JP2015211959A - 内燃機関、及び排気ガスから硫黄酸化物を除去する方法 - Google Patents

内燃機関、及び排気ガスから硫黄酸化物を除去する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スクラビングの効率を損なうことなく腐食の問題を減らし、同時に動作及び設置コストを減らす排気ガスから硫黄酸化物(SOx)を除去する方法及び内燃機関の提供。【解決手段】少なくとも、塩基貯蔵タンクA0と、バッファタンクA1と、スクラビングユニットA3とを有する排気系Bを具備し、塩基貯蔵タンクA0は、塩基ドーズラインL0を通ってバッファタンクA1に塩基を供給するためのドーズ装置を有し、バッファタンクA1は、スクラビング用の水の供給ラインL1を介してスクラビングユニットA2の準備されたスクラビング用の水の流入部に接続されたアルカリ性のスクラビング用の水の供給ラインL2の流出部を有し、スクラビングユニットA2は、使い尽くしたスクラビング用の水の流出部と、燃焼チャンバからの1以上の排気ガスG1n流入部と、SOx減少排気ガスG2流出部とを有する内燃機関。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の燃焼チャンバを備えた複数のシリンダと、排気系とを具備する、海洋船のための内燃機関に関する。排気系は、少なくとも、塩基貯蔵タンクと、バッファタンクと、スクラビングユニットとを有し、前記塩基貯蔵タンクは、塩基ドーズラインを通って前記バッファタンクに塩基を供給するためのドーズ装置を有し、前記バッファタンクには、さらに、準備されたスクラビング用の水の供給ラインを介して前記スクラビングユニットの準備されたスクラビング用の水の流入部に接続されたアルカリ性のスクラビング用の水の供給ラインの流出部が設けられ、前記バッファタンクは、さらに、スクラビング用の水の流入部を有し、前記スクラビングユニットは、さらに、スプリッタを介して前記スクラビング用の水の流入部に接続される、使い尽くしたスクラビング用の水の流出部を有し、前記スクラビングユニットは、さらに、前記燃焼チャンバから生じる1以上の排気ガス流入部と、SO減少排気ガス流出部とを有する。他の態様では、本発明は、排気ガスから硫黄酸化物を除去する方法に関する。
低硫黄燃料油を燃焼するか、排気ガスを浄化することによって、船からのSOの排出を削減する必要がある。過去数年、大口径の内燃機関ディーゼルエンジンの排気の放出に関する国際的及び国内的な法的要求がかなり厳密になってきている。排気ガスの浄化は、よりクリーンな燃料油を使用するよりも費用対効果が高いことが一般に認められている。
湿式SOスクラビングは、排気ガスから硫黄酸化物を除去するための方法である。概して、2つのタイプの湿式スクラバ技術がある。「開ループ動作」と定義される1つのタイプのスクラビングでは、海水が海からスクラバにポンプで汲まれ、続いて、再び海に放出される。海水は、当然、炭酸塩及び他の塩類を含み、海に戻すために放出する前に開ループ動作で酸性ガスを中和する。これは、国際公開第2008/015487号パンフレットに記載されている。
「閉ループ動作」と定義される他のタイプのスクラビングでは、真水が閉ループでスクラバへとポンプで汲まれる。スクラバの水のpH値は、スクラバの水が実質的に海に導かれないように、スクラバの水への塩基の追加、及びそれの再利用によって、所望の範囲内のpHに維持される。
SOの除去を容易にする化学反応は、開ループのスクラバでも閉ループのスクラバでも同じである。SOは、硫酸塩及びヒドロニウムイオン(H)の形成(又は硫酸(HSO)及び亜硫酸(HSO)の形成)の下で水及び酸素と反応する。排気ガス中の硫黄の大部分は、二酸化硫黄(SO)の形態である(約95%)。二酸化硫黄が水と混合されたとき、以下の反応が生じる。
Figure 2015211959
重亜硫酸塩(HSO )及び亜硫酸塩(SO 2−)イオンは、塩基を用いた反応によって形成される。
Figure 2015211959
二酸化硫黄が溶解するとき、重硫酸塩及び亜硫酸塩は、酸素も含む水中で硫酸塩(SO 2−)に容易に酸化する。
排気ガス中の硫黄の約5%は、SOの形態である。SOが水と混合されたとき、以下の反応が生じる。
Figure 2015211959
結果として生じるHは、硫黄を効率的に除去し、かつスクラバシステムの腐食を回避するために、中和されなければならない。閉ループ動作では、中和は、ほとんどの場合、水酸化ナトリウム(NaOH)のような水溶性の強塩基を加えることによってなされる。
