JP2015210953A - 電気コネクタ用耐火カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】電気コネクタの耐火性を十分に確保でき、且つ、電気コネクタへの取付作業にかかる手間をより少なくできる、電気コネクタ用耐火カバーを提供する。
【解決手段】電気コネクタ用耐火カバー2は、接続部カバー部43を有している。接続部カバー部43は、樹脂製のハウジング52を有する電気コネクタ5のうち相手側コネクタ6と接続される接続部11の周囲を全周に亘って取り囲む。カバー2の全体が、樹脂製のハウジング52の発火開始温度以上の温度で発火開始する、硬質の材料で形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電気コネクタ用耐火カバーに関する。
電気コネクタは、通常、一対設けられ、一対の電気コネクタの一方が他方に接続される。このような構成の一例が、特許文献1の図10に示されている。特許文献1に記載のコネクタ結合体(100)は、一対の電気コネクタが結合された構成を有している。そして、コネクタ結合体(100)は、難燃性クッション材(101)で包まれており、さらに、難燃性クッション(101)が耐火性金属テープ(102)で覆われている。
特開2005−302363号公報([0005]、図10)
国際安全規格IEC60335−1(Safety of household and similar electrical appliances. Part 1:General requirements.家庭用電気機器の安全性 パート1:一般要求)により、0.2A以上の電流が流れる電線接続の電気コネクタにおいて、十分な耐火性能が求められる。このため、上述したように、コネクタ結合体(100)に、難燃性クッション(101)および耐火性金属テープ(102)を取り付けることが考えられる。しかしながら、金属テープ(102)を巻き付ける作業は、手間がかかる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、電気コネクタの耐火性を十分に確保でき、且つ、電気コネクタへの取付作業にかかる手間をより少なくできる、電気コネクタ用耐火カバーを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電気コネクタ用耐火カバーは、樹脂製のハウジングを有する電気コネクタのうち相手側コネクタと接続される接続部の周囲を全周に亘って取り囲む接続部カバー部を備え、全体が前記樹脂製のハウジングの発火開始温度以上の温度で発火開始する硬質の材料で形成されている。
この構成によると、電気コネクタ用耐火カバーの全体が、樹脂製のハウジングの発火開始温度以上の温度で発火開始する材料で形成されている。さらに、電気コネクタ用耐火カバーは、接続部の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。これにより、電気コネクタ用耐火カバーは、電気コネクタのうち特に重要な部分である、相手側コネクタとの接続部が発火することを、より確実に抑制できる。また、電気コネクタ用耐火カバーの全体が硬質の材料で形成されている。これにより、電気コネクタ用耐火カバーは、不用意な変形を抑制されている。したがって、電気コネクタ用耐火カバーは、耐火テープと異なり、電気コネクタに取り付けられる際に当該電気コネクタ用耐火カバーの形状を維持した状態で、電気コネクタに取り付けられる。よって、電気コネクタ用耐火カバーの取り扱いが容易であり、電気コネクタ用耐火カバーを電気コネクタへ取り付ける作業を、より容易に行うことができる。
以上の次第で、本発明によると、電気コネクタの耐火性を十分に確保でき、且つ、電気コネクタへの取付作業にかかる手間をより少なくできる。
(2)好ましくは、前記電気コネクタ用耐火カバーは、前記電気コネクタから延びる電線の周囲を全周に亘って取り囲む電線カバー部をさらに備えている。
この構成によると、電線カバー部は、電気コネクタから延びる電線の周囲を全周に亘って保護している。これにより、電線に接続された電気コネクタの耐火性をより高くできる。
(3)より好ましくは、前記電線カバー部は、前記電線の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記電線の延びる方向に沿って前記ハウジングと対向する第2部分と、を含んでいる。
この構成によると、電線カバー部の第2部分は、より電線に近い位置に配置される。これにより、電線に接続された電気コネクタの耐火性をより高くできる。
(4)好ましくは、前記接続部カバー部は、前記電気コネクタおよび前記相手側コネクタの互いの接続部を取り囲むように構成されている。
この構成によると、接続部カバー部は、電気コネクタの接続部に加えて、相手側コネクタの接続部も保護することができる。これにより、電気コネクタおよび相手側コネクタの耐火性をより高くできる。
(5)より好ましくは、前記電気コネクタ用耐火カバーは、前記相手側コネクタから延びる電線としての第2電線の周囲を全周に亘って取り囲む第2電線カバー部をさらに備えている。
この構成によると、第2電線カバー部は、相手側コネクタから延びる電線の周囲を全周に亘って保護している。これにより、第2電線に接続された相手側コネクタの耐火性をより高くできる。
(6)より好ましくは、前記第2電線カバー部は、前記第2電線の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記第2電線の延びる方向に沿って前記相手側コネクタの樹脂製のハウジングと対向する第2部分と、を含んでいる。
この構成によると、第2電線カバー部の第2部分は、より第2電線に近い位置に配置される。これにより、第2電線に接続された相手側コネクタの耐火性をより高くできる。
(7)好ましくは、前記接続部カバー部は、前記接続部の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記電線の延びる方向に沿って前記ハウジングと対向する第2部分と、を含んでいる。
この構成によると、接続部カバー部の第2部分は、ハウジングの接続部により近い位置に配置される。これにより、電気コネクタのハウジングの耐火性をより高くできる。
(8)好ましくは、前記電気コネクタ用耐火カバーは、2つのカバー片としての第1カバー片および第2カバー片が互いに組み合わされることで前記電気コネクタを収容する収容部を形成している。
