JP2015211121A - 樹脂成形装置及び樹脂成形方法 - Google Patents

樹脂成形装置及び樹脂成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂成形装置において、複数のノズルから所定量の液状樹脂を均等に吐出する。【解決手段】ディスペンサ1の先端に取り付けられた樹脂吐出機構6に、液状樹脂2を貯留する樹脂貯留部23と、樹脂貯留部23の上方につながり水平方向に沿って延びる複数の樹脂通路21と、複数の樹脂通路21にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の樹脂通路24と、複数の樹脂通路24にそれぞれ接続される複数のノズル13とを備える。液状樹脂2を樹脂貯留部23に供給し、樹脂貯留部23において液状樹脂2を流動させることによって樹脂貯留部23を液状樹脂2によって満たす。樹脂貯留部23の上方から水平方向に沿って延びる複数の樹脂通路21と複数の樹脂通路21から鉛直方向に沿って延びる複数の樹脂通路24とを順次経由して、複数のノズル13から液状樹脂2をそれぞれのキャビティ18に向かって吐出する。【選択図】図1

Description

本発明は、トランジスタ、集積回路(Integrated Circuit :IC)、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などのチップ状の電子部品(以下適宜「チップ」という。)を、液状樹脂を用いて樹脂封止する場合などに使用される、樹脂成形装置及び樹脂成形方法に関するものである。本出願書類においては、「液状」という用語は常温において液状であって流動性を有することを意味しており、流動性の高低、言い換えれば粘度の程度を問わない。
従来から、基板に装着されたLEDなどの光素子のチップは、熱硬化性で光を透過する液状樹脂、例えば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などを用いて、硬化樹脂からなる封止樹脂によって樹脂封止される。樹脂封止する技術としては、圧縮成形、トランスファ成形などの樹脂成形技術が使用される。樹脂成形においては、主剤となる液状樹脂に、硬化剤などの補助剤となる液状樹脂を混合させ、混合された液状樹脂を加熱することによって樹脂成形が行われる。以下、主剤と硬化剤とを混合させて生成された液状樹脂、蛍光材などの添加剤を含む液状樹脂など、常温において液状であって流動性を有する樹脂全般を単に「液状樹脂」という。
液状樹脂を用いる樹脂封止では、樹脂供給機構であるディスペンサの先端に取り付けられたノズルから下型に設けられたキャビティに液状樹脂が供給される。樹脂封止する製品に対応して、キャビティの大きさや形状が決められる。したがって、製品に応じて下型には大面積を有する1個のキャビティ又は小面積を有する複数のキャビティなどが設けられる。下型に1個のキャビティが設けられる場合であれば、1個のディスペンサによって液状樹脂が供給される。また、下型に複数のキャビティが設けられる場合でも、1個のディスペンサによって複数のキャビティに順次液状樹脂を供給することができる。しかしながら、1個のディスペンサを用いて複数のキャビティに順次液状樹脂を供給するので、供給に要する時間が長くなり生産性が低下する。複数のキャビティにそれぞれ対応するように、複数のディスペンサを設けて液状樹脂を供給することもできるが、装置全体の構成が複雑になり、かつ費用も高くなる。
また、複数のキャビティに液状樹脂を供給するために、ディスペンサの先端に複数のノズルを設けることができる。この場合には、複数のノズルから同時に所定量の液状樹脂を、それぞれのキャビティに供給しなければならない。したがって、複数のノズルから均等に安定して液状樹脂を供給することが重要となる。
多数個取りによる圧縮成形を可能にする成形装置として、「樹脂成形材料6を可塑化して押し出す押出機1の先端に可塑化樹脂成形材料6を送り出す複数の分岐路2を設けると共に各分岐路2に計量機構と射出機構を具備する押出ノズル3を設けて形成されるマルチノズル押出機4と、押出ノズル3から押し出される可塑化樹脂成形材料6が供給される圧縮成形金型5とから成る」成形装置が提案されている(例えば、特許文献1の段落〔0005〕、図1、図2参照)。
特開平06−114867号公報
しかしながら、特許文献1に開示された成形装置では、次のような課題が発生する。特許文献1の図1に示されるように、可塑化樹脂成形材料6を送り出す送り出し路14の先端には複数に分岐される分岐路2が接続してある。そしてこの各分岐路2の先端に押出ノズル3の基部に設けた計量・射出ユニット17が接続してある。各押出ノズル3の計量・射出ユニット17に供給された可塑化樹脂成形材料6は、各計量・射出ユニット17において個別に計量されて射出され、各押出ノズル3のノズル口18から圧縮成形金型5の下金型5aの各キャビティに供給されて投入される。
このような装置構成では、各計量・射出ユニット17において、それぞれのユニットが各キャビティに供給する可塑化樹脂成形材料6を計量して各押出ノズルに射出しなければならない。したがって、キャビティの数に対応するだけの計量・射出ユニット17を設けて、それぞれのユニット17が射出量を制御しなければならない。したがって、多数個取りをするために装置構成が複雑になり、かつ装置の費用が高くなる。
本発明は上記の課題を解決するもので、樹脂成形装置において、複数のノズルから収容部にそれぞれ所定量の液状樹脂を安定して供給することができる樹脂成形装置及び樹脂成形方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る樹脂成形装置は、上型と、該上型に相対向して設けられた下型と、上型と下型との少なくとも一方に設けられたキャビティと、キャビティにおいて硬化して硬化樹脂になるはずの液状樹脂が収容される収容部と、該収容部に液状樹脂を吐出する樹脂吐出機構と、上型と下型とを少なくとも有する成形型を型締めする型締め機構とを備え、硬化樹脂を含む成形品を成形する樹脂成形装置であって、樹脂吐出機構に設けられ液状樹脂が供給される樹脂供給口と、樹脂供給口につながり第1の水平方向に沿って延びる供給側樹脂通路と、供給側樹脂通路につながり第1の水平方向に交わる第2の水平方向に沿って延びる樹脂貯留部と、樹脂貯留部の上方につながり第1の水平方向に沿って延びる複数の第1の樹脂通路と、複数の第1の樹脂通路にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の第2の樹脂通路と、複数の第2の樹脂通路にそれぞれ接続された複数の吐出側樹脂通路とを備え、供給側樹脂通路を経由して樹脂貯留部に供給された液状樹脂が流動することによって樹脂貯留部が満たされ、樹脂貯留部から複数の第1の樹脂通路と複数の第2の樹脂通路とを順次経由して複数の吐出側樹脂通路から収容部に向かって液状樹脂が吐出されることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、供給側樹脂通路と樹脂貯留部と複数の第