JP2015210117A - 電波受信装置、電子機器、および電波受信方法 - Google Patents

電波受信装置、電子機器、および電波受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力消費を低減しつつ、受信間隔が長くなることを抑制できる電波受信装置、電子機器、および電波受信方法を提供すること。
【解決手段】電波受信装置は、GPS受信回路121と、電波受信装置が衛星信号を受信するのに適した環境にあるかを検出する環境検出回路(充電状態検出回路43および電圧検出回路44)と、制御回路200とを備える。制御回路200は、環境検出回路の検出結果に基づいて、電波受信装置が衛星信号を受信するのに適した環境にあると判断した場合には、GPS受信回路121を作動させる第1受信制御部と、定時受信時刻にGPS受信回路121を作動させる第2受信制御部と、第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させる切り替え部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電波を受信する電波受信装置、電子機器、および電波受信方法に関する。
衛星信号等の電波を受信する電波受信装置であって、電波受信装置が屋外に配置されているか否かを判断し、屋外に配置されていると判断した場合に電波を受信する電波受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の腕時計は、ソーラーパネルを備え、ソーラーパネルの発電量に基づいて、腕時計が屋外に配置されているか否かを判断している。そして、腕時計が屋外に配置されていると判断した場合には、衛星信号を受信し、腕時計が屋外に配置されていないと判断した屋内配置状態が、予め設定された所定時間以上の間継続した場合には、予め設定された定時受信時刻に衛星信号を受信する。
これにより、腕時計が衛星信号の受信に失敗する可能性が高い屋内に配置されている場合は、この状態が所定時間以上の間継続した場合を除いて、衛星信号の受信が行われないので、無駄な電力消費を抑制できる。一方、腕時計が屋外に配置されているにもかかわらず、腕時計が袖に隠れていることや、季節や天候の影響により腕時計に当たる光が弱く、屋外であると判断できない場合であっても、この状態が所定時間以上の間継続したときには、予め設定された定時受信時刻に衛星信号の受信が行われる。
特開2013−50343号公報
しかしながら、特許文献1の腕時計では、例えば、腕時計を装着したユーザが、光が当たる場所に短時間だけ居て、その後、屋内等に移動するような場合は、腕時計が屋外に配置されていると判断されて受信が開始されるが、途中で受信ができなくなってしまうため、電波を正しく受信できない。このため、無駄に電力を消費してしまうという問題があった。
また、腕時計に光が当たらなければ屋外に配置されていると判断されないため、例えば、腕時計が夜間にだけ使用される場合は、所定時間内に屋外に配置されていると判断される可能性は低い。ここで、所定時間は、24時間であり、定時受信時刻の受信は、1日に1回だけ行われる。このため、腕時計が夜間にだけ使用される場合は、次回の受信は、次に迎える定時受信時刻ではなく、所定時間(24時間)経過した時点より後に迎える、さらに次の定時受信時刻に行われる可能性が高い。このため、腕時計が夜間を中心に使用される場合は、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなるという問題があった。
本発明の目的は、電力消費を低減しつつ、受信間隔が長くなることを抑制できる電波受信装置、電子機器、および電波受信方法を提供することにある。
本発明は、電波を受信する電波受信装置であって、前記電波を受信する受信回路と、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあるかを検出する環境検出回路と、前記受信回路および前記環境検出回路を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記環境検出回路の検出結果に基づいて、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に、前記受信回路を作動させる第1受信制御部と、予め設定された定時受信時刻に前記受信回路を作動させる第2受信制御部と、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させる切り替え部と、を備えることを特徴とする。
ここで、電波受信装置は、例えば、ソーラーセルを備えた腕時計であり、環境検出回路は、ソーラーセルの発電量に基づいて、電波受信装置が電波を受信するのに適した環境にあるかを判断している。
本発明では、制御回路が、第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させる切り替え部を備えているため、例えば電波受信装置の使用状況に応じて、第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させることができる。すなわち、第1受信制御部および第2受信制御部の一方のみを作動させることができる。
第1受信制御部が作動すると、電波受信装置が屋外等の電波を受信するのに適した環境にある場合に受信が行われるため、受信に成功しやすい。また、電波受信装置が電波を受信するのに適した環境になく、受信に失敗する可能性が高い場合は受信が行われないので、無駄な電力消費を抑制できる。
また、第2受信制御部が作動すると、定時受信時刻にだけ受信が行われる。このため、電波受信装置を装着したユーザが、光が当たる場所に短時間だけ居て、その後、屋内等に移動するような場合に、受信が開始されることがないため、無駄な電力消費を抑制できる。また、電波受信装置が夜間を中心に使用される場合でも、定時受信時刻毎に受信が行われるため、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなることを防止できる。
このため、例えば電波受信装置の使用状況に応じて、第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させることで、受信に成功しやすくでき、電力消費を低減でき、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなることを防止できる。
本発明の電波受信装置において、入力装置を備え、前記切り替え部は、前記入力装置に対する入力操作に応じて、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させることが好ましい。
本発明によれば、ユーザは、入力装置を操作することで、自身の行動に合わせて、最適なタイミングで第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させることができる。
本発明の電波受信装置において、前記切り替え部は、前記受信回路による受信の履歴である受信履歴に基づいて、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させることが好ましい。
電波受信装置が例えば腕時計の場合、習慣的に使用されることが多い。このため、過去の受信において、例えば、電波受信装置が屋外等の電波を受信するのに適した環境にあると判断されて行われた受信(環境判定受信)の成功率が比較的高ければ、第1受信制御部が作動した場合に、環境判定受信に成功する可能性が高く、無駄に電力が消費される可能性は低いと予想できる。また、環境判定受信の頻度が比較的高ければ、第1受信制御部が作動した場合、所定時間内に環境判定受信が行われる可能性が高く、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなる可能性は低いと予想できる。
従って、切り替え部が、受信履歴を参照し、環境判定受信の成功率および頻度が比較的高ければ第1受信制御部を作動させ、その他の場合は、第2受信制御部を作動させることで、第1受信制御部および第2受信制御部を適切なタイミング切り替えて作動させることができる。また、ユーザが入力装置を操作することなく、自動的に、第1受信制御部および第2受信制御部を切り替えて作動させることができるため、使いやすさを向上できる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続した場合には、前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させることが好ましい。
本発明によれば、第1受信制御部が作動すると、電波受信装置が屋外等の電波を受信するのに適した環境にあるにもかかわらず、電波受信装置に当たる光が弱く、電波を受信するのに適した環境にあると判断できない場合であっても、この状態が所定時間以上の間継続したときには、定時受信時刻に電波の受信が行われる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続した場合には、前記環境検出回路の作動を停止して、前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させることが好ましい。
ここで、電波受信装置が電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続する場合、ユーザが冬季にコートを着用しており、腕時計が毎日常に袖に隠れている場合などがある。このような場合に、環境検出回路を作動しても、屋外等の電波を受信するのに適した環境にあることが検出される可能性は低く、無駄な電力を消費してしまう。
本発明によれば、電波を受信するのに適した環境にないと判断した配置状態が所定時間以上継続した場合には、環境検出回路を作動させずに、定時受信時刻になった場合にのみ受信を行うため、無駄な電力消費を抑制できる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部は、前記受信回路を作動させた場合には、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続しても前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させずに、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に前記受信回路を作動させることが好ましい。
ここで、定時受信時刻に受信を行う場合には、配置環境を一切考慮に入れないが、定時受信時刻を適切に設定することにより、受信が成功する確率を高めることは可能である。しかしながら、環境検出回路での検出結果に基づき受信を行う方が成功の確率の高い受信ができる。
本発明によれば、電波の受信を行った後には、定時受信時刻に行う受信よりも成功の可能性が高い環境検出回路での検出結果に基づき受信を行うため、定時受信と環境検出回路での検出結果に基づく受信とを両方行う場合と比べて、無駄な電力を消費することなく電波を受信できる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に行った前記電波の受信の成功時刻を、前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
ここで、電波受信装置のユーザの毎日の生活パターンは、ほぼ同じと考えられ、配置環境の検出結果にも反映されると考えられる。
本発明によれば、屋外等の電波を受信するのに適した環境に配置されていると判断した場合に行った受信の成功時刻に受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部および第2受信制御部は、強制受信が指示された場合に、前記受信回路を作動し、強制受信の指示に基づいて行った前記電波の受信の成功時刻を、前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
ここで、電波の受信は屋外で受信すると成功する可能性が高い。ユーザが入力装置を操作して手動で強制受信を指示した時刻には、ユーザが屋外にいる可能性が高いと考えられる。上述したように、ユーザの毎日の生活パターンが同じであると仮定すると、例えば会社に通勤する途中の屋外で手動で強制受信したとすると、その強制受信した時刻には屋外にいる可能性が高い。
本発明によれば、強制受信が指示された時刻に受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、記憶部を備え、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、前記成功時刻を前記記憶部に記憶させ、前記成功時刻が複数存在する場合には、受信の成功回数が最も多い前記成功時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
ここで、受信が成功した時刻には、ユーザが屋外にいる可能性が高いと考えられる。
本発明によれば、過去における受信が成功した時刻のうち、成功回数が最も多い時刻に受信を行うことで、ユーザが屋外にいる可能性が高いタイミングで受信を行うことができ、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、前記定時受信時刻に行った前記電波の受信が失敗した場合には、当該定時受信時刻として設定されていた成功時刻以外の前記成功時刻のうち、前記成功回数が最も多い前記成功時刻を前記定時受信時刻として設定し、前記定時受信時刻に行った前記電波の受信が成功した場合には、前記定時受信時刻を変更しないことが好ましい。