この構成によると、第1カバー片と第2カバー片とを互いに組み合わせることで、電気コネクタ用耐火カバーを電気コネクタに容易に取り付けることができる。さらに、たとえば、第1カバー片と第2カバー片とが互いに重なっている部分があれば、電気コネクタ用耐火カバーの耐火性をより高くできる。
(9)より好ましくは、各前記カバー片は、一側面が開放された中空の箱形形状に形成されており、前記第1カバー片および前記第2カバー片の互いに開放された側面同士が向かい合うようにして、前記第1カバー片が前記第2カバー片に嵌合している。
この構成によると、第1カバー片と第2カバー片とを互いに嵌め合わせることで、矩形状の収容部を形成できる。これにより、電気コネクタ用耐火カバー内に、電気コネクタを収容するための十分な空間を確保できる。
(10)好ましくは、各前記カバー片は、互いに別体に形成されている。
この構成によると、2つの部材を別々に形成することができるので、各部材の形状の自由度をより大きくできる。
(11)好ましくは、各前記カバー片は、各前記カバーの一縁部で互いに結合されており、この一縁部を支点にして前記第2カバー片が前記第1カバー片に対して開閉可能に構成されている。
この構成によると、第1カバー片と第2カバー片は、ヒンジ構造に相当する構造によって一体に形成されている。これにより、第1カバー片と第2カバー片とを一部品として扱うことができる。よって、電気コネクタ用耐火カバーを、より取り扱い易くできる。
(12)好ましくは、前記第1カバー片および前記第2カバー片のうち互いに重ね合わされた側壁に、前記電気コネクタから延びる電線用の貫通孔が形成されている。
この構成によると、電気コネクタの電線用の貫通孔の周囲の側壁は、第1カバー片と第2カバー片とが重ね合わされた構成を有している。これにより、電気コネクタ用耐火カバーの内部から外部へ延びる電線に接続された電気コネクタにおける耐火性をより高くできる。
(13)好ましくは、前記電気コネクタ用耐火カバーは、充填剤を介して、または、直接、前記電気コネクタに貼り付けられている。
この構成によると、電気コネクタ用耐火カバーが充填剤を介して電気コネクタに貼り付けられている場合、電気コネクタは、電気コネクタ用耐火カバー内で電気コネクタ用耐火カバーにより確実に保持される。また、電気コネクタ用耐火カバーが直接電気コネクタに貼り付けられている場合、電気コネクタにおける通電時に発生する熱を電気コネクタ用耐火カバーに伝えやすい。これにより、電気コネクタ用耐火カバーを放熱用部材として用いることができる。
(14)好ましくは、前記電気コネクタ用耐火カバーは、金属、セラミック、および、樹脂の少なくとも一つを用いて形成されている。
この構成によると、電気コネクタ用耐火カバーを、耐火性の高い材料で形成することができる。
本発明によると、電気コネクタの耐火性を十分に確保でき、且つ、電気コネクタへの取付作業にかかる手間をより少なくできる。
本発明の実施形態に係る電気コネクタユニットの斜視図である。 電気コネクタユニットの電気コネクタ用耐火カバーを分解して示す斜視図である。 図1のIII−III線に沿う一部断面図であり、電気コネクタユニットを平面視した状態を示している。 図3のIV−IV線に沿う断面図であり、電気コネクタユニットを側面視した状態を示している。 図3のV−V線に沿う断面図である。 変形例について説明するための斜視図である。 変形例について説明するための斜視図である。 変形例について説明するための斜視図である。 変形例について説明するための斜視図である。 変形例について説明するための斜視図である。 図10のXI−XI線に沿う一部断面図である。 変形例について説明するための側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、電気コネクタを保護する電気コネクタ用耐火カバーとして、種々の用途に広く適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電気コネクタユニット1の斜視図である。図2は、電気コネクタユニット1の電気コネクタ用耐火カバー2を分解して示す斜視図である。図3は、図1のIII−III線に沿う一部断面図であり、電気コネクタユニット1を平面視した状態を示している。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図であり、電気コネクタユニット1を側面視した状態を示している。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。
図1〜図5を参照して、本実施形態では、電気コネクタユニット1は、第1被覆電線3と第2被覆電線4とを電気的に接続するワイヤー・トゥ・ワイヤータイプのコネクタユニットである。第1被覆電線3は、たとえば、図示しない回路基板と電気的に接続されている。第2被覆電線4は、たとえば、図示しない回路基板と電気的に接続されている。
第1被覆電線3は、絶縁性の被覆部3aと、被覆部3aに被覆された銅線などの電線3bとを有している。第2被覆電線4は、絶縁性の被覆部4aと、被覆部4aに被覆された銅線などの電線4bとを有している。
なお、電気コネクタユニット1は、電線と回路基板とを電気的に接続するワイヤー・トゥー・ボードタイプのコネクタとして用いられてもよいし、後述するように、回路基板同士を電気的に接続する、ボード・トゥ・ボードタイプのコネクタユニットとして用いられてもよい。
以下では、電気コネクタユニット1の長さ方向を、長さ方向X1という。また、電気コネクタユニット1の平面視において、長さ方向X1と直交する方向を、幅方向Y1という。また、長さ方向X1および幅方向Y1の双方と直交する方向を、厚み方向Z1という。厚み方向Z1は、電気コネクタユニット1の上下方向に相当する。
電気コネクタユニット1は、一対の電気コネクタとしての電気コネクタ5および相手側コネクタ6と、電気コネクタ用耐火カバー2と、を有している。なお、以下では、電気コネクタ用耐火カバー2のことを、単に「カバー2」ともいう。また、電気コネクタ5のことを単に「コネクタ5」ともいう。また、コネクタ5および相手側コネクタ6が結合された状態のこれらのコネクタ5,6は、コネクタ結合体7を形成している。
