JP2015213931A - モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法 - Google Patents

モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消耗電極の過度な送給を低減すること。【解決手段】比較演算回路41は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwを比較演算して制御値Eaを出力する。周期測定回路42はモータM1の回転数に応じてロータリエンコーダR1から出力されるパルス信号Reのパルス周期Psを計測する。周期変換回路43は、パルス周期Psを送給フィードバック値Fwに変換する。異常検出回路44は、パルス周期Psを異常検出設定時間と比較し、異常検出信号Er1を出力する。スイッチSw1は、異常検出信号Er1に基づいて、比較演算回路41からの制御値Eaと基準値設定回路45からの送給基準値Msとを選択的に切り換える。駆動回路32は、スイッチSw1により切り換えられた制御値Eaまたは送給基準値Msに応じて、モータM1を回転するための駆動信号Drを出力する。【選択図】図2

Description

モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法に関する。
従来、消耗電極を用いてアーク溶接を行うアーク溶接機は、消耗電極を溶接対象へ供給する供給装置を有している。供給装置は、消耗電極を送給するためのモータの回転数に応じたパルス信号を出力するロータリエンコーダを有している。アーク溶接機の制御装置は、供給装置から出力されるパルス信号に基づいて消耗電極の送給量を監視し、溶接に応じた量の消耗電極を溶接対象へ供給するように、供給装置のモータの回転を制御する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−172464号公報
ところで、上記のパルス信号を伝達する信号線等の断線やロータリエンコーダの故障等のような異常が発生した場合、モータが最大回転数で回転するため、溶接ワイヤが過度に供給される。このため、溶接ワイヤが無駄に消費されたり、溶接品質の低下を招いたりする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、消耗電極の過度な送給を低減することにある。
上記の課題を解決するモータ駆動装置は、消耗電極により溶接を行う溶接機に含まれ、前記消耗電極を送給するモータを駆動するモータ駆動装置であって、送給指令値と送給帰還値とを比較演算して制御値を生成する比較演算回路と、送給基準値を出力する基準値設定回路と、前記制御値と前記送給基準値とを第1異常検出信号に応じて選択的に切り換えて出力する切換回路と、前記切換回路の出力値に応じて前記モータを駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、前記モータの回転に応じたパルス信号の周期を測定した結果の値を出力する周期測定回路と、前記周期測定回路の出力値を前記送給帰還値に変換する信号変換回路と、前記周期測定回路の出力値を第1基準判定値と比較し、比較結果に応じて前記第1異常検出信号を出力する異常検出回路と、を有する。
この構成によれば、制御値が選択されたとき、送給指令値と送給帰還値に基づいて、送給指令値に応じてモータを駆動する駆動信号が生成される。送給基準値が選択されたとき、その送給基準値に応じてモータを駆動する駆動信号が生成される。パルス信号がパルス状に変化しない異常が発生したとき、制御値に換えて送給基準値を用いてモータを駆動することで、モータの最大回転数ではなく送給基準値に応じた回転数にてモータを回転させることが可能となる。モータにより消耗電極を送給するため、そのモータの回転数を低く抑えることで、消耗電極の過度な送給を抑制することができる。
上記のモータ駆動装置において、前記異常検出回路は、前記周期測定回路の出力値を前記第1基準判定値より大きな第2基準判定値と比較し、比較結果に応じて第2異常検出信号を出力し、前記消耗電極の送給開始を指示する起動信号が供給され、前記第2異常検出信号に応じて、前記比較演算回路に対する前記起動信号の供給または供給停止を切り換える第2切換回路を有し、前記比較演算回路は、前記起動信号の供給停止に応じて前記モータを停止するよう前記制御値を生成することが好ましい。
この構成によれば、パルス信号がパルス状に変化しない状態が第2基準判定値まで続いたときに起動信号の供給を停止することで、モータを停止させてそのモータによる消耗電極の送給を停止することが可能となる。
上記のモータ駆動装置において、前記異常検出回路は、前記起動信号の供給を停止するように前記第2異常検出信号を生成するとき、前記比較演算回路からの制御値を前記駆動回路に供給するように前記第1異常検出信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、起動信号の供給停止に応じて比較演算回路により生成される制御値を駆動回路に供給することで、モータを停止させてそのモータによる消耗電極の送給を停止することができる。
上記のモータ駆動装置において、前記周期測定回路は、前記パルス信号立ち上がりと立ち下がりとに基づいて前記パルス信号の半周期を測定してその測定した結果の値を出力することが好ましい。