2の樹脂通路とが少なくとも形成された第1の部材と、第1の部材に取り付けられる第2の部材と、第1の部材に取り付けられる複数の吐出部とを備え、複数の第1の樹脂通路は第1の部材または第2の部材の少なくとも一方に形成され、複数の吐出側樹脂通路は複数の吐出部に形成され、樹脂吐出機構は少なくとも第1の部材と第2の部材と複数の吐出部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、複数の吐出部は第1の部材に対してそれぞれ着脱可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、樹脂貯留部に含まれ平面視して閉じた形状を有する連通溝と、連通溝が有する互いに並んで延びる2つの延伸部とを備え、2つの延伸部のうち一方の延伸部が供給側樹脂通路につながり、2つの延伸部のうち他方の延伸部が複数の第1の樹脂通路につながることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、一方の延伸部の中央部と他方の延伸部の中央部とをつなぐ連結樹脂通路を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、キャビティが複数設けられ、複数のキャビティにそれぞれ対応して複数の吐出部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、硬化樹脂は基板に装着されたチップを覆う封止樹脂であることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述の樹脂成形装置において、樹脂吐出機構に液状樹脂を供給する供給モジュールと、成形型と型締め機構とを有する少なくとも1個の成形モジュールとを備え、供給モジュールと1個の成形モジュールとが着脱可能であり、1個の成形モジュールが他の成形モジュールに対して着脱可能であることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る樹脂成形方法は、上型と、該上型に相対向して設けられた下型と、上型と下型との少なくとも一方に設けられたキャビティと、キャビティにおいて硬化して硬化樹脂になるはずの液状樹脂が収容される収容部と、該収容部に液状樹脂を吐出する樹脂吐出機構と、上型と下型とを少なくとも有する成形型を型締めする型締め機構とを備えた樹脂成形装置を使用して、硬化樹脂を含む成形品を成形する樹脂成形方法であって、樹脂吐出機構に設けられた樹脂供給口から、第1の水平方向に沿って延びる供給側樹脂通路を経由して、第1の水平方向に交わる第2の水平方向に沿って延びる樹脂貯留部に液状樹脂を供給する工程と、樹脂貯留部において液状樹脂を流動させることによって、液状樹脂によって樹脂貯留部を満たす工程と、樹脂貯留部の上方から第1の水平方向に沿って延びる複数の第1の樹脂通路と複数の第1の樹脂通路にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の第2の樹脂通路とを経由して複数の吐出部に液状樹脂を送出する工程と、複数の吐出部から収容部に向かって液状樹脂を吐出する工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、供給側樹脂通路と樹脂貯留部と複数の第2の樹脂通路とが第1の部材に形成され、複数の第1の樹脂通路が第1の部材または第2の部材の少なくとも一方に形成され、少なくとも第1の部材と第2の部材と複数の吐出部とを組み合わせて樹脂吐出機構が構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、複数の吐出部は複数の第1の部材に対してそれぞれ着脱可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、樹脂貯留部は平面視して閉じた形状を有する連通溝を有し、連通溝は互いに並んで延びる2つの延伸部を有し、2つの延伸部のうち一方の延伸部を供給側樹脂通路につなぎ、2つの延伸部のうち他方の延伸部を複数の第1の樹脂通路につなぐことを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、一方の延伸部の中央部と他方の延伸部の中央部とを連結樹脂通路によってつなぐことを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、収容部は複数のキャビティからなり、複数のキャビティにそれぞれ対応して複数の吐出部が設けられ、吐出する工程では、複数の吐出部からそれぞれのキャビティに向かって液状樹脂を吐出することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、硬化樹脂は基板に装着されたチップを覆う封止樹脂であることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、樹脂吐出機構に液状樹脂を供給する供給モジュールを準備する工程と、成形型と型締め機構とを有する少なくとも1個の成形モジュールを準備する工程とを備え、供給モジュールと1個の成形モジュールとが着脱可能であり、1個の成形モジュールが他の成形モジュールに対して着脱可能であることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂成形装置において、樹脂吐出機構に液状樹脂を貯留する樹脂貯留部と、樹脂貯留部の上方につながり第1の水平方向に沿って延びる複数の第1の樹脂通路と、複数の第1の樹脂通路にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の第2の樹脂通路と、複数の第2の樹脂通路にそれぞれ接続された複数の吐出側樹脂通路とを備える。樹脂貯留部に供給された液状樹脂を流動させることによって、樹脂貯留部の平面視した領域全体を下方から上方に向かって液状樹脂によって均一に満たす。均一に満たされた樹脂貯留部から複数の第1の樹脂通路と複数の第2の樹脂通路とを経由して複数の吐出側樹脂通路から液状樹脂を吐出する。このようにして、各吐出側樹脂通路に至るまで一定の圧力によって液状樹脂を加圧することができるので、複数の吐出側樹脂通路から所定量の液状樹脂を同時に安定して吐出することができる。
本発明に係る樹脂成形装置において、樹脂供給機構の実施例1を示す概略図である。図1(a)は、樹脂供給機構が下型のキャビティに液状樹脂を供給する状態を示す概略部分断面図、図1(b)は、樹脂吐出機構を示す断面図である。 図1(b)に示された樹脂吐出機構を示す概要図である。図2(a)は、樹脂吐出機構の平面図、図2(b)は、図1(b)に示された上部部材の下面図、図2(c)は、図1(b)に示された下部部材の平面図である。 本発明に係る樹脂成形装置において、樹脂供給機構の実施例2を示す概略図である。図3(a)は、樹脂吐出機構の平面図、図3(b)は、上部部材の下面図、図3(c)は、下部部材の平面図である。 本発明に係る樹脂成形装置において、樹脂供給機構の実施例3を示す概略図である。図4(a)は、樹脂吐出機構の平面図、図4(b)は上部部材の下面図、図4(c)は、下部部材の平面図である。 本発明に係る樹脂成形装置において、樹脂供給機構の実施例4を示す概略図である。図5(a)は、樹脂供給機構を示す概略部分断面図、図5(b)は、樹脂吐出機構を示す分解断面図である。 本発明に係る樹脂成形装置の実施例5において、装置の概要を示す平面図である。
