JP2015205372A - 切削方法 - Google Patents

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【課題】連続的な切削加工の最中に生じる局所的な加工品質の悪化を防ぐこと。【解決手段】本発明の切削方法は、チャックテーブルの被加工物(W)を切削ブレード(41)で切削すると共に、切削ブレードが支持されるスピンドル(42)のモータ(44)の負荷電流値を検出し、負荷電流値が所定の閾値を超えた場合に製品量産時の加工条件の切削送り速度よりも低速な切削送り速度から、製品量産時の加工条件の切削送り速度に近づくように速度を上昇させながら被加工物をプリカットするように構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、チャックテーブルに保持された被加工物を、切削ブレードによって切削する切削方法に関する。
従来、半導体ウェーハ等の被加工物を切削する切削方法では、高速回転された切削ブレードとチャックテーブルに保持された被加工物が相対的に往復移動されることで被加工物が切削される。切削ブレードは、ダイヤモンド砥粒等を電鋳ボンド等の結合剤で固めて成形されている。切削ブレードを用いた切削加工では、加工中に結合剤が消耗されて切削に寄与した砥粒が脱落し、新たな砥粒がブレードの表面から露呈(自生発刃)することで、切削加工が良好に続けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−000588号公報
ところで、被加工物としては、分割予定ラインにTEG(Test Element Group)と呼ばれる金属パターンを部分的に配設したものも実用化されている。このようなTEG付きの被加工物を切削加工する場合等には、切削ブレードの加工面に局所的に目詰まりが生じてしまう可能性がある。このような切削ブレードで被加工物を切削した場合には、被加工物の加工品質が局所的に悪化してしまうという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、連続的な切削加工の最中に生じる局所的な加工品質の悪化を防ぐことができる切削方法を提供することを目的とする。
本発明の切削方法は、回転可能に支持されたスピンドルと、該スピンドルを回転駆動するモータと、該スピンドルの先端部に装着された切削ブレードとを有する切削手段で、被加工物に切削加工を施す切削方法であって、被加工物をチャックテーブルで保持する保持ステップと、該保持ステップを実施した後、該チャックテーブルに保持された被加工物に対して該切削ブレードを回転させつつ所定切り込み位置に位置付け、該チャックテーブルと該切削ブレードとを相対的に所定速度で切削送りさせて被加工物に切削加工を施す加工ステップと、該加工ステップを実施中に、該スピンドルの該モータの負荷電流値を検出する検出ステップと、を備え、該加工ステップでは、該モータの負荷電流値が所定の閾値を超えたら、該所定速度よりも低速な速度から該所定速度まで徐々に上昇させて被加工物を切削するプリカットを遂行するプリカットステップを途中で介在させること、を特徴とする。
この構成によれば、切削加工中のスピンドルのモータの負荷電流値によって、切削ブレードの目詰まり等によるスピンドルの負荷が監視される。このため、モータの負荷電流値が所定の閾値を超えると、被加工物の加工品質が悪化し始めると判断されてプリカットが実施される。プリカットでは、切削送りの速度が落とされるため、切削ブレードの水回りが改善されると共に、スピンドルの負荷が低減された状態で切削加工が続けられて自生発刃が促される。その後、切削送りの速度が徐々に上昇されて被加工物が所定速度まで上昇される。このように、切削加工の途中にプリカットが介在されることで、切削ブレードの目詰まり等が解消されて切削能力が回復されるため、被加工物の局所的な加工品質の悪化を防ぐことができる。また、スピンドルのモータの負荷電流値から被加工物の加工品質が監視されるため、カーフチェック等の作業を行うことなく切削加工を継続させることができる。