この構成によれば、パルス信号の立ち上がりから立ち下がりまでの半周期と、立ち下がりから立ち上がりまでの半周期を測定する。したがって、パルス信号の立ち上がり後と立ち下がり後に発生する異常に応じてモータを制御することが可能となる。
上記の課題を解決するモータ駆動装置の制御方法は、消耗電極により溶接を行う溶接機に含まれ、前記消耗電極を送給するモータを駆動するモータ駆動装置の制御方法であって、送給指令値と送給帰還値とを比較演算して制御値を生成し、前記制御値と送給基準値とを第1異常検出信号に応じて選択し、選択した前記制御値または前記送給基準値に応じて前記モータを駆動する駆動信号を生成し、前記モータの回転に応じたパルス信号の周期を測定し、前記パルス信号の周期を前記送給帰還値に変換する信号変換回路と、前記パルス信号の周期を第1基準判定値と比較し、比較結果に応じて前記第1異常検出信号を生成する。
この構成によれば、制御値が選択されたとき、送給指令値と送給帰還値に基づいて、送給指令値に応じてモータを駆動する駆動信号が生成される。送給基準値が選択されたとき、その送給基準値に応じてモータを駆動する駆動信号が生成される。パルス信号がパルス状に変化しない異常が発生したとき、制御値に換えて送給基準値を用いてモータを駆動することで、モータの最大回転数ではなく送給基準値に応じた回転数にてモータを回転させることが可能となる。モータにより消耗電極を送給するため、そのモータの回転数を低く抑えることで、消耗電極の過度な送給を抑制することができる。
本発明によれば、消耗電極の過度な送給を低減することができる。
アーク溶接機の概略図である。 モータ駆動回路の電気ブロック図である。 モータ駆動回路の動作を説明する波形図である。 モータ駆動回路の動作を説明する波形図である。 モータ駆動回路の動作を説明する波形図である。 比較例のモータ駆動回路のブロック図である。 比較例のモータ駆動回路の動作を説明する波形図である。 比較例のモータ駆動回路の動作を説明する波形図である。
以下、一実施形態を説明する。
図1に示すように、アーク溶接機10は、溶接用電源11、供給装置12、溶接トーチ13を有している。溶接対象21は溶接用電源11に接続される。
溶接用電源11は、制御装置14を有している。制御装置14は、溶接用電源11から溶接トーチ13に保持される溶接ワイヤ15に供給する溶接電力を制御する。また、制御装置14は、供給装置12を制御し、供給装置12から溶接対象21へ溶接ワイヤ15を供給する。
供給装置12は、溶接ワイヤ15を溶接対象へ送給するためのモータと、そのモータの回転を検出するためのセンサを有している。例えば、モータはサーボモータであり、センサはモータ一体的に取着されたロータリエンコーダである。ロータリエンコーダは、モータの回転数に応じた周期のパルス信号を出力する。制御装置14は、パルス信号に基づいて、モータを駆動する。つまり、制御装置14は、モータに対する駆動信号を、そのモータの回線に応じたパルス信号により制御する、所謂フィードバック制御する。
図2に示すように、制御装置14は、図1に示す供給装置12に含まれるモータM1及びロータリエンコーダR1に接続されたモータ駆動装置30を有している。
モータ駆動装置30は、モータ制御回路31と駆動回路32を有している。モータ制御回路31は、例えば中央演算処理装置(CPU)、またはCPUに含まれるデジタル処理回路である。モータ制御回路31は、起動信号Stに基づいて動作し、送給指令値CwとロータリエンコーダR1からのパルス信号Reに基づいて、制御値Eaを出力する。駆動回路32は、制御値Eaを駆動信号Drに変換する。駆動信号Drは、モータM1を駆動するレベルの信号である。
本実施形態において、モータ駆動装置30は、パルス幅変調(PWM)制御によりモータM1を駆動する。駆動回路32は、制御値Eaの値に応じたパルス幅の駆動信号Drを出力する。例えば、駆動回路32は、制御値Eaの値が大きいほど駆動信号Drのパルス幅を広くする。駆動信号Drのパルス幅は、モータM1に駆動電圧を加える時間に対応する。したがって、駆動信号Drのパルス幅を大きくすることは、モータM1を回転しようとする力を大きくする。また、駆動信号Drのパルス幅を大きくすることは、モータM1の回転速度を速くする。
モータ制御回路31は、比較演算回路41、周期測定回路42、周期変換回路43、異常検出回路44、基準値設定回路45、スイッチSw1,Sw2を有している。
起動信号Stは、スイッチSw2を介して比較演算回路41に供給される。スイッチSw2は、後述する異常検出信号Er2に基づいてオンオフする。
起動信号Stは、図1に示す溶接ワイヤ15の送給・停止、つまり供給装置12(モータM1)の起動・停止を指示する信号である。例えば、Hレベルの起動信号Stは溶接ワイヤ15の送給(モータM1の起動)に対応し、Lレベルの起動信号Stは溶接ワイヤ15の送給停止(モータM1の停止)に対応する。
スイッチSw2は、異常検出回路44からの異常検出信号Er2に基づいてオンオフする。例えば、スイッチSw2は、Lレベルの異常検出信号Er2に基づいてオンし、Hレベルの異常検出信号Er2に基づいてオフする。スイッチSw2がオンすると、起動信号Stが比較演算回路41に供給され、スイッチSw2がオフすると、起動信号Stの供給が停止される。
