JP2015212114A - 砂散布用車両および砂散布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レール頭頂面上の落ち葉などによる鉄道車両の車輪の空転を有効に防止し、しかも砂の散布に伴う作業者の負担の大幅な軽減および安全性の大幅な向上を図り、さらに機構が簡単で安価に実現することができる砂散布用車両および砂散布方法を提供する。【解決手段】砂散布用車両は、台車10の前方にレールRの頭頂面をブラッシングするカップブラシ31を有する落下物/付着物除去装置30を有し、進行方向に対してカップブラシ31の後方にレールRの頭頂面に砂を散布する砂散布装置50を有する。砂散布装置50は砂を収納する容器51とその下端に接続された配管52とを有し、配管52の下端にノズル55が取り付けられている。配管52およびノズル55は後輪15の手前に設けられている。レールRの頭頂面をカップブラシ31によりブラッシングした後、ノズル55の先端の散布口から後輪15の手前のレールRの頭頂面に砂を散布する。【選択図】図1

Description

この発明は、砂散布用車両および砂散布方法に関し、特に、鉄道線路のレール上に砂を散布するのに適用して好適なものである。
沿線に森林がある地域の鉄道線路においては、例年、レール頭頂面に落ちた落ち葉に起因する列車の車輪の空転が発生しており、列車の運行に支障を来している。
従来、落ち葉による列車の車輪の空転の対策としては、保線係員がレール上の落ち葉を箒などにより掃いて除去した後、容器に詰めた砂を歩きながらレール上に散布したり、線路上にレールカートを走らせてその上から容器に詰めた砂をレール上に散布したりしていた。レールカート上から砂を散布する際には、レールカートの後部に保線係員が乗車し、後を向いた状態で前屈みとなってレール上に容器から砂を散布していた。
しかしながら、上述の従来の砂散布方法は、散布作業に伴う保線係員の負担が大きく、また、安全性にも欠けるという問題がある。
落ち葉による車輪の空転の問題を解決するための対策として、特に杉の葉がレール頭頂面に落ちてそれを車輪が踏みつけると空転の原因になることから、軌道カートに砂撒き装置を搭載し、始発前にレール上に砂を撒くことで空転を防止するレール砂撒き装置付きカートが市販されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、鉄道車両の車輪とレールとの間の摩擦係数を増大させる作用を有する粒子状または粉末状のスリップ防止材を車輪とレールとの接触部に高速で噴射可能な鉄道車両用スリップ防止材噴射装置であって、圧縮空気源から圧縮空気が供給されるスリップ防止材混合装置に、スリップ防止材が充填されている密閉されたスリップ防止材圧力タンク内を加圧してスリップ防止材を送り出してスリップ防止材を噴射するものが提案されている(特許文献1参照。)。
特許第2950641号明細書
[平成25年7月14日検索]、インターネット〈http://www.iijimakiko.co.jp/2011/09/02/540/ 〉
しかしながら、本発明者らの知見によれば、落ち葉の上に砂を撒く上述のレール砂撒き装置付きカートでは、落ち葉による車輪の空転を有効に防止することは困難である。また、特許文献1で提案された鉄道車両用スリップ防止材噴射装置では、レール頭頂面に付着した落ち葉を除去することができないだけでなく、スリップ防止材の噴射のために複雑な機構が必要であるという欠点がある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、レール頭頂面上の落ち葉あるいはその他の落下物または付着物による鉄道車両の車輪の空転を有効に防止することができ、しかも砂の散布に伴う作業者の負担の大幅な軽減および安全性の大幅な向上を図ることができ、さらに機構が簡単で安価に実現することができる砂散布用車両を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、レール頭頂面上の落ち葉あるいはその他の落下物または付着物による鉄道車両の車輪の空転を有効に防止することができ、しかも砂の散布に伴う作業者の負担の大幅な軽減および安全性の大幅な向上を図ることができる砂散布方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は、
レール頭頂面をブラッシングするブラシを有する落下物および/または付着物除去装置と、
進行方向に対して上記ブラシの後方に設けられた、レール頭頂面に砂を散布する砂散布装置とを有することを特徴とする砂散布用車両である。
この砂散布用車両においては、落下物および/または付着物除去装置ならびに砂散布装置は、典型的には両レール用にそれぞれ設けられるが、これに限定されるものではなく、場合によっては片側のレール用だけ設けられてもよい。ブラシは、レール頭頂面上の落下物および/または付着物をブラッシングにより除去することができる限り、基本的にはどのようなものであってもよく、落下物または付着物の種類などに応じて適宜選ばれる。ブラシによるブラッシングにより、例えば、レール頭頂面に落下した落ち葉を除去したり、レール頭頂面に付着した水を飛ばして除去したり、レール頭頂面に付着した樹液および油を除去したりすることができる。ブラシによるブラッシングにより除去した落ち葉などの落下物および/または付着物は、レール頭頂面への再度の落下または付着を防止するためにはレール外に飛ばすのが望ましいことから、ブラシは、好適には、レール頭頂面上で回転する回転ブラシ、例えばカップブラシである。好適には、回転ブラシの回転方向は、レール頭頂面上の落下物および/または付着物を回転力により両レール外に飛ばして除去する方向であり、こうすることでこれらの落下物および/または付着物のレール頭頂面への再度の落下または付着を防止することができる。これらのブラシは、ブラッシングにより落ち葉などの落下物および/または付着物をより確実に除去するためには、好適には金属ブラシ、例えば鋼線ワイヤーを用いたブラシが用いられる。金属ブラシを用いることにより、レール頭頂面を適度に荒らしてその上に散布される砂の定着を助けることができるという効果も得ることができる。ブラシは、好適には、レール頭頂面に対して上下方向に移動可能に構成される。この場合、ブラッシングを行うときにはブラシを下降させてブラシの先端をレール頭頂面に接触させ、ブラッシングを行わないときにはブラシを上昇させてブラシの先端をレール頭頂面から離す。ブラシを上下方向に移動させる機構は、基本的にはどのようなものであってもよく、従来公知の機構の中から必要に応じて選ばれる。