閉ループ動作のスクラバは、米国特許出願第2008/0044335号明細書に記載されており、スクラビング溶液は、真水と、加えられた硫黄除去剤とからなり、同様の水酸化ナトリウムがスクラバ中を循環する。硫黄除去剤の量は、過度のスクラビング溶液が循環しないように最適化され、pHは、特に、硫黄酸化物を効率的に除去するために必要とされるのと同量の追加の硫黄除去剤が使用されるのみであるので、おおよそpH6のレベルで低く維持される。
開ループの形態では、これは、重炭酸塩(HCO )によって得られ、海水の自然な一部である。
したがって、最終的には、SOは、海に放出されるか、岸に上げられる硫酸塩などの塩類として除去される。
閉ループのスクラバの設備では、高効率のSOの除去を与えるために、所定の窓内でpH値を維持することが必要不可欠である。しかしながら、酸性ガスがスクラビングユニットに入り中和添加物と反応するとともに、pHは下がる。
現在、ダブルアルカリスクラバが実行するのに簡単であり試薬コストが低いので、ダブルアルカリシステムは、石灰石(炭酸カルシウム)又は消石灰(水酸化カルシウム)のスクラバにまさっている。
炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウムなどのさまざまなアルカリ試薬が使用されている。ナトリウム塩類の可溶性はカルシウム塩類よりもかなり高いので、スクラバでは、全ての塩類は溶液中にあり、液体は実際には固体とは無関係である。亜硫酸ナトリウムを含む液体はスクラバから取り出され、アルカリ度は、廃棄物としての石膏及び炭酸ナトリウム(又は重炭酸塩)のスクラビング溶液を形成している反応タンク中の石灰(CaO)又は石灰石で再生成される。炭酸ナトリウムの一部は廃棄の流れで失われ、オーバーフロータンクに加えられる必要がある。カルシウムは、スラリー中の石膏又は反応しない炭酸カルシウムとして除去される。
デュアルアルカリシステムは従来の石灰石のスクラバで生じる大きなスケーリングを克服しているが、沈殿した固体は、亜硫酸塩のような、ガスとスクラバの水との間の反応の生成物を含み、硫酸塩及び炭酸塩がなおも形成される。いくつかの廃棄物は再処理されて再使用されることができるが、石膏のような他のものは、スクラバシステムの塞ぎを引き起こしたり、大きな貯蔵チャンバを必要としたりしうる。
米国特許第3,919,394号は、酸化カルシウム又は水酸化物の使用のスケーリングの問題が、水酸化カルシウムのスクラビングシステムに水酸化マグネシウムを加えることによって克服されるプロセスを記載している。マグネシウムイオンは、スクラバの水のより高いアルカリ度(pH5.5〜10.0)により少ない追加塩基を与える。マグネシウム塩がカルシウム塩類よりも高い可溶性を有しているので、カルシウム塩類の形成が減少し、したがって、スクラバシステム内に生じるスケーリングも少ない。しかしながら、pH10.0を超えると、水酸化マグネシウムはスクラバの水に溶解せず、スケーリング効果の減少は得られない。したがって、このシステムは、従来のカルシウムのスクラバに基礎を置いている。
現在のアルカリ性の閉ループのスクラバに関する他の問題は、これらが酸の攻撃によって引き起こされる腐食を被ることであり、したがって、設備は酸耐性である必要がある。腐食を防ぐための試みでは、酸性度を緩和するためにアルカリ性の試薬が加えられる。例えばしばしば使用される水酸化ナトリウムを使用する1つの問題は、排気ガスからの酸性ガスを中和するためにそれを大量に加える必要があることであり、水酸化ナトリウムは高価である。
国際公開第2008/015487号パンフレット 米国特許出願公開第2008/0044335号公報 米国特許第3,919,394号
したがって、本発明は、スクラビングの効率を損なうことなく腐食の問題を減らし、同時に動作及び設置コストを減らすことを目的とする。
この目的のために、一態様における本発明は、排気ガスから硫黄酸化物(SO)を除去する方法を提供し、この方法は、
a.バッファタンク(A1)に真水に基づいたスクラビング用の水の流れ(L1)を与える工程と、
b.アルカリ性のスクラビング用の水の流れ(L2)を得るために、前記スクラビング用の水の流れ(L1)に例えばアルカリ水酸化物、アルカリ土類水酸化物、又は入手可能な強塩基である強塩基を加える工程と、
c.スクラビングユニット(A2)に前記アルカリ性のスクラビング用の水の流れを供給する工程と、
d.硫黄酸化物が減少したスクラブガス(G2)と、前記硫黄酸化物から形成された沈殿塩及びアルカリ水酸化物からの陽イオンを含む使い尽くしたスクラビング用の水の流れ(L3)とを得るために、前記スクラビングユニットで前記アルカリ性のスクラビング用の水の流れ(L2)にCOを含む排気ガス(G1)を与える工程と、
