JP2015207487A - 低温作動型の固体酸化物形燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

低温作動型の固体酸化物形燃料電池およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた発電性能を発揮し得る低温作動型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)を提供すること。
【解決手段】
本発明により、アノード支持体10とアノードアクティブ層20と固体電解質層30,30bとカソード50とがこの順に積層されてなるSOFCの製造方法が提供される。かかる製造方法は、アノード支持体グリーンシートの表面にアノードアクティブ層グリーンシートと固体電解質層グリーンシートとをこの順に形成して積層グリーンシートを得ること;上記積層グリーンシートを焼成してハーフセルを得ること;を包含する。上記ハーフセルは、アノードアクティブ層20の平均厚みA(μm)および気孔率B(体積%)と、固体電解質層30,30bの平均厚みC(μm)および気孔率D(体積%)とが、20μm≦A≦80μm;20≦P(=A÷C×B÷D)≦120;を満たすよう作製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アノードアクティブ層を備える低温作動型の固体酸化物形燃料電池に関する。詳しくは該電池の製造方法に関する。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell;以下、単に「SOFC」とも言う。)は、種々のタイプの燃料電池のなかでも発電効率が高く、また多様な燃料の使用が可能なため、環境負荷の少ない次世代の発電装置として実用化や普及が進められている。
現在、家庭用(エネファーム)や業務用として実用化されているSOFCの作動温度は、高い発電効率を実現する観点から、通常700℃以上(典型的には、700℃〜1000℃程度)に設定されている。しかしながら、かかる高温環境下では構成部材が劣化し易く、SOFCの耐久性には改善の余地があった。また、高温環境下で使用し得る材料が限定されるために、概して製造コストが高くなりがちであること等の課題もあった。
そこで近年、SOFCの本格普及に向けて、低コスト化や耐久性の向上等を目的とし、作動温度をより低くする(例えば500℃〜700℃程度まで低減する)ことが検討されている。作動温度を下げることで、例えば耐酸化性の低いステンレス等の安価な材料の適用が可能となり、低コスト化を実現することができる。また、インターコネクタ金属や封止ガラス等からの劣化成分の飛散が起き難くなり、耐久性を向上できるメリットもある。しかし、作動温度を低くすると、それに伴って電極(例えばアノード)や固体電解質の抵抗が高くなり、発電性能が低下してしまう背反がある。
これに関連する技術として、例えば特許文献1,2には、アノードの上層部(固体電解質層と対向する側の表面)にアクティブ層(活性層や触媒層とも言う。)と呼ばれる高活性な層を備えるアノード支持型のSOFCが開示されている。
特開2012−9232号公報 特開2011−165374号公報
しかしながら、従来、この高活性なアクティブ層をSOFCの積層構造の中でどのように制御したら良いのか、明らかになっていなかった。このため、例えば生産性や使用用途等を考慮して、ある層の設計パラメータ(例えば厚みや気孔率)を変更する場合に、かかる変更に柔軟に対処することが困難であった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アノードアクティブ層を備えるアノード支持型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)であって、優れた発電性能を発揮し得る低温(例えば500℃〜700℃程度)作動型の該電池を提供することにある。関連する他の目的は、かかるSOFCの製造方法を提供することにある。
上記目的を実現するべく、本発明によって、アノード支持体と、アノードアクティブ層と、固体電解質層と、カソードとがこの順に積層されてなる固体酸化物形燃料電池の製造方法が提供される。かかる製造方法は、
(S10)アノード支持体グリーンシートの表面に、アノードアクティブ層グリーンシートと固体電解質層グリーンシートとをこの順に形成して積層グリーンシートを得ること、ここで、上記固体電解質層グリーンシートは上記カソードと対向する側の表面に反応抑止層グリーンシートを包含するか若しくは包含しない;
(S20)上記積層グリーンシートを焼成してハーフセルを得ること;
を包含する。ここで、上記ハーフセルは、上記アノードアクティブ層の平均厚みをA(μm)とし、上記アノードアクティブ層の気孔率をB(体積%)とし、上記固体電解質層の平均厚みをC(μm)とし、上記固体電解質層の気孔率をD(体積%)としたときに、次の条件:(1)上記アノードアクティブ層の平均厚みAが、20μm≦A≦80μm;(2)次式:P=A÷C×B÷Dにより算出される制御パラメータPが、20≦P≦120;を満たすよう作製する。
アノードアクティブ層の平均厚みAを上記(1)の範囲とすることで、アノードの抵抗増大を最小限に抑えつつ、アノードの高活性化を安定的に実現することができる。また、制御パラメータPを上記(2)の範囲とすることで、SOFC全体の最適化を図ることができる。これにより、例えばアノードアクティブ層や固体電解質層の性状を変更する場合であっても、かかる変更に柔軟に対処することができる。したがって、低温環境下において発電性能の高いSOFCを再現性良く実現することができる。
本発明の実施にあたっては、上記固体電解質層は、カソードと対向する側の表面に反応抑止層(中間層)を備えていてもよい。反応抑止層を備えることで、固体電解質層とカソードとの界面がより安定化され、固相反応を高いレベルで抑制することができる。したがって、長期に渡り安定して高い性能を発現し得るSOFCを実現することができる。
かかる態様において、固体電解質層に反応抑止層を包含するものを「拡張固体電解質層」と言い、本体である固体電解質層を「固体電解質層(主体層)」と言うことがある。而して、上記拡張固体電解質層の平均厚みC(μm)は、固体電解質層(主体層)の平均厚みCm(μm)および反応抑止層の平均厚みCr(μm)の総和C(=Cm+Cr)である。また、上記拡張固体電解質層の気孔率をD(体積%)は、典型的には固体電解質層(主体層)と反応抑止層とをあわせた全層における平均気孔率D(体積%)として求めることができる。換言すれば、反応抑止層は拡張固体電解質層の一部とみなすことができる。ただし、例えば反応抑止層単独の気孔率が90%以上のように、積極的に(敢えて)多孔質な層としている場合には、もはや反応抑止層本来の機能を発揮するものではなく、ここでいうところの気孔率Dを算出する際に考慮する必要はない。
