減速度の段階、
・時刻t10とt11の間に含まれる第11の丸み付け段階、
に分割される。
時刻t5において、切断用スライド2は、進行方向Xとは反対の方向に移動し始めて、それが時刻t0において有していた出発位置に戻る。
第6の丸み付け段階(時刻t5とt6の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t5とt6の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bで実線によって示されている通り、絶対値がゼロ値から値Vc_r1(ゼロより小さいもの)まで漸進的に増大する速度Vc(速度Vcは進行方向Xと反対の方向を有することから負である)で、したがって第2の前進加速度値ac-a2から第1の戻り加速度値ac-r1(ゼロより小さく、ここでac-r1の絶対値はac-a2の絶対値よりも小さいもの)までの漸進的に減少する加速度Ac(負)で、進行方向Xとは反対の方向に移動するようになっている。このようにして、時刻t6において、速度Vcは、値vc_r1に達しており、加速度Acは第1の戻り加速度値ac-r1に達している。
好ましくは、値vc_r1(以下で切断用スライド2の速度Vcの「第1の戻り丸み付け値」として定義されている)は、切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rの百分率として計算される。例えば、vc_max-r=−90m/minであり、百分率は、50%に等しく、したがって、vc_r1の値は−90m/minの50%(100%−50%)、すなわちvc_r1=−45m/minである。
有利には、第6の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
第7の一定の加速度の段階(時刻t6とt7の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t6とt7の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bに実線によって示されている通り、絶対値が値vc_r1から値vc_r2(vc_r2はゼロより小さく、ここでvc_r2の絶対値はvc_r1の絶対値よりも大きい)まで線形的に増大する速度Vc(なおも負)で、したがって第1の戻り加速度値ac-r1に等しい一定の加速度で進行方向Xとは反対の方向に移動を継続するようになっている。
好ましくは、値vc_r2(以下で切断用スライド2の速度Vcの「第2の戻り丸み付け値」として定義されている)は、切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rの百分率として計算される。例えば、vc_max-r=−90m/minであり、百分率は、20%に等しく、したがって、vc_r2の値はvc_max-r/分の80%(100%−20%)、すなわちvc_r2=−72m/minである。
図6Bにある本発明の第2の実施形態では、戻り段階(図6Bの点p106)における第1の戻り加速度値ac-r1の絶対値は、前進段階(点P101)における第1の前進加速度値ac-a1および第2の前進加速度値ac-a2(点P5)の絶対値の両方に比べ小さいということを認識することができる。例えばac-a1=|ac-a2|=15m/s2、|ac-r1|=0.71m/s2である。このようにして、戻り段階の第6の部分段階(t5とt6の間の時刻)および第7の部分段階(t6とt7の間の時刻)において、切断用スライド2は、より漸進的な加速度Acで移動する。これにより、切断用機械50の移動部品の機械的応力を削減でき、したがって、その摩耗は減少し、こうして切断用機械50の信頼性は改善される。
その上、第1の戻り加速度値ac-r1の絶対値が、先行技術に係る戻り段階(図1の点P3)における加速度値ac’の絶対値よりも有意に小さいものであることを認識することが重要である。例えば、|−ac|=15m/s2、|ac-r1|=0.71m/s2である。このようにして、本発明の第2の実施形態に係る戻り段階の第6の部分段階(t5とt6の間の時刻)および第7の部分段階(t6とt7の間の時刻)において、切断用スライド2は、先行技術の戻り段階よりも漸進的である加速度Acで移動する。これにより、切断用機械50の移動部品(例えば駆動手段4および切断用スライド2)が戻り段階において受ける機械的応力を削減でき、したがってその摩耗は減少する。
第8の丸み付け段階(時刻t7とt8の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t7とt8の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bに実線によって示されている通り、絶対値が値vc_r2から最大戻り速度値vc_max-r2(これはゼロより小さく、ここでvc_max-rの絶対値はvc_r2の絶対値よりも大きい)まで漸進的に増大する速度Vc(なおも負)で、かつ第1の戻り加速度値ac-r1からゼロ値までの漸進的減少を有する加速度で進行方向Xとは反対の方向に移動を継続するようになっている。このようにして、時刻t8において、切断用スライド2は、最大戻り速度vc_max-rに等しい速度値Vcおよびゼロ加速度値Acに達している。「最大戻り速度vc_max-r」という用語は、切断用スライド1の速度が、切断サイクルの戻り段階において進行方向Xとは反対の方向を有する最大値を意味している。