e.工程aで使用される前記スクラビング用の水(L1)を発生させるために、前記使い尽くしたスクラビング用の水の流れ(L3)から沈殿塩を除去する工程とを具備し、
前記強塩基は、前記アルカリ性のスクラビング用の水のpHが、一般的な条件で、重炭酸塩/炭酸塩の平衡のpKaの近くに、又はそれよりも上に保持されるように、所定の割合で前記スクラビング用の水の流れ(L1)に加えられる。
一般的な条件で重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力内のpHを維持するとき、排気ガスからのCOは、CO 2−及びHCO に対してスクラビング用の水中で水と反応する。したがって、スクラビング用の水中に存在するCO 2−は、排気ガスからの硫黄酸化物から生じる酸を中和し、これにより腐食が回避される。
重炭酸バッファシステムのpKaは約10であり、したがって、システムでの好ましいpHは10よりも大きく、より好ましくは10、11又は12のように10〜12である。強塩基は、高いpHを維持し、かつアルカリ性のスクラビング用の水を重炭酸塩/炭酸塩の平衡のpKaの近くに、又はそれよりも上に維持するのに適切であることができる。
強塩基は、水溶液中で完全に解離された塩基である。したがって、溶剤と塩基の反応は、水溶液中に解離していない溶液分子を残さないために十分である。
一実施の形態では、強塩基は、アルカリ水酸化物、アルカリ土類水酸化物又は非水酸化物塩基であることができる。スクラビング用の水をアルカリ化するのに適しているアルカリ水酸化物の例は、水酸化カリウム(KOH)、セシウム水酸化物(CsOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リチウム(LiOH)、ルビジウム水酸化物(RbOH)であり、好ましい塩基はNaOH、KOHであり、最も好ましいのはNaOHである。スクラビング用の水をアルカリ化するのに適しているアルカリ土類水酸化物の例は、水酸化ストロンチウム(Sr(OH))、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、水酸化カルシウム(Ca(OH))及び水酸化バリウム(Ba(OH))である。アンモニア(NH)などの強い非水酸化物塩基も使用されることができる。アルカリ水酸化物、アルカリ土類水酸化物及び非水酸化物塩基の組合せもまた考慮される。
一実施の形態では、前記排気ガスは、前記スクラビングユニットに与えられる前に、又は与えられるのと同時に冷却される。排気ガスが冷却されたとき、排気ガスへのアルカリのスクラビング用の水の流量は減少されることができる。
さらなる一実施の形態では、前記内燃機関によって生成されたエネルギに対するアルカリ性のスクラビング用の水の流量は、2.0〜3.0l/kWhの範囲に、好ましくは2.5l/kWhにある。これは、排気ガスの十分な冷却とスクラビングとの両方を確実にする。
塩基は、前記アルカリ性のスクラビング用の水が9〜12の範囲の、好ましくは10〜12の範囲の、より好ましくは25℃、1気圧で10〜11の範囲のpHを有するように、前記スクラビング用の水に加えられる。
一実施の形態では、CO、HCO、HCO 又はCO 2−の1以上が、工程cで前記アルカリ性のスクラビング用の水の流れに前記排気ガスを与える前に、重炭酸塩/炭酸塩バッファシステムを確立するために前記スクラビング用の水に加えられる。プロセスを開始するとき、プロセスへの炭酸塩の追加が代表的になされる。
排気ガス中の酸性ガスによって引き起こされる排気系の腐食を抑えるために、pH値は、酸性ガスがスクラビングシステムへの塩基のドーズによってアルカリ性のスクラビング用の水に溶解されたとき、十分に高いレベルで維持される。
排気ガス中の二酸化炭素が重炭酸塩及び炭酸塩の形成の下で水と反応することが可能な条件を与えることによって、スクラビングプロセス全体にわたるアルカリ性の領域のほぼ一定のpH値が重炭酸塩/炭酸塩酸/塩基対の反応の効果を緩衝することによって得られる条件が与えられる。
これは、従来技術の方法よりも低い割合のアルカリ水酸化物の使用によって排気ガス自体から生成されるバッファシステムである。したがって、システムは、ガス中に存在するSO及びNOに関する排気ガスを取り扱うことができ、同時に、ガスの酸性度によって引き起こされるpHの変動を緩和することができる。これは、そうでなければ酸性環境によって引き起こされる設備の腐食のリスクがなく、また、システム中に大量のスラッジを生み出すこともない。
さらなる利点は、排気ガス中の二酸化炭素の一部が水中に溶解され、したがって、二酸化炭素の放出が減少されることである。
