JP2019170475A - 便座装置及びトイレ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制できる便座装置及びトイレ装置を提供する。【解決手段】大便器の上部に設置される便座装置であって、使用者が着座する便座と、前記大便器内及び前記便座にミストを噴霧する噴霧装置と、前記大便器内の空気を吸引する吸気装置と、前記噴霧装置及び前記吸気装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記噴霧装置が動作している状態における前記吸気装置の吸引風量が、前記噴霧装置が動作していない状態における前記吸気装置の吸引風量よりも弱くなるように、前記吸気装置を制御することを特徴とする便座装置。【選択図】図8

Description

本発明の態様は、一般的に、便座装置及びトイレ装置に関する。
トイレ装置において、大便器、便座、及び便蓋等のトイレ装置の隅々に、オゾン水や電解殺菌水、高温水等の水をミスト状で噴霧する噴霧装置を設けることが知られている(特許文献1)。このようなミストの噴霧装置は、例えば、大便器の上部に設置される便座装置に設けられる。これにより、大便器、便座、及び便蓋等における菌や汚れの発生を抑制することができる。
また、便座装置に、脱臭装置を設けることが知られている(特許文献2)。このような脱臭装置は、吸気装置により大便器内の空気を吸引し、脱臭する。これにより、大便器内の空気に含まれる悪臭成分などを低減させることができる。
特開2007−138605号公報 特開2002−275990号公報
特許文献2のような脱臭装置(吸気装置)を備えた便座装置において、特許文献1のようなミストの噴霧装置を設けると、トイレ装置の隅々にミストを噴霧した際に、吸気装置の吸気口の近くにもミストが噴霧される。その状態で吸気装置を動作させると、吸気装置によって空気とともに吸引されたミストが吸気装置内に侵入し、吸気装置が故障する恐れがあるという問題がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制できる便座装置及びトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、大便器の上部に設置される便座装置であって、使用者が着座する便座と、前記大便器内及び前記便座にミストを噴霧する噴霧装置と、前記大便器内の空気を吸引する吸気装置と、前記噴霧装置及び前記吸気装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記噴霧装置が動作している状態における前記吸気装置の吸引風量が、前記噴霧装置が動作していない状態における前記吸気装置の吸引風量よりも弱くなるように、前記吸気装置を制御することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、噴霧装置が動作している状態における吸気装置の吸引風量を、噴霧装置が動作していない状態における吸気装置の吸引風量よりも弱くすることで、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することを抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御装置は、前記噴霧装置が動作する状態において、前記吸気装置の動作を禁止することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、吸気装置が動作する状態において、吸気装置による吸引を行わない。これにより、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することをより確実に抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障をより確実に抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御装置は、前記噴霧装置が動作していない状態から動作する状態になったときに、前記吸気装置の動作を禁止し、前記噴霧装置が動作している状態から動作しない状態になったときに、前記吸気装置の動作の禁止を解除することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、噴霧装置が動作する間だけ吸気装置の動作を禁止する。これにより、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することをより確実に抑制できるとともに、吸気装置の動作時間が短くなり過ぎることを抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障をより確実に抑制できるとともに、吸気装置による脱臭などをより効果的に行うことができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記制御装置は、前記吸気装置の動作の禁止において、前記吸気装置を動作させる指令の受付を停止するとともに、前記吸気装置が動作している場合には前記吸気装置の動作を中断することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、噴霧装置が動作する前に吸気装置が動作中であっても、噴霧装置が動作を開始するタイミングで、吸気装置の動作を中断する。また、噴霧装置が動作する間は吸気装置を動作させる指令を受け付けない。これにより、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することをより確実に抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障をより確実に抑制できる。
第5の発明は、第4の発明において、前記制御装置は、前記吸気装置の動作の禁止の解除において、前記吸気装置を動作させる指令の受付を再開するとともに、前記吸気装置の動作を中断した場合には前記吸気装置の動作を再開することを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、噴霧装置が動作を終了するタイミングで、吸気装置の動作を再開する。これにより、吸気装置の動作時間が短くなり過ぎることを抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制できるとともに、吸気装置による脱臭などをより効果的に行うことができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記噴霧装置から噴霧されるミストの平均粒径は、前記吸気装置の吸気口の近傍において、60μm以下であることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、平均粒径が小さく、吸引装置に吸引されやすいミストを噴霧する場合にも、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することを抑制できる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障をより確実に抑制することができる。
第7の発明は、汚物を受けるボウル部を有する大便器と、第1〜第6のいずれか1つの発明の便座装置と、を備えたことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制できるトイレ装置が提供される。
本発明の態様によれば、噴霧装置から噴霧されるミストの吸引による吸気装置の故障を抑制できる便座装置及びトイレ装置が提供される。
