JP2015210993A - コネクタの防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付け時におけるコネクタの変形や削れによる不具合の発生を防ぐとともに、ハウジング同士の嵌合負荷を低減すること。【解決手段】本発明のコネクタ11の防水構造は、第1のハウジング23の端子17を収容する端子収容室31の開口端33と第2のハウジング49の端子19を収容する端子収容室65の開口端67とを対向させ、これらの開口端の周縁の対向する隙間を封止する。第1のハウジングの開口端の周縁と第2のハウジングの開口端の周縁との間に弾性変形可能な樹脂製の環状部材41が挟持される。環状部材41は、第1のハウジングに向かって末広がりの第1筒部87と、第2のハウジングに向かって末広がりの第2筒部89とを有し、第1筒部の内周面には、第1のハウジングの開口端の周縁が当接し、第2筒部の内周面には、第2のハウジングの開口端の周縁が当接する。【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタの防水構造に係り、特にコネクタ相互間の隙間をシールする防水構造に関する。
従来、自動二輪車等の移動体には、異なる電線同士を接続する防水コネクタが搭載される。この種のコネクタは、電線が接続された雄端子を収容する雄ハウジングと、他の電線が接続された雌端子を収容する雌ハウジングとを備えて構成され、雄ハウジングを雌ハウジングに嵌挿させたときに、雄ハウジングの外周面と雌ハウジングの内周面との間に形成される隙間にゴムパッキンを設けることで、ハウジング間の隙間から水が浸入するのを防いでいる。
これに対し、特許文献1には、ゴムパッキンを使用することなく、ハウジング同士をシールするコネクタの防水構造が開示されている。この防水コネクタは、一方のハウジングが筒状の内側フード部を周方向から外側フード部で包囲して形成され、他方のハウジングが外筒の内周面と外周面の両方にそれぞれ環状のシール突部を設けて形成される。
これによれば、一方のハウジングを他方のハウジングに嵌挿させたときに、外筒の外周面のシール突部が外側フード部の内周面と周方向で当接され、外筒の内周面のシール突部が内側フード部の外周面と周方向で当接される。これにより、外側フード部と外筒との隙間、及び、内側フード部と外筒との隙間の2箇所に防水構造が形成されるから、ゴムパッキンを用いることなく、防水性を確保することができる。
特開平7−153523号公報
ところで、特許文献1の防水構造の場合、ハウジング同士の組付け時において、他方のハウジングの各シール突部が一方のハウジングの各フード部を押し付けながら移動する。このため、シール突部と各フード部との摩擦によりハウジング同士が嵌合するときの嵌合負荷が大きくなり、組付け作業の負担が大きくなるという問題がある。
また、シール突部が各フード部と接触することでシール突部が削れることがある。この場合、シール突部の削れカスが両ハウジングの隙間に挟まると、両ハウジングが正規の位置で嵌合できなくなるおそれがある。更に、シール突部が各フード部と接触して変形した場合、シール突部が外筒の内周面や外周面を押し付ける力が弱くなり、シール性が低下するおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コネクタの組付け時におけるコネクタの変形や削れによる不具合の発生を防ぐとともに、ハウジング同士の嵌合負荷を低減することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のコネクタのシール構造は、第1のハウジングの端子を収容する端子収容室の開口端と第2のハウジングの端子を収容する端子収容室の開口端とを対向させ、これらの開口端の周縁の対向する隙間を封止するコネクタの防水構造であって、第1のハウジングの開口端の周縁と第2のハウジングの開口端の周縁との間に弾性変形可能な環状部材が挟持され、環状部材は、第1のハウジングに向かって末広がりに形成される傘型の第1筒部と、第2のハウジングに向かって末広がりに形成される傘型の第2筒部とを有し、第1筒部の内周面には、第1のハウジングの開口端の周縁が当接するとともに、第2筒部の内周面には、第2のハウジングの開口端の周縁が当接することを特徴とする。