図1に示されるように、ディスペンサ1の先端に取り付けられた樹脂吐出機構6に、液状樹脂2を貯留する樹脂貯留部23と、樹脂貯留部23の上方につながり水平方向に沿って延びる複数の樹脂通路21と、複数の樹脂通路21にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の樹脂通路24と、複数の樹脂通路24にそれぞれ接続される複数のノズル13とを備える。液状樹脂2を樹脂貯留部23に供給し、樹脂貯留部23において液状樹脂2を流動させることによって樹脂貯留部23を液状樹脂2によって満たす。樹脂貯留部23の上方から水平方向に沿って延びる複数の樹脂通路21と複数の樹脂通路21から鉛直方向に沿って延びる複数の樹脂通路24とを順次経由して、複数のノズル13から液状樹脂2をそれぞれのキャビティ18に向かって吐出する。
本発明に係る樹脂成形装置の樹脂供給機構の実施例1について、図1、図2を参照して説明する。本出願書類におけるいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図1(a)に示される樹脂供給機構であるディスペンサ1は、水平方向に沿って配置される横型ディスペンサである。ディスペンサ1は、液状樹脂2を貯留する貯留部3と、液状樹脂2を所定量だけ計量して送出する計量送出機構4と、送出された液状樹脂2を移送する樹脂移送部5と、移送された液状樹脂2を吐出する樹脂吐出機構6とを備える。
ディスペンサ1の貯留部3には、液状樹脂2を保管する容器(図示なし)から移送された液状樹脂2が貯留される。貯留部3の一端は計量送出機構4に接続される。計量送出機構4には、液状樹脂2を所定量送出するために、例えば、サーボモータ7とボールねじ8とボールねじナット9とが設けられる。貯留部3には、ボールねじ8の先端に取り付けられ液状樹脂2を押圧するためのプランジャ10が設けられる。貯留部3の他端は樹脂移送部5の一端に接続される。樹脂移送部5の他端は樹脂吐出機構6に接続される。樹脂移送部5には、貯留部3から樹脂吐出機構6に液状樹脂2を移送する樹脂通路11が設けられる。
樹脂吐出機構6には、樹脂移送部5の他端に接続され液状樹脂2の供給口となる樹脂供給口12と、供給された液状樹脂2を吐出する吐出部となるノズル13とが設けられる。後述するように、樹脂吐出機構6には、下型に設けられた複数のキャビティに対応するようにして、複数のノズル13がそれぞれ設けられる。複数のノズル13は、樹脂吐出機構6に取り付けられ、取り外すことができるように構成される。
図1(a)に示されるように、樹脂成形装置には、上型14と下型15とが設けられる。上型14と下型15とは併せて成形型を構成する。上型14には、例えば、基板にチップ16が装着された封止前基板17がクランプ又は吸着によって固定される。下型15には、封止前基板17に装着されたチップ16を収容して硬化樹脂が形成される空間となるキャビティ18が設けられる。製品に対応して、下型15には大面積を有する1個のキャビティ18又は適当な面積に分割された複数のキャビティ18が設けられる。
以下、本実施例においては、下型15に複数のキャビティ18が設けられる場合について説明する。下型15に複数のキャビティ18が設けられる場合には、それぞれのキャビティ18に対応するようにして樹脂吐出機構6に複数のノズル13がそれぞれ設けられる。したがって、樹脂吐出機構6に設けられた複数のノズル13から収容部となるそれぞれのキャビティ18に液状樹脂2が供給され、キャビティ18の形状に対応して硬化樹脂が形成される。
図1(b)と図2とに示されるように、樹脂吐出機構6は上部部材19と下部部材20と複数のノズル13とを組み合わせて構成される。上部部材19と下部部材20と各ノズル13とは、組み立てられることと分解されることとが可能である。上部部材19には、水平方向(−Y方向)に沿って延びる複数の細い樹脂通路21が設けられる。下部部材20には、樹脂供給口12から水平方向(−Y方向)に沿って延びる樹脂通路22と、樹脂通路22につながり水平方向(X方向)に沿って延びる溝からなる樹脂貯留部23と、鉛直方向(−Z方向)に沿って延びる複数の細い樹脂通路24と、複数の樹脂通路24につながりノズル13を取り付ける複数のノズル取り付け口25とが設けられる。上部部材19と下部部材20とを組み合わせた状態で、複数の樹脂通路21の一端(図1(b)では右端)は水平方向(+Y方向)に沿って延びて貯留部23の上方にそれぞれつながり、複数の樹脂通路21の他端(図1(b)では左端)は鉛直方向(−Z方向)に沿って延びる複数の樹脂通路24にそれぞれつながる。各ノズル13には樹脂吐出通路26が設けられ、それぞれのノズル13がノズル取り付け口25に取り付けられた状態で、樹脂通路24と樹脂吐出通路26とがそれぞれ連通する。
したがって、樹脂吐出機構6において、上部部材19と下部部材20と複数のノズル13とを組み合わせた状態で、樹脂供給口12から供給された液状樹脂2は、下部部材20に設けられた樹脂通路22と樹脂貯留部23とを順次経由し、続いて上部部材19に設けられた各樹脂通路21と下部部材20に設けられた各樹脂通路24と各ノズル13に設けられた樹脂吐出通路26とを順次経由して、それぞれのノズル13からキャビティ18に吐出される。
なお、実施例においては、複数の樹脂通路21を上部部材19に設けた場合を示した。これに限らず、複数の樹脂通路21を下部部材20の上面に設けてもよい。また、図1(b)は、ノズル13を完全に取り付ける直前の状態を示しており、ノズル取り付け口25を二点鎖線で示した。ノズル13を下部部材20に取り付けた状態においては、ノズル13の上面とノズル取り付け口25の下面とが密着する。
図2は、図1で示された樹脂吐出機構6と、樹脂吐出機構6を分解した状態における上部部材19と下部部材20とを示す。なお、図1(b)は、図2(a)のA−A線から見た樹脂吐出機構6の断面図である。
図2に示されるように、樹脂吐出機構6において、上部部材19には複数の樹脂通路21が設けられる。それぞれの樹脂通路21は、一端(図2では下端)が下部部材20に設けられた貯留部23の上方につながり、他端(図2では上端)が下部部材20に設けられそれぞれ対応する樹脂通路24の開口につながるように形成される。上部部材19と下部部材20とを組み合わせた状態で、下部部材20に設けられた樹脂貯留部23と複数の樹脂通路24の開口とが、上部部材19に設けられたそれぞれの樹脂通路21を介してつながる。したがって、樹脂吐出機構6において、樹脂通路22と樹脂貯留部23とを共通にして、樹脂貯留部23の上方から水平方向に延びる樹脂通路21と鉛直方向に延びる樹脂通路24とノズル13に設けられた樹脂吐出通路26とが順次連通することになる(図1(b)参照)。