落下物および/または付着物除去装置は、必要に応じて、レール頭頂面に対するブラシの押圧力を調整する調整機構を有し、この調整機構を用いることにより、例えば、レール頭頂面に対するブラシの押圧力を一定に保持することができ、走行中に、落ち葉などの落下物および/または付着物の除去効果を一定に保持することができる。必要に応じて、ブラシによるブラッシングにより落下物および/または付着物を除去した後、この落下物および/または付着物を真空吸引などにより回収する機構を設けてもよい。この砂散布用車両は、典型的には、進行方向に対して前方および後方にそれぞれ設けられた前輪および後輪を有する。この場合、砂散布装置は、好適には、前輪の後方かつ後輪の前方のレール頭頂面に砂を散布する散布口を有し、あるいは、後輪の後方のレール頭頂面に砂を散布する散布口およびこの散布口の後方に設置された車輪を有する。こうすることで、走行中に散布口からレール頭頂面に砂を散布した直後に後輪あるいは車輪で砂を踏みつけることができるので、散布した砂がレール頭頂面から飛散するのを有効に防止することができ、散布した砂による空転防止効果を確実に得ることができる。砂散布装置が後輪の後方のレール頭頂面に砂を散布する散布口およびこの散布口の後方に設置された車輪を有する場合、砂散布装置は、典型的には、砂散布用車両の最後部に設置される。好適には、砂散布装置の散布口はレールの幅方向(左右方向)の位置を調整可能に構成される。また、より好適には、砂散布装置は、砂散布用車両の走行中に砂散布装置の散布口をレール頭頂面のレール幅方向の定位置に保持する機構を有し、この機構を用いることにより、例えばレールがカーブする場所でもレール頭頂面のレール幅方向の定位置に砂を散布し続けることができる。砂散布装置の散布口の形状は必要に応じて選ばれるが、例えば円形、四角形、六角形などである。また、散布口の大きさは、使用する砂の粒度などに応じて適宜選択される。好適には、砂散布用車両の後輪あるいは車輪の外周部は、砂散布用車両あるいは砂散布装置の重量に耐えられる機械的強度を有する弾性材料、例えばゴムや樹脂などにより形成される。こうすることで、砂散布装置の散布口からレール頭頂面に散布された砂を後輪あるいは車輪の弾性を有する外周部の外周面(車輪踏面)で踏みつけることができ、砂を散布直後の位置に留まらせることができる。散布する砂の種類や粒度分布は、必要に応じて選ばれる。散布する砂としては、好適には、サンドブラスト(研磨材を吹き付けて加工する方法)用の研掃材が用いられる。この研掃材は硬度の高い鉱石でできており、レール頭頂面に散布されたとき、列車の車輪によって簡単に踏みつぶされず、レール頭頂面上に残存する。また、好適には、砂の主成分(例えば80wt%以上、好適には90wt%以上)の粒度は例えば0.85mm以上2.36mm以下であり、具体的には、例えば、0.85mm以上1.18mm以下、0.85mm以上1.7mm以下または0.85mm以上2.36mm以下であるが、これに限定されるものではない。
この砂散布用車両の最も好適な使用方法(あるいは動作方法)では、落下物および/または付着物除去装置のブラシ、取り分け回転ブラシによるブラッシングによりレール頭頂面上の落下物および/または付着物を除去し、続いて前輪の後方かつ後輪の前方のレール頭頂面に砂散布装置の散布口から砂を散布した後、こうして散布した砂を後輪で踏みつける。あるいは、後輪の後方のレール頭頂面に砂散布装置の散布口から砂を散布した後、こうして散布した砂を散布口の後方に設置された車輪で踏みつける。こうすることで、レール頭頂面上の落下物および/または付着物を確実に除去することができ、こうして落下物および/または付着物が除去されたレール頭頂面に砂を散布することができ、さらにこの砂を後輪あるいは車輪で踏みつけることにより砂がレール頭頂面から飛散するのを有効に防止することができるので、レール頭頂面上の落ち葉あるいはその他の落下物または付着物による鉄道車両の車輪の空転を最も有効に防止することができる。
この砂散布用車両は、エンジンやモータなどでレール上を走行することができる自走式車両であっても、軌道自動自転車などの動力車により牽引されることによりレール上を走行する牽引式車両であってもよい。砂散布用車両は、典型的には、前輪、後輪を有する四輪式であるが、これに限定されるものではない。
また、この発明は、
レール頭頂面をブラシでブラッシングすることにより落下物および/または付着物を除去した後、レール頭頂面に砂を散布することを特徴とする砂散布方法である。
この砂散布方法の最も好適な形態では、レール頭頂面をブラシ、取り分け回転ブラシでブラッシングすることにより落下物および/または付着物を除去した後、レール頭頂面に砂を散布し、続いてこの砂を車輪で踏みつける。具体的には、例えば、砂散布用車両の前輪の後方かつ後輪の前方のレール頭頂面あるいは後輪の後方のレール頭頂面に砂を散布し、その後、こうして散布した砂を後輪あるいは後輪の後方に設置される車輪で踏みつける。この砂散布方法の発明においては、その性質に反しない限り、上記の砂散布用車両の発明に関連して説明したことが成立する。
この発明によれば、落下物および/または付着物除去装置のブラシによるブラッシングによりレール頭頂面上の落ち葉などの落下物および/または付着物を容易に除去することができ、その後、こうして落下物および/または付着物が除去されたレール頭頂面に砂散布装置により砂を散布することができるので、その後にレールを走行する鉄道車両の車輪の空転を有効に防止することができる。また、落下物および/または付着物除去装置によりレール頭頂面上の落下物および/または付着物を除去し、レール頭頂面に砂散布装置により砂を散布することができるため、砂の散布に伴う作業者の負担の大幅な軽減および安全性の大幅な向上を図ることができる。また、この砂散布用車両は、ブラシを有する落下物および/または付着物除去装置と砂散布装置とを用いて容易に構成することができるので、機構が簡単であり、安価に実現することができる。