本発明によれば、スピンドルのモータの負荷電流値を監視して、切削加工中にプリカットを介在させるようにしたことで、連続的な切削加工の最中に生じる局所的な加工品質の悪化を防ぐことができる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 本実施の形態に係る切削加工と負荷電流値との関係を示す図である。 本実施の形態に係るプリカットモードの設定条件の一例を示す図である。 本実施の形態に係る切削方法の動作説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。なお、本実施の形態に係る切削方法で用いられる切削装置は、図1に示す構成に限定されない。本実施の形態に係る切削方法で用いられる切削装置は、切削加工の途中にプリカットを介在可能な構成であればよく、例えば、一対の切削ブレードを備えた切削装置でもよい。
図1に示すように、切削装置1は、チャックテーブル3上の被加工物Wに対して切削手段4の切削ブレード41を相対移動させることで、被加工物Wを個々のチップに分割するように構成されている。被加工物Wの表面71には格子状の分割予定ライン72(図2参照)が設けられており、分割予定ライン72によって区画された各領域に各種デバイスDが形成されている。被加工物Wの裏面にはダイシングテープTが貼着されており、このダイシングテープTの外周には環状フレームFが貼着されている。被加工物Wは、ダイシングテープTを介して環状フレームFに支持された状態で切削装置1に搬入される。
なお、被加工物Wは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板にIC、LSI等のデバイスが形成された半導体ウェーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウェーハでもよい。
切削装置1の基台2上には、チャックテーブル3をX軸方向に移動するチャックテーブル移動機構5が設けられている。チャックテーブル移動機構5は、基台2上に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール51と、一対のガイドレール51にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル52とを有している。X軸テーブル52の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ53が螺合されている。そして、ボールネジ53の一端部に連結された駆動モータ54が回転駆動されることで、チャックテーブル3がガイドレール51に沿ってX軸方向に移動される。
X軸テーブル52の上部には、θテーブル55を介してチャックテーブル3が回転可能に設けられている。チャックテーブル3の上面には、ポーラスセラミックス材により保持面31が形成されている。保持面31は、チャックテーブル3内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されており、保持面31上に生じる負圧によって被加工物Wが吸着保持される。チャックテーブル3の周囲には、一対の支持アームを介して4つのクランプ部32が設けられている。各クランプ部32がエアアクチュエータ(不図示)により駆動されることで、被加工物Wの周囲の環状フレームFが四方から挟持固定される。
切削装置1の基台2上には、切削手段4をチャックテーブル3の上方でY軸方向及びZ軸方向に移動する切削手段移動機構6が設けられている。切削手段移動機構6は、基台2上に配置されたY軸方向に平行な一対のガイドレール61と、一対のガイドレール61にスライド可能に設置されたモータ駆動のY軸テーブル62とを有している。Y軸テーブル62は上面視矩形状に形成されており、このY軸テーブル62のX軸方向における一端部には側壁部65が立設されている。
また、切削手段移動機構6は、側壁部65の壁面に設置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール66(1つのみ図示)と、一対のガイドレール66にスライド可能に設置されたZ軸テーブル67とを有している。Y軸テーブル62、Z軸テーブル67の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ63、68が螺合されている。そして、ボールネジ63、68の一端部に連結された駆動モータ64、69が回転駆動されることで、切削手段4がガイドレール61、66に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。
