JP2015206671A - 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法 - Google Patents

捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015206671A
JP2015206671A JP2014086987A JP2014086987A JP2015206671A JP 2015206671 A JP2015206671 A JP 2015206671A JP 2014086987 A JP2014086987 A JP 2014086987A JP 2014086987 A JP2014086987 A JP 2014086987A JP 2015206671 A JP2015206671 A JP 2015206671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
collection
biochemical component
unit
test substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014086987A
Other languages
English (en)
Inventor
河村 達朗
Tatsuro Kawamura
達朗 河村
勝 南口
Masaru Minamiguchi
勝 南口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014086987A priority Critical patent/JP2015206671A/ja
Publication of JP2015206671A publication Critical patent/JP2015206671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】従来の技術では、対象空間における被検物質の濃度が変化する場合では、検出部による被検物質の検出可能範囲内で、検出を実施することができない。【解決手段】対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る捕集部と、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する導入部と、前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する生化学成分計測部と、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを、前記被検物質を検出するための検出部に供給する供給部と、を備え、前記捕集部内において、前記被検物質の濃度と前記生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にあり、前記供給部は、計測された前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを前記検出部に供給する、捕集装置。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、対象サンプル中の被検物質(例えば、空気中を浮遊するウイルス等の病原体)を捕集する浮遊ウイルスの捕集方法及び装置に関する。
空気中を浮遊するウイルス等の病原体を捕集する技術としては、例えば、ウイルス等を捕集可能なフィルターに空気を流した後、抽出液を用いて当該フィルターに捕集されたウイルス等を抽出液中に抽出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、ウイルス等を、サイクロン効果を利用して直接液体に衝突させて、液体中にウイルス等を捕集する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
なお、空気中を浮遊しているウイルスは、ウイルス単体で浮遊している訳ではなく、人が放出する飛沫等に含まれて浮遊していることが知られている。
通常ウイルスの直径は30〜200(nm)で、例えば、インフルエンザウイルスの場合、その直径は90〜110(nm)である。ウイルスが空気中を浮遊している場合は、直径が0.3〜10(μm)の微粒子として浮遊している。特に浮遊している全ウイルスの内約60%以上は直径が1(μm)以上の微粒子として浮遊している(例えば、非特許文献1、2を参照)。ここで、直径が10(μm)以上の微粒子は、即座に沈降するので、空気中を浮遊することは無い。
浮遊するウイルスの発生源は当該ウイルスの感染者で、感染者の咳、くしゃみによって、体液に含まれているウイルスが放出される。ここで、ウイルスは体液に含まれて状態で放出された後、体液は放出直後に瞬時に乾燥して、ウイルスを含んだ飛沫核になる。このウイルスを含んだ飛沫核の直径は、1〜8(μm)で、空気中を浮遊する。(例えば、非特許文献3を参照)。飛沫核は、体液に由来しているので、体液に含まれている生化学成分例えば、タンパク質、塩分、糖分、アミノ酸等も含んでいる。さらに、ウイルスを含んだ飛沫核は、当然、ウイルスを構成するタンパク質も含んでいる。
上記の様に、ウイルスは、飛沫核に含まれた状態や、その飛沫核が他の浮遊している微粒子に吸着した状態や、その飛沫核同士が凝集した状態で浮遊している。また、一部の飛沫核は、風圧や他の微粒子との衝突等により、分裂して浮遊している。これらの結果として、直径が0.3〜10(μm)の微粒子として浮遊している。言い換えると、直径が0.3〜10(μm)の微粒子に含まれて浮遊している。
ウイルス等の病原体の濃度を計測する方法として、蛍光分光法により細菌、カビ等の病原体の濃度を測定する技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、表面増強ラマン分光測定方法としては、ウイルス等と特異的に結合する抗体等を金、銀等の貴金属で形成されたナノメートル程度の構造体(ナノ構造体)に固定化し、そのナノ構造体で、局在化表面プラズモン共鳴が発生する光を照射して、抗体等で発生する表面増強ラマン散乱光を計測する技術が開示されている(例えば、非特許文献4参照)。
特開2012−52865号公報 特開2012−52866号公報 特表2013−520639号公報
Wan Yang1, Subbiah Elankumaran2 and Linsey C. Marr1, "Concentrations and size distributions of airborne influenza Aviruses measured indoors at a health centre, a day−care centre and on aeroplanes", Journal of the Royal Society Interface (2011) 8, 1176-1184 Parham Azimi, Brent Stephens, " HVAC filtration for controlling infectious airborne disease transmission in indoor environments: Predicting risk reductions and operational costs", Building and Environment 70 (2013) 150−160 西村秀一、阪田総一郎、"くしゃみ咳によるエアロゾル粒子中のインフルエンザウイルスの活性と空調"、冷凍2010年5月号第85巻第991号 Ralph A. Trip, Richard A. Dluhy, Yiping Zhao, "Novel nanostructures for SERS biosensing", Nano today, Vol. 3, Number 3−4, 31−37 (2008)
従来の技術では、対象空間における被検物質の濃度が変化する場合では、検出部による被検物質の検出可能範囲内で、検出を実施することができない、という課題があった。