これによれば、第1のハウジングの開口端の周縁と第1筒部とが当接するように環状部材を設けておき、第2のハウジングの開口端の周縁を環状部材の第2筒部と当接させることで、両ハウジングの開口端の周縁同士の隙間を環状部材でシールすることができる。また、環状部材は、各ハウジングに押し付けられると、第1筒部と第2筒部とがそれぞれ軸方向に沿って弾性変形する。このため、環状部材は、各ハウジングが振動したときにこれらの振動を吸収することができるから、例えば、端子同士の接続状態を良好に維持することができる。また、第2のハウジングは、環状部材と当接するまで非接触の状態を維持できるから、組付時の変形や削れといった損傷を防ぐことができ、かつ、ハウジング同士の嵌合負荷を小さくすることができる。
この場合において、第1のハウジングは、この第1のハウジングの端子を収容する端子収容室の開口端が形成された内筒部と、この内筒部の外面を包囲する外筒部とを有して形成され、環状部材は、外筒部の内側に保持されているものとすることができる。
これによれば、環状部材を外筒部で保護することができるから、環状部材の経時劣化が抑制され、弾力性を保持することができる。そのため、環状部材のシール機能や振動を吸収する機能を長期間保持することができる。
また、環状部材は、この環状部材の外面から突出する突起部が外筒部の内面の凹部と係合して外筒部の内側に保持されているものとする。
これによれば、環状部材は、突起部を外筒部の凹部と係合させることで、第1筒部に内筒部の開口端の周縁を接触させる姿勢を保持できるから、両ハウジングの組付け作業を効率よく行うことができる。
本発明によれば、組付け時におけるコネクタの変形や削れによる不具合の発生を防ぐことができ、かつ、ハウジング同士の嵌合負荷を低減することができる。
本発明が適用される防水コネクタの上面図である。 図1の防水コネクタを構成する雄コネクタの分解斜視図である。 図1の防水コネクタを構成する雌コネクタの分解斜視図である。 雄コネクタと雌コネクタとが嵌合する前の縦断面図である。 雄コネクタと雌コネクタとが嵌合した後の縦断面図である。 雄コネクタの縦断面を表した斜視図である。 環状部材の縦断面図である。 環状部材の他の実施形態の縦断面図である。
以下、本発明が適用されるコネクタの防水構造の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では自動二輪車等の移動体に搭載される防水コネクタを例に説明するが、本発明のコネクタは、他の用途にも適用することができる。
図1は、本発明を適用してなる防水コネクタの上面図、図2は、図1の防水コネクタを構成する雄コネクタの分解斜視図、図3は、図1の防水コネクタを構成する雌コネクタの分解斜視図である。図4、5は、図1のA−A矢視断面を表しており、図4は、雄コネクタと雌コネクタとが接続される前の状態を示し、図5は、雄コネクタと雌コネクタとが接続された後の状態を示している。
防水コネクタ11は、図1に示すように、雄コネクタ13と雌コネクタ15とを互いに嵌合し、雄コネクタ13に収容された雄端子17と雌コネクタ15に収容された雌端子19とを電気的に接続するものである。各端子にはそれぞれ電線が接続されている。雄コネクタ13と雌コネクタ15は、いずれも絶縁性の合成樹脂により筒状に形成される。なお、以下の説明では、図1の右側を後方、左側を前方として定義し、これらの定義は他の図面の説明に適宜適用する。
雄コネクタ13は、図2、4に示すように、電線21が接続された雄端子17と、雄端子17を収容する雄ハウジング23(第1のハウジング)とを備える。雄ハウジング23は、板状の基部25と、基部25の前後方向にそれぞれ延出する角筒状の内筒部27と、基部25から前方に延出して内筒部27の外周面を包囲する角筒状の外筒部29とを一体的に備える。内筒部27の前方の端面は、外筒部29の前方の端面よりも後方に位置している。外筒部29は、基部25の周壁と連なった周壁を有して角筒状に形成される。内筒部27には、雄端子17を収容する雄端子収容室31が軸方向に形成される。