Z軸テーブル67には、スピンドル42の先端に切削ブレード41を装着した切削手段4が設けられている。スピンドル42は、Z軸テーブル67からY軸方向に延在するスピンドルケース43内に回転可能に支持されており、スピンドルケース43の内のモータ44によって回転駆動される。切削ブレード41としては、例えば、ダイヤモンド砥粒を電鋳ボンドで固めて円形にした電鋳ブレードが選択される。切削ブレード41はブレードカバー45によって周囲が覆われており、ブレードカバー45には切削部分に向けて切削水を噴射する噴射ノズル46が設けられている。
スピンドルケース43には、チャックテーブル3に保持された被加工物Wの表面71を撮像するアライメント用の撮像手段7が設けられており、撮像手段7の撮像画像に基づいて分割予定ライン72(図2参照)に対して切削ブレード41がアライメントされる。切削手段4では、複数の噴射ノズル46から切削部分に切削水が噴射されながら、高速回転された切削ブレード41によって被加工物Wが分割予定ライン72に沿って切削される。切削手段4には、スピンドル42のモータ44に電力を供給する電力供給源47と、モータ44の負荷電流値を検出する負荷電流値検出手段48とが接続されている。
また、切削装置1には、装置各部を統括制御する制御手段9が設けられている。制御手段9は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、切削装置1の製品量産時の加工条件だけでなく、プリカット時の加工条件等も記憶されている。なお、プリカットとは、切削加工の加工品質が安定するまでの間、製品量産時よりも遅い送り速度から加工を開始して、量産時の送り速度まで送り速度を段階的に上げながら加工する方法である。
通常、切削装置1では、カーフチェックによってチッピングの大きさ等の切削溝の状態が定期的にチェックされることで、切削加工の加工品質の悪化が防がれている。しかしながら、定期的なカーフチェックでは、カーフチェックのタイミングでしか切削加工の加工品質の悪化を認識することができない。そこで、本実施の形態では、切削加工中に加工品質が悪化する際にはスピンドル42のモータ44の負荷電流値が高くなることに着目して、モータ44の負荷電流値が所定の閾値を超えた時点で、プリカットモードに移行させるようにしている。
以下、図2及び図3を参照してプリカットモードについて説明する。図2は、本実施の形態に係る切削加工と負荷電流値との関係を示す図である。図3は、本実施の形態に係るプリカットモードの設定条件の一例を示す図である。
図2に示すように、切削加工中には電力供給源47からスピンドル42のモータ44に電力が供給されており、被加工物Wの切削加工中のモータ44で生じる負荷電流値が負荷電流値検出手段48で検出されている。この場合、目詰まり等によってスピンドル42(モータ44)に作用する負荷が大きくなった場合でも、一定電圧下でスピンドル42を一定トルクで回転させるように負荷電流値が変動するため、この負荷電流値を監視することで切削ブレード41の切削能力の低下が検出される。制御手段9では、負荷電流値と所定閾値とが比較されており、負荷電流値が所定の閾値を超えた時点でプリカットモードに移行され、チャックテーブル3(図1参照)の駆動モータ54による送り速度を落とすように制御される。
例えば、図2に示す切削加工では、紙面下側から被加工物Wの2列目の分割予定ライン72の途中の位置Pで切削ブレード41に目詰まり等が生じて、切削加工の途中で負荷電流値が所定の閾値を超えるように上昇する。その後、モータ44の負荷電流値が閾値付近の高いレベルで変動するため、次の3列目の分割予定ライン72からプリカットモードで被加工物Wの切削加工が実施される。これにより、通常の切削送りの速度(例えば、70[mm/s])から速度が落とされて低速な切削送りの速度(例えば、10[mm/s])で切削加工が続けられ、モータ44の負荷電流値が所定の閾値以下に低下する。
図3に示すように、プリカットモードは切削送りの速度が6段階に設定されており、1段目から6段目まで1段ずつ段階を上げながら切削加工が行われる。各段階で切削送りの速度と切削加工のライン数(分割予定ライン72の加工数)が対応付けられており、1段目は10[mm/s]で20ライン、2段目は20[mm/s]で10ライン、3段目は30[mm/s]で10ライン、4段目は40[mm/s]で20ライン、5段目は50[mm/s]で20ライン、6段目は60[mm/s]で20ラインに設定されている。6段目の加工条件で切削加工が終了すると、製品量産時の加工条件に戻されて、通常の70[mm/s]の切削送り速度で加工が継続される。