この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両を示す側面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両を示す平面図である。 図1の III−III 線に沿った切断面から後方を見た略線図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両の砂散布装置の配管の先端に取り付けられるノズルを示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両の砂散布装置の配管の先端に取り付けられるノズルを示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両において落下物/付着物除去装置のカップブラシを上昇させてレール頭頂面から離した状態を示す側面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両を軌道自動自転車に連結した状態を示す側面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両を軌道自動自転車に連結し、落下物および/または付着物除去装置のカップブラシを下降させてレール頭頂面に接触させた状態を示す側面図である。 レール頭頂面上に落下物および/または付着物として落ち葉がある状態を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両のカップブラシによるブラッシングによりレール頭頂面上の落ち葉がレールの外側に除去される様子を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両の砂散布装置により前輪の後方かつ後輪の前方のレール頭頂面に砂を散布した様子を示す平面図である。 レール頭頂面に散布された砂をこの発明の第1の実施の形態による砂散布用車両の後輪で踏みつける様子を示す略線図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両の砂散布装置により前輪の後方かつ後輪の前方のレール頭頂面に砂を散布した後、散布した砂を後輪で踏みつける様子を示す略線図である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂を散布する実験で用いた三種類の砂イ、ロおよびハを示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂イを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ロを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ロを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ロを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ロを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ハを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第1の実施の形態による砂散布用車両によりレール頭頂面のブラッシングを行った後、レール頭頂面に砂ハを散布する前後の様子を示す図面代用写真である。 この発明の第2の実施の形態による砂散布用車両を示す側面図である。 この発明の第2の実施の形態による砂散布用車両のノズル追従機構の詳細を説明するための略線図である。 この発明の第3の実施の形態による砂散布用車両を示す側面図である。 この発明の第3の実施の形態による砂散布用車両を示す後面図である。 この発明の第3の実施の形態による砂散布用車両の砂散布装置を構成する部品を示す分解斜視図である。
以下、発明を実施するための形態(以下「実施の形態」という。)について説明する。
〈1.第1の実施の形態〉
[砂散布用車両]
図1〜図3は第1の実施の形態による砂散布用車両を示す。ここで、図1は側面図、図2は平面図、図3は図1の III−III 線に沿った切断面から後方を見た図である。この砂散布用車両は、自走式に構成してもよいが、ここでは、他の動力車に牽引されて走行するものとする。
図1〜図3に示すように、この砂散布用車両は、台車10と、台車10の前部に左右のレールRに対応して設置された一対の落下物/付着物除去装置30と、台車10の後部に左右のレールRに対応して設置された一対の砂散布装置50とにより構成されている。
台車10は、長方形の平面形状を有する台板(シャーシ)11と、台板11の前部および後部の下面にそれぞれ支持部材(図示せず)により回転可能に支持された車軸12、13と、車軸12の両端に取り付けられた一対の前輪14と、車軸13の両端に取り付けられた一対の後輪15とにより構成されている。この場合、これらの前輪14および後輪15の外周部は、この砂散布用車両の重量に耐えられる機械的強度を有するゴムや樹脂などの弾性材料により形成されている。具体例を挙げると、これらの前輪14および後輪15は、金属製、例えばアルミニウム合金製の車輪の外周面に十分な厚さのゴム(ゴムラバーなど)や樹脂などを貼り付けあるいはコーティングしたものであり、典型的には絶縁車輪である。
落下物/付着物除去装置30は、レールRの頭頂面をブラッシングするためのカップブラシ31と、カップブラシ31の回転の動力源となる横方向の回転軸を有するモータ32と、モータ32の回転軸の回転をカップブラシ31の回転軸の周りの回転に変換するための変換機構33と、モータ32および変換機構33を支持する支持部材34と、支持部材34の上部に取り付けられたアーム35と、台板11の前面に取り付けられた固定板16の前面に固定された、アーム35の一端の回転軸35aを一定の角度範囲内で回転可能に支持する支持部材36と、支持部材36と一体的に設けられた鉛直方向に延在する支持部材37と、支持部材37の上端部とアーム35の先端部の上部との間に取り付けられた伸縮アーム38とを有する。伸縮アーム38の両端は、支持部材37の上端部に回転可能に支持された回転軸38aおよびアーム35の先端部の上部に回転可能に支持された回転軸(図示せず)に支持されており、これによって伸縮アーム38はその伸縮により鉛直面内で回転軸38aの周りに一定の角度の範囲内で回転可能となっている。この場合、伸縮アーム38は空気圧で伸縮する空圧シリンダー式である。伸縮アーム38の空気導入部と台板11の後部上面に設置されたコンプレッサ39との間が配管40により接続されている。伸縮アーム38は、コンプレッサ39から配管40を介して圧縮空気を送り、この圧縮空気の導入部を切り替えることにより伸縮可能になっている。配管40は、台板11の下面を通ってコンプレッサ39の出口と接続されている。図1においては、伸縮アーム38が伸長してカップブラシ31の先端がレールRの頭頂面に接触する位置にある状態が示されている。カップブラシ31の先端面は必ずしもレールRの頭頂面に平行である必要はなく、例えばレールRの頭頂面に対して前方または後方に傾斜してもよい。落下物/付着物除去装置30は、レールRの頭頂面に対するカップブラシ31の先端面の押圧力を調整する調整機構を有している。具体的には、この調整機構は、例えば、カップブラシ31の回転用のモータ32の負荷電流を検出し、この負荷電流の値に応じてカップブラシ31の上下動を微調整する。これによって、レールRの頭頂面に対するカップブラシ31の先端面の押圧力を一定に保持することができる。カップブラシ31の直径は、典型的にはレールRの幅より大きく選ばれるが、これに限定されるものではない。また、カップブラシ31の回転数は特に限定されず、必要に応じて選ばれる。台板11の前部上面には発電機などからなる電源41が設置されている。モータ32のコード32aのプラグは電源41のコンセント部のコンセントに差し込まれている。電源41はモータ32の電源だけでなく、コンプレッサ39の電源としても用いられる。