なお、本明細書において「グリーンシート」とは、未焼成の状態のシート(生シート)の他、例えば100℃以下の温度で乾燥したシート(乾燥シート)や、例えば200℃以下の温度で仮焼成したシート(仮焼成シート)をも包含し得る用語である。
また、各層の平均厚みは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)を用いた断面観察によって把握し得る。具体的には、まずクロスセクションポリッシャ加工等によってハーフセルの断面出しを行い、かかる断面をSEM観察する。そして、得られた観察画像に基づいて、各層の任意の数箇所(例えば3箇所〜20箇所)において厚みを計測する。かかる値を算術平均することにより、各層の平均厚みを求めることができる。
また、各層の気孔率は、例えば、別途作成した各層を水銀圧入法で測定し、かかる測定によって得られる気孔容積Vbを見かけの体積Vaで除して100を掛けること(すなわち、気孔率=Vb÷Va×100)によって算出することができる。あるいは、SEMを用いた断面観察によっても把握し得る。具体的には、上記平均厚みを算出する場合と同様に断面のSEM観察を行い、得られた観察画像を解析することによって各層の気孔率を求めることができる。
ここで開示される製造方法の好適な一態様では、上記固体電解質層の平均厚みCが5μm以上15μm以下(すなわち、5≦C≦15)となるように上記ハーフセルを作製する。これにより、抵抗の増大を抑制しつつ、リークやクラック等の不具合の発生を的確に防止することができる。
ここで開示される製造方法の好適な一態様では、上記アノードアクティブ層の平均厚みAが50μm以下(すなわち、20≦A≦50)となるように上記ハーフセルを作製する。これにより、一層の低抵抗化を実現することができ、長期に渡ってより高い発電性能を実現することができる。
ここで開示される製造方法の好適な一態様では、上記アノードアクティブ層の気孔率Bが5体積%以上15体積%以下(すなわち、5≦B≦15)となるように上記ハーフセルを作製する。これにより、多孔質性と機械的強度とを高いレベルで両立することができる。したがって、発電性能や耐久性に一層優れたSOFCを実現することができる。
ここで開示される製造方法の好適な一態様では、上記固体電解質層の気孔率Dが0.5体積%以上2体積%以下(すなわち、0.5≦D≦2)となるように上記ハーフセルを作製する。これにより、リークやクラック等の不具合の発生を的確に防止し、より高い発電効率を実現することができる。
ここで開示される製造方法の好適な一態様では、上記アノード支持体グリーンシートの表面にアノードアクティブ層グリーンシートを形成する工程が、(S11)第1の導電性材料と第1のバインダと第1の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物をシート状に成形して、上記アノード支持体グリーンシートを得る工程と、(S12)上記成形したアノード支持体グリーンシートの表面に、第2の導電性材料と第2のバインダと第2の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物を付与して、上記アノードアクティブ層グリーンシートを形成する工程と、を包含する。そして、上記第2の溶剤として、上記第1のバインダを溶解しない若しくは溶解し難いものを用いる。
これにより、アノード支持体グリーンシートへの第2の溶剤の侵入を防止することができ、上記アノード支持体グリーンシートでいわゆるシートアタック現象が生じることを高度に抑制することができる。
また、本発明により、上記製造方法により得られた固体酸化物形燃料電池が提供される。かかる構成によれば、トータルバランスに優れた低温作動型の(例えば500℃〜700℃で作動する)SOFCを実現することができる。すなわち、優れた発電性能(高出力密度)と高耐久性と信頼性とを併せ持つSOFCを実現することができる。
一実施形態に係るアノード支持型のSOFC(単セル)を模式的に示す断面図であり、(a)は固体電解質層に反応抑止層を包含しない形態を、(b)は固体電解質層に反応抑止層を包含する形態を、それぞれ示している。 一実施形態に係るSOFCシステムを模式的に示す分解斜視図である。 制御パラメータPと発電性能との関係を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない各層の構成材料や、SOFCの製造プロセス等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
≪固体酸化物形燃料電池(SOFC)≫
図1(a),(b)に、一実施形態に係るSOFC(単セル)を模式的に示す。ここに開示されるSOFCの単セルはアノード支持型である。図1(a)に示す態様において、SOFC50aは、アノード支持体10と、アノードアクティブ層20と、固体電解質層30と、カソード40と、がこの順に積層されてなる。また、図1(b)に示す態様において、固体電解質層30bは、カソード40と対向する側の表面に反応抑止層34を包含する。換言すれば、SOFC50bは、アノード支持体10と、アノードアクティブ層20と、固体電解質層(主体層)32と、反応抑止層34と、カソード40とがこの順に積層されてなる。そして、ここに開示されるSOFCは、以下の特徴:
(1)アノードアクティブ層20の平均厚みAが、20μm以上80μm以下である;
(2)制御パラメータPが、20以上120以下である(ただし、P=A÷C×B÷Dであり、Aはアノードアクティブ層20の平均厚み(μm)、Bはアノードアクティブ層20の気孔率(体積%)、Cは固体電解質層30(または、固体電解質層(主体層)32および反応抑止層34)の平均厚み(μm)、Dは固体電解質層30(または、固体電解質層(主体層)32および反応抑止層34)の気孔率(体積%)を、それぞれ表す。);
をいずれも具備することによって特徴づけられる。したがって、その他の構成については特に限定されず、種々の用途に応じて任意に決定することができる。
アノード支持体10は、電極(アノード)として機能と、SOFC50a,50bを支持する基体としての機能とを兼ね備える。かかるアノード支持体10の平均厚み(すなわち、積層方向の長さ)は特に限定されないが、ガス拡散性を向上する観点や抵抗を低減する観点から、通常凡そ2mm以下であり、典型的には1.5mm以下であり、例えば1mm以下であり得る。また、強度保持の観点から、平均厚みは、通常凡そ0.1mm以上であるとよい。
アノード支持体10はまた、ガス拡散性や還元反応性の向上のために多孔質構造を有している。かかるアノード支持体10の気孔率は特に限定されないが、通常20体積%以上(典型的には30%体積以上、例えば30体積%以上50体積%以下)であるとよい。