最大戻り速度vc_max-rの絶対値は、図7中の流れ図についての記述において以下でさらに詳細に説明するように、駆動手段4および切断用スライド2のために使用される技術にしたがって切断用スライド2が到達することのできる最大速度vc_maxの値に適合した形で到達可能な最高速度となるように選択される。実際、本発明の第2の実施形態に係る最大戻り速度vc_max-rの絶対値(時刻t8における図6A中の速度Vcの点P108を参照のこと)は、先行技術に係る最大戻り速度vc_max-r’の絶対値(例えば同じ時刻t8における図6A中の曲線V’の点P107を参照のこと)よりも大きいことを認識すべきである。例えば、本発明に係る最大戻り速度vc_max-rの絶対値は90m/minに等しく、一方先行技術に係る最大戻り速度vc_max-r’の絶対値は72m/secに等しい。
前進段階(図6A中のt0とt5の間に含まれる時刻)における切断用スライド2の速度Vcによって取囲まれる面積の値が、前進段階において切断用スライド2が走行する空間Saの値を表わし、戻り段階(図6A中のt5とt11の間に含まれる時刻)における切断用スライド2の速度Vcにより取り囲まれる面積の値が、戻り段階内で切断用スライド2が走行する空間Srの値を表わしていることを認識することが重要である。戻り段階において切断用スライド2が走行する空間Srは、前進段階において走行する空間Saと等しく、こうして、切断用スライド2が、時刻t0で有していたものと同じ出発位置まで時刻t11において戻り、その後無視できる程度の待機時間で連続的に新しい切断サイクルを再び開始することができるようになっている。その結果、戻り段階において速度Vcが取り囲んでいる面積は、前進段階において速度Vcが取り囲んでいる面積に等しくなければならない。したがって、切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rを、その絶対値が先行技術に係る最大戻り速度の絶対値より大きくなる(そしていかなる場合でも切断用スライド2の最大速度vc_max以下となる)ように適切な方法で選択することが可能であるが、ここでt5とt8の間およびt8とt11の間に含まれる時刻における速度Vcの適切な値は、戻り段階において速度Vcにより取り囲まれた面積の値が、前進段階で速度Vcにより取り囲まれた面積の値に等しくなるように選択されていることが条件となる。これについては、図7中の流れ図についての記述において、以下でより詳細に説明される。
好ましくは、切断用スライド2の速度の値Vc-r2は、切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rの百分率として計算される。
有利には、第8の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
第9の丸み付け段階(時刻t8とt9の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t8とt9の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bで実線によって示されている通り、絶対値が最大戻り速度値vc_max-rから値Vc-r2まで漸進に減少する負の速度Vcで、したがってゼロ値から第2の戻り加速度値ac-r2まで漸進的に増大する(または漸進的に増大する減速度)加速度で、進行方向とは反対の平行な方向で移動を継続するようになっている。
簡略化のために、時刻t7における切断用スライド2の速度の値は、時刻t9における値に(すなわちvc_r2)に等しいものとみなされるものの、前記値は、異なるものであってもよく、後者の場合には、時刻t4における切断用スライド2の速度の値は、切断用スライド2の最大前進速度vc_max-aの値の異なる百分率として計算されることになるということを認識すべきである。
有利には、第9の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
第10の一定の減速度の段階(時刻t9とt10の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t9とt10の間で図6Aと図6Bで実線によって示されている通り、絶対値が値vc_r2から値vc-r1まで線形的に減少する負の速度Vcで、したがって第2の戻り加速度値ac_r2に等しい一定の減速度で、進行方向Xとは反対の方向に移動を継続するようになっている。