砂散布装置50は、散布する砂を収納する容器51と容器51の下端に接続された配管52とを有し、容器51内の砂を配管52を通じて下方に移送することができるようになっている。容器51の容積は、砂を散布する時間や使用する砂の種類などに応じて適宜決められる。容器51および配管52はその中を移動する砂により損傷を受けないようにするために、好適には金属製のものが用いられるが、これに限定されるものではない。必要に応じて、容器51と配管52との間あるいは配管52の途中に開閉弁を設け、この開閉弁の開閉を外部から制御することにより、容器51内の砂の配管52への移送を制御するようにしてもよい。容器51の上部には蓋53が取り付けられている。容器51の下端部は固定板54により台板11に固定されている。配管52は台板11を貫通しており、後輪15の直前に位置している。配管52は、鉛直方向に延びた鉛直部と鉛直方向に対して後輪15側に傾斜した傾斜部とからなる。配管52の傾斜部の先端にはノズル55が取り付けられている。ノズル55の先端は、上方から見たときにレールRの頭頂面内に位置し、例えばレールRの幅方向のほぼ中央に位置し、かつ頭頂面より高い高さに位置するように構成されている。ノズル55の先端は、砂散布用車両が走行しているときに、ノズル55の先端から散布される砂が落下中に風圧で流されないようにするために、他に支障がない限り、レールRの頭頂面に接近させるのが好ましい。こうすることで、レールRの頭頂面に確実に砂を散布することができる。
図4Aおよび図4Bはノズル55の詳細を示す。図4Aおよび図4Bに示すように、ノズル55は円筒部とその先端に設けられた円錐状部とからなり、円錐状部の先端に砂散布用の円形の散布口55aが設けられている。散布口55aの直径をDとする。
図5に、伸縮アーム38が縮んでカップブラシ31の先端がレールRの頭頂面から上方に離れた状態を示し、カップブラシ31によるブラッシングを行わない場合の位置を示す。
[砂散布用車両の使用方法]
次に、この砂散布用車両の使用方法について説明する。
図6に示すように、この砂散布用車両を左右のレールR上に載せ、この砂散布用車両の前方に軌道自動自転車60を連結する。この時点では、砂散布用車両の落下物および/または付着物除去装置30のカップブラシ31はレールRの上方に持ち上げられた状態にある。砂散布用車両と軌道自動自転車60との連結は、例えば、軌道自動自転車60の後端面と砂散布用車両の台板11の前端面との間に連結器70を取り付けることにより行う。軌道自動自転車60は、長方形の平面形状を有する台板(シャーシ)61と、台板61の前部および後部の下面にそれぞれ支持部材(図示せず)により回転可能に支持された車軸62、63と、車軸62の両端に取り付けられた一対の前輪64と、車軸63の両端に取り付けられた一対の後輪65とにより構成されている。図示は省略するが、台板61の後部には駆動用のエンジンまたはモータと、その動力を車軸63に伝達し、後輪65を回転させるための伝達機構とが設置されている。軌道自動自転車60の走行の制御は操作レバー66により行うことができるようになっている。台板61上には椅子67が設置されており、この椅子67に保線係員が座って操作レバー66の操作を行うようになっている。ここでは、椅子67は前列後列それぞれ2席設置されているが、椅子67の数および配置はこれに限定されるものではなく、必要に応じて選ばれる。台板61の前部の上面には手摺り68が設置されている。
操作レバー66の操作により軌道自動自転車60を走行させ、砂散布用車両を牽引して走行させる。軌道自動自転車60、したがって砂散布用車両の速度が所定の速度に達したら、この速度を保持する。この砂散布用車両の速度は、散布する砂の種類などに応じて適宜決められるが、例えば1km/h以上20km/h以下、典型的には3km/h以上15km/h以下である。軌道自動自転車60がレールR上の落ち葉などの落下物および/または付着物の除去ならびに砂の散布を開始する位置に近づいたら、図7に示すように、砂散布用車両の左右の落下物/付着物除去装置30の伸縮アーム38を伸長することによりカップブラシ31を下降させ、カップブラシ31の先端をレールRの頭頂面に接触させる。そして、図8Aおよび図8Bに示すように、カップブラシ31を回転させることによりレールRの頭頂面のブラッシングを行い、レールRの頭頂面上の落下物および/または付着物、ここでは落ち葉81を擦り落として除去する。ただし、図8Aにおいては、右側のレールRだけが示されている(図8B、図8Cおよび図8Dにおいても同様)。伸縮アーム38の伸縮も操作レバー66の操作により行うことができるようになっている。落ち葉81は樹液によりレールRの頭頂面に強固に付着していることがあるが、カップブラシ31によるブラッシングにより樹液ごと落ち葉81を容易に除去することができる。このとき、右側のレールR用のカップブラシ31の回転方向および左側のレールR用のカップブラシ31の回転方向は、これらのレールRの頭頂面に付着した落ち葉81をこれらのレールRの外側に除去する方向とする。こうすることで、カップブラシ31により除去した落ち葉81のレールRの頭頂面への再付着を防止することができる。