本発明によれば、成功回数が最も多い定時受信時刻に受信を失敗した場合には、当該定時受信時刻として設定されていた成功時刻以外の成功時刻のうち、成功回数が最も多い成功時刻を定時受信時刻として設定するため、ユーザの生活パターンが変わった場合でも、次回の受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置では、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、前記成功時刻が一定時間間隔で設定された複数の時間帯のうちいずれの時間帯に含まれるかを判定して、前記成功時刻が含まれる時間帯の特定時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
本発明によれば、成功時刻をそのまま定時受信時刻として設定せずに、当該成功時刻が含まれる時間帯の特定時刻を定時受信時刻として設定するため、定時受信時刻の管理数を少なくできる。また、ユーザが定時受信時刻を把握しやすくなる。
本発明の電波受信装置において、前記第1受信制御部は、予め設定された制御開始時刻に前記受信回路および前記環境検出回路の制御を開始し、次回の前記制御開始時刻までの間に前記受信回路を作動させなかった場合には、当該次回の制御開始時刻に制御を開始し、前記受信回路を作動させた場合には、当該次回の制御開始時刻から予め設定された設定時間経過後の制御開始時刻に制御を開始することが好ましい。
本発明によれば、受信を行ったことにより電池の電力の残量が少なくなった場合には、次回の制御開始時刻から予め設定された設定時間の間は受信を行わないため、例えば、ソーラーセルで変換された電気エネルギーで電池を充電する電子機器に電波受信装置を適用した場合には、当該受信を行わない時間に充電することができ、受信中に電力が無くなってしまうという不具合を抑制できる。また、受信を行わなかったために電力の残量が多い場合には、次回の制御開始時刻に受信を行うため、迅速なタイミングで電波を受信できる。
本発明の電波受信装置において、ソーラーセルと、前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路と、記憶部と、を備え、前記制御回路は、所定時間間隔で前記照度検出回路を作動させ、前記照度検出回路で検出された照度および当該照度の検出時刻を前記記憶部に記憶させ、所定期間における前記照度が最も高い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
ここで、照度が高いほど、電波受信装置の周囲は、建物などの電波を遮るものが少ない環境であると考えられる。
本発明によれば、電波を遮るものが少ない環境に電波受信装置が配置されている時刻に受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、前記制御回路は、前記照度が最も高い前記検出時刻が複数存在する場合には、当該照度が検出された回数が最も多い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
本発明によれば、過去における照度が高い検出時刻のうち、検出回数が最も多い検出時刻に受信を行うことで、ユーザが屋外にいる可能性が高いタイミングで受信を行うことができ、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、ソーラーセルと、前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路と、記憶部と、を備え、前記制御回路は、所定時間間隔で前記照度検出回路を作動し、前記照度検出回路で検出された照度が予め設定された第1閾値以上の場合には、前記照度の検出時刻を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶させた前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
本発明によれば、過去において照度が第1閾値以上であった検出時刻を選んで受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。また、ユーザが屋外等の電波を受信するのに適した環境にいることを検出できるような値に第1閾値を設定することで、ユーザが電波を受信するのに適した環境にいるタイミングで定時受信を行うことができる。
本発明の電波受信装置において、前記制御回路は、前記検出時刻が複数存在する場合には、前記照度が検出された回数が最も多い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定することが好ましい。
本発明によれば、過去における照度が第1閾値以上の時刻が複数存在する場合でも、検出回数が最も多い時刻に定時受信を行うことで、ユーザが屋外にいる可能性が高いタイミングで受信を行うことができ、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置では、前記制御回路は、前記検出時刻が一定時間間隔で設定された複数の時間帯のうちいずれの時間帯に含まれるかを判定して、前記検出時刻が含まれる時間帯の特定時刻を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
本発明によれば、照度の検出時刻をそのまま記憶させずに、当該検出時刻が含まれる時間帯の特定時刻を検出時刻として記憶させるため、定時受信時刻の管理数を少なくできるとともに、記憶部の記憶容量を最小限に抑えることができる。また、ユーザが定時受信時刻を把握しやすくなる。
本発明の電波受信装置において、ソーラーセルを備え、前記環境検出回路は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあるかの検出処理として、前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路であり、前記第1受信制御部は、前記照度検出回路で検出された照度が予め設定された第2閾値以上の場合には、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断し、前記第2閾値未満の場合には、前記電波を受信するのに適した環境にないと判断することが好ましい。
ここで、昼間であれば、照度は、室内光と太陽光とでは大きく異なる。
本発明によれば、ソーラーセルに入射する光の照度に基づいて、屋外等の電波を受信するのに適した環境にあるかを判断するため、昼間であれば屋外と屋内とを適切に区別でき、受信の成功確率を高めることができる。
本発明の電波受信装置において、前記電波は、衛星信号であることが好ましい。
本発明によれば、電波受信装置は、受信回路で衛星信号を受信し、受信した衛星信号から時刻情報や、衛星の軌道情報等を含む測位計算用情報を取得できる。
本発明の電子機器は、前記電波受信装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記電波受信装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、電波を受信する電波受信装置の電波受信方法であって、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に、前記電波を受信する第1受信制御ステップと、予め設定された定時受信時刻に前記電波を受信する第2受信制御ステップと、前記第1受信制御ステップおよび第2受信制御ステップを切り替えて実行させる切り替えステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記電波受信装置と同様の作用効果を奏することができる。
電子機器を含むGPSの概略構成を示す図である。 電子機器の平面図である。 電子機器の概略断面図である。 電子機器の回路構成を示すブロック図である。 制御回路の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における切り替え部による切り替え処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。 充電状態検出および開放電圧検出の作動タイミングを説明する図である。 電子機器のソーラーセルに入射する光の照度とソーラーセルの開放電圧との関係を示すグラフである。 各照度検出レベルにおけるソーラーセルでの開放電圧およびソーラーセルに入射する光の照度との関係を示す図である。 第2実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。 第4実施形態における制御回路での照度検出レベルの記憶処理を示すフローチャートである。 前記第4実施形態における定時受信時刻の設定に用いる各照度検出レベルでの検出時刻および検出回数の関係を示す図である。 前記第4実施形態および第5実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。 前記第5実施形態における制御回路での検出時刻の記憶処理を示すフローチャートである。 前記第5実施形態における定時受信の設定に用いる各検出時刻での検出回数を示す図である。 第6実施形態における切り替え部による切り替え処理を示すフローチャートである。 第1変形例における定時受信時刻の設定に用いる受信成功時刻を示す図である。 第2変形例における定時受信時刻の設定に用いる各時間帯での受信実施回数および受信成功回数の関係を示す図である。 第3変形例における定時受信時刻の設定に用いる各曜日での受信成功回数の関係を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
[電子機器を含むGPSの概略構成]
図1は、第1実施形態に係る電子機器100を含むGPSの概略構成を示す図である。まず、電子機器100が、外部信号としての電波を用いて、現在地の位置情報と、時刻情報とを求めるGPSの概要を説明する。
電子機器100は、GPS衛星8からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側の面(以下、裏面という)の反対側の面(以下、表面という)に時刻を表示する。GPS衛星8は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号(GPS信号)という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
現在、約31個のGPS衛星8(図1においては、4個のみを図示)が存在しており、衛星信号がどのGPS衛星8から送信されたかを識別するために、各GPS衛星8はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各chipが+1、または−1のいずれかであり、ランダムパターンのように見える。したがって、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
GPS衛星8は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確なGPS時刻情報が含まれている。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星8に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号にはその時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。電子機器100は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターとを使用して得られた正確な時刻(時刻情報)を内部時刻とする。
衛星信号にはGPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子機器100は、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子機器100の内部時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。
すなわち、電子機器100の三次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子機器100は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
[電子機器の概略構成]
図2は、電子機器100を表面側から見た平面図であり、図3は、電子機器100の概略を示す部分断面図である。本実施形態の電子機器100は、クロノグラフ機能を備えている。
電子機器100は、図2および図3に示すように、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属で形成された円筒状のケース31に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。このベゼル32の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング36を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。
文字板11には、指針21,22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが、設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90およびカレンダー小窓15などは、カバーガラス33を透して、視認可能となっている。
また、文字板11の裏面側にはカレンダー車(日車)16が配置され、このカレンダー車16はカレンダー小窓15から視認可能となっている。
外装ケース30の側面には、文字板11の中心より、8時方向の位置にAボタン61と、10時方向の位置にBボタン62と、2時方向の位置にCボタン63と、4時方向の位置にDボタン64と、3時方向の位置にリューズ65とが、設けられている。これらのAボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64およびリューズ65が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