雄端子収容室31は、複数(例えば2個)の雄端子17を互いに図示しない隔壁で仕切って収容し、ランスで各雄端子17を設定位置に保持するようになっている。雄端子収容室31は、基部25の前方に延出する内筒部27の開口端33と連通する一方、基部25の後方に延出する内筒部27の貫通孔35と連通して形成される。貫通孔35には、電線21が収容される。
雄端子17は、図2に示すように、導電性の金属板材等から形成され、電線21の芯線を圧着接続する電線接続部37と、雄タブ39とを一体的に備える。雄タブ39は、直線状に延在する棒状に形成され、雄端子17が雄端子収容室31の設定位置に収容された状態で開口端33から突出し、外筒部29の正規位置に収容された環状部材41(後述)よりも前方に延びて設けられる。
外筒部29には、ロック突起43と、一対の第1ガイドリブ45と、一対の第2ガイドリブ47とがそれぞれ外方に突出して設けられる。第1ガイドリブ45と第2ガイドリブ47は、雄コネクタ13と雌コネクタ15との嵌合方向に延在して設けられ、一対ずつ設けられる。一対の第1ガイドリブ45の内側には、ロック突起43が位置付けられる。第1ガイドリブ45と第2ガイドリブ47は、後述するように、それぞれ雌ハウジング49の内壁の案内溝51に沿って案内され、雄コネクタ13と雌コネクタ15とを正規の向きで嵌合させる。ロック突起43は、後述するように、雄コネクタ13のロックアーム53の係合部55と係合するようになっている。
一方、雌コネクタ15は、図3、4に示すように、電線57が接続された雌端子19と、雌端子19を収容する雌ハウジング49(第2のハウジング)とを備える。雌ハウジング49は、基部59と、基部59の前後方向にそれぞれ延出する角筒状の本体部61と、基部59から後方に延出して本体部61の外周面を包囲するフード部63とを一体的に備える。フード部63は、基部59の周壁と連なった周壁を有して角筒状に形成される。本体部61には、雌端子19が収容される雌端子収容室65が軸方向に形成される。
本体部61とフード部63との間の環状の隙間には、雄コネクタ13と雌コネクタ15とが嵌合されたときに、雄ハウジング23の外筒部29が挿入される。このとき、外筒部29の内側に収容される本体部61の外周面は、外筒部29の内周面と周方向で所定の間隔をあけて設けられる。
雌端子収容室61は、複数(例えば2個)の雌端子19を互いに図示しない隔壁で仕切って収容し、ランスで各雌端子19を設定位置に保持するようになっている。雌端子収容室61は、基部59から後方に延出する本体部61の先端面にある開口端67と連通する一方、基部59の前方に延出する本体部61の貫通孔69と連通して形成される。貫通孔69には、電線57が収容される。
雌端子19は、導電性の金属板材等から形成され、電線57の芯線を圧着接続する電線接続部71と、電線接続部71と連なる筒状の電気接触部73とを一体的に備える。電気接触部73は、雌端子19が雌端子収容室65の設定位置に収容された状態で、開口端67と面一又は開口端67から設定距離だけ後退させた位置に配される。電気接触部73は、雄端子17の雄タブ39が内側に進入することで、雄端子17と電気的に接続されるようになっている。
フード部63は、内壁に4本の案内溝51が設けられる。案内溝51は、雄ハウジング23の外筒部29が挿入される方向に沿って設けられ、前述した雄ハウジング23の一対の第1ガイドリブ45と一対の第2ガイドリブ47とがそれぞれ挿入されるようになっている。
フード部63には、ロックアーム53が設けられる。図4に示すように、ロックアーム53は、フード部63の前端側(図4の左側)から立設してフード部63の後端側に延出する一対の脚部75と、一対の脚部75の後端部に片持ちで支持されてフード部63の前端側に延出するロック部77とを備える。一対の脚部75は、その後端側が第1連結部79で互いに連結され、一対のロック部77は、前端部が第2連結部81で互いに連結される。そして、一対の脚部75と第1連結部79との間に形成された係合部55に、前述した雄ハウジング23のロック突起43が係合することで、雄ハウジング23と雌ハウジング47との嵌合状態が保持されるようになっている。