このように、プリカットモードに移行されて切削送りの速度が落とされることで、切削ブレード41の水回りが良くなって目詰まりが解消され、スピンドル42(切削ブレード41)の負荷も軽減される。この状態で切削加工が続けられることで、切削ブレード41の自生発刃が促されて切削能力が回復される。また、スピンドル42のモータ44の負荷電流値が監視されているため、カーフチェックのタイミングだけでなく、切削加工の最中の加工品質の悪化が認識されて切削加工中にプリカットが実施される。このため、連続的な切削加工の最中に生じる局所的な加工品質の悪化が防がれている。
なお、プリカット時の加工条件、負荷電流値の所定の閾値は、適宜設定することが可能であり、製品毎(IDNo毎)、切削ブレード毎に設定してもよい。また、プリカット時の加工条件として切削送りの速度が6段階に設定される構成にしたが、5段階以下に設定されてもよいし、7段階以上に設定されてもよい。
図4を参照して、本実施の形態に係る切削方法の動作について説明する。図4は、本実施の形態に係る切削方法の動作説明図である。なお、図4Aが保持ステップ、図4Bが加工ステップ及び検出ステップ、図4Cがプリカットステップをそれぞれ示している。なお、図4では、被加工物に対する切削加工の途中で切削ブレードの加工負荷が高くなる一例を示している。
図4Aに示すように、保持ステップでは、被加工物WがダイシングテープTを介してチャックテーブル3(図1参照)の保持面31上に保持される。そして、チャックテーブル3上の被加工物Wが切削ブレード41の下方に位置付けられる。
図4Bに示すように、保持ステップが実施された後に加工ステップが実施される。加工ステップでは、切削ブレード41が被加工物Wの外周縁の外側に位置付けられた状態で分割予定ライン72に対して位置合わせされる。噴射ノズル46(図1参照)から切削水が噴射されながら、切削ブレード41が回転されつつ、被加工物Wの外側の所定の切り込み位置に切削ブレード41が降ろされてダイシングテープTが切り込まれる。切削ブレード41によってダイシングテープTが所定深さまで切り込まれると、切削ブレード41に対してチャックテーブル3(図1参照)がX軸方向に相対的に切削送りされる。これにより、被加工物Wは切削ブレード41によって分割予定ライン72に沿って切削加工される。このとき、切削加工時の加工条件としては製品量産時の加工条件が設定されており、切削ブレード41の切削送りの速度が所定速度(例えば、70[mm/s])に設定されている。
また、加工ステップの実施中には検出ステップが実施されている。検出ステップでは、負荷電流値検出手段48によってスピンドル42のモータ44の負荷電流値が検出される。負荷電流値検出手段48の検出結果は制御手段9に出力され、制御手段9においてモータ44の負荷電流値と所定の閾値とが比較されている。加工ステップにおいてスピンドル42のモータ44の負荷電流値が所定の閾値を超えたら、切削ブレード41の切削能力が低下したと判断されて、加工ステップの途中でプリカットステップが実施される。なお、モータ44の負荷電流値が所定の閾値を超えるまでは加工ステップが継続される。
図4Cに示すように、プリカットステップでは、切削ブレード41の切削送りの所定速度から、所定速度よりも低速な切削送りの速度(例えば、10[mm/s])に設定変更される。そして、次の分割予定ライン72から設定変更後の低速の切削送り速度でプリカットが開始される。これにより、切削ブレード41における加工負荷が低減されて負荷電流値検出手段48で検出される負荷電流値が所定の閾値以下に低下する。このとき、切削ブレード41の水回りが改善されて、切削ブレード41の加工面の目詰まりが切削屑の排出作用によって改善されると共に被加工物Wの切削箇所での冷却効果が高められる。この状態で切削加工が継続されることで切削ブレード41の自生発刃が促進されて、切削ブレード41が正常なコンディションに近づけられる。