アノード支持体10の構成材料は、従来この種のSOFCのアノードに用いられる導電性材料(触媒活性を有する材料)と同様でよい。一好適例として、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、ランタン(La)、ストロンチウム(Sr)、チタン(Ti)等の金属、若しくはこれらの金属酸化物が挙げられる。かかる材料は、1種を単独で、または2種以上を適宜組み合せて用いることができる。なかでもニッケルは、他の金属に比べて安価であり、且つ高い反応活性を示す(燃料ガスとの反応性が十分に大きい)ことから、特に好適な金属種である。
あるいは、上述のような金属若しくは金属酸化物と、後述する固体電解質層の構成材料(典型的には酸化物イオン伝導体)とを任意の割合で混合した複合材料を用いることもできる。一好適例として、ニッケル系金属材料(例えばNiO)と安定化ジルコニア(例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ;Yttria stabilized zirconia))とのサーメットが挙げられる。これらの混合比(質量比)は特に限定されないが、通常90:10〜40:60程度であり、例えば80:20〜45:55であるとよい。これにより、電気伝導性と耐久性とをより高いレベルで両立することができる。
アノードアクティブ層20は、アノード支持体10の表面に配置され、アノード支持体10よりも高い電極活性を示す。本発明において、かかるアノードアクティブ層20の平均厚みAは、抵抗を低減する観点から80μm以下が適当であり、典型的には70μm以下、例えば50μm以下であり得る。また、十分な触媒活性点を得て、当該層を備える効果をより高いレベルで発揮する観点から、平均厚みAは20μm以上が適当であり、例えば25μm以上であり得る。
アノードアクティブ層20はまた、アノード支持体10と同様に多孔質構造である。かかるアノードアクティブ層20の気孔率Bは、後述する制御パラメータPを満たす限りにおいて特に限定されないが、ガスとの接触面積を十分に確保する観点や、ガス拡散性を向上する観点から、通常は1体積%以上であり、例えば5%体積以上であるとよい。また、導電性や機械的強度を高いレベルで維持する観点から、気孔率Bは通常凡そ30体積%以下であり、典型的には20体積%以下であり、例えば15体積%以下であるとよい。
アノードアクティブ層20の構成材料は、従来この種のSOFCのアノードに用いられる導電性材料と同様でよい。一好適例として、アノード支持体10の構成材料として例示する金属酸化物と酸化物イオン伝導体との複合材料が挙げられる。なかでも、アノードアクティブ層20と固体電解質層30,30bとに同種の酸化物イオン伝導体を含むことが好ましい。これによって、アノードアクティブ層20と固体電解質層30,30bとの整合性(例えば熱膨張係数の調和)を向上することができ、ハーフセルの密着性(接合性)やSOFCとしての一体性を高めることができる。したがって、界面剥離等の不具合を高いレベルで抑制することができ、信頼性に優れたSOFCを実現することができる。
また、アノード支持体10の構成材料と、アノードアクティブ層20の構成材料とは同じであってもよく、一部または全部の構成材料が異なっていてもよい。SOFCの一体性を高める観点からは、少なくとも同種の金属若しくは金属酸化物を含むとよい。
固体電解質層30,30bは、アノードアクティブ層20の表面に配置され、酸素イオンを伝導させると共に、燃料ガスと空気とを分離する役割を併せ持つ。
図1(a)に示す態様のSOFC50aにおいて、固体電解質層30の平均厚みCは、後述する制御パラメータPを満たす限りにおいて特に限定されないが、一般的に電気抵抗は厚みに比例して増大するため、抵抗を低減する観点から30μm以下が適当であり、典型的には20μm以下であり、例えば15μm以下であるとよい。これにより、一層優れた発電性能(高出力密度)を実現することができる。また、ガスのリークやクラック等の不具合の発生を的確に防止する観点からは、平均厚みCが3μm以上であるとよく、例えば5μm以上であることが好ましい。
固体電解質層30は、ガスのリークを防止する観点からは緻密であるほどよい。固体電解質層30の気孔率Dは、後述する制御パラメータPを満たす限りにおいて特に限定されないが、通常は5体積%以下であり、例えば2体積%以下であるとよい。一方で、極端に緻密な(例えば気孔率Dが0.1体積%以下の)固体電解質層30を形成するためには原子レベルでの積み上げが必要となり、特殊で煩雑な操作が必要となる。したがって、作業性や生産性、低コストの観点から、気孔率Dは典型的には0.2体積%以上、例えば0.5体積%以上であるとよい。
固体電解質層30の構成材料は、従来この種のSOFCの固体電解質に用いられる酸化物イオン伝導体と同様でよい。例えば、ジルコニウム(Zr)、セリウム(Ce)、マグネシウム(Mg)、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、カルシウム(Ca)、ガドリニウム(Gd)、サマリウム(Sm)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、ストロンチウム(Sr)、ガリウム(Ga)、ビスマス(Bi)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)のうちから選択される1種または2種類以上の元素を含む酸化物が挙げられる。好適例として、イットリア(Y)等の安定化剤で安定化されたジルコニア(ZrO)、あるいは、ガドリニア(Gd)等のドープ剤をドープしたセリア(CeO)が挙げられる。安定化剤やドープ剤の含有割合は特に限定されないが、固体電解質層30の全体を100mol%としたときに、凡そ5mol%〜10mol%であることが好ましい。
図1(b)に示す態様のSOFC50bにおいて、固体電解質層30bは、カソード40と対向する側の表面に反応抑止層34を包含し、固体電解質層(主体層)32と反応抑止層34とから構成されている。かかる態様において、反応抑止層34は固体電解質層(主体層)32とカソード40との界面を安定化する機能を備える。例えば、固体電解質層(主体層)32に酸化ジルコニウム系の材料を含み、且つ、後述するカソード40にペロブスカイト構造の酸化物を含む場合には、両者の反応を防止するためにかかる形態をとることが好ましい。
