JP2017129551A - 電子機器および電子機器の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信条件を電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる電子機器および電子機器の制御方法を提供する。【解決手段】電子機器1は、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部45と、照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部43、44と、照度検出部43、44により検出された値に基づいて、照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、高照度状態の継続時間が時間閾値以上の場合、受信部45を作動して受信処理を実行する受信制御部471と、照度閾値および時間閾値の値を設定する閾値設定部472と、を備え、閾値設定部472は、受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている照度閾値の値に応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより大きい値に変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、衛星信号を受信する電子機器および電子機器の制御方法に関する。
従来、GPS衛星などの位置情報衛星から衛星信号を受信する電子機器において、予め設定された受信条件に該当すると衛星信号を受信する受信処理を実行し、受信に失敗した場合に、受信処理を実行する受信条件を厳しくして受信成功率を向上させる電子機器が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1の電子機器は、ソーラーセルに当たる光の照度が照度閾値レベル以上となる高照度状態を検出すると、電子機器に屋外で太陽光が照射されていると判定し、衛星信号を受信する受信処理を実行する。そして、当該電子機器は、受信に失敗した場合、前記照度閾値レベルを高くし、受信条件を厳しくする。
また、特許文献1の他の実施形態の電子機器は、前記高照度状態が時間閾値の時間継続した場合に受信処理を実行する。そして、当該電子機器は、受信に失敗した場合、前記時間閾値を長くし、受信条件を厳しくする。
特開2012−150047号公報
しかしながら、特許文献1の照度閾値レベルを変更する電子機器では、例えば、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子機器が配置されている時間が短いことによる場合は、照度閾値レベルを高くしても、受信成功率を向上できない可能性が高い。
また、特許文献1の時間閾値を変更する電子機器では、例えば、受信に失敗した原因が、室内において強い照明光が電子機器に照射されたことで電子機器が受信処理を実行したことによる場合は、時間閾値を長くしても、受信成功率を向上できない可能性が高い。
このように、照度閾値レベルおよび時間閾値の一方のみを変更する場合は、受信に失敗した場合、受信条件を厳しくしても、受信成功率を向上できない場合があった。
本発明の目的は、受信条件を電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる電子機器および電子機器の制御方法を提供することにある。
本発明の電子機器は、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、前記閾値設定部は、前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更することを特徴とする。
電子機器は、例えば、発電部としてソーラーセルを備え、照度検出部は、照度に関する値として、ソーラーセルの開放電圧を検出する。
本発明によれば、光が電子機器に照射され、高照度状態の継続時間が時間閾値以上の場合、受信制御部は、受信部を作動して受信処理を実行する。
そして、閾値設定部は、受信処理で受信に失敗した場合、照度閾値の値に応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより大きい値に変更する。受信に失敗した場合とは、衛星信号に基づいて時刻情報を取得できなかった場合を意図する。また、より大きい値に変更するとは、照度閾値の場合は、より高い値に変更することであり、時間閾値の場合は、より長い値に変更することである。
通常、屋内の照明光による照度は、直射日光による照度よりも低い。このため、照度閾値の値が、直射日光による照度以上の場合は、受信に失敗した原因が、屋内において照明光が電子機器に照射されたことで電子機器が受信処理を実行したことによるものではなく、衛星信号を受信できる環境に電子機器が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できる。このような場合としては、例えば、電子機器を携帯したユーザーが、建物を出てすぐに他の建物や地下道に入った場合などを想定できる。この場合、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、同様の使用環境において受信処理を実行されにくくでき、受信成功率を向上できる。
また、照度閾値の値が、直射日光による照度未満の場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子機器に照射されたことで電子機器が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できる。この場合、閾値設定部が照度閾値をより高い値に変更することで、同様の使用環境において受信処理を実行されにくくでき、受信成功率を向上できる。
このように、本発明によれば、受信処理を実行する受信条件を、電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
本発明の電子機器は、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、前記閾値設定部は、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できずに受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更し、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合、前記照度閾値および前記時間閾値の値を維持することを特徴とする。
受信に失敗した場合とは、衛星信号に基づいて時刻情報を取得できなかった場合を意図する。
本発明によれば、前記電子機器の発明と同様に、受信条件を電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
また、閾値設定部は、受信処理で位置情報衛星を捕捉できずに受信に失敗した場合、閾値変更条件に該当したと判定し、受信処理で位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合、照度閾値および時間閾値の値を維持する。
位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合は、たまたま受信に失敗した可能性がある。このような場合は、受信条件を厳しくせず、現在の受信条件を維持することで、受信頻度を維持できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記照度閾値に、予め設定された最大値が設定されている場合、前記時間閾値をより長い値に変更することが好ましい。
照度閾値の最大値は、例えば、直射日光が電子機器に照射された場合の照度に設定されている。
照度閾値に最大値が設定されている場合、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子機器が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できるため、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記照度閾値に、前記最大値ではない値が設定されている場合、前記照度閾値をより高い値に変更することが好ましい。
照度閾値に最大値ではない値が設定されている場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子機器に照射されたことで電子機器が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できるため、閾値設定部が照度閾値をより高い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記閾値変更条件に該当し、かつ、設定されている前記照度閾値の値が第1所定照度値以上で、前記時間閾値に予め設定された最大値ではない値が設定されている場合、前記時間閾値をより長い値に変更し、前記閾値変更条件に該当し、かつ、設定されている前記照度閾値の値が前記第1所定照度値以上で、前記時間閾値に前記最大値が設定されている場合、前記照度閾値をより高い値に変更することが好ましい。
第1所定照度値は、例えば、直射日光が電子機器に照射された場合の照度に設定されている。
照度閾値の値が第1所定照度値以上の場合、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子機器が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できるため、時間閾値に最大値ではない値が設定されている場合は、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
ただし、照度閾値の値が第1所定照度値以上の場合でも、受信に失敗した原因が、屋内において直射日光よりも強い照明光が電子機器に照射させたことで電子機器が受信処理を実行したことによるものである可能性もある。このような場合、時間閾値をより長い値に変更することを続けても受信に成功できない。本発明によれば、時間閾値の最大値が設定され、照度閾値の値が第1所定照度値以上の場合でも、時間閾値に最大値が設定されている場合は、閾値設定部は、照度閾値をより高い値に変更する。このため、上記のように、屋内において直射日光よりも強い照明光が電子機器に照射されるような場合でも、受信成功率を向上できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記照度閾値をより高い値に変更した場合、前記時間閾値に、予め設定された最小値を設定することが好ましい。
