JP2015210209A - 捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法 - Google Patents

捕集装置、検出装置、清浄装置、捕集方法、検出方法、および、清浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の技術では、微粒子の捕集率を高めることができない。【解決手段】本発明の捕集装置は、サンプリングエアを捕集体に接触させて、前記サンプリングエア中の微粒子を前記捕集体に捕集する捕集手段と、前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導くフロースペースと、帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧する帯電微粒子水生成手段と、水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧する水蒸気生成手段と、を備える、捕集装置である。【選択図】図3

Description

発明は、微粒子を捕集体に捕集する捕集方法及び装置に関する。
空気中を浮遊する微粒子を捕集する技術として、インピンジャーやインパクターのようにサンプリングエアを捕集体に接触させて粒子の慣性力を用いて捕集する方法や、エアフィルタによる捕集方法がある。インピンジャーやインパクターは慣性力を利用しているため同じ比重の粒子では粒径が小さいほど捕集効率が低くなる(例えば、特許文献1参照)。また、エアフィルタにおいては、粒径とフィルターの孔径の比に依存するさえぎり効果と、粒子のブラウン運動により接触することで捕集される拡散効果がはたらき、さえぎり効果は粒径が大きいほど、拡散効果は粒径が小さいほど捕集効果があり、フィルターの孔径などにも依存するが粒径が0.15〜0.2μm程度の粒子が最も捕集効率が低い粒径となる(例えば、非特許文献1参照)。したがって空気中を浮遊する粉塵やウイルス等の微粒子、特にサブミクロンレベルの微粒子は、捕集効率が低い粒径であり、かつ粒径を大きくすることにより捕集効果が高くなる。
粉塵の粒径を大きくすることで粉塵の捕集効率を向上させる技術として、水粒子を供給して塵埃を含む空気と水粒子が混じりあい、塵埃の凝集性を高めて捕集する方法がある(例えば、特許文献2参照)。また、霧化液に電圧を印加して生成した帯電微粒子水を核として水粒子を凝集させて粒径を大きくする方法がある(例えば、特許文献3参照)。
米国特許第5902385号明細書 特許第4954825号公報 特開2011−255251号公報
"エアフィルタによる浮遊微生物粒子の捕集性能の評価について"、Indoor Environment, Vol.10, No.1, pp.23−32, 2007 "Influenza virus in human exhaled breath: an observational study", PLoS ONE Volume 3, e2691, 2008 "Human Influenza Resulting from Aerosol Inhalation", Experimental Biology and Medicine 122, 800-804 ,1966
従来の技術では、微粒子の捕集率を高めることができない。
サンプリングエアを捕集体に接触させて、前記サンプリングエア中の微粒子を前記捕集体に捕集する捕集手段と、前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導くフロースペースと、帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧する帯電微粒子水生成手段と、水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧する水蒸気生成手段と、を備える、捕集装置。
捕集装置を用いた捕集方法であって、前記捕集装置は、サンプリングエアを捕集体に接触させて、前記サンプリングエア中の前記微粒子を前記捕集体に捕集する捕集手段と、前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導くフロースペースと、を備え、帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧する帯電微粒子水生成工程と、水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧する水蒸気生成工程と、前記捕集手段により前記サンプリングエア中の前記微粒子を前記捕集体に捕集する捕集工程と、を包含する、捕集方法。