対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る捕集部と、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する導入部と、前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する生化学成分計測部と、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを、前記被検物質を検出するための検出部に供給する供給部と、を備え、前記捕集部内において、前記被検物質の濃度と前記生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にあり、前記供給部は、計測された前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを前記検出部に供給する、捕集装置。
対象空間から対象サンプルを捕集部に導入する導入工程と、前記捕集部により、前記導入工程により導入された前記対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る捕集工程と、前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する生化学成分計測工程と、前記捕集工程により得られた前記捕集サンプルを、前記被検物質を検出するための検出部に供給する供給工程と、を包含し、前記捕集部内において、前記被検物質の濃度と前記生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にあり、前記供給工程は、計測された前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを前記検出部に供給する、捕集方法。
本発明の構成によれば、対象空間における被検物質の濃度が変化する場合においても、検出部による被検物質の検出可能範囲内で、検出を実施することができる。
実施の形態2の浮遊ウイルスの捕集方法及び装置の概略構成を示すブロック図 実施の形態2の浮遊ウイルスの捕集方法及び装置に使用する生化学成分モニタリング手段の概略図 実施の形態の原理を説明するためのグラフ 実施の形態の原理を説明するためのグラフ 実施の形態の原理を説明するためのグラフ 実施の形態1の捕集装置の構成を示す図 実施の形態1の検出装置および清浄装置の構成を示す図 実施の形態1の捕集方法の構成を示す図 実施の形態1の検出方法および清浄方法の構成を示す図
まず、本発明の発明者の着眼点について、説明する。
上述した従来の捕集技術は、予め定めた一定の吸入空気速度(m/分)で、予め定めた一定時間を吸入してウイルス等を捕集している。例えば、特許文献1では、吸入空気速度=0.0333(m/分)で、30分間捕集している例が示されている。この場合は、約1mの空気を吸入して、この中に浮遊していたウイルスを捕集したことになる。また、特許文献2では、吸入空気速度=0.66(m/分)で、0.25分間捕集している例が示されている。この場合は、約0.165(m)の空気を吸入して、この中に浮遊していたウイルスを捕集したことになる。即ち、従来は、予め定めた一定の吸入空気速度(m/分)で、予め定めた一定時間空気を吸入することで、一定体積の空気中に浮遊するウイルスを捕集している。そして捕集したウイルスを、一定の体積の液体に抽出して、液体のウイルスを計測している。この液体のウイルスの計測値より、空気中に浮遊しているウイルスの存否を検査している。
上記の様な従来の捕集技術では、一定体積の空気中に浮遊するウイルスを捕集するので、捕集するウイルスの量は、空気中に浮遊するウイルスの濃度に応じて変動する。一方、ウイルスの濃度を計測する技術においては、その計測可能な濃度範囲が限定されている。即ち、計測できる最低濃度と最大濃度の比であるダイナミックレンジは有限である。従って、空気中に浮遊するウイルスの濃度が低い場合、捕集されたウイルスの量が過少で計測できる最低濃度を下回る可能性が有った。また、逆に、空気中に浮遊するウイルスの濃度が高い場合、捕集されたウイルスの量が過大で計測できる最大濃度を上回る可能性が有った。
以上の様に、従来の捕集技術では、捕集するウイルスの量が、過少又は過大になり、ウイルスの濃度を計測する技術で計測可能な濃度範囲を超える場合があるという課題があった。
なお、本実施の形態は、例えば、空気中を浮遊するウイルスを捕集する技術に関する。
本実施形態の構成により、空気中を浮遊するウイルス等の病原体を捕集し、当該空気中に含まれるウイルス等の病原体の濃度を、蛍光分光法、表面増強ラマン散乱分光法、抗原抗体反応を利用した免疫クトマトデバイス等により計測することで、空気中を浮遊するウイルスの濃度を計測することができる。
空気中に浮遊するウイルスの濃度に関わらず、捕集するウイルスの量を、ウイルス濃度が計測できる範囲に制御することができる。本実施形態の構成によって、捕集したウイルスの濃度が計測できない可能性を低減し、様々な環境下で、浮遊するウイルスを検査する装置全体の信頼性を向上できる。また、捕集したウイルスの濃度が計測できない場合にも関わらず計測を実施すると、結果的に、計測毎に消費される試薬等の消耗品の無駄使いになる。本実施形態の構成によれば、この様な無駄な消費も抑制できる。
(実施の形態1)
図6は、実施の形態1の捕集装置1000の構成を示す図である。
実施の形態1の捕集装置1000は、導入部1100と、捕集部1200と、生化学成分計測部1300と、供給部1400と、を備える。
導入部1100は、対象空間から対象サンプルを捕集部1200に導入する。
捕集部1200は、対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る。
生化学成分計測部1300は、捕集部1200内の捕集サンプル中の生化学成分の濃度Bnを計測する。
供給部1400は、捕集部1200により得られた捕集サンプルを、被検物質を検出するための検出部2100に供給する。
捕集部1200内において、被検物質の濃度と生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にある。
供給部1400は、計測された生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、捕集部により得られた捕集サンプルを検出部に供給する。
以上の構成によれば、対象空間における被検物質の濃度が変化する場合においても、検出部による被検物質の検出可能範囲内で、検出を実施することができる。これにより、検出可能範囲外での検出の実施を低減することができる。これにより、例えば、利用する検出部材が1回の検出ごとに廃棄されるような使い捨ての検出部材であっても、検出可能範囲外での検出の実施による、検出部材の無駄な浪費を低減することができる。
なお、実施の形態1の捕集装置1000においては、導入部1100は、所定時間の間で生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、捕集部1200に単位時間当たりに導入する対象サンプルの量を変化させて、対象サンプルを捕集部1200に導入しても良い。
以上の構成によれば、一定の時間間隔毎に、被検物質の濃度を把握する必要が有る場合に、効果的である。
また、実施の形態1の捕集装置1000においては、生化学成分計測部1300は、単位時間に対する生化学成分の濃度Bnの変化量を計測しても良い。このとき、導入部1100は、当該変化量に基づいて、所定時間の間で生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、捕集部1200に単位時間当たりに導入する対象サンプルの量を変化させて、対象サンプルを捕集部1200に導入しても良い。
以上の構成によれば、捕集部内の生化学成分の濃度が変化する場合であっても、一定の時間間隔毎に、被検物質の濃度を把握することができる。
また、実施の形態1の捕集装置1000においては、導入部1100は、生化学成分の濃度Bnが所定値に達するまでの間、対象サンプルを捕集部1200に導入し、生化学成分の濃度Bnが所定値に達した後に、対象サンプルの捕集部1200への導入を停止しても良い。
以上の構成によれば、計測された生化学成分の濃度Bnが所定値に達したときの捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
図7は、実施の形態1の検出装置2000および清浄装置3000の構成を示す図である。