実施形態に係るトイレ装置を例示する斜視図である。 実施形態に係るトイレ装置の一部を例示する断面図である。 実施形態に係る便座装置の要部構成を例示するブロック図である。 図4(a)〜図4(e)は、実施形態に係るトイレ装置を例示する平面図及び斜視図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る別のトイレ装置を例示する斜視図である。 図6(a)〜図6(c)は、実施形態に係る噴霧装置を例示する模式図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る噴霧装置のディスクを例示する平面図である。 実施形態に係る便座装置のプレミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る便座装置のアフターミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る便座装置の手動ミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。 実施形態に係る便座装置の変形例の手動吸気モードにおける動作を例示するフローチャートである。 図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る粒径の測定方法を例示する斜視図である。 図13(a)及び図13(b)は、実施形態の変形例に係るトイレ装置の一部を例示する平面図及び断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレ装置を例示する斜視図である。
図2は、実施形態に係るトイレ装置の一部を例示する断面図である。
図1に表したトイレ装置10は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「大便器」と称する)800と、便座装置100と、を備える。大便器800は、汚物を受ける凹状のボウル部801を有する。便座装置100は、大便器800の上部に設置されている。
便座装置100は、ケーシング400と、使用者が着座する便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、それぞれ、ケーシング400に対して開閉自在に軸支されている。図1の状態は、便座200が閉じた状態(下げられた状態)であり、便蓋300が開いた状態(上げられた状態)である。便蓋300は、閉じた状態では、便座200の上面203(着座面)を上方から覆う。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の人体局部(「おしり」など)の洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。また、例えばケーシング400には、使用者が便座200に座ったことを検知する着座検知センサ404が設けられている。着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの手動操作部500を操作すると、洗浄ノズル(以下説明の便宜上、単に「ノズル」と称する)473を大便器800のボウル部801内に進出させることができる。なお、図1に表した便座装置100では、ノズル473がボウル部801内に進出した状態を表している。
ノズル473の先端部には、ひとつまたは複数の吐水口474が設けられている。そして、ノズル473は、その先端部に設けられた吐水口474から水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。
なお、本願明細書において、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左側方」及び「右側方」のそれぞれは、開いた便蓋300に背を向けて便座200に座った使用者から見た方向である。
図2に示すように、ボウル部801内には、溜水801wが溜められている。例えば、使用者が、リモコン等に設けられたスイッチによって便器洗浄の操作を行うと、または、使用者が便座200から立ち上がると、便器洗浄(ボウル部801内の汚物を排出し、ボウル部801の表面を洗浄する動作)が実行される。便器洗浄においては、ボウル部801内に洗浄水が供給される。例えば、図2の例では、ボウル給水口811から大便器800の上縁に沿って洗浄水が吐出される。
大便器800は、上部にリム部805を有する。リム部805は、大便器800の上縁部を形成する環状部分である。リム部805は、上面806と、内壁面807と、を有する。上面806は、閉じられた便座200の下面204と向き合う面である。上面806は、例えば、大便器800の上面を構成する。内壁面807は、例えば、ボウル部801の上部を構成する。内壁面807は、大便器800の内壁(ボウル部801の中央側に面する壁面)のうち、便器洗浄の洗浄水が流れる部分よりも、上方の部分である。すなわち、本願明細書において、リム部805の内壁面807とは、便器洗浄における不洗浄部をいう。図2の例では、内壁面807は、棚状に屈曲した屈曲部805Bより上方に位置する立面を含む。
図3は、実施形態に係る便座装置の要部構成を例示するブロック図である。
なお、図3は、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
便座装置100は、電磁弁431、除菌装置450、切替弁472、噴霧装置481、ノズルモータ476、ノズル473、ノズル洗浄室478、及び流路110〜113などを有する。これらは、ケーシング400内に配置されている。
流路110は、水道や貯水タンクなどの図示しない給水源から供給された水を噴霧装置481やノズル473などに導くための流路である。流路110の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御装置405からの指令に基づいて水の供給を制御する。
流路110上において、電磁弁431の下流には、除菌水を生成する除菌装置450が設けられている。除菌装置450は、例えば次亜塩素酸などを含む除菌水を生成する。除菌装置450としては、例えば、電解槽ユニットが挙げられる。電解槽ユニットは、制御装置405からの通電の制御によって、陽極板(図示せず)と陰極板(図示せず)との間の空間(流路)を流れる水道水を電気分解する。なお、除菌水は、次亜塩素酸を含むものには限定されない。例えば、除菌水は、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液、電解塩素やオゾンなどを含む溶液、酸性水、または、アルカリ水などでもよい。除菌装置450は電解槽に限らず、除菌水を生成可能な任意の構成でよい。また、本願明細書において、「除菌」とは、菌を減らす作用のことをいう。除菌水は、少なくとも菌を減らす作用を有するものであればよい。除菌水は、換言すれば、菌を減らす作用を有する機能水である。
流路110上において、除菌装置450の下流には、切替弁472が設けられている。切替弁472の下流には、ノズル473、ノズル洗浄室478及び噴霧装置481が設けられている。流路110は、切替弁472により、ノズル473へ水を導く流路111、ノズル洗浄室478へ水を導く流路112、及び、噴霧装置481へ水を導く流路113に分岐している。切替弁472は、制御装置405からの指令に基づいて、流路111、流路112及び流路113のそれぞれの開閉を制御する。つまり、切替弁472は、ノズル473、ノズル洗浄室478及び噴霧装置481への水の供給を制御する。また、切替弁472は、その下流に供給する水の流量を切り替える。
ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器800のボウル部801内に進出したり後退したりする。つまり、ノズルモータ476は、制御装置405からの指令に基づいてノズル473を進退させる。ノズル473は、非使用時には、ケーシング400内に収納されている。ノズル473は、ケーシング400から前方へ進出した状態で、吐水口474から水を吐出して、人体局部を洗浄する。
ノズル洗浄室478は、その内部に設けられた吐水口から除菌水あるいは水道水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する。