図2に示すように、電線21には、環状の防水栓83が装着されており、雄端子17が雄端子収容室31の正規位置に収容された状態で、内筒部27の貫通孔35から引き出された電線21の外周面と貫通孔35の内周面との隙間を防水栓83がシールするようになっている。同様に、図3に示すように、電線57には、環状の防水栓85が装着されており、雌端子19が雌端子収容室65の正規位置に収容された状態で、本体部61の貫通孔69から引き出された電線57の外周面と貫通孔69の内周面との隙間を防水栓85がシールするようになっている。
次に、本実施形態の特徴構成となる環状部材41について説明する。図6は、図1の雄ハウジング23のA−A矢視方向の縦断面の斜視図であり、環状部材41が取り付けられた状態を示す。
本実施形態では、雄ハウジング23と雌ハウジング49とが正規位置で嵌合したときに、雄ハウジング23の内筒部27の開口端33と雌ハウジング49の本体部61の開口端67とを対向させ、これらの開口端の周縁同士の対向する隙間に、合成樹脂製の環状部材41を挟持させている。
環状部材41は、図7に示すように、雄ハウジング23に向かって末広がりに形成される内周面及び外周面を有する傘型の第1筒部87と、雌ハウジング49に向かって末広がりに形成される内周面及び外周面を有する傘型の第2筒部89とを同軸上に背合わせで連ねて形成され、第1筒部87と第2筒部89とが端部で重なり合って形成される。環状部材41は、雌ハウジング49の角筒状の本体部61の断面形状と対応するように横断面が矩形状に形成される。
環状部材41は、雄ハウジング23と雌ハウジング49とが互いに正規位置で嵌合したときに、第1筒部87の内周面には、内筒部27の開口端33の周縁が全周に亘って当接し、かつ、第2筒部89の内周面には、本体部61の開口端67の周縁が全周に亘って当接する。また、このとき、環状部材41は、第1筒部87が内筒部27に押圧され、かつ、第2筒部89が本体部61に押圧されることで、両筒部87,89の内周面が拡張する方向(軸方向で縮まる方向)に弾性変形するようになっている。
環状部材41は、外周面に単数又は複数の突起部91が設けられる。突起部91は、外筒部29の内面に形成される凹部93と係合可能になっている。本実施形態では、図6に示すように、外筒部29の内面において、凹部93と連なる溝部94が外筒部29の開口端から軸方向に沿って形成される。環状部材41は、突起部91を溝部94に係合させた状態で外筒部29の奥に押し込まれ、突起部91が凹部93と係合したときに、内筒部29の開口端33の周縁が第1筒部87の内周面と当接され、このときの姿勢が保持される(図5)。なお、凹部93は突起部91が係合する状態である程度の隙間が設けられ、突起部91がガタ付きをもたせている。
上述した防水コネクタ11を組み立てる際には、まず、雄ハウジング23の貫通孔35から電線21が接続された雄端子17を挿入し、雌端子17を雄端子収容室31の所定位置に収容してランスで保持するとともに、電線21に装着された防水栓83を貫通孔35に押し込んで貫通孔35との隙間をシールする。
一方、雌ハウジング49の貫通孔69から電線57が接続された雌端子19を挿入し、雌端子19を雌端子収容室65の所定位置に収容してランスで保持するとともに、電線57に装着された防水栓83を貫通孔69に差し込んで貫通孔69との隙間をシールする。
次に、環状部材41を雄ハウジング23の外筒部29に組み付ける。このとき、環状部材41は、突起部91が外筒部29の内壁の溝部94に嵌め込まれた状態で、外筒部29に押し込まれる。外筒部29に押し込まれた環状部材41は、突起部91が溝部94と連続する凹部93と係合するとともに、第1筒部87の内周面に内筒部27の開口端33の周縁が当接し、この姿勢が保持される。