時間閾値の最小値は、電子時計が屋外に配置されている可能性があると判定できる最小値である。
本発明によれば、照度閾値をより高い値に変更した場合、受信条件に該当したか否かの判定にかかる時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
本発明の電子機器は、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、前記閾値設定部は、前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できた場合、前記時間閾値をより長い値に変更し、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できなかった場合、前記照度閾値をより高い値に変更することを特徴とする。
受信に失敗した場合とは、衛星信号に基づいて時刻情報を取得できなかった場合を意図する。
受信処理で位置情報衛星を捕捉できた場合、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子機器が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できるため、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、時間閾値を変更しない場合と比べて、受信成功率を向上できる。
また、受信処理で位置情報衛星を捕捉できなかった場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子機器に照射されたことで電子機器が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できるため、閾値設定部が照度閾値をより高い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
このように、本発明によれば、受信処理を実行する受信条件を、電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記受信処理で所定回数連続して受信に成功した場合、前記時間閾値をより短い値に変更することが好ましい。
受信制御部は、受信に成功した場合、例えば、翌日になるまでは受信処理を実行しない。また、所定回数は、例えば、2回である。
受信処理で所定回数連続して受信に成功した場合、受信に成功し易い使用環境にあると判断できる。このような場合、受信条件を緩くしても、ただちに受信に失敗する可能性は低いと判断できるため、閾値設定部が時間閾値をより短い値に変更することで、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を短くでき、受信処理が実行されるまでの時間を短縮できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記高照度状態とはならずに、所定期間の間、前記受信処理が実行されなかった場合、前記照度閾値をより低い値に変更することが好ましい。
所定期間は、例えば、ある時刻からはじまる24時間の期間である。
高照度状態とはならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合は、照度閾値が高いために受信処理が実行されなかったと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が照度閾値をより低い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を向上でき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記照度閾値をより低い値に変更する場合、前記時間閾値に、予め設定された最小値を設定することが好ましい。
本発明によれば、照度閾値が最大値ではない値に設定されている場合は、時間閾値に最小値を設定できるため、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
本発明の電子機器において、前記閾値設定部は、前記高照度状態となったが、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上とならずに、所定期間の間、前記受信処理が実行されず、かつ、設定されている前記照度閾値の値が第2所定照度値以上の場合には、前記時間閾値をより短い値に変更し、前記高照度状態とはならずに、前記所定期間の間、前記受信処理が実行されなかった場合、前記照度閾値をより低い値に変更することが好ましい。
第2所定照度値は、例えば、直射日光が電子機器に照射された場合の照度に設定されている。
高照度状態となったが、高照度状態の継続時間が時間閾値以上とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されず、かつ、設定されている照度閾値の値が第2所定照度値以上の場合は、時間閾値が長いために受信処理が実行できていないと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が時間閾値をより短い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
また、高照度状態とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合は、照度閾値が高いために受信処理が実行できていないと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が照度閾値をより低い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
本発明は、電子機器の制御方法であって、照射される光の照度に関する値を検出するステップと、前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信処理を実行する受信条件を、電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
本発明は、電子機器の制御方法であって、照射される光の照度に関する値を検出するステップと、前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できずに受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更するステップと、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合、前記照度閾値および前記時間閾値の値を維持するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信条件を電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。また、位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合は、受信条件を厳しくせず、現在の受信条件を維持することで、受信頻度を維持できる。
本発明は、電子機器の制御方法であって、照射される光の照度に関する値を検出するステップと、前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定するステップと、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できた場合、前記時間閾値をより長い値に変更するステップと、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できなかった場合、前記照度閾値をより高い値に変更するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信処理を実行する受信条件を、電子機器の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
本発明に係る第1実施形態の電子時計を示す概略図。 第1実施形態における電子時計の正面図。 第1実施形態における電子時計の断面図 第1実施形態における電子時計の回路構成を示すブロック図。 航法メッセージのメインフレームの構成を示す図。 航法メッセージのTLMワードの構成を示す図。 航法メッセージのHOWワードの構成を示す図。 第1実施形態における制御回路での処理を示すフローチャート。 充電状態検出、開放電圧検出、受信処理の作動タイミングを説明する図。 電子時計のソーラーセルに当たる光の照度とソーラーセルの開放電圧との関係を示すグラフ。 電子時計のソーラーセルに当たる光の照度とソーラーセルの短絡電流との関係を示すグラフ。 各検出レベルにおけるソーラーセルでの開放電圧およびソーラーセルに当たる光の照度との関係を示す図。 判定回数と判定時間との関係を示す図。 本発明に係る第2実施形態の制御回路での処理を示すフローチャート。 本発明に係る第3実施形態の制御回路での処理を示すフローチャート。 本発明に係る第4実施形態の制御回路での処理を示すフローチャート。 本発明に係る第5実施形態の制御回路での処理を示すフローチャート。 第5実施形態における制御回路での処理を示すフローチャート。 本発明に係る第6実施形態の制御回路での処理を示すフローチャート。 第6実施形態における制御回路での処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の電子時計1を示す概略図である。
電子機器としての電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS(Global Positioning System)衛星100のうち、少なくとも1つのGPS衛星100から衛星信号を受信して時刻情報を取得し、少なくとも3つのGPS衛星100から衛星信号を受信して位置情報を算出して取得するように構成されている。なお、GPS衛星100は、位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星100が周回している。
[電子時計の概略構成]
図2は、電子時計1の正面図であり、図3は、電子時計1の概略を示す断面図である。
電子時計1は、図2、図3に示すように、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。