噴霧装置481は、上水または除菌装置450で生成された除菌水をミスト状にする。噴霧装置481は、大便器800の内部(ボウル部801)及び上面(リム部805の上面806)、並びに便座200に、ミストM(除菌水のミストまたは上水のミスト)を噴霧する。言い換えれば、噴霧装置481は、除菌水のミストまたは上水のミストを、大便器800の内部及び上面、並びに便座200に着水させる。なお、本願明細書において「着水」とは、水(除菌水または上水)が物体の表面に付着することをいう。また、上水は、例えば、水道水や井戸水などである。
また、ケーシング400の内部には、便座用モータ511(回動装置)、便蓋用モータ512(回動装置)、送風装置513、温風ヒータ514、及び吸気装置520が設けられている。
便座用モータ511は、制御装置405からの指令に基づいて、電動で便座200を回動させ開閉する。便蓋用モータ512は、制御装置405からの指令に基づいて、電動で便蓋300を回動させ開閉する。
送風装置513は、例えばケーシング400の内部に設けられたファンである。送風装置513は、制御装置405からの指令に基づいて動作する。例えば、送風装置513のモータの回転に伴い羽根が回転する。これにより、送風装置513は、大便器800内(ボウル部801)に向けて送風することができる。また、送風装置513は、便座200に座った使用者の局部に送風してもよい。温風ヒータ514は、送風装置513によってケーシング400の外部へ送られる空気を温める。これにより、使用者の局部に向けて温風を送り、局部を乾燥させることができる。
吸気装置520は、例えば、ケーシング400の内部に設けられたファンを有する。吸気装置520は、制御装置405からの指令に基づいて動作する。例えば、吸気装置520のモータの回転に伴い羽根が回転する。これにより、吸気装置520は、大便器800内(ボウル部801内)の空気を吸引することができる。吸気装置520は、例えば、脱臭装置である。吸引された空気は、例えば、脱臭用触媒などにより脱臭され、排気口を介してケーシング400の外部に排出される。制御装置405は、例えば、使用者が便座200から離れたことを着座検知センサ404が検知した際に、吸気装置520を所定時間動作させる(自動吸気モード)。また、制御装置405は、例えば、使用者が手動操作部500を操作すると、手動操作部500の操作情報に基づいて、吸気装置520を所定時間動作させる(手動吸気モード)。
便座ヒータ515(乾燥装置)は、例えば、便座200の内部に設けられている。便座ヒータ515は、例えば、便座200の中央に形成された開口200aの周りに沿って設けられた環状の金属部材を有する。制御装置405からの指令に基づいて便座ヒータ515に通電が行われることで、便座ヒータ515は、便座200を温める。便座ヒータ515としては、例えば、チュービングヒータや、シーズヒータ、ハロゲンヒータ、カーボンヒータなどを用いてもよい。金属部材は、例えば、アルミニウムや銅などで構成される。また、金属部材の形状は、シート状やワイヤ状、メッシュ状など、種々の形状を採用することができる。
制御装置405には、図示しない電源回路から電力を供給される回路が用いられる。例えば、制御装置405は、マイコンなどの集積回路を含む。制御装置405は、使用者を検知する検知センサ402(例えば人体検知センサ403または着座検知センサ404)の検知情報、または手動操作部500の操作情報に基づいて、電磁弁431、除菌装置450、切替弁472、ノズルモータ476、送風装置513、温風ヒータ514、便座ヒータ515、吸気装置520、便座用モータ511、及び便蓋用モータ512を制御する。
手動操作部500は、使用者が例えば任意のタイミングで除菌水の噴霧を行うための操作部である。例えば、手動操作部500は、スイッチまたはボタンなどを有するリモコンであり、使用者が手動操作部500を操作すると、除菌水の噴霧を指示する操作情報(信号)が制御装置405に送られる。制御装置405は、その操作情報に基づいて除菌装置450や噴霧装置481を制御する。これにより、使用者は、手動操作部500を操作することで、除菌水の噴霧を行うことができる。
また、手動操作部500は、除菌水の噴霧だけでなく、使用者が便座装置100の各機能を操作するためのスイッチやボタンなどを有していてもよい。各機能に対応した操作が行われると、その操作情報が制御装置405に送られ、制御装置405は、その操作情報に基づいて、便座装置100の各部の動作を制御する。
着座検知センサ404は、使用者の便座200への着座の有無を検知することができる。着座検知センサ404は、使用者の着座及び離座を検知する。着座検知センサ404には、マイクロ波センサ、測距センサ(赤外線投光式センサ)、超音波センサ、タクトスイッチ、静電容量スイッチ(タッチセンサ)、または歪みセンサを用いることができる。この例では、着座検知センサ404には、ケーシング400に設けられた測距センサが用いられている。
なお、タクトスイッチ、静電センサ及び歪みセンサなどの接触式センサを用いる場合には、これらの接触式センサは、便座200に設けられる。便座200に使用者が座ると、使用者の体重によってタクトスイッチが押下される。または、使用者が静電センサに接触する。または、使用者の体重によって歪みセンサに圧力が加えられる。これらのセンサからの電気信号により、使用者の着座を検知することができる。
人体検知センサ403は、大便器800の前方にいる使用者、すなわち便座200から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる。つまり、人体検知センサ403は、トイレ室に入室して便座200に近づいてきた使用者を検知することができる。このような人体検知センサとして、例えば、焦電センサ、マイクロ波センサ、超音波センサ、または測距センサ(赤外線投光式センサ)を用いることができる。この例では、人体検知センサ403には、ケーシングに設けられた焦電センサが用いられている。また、人体検知センサ403は、トイレ室のドアを開けて入室した直後の使用者や、トイレ室に入室する直前の使用者、すなわちトイレ室に入室しようとしてドアの前に存在する使用者を検知してもよい。例えば、マイクロ波センサを用いた場合には、トイレ室のドア越しに使用者の存在を検知することが可能となる。
制御装置405は、人体検知センサ403の検知情報(使用者の存在の有無を示す信号)及び着座検知センサ404の検知情報(使用者の着座の有無を示す信号)を受信し、受信した検知情報に基づいて、便座装置100の各部の動作を制御する。
図4(a)〜図4(e)は、実施形態に係るトイレ装置を例示する平面図及び斜視図である。
図4(a)は、トイレ装置10の一部を前方から見た状態を示す。
図4(a)に示すように、噴霧装置481、ノズルダンパ479、及び送風ダンパ516は、便座装置100が大便器800の上部に設置された状態において、ボウル部801の後方上部に位置する。
図4(b)は、図4(a)の一部を拡大して表す。なお、図4(b)では、見易さのため、噴霧装置481の前方に位置するケーシング400の一部を省略している。
ノズルダンパ479は、ケーシング400に対して回動可能に軸支されている。ノズル473は、ケーシング400の内部に後退している状態では、ノズルダンパ479の後方に位置する。人体局部の洗浄時等において、ノズル473は、ノズルダンパ479に当接し、ノズルダンパ479を回動させて開き、ケーシング400の内部から進出する。
図4(c)〜図4(e)は、噴霧装置481、ノズルダンパ479及び送風ダンパ516の周辺を拡大して表す斜視図である。
送風ダンパ516は、ケーシング400に対して回動可能に軸支されている。送風ダンパ516の後方には、送風装置513が配置されている。送風ダンパ516は、ケーシング400の開口516aを覆う。送風装置513から送られた空気は、開口516aを通って、大便器800内へ送られる。
図4(c)は、送風装置513が動作を停止した状態であり、図4(d)及び図4(e)は、送風装置513が作動し、ボウル部801内に向けて送風している状態を示す。
図4(c)に示すように、送風が停止した状態においては、送風ダンパ516は、閉じている。