本発明の第2の実施形態では、戻り段階(図6Bの点P9)における第2の戻り加速度値ac-r2の絶対値は、前進段階(点P101)における第1の前進加速度値ac-a1および第2の前進加速度値ac-a2(点P5)の絶対値の両方に比べ小さいということを認識することができる。例えばac-a1=|ac-a2|=15m/s2、ac-r2=0.71m/s2である。このようにして、戻り段階の第9の部分段階(t8とt9の間の時刻)および第10の部分段階(t9とt10の間の時刻)において、切断用スライド2は、より漸進的な減速度で移動する。これにより、切断用機械50の移動部品上の機械的応力を削減でき、したがって、その摩耗は減少され、こうして切断用機械50の信頼性は改善される。
その上、第2の戻り加速度値ac-r2の絶対値が、先行技術に係る戻り段階(図1の点P4)における加速度値ac’の絶対値よりも有意に小さいものであることを認識することが重要である。例えば、|−ac|=15m/s2、ac-r2=0.71m/s2である。このようにして、本発明の第2の実施形態における戻り段階の第9の部分段階(t8とt9の間の時刻)および第10の部分段階(t9とt10の間の時刻)において、切断用スライド2は、先行技術の戻り段階よりも漸進的な加速度/減速度で移動する。これにより、切断用機械50の移動部品(例えば駆動手段4および切断用スライド2)が戻り段階において受ける機械的応力を削減でき、したがって、その摩耗は減少する。
したがって、戻り段階において切断用スライド2の最大速度の絶対値を(先行技術と比べて)増大させかつ同じ戻り段階において切断用スライド2の最大加速度/減速度の絶対値を(先行技術と比べて)低減させながら、戻り段階中に切断用機械50の移動部品が受ける応力を削減することが可能である。
第11の丸み付け段階(時刻t10とt11の間に含まれる)において、切断用スライド2は、時刻t10とt11の間でそれぞれ図6Aおよび図6Bに実線によって示されている通り、絶対値が値vc-r1からゼロ値まで漸進的に減少する負の速度Vcで、かつ第2の戻り加速度値ac-r2から第1の前進加速度値ac-a1までの漸進的に増大する加速度Acで、進行方向Xとは反対の方向に移動を継続するようになっている。
時刻t11において、切断用スライド2は、それが時刻t0で有していた初期位置へと戻る。
簡略化のために、時刻t10における切断用スライド2の速度の値は、時刻t6における値に(すなわちvc_r1)に等しいものとみなされるものの、前記値は、異なるものであってもよい。
有利には、第11の丸み付け段階における切断用スライド2の速度Vcは、以下の関数、すなわち、
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
・1次関数、
・2次多項式関数、
・シヌソイド関数、
・7次多項式関数、
・サイクロイド、
のうちの1つから選択される。
図6Aに示された本発明の第2の実施形態において、切断用スライド2の最大戻り速度vc_max-rの絶対値が同様に最大前進速度vc_max-aよりも大きいことを認識すべきである。代替的には、切断用スライド2の最大戻り速度vc_max-rの絶対値が最大前進速度vc_max-aよりも小さい場合も存在し得る。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rを計算するための方法の流れ図150を示し、ここで前記方法は、処理ユニット6の計算モジュール6−1によって実施される。
流れ図150は、ステップ103に代わるステップ103−1において、本発明の第1の実施形態の流れ図100とは異なっている。
ステップ102から、ステップ103−1へと続行し、ここで、さらに丸み付け値を考慮に入れて最大戻り速度vc_max-rの現在値が計算される。したがって、最大戻り速度vc_max-rの現在値は、次の関数、すなわち、
・戻り加速度ac-rの現在値、
・戻り時間間隔Trの値、
・前進丸み付けvc_aの値、
・第1の戻り丸み付け値vc_r1の値、
・第2の戻り丸み付け値vc_r2の値、
として計算される。
・戻り加速度ac-rの現在値、
・戻り時間間隔Trの値、
・前進丸み付けvc_aの値、
・第1の戻り丸み付け値vc_r1の値、
・第2の戻り丸み付け値vc_r2の値、
として計算される。
したがって、流れ図100および150において等しい入力値を考慮すると、後者は、最大戻り速度vc_max-rの異なる値を出力する。詳細には、流れ図150を用いて計算された最大戻り速度vc_max-rの絶対値は、流れ図100を用いて計算された最大戻り速度vc_max-rの絶対値よりも小さいが、いずれの場合でも、先行技術に係る最大戻り速度vc_max-r’の絶対値よりも高い。
それぞれ図4Aおよび6Aに示された本発明の第1および第2の実施形態においては、切断用スライド2の速度Vcが実質的に一定である(例えば第2の実施形態の時刻t7とt9の間に含まれる速度Vcを参照)戻り段階内の時間間隔は全く存在しない(先行技術に係る戻り段階とは対照的)ことを認識すべきである。
代替的には、本発明の第1および第2の実施形態の一変形形態によると、戻り段階において、切断用スライド2の速度Vc(実線)が実質的に一定である無視できない程度の時間間隔が存在する。