そして、プリカット時の低速な速度から製品量産時の所定速度まで徐々に上昇されながら、残りの分割予定ライン72についても切削加工される。上記したように、6段階の切削送りの速度で分割予定ライン72を所定数加工する度に1段ずつ(例えば、10[mm/s]単位で)速度が上げられる。切削送りの速度が製品量産時の所定速度に戻る前に被加工物Wの分割予定ライン72が全て切削加工された場合には、新たな被加工物Wに対してプリカットが継続される。一方、切削送りの速度が製品量産時の所定速度になると、切削ブレード41の切削能力が回復された状態でプリカットステップから加工ステップに戻されて切削加工が継続される。
なお、本実施の形態では、負荷電流値が所定の閾値を超えた場合に、次の分割予定ライン72からプリカットステップを開始する構成にしたが、この構成に限定されない。負荷電流値が所定の閾値を超えた直後からプリカットステップを開始してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、切削加工中のスピンドル42のモータ44の負荷電流値によって、切削ブレード41の目詰まり等によるスピンドル42の負荷が監視される。このため、モータ44の負荷電流値が所定の閾値を超えると、被加工物Wの加工品質が悪化し始めると判断されてプリカットが実施される。プリカットでは、切削送りの速度が落とされるため、切削ブレード41の水回りが改善されると共に、スピンドル42の負荷が低減した状態で切削加工が続けられて自生発刃が促される。その後、切削送りの速度が徐々に上昇されて被加工物Wが所定速度まで上昇される。このように、切削加工の途中にプリカットが介在されることで、切削ブレード41の目詰まり等が解消されて切削能力が回復され、被加工物Wの局所的な加工品質の悪化が防がれる。また、スピンドル42のモータ44の負荷電流値から被加工物Wの加工品質が監視されるため、カーフチェック等の作業を行うことなく切削加工を継続させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した本実施の形態では、切削ブレード41に対してチャックテーブル3を移動させて切削送りする構成にしたが、この構成に限定されない。チャックテーブル3と切削ブレード41とを相対的に移動させて切削送りする構成であればよく、例えば、チャックテーブル3に対して切削ブレード41を移動させて切削送りする構成にしてもよい。
また、上記した本実施の形態では、加工ステップの実施中に検出ステップが実施される構成にしたが、加工ステップの実施中に常に検出ステップが実施されている構成に限定されない。加工ステップの実施中に定期的に検出ステップが実施されてもよい。
また、上記した本実施の形態では、スピンドル42のモータ44の負荷電流値が所定の閾値を超えた場合に、6段階の切削送りの速度のうち一番低速な速度から徐々に速度を上昇させてプリカットする構成にしたが、この構成に限定されない。プリカットの初期速度は、被加工物Wの材質等に応じて適宜変更が可能である。
以上説明したように、本発明は、連続的な切削加工の最中に生じる局所的な加工品質の悪化を防ぐことができるという効果を有し、特に、TEG付きの被加工物の切削加工する切削方法に有用である。
1 切削装置
3 チャックテーブル
4 切削手段
9 制御手段
41 切削ブレード
42 スピンドル
44 モータ
47 電力供給源
48 負荷電流値検出手段
W 被加工物

Claims (1)

  1. 回転可能に支持されたスピンドルと、該スピンドルを回転駆動するモータと、該スピンドルの先端部に装着された切削ブレードとを有する切削手段で、被加工物に切削加工を施す切削方法であって、
    被加工物をチャックテーブルで保持する保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、該チャックテーブルに保持された被加工物に対して該切削ブレードを回転させつつ所定切り込み位置に位置付け、該チャックテーブルと該切削ブレードとを相対的に所定速度で切削送りさせて被加工物に切削加工を施す加工ステップと、
    該加工ステップを実施中に、該スピンドルの該モータの負荷電流値を検出する検出ステップと、を備え、
    該加工ステップでは、該モータの負荷電流値が所定の閾値を超えたら、該所定速度よりも低速な速度から該所定速度まで徐々に上昇させて被加工物を切削するプリカットを遂行するプリカットステップを途中で介在させること、を特徴とする切削方法。
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