実施の形態1の検出装置2000は、上述の捕集装置1000と、検出部2100と、を備える。
検出部2100は、供給部1400により供給された捕集サンプル中の被検物質を検出する。
以上の構成によれば、捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
なお、実施の形態1の検出装置2000においては、検出部2100は、供給部1400により供給された捕集サンプル中の被検物質の濃度を測定しても良い。このとき、当該捕集サンプル中の被検物質の濃度と、導入部1100により捕集部1200に導入された対象サンプルの量と、に基づいて、対象空間における被検物質の濃度を算出しても良い。
以上の構成によれば、捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
実施の形態1の清浄装置3000は、上述の検出装置2000と、清浄部3100と、を備える。
清浄部3100は、検出装置2000の検出結果に応じて、対象空間から被検物質を除去する。
以上の構成によれば、対象空間から被検物質を、より効率的に除去することができる。
図8は、実施の形態1の捕集方法の構成を示す図である。
実施の形態1の捕集方法は、導入工程と、捕集工程と、生化学成分計測工程と、供給工程と、を包含する。
導入工程は、対象空間から対象サンプルを捕集部に導入する工程である。
捕集工程は、捕集部により、導入工程により導入された対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る工程である。
生化学成分計測工程は、対象サンプル中の生化学成分の濃度Bnを計測する工程である。
捕集部内において、被検物質の濃度と生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にある。
供給工程は、捕集工程により得られた捕集サンプルを、被検物質を検出するための検出部に供給する工程である。
供給工程は、計測された生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、捕集部により得られた捕集サンプルを検出部に供給する。
以上の構成によれば、対象空間における被検物質の濃度が変化する場合においても、検出部による被検物質の検出可能範囲内で、検出を実施することができる。これにより、検出可能範囲外での検出の実施を低減することができる。これにより、例えば、利用する検出部材が1回の検出ごとに廃棄されるような使い捨ての検出部材であっても、検出可能範囲外での検出の実施による、検出部材の無駄な浪費を低減することができる。
なお、実施の形態1の捕集方法においては、導入工程は、所定時間の間で生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、単位時間当たりに導入する対象サンプルの量を変化させて、対象サンプルを捕集部に導入しても良い。
以上の構成によれば、一定の時間間隔毎に、被検物質の濃度を把握する必要が有る場合に、効果的である。
また、実施の形態1の捕集方法においては、生化学成分計測工程は、時間に対する生化学成分の濃度Bnの変化量を計測しても良い。このとき、導入工程は、当該変化量に基づいて、所定時間の間で生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、単位時間当たりに導入する対象サンプルの量を変化させて、対象サンプルを捕集部に導入しても良い。
以上の構成によれば、捕集部内の生化学成分の濃度が変化する場合であっても、一定の時間間隔毎に、被検物質の濃度を把握することができる。
また、実施の形態1の捕集方法においては、導入工程は、生化学成分の濃度Bnが所定値に達するまでの間、対象サンプルを導入し、生化学成分の濃度Bnが所定値に達した後に、対象サンプルの捕集部への導入を停止しても良い。
以上の構成によれば、計測された生化学成分の濃度Bnが所定値に達したときの捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
図9は、実施の形態1の検出方法および清浄方法の構成を示す図である。
実施の形態1の検出方法は、上述の捕集方法と、検出工程と、を包含する。
検出工程は、検出部により、供給工程により供給された捕集サンプル中の被検物質を検出する工程である。
以上の構成によれば、捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
なお、実施の形態1の検出方法においては、検出工程は、検出部により、供給部により供給された捕集サンプル中の被検物質の濃度を測定しても良い。このとき、捕集サンプル中の被検物質の濃度と、導入工程により捕集部に導入された対象サンプルの量と、に基づいて、対象空間における被検物質の濃度を算出しても良い。
以上の構成によれば、捕集サンプルにおける被検物質の濃度を、より正確に検出することができる。
実施の形態1の清浄方法は、上述の検出方法と、清浄工程と、を包含する。
清浄工程は、検出方法の検出結果に応じて、対象空間から被検物質を除去する工程である。
以上の構成によれば、対象空間から被検物質を、より効率的に除去することができる。
なお、被検物質は、例えば、ウイルスや細菌など病原体であっても良い。もしくは、被検物質は、例えば、ウイルスや細菌などに関連するタンパク質であっても良い。もしくは、被検物質は、例えば、におい成分などであっても良い。もしくは、被検物質は、生体物質(タンパク質、脂質等)やアレルゲン、バクテリアなどであっても良い。
また、被検物質は、発生体に由来して発生する物質であっても良い。このとき、生化学成分は、発生体に由来する生化学成分であっても良い。例えば、生化学成分は、アルブミン、アミラーゼ、グロブリン、塩化ナトリウム、グルコースのうちの少なくとも1つを含んでいても良い。
なお、発生体は、人や動物であっても良い。もしくは、被検物質を発生する無生物であっても良い。
また、被検物質は、ウイルスであっても良い。このとき、生化学成分は、ウイルスを構成する生化学成分であっても良い。例えば、ウイルスは、インフルエンザウイルスであっても良い。このとき、生化学成分は、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質のうちの少なくとも1つを含んでいても良い。
また、対象空間は、部屋であっても良い。もしくは、対象空間は、屋外の所定の空間領域であっても良い。もしくは、対象空間は、容器であっても良い。
また、対象サンプルは、空気であっても良い。もしくは、対象サンプルは、液体であっても良い。
また、捕集部は、一例として、捕集液体や捕集固体などを含んでいても良い。
また、導入部は、一例として、空気吸入口や空気流路や空気ポンプなどを含んでいても良い。
また、生化学成分計測部は、一例として、生化学成分モニタリング手段106などを含んでいても良い。
また、生化学成分の濃度Bnの計測には、一例として、光を利用した計測方法が用いられても良い。
また、供給部は、一例として、液体流路や液体ポンプなどを含んでいても良い。
また、検出部は、一例として、センサデバイス111などを含んでいても良い。
また、清浄部は、空気中から被検物質を除去する空気清浄部であっても良い。もしくは、清浄部は、液体中から被検物質を除去する構成であっても良い。
また、捕集部や導入部や生化学成分計測部や供給部や検出部や清浄部などが、制御部で制御されても良い。このとき、制御部は、コントローラー114の一部であっても良い。
(実施の形態2)
図1は、本発明の実施の形態2における浮遊ウイルスの捕集方法及び装置100の概略構成を示すブロック図である。
101は、空気吸入口で、周辺の雰囲気空気を吸入する。
102は周辺の雰囲気空気中を浮遊する飛沫核等の微粒子で、一部または全部はウイルスを含んでいる。微粒子102は、空気吸入口101より吸入される。
103はフィルターで、約10(μm)以上の粒子は透過できない。
104は、吸入した空気中を浮遊するウイルスを含んだ微粒子を捕集する捕集液体である。捕集液体104に捕集された飛沫核は溶解して含んでいたタンパク質、塩分、グルコース等の生化学成分も捕集液体104中に溶解する。
105は、フィルター103を透過した空気を捕集液体104へ導く空気流路である。