図2(c)に示されるように、樹脂吐出機構6の幅Wは、樹脂成形する基板やシリコンウェーハのサイズに対応するようにして決められる。例えば、300mm×300mmの面積を有する基板や直径が300mmのシリコンウェーハに対応するようにして樹脂吐出機構6の幅Wを300mm程度に設定することができる。更に、直径が450mmのシリコンウェーハに対応するようにして樹脂吐出機構6の幅Wを450mm程度に設定することもできる。
下型15(図1(a)参照)に設けられたキャビティ18の数に対応して、樹脂吐出機構6には複数のノズル13が設けられる。図2においては、樹脂吐出機構6に5個のノズル13を取り付ける場合を示した。これに限らず、樹脂吐出機構6の幅Wの範囲において任意の数のノズル13を樹脂吐出機構6に取り付けることができる。また、ノズル13は、キャビティ18に供給する液状樹脂2の量や粘度などによって取り替えることができる。液状樹脂2に対応してノズル13の口径や形状などを選択することができる。
図1、図2を参照して、本実施例に係る樹脂供給機構であるディスペンサ1の動作について説明する。図1(a)に示されるように、ディスペンサ1において、計量送出機構4を使用して、貯留された液状樹脂2を貯留部3から樹脂移送部5に送出する。計量送出機構4において、サーボモータ7を使用してボールねじ8を回転させることによってプランジャ10を前進させる。プランジャ10によって液状樹脂2を押圧して所定量の液状樹脂2を貯留部3から樹脂通路11に送出する。サーボモータ7の回転数を制御することによって、プランジャ10の移動量(ストロ−ク)を制御することができる。このことにより、液状樹脂2の送出量を精度よく制御することができる。
図1(a)、(b)に示されるように、更に液状樹脂2を押圧することによって、樹脂吐出機構6に設けられた樹脂供給口12から樹脂通路22に液状樹脂2を注入する。更に、押圧することによって樹脂貯留部23に液状樹脂2を供給する。
図2(c)に示されるように、樹脂貯留部23においては、液状樹脂2を押圧することによって、樹脂貯留部23の中央部23Cから両側(図では右側23R、左側23L)に向かって液状樹脂2をそれぞれ流動させる。液状樹脂2は、樹脂貯留部23を平面視した領域全体(樹脂貯留部の右側23Rから左側23Lに至るまでの全領域)を均一に埋めるように流動する。更に押圧することによって、樹脂貯留部23を平面視した領域全体を下方から上方に向かって液状樹脂2で埋めていく(図1(b)参照)。押圧を続けることによって樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たす。
樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たした状態で、更に液状樹脂2を押圧することによって、樹脂貯留部23の上方から複数の樹脂通路21に液状樹脂2をそれぞれ送出する。複数の樹脂通路21に送出された液状樹脂2を、樹脂通路21に接続されたそれぞれの樹脂通路24を経由して、それぞれのノズル13に移送する。各ノズル13に設けられた樹脂吐出通路26からそれぞれのキャビティ18に液状樹脂2を吐出する(図1参照)。
その後、図1(a)に示した上型14と下型15とを型締めする。型締めをした後に、液状樹脂2を加熱することによって硬化樹脂を形成する。この状態で、封止前基板17に装着されたチップ16は硬化樹脂によって樹脂封止される。樹脂封止が終了した後に、上型14と下型15とを型開きする。型開きした後に、封止済基板を取り出す。このようにして、樹脂封止が完了する。
本実施例によれば、図1(b)及び図2に示された樹脂吐出機構6において、液状樹脂2を貯留する樹脂貯留部23を設ける。樹脂供給口12から樹脂貯留部23に供給された液状樹脂2を、樹脂貯留部23の中央部23Cから両側(右側23R、左側23L)に向かって流動させる。このようにすることで、樹脂貯留部23を平面視した領域全体を下方から上方に向かって液状樹脂2で埋めることができる。したがって、樹脂貯留部23内においては、樹脂貯留部23の右側23Rから左側23Lに至るまでの全領域を、液状樹脂2によって均一に満たすことができる。言い換えると、樹脂貯留部23内においては、供給する液状樹脂2を一定の圧力によって加圧することができる。
樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たした状態で、樹脂貯留部23の上方から複数の樹脂通路21と複数の樹脂通路24とを経由してそれぞれのノズル13に液状樹脂2を送出する。樹脂貯留部23からそれぞれのノズル13に至るまでの経路はすべて同一に形成されるので、この経路における液状樹脂2は一定の圧力によって加圧される。したがって、樹脂供給口12から樹脂貯留部23を経由してそれぞれのノズル13に至るまでの経路において、液状樹脂2は一定の圧力によって加圧される。このようにすることによって、複数のノズル13からそれぞれのキャビティ18に所定量の液状樹脂2を同時に安定して吐出することができる。
また、本実施例によれば、上部部材19と下部部材20と複数のノズル13とを組み合わせることによって、樹脂吐出機構6を構成する。上述したそれぞれの部材を容易に分解したり組み立てたりすることができるので、各部材の樹脂通路を簡単に洗浄することができる。したがって、樹脂吐出機構6のメンテナンスを容易にすることができ、作業性を向上することができる。また、ノズル13を着脱できるように構成しているので、製品や用途に応じて口径や形状が異なるノズル13を選択して使用することができる。
また、本実施例によれば、樹脂成形する基板やシリコンウェーハのサイズに対応して樹脂吐出機構6の幅Wを設定することができる。したがって、300mm×300mmの大面積を有する基板に対しても安定して液状樹脂を供給することができる。また、大面積に設けられた多数のキャビティ18に対応して、樹脂吐出機構6に必要な数のノズル13を設けることができる。したがって、多数のキャビティ18に対して液状樹脂2を同時にかつ均等に供給することができる。一度に多数の製品を樹脂封止することができるので、生産性を向上させることができる。
また、本実施例においては、計量送出機構4として、サーボモータ7とボールねじ8との組み合わせを用いた送出手段(サーボシリンダ方式)を示した。これに限らず、ステッピングモータとボールねじとの組み合わせ、一軸偏心ねじ方式、エアシリンダなどの送出手段を用いることができる。
また、本実施例においては、ディスペンサ1に設けられた貯留部3と樹脂吐出機構6とを樹脂移送部5によって接続した。例えば、蛍光体や光拡散剤などの添加剤を含んだ液状樹脂2を使用する場合には、蛍光体や光拡散剤の沈殿を防止するために、樹脂移送部5の樹脂通路11に静的混合部材であるスタティックミキサを設けることができる。このことにより、蛍光体や光拡散剤を液状樹脂2とともに攪拌することができる。したがって、蛍光体や光拡散剤を沈殿させることなく、均一な状態で液状樹脂2を樹脂吐出機構6に供給することができる。