本実施形態では、コネクタ結合体7は、カバー2によって耐火性を確保されている。より具体的には、カバー2は、エアコンディショナ、洗濯機、冷蔵庫などの家電製品に関する国際安全規格のであるIEC60335−1の規定に沿った耐火性を有するように設計されている。
本実施形態のコネクタ結合体7は、通常連続通電され、且つ、人の注意が行き届かない状態で使用する機器である。また、コネクタ結合体7は、正常動作状態で0.2Aを超える電流が流れる。そして、このコネクタ結合体7における電気コネクタ5と相手側コネクタ6の接続部11のための絶縁物(カバー2)は、グローワイヤ燃焼性指数(GWFI:grow-wire flammability index)が850℃以上で且つグローワイヤ着火温度が750℃以上に適合すればよい。そこで、本実施形態では、カバー2は、上記の耐火条件に適合するように、グローワイヤ燃焼性指数が850℃以上で且つグローワイヤ着火温度が750℃以上に適合する耐火性樹脂で形成されている。このような樹脂材料として、PA66、および、PA6を例示することができる。
なお、本実施形態では、カバー2は、合成樹脂を用いて形成されている形態を例に説明するけれども、この通りでなくてもよい。本実施形態では、カバー2の全体が、後述する樹脂製のハウジング52,62の発火開始温度以上の温度で発火開始する硬質の材料で形成されていればよい。たとえば、カバー2は、鉄または非鉄金属などの金属材料で形成されていてもよい。また、カバー2は、セラミック材料で形成されていてもよい。また、カバー2は、金属、セラミック、および、樹脂の少なくとも2種類を組み合わせて形成されてもよい。
なお、上記のグローワイヤ試験における合格条件とは、750℃に加熱されたグローワイヤ(赤熱棒)をカバー2に1Nの荷重で30秒接触させた後における30秒間の観測時間において、2秒を超える炎の持続が生じないこと、および、カバー2の下に配置された薄葉紙に着火しないこと、の双方を満たすことである。このような条件を満たすカバー2内に、電気コネクタ5と相手側コネクタ6とが収容されている。
コネクタ5および相手側コネクタ6、それぞれ、厚み方向Z1に偏平な形状に形成されている。コネクタ5および相手側コネクタ6は、長さ方向X1に対向している。
コネクタ5は、複数のコンタクト51(図5に示されている)と、これら複数のコンタクト51を保持するハウジング52と、を有している。
コンタクト51は、第1被覆電線3の電線3bと、相手側コネクタ6の相手側コンタクト61とを電気的に接続するために設けられている。本実施形態では、コネクタ5および相手側コネクタ6は、多極(本実施形態では、3極)のコネクタであり、コンタクト51は、幅方向Y1に沿って等間隔に並んでいる。各コンタクト51は、金属材料を曲げ加工することなどにより形成された導電性の部材である。
各コンタクト51は、第1被覆電線3の電線3bの一端部に固定されており、この電線3bに機械的且つ電気的に接続されている。各コンタクト51は、ハウジング52に収容されている。
ハウジング52は、合成樹脂などの絶縁材料を用いて形成されている。ハウジング52は、上記のグローワイヤ試験における着火温度がカバー2の着火温度以下となる材料を用いて形成されている。ハウジング52の耐火性が比較的に低いにもかかわらず、コネクタ5は、カバー2によって十分な耐火性を有している。よって、電気コネクタユニット1全体としては、十分な耐火性能が確保されている。
ハウジング52は、射出成形によって形成された一体成形品である。なお、ハウジング52は、複数の部材を固定することにより形成されていてもよい。
ハウジング52は、ハウジング本体53と、ロック用孔部54と、を有している。
ハウジング本体53は、長さ方向X1に細長く、且つ、厚み方向Z1に薄いブロック状に形成されている。ハウジング本体53には、接続用孔部55が形成されている。接続用孔部55は、長さ方向X1に沿ってハウジング本体53を貫通するように形成されている。接続用孔部55は、第1被覆電線3の数と同じ数形成されており、幅方向Y1に等間隔に形成されている。各接続用孔部55に、対応する第1被覆電線3の一端部およびコンタクト51が挿入されている。ハウジング本体53のうち、厚み方向Z1の一方側の側面である上面に、ロック用孔部54が形成されている。
ロック用孔部54は、相手側コネクタ6の後述するロック用爪部64と結合することにより、コネクタ5から相手側コネクタ6が外れることを規制する部分として設けられている。ロック用孔部54は、ハウジング本体53の上記上面に形成された突起状の部分に設けられている。ロック用孔部54は、長さ方向X1に延びている。上記の構成を有するコネクタ5は、相手側コネクタ6と長さ方向X1に対向した状態で相手側コネクタ6に接続されている。
相手側コネクタ6は、複数の相手側コンタクト61(図5に示されている)と、これら複数の相手側コンタクト61を保持する相手側ハウジング62と、を備えている。
相手側コンタクト61は、第2被覆電線4の電線4bと、コネクタ5のコンタクト51とを電気的に接続するために設けられている。相手側コンタクト61は、幅方向Y1に沿って等間隔に並んでいる。各相手側コンタクト61は、金属材料を曲げ加工することなどにより形成された導電性の部材である。
各相手側コンタクト61は、第2被覆電線4の電線4bの一端部に固定されており、この電線4bに機械的且つ電気的に接続されている。各相手側コンタクト61は、相手側ハウジング62に収容されている。
相手側ハウジング62は、合成樹脂などの絶縁材料を用いて形成されている。相手側ハウジング62は、上記のグローワイヤ試験における着火温度がカバー2の着火温度以下となる材料を用いて形成されている。相手側ハウジング62の耐火性が比較的に低いにもかかわらず、相手側コネクタ6は、カバー2によって十分な耐火性を有している。よって、電気コネクタユニット1全体としては、十分な耐火性能が確保されている。
相手側ハウジング62は、射出成形によって形成された一体成形品である。なお、相手側ハウジング62は、複数の部材を固定することにより形成されていてもよい。
相手側ハウジング62は、相手側ハウジング本体63と、ロック用爪部64と、を有している。
相手側ハウジング本体63は、長さ方向X1に延び、且つ、厚み方向Z1に薄いブロック状に形成されている。相手側ハウジング本体63には、接続用凸部65が形成されている。接続用凸部65は、第2被覆電線4の数と同じ数形成されており、幅方向Y1に等間隔に形成されている。接続用凸部65は、長さ方向X1に沿って延びる凸状の部分であり、相手側ハウジング本体63のうち、ハウジング52と向かい合う部分に形成されている。