電子機器100は、図3に示すように、金属製の外装ケース30の二つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング36と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、各指針21,22,23と、図3では図示しない指針71,81,91およびカレンダー車16とを駆動する駆動機構140などが備えられている。
指針軸25は、外装ケース30の平面視中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
ダイヤルリング36は、外周端が、ベゼル32の内周面に接触しているとともに、一面がカバーガラス33と並行している平板部分と、内周端が文字板11に接触するように、文字板11側へ傾斜した傾斜部分を備えている。ダイヤルリング36は、平面視においてはリング形状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。ダイヤルリング36の平板部分と、傾斜部分と、ベゼル32の内周面と、によりドーナツ形状の収納空間が形成されており、この収納空間内には、リング状のGPSアンテナ110が収納されている。
このGPSアンテナ110は、リング形状の誘電体を基材として、これに金属のアンテナパターンをメッキや銀ペースト印刷などにより形成したものである。このGPSアンテナ110は、文字板11の外周に配置されており、ベゼル32の内周面側に配置され、さらにプラスチックで形成されたダイヤルリング36、およびカバーガラス33で覆われているため、良好な受信を確保することが可能となっている。誘電体としては、酸化チタンなどの高周波で使える誘電材料を樹脂に混ぜて成形することができ、これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナをより小型化できる。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、カバーガラス33との間に指針21,22,23などを備え、ダイヤルリング36の内側に配置されている。
文字板11と、駆動機構140が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラーセル135が備えられている。ソーラーセル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する。また、ソーラーセル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーセル135および地板125には、指針軸25と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81および第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)とが貫通する穴が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸25等を回転させることにより、各指針を駆動する。
駆動機構140は、具体的には、第1〜第6駆動機構を備える。第1駆動機構は、内部時計(現在時刻)の「分」および「時」を示す指針(分針)22および指針(時針)23を駆動する。また、図2に示す指針21、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81および第3小窓90の指針91も同様の駆動機構(図示略)で駆動される。すなわち、第2駆動機構はクロノグラフ機能の「秒」を示す指針(クロノグラフ秒針)21を駆動し、第3駆動機構はクロノグラフ機能の「分」を示す指針(クロノグラフ分針)71を駆動し、第4駆動機構は、内部時計の「秒」を示す指針(小秒針)81を駆動し、第5駆動機構はクロノグラフ機能の「時」を示す指針(クロノグラフ時針)91を駆動し、第6駆動機構は、カレンダー小窓15から視認されるカレンダー車16を駆動する。
回路基板120は、GPS受信回路121、制御回路200、記憶部300を備えている。また、この回路基板120とGPSアンテナ110とは、アンテナ接続ピン115を用い接続されている。GPS受信回路121、制御回路200、記憶部300が設けられた回路基板120の裏蓋34側(裏面側)には、これらの回路部品を覆うための回路押さえ122が設けられている。また、リチウムイオン電池などの二次電池130が、地板125と裏蓋34との間に設けられている。二次電池130は、ソーラーセル135が発電した電力で充電される。
GPSアンテナ110は、給電点を通じて給電され、この給電点には、GPSアンテナ110の裏面側に配置されたアンテナ接続ピン115が接続されている。アンテナ接続ピン115は金属で形成されたピン状のコネクターであり、回路基板120に突設されて、地板125に開口された挿通孔を貫通されて収納空間内へ挿通されている。これにより、回路基板120と、収納空間内部のGPSアンテナ110とが、アンテナ接続ピン115で接続されている。
[電子機器の表示機構]
文字板11の最外周には、図2に示すように、外周を60分割にする目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが、表記されている。この目盛を用いて、指針21はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針22は内部時計の「分」を表示し、指針23は内部時計の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能は、Cボタン63と、Dボタン64との操作で、使用することができる。
文字板11に設けられている、円形の第1小窓70の外周には、外周を60分割にする目盛と、「10」から「60」までの10刻みの数字が表記されている。指針71は、この目盛を用いてクロノグラフ機能の「分」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第2小窓80の外周には、外周を60分割にする目盛と、「0」から「11」までの数字が表記されている。指針81は、この目盛を用いて内部時計の「秒」を表示する。
第2小窓80の52秒の位置にアルファベットの「Y」と、38秒の位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。この英字は、衛星から受信した衛星信号に基づく各種情報の取得結果(Y:受信(取得)成功、N:受信(取得)失敗)を表す。ユーザがBボタン62を操作することにより、受信結果の表示モードに移行すると、指針81が「Y」または「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号の取得結果を表示する。また、ユーザがAボタン61とBボタン62とを操作して、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定することができる。
また、「Y」と「N」の表記は、後述する光自動受信を実行する第1受信制御部210(図5参照)が作動しているか否か(Y:作動、N:停止)も表す。ユーザがAボタン61およびBボタン62を同時に3秒以上押し込むことで、受信制御部の切り替えモードに移行すると、指針81が「Y」または「N」のいずれか一方を指示し、第1受信制御部210が作動しているか否か(Y:作動、N:停止)を表示する。また、ユーザがAボタン61を操作して、第1受信制御部210を作動させるか否かを設定することができる。なお、Bボタン62が操作されると、受信制御部の切り替えモードが解除され、通常モードに戻る。
文字板11に設けられている円形の第3小窓90の外周について説明する。以下の外周の範囲の説明において、「n時方向」(nは任意の自然数)とあるが、これは第3小窓90の中央から円形の外周をみたときの方向である。
第3小窓90の12時方向から6時方向までの範囲の外周には、この範囲を6分割する目盛と「0」から「5」までの数字が表記されている。指針91は、この目盛を用いて、クロノグラフ機能の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能では、指針21,71,91を使用して5時間59分59秒までの計時が可能となっている。
第3小窓90の6時方向から7時方向の範囲の外周には、「DST」の英字と「○」の記号が表記されている。DST(daylight saving time)は夏時間を意味する。これらの英字と記号とは、夏時間(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)の設定を表す。ユーザがリューズ65とBボタン62を操作して、指針91を「DST」または「○」に合わせることで、電子機器100に夏時間のON/OFFを設定することができる。
第3小窓90の7時方向から9時方向までの範囲の外周には、円周に沿って、9時方向の基端が太く、7時方向の先端が細い三日月鎌状の記号92が表記されている。この記号92は二次電池130(図3参照)のパワーインジケーターであり、電池の残量に応じて、指針91が基端、先端、中間のいずれかを指し示す。
第3小窓90の9時方向から10時方向までの範囲の外周には、飛行機形状の記号93が表記されている。この記号は、機内モードを表す。航空機の離着陸時は、航空法によって衛星信号の受信が禁止されている。ユーザはAボタン61を操作し、指針91で記号93(機内モード)を選択することで、電子機器100の衛星信号の受信を停止させることができる。
第3小窓90の10時方向から12時方向までの範囲の外周には、「1」の数字と「4+」の記号が表記されている。これらの数字と記号は、衛星信号の受信モードを表す。「1」はGPS時刻情報を受信し内部時刻が修正されること(測時モード)を、「4+」はGPS時刻情報と軌道情報とを受信し、内部時刻と後述するタイムゾーンとが修正されること(測位モード)を意味する。
また、ユーザはAボタン61を操作して受信モードを設定できる。すなわち、指針91で「1」を選択すると時刻情報の受信モード(測時モード)が設定される。また、指針91で「4+」を選択すると位置情報の受信モード(測位モード)が設定される。
さらに、ユーザがBボタン62を操作して情報取得結果モードを選択すると、指針91が「1」または「4+」のいずれかを指し示し、電子機器100が直前に受信した衛星信号の受信モードを表示する。
カレンダー小窓15は、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部からカレンダー車16に印刷された数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
ここで、協定世界時(UTC)と、時差と、標準時と、タイムゾーン(Time zone)との関係を説明する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことであり、現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。各タイムゾーンで使用されている標準時は、UTCと、UTCとの時差とで求めることができる。
上述したように、文字板11には、60分割された分および秒を表示する目盛が刻まれ、文字板11の外周部を囲むダイヤルリング36には、この目盛に沿って、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報37が数字と、数字以外の記号とで表記されている。数字の時差情報37は整数の時差であり、記号の時差情報37は整数以外の時差であることを表している。指針22,23,81で表示された内部時刻と、UTCとの時差は、リューズ65の操作により指針21の指し示す時差情報37で確認することができる。
また、ダイヤルリング36の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング36に表記されている時差情報37の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報35が、時差情報37に併記されている。ここで、時差情報45と都市情報35との表記をタイムゾーン表示38という。本実施形態では、全世界で使用されているタイムゾーンの数と等しいタイムゾーン表示38が表記されている。
[電子機器の回路構成]
図4は、電子機器100の回路構成を示すブロック図である。この図に示すように、電子機器100は、ソーラーセル135と、二次電池130と、GPS受信回路121と、制御回路200と、ダイオード41と、充電制御用スイッチ42と、充電状態検出回路43と、電圧検出回路44と、時計部50と、記憶部300と、入力装置60とを備えている。これらによって、本発明における電波受信装置は構成されている。なお、本発明における環境検出回路としての照度検出回路は、充電状態検出回路43と、電圧検出回路44とから構成される。
GPS受信回路121は、二次電池130に蓄積された電力で駆動される負荷であり、各回の駆動毎に、GPSアンテナ110を通じてGPS衛星8からの衛星信号の受信を試み、受信に成功した場合には、取得した軌道情報やGPS時刻情報等の情報を制御回路200へ供給し、失敗した場合には、その旨の情報を制御回路200へ供給する。なお、GPS受信回路121の構成は、公知のGPS受信回路の構成と同様であるため、その説明を省略する。
ダイオード41は、ソーラーセル135と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられ、ソーラーセル135から二次電池130への電流(順方向電流)を遮断せずに、二次電池130からソーラーセル135への電流(逆方向電流)を遮断する。なお、順方向電流が流れるのは、二次電池130の電圧よりもソーラーセル135の電圧が高い場合、すなわち充電時に限られる。また、ダイオード41に代えて電界効果トランジスター(FET)を採用してもよい。