落下物/付着物除去装置30によりレールRの頭頂面に付着した落ち葉81、より一般的には各種の落下物および/または付着物を除去した後、引き続いて、図8Cおよび図8Dに示すように、左右の砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aから後輪15の直前の左右のレールRの頭頂面に砂82を散布する。砂82の散布を開始するタイミングは必要に応じて選ばれるが、例えば、レールRの頭頂面のブラッシングを開始する時刻、あるいはレールRの頭頂面のブラッシングを開始してから若干遅れた時刻、あるいは砂散布用車両の速度が所定の速度に達した時点であってもよい。容器51と配管52との間あるいは配管52の途中に開閉弁を設ける場合には、この開閉弁の開閉の制御、したがって砂82の散布の制御も操作レバー66の操作により行うことができるようにすることができる。こうして散布された砂82は直ちに後輪15により踏みつけられるが、その際、後輪15の外周部は弾性材料からなり、外周面が砂82の外形に倣って変形することにより、砂82はレールRの頭頂面に押し付けられるため、後輪15の通過後も、ほぼ散布された位置に留まる。このときの様子を図9に示す。
以上の落下物および/または付着物の除去ならびにこれに続く砂82の散布をレールR上の必要な位置まで行った後、砂散布用車両の左右の落下物/付着物除去装置30の伸縮アーム38を縮めることによりカップブラシ31を上昇させ、左右のカップブラシ31の先端を左右のレールRの頭頂面から離し、レールRの頭頂面上の落下物および/または付着物の除去ならびに砂82の散布を終了する。
この砂散布用車両による砂散布方法の具体例を挙げると、次の通りである。この砂散布用車両の走行速度を10km/h、ブラッシング時のレールRの頭頂面に対するカップブラシ31の先端面の圧力を5気圧とする。容器51内には砂82として後述のブラストン3号を5kg収納する。ノズル55の散布口55aを直径D=10mmの円形とする。砂散布用車両を走行させながら、この散布口55aから5kgのブラストン3号を9分20秒かけて散布し続ける。この方法により、約1.5kmの距離にわたって砂82を散布することができる。
[実験結果]
砂散布用車両をレールR上を走行させ、レールRの頭頂面上の落ち葉81などの落下物および/または付着物の除去ならびに砂82の散布を行う実験を行った。砂82としては、図10A、B、Cに示す三種類の砂イ、ロ、ハを使用した。
砂イは太平洋石炭販売輸送株式会社製ブラストン1.5号(「ブラストン」は登録商標)である。ブラストン1.5号の化学成分(%)はSiO2 (66.55)、Fe2 3 (12.15)、Al2 3 (9.45)、CaO(2.48)、MgO(1.75)、Na2 O(1.56)、K2 O(1.03)、P2 5 (0.12)、Ig−Loss(0.67)である。ブラストン1.5号の粒度分布は下記の通りである。ブラストン1.5号は概ね粒度0.85〜1.18mmの砂である。
目開(mm) フルイ上残量(wt%)
2.36 0.0
1.70 0.1
1.18 41.5
0.85 49.1
0.60 6.9
0.00 2.4
砂ロは太平洋石炭販売輸送株式会社製ブラストン2号(「ブラストン」は登録商標)を用いた。ブラストン2号の化学成分(%)はブラストン1.5号と同様である。ブラストン2号の粒度分布は下記の通りである。ブラストン2号は概ね粒度0.85〜1.70mmの砂である。
目開(mm) フルイ上残量(wt%)
2.36 0.0
1.70 13.5
1.18 57.8
0.85 24.7
0.60 3.3
0.00 0.7
砂ハは太平洋石炭販売輸送株式会社製ブラストン3号(「ブラストン」は登録商標)である。ブラストン3号の化学成分(%)はブラストン1.5号と同様である。ブラストン3号の粒度分布は下記の通りである。ブラストン3号は概ね粒度0.85〜2.36mmの砂である。
目開(mm) フルイ上残量(wt%)
3.25 0.1
2.36 16.1
1.70 35.6
1.18 31.7
0.85 14.0
0.60 2.1
0.00 0.4
(実験1)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを6mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂イを散布した。砂イの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図11および図12に示す。図11および図12に示すように、レールRの頭頂面に砂イが散布されているのが分かる。
(実験2)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを8mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂イを散布した。砂イの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図13および図14に示す。図13および図14に示すように、レールRの頭頂面に砂イが散布されているのが分かる。
(実験3)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを10mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂イを散布した。砂イの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図15および図16に示す。図15および図16に示すように、レールRの頭頂面に砂イが散布されているのが分かる。
(実験4)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを8mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂ロを散布した。砂ロの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図17および図18に示す。図17および図18に示すように、レールRの頭頂面に砂ロが散布されているのが分かる。
(実験5)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを10mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂ロを散布した。砂ロの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図19および図20に示す。図19および図20に示すように、レールRの頭頂面に砂ロが散布されているのが分かる。
(実験6)
砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aの直径Dを10mmとした。砂散布用車両の速度を5km/h未満、5km/h、10km/h、10km/h超の4水準に変えてレールRの頭頂面に砂ハを散布した。砂ハの散布前後のレールRの頭頂面の写真を図21および図22に示す。図21および図22に示すように、レールRの頭頂面に砂ハが散布されているのが分かる。