スクラブガスは、必要に応じて、フィルタ処理後に、環境で使い尽くされることができるか、さらに浄化されることができる。あるいは、スクラブガスは、完全なSO除去を確実にするために再びスクラビングされてもよいし、又は、排気ガスの再循環が適切である場合、内燃機関の入口空気側に部分的に再利用されてもよい。
閉ループの洗浄システムに適用される水は、真水であり、それは、炭酸塩を含まないことを意味する。それ故、先行技術に記載される高いpHでの重い沈殿物に関する問題は回避される。排気ガスを生成する内燃機関によって推進される船に搭載され、真水は、代表的には、真水発生器中で低圧で海水の蒸発に基づいて生成される。
排気ガスは、代表的には、約5〜7%volのCOを含んでいる。高いpH、すなわちおおよそ10〜11以上では、二酸化炭素は、反応による重炭酸塩/炭酸塩の形成の下で水と反応する。
Figure 2015211959
平衡は、Hイオンを消費する水酸化物が多く存在することにより、炭酸塩に向けられる。
バッファ効果内では、(上に説明したような)水中に酸を形成する排気ガス(SO、CO、NO)中の酸性ガスは、以下の反応によって例証されるような、水中で可溶性になった重炭酸塩/炭酸塩のアルカリ性によって初めに中和される。
Figure 2015211959
したがって、形成された重炭酸塩/水素重炭酸塩は、本発明による塩基の追加によってその基本的な形態(炭酸塩と水)に変換される。参照:反応
Figure 2015211959
これは、排気ガス自体から生じる重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力を活用するのに有効であり、さらに、水酸化ナトリウムのようなアルカリ水酸化物の消費は、中和がアルカリ水酸化物によって単独で導かれる標準的なスクラバの動作と比較して小さくなる。供給する必要のある塩基がより少ないので、放出は従来技術の方法と比較して最小である。最終的に、スクラバのより高い平均の、安定しているpH値が、SOのより効率的な除去をもたらす。
重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力を使用する他の利点は、pHの局所的な低下を防ぐことによる腐食の防止である。これは、腐食が回避されることができるので、より安い設備が利用されることができることを意味する。
本発明の他の態様では、複数の燃焼チャンバを備えた複数のシリンダと、排気系とを具備する、海洋船のための内燃機関が提供され、前記排気系は、少なくとも、塩基貯蔵タンクと、バッファタンクと、スクラビングユニットとを有し、
前記塩基貯蔵タンクは、塩基ドーズラインを通って前記バッファタンクに塩基を供給するためのドーズ装置を有し、前記バッファタンクは、さらに、準備されたスクラビング用の水の供給ラインを介して前記スクラビングユニットの準備されたスクラビング用の水の流入部に接続されたアルカリ性のスクラビング用の水の供給ラインの流出部が設けられ、前記バッファタンクは、さらに、スクラビング用の水の流入部を有し、前記スクラビングユニットは、さらに、スプリッタを介して前記スクラビング用の水の流入部に接続される、使い尽くしたスクラビング用の水の流出部を有し、前記スクラビングユニットは、さらに、前記燃焼チャンバから生じる1以上の排気ガス流入部と、SO減少排気ガス流出部とを有し、前記排気系には、さらに、pHセンサが設けられ、前記排気系は、前記pHセンサから測定されたpH値を受信するように構成された制御ユニットを有し、前記制御ユニットは、前記アルカリ性のスクラビング用の水のpHが、一般的な条件で重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力内に維持されるように、前記塩基貯蔵タンクから塩基を加えるためのドーズ装置を制御するように構成されている。
重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力を使用する利点は、pHの局所的な低下を防ぐことによる腐食の防止である。これは、腐食が回避されることができるので、より安い設備が利用されることができることを意味する。
一実施の形態では、排気系の一部である配管及び設備は、非腐食耐性の鋼、プラスチック材料、強化プラスチック材料、繊維強化材料又はガラス繊維強化プラスチックの1つから選択された材料でできている。
他の実施の形態では、前記スクラビングユニットは、非腐食耐性の鋼、プラスチック材料、強化プラスチック材料、繊維強化材料又はガラス繊維強化プラスチックの1つから選択された材料でできた壁を有する。