詳細には、図8に示されている本発明の第2の実施形態の変形形態を参照すると、戻り段階には、切断用スライド2の速度Vc(実線)が実質的に一定である時刻t7とt9の間に含まれる無視できないほどの時間間隔が存在する。好ましくは、時刻t7とt9の間に含まれる時間間隔内の速度Vcの値は、使用される技術に応じて切断用スライド2が到達できる最大速度Vc_maxの値に等しい。
先行技術に係る戻り段階内における切断用スライドの(図8に破線で示されている)速度V’も同様に一定の傾向(t7’とt9’の間に含まれる時刻)を有し、差異は、第2の実施形態の変形形態に係る戻り段階内の速度Vcの最大絶対値vc_max-rが、先行技術に係る戻り段階における速度V’の最大絶対値vc_max-r’よりも大きいという点にあるということを認識すべきである。
図9は、本発明の第2の実施形態の変形形態に係る切断用スライド2の最大戻り速度値vc_max-rを計算するための方法の流れ図180を示し、ここで前記方法は、処理ユニット6の計算モジュール6−1によって実施される。
流れ図180は、ステップ111および103−2がさらに存在する点において、本発明の第2の実施形態の流れ図150とは異なっている。
ステップ103−1から、ステップ111へと続行し、ここで最大戻り速度vc_max-rの計算上の現在値が、使用された技術に応じて切断用スライド2が到達できる最大速度vc_maxの値以下であるか否かが確認される。
肯定の場合(すなわちvc_max-r≦Vc_max)、ステップ104へと続行し、
一方、否定の場合(すなわちvc_max-r>Vc_max)、ステップ103−2へと続行する。
肯定の場合(すなわちvc_max-r≦Vc_max)、ステップ104へと続行し、
一方、否定の場合(すなわちvc_max-r>Vc_max)、ステップ103−2へと続行する。
ステップ103−2では、最大戻り速度vc_max-rは、最大速度Vc_maxの値に等しく、すなわちvc_max-r=vc_maxとして割当てられる。換言すると、反復的計算方法が、最大速度Vc_maxの値よりも大きい最大戻り速度vc_max-rの出力値を提供した場合、最大戻り速度vc_max-rの値は、最大速度Vc_maxの値を超えないように制限され、それは後者に等しく割当てられる。
さらに、ステップ103−2において、戻り加速度値ac-rは、最大速度Vc_maxの値の関数および戻り時間間隔Trの関数として計算される。
ステップ103−2から、ステップ106へと続行し、こうして、流れ図180は、先に第2の実施形態の流れ図150において説明されたものと類似の要領でステップ106、103−1、111、104、107(または106、110、103−1、111、104、107)へと続行するが、その差異は、ステップ103−1では最大戻り速度vc_max-rの値が最大速度Vc_maxの値に等しいという点にある。
ここで、同じく図2、3、4A〜4Bおよび5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る管の連続サイクル切断用の機械50の動作について記述する。
簡略化のために、切断用スライド2および駆動手段4を使用することが仮定される。
初期時刻t0において、長さTcの第1の切断サイクルが開始する。処理ユニット6はメモリ6−2から、使用可能なスライド行程Lut、最大速度Vc_max、最大加速度Ac_max、切断長Lprodおよび切断時間Tsの値を読取り、戻り段階における切断用スライド2のための利用可能な空間Sdの値および戻り時間間隔Trの値を計算する。
その上、初期時間間隔t0において、処理ユニット6は、図5に示された流れ図100についての記述の中で先に説明した通り、戻り段階内の切断用スライド2の最大戻り速度vc_max-rの値を計算する。
t0とt11の間に含まれる時刻において、処理ユニット6は、図4A〜4Bについての記述の中で先に説明した通りの速度Vcおよび加速度Acを伴って切断用スライド2を移動させる、駆動手段4を駆動する駆動信号Sazmを生成する。
時刻t11において、切断用スライド2は、それが時刻t0で有していた初期位置に戻り、第1の切断サイクルは終了している。すなわち、こうして、切断長Lprodに等しい長さの第1の管が、管10から得られている。
その後、時刻t11において、第2の切断サイクルが始まり、ここで、動作は、第1の切断サイクルについて先に記述したものに等しい。すなわち、第2の切断サイクルの終りで、切断長Lprodに等しい長さの第2の管が得られている。
機械50は次に、さらなる切断サイクルを実施し、こうして、切断長Lprodに等しい長さの複数の切断管が得られる。
第2の実施形態の動作は、第1の実施形態について先に説明したものと類似しており、その差は、図6A〜6Bが図4A〜4Bに代って考慮され、図5に代って図7が考慮されるという点にある。
第2の実施形態の変形形態の動作は、第2の実施形態のものと類似しており、その差は、図6A〜6Bに代って図8が考慮され、図7に代って図9が考慮されるという点にある。
本発明は同様に、移動物体を機械加工するための方法にも関する。
方法には、以下のステップ、すなわち、
ライン速度Vlで進行方向Xに沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段1を提供するステップ、