固体電解質層30bの好適な平均厚みCや気孔率Dは、上記SOFC50aの場合と同様である。また、反応抑止層34の平均厚みCrは、通常、固体電解質層(主体層)32の平均厚みCmに比べて薄く、低抵抗化の観点や当該層の機能を十分に発揮させる観点から、典型的には1μm以上5μm以下であるとよい。また、反応抑止層34の気孔率は、通常、固体電解質層(主体層)32と概ね同等であり、典型的には0.2体積%以上5体積%以下であり、例えば0.5体積%以上2体積%以下であるとよい。
固体電解質層(主体層)32の構成材料としては、上記SOFC50aにおいて固体電解質層30の構成材料として例示するジルコニウムの酸化物、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を使用することができる。また、反応抑止層34の構成材料としては、例えば上記SOFC50aにおいて固体電解質層30の構成材料として例示するセリウムの酸化物、例えばガドリニアドープセリア(GDC)を使用することができる。
ここに開示されるSOFCでは、制御パラメータP(=A÷C×B÷D)によって全体の最適化が図られている。かかるP値は、20≦P≦120であり、好ましくは75≦P≦120、より好ましくは100≦P≦120である。上記Pの範囲と上述のAの範囲をいずれも満たすことで、例えばアノードアクティブ層や固体電解質層の性状(厚みや気孔率)を変更する必要が生じても、低温環境下(典型的には500℃〜700℃、例えば600℃±50℃)において発電性能の高いSOFCを精度よく実現することができる。
カソード40は、電極(カソード)としての機能を備える。かかるカソード40の平均厚みは特に限定されないが、十分な触媒活性点を得る観点や、抵抗を低減する観点から、凡そ5μm以上(典型的には5μm以上50μm以下、例えば10μm以上30μm以下)であるとよい。
カソード40はまた、ガス拡散性や酸化反応性の向上のために多孔質構造を有している。かかるカソード40の気孔率は特に限定されないが、10体積%以上(典型的には10体積%以上30体積%以下、例えば15体積%以上25体積%以下)であるとよい。
カソード層40の構成材料は、従来この種のSOFCのカソードに用いられる導電性材料(触媒活性を有する材料)と同様でよい。一好適例として、ランタンコバルテート(LaCoO)系、ランタンマンガネート(LaMnO)系、ランタンフェライト(LaFeO)系、ランタンニッケラート(LaNiO)系のペロブスカイト型酸化物;サマリウムコバルテート(SmCoO)系ペロブスカイト型酸化物;等が挙げられる。
ここで、例えば上記ランタンコバルテート系酸化物とは、LaおよびCoを構成金属元素とする酸化物の他、LaおよびCo以外に他の1種以上の金属元素(遷移金属元素および/または典型金属元素)を含む酸化物をも包含する意味である。また、ランタンマンガネート系酸化物、ランタンフェライト系酸化物、ランタンニッケラート系酸化物およびサマリウムコバルテート系酸化物についても同様である。典型例として、SrをドープしたLaMnO系酸化物(例えば、La0.8Sr0.2MnO)、SrをドープしたLaCoO系酸化物(例えば、La0.6Sr0.4CoO)、SrおよびFeをドープしたLaCoO系酸化物(例えば、La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8)等が挙げられる。これらの酸化物は、いわゆる電子−酸化物イオン混合伝導体であり、他のペロブスカイト型酸化物に比べて高い反応活性を示す(高い触媒能を有する)ことから好ましい。
≪固体酸化物形燃料電池(SOFC)の製造方法≫
このようなSOFCは、まず、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層(または、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層(主体層)−反応抑止層)からなるハーフセルを作製し、次に、かかるハーフセルの固体電解質層側の表面にカソードを形成し、これを焼成することによって得ることができる。
ここに開示される製造方法では、上記ハーフセルの作製において、以下の工程:
(S10)アノード支持体グリーンシートの表面に、アノードアクティブ層グリーンシートと固体電解質層グリーンシートとをこの順に形成して積層グリーンシートを得ること;
(S20)上記積層グリーンシートを焼成してハーフセルを得ること;
を包含する。好適な一態様では、上記(S10)は、さらに以下の工程:
(S11)第1の導電性材料と第1のバインダと第1の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物をシート状に成形して、上記アノード支持体グリーンシートを得る工程;
(S12)上記成形したアノード支持体グリーンシートの表面に、第2の導電性材料と第2のバインダと第2の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物を付与して、上記アノードアクティブ層グリーンシートを形成する工程;
を包含する。以下、各工程について説明する。
<アノード支持体グリーンシートの準備>
まず、アノード支持体グリーンシートを準備する。アノード支持体グリーンシートとしては、市販品を購入してもよく、従来公知の方法で成形してもよい。
アノード支持体グリーンシートの成形にあたっては、まずアノード支持体形成用の原料混合物を調製し、かかる原料混合物をシート状に形づくるとよい。
原料混合物の調製は、例えば、電気触媒的作用を有する第1の導電性材料と、第1のバインダと、第1の溶剤と、必要に応じて用いられる他の成分(典型的には溶剤や各種添加剤)と、を任意の撹拌・混合装置に投入し、撹拌混合することによって行うことができる。かかる撹拌混合には、ボールミル、ミキサー、ディスパー、ニーダ等の従来公知の種々の装置を用いることができる。
第1の導電性材料としては、上述のような金属材料等を用いることができ、なかでも電気触媒的作用(触媒活性)に優れるニッケル系金属材料(例えば酸化ニッケル)を好ましく用いることができる。導電性材料の性状は特に限定されないが、ガス拡散性や導電性を考慮して、通常、平均粒径が0.01μm〜5μm(典型的には0.1μm〜2μm、例えば0.5μm〜1μm)程度の粉末状(粒子状)のものを好ましく用いることができる。また、上述のような複合材料(サーメット)を調製し使用する場合には、通常、平均粒径が凡そ0.1μm〜2μmの金属酸化物(例えば酸化ニッケル)と、平均粒径が凡そ0.1μm〜2μmの酸化物イオン伝導体(例えばYSZ)とを混合して用いることが好ましい。なお、本明細書において「平均粒径」とは、一般的なレーザー回折・光散乱法に基づく粒度分布測定により測定した体積基準の粒度分布において、微粒子側からの累積50%に相当する粒径(D50粒径、メジアン径ともいう。)をいう。