106は、捕集液体104中に配置された生化学成分モニタリング手段で、捕集液体104に存在する、蛋白質、塩分、糖類等の生化学成分の濃度をリアルタイムに計測する。
107は、捕集液体104を保持する捕集液体保持容器。108は捕集液体保持容器107内の空気を外部に導く空気流路である。
109は空気ポンプで、空気流路108を介して捕集液体保持容器107内の空気を外部へ排気することで、空気流路105を介して周辺の雰囲気空気を吸入し捕集液体104へ導く。空気ポンプ109の駆動力を調整して、吸入空気速度を制御することができる。
110は、ウイルスを捕集した捕集液体104を、ウイルスを計測するセンサデバイス111に導く液体流路である。
112は、液体ポンプで、所定体積の捕集液体104をサンプル液体113としてセンサデバイス111に供給する。
センサデバイス111は、ウイルスと反応する試薬又はこの試薬を担持したチップを具備している。さらに、前記ウイルスとの反応を電気信号に変換して、ウイルス量に相当する信号を出力する。本実施の形態でのセンサデバイス111は、所定体積=1mlのサンプル液体113中のウイルスの個数=10〜10(個)の範囲を計測できる。
114は、生化学成分モニタリング手段106の信号を利用して、捕集液体104をセンサデバイス111に供給するように、空気ポンプ109と液体ポンプ112を制御するコントローラーである。本コントローラー114に各種パラメーターを入力することで、予め設定された条件で、各ポンプを制御して所定体積の捕集液体104をセンサデバイス111に供給することができる。さらに、本コントローラー114は、計時機能も有しており、各動作に要した時間情報を発生及び記憶することもできる。コントローラー114は、またセンサデバイス111の計測値を受信して、前記計測値と前記時間情報から浮遊するウイルスの濃度を算出する機能も有する。
センサデバイス111に所定体積の捕集液体104を供給した後、捕集液体保持容器107中に捕集液体104が残留しており、再度浮遊するウイルスを捕集して計測する場合は、次の動作を追加する。
捕集液体保持容器107と外部を連結する液体流路115を介して、残留している捕集液体104を捕集液体保持容器107より外部へ液体ポンプ116により排出する。そして、補充用捕集液体117を捕集液体保持容器107へ次のように輸送する。補充用捕集液体117は、補充用捕集液体保持容器118に格納されており、液体流路119を介して、液体ポンプ120によって所定体積の補充用捕集液体117が捕集液体保持容器107へ輸送される。上記した、残留している捕集液体104の排出、補充用捕集液体117の捕集液体保持容器107への輸送は、コントローラー114が液体ポンプ116、液体ポンプ120を制御することで実現される。
図2は、図1に示した生化学成分モニタリング手段106の概略構成図である。図2は、生化学成分としてタンパク質を計測する例で、タンパク質特有の蛍光を検出部してその濃度を算出する。
201は筐体で、後述する紫外線光源202、光センサ206、蛍光フィルター204等の構成物を保持する。また筐体201は、捕集液体保持容器107の内部に固定されており、筐体201全体が捕集液体104中に入るように配置されている。さらに、紫外線光源202、へ信号を送信する信号電線(図示せず)、光センサ206の信号を受信する信号電線(図示せず)も筐体201に固定され後、捕集液体保持容器107の外部へ配置されコントローラー114に接続される。
202は、放電ランプ又はLED等で構成された紫外線光源で、203に示した照射光を筐体201中の捕集液体104に照射する。波長は、約280nmで、タンパク質を励起して、タンパク質の蛍光を発生させるのに好適な波長である。
照射光203に照射されている捕集液体104中に溶解しているタンパク質は、蛍光205を発生する。発生した蛍光205は、蛍光フィルター204を介して光センサ206によって検出される。ここで、蛍光フィルター204、タンパク質が発生する蛍光のみを透過する。例えば、330±20nmの蛍光を透過させる。筐体201全体が捕集液体104中に入るように配置されているので、捕集液体104は、筐体201の内外で常に出入り可能で、全ての成分の濃度は同一である。
上記の様な構成になっているので、光センサ206の出力信号は、捕集液体104中のタンパク質の濃度に比例する。この捕集液体104中のタンパク質は、ウイルスを構成しているタンパク質や、人のくしゃみ、咳等によって放出され体液に含まれたタンパク質、であるアルブミン、アミラーゼ、グロブリンである。
吸入された微粒子102は、一定割合で、捕集液体104中に捕集される。ここで、捕集される割合は、吸入空気速度、捕集液体104の体積、空気流路105及び捕集液体保持容器107の形状によって決まる。一般的には、吸入された微粒子102のうち、30%から99.9%が捕集液体104中に捕集される。以降は簡単ために、この捕集される割合、即ち捕集率が100%の場合を述べる。上記したタンパク質、塩分、当分は水溶性で、飛沫核等の微粒子として浮遊して、捕集液体に溶解するので、同様に生化学成分に対する捕集率が100%のであることを意味する。
本実施の形態における原理を以下に説明する。
上述したように、ウイルスは飛沫核に含まれて浮遊しているので、浮遊しているウイルスが捕集液体104中に捕集された場合、飛沫核と一緒に捕集される。捕集された飛沫核は捕集液体104中に溶解するので、飛沫核に含まれる生化学成分も捕集液体104中に溶解する。従って、捕集されたウイルスの数が増加すると、捕集液体104中のこの生化学成分の濃度も増加する。ただし、ウイルスが浮遊していない状況では、捕集液体104中のこの生化学成分の濃度も増加しても、捕集液体104中にはウイルスは捕集されないことは言うまでもない。また、少なくとも、捕集液体104中に飛沫核が捕集されず、生化学成分の濃度が実質的にゼロの場合は、ウイルスは浮遊していない。
即ち、捕集されたウイルスの数は、捕集液体104中のこの生化学成分の濃度と浮遊しているウイルスの濃度に応じて変化する。この関係を以下に数式に基づき述べる。
捕集液104中に捕集されたウイルスの個数Vnは(数1)の様に表される。
(数1)
Vn(個)=Vc(個/m)×Av(m)×1.0(=捕集率)
ここで、
Vn:捕集液104中に捕集されたウイルスの個数
Vc:浮遊しているウイルスの個数の濃度(個/m
Av:吸入した空気の体積(m
また、Vnと、捕集した生化学成分の濃度Bc(Mol/L)との関係は、(数2)の様に表される。
(数2)
Vn(個)=α×Bc
ここで、
Bc:捕集した生化学成分の濃度(Mol/L)
α:捕集されたウイルスの個数Vnと生化学成分濃度Bcの比率(個数/(Mol/L))
ウイルスが浮遊していない場合、即ち飛沫核にウイルスが含まれてはα=0である。飛沫核に含まれているウイルスが増加するに伴ってαは増加する。またαは、生化学成分毎に異なる、即ちアルブミン、アミラーゼ、塩化ナトリウム、グルコースに対して、それぞれαは異なる。以降は、生化学成分としてアルブミンを例として説明する。
(数2)を(数1)に代入すると(数3)になる。
(数3)
Vc(個/m)=α×Bc/Av(個/m
図3は、(数1)の関係を示したグラフで、横軸はAv、縦軸はVnを示す。ここで、実線は、ウイルスの濃度Vc=10(個/m)、点線はウイルスの濃度Vc=10(個/m)の場合のAvとVnの関係を示す。
ここで、1mlのサンプル液体中における、センサデバイス111の計測範囲即ちウイルスの個数が定量できるウイルスの個数の範囲は、10〜10(個)である。この範囲よりVnが少ない際は、センサデバイス111の出力信号はノイズレベルと同等でゼロを示すとなる。一方、この範囲よりVnが多い際は、センサデバイス111の出力信号は飽和して、10(個)を示す。なお、センサデバイス111は、所定体積(=1ml)のサンプル液体中のウイルスの個数を計測するので、この計測値は、サンプル液体中の濃度に換算できる。
図3のグラフにおいて、この計測範囲外の領域は、灰色で示している。図3から明らかなように、Av=10=1(m)場合は、Vc=10〜10(個/m)の範囲が計測できる、即ち定量値が示せる。また、Av=10=10(m)場合は、Vc=10〜10(個/m)の範囲が計測できる。この様に、Avに応じて、Vcの計測範囲が異なる。一方、従来の技術の様に、Avを予め設定した値に固定している場合は、Vcの計測範囲も固定される。