充電制御用スイッチ42は、ソーラーセル135から二次電池130への電流の経路を接続および切断するものであり、ソーラーセル135と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられたスイッチング素子421を備えている。スイッチング素子421がオフ状態からオン状態に遷移するとオン(接続)し、スイッチング素子421がオン状態からオフ状態へ遷移するとオフ(切断)する。
例えば、過充電により電池特性が劣化する状態にならないよう、二次電池130の電池電圧が所定値以上となる場合には、充電制御用スイッチ42をオフする。
スイッチング素子421は、pチャネル型のトランジスターであり、ゲート電圧Vg1がローレベルの場合にはオン状態となり、ハイレベルの場合にはオフ状態となる。ゲート電圧Vg1は、制御回路200に制御される。
充電状態検出回路43は、充電状態の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL1に基づいて作動し、ソーラーセル135から二次電池130への充電の状態(充電状態)を検出し、検出結果RS1を制御回路200へ出力する。充電状態は「充電中」または「非充電中」であり、その検出は電池電圧VCCと充電制御用スイッチ42がオンのときのソーラーセル135のPVINとに基づいて行われる。例えば、ダイオード41の降下電圧をVthとし、スイッチング素子421のオン抵抗を無視したとき、PVIN−Vth>VCCの場合には「充電中」と判定し、PVIN−Vth≦VCCの場合には「非充電中」と判定することができる。
本実施形態では、制御信号CTL1は、周期が1秒のパルス信号であり、充電状態検出回路43は、制御信号CTL1がハイレベルの期間において充電状態の検出を行う。つまり、充電状態検出回路43は、充電制御用スイッチ42を接続状態に維持したまま、充電状態の検出を1秒周期で繰り返し行う。
なお、充電状態の検出を間欠的に行うのは、充電状態検出回路43の消費電力量を低減するためである。この低減が不要であれば、充電状態が連続的に検出されるようにしてもよい。充電状態検出回路43は、例えば、コンパレーター、A/Dコンバーター等を用いて構成することができる。
電圧検出回路44は、電圧の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL2に基づいて作動し、この制御信号CTL2により充電制御用スイッチ42がオフとされた期間においてソーラーセル135の端子電圧PVIN、すなわちソーラーセル135の開放電圧を検出する。また、電圧検出回路44は、開放電圧の検出結果RS2を制御回路200へ出力する。
時計部50は、駆動機構140や各指針を備え、二次電池130に蓄積された電力で駆動されて計時処理を行う。計時処理では、時刻を計時する一方、計時時刻に応じた時刻(表示時刻)を電子機器100の表面に表示させる。
記憶部300は、各種情報を記憶する。記憶部300の記憶容量は、記憶させる情報の数や大きさによって選択されればよい。
入力装置60は、Aボタン61〜Dボタン64、および、リューズ65を備え、リューズ65の位置や、操作されたボタンに応じた操作信号を制御回路200に出力する。
[制御回路の構成]
制御回路200は、電子機器100を制御するためのCPUで構成されている。この制御回路200は、GPS受信回路121を制御して受信処理を実行する。また、制御回路200は、充電状態検出回路43、電圧検出回路44の動作を制御する。
具体的には、制御回路200は、図5に示すように、第1受信制御部210と、第2受信制御部220と、切り替え部230とを備えている。
第1受信制御部210は、充電状態検出回路43と電圧検出回路44とから構成される環境検出回路の検出結果に基づいて、電子機器100が屋外等の衛星信号を受信するのに適した環境にあると判断した場合には、GPS受信回路121を作動させ、受信処理(光自動受信)を実行する。また、電子機器100が衛星信号を受信するのに適した環境にないと判断した状態が、予め設定された所定時間以上の間継続した場合には、予め設定された定時受信時刻にGPS受信回路121を作動させ、受信処理(定時受信)を実行する。なお、第1受信制御部210の動作の詳細について後述する。
第2受信制御部220は、1日に1回、記憶部300に記憶されている定時受信時刻にGPS受信回路121を作動させ、受信処理(定時受信)を実行する。
切り替え部230は、入力装置60が操作されて、受信制御部の切り替えモードに移行した場合に作動し、入力装置60に対する入力操作に応じて、第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させる。すなわち、切り替え部230は、第1受信制御部210および第2受信制御部220の一方を選択して作動させる。
具体的には、ユーザによって、入力装置60のAボタン61およびBボタン62が同時に3秒以上押し込まれ、受信制御部の切り替えモードに移行した状態で、Aボタン61が操作されると、切り替え部230は、第1受信制御部210および第2受信制御部220のうち、作動中の一方を停止させて、他方を作動させる。
[切り替え部の動作]
図6は、切り替え部230による切り替え処理を示すフローチャートである。
この切り替え処理は、入力装置60が操作されて、受信制御部の切り替えモードに移行した場合に開始される。
図6に示すように、切り替え処理が開始されると、切り替え部230は、入力装置60から出力される操作信号に基づいて、受信制御部を切り替える入力操作が行われたか否かを判定する(SA21)。SA21でNOと判定された場合、切り替え部230は、SA21の判定を繰り返して行う。
SA21でYESと判定された場合、切り替え部230は、入力操作により、第1受信制御部210が選択されたか否かを判定する(SA22)。例えば、切り替え部230は、第1受信制御部210および第2受信制御部220のどちらが入力操作前に作動しているかの情報と、Aボタン61の操作回数とに基づいて、第1受信制御部210および第2受信制御部220のどちらが選択されたかを判断できる。
SA22でYESと判定された場合、第2受信制御部220が作動中であると判断できるため、切り替え部230は、まず、第2受信制御部220の動作を停止する(SA23)。そして、第1受信制御部210を作動させる(SA24)。そして、処理をSA21に戻す。
一方、SA22でNOと判定された場合、第1受信制御部210が作動中であると判断できるため、切り替え部230は、まず、第1受信制御部210の動作を停止する(SA25)。そして、第2受信制御部220を作動させる(SA26)。そして、処理をSA21に戻す。
[第1受信制御部の動作]
図7は、第1実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。図8は、充電状態検出、開放電圧検出、受信処理の作動タイミングを説明する図である。図9は、電子機器のソーラーセルに入射する光の照度とソーラーセルの開放電圧との関係を示すグラフである。図10は、各照度検出レベルにおけるソーラーセルでの開放電圧およびソーラーセルに入射する光の照度との関係を示す図である。
このような電子機器100における第1受信制御部210の動作について、図7のフローチャートに基づき説明する。
第1受信制御部210は、切り替え部230によって作動されている場合、毎日12時00分00秒に制御を始める。まず、第1受信制御部210は、変数Rが「0」か否かを判定する(SA1)。この変数Rは、所定時間である24時間以内に、衛星信号の受信処理が行われた場合には、受信が成功したか否かにかかわらず、「1」に設定される。一方で、24時間以内に1回も受信処理が行われなかった場合には、すなわち、電子機器100の配置環境が衛星信号を受信するのに適した環境ではないと判断された状態が24時間以上継続した場合には、「0」に設定される。なお、前記所定時間は、24時間に限らずいずれの時間としてもよいが、通常は、半日(12時間)、1日(24時間)、2日(48時間)など、半日以上の時間に設定することが好ましい。
第1受信制御部210は、SA1でNoと判定した場合(変数Rが「1」であり、所定時間内に受信処理が行われた場合)、ソーラーセル135に入射する光の照度に対応する開放電圧の照度検出レベルが、2回連続して閾値である第2閾値レベル以上か否かを判定する(SA2)。すなわち、第1受信制御部210は、所定時間内に受信処理が行われた場合には、詳しくは後述するが、ソーラーセル135に入射する光の照度に基づいて衛星信号の受信処理(光自動受信)を開始する。
具体的に、第1受信制御部210は、図8に示すように、1秒間隔の制御信号CTL1を出力し、一定周期で充電状態検出回路43を作動する。制御信号CTL1が入力されると、充電状態検出回路43は、充電状態であるか否かを示す検出結果RS1を第1受信制御部210に出力する。このため、第1受信制御部210は、充電中であるか否かを判定する。なお、充電制御用スイッチ42は、後述するように、電圧検出回路44が作動されるタイミングのみオフに切り替えられる。なお、充電状態の検出を1秒間隔で行っているが、この間隔に限定されず、例えば、0.5秒間隔、10秒間隔や1分間隔に設定してもよい。
電子機器100に当たる光が暗く、ソーラーセル135で発電が行われていない場合、充電状態検出回路43は「非充電中」の検出結果RS1を第1受信制御部210に出力する。この場合、第1受信制御部210は充電中ではないと判定し、第1受信制御部210からはローレベルの制御信号CTL2を出力する。
したがって、充電状態でないと判定した場合、第1受信制御部210は、電子機器100が屋外等のGPS信号の受信に適した場所に配置されていない可能性が高いと判断できる。
一方、第1受信制御部210は、充電状態であると判定した場合、電圧検出回路44を作動する。この際、前述の通り、充電制御用スイッチ42は、第1受信制御部210によってオフ状態に切り替えられる。すなわち、第1受信制御部210は、充電状態検出回路43で充電中であることを検出すると、1秒間隔の制御信号CTL2を出力し、電圧検出回路44を作動する。この際、充電制御用スイッチ42は、第1受信制御部210からの制御信号CTL2によってオフ状態に制御されるので、ソーラーセル135および電圧検出回路44は、二次電池130とは切り離される。このため、電圧検出回路44は、二次電池130の充電電圧の影響を受けることなく、ソーラーセル135に入射する光の照度に対応する開放電圧を検出できる。
なお、充電制御用スイッチ42がオフ状態では充電状態検出回路43によって充電状態を検出できない。このため、第1受信制御部210は、充電状態検出回路43に対する制御信号CTL1の出力タイミングと、電圧検出回路44に対する制御信号CTL2の出力タイミングとが一致しないように、制御信号CTL1と制御信号CTL2の出力タイミングをずらしている。
本実施形態では、電圧検出回路44で検出される開放電圧は、図9に示すように、ソーラーセル135における照度が高くなるほど高くなる。
なお、電圧検出回路44として、ソーラーセル135の開放電圧の代わりにソーラーセル135の短絡電流を検出することで、ソーラーセル135に入射する光の照度を検出する構成を用いてもよい。
第1受信制御部210は、電圧検出回路44から出力される検出結果RS2により、開放電圧に対応する照度検出レベルを判定する。本実施形態では、第1受信制御部210は照度検出レベルを図10に示す関係に基づいて判定する。なお、図10における開放電圧と照度は、各照度検出レベルにおける下限値を表したものである。例えば、第1受信制御部210は、開放電圧が5.6V以上5.8V未満の場合、照度検出レベルが「7」であり、5.9V以上6.2V未満の場合、照度検出レベルが「9」であると判定する。
そして、第1受信制御部210は、前述のSA2の処理、すなわち検出結果RS2により得られた照度検出レベルが、1秒間隔での電圧検出に基づいて2回連続して、予め設定された第2閾値としての第2閾値レベル以上か否かを判定する。
ここで、照度検出レベルとソーラーセルでの開放電圧との関係は、図10に示す関係に基づいて、予め設定されている。つまり、ソーラーセル135に入射する光の照度の照度検出レベルが予め設定された第2閾値レベル以上である高照度状態であるか、第2閾値レベルよりも低い低照度状態であるかを判定するための閾値は、この図に基づいて設定されている。但し、照度検出レベルとソーラーセルでの開放電圧との関係は、図10に示す関係に限定されず、適宜設定することができる。
また、蛍光灯下においてソーラーセル135に照射された場合の光の照度は通常500〜1000ルクスであるのに対し、曇りの日の日光がソーラーセル135に照射された場合の光の照度は通常5000ルクス程度である。そこで、ソーラーセル135に5000ルクスの光を入射した場合に対応する照度検出レベルである「5」を、第2閾値レベルとして規定している。
なお、第2閾値レベルは、「5」以外のレベルに規定されていてもよい。また、照度検出レベルが第2閾値レベル未満の状態が所定時間以上の間継続した場合には、第2閾値レベルを1レベル低くなるように設定し直して、GPS受信回路121を作動させる条件をより緩くしてもよい。このように、第2閾値レベルを低く設定し直すことにより、照度検出レベルが第2閾値レベル以上となりやすくなり、GPS受信回路121を作動させる機会を設けることができる。
また、ソーラーセル135が劣化して電力変換効率が落ちた場合には、ソーラーセル135に同じ照度の光が入射しても、開放電圧がより低くなり、第1受信制御部210で判定される照度検出レベルも低くなってしまう。このような場合には、第2閾値レベルを固定してしまうと、第1受信制御部210によって電子機器100が屋外等のGPS信号を受信するのに適した環境にあることを適切に判定できないため、問題が生じる。
上述のように、第2閾値レベルを低くすれば、ソーラーセル135の劣化が進むことにより、5000ルクスの光が入射した場合に、照度検出レベルが第2閾値レベルである「5」よりも低い「4」以下にしかならなくても、GPS受信回路121を作動させる機会を設けることができる。
