JP2015209670A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、かつ静電霧化装置の運転状態が確認しやすい、小型で使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供する。【解決手段】本体と便座と洗浄手段と乾燥装置と静電霧化装置と送風装置と発光装置と制御部とを含み、制御部は、送風装置を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子906と、送風装置720を静電霧化用送風駆動素子906より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子901とを備え、制御部は、乾燥装置の動作開始時に、静電霧化用送風駆動素子906による駆動を経て乾燥用送風駆動素子901で駆動するとともに、静電霧化装置が作動中は発光装置を発光することにより、電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、かつ静電霧化装置の運転状態を確認しやくすることができる。【選択図】図9

Description

本発明は乾燥装置と静電霧化装置を備えた衛生洗浄装置に関するものである。
従来、この種の使用者の局部を乾燥する帯電微粒子水と、除菌および脱臭等の機能を有する帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を備えた衛生洗浄装置は、それぞれ独立した乾燥装置と静電霧化装置を個別に設置した構成となっている。乾燥装置は衛生洗浄装置の本体の略中央部に配置されており、便器の中央部に向かって温風を噴出し、使用者の局部を乾燥する。一方、静電霧化装置は本体の側部より突出するように配置されており、トイレルーム内に帯電微粒子を噴出する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
図15は、特許文献1に記載された従来の衛生洗浄装置の内部を示すものである。図15に示すように、衛生洗浄装置の本体1の中央部に使用者の局部を洗浄するノズル装置2が設置してあり、ノズル装置2の側方に乾燥装置3が設置してある。また、本体1の側部に突出して静電霧化装置4が設置されている。
特開2012−144876号公報
しかしながら、前記従来の構成では、乾燥装置と静電霧化装置の必須機能である送風装置をそれぞれが独立して備えた構成となっている。そのため、2つの送風装置を設置するための広いスペースが必要となり、衛生洗浄装置全体が大型となるため設置条件等の使い勝手の観点で改良の余地があった。また、2個の送風装置を使用するため、材料コストと生産性の面でも改良の余地があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥装置と静電霧化装置を一体化し、1個の送風装置を共用することで、設置スペースを縮小するとともに、コストと組立工数を削減でき、かつ静電霧化装置の運転状態が確認しやすい、使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、便器上に載置される本体と、前記本体に起倒自在に枢支された便座と、人体局部を洗浄する洗浄手段と、人体局部を乾燥する乾燥装置と、
帯電微粒子水を生成する静電霧化装置と、前記乾燥装置及び前記静電霧化装置の送風を共用する送風装置と、前記静電霧化装置が作動中であることを報知する発光装置と、少なくとも前記洗浄手段と前記乾燥装置と前記静電霧化装置と前記送風装置および前記発光装置を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記送風装置を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子と、前記送風装置を前記静電霧化用送風駆動素子より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子と、を備え、前記制御部は、前記乾燥装置の動作開始時に、前記静電霧化用送風駆動素子による駆動を経て前記乾燥用送風駆動素子で駆動するとともに、前記静電霧化装置が作動中は前記発光装置を発光することを特徴とするものである。
これにより、乾燥装置と静電霧化装置の送風装置を共用することで、設置スペースを縮小するとともに、コストと組立工数を削減でき、制御部は、前記乾燥装置の動作開始時に、前記静電霧化用送風駆動素子による駆動を経て前記乾燥用送風駆動素子で駆動することにより、電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、かつ静電霧化装置の運転状態が確認しやすい、使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供することができる。
本発明の衛生洗浄装置は、小型で使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供することができる。
本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を便器上に設置した状態の外観を示す斜視図 同衛生洗浄装置の本体の便蓋と便座を開けた状態の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の本体の前面カバーをはずした状態の平面図 本発明の実施の形態1における乾燥装置の外観の斜視図 本発明の実施の形態1における本体の乾燥装置設置部分の断面図 本発明の実施の形態1における静電霧化装置の断面図 同乾燥装置の乾燥機能動作時における乾燥シャターが全開状態の断面図 同乾燥装置の静電霧化機能動作時における乾燥シャターが半開状態の断面図 同乾燥装置及び静電霧化装置の送風装置の駆動回路図 本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置の動作の一例を示すタイムチャート 同衛生洗浄装置の動作例で後送風が多い場合を示すタイムチャート 同衛生洗浄装置の動作例で静電霧化運転中に人体検知した場合を示すタイムチャート 同衛生洗浄装置の動作例で使用者の操作により静電霧化運転をした場合を示すタイムチャート 同衛生洗浄装置の動作例で使用者の操作により静電霧化運転継続中に人体検知した場合を示すタイムチャート 従来の衛生洗浄装置の本体内部の平面図