移動物体の切断を実施するための、駆動および切断ユニット7を提供するステップ、
コンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階にしたがって駆動および切断ユニット7を移動させて移動物体の切断を実施するステップ、
切断サイクルの初期位置に戻るための、コンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った、前進段階に後続する戻り段階において、戻り段階内における加速度の最大絶対値が前進段階内における加速度の最大絶対値よりも小さい加速度を伴って、駆動および切断ユニットを移動させるステップ、
が含まれる。
ライン速度Vlで進行方向Xに沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段1を提供するステップ、
移動物体の切断を実施するための、駆動および切断ユニット7を提供するステップ、
コンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階にしたがって駆動および切断ユニット7を移動させて移動物体の切断を実施するステップ、
切断サイクルの初期位置に戻るための、コンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った、前進段階に後続する戻り段階において、戻り段階内における加速度の最大絶対値が前進段階内における加速度の最大絶対値よりも小さい加速度を伴って、駆動および切断ユニットを移動させるステップ、
が含まれる。
好ましくは、この方法はさらに以下の段階、すなわち、
コンベア手段を提供するステップには、切断サイクルの前進および戻り段階において移動するための切断用スライド2を提供するステップと、
切断用スライドの移動を駆動するための駆動用手段4を提供するステップが含まれる。
前進段階にしたがって駆動および切断ユニットを移動させるステップには、以下のステップが含まれる。すなわち、
・ライン速度に実質的に等しい速度値に達するまでの加速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、
・ライン速度に実質的に等しい速度で切断用スライドを移動させ、移動物体を切断するステップ、
・実質的にゼロの速度値に達するまでの減速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、が含まれる。
戻り段階にしたがって駆動および切断ユニットを移動させるステップには、以下のステップが含まれる。すなわち、
・最大戻り速度に実質的に等しい速度値に達するまでの加速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、
・実質的にゼロの速度値に達するまでの減速度を伴って切断用スライドを移動させるステップが含まれる。
コンベア手段を提供するステップには、切断サイクルの前進および戻り段階において移動するための切断用スライド2を提供するステップと、
切断用スライドの移動を駆動するための駆動用手段4を提供するステップが含まれる。
前進段階にしたがって駆動および切断ユニットを移動させるステップには、以下のステップが含まれる。すなわち、
・ライン速度に実質的に等しい速度値に達するまでの加速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、
・ライン速度に実質的に等しい速度で切断用スライドを移動させ、移動物体を切断するステップ、
・実質的にゼロの速度値に達するまでの減速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、が含まれる。
戻り段階にしたがって駆動および切断ユニットを移動させるステップには、以下のステップが含まれる。すなわち、
・最大戻り速度に実質的に等しい速度値に達するまでの加速度を伴って切断用スライドを移動させるステップ、
・実質的にゼロの速度値に達するまでの減速度を伴って切断用スライドを移動させるステップが含まれる。
好ましくは、この方法にはさらに以下のステップが含まれる。
(a)戻り段階における切断用スライドの移動のために利用可能な戻り空間Sdおよび戻り時間間隔(Tr)を示す値を受信するステップ、
(b)切断用スライドの許容された最大加速度Ac_maxの値よりも小さい初期値(a0)に等しい戻り段階における戻り加速度(ac-r)の現在値を割当てるステップ、
(c)戻り加速度(ac-r)の現在値の関数としておよび戻り時間間隔Trの値の関数として、最大戻り速度vc_max-rの現在値を計算するステップ、
(d)最大戻り速度vc_max-rの計算上の現在値の関数としておよび戻り時間間隔Trの関数として、戻り空間Sc-rの現在値を計算するステップ、
(e)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が利用可能な空間Sdの値に等しいか否かを検査するステップ、
(f)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が、利用可能な空間Sdの値に等しい場合には、最大戻り速度の計算上の現在値に等しいものとして最大戻り速度vc_max-rの値を割当てるステップ、