以上のように、この第1の実施の形態によれば、砂散布用車両は、進行方向に対して前方に落下物/付着物除去装置30を、後方に砂散布装置50を有し、レールRの頭頂面の落ち葉81などの落下物および/または付着物をカップブラシ31によるブラッシングにより除去した後、こうして落下物および/または付着物を除去した後の、後輪15の直前のレールRの頭頂面に砂82を散布することができる。このため、レールRの頭頂面に散布した砂82により、その後にレールRを走行する列車の車両の車輪の空転を有効に防止することができる。実際に、落ち葉による車輪の空転が多発していた石勝支線の清水沢〜鹿ノ谷間で落下物/付着物除去装置30による落ち葉82の除去およびその後の砂散布装置50による砂の散布を行った後には空転による列車の停止は発生しなかったことが確認されている。また、この砂散布用車両によれば、砂の散布に伴う作業者の負担の大幅な軽減および安全性の大幅な向上を図ることができる。さらに、この砂散布用車両は、カップブラシ31を用いた落下物/付着物除去装置30と砂散布装置50とを台車10に搭載することにより簡単に構成することができるので、安価に実現することができる。
〈2.第2の実施の形態〉
[砂散布用車両]
図23は第2の実施の形態による砂散布用車両を示す。図24はこの砂散布用車両のノズル55の近傍を後輪15側から見た拡大図である。この砂散布用車両は、砂散布装置50のノズル55をレールRに追従させるノズル追従機構を有するものである。
図23および図24に示すように、この砂散布用車両においては、台板11の後部の下面のレールRに対応する部分に支持部11aが鉛直面内かつ台板11の長手方向の辺に平行に設けられている。支持部11aには、台板11の長手方向に直交する水平方向の孔11bが前後に二つ設けられている。これらの孔11bに、鉛直面内かつ台板11の長手方向の辺に平行な追従板91の側面に設けられた水平方向の円柱形状の棒状部91aが挿入されている。そして、棒状部91aは孔11b内で水平方向に一定距離内で往復移動可能になっており、これによって追従板91も水平方向に一定距離内で往復移動可能になっている。支持部11aと追従板91の上部91bとの間にはコイルバネ92が取り付けられており、台板11、したがって支持部11aの左右方向の移動に伴ってコイルバネ92が伸縮するようになっている。コイルバネ92は、軸方向に力が加わっていない自然長より十分に長く伸長した状態で支持部11aと追従板91の上部91bとの間に取り付けられており、このため追従板91には支持部11aに向かう力が働いている。追従板91のノズル55に対応する高さの部分にはノズル固定用棒状部91cが水平方向に設けられており、このノズル固定用棒状部91cがノズル55の側面に固定されている。既に述べた通り、ノズル55は配管52の先端に取り付けられているが、図24においては配管52の図示は省略している。追従板91の下部には円柱の棒状部91dが鉛直方向に設けられている。水平面内でこの棒状部91dの周りに回転可能にローラ93が取り付けられている。このローラ93は、コイルバネ92により追従板91に加わる支持部11aに向かう力によりレールRの頭部の内側面と接触するようになっている。このため、このローラ93は、砂散布用車両の走行中にレールRの頭部の内側面と接触して回転するようになっている。このローラ83の直径は、このローラ93がレールRの頭部の内側面と接触しているときに、ノズル固定用棒状部91cに固定されたノズル55の先端の散布口55aがレールRの頭頂面のレール幅方向の所定位置、例えばほぼ中央部に位置するように選ばれている。この場合、ノズル55が取り付けられた配管52はフレキシブルに構成されており、台板11に対してノズル55が左右方向に移動したときにそれに応じて配管52が曲がることができるようになっている。
この砂散布用車両の上記以外の構成は第1の実施の形態による砂散布用車両と同様である。
[砂散布用車両の使用方法]
次に、この砂散布用車両の使用方法について説明する。
第1の実施の形態と同様にして、軌道自動自転車60により牽引して砂散布用車両を走行させ、軌道自動自転車60がレールRの落下物および/または付着物の除去および砂散布を開始する位置に近づいたら、カップブラシ31を回転させることによりレールRの頭頂面のブラッシングを行う。次に、第1の実施の形態と同様にして、左右の砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aから後輪15の直前の左右のレールRの頭頂面に砂82を散布する。砂散布用車両の走行中は、レールRがカーブしている場所で台板11がレールRに対して左右方向に移動することがあるが、この場合でも、上記のノズル追従機構によりノズル55の位置が常時、レールRの幅方向の所定位置、例えばほぼ中央部に来るように維持される。このため、砂散布用車両の走行中は常時、ノズル55の先端の散布口55aからレールRの幅方向の所定位置、例えばほぼ中央部に砂82が散布される。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、ノズル追従機構が設けられていることにより、砂散布用車両の走行中にノズル55の位置を常時、レールRの幅方向の所定位置に維持することができ、ノズル55の先端の散布口55aからレールRの幅方向の所定位置、例えばほぼ中央部に砂82を確実に散布し続けることができるという利点を得ることができる。
〈3.第3の実施の形態〉
[砂散布用車両]
図25および図26は第3の実施の形態による砂散布用車両を示し、図25は側面図、図26は後面図である。図27は、この砂散布用車両の片側(進行方向左側)の砂散布装置50を構成する部品を示す分解斜視図である。
この砂散布用車両においては、砂散布装置50は最後部に左右のレールRに対応してそれぞれ設置されている。すなわち、図25〜図27に示すように、台板11の後面の、台板11の長手方向の中心線(以下「台板11の中心線」という。)の両側の対称な位置にL字金具状のアーム支持具101がそれぞれ取り付けられている。アーム支持具101の台板11の後面に平行な面に、台板11の中心線に平行でかつ鉛直方向に延在する一対の長方形の支持板102が後方に突出して互いに対向して設けられている。これらの支持板102には、台板11の後面に平行で水平方向の軸上に円形の支持孔102aが設けられている。そして、これらの支持板102の間に、鉛直方向に延在する板からなるほぼ水平方向のアーム103の先端部103aが収容されており、支持板102の支持孔102aおよびアーム103の先端部103aに設けられた円形の孔103bにピン104が挿通されている。これによって、アーム103は、その先端部103aがピン104の周りに回転可能な状態でアーム支持具101により支持されている。
