JP2015211655A - ペプチド組成物の調製方法、細胞培養方法、およびペプチド組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
コラゲナーゼを産生する微生物としてクロストリジウム属(Chrostridium sp.)、ビブリオ属(Vibrio sp.)、バチルス属(Bacillus sp.)、ストレプトマイセス属(Streptomyces sp.)などが知られているが、本発明で使用するコラゲナーゼは、グリモンティア・ホリセーに由来する。グリモンティア・ホリセーは、例えばATCC No.33564やATCC No.33565として入手できる。
本発明では、グリモンティア・ホリセーが産生するコラゲナーゼの他、当該コラゲナーゼ遺伝子で形質転換された組み換え体から得たコラゲナーゼを使用することもできる。例えば、グリモンティア・ホリセーのゲノムを用いてBACクローンライブラリーを形成し、コラゲナーゼ遺伝子を含むものとして特定のバクミドを選択することができる。なお、グリモンティア・ホリセーを使用してBACクローンライブラリーを調製する方法や、このライブラリーを使用してコラゲナーゼを生産するB.brevis組み換え体を作成する方法は特許文献6に記載されている。
本発明のペプチド組成物の調製方法で使用する基質は、−(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンやゼラチンである。このようなコラーゲンとしては、サカナ、ウシ、ブタ、ニワトリ、その他の動物のいずれに由来するコラーゲンであってもよい。コラーゲン型は、現在I型からXXIX型までが知られているが、そのいずれであってもよく、将来発見されるコラーゲンであってもよい。コラーゲンは動物種や型に限定されず、アミノ酸配列が近似するからである。
コラゲナーゼの使用量は、基質に含まれるコラーゲンやゼラチンに対する比活性を予め測定し、当該比活性に基づいて適量を使用すればよい。なお、至適pHは7〜9であり、至適温度は30℃〜40℃である。他は、従来公知のコラゲナーゼの使用条件と同様に選択することができる。反応液には、塩化カルシウム、塩化マンガン、塩化コバルト、塩化マグネシウムなどを添加してもよい。
本発明のペプチド組成物の調製方法を応用し、コラーゲンを含む細胞培地をトリペプチドに分解して細胞を回収し、細胞を培養することができる。
グリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを調製するため、そのコラゲナーゼ遺伝子を含むバクミドpCC1BAC−2(NITE P−739)を使用した。当該バクミドには、配列番号4に示す1番目のATGから始まり2304番目のTAAで終わる2304塩基対からなるコラーゲン分解酵素の遺伝子の全領域が含まれている。番号前記バクミドpCC1BAC−2を鋳型として、挿入されているコラゲナーゼ遺伝子の成熟体領域2040bpのDNA断片の5’側にNco Iサイトを、3’側にHind IIIサイトを付加し、Expand High Fidelity PCR System(Roche)により増幅した。増幅された断片をNco I−Hind IIIで処理して回収した当該DNA断片を、プラスミドベクターpNY326のサイトに挿入して、pNY326−Col2を作製した。さらに組換プラスミドpNY326−Col2をB.brevisS5株に形質転換して、コラゲナーゼを大量に生産するB.brevis組換え体を作製した。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した。このコラゲナーゼを0.01%のTween20を含む10mMのCaCl2で稀釈し、酵素溶液20μl中に各々酵素量80ng、160ng、320ngとなるよう調製した。実施例1と同様、10mMのCaCl2を含む50mMのトリスHCl(pH7.5)緩衝液0.23mlとGERGFO液0.25mlを混合し、予め37℃で加温した後、この酵素液20μlを混合し、反応液とした。この反応液を37℃に保温し、経時的に0.05mlをサンプリングした。得られたサンプル液は0.05mlの1%ギ酸と混合して反応停止した後、LC−MSにてGly−Glu−Argを経時的に検出および定量し、分解活性を評価した。実施例1と同様にして比活性を算出し、得られた比活性を表1に、Gly−Glu−Arg生成の経時変化を図1に示す。なお、図1において「GH20」は実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを20ng、「Cl 80」は前記クロストリジウム属由来のコラゲナーゼを80ng、「Cl 160」は同コラゲナーゼを160ng、「Cl 320」は同コラゲナーゼを320ng添加した際の結果である。