比較演算回路41には、送給指令値Cwが供給される。また、比較演算回路41には、後述する周期変換回路43からの送給フィードバック値Fwが供給される。
比較演算回路41は、Hレベルの起動信号Stに応答して、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwを演算処理して制御値Eaを生成する。比較演算回路41は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwの差を最小とするように、制御値Eaを生成する。演算処理は、例えばPID演算である。比例係数をKp、微分係数をKd、積分係数をKiとする。
比較演算回路41は、所定の時間毎に演算処理を行うデジタル処理回路である。比較演算回路41は、レジスタ等の記憶回路を有し、この記憶回路に演算処理毎の各値(送給指令値Cw、送給フィードバック値Fw)を記憶する。
所定時刻(t)において算出する制御値EaをEa(t)とする。比較演算回路41は、この時刻(t)における送給指令値Cw(t)と送給フィードバック値Fw(t)を記憶する。比較演算回路41は、過去の時刻(t−1),(t−2)における送給指令値Cw(t−1),Cw(t−2),送給フィードバック値Fw(t−1),Fw(t−2)を記憶している。
PID演算における演算式は、例えば次式(1)である。
Ea(t)=Kp×(e(t)−e(t-1))+Ki×e(t)
+Kd×((e(t)−e(t-1))−(e(t-1)−e(t-2)))・・・(1)
e(t)=Cw(t)−Fw(t)
e(t-1)=Cw(t-1)−Fw(t-1)
e(t-2)=Cw(t-2)−Fw(t-2)
比較演算回路41は、メモリから各値を読み出し、上記の式(1)にしたがって制御値Ea(t)の値を算出する。そして、比較演算回路41は、算出した値の制御値Eaを出力する。制御値EaはスイッチSw1に供給される。
スイッチSw1は、切換端子Ta,Tbと共通端子Tcを有している。切換端子Taには比較演算回路41からの制御値Eaが供給され、切換端子Tbには基準値設定回路45からの送給基準値Msが供給される。共通端子Tcは駆動回路32に接続される。スイッチSw1は、異常検出回路44からの異常検出信号Er1に基づいて、共通端子Tcを切換端子Taと切換端子Tbに切り替え接続する。例えば、スイッチSw1は、Lレベルの異常検出信号Er1に基づいて共通端子Tcを切換端子Taに接続する。これにより、比較演算回路41からの制御値Eaが駆動回路32に供給される。また、スイッチSw1は、Hレベルの異常検出信号Er1に基づいて共通端子Tcを切換端子Tbに接続する。これにより、基準値設定回路45からの送給基準値Msが駆動回路32に供給される。
駆動回路32は、スイッチSw1を介して供給される制御値Eaまたは送給基準値Msに応じたパルスの駆動信号Drを出力する。モータM1は駆動信号Drにより回転する。ロータリエンコーダR1は、モータM1の回転数に応じた周期のパルス信号Reを出力する。
周期測定回路42は、ロータリエンコーダR1からのパルス信号Reのパルス周期を測定し、その測定結果であるパルス周期の値Ps(以下、パルス周期Ps)を出力する。本実施形態では、周期測定回路42は、パルス信号Reの半周期を測定する。
例えば、周期測定回路42はタイマ回路を有し、そのタイマ回路により計時した時間(カウント値)をパルス周期Psとして出力する。周期測定回路42は、パルス信号Reの立ち上がりと立ち下がりのそれぞれにおいて割り込みを発生する。周期測定回路42は、割り込みに基づいてタイマ回路のカウント値をホールド(保持)してそのホールドしたカウント値をパルス周期Psとして出力し、カウント値をリセット(=0)する。なお、周期測定回路42は、起動時(例えば起動信号Stに基づいて)にタイマ回路のカウント値をリセット(=0)してカウントを開始する。
したがって、パルス周期Psは、パルス信号Reの立ち上がりと立ち下がりによって発生する割り込みの間隔、つまりパルス信号ReのHレベルの期間とLレベルの期間を交互に示す。
一方、パルス信号Reが一定レベル(例えば、Lレベル)の場合、パルス周期Psの値は増加し続ける。従って、パルス信号Reが一定レベルの場合、パルス周期Psは、パルス信号Reが一定レベルである期間を示す。
周期変換回路43は、周期測定回路42からのパルス周期Psを、送給指令値Cwに応じた送給フィードバック値Fwへ変換する。本実施形態において、送給指令値Cwは、モータM1の目標回転速度である。したがって、周期変換回路43は、パルス周期PsをモータM1の回転速度である送給フィードバック値Fwへ変換する。例えば、周期変換回路43は、次式(2)にしたがって、パルス周期Psを送給フィードバック値Fwへ変換する。
Fw=1/(Px×(2×Ps))・・・(2)
なお、上記式(2)のPxは、モータM1を1回転することによってロータリエンコーダR1により出力されるパルス信号Reのパルス数である。
異常検出回路44は、レジスタ等の記憶回路を有し、この記憶回路に2つの異常検出設定時間Et1,Et2を記憶している。異常検出設定時間Et1は、異常検出設定時間Et2よりも小さな値(Et1<Et2)に設定される。例えば、異常検出設定時間Et1は100〜150ミリ秒(ms)、異常検出設定時間Et2は500〜700ミリ秒(ms)に設定される。