第1の発明は、便器上に載置される本体と、前記本体に起倒自在に枢支された便座と、人体局部を洗浄する洗浄手段と、人体局部を乾燥する乾燥装置と、
帯電微粒子水を生成する静電霧化装置と、前記乾燥装置および前記静電霧化装置の送風を共用する送風装置と、前記静電霧化装置が作動中であることを報知する発光装置と、少なくとも前記洗浄手段と前記乾燥装置と前記静電霧化装置と前記送風装置および前記発光装置を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記送風装置を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子と、前記送風装置を前記静電霧化用送風駆動素子より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子と、を備え、前記制御部は、前記乾燥装置の動作開始時に、前記静電霧化用送風駆動素子による駆動を経て前記乾燥用送風駆動素子で駆動するとともに、前記静電霧化装置が作動中は前記発光装置を発光することを特徴とする衛生洗浄装置である。
これにより、乾燥装置と静電霧化装置の送風装置を共用することで、設置スペースを縮小するとともに、コストと組立工数を削減でき、制御部は、前記乾燥装置の動作開始時に、前記静電霧化用送風駆動素子による駆動を経て前記乾燥用送風駆動素子で駆動することにより、電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、かつ静電霧化装置の運転
状態が確認しやすい、使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、を備え、前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記便蓋を閉じ、前記静電霧化装置を所定時間作動して自動停止し、その後に前記送風装置の運転を継続して自動停止する後送風を行う構成としてもよい。
これにより、トイレ使用後に使用者がトイレルームを退室すると、便蓋を自動的に閉じて静電霧化装置が自動的に所定時間作動して便蓋を閉じた便器内空間に帯電微粒子水が充満し、便器の内面および便座の外面および便蓋の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭および除菌の効果を発揮できる。さらに、その静電霧化装置が自動停止した後に、送風装置の運転を継続して自動停止する後送風が行われることにより、便器内の帯電微粒子水が便蓋と便座の隙間等からトイレルーム空間にも放散されることにより、便器内だけでなくトイレルーム空間に放出された帯電微粒子水がトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果を発揮することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記後送風は、前記静電霧化装置の運転時よりも送風量が多くなるように制御してもよい。これにより、より多い風量でトイレルーム空間に放出された帯電微粒子水によって、トイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果をより増大することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明において、前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、を備え、前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記開閉検知センサが便蓋の開放状態を検知するまで前記静電霧化装置と前記発光装置の作動を継続させてもよい。
これにより、静電霧化装置が作動運転中に、次の人がトイレに入室して人体検知センサが人体を検知した場合、閉じていた便蓋が開いた状態になるまで静電霧化装置と発光装置の作動が継続されるので、使用者がトイレルームに入室してから便蓋を開放するまでの間に、静電霧化装置の作動状態を確認しやすい。
第5の発明は、特に、第1の発明において、前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、を備え、前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知するまで前記静電霧化装置と前記発光装置の作動を継続させてもよい。
これにより、静電霧化装置が作動運転中に、次の人がトイレに入室して人体検知センサが人体を検知した場合、使用者が便座に着座するまで静電霧化装置と発光装置の作動が継続されるので、使用者がトイレルームに入室してから便座に着座するまでの間に、静電霧化装置の作動状態が、さらに確認しやすくできる。
第6の発明は、特に第4または第5の発明において、前記本体に一体に設けられた操作部および前記本体とは別に設けられリモートコントローラの少なくとも一方を備え、少なくとも前記操作部または前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチを操作することにより、前記静電霧化装置を任意に作動させることが可能としてもよい。
これにより、静電霧化装置は任意に作動させることが可能となり、静電霧化装置の作動状態を使用者が任意の時期に確認することができる。
第7の発明は、特に第6の発明において、少なくとも前記操作部または前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチにより、前記静電霧化装置を作動させる操作をすると前記便蓋を自動閉止させる構成としてもよい。