続いて、図4に示すように、雄ハウジング23と雌ハウジング49とを向き合わせ、雄ハウジング23と雌ハウジング49とを互いに近づける。このとき、雄ハウジング23は、第1ガイドリブ45と第2ガイドリブ47とがそれぞれ雌ハウジング49の案内溝51に嵌め込まれ、正規の姿勢を保ちながら、本体部61とフード部63との間に外筒部29が案内される。
こうして、雄ハウジング23と雌ハウジング49とを互いに近づけると、まず、雄ハウジング23の開口端33から突出する雄タブ39の先端部が、雌ハウジング49の開口端67を介して雌端子19の電気接触部73(図3)に侵入する。
続いて、図5に示すように、雌ハウジング49を雄ハウジング23に対して正規の位置に嵌合させると、雌ハウジング49の本体部61の開口端67の周縁が、環状部材41の第2筒部89の内周面と当接する。また、雄タブ39の先端部が、雌端子19の電気接触部73の正規の位置に収容される。これにより、雄端子17と雌端子19との電気的な接続が完了する。
そして、環状部材41と当接した本体部61は、開口端67の周縁が環状部材41の第2筒部89の内周面を周方向より押圧する。このため、環状部材41は、第1筒部87及び第2筒部89の内周面がそれぞれ拡がる方向(軸方向で縮まる方向)に弾性変形する。その結果、内筒部27の開口端33の周縁と本体部61の開口端67の周縁には、第1筒部87と第2筒部89とが弾性変形したときの復元力(バネ力)がそれぞれ全周に作用する。したがって、内筒部27の開口端33の周縁と本体部61の開口端67の周縁は、それぞれ環状部材41に強く押し付けられるから、雄ハウジング23の開口端33の周縁と雌ハウジング49の開口端67の周縁との隙間は、環状部材41を介して気密にシールされる。
一方、雄ハウジング23と雌ハウジング49とが近づく過程で、雄ハウジング23に設けられたロック突起43は、雌ハウジング49のロックアーム53に形成された第1連結部79と接触し、第1連結部79と連なる一対の脚部73を弾性変形させることで、第1連結部79を乗り越え、係合部55と係合する。これにより、雌ハウジング49と雄ハウジング23との相対位置が保持され、本体部61の開口端67の周縁が環状部材41の第2筒部89の内周面を押し付ける状態が保持される。このため、環状部材41と本体部61の開口端67の周縁との隙間や、環状部材41と内筒部27の開口端33の周縁との隙間を介して水が浸入するのを防ぐことができる。
更に、貫通孔35と電線21との隙間は、防水栓83でシールされ、貫通孔69と電線57との隙間は、防水栓85でシールされている。このため、雄端子収容室31と雌端子収容室65は、外部からの水の浸入を完全に防ぐことができるから、雄端子17と雌端子19との接続状態を良好に保つことができる。
また、環状部材41は、弾性変形可能な状態で内筒部27と本体部61との間に挟持されるから、例えば、防水コネクタ11が振動するときには、環状部材41が軸方向で伸縮するように弾性変形を繰り返すことで、振動を吸収することができる。これにより、各端子17,19に振動が伝播するのを抑制することができるから、端子間の電気的な接続状態を良好に維持することができる。
以上述べたように、本実施形態では、雄ハウジング23の内筒部27の開口端33の周縁と、雌ハウジング49の本体部61の開口端67の周縁との隙間に樹脂製の環状部材41が設けられ、この環状部材41は、雄ハウジング23と雌ハウジング49とが正規の位置で嵌合するときに、内筒部27と本体部61に押圧されて弾性変形する。その結果、内筒部27の開口端33の周縁と環状部材41との接触領域、及び、本体部61の開口端67の周縁と環状部材41との接触領域は、周方向で強く密着されるから、これらの接触領域を介して水の浸入を防ぐことができる。なお、本実施形態の防水コネクタ11は、本体部61の開口端67が、環状部材41を弾性変形可能な範囲で押圧するように、環状部材41を押し付ける押し付け量(挿入量)が適宜設定される。
本実施形態によれば、雄ハウジング23と雌ハウジング49との嵌合時において、本体部61の開口端67の周縁は、環状部材41と当接するまで非接触の状態が維持されるから、雄ハウジング23と雌ハウジング49との嵌合に伴う損傷を防ぐことができ、しかも両ハウジングの嵌合負荷が小さくなることで、組付け作業の負担を小さくすることができる。