外装ケース30は、金属で形成された円筒状のケース31の表面側に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。図3に示すように、外装ケース30の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の側面には、Aボタン2と、Bボタン3と、りゅうず4とが設けられている。
外装ケース30の内側には、ダイヤルリング35と、文字板11と、指針21,22,23,24,25,26,27,28と、カレンダー車20と、各指針およびカレンダー車20を駆動するムーブメント125などが備えられている。
ダイヤルリング35は、リング状となっており、プラスチックで形成されている。
文字板11は、プラスチックなどの光透過性の材料で形成されている。文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、カバーガラス33との間に各指針21〜28を備え、ダイヤルリング35の内側に配置されている。
文字板11には、指針21,22,23の指針軸29と、指針24,25,26,27,28の図示しない指針軸とが貫通する穴と、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
文字板11と、ムーブメント125との間には、ソーラーセル135が備えられている。
ソーラーセル135は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子である。ソーラーセル135は、カバーガラス33および文字板11を透過した光を受光して光発電を行うことができる。
ムーブメント125は、回路基板120で裏蓋側から覆われている。ムーブメント125が備える駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸を回転させることにより各指針21〜28およびカレンダー車20を駆動する。
駆動機構140は、具体的には、第1〜第6駆動機構を備える。第1駆動機構は指針22および指針23を駆動し、第2駆動機構は指針21を駆動し、第3駆動機構は指針24を駆動し、第4駆動機構は指針25を駆動し、第5駆動機構は指針26,27,28を駆動し、第6駆動機構はカレンダー車20を駆動する。
GPSアンテナ110は、1.5GHz帯のマイクロ波を受信するアンテナであり、文字板11の裏面側に配置され、裏蓋34側のアンテナ基板123上に実装されている。文字板11に直交する方向において、GPSアンテナ110と重なる文字板11の部分は、1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い材料(例えば、導電率および透磁性の低い非金属の材料)で形成されている。また、GPSアンテナ110と文字板11との間には電極を備えたソーラーセル135が介在しない。よって、GPSアンテナ110は、カバーガラス33および文字板11を透過した衛星信号を受信することができる。
なお、GPSアンテナ110としては、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)、ヘリカルアンテナ、チップアンテナ、逆Fアンテナなどを例示できる。
アンテナ基板123の裏蓋側には、二次電池130が設けられている。
二次電池130は、電子時計1の電源であり、ソーラーセル135で発生した電力を蓄積する。二次電池130としては、リチウムイオン電池などを例示できる。
回路基板120は、コネクター121を介してアンテナ基板123および二次電池130と接続されている。また、回路基板120は、裏蓋側に制御回路47やGPS受信回路45などを備えている。回路基板120の裏蓋側には、これらの部品を覆うための回路押さえ122が設けられている。
[電子時計の表示機構]
指針21,22,23は、文字板11の平面中心に、文字板11の表裏方向に沿って設けられた指針軸29に取り付けられている。なお、指針軸29は、各指針21,22,23が取り付けられる3つの指針軸で構成されている。
文字板11の外周部を囲むダイヤルリング35の内周側には、図2に示すように、内周を60分割にする目盛が表記されている。この目盛を用いて、指針21は第1時刻(ローカルタイム:例えば外国にいる場合の現地時刻)の「秒」を表示し、指針22は第1時刻の「分」を表示し、指針23は第1時刻の「時」を表示する。なお、第1時刻の「秒」は、後述する第2時刻の「秒」と同じため、ユーザーは、指針21を確認することで、第2時刻の「秒」も把握できる。
また、ダイヤルリング35には、12分位置にアルファベットの「Y」と、18分位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。指針21は、「Y」および「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号の受信結果を表示する。
指針24は、文字板11の平面中心から2時方向の位置に設けられている指針軸に取り付けられ、曜日を表示する。
指針25は、文字板11の平面中心から10時方向の位置に設けられている指針軸に取り付けられている。
指針25の回転領域の外周には、「DST」の英字と「○」の記号が表記されている。DST(daylight saving time)は夏時間(サマータイム)を意味する。指針25は、これらの英字と記号を指示することで、夏時間(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)の設定を表示する。
また、指針25の回転領域の外周には、円周に沿って三日月鎌状の記号12が表記されている。この記号12は二次電池130のパワーインジケーターであり、電池容量に応じた位置を指針25が指示することで電池容量が表示される。
また、指針25の回転領域の外周には、飛行機形状の記号13が表記されている。この記号は、機内モードを表す。指針25は、記号13を指示することで、機内モードに設定され、受信が行われないことを表示する。
また、指針25の回転領域の外周には、「1」の数字と「4+」の記号が表記されている。これらの数字と記号は、衛星信号の受信モードを表す。「1」はGPS時刻情報を受信し内部時刻が修正されること(測時モード)を、「4+」はGPS時刻情報と軌道情報とを受信し、現在位置である位置情報を算出し、内部時刻と時差とが修正されること(測位モード)を意味する。
指針26、指針27は、文字板11の平面中心から6時方向の同じ位置に設けられている指針軸に取り付けられている。指針26は、第2時刻(ホームタイム:例えば外国にいる場合の日本の時刻)の「分」を表示し、指針27は、第2時刻の「時」を表示する。指針28は、文字板11の平面中心から4時方向の位置に設けられている指針軸に取り付けられている。指針28は、第2時刻の午前および午後を表示する。
カレンダー小窓15は、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部からカレンダー車20に印刷された数字が視認可能となっている。カレンダー車20は、開口部から数字を視認させることで、第1時刻に対応した年月日の「日」を表示する。
ダイヤルリング35には、内周側の目盛に沿って、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報37が、数字と数字以外の記号とで表記されている。
また、ダイヤルリング35の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング35に表記されている時差情報37に対応した標準時を使用している代表都市名を表す都市情報36が、時差情報37に併記されている。
指針21は、時差情報37や都市情報36を指示することで、時差情報を表示する。
[電子時計の回路構成]
図4は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。この図に示すように、電子時計1は、ソーラーセル135と、二次電池130と、GPS受信回路45と、時計部46と、制御回路47と、ダイオード41と、充電制御用スイッチ42と、充電状態検出回路43と、電圧検出回路44とを備えている。なお、充電状態検出回路43および電圧検出回路44からなる構成は、本発明の照度検出部の一例である。
ダイオード41は、ソーラーセル135と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられ、ソーラーセル135から二次電池130への電流(順方向電流)を遮断せずに、二次電池130からソーラーセル135への電流(逆方向電流)を遮断する。なお、順方向電流が流れるのは、二次電池130の電圧よりもソーラーセル135の電圧が高い場合、すなわち充電時に限られる。また、ダイオード41に代えて電界効果トランジスター(FET)を採用してもよい。
充電制御用スイッチ42は、ソーラーセル135から二次電池130への電流の経路を接続および切断するものであり、ソーラーセル135と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられたスイッチング素子421を備えている。スイッチング素子421がオフ状態からオン状態に遷移するとオン(接続)し、スイッチング素子421がオン状態からオフ状態へ遷移するとオフ(切断)する。
例えば、過充電により電池特性が劣化する状態にならないよう、二次電池130の電池電圧が所定値以上となる場合には、制御回路47から出力される2値の制御信号CTL3に基づいて、充電制御用スイッチ42をオフする。なお、この場合、後述する電圧検出回路44は、制御回路47から出力される制御信号CTL2に基づいて動作が停止されている。
スイッチング素子421は、pチャネル型のトランジスターであり、ゲート電圧Vg1がローレベルの場合にはオン状態となり、ハイレベルの場合にはオフ状態となる。ゲート電圧Vg1は、制御回路47に制御される。
充電状態検出回路43は、制御回路47から出力される充電状態の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL1に基づいて作動し、ソーラーセル135から二次電池130への充電の状態(充電状態)を検出し、検出結果RS1を制御回路47へ出力する。充電状態は「充電中」または「非充電中」であり、その検出は電池電圧VCCと充電制御用スイッチ42がオンのときのソーラーセル135のPVINとに基づいて行われる。例えば、ダイオード41の降下電圧をVthとし、スイッチング素子421のオン抵抗を無視したとき、PVIN−Vth>VCCの場合には「充電中」と判定し、PVIN−Vth≦VCCの場合には「非充電中」と判定することができる。