図4(d)に示すように、送風装置513が作動すると、送風ダンパ516は、送風装置513から送られる空気の圧力(風圧)により回動して開く。これにより、送風装置513は、例えば矢印A1のように、ボウル部801内の後方上部からボウル部801内の前方下部へ向けて送風する。
図4(e)の状態においては、図4(d)の状態に比べて、送風装置513が送る風量が多い(または風速が高い)。この場合には、送風ダンパ516は、図4(d)の状態に比べて、さらに回動して開く。これにより、送風装置513は、例えば矢印A2のように、ボウル部801内の後方上部からボウル部801内の前方上部へ向けて送風する。
このように、送風装置513から送られる風の方向は、送風ダンパ516によって変化する。言い換えれば、送風装置513は、風量(風速)によって送風方向を制御することができる。送風装置513からの送風によって生じる気流に、噴霧装置481から噴霧されたミストを乗せることで、ミストが着水する範囲、及び、各範囲におけるミストの着水量(各範囲に着水する除菌水または水道水の量)を制御してもよい。
吸気装置520は、例えば、ケーシング400の下面に設けられた吸気口525から便器800内の空気を吸引する。吸気口525は、例えば、送風ダンパ516よりも左側方側のケーシング400の下面に設けられる。
図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る別のトイレ装置を例示する斜視図である。 この例では、噴霧装置481の前方にミストダンパ482が設けられている。ミストダンパ482は、閉じた状態において、噴霧装置481の前方の少なくとも一部を覆う。例えば、ミストダンパ482は、閉じた状態において、図6に関して後述するディスク481bの前方を覆う。
ミストダンパ482は、例えばノズルダンパ479に対して固定されており、ノズルダンパ479と連動する。ノズルダンパ479が開くことでミストダンパ482も開き、ノズルダンパ479が閉じることでミストダンパ482も閉じる。
図5(b)及び図5(c)は、ノズルダンパ479及びミストダンパ482の周辺を拡大して表す。図5(b)は、ノズル473がケーシング400の内部に後退した状態である。このとき、ノズルダンパ479は、閉じた状態であり、ノズル473の前方を覆う。また、ミストダンパ482は、閉じた状態であり、噴霧装置481の少なくとも一部の前方を覆う。
噴霧装置481の不使用時には、図5(b)のように、ミストダンパ482によって噴霧装置481をボウル部801側から隠蔽する。これにより、噴霧装置481に尿や汚れが付着することを防止することができる。
図5(c)は、ノズル473が前方へ進出し、ノズルダンパ479を回動させた状態である。このときのノズル473の前方への進出距離は、人体局部洗浄時の前方への進出距離よりも短くてよい。例えば、ノズル473の先端は、ノズルダンパ479に当接している。また、図5(c)において、ミストダンパ482は、ノズルダンパ479と共に回動し、開いている。噴霧装置481の一部(ディスク481b)は、ボウル部801側へ露出している。これにより、噴霧装置481は、ボウル部801へ向けてミストを噴霧することができる。なお、例えば図13に関して後述するように、ミストダンパ482を設けずに、噴霧装置481をケーシング400内に配置してもよい。
図6(a)〜図6(c)は、実施形態に係る噴霧装置を例示する模式図である。
図6(a)は、噴霧装置481の斜視図であり、図6(b)は、噴霧装置481の側面図である。
噴霧装置481は、モータ481aと、モータ481aの下方に接続されたディスク481bと、を有する。モータ481aの回転は、制御装置405によって制御される。モータ481aが回転すると、回転の駆動力がディスク481bに伝達され、ディスク481bが回転する。
図6(b)に示すように、ディスク481bの上面には、水W(水道水または除菌装置450で生成された除菌水)が供給される。ディスク481bの回転中に、水Wが供給されることで、噴霧装置481は、水Wをミスト状にして噴霧する。なお、この例では、ディスク481bは、平らな円板状であるが、適宜凹凸を設けたり、円錐形状や球体を用いたりしてもよい。
図6(c)は、ディスク481bの一部を上方から見た拡大図である。回転するディスク481bの上面に滴下された水Wは、遠心力によって、ディスク481b上で膜状に広がり、ディスク481bから放射される。このとき、水Wは、ディスク481bの縁付近から膜状のまま分裂したり、糸状となった後に分裂したりし、その後、微粒子p(ミスト)となる。ディスク481bの回転速度、すなわち、モータ481aの回転速度によって、ミストの粒径(微粒子pの径)を制御することができる。回転速度が高い程、ミストの粒径は小さくなる。例えば、回転速度が1000(rotation per minute:rpm)程度の低速回転、回転速度が10000rpm程度の中速回転、または、回転速度が20000rpm程度の高速回転が適宜用いられ、所望の粒径が得られる。また、給水口481cから噴霧装置481に供給される水Wの流量を調整することにより、ミストの粒径を制御することもできる。
なお、本願明細書において、粒径とは、トイレ装置10に着水する前の空中に存在する微粒子pの粒径であり、例えばザウター平均粒径(総体積/総表面積)である。本願明細書における「粒径」の測定方法については、図12に関して後述する。また、ミストとは、粒径が30マイクロメートル(μm)以上300μm以下の範囲をいう。ミストの粒径が30μm未満であると、ボウル部801、リム部805、便座200などの対象部位を濡らすために長い時間が必要となってしまう。また、次亜塩素酸を含む除菌水を用いた場合、ミストの粒径が30μm未満であると、ミスト中の次亜塩素酸の濃度が減衰しやすく、除菌性能が低下しやすい。一方、ミストの粒径が300μmより大きいと、ミストが拡散しにくく、広範囲にミストを噴霧することが困難となる。また、以下の説明において、大粒径のミストとは、粒径が100μm以上300μm以下の範囲のミストであり、中粒径のミストとは、粒径が60μm以上100μm以下の範囲のミストであり、小粒径のミストとは、粒径が30μm以上60μm以下の範囲のミストである。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る噴霧装置のディスクを例示する平面図である。
図7(a)及び図7(b)は、回転するディスク481bを上方から見た様子を示す。図7(a)の例では、ディスク481b上に水Wを供給する給水口481cの数が1つである。この場合、給水口481cに近い領域では、供給された水Wの水膜がディスク481b上で薄くなる前に、水Wがディスク481b上から放射される。このため、図7(a)に示すように、噴霧装置481の周囲において、ミストの粒径に偏りが生じる。すなわち、ミストの粒径が比較的大きい領域R1、ミストの粒径が中程度の領域R2、及び、ミストの粒径が比較的小さい領域R3が生じる。また、ミストの粒径に応じて、流量(単位時間に噴霧されるミストの量)にも偏りが生じる。すなわち、領域R1においては流量が多く、領域R2においては流量が中程度であり、領域R3においては流量が小さい。
このため、例えば、給水口481cの位置や、ディスク481bの回転方向(時計回りまたは反時計回り)によって、噴霧装置481から大便器800内へ向かって噴霧されるミストの粒径、流量、方向などを調整することが可能である。これにより、噴霧装置481から噴霧されたミストが着水する範囲、及び各範囲におけるミストの着水量を制御してもよい。また、ディスク481bの周囲に、ミストが噴霧される方向を制御するカバーなどを適宜設けてもよい。
また、給水口481cの数は、1つに限られず、複数の給水口481cが設けられてもよい。例えば、図7(b)では、4つの給水口481cが設けられている。給水口481cは、ディスク481bの中心から見て90°ごとに配置されている。このように複数の給水口481cをディスク外周に沿って略等間隔に配置することにより、噴霧装置481の周囲において、ミストの粒径や流量の偏りを抑え、均一な噴霧を行うことができる。