異常検出回路44は、周期測定回路42からのパルス周期Psを異常検出設定時間Et2と比較し、比較結果に応じた異常検出信号Er2を出力する。また、異常検出回路44は、周期測定回路42からのパルス周期Psを異常検出設定時間Et1と比較し、比較結果に応じた異常検出信号Er1を出力する。
例えば、異常検出回路44は、初期設定によりLレベルの異常検出信号Er1,Er2を出力する。スイッチSw2はLレベルの異常検出信号Er2に応じてオンする。オンしたスイッチSw2を介して起動信号Stが比較演算回路41に供給される。スイッチSw1は、Lレベルの異常検出信号Er1に応じて、共通端子Tcを切換端子Taに接続する。これにより、比較演算回路41からの制御値EaがスイッチSw1を介して駆動回路32に供給される。駆動回路32は、制御値Eaに応じた駆動信号Drを出力する。モータM1は、駆動信号Drに応じて回転する。
異常検出回路44は、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1より大きく異常検出設定時間Et2以下のとき(Et1<Ps≦Et2)にHレベルの異常検出信号Er1を出力する。このとき、異常検出回路44は、Lレベルの異常検出信号Er2を出力する。
スイッチSw2は、Lレベルの異常検出信号Er2によりオン状態を継続する。スイッチSw1は、Hレベルの異常検出信号Er1により共通端子Tcを切換端子Tbに接続する。これにより、基準値設定回路45からの送給基準値MsがスイッチSw1を介して駆動回路32に供給される。駆動回路32は、送給基準値Msに応じた駆動信号Drを出力する。モータM1は駆動信号Drに応じて回転する。
そして、異常検出回路44は、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2より大きい(Et2<Ps)ときに例えばHレベルの異常検出信号Er2とLレベルの異常検出信号Er1を出力する。スイッチSw2は、Hレベルの異常検出信号Er2に応じてオフする。これにより、比較演算回路41に対して起動信号Stの供給が停止される。スイッチSw1は、Lレベルの異常検出信号Er1に応じて共通端子Tcを切換端子Taに接続する。これにより、比較演算回路41からの制御値EaがスイッチSw1を介して駆動回路32に供給される。
スイッチSw2のオフにより、起動信号Stが比較演算回路41に供給されなくなるため、比較演算回路41はモータM1を停止するよう制御値Eaを生成する。スイッチSw1は、Lレベルの異常検出信号Er1に基づいて、共通端子Tcを切換端子Taに接続する。これにより、制御値Eaが駆動回路32に供給され、モータM1が停止される。したがって、パルス信号Reがパルス状に変化していない無パルス状態が異常検出設定時間Et2を越えると、モータM1を停止する。これにより、溶接ワイヤ15の供給が停止される。
上記の異常検出設定時間Et2は、エンコーダ異常を検出して溶接ワイヤ15の送給を停止するために設定された時間である。異常検出設定時間Et2より小さな異常検出設定時間Et1は、エンコーダ異常またはエンコーダ異常の可能性がある場合において、溶接ワイヤの送給を制限するために設定された時間である。
エンコーダ異常は、ロータリエンコーダR1に係る異常、例えばロータリエンコーダR1の故障、断線(ロータリエンコーダR1又はモータM1とモータ駆動装置30の間の配線、等)を含む。上記したように、パルス周期Psは、パルス信号Reがパルス状に変化するときにそのパルス信号Reの半周期を示し、パルス信号Reが想定される周期(半周期)以上に一定レベルであるときにその期間(直前のリセットからの経過時間)を示す。
エンコーダ異常が発生していない場合に、パルス信号ReはモータM1の回転に応じてパルス状に変化する。したがって、上記の式(2)により算出される送給フィードバック値Fwは、モータM1の回転数に応じて変化する。そして、送給フィードバック値Fwに応じて算出される制御値Eaに基づいて、送給フィードバック値Fwが送給指令値Cwに一致するようにモータM1の回転を制御する。
一方、エンコーダ異常が発生した場合にパルス信号Reは一定レベルとなる。一定レベルのパルス信号Reの場合、周期変換回路43により生成される送給フィードバック値Fwは、ほぼ「0」となる。比較演算回路41は、この値がほぼ「0」の送給フィードバック値Fwに基づいて制御値Eaを算出する。この制御値Eaに基づいて、モータM1が最大回転数にて駆動され、溶接ワイヤ15が送給される。したがって、エンコーダ異常が発生したとき、過度の溶接ワイヤ15が送給される。このような溶接ワイヤ15の過度な供給は、溶接ワイヤの無駄な消費や溶接品質の低下を招く。
異常検出回路44は、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1より大きくなると、Hレベルの異常検出信号Er1を出力する。
スイッチSw1は、Hレベルの異常検出信号Er1に応答して共通端子Tcを切換端子Tbに接続する。これにより、基準値設定回路45の出力する送給基準値MsがスイッチSw1を介して駆動回路32に供給される。駆動回路32は、送給基準値Msに基づいて、その送給基準値Msに応じたパルス幅の駆動信号Drを出力する。したがって、モータM1の回転数は、送給基準値Msに応じた値となる。このモータM1の回転により溶接ワイヤ15が送給される。