本実施形態では、制御信号CTL1は、周期が1秒のパルス信号であり、充電状態検出回路43は、制御信号CTL1がハイレベルの期間において充電状態の検出を行う。つまり、充電状態検出回路43は、充電制御用スイッチ42を接続状態に維持したまま、充電状態の検出を1秒周期で繰り返し行う。
なお、充電状態の検出を間欠的に行うのは、充電状態検出回路43の消費電力量を低減するためである。この低減が不要であれば、充電状態が連続的に検出されるようにしてもよい。充電状態検出回路43は、例えば、コンパレーター、A/Dコンバーター等を用いて構成することができる。
電圧検出回路44は、制御回路47から出力される電圧の検出タイミングを指定する2値の制御信号CTL2に基づいて作動し、ソーラーセル135の端子電圧PVIN、すなわちソーラーセル135の開放電圧を検出する。なお、電圧検出回路44が開放電圧を検出している期間、制御回路47から出力される制御信号CTL3に基づいて、充電制御用スイッチ42はオフとされている。また、電圧検出回路44は、開放電圧の検出結果RS2を制御回路47へ出力する。
受信部としてのGPS受信回路45は、GPSアンテナ110に接続され、GPSアンテナ110を介して受信した衛星信号を処理してGPS時刻情報や位置情報を取得する。
そして、GPS受信回路45は、図示を略すが、通常のGPS装置と同様に、GPS衛星100から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を実行して航法メッセージを復調するBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)からGPS時刻情報や位置情報(測位情報)を取得して出力する情報取得手段と、を備えている。
[航法メッセージ]
ここで、前記各取得情報が含まれるGPS衛星100から送信される衛星信号である航法メッセージについて説明する。なお、航法メッセージは、50bpsのデータとして衛星の電波に変調されている。
図5A〜図5Cは、航法メッセージの構成について説明するための図である。
図5Aに示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレーム1〜5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星100から6秒で送信される。従って、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星100から30秒で送信される。
サブフレーム1には、週番号データ(WN:week number)や衛星補正データが含まれている。
週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報であり、1週間単位で更新される。
サブフレーム2、3には、エフェメリスパラメーター(各GPS衛星100の詳細な軌道報)が含まれる。また、サブフレーム4、5には、アルマナックパラメーター(全GPS衛星100の概略軌道情報)が含まれている。
さらに、サブフレーム1〜5には、先頭から、30ビットのTLM(Telemetry word)データが格納されたTLM(Telemetry)ワードと30ビットのHOW(hand over word)データが格納されたHOWワードが含まれている。
したがって、TLMワードやHOWワードは、GPS衛星100から6秒間隔で送信されるのに対し、週番号データや衛星補正データ、エフェメリスパラメーター、アルマナックパラメーターは30秒間隔で送信される。
図5Bに示すように、TLMワードには、プリアンブルデータ、TLMメッセージ、Reservedビット、パリティデータが含まれている。
図5Cに示すように、HOWワードには、TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)というGPS時刻情報が含まれている。Zカウントデータは毎週日曜日の0時からの経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、Zカウントデータは、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報である。このZカウントデータは、次のサブフレームデータの先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。
したがって、電子時計1は、サブフレーム1に含まれる週番号データとサブフレーム1〜5に含まれるHOWワード(Zカウントデータ)を取得することで、日付情報および時刻情報を取得することができる。ただし、電子時計1は、以前に週番号データを取得し、週番号データを取得した時期からの経過時間を内部でカウントしている場合は、週番号データを取得しなくてもGPS衛星100の現在の週番号データを得ることができる。
したがって、電子時計1は、リセット後や電源投入時のように、内部に週番号データ(日付情報)を記憶していない場合のみ、サブフレーム1の週番号データを取得すれば良い。そして、週番号データを記憶している場合は、電子時計1は、6秒毎に送信されるTOWを取得すれば、現在時刻が分かるようになっている。このため、電子時計1は、通常、時刻情報としてTOWのみを取得する。
図4に戻り、時計部46は、ムーブメント125を備え、二次電池130に蓄積された電力で駆動されて計時処理を行う。計時処理では、時刻を計時する一方、計時時刻に応じた時刻(第1時刻および第2時刻)を電子時計1の表面に表示させる。
ここで、時計部46が計時する時刻は、GPS受信回路45が衛星信号を受信し、受信した衛星信号を処理することで取得したGPS時刻情報や位置情報に基づいて修正される。
制御回路47は、電子時計1を制御するCPUで構成されている。制御回路47は、図示しない記憶装置に格納された各種プログラムを実行することで、受信制御部471、閾値設定部472として機能する。
受信制御部471は、受信を実行する条件である受信条件に該当すると、GPS受信回路45を作動して受信処理を実行する。閾値設定部472は、受信条件を構成する後述する照度閾値および時間閾値を設定する。なお、各機能については、以降の制御回路47の動作説明のなかで詳述する。
[制御回路の動作]
このような電子時計1における制御回路47の動作について、図6のフローチャートに基づき説明する。
制御回路47は、毎日0時0分0秒に制御を始める。まず、受信制御部471は、一定周期で充電状態検出回路43を作動する(SA1)。本実施形態では、図7に示すように、受信制御部471は、1秒間隔の制御信号CTL1を出力し、充電状態検出回路43を作動している。制御信号CTL1が入力されると、充電状態検出回路43は、充電状態であるか否かを示す検出結果RS1を制御回路47に出力する。このため、受信制御部471は、充電中であるか否かを判定する(SA2)。なお、充電制御用スイッチ42は、後述するように、電圧検出回路44が作動されるタイミングのみオフに切り替えられる。
[非充電状態での制御]
電子時計1に当たる光が暗く、ソーラーセル135で発電が行われていない場合、充電状態検出回路43は「非充電中」の検出結果RS1を制御回路47に出力する。この場合、受信制御部471は、充電中ではない(SA2:No)と判定し、制御回路47からはローレベルの制御信号CTL2を出力する。
従って、SA2でNoと判定された場合、受信制御部471は、電子時計1が屋外に配置されておらず、衛星信号の受信に適した場所に配置されていない可能性が高いと判断できる。
[充電状態での制御]
一方、受信制御部471は、SA2で充電状態である(SA2:Yes)と判定された場合、電圧検出回路44を作動する(SA3)。この際、充電制御用スイッチ42は、受信制御部471によってオフ状態に切り替えられる。すなわち、受信制御部471は、充電状態検出回路43で充電中であることを検出すると、1秒間隔の制御信号CTL2を出力し、電圧検出回路44を作動する。この際、充電制御用スイッチ42は、制御回路47からの制御信号CTL3によってオフ状態に制御されるので、ソーラーセル135および電圧検出回路44は、二次電池130とは切り離される。このため、電圧検出回路44は、二次電池130の充電電圧の影響を受けることなく、ソーラーセル135に当たる光の照度に対応する開放電圧を検出できる。ここで、この開放電圧は、本発明の照度に関する値の一例である。
なお、充電制御用スイッチ42がオフ状態では充電状態検出回路43によって充電状態を検出できない。このため、受信制御部471は、充電状態検出回路43に対する制御信号CTL1の出力タイミングと、電圧検出回路44に対する制御信号CTL2の出力タイミングとが一致しないように、制御信号CTL1と制御信号CTL2の出力タイミングをずらしている。
本実施形態では、電圧検出回路44で検出される開放電圧は、図8に示すように、ソーラーセル135における照度が高くなるほど高くなる。
また、ソーラーセル135の開放電圧の代わりにソーラーセル135の短絡電流を、ソーラーセル135に当たる光の照度に対応する値として検出する構成を用いてもよい。すなわち、図9に示すように、ソーラーセル135における照度が高くなるほど高くなる短絡電流が検出される構成を適用してもよい。なお、短絡電流を検出する構成においても、開放電圧を検出する構成と同様に、充電制御用スイッチ42をオフにしてソーラーセル135と二次電池130とを電気的に切断することで、二次電池130の影響を受けないようにする必要がある。
このような開放電圧および短絡電流は、ソーラーセル135における出力値と相関関係がある。そこで、本実施形態では、検出値として開放電圧や短絡電流を検出している。
受信制御部471は、電圧検出回路44から出力される検出結果RS2により、開放電圧に対応する検出レベルを判定する(SA4)。本実施形態では、受信制御部471は検出レベルを図10に示す関係に基づいて判定する。なお、図10における開放電圧と照度は、各検出レベルにおける下限値を表したものである。例えば、受信制御部471は、開放電圧が5.6V以上5.8V未満の場合、検出レベルが「7」であり、5.9V以上6.2V未満の場合、検出レベルが「9」であると判定する。
図6に示すように、受信制御部471は、SA4で得られた検出レベルが、予め設定された閾レベル以上か否かを判定する(SA5)。
閾レベルは、予め設定された照度閾値に対応した値に設定されている。ここで、閾レベルと照度閾値との関係は、図10に示す検出レベルとソーラーセル135に当たる光の照度との関係に基づいて、予め設定されている。例えば、照度閾値が10000ルクスの場合、閾レベルは「7」に設定される。