本発明であれば、微粒子の捕集率を高めることができる。
実施の形態2に係る空中微粒子の捕集方法および装置の概略構成を示すブロック図 フロースペースにおける粒径毎の粒子増加率を示す図 実施の形態1の捕集装置の概略構成を示すブロック図 実施の形態1の捕集方法を示す図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の発明者の着眼点について、説明する。
空気中に浮遊する微量なサブミクロンレベルの微粒子があり、ウイルスもそのひとつである。インフルエンザウイルスは粒径が約0.1μmの粒子であり、空気中においては水や他の粉塵との凝集により粒径がサブミクロン〜数μmの粒子として浮遊している。このインフルエンザ粒子は、少ない場合には300個で50%の細胞がウイルスに感染されるとされ(例えば、非特許文献2参照)、人への感染はそれと同等から5倍程度のウイルスにより50%の人が感染すると考えられる(例えば、非特許文献3参照)。したがって、人が1分間に吸い込む量を10Lと考えると、30分での感染を防ぐためには空気1L中に1個〜数個のウイルスの検出が必要となり、この濃度以下の検出を想定すると1L中に1個〜数個のサブミクロン粒子を短時間で検出するためには、より100%に近い捕集率が必要となる。
しかしながら、上述した従来の捕集技術においては、サブミクロンサイズの粒子を高い捕集率で捕集することが難しい。例えば、特許文献1では、インピンジャーでは粒径0.5μmの粒子の捕集率が70%〜90%、0.3μmの粒子の捕集率が約50%〜80%であり、0.3μm以下ではさらに低い捕集率となる。また、例えば特許文献2では、粒径0.5〜1.0μmの粒子の捕集率は約95%、0.3〜0.5μmの捕集率は約85%、0.2〜0.3μmの捕集率は約80%、0.1〜0.2μmの粒子の捕集率は約45%である。
以上のように、従来の捕集技術では、空気中に浮遊するウイルスなどの微粒子を液中または固体に捕集する捕集率が不十分であり、特に微量なサブミクロン粒子を短時間で捕集しようとしたときに捕集できない可能性があり、微量な粒子を検知できないという課題があった。
本実施形態のある一様態の構成は、空気中を浮遊する微量の微粒子を捕集する技術で、空気中を浮遊する粉塵やウイルス等の微粒子を液中または固体の捕集体に捕集する空中微粒子の捕集方法及び装置に関する。
本実施形態のある一様態の構成であれば、特にサブミクロンレベルの空気中を浮遊する微粒子を効率よく捕集することで、空気中に含まれる微粒子濃度(または、被検物質濃度)を精度よく計測することが可能になる。これにより、例えば、高い信頼性で常時粒子の監視ができる。
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1の捕集装置1000の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態1の捕集装置1000は、捕集手段1100と、フロースペース1200と、帯電微粒子水生成手段1300と、水蒸気生成手段1400と、を備える。
捕集手段1100は、サンプリングエアを捕集体に接触させて、サンプリングエア中の微粒子を捕集体に捕集する。
フロースペース1200は、サンプリングエアを捕集手段1100まで導く。
帯電微粒子水生成手段1300は、帯電微粒子水を生成してフロースペース1200に噴霧する。
水蒸気生成手段1400は、水蒸気を生成してフロースペース1200に噴霧する。
以上の構成によれば、微粒子の捕集率を高めることができる。すなわち、サンプリングエアに含まれる微粒子の粒径を大きくして慣性力を高めることで、捕集体への捕集効率を向上させることができる。例えば、慣性力などを利用した捕集方法を用いる場合などにおいて、特に、捕集率を高めることができる。
なお、実施の形態1の捕集装置1000においては、帯電微粒子水生成手段1300により帯電微粒子水が噴霧されたサンプリングエアに、水蒸気生成手段1400により水蒸気が噴霧されても良い。このとき、水蒸気生成手段1400により水蒸気が噴霧された当該サンプリングエアが、捕集手段1100まで導かれても良い。
以上の構成によれば、サンプリングエアに含まれる微粒子の粒径を、より効率的に、大きくすることができる。これにより、慣性力を高めることで、捕集体への捕集効率を向上させることができる。
また、実施の形態1の捕集装置1000は、フロースペース1200を通して、サンプリングエアを捕集手段まで導入する導入手段を備えていても良い。
また、実施の形態1の捕集装置1000においては、帯電微粒子水生成手段1300が、水蒸気生成手段1400よりも、フロースペース1200の上流側に位置しても良い。