これにより、使用者が操作して静電霧化装置を作動させると、便蓋が自動的に閉止するので、便蓋を閉じた狭い便器の内部空間に静電霧化装置による帯電微粒子水を高密度に充満させることができ、便器の内面および便座の外面および便蓋の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭および除菌の効果を増大発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における衛生洗浄装置を便器上に設置した状態の外観の斜視図を示し、図2は本実施の形態における衛生洗浄装置の本体の便蓋と便座を開けた状態の外観の斜視図を示す。また、図3は衛生洗浄装置の本体ケースの前面カバーをはずした状態の本体内部の斜視図を示すものである。
<1>衛生洗浄装置の構成
図1に示すように、衛生洗浄装置100は、本体200、便蓋300、便座400、リモートコントローラ500により構成され、本体200、便蓋300、便座400は一体で構成され便器110の上面に設置される。
本体200には、便蓋300および便座400が電動の便座便蓋回動機構102を介して開閉可能に取り付けられている。図1に示すように便蓋300を開放した状態においては、便蓋300は衛生洗浄装置100の最後部に位置するように起立する。また、便蓋300を閉塞すると便座400の上面を隠蔽する。便座400は便座ヒータ(図示せず)を内蔵しており、便座400の着座面が快適な温度になるように加熱する。
また、便座400の回動軸を支持する軸受部分には便座400に着座した人体を検知する着座検知スイッチ(図示せず)が設置されている。この着座検知スイッチは、便座400に使用者が着座することによる重量変化でスイッチを開閉させることにより、便座400上に使用者が着座していることを検知するものである。
また図1に示すように、本体200の側部には突出部210が設けてあり、突出部210の上面には複数の操作スイッチ212を備えた操作部211が設けられている。
リモートコントローラ500には、衛生洗浄装置の各機能の操作と設定を行う複数の操作スイッチ501と、トイレルームに入室した使用者を検知する人体検知センサ502が設けられている。リモートコントローラ500は便座400に着座した使用者が操作可能なトイレ室の壁面等の場所に取り付けられ、操作信号は無線を介して本体200に送信さ
れる。
なお、本実施の形態においては衛生洗浄装置の本体200の設置側を後方、便座400の設置側を前方とし、後方より前方に向かって右側を右方、左側を左方として各構成要素の配置を説明する。
図2に示すように、便座400の裏側には発光装置410が組み込まれており、静電霧化装置740が運転している時には、この発光装置410が発光して、静電霧化装置740が運転中か停止中かを確認できる構成である。なお、図1のように便座が閉じている状態においても、発光装置410が発光している場合は便座と便器との間で反射および拡散した光が漏れ出て、静電霧化装置740が運転中か停止中かを確認できる。
また、図3に示すように、本体200の内部には、右側には洗浄手段109を構成する熱交換器等で構成された洗浄水供給機構101が設置されており、中央部にはノズル装置103が設置されており、左側には洗浄後の局部を乾燥する乾燥装置700と便器110内の臭気を脱臭する脱臭装置800と便蓋300と便座400を電動で回動する便座便蓋回動機構102が設置されており、上部に機能部材を電気的に制御する制御部900等が設置されている。
洗浄手段109は洗浄水供給機構101とノズル装置103で構成されており、水道配管から供給される洗浄水を洗浄水供給機構101の熱交換器で加熱した温水をノズル装置103に供給し、ノズル装置103から使用者の局部に向けて温水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。
ノズル装置103は、お尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と女性の局部を洗浄するビデノズル部を有する洗浄ノズル104と、洗浄ノズル104を本体200内に収容した収納位置と本体200から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動する駆動手段(図示せず)と、熱交換器からの洗浄水を洗浄ノズルに切換えて供給する流調弁(図示せず)等が一体に組み込まれている。
ノズル装置103の先端部には開閉自在のノズルシャッター105が設置されており、洗浄ノズル104の進退移動に伴って開閉し、洗浄ノズル104が本体200に収納されている間はノズルシャッター105が閉塞することにより、用便等により洗浄ノズル104が汚染されることを抑制する構成となっている。
乾燥装置700は、ノズル装置103に隣接して設置されている。乾燥装置700の噴出口706は、本体200の前面下部に配置されており、噴出口706の前方には、開閉自在の乾燥シャッター750が設置されており、乾燥装置700の不使用時は閉塞して乾燥装置700の内部へ洗浄水等が侵入することを防止し、乾燥装置700の駆動時には、乾燥装置700から噴出される風圧により開放される構成となっている。乾燥装置の詳細な構成は後述する。
制御部900は、衛生洗浄装置100の各機能の操作を行うリモートコントローラ500の操作スイッチ501と本体200の操作スイッチ212および着座検知スイッチ(図示せず)から送信される信号に基づいて、衛生洗浄装置100の各部の動作を制御する。
本発明の衛生洗浄装置100はトイレ室に使用者が存在しない場合は、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温に保温している。トイレ室に使用者が入室すると、人体検知センサ502からの信号を受け、便座ヒータに通電を行う。便座ヒータは800W程度の非常に高出力のヒータであり、使用者がトイレ室に入室してから便座に着座す
るまでの6秒から10秒程度の間に、便座400の着座面を40℃程度の適温に温める。便座400が適温に達した後は、便座ヒータへの通電を50W程度の低ワットに下げ、適温を保つ。使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温保温となる。つまり、トイレルームに使用者がいないときの電力を大幅に削減した便座装置である。