図4は、(数2)の関係を示したグラフで、横軸はBc、縦軸はVnを示す。
ここで、実線は、α=1014、点線はα=1011の場合のBcとVnの関係を示す。ここで、図3と同様センサデバイス111の計測範囲即ち計測できるウイルスの個数の範囲は、10〜10(個)であるので、この範囲外の領域は、灰色で示している。図4から明らかなように、Bc=10−8(Mol/L)場合は、α=1011〜1014の範囲が計測できる、即ち定量値が示せる。また、Bc=10−7(Mol/L)場合は、α=1010〜1013の範囲が計測できる。さらに、Bc=10−9(Mol/L)場合は、α=1012〜1015の範囲が計測できる。
図5は、(数3)の関係を示したグラフで、横軸はBc/Av、縦軸はVcを示す。ここで、実線は、α=1014、点線はα=1011の場合のBc/AvとVcの関係を示す。
次に、Bc=10−8(Mol/L)に到達するまで捕集した例を示す。この場合は、図4で示したように、α=1011〜1014の範囲が計測できる。ここで、周辺の通常の環境の変化で、Bc/Avが変化する、例えば、Bc/Av=10−9〜10−7(Mol/(L・m)範囲で変化する例について示す。これは、単位空間あたりに浮遊している生化学成分即ち、アルブミンの量が変化すること相当する。アルブミンは、人から飛沫核に含まれているので、浮遊している飛沫核の量が変化することで、浮遊しているアルブミンの量も変化する。ここで、当然だが、Bc/Avは、単位空間あたりに浮遊しているアルブミンの量なので、空気中を浮遊しているアルブミンの濃度に相当する。
Bc/Av=10−9の場合、図4で示したように、α=1011〜1014の範囲が計測できるので、Vc=10〜10(個/m)の範囲が計測できる。
また、Bc/Av=10−7の場合、図4で示したように、α=1011〜1014の範囲が計測できるので、Vc=10〜10(個/m)の範囲が計測できる。従って、Bc/Av=10−9〜10−7(Mol/(L・m)範囲で変化する環境では、Vc=10〜10(個/m)の範囲が計測できる。
これは、周辺の通常の環境の変化に応じて、センサデバイス111に供給するウイルスの個数の変化範囲を制限することで、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大できることを意味する。より具体的には、上記の例の場合、従来の技術の様に、Av=1(m)に固定している際のVcの計測範囲はVc=10〜10(個/m)で有ったので、2桁計測範囲を拡大できる。図5においてBc/Av=10−9〜10−7(Mol/(L・m)範囲で変化する環境での、計測範囲外の領域は、灰色で示している。
以上の様に、本実施形態では、(数3)に示した様に、空気中を浮遊するウイルスの濃度Vcは、空気中を浮遊する生化学成分であるアルブミンの濃度と相関する事実を利用して、捕集された生化学成分であるアルブミン濃度Bcが所定値になるように吸入する空気の体積Avを制御して、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大している。
(実施例1)
第1の実施例を以下に説明する。
まず、コントローラー114に開始を指示する。そうすると、空気ポンプ109が動作し所定の吸入空気速度で空気の吸入を開始し、捕集液体104に微粒子102が捕集され、これに含まれているウイルスや生化学成分であるアルブミンも捕集され始める。ここで、例えば、吸入空気速度=0.1(m/分)、で吸入する。これは、空気ポンプ109の駆動力をコントローラー114が制御して実現する。また捕集液体104は、純水で体積は1(mL)である。
空気の吸入が開始されると同時に、生化学成分モニタリング手段106は、捕集液体104中の生化学成分であるアルブミンの濃度の計測を開始する。時間が経過するのに従って、計測値即ちBcが増加し、捕集されるウイルスの数も増加する。
その後、Bcが所定値に到達するとコントローラー114が、空気ポンプ109を制御して空気の吸入を停止させる。コントローラー114は空気の吸入が開始されてから停止させるまでの経過時間を計時して記憶する。
本実施例では、空気の吸入を停止するBcをBcstopとする。このBcstopを10−8(Mol/L)とした場合を以下に示す。
例えば、空気中を浮遊しているアルブミンの濃度であるBc/Avが、図5においてBc/Av=10−8(Mol/(L・m)で一定の際は、吸入空気速度=0.1(m/分)なので、10分で、BcはBcstopに到達する。ここで、空気ポンプ109の動作を停止すると、コントローラー114が液体ポンプ112を制御して、捕集液体104全てをサンプル液体113としてセンサデバイス111に供給する。ここで、サンプル液体113の体積は1mlである。センサデバイス111によって、サンプル液体113に含まれているウイルスの量が計測される。この例では、(数4)に示されたBc=10−8(Mol/L)の捕集液体104に含まれたウイルスがセンサデバイス111に供給される。
(数4)
0.1(m/分)×10(分)×10−8(Mol/(L・m)×1.0(=捕集率)
=10−8(Mol/L)
ここで、センサデバイス111の計測値(即ち、供給されたサンプル液体113に含まれるウイルスの個数Vn)が10(個)を示していた場合は、浮遊するウイルスの濃度Vcは(数5)に示される。
(数5)
Vc=Vn/Av
=10(個)/(0.1(m/分)×10(分))
=10(個/m
コントローラー114は、センサデバイス111よりVn=10(個)の信号を受け取り、(数5)より、このウイルス濃度Vc=10(個/m)を算出して表示する。
また、例えば、空気中を浮遊しているアルブミンの濃度であるBc/Avが低く、20分で、BcはBcstopを10−8(Mol/L)に到達する場合であっても、Bc=10−8(Mol/L)の捕集液体104に含まれたウイルスがセンサデバイス111に供給される。ここで、センサデバイス111の計測値(即ち、供給されたサンプル液体113に含まれるウイルスの個数Vn)が10(個)を示していた場合は、浮遊するウイルスの濃度Vcは(数6)に示される。
(数6)
Vc=Vn/Av
=10(個)/(0.1(m/分)×20(分))
=5×10(個/m
さらに、例えば、空気清浄機等を運転した環境下で、浮遊している飛沫核が少なく、100分で、BcはBcstopを10−8(Mol/L)に到達する場合であっても、Bc=10−8(Mol/L)の捕集液体104に含まれたウイルスがセンサデバイス111に供給されている。ここで、センサデバイス111の計測値(即ち、供給されたサンプル液体113に含まれるウイルスの個数Vn)が10(個)を示していた場合は、浮遊するウイルスの濃度Vcは(数7)に示される。
(数7)
Vc=Vn/Av
=10(個)/(0.1(m/分)×100(分))
=10(個/m
一方、多くのウイルス感染者がくしゃみ等をすることで、空気中を浮遊する飛沫核の濃度が高く、1分で、BcがBcstopを10−8(Mol/L)に到達する場合であっても、Bc=10−8(Mol/L)の捕集液体104に含まれたウイルスがセンサデバイス111に供給されている。
ここで、センサデバイス111の計測値(即ち、供給されたサンプル液体113に含まれるウイルスの個数Vn)が10(個)を示していた場合は、浮遊するウイルスの濃度Vcは(数8)に示される。
(数8)
Vc=Vn/Av
=10(個)/(0.1(m/分)×1(分))
=10(個/m
以上の様に、本実施例によれば、捕集された生化学成分であるアルブミンの捕集液体104中の濃度Bcが所定値(=10−8(Mol/L))になるように吸入する空気の体積Avを制御して、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大している。
ここで、本実施例では、空気の吸入速度は一定(=0.1(m/分))で、吸入する時間を制御して、吸入する空気の体積Avを制御している。このように、本実施例は、様々な環境下でのウイルスの濃度を制御することができる。
なお、本実施例では、空気を吸入している期間において、浮遊している飛沫核が一定の場合を示したが、変化しても同様に動作する。
(実施例2)
第2の実施例を以下に説明する。
本実施例は、構成や実施例1と同じであるが、実施例1と違い、吸入空気速度を制御して、吸入する空気の体積Avを制御する例である。従って、本実施例では、吸入する時間は一定である。一定時間間隔毎に、ウイルスの濃度を把握する必要が有る場合に効果的である。