排気ガスは、変化しうる高温であり、代表的には約450℃である。アルカリ性のスクラビング用の水の冷たい真水が排気ガスを冷却するが、これは、スクラバのフローを減少させるために排気ガスのさらなる冷却を与えるのに効果的であることができる。これは、例えばスクラビングユニットの上流に少なくとも1つの排気ガス冷却器を設けることにより得られることができる。排気ガスを冷却することによって、スクラビングユニットに供給された排気ガスは、40〜100℃の範囲の温度に下がることができ、これは、スクラビングユニットでより軽くてより安い設備を使用することを可能にする。
一実施の形態では、冷却は、排気ガス流入部を介して排気ガスを水に注入することによって得られる。水のこの注入は、システムにおける水の平衡を確実にする。
他の実施の形態では、冷却は、スクラビングユニットに流れる排気ガスの中にアルカリ性のスクラビング用の水をスプレーするための1以上のスプレー装置が設けられたスクラビングユニットによって得られる。スクラビングユニットにアルカリ性のスクラビング用の水をスプレーすることによって、スクラビングユニット内の圧力低下が防止され、したがって、ガスをスクラビングユニットを通させるのに必要なパワーが最小化される。さらに、アルカリ性のスクラビング用の水の小滴の移動は、沈殿したスラッジの起こりうるスケール堆積又は塞ぎを防止する。
前記スクラビングユニットは、前記スクラビングユニットにおいて前記排気ガスの流れ経路を横切って延びている充填材料の第1の容積よりも上に位置された第1のアレイのスプレー装置を備えたチャンバを有し、必要に応じて、前記チャンバは、前記スクラビングユニットにおいて前記排気ガスの流れ経路を横切って延びている充填材料の少なくとも第2の容積よりも上に位置された第2のアレイのスプレー装置を有することが考慮される。
上のものの組合せも考慮され、すなわち、冷却は、スクラビングユニットから上流と、スクラビングユニットとの両方で提供される。
前記充填材料は、ガスと接触する液体表面を改良する。これは、平衡を高め、したがって、スクラビング効率を増加させることができる。一実施の形態では、充填材料は、プラスチック体又はプラスチックシートでできている。
さらに、広範囲な冷却が、30〜55℃、35〜50℃、40〜55℃、40℃のような、60℃未満の温度を与えるので、大きな表面を与えるプラスチックでできた充填材料を使用することは効果的であることができ、したがって、排気ガスのよりいっそう効率的なスクラビングが得られることができる。プラスチックの充填材料もまた、60℃よりも高い温度で使用されることができる。
さらなる一実施の形態では、スクラビングユニットをバッファタンクに接続しているスプリッタが存在する。これは、使用済みの緩衝剤の放出を可能にする。
本発明によるいくつかの実施の形態の例が、概略的な図面を参照して以下により詳細に説明される。
図1は、本発明による排気系のフローの図である。 図2は、スクラビングユニットに対して上流に配置された間接排気ガス冷却器を備えた、本発明による排気系のフローの図である。 図3は、スクラビングユニットと一体化された、本発明による排気系のフローの図である。
図1に示される排気系、すなわち閉ループのスクラバを動作させるために、排気系Bには真水が供給される。水は、どの点に供給されてもよいが、好ましくは、初めにバッファタンクA1に供給される。塩基、例えば、アルカリ水酸化物が、COが炭酸塩を形成するように水と反応するpH値に達するために、塩基ドーズラインL0を介してバッファタンクA1中の水に加えられる。このようにして、準備されたスクラビング用の水の流れL2が得られる。真水への塩基、例えばアルカリ水酸化物の追加は、好ましくは、pHが9〜12の範囲、適切には10〜12の範囲、より好ましくは10〜11の範囲になるまで続けられる。炭酸塩/重炭酸塩の平衡のpKaは、室温で10.23であり、温度に依存しており、pHは、平衡が炭酸塩側に向かっていく限り、変わってもよい(pKaは−log10Kaであり、Kaは酸性度定数である)。
塩基は、通常、化学産業でバルクとして入手可能なようにして、固体又は水溶液中に提供される。NaOHは、代表的には、使用前に水に溶解されることができるペレット又はフレークであるか、水中で50%までの溶液に容易に溶解することができる。安全面から水溶液が好まれる。