SA2でNoと判定した場合(低照度状態である場合)、第1受信制御部210は、電子機器100が屋外等に配置されておらず、GPS信号の受信に適した環境に配置されていない可能性が高いと判断できる。
すなわち、電子機器100が屋外等のGPS信号を受信するのに適した環境に配置され、かつ、昼間であれば、ソーラーセル135には、第2閾値レベル以上の光が1秒以上継続して照射されるはずである。従って、1秒間隔で開放電圧を検出した場合、2回以上連続して第2閾値レベル以上の開放電圧を検出した場合には、電子機器100が屋外等のGPS信号を受信するのに適した環境に配置されている可能性が高いと判断できる。
一方、2回以上連続して第2閾値レベル以上の開放電圧を検出できない場合には、例えば、電子機器100である腕時計を装着した人が、屋内を移動しているために開放電圧が1回も第2閾値レベル以上とならない場合や、建物の窓から瞬間的に直射日光がソーラーセル135に当たったために2回以上連続して第2閾値レベル以上とはならない場合等が想定される。このような条件では、GPS信号を感度よく受信することが難しい。
従って、本実施形態では、SA2において、2回連続して照度検出レベルが第2閾値レベル以上であるかを判断している。なお、このような判定としては、2回連続して照度検出レベルが第2閾値レベル以上であるかを判断するものに限定されない。例えば、ユーザが屋外等のGPS信号を受信するのに適した環境にいることをより高精度に判定したい場合には、3回以上連続して照度検出レベルが第2閾値レベル以上であることを条件としてもよい。
SA2でNoと判定した場合には、現在の時刻が、第1受信制御部210が制御を始めた日の翌日の11時59分59秒以前か否か判定する(SA3)。このようにして、第1受信制御部210は、受信処理を行わずに、予め設定された所定時間が経過したか否か判定する。この場合、所定時間は24時間である。そして、SA3でNoと判定した場合は、SA1に戻り、一定周期で充電状態検出回路43を作動する。
一方で、SA3でYesと判定した場合(所定時間経過した場合)は、変数Rを「0」に設定して(SA4)、処理を終了し、次に第1受信制御部210での処理が開始される制御再開時刻まで待機状態に移行する。ここで、制御再開時刻は1秒後の12時00分00秒である。
一方で、SA2でYesと判定した場合には、前述の通り、GPS信号の受信に適した状態になっていると予測できるので、第1受信制御部210は、GPS受信回路121を作動してGPS信号の受信を開始する(SA5)。
なお、SA2でYesと判定した後にSA5で開始される受信処理は、光自動受信あるいは後述する定時受信(以下、光自動受信と定時受信とをまとめて、「自動受信」という場合がある)である。この自動受信では、測時モードでの受信処理が行われる。すなわち、測位モードでは、位置を検出するために3個以上のGPS衛星8から信号を受信しなければならず、受信処理時間も長くなる。このため、信号受信が終了するまで電子機器100を屋外等のGPS信号を受信するのに適した環境に配置しておくことが好ましいが、自動受信ではユーザが受信中であることに気がつかず、受信中であっても屋内等のGPS信号を受信するのに適していない環境に移動してしまうおそれもある。このため、測位モードでの受信は、ユーザが意図して受信操作を行った場合のみ、つまり強制受信時のみ行うことが好ましい。
一方、測時モードでは、1つのGPS衛星8からの信号受信でも時刻情報を取得でき、受信処理時間も短くできる。従って、ユーザが意図しなくても、受信処理を実行することができ、自動受信に適している。
一方で、第1受信制御部210は、SA1でYesと判定した場合(変数Rが「0」であり、所定時間内に受信処理が行われなかった場合)は、現在の時刻が予め設定された定時受信時刻か否かを判定する(SA6)。ここで、定時受信時刻は、詳しくは後述するが、光自動受信が成功した場合の受信開始時刻であり、記憶部300に記憶されている。
なお、定時受信時刻は、受信終了時刻であってもよい。
また、例えば、システムリセット後であって、定時受信時刻が記憶部300に記憶されていない場合には、デフォルトの時刻を定時受信時刻と見なしてSA6の処理を行ってもよいし、定時受信を行わないと判定(SA6でNoと判定)してもよい。
第1受信制御部210は、SA6でNoと判定した場合、SA2の処理を行う。一方、第1受信制御部210は、SA6でYesと判定した場合、SA5の処理を行う。
すなわち、第1受信制御部210は、所定時間内に受信処理が行われなかった場合において、現在の時刻が定時受信時刻になるまでの間は、光自動受信を行えるか否かを判断する。そして、第1受信制御部210は、定時受信時刻となったと判定すると、ソーラーセル135に入射する光の照度の大きさによらず、衛星信号の受信処理を強制的に行う定時受信を行う。
第1受信制御部210は、SA5で開始される受信処理によりGPS信号の受信に成功したか否かを判定する(SA7)。
なお、GPS受信回路121では、まず、GPS衛星8の検索を行い、GPS受信回路121でGPS信号を検出する。そして、GPS信号を検出した場合には、引き続きGPS信号の受信を継続し、時刻情報を受信する。このように時刻情報を受信できた場合には、受信処理によりGPS信号の受信に成功したと判定する。それ以外の場合、すなわち、GPS受信回路121でGPS信号が検出されない場合や、時刻情報を受信できなかった場合には、受信処理によりGPS信号の受信に失敗したと判定する。
また、第1受信制御部210は、受信処理によりGPS信号の受信に失敗した(SA7:No)と判定した場合には、変数Rを「1」に設定して(SA8)処理を終了し、制御再開時刻である翌日の12時00分00秒まで待機状態に移行する。
なお、SA7においてNoと判定した場合に、第2閾値レベルを1レベル高くなるように設定し直してもよい。このようにすれば、翌日の12時00分00秒からSA1の処理を再開する場合に、第2閾値レベルが1レベル高くなることで、検出レベルが第2閾値レベル以上となりにくくなる。より具体的には、屋内に配置された電子機器100に照明の光が非常に強く照射され、検出レベルが第2閾値レベル以上となっていたために受信処理が行われた場合には、受信に失敗するために第2閾値レベルが1レベルずつ高くなる。そして、このように第2閾値レベルが1レベルずつ高くなることで、いずれは照明の光では検出レベルが第2閾値レベル以上とはならなくなり、屋外に移動して直射日光が照射した場合のみ第2閾値レベル以上となる。このようにして、電子機器100を使用する人の生活環境に合わせて第2閾値レベルの最適化を図ることができる。以上のように、GPS受信回路121でGPS信号の受信に失敗した場合に、GPS受信回路121を作動させる条件をより厳しくすることにより、GPS信号の受信に適した環境でGPS受信回路121を作動させることとなる。
一方で、第1受信制御部210は、受信処理によりGPS信号の受信に成功した(SA7:Yes)と判定した場合には、この受信が光自動受信によるものか否かを判定する(SA9)。この後、第1受信制御部210は、光自動受信が成功した(SA9:Yes)と判定した場合には、記憶部300に記憶されている定時受信時刻を削除するとともに、今回成功した光自動受信の開始時刻(自動受信成功時刻)を定時受信時刻として記憶部300に記憶させ(SA10)、SA8の処理を行う。
一方で、第1受信制御部210は、定時受信が成功した(SA9:No)と判定した場合には、SA10の処理を行わずにSA8の処理を行う。
なお、SA10の処理において、第1受信制御部210は、自動受信成功時刻が「12時00分30秒」であっても、「12時00分00秒」を定時受信時刻として記憶させる。すなわち、自動受信成功時刻を定時受信時刻として記憶させる前に、当該自動受信成功時刻が1分間隔で設定された複数の時間帯のうちのいずれの時間帯に含まれるかを判定し、この時間帯の特定時刻を自動受信成功時刻として記憶させる。例えば、自動受信成功時刻が「12時00分00秒」から「12時00分59秒」までの時間帯に含まれる場合には、この時間帯の秒単位の値を切り捨てた「12時00分00秒」を定時受信時刻として記憶させる。
このような第1実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
切り替え部230を備えているため、例えば電子機器100の使用状況に応じて、第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させることができる。
第1受信制御部210は、電圧検出回路44で検出された開放電圧の照度検出レベルが2回連続して第2閾値レベル以上であると判定した場合、電子機器100の配置環境が屋外等の衛星信号を受信するのに適した環境であると判断して、衛星信号の受信を行う。一方で、電子機器100が衛星信号を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間である24時間以上の間継続したときには、予め設定された定時受信時刻に衛星信号の受信を行う。
このため、第1受信制御部210が作動すると、電子機器100が屋外等の衛星信号を受信するのに適した環境にある場合に受信が行われるため、受信に成功しやすい。また、電子機器100が受信に失敗する可能性が高い屋内等に配置されている場合は、この状態が所定時間以上の間継続した場合を除いて受信が行われないので、無駄な電力消費を抑制できる。一方、電子機器100が屋外等の衛星信号を受信するのに適した環境にあるにもかかわらず、電子機器100に当たる光が弱く、衛星信号を受信するのに適した環境にあると判断できない場合であっても、この状態が所定時間以上の間継続したときには、定時受信時刻に衛星信号の受信が行われる。
また、第2受信制御部220が作動すると、定時受信時刻にだけ受信が行われるため、電子機器100を装着したユーザが、光が当たる場所に短時間だけ居て、その後、屋内等に移動するような場合に、受信が開始されることがないため、無駄な電力消費を抑制できる。また、電子機器100が夜間を中心に使用される場合でも、定時受信時刻毎に受信が行われるため、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなることを防止できる。
このため、例えば電子機器100の使用状況に応じて、第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させることで、受信に成功しやすくでき、電力消費を低減でき、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなることを防止できる。
また、切り替え部230は、入力装置60に対する入力操作に応じて、第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させるため、ユーザは、入力装置60を操作することで、自身の行動に合わせて、最適なタイミングで第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させることができる。
また、第1受信制御部210は、光自動受信または定時受信を行うと、変数Rを「1」に設定する。そして、第1受信制御部210は、次回の処理時に変数Rが「1」の場合には、定時受信を行わずに、光自動受信のみを行う。
このため、受信処理を行った翌日には、定時受信よりも成功の可能性が高い光自動受信のみを行うため、定時受信と光自動受信とを両方行う場合と比べて、無駄な電力を消費することなく衛星信号を受信できる。
さらに、第1受信制御部210は、過去における光自動受信の成功時刻を定時受信時刻として設定する。
このため、定時受信時刻を、ユーザの生活パターンに合わせて設定することができ、受信の成功確率を高めることができる。特に、最後に光自動受信が成功した時刻を定時受信時刻として設定することで、直近の生活パターンに合わせた時刻に受信を行うことができる。
また、環境検出回路を、ソーラーセル135に入射する光の照度を検出する充電状態検出回路43と電圧検出回路44とで構成している。
このため、昼間であれば屋内と屋外とを適切に区別でき、受信の成功確率を高めることができる。
第1受信制御部210は、自動受信成功時刻をそのまま定時受信時刻として記憶させずに、当該自動受信成功時刻が含まれる時間帯の特定時刻を自動受信成功時刻として記憶させる。
このため、ユーザは、定時受信時刻を容易に把握できる。
また、電子機器100は、電波として衛星信号を受信するため、受信した衛星信号から時刻情報や、衛星の軌道情報等を含む測位計算用情報を取得できる。
また、第1受信制御部210は、充電状態検出回路43で充電状態が検出されている場合のみ、電圧検出回路44を作動しているので、充電が行われていない状態つまり光がソーラーセル135に照射していない状態で電圧検出回路44が作動されることがなく、無駄な電力消費を防止できる。
充電状態検出回路43による充電状態の検出処理を1秒間隔で行い、電圧検出回路44による発電状態の検出処理は、充電状態検出回路43によって充電中であると判定された場合のみ実行されるので、電圧検出回路44の作動時間、つまり充電制御用スイッチ42がオフされる時間を最小限に抑えることができる。このため、ソーラーセル135による充電効率の低下も抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子機器の構造および切り替え部での切り替え処理は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図11は、第2実施形態における第1受信制御部210での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、
(i)定時受信時刻が、強制受信が成功したときの受信開始時刻である点、
(ii)変数Rが「0」の場合(受信を行わなかった場合)には、充電状態検出回路43および電圧検出回路44を作動させない点、
が異なる。