本実施形態では、照度閾値は、100ルクス,500ルクス,1000ルクス,2000ルクス,3000ルクス,5000ルクス,8000ルクス,10000ルクスの8段階に設定可能とされている。すなわち、閾レベルは、「0」〜「7」の8段階に設定可能とされている。つまり、閾レベルの最大値は、100000ルクスに対応する「7」に設定されている。
すなわち、受信制御部471は、検出レベルが閾レベル以上か否かを判定することで、ソーラーセル135に当たる光の照度が予め設定された照度閾値以上である高照度状態であるか、照度閾値未満である低照度状態であるかを判定できる。
なお、検出レベルと、ソーラーセル135の開放電圧と、ソーラーセル135に当たる光の照度との関係は、図10に示す関係に限定されず、適宜設定することができる。また、後述するように、閾レベルは値が高くなったり低くなったりするが、本実施形態では、初期状態の閾レベルを「7」と規定している。蛍光灯下においてソーラーセル135に照射された場合の光の照度は通常500〜1000ルクスであるのに対し、直射日光がソーラーセル135に照射された場合の光の照度は通常10000ルクス以上となる。そこで、10000ルクスに対応する閾レベルである「7」を、初期状態の閾レベルとして設定している。
SA5でNoと判定された場合(低照度状態である場合)、受信制御部471は、電子時計1が屋外に配置されておらず、衛星信号の受信に適した場所に配置されていない可能性が高いと判断できる。
SA5でYesと判定された場合(高照度状態である場合)、受信制御部471は、設定されている閾レベルは、最大値(「7」)か否かを判定する(SA6)。すなわち、受信制御部471は、照度閾値は最大値(10000ルクス)か否かを判定する。
SA6でYesと判定された場合、受信制御部471は、予め設定された閾回数連続して高照度状態(検出レベル≧閾レベル)と判定されたか否かを判定する(SA7)。
ここで、閾回数は、予め設定された時間閾値に対応した値に設定されている。ここで、閾回数と時間閾値との関係は、図11に示す判定回数と判定時間との関係に基づいて、予め設定されている。なお、図11の関係は、1秒間隔で開放電圧を検出した場合を示している。例えば、時間閾値が10秒の場合は、閾回数は「10」に設定される。
本実施形態では、時間閾値は、1秒、2秒、…30秒の30段階に設定可能とされている。すなわち、閾回数は、「1」〜「30」の30段階に設定可能とされている。つまり、閾回数の最大値は、30秒に対応する「30」に設定されている。
すなわち、受信制御部471は、閾回数連続して高照度状態と判定されたか否かを判定することで、高照度状態の継続時間が、時間閾値以上であるか否かを判定できる。
なお、判定回数と判定時間との関係は、図11に示す関係に限定されず、電圧検出の間隔に応じて変化する。例えば、2秒間隔で開放電圧を検出した場合には、判定回数が「5」であれば判定時間は「10」秒となる。また、後述するように、閾回数は値が多くなったり少なくなったりするが、本実施形態では、1秒に対応する閾回数である「1」を、初期状態の閾回数として設定している。
SA2,SA5,SA7のいずれかでNoと判定された場合には、受信制御部471は、現在の時刻が、制御回路47が制御を始めた日の23時59分59秒か否か判定する(SA8)。このようにして、受信制御部471は、受信処理を行わずに、予め設定された所定期間が経過したか否か判定する。この場合、所定期間は、0時0分0秒からはじまる24時間の期間である。そして、SA8でNoと判定された場合は、SA1に戻り、一定周期で充電状態検出回路43を作動する。
一方で、SA8でYesと判定された場合は、閾値設定部472は、閾レベルを1レベル低くなるように設定し直す(SA9)。すなわち、照度閾値を1レベル低い値に変更する。そして、制御回路47は、処理を終了し、次に処理が開始される制御再開時間まで待機状態に移行する。ここで、制御再開時間は1秒後の0時0分0秒である。このように検出レベルが閾レベル未満の状態が所定期間継続した場合には、閾レベルを1レベル低くなるように設定し直すことで、検出レベルが閾レベル以上となり易くなる。このように、GPS受信回路45を作動させる条件をより緩くしたため、GPS受信回路45を作動させる機会を設けることができる。
一方で、SA6でNoと判定された場合、または、SA7でYesと判定された場合には、受信制御部471は、GPS受信回路45を作動してGPS衛星100から衛星信号を受信する受信処理を開始する(SA10)。
なお、SA10で開始される受信処理は、所定の条件に該当した際に自動的に行われる自動受信処理である。この自動受信処理では、測時モードでの受信処理が行われる。すなわち、測位モードでは、位置を検出するために3個以上のGPS衛星100から信号を受信しなければならず、受信処理時間も長くなる。このため、信号受信が終了するまで電子時計1を屋外に配置しておくことが好ましいが、自動受信処理ではユーザーが受信中であることに気がつかず、受信中であっても屋内に移動してしまうおそれもある。このため、測位モードでの受信は、ユーザーが意図して受信操作を行った場合のみ、つまり強制受信処理時のみ行うことが好ましい。
一方、測時モードでは、1つのGPS衛星100からの信号受信でも時刻情報を取得でき、受信処理時間も短くできる。従って、ユーザーが意図しなくても、受信処理を実行することができ、自動受信処理に適している。
閾値設定部472は、SA10で開始される受信処理により受信に成功したか否かを判定する(SA11)。
なお、GPS受信回路45では、まず、GPS衛星100の検索を行い、GPS受信回路45で衛星信号を検出する。そして、衛星信号を検出した場合(GPS衛星100を捕捉した場合)には、引き続き衛星信号の受信を継続し、時刻情報を受信する。このように時刻情報を受信できた場合には、受信に成功したと判定する。それ以外の場合、すなわち、GPS受信回路45で衛星信号が検出されない場合や、時刻情報を受信できなかった場合には、受信に失敗したと判定する。
そして、閾値設定部472は、受信に成功した(SA11:Yes)と判定された場合には、照度閾値および時間閾値を変更せずに維持する。そして、制御回路47は、処理を終了し、制御再開時間である翌日の0時0分0秒まで待機状態に移行する。
一方で、受信に失敗した(SA11:No)と判定された場合には、閾値設定部472は、受信処理で衛星信号を受信したか否か、すなわち、GPS衛星100を捕捉できたか否かを判定する(SA12)。
SA12でYesと判定された場合は、受信に成功できる可能性があると判断できるため、受信条件を厳しくする必要はないと判断し、閾値設定部472は、照度閾値および時間閾値を維持する。
一方、SA12でNoと判定された場合、閾値設定部472は、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定する。そして、閾値設定部472は、設定されている閾レベルは最大値(「7」)か否かを判定する(SA13)。
SA13でNoと判定された場合、閾値設定部472は、閾レベルを1レベル高くなるように設定し直す(SA14)。すなわち、照度閾値を1レベル高い値に変更する。そして、制御回路47は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SA13でYesと判定された場合、閾値設定部472は、閾回数を1回分多くなるように設定し直す(SA15)。すなわち、時間閾値を1段階長い値に変更する。そして、制御回路47は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第1実施形態の作用効果]
受信に失敗した場合、照度閾値に最大値が設定されている場合は、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子時計1が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できる。このような場合としては、例えば、電子時計1を装着したユーザーが、建物を出てすぐに他の建物や地下道に入った場合などを想定できる。このような場合、閾値設定部472により時間閾値をより長い値に変更することができ、同様の使用環境において受信処理を実行されにくくできるので、受信成功率を向上できる。
また、照度閾値に最大値ではない値が設定されている場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子時計1に照射されたことで電子時計1が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できる。このような場合、閾値設定部472が照度閾値をより高い値に変更することができ、同様の使用環境において受信処理を実行されにくくできるので、受信成功率を向上できる。
このように、受信処理を実行する受信条件を、電子時計1の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
GPS衛星100を捕捉したが受信に失敗した場合は、たまたま受信に失敗した可能性がある。このような場合、受信条件を厳しくせず、現在の受信条件を維持することができるので、受信頻度を維持できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子時計の構造は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図12は、第2実施形態における制御回路での処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、受信処理により受信に成功した場合、時間閾値をより短い値に変更する点で異なる。なお、SB1〜SB15の処理は、第1実施形態におけるSA1〜SA15の処理と同様である。
本実施形態では、受信に成功したと判定された場合(SB11:Yes)、閾値設定部は、設定されている閾レベルは最大値(「7」)であるか否かを判定する(SB21)。
SB21でYesと判定された場合、閾値設定部は、所定回数、連続して受信に成功しているか否かを判定する(SB22)。所定回数は、例えば2回である。
SB21でNoと判定された場合、または、SB22でNoと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SB22でYesと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1回分少なくなるように設定し直す(SB23)。すなわち、時間閾値を1段階短い値に変更する。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成により、同様の作用効果を得ることができる。