まず、コントローラー114に開始を指示する。そうすると、空気ポンプ109が動作し所定の吸入空気速度で空気の吸入を開始し、捕集液体104に微粒子102が捕集され、これに含まれているウイルスや生化学成分であるアルブミンも捕集され始める。ここで、例えば、吸入空気速度の初期値として、初期吸入空気速度=0.1(m/分)で吸入を開始する。空気の吸入が開始されると同時に、生化学成分モニタリング手段106は、捕集液体104中の生化学成分であるアルブミンの濃度の計測を開始する。時間が経過するのに従って、計測値即ちBcが増加し、捕集されるウイルスの数も増加する。ここで、コントローラー114が時間当たりBcの増加、即ち増加速度SBc(Mol/(L・分))を算出する。例えば、空気中を浮遊する飛沫核の濃度が一定で、空気速度=0.1(m/分)で捕集して、Bcが毎分、5×10−10(Mol/L)で増加する場合以下の(数9)で示される。
(数9)
SBc=dBc/dt
=5×10−10(Mol/L・分))
空気の吸入を停止するBcであるBcstopを10−8(Mol/L)として、10分毎に計測する場合は、以下の(数10)で示されるSBcになるように空気ポンプ109の駆動力をコントローラー114が制御する。
(数10)
SBc=Bcstop/吸入時間
=10−8(Mol/L)/10(分)
=10−9(Mol/L・分))
ここで、空気速度=0.1(m/分)の際に、SBc=5×10−10(Mol/L・分))であったので、制御の目標とする空気の吸入速度は、以下の(数11)で示される。
(数11)
空気の吸入速度=10−9(Mol/L・分))/5×10−10(Mol/L・分))×0.1(m/分)
=0.2(m/分)
上記動作を空気ポンプ109の駆動力をコントローラー114が生化学成分モニタリング手段106の出力信号を用いてフィードバック制御して実現する。このフィードバック制御は、極短時間(1秒以下)で実現できるので、空気吸入を停止した時のBcと、Bcstopとの差異は、最大でも1/600程度以下で実質的には問題にならない。
これにより、実施例1と同様に、捕集された生化学成分であるアルブミン濃度Bcが所定値(=10−8(Mol/L))になるように空気の吸入速度を制御して、吸入する空気の体積Avを変化させ、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大している。空気の体積Avの制御は、吸入する時間は一定で空気の吸入速度を制御して実現している。なお、ここで、空気の吸入速度は捕集率が変化しない範囲で実施する。
空気の吸入速度を制御する以外の動作は実施例1と同様である。
1回目の計測が完了後、2回目以降の計測を開始する場合は、上記したように、115〜120をコントローラー114が制御して実行する。
以上の様に、本実施例によれば、吸入する空気の体積Avを制御して、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大している。様々な環境下でのウイルスの濃度を制御することができる。特に、一定間隔毎にウイルスの濃度の計測値が要求される用途に対して効果的である。
(実施例3)
第3の実施例を以下に説明する。
実施例2では、空気を吸入している期間において、時間当たりBcの増加、即ち増加速度SBc(Mol/(L・分))が一定の場合を示したが、増加速度SBcが変化している場合は、次の様に動作させる。
実施例2と同様に、吸入空気速度の初期値として、初期吸入空気速度=0.1(m/分)、で吸入を開始する。空気の吸入が開始されると同時に、生化学成分モニタリング手段106は、Bcの計測を開始する。時間が経過するのに従って、Bcが増加する。そして、コントローラー114が(数10)を用いて時間当たりBcの増加、即ち増加速度SBc(Mol/(L・分))を算出して、この増加速度SBc(Mol/(L・分))をフィードバック制御で実現する。
その後、浮遊する飛沫核等の濃度が変化することで、SBc(Mol/(L・分))が変化するので、この変化をコントローラー114が検出する。ここで、コントローラー114が再度、下記の(数12)を用いて制御の目標とするSBc(Mol/(L・分))を算出する。
(数12)
SBc=(Bcstop−Bc)/(所定吸入時間−経過時間)
Bcは、現時点までの捕集されたアルブミンの濃度で、経過時間は、開始から現時点までの経過時間である。
(数12)により算出されたSBcを、上記動作を空気ポンプ109の駆動力をコントローラー114が生化学成分モニタリング手段106の出力信号を用いてフィードバック制御して実現する。増加速度SBc(Mol/(L・分))の変化をコントローラー114が検出する毎に、(数12)により算出されたSBc(Mol/(L・分))を、繰り返し算出してSBc(Mol/(L・分))を更新し続けるとことで、所定時間で、捕集されたアルブミンの濃度Bcが所定値になるように吸入する空気の体積Avを制御する。これにより、空気中に浮遊するウイルスの計測可能な濃度範囲を拡大できる。本実施例では、空気を吸入している期間において、浮遊している飛沫核の濃度が変化するなどしてSBcが変化した場合にも対応して動作する。
なお、上記までは、生化学成分として、アルブミンの場合を説明したが、飛沫核に含まれるアミラーゼ、グロブリン等の体液由来のタンパク質でも良い。また、塩化ナトリウムでも良い。この場合、生化学成分モニタリング手段としては図2に示した様な蛍光計測方式ではなく、導電率計測方式でも良い。さらに飛沫核に含まれるグルコースを計測する場合は、グルコース分解酵素と電極上に固定化して構成された、酵素固定化電極方式でもよい。
また、ウイルスを構成する生化学成分でも良い。例えば、インフルエンザウイルスの場合、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質でも良い。この場合、捕集された生化学成分の濃度は高いが、ウイルスが浮遊していない場合、即ちα=0の場合は、発生しない。従って、ウイルスが捕集できていないにもかかわらず、センサデバイス111を消費する可能性はなくなるという利点がある。ただし、インフルエンザ感染者の唾液等の体液中のヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質の濃度は、通常は、アルブミン、アミラーゼより3〜6桁小さい。当然、体液が乾燥して浮遊している飛沫核中のヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質の濃度は、通常は、アルブミン、アミラーゼより3〜6桁小さい。従って、飛沫核を捕集した捕集液体104中においても、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質の濃度は、通常は、アルブミン、アミラーゼより3〜6桁小さい。これらを考慮すると、アルブミンやアミラーゼの濃度がはるかに高いので、これらを計測するほうが装置を簡単化できてより実用上有利である。
なお、インフルエンザウイルスを構成するタンパク質であるヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質を生化学成分として、生化学成分モニタリング手段106で計測する場合においても、抗原抗体反応を利用してセンサデバイス111で計測することで、インフルエンザのサブタイプ(ヘマグルチニンやノイラミニダーゼの構造が異なるインフルエンザウイルス)を区別することができる。
なお、上述した実施の形態および実施例のそれぞれは、適宜、組み合わされても良い。
本発明は、例えば、空気中の浮遊するウイルス濃度を計測するために用いられる。
100 浮遊ウイルス捕集装置
101 空気吸入口
102 微粒子
103 フィルター
104 捕集液体
105 空気流路
106 生化学成分モニタリング手段
107 捕集液体保持容器
108 空気流路
109 空気ポンプ
110 液体流路
111 センサデバイス
112 液体ポンプ
113 サンプル液体
114 コントローラー
115 液体流路
116 液体ポンプ
117 補充用捕集液体
118 補充用捕集液体保持容器
119 液体流路
120 液体ポンプ
201 筐体
202 紫外線光源
203 照射光
204 蛍光フィルター