<2>乾燥装置の構成
図4は本発明の実施の形態1における乾燥装置の外観の斜視図を示すものであり、図5は乾燥装置の不使用時の断面図を示すものであり、図6は静電霧化装置の断面図を示すものであり、図7は乾燥装置の乾燥機能の動作時における乾燥シャターが全開の状態の乾燥装置の断面図を示すものであり、図8は乾燥装置の静電霧化機能の動作時における乾燥シャターが半開の状態の乾燥装置の断面図を示すものである。
図4に示すように、乾燥装置700は、内部に風路が形成されたケース710と、風路に空気を送給する送風装置720と、送風装置720で送給された空気を加熱するヒータユニット730と、帯電微粒子水を生成する静電霧化装置740とを主構成部材としている。
ケース710は難燃性樹脂で成型した下ケース711と中ケース712と上ケース713とで構成され、内部に上下二段のトンネル状の風路が形成されており、後端部には送風装置720を収容する送風装置設置スペース704が形成されている。送風装置設置スペース704の前方には送風装置720から送給された空気が流入する吸気口705が上下二段位に分かれて形成されている。ケース710の前端部には略長方形の噴出口706が開口しており、噴出口706は本体200の前面下部に配置されている。
図4の矢印Aに示すように乾燥装置700は送風装置720の側面から吸気して、矢印Bで示すように前面に設けた噴出口706から前方に向かって噴出する構成となっている。
風路は、下ケース711と中ケース712で形成されてケース710の下方に配置された主風路701と、中ケース712と上ケース713で形成されてケース710の上方に配置された副風路702と、噴出口706の近傍で主風路701と副風路702が合流した噴出風路703で構成されており、送風装置720から送給される空気の約90%が主風路701に、約10%が副風路702に送給される。
図4に示すように、主風路701と噴出風路703の境界部分には、上下二段の回動自在な防水シャッター707a、707bが設置されている。防水シャッター707a、707bは樹脂材料で成型された略板状であり、上辺の左右に形成された枢支軸を介してケース710に回動自在に枢支されている。
また、乾燥装置700の噴出口706に対向する本体ケース210の下端部には開閉自在な乾燥シャッター750が設置されている。乾燥シャッター750は樹脂材料で成型された略板状であり、上辺の左右に形成された枢支軸を介して本体ケース210に回動自在に枢支されている。
図4に示すように、乾燥装置700を使用しないときは、乾燥シャッター750は自重により略鉛直位置に配置されて乾燥装置700の噴出口706を閉塞し、排便時の汚物や洗浄水が噴出口706に直接かからない構成となっている。また、防水シャッター707も乾燥シャッター750と同様に略鉛直位置に配置されて主風路701を閉塞して洗浄水の進入を確実に防止する構成となっている。
また、図6および図7に示すように、乾燥装置700の使用時には風圧により、乾燥シャッター750と防水シャッター707は略鉛直位置から略水平位置の間に回動して、乾燥装置700の噴出口706を開放する構成となっている。
図4に示すように、ケース710の内部には、後方に送風装置720と、主風路701にヒータユニット730と、副風路702に静電霧化装置740と、噴出風路703に噴出される空気の温度を検知するサーミスタ760が設置されている。
送風装置720は直流モータで駆動されるシロッコファンであり、供給される直流電圧を変化させることにより、シロッコファンの回転数が変化することにより送風量を変化させることができる。
ヒータユニット730は、加熱手段である約400Wのヒータ線731と、77℃で溶断する第一温度ヒューズ732と、93℃で動作する第二温度ヒューズ733で構成されており、外郭をカバーマイカ734で覆われている。
螺旋状に形成したヒータ線731はカバーマイカ734の内部の外周近傍に配置されており、ヒータ線731の螺旋の中央部には、送風装置720に近い位置となる後方に第二温度ヒューズ733を、前方に第一温度ヒューズ732が配置してある。ヒータ線731と第一温度ヒューズ732と第二温度ヒューズ733は電気的に直列に接続されている。
第一温度ヒューズ732と第二733は内部の温度が異常に上昇するのを防止する温度過昇防止手段である。送風装置720が故障してロック状態となった場合等で異常上昇が発生した場合、第1のステップとして第一温度ヒューズ732が溶断してヒータへの通電を遮断するが、例えば、第一温度ヒューズ732の故障等で作動しない場合には、第2ステップとして第二温度ヒューズ733が溶断してヒータへの通電を遮断することにより、発煙や発火が発生しないようになっている。
静電霧化装置740は図5に示すように、空気中の水分を結露させて水を生成するペルチェ素子741と、生成された水に電圧を印加する霧化電極742と、霧化電極742に対向して設けられた対極電極743とで構成されている。
ペルチェ素子741と制御部900とは電気的に接続されており、制御部900により0〜0.6V程度の直流電圧が印加される。
ペルチェ素子741の冷却基板には尖鋭形状の霧化電極742が設置されており、ペルチェ素子744の冷却基板744aに結露した水が霧化電極742に搬送される構成となっている。
尖鋭形状の霧化電極742と対向する位置に、霧化電極742を包囲するように略ドーム状の対極電極743が配置されており、霧化電極742と対極電極743の間には制御部900により約3500Vの直流電圧が印加される。
なお、本実施の形態では、乾燥装置700と静電霧化装置740の送風装置720は共用しており、乾燥機能および静電電霧化機能を満たすため送風装置720は直流モータで駆動されるシロッコファン回転数を切り替えている。その回路構成を図8に例示する。
図8において、送風装置720を駆動させる静電霧化用送風駆動素子906には、回転数を制限させる回転数制限用抵抗905が直列に配置され、マイコン902の静電霧化用