第1のバインダとしては、脱バインダ処理(典型的には、500℃以上で加熱焼成すること)によって蒸発除去し得るものであればよく、特に限定なく用いることができる。好適例として、ポリビニルブチラール等のブチラール系ポリマー;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系ポリマー;メタクリル酸エステル等のエステル系ポリマー;ポリエチレンオキサイド等のエチレン系ポリマー;ポリイミド等のイミド系ポリマー;等が例示される。なかでもブチラール系ポリマーを好ましく用いることができる。
第1の溶剤としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、イソブチルアルコール等の鎖状アルコール系溶剤;α−テルピネオール等の環状アルコール系溶剤;ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶剤;ブチルカルビトール等のエーテル系溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;等の有機溶剤を好ましく用いることができ、なかでもイソプロピルアルコール等の鎖状アルコール系溶剤が好適である。
原料混合物には、必要に応じて、造孔材(気孔形成材)、可塑剤、酸化防止剤、増粘剤、分散剤等の各種添加剤や溶剤等を含ませることができる。なかでも、ガス拡散性を向上させる観点から造孔材を用いることが好ましい。造孔材としては、例えばカーボン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、澱粉等を好ましく用いることができる。可塑剤としては、例えばグリセリンやフタル酸エステル等を好ましく用いることができる。分散剤としては、例えばポリアクリル酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩等のアニオン系の高分子界面活性剤を好ましく用いることができる。
原料混合物の固形分全体に占める導電性材料(金属または金属酸化物)の割合は、通常凡そ30質量%以上(典型的には40質量%〜60質量%)とすることができ、例えば45質量%〜55質量%とするとよい。酸化物イオン伝導体を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める該酸化物イオン伝導体の割合は、通常凡そ10質量%〜50質量%とすることができ、例えば20質量%〜40質量%とするとよい。また、原料混合物の固形分全体に占めるバインダの割合は、通常凡そ1質量%〜20質量%とすることができ、例えば2質量%〜10質量%とするとよい。各種添加剤(例えば造孔材や分散剤)を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める添加剤の割合は、通常凡そ1質量%〜30質量%とすることができ、例えば5質量%〜20質量%とするとよい。
また、原料混合物が溶剤を含む場合において、該原料混合物の固形分濃度(NV値)は、例えば50質量%〜70質量%(典型的には55質量%〜65質量%)程度に調整するとよい。これにより、作業性や成形性を向上することができる。
次に、上記原料混合物を任意の成形手法によって所望のサイズや厚みに成形する。後の焼成による熱収縮を考慮して、典型的には所望のアノード支持体のサイズ・厚みよりやや大きめ(例えば、所望の厚みの1.1倍程度)に成形するとよい。アノード支持体の成形には、ドクターブレード法等のシート成形法、スクリーン印刷法等の印刷法、ロール成形等の各種成形手法を用いることができる。なお、原料混合物の成形に際して、一般的な流体材料の塗工または印刷技術、例えば上記ドクターブレード法を採用する場合には、原料混合物に任意の液状媒体(例えば上記溶剤)を添加して、塗工に適した粘度となるよう調整するとよい。
このようにして、アノード支持体グリーンシートを得ることができる。
<アノードアクティブ層グリーンシートの形成>
次に、上記アノード支持体グリーンシートの表面に、アノードアクティブ層グリーンシートを形成する。アノードアクティブ層グリーンシートの形成にあたっては、例えば、まず、第2の導電性材料と、第2のバインダと、第2の溶剤と、必要に応じて用いられる他の成分と、を用いてアノードアクティブ層形成用の原料混合物を調製し、かかる原料混合物をアノード支持体グリーンシートの一方の表面(典型的には表面全体)に所望の厚みで付与するとよい。なお、原料混合物の調製やその付与は、上記アノード支持体グリーンシートを成形する場合と同様に行うことができる。
第2の導電性材料、第2のバインダ、第2の溶剤、各種添加剤等は、上記アノード支持体の形成用として例示した材料の中から適宜選択して用いることができる。
好適な一態様では、導電性材料として上記アノード支持体の形成に用いるものよりも平均粒径が小さいものを使用する。具体的には、平均粒径が、通常0.01μm〜3μm程度であり、典型的には0.05μm〜2μmであり、例えば0.1μm〜0.5μmの粉末状のものを用いるとよい。これにより、アノード支持体に比べて触媒活性点(比表面積)を増加させることができ、安定的に高い電極活性を実現することができる。
また、好適な他の一態様では、上述のような金属酸化物と酸化物イオン伝導体との複合材料(サーメット)を使用する。これにより、アノードアクティブ層と固体電解質層との整合性(例えば熱膨張係数の調和)をとることができる。なかでも、上記アノード支持体の形成に用いるものと同程度か若しくはより微粒な(より平均粒径の小さい)酸化物イオン伝導体を好ましく使用することができる。
また、好適な他の一態様では、第2のバインダとして、上記アノード支持体の形成に用いる第1のバインダと異なる系統(系)のものを用いる。例えば第1のバインダとしてポリビニルブチラール等のブチラール系ポリマーを用いる場合には、第2のバインダとして、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース系ポリマーを用いるとよい。
また、好適な他の一態様では、第2の溶剤として、上記アノード支持体の形成に用いる第1の溶剤と異なる系統(系)のものを用いる。例えば第1の溶剤としてイソプロピルアルコール等のアルコール類を用いる場合には、第2の溶剤としてα−テルピネオール等の環状アルコール系溶剤を用いるとよい。これにより、シートアタック現象が生じることを高度に抑制することができる。
特に好適な一態様では、第2の溶剤として、上記アノード支持体の形成に用いる第1のバインダを溶解しない若しくは溶解し難いものを用いる。一好適例を挙げると、第1のバインダとしてブチラール系ポリマーを用いる場合に、第2の溶剤としてα−テルピネオール等の環状アルコール系溶剤を用いるとよい。これにより、より一層的確にシートアタックを防止することができる。なお、ここで「溶解しない」とは、第2の溶剤に対する第1のバインダの溶解性が凡そ0.01g/L以下であることをいい、「溶解し難い」とは、第2の溶剤に対する第1のバインダの溶解性が凡そ0.1g/L以下であることをいう。