噴霧装置481は、便座装置100が大便器800の上部に設置された状態において、便座200よりも下方に配置され(図2参照)、大便器800内に向けてミストを噴霧する。ここで、噴霧装置481が便座200よりも下方に配置されている状態とは、噴霧装置481の少なくとも一部(この例ではディスク481b)が便座200よりも下方であることをいう。これにより、便座200よりも下方から、大便器800内に水道水または除菌水のミストが噴霧される。
なお、実施形態において、噴霧装置は、図6及び図7に関して説明した装置に限らない。例えば、噴霧装置として、超音波霧化装置を用いてもよい。超音波霧化装置は、液体に超音波を照射することで、液体をミスト状にする。また、例えば、噴霧装置として2流体ノズルを用いてもよい。2流体ノズルは、気体と液体とを共に噴射することで、液体をミスト状にする。ただし、図6及び図7に関して説明した装置を用いた場合には、送風装置513によって噴霧範囲を制御しやすいメリットがある。また、目詰まりのリスクも低く、コンプレッサなどの付帯装置も不要である。
実施形態において、吸気装置520は、噴霧装置481が動作していない(ミストを噴霧していない)状態において、例えば、第1吸引風量(m/h)で便器800内の空気を吸引する。また、吸気装置520は、噴霧装置481が動作している(ミストを噴霧している)状態において、例えば、第2吸引風量(m/h)で便器800内の空気を吸引する。制御装置405は、第2吸引風量が、第1吸引風量よりも弱く(小さく)なるように、吸気装置520を制御する。なお、第2吸引風量は、0m/hでもよい。つまり、吸気装置520は、噴霧装置481が動作している状態において、便器800内の空気を吸引しなくてもよい。換言すれば、制御装置405は、噴霧装置481が動作している状態において、吸気装置520の動作を停止させてもよい。
このように、実施形態によれば、噴霧装置481が動作しているときには、吸気装置520の吸引風量を比較的弱くする、あるいは、吸引を行わない。これにより、噴霧装置481から噴霧されるミストを吸気装置520が吸引することを抑制できる。従って、噴霧装置481から噴霧されるミストの吸引による吸気装置520の故障を抑制することができる。
また、実施形態において、制御装置405は、噴霧装置481が動作する状態において、吸気装置520の動作を禁止する。より具体的には、例えば、制御装置405は、噴霧装置481が動作していない状態から動作する状態になったときに、吸気装置520の動作を禁止し、噴霧装置481が動作している状態から動作しない状態になったときに、吸気装置520の動作の禁止を解除する。換言すれば、制御装置405は、例えば、噴霧装置481が動作する間だけ吸気装置520の動作を禁止する。
吸気装置520の動作の禁止において、制御装置405は、例えば、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する。これにより、噴霧装置481の動作が開始されてから、吸気装置520が動作することを抑制できる。また、制御装置405は、例えば、噴霧装置481が動作していない状態から動作する状態になったときに、吸気装置520が動作している場合には、吸気装置520の動作を停止(中断)する。これにより、噴霧装置481の動作が開始されるときに、吸気装置520が動作していることを抑制できる。これらにより、噴霧装置481が動作する間に吸気装置520が動作することを確実に抑制できる。換言すれば、噴霧装置481が動作しているときに、吸気装置520による吸引を停止させ続けることができる。従って、噴霧装置から噴霧されるミストを吸気装置が吸引することをより確実に抑制できる。なお、吸気動作指令の受付停止と吸気装置520の動作の中断とは、いずれかを先に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
また、吸気装置520の動作の禁止の解除において、制御装置405は、例えば、吸気装置520を動作させる指令の受付を再開する。これにより、吸気装置520が再び動作可能な状態になる。また、制御装置405は、例えば、吸気装置520の動作の禁止において吸気装置520の動作を中断していた場合には、吸気装置520の動作を再開する。これにより、中断していた吸気が再開される。換言すれば、噴霧装置481の動作の終了をトリガーにして、吸気装置520の動作を再開させることができる。これらにより、吸気装置520の動作時間が短くなり過ぎることを抑制できる。なお、吸気動作指令の受付再開と吸気装置520の動作の再開とは、いずれかを先に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
このように、噴霧装置481が動作する間だけ吸気装置520の動作を禁止することで、噴霧装置481から噴霧されるミストを吸気装置520が吸引することをより確実に抑制できるとともに、吸気装置520の動作時間が短くなり過ぎることを抑制できる。従って、噴霧装置481から噴霧されるミストの吸引による吸気装置520の故障をより確実に抑制するとともに、吸気装置520による脱臭などをより効果的に行うことができる。
なお、小粒径のミストは、中粒径のミストや大粒径のミストに比べて、吸気装置520に吸引されやすい。例えば、平均粒径が60μm以下(例えば、30μm以上60μm以下)のミストは、噴霧装置481から噴霧された後、すぐに大便器800内に着水せずに、大便器800内で滞留しやすい。従って、このような小粒径のミストは、吸気装置520が動作すると、吸気口525から吸気装置520に吸引されやすい。これに対し、実施形態においては、例えば、吸気口525の近傍における平均粒径が60μm以下の小粒径のミストを噴霧する場合にも、噴霧装置481が動作しているときには、吸気装置520の吸引風量を比較的弱くする、あるいは、吸引を行わないことで、ミストを吸気装置520が吸引することを抑制できる。
なお、吸気口525の近傍における平均粒径は、例えば、吸気口525から5cm以内の範囲の平均粒径である。吸気口525の近傍における平均粒径は、例えば、吸気口525における平均粒径であってもよい。また、例えば、噴霧装置481から吸気口525までの間の距離をXcmとすると、噴霧装置481からXcm離れた地点における平均粒径を、吸気口525の近傍における平均粒径とみなすことができる。
実施形態において、制御装置405は、例えば、プレミストモード、アフターミストモード、及び手動ミストモードの3種類のミストモードを実行可能である。
プレミストモードは、例えば、使用者のトイレ装置10の使用前に、検知センサ402の検知情報に基づいて、除菌水または水道水のミストを自動で噴霧する動作モードである。アフターミストモードは、例えば、使用者のトイレ装置10の使用後に、検知センサ402の検知情報に基づいて、除菌水のミストを自動で噴霧する動作モードである。手動ミストモードは、手動操作部500の操作情報に基づいて、除菌水のミストを噴霧する動作モードである。
プレミストモードは、検知センサ402が使用者を検知していない状態から使用者を検知している状態となった後に、除菌水または水道水が便座200に着水しないように、自動的に除菌水のミストまたは水道水のミストを大便器800内などに噴霧する。プレミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、ボウル部801の上端までの範囲である。より具体的には、プレミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、溜水801wの水面からリム部805の内壁面807の上端までの範囲である。
このように、トイレ装置10の使用前に、プレミストモードによって大便器800内などに除菌水のミストまたは水道水のミストを噴霧することで、大便器800内に水膜を形成し、汚物の固着を抑制することができる。