送風駆動素子出力端子904に接続されている。一方、乾燥用送風駆動素子901は、回転数制限用抵抗なしに送風装置720とマイコン902の乾燥用送風駆動素子出力端子904に接続されている。
<3>乾燥装置の動作および作用
上記構成の乾燥装置の動作および作用について、図9の駆動回路図および図10のフローチャートも併用しながら以下に説明する。
本実施の形態における乾燥装置700は、乾燥機能と静電霧化機能の2つの機能を備えたものである。
乾燥機能は洗浄により濡れた使用者の局部を温風により乾燥するものであり、使用者の局部に直接温風を当てて乾燥する機能である。
使用者がリモートコントローラ500の乾燥機能の操作スイッチ501を操作し、乾燥機能が使用される場合、制御部900は送風装置720とヒータユニット730を駆動する。本来、乾燥機能時は、送風装置720には12Vの直流電圧を供給して強パワーで駆動されるものであるが、図10のタイムチャートに示されたとおり、乾燥運転開始時Dにおいて、まず静電霧化用送風駆動素子906がマイコン902によってONされ、小さい負荷電流で駆動開始される。
そしてEの時点で、乾燥用送風駆動素子出力端子904がONされると同時に静電霧化用送風駆動素子906がOFFされ、送風装置720は直流モータで駆動されるシロッコファン回転数が、低速回転から高速回転に切り替わる。
このように、制御部900は、送風装置720を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子906と、送風装置720を静電霧化用送風駆動素子906より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子901と、を備え、制御部900は、乾燥装置700の動作開始時に、静電霧化用送風駆動素子906による駆動を経て乾燥用送風駆動素子901で駆動する構成により、乾燥運転開始時の突入電流が抑制される。
したがって、小型コンパクトな電源であっても、乾燥運転開始時に突入電流によって電源が一時的に不安定になるような不具合がなく、乾燥装置700と静電霧化装置740の送風装置720を共用することも含めて、設置スペースを縮小できるともに、コストと組立工数を削減でき、電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、使い勝手の良い衛生洗浄装置を低コストで提供することができる。
送風装置720で送給された空気は吸気口705に向かって送給される。送給された空気の約90%は矢印Y1に示すように主風路701に送給され、約10%は矢印Y2で示すように副風路702に送給される。主風路701に送給された空気はヒータユニット730により加熱され、加熱された温風は矢印Y3に示すように噴出風路703へと送給される。
一方、矢印Y2で示すように副風路702に送給された空気は副風路702を通過して矢印Y4に示すように噴出風路703へと送給される。噴出風路703で合流した空気は噴出口706より噴出される。噴出口706から噴出する温風の風力は最大となり、図6に示すように、乾燥シャッター750は風圧により略水平位置まで(開度約90度に)開放され、温風は矢印Y6に示すように略水平方向に噴出し、便座400に着座した使用者の局部に向かって送給され、洗浄により濡れた局部を短時間に乾燥することができる。
一方、静電霧化機能を使用する場合は、制御部900は送風装置720と静電霧化装置740を駆動する。送風装置720には約7Vの直流電圧を供給して強パワーの約60パーセントの弱パワーで駆動させる。
乾燥機能の使用時と同様に、送風装置720で送給された空気は吸気口705に向かって送給される。送給された空気の約90%は矢印Y1に示すように主風路701に送給され、約10%は矢印Y2で示すように副風路702に送給される。主風路701に送給された空気は主風路701を通過して噴出風路703へと送給される。
一方、矢印Y2で示すように副風路702に送給された空気は、静電霧化装置により生成された帯電微粒子水が付加され空気が噴出風路703へと送給される。
噴出口706から噴出される帯電微粒子水を含む空気は風力が弱いため、乾燥シャッター750は40度〜45度の角度(乾燥時よりも小さな角度)に開放され、噴出口706から噴出した空気はシャッター750に当たって矢印Y6で示すように下方に方向を変えて、便器110の内部に向かって送給される。
特に、前記構成の静電霧化装置で生成される帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいため、広い範囲に拡散が可能であるとともに、細孔内部や狭い隙間等に入り込むことが可能である。このため、表面に付着したものはもちろん狭い隙間に入り込んだ臭気物質、カビ類、菌類に対して脱臭効果、除菌効果、殺菌効果が得られるのである。
ナノメータサイズの帯電微粒子水は、アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸、メタン、一酸化炭素、一酸化窒素、ホルムアルデヒド等の臭気物質の分解除去と各種菌類への殺菌効果を備えており、トイレルーム内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮することができる。
乾燥装置700と静電霧化装置740の送風装置720を共用しながらも、乾燥時は人体へ(上方へ)、静電霧化発生時は便器内にむけて(下方へ)の送風制御が適切に行われ、コンパクトでありながら使い勝手のよい衛生洗浄装置とすることができる。
<4>衛生洗浄装置の動作および作用
以上のように構成された衛生洗浄装置について、以下その動作、作用を説明する。
使用者がトイレルームに入室し、人体検知センサ502が人体を検知すると、人体検知センサ502の信号により、制御部900は便座便蓋回動機構102を駆動して便蓋300を開放するするとともに、便座の便座ヒータへの通電を開始して便座400の着座面が着座に適した40℃程度になるように、10秒以内に昇温させる。
使用者が、便座400に着座すると、着座検知スイッチが着座を検知し、制御部900が着座信号を受信することにより、本体200の操作スイッチ212およびリモートコントローラ500の操作スイッチ501により洗浄機能と乾燥機能の操作が可能となる。