(g)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が、利用可能な空間Sdの値と異なる場合には、戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が利用可能な空間Sdよりも大きいか否かを確認するステップ、
(h)肯定の場合には、戻り加速度の値を削減し、前記削減された値に等しい戻り加速度の現在値を用いて、ステップ(c)、(d)および(e)を反復するステップ、
(i)否定の場合には、戻り加速度値を増加させ、前記増加した値に等しい戻り加速度の現在値を用いてステップ(c)、(d)および(e)を反復するステップ。
(a)戻り段階における切断用スライドの移動のために利用可能な戻り空間Sdおよび戻り時間間隔(Tr)を示す値を受信するステップ、
(b)切断用スライドの許容された最大加速度Ac_maxの値よりも小さい初期値(a0)に等しい戻り段階における戻り加速度(ac-r)の現在値を割当てるステップ、
(c)戻り加速度(ac-r)の現在値の関数としておよび戻り時間間隔Trの値の関数として、最大戻り速度vc_max-rの現在値を計算するステップ、
(d)最大戻り速度vc_max-rの計算上の現在値の関数としておよび戻り時間間隔Trの関数として、戻り空間Sc-rの現在値を計算するステップ、
(e)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が利用可能な空間Sdの値に等しいか否かを検査するステップ、
(f)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が、利用可能な空間Sdの値に等しい場合には、最大戻り速度の計算上の現在値に等しいものとして最大戻り速度vc_max-rの値を割当てるステップ、
(g)戻り空間Sc-rの計算上の現在値が、利用可能な空間Sdの値と異なる場合には、戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が利用可能な空間Sdよりも大きいか否かを確認するステップ、
(h)肯定の場合には、戻り加速度の値を削減し、前記削減された値に等しい戻り加速度の現在値を用いて、ステップ(c)、(d)および(e)を反復するステップ、
(i)否定の場合には、戻り加速度値を増加させ、前記増加した値に等しい戻り加速度の現在値を用いてステップ(c)、(d)および(e)を反復するステップ。
好ましくは、この方法にはさらに以下のステップが含まれる。
(i1)戻り加速度aa-rの現在値が切断用スライドの許容最大加速度Ac_maxの値よりも大きいか否かを確認するステップ、
(i2)否定の場合には、ステップ(c)、(d)、(e)を反復するステップ、
(i3)肯定の場合には、最大加速度Ac_maxよりも小さくかつ戻り加速度ac-rの現在値よりも大きい戻り加速度ac-rの次の値を計算し、戻り加速度の計算上の次の値に等しい戻り加速度の現在値を用いてステップ(c)、(d)、(e)を反復するステップ。
(i1)戻り加速度aa-rの現在値が切断用スライドの許容最大加速度Ac_maxの値よりも大きいか否かを確認するステップ、
(i2)否定の場合には、ステップ(c)、(d)、(e)を反復するステップ、
(i3)肯定の場合には、最大加速度Ac_maxよりも小さくかつ戻り加速度ac-rの現在値よりも大きい戻り加速度ac-rの次の値を計算し、戻り加速度の計算上の次の値に等しい戻り加速度の現在値を用いてステップ(c)、(d)、(e)を反復するステップ。
1 コンベヤ手段
2 切断用スライド
4 駆動用手段
6 処理ユニット
7 切断ユニット
10 移動物体
50 機械
2 切断用スライド
4 駆動用手段
6 処理ユニット
7 切断ユニット
10 移動物体
50 機械
Claims (10)
- 移動物体(10)を切断するための機械(50)において、
ライン速度(Vl)で進行方向(X)に沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段(1)と、
・移動物体の切断を実施するための、コンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階と、
・切断サイクルの初期位置に戻るための、コンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った、前進段階に後続する戻り段階と、
にしたがって切断サイクル内で移動するように構成された駆動および切断ユニット(7)と、
戻り段階内における加速度(Ac-r)の最大絶対値が前進段階内における加速度(ac-a)の最大絶対値よりも小さい加速を伴って駆動および切断ユニットの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成するように構成された処理ユニット(6)と、
を備えることを特徴とする機械。 - 前記駆動および切断ユニットが、