アーム103は先端部103aから後端部103cに向かって末広がりの形状を有し、後端部103cは上方に丸く盛り上がった形状を有している。後端部103cの下部は、水平方向の辺と鉛直方向の辺とからなる直角の形状に切除されている。後端部103cの切除された残りの部分は、台板11の後面に平行かつ水平な方向に延在する四角柱状の支持棒105の前方の側面および上面に溶接などにより固定されている。アーム103の内側の側面と支持棒105の前方の側面との間には補強用のリブ103dが水平に取り付けられている。支持棒105の下面には、台板11の中心線の両側の対称な位置に、台板11の中心線に平行かつ鉛直な方向に延在する一対の長方形の軸受け板106がそれぞれ設置されている。これらの軸受け板106には台板11の後面に平行かつ水平方向の円筒状のスリーブ部106aが設けられており、このスリーブ部106aに円形断面の貫通孔106bが軸受け板106を貫通して水平方向に設けられている。外側の軸受け板106のスリーブ部106aの先端にはフランジ部106cが設けられている。軸受け板106と支持棒105との間には、軸受け板106の補強用のリブ107が台板11の後面に平行かつ鉛直面内に取り付けられている。これらの軸受け板106の貫通孔106bに車軸108が挿通されている。車軸108の一端には雄ねじ108aが切られており、他端には雄ねじ108bが切られている。車軸108の雄ねじ108aには、内周面に雌ねじ109aが切られた円筒状のストッパ109の雌ねじ109aが嵌め込まれており、このストッパ109が内側の軸受け板106に当たることにより車軸108の外側への移動が規制されている。車軸108の他端には車輪110が取り付けられている。車輪110は一端が閉塞された円筒状の形状を有する。この車輪110の中央部には貫通孔110aが設けられており、この貫通孔110aを車軸108の他端部が貫通し、雄ねじ108bが貫通孔110aの外部に突出している。そして、この雄ねじ108bにナット111が嵌められることにより車軸108の他端部に車輪110が固定されている。左右の車輪110は左右のレールR上に乗る位置に設けられている。車輪110の内側の部分にはフランジ112が車輪110と一体的に設けられている。ここで、左右の車軸108は互いに分断されているので、後述のノズル支持具113、従ってノズル55の各レールRへの追従性が良く、幅が狭いレールRの頭頂面に確実に砂を散布することができるとともに、絶縁をとりやすい。これらの車輪110の外周部は、この砂散布用車両の重量に耐えられる機械的強度を有するゴムや樹脂などの弾性材料により形成されている。具体例を挙げると、これらの車輪110は、金属製、例えばアルミニウム合金製の車輪の外周面に十分な厚さのゴム(ゴムラバーなど)や樹脂などを貼り付けあるいはコーティングしたものであり、典型的には絶縁車輪である。
車輪110のフランジ112と外側の軸受け板106との間にはノズル支持具113が設けられている。ノズル支持具113は、台板11の中心線に平行かつ鉛直方向に延在し、水平な上面を有する支持板113aと、この支持板113aの上面に内側に向かって突出するように水平に設けられたガイド板113bと、支持板113aの前面に外側に向かって突出するように鉛直方向に対して前方斜めに傾斜したノズル固定板113cとからなる。支持板113aとノズル固定板113cとの間には補強用のリブ113dが水平面内に取り付けられている。支持板113aを貫通して円形断面の貫通孔(図示せず)が設けられ、この貫通孔に車軸108が挿通されて支持板113aと一体に固定されている。支持板113aの外側の部分の車軸108にはリング部113eが設けられている。支持板113aと外側の軸受け板106のスリーブ部106aのフランジ部106cとの間に、車軸108が貫通した状態でコイルバネ114が自然長よりも圧縮された状態で取り付けられている。このコイルバネ114の復元力により支持板113a、従ってノズル支持具113が常時、車輪110のフランジ112側に押し付けられるようになっている。ノズル支持具113のガイド板113bには、ほぼL字型の突起状の一対のガイド部113fが内側に向かって突出して水平に設けられている。これらのガイド部113fの鉤形の先端部は支持棒105の両端部の前方および後方の側面にそれぞれほぼ接触する位置に設けられ、鉤形の先端部がこれらの側面に沿って案内されるようになっており、これによってノズル支持具113が車軸108の方向に移動する時に前後方向に動揺するのを防止することができるようになっている。ノズル支持具113のノズル固定板113cにはノズル55が固定具115により固定されている。ノズル55の先端の散布口55aは車輪110の直前に位置しており、この散布口55aから車輪110の前方のレールRの頭頂面に砂を散布することができるようになっている。
支持棒105の両端部の上面には、容器支持部材116が鉛直方向に取り付けられている。この容器支持部材116の上部には台板11の後面に向かって水平方向に延びるほぼL字型の支持板116aが設けられており、この支持板116aの先端部の上にゲートバルブ117を介して容器51の下部のフランジ部54が取り付けられている。支持板116aには孔116bが設けられており、ゲートバルブ117を開けることによりこの孔116bと容器51の底部とが連通するようになっている。支持板116aの下面には逆円錐状のジョイント部116cが設けられ、このジョイント部116cに配管52の一端が接続されている。この配管52の他端はノズル55と接続されている。容器51には、砂が詰まったボトル118が上下逆さまに収納されている。容器支持部材116の前方の面と支持板116aとの間には補強用のリブ119が台板11の中心線に平行かつ鉛直面内に取り付けられている。
前輪14および後輪15は、第1の実施の形態と同様に、外周部をこの砂散布用車両の重量に耐えられる機械的強度を有するゴムや樹脂などの弾性材料により形成してもよいし、列車用の一般的な車輪と同様に全体を鉄鋼材料により形成してもよい。
この砂散布用車両の上記以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
[砂散布用車両の使用方法]
次に、この砂散布用車両の使用方法について説明する。