また、制御部900は脱臭装置800の送風機の駆動を開始する。脱臭装置800は、本体200の底面に設けられた吸気口から便器110内の空気を吸引し、脱臭体のハニカム孔をおよび送風機内を通過させて本体の後方より排気される。
この間、脱臭装置に吸引された臭気物質を含んだ空気は、脱臭体のハニカム孔を通過する間に、臭気物質がハニカム孔の孔壁に吸着され、脱臭体の触媒作用により臭気物質が分解除去され、脱臭体を通過後の空気は臭気物質を除去されたほとんど無臭状態となり、排
気口からトイレルーム内に放出される。
上記のように、用便中に便器内で発生する臭気物質の多くは、脱臭装置により分解除去されトイレルーム全体に臭気が拡散されることを効果的に抑制することができる。
使用者が用便終了後に、リモートコントローラ500の操作スイッチ501により洗浄操作を行うことにより、洗浄ノズルが本体200より進出し、洗浄水を噴出することにより使用者の局部を洗浄し、洗浄終了の操作により局部の洗浄は終了し、洗浄ノズルは本体200内に収納される。
次に、使用者がリモートコントローラ500の操作スイッチ501により乾燥機能の操作を行うと、制御部900は乾燥装置700の送風装置720とヒータユニット730を駆動して乾燥動作を開始する。このとき送風装置720には12Vの直流電圧が供給され強パワーで駆動される。送風装置720でヒータユニット730へ送給された空気はヒータユニット730で加熱されて温風となって噴出口706より噴出し、風圧により乾燥シャッター750を全開して使用者の局部に向かって噴出し、洗浄で濡れた使用者の局部を乾燥する。
使用者が用便動作を全て終了した後に便座から立ち上がり、トイレルームから退出して人体検知センサ502が人体の検知を終了してから、所定時間経過後(本実施の形態においては5分後)に、制御部900は脱臭装置800の駆動を停止するとともに便座便蓋回動機構102を駆動して便蓋300を閉塞させる。
便蓋300が閉塞すると、制御部900は、乾燥装置700の静電霧化機能を駆動するため送風装置720と静電霧化装置740の通電を開始する。このとき送風装置720には7Vの直流電圧が供給され弱パワーで駆動される。
乾燥装置700の噴出口706より噴出した帯電微粒子水を含む空気は、乾燥シャッター750に当たって下方に向きを変え、便器110の内部に送給される。便器110の内部に送給された帯電微粒子水を含む空気は、便器110内部と便蓋300で閉塞された空間に充満するとともに、一部は便座400の下面と便器110の上面との隙間からトイレルーム空間に放出される。
便器110内部と便蓋300で閉塞された空間に充満した帯電微粒子水により、便器110の内面および便座400の外面および便蓋300の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮する。
また、トイレルーム空間に放出された帯電微粒子水はトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果を発揮する。
一方、使用者が便座400に着座しない男子小用の場合は、脱臭装置800は駆動されないが、使用者のトイレルームからの退室後、人体検知センサが人体の検知を終了してから、所定時間経過後(本実施の形態においては5分後)に、便座便蓋回動機構102を駆動して便蓋300を閉塞させるとともに、前記同様に乾燥装置700の送風装置720と静電霧化装置740の通電を開始する。
乾燥装置700の静電霧化機能の運転が開始して20分後に、制御部900は静電霧化装置740の通電を停止して送風装置720のみの駆動を継続し、5分後に送風装置720の駆動を停止させて静電霧化機能の運転を終了させる。運転終了時に送風装置720の
みの駆動を継続することにより、帯電微粒子水の生成時に発生するオゾンを拡散して希釈し、不快なオゾン臭を弱めることができる。
前記静電霧化機能の運転は、衛生洗浄装置100の全使用時に実施されるものではなく、本実施の形態においては1日に10回に限定されている。衛生洗浄装置の通常の1回の使用時間は長くても数分であるのに対し、静電霧化機能の1回の運転時間は20分であるため相対的に長く、使用状態によっては、特に送風装置と他の機能部材との耐久性のバランスが大きく崩れることが推察され、全機能の耐久性のバランスを維持する目的で運転回数を限定している。
なお、本実施の形態では、乾燥機能と、静電電霧化機能とが、送風の風路を一部共有する構成としたため、送風装置の送風量を制御して、シャッターの開度を調節したが、もちろんシャッターがモータ駆動の場合はモータによる開度調節を行うことも可能である。
以上のように、本実施の形態の衛生洗浄装置100は、便器上に載置される本体200と、本体200に起倒自在に枢支された便座400と、人体局部を洗浄する洗浄手段109と、人体局部を乾燥する乾燥装置700と、帯電微粒子水を生成する静電霧化装置740と、乾燥装置700および静電霧化装置740の送風を共用する送風装置720と、静電霧化装置740が作動中であることを報知する発光装置410と、少なくとも洗浄手段109と乾燥装置700と静電霧化装置740と送風装置720および発光装置410を制御する制御部900とを含み、制御部900は、送風装置720を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子906と、送風装置を静電霧化用送風駆動素子906より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子901と、を備え、制御部900は、乾燥装置700の動作開始時に、静電霧化用送風駆動素子906による駆動を経て乾燥用送風駆動素子901で駆動するとともに、静電霧化装置740が作動中は発光装置410を発光する構成としたことより、乾燥装置700と静電霧化装置740の送風装置720を共用することで、設置スペースを縮小するとともに、コストと組立工数を削減でき、制御部900は、乾燥装置700の動作開始時に、静電霧化用送風駆動素子906による駆動を経て乾燥用送風駆動素子901で駆動することにより、電源回路の電圧供給の安定化を実現させることができ、かつ静電霧化装置740の運転状態が確認しやすくできる。