準備に続いて、又はアルカリ性のスクラビング用の水の再装填と同時に、複数のシリンダを有し、各シリンダが燃焼チャンバA4を備えた内燃機関が、低エンジン負荷で定常状態で起動され動作される。複数の燃焼チャンバがあり、燃焼チャンバの数nが整数で定義され、nは代表的にはクロスヘッドタイプの2ストローク内燃機関に関して4〜15の範囲にあり、4ストロークミディアムスピード内燃機関に関して4〜36の範囲にある。2ストロークタイプの内燃機関は、タイプMC又はMEなどのマンディーゼルターボ製であることができるか、タイプRTA又はRTAフレックスなどのワルトシラ製であることができるか、三菱製であることができる。これらのエンジンは、コンテナ船、ばら積貨物船、油送船、製品タンカー、自動車運搬船、フェリー、ガスタンカー、ローロー船、供給船などの船の推進エンジンとして使用される。4ストロークタイプの内燃機関は、言及されたタイプの船のエンジンルームの補助エンジンか、客船、クルーズ船、沖合施設などのような船の推進エンジンである。内燃機関はまた、高圧送電線網への電気を生成する定置発電所の原動機であることができる。内燃機関は、代表的には、ターボチャージ搭載エンジンであり、また、代表的には、重燃料油タイプ又は鉱油タイプの燃料油が供給されるか、燃料ガスが供給される。
排気ガスG1は、スクラビングユニットA2に方向付けられる。ここで、nは燃焼チャンバからのガスの流れの数である。
スクラビングユニットA2には、アルカリ性のスクラビング用の水の流れL2が第1のアレイのスプレー装置などにつながるように、1以上の層で1以上のスプレー装置が設けられることができる。
排気ガスがスクラビング用の水と接触したとき、特にSOから形成された硫酸を中和するために使用される緩衝剤を与えるために、酸性ガスがスクラビング用の水に溶解される。
スクラビングからスクラブガスG2と使い尽くしたスクラビング用の水L3とが与えられる。
4.0〜5.0vol%の範囲の、好ましくは4.5vol%のCOの含有量と、0〜10ppmの範囲のSOの含有量とを含むスクラブガスG2が、スクラビングユニットA2を出る。この出口から、スクラブガスG2が、スクラビングユニットA2から排気ガス管に流れる。
スクラブガスG2が1以上のさらなるスクラビング工程を受けることもまた考慮される。したがって、使用済みのスクラバのガス出口が第2のスクラビングユニットに接続されることが考慮される。第2のスクラビングユニットには、好ましくはバッファタンクA1であるバッファタンクから供給される、本発明によるスクラビング用の水が与えられる。3以上の連続するスクラビングユニットが考慮されることができる。使用済みのスクラバのガス出口がNOのためにスクラバに接続されるか、排気ガス循環システムに接続され、排気ガスの一部が内燃機関の空気の入口側に再循環されることもまた考慮される。
水酸化物塩基、炭酸塩の緩衝剤及び硫酸塩類を含む使い尽くしたスクラビング用の水の流れL3は、スクラビングユニットA2から代表的には断続的なスプリッタA3を通過してバッファタンクA1に向けられる。
スプリッタA3は、浄化装置、ろ過ユニット、凝集ユニット、遠心分離装置又は沈殿タンク(図示されない)であることができる浄化ユニットに使い尽くしたスクラビング用の水L4の一部を向けることができる。
さらなる一実施の形態(図示されない)では、バッファタンクとスクラビングユニットとの少なくとも一方の堆積した沈殿物がそれぞれのユニットから取られ、浄化ユニットに向けられることが考慮される。
浄化ユニットは、沈降装置、遠心分離装置又は他のこのような固液分離装置又は単純な沈殿タンクであることができる。
浄化ユニットでは、使い尽くしたスクラビング用の水L4の一部は保持され、炭酸塩、亜硫酸塩及び硫酸塩などの化合物である固体が使い尽くしたスクラビング用の水に沈殿する。沈殿物は、浄化ユニットで使い尽くしたスクラビング用の水の下側の厚くなった部分を形成し、この部分は廃棄されることができ、上澄みが排気系に戻されてもよい。
使い尽くしたスクラビング用の水L3は、バッファタンクに戻される。互いに対するタンクの位置決めに応じて、1以上の液体のポンプが液体の循環を容易にするために配置されることができる。
動作中、生成された水は、亜硫酸塩、硫酸塩及び炭酸塩の沈殿したスラリーの放出を補うために、バッファタンクなどのシステムに供給されることができる。
スクラビング中に形成された固体の再浮遊のためにスラッジタンクがあってもよい。アルカリ水酸化物が水酸化ナトリウムであれば、スクラビング中に形成された塩類は、以下の通りである。
Figure 2015211959
スクラバ中のカルシウムイオン濃度は、真水の使用により非常に低く、海水の使用に匹敵する。
アルカリ性のスクラビング用の水の高いアルカリ度により、重炭酸塩と炭酸塩との間の平衡は、炭酸塩に向けられる。これは、通常、望ましくない炭酸カルシウムの沈殿物の形成のリスクを有する。しかしながら、特に、ナトリウム塩類はカルシウムの等価物よりも高い可溶性を有し、それ故、水溶液中でカルシウムイオンを残してより速く沈殿する。したがって、少量のカルシウムの存在にもかかわらず、水垢(主としてCaCO)又は石膏(CaSO・2HO)の形成は、本発明によるシステムでは無視されることができる。