以上の構成によれば、導入手段によりサンプリングエアを捕集手段まで導入する工程において、帯電微粒子水の噴霧と、それに次ぐ水蒸気の噴霧とを、簡便に、行うことができる。
また、実施の形態1の検出装置は、上述の捕集装置と、被検物質検出手段と、を備える。
被検物質検出手段は、捕集体中の被検物質を検出する。
以上の構成によれば、被検物質を、より効率的に検出することができる。
また、実施の形態1の清浄装置は、上述の検出装置と、清浄部と、を備える。
清浄部は、検出装置の検出結果に応じて、対象空間(例えば、部屋の空気中)から被検物質を除去する。
以上の構成によれば、対象空間から被検物質を、より効率的に除去することができる。
図4は、実施の形態1の捕集方法の構成を示す図である。
実施の形態1の捕集方法は、捕集装置を用いた捕集方法である。
当該捕集装置は、捕集手段と、フロースペースと、を備える。
捕集手段は、サンプリングエアを捕集体に接触させて、サンプリングエア中の微粒子を捕集体に捕集する。
フロースペースと、サンプリングエアを捕集手段まで導く。
実施の形態1の捕集方法は、帯電微粒子水生成工程と、水蒸気生成工程と、捕集工程と、を包含する。
帯電微粒子水生成工程は、帯電微粒子水を生成してフロースペースに噴霧する工程である。
水蒸気生成工程は、水蒸気を生成してフロースペースに噴霧する工程である。
捕集工程は、捕集手段によりサンプリングエア中の微粒子を捕集体に捕集する工程である。
以上の構成によれば、微粒子の捕集率を高めることができる。すなわち、サンプリングエアに含まれる微粒子の粒径を大きくして慣性力を高めることで、捕集体への捕集効率を向上させることができる。例えば、慣性力などを利用した捕集方法を用いる場合などにおいて、特に、捕集率を高めることができる。
なお、実施の形態1の捕集方法においては、帯電微粒子水生成工程により帯電微粒子水が噴霧されたサンプリングエアに、水蒸気生成工程により水蒸気が噴霧されても良い。このとき、水蒸気生成工程により水蒸気が噴霧された当該サンプリングエアが、捕集手段まで導かれても良い。
以上の構成によれば、サンプリングエアに含まれる微粒子の粒径を、より効率的に、大きくすることができる。これにより、慣性力を高めることで、捕集体への捕集効率を向上させることができる。
また、実施の形態1の捕集方法は、フロースペースを通して、サンプリングエアを捕集手段まで導入する導入工程を包含していても良い。
また、実施の形態1の捕集方法においては、捕集装置は、帯電微粒子水生成手段と、水蒸気生成手段と、を備えていても良い。このとき、帯電微粒子水生成工程は、帯電微粒子水生成手段により帯電微粒子水を生成してフロースペースに噴霧しても良い。また、水蒸気生成工程は、水蒸気生成手段により水蒸気を生成してフロースペースに噴霧しても良い。このとき、帯電微粒子水生成手段が、水蒸気生成手段よりも、フロースペースの上流側に位置しても良い。
以上の構成によれば、導入手段によりサンプリングエアを捕集手段まで導入する工程において、帯電微粒子水の噴霧と、それに次ぐ水蒸気の噴霧と、簡便に、を行うことができる。
また、実施の形態1の検出方法は、上述の捕集方法と、被検物質検出工程と、を包含する。
被検物質検出工程は、捕集体中の被検物質を検出する。
以上の構成によれば、被検物質を、より効率的に検出することができる。
また、実施の形態1の清浄方法は、上述の検出方法と、清浄工程と、を包含する。
清浄工程は、検出方法の検出結果に応じて、対象空間(例えば、部屋の空気中)から被検物質を除去する工程である。
以上の構成によれば、対象空間から被検物質を、より効率的に除去することができる。
なお、被検物質は、例えば、ウイルスや細菌など病原体であっても良い。もしくは、被検物質は、ウイルス構成成分であっても良い。例えば、被検物質は、ウイルスや細菌などに関連するタンパク質などであっても良い。もしくは、被検物質は、例えば、におい成分などであっても良い。もしくは、被検物質は、生体物質(タンパク質、脂質等)やアレルゲン、バクテリアなどであっても良い。
被検物質は、微粒子に付着する形で、サンプリングエア中に存在していても良い。もしくは、微粒子そのものが、被検物質であっても良い。
また、捕集手段は、一例として、捕集液体保持容器107などを含んでいても良い。
また、捕集体は、一例として、捕集液体104などを含んでいても良い。もしくは、捕集体は、固体であっても良い。
また、フロースペースは、一例として、フロースペース105などを含んでいても良い。
また、帯電微粒子水生成手段は、一例として、帯電微粒子水生成手段123などを含んでいても良い。帯電微粒子水生成手段は、例えば、霧化液に電圧を印加することで帯電微粒子水を生成しても良い。
また、水蒸気生成手段は、一例として、水蒸気生成手段106などを含んでいても良い。