(実施の形態2)
<2−1>静電霧化装置を自動運転させる場合
図10は、本実施の形態における衛生洗浄装置の動作の一例を示すタイムチャートである。図10のタイムチャートに示すように、トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサ502からなる人体検知装置を用いて静電霧化装置740を自動運転させることができる。使用者である人がトイレを使用し、トイレルームから退出したことを人体検知センサ502が検知するタイムチャートでHの時点から一定時間が経過すると、制御部900は人が退出したという判断を行い、まず、タイムチャートでIの時点で便蓋300を閉じ、次いでJの時点で静電霧化装置740の運転を開始する制御を行う。
この静電霧化装置740の運転開始前に便蓋300を閉成する制御を行うことで、便器110内部と便蓋300で閉塞された空間に帯電微粒子水が充満し、便器110の内面および便座400の外面および便蓋300の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭および除菌の効果を発揮する。
さらに、静電霧化装置740を所定時間作動して自動停止するKの時点から、その後も送風装置720の運転を一定時間継続した後にLの時点で停止する後送風を行うことで、トイレルーム空間に放出された帯電微粒子水がトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果を発揮する。
なお、図10のタイムチャートに示したK時点からL時点の後送風を、図11のタイムチャートのK時点からL時点に示したように、後送風は、静電霧化装置740の運転時よりも送風量が多くなるように制御してもよい。これにより、より多い風量で便蓋300と便座400の隙間等からトイレルーム空間に放出された帯電微粒子水によって、トイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果をより増大することができる。
<2−2>静電霧化装置の自動運転中に人の入室が発生した場合
図12のタイムチャートに示すように、静電霧化装置740の自動運転中に人が入室してきた場合、P時点で人体検知センサ502からなる人体検知装置は人の存在を検知するが、あえて制御部900は便蓋300を開けない制御を行うことで、より多くの帯電微粒子水を便器110内部と便蓋300で閉塞された空間に放出することができる。
これにより、便器110の内面および便座400の外面および便蓋300の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を、少しでも長い時間発揮できるようになる。
途中入室した人が退室した後も、一定時間が経過し、人体検知装置が無人状態だと判断すると<2−1>と同様に静電霧化装置740の運転を行う。
ただし、図12のタイムチャートのQ時点に示すように、使用者によって便蓋300が開放された場合は、便蓋300の開閉状態を検知する開閉検知センサ(図示せず)が閉じていた便蓋が開いた状態を検知したQ時点で、制御部900によって静電霧化装置740と送風装置720および発光装置410の作動が停止される。
このように、人体検知センサ502が人体検知を終了した後に静電霧化装置740を所定時間作動させ、所定時間内に人体検知センサ502が人体を検知した場合、開閉検知センサ(図示せず)が便蓋300の開放状態を検知するまで静電霧化装置740と発光装置410の作動を継続させることにより、静電霧化装置740が作動運転中に、次の人がトイレに入室して人体検知センサ502が人体を検知した場合、閉じていた便蓋300が開いた状態になるまで静電霧化装置740と発光装置410の作動が継続されるので、使用者がトイレルームに入室してから便蓋300を開放するまでの間に、静電霧化装置の作動状態を確認しやすい。
<2−3>静電霧化装置を手動運転させる場合
本実施の形態の衛生洗浄便座は、図13のタイムチャートのR時点に示すように、人がトイレを使用後に、離座した状態で、静電霧化装置740を手動運転させることができる。
制御部900は、静電霧化装置740を手動運転させる(R時点)と、同時(S時点)に、便蓋300を閉成する制御を行うことで、便器110内部と便蓋300で閉塞された狭い便器の内部空間に帯電微粒子水が充満し、便器110の内面および便座400の外面および便蓋300の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮する。
<2−1>と同様に、静電霧化装置740の運転終了後にも、送風装置720を運転させる後送風を一定時間行うことで、トイレルーム空間に放出された帯電微粒子水がトイレルーム内に浮遊する臭気物質や、床面および壁面に付着した臭気物質やカビ類に対しても脱臭効果や防カビ効果を発揮する。
<2−4>静電霧化装置の手動運転中に人の入室が発生した場合
図14のタイムチャートのT時点に示すように、この静電霧化装置740の運転中に人が入室してきた場合、人体検知センサ502からなる人体検知装置は人の存在を検知する
が、あえて制御部900は静電霧化装置740と送風装置720および発光装置410の作動を停止せず運転を継続する。そして、便座400に着座した人体を検知する着座検知センサ(図示せず)が、便座400に着座した人体を検知したV時点で、制御部900は静電霧化装置740と送風装置720および発光装置410の作動を停止する。
これにより、静電霧化装置740が作動運転中に、次の人がトイレに入室して人体検知センサ502が人体を検知した場合、使用者が便座400に着座するまで静電霧化装置740と発光装置410の作動が継続されるので、使用者がトイレルームに入室してから便座400に着座するまでの間に、静電霧化装置740の作動状態を、より確認しやすくできる。