なお、強制受信とは、入力装置60をユーザが意図して操作することにより開始される受信をいう。また、第1受信制御部210でのSB1〜SB8の処理については、第1実施形態におけるSA1〜SA8と同様の処理である。
第1受信制御部210は、図11に示すように、SB1〜SB6の処理を行い、SB6においてYes(現在時刻が定時受信時刻である)と判定されると、定時受信を開始し(SB5)、No(現在時刻が定時受信時刻でない)と判定されると、強制受信開始の操作がなされたか否かを判定する(SB9)。
第1受信制御部210は、SB9でYesと判定されると、強制受信を開始し(SB5)、Noと判定されると、SB3の処理を行う。すなわち、所定時間内に受信処理が行われなかった場合には、充電状態検出回路43および電圧検出回路44を作動させないことで光自動受信を行わずに、定時受信または強制受信のみを行う。
また、第1受信制御部210は、SB7において受信が成功したと判定されると、強制受信が成功したか否かを判定する(SB10)。成功した受信が強制受信であると判定されると(SB10でYes)、記憶部300に記憶されている定時受信時刻を削除するとともに、今回成功した強制受信の開始時刻(強制受信成功時刻)を記憶部300に記憶させて(SB11)、SB8の処理を行う。一方、光自動受信または定時受信であると判定されると(SB10でNo)、SB11の処理を行わずにSB8の処理を行う。
また、第2実施形態では、第2受信制御部220も、強制受信開始の操作がなされた場合には、強制受信を行う。そして、強制受信が成功した場合には、記憶部300に記憶されている定時受信時刻を削除するとともに、今回成功した強制受信成功時刻を記憶部300に記憶させる。
なお、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、強制受信成功時刻をそのまま定時受信時刻として記憶させずに、当該強制受信成功時刻が含まれる時間帯の特定時刻を強制受信成功時刻として記憶させる。ここで、時間帯は、第1実施形態と同様に1分間隔で設定されたものであってもよいし、異なる間隔で設定されたものであってもよい。
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態で得られる作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
第1受信制御部210は、電子機器が衛星信号を受信するのに適した環境にないと判断した状態が24時間以上継続し、変数Rが「0」の場合には、充電状態検出回路43および電圧検出回路44を作動させないことで光自動受信を行わずに、定時受信を行う。
このため、光自動受信による無駄な検出処理を行うことなく衛星信号を受信できる。
第1受信制御部210および第2受信制御部220は、過去における強制受信の成功時刻を定時受信時刻として設定する。
ここで、ユーザは、受信を成功させるために、屋外にいる場合に強制受信を要求すると考えられる。このため、強制受信が要求された時刻には、ユーザは、屋外にいる可能性が高いと考えられる。このため、過去に強制受信が要求された時刻に定時受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子機器の構造および切り替え部での切り替え処理は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図12は、第3実施形態における第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、
(i)衛星信号の受信を行った場合には、制御開始時刻としての制御再開時刻を翌々日の12時00分00秒と設定し、受信を行っていない場合には、制御再開時刻を翌日の12時00分00秒に設定する点、
が異なる。なお、第1受信制御部210でのSC1〜SC10の処理については、第1実施形態におけるSA1〜SA10と同様の処理である。
第1受信制御部210は、図12に示すように、SC1〜SC10の処理を行い、SC4あるいはSC8において変数Rの設定を行うと、変数Rが「1」に設定されているか否かを判定する(SC11)。
第1受信制御部210は、SC11においてYes(受信処理を行った)と判定されると、制御再開時刻を翌々日の12時00分00秒に設定し(SC12)、No(受信処理を行っていない)と判定されると、制御再開時刻を翌日の12時00分00秒に設定する(SC13)。
また、第3実施形態では、第2受信制御部220は、2日に1回、定時受信時刻にGPS受信回路121を作動させ、受信処理を実行する。
このような第3実施形態によれば、前記第1実施形態で得られる作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
第1受信制御部210は、受信を行った場合には、翌々日の受信再開時刻まで受信制御を行わず、受信を行っていない場合には、翌日の受信再開時刻に受信制御を行う。
ここで、受信処理には二次電池130の電力が必要であり、受信処理を行った翌日の電力の残量は少なくなる。このため、2日続けて受信処理を行うと、受信中に電力が無くなり受信が中断してしまうおそれがある。本実施形態では、受信処理を行った翌日に受信処理を行わないため、当該翌日に二次電池130の充電を行うことが可能となり、受信が中断してしまうという不具合を抑制できる。
一方で、受信処理を行わなかった翌日には、二次電池130の電力は十分に残っている。
このため、当該翌日に受信処理を行ったとしても、受信中に電力が無くなるという不具合が発生することなく、迅速なタイミングで衛星信号を受信できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子機器の構造および切り替え部での切り替え処理は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図13は、第4実施形態における制御回路200での照度検出レベルの記憶処理を示すフローチャートである。図14は、定時受信時刻の設定に用いる各照度検出レベルでの検出時刻および検出回数の関係を示す図である。図15は、第1受信制御部での衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、
(i)定時受信時刻を、過去に検出した照度検出レベルにおける検出時刻および検出回数に基づいて設定する点、
が異なる。
なお、第1受信制御部210でのSD11〜SD17の処理については、第1実施形態におけるSA1〜SA6,SA8と同様の処理である。
制御回路200は、例えば、電子機器100が初めて利用される場合、あるいは、システムリセット後に、照度検出レベルの記憶処理を行い、数日分あるいは数時間分のデータを蓄積する。また、後述する図15に示すような衛星信号の受信処理中にも照度検出レベルの記憶処理を行い、データを蓄積していく。
すなわち、制御回路200は、所定時間毎に、あるいは、ユーザのボタン操作に基づいて、一定周期で充電状態検出回路43を作動する(SD1)。ここで、一定周期としては、1秒、5秒、10秒、1分、30分などいずれの周期であってもよい。周期は、記憶部300の記憶容量や二次電池130の消費電力で決めることができる。すなわち、記憶部300の記憶容量が大きければ、後述する定時受信時刻の設定を適切に行うために、周期を短くして多くのデータを記憶すればよい。また、二次電池130の消費電力を抑えたい場合には、周期を長くすればよい。さらに、夜の時間帯に照度検出レベルの記憶処理を行わなくてもよい。これは、夜に検出される照度検出レベルは、ユーザが屋外にいれば低いためである。
次に、制御回路200は、充電中であるか否かを判定し(SD2)、充電中ではない(SD2:No)と判定した場合には、SD1の処理を行う。一方、制御回路200は、SD2で充電状態である(SD2:Yes)と判定された場合、充電制御用スイッチ42をオフにして、ソーラーセル135に入射する光の照度に対応する開放電圧を検出する(SD3)。
そして、制御回路200は、例えば、図10に示す関係に基づいて、開放電圧に対応する照度検出レベルを判定して(SD4)、この判定した照度検出レベルを当該検出レベルの検出時刻とともに記憶させて(SD5)、処理を終了する。具体的に、制御回路200は、照度の検出時刻を記憶させる前に、当該検出時刻が1分間隔で設定された複数の時間帯のうちのいずれの時間帯に含まれるかを判定し、この時間帯の特定時刻を検出時刻として照度検出レベルとともに記憶させる。例えば、照度の検出時刻が「20時00分00秒」から「20時00分59秒」までの時間帯に含まれる場合には、この時間帯の秒単位の値を切り捨てた「20時00分00秒」を検出時刻として記憶させる。
なお、この時間帯は、1分間隔に限らず、5分、10分、15分、30分間隔としてもよい。また、検出時刻は、秒単位を切り捨てたものに限らず、秒単位および分単位の両方を切り捨てたものであってもよい。さらに、時間帯が例えば10分間隔で設定されている場合において、「19時55分00秒」から「20時04分59秒」までの時間帯の検出時刻は、最初の「19時55分00秒」であってもよいし、中間の「20時00分00秒」であってもよい。
また、制御回路200は、照度検出レベルと検出時刻とを記憶させる際に、当該組合せがすでに記憶部300に記憶されている場合には、当該組合せの検出回数を1増やす。一方、照度検出レベルと検出時刻との組合せが、記憶部300に記憶されていない場合には、当該組合せを新たに記憶させるとともに、検出回数が1回である旨を記憶させる。
さらに、制御回路200は、照度検出レベルが高い順かつ検出回数が多い順にデータを並び替えて、当該照度検出レベルの検出時刻を定時受信時刻として設定する優先順位を設定する。具体的に、第1受信制御部210は、図14に示すように、まず、照度検出レベルが高い順にデータを並べ、照度検出レベルが同じ場合には、検出回数が多い順にデータを並べる。
そして、この並べた順序で優先順位を設定する。ここで、図14に示す優先順位は、値が小さいほど優先順位が高いことを表すものである。
なお、検出回数を記憶部300に記憶させずに、照度検出レベルと検出時刻のみを記憶させ、同じ照度検出レベルおよび検出時刻の組合せの数をカウントすることで、検出回数を判定してもよい。また、優先順位が高い順にデータを並び替えているが、データを並び替えずに優先順位を設定してもよい。
また、第1受信制御部210は、図15に示すように、SD11〜SD19の衛星信号の受信処理を行う。ここで、記憶部300に記憶された過去の照度検出レベルの検出結果に基づいて、優先順位が最も高い検出時刻が定時受信時刻として設定されている。図14に示す状態でSD16の処理を行う場合には、優先順位が「1」の「20時00分00秒」が定時受信時刻として設定されている。
第1受信制御部210は、SD17の処理の後、受信が成功したか否かを判定する(SD18)。そして、第1受信制御部210は、SD18でYesと判定した場合、定時受信時刻を変更せずに、制御再開時刻である翌日の12時00分00秒まで待機状態に移行する。
一方で、第1受信制御部210は、SD18でNoと判定した場合、定時受信時刻を変更して(SD19)、翌日の12時00分00秒まで待機状態に移行する。具体的に、第1受信制御部210は、定時受信時刻として設定されていた検出時刻以外の検出時刻のうち、最も優先順位が高い(最も照度検出レベルが高くかつ最も検出回数が多い)検出時刻を定時受信時刻として設定する。ここで、上述したように、制御回路200は、衛星信号の受信処理と並行して、照度検出レベルの記憶処理を行っている。このため、第1受信制御部210は、最新のデータに基づいて、定時受信時刻を変更する。例えば、図14に示す状態において、優先順位が「1」の「20時00分00秒」での定時受信に失敗した場合には、優先順位が「2」の「7時00分00秒」を定時受信時刻として設定する。
また、第4実施形態では、第2受信制御部220が受信処理を行う場合も、記憶部300に記憶された過去の照度検出レベルの検出結果に基づいて、優先順位が最も高い検出時刻が定時受信時刻として設定されている。
そして、本実施形態では、第2受信制御部220も、定時受信に失敗した場合には、定時受信時刻として設定されていた検出時刻以外の検出時刻のうち、最も優先順位が高い検出時刻を定時受信時刻として設定し、定時受信に成功した場合には、定時受信時刻を変更しない。
このような第4実施形態によれば、前記第1実施形態で得られる作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
制御回路200は、過去に検出した照度検出レベルと、当該照度検出レベルの検出時刻とを記憶部300に記憶させ、照度検出レベルが最も高い検出時刻を定時受信時刻として設定する。
このため、建物などの衛星信号を遮るものが少ない環境下であると考えられる時刻に定時受信を行うことができ、受信の成功確率を高めることができる。
制御回路200は、照度検出レベルが最も高い検出時刻のうち、検出回数が最も多い検出時刻を定時受信時刻として設定する。
このため、過去における照度が高い検出時刻のうち、検出回数が最も多い検出時刻に受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。
制御回路200は、検出時刻を定時受信時刻として設定する優先順位を、照度検出レベルが高い順かつ検出回数が多い順に設定する。そして、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、定時受信が失敗した場合には、定時受信時刻として設定されていた検出時刻以外の検出時刻のうち、最も優先順位が高い検出時刻を定時受信時刻として設定し、成功した場合には、定時受信時刻を変更しない。