接続用凸部65は、コネクタ5のハウジング52の対応する接続用孔部55に挿入されている。接続用凸部65には、貫通孔66が形成されている。貫通孔66は、長さ方向X1に沿って相手側ハウジング本体63を貫通するように形成されている。各貫通孔66に、対応する第2被覆電線4の一端部および相手側コンタクト61が挿入されている。そして、コネクタ5のコンタクト51と、相手側コネクタ6の相手側コンタクト61とは、この貫通孔66内にて接触している。これにより、各第1被覆電線3の電線3bと、対応する第2被覆電線4の電線4bとが電気的に接続されている。相手側ハウジング本体63のうち、厚み方向Z1の一方側の側面である上面に、ロック用爪部64が形成されている。
ロック用爪部64は、コネクタ5のロック用孔部54と結合することにより、コネクタ5から相手側コネクタ6が外れることを規制する部分として設けられている。ロック用孔部54とロック用爪部64とによって、ロック機構8が形成されている。ロック用爪部64は、相手側ハウジング本体63の上面に形成された突起状のプレート部材である。ロック用爪部64は、長さ方向X1に沿ってロック用孔部54に向けて延びており、ロック用孔部54を貫通している。そして、ロック用爪部64の先端の段部がロック用孔部54の縁部に引っ掛かることで、ロック用爪部64がロック用孔部54から抜けることを規制されている。各コネクタ5,6のコンタクト51,61の互いの接続部と、ロック機構8とは、長さ方向X1における位置が少なくとも一部揃えられている。
上記の構成により、コネクタ5と相手側コネクタ6との互いの接続部分が、接続部11を構成している。接続部11は、コネクタ5のうち相手側コネクタ6と接続される部分であり、相手側コネクタ6のうちコネクタ5と接続される部分である。
接続部11は、ロック機構8と、コネクタ5におけるハウジング本体53の長さ方向X1の一端側の一部(接続用孔部55)と、コンタクト51と、相手側コネクタ6におけるハウジング本体53の長さ方向X1の一端側の一部(接続用凸部65)と、相手側コンタクト61と、を含んでいる。接続部11は、コネクタ結合体7のうち、長さ方向X1の中間部に位置している。コネクタ5,6の外部からは、ハウジング52,62の突き合わせ面52a,62aを視認することができる。これらコネクタ5および相手側コネクタ6は、カバー2に収容されている。
カバー2は、前述したように、コネクタ5および相手側コネクタ6が外部からの高熱によって発火することを抑制するために設けられた耐火部材である。カバー2は、本実施形態では、全体として扁平な矩形の箱形形状に形成されている。なお、カバー2は、上述したグローワイヤ試験に合格する形状であればよく、形状は特に限定されない。カバー2の材質は、前述した通りである。カバー2は、長さ方向X1に対称な形状に形成されている。また、カバー2は、幅方向Y1に対称な形状に形成されている。
カバー2は、2つのカバー片としての第1カバー片21と第2カバー片22とが互いに組み合わされることで形成されている。第1カバー片21および第2カバー片22は、それぞれ、一側面が開放された中空の箱形形状に形成されている。そして、第1カバー片21および第2カバー片22の互いに開放された一側面同士が向かい合うようにして、第1カバー片21が第2カバー片22に嵌合している。カバー2の内部は、コネクタ5および相手側コネクタ6を収容するための収容部23を有している。収容部23は、四角柱状の空間を形成している。本実施形態では、第1カバー片21と第2カバー片22は、互いに別体に形成されている。すなわち、第1カバー片21と第2カバー片22とは、分離可能な状態で互いに結合されている。
第1カバー片21は、コネクタ結合体7を当該コネクタ結合体7の底面側から覆うように配置されている。第1カバー片21は、底壁24と、一対の第1側壁25,26と一対の第2側壁27,28と、を有している。
底壁24は、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、をコネクタ結合体7の底面側から覆うように配置された矩形状の平板部分である。底壁24は、厚み方向Z1と直交して延びている。本実施形態では、底壁24の上面に、コネクタ5,6のそれぞれのハウジング本体53,63の底面が、接着剤などを用いて直接貼り付けられている。底壁24の外周縁部から、一対の第1側壁25,26および一対の第2側壁27,28が上方へ延びている。
一対の第1側壁25,26の間に、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、が配置されている。一対の第1側壁25,26は、幅方向Y1と直交して延びる矩形の平板状部分であり、長さ方向X1に細長く延びている。第1側壁25,26は、幅方向Y1に対称な形状に形成されている。本実施形態では、各第1側壁25,26の厚みは、底壁24の厚みよりも大きく設定されている。各第1側壁25,26のうち、カバー2の外側を向く外側面には、ロック用凸部29が形成されている。ロック用凸部29は、第1側壁25,26において、長さ方向X1に離隔してたとえば2つ設けられている。長さ方向X1における一対の第1側壁25,26の両端部に、一対の第2側壁27,28が接続されている。
一対の第2側壁27,28の間に、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、が配置されている。一対の第2側壁27,28は、長さ方向X1と直交して延びる略矩形の平板状部分であり、幅方向Y1に細長く延びている。第2側壁27,28は、長さ方向X1に対称な形状に形成されている。本実施形態では、各第2壁27,28の厚みは、底壁24の厚みよりも大きく設定されており、且つ、第1側壁25,26の厚みよりも大きく設定されている。各第2側壁27,28のうち、カバー2の外側を向く外側面には、ロック用凸部29が形成されている。ロック用凸部29は、各第2側壁27,28において、幅方向Y1に離隔してたとえば2つ設けられている。