本実施形態によれば、従来のシール構造で一般に使用されるゴムパッキンを廃止することができるから、コネクタの軸方向と交差する方向の幅寸法において、ゴムパッキンの肉厚分を盛り込む必要がなく、結果としてコネクタのコンパクト化を図ることができる。
本実施形態では、環状部材41を外筒部29の内側に位置(保持)させているから、例えば、経時劣化に伴う環状部材41の弾力性の低下を抑制することができる。これにより、環状部材41のシール性の低下と振動吸収効果を長時間保持することができる。更に、環状部材41を汎用の合成樹脂材料等で形成することにより、ゴム材料のような経時劣化を防ぐことができる。ただ、環状部材41は、所定の弾性変形が可能であれば、合成樹脂以外の他の材料(例えば、ゴム材料等)で形成することもできる。
また、本実施形態では、図5に示すように、雌ハウジング49は、本体部61の先端部分を断面方向からみると、軸方向と直交する方向の幅寸法が開口端67側で小さくなる段差部95を設けている。このため、例えば、本体部61の開口端67付近に異物が付着したとしても、その異物を段差部95に逃がすことができるから、環状部材41と接触する本体部61のシール面と環状部材41との間に異物が挟まることによるシール面の損傷を防ぐことができ、シール性が低下するのを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記の実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであり、請求項に記載された範囲内において変更・変形することが可能である。
例えば、環状部材は、内筒部27に押圧されて弾性変形する第1筒部87と、本体部61に押圧されて弾性変形する第2筒部89とを有していればよく、筒体の両端に第1筒部87と第2筒部89とをそれぞれ形成することもできる。また、図8に示すように、環状部材97の周方向の一部において、第1筒部87と第2筒部89とが連なる内周面から第2筒部89の内側に延びる支持片99を設けることもできる。これによれば、支持片99を内筒部27の開口端33に挿入することにより、環状部材97を内筒部27に保持することができるから、突起部91が不要になる。
11 防水コネクタ
13 雄コネクタ
15 雌コネクタ
17 雄端子
19 雌端子
21,57 電線
23 雄ハウジング(第1のハウジング)
27 内筒部
29 外筒部
31 雄端子収容室
33 開口端
41 環状部材
49 雌ハウジング(第2のハウジング)
61 本体部
63 フード部
65 雌端子収容室
67 開口端
91 突起部

Claims (3)

  1. 第1のハウジングの端子を収容する端子収容室の開口端と第2のハウジングの端子を収容する端子収容室の開口端とを対向させ、これらの開口端の周縁の対向する隙間を封止するコネクタの防水構造であって、
    前記第1のハウジングの開口端の周縁と前記第2のハウジングの開口端の周縁との間に弾性変形可能な環状部材が挟持され、
    前記環状部材は、前記第1のハウジングに向かって末広がりに形成される傘型の第1筒部と、前記第2のハウジングに向かって末広がりに形成される傘型の第2筒部とを有し、
    前記第1筒部の内周面には、前記第1のハウジングの前記開口端の周縁が当接するとともに、前記第2筒部の内周面には、前記第2のハウジングの前記開口端の周縁が当接するコネクタの防水構造。
  2. 前記第1のハウジングは、該第1のハウジングの端子を収容する前記端子収容室の開口端が形成された内筒部と、該内筒部の外面を包囲する外筒部とを有して形成され、
    前記環状部材は、前記外筒部の内側に保持されている請求項1に記載のコネクタの防水構造。
  3. 前記環状部材は、該環状部材の外面から突出する突起部が前記外筒部の内面の凹部と係合して前記外筒部の内側に保持されている請求項2に記載のコネクタの防水構造。
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