このため、例えば、ユーザの生活パターンが変わったり、照明の影響で照度検出レベルが屋外と同じように高かったことにより、過去における照度が最も高い時刻に受信を失敗しても、次回の定時受信を次に照度が高いあるいは検出回数が多い時刻に行うため、次回の定時受信の成功確率を高めることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子機器の構造および切り替え部での切り替え処理は、前記第1実施形態と同様であり、本実施形態の第1受信制御部および第2受信制御部での衛星信号の受信処理は、前記第4実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図16は、第5実施形態における制御回路での検出時刻の記憶処理を示すフローチャートである。図17は、定時受信時刻の設定に用いる各検出時刻での検出回数を示す図である。
本実施形態では、前記第4実施形態に対して、
(i)定時受信時刻を、過去に照度検出レベルが第1閾値としての第1閾値レベル以上となった検出時刻および検出回数に基づいて設定する点、
が異なる。
なお、制御回路200でのSE1〜SE4の処理については、第4実施形態におけるSD1〜SD4と同様の処理である。
制御回路200は、例えば、電子機器100が初めて利用される場合、あるいは、システムリセット後に、図16に示すような検出時刻の記憶処理を行い、数日分あるいは数時間分のデータを蓄積する。また、後述する衛星信号の受信処理中にも検出時刻の記憶処理を行い、データを蓄積していく。
具体的に、制御回路200は、SE1〜SE4の処理を行い、SE4で検出した開放電圧に対応する照度検出レベルが、2回連続して第1閾値レベル(例えば、「5」)以上か否かを判定する(SE5)。なお、第1閾値レベルは、図10に示す関係に基づいて設定されており、「5」以外のレベルに設定されていてもよい。
制御回路200は、照度検出レベルが2回連続して第1閾値レベル以上でない(SE5:No)と判定された場合、処理を終了する。一方で、2回連続して第1閾値レベル以上である(SE5:Yes)と判定された場合、第4実施形態と同様の処理により求められた当該照度検出レベルの検出時刻を記憶させて(SE6)、処理を終了する。具体的に、制御回路200は、SE5での検出結果に基づく検出時刻が、すでに記憶部300に記憶されている場合には、当該検出時刻の検出回数を1増やす。一方、当該検出時刻が、記憶部300に記憶されていない場合には、当該検出時刻を新たに記憶させるとともに、検出回数が1回である旨を記憶させる。
さらに、制御回路200は、検出回数が多い順にデータを並び替えて、検出時刻を定時受信時刻として設定する優先順位を設定する。具体的に、制御回路200は、図17に示すように、まず、検出回数が多い順にデータを並べ、この並べた順序で優先順位を設定する。
ここで、図17に示す優先順位は、値が小さいほど優先順位が高いことを表すものである。
なお、第5実施形態では、時間帯および検出時刻が15分間隔で設定されているため、1分間隔で設定されている第4実施形態の構成と比べて、定時受信時刻の管理数をより少なくできるとともに、ユーザが定時受信時刻をより把握しやすくなる。また、記憶部300の記憶容量を小さくできる。
また、第1受信制御部210は、図15に示すように、SD11〜SD19の衛星信号の受信処理を行う。本実施形態では、制御回路200は、記憶部300に記憶された過去の検出結果に基づいて、検出回数が最も多い検出時刻を、SD16での判断基準となる定時受信時刻として設定する。
また、第1受信制御部210は、SD19における定時受信時刻の変更処理として、定時受信時刻として設定されていた検出時刻以外の検出時刻のうち、最も優先順位が高い(最も検出回数が多い)検出時刻を定時受信時刻として設定する。ここで、上述したように、制御回路200は、衛星信号の受信処理と並行して、照度検出レベルの記憶処理を行っているため、最新のデータに基づいて、定時受信時刻を変更する。
また、第5実施形態では、第2受信制御部220が受信処理を行う場合も、制御回路200は、記憶部300に記憶された過去の検出結果に基づいて、検出回数が最も多い検出時刻を、定時受信時刻として設定する。
そして、本実施形態でも、第2受信制御部220は、定時受信に失敗した場合には、定時受信時刻として設定されていた検出時刻以外の検出時刻のうち、最も優先順位が高い検出時刻を定時受信時刻として設定し、定時受信に成功した場合には、定時受信時刻を変更しない。
このような第5実施形態によれば、前記第1,第4実施形態で得られる作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
制御回路200は、照度検出レベルが2回連続して第1閾値レベル以上の場合に、当該検出レベルの検出時刻を定時受信時刻として設定する。
このため、過去において照度検出レベルが第1閾値レベル以上であった時刻を選んで受信を行うことで、受信の成功確率を高めることができる。また、ユーザが屋外にいることを検出できるような値に第1閾値レベルを設定することで、ユーザが屋外にいるタイミングで定時受信を行うことができる。
制御回路200は、照度検出レベルが2回連続して第1閾値レベル以上の場合には、当該照度検出レベルの検出時刻とともに、検出回数を合わせて記憶させる。そして、制御回路200は、検出回数が最も多い検出時刻を定時受信時刻として設定する。
このため、過去における照度検出レベルが第1閾値レベル以上の時刻が複数存在する場合でも、検出回数が最も多い時刻に定時受信を行うことで、ユーザが屋外にいる可能性が高いタイミングで受信を行うことができ、受信の成功確率を高めることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子機器の構造、第1受信制御部および第2受信制御部での衛星信号の受信処理は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図18は、第6実施形態における切り替え部による切り替え処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、
(i)切り替え部230による切り替え処理が、衛星信号の受信履歴に基づいて、自動的に行われる点、
が異なる。
また、本実施形態では、制御回路200は、第1受信制御部210および第2受信制御部220によって受信処理が行われると、受信処理の種別(光自動受信、定時受信)と、受信に成功したか否かを示す受信結果とを、受信履歴として記憶部300に格納する。このため、記憶部300には、受信処理が行われる度に、受信履歴が追加される。また、制御回路200は、記憶部300に格納した受信履歴を、格納してから1か月が経過した時点で、記憶部300から削除する。すなわち、記憶部300には、直近1か月間の受信履歴が格納されている。
図18に示すように、切り替え部230は、まず、記憶部300に記憶されている受信履歴を参照し、光自動受信の成功率が、第3閾値以上か否かを判定する(SF31)。第3閾値は、成功率が比較的高いと判断できる下限値(例えば、80%)に設定されている。
SF31でYESと判定された場合、切り替え部230は、受信履歴を参照し、光自動受信の頻度が、第4閾値以上か否かを判定する(SF32)。第4閾値は、頻度が比較的高いと判断できる下限値(例えば、1日平均0.8回)に設定されている。
一方、SF31でNOと判定された場合、または、SF32でNOと判定された場合は、切り替え部230は、受信履歴を参照し、定時受信の成功率が、第5閾値以下か否かを判定する(SF33)。第5閾値は、成功率が比較的に低いと判断できる上限値(例えば、20%)に設定されている。
SF31でYESと判定された場合は、第1受信制御部210が作動した場合に、光自動受信に成功する可能性が高く、無駄に電力が消費される可能性は低いと予想できる。また、SF32でYESと判定された場合は、第1受信制御部210が作動した場合に、所定時間(24時間)内に光自動受信が行われる可能性が高く、受信間隔の平均値が定時受信時刻の間隔よりも長くなる可能性は低いと予想できる。
このため、SF31でYESと判定され、さらに、SF32でYESと判定された場合は、切り替え部230は、第1受信制御部210を作動させるため、処理をS34に進める。
また、SF31でNOと判定された場合、または、SF32でNOと判定された場合であっても、SF33でYESと判定され、定時受信に成功する可能性が低いと予想できる場合は、第2受信制御部220が作動しても、受信に成功する可能性は低いと予想できる。このため、切り替え部230は、第1受信制御部210を作動させるため、処理をS34に進める。
SF34では、切り替え部230は、第2受信制御部220が作動中か否かを判定する。SF34でYESと判定された場合、切り替え部230は、第2受信制御部220の動作を停止する(SF35)。
SF35の処理の後、または、SF34でNOと判定された場合、切り替え部230は、第1受信制御部210を作動させる(SF36)。そして、切り替え部230は、処理をSF31に戻す。
一方、SF31でNOと判定された場合、または、SF32でNOと判定された場合であって、SF33でNOと判定された場合は、第2受信制御部220を作動させるための処理を行う。
すなわち、切り替え部230は、第1受信制御部210が作動中か否かを判定する(SF37)。SF37でYESと判定された場合、切り替え部230は、第1受信制御部210の動作を停止する(SF38)。
そして、SF38の処理の後、または、SF37でNOと判定された場合、切り替え部230は、第2受信制御部220を作動させる(SF39)。そして、切り替え部230は、処理をSF31に戻す。
なお、本実施形態の切り替え処理に加えて、第1実施形態で示したような、入力装置60に対する入力操作に基づいた切り替え処理を行ってもよい。
このような第6実施形態によれば、前記第1実施形態で得られる作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
切り替え部230は、受信履歴を参照し、光自動受信の成功率が第3閾値以上と判定され、かつ、光自動受信の頻度が第4閾値以上と判定された場合は、第1受信制御部210を作動させ、その他の場合は、定時受信の成功率が第5閾値未満の場合を除いて、第2受信制御部220を作動させる。このため、第1受信制御部210および第2受信制御部220を適切なタイミング切り替えて作動させることができる。また、ユーザが入力装置60を操作することなく、自動的に、第1受信制御部210および第2受信制御部220を切り替えて作動させることができるため、使いやすさを向上できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、第1〜第3実施形態において、図19に示すような関係に基づいて、定時受信時刻を設定してもよい(第1変形例)。
具体的に、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、過去の光自動受信あるいは強制受信が成功した時刻を、成功した順序に関連付けて記憶部300に記憶させる。ここでは、最大で10個の受信成功時刻を記憶させる場合を例示するが、最大数は10個に限られない。また、図19に示す例では、成功順序が「1」の受信成功時刻が1番目に新しい時刻であり、「10」が10番目に新しい時刻である。そして、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、まず、1番目に新しい「6時10分00秒」を定時受信時刻に設定し、当該時刻で定時受信が成功した場合には、次回も同じ時刻に定時受信を開始し、失敗した場合には、2番目に新しい「6時15分00秒」を次回の定時受信時刻として設定してもよい。
また、第1〜第3実施形態において、図20に示すような関係に基づいて、定時受信時刻を設定してもよい(第2変形例)。
具体的に、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、過去の各時間帯における光自動受信あるいは強制受信を実施した回数と、受信が成功した回数とを記憶部300に記憶させる。そして、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、まず、1番目に受信成功回数が多い「6時00分00秒」を定時受信時刻に設定し、当該時刻で定時受信が成功した場合には、次回も同じ時刻に定時受信を開始し、失敗した場合には、2番目に受信成功回数が多い「8時00分00秒」を次回の定時受信時刻として設定してもよい。
このような構成にすれば、過去における成功回数が最も多い時刻に受信を失敗しても、次回の受信を次に成功回数が多い時刻に行うため、生活パターンが変わった場合でも、次回の受信の成功確率を高めることができる。
なお、受信成功回数ではなく、成功率(受信成功回数÷受信回数)あるいは失敗率に基づく順序で定時受信時刻を設定してもよい。
さらに、第1〜第6実施形態や第1,第2変形例において、図21に示すような関係をさらに考慮に入れて、定時受信を行ってもよい(第3変形例)。
具体的に、第1受信制御部210および第2受信制御部220は、過去の各曜日における光自動受信あるいは強制受信が成功した回数を記憶部300に記憶させる。そして、まず、1番目に成功回数が多い「月曜日」のみ定時受信を行い、当該曜日に定時受信が成功した場合には、次回も同じ曜日のみ定時受信を行い、失敗した場合には、2番目に成功回数が多い「金曜日」のみ次回の定時受信を行ってもよい。
また、第1〜第6実施形態や第1〜第3変形例において、第1受信制御部210による衛星信号の受信処理が1回失敗した場合には、例えば、1分、10分、30分などの所定時間経過後に受信処理を行い、所定回数失敗したら受信処理を終了してもよい。
さらに、第4,第5実施形態や第1〜第3変形例において、記憶部300に記憶された複数の時刻の中から、ユーザにより選択された時刻を定時受信時刻として設定してもよい。
また、第4,第5実施形態や第1〜第3変形例において、制御回路200は、定時受信が失敗した場合には、当該定時受信時刻を、次回以降の定時受信時刻の設定対象から外してもよい。
このような構成にすれば、例えば、生活パターンが変わったなどの理由により、以前に受信が成功した時刻にユーザが屋内で生活することになったとしても、受信が失敗した時刻を受信時刻の設定対象から外すことにより、受信が失敗する確率を減らすことができる。