一対の第2側壁27,28には、切欠部27a,28aが形成されている。切欠部27a,28aは、対応する被覆電線3,4が通過する部分として設けられている。切欠部27a,28aは、対応する第2側壁27,28において、幅方向Y1の中間部に形成されたU字状の部分であり、対応する第2側壁27,28の上端に開放されている。上記の構成を有する第1カバー片21に、第2カバー片22が結合されている。
第2カバー片22は、コネクタ結合体7を当該コネクタ結合体7の上側から覆うように配置されている。第2カバー片22は、上壁34と、一対の第3側壁35,36と一対の第4側壁37,38と、を有している。
上壁34は、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、をコネクタ結合体7の上面側から覆うように配置された矩形状の平板部分である。上壁34は、厚み方向Z1と直交して延びており、底壁24と平行である。上壁34の外周縁部から、一対の第3側壁35,36および一対の第4側壁37,38が下方に延びている。
一対の第3側壁35,36の間に、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、が配置されている。一対の第3側壁35,36は、幅方向Y1と直交して延びる矩形の平板状部分であり、長さ方向X1に細長く延びている。第3側壁35,36は、幅方向Y1に対称な形状に形成されている。本実施形態では、各第3側壁35,36の厚みは、上壁34の厚みと略同じである。各第3側壁35,36のうち、カバー2の外側を向く外側面には、ロック用孔部30が形成されている。各第3側壁35,36において、ロック用孔部30は、長さ方向X1に離隔してたとえば2つ設けられている。これらのロック用孔部30、一対の第1側壁25,26の対応するロック用凸部29に嵌合している。これにより、第1カバー片21から第2カバー片22が上方へ抜けることを規制されている。
また、一対の第3側壁35,36は、一対の第1側壁25,26を幅方向Y1に挟むように配置されている。そして、各第3側壁35,36は、対応する第1側壁25,26の外側面に密着しており、第1側壁25,26を補強している。側面視において、各第3側壁35,36の大きさは、各第1側壁25,26の大きさと略同じである。また、第3側壁35,36の厚みは、第1側壁25の厚みよりも小さい。長さ方向X1における一対の第3側壁35,36の両端部に、一対の第4側壁37,38が接続されている。
一対の第4側壁37,38の間に、コネクタ結合体7と、第1被覆電線3の一端側の一部と、第2被覆電線4の一端側の一部と、が配置されている。一対の第4側壁37,38は、長さ方向X1と直交して延びる略矩形の平板状部分であり、幅方向Y1に細長く延びている。第4側壁37,38は、長さ方向X1に対称な形状に形成されている。本実施形態では、各第4側壁37,38の厚みは、上壁34の厚みと略同じに設定されている。各第4側壁37,38のうち、カバー2の外側を向く外側面には、ロック用孔部30が形成されている。各第4側壁37,38において、ロック用孔部30は、幅方向Y1に離隔してたとえば2つ設けられている。これらのロック用孔部30は、一対の第2側壁27,28の対応するロック用凸部29に嵌合している。これにより、第1カバー片21から第2カバー片22が上方へ抜けることを規制されている。
また、一対の第4側壁37,38は、一対の第2側壁27,28を長さ方向X1に挟むように配置されている。そして、各第4側壁37,38は、対応する第2側壁27,28の外側面に密着しており、第2側壁27,28を補強している。側面視において、各第4側壁37,38の大きさは、各第2側壁27,28の大きさと略同じである。
一対の第4側壁37,38には、切欠部37a,38aが形成されている。切欠部37a,38aは、対応する被覆電線3,4が通過する部分として設けられている。切欠部37a,38aは、対応する第4側壁37,38において、幅方向Y1の中間部に形成されており、対応する第4側壁37,38の下端に開放されている。
互いに重ね合わされた一方の第2側壁27および一方の第4側壁37において、切欠部27a,37aは、互いに重ね合わされるように配置されている。これにより、電気コネクタ5から延びる第1被覆電線3用の第1貫通孔41が形成されている。第1貫通孔41は、複数の第1被覆電線3が幅方向Y1に離隔した状態で通過可能な程度の大きさに形成されている。
また、互いに重ね合わされた他方の第2側壁28および他方の第4側壁38において、切欠部37a,38aは、互いに重ね合わされるように配置されている。これにより、相手側コネクタ6から延びる第2被覆電線4用の第2貫通孔41が形成されている。第2貫通孔42は、複数の第2被覆電線4が幅方向Y1に離隔した状態で通過可能な程度の大きさに形成されている。本実施形態では、貫通孔41,42は、同じ形状に形成されている。
上記の構成を有するカバー2は、接続部カバー部43と、第1電線カバー部44と、第2電線カバー部45と、を有している。
接続部カバー部43は、コネクタ5と相手側コネクタ6の互いの接続部11の周囲を全周に亘って取り囲む部分として設けられている。本実施形態では、接続部カバー部43は、長さ方向X1におけるカバー2の中間部によって形成されている。より具体的には、接続部カバー部43は、長さ方向X1における、底壁24、一対の第1側壁25,26、一対の第3側壁35,36、および、上壁34のそれぞれの中間部を有している。この構成により、接続部カバー部43は、矩形の筒状に形成されている。接続部カバー部43は、第1電線カバー部44および第2電線カバー部45の間に配置されている。
第1電線カバー部44は、本発明の「電線カバー部」の一例である。第1電線カバー部44は、コネクタ5から延びる電線としての第1被覆電線3の周囲を全周に亘って取り囲む部分として設けられている。本実施形態では、第1電線カバー部44は、長さ方向X1におけるカバー2の一端側に形成されている。
第1電線カバー部44は、第1部分44aと、第2部分44bと、を有している。
第1部分44aは、第1被覆電線3の周囲を取り囲む部分として設けられている。より具体的には、第1部分44aは、長さ方向X1における、底壁24、一対の第1側壁25,26、一対の第3側壁35,36、および、上壁34のそれぞれの一端部を有している。この構成により、第1部分44aは、矩形の筒状に形成されている。第1部分44aから、第2部分44bが延びている。