205 蛍光
206 光センサ

Claims (24)

  1. 対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る捕集部と、
    前記対象サンプルを前記捕集部に導入する導入部と、
    前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する生化学成分計測部と、
    前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを、前記被検物質を検出するための検出部に供給する供給部と、
    を備え、
    前記捕集部内において、前記被検物質の濃度と前記生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にあり、
    前記供給部は、計測された前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを前記検出部に供給する、
    捕集装置。
  2. 前記導入部は、所定時間の間で前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達するように、前記捕集部に単位時間当たりに導入する前記対象サンプルの量を変化させて、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する、
    請求項1に記載の捕集装置。
  3. 前記生化学成分計測部は、単位時間に対する前記生化学成分の濃度Bnの変化量を計測し、
    前記導入部は、前記変化量に基づいて、前記所定時間の間で前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達するように、前記捕集部に単位時間当たりに導入する前記対象サンプルの量を変化させて、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する、
    請求項2に記載の捕集装置。
  4. 前記導入部は、前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達するまでの間、前記対象サンプルを前記捕集部に導入し、前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達した後に、前記対象サンプルの前記捕集部への導入を停止する、
    請求項1〜3のいずれかにに記載の捕集装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の捕集装置と、
    前記供給部により供給された前記捕集サンプル中の前記被検物質を検出する前記検出部と、
    を備える、
    検出装置。
  6. 前記検出部は、前記供給部により供給された前記捕集サンプル中の前記被検物質の濃度を測定し、
    前記捕集サンプル中の前記被検物質の濃度と、前記導入部により前記捕集部に導入された前記対象サンプルの量と、に基づいて、対象空間における前記被検物質の濃度を算出する、
    請求項5に記載の検出装置。
  7. 請求項5または6に記載の検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に応じて、対象空間から前記被検物質を除去する清浄部と、
    を備える、
    清浄装置。
  8. 前記対象サンプルは、空気であり、
    前記被検物質は、前記空気中に浮遊するウイルスであり、
    前記捕集部は、捕集液体を含み、
    前記生化学成分計測部は、前記捕集液体に捕集された前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記被検物質は、発生体に由来して発生する物質であり、
    前記生化学成分が、前記発生体に由来する生化学成分である、
    請求項1〜8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記生化学成分が、アルブミン、アミラーゼ、グロブリン、塩化ナトリウム、グルコースのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
  11. 前記被検物質は、ウイルスであり、
    前記生化学成分が、前記ウイルスを構成する生化学成分である、
    請求項1〜8のいずれかに記載の装置。
  12. 前記ウイルスがインフルエンザウイルスであり、
    前記生化学成分が、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の装置。
  13. 対象空間から対象サンプルを捕集部に導入する導入工程と、
    前記捕集部により、前記導入工程により導入された前記対象サンプル中の被検物質と生化学成分とを捕集し、捕集サンプルを得る捕集工程と、
    前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する生化学成分計測工程と、
    前記捕集工程により得られた前記捕集サンプルを、前記被検物質を検出するための検出部に供給する供給工程と、
    を包含し、
    前記捕集部内において、前記被検物質の濃度と前記生化学成分の濃度とは、互いに相関関係にあり、
    前記供給工程は、計測された前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達した場合に、前記捕集部により得られた前記捕集サンプルを前記検出部に供給する、
    捕集方法。
  14. 前記導入工程は、所定時間の間で前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、単位時間当たりに導入する前記対象サンプルの量を変化させて、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する、
    請求項13に記載の捕集方法。
  15. 前記生化学成分計測工程は、時間に対する前記生化学成分の濃度Bnの変化量を計測し、
    前記導入工程は、前記変化量に基づいて、前記所定時間の間で前記生化学成分の濃度Bnが所定値に達するように、単位時間当たりに導入する前記対象サンプルの量を変化させて、前記対象サンプルを前記捕集部に導入する、
    請求項14に記載の捕集方法。
  16. 前記導入工程は、前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達するまでの間、前記対象サンプルを導入し、前記生化学成分の濃度Bnが前記所定値に達した後に、前記対象サンプルの前記捕集部への導入を停止する、
    請求項13〜15のいずれかに記載の捕集方法。
  17. 請求項13〜16のいずれかに記載の捕集方法と、
    前記検出部により、前記供給工程により供給された前記捕集サンプル中の前記被検物質を検出する検出工程と、
    を包含する、検出方法。
  18. 前記検出工程は、前記検出部により、前記供給部により供給された前記捕集サンプル中の前記被検物質の濃度を測定し、
    前記捕集サンプル中の前記被検物質の濃度と、前記導入工程により前記捕集部に導入された前記対象サンプルの量と、に基づいて、対象空間における前記被検物質の濃度を算出する、
    請求項17に記載の検出方法。
  19. 請求項17または18に記載の検出方法と、
    前記検出方法の検出結果に応じて、対象空間から前記被検物質を除去する清浄工程と、
    を備える、
    清浄方法。
  20. 前記対象サンプルは、空気であり、
    前記被検物質は、前記空気中に浮遊するウイルスであり、
    前記捕集部は、捕集液体を含み、
    前記生化学成分計測工程は、前記捕集液体に捕集された前記捕集サンプル中の前記生化学成分の濃度Bnを計測する、
    請求項13〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記被検物質は、発生体に由来して発生する物質であり、