さらに、照度検出レベルに基づいて、衛星信号の受信処理を開始したが、環境検出回路として湿度や気温あるいは気圧を検出する構成を用い、湿度や気温あるいは気圧が所定値以上となった場合に、屋外等の衛星信号を受信するのに適した環境に配置されていると判断して、衛星信号の受信処理を開始してもよい。例えば、登山に利用する電波受信装置であれば、高地での気圧が低地と大きく異なるため、有効である。
また、光が照射される量を検出するために、ソーラーセル135に替えて、紫外線センサ等の光センサを用いることもできる。
さらに、第2実施形態において、光自動受信での成功時刻と強制受信での成功時刻との両方を記憶部300に記憶させ、最新の成功時刻を定時受信時刻として設定してもよい。
このような構成にすれば、最新のユーザの生活パターンに基づいて定時受信を行うことができる。さらには、第1,第2,第4,第5実施形態の定時受信時刻の設定方法を必要に応じて組み合わせ、所定の条件に基づいて第1,第2,第4,第5実施形態のいずれかの時刻を定時受信時刻として設定してもよい。
さらに、第4,5実施形態において、衛星信号の受信処理が失敗した場合であっても、定時受信時刻を変更しなくてもよい。
また、第1〜第6実施形態において、予め設定された時間帯の特定時刻を検出時刻として記憶部300に記憶させたが、受信の成功時刻や照度の検出時刻をそのまま記憶させてもよい。
また、第5実施形態において、第1閾値レベルと第2閾値レベルとを同じレベルに設定せずに、第1閾値レベルを第2閾値レベルよりも高くしてもよいし、低くしてもよい。
例えば、第1閾値レベルを第2閾値レベルよりも高くした場合、以下の効果を期待できる。すなわち、例えば、第1閾値レベルを晴天の昼間に対応するレベル(以下、高照度レベルという)まで高くすることで、ユーザが確実に屋外にいた時刻を定時受信時刻として設定できる。
そして、第2閾値レベルを第1閾値レベルと同じ高照度レベルに設定すると、定時受信時刻にユーザが屋外にいたとしても、曇天や雨天あるいは電子機器100が袖に隠れるなどして、高照度レベルの照度を検出できない場合には、照度検出レベルが第2閾値レベル以上とならないため、受信処理を開始することができない。
これに対して、第2閾値レベルを第1閾値レベルよりも低く設定すれば、定時受信時刻にユーザが屋外にいれば、曇天や雨天あるいは電子機器100が袖に隠れるなどしても、照度検出レベルが第2閾値レベル以上となるため受信処理を開始することができる。
したがって、ユーザが確実に屋外にいた時刻における受信機会を増やすことができ、衛星信号を高い成功確率でかつ高頻度で受信できる。
前記実施形態では、照度検出回路でソーラーセル135に入射する光の照度が高くなるほど高い値となる検出値を検出しているが、前記検出値はソーラーセル135に入射する光の照度が高くなるほど高い値となるものに限定されない。すなわち、前記検出値はソーラーセル135に入射する光の照度が高くなるほど低い値となるものであってもよい。なお、検出値がソーラーセル135に入射する光の照度が高くなるほど低い値となる場合としては、例えば、ソーラーセル135に入射する光の照度が高くなるほど、開放電圧が低くなるようなデバイスを用いる場合が挙げられる。
前記実施形態では、第1受信制御部210は、電子機器100が衛星信号を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続した場合は、定時受信時刻に衛星信号の受信処理を実行するが、定時受信時刻に受信処理を実行しなくてもよい。
本発明の電波受信装置を備える電子機器100は、腕時計(電子時計)に限定されず、例えば、携帯電話、登山等に用いられる携帯型のGPS受信機等、二次電池で駆動されて位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する装置に広く利用できる。
さらに、本発明では、ソーラーセル135、二次電池130、充電制御用スイッチ42、電圧検出回路44を備えることで、ソーラーセル135に照射された光の照度を高精度に検出することができる。これらの構成による照度の検出機構は、衛星信号を受信する電子機器のみに利用されるものではなく、他の機器にも適用できる。特に、照度の検出によって、何らかの装置を起動する機器に適している。例えば、照度に応じて、照明をオン・オフしたり、照明の光量を変化させる機器や、照度に応じて受信を開始する長波の電波修正時計等に応用できる。また、本発明の電波受信装置をソーラーセル135を照度検出のみに用いる電子機器に適用してもよい。
100…電子機器、135…ソーラーセル、130…二次電池、121…GPS受信回路、200…制御回路、210…第1受信制御部、220…第2受信制御部、230…切り替え部、43…充電状態検出回路(環境検出回路、照度検出回路)、44…電圧検出回路(環境検出回路、照度検出回路)、300…記憶部、60…入力装置。

Claims (21)

  1. 電波を受信する電波受信装置であって、
    前記電波を受信する受信回路と、
    前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあるかを検出する環境検出回路と、
    前記受信回路および前記環境検出回路を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記環境検出回路の検出結果に基づいて、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に、前記受信回路を作動させる第1受信制御部と、
    予め設定された定時受信時刻に前記受信回路を作動させる第2受信制御部と、
    前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させる切り替え部と、を備える
    ことを特徴とする電波受信装置。
  2. 請求項1に記載の電波受信装置において、
    入力装置を備え、
    前記切り替え部は、前記入力装置に対する入力操作に応じて、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電波受信装置において、
    前記切り替え部は、前記受信回路による受信の履歴である受信履歴に基づいて、前記第1受信制御部および前記第2受信制御部を切り替えて作動させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続した場合には、前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続した場合には、前記環境検出回路の作動を停止して、前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部は、前記受信回路を作動させた場合には、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にないと判断した状態が所定時間以上の間継続しても前記定時受信時刻に前記受信回路を作動させずに、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に前記受信回路を作動させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に行った前記電波の受信の成功時刻を、前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部および第2受信制御部は、
    強制受信が指示された場合に、前記受信回路を作動し、
    強制受信の指示に基づいて行った前記電波の受信の成功時刻を、前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電波受信装置において、
    記憶部を備え、
    前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、
    前記成功時刻を前記記憶部に記憶させ、
    前記成功時刻が複数存在する場合には、受信の成功回数が最も多い前記成功時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  10. 請求項9に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、前記定時受信時刻に行った前記電波の受信が失敗した場合には、当該定時受信時刻として設定されていた成功時刻以外の前記成功時刻のうち、前記成功回数が最も多い前記成功時刻を前記定時受信時刻として設定し、前記定時受信時刻に行った前記電波の受信が成功した場合には、前記定時受信時刻を変更しない
    ことを特徴とする電波受信装置。
  11. 請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部および前記第2受信制御部は、前記成功時刻が一定時間間隔で設定された複数の時間帯のうちいずれの時間帯に含まれるかを判定して、前記成功時刻が含まれる時間帯の特定時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記第1受信制御部は、
    予め設定された制御開始時刻に前記受信回路および前記環境検出回路の制御を開始し、
    次回の前記制御開始時刻までの間に前記受信回路を作動させなかった場合には、当該次回の制御開始時刻に制御を開始し、前記受信回路を作動させた場合には、当該次回の制御開始時刻から予め設定された設定時間経過後の制御開始時刻に制御を開始する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    ソーラーセルと、
    前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路と、
    記憶部と、を備え、
    前記制御回路は、
    所定時間間隔で前記照度検出回路を作動させ、
    前記照度検出回路で検出された照度および当該照度の検出時刻を前記記憶部に記憶させ、
    所定期間における前記照度が最も高い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  14. 請求項13に記載の電波受信装置において、
    前記制御回路は、前記照度が最も高い前記検出時刻が複数存在する場合には、当該照度が検出された回数が最も多い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  15. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    ソーラーセルと、
    前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路と、
    記憶部と、を備え、
    前記制御回路は、
    所定時間間隔で前記照度検出回路を作動し、
    前記照度検出回路で検出された照度が予め設定された第1閾値以上の場合には、前記照度の検出時刻を前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶させた前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  16. 請求項15に記載の電波受信装置において、
    前記制御回路は、前記検出時刻が複数存在する場合には、前記照度が検出された回数が最も多い前記検出時刻を前記定時受信時刻として設定する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  17. 請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記制御回路は、前記検出時刻が一定時間間隔で設定された複数の時間帯のうちいずれの時間帯に含まれるかを判定して、前記検出時刻が含まれる時間帯の特定時刻を前記記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする電波受信装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    ソーラーセルを備え、
    前記環境検出回路は、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあるかの検出処理として、前記ソーラーセルに入射する光の照度の検出処理を行う照度検出回路であり、
    前記第1受信制御部は、前記照度検出回路で検出された照度が予め設定された第2閾値以上の場合には、前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断し、前記第2閾値未満の場合には、前記電波を受信するのに適した環境にないと判断する
    ことを特徴とする電波受信装置。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の電波受信装置において、
    前記電波は、衛星信号である
    ことを特徴とする電波受信装置。
  20. 請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の電波受信装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
  21. 電波を受信する電波受信装置の電波受信方法であって、
    前記電波受信装置が前記電波を受信するのに適した環境にあると判断した場合に、前記電波を受信する第1受信制御ステップと、
    予め設定された定時受信時刻に前記電波を受信する第2受信制御ステップと、
    前記第1受信制御ステップおよび第2受信制御ステップを切り替えて実行させる切り替えステップと、を備える
    ことを特徴とする電波受信方法。
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