ペプチドとして、実施例1で使用したウシI型コラーゲン由来ペプチド基質GERGFOに代えてウシI型コラーゲン由来ペプチド基質Gly−Pro−Hyp−Gly−Pro−Hyp(以下、GPOGPOと称す。)を使用し、Gly−Glu−Argに代えてGly−Pro−Hypを検出した以外は実施例1と同様に操作して分解活性を評価した。結果を表1、図2に示す。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した以外は、実施例2と同様に操作して分解活性を評価した。結果を表1、図2に示す。なお、図2において「GH20」は実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを20ng、「Cl 80」は前記クロストリジウム属由来のコラゲナーゼを80ng、「Cl 160」は同コラゲナーゼを160ng、「Cl 320」は同コラゲナーゼを320ng添加した際の結果である。
ペプチドとして、実施例1で使用したウシI型コラーゲン由来ペプチド基質GERGFOに代えてN−(3[2−furyl]acryloyl)−Leu−Gly−Pro−Ala(以下、FALGPAと称す。)を使用し、Van Wart,H.E.らの方法(Analytical Biochemistry,113,356−365,(1981))により比活性を測定した。結果を表1に示す。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した以外は、実施例3と同様に比活性を評価した。結果を表1に示す。
ペプチドとして、実施例1で使用したウシI型コラーゲン由来ペプチド基質GERGFOに代えて合成基質4−Phenylazobenzyloxycarbonyl−Pro−Leu−Gly−Pro−D−Arg(以下、Pz−PLGP−D−Argと称す。)を使用し、Wunsch法(Zeitschrift fur Physiologishe Chemie,333,149−151(1963))により比活性を測定した。結果を表1に示す。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した以外は、実施例4と同様に操作して比活性を評価した。結果を表1に示す。
コラーゲン分解活性は、細胞外マトリックス研究法(1) 第II部 免疫学的・酵素学的研究法(p77−82,1998,コラーゲン技術研修会発行)に記載の方法に準じて測定した。すなわち、蛍光標識したI型コラーゲン(以下、FITC−Collagenと称す。)0.05%、5mMのCaCl2、200mMのNaClを含む50mMのトリスHCl(pH7.5)に、実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼ0.5μgを混合して30℃に加温した。30分後、EDTAを添加して酵素反応を停止した。反応液を70%のエタノールを含有する50mMのトリスHCl(pH9.5)で抽出し、蛍光分光光度計で定量した。比活性を表2に示す。
実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼに代えて、クロストリジウム・ヒストリティカム由来のコラゲナーゼ(天野酵素社製)を使用して、実施例5と同様にして比活性を算出した。結果を表2に示す。
予め5mM酢酸に1mg/mlで溶解したウシ腱由来酸抽出I型コラーゲン0.5mlを、0.4MのNaCl、10mMのCaCl2を含む0.1MのトリスHCl(pH7.5)からなる基質中和液0.5mlに混和して0.5mg/mlのコラーゲン溶液を調製した。また、前記基質中和液の2倍希釈液1mlに実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを5μg溶解し、0.2μmのフィルターでろ過し、酵素液を調製した。前記コラーゲン溶液0.1mlに酵素液0.1mlを混合し温度30℃で20時間反応させた。反応終了後に、millex LH0.45μmでろ過し、GPC分析を行った。結果を図3に示す。
また、反応液の一部を取り、Gly−Glu−ArgおよびGly−Phe−Hypの含有量をLC−MSで定量したところ、それぞれ3.28μg/ml、4.30μg/mlであった。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を12.5μg/mlの濃度で使用した以外は、実施例6と同様に操作してGPC分析を行った。結果を、図3に示す。
また、実施例6と同様にして反応液に含まれるGly−Glu−ArgおよびGly−Phe−Hypの含有量を定量したところ、前者は検出されず、後者は0.068μg/mlであった。
ウシ腱由来酸抽出I型コラーゲンに代えて、ペプシン抽出で調製したII型コラーゲン、III型コラーゲン、V型コラーゲンを使用し、実施例6と同様にGPC分析を行った。結果を図4に示す。
コラゲナーゼとしてクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した以外は、実施例7と同様に操作してGPC分析を行った。結果を図4に示す。