また、導入手段は、一例として、空気ポンプ109などを含んでいても良い。
また、被検物質検出手段は、一例として、センサデバイス111などを含んでいても良い。
また、清浄部は、空気中から被検物質を除去する空気清浄部であっても良い。
また、捕集手段や帯電微粒子水生成手段や水蒸気生成手段や導入手段や被検物質検出手段や清浄部などが、制御部で制御されても良い。このとき、制御部は、例えば、CPUなどで構成されても良い。
(実施の形態2)
図1は、実施の形態2における空中微粒子の捕集方法および装置100の概略構成を示すブロック図である。
装置100は、例えば、人が出入りする部屋に設置されている。
101は、空気吸入口で、周辺の雰囲気空気を吸入する。吸入したサンプリングエアには空気中を浮遊するウイルスを含んだ微粒子102が含まれている。
103はフィルターで、約10(μm)以上の粒子は透過できない。
104は、吸入したサンプリングエア内のウイルスを含んだ微粒子102を捕集する捕集液体である。
105は、フィルター103を透過したサンプリングエアを捕集液体104へ導くフロースペースである。
123は、帯電微粒子水生成手段であり、帯電微粒子水121を生成してフロースペース105に帯電微粒子水121を噴霧する。
106は水蒸気生成手段であり、水粒子122を生成してフロースペース105に噴霧する。
107は、捕集液体104を保持する捕集液体保持容器である。
108は捕集液体保持容器107内の空気を外部に導く空気流路である。
109は空気ポンプで、空気流路108を介して捕集液体保持容器107内の空気を外部へ排気することで、フロースペース105を介して周辺の雰囲気空気を吸入し捕集液体104へ導く。空気ポンプ109の駆動力を調整して、吸入空気速度を制御することができる。
110は、サンプリングエア内の微粒子を捕集した捕集液体104を、ウイルスを計測するセンサデバイス111に導く液体流路である。
112は、液体ポンプで、所定体積の捕集液体104をサンプル液体113としてセンサデバイス111に供給する。
センサデバイス111は、ウイルスと反応する試薬又はこの試薬を担持したチップを具備している。さらに、前記ウイルスとの反応を電気信号に変換して、ウイルス量に相当する信号を出力する。
次に、空気吸入口101から吸入され、フィルター103によって10μm以上の粒子が除去されたサンプリングエアがフロースペース105を流れた後に捕集液体104に接触して、サンプリングエア内の微粒子102が捕集液体104に捕集される過程について詳細に説明する。
フロースペース105に入ったサンプリングエア内の微粒子102は、帯電微粒子水生成手段123から噴霧された帯電微粒子水121と共にフロースペースを流れる。
この帯電微粒子水生成手段123は、例えば特許文献3に記載の静電霧化装置を用いることができ、帯電微粒子水121は数nm〜100nmの粒径を持つ帯電した微粒子である。
この帯電微粒子水121は空気中の水などを含む微粒子と接触して帯電微粒子が核となって凝集させる効果があり(例えば、特許文献3参照)、サンプリングエア内の微粒子102は帯電微粒子水121と接触して帯電していきながらフロースペース105を流れることになる。
さらに、水蒸気生成手段106により水粒子122がフロースペース105に噴霧され、帯電した微粒子102は水粒子122と共にフロースペースを流れる。
このとき、帯電した微粒子102は水粒子122と接触し、凝集して粒径を大きくしながらフロースペース105を流れて、フロースペース105からサンプリングエアと共に捕集液体104を保持している捕集液体保持容器107に排出される。
このとき、微粒子102には粒径に依存する重量とフロースペースから排出される流速に応じた慣性力が働き、粒径が大きくなるほど捕集液体104に接触しやすくなり、微粒子102が捕集液体104に捕集されやすくなる。
かかる構成によれば、フィルター103を透過したサンプリングエアを捕集液体104へ導くフロースペース105に、帯電微粒子水生成手段123が帯電微粒子水121を生成して噴霧し、水蒸気生成手段106が水粒子122を生成して噴霧することにより、吸入したサンプリングエアに含まれる微粒子102はその粒径を大きくして慣性力を高め、捕集液体104への捕集効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態2において、空気吸入口から吸入したサンプリングエアから10μm以上の粒子を除去する手段としてフィルター103を設けたが、サイクロンやインパクターによる除去を行ってもよい。さらに本実施の形態2において、捕集液体104に空中微粒子を捕集するインピンジャーの機能を用いたが、フィルターへの捕集の後に液へのふるい落としを行ってもよい。ゼラチンフィルターなど水溶性のフィルターへの捕集を行った後にフィルターを液に溶解させてもよい。また、サイクロンやインパクターの機能を用いて、粒子の慣性力を利用した粒子捕集を行ってもよい。