また、受信処理で所定回数連続して受信に成功した場合、受信に成功し易い使用環境にあると判断できる。このような場合、受信条件を緩くしても、ただちに受信に失敗する可能性は低いと判断できる。このような場合、閾値設定部により時間閾値をより短い値に変更することができるため、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を短くでき、受信処理が実行されるまでの時間を短縮できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子時計の構造は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図13は、第3実施形態における制御回路での処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第2実施形態に対して、受信処理が実行されないまま、現在時刻が23時59分59秒になり、照度閾値を1レベル低い値に変更した場合、時間閾値を初期化する点で異なる。なお、SC1〜SC15,SC21〜SC23の処理は、第2実施形態におけるSA1〜SA15,SA21〜SA23の処理と同様である。
本実施形態では、閾値設定部は、SC9で閾レベルが1レベル低くなるように設定し直した後、閾回数を初期化して、最小値(「1」)に設定する(SC31)。すなわち、時間閾値を初期化し、最小値(1秒)に設定する。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第3実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第2実施形態と同様の構成により、同様の作用効果を得ることができる。
また、照度閾値が1レベル低い値に変更された後、回数閾値が最小値に設定されるため、次に照度閾値が最大値に設定された場合に、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子時計の構造は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図14は、第4実施形態における制御回路での処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第2実施形態に対して、受信処理が実行されないまま、現在時刻が23時59分59秒になった場合、検出レベルが閾レベル以上であると判定されたことがあったか否かに応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより小さい値に変更する点で異なる。なお、SD1〜SD8,SD10〜SD15,SD21〜SD23の処理は、第2実施形態におけるSB1〜SB8,SB10〜SB15,SB21〜SB23の処理と同様である。
本実施形態では、現在時刻が23時59分59秒となり、SD8でYesと判定された場合、閾値設定部は、制御回路が処理を開始してから、検出レベルが閾レベル以上であると判定されたことがあったか否かを判定する(SD41)。
SD41でYesと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1回分少なくなうように設定し直す(SD42)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SD41でNoと判定された場合、すなわち、高照度状態とはならずに、所定期間(0時からはじまる24時間の期間)の間、受信処理が実行されなかった場合、閾値設定部は、閾レベルを1レベル低くなるように設定し直す(SD43)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第4実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第2実施形態と同様の構成により、同様の作用効果を得ることができる。
また、高照度状態とはならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合は、照度閾値が高いために受信処理が実行されなかったと判断できる。このような場合、閾値設定部により照度閾値をより低い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を向上でき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
また、高照度状態となったが、高照度状態の継続時間が時間閾値以上とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合は、時間閾値が長いために受信処理が実行できていないと判断できる。このような場合、閾値設定部により時間閾値をより短い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子時計の構造は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図15、図16は、第5実施形態における制御回路での処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、受信条件に該当したか否かの判定において、設定されている閾レベルが、予め設定された所定レベル以上か否かを判定している点、受信処理により衛星信号を受信できなかった場合、設定されている閾レベルが前記所定レベル以上か否かに応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより大きい値に変更している点、受信処理が実行されないまま、現在時刻が23時59分59秒になった場合、設定されている閾レベルが前記所定レベル以上か否かに応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより小さい値に変更している点で異なる。
また、本実施形態では、閾レベルの最大値は、100000ルクスに対応する「10」に設定され、閾回数の最大値は、2秒に対応する「2」に設定されている。
なお、SE1〜SE8,SE10〜SE12の処理は、第1実施形態におけるSA1〜SA8,SA10〜SA12の処理と同様である。
本実施形態では、SE5でYESと判定された場合、受信制御部471は、設定されている閾レベルは、予め設定されている所定レベル以上か否かを判定する(SE51)。所定レベルは、前述の図10に示す検出レベルとソーラーセル135に当たる光の照度との関係に基づき、予め設定された所定照度値に対応した値に設定されている。本実施形態では、所定照度値は、10000ルクスであり、所定レベルは「7」に設定されている。
SE51でYesと判定された場合、制御回路は、処理をSE7に進める。一方、SE51でNoと判定された場合、制御回路は、処理をSE10に進める。
また、受信処理により衛星信号を受信できず、SE12でNoと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルが、前記所定レベル以上か否かを判定する(SE52)。すなわち、照度閾値が、前記所定照度値以上か否かを判定する。
SE52でYesと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾回数は、最大値(「2」)か否かを判定する(SE53)。
SE53でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1段分多くなるように設定し直す(SE54)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SE52でNoと判定された場合、または、SE53でYesと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルは最大値(「10」)であるか否かを判定する(SE55)。SE55でYESと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
SE55でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾レベルが1レベル高い値になるように設定し直す(SE56)。
そして、閾値設定部は、閾回数を初期化して、最小値(1回)に設定する(SE57)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
これにより、本実施形態では、閾レベルが所定レベル以上に設定されている状態で、受信に失敗し続けた場合は、閾レベルと閾時間とが、交互に大きい値に変更されることになる。
また、現在時刻が23時59分59秒となり、SE8でYesと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルは、前記所定レベル以上か否かを判定する(SE58)。
SE58でYesと判定された場合、閾値設定部は、制御回路が処理を開始してから、検出レベルが閾レベル以上であると判定されたことがあったか否かを判定する(SE59)。
SE59でYesと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1段階少ない値になるように設定し直す(SE60)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SE58でNoと判定された場合、または、SE59でNoと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルは、最小値(「0」)であるか否かを判定する(SE61)。SE61でYesと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
SE61でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾レベルが1レベル低い値になるように設定し直す(SE62)。
そして、閾値設定部は、閾回数を初期化して、最小値(1回)に設定する(SE63)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第5実施形態の作用効果]
照度閾値の値が所定照度値以上の場合、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子時計が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できるため、時間閾値に最大値ではない値が設定されている場合は、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