また、好適な他の一態様では、添加剤としての造孔材を用いる。これにより、アノードアクティブ層の多孔性を安定的に高めることができ、一層優れたガス拡散性や電極活性を実現することができる。
原料混合物の固形分全体に占める導電性材料(金属または金属酸化物)の割合は、通常凡そ30質量%以上(典型的には40質量%〜80質量%)とすることができ、例えば45質量%〜70質量%とするとよい。酸化物イオン伝導体を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める該酸化物イオン伝導体の割合は、通常凡そ10質量%〜50質量%とすることができ、例えば20質量%〜40質量%とするとよい。また、原料混合物の固形分全体に占めるバインダの割合は、通常凡そ0.5質量%〜10質量%とすることができ、例えば1質量%〜5質量%とするとよい。各種添加剤(例えば造孔材や分散剤)を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める添加剤の割合は、通常凡そ0.1質量%〜20質量%とすることができ、例えば0.5質量%〜10質量%とするとよい。
また、原料混合物が溶剤を含む場合において、該原料混合物の固形分濃度(NV値)は、例えば60質量%〜80質量%(典型的には65質量%〜75質量%)程度に調整するとよい。これにより、作業性(塗工性)や優れた触媒活性を実現することができる。
原料混合物の性状は、焼成後のアノードアクティブ層20の気孔率Bが5体積%以上15体積%以下となるよう調整するとよい。かかる気孔率に大きな影響を与え得る条件としては、例えば、導電性材料の性状(例えば上記平均粒径)、バインダや造孔材の含有割合、NV値等が考えられる。
また、原料混合物を付与する厚みは、焼成後のアノードアクティブ層20の平均厚みAが20μm以上80μm以下を満たすよう調整する。具体的には、アノード支持体グリーンシート上に、20μm以上(例えば22μm以上)であって、150μm以下(典型的には100μm以下、例えば80μm以下)の厚みでアノードアクティブ層形成用の原料混合物を付与するとよい。
このようにして、アノード支持体−アノードアクティブ層グリーンシートを得ることができる。
<固体電解質層グリーンシートの形成>
次に、アノードアクティブ層グリーンシートの表面に、固体電解質層グリーンシートを形成する。固体電解質層グリーンシートの形成にあたっては、例えば、まず、酸化物イオン伝導体と、バインダと、必要に応じて用いられる他の成分と、を用いて固体電解質層形成用の原料混合物を調製し、かかる原料混合物をアノードアクティブ層グリーンシートの表面(典型的には表面全体)に所望の厚みで付与するとよい。なお、原料混合物の調製やその付与は、上記アノード支持体グリーンシートを成形する場合と同様に行うことができる。
酸化物イオン伝導体としては、上述の酸化物(例えばYSZ等)を適宜使用することができる。また、使用するバインダ、各種添加剤(例えば分散剤)、溶剤等は、上記アノード支持体の形成用として例示した材料の中から適宜選択して用いることができる。
好適な一態様では、平均粒径が0.01μm〜5μm(典型的には0.1μm〜2μm、例えば0.5μm〜1μm)程度の粉末状(粒子状)の酸化物イオン伝導体を使用する。これにより、気孔率の低減された緻密な固体電解質層を実現することができる。
好適な他の一態様では、上記第2のバインダと同じ系統の(より好ましくは同種の)バインダを用いる。これにより、アノードアクティブ層グリーンシートとの親和性(相溶性)が高まり、界面において自己組織化が生じる。その結果、界面剥離等の不具合の発生を抑制することができ、ハーフセルとしての一体性を高めることができる。
原料混合物の固形分全体に占める酸化物イオン伝導体の割合は、通常凡そ50質量%以上とすることができ、例えば80質量%〜90質量%とするとよい。また、原料混合物の固形分全体に占めるバインダの割合は、通常凡そ1質量%〜10質量%とすることができ、例えば1質量%〜5質量%とするとよい。各種添加剤(例えば分散剤)を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める添加剤の割合は、通常凡そ0.1質量%〜20質量%とすることができ、例えば1質量%〜5質量%とするとよい。
また、原料混合物が溶剤を含む場合において、該原料混合物の固形分濃度(NV値)は、例えば50質量%〜80質量%(典型的には60質量%〜70質量%)程度に調整するとよい。これにより、固体電解質層の形成に起因する不都合(例えばピンホールや塗工スジ等)の発生を防止することができ、作業性を確保しつつ高いイオン伝導性を実現することができる。
原料混合物の性状は、焼成後の固体電解質層30,30bの気孔率Dが0.5体積%以上2体積%以下となるよう調整するとよい。かかる気孔率に大きな影響を与え得る条件としては、例えば、酸化物イオン伝導体の性状(例えば上記平均粒径)、バインダの含有割合、NV値等が考えられる。
また、原料混合物を付与する厚みは、焼成後の固体電解質層30,30bの平均厚みCが5μm以上15μm以下を満たすよう調整するとよい。具体的には、アノードアクティブ層グリーンシート上に、5μm以上(例えば6μm以上)であって、30μm以下(典型的には20μm以下、例えば15μm以下)の厚みで固体電解質層形成用の原料混合物を付与するとよい。
また、好適な一態様では、固体電解質層グリーンシートの表面に、反応抑止層グリーンシートを形成する。これにより、固体電解質層とカソードとの界面を安定化することができる。反応抑止層グリーンシートの形成にあたっては、例えば、まず、セリウム酸化物とバインダと必要に応じて用いられる他の成分とを用いて反応抑止層形成用の原料混合物を調製し、かかる原料混合物を固体電解質層グリーンシートの表面(典型的には一部の表面)に所望の厚みで付与するとよい。なお、原料混合物の調製やその付与は、上記アノード支持体グリーンシートを成形する場合と同様に行うことができる。
セリウム酸化物としては、上述のもの(例えばガドリニアドープセリア(GDC)等)を適宜使用することができる。また、使用するバインダ、各種添加剤(例えば分散剤)、溶剤等は、上記アノード支持体の形成用として例示した材料の中から適宜選択して用いることができる。
原料混合物の固形分全体に占めるセリウム酸化物の割合は、通常凡そ50質量%以上とすることができ、例えば80質量%〜90質量%とするとよい。また、原料混合物の固形分全体に占めるバインダの割合は、通常凡そ1質量%〜10質量%とすることができ、例えば1質量%〜5質量%とするとよい。各種添加剤(例えば分散剤)を使用する場合、原料混合物の固形分全体に占める添加剤の割合は、通常凡そ0.1質量%〜20質量%とすることができ、例えば1質量%〜5質量%とするとよい。