また、本実施の形態2において、微粒子102は空気中を浮遊するウイルスを含んだ微粒子とし、センサデバイス111はウイルス量に相当する信号を出力するセンサとしたが、微粒子102は空気中を浮遊する細菌やその他の粉塵を含む微粒子でもよく、センサデバイス111は細菌やその他粉塵の量に相当する信号を出力するセンサでもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、これら実施例は、本発明を何ら制限するものではない。
実施の形態1または2における第1の実施例を、図1のブロック図と図2のグラフを使って説明する。
図2は、実験結果として、フロースペース105における粒径毎の粒子増加率を示す図である。
帯電微粒子水生成手段123を、用いた場合と、用いない場合のフロースペース105を流れる微粒子102の状態を比較するために、フロースペース105を50cm立方の実験ボックスに置き換えて、実験条件の異なる2種類の実験を行った。
実験ボックスには帯電微粒子水生成手段123と水蒸気生成手段106を接続し、帯電微粒子水生成手段123は15nmを中心とした粒径の帯電微粒子水121を実験ボックスに噴霧でき、水蒸気生成手段106は5μmを中心とした粒径の水粒子122を実験ボックスに噴霧できる。
また、この実験ボックス内の粒子数を計測するために日本カノマックス株式会社のModel3886を接続し、0.3〜0.5μm、0.5〜1.0μm、1.0μm以上の3つの粒径範囲に分けて粒子数を計測した。
なお、今回の粒子数は2分置きに6回計測した平均値を用いた。
帯電微粒子水生成手段123を用いた場合は、まず実験ボックス内の初期粒子数を計測し、帯電微粒子水121を15〜20分噴霧した後に、水粒子122を5分噴霧し、その後に処理後粒子数を計測した。
帯電微粒子水生成手段123を用いない場合は、実験ボックス内位の初期粒子数を計測した後に、水粒子122を5分噴霧し、その後に処理後粒子数を計測した。
各実験を3回ずつ行って、初期粒子数に対する処理後粒子数の粒子数増加率を3つの粒径毎に算出した。
図2の「帯電微粒子水あり」のプロットは、帯電微粒子水生成手段123を用いた場合の3回の粒子数増加率の平均値を粒径毎に算出した値である。また、「帯電微粒子水なし」のプロットは、帯電微粒子水生成手段123を用いない場合の3回の粒子数増加率の平均値を粒径毎に算出した値である。
どの粒径範囲についても、「帯電微粒子水あり」は「帯電微粒子水なし」よりも増加率が高い。また、同時期に続けて行った「帯電微粒子水あり」と「帯電微粒子水なし」の1回毎の粒子数増加率を比較した場合も、常に「帯電微粒子水あり」が「帯電微粒子水なし」よりも増加率が高かった。
つまり、帯電微粒子水121を噴霧させた後に水粒子122を噴霧させた方が、水粒子のみを噴霧したときよりも粒径増加効果が高い。
本実施例の様に帯電微粒子水生成手段123と水蒸気生成手段106を用いた場合は、各粒径範囲において粒径増加効果が高く、サブミクロン粒子の捕集を行う空中微粒子の捕集方法においては、慣性力などを利用した捕集方法により粒径が大きいほど捕集率が高くなり、効果的である。
本発明にかかる空中微粒子の捕集方法は、特にサブミクロン粒子の高い捕集機能を有し、例えば、部屋に滞在している人への感染リスクを低減するための部屋の空気中の浮遊する細菌やウイルスの濃度計測や報知等として有用である。また細菌やウイルス、その他粉塵の除去による部屋の空気の清浄状態の確認検知等の用途にも応用できる。
100 空中微粒子の捕集装置
101 空気吸入口
102 微粒子
103 フィルター
104 捕集液体
105 フロースペース
106 水蒸気生成手段
107 捕集液体保持容器
108 空気流路
109 空気ポンプ
110 液体流路
111 センサデバイス
112 液体ポンプ
113 サンプル液体
115 液体流路
116 液体ポンプ
121 帯電微粒子水
122 水粒子
123 帯電微粒子水生成手段

Claims (12)

  1. サンプリングエアを捕集体に接触させて、前記サンプリングエア中の微粒子を前記捕集体に捕集する捕集手段と、
    前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導くフロースペースと、
    帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧する帯電微粒子水生成手段と、
    水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧する水蒸気生成手段と、