また、照度閾値の値が所定照度値未満の場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子時計に照射されたことで電子時計が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できるため、閾値設定部が照度閾値をより低い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
ただし、照度閾値の値が所定照度値以上の場合でも、受信に失敗した原因が、屋内において直射日光よりも強い照明光が電子時計に照射させたことで電子時計が受信処理を実行したことによるものである可能性もある。このような場合、時間閾値をより長い値に変更することを続けても受信に成功できない。本実施形態によれば、照度閾値の値が所定照度値以上の場合でも、時間閾値に最大値が設定されている場合は、閾値設定部は、照度閾値をより高い値に変更する。このため、上記のように、屋内において直射日光よりも強い照明光が電子時計に照射されるような場合でも、受信成功率を向上できる。
このように、受信処理を実行する受信条件を、電子時計の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
また、照度閾値がより高い値に変更される場合、閾値設定部により時間閾値に最小値が設定されるため、受信条件に該当したか否かの判定にかかる時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
高照度状態となったが、高照度状態の継続時間が時間閾値以上とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されず、かつ、設定されている照度閾値の値が所定照度値以上の場合(SE59:Yes)、時間閾値が長いために受信処理が実行できていないと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が時間閾値をより短い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
一方、高照度状態とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合(SE59:No)、照度閾値が高いために受信処理が実行できていないと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が照度閾値をより低い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。さらに、この場合、閾値設定部により時間閾値に最小値を設定することで、受信条件に該当したか否かの判定にかかる時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の電子時計の構造は、前記第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図17、図18は、第6実施形態における制御回路での処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、受信条件に該当したか否かの判定において、SA6に対応する処理がなく、設定されている閾レベルは、最大値であるか否かの判定を行っていない点、受信処理により衛星信号を受信できたか否かに応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより大きい値に変更している点、受信処理が実行されないまま、現在時刻が23時59分59秒になった場合、検出レベルが閾レベル以上であると判定されたことがあったか否かに応じて、照度閾値および時間閾値の一方をより小さい値に変更する点で異なる。なお、SF1〜SF5,SF7,SF8,SF10〜SF12の処理は、第1実施形態におけるSA1〜SA5,SA7,SA8,SA10〜SA12の処理と同様である。
本実施形態では、SF5でYESと判定された場合、受信制御部は、設定されている閾レベルが最大値であるか否かの判定は行わずに、SF7において、閾回数連続して高照度状態(検出レベル≧閾レベル)と判定されたか否かを判定する。
また、受信には失敗したが、受信処理により衛星信号を受信でき、SF12でYesと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾回数が、最大値(「30」)であるか否かを判定する(SF71)。SF71でYesと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SE71でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1回分多くなるように設定し直す(SE72)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、受信処理により衛星信号を受信できず、SE12でNoと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルは、最大値(「7」)であるか否かを判定する(SF73)。SE73でYesと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
SE73でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾レベルが1レベル高い値になるように設定し直す(SF74)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
また、現在時刻が23時59分59秒となり、SF8でYesと判定された場合、閾値設定部は、制御回路が処理を開始してから、検出レベルが閾レベル以上であると判定されたことがあったか否かを判定する(SF75)。
SF75でYesと判定された場合、閾値設定部は、閾回数を1回分少なくなるように設定し直す(SF76)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
一方、SF75でNoと判定された場合、閾値設定部は、設定されている閾レベルは、最小値(「0」)であるか否かを判定する(SF77)。SF77でYesと判定された場合、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
SF77でNoと判定された場合、閾値設定部は、閾レベルが1レベル低い値になるように設定し直す(SF78)。
そして、閾値設定部は、閾回数を初期化して、最小値(1回)に設定する(SF79)。そして、制御回路は、処理を終了し、制御再開時間まで待機状態に移行する。
[第6実施形態の作用効果]
受信に失敗した場合、受信処理でGPS衛星100を捕捉できた場合は、受信に失敗した原因が、衛星信号を受信できる環境に電子時計が配置されている時間が短いことによるものである可能性が高いと判断できるため、閾値設定部が時間閾値をより長い値に変更することで、時間閾値を変更しない場合と比べて、受信成功率を向上できる。
また、受信処理でGPS衛星100を捕捉できなかった場合、受信に失敗した原因が、例えば、屋内において照明光が電子時計に照射されたことで電子時計が受信処理を実行したことによるものである可能性があると判断できるため、閾値設定部が照度閾値をより高い値に変更することで、受信成功率を向上できる。
このように、受信処理を実行する受信条件を、電子時計の様々な使用環境に応じて設定でき、受信成功率を向上できる。
高照度状態となったが、高照度状態の継続時間が時間閾値以上とならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合、時間閾値が長いために受信処理が実行できていないと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が時間閾値をより短い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を高くでき、受信間隔が長くなることを抑制できる。
一方、高照度状態とはならずに、所定期間の間、受信処理が実行されなかった場合は、照度閾値が高いために受信処理が実行されなかったと判断できる。従って、このような場合は、閾値設定部が照度閾値をより低い値に変更することで、受信処理が実行される可能性を向上でき、受信間隔が長くなることを抑制できる。この場合、閾値設定部が時間閾値に最小値を設定するため、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1〜第5実施形態では、閾値設定部は、受信処理で衛星信号を受信できずに(位置情報衛星を捕捉できずに)受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、受信に失敗した場合は、衛星信号を受信できたか否かにかかわらず、前記閾値変更条件に該当したと判定し、照度閾値および時間閾値の一方を大きい値に変更してもよい。
前記第1〜第4実施形態では、受信制御部は、高照度状態が検出された場合、設定されている閾レベルが最大値ではない場合は、ただちに受信処理を実行しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、閾レベルが最大値ではない場合も、閾値回数連続して高照度状態と判定されたか否かを判定し、Yesと判定した場合にのみ、受信処理を実行してもよい。
同様に、前記第5実施形態において、受信制御部は、高照度状態が検出された場合、閾レベルが所定レベル未満である場合も、閾値回数連続して高照度状態と判定されたか否かを判定し、Yesと判定した場合にのみ、受信処理を実行してもよい。
前記第2〜第4実施形態では、閾値設定部は、受信に成功した場合、照度閾値が最大値ではない場合は、時間閾値を変更しないが、本発明はこれに限定されない。例えば、照度閾値が最大値ではない場合も、所定回数連続して受信に成功しているか否かを判定し、成功していると判定した場合は、時間閾値を1段階短い値に変更してもよい。
前記各実施形態では、充電状態の検出を1秒間隔で行っていたが、この間隔に限定されず、例えば、0.5秒間隔、10秒間隔や1分間隔に設定してもよい。
前記各実施形態では、自動受信処理時には測時モードで受信し、測位モードでの受信は強制受信処理時のみに行う形態としたが、当然、測位モードでの受信を自動受信処理で行ってもよい。例えば、自動受信処理時の受信モードをユーザーが予め選択できるようにしておき、測位モードが選択された場合には自動受信処理時に測位モードで受信し、測時モードが選択された場合には自動受信処理時に測時モードで受信すればよい。