予め5mM酢酸に溶解したウシ腱由来酸抽出I型コラーゲン液に、0.4MのNaClと10mMのCaCl2とを含む0.1M Tris−HCl(pH7.5)基質中和液を同量添加し、前記基質中和液の2倍希釈液を添加してコラーゲン濃度を1mg/mlに調整し、コラーゲン溶液とした。また、前記2倍希釈液1mlに実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを5μg溶解し、0.2μmのフィルターでろ過し、濃度5μg/mlの酵素液を調製した。前記コラーゲン溶液0.1mlに酵素液0.1mlを混合し温度30℃で20時間反応させた。反応終了後に、−20℃で凍結保存した。凍結保存したサンプルは、溶解後0.1%ギ酸で希釈した後、LC−MSにてトリペプチド生成量を測定した。表3に、ウシ腱由来酸抽出I型コラーゲンを構成するI型コラーゲンのポリペプチド鎖3本当りのトリペプチド配列の個数を数の多い順に記載し、グリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼによって生成した各トリペプチドの生成量を示した。なお、表3においてNDは検出限界以下を示す。
また、実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼに代えて、クロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用した。実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼのkcatは、前記グリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼの1.29倍である。両酵素液のkcatを等しくするには、質量換算で実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼの2.5倍量の前記クロストリジウム属由来のコラゲナーゼが必要となる。よって、コラゲナーゼのkcatを等しくするために12.5μg/mlのクロストリジウム属由来のコラゲナーゼの酵素液を調製した。この酵素液を使用し、上記と同様に反応させてトリペプチド生成量を測定した。結果を表3に示す。
更に、コラゲナーゼ液に代えて実施例8で使用した2倍希釈液を使用し、上記と同様に操作し、コラゲナーゼ無添加の系としてトリペプチド量を測定した。結果を表3に示す。
予め5mM酢酸に溶解した3mg/ml濃度のウシ皮由来酸抽出I型コラーゲン液に、0.4MのNaClと10mMのCaCl2とを含む0.1M Tris−HCl(pH7.5)基質中和液を1:1の割合で添加してコラーゲン濃度を1.5mg/mlに調整し、コラーゲン溶液とした。
また、実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼに、前記基質中和液を2倍希釈して調製した基質希釈液を添加して溶解し、0.2μmのフィルターでろ過し、濃度0.1mg/mlの酵素液を調製した。前記コラーゲン溶液0.1mlに酵素液0.15mlを混合し、温度30℃で反応させた。反応後1、2、4、20、28および48時間の反応液をサンプリングし、5分のヒートショック処理を行った後に−20℃にて凍結保存し、分析用試料とした。これを実施例9とする。)
同様に、前記基質希釈液を使用してクロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)の0.25mg/mlを調製し、前記コラーゲン溶液0.1mlに酵素液0.15mlを混合し、温度30℃で反応させ、分析用試料を調製した。これを比較例9とする。なお、コラゲナーゼの添加量は、反応系中で同等の活性となるようそれぞれの分子量およびkcat値から算出したものであり、グリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼはコラーゲンに対し1%濃度に、クロストリジウム属由来のコラゲナーゼは2.5%濃度となっている。
各分析試料について、GPCを用い、定法に従って、生じたトリペプチドの生成面積比(%)の経時変化を測定した。結果を表4に示す。
(1)24ウェルプレートの各ウェルに対し、氷冷下、ニッピゲルカルチャーキット(株式会社ニッピ社製、商品名「Tri・D」)のコラーゲン試薬(3mg/ml)0.1ml、コラーゲン稀釈用水0.1mlを添加し、これに3倍濃縮培地0.1mlを加えた。これを37℃のCO2インキュベーターで1時間静置し、ゲル化した。
(2)デッシュに通常培養した線維芽細胞をトリプシン処理して剥離し、細胞を遠心分離で回収し、細胞培養培地による懸濁液を調製した。
(3)前記(1)で調製したゲルを形成したウェルに、5×104細胞/ウェルとなるように上記(2)の細胞懸濁液を注ぎ、37℃のインキュベーターで1時間インキュベートした。