アフターミストモードは、検知センサ402が使用者を検知している状態から使用者を検知しない状態となった後に、自動的に除菌水のミストを大便器800内(ボウル部801)、及び便座200などに噴霧する。アフターミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、ボウル部801から便座200の上面203までの範囲である。より具体的には、アフターミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、溜水801wの水面から便座200の上面203までの範囲である。
このように、トイレ装置10の使用後に、アフターミストモードによって大便器800内及び便座200などに除菌水のミストを噴霧することで、大便器800や便座部200などの広い範囲において菌や汚れの発生を抑制することができる。
手動ミストモードは、使用者が手動操作部500を操作した後に、除菌水のミストを大便器800内及び便座200などに噴霧する。手動ミストモードは、便座装置100の使用前・使用後・掃除時などのタイミングで実行される。手動ミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、ボウル部801から便座200の上面203までの範囲である。より具体的には、手動ミストモードにおいてミストを噴霧する範囲は、例えば、溜水801wの水面から便座200の上面203までの範囲である。
このように、手動ミストモードにより、大便器800内及び便座200などに除菌水のミストを噴霧することで、さらに菌や汚れの発生を抑制することができる。例えば、アフターミストモードによって抑制することが困難な固着汚れに対して、着水した除菌水をトイレットペーパー等を用いて拭き取ることにより、除菌することができる。使用者は、専用の除菌ペーパーを用いずに手軽に拭き取り除菌を行うことができる。また、例えば、トイレ装置10の使用前に便座200の汚れが気になる使用者は、手動ミストモードによって便座200を除菌することができる。使用者自らの操作に基づいて除菌が実行されるため、使用者の安心感や満足感を高めることができる。
実施形態では、例えば、プレミストモード、アフターミストモード、及び手動ミストモードのそれぞれのミストモードにおいて、上記の制御装置405による吸気装置520の動作の制御を行う。
図8は、実施形態に係る便座装置のプレミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。
人体検知センサ403が使用者の入室を検知すると(ステップS101:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作状態を判定する(ステップS102)。吸気装置520が動作している場合(ステップS102:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作を停止し(ステップS103)、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS104)。吸気装置520が動作していない場合(ステップS102:No)、制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS104)。
制御装置405は、便蓋用モータ512を制御して便蓋300を開き、電磁弁431を開き、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを反時計回り(CCW)に中速回転させる(ステップS105)。電磁弁431が開くことで、ディスク481bへの給水が開始される。
制御装置405は、ディスク481bが中速回転した状態を所定時間、維持する(ステップS106:No)。これにより、ディスク481b上の残水をディスク481b上から排出することができる。このとき、例えばミストダンパ482は閉じているため、大便器800内へミストは噴霧されない。
所定時間が経過すると(ステップS106:Yes)、制御装置405は、ノズルモータ476によりノズル473をボウル部801内へ進出させる。これに伴い、ミストダンパ482が開く(ステップS107)。これにより、大便器800内への水道水のミストの噴霧が開始する。制御装置405は、反時計回りに中速回転するディスク481bから水道水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS108:No)。
所定時間が経過すると(ステップS108:Yes)、制御装置405は、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に中速回転させる(ステップS109)。制御装置405は、時計回りに中速回転するディスク481bから水道水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS110:No)。
制御装置405は、所定時間が経過すると(ステップS110:Yes)、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に低速回転させる(ステップS111)。制御装置405は、時計回りに低速回転するディスク481bから水道水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS112:No)。
所定時間が経過すると(ステップS112:Yes)、制御装置405は、電磁弁431を閉じる(ステップS113)。制御装置405は、ディスク481bへの給水が停止し、ディスク481bが低速で回転した状態を所定時間、維持する(ステップS114:No)。これにより、ディスク481b上の残水を除去することができる。
所定時間が経過すると(ステップS114:Yes)、制御装置405は、モータ481a及びディスク481bの回転を停止し、ノズルモータ476によりノズル473をケーシング400内へ後退させる。これに伴い、ミストダンパ482が閉じる(ステップS115)。また、制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を再開する(ステップS116)。以上で、プレミストモードが終了する。
図9は、実施形態に係る便座装置のアフターミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。
人体検知センサ403が使用者の退室を検知すると(ステップS201:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作状態を判定する(ステップS202)。吸気装置520が動作している場合(ステップS202:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作を中断し(ステップS203)、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS204)。吸気装置520が動作していない場合(ステップS202:No)、制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS204)。
制御装置405は、便蓋用モータ512を制御して便蓋300を閉じ、電磁弁431を開き、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを反時計回り(CCW)に高速回転させる(ステップS205)。電磁弁431が開くことで、ディスク481bへの給水が開始される。
制御装置405は、ディスク481bが高速回転した状態を所定時間、維持する(ステップS206:No)。これにより、ディスク481b上の残水をディスク481b上から排出することができる。このとき、例えばミストダンパ482は閉じているため、大便器800内へミストは噴霧されない。
所定時間が経過すると(ステップS206:Yes)、制御装置405は、ノズルモータ476によりノズル473をボウル部801内へ進出させる。これに伴い、ミストダンパ482が開く(ステップS207)。