また、本実施例においては、貯留部3と樹脂吐出機構6とを樹脂移送部5を介して接続した。これに限らず、貯留部3と樹脂吐出機構6とを直接接続することができる。このことによって、ディスペンサ1自体を小型化することができる。
図3を参照して、本発明に係る樹脂成形装置の樹脂供給機構の実施例2について説明する。実施例1との違いは、樹脂貯留部23を平面視してループ状の溝に形成したことである。それ以外は実施例1と同じであり、説明を省略する。図3(c)に示されるように、下部部材20には、樹脂通路22と、樹脂通路22につながり水平面内(X軸とY軸とを含む面内)において形成されたループ状の樹脂貯留部23と、鉛直方向(−Z方向)に沿って延びる複数の細い樹脂通路24と、複数の樹脂通路24につながりノズル13(図1(b)参照)を取り付ける複数のノズル取り付け口25とが設けられる。ループ状の樹脂貯留部23は、互いに並んで延びる2つの延伸部からなる樹脂貯留部23a、23bを有する。すなわち、樹脂通路22につながる側の樹脂貯留部23aと複数の樹脂通路24に接続される側の樹脂貯留部23bとを有する(図においては樹脂貯留部23a、23bを網掛けで示す)。上部部材19と下部部材20とを組み合わせた状態で、樹脂貯留部23bに対して複数の樹脂通路21がそれぞれ連通し、複数の樹脂通路21に対して複数の樹脂通路24がそれぞれ連通する。
図3を参照して、樹脂吐出機構6に供給された液状樹脂2をノズル13に移送する動作について説明する。図3(c)に示されるように、ループ状の樹脂貯留部23においては、供給された液状樹脂2を押圧することによって、樹脂貯留部23aの中央部23Cから両側(右側23R、左側23L)に向かってそれぞれ液状樹脂2を流動させる。更に押圧することによって、樹脂貯留部23の右側23R及び樹脂貯留部23の左側23Lをそれぞれ経由して、樹脂貯留部23bに向かって液状樹脂2を流動させる。このようにして、ループ状の樹脂貯留部23を平面視した領域全体を均一に液状樹脂2によって埋めていく。更に押圧することによって、ループ状の樹脂貯留部23を平面視した領域全体を下方から上方に向かって液状樹脂2で埋めていく。押圧を続けることによって、ループ状の樹脂貯留部23内において液状樹脂2を常に流動させながら、滞留させることなくループ状の樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たすことができる。
ループ状の樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たした状態で、更に液状樹脂2を押圧することによって、樹脂貯留部23bの上方から複数の樹脂通路21に液状樹脂2を送出する。複数の樹脂通路21に送出された液状樹脂2を、樹脂通路21に接続されたそれぞれ樹脂通路24を経由して、それぞれのノズル13に移送する。各ノズル13に設けられた樹脂吐出通路26からそれぞれのキャビティ18に液状樹脂2を吐出する。
本実施例によれば、樹脂吐出機構6において、液状樹脂2を貯留する平面視してループ状の樹脂貯留部23を設ける。供給された液状樹脂2を、樹脂貯留部23aの中央部23Cから両側23R、23Lに向かってそれぞれ液状樹脂2を流動させる。更に樹脂貯留部の両側23R、23Lをそれぞれ経由して、樹脂貯留部23bに向かって液状樹脂2を流動させる。このようにして、ループ状の樹脂貯留部23を平面視した領域全体を均一に液状樹脂2によって埋める。押圧を続けることによって、ループ状の樹脂貯留部23内において液状樹脂2を常に流動させながら、滞留させることなく樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって均一に満たすことができる。したがって、実施例1と同様に、複数のノズル13からそれぞれのキャビティ18に所定量の液状樹脂2を同時に安定して供給することができる。
また、本実施例によれば、ループ状の樹脂貯留部23を設けることによって、ループ状の樹脂貯留部23において液状樹脂2を常に流動させながら滞留させることなく均一に満たすことができる。液状樹脂2を常に流動させながら満たしていくので、ループ状の樹脂貯留部23における液状樹脂2を一定の圧力によって加圧することができる。液状樹脂2が一定の圧力によって加圧されるので、中粘度(1pa・s〜50pa・s程度)の液状樹脂2を使用した場合であっても、液状樹脂2をループ状の樹脂貯留部23に安定して満たすことができる。したがって、複数のノズル13から中粘度の液状樹脂2を安定して吐出することができる。
図4を参照して、本発明に係る樹脂成形装置の樹脂供給機構の実施例3について説明する。実施例2との違いは、ループ状の樹脂貯留部23において、樹脂貯留部23aの中央部と樹脂貯留部23bの中央部とを、樹脂通路27によって接続したことである。それ以外は実施例2と同じである。
図4(c)に示されるように、下部部材20には、樹脂通路22と、樹脂通路22につながるループ状の樹脂貯留部23と、樹脂貯留部23aの中央部と樹脂貯留部23bの中央部とを接続する樹脂通路27と、鉛直方向(−Z方向)に沿って延びる複数の樹脂通路24と、複数の樹脂通路24につながりノズル13を取り付ける複数のノズル取り付け口25とが設けられる。上部部材19と下部部材20とを組み合わせた状態で、樹脂貯留部23bに対して複数の樹脂通路21がそれぞれ連通し、複数の樹脂通路21に対して複数の樹脂通路24がそれぞれ連通する。
本実施例によれば、樹脂吐出機構6が有する平面視してループ状の樹脂貯留部23において、樹脂貯留部23aの中央部と樹脂貯留部23bの中央部とを接続する樹脂通路27を設ける。ループ状の樹脂貯留部23を設けることによって、実施例2と同様に、樹脂貯留部23における樹脂貯留部23aの中央部から両側23R、23Lを経由して樹脂貯留部23bの中央部に向かって、それぞれ液状樹脂2を流動させる。これに加えて、樹脂通路27を設けることによって、樹脂貯留部23aの中央部から樹脂通路27を経由して樹脂貯留部23bの中央部から両側23R、23Lに向かって、それぞれ液状樹脂2を流動させる。ループ状の樹脂貯留部23において樹脂貯留部23bに向かって液状樹脂2を流動させる経路を増やすことによって、より流動性を向上させることができ、ループ状の樹脂貯留部23内を液状樹脂2によって短時間に満たすことができる。このようにすることによって、液状樹脂2をノズル13まで移送する時間を短縮することができる。したがって、所定量の液状樹脂2を供給する時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