(4)上記(2)で使用した細胞培養培地を各ウェルに1.2ml加え、1時間培養を行った。
(5)培地を取り除き、再度、前記細胞培養培地を1.2ml添加し、24時間培養を行った。
(6)24時間後、ウェルに滅菌ろ過水4mlに実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼ20mgを溶解した酵素液を200μlずつ添加した。コラゲナーゼ終濃度は0.71mg/mlである。
(7)37℃で30分、40分、50分、または60分間インキュベートした後、ウェル内の溶液を遠心分離して細胞を回収した。
(8)細胞を培地ですすぎ、2mlの培地に再分散し、12ウェルプレートに全量播種した。
(9)24時間後、細胞形態を観察した。結果を表5および図5に示す。
実施例1で得たグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼに代えて、クロストリジウム属由来のコラゲナーゼ(ロシュアプライドサイエンス社製、商品名「リベラーゼC/T」)を使用して、実施例10と同様にして細胞形態を観察した。結果を表5および図5に示す。
Claims (7)
- −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンまたはゼラチンを基質とし、前記基質を分解してペプチド組成物を調製する方法であって、
前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記基質を分解して、Gly−Glu−Argおよび/またはGly−Glu−Hypを含むペプチド組成物を調製する方法。 - −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンまたはゼラチンを基質とし、
前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記基質を分解して、Gly−Glu−Hypを切り出すことを特徴とする、Gly−Glu−Hypの製造方法。 - −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンまたはゼラチンを基質とし、
前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記基質を分解して、Gly−Glu−Argを切り出すことを特徴とする、Gly−Glu−Argの製造方法。 - −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンまたはゼラチンを基質とし、
前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加し、
前記基質に含まれる−Y−Gly−Glu−Arg−Gly−Phe−Hyp−Gly−(式中、Yはアミノ酸残基を示す。)で示されるペプチド部分から、Gly−Glu−ArgとGly−Phe−Hypとを切り出すことを特徴とする、Gly−Glu−ArgおよびGly−Phe−Hypの製造方法。 - −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを含むコラーゲンまたはゼラチンをゲル状にした細胞培養用コラーゲンゲルで細胞を培養し、
細胞培養後の前記細胞培養用コラーゲンゲルにグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記ポリペプチドを分解し、
分解後の細胞培養用コラーゲンゲルから細胞を回収することを特徴とする、細胞培養方法。 - −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを基質とし、前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記基質を分解してなるペプチド組成物であって、Gly−Pro−Hypに対するGly−Glu−ArgとGly−Glu−Hypとの質量比((Gly−Glu−Arg)+(Gly−Glu−Hyp)/Gly−Pro−Hyp)が0.3以上であることを特徴とする、ペプチド組成物。
- −(Gly−X−Y)n−(式中、nは2以上の整数を示し、XおよびYは各nにおいてそれぞれ同一でも異なってもよいアミノ酸残基を示す。)で示されるポリペプチドを基質とし、前記基質にグリモンティア・ホリセー由来のコラゲナーゼを添加して前記基質を分解してなるペプチド組成物であって、Gly−Pro−Hypに対するGly−Glu−ArgとGly−Glu−HypとGly−Phe−Hypとの質量比((Gly−Glu−Arg)+(Gly−Glu−Hyp)+(Gly−Phe−Hyp)/Gly−Pro−Hyp)が0.6以上であることを特徴とするペプチド組成物。
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