送給指令値Cwが比較的大きな値の場合、基準値設定回路45の送給基準値Msを、例えば送給指令値Cwに応じて設定する。上記のようにエンコーダ異常が生じた場合、モータM1は最大回転数にて回転する。この最大回転数は、送給指令値Cwよりも大きい。そして、異常検出回路44がHレベルの異常検出信号Er1を出力するまで、その最大回転数にてモータM1が回転する。したがって、モータM1を送給指令値Cwに応じた回転数で回転するように送給基準値Msを設定する。これにより、異常検出設定時間Et1後の溶接ワイヤ15の送給量は、エンコーダ異常が発生しないときと同程度となる。また、上記の異常検出設定時間Et1を小さな値とすることにより、モータM1が最大回転数にて回転する期間が短くなり、溶接ワイヤ15の送給量が少なくなる。
送給指令値Cwが比較的小さな値の場合、送給基準値Msを溶接ワイヤ15の送給に対する高負荷の場合を想定して設定される。送給指令値Cwが比較的小さな値の場合、送給基準値Msを送給指令値Cwに応じて設定すると、送給基準値Msも小さくなる。このように設定された送給基準値Msでは、モータM1が回転しない(例えば高負荷の場合)ので、パルス状に変化するパルス信号Reが得られない。このため、送給フィードバック値Fwはほぼ「0」となり、エンコーダ異常と判定されてしまうからである。
例えば、図1に示す供給装置12は、一線式パワーケーブルを介して溶接トーチ13に接続される。一線式パワーケーブルは、例えば、中心に溶接ワイヤ15をガイドするためのコイルライナが設けられ、その外周にガスを流すためのホースが設けられている。そして、このホースの外周には、溶接電力を供給するための導電線が被覆され、最外周が絶縁被覆されている。
したがって、溶接ワイヤ15は、一線式パワーケーブルの内周に摺接して供給装置12から溶接トーチ13へと送られる。このため、例えばパワーケーブルによって削り取られた溶接ワイヤ15のかすにより、溶接ワイヤ15の送給に対する抵抗(負荷)が生じる。また、パワーケーブルの曲げ率と、溶接ワイヤ15の材質や太さに応じて、溶接ワイヤ15の送給時において抵抗(負荷)が生じる。
このような負荷は、モータM1の回転を妨げる要因である。そして、高負荷の場合、モータM1が回転し難い状態である。モータM1が回転しないと、パルス状に変化するパルス信号Reが得られないため、送給フィードバック値Fwはほぼ「0」となる。この場合、エンコーダ異常と判定される。つまり、信号線等に故障がなくても、無パルス状態が異常検出設定時間Et2以上に継続してしまい、エンコーダ異常と誤判定される。
このような状態では、駆動回路32からパルス幅の広い駆動信号Drを供給することで、モータM1を回転することが可能である。このような高負荷であっても、モータM1を回転させるように送給基準値Msを設定する。そして、このように、高負荷において、送給基準値MsによってモータM1の回転が確認可能なように、上記の異常検出設定時間Et2が設定される。言い換えれば、高負荷であっても異常検出設定時間Et2までにモータM1を回転するように送給基準値Msが設定される。
次に、上記のモータ駆動装置30の動作(作用)を説明する。
まず、正常時の動作を説明する。
図3に示すように、送給指令値Cwが設定される。図2に示すモータ駆動装置30は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwに基づいて駆動信号Drを出力する。この駆動信号DrによりモータM1が回転し、パルス状のパルス信号Reが生成される。モータ駆動装置30は、パルス信号Reの周期を送給フィードバック値Fwに変換する。
送給指令値Cwがステップ状に与えられた直後は、送給フィードバック値Fwが「0」である。送給フィードバック値Fwは、モータM1の回転にしたがって、上昇する。そして、モータ駆動装置30は、送給フィードバック値Fwを送給指令値Cwと一致するように駆動信号Drを制御する。この駆動信号Drにより回転するモータM1により溶接ワイヤ15が送給される。
次に、エンコーダ異常の場合を説明する。
一例として、アーク溶接機10起動時にエンコーダ異常である場合を説明する。この場合、パルス周期Psは、アーク溶接機10の起動からの経過時間を示す。
図4に示すように、送給指令値Cwが設定される。図2に示すモータ駆動装置30は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwに基づいて駆動信号Drを出力する。
エンコーダ異常の場合、図2に示す周期測定回路42の入力端子におけるパルス信号Reは一定レベルである。したがって、図4に示すように、送給フィードバック値Fwは「0」のままとなる。モータ駆動装置30は、送給フィードバック値Fwを送給指令値Cwに一致させるように、制御値Eaを高くする。これにより、モータM1が最大回転数となる。このモータM1の回転に応じた速度Wsにて溶接ワイヤ15が送給される。なお、図4の下段に示す実線Wcは、送給指令値CwでモータM1を回転するときの溶接ワイヤ15の送給速度を示す。
パルス周期Psが異常検出設定時間Et1以上になる(時刻T1)と、図2に示すモータ駆動装置30は、Hレベルの異常検出信号Er1を生成してスイッチSw1を制御して基準値設定回路45からの送給基準値Msを駆動回路32に供給する。駆動回路32は、送給基準値Msに応じた駆動信号Drを生成する。送給基準値Msは送給指令値Cwに応じて設定される。これにより、溶接ワイヤ15の送給速度Wsは、低くなる。