図5を参照して、本発明に係る樹脂成形装置の樹脂供給機構の実施例4について説明する。実施例1との違いは、第1に、計量送出機構4と貯留部3と樹脂移送部5とが鉛直方向に沿って配置されることである。第2に、樹脂移送部5と樹脂吐出機構6との間に液状樹脂2が流動する方向を変える樹脂方向変更部材28を設けたことである。図5(a)に示されるように、樹脂方向変更部材28は樹脂供給口29と樹脂送出口30とを備える。樹脂供給口29と樹脂送出口30とをつなぐ樹脂通路31は、樹脂供給口29から鉛直方向(−Z方向)に沿って延びる樹脂通路31aと、樹脂通路31aから水平方向(−Y方向)に沿って延びる樹脂通路31bとを備える。したがって、樹脂供給口29は、鉛直方向に沿って延びる樹脂通路31aと樹脂通路31aから水平方向に沿って延びる樹脂通路31bとを介して、樹脂吐出機構6に設けられた樹脂供給口12につながる。樹脂方向変更部材28の樹脂供給口29から供給される液状樹脂2は、樹脂通路31a、31b及び樹脂吐出機構6に設けられたそれぞれの通路を順次経由してノズル13から吐出される。なお、図5においては、樹脂吐出機構6に、実施例2で示したループ状の樹脂貯留部23を設けた場合を示した。
図5(a)に示されるように、鉛直方向に沿って配置されたディスペンサ1の貯留部3から鉛直方向(−Z方向)に向かって送出される液状樹脂2を、樹脂移送部5、樹脂方向変更部材28、樹脂吐出機構6を順次経由して、ノズル13から真下に吐出することができる。このことによって、樹脂吐出機構6と樹脂方向変更部材28とを組み合わせたものを、樹脂吐出機構6として用いる。したがって、ディスペンサ1を鉛直方向に沿って配置する縦型ディスペンサとして使用することができる。
本実施例によれば、実施例1で示した横型ディスペンサ1の樹脂移送部5と樹脂吐出機構6との間に、樹脂方向変更部材28を設けた。このことによって、水平方向に沿って配置する横型ディスペンサ1を鉛直方向に沿って配置する縦型ディスペンサ1として使用することができる。同じディスペンサ1を、横型ディスペンサ1又は縦型ディスペンサ1として、どちらにも使用することができる。横型ディスペンサ1として使用する場合には、樹脂成形装置の高さを小さくすることができる。縦型ディスペンサ1として使用する場合には、樹脂成形装置の平面積を小さくすることができる。
なお、縦型ディスペンサ1として使用する場合においても、実施例1で示した横型ディスペンサ1と同様の効果を奏する。
図6を参照して、本発明に係る樹脂成形装置の実施例を説明する。図6に示される樹脂成形装置32は、基板供給・収納モジュール33と、4つの成形モジュール34A、34B、34C、34Dと、液状樹脂供給モジュール35とを、それぞれ構成要素として備える。構成要素である基板供給・収納モジュール33と、成形モジュール34A、34B、34C、34Dと、液状樹脂供給モジュール35とは、それぞれ他の構成要素に対して、互いに着脱されることができ、かつ、交換されることができる。例えば、基板供給・収納モジュール33と成形モジュール34Aとが装着された状態において、成形モジュール34Aに成形モジュール34Bが装着され、成形モジュール34Bに液状樹脂供給モジュール35が装着されることができる。
基板供給・収納モジュール33には、封止前基板17を供給する封止前基板供給部36と封止済基板37を収納する封止済基板収納部38とが設けられる。基板供給・収納モジュール33には、ローダ39とアンローダ40とが設けられ、ローダ39とアンローダ40とを支えるレール41がX方向に沿って設けられる。ローダ39とアンローダ40とは、レール41に沿って移動する。
レール41に支えられたローダ39及びアンローダ40は、基板供給・収納モジュール33と各成形モジュール34A、34B、34C、34Dと液状樹脂供給モジュール35との間を、X方向に沿って移動する。したがって、基板供給・収納モジュール33と成形モジュール34Aとが装着された状態において、ローダ39及びアンローダ40は、基板供給・収納モジュール33と成形モジュール34Aとが並ぶ方向(X方向)に沿って移動する。
加えて、ローダ39及びアンローダ40はY方向に移動する。すなわち、ローダ39及びアンローダ40は水平方向に移動する。なお、本出願書類においては、水平方向及び鉛直方向という用語は、厳密な水平方向及び鉛直方向の他に、移動する構成要素の動作を妨げない程度に方向が傾いている場合を含む。これに加えて、水平方向及び鉛直方向という用語は、厳密な水平方向及び鉛直方向の他に、樹脂通路11、樹脂通路22、樹脂貯留部23、樹脂通路21、樹脂通路24などの構成要素において液状樹脂2が流動できる程度に方向が傾いている場合を含む。言い換えれば、水平方向という用語は、上述した構成要素の水平面に対する投影が水平方向に沿って伸びる場合を含む。鉛直方向という用語は、上述した構成要素の鉛直面に対する投影が鉛直方向に沿って伸びる場合を含む。
各成形モジュール34A、34B、34C、34Dには、昇降可能な下型15と、下型15に相対向して配置された上型14(図1(a)参照)とが設けられる。上型14と下型15とは成形型を構成する。各成形モジュールは、上型14と下型15とを型締め及び型開きする型締め機構42(二点鎖線で示す円形の部分)を有する。液状樹脂2が供給されるキャビティ18が下型15に設けられる。図6においては、下型15にキャビティ18が3個設けられた場合を示す。これに限らず、更に多くのキャビティ18を設けてもよい。下型15と上型14とは、相対的に移動して型締め及び型開きできればよい。なお、それぞれのキャビティ18を覆うように離型フィルムを被覆してもよい。
液状樹脂供給モジュール35には、移動機構43が設けられる。移動機構43は、レール41に支えられ、レール41に沿って移動する。したがって、液状樹脂供給モジュール35と成形モジュール34Dとが装着された状態において、移動機構43は、液状樹脂供給モジュール35と成形モジュール34Dとが並ぶ方向(X方向)に沿って移動する。
移動機構43には、樹脂供給機構であるディスペンサ1が設けられる。ディスペンサ1は移動機構43においてY方向に移動する。加えて、移動機構43をY方向にも移動するようにしてもよい。ディスペンサ1の先端には、実施例1〜4で示したいずれかの樹脂吐出機構6を取り付けることができる。樹脂吐出機構6によって、3個のキャビティ18に液状樹脂2が同時に供給される。図6においては、横型ディスペンサを使用する場合を示した。これに限らず、縦型ディスペンサを使用することもできる(図5(a)参照)。加えて、図1(1)に示されたディスペンサ1を斜めに保持するとともに、樹脂吐出機構6から液状樹脂2が下方に向かって吐出するようにしてもよい。
液状樹脂供給モジュール35には、成形モジュール34A、34B、34C、34Dにおいて上型14と下型15とを型締めした状態のキャビティ18から空気を強制的に吸引して排出する真空引き機構44が設けられる。液状樹脂供給モジュール35には、樹脂成形装置32全体の動作を制御する制御部45が設けられる。図6においては、真空引き機構44と制御部45とを液状樹脂供給モジュール35に設けた場合を示した。これに限らず真空引き機構44と制御部45とを他のモジュールに設けてもよい。
本実施例においては、ディスペンサ1自体を水平方向に沿って配置、言い換えれば横向きに配置した。このことによって、樹脂成形装置32の高さを小さくすることができる。ディスペンサ1自体を鉛直方向に沿って配置、言い換えれば縦向きに配置してもよい。このことによって、樹脂成形装置32の平面積を小さくすることができる。