第2部分44bは、第1部分44aの一端部からこの第1部分44aの内側に向けて延び第1被覆電線31の一端部の延びる方向(長さ方向X1)に沿ってコネクタ5のハウジング52と対向する部分として設けられている。より具体的には、第2部分44bは、一方の第2側壁27および一方の第4側壁37を有している。この構成により、第2部分44bは、第1部分43aの開口部を塞ぐように形成されており、且つ、第1被覆電線3が通過するための空間(第1貫通孔41)を形成している。
第2電線カバー部45は、相手側コネクタ6から延びる電線としての第2被覆電線4の周囲を全周に亘って取り囲む部分として設けられている。本実施形態では、第2電線カバー部45は、長さ方向X1におけるカバー2の他端側に形成されている。
第2電線カバー部45は、第1部分45aと、第2部分45bと、を有している。
第1部分45aは、第2被覆電線4の周囲を取り囲む部分として設けられている。より具体的には、第1部分45aは、長さ方向X1における、底壁24、一対の第1側壁25,26、一対の第3側壁35,36、および、上壁34のそれぞれの他端部を有している。この構成により、第1部分45aは、矩形の筒状に形成されている。第1部分45aから、第2部分45bが延びている。
第2部分45bは、第1部分45aの他端部からこの第1部分45aの内側に向けて延び第2被覆電線4の一端部の延びる方向(長さ方向X1)に沿って相手側コネクタ6のハウジング62と対向する部分として設けられている。より具体的には、第2部分45bは、他方の第2側壁28および他方の第4側壁38を有している。この構成により、第2部分45bは、第1部分45aの開口部を塞ぐように形成されており、且つ、第2被覆電線4が通過するための空間(第2貫通孔42)を形成している。
上記の構成により、カバー2の収容部23は、底壁24と、上壁34と、一対の第1側壁25,26と、一対の第2側壁27,28と、一対の第3側壁35,36と、一対の第4側壁37,38とによって形成されている。
以上説明したように、本実施形態に係るカバー2によると、当該カバー2の全体が、樹脂製のハウジング52,62の発火開始温度以上の温度で発火開始する材料で形成されている。さらに、カバー2は、コネクタ5,6の接続部11の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。これにより、カバー2は、コネクタ5,6のうち特に重要な部分である、互いの接続部11が発火することを、より確実に抑制できる。また、カバー2の全体が硬質の材料で形成されている。これにより、カバー2は、不用意な変形を抑制されている。したがって、耐火カバー2は、耐火テープと異なり、コネクタ5,6に取り付けられる際に当該カバー2の形状を維持した状態で、コネクタ5,6に取り付けられる。よって、カバー2の取り扱いが容易であり、カバー2をコネクタ5,6へ取り付ける作業を、より容易に行うことができる。
以上の次第で、コネクタ5,6の耐火性を十分に確保でき、且つ、コネクタ5,6へのカバー2の取付作業にかかる手間をより少なくできる。
また、カバー2によると、第1電線カバー部44は、コネクタ5から延びる第1被覆電線3の周囲を全周に亘って保護している。これにより、第1被覆電線3に接続されたコネクタ5の耐火性をより高くできる。
また、カバー2よると、第1電線カバー部44は、第1被覆電線3の周囲を取り囲む第1部分44aと、この第1部分44aから延びる第2部分44bと、を含んでいる。この構成によると、第1電線カバー部44の第2部分44bは、より第1被覆電線3に近い位置に配置される。これにより、第1被覆電線3に接続されたコネクタ5の耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、接続部カバー部43は、コネクタ5,6の互いの接続部11を取り囲むように構成されている。この構成によると、接続部カバー部43は、各コネクタ5,6の接続部11を保護することができる。これにより、コネクタ5の発火および相手側コネクタ6の耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、第2電線カバー部45は、相手側コネクタ6から延びる第2被覆電線4の周囲を全周に亘って保護している。これにより、第2被覆電線4に接続された相手側コネクタ6の耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、第2電線カバー部45は、第2被覆電線4の周囲を取り囲む第1部分45aと、この第1部分45aから延びる第2部分45bと、を含んでいる。この構成によると、第2電線カバー部45の第2部分45bは、より第2被覆電線4に近い位置に配置される。これにより、第2被覆電線4に接続された相手側コネクタ6の耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、当該カバー2は、2つのカバー片としての第1カバー片21および第2カバー片22が互いに組み合わされることで、コネクタ5,6を収容する収容部23を形成している。この構成によると、第1カバー片21と第2カバー片22とを互いに組み合わせることで、カバー2をコネクタ5,6に容易に取り付けることができる。さらに、第1カバー片21と第2カバー片22とが互いに重なっている部分では、カバー2の耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、第1カバー片21と第2カバー片22とを互いに嵌め合わせることで、矩形状の収容部23を形成できる。これにより、カバー2内に、コネクタ5,6を収容するための十分な空間を確保できる。
また、カバー2によると、各カバー片21,22は、互いに別体に形成されている。この構成によると、2つのカバー片21,22を別々に形成することができるので、各カバー片21,22の形状の自由度をより大きくできる。
また、カバー2によると、第1カバー片21および第2カバー片22のうち互いに重ね合わされた第2および第4側壁27,37;28,38に、コネクタ5,6から延びる被覆電線3,4用の貫通孔41,42が形成されている。この構成によると、貫通孔41,42の周囲の側壁は、第1カバー片21と第2カバー片22とが重ね合わされた構成を有している。これにより、カバー2の内部から外部へ延びる被覆電線3,4に接続されたコネクタ5,6における耐火性をより高くできる。