第1の実施の形態と同様に、この砂散布用車両を左右のレールR上に載せ、この砂散布用車両の前方に軌道自動自転車60を連結し、軌道自動自転車60を走行させることにより砂散布用車両を牽引して走行させる。そして、砂散布用車両の左右の落下物/付着物除去装置30によりレールRの頭頂面のブラッシングを行い、レールRの頭頂面上の落下物および/または付着物を除去した後、引き続いて、砂散布用車両の最後部に設置された左右の砂散布装置50のノズル55の先端の散布口55aから後輪15の後方でかつ車輪110の前方の左右のレールRの頭頂面に砂82を散布する。より具体的には、ゲートバルブ117を開けることにより支持板116aに設けられた孔116bと容器51の底部とを連通させ、容器51に収納されたボトル118内の砂を孔116bから配管52を介してノズル55に送り、散布口55aからレールRの頭頂面に砂82を散布する。この際、砂散布用車両の走行中に、コイルバネ114の復元力によりノズル支持具113が車輪110のフランジ112に押し付けられ、それによってフランジ112がレールRの頭部の内側の側面に押し付けられることにより、ノズル55の位置を常時、レールRの幅方向の所定位置に維持することができ、ノズル55の先端の散布口55aからレールRの幅方向の所定位置、例えばほぼ中央部に砂82を確実に散布し続けることができる。こうして散布された砂82は直ちに車輪110により踏みつけられるが、その際、車輪110の外周部は弾性材料からなり、外周面が砂82の外形に倣って変形することにより、砂82はレールRの頭頂面に押し付けられるため、車輪110の通過後もほぼ散布された位置に留まる。
以上の落下物および/または付着物の除去ならびにこれに続く砂82の散布をレールR上の必要な位置まで行った後、砂散布用車両の左右の落下物/付着物除去装置30の伸縮アーム38を縮めることによりカップブラシ31を上昇させ、左右のカップブラシ31の先端を左右のレールRの頭頂面から離し、レールRの頭頂面上の落下物および/または付着物の除去ならびに砂82の散布を終了する。
この第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構造、構成、機能、材料などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、構成、機能、材料などを用いてもよい。
10…台車、11…台板、12、13…車軸、14…前輪、15…後輪、16…支持板、30…落下物/付着物除去装置、31…カップブラシ、32…モータ、32a…コード、33…変換機構、34…支持部材、35…アーム、36、37…支持部材、38…伸縮アーム、39…コンプレッサ、40…空気配管、41…電源、50…砂散布装置、51…容器、52…配管、53…蓋、54…支持板、55…ノズル、55a…散布口、81…落ち葉、82…砂、91…追従板、92…コイルバネ、93…ローラ、101…アーム支持具、102…支持板、103…アーム、105…支持棒、106…軸受け板、108…車軸、110…車輪、112…フランジ、113…ノズル支持具、114…コイルバネ、116…容器支持部材、117…ゲートバルブ、118…ボトル、R…レール

Claims (17)

  1. レール頭頂面をブラッシングするブラシを有する落下物および/または付着物除去装置と、
    進行方向に対して上記ブラシの後方に設けられた、レール頭頂面に砂を散布する砂散布装置とを有することを特徴とする砂散布用車両。
  2. 上記落下物および/または付着物除去装置ならびに上記砂散布装置は両レール用にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の砂散布用車両。
  3. 上記ブラシは回転ブラシであることを特徴とする請求項1または2記載の砂散布用車両。
  4. 上記回転ブラシの回転方向は落下物および/または付着物を両レールの外側に除去する方向であることを特徴とする請求項3記載の砂散布用車両。
  5. 上記回転ブラシはカップブラシであることを特徴とする請求項3または4記載の砂散布用車両。
  6. 上記ブラシは金属ブラシであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  7. 上記ブラシはレール頭頂面に対して上下方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  8. 上記落下物および/または付着物除去装置は上記ブラシのレール頭頂面に対する押圧力を調整する調整機構を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  9. 進行方向に対して前方および後方にそれぞれ設けられた前輪および後輪を有し、上記砂散布装置は上記前輪の後方かつ上記後輪の前方のレール頭頂面に砂を散布する散布口を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  10. 進行方向に対して前方および後方にそれぞれ設けられた前輪および後輪を有し、上記砂散布装置は上記後輪の後方のレール頭頂面に砂を散布する散布口およびこの散布口の後方に設置された車輪を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  11. 上記砂散布装置の上記散布口はレールの幅方向の位置を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項9または10記載の砂散布用車両。
  12. 上記砂散布用車両の走行中に上記砂散布装置の上記散布口をレールの幅方向の定位置に保持する機構を有することを特徴とする請求項11記載の砂散布用車両。
  13. 上記後輪または上記車輪の外周部が弾性材料からなることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項記載の砂散布用車両。
  14. 上記弾性材料はゴムまたは樹脂からなることを特徴とする請求項13記載の砂散布用車両。
  15. レール頭頂面をブラシでブラッシングすることにより落下物および/または付着物を除去した後、レール頭頂面に砂を散布することを特徴とする砂散布方法。
  16. 上記レール頭頂面に砂を散布した後、この砂を車輪で踏みつけることを特徴とする請求項15記載の砂散布方法。
  17. 上記砂の主成分の粒度が0.85mm以上2.36mm以下であることを特徴とする請求項15または16記載の砂散布方法。
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