プロセスの任意の点でpHが測定されることができる。最も適切には、pHは、バッファタンクA1とスクラビングユニットA2との少なくとも一方で測定される。pHに関する情報は、適切なアルカリ性のpHがスクラビングユニットに与えられることを確実にするためにバッファタンクへのアルカリ水酸化物のドーズ量を評価するために使用され、スクラビングのさらなる監視が、アルカリ度が所望の反応を起こさせるために十分に高いことを確実にする。
さらなる実施の形態では、排気G1は、スクラビングユニットA2に入る前に、又は入るのと同時に、スクラビングユニットA2で、それぞれ冷却される。
スクラビングユニットから上流の排気ガス冷却器A5の位置が図2に示される。スクラビングユニットA2と一体化された排気ガス冷却器が図3に示される。残りの流れ及びユニットは、図1に関して説明されたものと同じである。
排気ガス冷却器A5は、直接冷却器、又は間接熱交換器のような間接冷却器、例えば、ガスを冷却するために海水又は水を使用するプレート熱交換器であることができる。伝達された熱は、所望であれば、船の他のどこかを加熱するために使用されてもよい。
排気ガス冷却器が直接冷却器であれば、水は、スクラビングユニットに入る前に、又は入るのと同時に、ガスの流れに単に注入されることができる。冷却のために水が使用されるならば、これは、システムの生成された水を構成してもよい。
冷却器への入口では、排気ガスの温度は、代表的にはおよそ450℃である。スクラビングユニットへの入口では、排気ガスは、冷却後、約100℃の範囲の温度を有する。
冷却がスクラビングユニットで与えられることができることもまた考慮され、これは、唯一の冷却手段として、又は、スクラビングユニットA2にガスを供給する前に、又は供給するのと同時にさらに冷却することであることができる。スクラビングユニットA2の冷却は、排気ガスにアルカリ性のスクラビング用の水又は真水をスプレーする1以上のスプレー装置をスクラビングユニットに設けることによって得られることができる。このようにして、表面はより大きくなり、温度は40℃付近のように60℃未満に減少する。
上述の実施の形態の詳細は、特許請求の範囲内でさらなる実施の形態に組み合わせられることができる。

Claims (19)

  1. 排気ガスから硫黄酸化物(SO)を除去する方法であって、
    a.バッファタンク(A1)に真水に基づいたスクラビング用の水の流れ(L1)を与える工程と、
    b.アルカリ性のスクラビング用の水の流れ(L2)を得るために、前記スクラビング用の水の流れ(L1)に強塩基を加える工程と、
    c.スクラビングユニット(A2)に前記アルカリ性のスクラビング用の水の流れ(L2)を供給する工程と、
    d.硫黄酸化物が減少したスクラブガス(G2)と、前記硫黄酸化物から形成された沈殿塩及び前記強塩基からの陽イオンを含む使い尽くしたスクラビング用の水の流れ(L3)とを得るために、前記スクラビングユニット(A2)で前記アルカリ性のスクラビング用の水の流れ(L2)にCOを含む排気ガス(G1)を与える工程と、
    e.工程aで使用される前記スクラビング用の水の流れ(L1)を発生させるために、前記使い尽くしたスクラビング用の水の流れ(L3)から沈殿塩を除去する工程とを具備し、
    前記強塩基は、前記アルカリ性のスクラビング用の水のpHが、一般的な条件で、重炭酸塩/炭酸塩の平衡のpKaの近くに、又はそれよりも上に保持されるように、所定の割合で前記スクラビング用の水の流れ(L1)に加えられる方法。
  2. 前記強塩基は、アルカリ水酸化物、アルカリ土類水酸化物又は非水酸化物塩基、あるいはこれらの組合せである請求項1の方法。
  3. 前記アルカリ水酸化物は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、あるいはこれらの組合せからなるグループから選択される請求項1又は2の方法。
  4. 前記排気ガス(G1)は、前記スクラビングユニット(A2)に与えられる前に、又は与えられるのと同時に冷却される請求項1ないし3のいずれか1の方法。
  5. 前記内燃機関によって生成されたエネルギに対する前記アルカリ性のスクラビング用の水の流量は、2.0〜3.0l/kWhの範囲にある請求項1ないし4のいずれか1の方法。
  6. 前記アルカリ水酸化物は、前記アルカリ性のスクラビング用の水(L2)が9〜12の範囲の、好ましくは9〜11の範囲の、より好ましくは25℃、1気圧で10〜11の範囲のpHを有するように、前記スクラビング用の水(L1)に加えられる請求項1ないし5のいずれか1の方法。