なお、自動受信処理を測位モードで行う場合は、時刻情報を取得できなかった場合に、受信に失敗したと判定してもよいし、位置情報の算出に必要な情報を取得できなかった場合に、受信に失敗したと判定してもよい。また、受信に失敗した場合、衛星信号をまったく受信できなかった場合に、閾値変更条件に該当したと判定してもよいし、少なくとも3つのGPS衛星100から衛星信号を受信できなかった場合に、閾値変更条件に該当したと判定してもよい。
前記各実施形態では、受信処理が実行された場合、翌日の0時まで受信処理は実行されないが、本発明はこれに限定されない。例えば、受信処理が12時よりも前に実行された場合は、12時まで受信処理が実行されないようにし、受信処理が12時以降に実行された場合は、翌日の0時まで受信処理が実行されないようにしてもよい。
前記第1〜4、第6実施形態では、照度閾値の最大値は10000ルクスに設定されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、当該最大値は、屋内における一般的な照明光による照度よりも高い値に設定されていればよい。
また、前記第5実施形態では、照度閾値と比較される所定照度値は、10000ルクスに設定されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、所定照度値は、前記一般的な照明光による照度よりも高い値に設定されていればよい。
前記第4実施形態において、閾値設定部は、SD43で照度閾値を1段階低い値に変更した後、時間閾値を初期化して最小値に設定してもよい。これによれば、照度閾値に、最大値が設定されていない場合は、受信条件に該当したか否かの判定に係る時間を最短にでき、受信処理が実行されるまでの時間を最短にできる。
前記第5実施形態では、SE52において照度閾値と比較される値と、SE58において照度閾値と比較される値とは、同じ所定照度値であるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、SE52において照度閾値と比較される値を第1所定照度値とし、SE58において照度閾値と比較される値を、第1所定照度値とは異なる第2所定照度値としてもよい。
本発明の電子機器は、腕時計(電子時計)に限定されず、例えば、携帯電話、登山等に用いられる携帯型のGPS受信機等、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する装置に広く利用できる。
前記各実施形態では、位置情報衛星の例として、GPS衛星100について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、位置情報衛星としては、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの衛星も適用できる。
1…電子時計、100…GPS衛星、130…二次電池、135…ソーラーセル、41…ダイオード、42…充電制御用スイッチ、421…スイッチング素子、43…充電状態検出回路、44…電圧検出回路、45…GPS受信回路(受信部)、46…時計部、47…制御回路、471…受信制御部、472…閾値設定部。

Claims (14)

  1. 位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、
    照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、
    前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、
    前記閾値設定部は、前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、
    照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、
    前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、
    前記閾値設定部は、
    前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できずに受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更し、
    前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合、前記照度閾値および前記時間閾値の値を維持する
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記照度閾値に、予め設定された最大値が設定されている場合、前記時間閾値をより長い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記照度閾値に、前記最大値ではない値が設定されている場合、前記照度閾値をより高い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、設定されている前記照度閾値の値が第1所定照度値以上で、前記時間閾値に予め設定された最大値ではない値が設定されている場合、前記時間閾値をより長い値に変更し、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、設定されている前記照度閾値の値が前記第1所定照度値以上で、前記時間閾値に前記最大値が設定されている場合、前記照度閾値をより高い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記照度閾値をより高い値に変更した場合、前記時間閾値に、予め設定された最小値を設定する
    ことを特徴とする電子機器。
  7. 位置情報衛星から衛星信号を受信する受信部と、
    照射される光の照度に関する値を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部により検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、前記受信部を作動して受信処理を実行する受信制御部と、
    前記照度閾値および前記時間閾値の値を設定する閾値設定部と、を備え、
    前記閾値設定部は、
    前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できた場合、前記時間閾値をより長い値に変更し、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できなかった場合、前記照度閾値をより高い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記受信処理で所定回数連続して受信に成功した場合、前記時間閾値をより短い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記高照度状態とはならずに、所定期間の間、前記受信処理が実行されなかった場合、前記照度閾値をより低い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、前記照度閾値をより低い値に変更する場合、前記時間閾値に、予め設定された最小値を設定する
    ことを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記閾値設定部は、
    前記高照度状態となったが、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上とならずに、所定期間の間、前記受信処理が実行されず、かつ、設定されている前記照度閾値の値が第2所定照度値以上の場合には、前記時間閾値をより短い値に変更し、
    前記高照度状態とはならずに、前記所定期間の間、前記受信処理が実行されなかった場合、前記照度閾値をより低い値に変更する
    ことを特徴とする電子機器。
  12. 電子機器の制御方法であって、
    照射される光の照度に関する値を検出するステップと、
    前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、
    前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更するステップと、を備える
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  13. 電子機器の制御方法であって、
    照射される光の照度に関する値を検出するステップと、
    前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、
    前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できずに受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定し、設定されている前記照度閾値の値に応じて、前記照度閾値および前記時間閾値の一方をより大きい値に変更するステップと、
    前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉したが受信に失敗した場合、前記照度閾値および前記時間閾値の値を維持するステップと、を備える
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  14. 電子機器の制御方法であって、
    照射される光の照度に関する値を検出するステップと、
    前記検出するステップにより検出された値に基づいて、前記照度が照度閾値以上となる高照度状態の継続時間が、時間閾値以上か否かを判定し、前記高照度状態の継続時間が前記時間閾値以上の場合、位置情報衛星から衛星信号を受信する受信処理を実行するステップと、
    前記受信処理で受信に失敗した場合、受信失敗時の閾値変更条件に該当したと判定するステップと、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できた場合、前記時間閾値をより長い値に変更するステップと、
    前記閾値変更条件に該当し、かつ、前記受信処理で前記位置情報衛星を捕捉できなかった場合、前記照度閾値をより高い値に変更するステップと、を備える
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
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