そして、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2以上になる(時刻T2)と、図2に示すモータ駆動装置30は、Hレベルの異常検出信号Er2を生成してスイッチSw2をオフする。また、モータ駆動装置30は、Lレベルの異常検出信号Er1を生成してスイッチSw1を制御し、比較演算回路41からの制御値Eaを駆動回路32に供給する。駆動回路32は、制御値Eaに応じた駆動信号Drを生成する。このとき、比較演算回路41は、スイッチSw2のオフにより起動信号Stが停止されることで、モータM1を停止するように制御値Eaを生成する。したがって、パルス状の駆動信号Drが停止され、モータM1が停止する。これにより溶接ワイヤ15の供給が停止される。
なお、アーク溶接機10の使用中にエンコーダ異常が発生した場合、モータM1の回転数は、送給指令値Cwに応じた回転数から最大回転数へと上昇する。その後、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1以上になると、送給基準値Msに応じた回転数へと低下する。溶接ワイヤ15は、モータM1の回転に応じた速度Wsにて送給される。そして、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2異常になると、モータM1を停止する。それによって溶接ワイヤ15の供給が停止される。
次に、高負荷、低い送給指令値Cwのときの動作を説明する。
図5に示すように、送給指令値Cwが設定される。図2に示すモータ駆動装置30は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwに基づいて駆動信号Drを出力する。
高負荷の場合、モータM1が回転し難い。したがって、パルス状のパルス信号Reが生成されないため、送給フィードバック値Fwは「0」のままとなる。モータ駆動装置30は、送給フィードバック値Fwを送給指令値Cwに一致させるように、制御値Eaを高くする。これにより、駆動信号Drのパルス幅が広くなる。
パルス周期Psが異常検出設定時間Et1以上になる(時刻T1)と、図2に示すモータ駆動装置30は、Hレベルの異常検出信号Er1を生成してスイッチSw1を制御して基準値設定回路45からの送給基準値Msを駆動回路32に供給する。駆動回路32は、送給基準値Msに応じた駆動信号Drを生成する。この場合、送給基準値Msは、高負荷であっても異常検出設定時間Et2までにモータM1が回転するように設定される。
駆動信号DrによりモータM1が回転すると、パルス状のパルス信号Reが生成される。そのパルス信号Reの周期により送給フィードバック値Fwが上昇する。また、パルス周期PsによりLレベルの異常検出信号Er1が生成されてスイッチSw1が制御され、比較演算回路41からの制御値Eaが駆動回路32に供給される。したがって、制御値Eaに応じた駆動信号Drが生成され、モータM1が回転する。したがって、起動信号Stの供給からの経過時間が異常検出設定時間Et2となる時刻T2では、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2より大きくないため、エンコーダ異常と判定されずにモータM1の回転が継続され、溶接ワイヤ15が送給される。
次に、本実施形態に対する比較例を説明する。
なお、比較例の説明において、本実施形態と同じ部材については同じ符号を用いる。
図6に示す比較例のモータ駆動装置30において、比較演算回路41からの制御値Eaが駆動回路32に直接供給される。異常検出回路44aは、パルス周期Psを異常検出設定時間Etaと比較し異常検出信号Eraを出力する。異常検出設定時間Etaは、例えば、上記実施形態の異常検出設定時間Et2に等しい。スイッチSwaは異常検出信号Eraに基づいてオンオフする。
図7に示すように、比較例においてエンコーダ異常が発生した場合、パルス周期Psが異常検出設定時間Etaより大きくなる時刻T21までの間、駆動信号DrによりモータM1が最大回転数にて回転する。このモータM1の回転に応じた速度Wsより溶接ワイヤ15が送給される。
これに対し、本実施形態では、異常検出設定時間Et2より小さな異常検出設定時間Et1をパルス周期Psと比較し、比較結果に応じて、基準値設定回路45からの送給基準値Msに応じて駆動信号Drを生成する。これにより、モータM1の回転数を最大回転数より低く抑えている。したがって、溶接ワイヤ15が最大回転数のモータM1により送給される期間が短くなり、溶接ワイヤ15の送給量を抑制する。
なお、比較例において、異常検出設定時間Etaを小さく設定することが考えられる。例えば、異常検出設定時間Etaを本実施形態の異常検出設定時間Et1と等しくする。このように設定すると、モータM1が最大回転数にて回転する期間を短くすることが可能となる。しかし、このような設定では、誤検出が増加する。
例えば、図8に示すように、高負荷、小さな送給指令値Cwの場合、モータM1が回転し難い。この場合、パルス信号Reの無パルス状態が継続する。その後、モータM1の回転によりパルス状のパルス信号Reが生成され、送給フィードバック値Fwが上昇する。しかし、モータM1が最大回転数で回転する期間を短くするように設定した異常検出設定時間Etaでは、パルス周期Psが異常検出設定時間Etaより大きくなる時刻T22では、モータM1が未だ回転していない場合がある。この場合、比較例では、パルス信号Reの信号線等に異常がないにもかかわらずエンコーダ異常と判定される誤検出となる。この誤検出により、モータM1が停止される。