また、カバー2によると、当該カバー2は、直接コネクタ5,6に貼り付けられている。この構成によると、コネクタ5,6における通電時に発生する熱をカバー2に伝えやすい。これにより、カバー2を放熱用部材として用いることができる。
また、カバー2によると、当該カバー2は、金属、セラミック、および、樹脂の少なくとも一つを用いて形成されている。この構成によると、カバー2を、耐火性の高い材料で形成することができる。
また、カバー2によると、カバー2の収容部23は、コネクタ5,6の大きさよりも大きいことで十分な大きさを有しており、且つ、直方体状の空間を形成している。このため、カバー2は、コネクタ5,6に代えて別のコネクタを収容することも可能である。よって、カバー2の汎用性をより高くできる。その結果、カバー2を大量生産でき、カバー2の製造コストをより低減できる。
たとえば、図6に示すコネクタ5Aおよび相手側コネクタ6Aを含むコネクタ結合体7Aがカバー2に収容されてもよい。なお、以下では、図1〜図5に示す実施形態と異なる構成について主に説明し、同様の構成には図に同様の符号を付して詳細な説明は省略する。また、以下では、カバー2のうち第2カバー片22の図示が省略されている場合がある。コネクタ結合体7Aは、ロック機構8Aの形状がコネクタ結合体7におけるロック機構8の形状と異なっている点以外は、コネクタ結合体7と略同じ構成および大きさを有している。
また、図7に示すコネクタ5Bおよび相手側コネクタ6Bを含むコネクタ結合体7Bがカバー2に収容されてもよい。コネクタ結合体7Bは、5極のコネクタ5B,6Bを有している。これらのコネクタ5B,6Bと、対応するコネクタ5B,6Bから延びる複数の第1被覆電線3の一端部および複数の第2被覆電線4の一端部と、がカバー2に収容されている。
また、図8に示すように、1つのコネクタ5Cがカバー2に収容されてもよい。コネクタ5Cは、図示しない相手側コネクタと接続されるように構成されている。コネクタ5Cは、カバー2のうちの第2貫通孔42側に配置されている。コネクタ5Cは、ハウジング52Cと、複数のコンタクト51Cとを有している。
ハウジング52Cは、ブロック状に形成された樹脂製の一体成形品であり、カバー2の底壁24に固定されている。ハウジング52Cは、複数のコンタクト51Cを保持している。各コンタクト51Cは、対応する第1被覆電線3の電線3bの一端部に固定されている。各コンタクト51Cの一端部は、ハウジング52Cから長さ方向X1の一方に突出しており、第2貫通孔42内に配置されている。コネクタ5Cにおいては、コンタクト51Cの一端部、および、この一端部の周囲におけるハウジング52Cの一部が、相手側コネクタと接続される接続部11Cを構成している。
カバー2の接続部カバー部43は、第1部分43aと、第2部分43bとを有している。第1部分43aは、コネクタ5Cの接続部11Cのうちハウジング52Cの部分の周囲を取り囲むように形成されている。この第1部分43aは、カバー2における底壁24、上壁34、一対の第1側壁25,26、および、一対の第3側壁35,36のそれぞれの一端側部分によって形成されている。また、第2部分43bは、第1部分43aの一端からこの第1部分43aの内側に向けて延びるとともに、第1被覆電線3の延びる方向(長さ方向X1)に沿って、ハウジング52Cのうちコンタクト51Cの周囲の部分と対向している。第2部分43bは、他方の第2側壁28および他方の第4側壁38に形成されている。
この構成によると、接続部カバー部43の第2部分43bは、ハウジング52Cの接続部11Cにより近い位置に配置される。これにより、コネクタ5Cのハウジング52Cの耐火性をより高くできる。また、カバー2については、他のコネクタを収容する場合と同様の形状でよく、カバー2の汎用性を、より高くできる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。たとえば、次のように変更して実施してもよい。
(1)前述の実施形態では、2つのカバー片21,22が互いに別部材を用いて形成された例を説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図9に示すように、カバー片21,22は、各カバー片21,22の一縁部21a,22aで互いに結合され、この一縁部21a,22aを支点にして第2カバー片22が第1カバー片21に対して開閉可能に構成されてもよい。この場合、第2カバー片22においては、他方の第3側壁36が省略されており、カバー片21,22は一体成形によって形成されている。
この構成によると、第1カバー片21と第2カバー片22は、ヒンジ構造に相当する構造によって一体に形成されている。これにより、第1カバー片21と第2カバー片22とを一部品として扱うことができる。よって、カバー2を、より取り扱い易くできる。
(2)また、上述の実施形態では、カバー2が複数の部材を用いて形成された形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図10および図11に示すように、単一部品からなるカバー2Dが用いられてもよい。カバー2Dは、長さ方向X1に延び且つ幅方向Y1に細長い略楕円の円筒状に形成されている。カバー2Dは、充填剤46を介してコネクタ5Cに結合されている。コネクタ5Cは、カバー2D内の一端部における略中央に配置されている。カバー2Dのうち、接続部11Cを取り囲む部分が接続部カバー部43Dとして形成され、第1被覆電線3を取り囲む部分が第1電線カバー部44Dとして形成されている。
(3)また、上述の実施形態では、コネクタ5,6は、カバー2に直接貼り付けられる形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、コネクタ5,6は、充填剤を介してカバー2に貼り付けられてもよい。カバー2が充填剤を介してコネクタ5,6に貼り付けられている場合、コネクタ5,6は、カバー2内でカバー2により確実に保持される。
(4)また、上述の実施形態では、コネクタ5,6が、電線同士を接続するワイヤー・トゥ・ワイヤータイプである形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図12に示すように、回路基板71,72同士を電気的に接続するボード・トゥ・ボードタイプのコネクタ5E,6Eがカバー2Eに収容されてもよい。
本発明は、電気コネクタ用耐火カバーとして、広く適用することができる。