    前記生化学成分が、前記発生体に由来する生化学成分である、請求項13〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記生化学成分が、アルブミン、アミラーゼ、グロブリン、塩化ナトリウム、グルコースのうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記被検物質は、ウイルスであり、
    前記生化学成分が、前記ウイルスを構成する生化学成分である、請求項13〜20のいずれかに記載の方法。
  24. 前記ウイルスがインフルエンザウイルスであり、
    前記生化学成分が、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、核タンパク質のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の方法。
JP2014086987A 2014-04-21 2014-04-21 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法 Pending JP2015206671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014086987A JP2015206671A (ja) 2014-04-21 2014-04-21 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014086987A JP2015206671A (ja) 2014-04-21 2014-04-21 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015206671A true JP2015206671A (ja) 2015-11-19

Family

ID=54603565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014086987A Pending JP2015206671A (ja) 2014-04-21 2014-04-21 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015206671A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180134485A (ko) * 2017-06-09 2018-12-19 원광대학교산학협력단 감염성 질환 자동 감시 장치 및 방법
WO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
CN111356923A (zh) * 2018-03-28 2020-06-30 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置以及病原体检测方法
CN112955730A (zh) * 2019-03-06 2021-06-11 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
WO2023054166A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 花王株式会社 衛生処理箇所の決定方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180134485A (ko) * 2017-06-09 2018-12-19 원광대학교산학협력단 감염성 질환 자동 감시 장치 및 방법
KR101974440B1 (ko) 2017-06-09 2019-09-05 원광대학교산학협력단 감염성 질환 자동 감시 장치 및 방법
WO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
JPWO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2021-01-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
JP7228845B2 (ja) 2017-12-25 2023-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
CN111356923A (zh) * 2018-03-28 2020-06-30 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置以及病原体检测方法
CN111356923B (zh) * 2018-03-28 2024-04-19 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置以及病原体检测方法
CN112955730A (zh) * 2019-03-06 2021-06-11 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
CN112955730B (zh) * 2019-03-06 2024-04-19 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
WO2023054166A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 花王株式会社 衛生処理箇所の決定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6328493B2 (ja) 測定装置及び測定方法
JP2015206670A (ja) 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法
EP2634580B1 (en) Virus detection device and virus detection method
JP2015206671A (ja) 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法
JP6313123B2 (ja) 測定装置及び測定方法
CN112639444A (zh) 检测生产设备和表面上的纳米粒子
JP6075979B2 (ja) 粒子計数システム
JP2022545168A (ja) トリガされるサンプリングシステム及び方法
EP1879016A2 (en) Particle measuring system and method
JP7249543B2 (ja) 病原体検出装置および病原体検出方法
JP6375509B2 (ja) 報知装置、空気清浄機、および、報知方法
WO2014118898A1 (ja) 気中物質検知装置及びそれに用いるカートリッジ
JP6076680B2 (ja) 不溶性不純物判別方法及びその装置
US20210259556A1 (en) Pathogen detection apparatus and pathogen detection method
Sung et al. Highly efficient in-line wet cyclone air sampler for airborne virus detection
WO2014168043A1 (ja) 測定装置及び測定方法
JP2015206669A (ja) 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法
JP2015178993A (ja) 検出装置
JP2015206700A (ja) 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法
CN113109224A (zh) 一种生物气溶胶预警采样与检测一体化系统及方法
JP2015210209A (ja) 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法
JP2015230198A (ja) 検出装置、検出方法、清浄装置、および、清浄方法
JP2015206699A (ja) 検出装置、清浄装置、検出方法、および、清浄方法
JP2019196901A (ja) 空気清浄システムおよび空気清浄方法
JP2002505430A (ja) 大気汚染物質測定用環境バイオセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520