また、原料混合物が溶剤を含む場合において、該原料混合物の固形分濃度(NV値)は、例えば50質量%〜80質量%(典型的には60質量%〜70質量%)程度に調整するとよい。
原料混合物の性状は、焼成後の反応抑止層34の気孔率が0.5体積%以上2体積%以下となるよう調整するとよい。
また、原料混合物を付与する厚みは、焼成後の反応抑止層34の平均厚みが1μm以上5μm以下を満たすよう調整するとよい。具体的には、固体電解質層グリーンシート上に、1μm以上(例えば1.2μm以上)であって、10μm以下(例えば5μm以下)の厚みで反応抑止層形成用の原料混合物を付与するとよい。
このようにして、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層の積層グリーンシート(例えば、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層(主体層)−反応抑止層の4層構造の積層グリーンシート)を得ることができる。
<積層グリーンシートの焼成>
上記作製した積層グリーンシートを焼成することにより、アノード支持体10とアノードアクティブ層20と固体電解質層30または30bとを備えたハーフセルを得ることができる。
焼成時の温度は、例えば凡そ1200℃〜1500℃とすることができる。また、焼成時間は、例えば凡そ1時間〜5時間とすることができる。
<カソードの形成>
このようにして得られたハーフセルの固体電解質層30,30b側の表面にカソードを形成し、これを焼成することによって、ここに開示されるSOFCを得ることができる。カソードは、例えばペロブスカイト型酸化物とバインダと必要に応じて用いられる他の成分とを用いてなる反応抑止層形成用の原料混合物を、固体電解質層30(または反応抑止層34)の表面に所望の厚みで付与し、所定の温度で焼成することによって形成するとよい。なお、原料混合物の調製やその付与は、上記アノード支持体グリーンシートを成形する場合と同様に行うことができる。また、焼成時の温度は、例えば700℃〜1200℃(好ましくは800℃〜1100℃)とすることができる。また、焼成時間は、例えば凡そ1時間〜5時間とすることができる。
このように、図1(a)または(b)に示すようなSOFCを製造することができる。
なお、図1(a),(b)に示すSOFCは平型(Planar)であるが、他にも種々の構造、例えば従来公知の多角形型、円筒型(Tubular)あるいは円筒の周側面を垂直に押し潰した扁平円筒型(Flat Tubular)等とすることができ、形状やサイズは特に限定されない。例えば平型は、電力密度が高く円筒型に比べて安価であるという特徴を有する。また、円筒型はガスの流量を一定に保ち易く、より安定的な発電が可能であるという特徴を有する。したがって、用途等に応じて適宜好ましい形状およびサイズを選択するとよい。
図2は、ここに開示されるアノード支持型のSOFCを備えるSOFCシステム(発電システム)の一形態を模式的に示す分解斜視図である。かかるSOFCシステム100は、SOFC(単セル)52,54が、金属製のインターコネクタ60を介して複数層積み重なったスタックとして構成されている。単セル52,54は、いずれも図1(b)に示す積層構造を有している。すなわち、アノード支持体10と、アノードアクティブ層20と、拡張固体電解質層30b(固体電解質層(主体層)32および反応抑止層34)と、カソード40とがこの順に積層されてなる。
図面中央に配されるインターコネクタ60aは、その両面を2つの単セル52,54で挟まれており、一方のセル対向面62がセル52のカソード40と対向(隣接)し、他方のセル対向面66がセル54のアノード支持体10と対向(隣接)している。かかるインターコネクタ60aのセル対向面62,66と、それぞれ対応する単セル52,54側のアノード支持体10あるいはカソード40の対向面との間には、接合材を付与してなる封止部(図示せず)が形成されている。また、セル対向面62,66には複数の溝が形成されており、供給されたガスが流れるガス流路64,68を構成している。
SOFCシステム100の作動時には、アノード側のガス流路68に燃料ガス(典型的には水素(H))が、カソード側のガス流路64に酸素(O)含有ガス(典型的には空気)が、それぞれ供給される。このSOFCシステム100に電流を印加すると、カソード40において酸素が還元され、酸化物イオンとなる。そして、該酸化物イオンが(固体電解質層30bを介して)アノードに到達し、燃料ガスを酸化して電子を放出することにより電気エネルギーの生成(すなわち発電)が行われる。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
ここでは、アノードアクティブ層の平均厚みA、および、制御パラメータPを異ならせた時の発電性能を比較した。
まず、平均粒径0.8μmの酸化ニッケル(NiO)粉末と、平均粒径0.5μmのイットリア安定化ジルコニア(8mol%Y−ZrO、以下「8YSZ」と略称することがある。)粉末と、造孔材(カーボン)とを、54:36:10の質量比率で混ぜ合わせ、混合粉末を得た。かかる混合粉末と、バインダ(ブチラール系ポリマー)と、可塑剤(フタル酸エステル)とを、100:7:6の質量比率になるよう秤量し、溶剤(イソプロピルアルコール)中で混練することによって、NV値が凡そ60質量%のスラリー状のアノード支持体形成用組成物を調製した。これをシート成形して、厚みが凡そ0.6mmのアノード支持体グリーンシートを得た。
次に、平均粒径0.2μmのNiO粉末と、平均粒径0.5μmの8YSZ粉末と、造孔材(カーボン)とを、57:38:5の質量比率で混ぜ合わせ、混合粉末を得た。かかる混合粉末と、バインダ(エチルセルロース)と、分散剤(アニオン系の高分子界面活性剤)とを、100:2:2の質量比率になるよう秤量し、溶剤(α−テルピネオール)中で混練することによって、NV値が凡そ70質量%のスラリー状のアノードアクティブ層形成用組成物を調製した。これを、上記アノード支持体グリーンシートの表面に凡そ5μm〜130μmの厚みでスクリーン印刷した後、120℃で乾燥させた。このようにして、アノード支持体−アノードアクティブ層グリーンシートを得た。
次に、平均粒径0.5μmの8YSZ粉末と、バインダ(エチルセルロース)と、分散剤(カルボン酸系の高分子界面活性剤)とを、100:3:3の質量比率になるよう秤量し、溶剤(α−テルピネオール)中で混練することによって、NV値が凡そ65質量%のスラリー状の固体電解質層形成用組成物を調製した。これを、上記アノードアクティブ層グリーンシートの表面に凡そ1μm〜20μmの厚みでスクリーン印刷した。このようにして、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層(主体層)グリーンシートを得た。