この点、本実施形態では、パルス周期Psを異常検出設定時間Et2と比較することによってエンコーダ異常を判定している。したがって、本実施形態では、上記のような誤検出が抑制される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)比較演算回路41は、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwを比較演算して制御値Eaを出力する。周期測定回路42はモータM1の回転数に応じてロータリエンコーダR1から出力されるパルス信号Reのパルス周期Psを計測する。周期変換回路43は、パルス周期Psを送給フィードバック値Fwに変換する。
異常検出回路44は、パルス周期Psを異常検出設定時間Et1と比較し、異常検出信号Er1を出力する。スイッチSw1は、異常検出信号Er1に基づいて、比較演算回路41からの制御値Eaと基準値設定回路45からの送給基準値Msとを選択的に切り換える。駆動回路32は、スイッチSw1により切り換えられた制御値Eaまたは送給基準値Msに応じて、モータM1を回転するための駆動信号Drを出力する。
周期測定回路42におけるパルス信号Reがパルス状に変化しない異常が発生したとき、異常検出信号Er1により選択的に切り換えられた送給基準値Msに応じて生成された駆動信号DrによりモータM1を回転させる。送給基準値Msの設定より、モータM1を最大回転数より低い回転数にて回転させることが可能となる。この結果、モータM1により溶接ワイヤ15を送給するため、モータM1の回転数を抑えることで、溶接ワイヤ15の過度な送給を抑制することができる。
(2)比較演算回路41は起動信号Stの供給に基づいて、送給指令値Cwと送給フィードバック値Fwに応じた制御値Eaを出力する。そして、比較演算回路41は、起動信号Stの供給停止に応じてモータM1を停止するように制御値Eaを出力する。この制御値Eaにより駆動信号Drを生成することで、モータM1を停止させてそのモータM1による溶接ワイヤ15の送給を停止することが可能となる。
(3)周期測定回路42は、パルス信号Reの立ち上がりと立ち下がりのそれぞれにおいて割り込みを発生し、パルス信号Reの周期(半周期)を測定する。つまり、周期測定回路42は、パルス信号Reの立ち上がりから立ち下がりまでの半周期と、パルス信号Reの立ち下がりから立ち上がりまでの半周期を測定する。したがって、パルス信号Reは、立ち上がりまたは立ち下がりからの経過時間を示す。このため、例えばエンコーダ異常がパルス信号ReのHレベルとLレベルの何れで発生した場合でも、そのエンコーダ異常からの経過時間を測定することができる。そして、その経過時間に基づいて、モータM1の回転数の制御とモータM1の停止を確実に行うことができる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態に対し、異常検出回路44は、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2以上(Ps≧Et2)のときに例えばHレベルの異常検出信号Er2を出力し、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2より小さい(Ps<Et2)ときに例えばLレベルの異常検出信号Er2を出力するようにしてもよい。同様に、異常検出回路44は、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1以上(Ps≧Et1)のときに例えばHレベルの異常検出信号Er1を出力し、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1より小さい(Ps<Et1)のときに例えばLレベルの異常検出信号Er1を出力するようにしてもよい。
なお、パルス周期Psに対する異常検出設定時間Et1,Et2における比較が異なるようにしてもよい。例えば、パルス周期Psが異常検出設定時間Et2以上(Ps≧Et2)のときに例えばHレベルの異常検出信号Er2を出力し、パルス周期Psが異常検出設定時間Et1より大きい(Ps>Et1)ときに例えばHレベルの異常検出信号Er1を出力するようにしてもよい。
・上記実施形態において、周期測定回路42は、割り込み信号に基づいて、パルス信号Reの立ち上がりから立ち下がりまでの半周期と、立ち下がりから立ち上がりまでの半周期の何れか一方を測定するようにしてもよい。