切断サイクルの前進および戻り段階において移動するように構成された切断用スライド(2)と、
切断用スライドの移動を駆動するように構成された駆動用手段(4)と、を備え、
前記処理ユニットが、さらに、
・切断用スライドが、実質的にライン速度に等しい速度値(Vc_max-a)に達するまで加速しながら移動するように構成されている第1の前進時間間隔(t0、t2)と、
・切断用スライドが、ライン速度と実質的に等しい速度で移動し切断間隔の少なくとも一部分を用いて移動物体の切断を実施するように構成されている、第1の前進時間間隔に後続する切断間隔(Ts)と、
・切断用スライドが、実質的にゼロの速度値に達するまで減速しながら移動するように構成されている、切断間隔に後続する第2の前進時間間隔(t3、t5)と、
にしたがって前進段階における切断用スライドの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成し、
・切断用スライドが、最大戻り速度(vc_max-r)に等しい速度値に達するまで加速しながら移動するように構成されている第1の戻り時間間隔(t5、t8)と、
・切断用スライドが、実質的にゼロの速度値に達するまで減速しながら移動するように構成されている、第1の戻り時間間隔に後続する第2の戻り時間間隔(t8、t11)と、
にしたがって戻り段階における切断用スライドの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成する、
ように構成されており、
第1の戻り時間間隔内における加速度(−ac-r)の最大絶対値が第1の前進時間間隔内における加速度(ac-a)の最大絶対値よりも小さく、第2の戻り時間間隔内における減速度(ac-r)の最大絶対値が第2の前進時間間隔内における減速度(−ac-a)の最大絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の切断用の機械。 - 前記処理ユニットが、さらに、
(a)戻り段階における切断用スライドの移動のために利用可能な戻り空間(Sd)および戻り時間間隔(Tr)を示す値を受信し(102)、
(b)切断用スライドに許容された最大加速度(Ac_max)の値よりも小さい初期値(a0)に等しい戻り段階における戻り加速度(ac-r)の現在値を割当て(102)、
(c)戻り加速度(ac-r)の現在値の関数としておよび戻り時間間隔(Tr)の値の関数として、最大戻り速度(vc_max-r)の現在値を計算し(103)、
(d)最大戻り速度(vc_max-r)の計算上の現在値の関数としておよび戻り時間間隔(Tr)の関数として、戻り空間(Sc-r)の現在値を計算し(103)、
(e)戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が利用可能な空間(Sd)の値に等しいか否かを検査し(104)、
(f)戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が、利用可能な空間(Sd)の値に等しい場合には、最大戻り速度の計算上の現在値に等しい最大戻り速度(vc_max-r)の値を割当て、
(g)戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が、利用可能な空間(Sd)の値と異なる場合には、戻り空間(Sc-r)の計算上の現在値が利用可能な空間(Sd)よりも大きいか否かを検査し、
(h)肯定の場合には、戻り加速度の値を減少させ(109)、前記減少した値に等しい戻り加速度の現在値を用いて、(c)、(d)、(e)を反復し、
(i)否定の場合には、戻り加速度の値を増加させ(108)、前記増加した値に等しい戻り加速度の現在値を用いて(c)、(d)、(e)を反復する、
ように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の切断用の機械。 - 処理ユニットがさらに、前進段階における切断用スライドの速度の積分演算を用いて利用可能な戻り空間の値を計算するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の切断用の機械。
- 前記処理ユニットが、さらに、(i)において、
(i1)戻り加速度(aa-r)の現在値が切断用スライドの最大加速度(Ac_max)の値よりも大きいか否かを検査し(106)、
(i2)否定の場合には、(c)、(d)、(e)を反復し、
(i3)肯定の場合には、切断用スライドの最大加速度(Ac_max)よりも小さくかつ戻り加速度(ac-r)の現在値よりも大きい戻り加速度(ac-r)の次の値を計算し、戻り加速度の計算上の次の値に等しい戻り加速度の現在値を用いて(c)、(d)、(e)を反復する、
ように構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の切断用の機械。 - 前記処理ユニットが、さらに、