次に、平均粒径0.2μmのガドリニアドープセリア(10mol%Gd−CeO、10GDC。)粉末と、バインダ(エチルセルロース)と、分散剤(カルボン酸系の高分子界面活性剤)とを、100:3:3の質量比率になるよう秤量し、溶剤(α−テルピネオール)中で混練することによって、NV値が凡そ65質量%のスラリー状の反応抑止層形成用組成物を調製した。これを、上記固体電解質層グリーンシートの表面に凡そ5μmの厚みでスクリーン印刷した後、120℃で乾燥させた。このようにして、アノード支持体−アノードアクティブ層−固体電解質層(主体層)−反応抑止層の4層構造からなる積層グリーンシートを得た。
次に、この積層グリーンシートを、大気雰囲気中において1450℃の温度で凡そ3時間焼成した。これにより、ハーフセル(例1〜例9)を得た。得られたハーフセルの性状(各層の平均厚みおよび気孔率)を表1に示す。表1において、Aはアノードアクティブ層の平均厚み(μm)を、Bはアノードアクティブ層の気孔率(体積%)を、Cは固体電解質層および反応抑止層の平均厚み(μm)を、Dは固体電解質層(主体層)および反応抑止層をあわせた全層における平均気孔率(体積%)を、表している。また、制御パラメータPは、次式:P=A(μm)÷C(μm)×B(体積%)÷D(体積%);により算出した。
このハーフセルの反応抑止層の表面にカソードを形成し、SOFCの単セルを作製した。具体的には、まず、平均粒径1.0μmのLaCoO系酸化物(La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8)粉末と、バインダ(エチルセルロース)と、溶剤(αーテルピネオール)とを、80:4:16の質量比率で混練することにより、スラリー状のカソード形成用組成物を調製した。次に、このカソード層形成用スラリーを、上記反応抑止層の上に凡そ30μmの厚みでスクリーン印刷した後、1100℃の温度で1時間焼成することによって、セルを作製した。
上記SOFCを温度500℃〜700℃で動作させ、発電特性評価を行った。代表値として、作動温度600℃における最大電力密度(W/cm)の値を表1の「発電性能」の欄に示す。また、図3に制御パラメータPと発電性能との関係を示す。
Figure 2015207487
表1および図3に示すように、以下の条件:
(1)20μm≦A≦50μm;
(2)20≦P≦120;
を満たす例1〜例4では、相対的に高い発電性能を示した。なかでも、75≦Pを満たす例1および例3では、600℃における発電性能が0.25W/cm以上と高く、特に、100≦P(100≦P≦120)を満たす例4では、600℃における発電性能が0.3W/cmと最も高い発電性能を示した。
以上の結果より、ここに開示される製造方法によれば、アノードアクティブ層を備えるSOFC全体の最適化を図ることができ、低温環境下でも発電性能の高いSOFCを安定的に実現することができるとわかった。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 アノード支持体
20 アノードアクティブ層
30、30b 固体電解質層
32 固体電解質層(主体層)
34 反応抑止層
40 カソード
50a、50b、52、54 SOFC(単セル)
60、60a インターコネクタ
100 SOFCシステム

Claims (8)

  1. アノード支持体と、アノードアクティブ層と、固体電解質層と、カソードとがこの順に積層されてなる固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
    アノード支持体グリーンシートの表面に、アノードアクティブ層グリーンシートと固体電解質層グリーンシートとをこの順に形成して積層グリーンシートを得ること、ここで、前記固体電解質層グリーンシートは前記カソードと対向する側の表面に反応抑止層グリーンシートを包含するか若しくは包含しない;および、
    前記積層グリーンシートを焼成してハーフセルを得ること;
    を包含し、
    ここで、前記ハーフセルは、前記アノードアクティブ層の平均厚みをA(μm)とし、前記アノードアクティブ層の気孔率をB(体積%)とし、前記固体電解質層の平均厚みをC(μm)とし、前記固体電解質層の気孔率をD(体積%)としたときに、以下の条件:
    (1)前記アノードアクティブ層の平均厚みAが、20μm≦A≦80μm;
    (2)次式:P=A÷C×B÷Dにより算出される制御パラメータPが、20≦P≦120;
    を満たすよう構築する、製造方法。
  2. 前記固体電解質層の平均厚みCが5μm以上15μm以下となるように前記ハーフセルを作製する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記アノードアクティブ層の平均厚みAが50μm以下となるように前記ハーフセルを作製する、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記アノードアクティブ層の気孔率Bが5体積%以上15体積%以下となるように前記ハーフセルを作製する、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記固体電解質層の気孔率Dが0.5体積%以上2体積%以下となるように前記ハーフセルを作製する、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記アノード支持体グリーンシートの表面にアノードアクティブ層グリーンシートを形成する工程は、
    第1の導電性材料と第1のバインダと第1の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物をシート状に成形して、前記アノード支持体グリーンシートを得る工程と、
    前記成形したアノード支持体グリーンシートの表面に、第2の導電性材料と第2のバインダと第2の溶剤とを含むスラリー状の原料混合物を付与して、前記アノードアクティブ層グリーンシートを形成する工程と、を包含し、
    前記第2の溶剤として、前記第1のバインダを溶解しない若しくは溶解し難いものを用いる、請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法により得られた固体酸化物形燃料電池。
  8. 500℃〜700℃で作動する、請求項7に記載の固体酸化物形燃料電池。
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