・上記実施形態に対し、周期測定回路42において、立ち上がりに応じた割り込みと立ち下がりに応じた割り込みの何れか一方に基づいてパルス信号Reの1周期を測定するようにしてもよい。この場合、図2に示す周期変換回路43は、周期測定回路42の測定周期に応じて、パルス周期Psを送給フィードバック値Fwへ変換する。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、異常検出設定時間Et1,Et2を変更可能としてもよい。例えば、図1に示すアーク溶接機10にキーパッド等の入力装置を有線または無線により接続し、その入力装置によって異常検出設定時間Et1,Et2を設定する。例えば、異常検出設定時間Et1を、設定可能な範囲の値の最小値(例えば、「0」)とする。この場合、アーク溶接機10の起動時にHレベルの異常検出信号Er1が出力され、送給基準値Msに応じた回転数にてモータM1が駆動される。したがって、モータM1が最大回転数で回転することがなくなる。そして、例えば、送給基準値Msを送給指令値Cwに応じて設定することにより、溶接ワイヤ15を送給基準値Ms(=送給指令値Cw)に応じた速度で送給することができる。そして、異常検出設定時間Et2を、設定可能な範囲の最大値に設定することで、アーク溶接処理を異常検出設定時間Et2まで継続して行うことが可能となる。
・上記実施形態では、モータM1に接続されたロータリエンコーダR1により、そのモータM1の回転数に応じたパルス信号Reを生成した。モータM1は溶接ワイヤ15を送給するものであり、ロータリエンコーダR1からのパルス信号Reの周期は、モータM1により送給される溶接ワイヤ15の送給速度に対応する。したがって、例えば溶接ワイヤ15をガイドするローラにロータリエンコーダR1を接続して溶接ワイヤ15の送給速度に応じた周期のパルス信号Reを生成してもよい。
・上記実施形態では、モータM1に接続されたロータリエンコーダR1により、そのモータM1の回転数に応じたパルス信号Reを生成した。ロータリエンコーダR1に換えて、ホール素子等を用いた回転センサによりモータM1の回転数に応じたパルス信号を生成してもよい。
10 アーク溶接機
11 溶接用電源
12 供給装置
15 溶接ワイヤ(消耗電極)
41 比較演算回路
42 周期測定回路
43 周期変換回路
44 異常検出回路
45 基準値設定回路
M1 モータ
R1 ロータリエンコーダ(回転センサ)
Sw1,Sw2 スイッチ(切換回路)
Dr 駆動信号
Ea 制御値
Cw 送給指令値
Ms 送給基準値
Fw 送給フィードバック値(送給帰還値)
Ps パルス周期
Re パルス信号
Er1 異常検出信号(第1異常検出信号)
Er2 異常検出信号(第2異常検出信号)
Et1 異常検出設定時間(第1異常判定値)
Et2 異常検出設定時間(第2異常判定値)

Claims (5)

  1. 消耗電極により溶接を行う溶接機に含まれ、前記消耗電極を送給するモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    送給指令値と送給帰還値とを比較演算して制御値を生成する比較演算回路と、
    送給基準値を出力する基準値設定回路と、
    前記制御値と前記送給基準値とを第1異常検出信号に応じて選択的に切り換えて出力する切換回路と、
    前記切換回路の出力値に応じて前記モータを駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記モータの回転に応じたパルス信号の周期を測定した結果の値を出力する周期測定回路と、
    前記周期測定回路の出力値を前記送給帰還値に変換する信号変換回路と、
    前記周期測定回路の出力値を第1基準判定値と比較し、比較結果に応じて前記第1異常検出信号を出力する異常検出回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記異常検出回路は、前記周期測定回路の出力値を前記第1基準判定値より大きな第2基準判定値と比較し、比較結果に応じて第2異常検出信号を出力し、
    前記消耗電極の送給開始を指示する起動信号が供給され、前記第2異常検出信号に応じて、前記比較演算回路に対する前記起動信号の供給または供給停止を切り換える第2切換回路を有し、
    前記比較演算回路は、前記起動信号の供給停止に応じて前記モータを停止するよう前記制御値を生成すること、
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記異常検出回路は、前記起動信号の供給を停止するように前記第2異常検出信号を生成するとき、前記比較演算回路からの制御値を前記駆動回路に供給するように前記第1異常検出信号を生成すること、
    を特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記周期測定回路は、前記パルス信号の立ち上がりと立ち下がりとに基づいて前記パルス信号の半周期を測定してその測定した結果の値を出力すること、
    を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ駆動装置。
  5. 消耗電極により溶接を行う溶接機に含まれ、前記消耗電極を送給するモータを駆動するモータ駆動装置の制御方法であって、
    送給指令値と送給帰還値とを比較演算して制御値を生成し、
    前記制御値と送給基準値とを第1異常検出信号に応じて選択し、選択した前記制御値または前記送給基準値に応じて前記モータを駆動する駆動信号を生成し、
    前記モータの回転に応じたパルス信号の周期を測定し、
    前記パルス信号の周期を前記送給帰還値に変換し、
    前記パルス信号の周期を第1基準判定値と比較し、比較結果に応じて前記第1異常検出信号を生成すること、
    を特徴とするモータ駆動装置の制御方法。
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