また、本実施例においては、基板供給・収納モジュール33と液状樹脂供給モジュール35との間に、4個の成形モジュール34A、34B、34C、34DをX方向に並べて装着した。基板供給・収納モジュール33と液状樹脂供給モジュール35とを1つのモジュールにして、そのモジュールに1個の成形モジュール34AをX方向に並べて装着してもよい。さらに、その成形モジュール34Aに他の成形モジュール34Bを装着してもよい。これらのことによって、生産形態や生産量に対応して、成形モジュール34A、34B、・・・を増減することができる。したがって、樹脂成形装置32の構成を最適にすることができるので、生産性の向上を図ることができる。
なお、本実施例においては、半導体のチップを樹脂封止する際に使用される樹脂成形装置及び樹脂成形方法を説明した。樹脂封止する対象はIC、トランジスタなどの半導体のチップでもよく、受動素子のチップでもよい。リードフレーム、プリント基板、セラミックス基板などの基板に装着された1個又は複数個のチップを硬化樹脂によって樹脂封止する際に本発明を適用することができる。
加えて、電子部品を樹脂封止する場合に限らず、レンズ、リフレクタ(反射板)、導光板、光学モジュールなどの光学部品、その他の樹脂製品を樹脂成形によって製造する場合に、本発明を適用することができる。
本実施例においては、下型に設けられたキャビティを収容部として、そのキャビティに液状樹脂を供給する例を説明した。キャビティの他に、収容部は次のいずれであってもよい。
第1に、収容部は、基板の上面を含む空間であってその基板の上面に実装されているチップ(半導体のチップ、受動素子のチップなどの電子部品のチップ)を含む空間である。液状樹脂は、基板の上面に実装されているチップを覆うようにして供給される。この場合には、チップと基板との間の電気的な接続をフリップチップによって行うことが好ましい。
第2に、収容部は、シリコンウェーハなどの半導体基板の上面を含む空間である。液状樹脂は、半導体基板に形成されている半導体回路などの機能部を覆うようにして供給される。この場合には、半導体基板の上面に突起状電極(bump)が形成されていることが好ましい。
第3に、収容部は、最終的に成形型のキャビティに収容されるはずのフィルムにおける上面を含む空間である。この場合における収容部は、例えば、フィルムがくぼむことによって形成される凹部である。液状樹脂は、フィルムがくぼむことによって形成された凹部に供給される。このフィルムの目的としては、離型性の向上、フィルムの表面における凹凸からなる形状の転写、フィルムに予め形成された図柄の転写などが挙げられる。フィルムの凹部に収容された液状樹脂を、フィルムとともに、適切な搬送機構を使用して搬送して最終的に成形型のキャビティに収容する。
第1〜第3の場合のいずれにおいても、収容部に収容された液状樹脂は、最終的に成形型のキャビティの内部に収容されて、キャビティの内部において硬化する。
第1〜第3の場合のいずれにおいても、相対向する1対の成形型の外部において収容部に液状樹脂を供給し、その収容部を少なくとも含む構成要素を成形型の間に搬送することができる。
なお、各実施例においては、主剤と硬化剤とが予め混合されて生成された液状樹脂を使用する1液タイプのディスペンサを示した。これに限らず、実際に使用する際にディスペンサにおいて主剤と硬化剤とを混合して使用する2液混合タイプのディスペンサを使用した場合においても、各実施例における樹脂吐出機構6を適用すれば同様の効果を奏する。
また、各実施例においては、下型15に複数のキャビティ18を設ける場合を示した。これに限らず、変形例として、大面積を有するキャビティ18を1個設けた場合であっても、各実施例における樹脂吐出機構6を適用することができる。この場合には、大面積のキャビティ18に複数のノズル13から液状樹脂2を同時に吐出することができるので、短時間で均一に液状樹脂2を供給することができる。
加えて、上述した変形例によれば、高粘度の液状樹脂を使用する場合に次の効果が得られる。それは、複数のノズル13から大面積のキャビティ18に液状樹脂2を同時に吐出すること、及び、複数のノズル13を有するディスペンサ1をキャビティ18に対して相対的に移動させることによって得られる効果である。この効果は、キャビティ18において多数の場所にそれぞれ吐出された少量の液状樹脂2を硬化させることに起因する。多数の場所にそれぞれ吐出された少量の液状樹脂2を硬化させることによって、大面積を有するキャビティ18に対して1個のノズルから液状樹脂2を吐出する場合に比べて、先に吐出された液状樹脂2がキャビティ18において拡がりながら硬化し始め、後に吐出された液状樹脂2の流動がその硬化し始めた液状樹脂2によって妨げられることが抑制される。したがって、上述した変形例によれば、大面積のキャビティ18において液状樹脂2を均一に硬化させることができる。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
1 ディスペンサ
2 液状樹脂
3 貯留部
4 計量送出機構
5 樹脂移送部
6 樹脂吐出機構
7 サーボモータ
8 ボールねじ
9 ボールねじナット
10 プランジャ
11 樹脂通路
12 樹脂供給口
13 ノズル(吐出部)
14 上型(成形型)
15 下型(成形型)
16 チップ
17 封止前基板(基板)
18 キャビティ(キャビティ、収容部)
19 上部部材(第2の部材)
20 下部部材(第1の部材)
21 樹脂通路(第1の樹脂通路)
22 樹脂通路(供給側樹脂通路)
23 樹脂貯留部(樹脂貯留部、連通溝)
23a 樹脂貯留部(一方の延伸部)
23b 樹脂貯留部(他方の延伸部)
23C 樹脂貯留部の中央部
23R 樹脂貯留部の右側
23L 樹脂貯留部の左側
24 樹脂通路(第2の樹脂通路)
25 ノズル取り付け口
26 樹脂吐出通路(吐出側樹脂通路)
27 樹脂通路(連結樹脂通路)
28 樹脂方向変更部材
29 樹脂供給口
30 樹脂送出口
31、31a、31b 樹脂通路
32 樹脂成形装置
33 基板供給・収納モジュール
34A、34B、34C、34D 成形モジュール
35 液状樹脂供給モジュール(供給モジュール)
36 封止前基板供給部
37 封止済基板(成形品)
38 封止済基板収納部
39 ローダ
40 アンローダ
41 レール
42 型締め機構
43 移動機構
44 真空引き機構
45 制御部
W 樹脂吐出機構の幅

Claims (16)

  1. 上型と、該上型に相対向して設けられた下型と、前記上型と前記下型との少なくとも一方に設けられたキャビティと、前記キャビティにおいて硬化して硬化樹脂になるはずの液状樹脂が収容される収容部と、該収容部に前記液状樹脂を吐出する樹脂吐出機構と、前記上型と前記下型とを少なくとも有する成形型を型締めする型締め機構とを備え、前記硬化樹脂を含む成形品を成形する樹脂成形装置であって、
    前記樹脂吐出機構に設けられ前記液状樹脂が供給される樹脂供給口と、
    前記樹脂供給口につながり第1の水平方向に沿って延びる供給側樹脂通路と、
    前記供給側樹脂通路につながり前記第1の水平方向に交わる第2の水平方向に沿って延びる樹脂貯留部と、