その後、制御装置405は、除菌装置450を制御して除菌水の生成を開始し、送風装置513を制御して大便器800内への送風を開始する(ステップS208)。これにより、大便器800内(ボウル部801)、便座200、及び便蓋300などへの除菌水のミストの噴霧が開始する。制御装置405は、反時計回りに高速回転するディスク481bから除菌水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS209:No)。
所定時間が経過すると(ステップS209:Yes)、制御装置405は、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に高速回転させる(ステップS210)。制御装置405は、時計回りに高速回転するディスク481bから除菌水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS211:No)。
所定時間が経過すると(ステップS211:Yes)、制御装置405は、送風装置513を制御して送風を停止し、除菌装置450を制御して除菌水の生成を停止し、モータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に低速回転させる(ステップS212)。
制御装置405は、ディスク481bに水道水が供給され、ディスク481bが低速回転した状態を所定時間、維持する(ステップS213:No)。これにより、ディスク481bのセルフクリーニングが行われる。なお、セルフクリーニングとは、あえてミストを発生させない程度の回転数で、ディスクを物理洗浄する動作である。セルフクリーニングには、除菌水を用いても構わない。
所定時間が経過すると(ステップS213:Yes)、制御装置405は、電磁弁431を閉じる(ステップS214)。制御装置405は、ディスク481bへの給水が停止し、ディスク481bが低速で回転した状態を所定時間、維持する(ステップS215:No)。これにより、ディスク481b上の残水を除去することができる。
所定時間が経過すると(ステップS215:Yes)、制御装置405は、モータ481a及びディスク481bの回転を停止し、ノズルモータ476によりノズル473をケーシング400内へ後退させる。これに伴い、ミストダンパ482が閉じる。また、制御装置405は、便座ヒータ515をON(通電状態)にする(ステップS216)。
制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を再開する(ステップS217)。また、制御装置405は、ステップS203において吸気装置520の動作を中断したか否かを判断する(ステップS218)。吸気装置520の動作を中断した場合(ステップS218:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作を再開する(ステップS219)。
吸気装置520の動作を再開した(ステップS219)後、または、吸気装置520の動作を中断していない場合(ステップS218:No)、制御装置405は、便座ヒータ515がONの状態を所定時間、維持する(ステップS220:No)。これにより、便座200の温度を上昇させて、便座200に着水した除菌水を蒸発させ、便座200を乾かすことができる。なお、便座ヒータ515の代わりに、送風装置513と温風ヒータ514とを駆動させ、温風により便座200を乾燥させてもよい。
所定時間が経過すると(ステップS220:Yes)、制御装置405は、便座ヒータ515をOFF(非通電状態)とする(ステップS221)。以上で、アフターミストモードが終了する。
図10は、実施形態に係る便座装置の手動ミストモードにおける動作を例示するフローチャートである。
使用者が手動操作部500を操作すると(ステップS301:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作状態を判定する(ステップS302)。吸気装置520が動作している場合(ステップS302:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作を中断し(ステップS303)、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS304)。吸気装置520が動作していない場合(ステップS302:No)、制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を停止する(ステップS304)。
制御装置405は、便蓋用モータ512を制御して便蓋300を閉じ、電磁弁431を開き、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを反時計回り(CCW)に高速回転させる(ステップS305)。電磁弁431が開くことで、ディスク481bへの給水が開始される。
制御装置405は、ディスク481bが高速回転した状態を所定時間、維持する(ステップS306:No)。これにより、ディスク481b上の残水をディスク481b上から排出することができる。このとき、例えばミストダンパ482は閉じているため、大便器800内へミストは噴霧されない。
所定時間が経過すると(ステップS306:Yes)、制御装置405は、ノズルモータ476によりノズル473をボウル部801内へ進出させる。これに伴い、ミストダンパ482が開く(ステップS307)。
その後、制御装置405は、除菌装置450を制御して除菌水の生成を開始し、送風装置513を制御して大便器800内への送風を開始する(ステップS308)。これにより、大便器800内(ボウル部801)、便座200、及び便蓋300などへの、除菌水のミストの噴霧が開始する。制御装置405は、反時計回りに高速回転するディスク481bから除菌水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS309:No)。
所定時間が経過すると(ステップS309:Yes)、制御装置405は、噴霧装置481のモータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に高速回転させる(ステップS310)。制御装置405は、時計回りに高速回転するディスク481bから除菌水のミストが噴霧される状態を所定時間、維持する(ステップS311:No)。
所定時間が経過すると(ステップS311:Yes)、制御装置405は、送風装置513を制御して送風を停止し、除菌装置450を制御して除菌水の生成を停止し、モータ481a及びディスク481bを時計回り(CW)に低速回転させる(ステップS312)。
制御装置405は、ディスク481bに水道水が供給され、ディスク481bが低速回転した状態を所定時間、維持する(ステップS313:No)。これにより、ディスク481bのセルフクリーニングが行われる。
所定時間が経過すると(ステップS313:Yes)、制御装置405は、電磁弁431を閉じる(ステップS314)。制御装置405は、ディスク481bへの給水が停止し、ディスク481bが低速で回転した状態を所定時間、維持する(ステップS315:No)。これにより、ディスク481b上の残水を除去することができる。
所定時間が経過すると(ステップS315:Yes)、制御装置405は、モータ481a及びディスク481bの回転を停止し、ノズルモータ476によりノズル473をケーシング400内へ後退させる。これに伴い、ミストダンパ482が閉じる(ステップS316)。
制御装置405は、吸気装置520を動作させる指令の受付を再開する(ステップS317)。また、制御装置405は、ステップS303において吸気装置520の動作を中断したか否かを判断する(ステップS318)。吸気装置520の動作を中断した場合(ステップS318:Yes)、制御装置405は、吸気装置520の動作を再開する(ステップS319)。以上で、手動ミストモードが終了する。吸気装置520の動作を中断していない場合(ステップS318:No)、手動ミストモードが終了する。また、使用者は、手動ミストモード後に、トイレットペーパー等で便座部200に着水した除菌水を適宜拭き取ることで、便座部200を除菌することができる。