なお、本実施の形態の衛生洗浄便座は、上記の<2−3>および<2−4>のような静電霧化装置740を作動させる操作を、本体200に一体に設けられた操作部211および本体200とは別に設けられリモートコントローラ500の少なくとも一方を備え、少なくとも操作部211またはリモートコントローラ500に設けられた操作スイッチ212または操作スイッチ501を操作することにより、静電霧化装置740を任意に作動させることが可能である。
これにより、静電霧化装置740は任意に作動させることが可能となり、静電霧化装置740の作動状態を使用者が任意の時期に確認することができる。
また、操作部211またはリモートコントローラ500に設けられた操作スイッチ212または操作スイッチ501により、静電霧化装置740を作動させる操作をすると便蓋300を電動により自動閉止させることが可能である。
これにより、使用者が操作して静電霧化装置を作動させると、便蓋が自動的に閉止するので、便蓋を閉じた狭い便器の内部空間に静電霧化装置による帯電微粒子水を高密度に充満させることができ、便器110の内面および便座400の外面および便蓋300の内面に付着した臭気物質や菌類に対して脱臭および除菌の効果を増大発揮することができる。
以上のように、本発明にかかる衛生洗浄装置は、乾燥装置と静電霧化装置の送風装置の共用化した駆動回路及び制御をすることで他の静電霧化機能を備えた送風機器の用途にも適用できる。
100 衛生洗浄装置
110 便器
200 本体
211 操作部
212 操作スイッチ
300 便蓋
400 便座
410 発光装置
500 リモートコントローラ
501 操作スイッチ
502 人体検知センサ
700 乾燥装置
720 送風装置
730 ヒータユニット(ヒータ)
740 静電霧化装置
750 乾燥シャッター(シャッター)
900 制御部
901 乾燥用送風駆動素子
906 静電霧化用送風駆動素子

Claims (7)

  1. 便器上に載置される本体と、
    前記本体に起倒自在に枢支された便座と、
    人体局部を洗浄する洗浄手段と、
    人体局部を乾燥する乾燥装置と、
    帯電微粒子水を生成する静電霧化装置と、
    前記乾燥装置及び前記静電霧化装置の送風を共用する送風装置と、
    前記静電霧化装置が作動中であることを報知する発光装置と、
    少なくとも前記洗浄手段と前記乾燥装置と前記静電霧化装置と前記送風装置および前記発光装置を制御する制御部と、
    を含み、
    前記制御部は、前記送風装置を小さい負荷電流で駆動する静電霧化用送風駆動素子と、前記送風装置を前記静電霧化用送風駆動素子より大きい負荷電流で駆動する乾燥用送風駆動素子と、
    を備え、
    前記制御部は、前記乾燥装置の動作開始時に、前記静電霧化用送風駆動素子による駆動を経て前記乾燥用送風駆動素子で駆動するとともに、前記静電霧化装置が作動中は前記発光装置を発光することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、
    前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、
    前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、
    を備え、
    前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記便蓋を閉じ、前記静電霧化装置を所定時間作動して自動停止し、その後に前記送風装置の運転を継続して自動停止する後送風を行うことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記後送風は、前記静電霧化装置の運転時よりも送風量が多くなるように制御されることを特徴とする請求項2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、
    前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、
    前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、
    前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、
    を備え、
    前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記開閉検知センサが便蓋の開放状態を検知するまで前記静電霧化装置と前記発光装置の作動を継続させることを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記本体に枢支され前記便座の着座面を開閉する便蓋と、
    前記便蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサと、
    前記トイレルームに入室した人体を検知する人体検知センサと、
    前記便座に着座した人体を検知する着座検知センサと、
    を備え、
    前記制御部は、少なくとも前記人体検知センサが人体検知を終了した後に前記静電霧化装置を所定時間作動させ、前記所定時間内に前記人体検知センサが人体を検知した場合、前記着座検知センサが前記便座に着座した人体を検知するまで前記静電霧化装置と前記発光装置の作動を継続させることを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記本体に一体に設けられた操作部および前記本体とは別に設けられリモートコントローラの少なくとも一方を備え、
    少なくとも前記操作部または前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチを操作することにより、前記静電霧化装置を任意に作動させることが可能な、請求項4または5に記載の衛生洗浄装置。
  7. 少なくとも前記操作部または前記リモートコントローラに設けられた操作スイッチにより、前記静電霧化装置を作動させる操作をすると前記便蓋を自動閉止させることを特徴とする請求項6に記載の衛生洗浄装置。
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