    前記樹脂貯留部の上方につながり前記第1の水平方向に沿って延びる複数の第1の樹脂通路と、
    複数の前記第1の樹脂通路にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の第2の樹脂通路と、
    複数の前記第2の樹脂通路にそれぞれ接続された複数の吐出側樹脂通路とを備え、
    前記供給側樹脂通路を経由して前記樹脂貯留部に供給された前記液状樹脂が流動することによって前記樹脂貯留部が満たされ、前記樹脂貯留部から複数の前記第1の樹脂通路と複数の前記第2の樹脂通路とを順次経由して複数の前記吐出側樹脂通路から前記収容部に向かって前記液状樹脂が吐出されることを特徴とする樹脂成形装置。
  2. 請求項1に記載された樹脂成形装置において、
    前記供給側樹脂通路と前記樹脂貯留部と複数の前記第2の樹脂通路とが少なくとも形成された第1の部材と、
    前記第1の部材に取り付けられる第2の部材と、
    前記第1の部材に取り付けられる複数の吐出部とを備え、
    複数の前記第1の樹脂通路は前記第1の部材または前記第2の部材の少なくとも一方に形成され、
    複数の前記吐出側樹脂通路は前記複数の吐出部に形成され、
    前記樹脂吐出機構は少なくとも前記第1の部材と前記第2の部材と複数の前記吐出部とを有することを特徴とする樹脂成形装置。
  3. 請求項2に記載された樹脂成形装置において、
    複数の前記吐出部は前記第1の部材に対してそれぞれ着脱可能であることを特徴とする樹脂成形装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載された樹脂成形装置において、
    前記樹脂貯留部に含まれ平面視して閉じた形状を有する連通溝と、
    前記連通溝が有する互いに並んで延びる2つの延伸部とを備え、
    前記2つの延伸部のうち一方の延伸部が前記供給側樹脂通路につながり、
    前記2つの延伸部のうち他方の延伸部が複数の前記第1の樹脂通路につながることを特徴とする樹脂成形装置。
  5. 請求項4に記載された樹脂成形装置において、
    前記一方の延伸部の中央部と前記他方の延伸部の中央部とをつなぐ連結樹脂通路を備えることを特徴とする樹脂成形装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された樹脂成形装置において、
    前記キャビティが複数設けられ、
    複数の前記キャビティにそれぞれ対応して複数の前記吐出部が設けられることを特徴とする樹脂成形装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載された樹脂成形装置において、
    前記硬化樹脂は基板に装着されたチップを覆う封止樹脂であることを特徴とする樹脂成形装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載された樹脂成形装置において、
    前記樹脂吐出機構に前記液状樹脂を供給する供給モジュールと、
    前記成形型と前記型締め機構とを有する少なくとも1個の成形モジュールとを備え、
    前記供給モジュールと前記1個の成形モジュールとが着脱可能であり、
    前記1個の成形モジュールが他の成形モジュールに対して着脱可能であることを特徴とする樹脂成形装置。
  9. 上型と、該上型に相対向して設けられた下型と、前記上型と前記下型との少なくとも一方に設けられたキャビティと、前記キャビティにおいて硬化して硬化樹脂になるはずの液状樹脂が収容される収容部と、該収容部に前記液状樹脂を吐出する樹脂吐出機構と、前記上型と前記下型とを少なくとも有する成形型を型締めする型締め機構とを備えた樹脂成形装置を使用して、前記硬化樹脂を含む成形品を成形する樹脂成形方法であって、
    前記樹脂吐出機構に設けられた樹脂供給口から、第1の水平方向に沿って延びる供給側樹脂通路を経由して、前記第1の水平方向に交わる第2の水平方向に沿って延びる樹脂貯留部に前記液状樹脂を供給する工程と、
    前記樹脂貯留部において前記液状樹脂を流動させることによって、前記液状樹脂によって前記樹脂貯留部を満たす工程と、
    前記樹脂貯留部の上方から前記第1の水平方向に沿って延びる複数の第1の樹脂通路と複数の前記第1の樹脂通路にそれぞれ連通し鉛直方向に沿って延びる複数の第2の樹脂通路とを経由して複数の吐出部に前記液状樹脂を送出する工程と、
    複数の前記吐出部から前記収容部に向かって前記液状樹脂を吐出する工程とを備えることを特徴とする樹脂成形方法。
  10. 請求項9に記載された樹脂成形方法において、
    前記供給側樹脂通路と前記樹脂貯留部と複数の前記第2の樹脂通路とが第1の部材に形成され、
    複数の前記第1の樹脂通路が前記第1の部材または第2の部材の少なくとも一方に形成され、
    少なくとも前記第1の部材と前記第2の部材と前記複数の吐出部とを組み合わせて前記樹脂吐出機構が構成されることを特徴とする樹脂成形方法。
  11. 請求項10に記載された樹脂成形方法において、
    複数の前記吐出部は複数の前記第1の部材に対してそれぞれ着脱可能であることを特徴とする樹脂成形方法。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載された樹脂成形方法において、
    前記樹脂貯留部は平面視して閉じた形状を有する連通溝を有し、
    前記連通溝は互いに並んで延びる2つの延伸部を有し、
    前記2つの延伸部のうち一方の延伸部を前記供給側樹脂通路につなぎ、
    前記2つの延伸部のうち他方の延伸部を複数の前記第1の樹脂通路につなぐことを特徴とする樹脂成形方法。
  13. 請求項12に記載された樹脂成形方法において、
    前記一方の延伸部の中央部と前記他方の延伸部の中央部とを連結樹脂通路によってつなぐことを特徴とする樹脂成形方法。
  14. 請求項9〜13のいずれかに記載された樹脂成形方法において、
    前記収容部は複数の前記キャビティからなり、
    複数の前記キャビティにそれぞれ対応して複数の前記吐出部が設けられ、
    前記吐出する工程では、複数の前記吐出部からそれぞれの前記キャビティに向かって前記液状樹脂を吐出することを特徴とする樹脂成形方法。
  15. 請求項9〜14のいずれかに記載された樹脂成形方法において、
    前記硬化樹脂は基板に装着されたチップを覆う封止樹脂であることを特徴とする樹脂成形方法。
  16. 請求項9〜15のいずれかに記載された樹脂成形方法において、
    前記樹脂吐出機構に前記液状樹脂を供給する供給モジュールを準備する工程と、
    前記成形型と前記型締め機構とを有する少なくとも1個の成形モジュールを準備する工程とを備え、
    前記供給モジュールと前記1個の成形モジュールとが着脱可能であり、
    前記1個の成形モジュールが他の成形モジュールに対して着脱可能であることを特徴とする樹脂成形方法。
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