切断用スライドが、ゼロ値から最大戻り速度の絶対値よりも小さい絶対値を有する第1の戻り丸み付け値(Vc-r1)まで絶対値が漸進的に増大する速度を伴って移動するように構成されており、かつ第2の前進加速度値(ac-a2)からこの第2の前進加速度値(ac-a2)の絶対値よりも小さい絶対値を有する第1の戻り加速度値(ac-r1)まで漸進的に減少する絶対値で移動するように構成されている、第1の戻り時間間隔に先行する第1の戻り丸み付け時間間隔(t5、t6)と、
切断用スライドが、第1の戻り丸み付け値(Vc-r1)から最大戻り速度の絶対値よりも小さい絶対値を有する第2の戻り丸み付け値(Vc-r2)まで絶対値が線形的に増大する速度を伴って移動するように構成されており、かつ第1の戻り加速度値(ac-r1)に等しい一定の加速度で移動するように構成されている、前記第1の戻り時間間隔(t6、t7)と、
切断用スライドが、第2の戻り丸み付け値から最大戻り速度(vc_max-r)の値まで絶対値が漸進的に増加する速度を伴って移動するように構成されており、かつ第1の戻り加速度値(ac-r1)からゼロ値まで絶対値が漸進的に減少する加速度を伴って移動するように構成されている、第1の戻り時間間隔に後続する第2の戻り丸み付け時間間隔(t7、t8)と、
切断用スライドが、最大戻り速度(vc_max-r)の値から第2の戻り丸み付け値(Vc-r2)まで絶対値が漸進的に減少する速度を伴って移動するように構成されており、かつ、ゼロ値から第1の前進加速度値(ac-a1)よりも小さい戻り加速度値(ac-r2)まで漸進的に増加する加速度を伴って移動するように構成されている、第2の戻り丸み付け時間間隔に後続する第3の戻り丸み付け時間間隔(t8、t9)と、
切断用スライドが、第2の戻り丸み付け値(Vc-r2)から第1の戻り丸み付け値(Vc-r1)まで絶対値が線形的に減少する速度を伴って移動するように構成されており、第1の前進加速度値(ac-a1)よりも小さい第2の戻り加速度値(ac-r2)に等しい一定の加速度を伴って移動するように構成されている、前記第2の戻り時間間隔(t9、t10)と、
切断用スライドが、第1の戻り丸み付け値(Vc-rt)からゼロ値まで絶対値が漸進的に減少する速度を伴って移動するように構成されており、かつ第2の戻り加速度値(ac-r2)から第1の前進加速度値(ac-a1)まで漸進的に増加する加速度を伴って移動するように構成されている、第2の戻り時間間隔に後続する第4の戻り丸み付け時間間隔(t10、t11)と、
にしたがって戻り段階における切断用スライドの移動を制御するための駆動信号(Sazm)を生成するように構成されており、
前記処理ユニットが、現在の戻り加速度値(ac-r)、戻り時間間隔(Tr)、第1の戻り丸み付け値(Vc-r1)および第2の戻り丸み付け値(Vc-r2)の関数として最大戻り速度(vc_max-r)の現在値をc)において計算する(103−1)ように構成されていることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の切断用の機械。 - 前記処理ユニットが、(d)と(e)の間で、
(d1)最大戻り速度(vc_max-r)の計算上の現在値が切断用スライドに許容された最大速度(Vc_max)の値以下であるか否かを検査し(111)、
(d2)肯定の場合には、e)で続行し、
(d3)否定の場合には、切断用スライドの最大速度(Vc_max)の値に等しい最大戻り速度の最大速度(vc_max-r)の値を割当て(103−2)、切断用スライドの最大速度(Vc_max)の値および戻り時間間隔(Tr)の関数として戻り加速度(ac-r)の値を計算し、
(d4)(i1)で続行する、
ように構成されていることを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に記載の切断用の機械。 - ライン速度(Vl)の値が切断用スライド(2)の最大速度の値に等しいことを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載の切断用の機械。
- 移動物体(10)を機械加工するための方法において、
(a)ライン速度(Vl)で進行方向(X)に沿って物体を搬送するためのコンベヤ手段(1)を提供するステップと、
(b)移動物体の切断を実施するための駆動及び切断ユニット(7)を提供するステップと、
(c)移動物体の切断を実施するための、コンベヤ手段の方向と同じ方向での進行方向に対し平行な方向に沿った前進段階にしたがって駆動および切断ユニット(7)を移動させるステップと、
(d)切断サイクルの初期位置に戻るための、コンベヤ手段の方向とは反対の方向での進行方向に対し平行な方向に沿った、前進段階に後続する戻り段階において、かつ戻り段階内における加速度(Ac-r)の最大絶対値が前進段階内における加速度(ac-a)の最大絶対値よりも小さい加速を伴って駆動および切断ユニットの移動させるステップと、
を備えることを特徴とする方法。 - プログラムがコンピュータ上で実行された場合に、請求項9に記載の方法のステップc)およびd)を実施するように適応されたソフトウェアコード部分を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。
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