  7. 前記アルカリ酸化物は、前記アルカリ性のスクラビング用の水(L2)が25℃、1気圧で9〜11の範囲のpHを有するように、前記スクラビング用の水(L1)に加えられる請求項1ないし6のいずれか1の方法。
  8. 前記アルカリ酸化物は、前記アルカリ性のスクラビング用の水(L2)が25℃、1気圧で10〜11の範囲のpHを有するように、前記スクラビング用の水(L1)に加えられる請求項1ないし7のいずれか1の方法。
  9. CO、HCO、HCO 及びCO 2−の少なくとも1つが、工程cで前記アルカリのスクラビング用の水の流れに前記排気ガス(G2)を与える前に、重炭酸塩/炭酸塩バッファシステムを確立するために前記スクラビング用の水(L1)に加えられる請求項1ないし8のいずれか1の方法。
  10. 工程eにおいて、沈殿塩が、遠心分離、浄化、沈降、ろ過又は凝集から選択された方法によって、前記使い尽くしたスクラビング用の水から除去される請求項1ないし9のいずれか1の方法。
  11. 複数の燃焼チャンバ(A4)を備えた複数のシリンダと、排気系(B)とを具備する、海洋船のための内燃機関であって、
    前記排気系は、少なくとも、塩基貯蔵タンク(A0)と、バッファタンク(A1)と、スクラビングユニット(A2)とを有し、
    前記塩基貯蔵タンク(A0)は、塩基ドーズライン(L0)を通って前記バッファタンク(A1)に塩基を供給するためのドーズ装置を有し、
    前記バッファタンク(A1)には、さらに、準備されたスクラビング用の水の供給ラインを介して前記スクラビングユニット(A2)の準備されたスクラビング用の水の流入部に接続されたアルカリ性のスクラビング用の水の供給ラインの流出部(L2)が設けられ、
    前記バッファタンクは、さらに、スクラビング用の水の流入部(L1)を有し、
    前記スクラビングユニットは、さらに、スプリッタ(A3)を介して前記スクラビング用の水の流入部(L1)に接続される、使い尽くしたスクラビング用の水の流出部(L3)を有し、
    前記スクラビングユニット(A2)は、さらに、前記燃焼チャンバ(A4)から生じる1以上の排出ガス流入部(G1)と、SO減少排気ガス流出部(G2)とを有し、
    前記排気系(B)には、さらに、pHセンサが設けられ、
    前記排気系は、前記pHセンサから測定されたpH値を受信するように構成された制御ユニットを有し、
    前記制御ユニットは、前記アルカリ性のスクラビング用の水のpHが、一般的な条件で重炭酸塩/炭酸塩の緩衝能力内に維持されるように、前記塩基貯蔵タンク(A0)から塩基を加えるためのドーズ装置を制御するように構成されている内燃機関。
  12. 前記スクラビング用の水の供給ラインは、非腐食耐性の鋼、プラスチック、強化プラスチック材料、繊維強化材料又はガラス繊維強化プラスチックの少なくとも1つから選択された材料でできた配管でできていることを特徴とする請求項11の内燃機関。
  13. 前記スクラビングユニット(A2)は、非腐食耐性の鋼、プラスチック材料、強化プラスチック材料、繊維強化材料又はガラス繊維強化プラスチックの少なくとも1つから選択された材料でできた壁を有する請求項11又は12の内燃機関。
  14. 少なくとも1つの排気ガス冷却器(A5)が設けられている請求項11ないし13のいずれか1の内燃機関。
  15. 前記少なくとも1つの排気ガス冷却器(A5)は、前記スクラビングユニット(A2)の上流に位置され、前記排気ガス供給ライン(G1)を介して前記スクラビングユニット(A2)に接続されている請求項14の内燃機関。
  16. 前記排気ガス冷却器は、間接又は直接接触冷却器である請求項14又は15の内燃機関。
  17. 前記排気ガス冷却器(A5)は、前記スクラビングユニット(A2)に流れる排気ガスにスクラビング用の水をスプレーするための第1のスプレー装置が設けられた前記スクラビングユニット(A2)と一体化されている請求項11ないし16のいずれか1の内燃機関。
  18. 前記スクラビングユニット(A2)は、前記スクラビングユニット(A2)において前記排気ガスの流れ経路を横切って延びている充填材料の第1の容積よりも上に位置された第1のアレイのスプレー装置を備えたチャンバを有し、必要に応じて、前記チャンバは、前記スクラビングユニット(A2)において前記排気ガスの流れ経路を横切って延びている充填材料の少なくとも第2の容積よりも上に位置された第2のアレイのスプレー装置を有する請求項11の内燃機関。
  19. 前記充填材料は、プラスチック体又はプラスチックシートでできている請求項18の内燃機関。
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