図8〜図10に示した例では、制御装置405は、吸気動作指令の受付を停止した後は、吸気動作指令の受付を再開するまで、吸気動作指令があっても吸気装置520を動作させないように制御する。つまり、図8〜図10に示した例では、制御装置405は、吸気動作指令の受付停止後において、自動吸気モードの指令も手動吸気モードの指令も受け付けない。換言すれば、図8〜図10に示した例においては、吸気装置520の動作よりも、噴霧装置481の動作が優先される。一方、実施形態の変形例において、制御装置405は、吸気動作指令の受付停止後において、自動吸気モードの指令は受け付けず、手動吸気モードの指令は受け付けてもよい。つまり、変形例においては、噴霧装置481の動作よりも、吸気装置520の手動吸気モードの動作が優先されてもよい。なお、この変形例においても、例えば、吸気装置520の自動吸気モードの動作よりも、噴霧装置481の動作が優先される。
図11は、実施形態に係る便座装置の変形例の手動吸気モードにおける動作を例示するフローチャートである。
使用者が手動操作部500を操作すると(ステップS401:Yes)、制御装置405は、噴霧装置481の動作状態を判定する(ステップS402)。噴霧装置481が動作している場合(ステップS402:Yes)、制御装置405は、噴霧装置481の動作を停止し(ステップS403)、吸気装置520の動作を開始する(ステップS404)。噴霧装置481が動作していない場合(ステップS402:No)、制御装置405は、吸気装置520の動作を開始する(ステップS404)。以上で、手動吸気モードが終了する。
なお、手動吸気モードにおいて吸気装置520が動作している状態で、人体検知センサ403が使用者の退室を検知した場合は、制御装置405は、上記のアフターミストモードを実行する。また、手動吸気モードにおいて吸気装置520が動作している状態で、使用者が手動操作部500を操作した場合は、制御装置405は、上記の手動ミストモードを実行する。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る粒径の測定方法を例示する斜視図である。
粒径の測定には、レーザ回折法が用いられる。微粒子にレーザを照射すると、その微粒子から様々な方向に向かう回折散乱光が生じる。回折散乱光の強さは、光が発せられる方向において空間パターンを有する。この空間パターンは、光強度分布パターンと呼ばれる。光強度分布パターンは、微粒子の粒径によって変化する。微粒子の粒径と光強度分布パターンとの相関を利用し、光強度分布パターンを検出することで粒径を算出することができる。
図12(a)及び図12(b)に示すように、粒径の測定装置600は、発光部601と受光部602とを有する。受光部602は、発光部601が発するレーザを受光可能に設けられている。粒径の測定においては、発光部601が発するレーザを噴霧装置481から噴霧されるミストMに照射する。受光部602は、レーザの照射によって生じた回折散乱光を受光する。これにより、光強度分布パターンを検出することができる。測定装置には、エアロトラックLDSA−3500A(マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いることができる。
図13(a)及び図13(b)は、実施形態の変形例に係るトイレ装置の一部を例示する平面図及び断面図である。
図13(a)は、トイレ装置の一部を前方から見た平面図である。図13(b)は、図13(a)に示すA−A線における断面図である。
図13(a)及び図13(b)に示すように、この例では、ミストダンパ482が設けられておらず、ケーシング400にスリットSが設けられている。噴霧装置481はケーシング400内に配置されており、スリットSは、噴霧装置481の前方下部に位置する。例えば、スリットSの上端面S1の高さ(上下方向における位置)は、ディスク481bの底面B1の高さと同じであり、上端面S1と底面B1とは同一平面上である。または、上端面S1は、底面B1よりも低くてもよい。
ディスク481bの上面は、水平から傾いており、ディスク481bは、ミストMを水平よりも若干下方へ向けて噴霧する。ディスク481bから噴霧されたミストMは、スリットSを通過し、ボウル部801内へ向けて噴霧される。これにより、図5で示したようなミストダンパ482を設けないため、トイレ装置のデザイン性や清掃性を損ねることなく、尿などの汚れYが噴霧装置481に付着することを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、大便器、便座装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 トイレ装置、 100 便座装置、 110〜113 流路、 200 便座、 200a 開口、 203 上面、 204 下面、 300 便蓋、 400 ケーシング、 402 検知センサ、 403 人体検知センサ、 404 着座検知センサ、 405 制御装置、 431 電磁弁、 450 除菌装置、 472 切替弁、 473 ノズル、 474 吐水口、 476 ノズルモータ、 478 ノズル洗浄室、 479 ノズルダンパ、 481 噴霧装置、 481a モータ、 481b ディスク、 481c 給水口、 482 ミストダンパ、 500 手動操作部、 511 便座用モータ、 512 便蓋用モータ、 513 送風装置、 514 温風ヒータ、 515 便座ヒータ、 516 送風ダンパ、 516a 開口、 520 吸気装置、 525 吸気口、 600 測定装置、 601 発光部、 602 受光部、 800 大便器、 801 ボウル部、 801w 溜水、 805 リム部、 805B 屈曲部、 806 上面、 807 内壁面、 811 ボウル給水口、 B1 底面、 M ミスト、 p 微粒子、 R1〜R3 領域、 S スリット、 S1 上端面、 W 水、 Y 汚れ

Claims (7)

  1. 大便器の上部に設置される便座装置であって、
    使用者が着座する便座と、
    前記大便器内及び前記便座にミストを噴霧する噴霧装置と、
    前記大便器内の空気を吸引する吸気装置と、
    前記噴霧装置及び前記吸気装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記噴霧装置が動作している状態における前記吸気装置の吸引風量が、前記噴霧装置が動作していない状態における前記吸気装置の吸引風量よりも弱くなるように、前記吸気装置を制御することを特徴とする便座装置。
  2. 前記制御装置は、前記噴霧装置が動作する状態において、前記吸気装置の動作を禁止することを特徴とする請求項1記載の便座装置。
  3. 前記制御装置は、前記噴霧装置が動作していない状態から動作する状態になったときに、前記吸気装置の動作を禁止し、前記噴霧装置が動作している状態から動作しない状態になったときに、前記吸気装置の動作の禁止を解除することを特徴とする請求項2記載の便座装置。
  4. 前記制御装置は、前記吸気装置の動作の禁止において、前記吸気装置を動作させる指令の受付を停止するとともに、前記吸気装置が動作している場合には前記吸気装置の動作を中断することを特徴とする請求項3記載の便座装置。
  5. 前記制御装置は、前記吸気装置の動作の禁止の解除において、前記吸気装置を動作させる指令の受付を再開するとともに、前記吸気装置の動作を中断した場合には前記吸気装置の動作を再開することを特徴とする請求項4記載の便座装置。
  6. 前記噴霧装置から噴霧されるミストの平均粒径は、前記吸気装置の吸気口の近傍において、60μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の便座装置。
  7. 汚物を受けるボウル部を有する大便器と、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の便座装置と、
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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