    を備える、
    捕集装置。
  2. 前記帯電微粒子水生成手段により前記帯電微粒子水が噴霧された前記サンプリングエアに、前記水蒸気生成手段により前記水蒸気が噴霧され、
    前記水蒸気生成手段により前記水蒸気が噴霧された前記サンプリングエアが、前記捕集手段まで導かれる、
    請求項1に記載の捕集装置。
  3. 前記フロースペースを通して、前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導入する導入手段を備える、
    請求項1または2に記載の捕集装置。
  4. 前記帯電微粒子水生成手段が、前記水蒸気生成手段よりも、前記フロースペースの上流側に位置する、
    請求項3に記載の捕集装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の捕集装置と、
    前記捕集体中の被検物質を検出する被検物質検出手段と、
    を備える、
    検出装置。
  6. 請求項5に記載の検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に応じて、対象空間から前記被検物質を除去する清浄手段と、
    を備える、
    清浄装置。
  7. 捕集装置を用いた捕集方法であって、
    前記捕集装置は、
    サンプリングエアを捕集体に接触させて、前記サンプリングエア中の前記微粒子を前記捕集体に捕集する捕集手段と、
    前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導くフロースペースと、
    を備え、
    帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧する帯電微粒子水生成工程と、
    水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧する水蒸気生成工程と、
    前記捕集手段により前記サンプリングエア中の前記微粒子を前記捕集体に捕集する捕集工程と、
    を包含する、
    捕集方法。
  8. 前記帯電微粒子水生成工程により前記帯電微粒子水が噴霧された前記サンプリングエアに、前記水蒸気生成工程により前記水蒸気が噴霧され、
    前記水蒸気生成工程により前記水蒸気が噴霧された前記サンプリングエアが、前記捕集手段まで導かれる、
    請求項7に記載の捕集方法。
  9. 前記フロースペースを通して、前記サンプリングエアを前記捕集手段まで導入する導入工程を包含する、
    請求項7または8に記載の捕集方法。
  10. 前記捕集装置は、帯電微粒子水生成手段と、水蒸気生成手段と、を備え、
    前記帯電微粒子水生成工程は、前記帯電微粒子水生成手段により前記帯電微粒子水を生成して前記フロースペースに噴霧し、
    前記水蒸気生成工程は、前記水蒸気生成手段により前記水蒸気を生成して前記フロースペースに噴霧し、
    前記帯電微粒子水生成手段が、前記水蒸気生成手段よりも、前記フロースペースの上流側に位置する、
    請求項9に記載の捕集方法。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の捕集方法と、
    前記捕集体中の被検物質を検出する被検物質検出工程と、
    を包含する、
    検出方法。
  12. 請求項11に記載の検出方法と、
    前記検出方法の検出結果に応じて、対象空間から前記被検物質を除去する清浄工程と、
    を包含する、
    清浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017149579A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 株式会社日立製作所 化学物質センシングシステム
KR102201433B1 (ko) * 2019-10-10 2021-01-13 연세대학교 산학협력단 기계학습을 이용한 바이오 에어로졸 모니터링 장치 및 그 방법
US11953419B2 (en) 2021-02-23 2024-04-09 Industry-Academic Cooperation Foundation, Yonsei University Apparatus for monitoring bioaerosols using machine learning and method thereof

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