2,2D,2E 電気コネクタ用耐火カバー
3 第1被覆電線(電気コネクタから延びる電線)
4 第2被覆電線(第2電線)
5,5A,5B,5C,5E 電気コネクタ
6A,6B,6E 相手側コネクタ
11,11C 接続部
21 第1カバー片
21a 一縁部
22 第2カバー片
22a 一縁部
23 収容部
41 第1貫通孔(貫通孔)
43,43D 接続部カバー部
43a 第1部分
43b 第2部分
44 第1電線カバー部(電線カバー部)
44a 第1部分
44b 第2部分
45 第2電線カバー部
45a 第1部分
45b 第2部分
46 充填剤
52,52C (電気コネクタの)ハウジング
62 (相手側コネクタの)ハウジング

Claims (14)

  1. 樹脂製のハウジングを有する電気コネクタのうち相手側コネクタと接続される接続部の周囲を全周に亘って取り囲む接続部カバー部を備え、全体が前記樹脂製のハウジングの発火開始温度以上の温度で発火開始する硬質の材料で形成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  2. 請求項1に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記電気コネクタから延びる電線の周囲を全周に亘って取り囲む電線カバー部をさらに備えていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  3. 請求項2に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記電線カバー部は、前記電線の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記電線の延びる方向に沿って前記ハウジングと対向する第2部分と、を含んでいることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記接続部カバー部は、前記電気コネクタおよび前記相手側コネクタの互いの接続部を取り囲むように構成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  5. 請求項4に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記相手側コネクタから延びる電線としての第2電線の周囲を全周に亘って取り囲む第2電線カバー部をさらに備えていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  6. 請求項5に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記第2電線カバー部は、前記第2電線の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記第2電線の延びる方向に沿って前記相手側コネクタの樹脂製のハウジングと対向する第2部分と、を含んでいることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  7. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記接続部カバー部は、前記接続部の周囲を取り囲む第1部分と、この第1部分からこの第1部分の内側に向けて延び前記電線の延びる方向に沿って前記ハウジングと対向する第2部分と、を含んでいることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記電気コネクタ用耐火カバーは、2つのカバー片としての第1カバー片および第2カバー片が互いに組み合わされることで前記電気コネクタを収容する収容部を形成していることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  9. 請求項8に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    各前記カバー片は、一側面が開放された中空の箱形形状に形成されており、
    前記第1カバー片および前記第2カバー片の互いに開放された側面同士が向かい合うようにして、前記第1カバー片が前記第2カバー片に嵌合していることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  10. 請求項9に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    各前記カバー片は、互いに別体に形成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  11. 請求項9に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    各前記カバー片は、各前記カバーの一縁部で互いに結合されており、この一縁部を支点にして前記第2カバー片が前記第1カバー片に対して開閉可能に構成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  12. 請求項9ないし請求項11の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記第1カバー片および前記第2カバー片のうち互いに重ね合わされた側壁に、前記電気コネクタから延びる電線用の貫通孔が形成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  13. 請求項1ないし請求項12の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記電気コネクタ用耐火カバーは、充填剤を介して、または、直接、前記電気コネクタに貼り付けられていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
  14. 請求項1ないし請求項13の何れか1項に記載の電気コネクタ用耐火カバーであって、
    前記電気コネクタ用耐火カバーは、金属、セラミック、および、樹脂の少なくとも一つを用いて形成されていることを特徴とする、電気コネクタ用耐火カバー。
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